JP2004080393A - 着信履歴情報提供装置、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】電話端末が応答不可能な状態にある時に送信されてきた呼に関する履歴情報を適切に利用者に提供する。
【解決手段】電話交換システムには、発呼端末から送信されてきた呼を予め登録された転送先に再発信可能な周知の着信転送機能、が備えられている。電話交換システムにおいて、着信履歴情報提供サービスの利用者の端末にかかってきた呼は、着信履歴情報提供装置に繋がる回線に転送される。着信履歴情報提供装置は、電話回線網を通じて電話交換システムから転送呼を受信すると、呼に含まれる発信者番号及び着番号情報を取得する(S220,S230)。また、データベース内で着番号と同一の回線番号に関連付けられて記憶されている電子メールアドレスを読出し(S260)、そのアドレスを送信先として、受信した呼に含まれる発信者番号情報を履歴情報として格納した電子メールを送信する(S280)。
【選択図】 図4
【解決手段】電話交換システムには、発呼端末から送信されてきた呼を予め登録された転送先に再発信可能な周知の着信転送機能、が備えられている。電話交換システムにおいて、着信履歴情報提供サービスの利用者の端末にかかってきた呼は、着信履歴情報提供装置に繋がる回線に転送される。着信履歴情報提供装置は、電話回線網を通じて電話交換システムから転送呼を受信すると、呼に含まれる発信者番号及び着番号情報を取得する(S220,S230)。また、データベース内で着番号と同一の回線番号に関連付けられて記憶されている電子メールアドレスを読出し(S260)、そのアドレスを送信先として、受信した呼に含まれる発信者番号情報を履歴情報として格納した電子メールを送信する(S280)。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機等の電話端末が応答不可能な状態にある時に、その電話端末宛に送信されてきた呼に関する履歴情報を提供するための着信履歴情報提供装置、及び、それに用いるプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より知られているように、携帯電話機等の移動電話端末に関しては、圏外領域に端末がある時に、発呼者からの呼び出しに対して端末が応答できない場合がある。また、会議中などの諸事情で端末の電源を切らなければならない場合がある。
【0003】
このような場合、友達や取引先からの連絡を受けることができないといった問題が生じるから、それに起因して利用者から生じる不満を解消する目的として、電話会社からは、発呼者からのメッセージを保存・再生可能な周知の留守番電話サービスが提供されている。
【0004】
また、特開2002−51378号公報に記載の移動電話システムでは、着呼端末が応答不可能な状態にあるときに、発呼端末から着呼端末に向けて電子メール形式でメッセージを送信することにより、特定の要件を着呼者に伝達できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記留守番電話サービスに関しては、緊急時を除けば発呼者がメッセージを残さない例が多い。このため、利用者は、応答不能時に自身所有の電話端末に対して呼があっても、上記留守番電話サービスを利用するだけでは、その呼が誰からのものなのかを充分に知ることができなかった。
【0006】
また特開2002−51378号公報に記載の従来技術は、発呼端末から着呼端末に電話をしたことを知らせる電子メールを送信する技術であるため、発呼端末がその機能に対応したものでないと、着呼端末に着信履歴としての電子メールが届かないといった問題があった。
【0007】
つまり、特開2002−51378号公報に記載の従来技術では、相手に要件を伝えたいという発呼者側の要求を満足させることはできても、自身所有の端末に誰からの電話がかかってきたのかを知りたいという着呼者側の要求を満足させることができなかった。
【0008】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであって、電話端末が応答不可能な状態にある時に送信されてきた呼に関する履歴情報を適切に利用者に提供することが可能な着信履歴情報提供装置、及びそれに用いるプログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の着信履歴情報提供装置は、発呼端末から送信されてきた呼を予め登録された転送先に再発信可能な着信転送機能、を備える電話交換システムに転送先として登録された回線番号が付与され、電話交換システムから再発信されてきた上記回線番号宛の呼を受信する受信手段と、受信手段が受信した呼に含まれる発呼端末の識別情報を抽出する抽出手段と、抽出手段が抽出した識別情報に基づいて、受信手段が受信した呼に関する履歴情報(即ち、着信履歴情報)を格納した電子メールを生成し、予め設定された送信先に、電子メールを送信する履歴情報提供手段と、を備える。
【0010】
電話交換システムが備える周知の着信転送機能を利用し、予め受信手段に繋がる回線番号を、事務的な処理等で、利用者が所有する電話端末宛の呼の転送先として登録しておけば、請求項1に記載の着信履歴情報提供装置により、利用者の電話端末宛に呼があったことを、電子メール形式で利用者に通知することができる。
【0011】
したがって、請求項1に記載の着信履歴情報提供装置によれば、従来とは異なり、端末の応答不能時に、その端末宛に送信されてきた呼に関する履歴情報を、発呼端末の機種によらず、適切に利用者に提供することができる。
つまり、利用者は、着信履歴情報提供装置から送信されてくる電子メールに基づき、端末の応答不能時に、誰からの着信があったかを漏らさず知ることができる。結果、請求項1に記載の着信履歴情報提供装置によれば、端末が応答不能になることに起因して利用者から不満が生じるのを抑えることができる。
【0012】
尚、請求項1に記載の着信履歴情報提供装置では、例えば、発呼端末の識別情報として、発呼端末に付与された回線番号を表す情報を呼から抽出するように、上記抽出手段を構成すると良い。また、請求項1に記載の着信履歴情報提供装置では、履歴情報として、発呼端末に付与された回線番号を含む情報を、電子メールに格納して送信するように履歴情報提供手段を構成するとよい。
