JP2004079251A - 燃料電池の燃料ガス供給装置とその方法及び燃料電池発電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、除湿塔の性能を比較的長く維持しながら、燃料電池へ供給する燃料ガスを燃料電池が許容する露点値に可変制御する燃料電池の燃料供給装置とその方法及び燃料電池発電システムを提供する。
【解決手段】燃料ガスと酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置であって、燃料電池16へ供給される燃料ガス13から水分を除去する除湿装置10と、除湿装置10の上流側から下流側に除湿装置10をバイパスして燃料ガス13の一部を流すバイパス通路18と、バイパス通路18に挿入配置され、除湿装置10の下流側で合流する除湿装置10を通過する本流燃料ガスとバイパス通路18を通過するバイパス流燃料ガスとの混合比15を調整し、燃料電池16へ供給する燃料ガスを燃料電池16が許容する露点値に可変制御する制御バルブ20とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】燃料ガスと酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置であって、燃料電池16へ供給される燃料ガス13から水分を除去する除湿装置10と、除湿装置10の上流側から下流側に除湿装置10をバイパスして燃料ガス13の一部を流すバイパス通路18と、バイパス通路18に挿入配置され、除湿装置10の下流側で合流する除湿装置10を通過する本流燃料ガスとバイパス通路18を通過するバイパス流燃料ガスとの混合比15を調整し、燃料電池16へ供給する燃料ガスを燃料電池16が許容する露点値に可変制御する制御バルブ20とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池の燃料ガス供給装置とその方法及び燃料電池発電システムに係り、特に、燃料電池へ供給する燃料ガス中の水分を除去し燃料電池が許容する露点値に調整する燃料電池の燃料ガス供給装置とその方法及び燃料電池発電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、固体高分子電解質型や燐酸型の燃料電池へ供給する燃料ガスは、燃料電池内での結露を防止するために、或る一定温度以下の露点値が要求されている。燃料電池へ供給する燃料ガスを電解工業的又は石油化学工業的に副生した場合に、燃料ガスの露点が比較的高いため、燃料電池へ供給する前に除湿塔を用いて燃料ガスを除湿していた。また、燃料ガスの圧力が比較的高い場合は膜分離法又はPSAを用いて除湿することができるが、低圧の燃料ガスが供給されるときはガスを昇圧するための所要時間が必要となり膜分離法等を適用することが困難であった。
【0003】
図4は、従来の燃料ガス供給装置のブロック図である。燃料ガス供給装置は、燃料電池16に燃料ガスを供給する供給ダクトに挿入配置された除湿塔10を設けて、水素を主成分とした低圧の燃料ガス(メタンなど)13を上流ダクト12へ送入し、シリカゲルやSiO2−Al2O3系等の水蒸気吸着材を充填した除湿塔10で燃料ガス中の水分を除去し、燃料ガスをマイナス40℃の低露点値に下げてから下流ダクト14を通じて燃料電池16へ供給していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の如く、燃料電池へ供給する燃料ガス中の水分を除去する除湿塔10は除湿効果が高く低露点値の燃料ガスを燃料電池へ供給するものの、燃料電池が要求する結露しない程度の品質以上に燃料ガスの露点値を低下させている。また、除湿塔10の除湿性能を制御して下流ダクト14中の燃料ガスの露点を調整することが困難であり、除湿塔10の性能を維持するために頻繁に吸着材を交換しているため、燃料ガス供給装置の稼動時間を低下させていた。さらに、除湿塔10の性能を維持すために大量の吸着材を充填する燃料ガス供給装置は、大型化を招き製造費用が増大するという課題も存在する。
【0005】
本発明は、斯かる実情に鑑み、除湿塔の性能を比較的長く維持しながら、燃料電池へ供給する燃料ガスを燃料電池が許容する露点値に可変制御する燃料電池の燃料供給装置とその方法及び燃料電池発電システムを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明による燃料電池の燃料供給装置は、例えば、図1に示すように、燃料ガスと酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置であって、燃料電池16へ供給される燃料ガス13から水分を除去する除湿装置10と、除湿装置10の上流側から下流側に除湿装置10をバイパスして燃料ガス13の一部を流すバイパス通路18と、バイパス通路18に挿入配置され、除湿装置10の下流側で合流する除湿装置10を通過する本流燃料ガスとバイパス通路18を通過するバイパス流燃料ガスとの混合比15を調整し、燃料電池16へ供給する燃料ガスを燃料電池16が許容する露点値に可変制御する制御バルブ20とを備える。
