JP2004032448A - 電子メール配送方法および電子メール配送システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の通信事業者システム2は、送信側端末1より電子メールを受け、この電子メールの送信先アドレスの示す受信側端末4を管理する第2の通信事業者システム3に電子メールを送信するときに、電子メールの配送の遅延や不達を示す配送異常が発生した場合、受信側端末4に対応する電話番号の受信側電話端末と送信側端末1に対応する電話番号の送信側電話端末とに配送異常が発生したことを示すメッセージを音声にて通知し、受信側電話端末と送信側電話端末とは、第1の通信事業者システム2より配送異常が発生したことを示すメッセージを音声にて受ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電子メール配送方法および電子メール配送システムに関し、特に送信側端末より電子メールを受けこの電子メールをインターネット経由で受信側端末へ配送する電子メール配送方法および電子メール配送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電子メール配送方法および電子メール配送システムは、インターネットを経由して電子メールを送受信し、様々なメッセージのやり取りを行うために用いられている。
【0003】
現在、このインターネットを経由して様々なコンテンツが送受信されているが、動画等のマルティメディアコンテンツの一般化や、いわゆる迷惑メール等の大量発信などを原因として、インターネット上を流れるデータ通信量(トラフィック)は急速に増大し、インターネット回線上やその経路に存在する装置が処理能力の限界に達することがある。
【0004】
一方、従来の電子メール配送システムによる電子メールの送信は、この電子メールの送信者が利用している通信事業者のメールサーバよりこの電子メールをインターネットに送出することによりなされるが、このメールサーバには一般的に次の設定が成されている。この設定は、電子メールの送信がインターネット上のデータ通信量の増大による輻輳等により正常に完了しなかった場合は、この電子メールの再送処理を規定の回数もしくは制限時間に達するまで、送信に成功しない限り何回も繰り返すようにする設定である。
【0005】
しかし、インターネットの状況によってはメールサーバが電子メールの再送に成功するまで何時間も必要とする場合があり、またメールサーバ上で電子メールが保管される限界時間を超過しても、なお送信に成功しない場合、最終的にその電子メールがメールサーバで破棄され、結果的に不達となることがある。
【0006】
このため、インターネット回線上やその経路に存在する装置が処理能力の限界に達したときには、送信者から通信事業者のメールサーバを経由してインターネットに送出された電子メールの送信に遅延が生じたり、この電子メールが不達になったりすることがある。このような電子メールの不達が発生した場合、メールサーバから送信者側にその旨を示す電子メールによる通知がなされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の電子メール配送システムは、送信者から通信事業者のメールサーバを経由してインターネットに送出された電子メールが不達になったときに、メールサーバから送信者側にその旨を示す電子メールによる通知をするため、電子メールの不達が確定した後に、メールサーバが不達を示す通知を送信者側にするので、送信者は、電子メールの不達が確定するまで、受信者に電子メールが配送されていないことを把握できないという問題がある。
【0008】
また、受信者側においては、自分宛の電子メールが遅延していることや、最終的に不達となったことを知ることができないという問題がある。
【0009】
本発明の目的はこのような従来の欠点を除去するため、送信者は、電子メールの不達が確定する以前に受信者に電子メールが配送されていないことを把握でき、受信者側は、自分宛の電子メールが遅延していることや、最終的に不達となったことを知ることができる電子メール配送方法および電子メール配送システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の電子メール配送方法は、送信側端末より電子メールを受けこの電子メールをインターネット経由で受信側端末へ配送する電子メール配送方法において、
前記送信側端末より受けた前記電子メールをこの電子メールの送信先アドレスの示す前記受信側端末へ前記インターネット経由で配送するときに、前記電子メールの配送の遅延や不達を示す配送異常が発生した場合、この配送異常が発生したということを前記受信側端末に対応する電話番号の受信側電話端末へ公衆電話回線を介して音声にて通知するようにしている。
【0011】
本発明の第2の電子メール配送方法は、送信側端末より電子メールを受けこの電子メールをインターネット経由で受信側端末へ配送する電子メール配送方法において、
前記送信側端末より受けた前記電子メールをこの電子メールの送信先アドレスの示す前記受信側端末へ前記インターネット経由で配送するときに、前記電子メールの配送の遅延や不達を示す配送異常が発生した場合、この配送異常が発生したということと前記電子メールの内容とを前記受信側端末に対応する電話番号の受信側電話端末へ公衆電話回線を介して音声にて通知するようにしている。
【0012】
また、本発明の第1と第2の電子メール配送方法は、前記電子メールを前記インターネット経由で配送するときに前記配送異常が発生した場合、この配送異常が発生したということを、前記送信側端末に対応する電話番号の送信側電話端末へ音声にて通知するようにしている。
【0013】
本発明の第1の電子メール配送システムは、第1の通信事業者システムにより、送信側端末からの電子メールを受けこの電子メールをインターネット経由で第2の通信事業者システムに送り、前記第2の通信事業者システムにより、前記電子メールを受信側端末に配送する電子メール配送システムにおいて、
前記電子メールを送信する前記送信側端末と、
前記送信側端末より前記電子メールを受け、この電子メールの送信先アドレスの示す前記受信側端末を管理する前記第2の通信事業者システムに前記インターネットを介して前記電子メールを送信するときに、前記電子メールの配送の遅延や不達を示す配送異常が発生した場合、公衆電話回線と前記第2の通信事業者システムとを介して前記受信側端末に対応する電話番号の受信側電話端末と呼を確立し前記配送異常が発生したことを示す第1の配送異常メッセージを音声にて前記受信側電話端末に通知する前記第1の通信事業者システムと、