【0013】
この他、発呼端末に付与された回線番号から発呼端末の利用者名を判別可能に履歴情報提供手段を構成すれば、履歴情報として、発呼端末の利用者名を格納した電子メールを送信することができ、利用者によりわかりやすい(即ち、発呼者を理解しやすい)着信履歴情報を提供することができる。
【0014】
また、受信手段に付与された回線番号は単数であってもよいし、複数であってもよい。また、複数の利用者に対して履歴情報を提供可能に着信履歴情報提供装置を構成する場合には、具体的に請求項2に記載のようにすると良い。
請求項2に記載の着信履歴情報提供装置は、発呼端末から送信されてきた呼を予め登録された転送先に再発信可能な着信転送機能、を備える電話交換システムに転送先として登録された複数の回線番号が付与され、電話交換システムから再発信されてきた各回線番号宛の呼を受信する受信手段と、受信手段が受信した呼に含まれる発呼端末の識別情報を抽出する抽出手段と、各回線番号と電子メールアドレスとを関連付けて記憶する記憶手段と、抽出手段が抽出した識別情報に基づいて、受信手段が受信した呼に関する履歴情報(即ち、着信履歴情報)を格納した電子メールを生成すると共に、受信手段が受信した呼に対応する回線番号に関連付けて記憶手段が記憶する電子メールアドレスを送信先として設定し、その送信先に、上記電子メールを送信する履歴情報提供手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項2に記載の着信履歴情報提供装置によれば、受信手段に付与された複数の回線番号の内、受信手段が受信した呼に対応する回線番号に関連付けて記憶手段が記憶する電子メールアドレス先に、履歴情報を電子メール形式で送信することができる。
【0016】
したがって、着信履歴情報提供サービスの利用者毎に、転送先に設定されるべき回線番号を割り振っておくと共に、夫々の利用者から指定された電子メールアドレスを、その回線番号に関連付けて記憶手段に登録しておけば、請求項2に記載の着信履歴情報提供装置を用いて、各利用者に、夫々の利用者端末宛に送信されてきた呼に関する履歴情報を提供することができる。
【0017】
尚、請求項2に記載の着信履歴情報提供装置では、請求項1に記載の着信履歴情報提供装置と同様に、発呼端末の識別情報として、発呼端末に付与された回線番号を表す情報を呼から抽出するように、上記抽出手段を構成すると良い。
また、請求項2に記載の着信履歴情報提供装置では、履歴情報として、発呼端末に付与された回線番号を含む情報を、電子メールに格納して送信するように履歴情報提供手段を構成してもよい。この他、回線番号から発呼端末の利用者名を判別可能に履歴情報提供手段を構成すれば、履歴情報として、発呼端末の利用者名を格納した電子メールを送信することができる。つまり、利用者によりわかりやすい着信履歴情報を提供することができる。
【0018】
この他、請求項3に記載の着信履歴情報提供装置は、請求項1又は請求項2に記載の着信履歴情報提供装置において、上記履歴情報提供手段が、複数の送信先に、上記電子メールを送信可能に構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の着信履歴情報提供装置によれば、複数の送信先に、同一内容の履歴情報を含む電子メールを送信できるから、例えば、送信先として、利用者が所有する複数の電子メールアドレス(携帯電話機の電子メールアドレスや会社の電子メールアドレス等)を設定しておけば、複数の経路で履歴情報を利用者に提供することができる。
【0019】
請求項4に記載の着信履歴情報提供装置は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の着信履歴情報提供装置において、履歴情報提供手段が、履歴情報として、発呼端末の識別情報及び呼の受信時刻に関する情報を、電子メールに格納して送信することを特徴とする。請求項4に記載の着信履歴情報提供装置によれば、発呼端末の識別情報と共に呼の受信時刻を利用者に通知することができる。したがって、利用者は、自身が所有する端末宛の着信がいつ頃あったのかを、その履歴情報により知ることができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の着信履歴情報提供装置における抽出手段及び履歴情報提供手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
請求項5に記載のプログラムを、送信先の電子メールアドレスを記憶する記憶手段を備えるコンピュータに実行させれば、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の着信履歴情報提供装置としての機能をコンピュータに実現させることができる。したがって、請求項5に記載のプログラムによれば、履歴情報を適切に利用者に提供することが可能な着信履歴情報提供装置を簡単に構成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例について、図面とともに説明する。尚、図1は、本発明が適用された着信履歴情報提供装置10を備える着信履歴情報提供システム1の構成を表すブロック図である。
【0022】
電話端末(携帯電話機3,5)間の接続は、電話回線網2内の電話交換システム7を介して行われることが知られている。本実施例の電話交換システム7は、発呼端末(携帯電話機3)から送信されてきた呼を予め登録された転送先に再発信可能な周知の着信転送機能、を備えており、本実施例の着信履歴情報提供装置10は、この電話交換システム7側の着信転送機能を利用して、着信履歴情報提供サービスの利用者に対し、利用者の登録端末(携帯電話機5)宛に着信があったことを電子メール形式で知らせる。
【0023】
具体的に、本実施例の電話交換システム7は、呼を受信すると、発呼端末(携帯電話機3)から送信されてきた呼に含まれる着番号情報と、データベース7aに記憶された転送制御情報と、に基づいて、受信した呼が転送条件を満足するものであるか否か判断する。