【0007】
ここで、燃料電池16は固体高分子電解質型や燐酸型の燃料電池を使用することができる。また、燃料ガス13は水素ガスや改質することにより水素を得ることができるメタンガス等を用いることができる
【0008】
このように構成すると、除湿装置10の下流側で合流する除湿装置10を通過する本流燃料ガスとバイパス通路18を通過するバイパス流燃料ガスとの混合比15を調整し、燃料電池16へ供給する燃料ガスを燃料電池16が許容する露点値に可変制御する制御バルブ20を備えるので、除湿装置10を通過する燃料ガス13の流量を減少させると共に、燃料ガスを燃料電池16が許容する露点値に制御することができる。
【0009】
上記目的を達成するために、請求項2にかかる発明による請求項1に記載の燃料電池の燃料ガス供給装置は、例えば、図1に示すように、除湿装置10の上流側に設けられ、本流燃料ガスの温度を検知する温度センサ24と、制御バルブ20に接続され、温度センサ24の出力信号に基づいて制御バルブ20の開閉を制御する制御手段26とをさらに備える。
【0010】
このように構成すると、除湿装置10の上流側の燃料ガス温度に基づいて制御バルブ20を開閉制御するため、燃料ガスを燃料電池16が許容する露点値に制御することができる。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項3にかかる発明による請求項2に記載の燃料電池の燃料供給装置は、例えば、図1に示すように、制御手段26は、温度センサ24の出力信号に対応する燃料ガスの分流比データを分流比記憶装置27から読み出して、制御バルブ20の開閉を制御するように構成されている。
【0012】
このように構成すると、温度センサ24の出力信号に対応する燃料ガスの分流比データを分流比記憶装置27から読み出し制御バルブ20の開閉制御を処理するため制御手段26の処理速度が向上する。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項4にかかる発明による燃料電池発電システムは、例えば、図1に示すように、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池の燃料ガス供給装置と、燃料電池の燃料ガス供給装置から供給される燃料ガスと酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池16とを備える。
【0014】
このように構成すると、発電システムは、燃料電池内の結露を防止することができ、水素イオンを透過させて酸化剤との電気化学的反応をむらなく順調に進行させることができる。
【0015】
上記目的を達成するために、請求項5にかかる発明による燃料電池の燃料ガス供給方法は、例えば、図1に示すように、燃料ガスと酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給方法であって、燃料電池16へ供給する燃料ガスから水分を除去する除湿工程10と、水分を除去する前の燃料ガスの一部を除湿工程を経由することなく、取り出す取出し工程11と、取り出された一部の燃料ガスと除湿工程で水分を除去された燃料ガスとを混合する混合工程15とを備え、混合工程15は、一部の燃料ガスと水分を除去された燃料ガスとの混合比を調整し、燃料電池16へ供給する燃料ガスを燃料電池16が許容する露点値に可変制御する制御工程26を含むように構成されている。
【0016】
このように構成すると、一部の燃料ガスと水分を除去された燃料ガスとの混合比を調整し、燃料電池16へ供給する燃料ガスを燃料電池16が許容する露点値に可変制御することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。図1から図3は発明を実施する形態の一例であって、図中、図と同一または類似の符号を付した部分は同一物または相当物を表わし、重複した説明は省略する。
【0018】
図1は、本発明による実施の形態である燃料電池の燃料ガス供給装置の模式的な系統図である。燃料電池の燃料ガス供給装置は、例えば、燃料ガスから得られる水素と空気中の酸素とを電気化学的に反応させて電気を発生する燃料電池16と、この燃料電池16へ供給される燃料ガス13から水分を除去する除湿装置10と、除湿装置10の上流側から下流側に除湿装置10をバイパスして燃料ガス13の一部を流すバイパス通路18と、を備える。
