JP2004079690A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フェイスダウンボンディングにより実装基板に実装する半導体チップの表面に形成されたバンプ電極上の樹脂膜を良好に除去する。
【解決手段】半導体ウェハ1上に樹脂膜23および保護材24を順次塗布した後、半導体ウェハ1における保護材24および樹脂膜23が塗布された面を化学機械研磨法による研磨、サンドペーパーなどを用いた手動による研磨、砥石などを用いた機械研磨またはダイヤモンドハイトなどを用いた機械研削などによりバンプ電極22の上面が露出する程度まで研磨または研削する。
【選択図】 図11
【解決手段】半導体ウェハ1上に樹脂膜23および保護材24を順次塗布した後、半導体ウェハ1における保護材24および樹脂膜23が塗布された面を化学機械研磨法による研磨、サンドペーパーなどを用いた手動による研磨、砥石などを用いた機械研磨またはダイヤモンドハイトなどを用いた機械研削などによりバンプ電極22の上面が露出する程度まで研磨または研削する。
【選択図】 図11
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造技術および半導体装置に関し、特に、フェイスダウンボンディングにより実装する半導体装置の製造に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル携帯電話などの移動体通信機器や高速データ通信機器などにおいては、小型化、薄型化および軽量化などが求められている。そのため、移動体通信機器や高速データ通信機器などのキーコンポーネントとなるアンテナスイッチモジュールおよび電圧制御発振器モジュールなどの高周波モジュールについても小型化、薄型化および軽量化が進められている。
【0003】
高周波モジュールの小型化に対応して、その高周波モジュールにおいて使用される可変容量ダイオード、PINダイオードおよびショットキダイオードなどの各種ダイオードについても小型化が求められている。従来、これらダイオードのパッケージは、たとえば、陽極側と陰極側とが対となり、それらが対向するリードを有するリードフレームを用意し、ダイオード素子が形成された半導体チップの裏面電極を、陽極側もしくは陰極側のリードの内端部(タブ)に接着し、半導体チップの表面電極と前記リードと対向する他方のリードの内端部(ポスト)とをAu(金)ワイヤを用いたワイヤボンディングにより接続し、半導体チップ、ワイヤおよび前記対のリードをレジン材料で樹脂封止し、レジンパッケージとしていた。このように、従来のダイオードは、半導体チップの表面に一方の電極を、半導体チップの裏面に他方の電極を形成し、前記半導体チップ表面の電極とリードとをワイヤで接続する構造としていた。
【0004】
上記したようなダイオードの構造については、たとえば昭和59年5月20日、電波新聞社発行、社団法人日本電子機械工業会編集、「総合電子部品ハンドブック」、p179に記載がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記したダイオードにおいては以下のような課題があることを本発明者は見出した。
【0006】
すなわち、ダイオード素子が形成された半導体チップの表面電極とリードのポスト側とをワイヤボンディングにより接続した際に、ワイヤが上方への膨らみを持つワイヤループ形状を形成する。さらに、半導体チップ、ワイヤおよびリードを樹脂封止することから、ワイヤループ形状となったワイヤ、ワイヤが接続されるリードおよび樹脂封止に用いたレジンがパッケージの高さ(厚さ)方向および平面サイズにおいてパッケージサイズの小型化を阻害してしまうという問題がある。
【0007】
そこで、本発明者は、アノードおよびカソードの2つの電極を半導体チップの片側表面に配置し、ワイヤを用いずに、アノードおよびカソードの2つの電極に対応したバンプ電極を形成してフェイスダウンボンディングにより実装基板に実装する半導体チップとすることにより、ダイオード素子が形成された半導体チップを小型化する技術について検討している。その中で、本発明者は、以下のような課題を見出した。
【0008】
すなわち、アノードおよびカソードの2つの電極上にバンプ電極を形成した後、半導体チップの実装時におけるバンプ電極への応力の緩和と水分浸入によるアノードおよびカソードの2つの電極の腐食防止とを目的として、たとえば感光性ポリイミド樹脂膜をバンプ電極が形成された半導体チップの表面に塗布する。次いで、バンプ電極上の感光性ポリイミド樹脂膜が露出するようなマスクを用いて半導体チップの表面を露光し、マスクで覆われていない感光性ポリイミド樹脂膜を露光させた後、所定のエッチング液でバンプ電極上の感光性ポリイミド樹脂膜を除去する。この時、バンプ電極の寸法(水平方向および高さ方向の少なくとも一方)にばらつき(製造上の誤差)があった場合には、除去されるべき感光性ポリイミド樹脂膜がバンプ電極上に残存してしまうことになる。感光性ポリイミド樹脂膜がバンプ電極上に残存した状態で半導体チップを実装基板へ実装した場合には、バンプ電極と実装基板との接続強度が低下してしまうことから、実装基板から半導体チップが剥離しやすくなってしまう問題がある。また、バンプ電極と実装基板との接続部に感光性ポリイミド樹脂膜が残存していることから、その接続部において電気的には導通不良が発生してしまう問題がある。
【0009】
また、半導体チップが小型化することから、たとえばレーザを用いて半導体チップの裏面に極性識別マークおよび製品識別記号などを刻印する場合には、1文字当たりの寸法に制約が生じてしまう。そのため、刻印した極性識別マークおよび製品識別記号などの精度(たとえば鮮明さなど)が低下してしまう問題がある。また、極性識別マークおよび製品識別記号などの精度を向上するために1文字当たりの寸法を大きく確保した場合には、刻印できる文字数に制約ができてしまうことから、製品展開数に制約が生じてしまう問題がある。
【0010】
本発明の目的は、フェイスダウンボンディングにより実装基板に実装する半導体チップの表面に形成されたバンプ電極上の樹脂膜を良好に除去することのできる技術を提供することにある。
【0011】
また、本発明の他の目的は、小型化した半導体チップに対して、極性識別マークおよび製品識別記号などを精度良く形成することのできる技術を提供することにある。
【0012】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0014】
すなわち、本発明は、主面に半導体素子が形成された半導体基板の前記主面上において、前記半導体素子と電気的に接続するバンプ電極を形成する工程と、前記バンプ電極の存在下で前記半導体基板の主面を覆う第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜の表面を前記バンプ電極の上面が現れるまで研磨手段または研削手段により除去する工程とを含むものである。
【0015】
また、本発明は、主面に半導体素子が形成された半導体基板の裏面に第1薄膜を形成する工程と、前記半導体基板の裏面内の所定の位置において、前記第1薄膜に識別マークを形成する工程とを含み、前記第1薄膜は所定の着色が施されているものである。
【0016】
また、本発明は、
(a)半導体基板の主面に形成された半導体素子と、
(b)前記半導体基板の裏面に形成された第1薄膜と、
(c)前記半導体基板の裏面内の所定の位置において前記第1薄膜に形成された識別マークとを有し、前記第1薄膜は所定の着色が施され、前記識別マークは極性、製品名、IDおよびメーカー名のうちの選択された1つ以上を示しているものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0018】