前記公衆電話回線と前記第2の通信事業者システムとを介して前記第1の通信事業者システムと呼を確立し、前記第1の通信事業者システムより前記配送異常が発生したことを示す前記第1の配送異常メッセージを音声にて受ける前記受信側電話端末と、
を備えて構成されている。
【0014】
本発明の第2の電子メール配送システムは、第1の通信事業者システムにより、送信側端末からの電子メールを受けこの電子メールをインターネット経由で第2の通信事業者システムに送り、前記第2の通信事業者システムにより、前記電子メールを受信側端末に配送する電子メール配送システムにおいて、
前記電子メールを送信する前記送信側端末と、
前記送信側端末より前記電子メールを受け、この電子メールの送信先アドレスの示す前記受信側端末を管理する前記第2の通信事業者システムに前記電子メールを送信するためにこの電子メールを前記インターネットへ送出し、この送出に対応して前記インターネットより前記電子メールの送信異常が発生したことを示す送信異常通知を受けたときに、前記電子メールを前記インターネットへ再送出し、この再送出とこの再送出に対する前記インターネットよりの前記送信異常通知の受信とを予め定めた回数又は予め定めた時間繰り返したときに、前記電子メールの配送の遅延や不達を示す配送異常が発生したと認識し、公衆電話回線と前記第2の通信事業者システムとを介して前記受信側端末に対応する電話番号の受信側電話端末と呼を確立し前記配送異常が発生したことを示す第1の配送異常メッセージを音声にて前記受信側電話端末に通知する前記第1の通信事業者システムと、
前記第1の通信事業者システムより送出された前記電子メールを受けこの電子メールの送信先アドレスの示す前記受信側端末を管理する前記第2の通信事業者システムに前記電子メールを転送するときに前記送信異常が発生した場合、前記送信異常通知を前記第1の通信事業者システムへ送信する前記インターネットと、
前記公衆電話回線と前記第2の通信事業者システムとを介して前記第1の通信事業者システムと呼を確立し、前記第1の通信事業者システムより前記配送異常が発生したことを示す前記第1の配送異常メッセージを音声にて受ける前記受信側電話端末と、
を備えて構成されている。
【0015】
また、本発明の第1と第2の電子メール配送システムは、前記第1の配送異常メッセージを音声にて前記受信側電話端末に通知するとともに前記電子メールの内容を音声にて前記受信側電話端末に通知する前記第1の通信事業者システムと、
前記第1の配送異常メッセージとともに前記電子メールの内容を音声にて受ける前記受信側電話端末と、
を備えて構成されている。
【0016】
更に、本発明の第1と第2の電子メール配送システムは、前記送信側端末に対応する電話番号の送信側電話端末と呼を確立し前記配送異常が発生したことを示す第2の配送異常メッセージを音声にて前記送信側電話端末に通知する前記第1の通信事業者システムと、
前記第1の通信事業者システムと呼を確立し、前記第1の通信事業者システムより前記第2の配送異常メッセージを音声にて受ける前記送信側電話端末と、
を備えて構成されている。
【0017】
また、本発明の第1の電子メール配送システムの前記第1の通信事業者システムは、
前記送信側端末より前記電子メールを受け、この電子メールの送信先アドレスの示す前記受信側端末を管理する前記第2の通信事業者システムに前記インターネットを介して前記電子メールを送信するときに、前記電子メールの配送異常が発生した場合、この電子メールを配送異常メールとして通知するメールサーバ手段と、
前記メールサーバ手段が通知した前記電子メールを前記配送異常メールとして受けこの電子メールの送信先アドレスに対応する予め登録された電話番号を抽出し前記電子メールを前記配送異常メールとしてこの送信先アドレスに対応する電話番号とともに通知する管理サーバ手段と、
前記管理サーバ手段が通知した前記送信先アドレスに対応する電話番号と前記配送異常メールとされた前記電子メールとを受けこの電話番号に発呼して前記公衆電話回線と前記第2の通信事業者システムとを介してこの電話番号に対応する受信側電話端末と呼を確立し、前記配送異常が発生したことを示す第1の配送異常メッセージを音声に変換して前記公衆電話回線に送り出す音声送出手段と、
を備えて構成されている。
【0018】
また、本発明の第2の電子メール配送システムの前記第1の通信事業者システムは、
前記送信側端末より前記電子メールを受け、この電子メールの送信先アドレスの示す前記受信側端末を管理する前記第2の通信事業者システムに前記電子メールを送信するためにこの電子メールを前記インターネットへ送出し、この送出に対応して前記インターネットより前記電子メールの送信異常が発生したことを示す送信異常通知を受けたときに、前記電子メールを前記インターネットへ再送出し、この再送出とこの再送出に対する前記インターネットよりの前記送信異常通知の受信とを予め定めた回数又は予め定めた時間繰り返したときに、前記電子メールの配送異常が発生したと認識し、この電子メールを配送異常メールとして通知するメールサーバ手段と、
前記メールサーバ手段が通知した前記電子メールを前記配送異常メールとして受けこの電子メールの送信先アドレスに対応する予め登録された電話番号を抽出し前記電子メールを前記配送異常メールとしてこの送信先アドレスに対応する電話番号とともに通知する管理サーバ手段と、
前記管理サーバ手段が通知した前記送信先アドレスに対応する電話番号と前記配送異常メールとされた前記電子メールとを受けこの電話番号に発呼して前記公衆電話回線と前記第2の通信事業者システムとを介して前記電話番号に対応する受信側電話端末と呼を確立し、前記配送異常が発生したことを示す第1の配送異常メッセージを音声に変換して前記公衆電話回線に送り出す音声送出手段と、
を備えて構成されている。
【0019】
更に、本発明の第1と第2の電子メール配送システムは、前記第1の配送異常メッセージを音声に変換して前記公衆電話回線に送り出すとともに前記電子メールの内容を音声に変換して前記公衆電話回線に送り出す前記音声送出手段と、
前記第1の配送異常メッセージとともに前記電子メールの内容を音声にて受ける前記受信側電話端末と、
を備えて構成されている。
【0020】
また、本発明の第1と第2の電子メール配送システムは、前記メールサーバ手段が通知した前記電子メールの送信元アドレスに対応する予め登録された電話番号を抽出しこの電話番号を通知する前記管理サーバ手段と、