【0019】
ここで、除湿装置としての除湿塔10は、円筒形又は立方体の容器にシリカゲルやSiO2−Al2O3系等の水蒸気吸着材を充填した吸着式除湿装置を用いることができる。また、燃料ガス13は、水素ガス又は改質することにより水素を取り出すことができるメタンガス等を用いることができる。
【0020】
上記バイパス通路18に挿入配置する制御バルブ20は、除湿装置10の下流側で合流する除湿装置10を通過する本流燃料ガスとバイパス通路18を通過するバイパス流燃料ガスとの混合比15を調整し、燃料電池16へ供給する燃料ガスを燃料電池16が許容する露点値に可変制御する。この露点値は、典型的には温度で表され、除湿塔10に供給される燃料ガス13の温度より約10℃低い温度に設定するとよい。
【0021】
上記制御バルブ20は、駆動モータとしてのパルスモータ22で駆動され制御バルブ20を開閉することにより、バイパス通路18を通過する燃料ガス13の流量を変化させる。
【0022】
上記パルスモータ22は、ライン31を通じてスイッチング電源28から異なる位相の第1のパルス信号29と第2のパルス信号30を受信し、例えば、バルブを左右の何れか一方に回転させてバイパス通路18中を通過する燃料ガス13の流量を制御する。
【0023】
上記スイッチング電源28は、中央処理装置CPU26から制御信号を受信し、上述した異なる位相のパルス信号29、30を出力する。パルス信号は、図示した矩形波の他に、パルス幅変調インバータによる正弦波や三角波を用いることができる。
【0024】
上記CPU26は、除湿塔10の上流側に設けられた温度センサ24から除湿塔10又はバイパス通路18を通過する燃料ガス13の温度を示す温度検知信号をライン25を通じて受信し、上述した制御信号を発生する。温度検出の対象となる燃料ガス13は除湿塔10を通過する本流燃料ガスとバイパス通路18を通過するバイパス流燃料ガスの何れの燃料ガスを用いることもできる。要は、除湿塔10で除湿する前の燃料ガス13の温度を検知すればよいため、温度センサ24は上流ダクト12の入口近傍に配置する。
【0025】
また、CPU26は、分流比記憶装置としての分流比メモリ27に接続され、分流比メモリ27から温度センサ24の出力信号に対応する燃料ガスの分流比データを受信する。例えば、除湿塔10へ流れる燃料ガス量をa、バイパス通路18へ流れる燃料ガス量をbとした場合、燃料ガス13の温度に対してa+b=1の混合比データのテーブルを予め分流比メモリ27へ記憶する。分流比メモリ27は電源をOFFとした場合でもデータを保持するマスクROM、EEPROM、EPROMのような読出専用のメモリを用いるとよい。
【0026】
図1の系統図を参照して、燃料ガス供給装置の動作について説明をする。燃料電池16は、内部に流入する燃料ガス(水素又はメタン)に対して、上流ダクト12の入口を通過する燃料ガス13の供給温度より10℃低い温度の露点値をもつことを要求している場合を例示する。
【0027】
燃料ガス13の温度T℃で露点値もT℃の燃料ガス13が上流ダクト12からQ(Nm3/h)の流量で供給され、燃料電池16には温度T℃で露点値(T−10℃)の燃料ガスが供給されるように構成する。
【0028】
上流ダクト12に供給される燃料ガス13は、除湿塔10に入る前にa:b(a+b=1)の比率でバイパス通路18に分流する。除湿塔10に流入する燃料ガスaQ中の含有水分の略全量は吸着材により吸着され、除湿塔10の下流ダクト14中の燃料ガス中に含まれる水分はゼロをみなすことができる。
【0029】
燃料ガスのT℃における水分量をx(g/Nm3)とし、温度(T−10℃)における水分量をy(g/Nm3)とすると、燃料電池16の入口の露点値を(T−10℃)にするためには、bQx=Qyの関係を満たすように制御すればよい。すなわち、CPU26によりb=y/xとなるように演算処理を施し、制御バルブ20をパルスモータで駆動し調整する。ここで、bの値は、例えば、燃料ガスを水素ガスとしたときの飽和水蒸気圧表に基づき演算をする。
【0030】
図2は、飽和水蒸気圧表に基づく燃料ガス温度と水分量との関係図である。図中左端の欄32には、上流ダクト12へ流入する燃料ガスとしての水素ガス13の温度を5℃から30℃の範囲で示している。欄32の右隣欄33には、水素ガス13の温度に対応する水分量が6.54(g/Nm3)から31.82(g/Nm3)の範囲で示している。欄33の右隣欄34には、燃料電池16の入口の露点値として水素ガス13の温度に対応する露点値をマイナス5℃からプラス20℃の範囲で示している。欄34の右隣欄35には、露点値に対応する水分量が3.008(g/Nm3)から17.54(g/Nm3)の範囲で示している。図中右端欄36は、各露点値の水分量yを各水素ガス温度で除した値を0.46から0.55の範囲で表示している。