【0024】
ここで、着番号情報は、呼を受信すべき接続先端末(携帯電話機5)の回線番号を表す情報である。また、本実施例の電話交換システム7のデータベース7a内には、接続先端末(携帯電話機5)の回線番号(接続先回線番号)に関連付けて、転送条件に関する設定情報や、転送先の回線番号に関する転送先回線番号情報などが予め上記転送制御情報として記憶されている。尚、図2は、電話交換システム7のデータベース7a内の構成を表す説明図である。
【0025】
電話交換システム7は、受信した呼が転送条件を満足していると判断すると、データベース7aに登録されている転送先回線番号情報に基づいて、転送先の回線に、発信者番号情報、及び、転送先回線番号を着番号とする着番号情報を含む呼を送出する。
【0026】
尚、本実施例においては、着信履歴情報提供サービスの利用者が所持する電話端末(携帯電話機5)が、電源オフの状態であったり圏外領域に位置していることで呼に対し応答しない場合に、上記転送条件が満足されて呼が電話交換システム7から転送先に再発信(即ち、転送)されるように、電話交換システム7側に対して設定を施している。
【0027】
したがって、本実施例の電話交換システム7は、着信履歴情報提供サービスの利用者の端末(携帯電話機5)宛の呼を受信すると、具体的に図3に示す転送処理を実行する。尚、図3は、電話交換システム7が実行する転送処理を表すフローチャートである。
【0028】
処理を実行すると、電話交換システム7は、発呼端末(携帯電話機3)から送信されてきた呼に含まれる着番号情報に基づき、接続先端末(携帯電話機5)を呼び出す(S110)。
この後、電話交換システム7は、S120にて、接続先端末(携帯電話機5)から応答があったか否か判断し(例えば、通話モードに移行する際に端末(携帯電話機5)から送信されてくる「応答」メッセージを受信したか判断し)、応答があったと判断すると(S120でYes)、周知の通話モードに移行して(S125)、当該処理を終了する。
【0029】
一方、電話交換システム7は、応答がないと判断すると(S120でNo)、データベース7aに記憶された利用者の設定情報に基づいて呼を転送すべきであると判断し、更にデータベース7aに基づき、受信した呼に含まれる着番号(即ち接続先回線番号)に関連付けられている転送先回線番号を、呼の転送先として設定する(S130)。即ち、呼に含まれる着番号情報を、転送先回線番号情報に変更する。
【0030】
そして、電話交換システム7は、転送先の回線に、発呼端末(携帯電話機3)の回線番号を示す発信者番号情報及び、転送先回線番号を示す着番号情報を含む呼を送出し(S140)、当該処理を終了する。
一方、上記電話交換システム7から送信されてくる呼に基づいて、着信履歴情報提供サービスの利用者に対し、受信した呼に関する履歴情報(着信履歴情報)を提供する本実施例の着信履歴情報提供装置10は、電話回線網2を通じて電話交換システム7から転送されてくる呼を受信可能な構成にされている。
【0031】
具体的に、本実施例の着信履歴情報提供装置10は、MPU11と、通信制御部13と、LANインタフェース15と、データベース17とを、備えている。MPU11は、当該着信履歴情報提供装置10を統括制御するために設けられており、図示しないROM及びRAMを内蔵している。MPU11は、後述するように、例えば、ROM内に記憶された履歴情報提供処理プログラム11aに基づいて、履歴情報提供処理を実行する。
【0032】
一方、本実施例の通信制御部13は、周知のISDN(IntegratedServices Digital Network)のプロトコルに従って電話回線網(ISDN)と通信可能な機能を有しており、電話交換システム7から送信されてくる呼を受信すると、呼に含まれる情報(発信者番号情報及び着番号情報)をMPU11に入力する。尚、この通信制御部13には、所謂ダイヤルイン機能が備えられており、複数の回線番号が付与されている。即ち、この通信制御部13は、夫々の回線番号宛の呼を受信可能な構成にされている。
【0033】
この他、LANインタフェース15は、図示しないルータ等を介してインターネット21に接続されており、MPU11にて生成されたIPパケット(電子メール等が格納されたIPパケット)を、インターネット21内のメールサーバに送信したりする。
【0034】
ところで、本実施例の着信履歴情報提供装置10は、動作時に図4に示す履歴情報提供処理を繰り返しMPU11にて実行するように構成されている。尚、図4は、MPU11が実行する履歴情報提供処理を表すフローチャートである。
処理を実行すると、MPU11は、まず通信制御部13が電話回線網2を通じて、電話交換システム7から発信されてきた呼を受信しているか否か判断し(S210)、受信していないと判断すると(S210でNo)、受信するまで待機する。そして、MPU11は、通信制御部13が電話回線網2を通じて呼を受信していると判断すると(S210でYes)、処理をS220に移して、呼に含まれる着番号情報を通信制御部13を介して抽出し、取得する(S220)。
【0035】
更に、MPU11は、呼に含まれる発呼端末の識別情報としての発信者番号情報を通信制御部13を介して抽出して取得し(S230)、その後、電話交換システム7から送信されてくる呼に対して着信拒否を行う(S240)。このように着信拒否が行われると、電話交換システム7によるその呼の発信動作は終了し、通信制御部13に繋がる回線は空き状態となる。
【0036】
またS240までの処理を終えると、MPU11は、S250にて、呼の受信時刻情報としての現在日時情報(現在の月日、曜日、時分等)を取得する。尚、当該着信履歴情報提供装置10には図示しない内部時計が内蔵されている。
その後、MPU11は、データベース17を検索し、受信した呼の着番号(回線番号)に関連付けられてデータベース17内に記憶されている全ての電子メールアドレスを読み出す(S260)。ここで、図5は、着信履歴情報提供装置10が備えるデータベース17の構成を表す説明図である。
【0037】