前記管理サーバ手段が通知した前記送信元アドレスに対応する電話番号を受けこの電話番号に発呼してこの電話番号に対応する送信側電話端末と呼を確立し、前記配送異常が発生したことを示す第2の配送異常メッセージを音声に変換して前記送信側電話端末に送り出す前記音声送出手段と、
前記第1の通信事業者システムの前記音声送出手段と呼を確立し、この音声送出手段より前記第2の配送異常メッセージを音声にて受ける前記送信側電話端末と、
を備えて構成されている。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本発明の電子メール配送システムの一つの実施の形態を示すブロック図である。
【0023】
図1に示す本実施の形態は、電子メールを送信する送信側端末1と、送信側端末1からの電子メールを受けこの電子メールをインターネット5経由で第2の通信事業者システム3に送る第1の通信事業者システム2と、第1の通信事業者システム2より電子メールをインターネット5経由で受けこの電子メールを受信側端末4に配送する第2の通信事業者システム3と、第2の通信事業者システム3より電子メールを受ける受信側端末4とにより構成する。
【0024】
第1の通信事業者システム2は、送信側端末1より電子メールを受け、この電子メールの送信先アドレスの示す受信側端末4を管理する第2の通信事業者システム3にインターネット5を介して電子メールを送信するときに、電子メールの配送異常が発生した場合、公衆電話回線6と第2の通信事業者システム3とを介して受信側端末4に対応する電話番号の受信側電話端末と呼を確立し配送異常が発生したことを示す第1の配送異常メッセージを音声にて受信側電話端末に通知するとともに電子メールの内容を音声にて受信側電話端末に通知する。
【0025】
この受信側電話端末は、電子メールの受信と音声通話とが可能な受信側端末4(例えば、受信側携帯電話端末10)に含まれている。
【0026】
受信側電話端末は、公衆電話回線6と第2の通信事業者システム3とを介して第1の通信事業者システム2と呼を確立し、第1の通信事業者システム2より配送異常が発生したことを示す第1の配送異常メッセージとともに電子メールの内容を音声にて受ける。
【0027】
また、第1の通信事業者システム2は、送信側端末1に対応する電話番号の送信側電話端末と呼を確立し配送異常が発生したことを示す第2の配送異常メッセージを音声にて送信側電話端末に通知する。
【0028】
この送信側電話端末は、電子メールの送受信と音声通話とが可能な送信側端末1(例えば、送信側携帯電話端末7)に含まれている。
【0029】
送信側電話端末は、第1の通信事業者システム2と呼を確立し、第1の通信事業者システム2より第2の配送異常メッセージを音声にて受ける。
【0030】
この図1に示す本実施の形態は、携帯電話(PHS(パーソナル・ハンディフォン・システム)を含む)事業者のシステムを含む場合の構成を示し、送信側端末1は、例えば送信側携帯電話端末7であり、第1の通信事業者システム2は、例えば第1の携帯電話事業者システム8であり、第2の通信事業者システム3は、例えば第2の携帯電話事業者システム9であり、受信側端末4は、例えば受信側携帯電話端末10である。
【0031】
以後、送信側端末1を送信側携帯電話端末7、第1の通信事業者システム2を第1の携帯電話事業者システム8、第2の通信事業者システム3を第2の携帯電話事業者システム9、受信側端末4を受信側携帯電話端末10とそれぞれ記載する。
【0032】
この図では、送信側と受信側の双方の利用者が、携帯電話端末を利用している場合の構成を示しており、この図において電子メール送信者は第1の携帯電話事業者システム8を利用する音声通話と電子メールサービスを利用可能な携帯電話端末(送信側携帯電話端末7)を利用しており、一方、電子メール受信者は第2の携帯電話事業者システム9を利用する音声通話と電子メールサービスを利用可能な携帯電話端末(受信側携帯電話端末10)を利用している。
【0033】
第1の携帯電話事業者システム8は、第1のIPネットワーク25を有しており、第1の基地局24と第1のメールサーバ21は、第1の基地局24から直接第1のIPネットワーク25に接続する構成(パケット交換方式の場合)か、もしくは第1の電話交換機27、第1のゲートウェイ26を介して第1のIPネットワーク25を経由する構成(回線交換方式の場合)のいずれかで接続されており、これらにより送信側携帯電話端末7から送信された電子メールは第1のメールサーバ21に届けられる。
【0034】
第2の携帯電話事業者システム9は、第2のIPネットワーク33を有しており、第2の基地局32と第2のメールサーバ31は、第2の基地局32から直接第2のIPネットワーク33を経由する構成(パケット交換方式の場合)か、もしくは第2の電話交換機35、第2のゲートウェイ34を介して第2のIPネットワーク33を経由する構成(回線交換方式の場合)のいずれかで接続されており、これにより受信側携帯電話端末10は第2のメールサーバ31に送信された自分宛の電子メールを読み出すことができる。
【0035】
なお、第1のメールサーバ21と第2のメールサーバ31には、電子メールの送信と受信を単体のサーバで行うのではなく、受信用と送信用に別のサーバを用意してもよい。
【0036】
インターネット5は、第1の携帯電話事業者システム8の第1のメールサーバ21と第2の携帯電話事業者システム9の第2のメールサーバ31とを結ぶ携帯電話事業者システム間の電子メールの配送経路として用いられている。
【0037】
公衆電話回線6は、第1の携帯電話事業者システム8の第1の電話交換機27と第2の携帯電話事業者システム9の第2の電話交換機35を結ぶ携帯電話事業者システム間の音声通話経路に用いられている。
【0038】
第1の携帯電話事業者システム8内の第1のメールサーバ21は、送信側携帯電話端末7より受けた電子メールの送信先(宛先)アドレスの示す受信側携帯電話端末10を管理する第2の通信事業者システム3にインターネット5を介して電子メールを送信するときに、電子メールの配送異常が発生した場合、この電子メールを配送異常メールとして管理サーバ22に通知する。
【0039】
第1の携帯電話事業者システム8内の管理サーバ22は、予め電子メールアドレスと電話番号とを関連付けて登録しておき、メールサーバが通知した電子メールを配送異常メールとして受けこの電子メールの送信先アドレスに対応する電話番号を抽出しこの電子メールを配送異常メールとしてこの抽出した電話番号とともに音声送出装置23に通知する。