【0031】
図2の関係図に示す、上流ダクト12内の水素ガス13の温度T℃における水分量x(g/Nm3)、及び温度(T−10)℃における水分量y(g/Nm3)は、各々飽和水蒸気圧表に基づいた値で表示されている。この水分量xとyを変数としてb=y/xの演算処理を施し、制御バルブ20の開閉度を制御する制御値を算出する。例示した水素ガス13の場合は、上流ダクト12内の水素ガス13温度Tが5℃のときは水素ガス13の水分量6.54(g/Nm3)に0.46を乗じた水分量3.008(g/Nm3)の水素ガスを燃料電池16へ供給すればよい。
【0032】
図3は燃料ガス温度Tと分流比bとの関係を示す線グラフ図である。上述した関係式から演算した分流比bに基づいて、制御バルブ20の開閉度を調整する。すなわち、上流ダクト12の入口ガス温度T(℃)が5℃のときは分流比を0.46、温度Tが10℃のときは分流比を0.50、温度Tが15℃のときは分流比を0.51、温度Tが20℃のときは分流比を0.53、温度Tが25℃のときは分流比を0.54、温度Tが30℃のときは分流比を0.55に設定し、bの値に100を乗じた燃料ガスのバイパス量(%)を決定し、燃料ガスをバイパス通路18へ分流させるように制御する。
【0033】
図3の線グラフに示すように、上流ダクト12の入口ガス温度Tを測定するだけで燃料電池16に供給する燃料ガスの露点値(温度)を制御することができる。本実施の形態では、入口ガス温度Tに対して露点値はT−10℃である。
【0034】
例えば、入口ガス温度Tが30℃の水素ガスを全て除湿塔10に通過させた場合には、1Nm3当り31.82gの水分を除湿塔10に吸収させることになるが、本実施の形態では17.54gの水分を除湿するだけで要求する燃料ガスの露点値を得ることができるため、除湿塔10内の吸着材の寿命が延長され、燃料供給装置のメンテナンス頻度を減少させることができる。
【0035】
また、燃料電池の要求する露点値が、入口ガス温度Tに対してT−15℃やT−20℃の場合でも、上述した飽和水蒸気圧表に基づき、所定の水分量を算出し、制御バルブの開閉度を制御するb値を演算出力することができる。
【0036】
こうして、本発明の燃料電池の燃料供給装置によれば、燃料電池に供給する燃料ガスを燃料電池が要求する露点値に可変制御することができる。また、除湿塔を通過する本流燃料ガスとバイパス通路を通過するバイパス流燃料ガスの分流比を本流燃料ガスの入口ガス温度に基づいて演算出力するため、燃料ガスの温度変化に対して迅速に露点値を変更することができる。さらに、分流比メモリを備えるため、内部に記憶した分流比テーブルを参照し入口ガス温度をパラメータとして分流比のデータを迅速に出力し、制御バルブの開閉制御をコントロールできる。
【0037】
尚、本発明の燃料電池発電システムは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1乃至請求項5に記載の燃料電池の燃料ガス供給装置とその方法及び燃料電池発電システムによれば、除湿塔の性能を比較的長く維持しながら、燃料電池へ供給する燃料ガスを燃料電池が許容する露点値に可変制御する燃料電池の燃料供給装置とその方法及び燃料電池発電システムを提供する、という優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態である燃料電池の燃料供給装置の系統図である。
【図2】本発明の実施の形態に用いる燃料ガス温度と水分量との関係図である。
【図3】本発明の実施の形態に用いる燃料ガス温度と分流比との関係を示す線グラフ図である。
【図4】従来の燃料電池の燃料供給装置のブロック図である。
【符号の説明】
10 除湿塔
12 上流ダクト
13 燃料ガス
14 下流ダクト
15 混合比
16 燃料電池
18 バイパス通路
20 制御バルブ
22 パルスモータ
24 温度センサ
26 中央処理装置
27 分流比メモリ
28 スイッチング電源
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池の燃料ガス供給装置とその方法及び燃料電池発電システムに係り、特に、燃料電池へ供給する燃料ガス中の水分を除去し燃料電池が許容する露点値に調整する燃料電池の燃料ガス供給装置とその方法及び燃料電池発電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、固体高分子電解質型や燐酸型の燃料電池へ供給する燃料ガスは、燃料電池内での結露を防止するために、或る一定温度以下の露点値が要求されている。燃料電池へ供給する燃料ガスを電解工業的又は石油化学工業的に副生した場合に、燃料ガスの露点が比較的高いため、燃料電池へ供給する前に除湿塔を用いて燃料ガスを除湿していた。また、燃料ガスの圧力が比較的高い場合は膜分離法又はPSAを用いて除湿することができるが、低圧の燃料ガスが供給されるときはガスを昇圧するための所要時間が必要となり膜分離法等を適用することが困難であった。