(実施の形態1)
本実施の形態1の半導体装置は、たとえばCSP(Chip Size Package)型の可変容量ダイオードである。以下、その製造方法を図1〜図19を用いて説明する。
【0019】
図1は、本実施の形態1の可変容量ダイオードの製造工程の一例を示した製造フロー図であり、工程P1〜工程P23はその各工程の説明である。以下、この製造フロー図に従って、本実施の形態1の可変容量ダイオードの製造方法を説明する。
【0020】
まず、図2に示すように、p型の導電型を有し、抵抗率が約10Ωcmの単結晶シリコンからなる半導体ウェハ(半導体基板)1を用意する。半導体ウェハ1に、たとえばAs(ヒ素)イオンを導入する。続いて、その半導体ウェハ1に熱処理を施すことにより、そのAsイオンを拡散させ、n型低抵抗層2を形成する(工程P1)。次いで、気相成長法を用いてn型低抵抗層2上にn−型エピタキシャル層3を形成する(工程P2)。
【0021】
次に、たとえば熱酸化法を用いてn−型エピタキシャル層3の表面に酸化シリコン膜4を形成する(工程P3)。続いて、酸化シリコン膜4上にフォトレジスト膜(図示は省略)を形成した後、そのフォトレジスト膜をマスクとして酸化シリコン膜4をエッチングすることにより、酸化シリコン膜4に開口部を形成する。次いで、そのフォトレジスト膜をマスクとして、その開口部よりn−型エピタキシャル層3に、たとえばP(リン)イオンを導入する。続いて、半導体ウェハ1に対して熱処理を施し、そのPイオンを拡散させることにより、n型低抵抗層2に達するn+型拡散層7を形成する(工程P4)。次いで、熱酸化法によりそのn+型拡散層7の表面に酸化シリコン膜8を形成する。
【0022】
次に、上記n+型拡散層7の形成に用いたフォトレジスト膜を除去した後、半導体ウェハ1上に新たにフォトレジスト膜(図示は省略)を形成し、そのフォトレジスト膜をマスクとして酸化シリコン膜4をエッチングすることより、酸化シリコン膜4に開口部を形成する。続いて、そのフォトレジスト膜をマスクとして、その開口部よりn−型エピタキシャル層3に、たとえばPイオンを導入する。続いて、半導体ウェハ1に対して熱処理を施し、そのPイオンを拡散させることにより、n+型超階段層11を形成する(工程P5)。
【0023】
次に、上記n+型超階段層11の形成に用いたフォトレジスト膜を除去した後、半導体ウェハ1上に新たにフォトレジスト膜(図示は省略)を形成し、そのフォトレジスト膜をマスクとして酸化シリコン膜4をエッチングすることより、酸化シリコン膜4に開口部を形成する。続いて、そのフォトレジスト膜をマスクとして、その開口部よりn−型エピタキシャル層3に、たとえばB(ホウ素)イオンを導入する。続いて、半導体ウェハ1に対して熱処理を施し、そのBイオンを拡散させることにより、p+型拡散層14を形成する(工程P6)。ここまでの工程により、p+型拡散層14、n+型超階段層11、n−型エピタキシャル層3、n型低抵抗層2およびn+型拡散層7からなるpn接合(ダイオード素子(半導体素子))を形成することができる。次いで、たとえば熱酸化法にてp+型拡散層14の表面に酸化シリコン膜15を形成する。
【0024】
次に、上記p+型拡散層14の形成に用いたフォトレジスト膜を除去した後、熱酸化法にて半導体ウェハ1上に酸化シリコン膜16Aを形成する。続いて、フォトレジスト膜(図示は省略)をマスクとして酸化シリコン膜16Aをエッチングすることにより、酸化シリコン膜16Aに開口部を形成する。次いで、そのフォトレジスト膜をマスクとして、その開口部よりn−型エピタキシャル層3に、たとえばPイオンを導入することにより、チャネルストッパ層17を形成する(工程P7)。
【0025】
続いて、チャネルストッパ層17の形成に用いたフォトレジスト膜を除去した後、たとえばCVD法によりPSG(Phospho Silicate Glass)膜16Bを堆積し、酸化シリコン膜16AおよびPSG膜16Bからなる中間保護膜16を形成する(工程P8)。
【0026】
次に、図3に示すように、フォトレジスト膜(図示は省略)をマスクとして中間保護膜16および酸化シリコン膜8、15をエッチングすることにより、p+型拡散層14に達する開口部およびn+型拡散層7に達する開口部を形成する。続いて、そのフォトレジスト膜を除去した後、Al(アルミニウム)合金またはW(タングステン)などのメタル膜を堆積する。次いで、そのメタル膜をエッチングによりパターニングし、p+型拡散層14と電気的に接続するアノード電極18およびn+型拡散層7と電気的に接続するカソード電極19を形成する(工程P9)。
【0027】
次に、図4および図5に示すように、たとえばCVD法により半導体ウェハ1上に窒化シリコン膜を堆積する。次いで、フォトレジスト膜をマスクとしてその窒化シリコン膜をエッチングすることにより、最終保護膜20を形成する(工程P10)。なお、図4は半導体ウェハ1の主面(素子形成面)を示した要部平面図であり、図5は図4中のA−A線に沿った半導体ウェハ1の断面を示した要部断面図である。
【0028】
続いて、半導体ウェハ1上にTi(チタン)膜およびNi(ニッケル)膜を下層から順次蒸着することにより、バンプ電極用下地膜21を形成する(工程P11)。この時、Ni膜の代わりにPd(パラジウム)膜を蒸着してもよい。
【0029】
続いて、バンプ電極用下地膜21上にフォトレジスト膜(図示は省略)を塗布し、フォトリソグラフィ技術によってそのフォトレジスト膜に選択的な開口を施すことにより、バンプ電極形成領域を設ける。次いで、たとえばめっき法によりNi(ニッケル)膜またはCu(銅)膜をそのバンプ電極形成領域に堆積することによって、バンプ電極22を形成する(工程P12)。
【0030】
続いて、バンプ電極22の形成に用いたフォトレジスト膜を除去した後、たとえば水酸化カリウム溶液またはヨウ化アンモニウム溶液を用いたウエットエッチングにより、バンプ電極22の下部のバンプ電極用下地膜21を残し、それ以外のバンプ電極用下地膜21を除去する。
【0031】
次に、図6〜図8に示すように、半導体ウェハ1の裏面にダイシング用のウェハシートWS1を貼付した後、ダイシングブレードDB1を用いたハーフカット法により半導体ウェハ1を個々の半導体チップ形成領域に区画する分割領域に溝部1Aを形成する(工程P13)。ここで、図6は、工程P13における半導体ウェハ1の全体を示す斜視図である。この時、ダイシングブレードDB1としては、刃の幅が約40〜50μmのダイシングブレードを用いることを例示でき、その際に形成される溝部1Aの幅は、約50〜60μmとなる。また、溝部1Aは、その下面がn型低抵抗層2よりも低くなるように形成するものとし、たとえば溝部1Aの下面がn型低抵抗層2よりも30〜40μm程度深いところに位置するようにする。また、半導体ウェハ1は、上記分割領域により数万個の半導体チップ形成領域に区画されているものとする。
【0032】
次に、図9および図10に示すように、半導体ウェハ1上に樹脂膜(第1絶縁膜)23を塗布し、溝部1Aをその樹脂膜23で埋め込む(工程P14)。本実施の形態1においては、その樹脂膜23として、たとえばポリイミド樹脂または液状レジンなどを用いることを例示できる。この時、樹脂膜23は、バンプ電極22の上面にも堆積するが、それ以外の領域においては、樹脂膜23の上面がバンプ電極22の上面より高くならないようにし、バンプ電極22が完全に樹脂膜23に埋まりきらないようにする。この樹脂膜23を形成することにより、バンプ電極22の周囲を樹脂膜23で固めることになるので、本実施の形態1の可変容量ダイオードの実装時において、バンプ電極22に働く応力を緩和することができる。それにより、本実施の形態1の可変容量ダイオードの実装不良などの不具合を防ぐことが可能となる。その後、必要に応じて樹脂膜23に熱処理を施し、その樹脂膜23を硬化させる(工程P15)。