【0040】
第1の携帯電話事業者システム8内の音声送出装置23は指示された電話番号を持つ携帯電話端末に対して発呼処理を実施し、通信路の確立(呼の確立)を確認した後に、電子メールの配送状況(配送異常メッセージ)や電子メールの内容を音声に変換し対応する携帯電話端末に通知する。すなわち、管理サーバ22が通知した送信先アドレスに対応する電話番号と配送異常メールとされた電子メールとを受けこの電話番号に発呼して公衆電話回線6と第2の通信事業者システム3とを介してこの電話番号に対応する受信側携帯電話端末10と呼を確立し、配送異常が発生したことを示す第1の配送異常メッセージを音声に変換して公衆電話回線6に送り出すとともに電子メールの内容を音声に変換して公衆電話回線6に送り出す。
【0041】
次に、本実施の形態の電子メール配送システムの動作を図2,図3及び図4を参照して詳細に説明する。
【0042】
図2は、電子メールの配送が正常に行われる場合の動作の一例を示すフローチャートである。
【0043】
図3は、電子メールの配送に遅延または不達が発生する場合の動作(前半)の一例を示すフローチャートである。
【0044】
図4は、電子メールの配送に遅延または不達が発生する場合の動作(後半)の一例を示すフローチャートである。
【0045】
図1において、最初に、電子メールの配送が正常に行われる場合の動作を図2を参照して説明する。
【0046】
ステップ21では、電子メール送信者が自分の送信側携帯電話端末7から電子メール受信者に送信する電子メールは、受信側携帯電話端末10の電子メールアドレス(送信先(宛先)アドレス)を指定して送信処理を実施すると、送信側携帯電話端末7に内蔵されたMUA(Mail User Agent)プログラムにより、電子メール送信者が利用する第1の携帯電話事業者システム8の第1のメールサーバ21に配送される。
【0047】
ステップ22では、第1のメールサーバ21は受け取った電子メールを一時保存する。それから、第1のメールサーバ21に存在するMTA(Mail Transfer Agent)プログラムの機能により、この電子メールに付加されている宛先アドレスの解析が実施される。この結果、第2の携帯電話事業者システム9の第2のメールサーバ31が電子メールを配送する宛先として選択され、この宛先向けにこの電子メールはインターネット5に送出される。
【0048】
ステップ23では、インターネット5の経路上に存在するルータ等のネットワーク機器が電子メールの宛先を示す情報にしたがって、この電子メールの転送を次々実施し、最終的に電子メール受信者が利用する第2の携帯電話事業者システム9の第2のメールサーバ31にこの電子メールは配送される。
【0049】
ステップ24では、第2のメールサーバ31はMTAプログラムにより、この配送された電子メールが第2のメールサーバ31に管理されている宛先である受信側携帯電話端末10向けのものであることを確認し、この電子メールをこの第2のメールサーバ31内のメールスプールに一旦保存する。また、第2のメールサーバ31はこの電子メールの受信通知メッセージを、受信側携帯電話端末10に対して配送する。このとき、受信側携帯電話端末10への受信通知メッセージは電子メールとともに送るよう指定する指示が予め登録されている場合には、この受信通知メッセージだけではなく、電子メールの全体もしくは先頭から指定文字数分の内容を同時に受信側携帯電話端末10に配送する。
【0050】
そして、ステップ25では、第2のメールサーバ31は、インストールされているMTAプログラムにより、電子メールの配送が完了したことをインターネット5経由で第1の携帯電話事業者システム8の第1のメールサーバ21宛にSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)の応答メッセージ等で通知を行う。
【0051】
ステップ26では、インターネット5の経路上に存在するルータ等の機器が、電子メールの配信が完了したことを示す通知を次々と転送し、最終的に第1の携帯電話事業者システム8の第1のメールサーバ21に配送する。このとき第1のメールサーバ21にインストールされているMTAプログラムは、この電子メールの配送が正常に完了したことを認識し、一時保存していた電子メールを削除する。
【0052】
一方、ステップ27では、電子メールの受信通知メッセージを受け取った受信側携帯電話端末10は、この情報を利用者である電子メール受信者に画面表示や着信音、振動等で通知する。電子メール受信者は受信側携帯電話端末10の操作により、受信通知メッセージの内容を確認し、この電子メールの受信を希望する場合は受信処理を実施すると、受信側携帯電話端末10に内蔵されたMUAプログラムにより、この電子メールの配送指示メッセージが第2のメールサーバ31に通知される。なお、ステップ24で、既に電子メールの全体もしくは先頭から指定文字数分の内容が受信側携帯電話端末10に配送されている場合においては、電子メール受信者が指定文字数分を超える部分の受信を希望する場合を除いて、この動作(ステップ27での、電子メールの受信処理の動作)と次の動作(ステップ28の動作)を実施する必要はない。
【0053】
ステップ28では、電子メールの配送指示メッセージを受け取った第2のメールサーバ31は、MTAプログラムにより、この第2のメールサーバ31内のメールスプールに一旦保存した該当する電子メールを取り出し、受信側携帯電話端末10に配送する。この後、電子メール受信者による受信側携帯電話端末10の操作により、受信側携帯電話端末10のMUAプログラムは、受信された電子メールの内容を画面に表示する。これにより、最終的に電子メール受信者への電子メールの配送が正常に完了したこととなる。
【0054】
次に、電子メールの配送に遅延または不達が発生する場合の動作を図3と図4とを参照して説明する。
【0055】
図3のステップ31では、電子メール送信者が自分の送信側携帯電話端末7から電子メール受信者に送信する電子メールは、受信側携帯電話端末10の送信先(宛先)アドレスを指定して送信処理を実施すると、送信側携帯電話端末7に内蔵されたMUAプログラムにより、電子メール送信者が利用する第1の携帯電話事業者システム8の第1のメールサーバ21に配送される。
【0056】
図3のステップ32では、第1のメールサーバ21は受け取った電子メールを一時保存する。それから、第1のメールサーバ21に存在するMTAプログラムの機能により、この電子メールに付加されている宛先アドレスの解析が実施される。この結果、第2の携帯電話事業者システム9の第2のメールサーバ31が電子メールを配送する宛先として選択され、この宛先向けにこの電子メールはインターネット5に送出される。