【0003】
図4は、従来の燃料ガス供給装置のブロック図である。燃料ガス供給装置は、燃料電池16に燃料ガスを供給する供給ダクトに挿入配置された除湿塔10を設けて、水素を主成分とした低圧の燃料ガス(メタンなど)13を上流ダクト12へ送入し、シリカゲルやSiO2−Al2O3系等の水蒸気吸着材を充填した除湿塔10で燃料ガス中の水分を除去し、燃料ガスをマイナス40℃の低露点値に下げてから下流ダクト14を通じて燃料電池16へ供給していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の如く、燃料電池へ供給する燃料ガス中の水分を除去する除湿塔10は除湿効果が高く低露点値の燃料ガスを燃料電池へ供給するものの、燃料電池が要求する結露しない程度の品質以上に燃料ガスの露点値を低下させている。また、除湿塔10の除湿性能を制御して下流ダクト14中の燃料ガスの露点を調整することが困難であり、除湿塔10の性能を維持するために頻繁に吸着材を交換しているため、燃料ガス供給装置の稼動時間を低下させていた。さらに、除湿塔10の性能を維持すために大量の吸着材を充填する燃料ガス供給装置は、大型化を招き製造費用が増大するという課題も存在する。
【0005】
本発明は、斯かる実情に鑑み、除湿塔の性能を比較的長く維持しながら、燃料電池へ供給する燃料ガスを燃料電池が許容する露点値に可変制御する燃料電池の燃料供給装置とその方法及び燃料電池発電システムを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明による燃料電池の燃料供給装置は、例えば、図1に示すように、燃料ガスと酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置であって、燃料電池16へ供給される燃料ガス13から水分を除去する除湿装置10と、除湿装置10の上流側から下流側に除湿装置10をバイパスして燃料ガス13の一部を流すバイパス通路18と、バイパス通路18に挿入配置され、除湿装置10の下流側で合流する除湿装置10を通過する本流燃料ガスとバイパス通路18を通過するバイパス流燃料ガスとの混合比15を調整し、燃料電池16へ供給する燃料ガスを燃料電池16が許容する露点値に可変制御する制御バルブ20とを備える。
【0007】
ここで、燃料電池16は固体高分子電解質型や燐酸型の燃料電池を使用することができる。また、燃料ガス13は水素ガスや改質することにより水素を得ることができるメタンガス等を用いることができる
【0008】
このように構成すると、除湿装置10の下流側で合流する除湿装置10を通過する本流燃料ガスとバイパス通路18を通過するバイパス流燃料ガスとの混合比15を調整し、燃料電池16へ供給する燃料ガスを燃料電池16が許容する露点値に可変制御する制御バルブ20を備えるので、除湿装置10を通過する燃料ガス13の流量を減少させると共に、燃料ガスを燃料電池16が許容する露点値に制御することができる。
【0009】
上記目的を達成するために、請求項2にかかる発明による請求項1に記載の燃料電池の燃料ガス供給装置は、例えば、図1に示すように、除湿装置10の上流側に設けられ、本流燃料ガスの温度を検知する温度センサ24と、制御バルブ20に接続され、温度センサ24の出力信号に基づいて制御バルブ20の開閉を制御する制御手段26とをさらに備える。
【0010】
このように構成すると、除湿装置10の上流側の燃料ガス温度に基づいて制御バルブ20を開閉制御するため、燃料ガスを燃料電池16が許容する露点値に制御することができる。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項3にかかる発明による請求項2に記載の燃料電池の燃料供給装置は、例えば、図1に示すように、制御手段26は、温度センサ24の出力信号に対応する燃料ガスの分流比データを分流比記憶装置27から読み出して、制御バルブ20の開閉を制御するように構成されている。
【0012】
このように構成すると、温度センサ24の出力信号に対応する燃料ガスの分流比データを分流比記憶装置27から読み出し制御バルブ20の開閉制御を処理するため制御手段26の処理速度が向上する。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項4にかかる発明による燃料電池発電システムは、例えば、図1に示すように、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池の燃料ガス供給装置と、燃料電池の燃料ガス供給装置から供給される燃料ガスと酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池16とを備える。