【0033】
続いて、たとえば上記樹脂膜23上にフォトレジスト膜またはアピエゾンワックスからなる保護材24を塗布する(工程P16)。この時、保護材24によってバンプ電極22が完全に埋まりきっても良い。
【0034】
次に、図11に示すように、半導体ウェハ1における上記保護材24および樹脂膜23が塗布された面をバンプ電極22の上面が露出する程度まで研磨する(工程P17)。この時、研磨手段としては、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing;CMP)法による研磨、サンドペーパーなどを用いた手動による研磨、砥石などを用いた機械研磨などを例示することができる。また、ダイヤモンドバイトなどを用いた機械研削手段を用いてもよい。バンプ電極22が配置された領域以外の領域においては、樹脂膜23上に保護材24が堆積されているので、上記研磨工程時において樹脂膜23の表面に傷が付いてしまうことを防ぐことができる。
【0035】
バンプ電極22上の樹脂膜23を除去するに当たり、樹脂膜23として感光性ポリイミド樹脂膜を用い、バンプ電極22上の樹脂膜23が露出するようなマスクを用いて半導体ウェハ1の表面を露光し、樹脂膜23を感光させた後、所定のエッチング液でバンプ電極22上の樹脂膜23を除去する手段を用いた場合には、バンプ電極22の寸法(水平方向および高さ方向の少なくとも一方)にばらつき(製造上の誤差)があると、除去されるべき樹脂膜23がバンプ電極22上に残存してしまうことが懸念される。一方、図11を用いて説明したように、研磨によってバンプ電極22の上面を露出させる手段を用いることによって、バンプ電極22上の樹脂膜23を残存させることなく除去することができる。それにより、本実施の形態1の可変容量ダイオードを実装基板に実装した際に、バンプ電極22と実装基板との接続強度が低下してしまうことを防ぐことができる。また、バンプ電極22と実装基板との接続部において樹脂膜が残存することを防ぐことができるので、その接続部において電気的導通不良が発生してしまうことを防ぐことができる。
【0036】
次に、図12および図13に示すように、半導体ウェハ1上に残っている保護材24を有機溶剤を用いて除去し、さらに続いて半導体ウェハ1を洗浄する(工程P18)。続いて、無電解めっき法により、樹脂膜23から露出したバンプ電極22の表面にAu(金)膜25を堆積する(工程P19)。化学的に安定なAu膜25を堆積することにより、バンプ電極22の表面が酸化してしまうことを防ぐことができる。
【0037】
次に、図14および図15に示すように、半導体ウェハ1の裏面よりウェハシートWS1を剥がした後、たとえば半導体ウェハ1の裏面をエッチングすることによって半導体ウェハ1を薄くする(工程P20)。本実施の形態1においては、このエッチングによって半導体ウェハ1の裏面からバンプ電極22の上面までの高さを300μm程度にすることを例示できる。また、エッチングによって半導体ウェハ1を薄くする手段を用いる代わりに、グラインディング法で半導体ウェハ1の裏面を研削することによって半導体ウェハ1を薄くしてもよい。
【0038】
続いて、半導体ウェハ1の裏面に所定の着色が施された樹脂膜(第1薄膜)31を塗布する(工程P21)。この樹脂膜31として、たとえば樹脂または液状レジンなどを用いること例示できる。また、樹脂膜31に施す着色の色種は、半導体装置の製品系列別に予め決めておくものとし、たとえば本実施の形態1の半導体装置である可変容量ダイオードは黄色、PINダイオードは橙色、ショットキバリアダイオードは青色というように色種を選択することができる。
【0039】
続いて、たとえばYAG(Yttrium−Aluminum−Garnet)またはCO2(二酸化炭素)などを用いたレーザの照射により、各半導体チップ形成領域における上記樹脂膜31に極性識別マーク32Aおよび製品識別マーク32Bを形成する(工程P22)。
【0040】
ところで、半導体ウェハ1における各半導体チップ形成領域が小さくなるに従って、各半導体チップ形成領域に刻印できる極性識別マーク32Aおよび製品識別マーク32Bの文字数および寸法に制約が生じてくることから、刻印した極性識別マーク32Aおよび製品識別マーク32Bなどの精度(たとえば鮮明さなど)が低下してしまうことが懸念される。そこで、本実施の形態1においては、樹脂膜31の色と製品識別マーク32Bとで半導体装置(本実施の形態1においては可変容量ダイオード)を識別できるようにする。それにより、製品識別マーク32Bで表すべき情報の一部を樹脂膜31の色で示すことが可能となるので、各半導体チップ形成領域に刻印する製品識別マーク32Bの文字数を低減することができる。それにより、各半導体チップ形成領域においては極性識別マーク32Aまたは製品識別マーク32Bの1文字に割り当てることのできる領域を拡大することができる。すなわち、刻印した極性識別マーク32Aおよび製品識別マーク32Bなどの精度が低下してしまうことを防ぐことができる。また、各半導体チップ形成領域に刻印できる製品識別マーク32Bの数が少なくなった場合でも、樹脂膜31の色と製品識別マーク32Bとで半導体装置の種類を表すことができるようになることから、その種類を増加させることが可能となる。
【0041】
次に、図16〜図18に示すように、半導体ウェハ1の裏面にダイシング用のウェハシートWS2を添付した後、ダイシングブレードDB2を用いたダイシング法により、半導体ウェハ1を個々の半導体チップ形成領域に区画する分割領域にウェハシートWS2に達する溝部1Bを形成する。この時、ダイシングブレードDB2としては、刃の幅が上記ダイシングブレードDB1の刃の幅よりも小さいものを用いる。たとえば、ダイシングブレードの刃の幅が約20μmであった場合には、溝部1Bの幅は約30μmとなる。その結果、個々の半導体チップにおいては、その側面においてn型低抵抗層2、n−型エピタキシャル層3およびチャネルストッパ層17が樹脂膜23に覆われることになる。これにより、半導体チップの側面よりn型低抵抗層2、n−型エピタキシャル層3およびチャネルストッパ層17が露出することを防ぎ、これらの半導体層が他の導電領域に短絡してしまう不具合を防ぐことができる。また、上記半導体チップの側面において、樹脂膜23は少なくともn型低抵抗層2、n−型エピタキシャル層3およびチャネルストッパ層17の全体は覆っているので、上記工程P13(図1参照)による切断面(溝部1A(図6〜図8参照))より半導体チップ内に水分が浸入することを防ぐことができる。これにより、本実施の形態1の可変容量ダイオードの特性が劣化することを防ぐことができるので、その信頼性を向上することができる。
【0042】
続いて、ウェハシートWS2を半導体基板1の裏面より剥がし、半導体基板1を個々の半導体チップに分割することにより、図19に示すような本実施の形態1の可変容量ダイオードを製造する(工程P23)。なお、図19(a)は本実施の形態1の可変容量ダイオードの上面図であり、図19(c)は本実施の形態1の可変容量ダイオードの下面図であり、図19(b)は図19(a)中および図19(c)中に付したB−B線に沿った断面図である。
【0043】
(実施の形態2)
次に、本実施の形態2の半導体装置の製造方法について説明する。
【0044】