【0057】
図3のステップ33では、インターネット5の経路上に存在するルータ等のネットワーク機器が電子メールの宛先を示す情報にしたがって、この電子メールの転送を次々実施し、電子メール受信者が利用する第2の携帯電話事業者システム9の第2のメールサーバ31へこの電子メールの配送を試みるが、輻輳やネットワーク機器の故障等のため、この電子メールの送信が正常に完了できない状況が発生する。
【0058】
図3のステップ34では、電子メールの転送に問題が発生した場合は、問題発生を認識したネットワーク機器より、この電子メールを始めに送信した第1のメールサーバ21宛に、逆向きのルートで、不具合発生を表すSMTPの応答メッセージ等で送信異常通知が送信される。
【0059】
図3のステップ35では、第1のメールサーバ21は、インターネット5より返信されてきた送信異常通知により、電子メールの配送が正常に完了しなかったことを認識する。そして、通常ある間隔(例えば、15分〜1時間等であり、システムにより適宜設定する。また、この値に限定する必要はない。)を置いて規定の回数(例えば、10回〜999回等であり、システムにより適宜設定する。また、この値に限定する必要はない。)もしくは制限時間(例えば、75分等であり、システムにより適宜設定する。また、この値に限定する必要はない。)に達するまで、この電子メールの再送処理(ステップ32の処理と同様にして、第2のメールサーバ31向けに電子メールをインターネット5に送出)とインターネット5よりの送信異常通知の受信とが、この電子メールの配送に成功するまで繰り返される。このとき、再送された電子メールが、規定の回数もしくは制限時間に達するまでに、インターネット5経由で電子メール受信者が利用する第2の携帯電話事業者システム9の第2のメールサーバ31に配送されれば、この電子メールは遅延して配送されることになる。なお、この先は図2のステップ34からステップ38と同様の動作となる。
【0060】
図4のステップ36では、図3のステップ35で示した規定回数より少ない予め定めた回数(例えば、3回等であり、システムにより適宜設定する。また、この値に限定する必要はない。)もしくは図3のステップ35で示した制限時間より少ない一定時間(例えば、2時間等であり、システムにより適宜設定する。また、この値に限定する必要はない。)を過ぎても、正常に完了しなかった場合、この電子メールの配送状況を遅延の配送異常とし、この配送状況とこの電子メールの情報(例えば、送信元アドレス、送信先アドレス、メールの内容等)を、管理サーバ22に通知する。この上、この電子メールの再送が最終的に不達と判定される図3のステップ35で示した規定回数もしくは制限時間を過ぎても、なお正常に完了しなかった場合、この電子メールの配送状況を不達の配送異常とし、この配送状況とこの電子メールの情報とを、管理サーバ22に通知する。
【0061】
図4のステップ37では、管理サーバ22は、第1のメールサーバ21から通知される遅延もしくは不達の配送異常の状況にある電子メールの情報から宛先、すなわち受信側携帯電話端末10の電子メールアドレスを示すデータを抽出する。そして、予めこの第1のメールサーバ21に、例えば、電子メール送信者、電子メール受信者、第1の携帯電話事業者システム8の携帯電話事業者のいずれかによって登録されている複数の携帯電話端末の電子メールアドレスと電話番号との組み合わせの中に、この受信側携帯電話端末10の電子メールアドレスに対応する電話番号の組み合わせが存在するかどうか確認する。このとき該当する電話番号が存在するのであれば、遅延もしくは不達の配送異常の状況を示す配送状況とこの配送状況にある電子メールの情報とこの電話番号とを、音声送出装置23へ通知する。
【0062】
図4のステップ38では、音声送出装置23は、管理サーバ22から通知を受けた電話番号の受信側携帯電話端末10に発呼し、回線接続処理を行う。
【0063】
図4のステップ39では、公衆電話回線6は第1の携帯電話事業者システム8の第1の電話交換機27と第2の携帯電話事業者システム9の第2の電話交換機35とを結ぶ携帯電話事業者システム間の音声通話経路(制御信号用の経路も含む)であり、回線交換方式の音声通話と同様の手順による回線接続処理が電話交換機等の機能により実現される。最終的に電子メール受信者と通話が可能な第2の基地局32から無線区間を経由して、受信側携帯電話端末10の呼び出しが行われる。
【0064】
図4のステップ40では、受信側携帯電話端末10は、鳴動音、振動、メッセージ表示またはランプの明滅等により、電子メール受信者に呼び出しが行われていることを通知する。通知を受けた電子メール受信者が受信側携帯電話端末10の操作により呼び出しに応じると、回線の確立が行われ、この後通話可能であることを示す応答信号が、発呼元である音声送出装置23に向けて返信される。
【0065】
図4のステップ41では、公衆電話回線6は受信側携帯電話端末10からの応答信号を、一般の音声通話と同様の手順で、音声送出装置23に伝送する。
【0066】
図4のステップ42では、受信側携帯電話端末10からの応答信号の受信により、通話可能なことを確認した音声送出装置23は、管理サーバ22から受け取っていた電子メールの配送状況が遅延の配送異常を示すものか不達の配送異常を示すものか確認し、確認結果に応じた第1の配送異常メッセージを音声に変換し、受信側携帯電話端末10とつながっている公衆電話回線6に送出する。電子メールの配送状況が遅延の配送異常のときの音声の例としては例えば、次のような形式のものがある。「こちらは電子メール配送状況音声通知サービスです。2月16日10時36分、発信元アドレス「××××××@○○○○○○.ne.jp」様から「△△△△△△@□□□□□□.ne.jp」様宛に発信されました表題「会議開催のお知らせ」の電子メールは、発信から「3時間」経っておりますが、現在ネットワークが大変込み合っておりますので配送を完了しておりません。誠に申し訳ございませんが、お急ぎの方は「発信元」に別途ご連絡をお取り下さいますよう、お願い申し上げます。」等。
【0067】