図5に示すように、データベース17には、通信制御部13に付与された各回線番号に関連付けられて、利用者(ユーザ)から指定された1以上(本実施例では、最大3つ)の電子メールアドレスが、履歴情報の送信先として予め設定登録されている。尚、通信制御部13に付与された回線番号は、各利用者毎に割り振られており、各利用者が所有する電話端末宛の呼の転送先として、電話交換システム7のデータベース7aに登録されている。
【0038】
本実施例において、電子メールアドレスは、利用者毎に必ずしも3つ全て有効な状態でデータベース17内に登録されている訳ではなく、利用者から履歴情報提供先として一つの電子メールアドレスしか指定されていない場合には、一つの電子メールアドレスのみがその利用者の履歴情報提供先の電子メールアドレスとしてデータベース17内に登録される。
【0039】
S260の処理を終えると、MPU11は、先程S230にて抽出した呼の発信者番号情報と、S250にて取得した現在日時情報と、に基づいて、その発信者番号情報及び現在日時情報を、受信した呼に関する履歴情報として格納した電子メール19を生成すると共に、先程S260にて読み出した電子メールアドレスを、その電子メール19の送信先として設定する(S270)。そして、その送信先に、LANインタフェース15及びインターネット21を介して、上記履歴情報を格納した電子メール19を送信する(S280)。
【0040】
尚、上記S260で複数(本実施例では、最大3つ)の電子メールアドレスを読み出した場合、MPU11は、読み出した全て(複数)の電子メールアドレスを送信先に設定して、上記履歴情報を格納した電子メール19を送信する(S280)。
【0041】
以上、本実施例の着信履歴情報提供装置10について説明したが、本実施例の着信履歴情報提供装置10を用いれば、着信履歴情報提供装置10の通信制御部13に繋がる利用者毎の回線番号を、その利用者の電話端末(携帯電話機5)宛に送信されてきた呼の転送先回線番号として電話交換システム7のデータベース7aに予め登録しておき、利用者の電話端末(携帯電話機5)宛にかかってきた呼が、電話交換システム7から着信履歴情報提供装置10に繋がる回線に再発信(転送)されるようにしておくことで、利用者の端末(携帯電話機5)宛に送信されてきた呼の履歴情報を、利用者が指定した電子メールアドレス先に、電子メール形式で提供することができる。
【0042】
結果、本実施例の着信履歴情報提供装置10によれば、電話端末(携帯電話機5)が応答不可能な状態にある時に送信されてきた呼に関する履歴情報を適切に利用者に提供することができ、着信側利用者の要求を満足させることができる。また、本実施例においては、呼の履歴情報を格納した電子メールを複数の送信先に送信することができるので、例えば、携帯電話機5の電子メールアドレスや、パーソナルコンピュータ(PC)9の電子メールアドレスなど、複数の電子メールアドレスをデータベース17に登録しておけば、利用者は、複数の経路で、履歴情報の提供を受けることができる。
【0043】
この他、本実施例の着信履歴情報提供装置10は、履歴情報として、呼の受信時刻を格納した電子メールを送信可能に構成されているので、利用者は、その電子メールの内容を確認すれば、いつ誰から着信があったのかを容易に知ることができる。
【0044】
尚、本発明の受信手段は、本実施例の通信制御部13に相当する。また、本発明の抽出手段は、本実施例においてMPU11が履歴情報提供処理のS230にて、発呼端末の識別情報としての発信者番号情報を通信制御部13を介して呼から抽出し取得する動作にて実現されている。また、本発明の履歴情報提供手段は、MPU11が実行する履歴情報提供処理のS260〜S280にて実現されている。また、本発明の記憶手段は、着信履歴情報提供装置10が備えるデータベース17に相当する。
【0045】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の着信履歴情報提供装置は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
上記実施例では、履歴情報として、発信者番号情報と現在日時情報を格納した電子メールを送信する構成としたが、例えば、着信履歴情報提供装置10のデータベース17内において、発信者名と回線番号とを関連付けて記憶させておき、データベース17に電話帳としての機能を持たせれば、着信履歴情報提供装置10から、発信者番号に代替する発信者名を履歴情報として格納した電子メールを、利用者に提供することが可能である。
【0046】
また、発呼端末が公衆電話端末であったり、発呼端末から発信者番号非通知モードで呼が発信されている場合には、発信者番号情報として、「公衆電話」、「番号非通知」などの発呼の種類を表す情報が格納された呼が電話交換システム7から送信されてくるから、着信履歴情報提供装置10は、発信者番号にかえて、それらの情報を履歴情報として格納した電子メールを、利用者に提供する構成にされていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の着信履歴情報提供装置10の構成を表す説明図である。
【図2】電話交換システム7のデータベース7aの構成を表す説明図である。
【図3】電話交換システム7が実行する転送処理を表すフローチャートである。
【図4】着信履歴情報提供装置10が実行する履歴情報提供処理を表すフローチャートである。
【図5】着信履歴情報提供装置10が備えるデータベース17の構成を表す説明図である。
【符号の説明】
1…着信履歴情報提供システム、2…電話回線網、3,5…携帯電話機、7…電話交換システム、7a,17…データベース、10…着信履歴情報提供装置、11…MPU、11a…履歴情報提供処理プログラム、13…通信制御部、15…LANインタフェース、19…電子メール、21…インターネット
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機等の電話端末が応答不可能な状態にある時に、その電話端末宛に送信されてきた呼に関する履歴情報を提供するための着信履歴情報提供装置、及び、それに用いるプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より知られているように、携帯電話機等の移動電話端末に関しては、圏外領域に端末がある時に、発呼者からの呼び出しに対して端末が応答できない場合がある。また、会議中などの諸事情で端末の電源を切らなければならない場合がある。