本実施の形態2の半導体装置の製造工程は、前記実施の形態1の半導体装置の製造工程とほぼ同様であるが、図20に示すように、樹脂膜23を可能な限り薄い膜厚で塗布するものである。本実施の形態2においては、バンプ電極22の高さが20μm程度である場合に、樹脂膜23の膜厚をバンプ電極22の側面を除く領域で5μm程度とすることを例示できる。樹脂膜23を塗布し、前記実施の形態1において図9〜図11を用いて説明した工程と同様の工程を経た後、図21に示すように、半導体ウェハ1上に残っている保護材24を有機溶剤を用いて除去し、さらに続いて半導体ウェハ1を洗浄する。
【0045】
樹脂膜23は、その膜厚が薄くなるに従ってバンプ電極22の側面には付着し難くなる。そのため、上記したように樹脂膜23を可能な限り薄い膜厚で塗布することによって、バンプ電極22の側面に樹脂膜23が付着することを防ぐことができる。このような状況下で、前記実施の形態1において図12および図13を用いて説明した工程と同様の工程によってAu膜25を堆積すると、Au膜25をバンプ電極22の上面のみならず側面にも堆積することができる。バンプ電極22の側面にも化学的に安定なAu膜25を堆積することにより、バンプ電極22が側面から酸化してしまうことを防ぐことができる。すなわち、バンプ電極22の信頼性を向上することが可能となる。なお、バンプ電極22の側面に薄い樹脂膜23が付着してしまった場合には、その薄い樹脂膜23は、フッ酸を用いて半導体ウェハ1を洗浄することにより除去することができる。
【0046】
Au膜25を堆積した後、前記実施の形態1において図14〜図18を用いて説明した工程と同様の工程を経ることによって本実施の形態2の半導体装置を製造する。
【0047】
上記のような本実施の形態2によっても、前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0048】
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0049】
上記実施の形態においては、本発明をCSP型の可変容量ダイオードの製造工程に適用する場合について例示したが、たとえばPINダイオードおよびショットキバリアダイオードのような他種のCSP型のダイオードの製造工程、またはCSP型のトランジスタ(3端子素子)の製造工程に適用することも可能であり、CSP型のトランジスタの製造工程に適用する場合には、極性識別マークおよび製品識別マーク以外に半導体チップのID(Identification Number)やメーカー名などを形成してもよい。
【0050】
【発明の効果】
本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
(1)半導体ウェハ上に樹脂膜を研磨し、バンプ電極の上面を樹脂膜から露出させるので、バンプ電極上の樹脂膜を残存させることなく除去することができる。
(2)半導体ウェハの裏面に所定の着色が施された樹脂膜を塗布し、その樹脂膜に識別マークを形成し、樹脂膜の色と識別マークとで半導体装置の種類を表すようにするので、形成する識別マークの数を低減することができる。それにより、識別マークの1文字に割り当てることのできる領域を拡大できるので、形成する識別マークの精度が低下してしまうことを防ぐことができる。
(3)半導体ウェハの裏面に所定の着色が施された樹脂膜を塗布し、その樹脂膜に識別マークを形成し、樹脂膜の色と識別マークとで半導体装置の種類を表すようにするので、形成する識別マークの数を低減することができる。それにより、形成できる識別マークの数が少なくなった場合でも、表すことのできる半導体装置の種類を増加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造フローを示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を説明する要部断面図である。
【図3】図2に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部平面図である。
【図5】図3に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の斜視図である。
【図7】図4に続く半導体装置の製造工程中の要部平面図である。
【図8】図5に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図9】図7に続く半導体装置の製造工程中の要部平面図である。
【図10】図8に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図11】図10に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図12】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部平面図である。
【図13】図11に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図14】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の平面図である。
【図15】図13に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図16】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の斜視図である。
【図17】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部平面図である。
【図18】図15に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図19】(a)、(b)および(c)は、それぞれ本発明の一実施の形態である半導体装置の上面図、断面図および下面図である。
【図20】本発明の他の実施の形態である半導体装置の製造方法を説明する要部断面図である。
【図21】図20に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体ウェハ(半導体基板)
1A、1B 溝部
2 n型低抵抗層
3 n−型エピタキシャル層
4 酸化シリコン膜
7 n+型拡散層
8 酸化シリコン膜
11 n+型超階段層
14 p+型拡散層
15 酸化シリコン膜
16 中間保護膜
16A 酸化シリコン膜
16B PSG膜
17 チャネルストッパ層
18 アノード電極
19 カソード電極
20 最終保護膜
21 バンプ電極用下地膜
22 バンプ電極
23 樹脂膜(第1絶縁膜)
24 保護材
25 Au膜
31 樹脂膜(第1薄膜)
32A 極性識別マーク
32B 製品識別マーク
DB1、DB2 ダイシングブレード
P1〜P23 工程
WS1、WS2 ウェハシート
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造技術および半導体装置に関し、特に、フェイスダウンボンディングにより実装する半導体装置の製造に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル携帯電話などの移動体通信機器や高速データ通信機器などにおいては、小型化、薄型化および軽量化などが求められている。そのため、移動体通信機器や高速データ通信機器などのキーコンポーネントとなるアンテナスイッチモジュールおよび電圧制御発振器モジュールなどの高周波モジュールについても小型化、薄型化および軽量化が進められている。
【0003】