図4のステップ43では、公衆電話回線6に送出された上記の音声メッセージは受信側携帯電話端末10に通知される。電子メール受信者はこの音声メッセージの内容により自分宛の電子メールが遅延や不達の状況であることを把握することができ、場合によっては電子メールを受信できない場合でもこの電子メールの内容を把握することができる。これは、例えば、事前の設定もしくは電子メール受信者のプッシュトーン操作により、電子メール受信者が必要とする項目だけを通知するようにすることにより可能である。このプッシュトーンの操作内容を音声送出装置23に伝え、音声送出装置23は、この事前の設定もしくは伝えられた内容に応じて、電子メールの内容を音声に変換して受信側携帯電話端末10に送出し、受信側携帯電話端末10はこれを受けて電子メール受信者に伝える。プッシュトーン操作による項目選択の例を次に示す。「…引き続いてメール全文をご確認の方は1#を、先頭100文字分のみをご確認の方は#2を、メールの本文を読まない方は3#を押して下さい。」等。
【0068】
また、図4のステップ44では、管理サーバ22に電子メール送信者の使用する送信側携帯電話端末7の情報(例えば、送信側携帯電話端末7の電子メールアドレス、電話番号等)が予め登録されている場合、電子メール送信者に対しても、電子メール受信者に対してステップ37からステップ43で行ったサービスと同様のサービスを提供する。
【0069】
すなわち、図4のステップ37と同様にして、管理サーバ22は、第1のメールサーバ21から通知される電子メールの情報から宛先、すなわち送信側携帯電話端末7の電子メールアドレスを示すデータを抽出し、この電子メールアドレスに対応する送信側携帯電話端末7の電話番号を取り出し、この電話番号と遅延もしくは不達の配送異常の状況を示す配送状況とこの配送状況にある電子メールの情報とを、音声送出装置23へ通知する。
【0070】
図4のステップ45では、音声送出装置23は、管理サーバ22から通知を受けた電話番号の送信側携帯電話端末7に発呼し、回線接続処理を行う。
【0071】
図4のステップ46では、送信側携帯電話端末7は、鳴動音、振動、メッセージ表示またはランプの明滅等により、電子メール送信者に呼び出しが行われていることを通知する。通知を受けた電子メール送信者が送信側携帯電話端末7の操作により呼び出しに応じると、回線の確立が行われ、この後通話可能であることを示す応答信号が、発呼元である音声送出装置23に向けて返信される。
【0072】
図4のステップ47では、送信側携帯電話端末7からの応答信号の受信により、通話可能なことを確認した音声送出装置23は、管理サーバ22から受け取っていた電子メールの配送状況が遅延の配送異常を示すものか不達の配送異常を示すものか確認し、確認結果に応じた第2の配送異常メッセージを音声に変換し、送信側携帯電話端末7に送出する。電子メールの配送状況が遅延の配送異常のときの音声の例としては例えば、次のような形式のものがある。「こちらは電子メール配送状況音声通知サービスです。3月8日16時08分、発信元アドレス「××××××@○○○○○○.ne.jp」様から「△△△△△△@□□□□□□.ne.jp」様宛に発信されました表題「見積書の件」の電子メールは、発信から「4時間」経っておりますが、現在ネットワークが大変込み合っておりますので配送を完了しておりません。誠に申し訳ございませんが、お急ぎの方は「送付先」に別途ご連絡をお取り下さいますよう、お願い申し上げます。」等。
【0073】
図4のステップ48では、送信側携帯電話端末7に送出された上記の音声メッセージにより、電子メール送信者は受信側携帯電話端末10宛に送出した電子メールが遅延や不達の状況であることを把握することができ、場合によってはこの電子メールの内容を音声にて確認することができる。これは、例えば、事前の設定もしくは電子メール送信者のプッシュトーン操作により、電子メール送信者が必要とする項目だけを通知するようにすることにより可能である。このプッシュトーンの操作内容を音声送出装置23に伝え、音声送出装置23は、この事前の設定もしくは伝えられた内容に応じて、電子メールの内容を音声に変換して送信側携帯電話端末7に送出し、送信側携帯電話端末7はこれを受けて電子メール送信者に伝える。プッシュトーン操作による項目選択の例を次に示す。「…引き続いてメール全文をご確認の方は1#を、先頭100文字分のみをご確認の方は#2を、メールの本文を読まない方は3#を押して下さい。」等。
【0074】
上述した実施例においては、携帯電話事業者システム同士で本発明を実施する場合の例について説明したが、他の形態の通信事業者システムにも本発明の実施は可能である。
【0075】
基本的には電子メール送信者側の通信事業者システムにおいて、電子メールと電話の双方のサービスが利用可能であり、かつインターネット5と公衆電話回線6というそれぞれ独立したネットワークで電子メール受信者側まで情報を提供する仕組みが備わっている必要がある。また、電子メール受信者側は電話と電子メールの両方を使用できる環境であれば、受信者側の通信事業者システムは電話と電子メールの双方を同一のシステムで提供している必要はなく、また受信者側が電話と電子メールで異なる通信事業者システムを利用している場合においても本発明の実施は可能である。また、電子メール送信者や電子メール受信者が使用する端末も電話と電子メールを一台で利用可能な携帯電話端末である必要はなく、電話機とパソコンのような2台の機器の組み合わせでも可能である。
【0076】
図5にこのような例の1つである、ADSL(Asymmetric DSL)事業者システム同士で本発明を実施する場合の一例の構成を示す。この構成での基本的な動作は図1で示した携帯電話事業者システムの場合と同様であるが、この場合は、図1で示す携帯電話端末の替わりに、パソコン、電話機、ADSLモデム及びスプリッタを使用し、基地局の替わり、スプリッタとADSLモデムとを使用している。そして、送信側端末1(受信側端末4)が、電子メール用のパソコンと送信側電話端末(受信側電話端末)用の電話機とに分かれている。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、送信側端末より受けた電子メールをこの電子メールの送信先アドレスの示す受信側端末へインターネット経由で配送するときに、遅延や不達を示す配送異常が発生した場合、この配送異常が発生したということを受信側端末に対応する電話番号の受信側電話端末と送信側端末に対応する電話番号の送信側電話端末へ音声にて通知するようにしたため、電子メールの配送に遅延が発生したときに、遅延を示す配送異常が発生したということを送信側電話端末へ音声にて通知するので、電子メールの送信者は、電子メールの不達が確定する以前に受信者に電子メールが配送されていないことを把握できる。
【0078】