【0014】
このように構成すると、発電システムは、燃料電池内の結露を防止することができ、水素イオンを透過させて酸化剤との電気化学的反応をむらなく順調に進行させることができる。
【0015】
上記目的を達成するために、請求項5にかかる発明による燃料電池の燃料ガス供給方法は、例えば、図1に示すように、燃料ガスと酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給方法であって、燃料電池16へ供給する燃料ガスから水分を除去する除湿工程10と、水分を除去する前の燃料ガスの一部を除湿工程を経由することなく、取り出す取出し工程11と、取り出された一部の燃料ガスと除湿工程で水分を除去された燃料ガスとを混合する混合工程15とを備え、混合工程15は、一部の燃料ガスと水分を除去された燃料ガスとの混合比を調整し、燃料電池16へ供給する燃料ガスを燃料電池16が許容する露点値に可変制御する制御工程26を含むように構成されている。
【0016】
このように構成すると、一部の燃料ガスと水分を除去された燃料ガスとの混合比を調整し、燃料電池16へ供給する燃料ガスを燃料電池16が許容する露点値に可変制御することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。図1から図3は発明を実施する形態の一例であって、図中、図と同一または類似の符号を付した部分は同一物または相当物を表わし、重複した説明は省略する。
【0018】
図1は、本発明による実施の形態である燃料電池の燃料ガス供給装置の模式的な系統図である。燃料電池の燃料ガス供給装置は、例えば、燃料ガスから得られる水素と空気中の酸素とを電気化学的に反応させて電気を発生する燃料電池16と、この燃料電池16へ供給される燃料ガス13から水分を除去する除湿装置10と、除湿装置10の上流側から下流側に除湿装置10をバイパスして燃料ガス13の一部を流すバイパス通路18と、を備える。
【0019】
ここで、除湿装置としての除湿塔10は、円筒形又は立方体の容器にシリカゲルやSiO2−Al2O3系等の水蒸気吸着材を充填した吸着式除湿装置を用いることができる。また、燃料ガス13は、水素ガス又は改質することにより水素を取り出すことができるメタンガス等を用いることができる。
【0020】
上記バイパス通路18に挿入配置する制御バルブ20は、除湿装置10の下流側で合流する除湿装置10を通過する本流燃料ガスとバイパス通路18を通過するバイパス流燃料ガスとの混合比15を調整し、燃料電池16へ供給する燃料ガスを燃料電池16が許容する露点値に可変制御する。この露点値は、典型的には温度で表され、除湿塔10に供給される燃料ガス13の温度より約10℃低い温度に設定するとよい。
【0021】
上記制御バルブ20は、駆動モータとしてのパルスモータ22で駆動され制御バルブ20を開閉することにより、バイパス通路18を通過する燃料ガス13の流量を変化させる。
【0022】
上記パルスモータ22は、ライン31を通じてスイッチング電源28から異なる位相の第1のパルス信号29と第2のパルス信号30を受信し、例えば、バルブを左右の何れか一方に回転させてバイパス通路18中を通過する燃料ガス13の流量を制御する。
【0023】
上記スイッチング電源28は、中央処理装置CPU26から制御信号を受信し、上述した異なる位相のパルス信号29、30を出力する。パルス信号は、図示した矩形波の他に、パルス幅変調インバータによる正弦波や三角波を用いることができる。
【0024】
上記CPU26は、除湿塔10の上流側に設けられた温度センサ24から除湿塔10又はバイパス通路18を通過する燃料ガス13の温度を示す温度検知信号をライン25を通じて受信し、上述した制御信号を発生する。温度検出の対象となる燃料ガス13は除湿塔10を通過する本流燃料ガスとバイパス通路18を通過するバイパス流燃料ガスの何れの燃料ガスを用いることもできる。要は、除湿塔10で除湿する前の燃料ガス13の温度を検知すればよいため、温度センサ24は上流ダクト12の入口近傍に配置する。
【0025】
また、CPU26は、分流比記憶装置としての分流比メモリ27に接続され、分流比メモリ27から温度センサ24の出力信号に対応する燃料ガスの分流比データを受信する。例えば、除湿塔10へ流れる燃料ガス量をa、バイパス通路18へ流れる燃料ガス量をbとした場合、燃料ガス13の温度に対してa+b=1の混合比データのテーブルを予め分流比メモリ27へ記憶する。分流比メモリ27は電源をOFFとした場合でもデータを保持するマスクROM、EEPROM、EPROMのような読出専用のメモリを用いるとよい。