高周波モジュールの小型化に対応して、その高周波モジュールにおいて使用される可変容量ダイオード、PINダイオードおよびショットキダイオードなどの各種ダイオードについても小型化が求められている。従来、これらダイオードのパッケージは、たとえば、陽極側と陰極側とが対となり、それらが対向するリードを有するリードフレームを用意し、ダイオード素子が形成された半導体チップの裏面電極を、陽極側もしくは陰極側のリードの内端部(タブ)に接着し、半導体チップの表面電極と前記リードと対向する他方のリードの内端部(ポスト)とをAu(金)ワイヤを用いたワイヤボンディングにより接続し、半導体チップ、ワイヤおよび前記対のリードをレジン材料で樹脂封止し、レジンパッケージとしていた。このように、従来のダイオードは、半導体チップの表面に一方の電極を、半導体チップの裏面に他方の電極を形成し、前記半導体チップ表面の電極とリードとをワイヤで接続する構造としていた。
【0004】
上記したようなダイオードの構造については、たとえば昭和59年5月20日、電波新聞社発行、社団法人日本電子機械工業会編集、「総合電子部品ハンドブック」、p179に記載がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記したダイオードにおいては以下のような課題があることを本発明者は見出した。
【0006】
すなわち、ダイオード素子が形成された半導体チップの表面電極とリードのポスト側とをワイヤボンディングにより接続した際に、ワイヤが上方への膨らみを持つワイヤループ形状を形成する。さらに、半導体チップ、ワイヤおよびリードを樹脂封止することから、ワイヤループ形状となったワイヤ、ワイヤが接続されるリードおよび樹脂封止に用いたレジンがパッケージの高さ(厚さ)方向および平面サイズにおいてパッケージサイズの小型化を阻害してしまうという問題がある。
【0007】
そこで、本発明者は、アノードおよびカソードの2つの電極を半導体チップの片側表面に配置し、ワイヤを用いずに、アノードおよびカソードの2つの電極に対応したバンプ電極を形成してフェイスダウンボンディングにより実装基板に実装する半導体チップとすることにより、ダイオード素子が形成された半導体チップを小型化する技術について検討している。その中で、本発明者は、以下のような課題を見出した。
【0008】
すなわち、アノードおよびカソードの2つの電極上にバンプ電極を形成した後、半導体チップの実装時におけるバンプ電極への応力の緩和と水分浸入によるアノードおよびカソードの2つの電極の腐食防止とを目的として、たとえば感光性ポリイミド樹脂膜をバンプ電極が形成された半導体チップの表面に塗布する。次いで、バンプ電極上の感光性ポリイミド樹脂膜が露出するようなマスクを用いて半導体チップの表面を露光し、マスクで覆われていない感光性ポリイミド樹脂膜を露光させた後、所定のエッチング液でバンプ電極上の感光性ポリイミド樹脂膜を除去する。この時、バンプ電極の寸法(水平方向および高さ方向の少なくとも一方)にばらつき(製造上の誤差)があった場合には、除去されるべき感光性ポリイミド樹脂膜がバンプ電極上に残存してしまうことになる。感光性ポリイミド樹脂膜がバンプ電極上に残存した状態で半導体チップを実装基板へ実装した場合には、バンプ電極と実装基板との接続強度が低下してしまうことから、実装基板から半導体チップが剥離しやすくなってしまう問題がある。また、バンプ電極と実装基板との接続部に感光性ポリイミド樹脂膜が残存していることから、その接続部において電気的には導通不良が発生してしまう問題がある。
【0009】
また、半導体チップが小型化することから、たとえばレーザを用いて半導体チップの裏面に極性識別マークおよび製品識別記号などを刻印する場合には、1文字当たりの寸法に制約が生じてしまう。そのため、刻印した極性識別マークおよび製品識別記号などの精度(たとえば鮮明さなど)が低下してしまう問題がある。また、極性識別マークおよび製品識別記号などの精度を向上するために1文字当たりの寸法を大きく確保した場合には、刻印できる文字数に制約ができてしまうことから、製品展開数に制約が生じてしまう問題がある。
【0010】
本発明の目的は、フェイスダウンボンディングにより実装基板に実装する半導体チップの表面に形成されたバンプ電極上の樹脂膜を良好に除去することのできる技術を提供することにある。
【0011】
また、本発明の他の目的は、小型化した半導体チップに対して、極性識別マークおよび製品識別記号などを精度良く形成することのできる技術を提供することにある。
【0012】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0014】
すなわち、本発明は、主面に半導体素子が形成された半導体基板の前記主面上において、前記半導体素子と電気的に接続するバンプ電極を形成する工程と、前記バンプ電極の存在下で前記半導体基板の主面を覆う第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜の表面を前記バンプ電極の上面が現れるまで研磨手段または研削手段により除去する工程とを含むものである。
【0015】
また、本発明は、主面に半導体素子が形成された半導体基板の裏面に第1薄膜を形成する工程と、前記半導体基板の裏面内の所定の位置において、前記第1薄膜に識別マークを形成する工程とを含み、前記第1薄膜は所定の着色が施されているものである。
【0016】
また、本発明は、
(a)半導体基板の主面に形成された半導体素子と、
(b)前記半導体基板の裏面に形成された第1薄膜と、
(c)前記半導体基板の裏面内の所定の位置において前記第1薄膜に形成された識別マークとを有し、前記第1薄膜は所定の着色が施され、前記識別マークは極性、製品名、IDおよびメーカー名のうちの選択された1つ以上を示しているものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0018】
(実施の形態1)
本実施の形態1の半導体装置は、たとえばCSP(Chip Size Package)型の可変容量ダイオードである。以下、その製造方法を図1〜図19を用いて説明する。
【0019】
図1は、本実施の形態1の可変容量ダイオードの製造工程の一例を示した製造フロー図であり、工程P1〜工程P23はその各工程の説明である。以下、この製造フロー図に従って、本実施の形態1の可変容量ダイオードの製造方法を説明する。
【0020】
まず、図2に示すように、p型の導電型を有し、抵抗率が約10Ωcmの単結晶シリコンからなる半導体ウェハ(半導体基板)1を用意する。半導体ウェハ1に、たとえばAs(ヒ素)イオンを導入する。続いて、その半導体ウェハ1に熱処理を施すことにより、そのAsイオンを拡散させ、n型低抵抗層2を形成する(工程P1)。次いで、気相成長法を用いてn型低抵抗層2上にn−型エピタキシャル層3を形成する(工程P2)。
【0021】
次に、たとえば熱酸化法を用いてn−型エピタキシャル層3の表面に酸化シリコン膜4を形成する(工程P3)。続いて、酸化シリコン膜4上にフォトレジスト膜(図示は省略)を形成した後、そのフォトレジスト膜をマスクとして酸化シリコン膜4をエッチングすることにより、酸化シリコン膜4に開口部を形成する。次いで、そのフォトレジスト膜をマスクとして、その開口部よりn−型エピタキシャル層3に、たとえばP(リン)イオンを導入する。続いて、半導体ウェハ1に対して熱処理を施し、そのPイオンを拡散させることにより、n型低抵抗層2に達するn+型拡散層7を形成する(工程P4)。次いで、熱酸化法によりそのn+型拡散層7の表面に酸化シリコン膜8を形成する。
【0022】
次に、上記n+型拡散層7の形成に用いたフォトレジスト膜を除去した後、半導体ウェハ1上に新たにフォトレジスト膜(図示は省略)を形成し、そのフォトレジスト膜をマスクとして酸化シリコン膜4をエッチングすることより、酸化シリコン膜4に開口部を形成する。続いて、そのフォトレジスト膜をマスクとして、その開口部よりn−型エピタキシャル層3に、たとえばPイオンを導入する。続いて、半導体ウェハ1に対して熱処理を施し、そのPイオンを拡散させることにより、n+型超階段層11を形成する(工程P5)。