【0003】
このような場合、友達や取引先からの連絡を受けることができないといった問題が生じるから、それに起因して利用者から生じる不満を解消する目的として、電話会社からは、発呼者からのメッセージを保存・再生可能な周知の留守番電話サービスが提供されている。
【0004】
また、特開2002−51378号公報に記載の移動電話システムでは、着呼端末が応答不可能な状態にあるときに、発呼端末から着呼端末に向けて電子メール形式でメッセージを送信することにより、特定の要件を着呼者に伝達できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記留守番電話サービスに関しては、緊急時を除けば発呼者がメッセージを残さない例が多い。このため、利用者は、応答不能時に自身所有の電話端末に対して呼があっても、上記留守番電話サービスを利用するだけでは、その呼が誰からのものなのかを充分に知ることができなかった。
【0006】
また特開2002−51378号公報に記載の従来技術は、発呼端末から着呼端末に電話をしたことを知らせる電子メールを送信する技術であるため、発呼端末がその機能に対応したものでないと、着呼端末に着信履歴としての電子メールが届かないといった問題があった。
【0007】
つまり、特開2002−51378号公報に記載の従来技術では、相手に要件を伝えたいという発呼者側の要求を満足させることはできても、自身所有の端末に誰からの電話がかかってきたのかを知りたいという着呼者側の要求を満足させることができなかった。
【0008】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであって、電話端末が応答不可能な状態にある時に送信されてきた呼に関する履歴情報を適切に利用者に提供することが可能な着信履歴情報提供装置、及びそれに用いるプログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の着信履歴情報提供装置は、発呼端末から送信されてきた呼を予め登録された転送先に再発信可能な着信転送機能、を備える電話交換システムに転送先として登録された回線番号が付与され、電話交換システムから再発信されてきた上記回線番号宛の呼を受信する受信手段と、受信手段が受信した呼に含まれる発呼端末の識別情報を抽出する抽出手段と、抽出手段が抽出した識別情報に基づいて、受信手段が受信した呼に関する履歴情報(即ち、着信履歴情報)を格納した電子メールを生成し、予め設定された送信先に、電子メールを送信する履歴情報提供手段と、を備える。
【0010】
電話交換システムが備える周知の着信転送機能を利用し、予め受信手段に繋がる回線番号を、事務的な処理等で、利用者が所有する電話端末宛の呼の転送先として登録しておけば、請求項1に記載の着信履歴情報提供装置により、利用者の電話端末宛に呼があったことを、電子メール形式で利用者に通知することができる。
【0011】
したがって、請求項1に記載の着信履歴情報提供装置によれば、従来とは異なり、端末の応答不能時に、その端末宛に送信されてきた呼に関する履歴情報を、発呼端末の機種によらず、適切に利用者に提供することができる。
つまり、利用者は、着信履歴情報提供装置から送信されてくる電子メールに基づき、端末の応答不能時に、誰からの着信があったかを漏らさず知ることができる。結果、請求項1に記載の着信履歴情報提供装置によれば、端末が応答不能になることに起因して利用者から不満が生じるのを抑えることができる。
【0012】
尚、請求項1に記載の着信履歴情報提供装置では、例えば、発呼端末の識別情報として、発呼端末に付与された回線番号を表す情報を呼から抽出するように、上記抽出手段を構成すると良い。また、請求項1に記載の着信履歴情報提供装置では、履歴情報として、発呼端末に付与された回線番号を含む情報を、電子メールに格納して送信するように履歴情報提供手段を構成するとよい。
【0013】
この他、発呼端末に付与された回線番号から発呼端末の利用者名を判別可能に履歴情報提供手段を構成すれば、履歴情報として、発呼端末の利用者名を格納した電子メールを送信することができ、利用者によりわかりやすい(即ち、発呼者を理解しやすい)着信履歴情報を提供することができる。
【0014】
また、受信手段に付与された回線番号は単数であってもよいし、複数であってもよい。また、複数の利用者に対して履歴情報を提供可能に着信履歴情報提供装置を構成する場合には、具体的に請求項2に記載のようにすると良い。
請求項2に記載の着信履歴情報提供装置は、発呼端末から送信されてきた呼を予め登録された転送先に再発信可能な着信転送機能、を備える電話交換システムに転送先として登録された複数の回線番号が付与され、電話交換システムから再発信されてきた各回線番号宛の呼を受信する受信手段と、受信手段が受信した呼に含まれる発呼端末の識別情報を抽出する抽出手段と、各回線番号と電子メールアドレスとを関連付けて記憶する記憶手段と、抽出手段が抽出した識別情報に基づいて、受信手段が受信した呼に関する履歴情報(即ち、着信履歴情報)を格納した電子メールを生成すると共に、受信手段が受信した呼に対応する回線番号に関連付けて記憶手段が記憶する電子メールアドレスを送信先として設定し、その送信先に、上記電子メールを送信する履歴情報提供手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項2に記載の着信履歴情報提供装置によれば、受信手段に付与された複数の回線番号の内、受信手段が受信した呼に対応する回線番号に関連付けて記憶手段が記憶する電子メールアドレス先に、履歴情報を電子メール形式で送信することができる。
【0016】
したがって、着信履歴情報提供サービスの利用者毎に、転送先に設定されるべき回線番号を割り振っておくと共に、夫々の利用者から指定された電子メールアドレスを、その回線番号に関連付けて記憶手段に登録しておけば、請求項2に記載の着信履歴情報提供装置を用いて、各利用者に、夫々の利用者端末宛に送信されてきた呼に関する履歴情報を提供することができる。