【0026】
図1の系統図を参照して、燃料ガス供給装置の動作について説明をする。燃料電池16は、内部に流入する燃料ガス(水素又はメタン)に対して、上流ダクト12の入口を通過する燃料ガス13の供給温度より10℃低い温度の露点値をもつことを要求している場合を例示する。
【0027】
燃料ガス13の温度T℃で露点値もT℃の燃料ガス13が上流ダクト12からQ(Nm3/h)の流量で供給され、燃料電池16には温度T℃で露点値(T−10℃)の燃料ガスが供給されるように構成する。
【0028】
上流ダクト12に供給される燃料ガス13は、除湿塔10に入る前にa:b(a+b=1)の比率でバイパス通路18に分流する。除湿塔10に流入する燃料ガスaQ中の含有水分の略全量は吸着材により吸着され、除湿塔10の下流ダクト14中の燃料ガス中に含まれる水分はゼロをみなすことができる。
【0029】
燃料ガスのT℃における水分量をx(g/Nm3)とし、温度(T−10℃)における水分量をy(g/Nm3)とすると、燃料電池16の入口の露点値を(T−10℃)にするためには、bQx=Qyの関係を満たすように制御すればよい。すなわち、CPU26によりb=y/xとなるように演算処理を施し、制御バルブ20をパルスモータで駆動し調整する。ここで、bの値は、例えば、燃料ガスを水素ガスとしたときの飽和水蒸気圧表に基づき演算をする。
【0030】
図2は、飽和水蒸気圧表に基づく燃料ガス温度と水分量との関係図である。図中左端の欄32には、上流ダクト12へ流入する燃料ガスとしての水素ガス13の温度を5℃から30℃の範囲で示している。欄32の右隣欄33には、水素ガス13の温度に対応する水分量が6.54(g/Nm3)から31.82(g/Nm3)の範囲で示している。欄33の右隣欄34には、燃料電池16の入口の露点値として水素ガス13の温度に対応する露点値をマイナス5℃からプラス20℃の範囲で示している。欄34の右隣欄35には、露点値に対応する水分量が3.008(g/Nm3)から17.54(g/Nm3)の範囲で示している。図中右端欄36は、各露点値の水分量yを各水素ガス温度で除した値を0.46から0.55の範囲で表示している。
【0031】
図2の関係図に示す、上流ダクト12内の水素ガス13の温度T℃における水分量x(g/Nm3)、及び温度(T−10)℃における水分量y(g/Nm3)は、各々飽和水蒸気圧表に基づいた値で表示されている。この水分量xとyを変数としてb=y/xの演算処理を施し、制御バルブ20の開閉度を制御する制御値を算出する。例示した水素ガス13の場合は、上流ダクト12内の水素ガス13温度Tが5℃のときは水素ガス13の水分量6.54(g/Nm3)に0.46を乗じた水分量3.008(g/Nm3)の水素ガスを燃料電池16へ供給すればよい。
【0032】
図3は燃料ガス温度Tと分流比bとの関係を示す線グラフ図である。上述した関係式から演算した分流比bに基づいて、制御バルブ20の開閉度を調整する。すなわち、上流ダクト12の入口ガス温度T(℃)が5℃のときは分流比を0.46、温度Tが10℃のときは分流比を0.50、温度Tが15℃のときは分流比を0.51、温度Tが20℃のときは分流比を0.53、温度Tが25℃のときは分流比を0.54、温度Tが30℃のときは分流比を0.55に設定し、bの値に100を乗じた燃料ガスのバイパス量(%)を決定し、燃料ガスをバイパス通路18へ分流させるように制御する。
【0033】
図3の線グラフに示すように、上流ダクト12の入口ガス温度Tを測定するだけで燃料電池16に供給する燃料ガスの露点値(温度)を制御することができる。本実施の形態では、入口ガス温度Tに対して露点値はT−10℃である。
【0034】
例えば、入口ガス温度Tが30℃の水素ガスを全て除湿塔10に通過させた場合には、1Nm3当り31.82gの水分を除湿塔10に吸収させることになるが、本実施の形態では17.54gの水分を除湿するだけで要求する燃料ガスの露点値を得ることができるため、除湿塔10内の吸着材の寿命が延長され、燃料供給装置のメンテナンス頻度を減少させることができる。
【0035】
また、燃料電池の要求する露点値が、入口ガス温度Tに対してT−15℃やT−20℃の場合でも、上述した飽和水蒸気圧表に基づき、所定の水分量を算出し、制御バルブの開閉度を制御するb値を演算出力することができる。
【0036】
こうして、本発明の燃料電池の燃料供給装置によれば、燃料電池に供給する燃料ガスを燃料電池が要求する露点値に可変制御することができる。また、除湿塔を通過する本流燃料ガスとバイパス通路を通過するバイパス流燃料ガスの分流比を本流燃料ガスの入口ガス温度に基づいて演算出力するため、燃料ガスの温度変化に対して迅速に露点値を変更することができる。さらに、分流比メモリを備えるため、内部に記憶した分流比テーブルを参照し入口ガス温度をパラメータとして分流比のデータを迅速に出力し、制御バルブの開閉制御をコントロールできる。