【0023】
次に、上記n+型超階段層11の形成に用いたフォトレジスト膜を除去した後、半導体ウェハ1上に新たにフォトレジスト膜(図示は省略)を形成し、そのフォトレジスト膜をマスクとして酸化シリコン膜4をエッチングすることより、酸化シリコン膜4に開口部を形成する。続いて、そのフォトレジスト膜をマスクとして、その開口部よりn−型エピタキシャル層3に、たとえばB(ホウ素)イオンを導入する。続いて、半導体ウェハ1に対して熱処理を施し、そのBイオンを拡散させることにより、p+型拡散層14を形成する(工程P6)。ここまでの工程により、p+型拡散層14、n+型超階段層11、n−型エピタキシャル層3、n型低抵抗層2およびn+型拡散層7からなるpn接合(ダイオード素子(半導体素子))を形成することができる。次いで、たとえば熱酸化法にてp+型拡散層14の表面に酸化シリコン膜15を形成する。
【0024】
次に、上記p+型拡散層14の形成に用いたフォトレジスト膜を除去した後、熱酸化法にて半導体ウェハ1上に酸化シリコン膜16Aを形成する。続いて、フォトレジスト膜(図示は省略)をマスクとして酸化シリコン膜16Aをエッチングすることにより、酸化シリコン膜16Aに開口部を形成する。次いで、そのフォトレジスト膜をマスクとして、その開口部よりn−型エピタキシャル層3に、たとえばPイオンを導入することにより、チャネルストッパ層17を形成する(工程P7)。
【0025】
続いて、チャネルストッパ層17の形成に用いたフォトレジスト膜を除去した後、たとえばCVD法によりPSG(Phospho Silicate Glass)膜16Bを堆積し、酸化シリコン膜16AおよびPSG膜16Bからなる中間保護膜16を形成する(工程P8)。
【0026】
次に、図3に示すように、フォトレジスト膜(図示は省略)をマスクとして中間保護膜16および酸化シリコン膜8、15をエッチングすることにより、p+型拡散層14に達する開口部およびn+型拡散層7に達する開口部を形成する。続いて、そのフォトレジスト膜を除去した後、Al(アルミニウム)合金またはW(タングステン)などのメタル膜を堆積する。次いで、そのメタル膜をエッチングによりパターニングし、p+型拡散層14と電気的に接続するアノード電極18およびn+型拡散層7と電気的に接続するカソード電極19を形成する(工程P9)。
【0027】
次に、図4および図5に示すように、たとえばCVD法により半導体ウェハ1上に窒化シリコン膜を堆積する。次いで、フォトレジスト膜をマスクとしてその窒化シリコン膜をエッチングすることにより、最終保護膜20を形成する(工程P10)。なお、図4は半導体ウェハ1の主面(素子形成面)を示した要部平面図であり、図5は図4中のA−A線に沿った半導体ウェハ1の断面を示した要部断面図である。
【0028】
続いて、半導体ウェハ1上にTi(チタン)膜およびNi(ニッケル)膜を下層から順次蒸着することにより、バンプ電極用下地膜21を形成する(工程P11)。この時、Ni膜の代わりにPd(パラジウム)膜を蒸着してもよい。
【0029】
続いて、バンプ電極用下地膜21上にフォトレジスト膜(図示は省略)を塗布し、フォトリソグラフィ技術によってそのフォトレジスト膜に選択的な開口を施すことにより、バンプ電極形成領域を設ける。次いで、たとえばめっき法によりNi(ニッケル)膜またはCu(銅)膜をそのバンプ電極形成領域に堆積することによって、バンプ電極22を形成する(工程P12)。
【0030】
続いて、バンプ電極22の形成に用いたフォトレジスト膜を除去した後、たとえば水酸化カリウム溶液またはヨウ化アンモニウム溶液を用いたウエットエッチングにより、バンプ電極22の下部のバンプ電極用下地膜21を残し、それ以外のバンプ電極用下地膜21を除去する。
【0031】
次に、図6〜図8に示すように、半導体ウェハ1の裏面にダイシング用のウェハシートWS1を貼付した後、ダイシングブレードDB1を用いたハーフカット法により半導体ウェハ1を個々の半導体チップ形成領域に区画する分割領域に溝部1Aを形成する(工程P13)。ここで、図6は、工程P13における半導体ウェハ1の全体を示す斜視図である。この時、ダイシングブレードDB1としては、刃の幅が約40〜50μmのダイシングブレードを用いることを例示でき、その際に形成される溝部1Aの幅は、約50〜60μmとなる。また、溝部1Aは、その下面がn型低抵抗層2よりも低くなるように形成するものとし、たとえば溝部1Aの下面がn型低抵抗層2よりも30〜40μm程度深いところに位置するようにする。また、半導体ウェハ1は、上記分割領域により数万個の半導体チップ形成領域に区画されているものとする。
【0032】
次に、図9および図10に示すように、半導体ウェハ1上に樹脂膜(第1絶縁膜)23を塗布し、溝部1Aをその樹脂膜23で埋め込む(工程P14)。本実施の形態1においては、その樹脂膜23として、たとえばポリイミド樹脂または液状レジンなどを用いることを例示できる。この時、樹脂膜23は、バンプ電極22の上面にも堆積するが、それ以外の領域においては、樹脂膜23の上面がバンプ電極22の上面より高くならないようにし、バンプ電極22が完全に樹脂膜23に埋まりきらないようにする。この樹脂膜23を形成することにより、バンプ電極22の周囲を樹脂膜23で固めることになるので、本実施の形態1の可変容量ダイオードの実装時において、バンプ電極22に働く応力を緩和することができる。それにより、本実施の形態1の可変容量ダイオードの実装不良などの不具合を防ぐことが可能となる。その後、必要に応じて樹脂膜23に熱処理を施し、その樹脂膜23を硬化させる(工程P15)。
【0033】
続いて、たとえば上記樹脂膜23上にフォトレジスト膜またはアピエゾンワックスからなる保護材24を塗布する(工程P16)。この時、保護材24によってバンプ電極22が完全に埋まりきっても良い。
【0034】
次に、図11に示すように、半導体ウェハ1における上記保護材24および樹脂膜23が塗布された面をバンプ電極22の上面が露出する程度まで研磨する(工程P17)。この時、研磨手段としては、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing;CMP)法による研磨、サンドペーパーなどを用いた手動による研磨、砥石などを用いた機械研磨などを例示することができる。また、ダイヤモンドバイトなどを用いた機械研削手段を用いてもよい。バンプ電極22が配置された領域以外の領域においては、樹脂膜23上に保護材24が堆積されているので、上記研磨工程時において樹脂膜23の表面に傷が付いてしまうことを防ぐことができる。
【0035】
バンプ電極22上の樹脂膜23を除去するに当たり、樹脂膜23として感光性ポリイミド樹脂膜を用い、バンプ電極22上の樹脂膜23が露出するようなマスクを用いて半導体ウェハ1の表面を露光し、樹脂膜23を感光させた後、所定のエッチング液でバンプ電極22上の樹脂膜23を除去する手段を用いた場合には、バンプ電極22の寸法(水平方向および高さ方向の少なくとも一方)にばらつき(製造上の誤差)があると、除去されるべき樹脂膜23がバンプ電極22上に残存してしまうことが懸念される。一方、図11を用いて説明したように、研磨によってバンプ電極22の上面を露出させる手段を用いることによって、バンプ電極22上の樹脂膜23を残存させることなく除去することができる。それにより、本実施の形態1の可変容量ダイオードを実装基板に実装した際に、バンプ電極22と実装基板との接続強度が低下してしまうことを防ぐことができる。また、バンプ電極22と実装基板との接続部において樹脂膜が残存することを防ぐことができるので、その接続部において電気的導通不良が発生してしまうことを防ぐことができる。