【0017】
尚、請求項2に記載の着信履歴情報提供装置では、請求項1に記載の着信履歴情報提供装置と同様に、発呼端末の識別情報として、発呼端末に付与された回線番号を表す情報を呼から抽出するように、上記抽出手段を構成すると良い。
また、請求項2に記載の着信履歴情報提供装置では、履歴情報として、発呼端末に付与された回線番号を含む情報を、電子メールに格納して送信するように履歴情報提供手段を構成してもよい。この他、回線番号から発呼端末の利用者名を判別可能に履歴情報提供手段を構成すれば、履歴情報として、発呼端末の利用者名を格納した電子メールを送信することができる。つまり、利用者によりわかりやすい着信履歴情報を提供することができる。
【0018】
この他、請求項3に記載の着信履歴情報提供装置は、請求項1又は請求項2に記載の着信履歴情報提供装置において、上記履歴情報提供手段が、複数の送信先に、上記電子メールを送信可能に構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の着信履歴情報提供装置によれば、複数の送信先に、同一内容の履歴情報を含む電子メールを送信できるから、例えば、送信先として、利用者が所有する複数の電子メールアドレス(携帯電話機の電子メールアドレスや会社の電子メールアドレス等)を設定しておけば、複数の経路で履歴情報を利用者に提供することができる。
【0019】
請求項4に記載の着信履歴情報提供装置は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の着信履歴情報提供装置において、履歴情報提供手段が、履歴情報として、発呼端末の識別情報及び呼の受信時刻に関する情報を、電子メールに格納して送信することを特徴とする。請求項4に記載の着信履歴情報提供装置によれば、発呼端末の識別情報と共に呼の受信時刻を利用者に通知することができる。したがって、利用者は、自身が所有する端末宛の着信がいつ頃あったのかを、その履歴情報により知ることができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の着信履歴情報提供装置における抽出手段及び履歴情報提供手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
請求項5に記載のプログラムを、送信先の電子メールアドレスを記憶する記憶手段を備えるコンピュータに実行させれば、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の着信履歴情報提供装置としての機能をコンピュータに実現させることができる。したがって、請求項5に記載のプログラムによれば、履歴情報を適切に利用者に提供することが可能な着信履歴情報提供装置を簡単に構成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例について、図面とともに説明する。尚、図1は、本発明が適用された着信履歴情報提供装置10を備える着信履歴情報提供システム1の構成を表すブロック図である。
【0022】
電話端末(携帯電話機3,5)間の接続は、電話回線網2内の電話交換システム7を介して行われることが知られている。本実施例の電話交換システム7は、発呼端末(携帯電話機3)から送信されてきた呼を予め登録された転送先に再発信可能な周知の着信転送機能、を備えており、本実施例の着信履歴情報提供装置10は、この電話交換システム7側の着信転送機能を利用して、着信履歴情報提供サービスの利用者に対し、利用者の登録端末(携帯電話機5)宛に着信があったことを電子メール形式で知らせる。
【0023】
具体的に、本実施例の電話交換システム7は、呼を受信すると、発呼端末(携帯電話機3)から送信されてきた呼に含まれる着番号情報と、データベース7aに記憶された転送制御情報と、に基づいて、受信した呼が転送条件を満足するものであるか否か判断する。
【0024】
ここで、着番号情報は、呼を受信すべき接続先端末(携帯電話機5)の回線番号を表す情報である。また、本実施例の電話交換システム7のデータベース7a内には、接続先端末(携帯電話機5)の回線番号(接続先回線番号)に関連付けて、転送条件に関する設定情報や、転送先の回線番号に関する転送先回線番号情報などが予め上記転送制御情報として記憶されている。尚、図2は、電話交換システム7のデータベース7a内の構成を表す説明図である。
【0025】
電話交換システム7は、受信した呼が転送条件を満足していると判断すると、データベース7aに登録されている転送先回線番号情報に基づいて、転送先の回線に、発信者番号情報、及び、転送先回線番号を着番号とする着番号情報を含む呼を送出する。
【0026】
尚、本実施例においては、着信履歴情報提供サービスの利用者が所持する電話端末(携帯電話機5)が、電源オフの状態であったり圏外領域に位置していることで呼に対し応答しない場合に、上記転送条件が満足されて呼が電話交換システム7から転送先に再発信(即ち、転送)されるように、電話交換システム7側に対して設定を施している。
【0027】
したがって、本実施例の電話交換システム7は、着信履歴情報提供サービスの利用者の端末(携帯電話機5)宛の呼を受信すると、具体的に図3に示す転送処理を実行する。尚、図3は、電話交換システム7が実行する転送処理を表すフローチャートである。
【0028】
処理を実行すると、電話交換システム7は、発呼端末(携帯電話機3)から送信されてきた呼に含まれる着番号情報に基づき、接続先端末(携帯電話機5)を呼び出す(S110)。
この後、電話交換システム7は、S120にて、接続先端末(携帯電話機5)から応答があったか否か判断し(例えば、通話モードに移行する際に端末(携帯電話機5)から送信されてくる「応答」メッセージを受信したか判断し)、応答があったと判断すると(S120でYes)、周知の通話モードに移行して(S125)、当該処理を終了する。
【0029】
一方、電話交換システム7は、応答がないと判断すると(S120でNo)、データベース7aに記憶された利用者の設定情報に基づいて呼を転送すべきであると判断し、更にデータベース7aに基づき、受信した呼に含まれる着番号(即ち接続先回線番号)に関連付けられている転送先回線番号を、呼の転送先として設定する(S130)。即ち、呼に含まれる着番号情報を、転送先回線番号情報に変更する。