また、電子メールの配送に遅延や不達が発生したときに、遅延や不達を示す配送異常が発生したということを受信側電話端末へ音声にて通知するので、電子メールの受信者側は、自分宛の電子メールが遅延していることや、最終的に不達となったことを知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子メール配送システムの一つの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】電子メールの配送が正常に行われる場合の動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】電子メールの配送に遅延または不達が発生する場合の動作(前半)の一例を示すフローチャートである。
【図4】電子メールの配送に遅延または不達が発生する場合の動作(後半)の一例を示すフローチャートである。
【図5】ADSL事業者システム同士で本発明を実施する場合の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 送信側端末
2 第1の通信事業者システム
3 第2の通信事業者システム
4 受信側端末
5 インターネット
6 公衆電話回線
7 送信側携帯電話端末
8 第1の携帯電話事業者システム
9 第2の携帯電話事業者システム
10 受信側携帯電話端末
21 第1のメールサーバ
22 管理サーバ
23 音声送出装置
24 第1の基地局
25 第1のIPネットワーク
26 第1のゲートウェイ
27 第1の電話交換機
31 第2のメールサーバ
32 第2の基地局
33 第2のIPネットワーク
34 第2のゲートウェイ
35 第2の電話交換機
Claims (21)
- 送信側端末より電子メールを受けこの電子メールをインターネット経由で受信側端末へ配送する電子メール配送方法において、
前記送信側端末より受けた前記電子メールをこの電子メールの送信先アドレスの示す前記受信側端末へ前記インターネット経由で配送するときに、前記電子メールの配送の遅延や不達を示す配送異常が発生した場合、この配送異常が発生したということを前記受信側端末に対応する電話番号の受信側電話端末へ公衆電話回線を介して音声にて通知するようにしたことを特徴とする電子メール配送方法。 - 送信側端末より電子メールを受けこの電子メールをインターネット経由で受信側端末へ配送する電子メール配送方法において、
前記送信側端末より受けた前記電子メールをこの電子メールの送信先アドレスの示す前記受信側端末へ前記インターネット経由で配送するときに、前記電子メールの配送の遅延や不達を示す配送異常が発生した場合、この配送異常が発生したということと前記電子メールの内容とを前記受信側端末に対応する電話番号の受信側電話端末へ公衆電話回線を介して音声にて通知するようにしたことを特徴とする電子メール配送方法。 - 前記電子メールを前記インターネット経由で配送するときに前記配送異常が発生した場合、この配送異常が発生したということを、前記送信側端末に対応する電話番号の送信側電話端末へ音声にて通知するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の電子メール配送方法。
- 前記送信側電話端末は、前記電子メールの送受信と音声通話とが可能な前記送信側端末に含まれることを特徴とする請求項3記載の電子メール配送方法。
- 前記送信側端末に対応する前記電話番号は、前記送信側端末の電子メールアドレスに対応させて予め登録しておくようにしたことを特徴とする請求項3又は4記載の電子メール配送方法。
- 前記受信側電話端末は、前記電子メールの送受信と音声通話とが可能な前記受信側端末に含まれることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の電子メール配送方法。
- 前記受信側端末に対応する前記電話番号は、前記受信側端末の電子メールアドレスに対応させて予め登録しておくようにしたことを特徴とする請求項6記載の電子メール配送方法。
- 第1の通信事業者システムにより、送信側端末からの電子メールを受けこの電子メールをインターネット経由で第2の通信事業者システムに送り、前記第2の通信事業者システムにより、前記電子メールを受信側端末に配送する電子メール配送システムにおいて、
前記電子メールを送信する前記送信側端末と、
前記送信側端末より前記電子メールを受け、この電子メールの送信先アドレスの示す前記受信側端末を管理する前記第2の通信事業者システムに前記インターネットを介して前記電子メールを送信するときに、前記電子メールの配送の遅延や不達を示す配送異常が発生した場合、公衆電話回線と前記第2の通信事業者システムとを介して前記受信側端末に対応する電話番号の受信側電話端末と呼を確立し前記配送異常が発生したことを示す第1の配送異常メッセージを音声にて前記受信側電話端末に通知する前記第1の通信事業者システムと、
前記公衆電話回線と前記第2の通信事業者システムとを介して前記第1の通信事業者システムと呼を確立し、前記第1の通信事業者システムより前記配送異常が発生したことを示す前記第1の配送異常メッセージを音声にて受ける前記受信側電話端末と、
を備えたことを特徴とする電子メール配送システム。 - 第1の通信事業者システムにより、送信側端末からの電子メールを受けこの電子メールをインターネット経由で第2の通信事業者システムに送り、前記第2の通信事業者システムにより、前記電子メールを受信側端末に配送する電子メール配送システムにおいて、
前記電子メールを送信する前記送信側端末と、
前記送信側端末より前記電子メールを受け、この電子メールの送信先アドレスの示す前記受信側端末を管理する前記第2の通信事業者システムに前記電子メールを送信するためにこの電子メールを前記インターネットへ送出し、この送出に対応して前記インターネットより前記電子メールの送信異常が発生したことを示す送信異常通知を受けたときに、前記電子メールを前記インターネットへ再送出し、この再送出とこの再送出に対する前記インターネットよりの前記送信異常通知の受信とを予め定めた回数又は予め定めた時間繰り返したときに、前記電子メールの配送の遅延や不達を示す配送異常が発生したと認識し、公衆電話回線と前記第2の通信事業者システムとを介して前記受信側端末に対応する電話番号の受信側電話端末と呼を確立し前記配送異常が発生したことを示す第1の配送異常メッセージを音声にて前記受信側電話端末に通知する前記第1の通信事業者システムと、