【0036】
次に、図12および図13に示すように、半導体ウェハ1上に残っている保護材24を有機溶剤を用いて除去し、さらに続いて半導体ウェハ1を洗浄する(工程P18)。続いて、無電解めっき法により、樹脂膜23から露出したバンプ電極22の表面にAu(金)膜25を堆積する(工程P19)。化学的に安定なAu膜25を堆積することにより、バンプ電極22の表面が酸化してしまうことを防ぐことができる。
【0037】
次に、図14および図15に示すように、半導体ウェハ1の裏面よりウェハシートWS1を剥がした後、たとえば半導体ウェハ1の裏面をエッチングすることによって半導体ウェハ1を薄くする(工程P20)。本実施の形態1においては、このエッチングによって半導体ウェハ1の裏面からバンプ電極22の上面までの高さを300μm程度にすることを例示できる。また、エッチングによって半導体ウェハ1を薄くする手段を用いる代わりに、グラインディング法で半導体ウェハ1の裏面を研削することによって半導体ウェハ1を薄くしてもよい。
【0038】
続いて、半導体ウェハ1の裏面に所定の着色が施された樹脂膜(第1薄膜)31を塗布する(工程P21)。この樹脂膜31として、たとえば樹脂または液状レジンなどを用いること例示できる。また、樹脂膜31に施す着色の色種は、半導体装置の製品系列別に予め決めておくものとし、たとえば本実施の形態1の半導体装置である可変容量ダイオードは黄色、PINダイオードは橙色、ショットキバリアダイオードは青色というように色種を選択することができる。
【0039】
続いて、たとえばYAG(Yttrium−Aluminum−Garnet)またはCO2(二酸化炭素)などを用いたレーザの照射により、各半導体チップ形成領域における上記樹脂膜31に極性識別マーク32Aおよび製品識別マーク32Bを形成する(工程P22)。
【0040】
ところで、半導体ウェハ1における各半導体チップ形成領域が小さくなるに従って、各半導体チップ形成領域に刻印できる極性識別マーク32Aおよび製品識別マーク32Bの文字数および寸法に制約が生じてくることから、刻印した極性識別マーク32Aおよび製品識別マーク32Bなどの精度(たとえば鮮明さなど)が低下してしまうことが懸念される。そこで、本実施の形態1においては、樹脂膜31の色と製品識別マーク32Bとで半導体装置(本実施の形態1においては可変容量ダイオード)を識別できるようにする。それにより、製品識別マーク32Bで表すべき情報の一部を樹脂膜31の色で示すことが可能となるので、各半導体チップ形成領域に刻印する製品識別マーク32Bの文字数を低減することができる。それにより、各半導体チップ形成領域においては極性識別マーク32Aまたは製品識別マーク32Bの1文字に割り当てることのできる領域を拡大することができる。すなわち、刻印した極性識別マーク32Aおよび製品識別マーク32Bなどの精度が低下してしまうことを防ぐことができる。また、各半導体チップ形成領域に刻印できる製品識別マーク32Bの数が少なくなった場合でも、樹脂膜31の色と製品識別マーク32Bとで半導体装置の種類を表すことができるようになることから、その種類を増加させることが可能となる。
【0041】
次に、図16〜図18に示すように、半導体ウェハ1の裏面にダイシング用のウェハシートWS2を添付した後、ダイシングブレードDB2を用いたダイシング法により、半導体ウェハ1を個々の半導体チップ形成領域に区画する分割領域にウェハシートWS2に達する溝部1Bを形成する。この時、ダイシングブレードDB2としては、刃の幅が上記ダイシングブレードDB1の刃の幅よりも小さいものを用いる。たとえば、ダイシングブレードの刃の幅が約20μmであった場合には、溝部1Bの幅は約30μmとなる。その結果、個々の半導体チップにおいては、その側面においてn型低抵抗層2、n−型エピタキシャル層3およびチャネルストッパ層17が樹脂膜23に覆われることになる。これにより、半導体チップの側面よりn型低抵抗層2、n−型エピタキシャル層3およびチャネルストッパ層17が露出することを防ぎ、これらの半導体層が他の導電領域に短絡してしまう不具合を防ぐことができる。また、上記半導体チップの側面において、樹脂膜23は少なくともn型低抵抗層2、n−型エピタキシャル層3およびチャネルストッパ層17の全体は覆っているので、上記工程P13(図1参照)による切断面(溝部1A(図6〜図8参照))より半導体チップ内に水分が浸入することを防ぐことができる。これにより、本実施の形態1の可変容量ダイオードの特性が劣化することを防ぐことができるので、その信頼性を向上することができる。
【0042】
続いて、ウェハシートWS2を半導体基板1の裏面より剥がし、半導体基板1を個々の半導体チップに分割することにより、図19に示すような本実施の形態1の可変容量ダイオードを製造する(工程P23)。なお、図19(a)は本実施の形態1の可変容量ダイオードの上面図であり、図19(c)は本実施の形態1の可変容量ダイオードの下面図であり、図19(b)は図19(a)中および図19(c)中に付したB−B線に沿った断面図である。
【0043】
(実施の形態2)
次に、本実施の形態2の半導体装置の製造方法について説明する。
【0044】
本実施の形態2の半導体装置の製造工程は、前記実施の形態1の半導体装置の製造工程とほぼ同様であるが、図20に示すように、樹脂膜23を可能な限り薄い膜厚で塗布するものである。本実施の形態2においては、バンプ電極22の高さが20μm程度である場合に、樹脂膜23の膜厚をバンプ電極22の側面を除く領域で5μm程度とすることを例示できる。樹脂膜23を塗布し、前記実施の形態1において図9〜図11を用いて説明した工程と同様の工程を経た後、図21に示すように、半導体ウェハ1上に残っている保護材24を有機溶剤を用いて除去し、さらに続いて半導体ウェハ1を洗浄する。
【0045】
樹脂膜23は、その膜厚が薄くなるに従ってバンプ電極22の側面には付着し難くなる。そのため、上記したように樹脂膜23を可能な限り薄い膜厚で塗布することによって、バンプ電極22の側面に樹脂膜23が付着することを防ぐことができる。このような状況下で、前記実施の形態1において図12および図13を用いて説明した工程と同様の工程によってAu膜25を堆積すると、Au膜25をバンプ電極22の上面のみならず側面にも堆積することができる。バンプ電極22の側面にも化学的に安定なAu膜25を堆積することにより、バンプ電極22が側面から酸化してしまうことを防ぐことができる。すなわち、バンプ電極22の信頼性を向上することが可能となる。なお、バンプ電極22の側面に薄い樹脂膜23が付着してしまった場合には、その薄い樹脂膜23は、フッ酸を用いて半導体ウェハ1を洗浄することにより除去することができる。
【0046】
Au膜25を堆積した後、前記実施の形態1において図14〜図18を用いて説明した工程と同様の工程を経ることによって本実施の形態2の半導体装置を製造する。
【0047】
上記のような本実施の形態2によっても、前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0048】
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0049】
上記実施の形態においては、本発明をCSP型の可変容量ダイオードの製造工程に適用する場合について例示したが、たとえばPINダイオードおよびショットキバリアダイオードのような他種のCSP型のダイオードの製造工程、またはCSP型のトランジスタ(3端子素子)の製造工程に適用することも可能であり、CSP型のトランジスタの製造工程に適用する場合には、極性識別マークおよび製品識別マーク以外に半導体チップのID(Identification Number)やメーカー名などを形成してもよい。