【0030】
そして、電話交換システム7は、転送先の回線に、発呼端末(携帯電話機3)の回線番号を示す発信者番号情報及び、転送先回線番号を示す着番号情報を含む呼を送出し(S140)、当該処理を終了する。
一方、上記電話交換システム7から送信されてくる呼に基づいて、着信履歴情報提供サービスの利用者に対し、受信した呼に関する履歴情報(着信履歴情報)を提供する本実施例の着信履歴情報提供装置10は、電話回線網2を通じて電話交換システム7から転送されてくる呼を受信可能な構成にされている。
【0031】
具体的に、本実施例の着信履歴情報提供装置10は、MPU11と、通信制御部13と、LANインタフェース15と、データベース17とを、備えている。MPU11は、当該着信履歴情報提供装置10を統括制御するために設けられており、図示しないROM及びRAMを内蔵している。MPU11は、後述するように、例えば、ROM内に記憶された履歴情報提供処理プログラム11aに基づいて、履歴情報提供処理を実行する。
【0032】
一方、本実施例の通信制御部13は、周知のISDN(IntegratedServices Digital Network)のプロトコルに従って電話回線網(ISDN)と通信可能な機能を有しており、電話交換システム7から送信されてくる呼を受信すると、呼に含まれる情報(発信者番号情報及び着番号情報)をMPU11に入力する。尚、この通信制御部13には、所謂ダイヤルイン機能が備えられており、複数の回線番号が付与されている。即ち、この通信制御部13は、夫々の回線番号宛の呼を受信可能な構成にされている。
【0033】
この他、LANインタフェース15は、図示しないルータ等を介してインターネット21に接続されており、MPU11にて生成されたIPパケット(電子メール等が格納されたIPパケット)を、インターネット21内のメールサーバに送信したりする。
【0034】
ところで、本実施例の着信履歴情報提供装置10は、動作時に図4に示す履歴情報提供処理を繰り返しMPU11にて実行するように構成されている。尚、図4は、MPU11が実行する履歴情報提供処理を表すフローチャートである。
処理を実行すると、MPU11は、まず通信制御部13が電話回線網2を通じて、電話交換システム7から発信されてきた呼を受信しているか否か判断し(S210)、受信していないと判断すると(S210でNo)、受信するまで待機する。そして、MPU11は、通信制御部13が電話回線網2を通じて呼を受信していると判断すると(S210でYes)、処理をS220に移して、呼に含まれる着番号情報を通信制御部13を介して抽出し、取得する(S220)。
【0035】
更に、MPU11は、呼に含まれる発呼端末の識別情報としての発信者番号情報を通信制御部13を介して抽出して取得し(S230)、その後、電話交換システム7から送信されてくる呼に対して着信拒否を行う(S240)。このように着信拒否が行われると、電話交換システム7によるその呼の発信動作は終了し、通信制御部13に繋がる回線は空き状態となる。
【0036】
またS240までの処理を終えると、MPU11は、S250にて、呼の受信時刻情報としての現在日時情報(現在の月日、曜日、時分等)を取得する。尚、当該着信履歴情報提供装置10には図示しない内部時計が内蔵されている。
その後、MPU11は、データベース17を検索し、受信した呼の着番号(回線番号)に関連付けられてデータベース17内に記憶されている全ての電子メールアドレスを読み出す(S260)。ここで、図5は、着信履歴情報提供装置10が備えるデータベース17の構成を表す説明図である。
【0037】
図5に示すように、データベース17には、通信制御部13に付与された各回線番号に関連付けられて、利用者(ユーザ)から指定された1以上(本実施例では、最大3つ)の電子メールアドレスが、履歴情報の送信先として予め設定登録されている。尚、通信制御部13に付与された回線番号は、各利用者毎に割り振られており、各利用者が所有する電話端末宛の呼の転送先として、電話交換システム7のデータベース7aに登録されている。
【0038】
本実施例において、電子メールアドレスは、利用者毎に必ずしも3つ全て有効な状態でデータベース17内に登録されている訳ではなく、利用者から履歴情報提供先として一つの電子メールアドレスしか指定されていない場合には、一つの電子メールアドレスのみがその利用者の履歴情報提供先の電子メールアドレスとしてデータベース17内に登録される。
【0039】
S260の処理を終えると、MPU11は、先程S230にて抽出した呼の発信者番号情報と、S250にて取得した現在日時情報と、に基づいて、その発信者番号情報及び現在日時情報を、受信した呼に関する履歴情報として格納した電子メール19を生成すると共に、先程S260にて読み出した電子メールアドレスを、その電子メール19の送信先として設定する(S270)。そして、その送信先に、LANインタフェース15及びインターネット21を介して、上記履歴情報を格納した電子メール19を送信する(S280)。
【0040】
尚、上記S260で複数(本実施例では、最大3つ)の電子メールアドレスを読み出した場合、MPU11は、読み出した全て(複数)の電子メールアドレスを送信先に設定して、上記履歴情報を格納した電子メール19を送信する(S280)。
【0041】
以上、本実施例の着信履歴情報提供装置10について説明したが、本実施例の着信履歴情報提供装置10を用いれば、着信履歴情報提供装置10の通信制御部13に繋がる利用者毎の回線番号を、その利用者の電話端末(携帯電話機5)宛に送信されてきた呼の転送先回線番号として電話交換システム7のデータベース7aに予め登録しておき、利用者の電話端末(携帯電話機5)宛にかかってきた呼が、電話交換システム7から着信履歴情報提供装置10に繋がる回線に再発信(転送)されるようにしておくことで、利用者の端末(携帯電話機5)宛に送信されてきた呼の履歴情報を、利用者が指定した電子メールアドレス先に、電子メール形式で提供することができる。
【0042】