前記第1の通信事業者システムより送出された前記電子メールを受けこの電子メールの送信先アドレスの示す前記受信側端末を管理する前記第2の通信事業者システムに前記電子メールを転送するときに前記送信異常が発生した場合、前記送信異常通知を前記第1の通信事業者システムへ送信する前記インターネットと、
前記公衆電話回線と前記第2の通信事業者システムとを介して前記第1の通信事業者システムと呼を確立し、前記第1の通信事業者システムより前記配送異常が発生したことを示す前記第1の配送異常メッセージを音声にて受ける前記受信側電話端末と、
を備えたことを特徴とする電子メール配送システム。 - 前記第1の配送異常メッセージを音声にて前記受信側電話端末に通知するとともに前記電子メールの内容を音声にて前記受信側電話端末に通知する前記第1の通信事業者システムと、
前記第1の配送異常メッセージとともに前記電子メールの内容を音声にて受ける前記受信側電話端末と、
を備えたことを特徴とする請求項8又は9記載の電子メール配送システム。 - 前記送信側端末に対応する電話番号の送信側電話端末と呼を確立し前記配送異常が発生したことを示す第2の配送異常メッセージを音声にて前記送信側電話端末に通知する前記第1の通信事業者システムと、
前記第1の通信事業者システムと呼を確立し、前記第1の通信事業者システムより前記第2の配送異常メッセージを音声にて受ける前記送信側電話端末と、
を備えたことを特徴とする請求項8、9又は10記載の電子メール配送システム。 - 前記送信側電話端末は、前記電子メールの送受信と音声通話とが可能な前記送信側端末に含まれていることを特徴とする請求項11記載の電子メール配送システム。
- 前記第1の通信事業者システムは、前記送信側端末に対応する前記電話番号を、前記送信側端末の電子メールアドレスに対応させて予め登録しておくようにしたことを特徴とする請求項11又は12記載の電子メール配送システム。
- 前記受信側電話端末は、前記電子メールの受信と音声通話とが可能な前記受信側端末に含まれていることを特徴とする請求項8、9、10、11、12又は13記載の電子メール配送システム。
- 前記第1の通信事業者システムは、前記受信側端末に対応する前記電話番号を、前記受信側端末の電子メールアドレスに対応させて予め登録しておくようにしたことを特徴とする請求項14記載の電子メール配送システム。
- 前記第1の通信事業者システムは、
前記送信側端末より前記電子メールを受け、この電子メールの送信先アドレスの示す前記受信側端末を管理する前記第2の通信事業者システムに前記インターネットを介して前記電子メールを送信するときに、前記電子メールの配送異常が発生した場合、この電子メールを配送異常メールとして通知するメールサーバ手段と、
前記メールサーバ手段が通知した前記電子メールを前記配送異常メールとして受けこの電子メールの送信先アドレスに対応する予め登録された電話番号を抽出し前記電子メールを前記配送異常メールとしてこの送信先アドレスに対応する電話番号とともに通知する管理サーバ手段と、
前記管理サーバ手段が通知した前記送信先アドレスに対応する電話番号と前記配送異常メールとされた前記電子メールとを受けこの電話番号に発呼して前記公衆電話回線と前記第2の通信事業者システムとを介してこの電話番号に対応する受信側電話端末と呼を確立し、前記配送異常が発生したことを示す第1の配送異常メッセージを音声に変換して前記公衆電話回線に送り出す音声送出手段と、
を備えたことを特徴とする請求項8記載の電子メール配送システム。 - 前記第1の通信事業者システムは、
前記送信側端末より前記電子メールを受け、この電子メールの送信先アドレスの示す前記受信側端末を管理する前記第2の通信事業者システムに前記電子メールを送信するためにこの電子メールを前記インターネットへ送出し、この送出に対応して前記インターネットより前記電子メールの送信異常が発生したことを示す送信異常通知を受けたときに、前記電子メールを前記インターネットへ再送出し、この再送出とこの再送出に対する前記インターネットよりの前記送信異常通知の受信とを予め定めた回数又は予め定めた時間繰り返したときに、前記電子メールの配送異常が発生したと認識し、この電子メールを配送異常メールとして通知するメールサーバ手段と、
前記メールサーバ手段が通知した前記電子メールを前記配送異常メールとして受けこの電子メールの送信先アドレスに対応する予め登録された電話番号を抽出し前記電子メールを前記配送異常メールとしてこの送信先アドレスに対応する電話番号とともに通知する管理サーバ手段と、
前記管理サーバ手段が通知した前記送信先アドレスに対応する電話番号と前記配送異常メールとされた前記電子メールとを受けこの電話番号に発呼して前記公衆電話回線と前記第2の通信事業者システムとを介して前記電話番号に対応する受信側電話端末と呼を確立し、前記配送異常が発生したことを示す第1の配送異常メッセージを音声に変換して前記公衆電話回線に送り出す音声送出手段と、
を備えたことを特徴とする請求項9記載の電子メール配送システム。 - 前記第1の配送異常メッセージを音声に変換して前記公衆電話回線に送り出すとともに前記電子メールの内容を音声に変換して前記公衆電話回線に送り出す前記音声送出手段と、
前記第1の配送異常メッセージとともに前記電子メールの内容を音声にて受ける前記受信側電話端末と、
を備えたことを特徴とする請求項16又は17記載の電子メール配送システム。 - 前記メールサーバ手段が通知した前記電子メールの送信元アドレスに対応する予め登録された電話番号を抽出しこの電話番号を通知する前記管理サーバ手段と、
前記管理サーバ手段が通知した前記送信元アドレスに対応する電話番号を受けこの電話番号に発呼してこの電話番号に対応する送信側電話端末と呼を確立し、前記配送異常が発生したことを示す第2の配送異常メッセージを音声に変換して前記送信側電話端末に送り出す前記音声送出手段と、
前記第1の通信事業者システムの前記音声送出手段と呼を確立し、この音声送出手段より前記第2の配送異常メッセージを音声にて受ける前記送信側電話端末と、
を備えたことを特徴とする請求項16、17又は18記載の電子メール配送システム。 - 前記送信側電話端末は、前記電子メールの送受信と音声通話とが可能な前記送信側端末に含まれていることを特徴とする請求項19記載の電子メール配送システム。
- 前記受信側電話端末は、前記電子メールの受信と音声通話とが可能な前記受信側端末に含まれていることを特徴とする請求項16、17、18、19又は20記載の電子メール配送システム。
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