【0050】
【発明の効果】
本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
(1)半導体ウェハ上に樹脂膜を研磨し、バンプ電極の上面を樹脂膜から露出させるので、バンプ電極上の樹脂膜を残存させることなく除去することができる。
(2)半導体ウェハの裏面に所定の着色が施された樹脂膜を塗布し、その樹脂膜に識別マークを形成し、樹脂膜の色と識別マークとで半導体装置の種類を表すようにするので、形成する識別マークの数を低減することができる。それにより、識別マークの1文字に割り当てることのできる領域を拡大できるので、形成する識別マークの精度が低下してしまうことを防ぐことができる。
(3)半導体ウェハの裏面に所定の着色が施された樹脂膜を塗布し、その樹脂膜に識別マークを形成し、樹脂膜の色と識別マークとで半導体装置の種類を表すようにするので、形成する識別マークの数を低減することができる。それにより、形成できる識別マークの数が少なくなった場合でも、表すことのできる半導体装置の種類を増加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造フローを示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を説明する要部断面図である。
【図3】図2に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部平面図である。
【図5】図3に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の斜視図である。
【図7】図4に続く半導体装置の製造工程中の要部平面図である。
【図8】図5に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図9】図7に続く半導体装置の製造工程中の要部平面図である。
【図10】図8に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図11】図10に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図12】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部平面図である。
【図13】図11に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図14】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の平面図である。
【図15】図13に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図16】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の斜視図である。
【図17】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部平面図である。
【図18】図15に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図19】(a)、(b)および(c)は、それぞれ本発明の一実施の形態である半導体装置の上面図、断面図および下面図である。
【図20】本発明の他の実施の形態である半導体装置の製造方法を説明する要部断面図である。
【図21】図20に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体ウェハ(半導体基板)
1A、1B 溝部
2 n型低抵抗層
3 n−型エピタキシャル層
4 酸化シリコン膜
7 n+型拡散層
8 酸化シリコン膜
11 n+型超階段層
14 p+型拡散層
15 酸化シリコン膜
16 中間保護膜
16A 酸化シリコン膜
16B PSG膜
17 チャネルストッパ層
18 アノード電極
19 カソード電極
20 最終保護膜
21 バンプ電極用下地膜
22 バンプ電極
23 樹脂膜(第1絶縁膜)
24 保護材
25 Au膜
31 樹脂膜(第1薄膜)
32A 極性識別マーク
32B 製品識別マーク
DB1、DB2 ダイシングブレード
P1〜P23 工程
WS1、WS2 ウェハシート
Claims (5)
- (a)主面に半導体素子が形成された半導体基板を用意する工程、
(b)前記半導体基板の前記主面上において、前記半導体素子と電気的に接続するバンプ電極を形成する工程、
(c)前記バンプ電極の存在下で前記半導体基板の主面を覆う第1絶縁膜を形成する工程、
(d)前記バンプ電極の上面が現れるまで研磨手段または研削手段により前記第1絶縁膜を表面から除去する工程、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - (a)分割領域によって複数の半導体チップ形成領域に区画され、主面において前記半導体チップ形成領域の各々に半導体素子が形成されたウェハ状の半導体基板を用意する工程、
(b)前記半導体基板の前記主面上において、前記半導体チップ形成領域の各々に前記半導体素子と電気的に接続するバンプ電極を形成する工程、
(c)前記バンプ電極の存在下で前記半導体基板の主面を覆う第1絶縁膜を形成する工程、
(d)前記バンプ電極の上面が現れるまで研磨手段または研削手段により前記第1絶縁膜を表面から除去する工程、
(e)前記分割領域に沿って前記半導体基板および前記第1絶縁膜を切断することにより、複数の半導体チップを形成する工程、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - (a)主面に半導体素子が形成された半導体基板を用意する工程、
(b)前記半導体基板の裏面に第1薄膜を形成する工程、
(c)前記半導体基板の裏面内の所定の位置において、前記第1薄膜に識別マークを形成する工程、
を含み、前記第1薄膜は所定の着色が施されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - (a)分割領域によって複数の半導体チップ形成領域に区画され、主面において前記半導体チップ形成領域の各々に半導体素子が形成されたウェハ状の半導体基板を用意する工程、
(b)前記半導体基板の裏面に第1薄膜を形成する工程、
(c)前記半導体チップ形成領域の各々の所定の位置において、前記第1薄膜に識別マークを形成する工程、
(d)前記分割領域に沿って前記半導体基板および前記第1薄膜を切断することにより、複数の半導体チップを形成する工程、
を含み、前記第1薄膜は所定の着色が施されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 半導体基板の主面に形成された半導体素子と、前記半導体基板の裏面に形成された第1薄膜と、前記半導体基板の裏面内の所定の位置において前記第1薄膜に形成された識別マークとを有し、前記第1薄膜は所定の着色が施され、前記識別マークは極性、製品名、IDおよびメーカー名のうちの選択された1つ以上を示していることを特徴とする半導体装置。
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2002
- 2002-08-14 JP JP2002236181A patent/JP2004079690A/ja active Pending
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