【0037】
尚、本発明の燃料電池発電システムは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1乃至請求項5に記載の燃料電池の燃料ガス供給装置とその方法及び燃料電池発電システムによれば、除湿塔の性能を比較的長く維持しながら、燃料電池へ供給する燃料ガスを燃料電池が許容する露点値に可変制御する燃料電池の燃料供給装置とその方法及び燃料電池発電システムを提供する、という優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態である燃料電池の燃料供給装置の系統図である。
【図2】本発明の実施の形態に用いる燃料ガス温度と水分量との関係図である。
【図3】本発明の実施の形態に用いる燃料ガス温度と分流比との関係を示す線グラフ図である。
【図4】従来の燃料電池の燃料供給装置のブロック図である。
【符号の説明】
10 除湿塔
12 上流ダクト
13 燃料ガス
14 下流ダクト
15 混合比
16 燃料電池
18 バイパス通路
20 制御バルブ
22 パルスモータ
24 温度センサ
26 中央処理装置
27 分流比メモリ
28 スイッチング電源
Claims (5)
- 燃料ガスと酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置であって;
前記燃料電池へ供給される燃料ガスから水分を除去する除湿装置と;
前記除湿装置の上流側から下流側に前記除湿装置をバイパスして前記燃料ガスの一部を流すバイパス通路と;
前記バイパス通路に挿入配置され、前記除湿装置の下流側で合流する前記除湿装置を通過する本流燃料ガスと前記バイパス通路を通過するバイパス流燃料ガスとの混合比を調整し、前記燃料電池へ供給する燃料ガスを当該燃料電池が許容する露点値に可変制御する制御バルブとを備える;
燃料電池の燃料ガス供給装置。 - 前記除湿装置の上流側に設けられ、前記本流燃料ガスの温度を検知する温度センサと;
前記制御バルブに接続され、前記温度センサの出力信号に基づいて前記制御バルブの開閉を制御する制御手段とをさらに備える;
請求項1に記載の燃料電池の燃料ガス供給装置。 - 前記制御手段は、前記温度センサの出力信号に対応する燃料ガスの分流比データを分流比記憶装置から読み出して、前記制御バルブの開閉を制御する;
請求項2に記載の燃料電池の燃料ガス供給装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池の燃料ガス供給装置と;
前記燃料電池の燃料ガス供給装置から供給される燃料ガスと酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池とを備える;
燃料電池発電システム。 - 燃料ガスと酸化剤との電気化学的反応により発電する燃料電池へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給方法であって;
前記燃料電池へ供給する燃料ガスから水分を除去する除湿工程と;
水分を除去する前の前記燃料ガスの一部を前記除湿工程を経由することなく、取り出す取出し工程と;
前記取り出された一部の燃料ガスと前記除湿工程で水分を除去された燃料ガスとを混合する混合工程とを備え;
前記混合工程は、前記一部の燃料ガスと前記水分を除去された燃料ガスとの混合比を調整し、前記燃料電池へ供給する燃料ガスを当該燃料電池が許容する露点値に可変制御する制御工程を含む;
燃料電池の燃料ガス供給方法。
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Cited By (2)
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WO2006012953A2 (fr) * | 2004-07-20 | 2006-02-09 | Conception Et Developpement Michelin S.A. | Controle de l'humidification de la membrane polymere d'une pile a combustible |
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-
2002
- 2002-08-12 JP JP2002235197A patent/JP2004079251A/ja active Pending
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