結果、本実施例の着信履歴情報提供装置10によれば、電話端末(携帯電話機5)が応答不可能な状態にある時に送信されてきた呼に関する履歴情報を適切に利用者に提供することができ、着信側利用者の要求を満足させることができる。また、本実施例においては、呼の履歴情報を格納した電子メールを複数の送信先に送信することができるので、例えば、携帯電話機5の電子メールアドレスや、パーソナルコンピュータ(PC)9の電子メールアドレスなど、複数の電子メールアドレスをデータベース17に登録しておけば、利用者は、複数の経路で、履歴情報の提供を受けることができる。
【0043】
この他、本実施例の着信履歴情報提供装置10は、履歴情報として、呼の受信時刻を格納した電子メールを送信可能に構成されているので、利用者は、その電子メールの内容を確認すれば、いつ誰から着信があったのかを容易に知ることができる。
【0044】
尚、本発明の受信手段は、本実施例の通信制御部13に相当する。また、本発明の抽出手段は、本実施例においてMPU11が履歴情報提供処理のS230にて、発呼端末の識別情報としての発信者番号情報を通信制御部13を介して呼から抽出し取得する動作にて実現されている。また、本発明の履歴情報提供手段は、MPU11が実行する履歴情報提供処理のS260〜S280にて実現されている。また、本発明の記憶手段は、着信履歴情報提供装置10が備えるデータベース17に相当する。
【0045】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の着信履歴情報提供装置は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
上記実施例では、履歴情報として、発信者番号情報と現在日時情報を格納した電子メールを送信する構成としたが、例えば、着信履歴情報提供装置10のデータベース17内において、発信者名と回線番号とを関連付けて記憶させておき、データベース17に電話帳としての機能を持たせれば、着信履歴情報提供装置10から、発信者番号に代替する発信者名を履歴情報として格納した電子メールを、利用者に提供することが可能である。
【0046】
また、発呼端末が公衆電話端末であったり、発呼端末から発信者番号非通知モードで呼が発信されている場合には、発信者番号情報として、「公衆電話」、「番号非通知」などの発呼の種類を表す情報が格納された呼が電話交換システム7から送信されてくるから、着信履歴情報提供装置10は、発信者番号にかえて、それらの情報を履歴情報として格納した電子メールを、利用者に提供する構成にされていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の着信履歴情報提供装置10の構成を表す説明図である。
【図2】電話交換システム7のデータベース7aの構成を表す説明図である。
【図3】電話交換システム7が実行する転送処理を表すフローチャートである。
【図4】着信履歴情報提供装置10が実行する履歴情報提供処理を表すフローチャートである。
【図5】着信履歴情報提供装置10が備えるデータベース17の構成を表す説明図である。
【符号の説明】
1…着信履歴情報提供システム、2…電話回線網、3,5…携帯電話機、7…電話交換システム、7a,17…データベース、10…着信履歴情報提供装置、11…MPU、11a…履歴情報提供処理プログラム、13…通信制御部、15…LANインタフェース、19…電子メール、21…インターネット
Claims (5)
- 発呼端末から送信されてきた呼を予め登録された転送先に再発信可能な着信転送機能、を備える電話交換システムに前記転送先として登録された回線番号が付与され、前記電話交換システムから再発信されてきた該回線番号宛の呼を受信する受信手段と、
該受信手段が受信した呼に含まれる発呼端末の識別情報を抽出する抽出手段と、
該抽出手段が抽出した前記識別情報に基づいて、前記受信手段が受信した呼に関する履歴情報を格納した電子メールを生成し、予め設定された送信先に、該電子メールを送信する履歴情報提供手段と、
を備えることを特徴とする着信履歴情報提供装置。 - 発呼端末から送信されてきた呼を予め登録された転送先に再発信可能な着信転送機能、を備える電話交換システムに前記転送先として登録された複数の回線番号が付与され、前記電話交換システムから再発信されてきた各回線番号宛の呼を受信する受信手段と、
該受信手段が受信した呼に含まれる発呼端末の識別情報を抽出する抽出手段と、
前記各回線番号と電子メールアドレスとを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記抽出手段が抽出した前記識別情報に基づいて、前記受信手段が受信した呼に関する履歴情報を格納した電子メールを生成すると共に、前記受信手段が受信した呼に対応する回線番号に関連付けて前記記憶手段が記憶する電子メールアドレスを送信先として設定し、該送信先に、前記電子メールを送信する履歴情報提供手段と、
を備えることを特徴とする着信履歴情報提供装置。 - 前記履歴情報提供手段は、複数の送信先に、前記電子メールを送信可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の着信履歴情報提供装置。
- 前記履歴情報提供手段は、前記履歴情報として、前記発呼端末の識別情報及び呼の受信時刻に関する情報を、電子メールに格納して送信することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の着信履歴情報提供装置。
- 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の着信履歴情報提供装置における前記抽出手段及び前記履歴情報提供手段としての機能を、コンピュータに実現させるためのプログラム。
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- 2002-08-19 JP JP2002237996A patent/JP2004080393A/ja active Pending
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