JP2004079082A - 光ディスク搬送機構および光ディスクダビングシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】動力伝達手段としてのベルトあるいはスクリューシャフトを排除して簡素な構成により光ディスク搬送機構の剛性を高め、耐久性、信頼性ならびに位置精度を向上し、製作コストを低減した光ディスクダビングシステムを提供する。
【解決手段】本体上面に配設するカバーフレーム1にラックギア3を設けるとともに、ディスククランプユニット5を吊支状態で支持するガイドシャフトおよびガイドラック4を設け、一方、ディスククランプユニット5にはラックギア3に噛合するホイールギアならびにこのホイールギアを回転駆動するための駆動源10を備えた自走機構を設けてなり、自走機構によりディスククランプユニット5を水平方向に往復動可能となるように光ディスク搬送機構を構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】本体上面に配設するカバーフレーム1にラックギア3を設けるとともに、ディスククランプユニット5を吊支状態で支持するガイドシャフトおよびガイドラック4を設け、一方、ディスククランプユニット5にはラックギア3に噛合するホイールギアならびにこのホイールギアを回転駆動するための駆動源10を備えた自走機構を設けてなり、自走機構によりディスククランプユニット5を水平方向に往復動可能となるように光ディスク搬送機構を構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のCD(Compact Disc)あるいはDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクの自動交換を要する装置に用いて好適な光ディスク搬送機構および光ディスクダビングシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、音楽、映画などを記録した商業用のCDあるいはDVDは通常、大量に生産されるため、大掛かりなディスクチェンジャを備えた大型装置が用いられ、製作コストの低減が計られている。一方、大量生産を必要としないいわゆるカスタムメードの光ディスク、例えば、学校教材、記念品、贈答などに用いられるものは、その受注数量が少量である反面、顧客の注文に対し迅速、柔軟な対応が要求されるものである。
【0003】
このような要求に対応するため、光ディスクへの情報の書き込みを行う記録ユニット、光ディスクのラベル面の印刷を行う印刷ユニットそしてディスクチェンジャを一体化して光ディスクの供給、この光ディスクへの情報の書き込み、ラベル面の印刷、情報の記録された光ディスクの回収という一連の作業を自動的に行う光ディスクダビングシステムが提案されている。
【0004】
図9は、このような目的を達成するための光ディスクダビングシステムの一例を示すものであり、同図にもとづいてその機構的特徴を以下に説明する。符号101は光ディスクDの中心孔をクランプするディスククランプユニットであり、搬送アーム102に構成されたもので、該搬送アーム102の一端がエレベーション機構103に固定されている。このエレベーション機構103は支柱104・105で支持され、モータ106の出力軸の回転力がプーリを介してギア107に伝達し、このギア107が支柱104のラックギアに噛合していることにより垂直方向に昇降し、搬送アーム102を上下動するようにしている。
【0005】
前記支柱104・105の基端はスライダブロック108に固定されており、このスライダブロック108はガイドシャフト109に摺動可能に支持されている。そして、前記スライダブロック108はホイール111・112に張設されたベルト110に連結固定されており、このベルト110をモータ113により駆動することによりスライダブロック108とともに支柱104・105ならびに搬送アーム102が水平方向に往復動する。
【0006】
つぎに、符号114は印刷ユニットであり、ディスクトレイ114aによりローディングされた光ディスクDのラベル面に印刷を施す機能を内蔵する。また、符号115は記録ユニットであり、ディスクトレイ115aによりローディングされた光ディスクへ情報を記録する機能を内蔵する。そして、この記録ユニット115の筐体天板上には複数枚の記録用光ディスクDを収容するストックケース116と、記録済光ディスクDを収容するための回収ケース117が配置されている。
【0007】
このように構成された光ディスクダビングシステムによる場合、ストックケース、回収ケース、記録ユニット、印刷ユニットの各々の間の光ディスクの搬送において、光ディスクDの上下方向の搬送はエレベーション機構103で行い、水平方向の搬送はベルト110の駆動によりなされる。
【0008】
図10は、水平方向の搬送機構の他の例を示すもので、同図に示す構成においては、ガイドシャフト118に摺動可能に支持されスライダブロック119にはボールナットを内蔵し、このボールナットに挿通したスクリューシャフト120をモータ121で回転駆動することによりスライダブロック119が水平方向に往復動するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、光ディスクの水平方向への搬送機構は、動力伝達手段としてベルトあるいはスクリュー軸を用いるのが従来から採用されている代表的構成であった。しかしながら、ベルトを採用した場合は、経時的に弛緩が生じ、また、切断するという問題を含むことから耐久性、信頼性に欠けるものであり、弛緩を防止するために余圧機構を必要とするものであった。一方、スクリューシャフトおよびボールナットによる場合、ディスククランプユニットの搬送距離が大きくなると剛性を高める必要があることから、スクリューシャフトの直径を大きくしなければならず、製造コストが高くなる要因となっていた。
【0010】
さらに、搬送機構がベルトあるいはスクリューシャフトのいずれの場合においても、ディスククランプユニットなどの搬送対象の質量が大きくなると、モータのトルクも大きくする必要があり、これに伴って駆動系全体が大型化してスペース効率を低下するとともに製造コストを高くするものとなる。
【0011】
本発明は上記従来の問題に鑑みなされたものであり、簡素な構成により耐久性、信頼性を向上した低コストの光ディスク移送機構を実現するもので、併せてこの光ディスク搬送機構を採用した光ディスクダビングシステムを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、本体上面に配設するカバーフレームにギアラックを設けるとともに、ディスククランプユニットを吊支状態で支持するガイドシャフトおよびガイドラックを設け、一方、ディスククランプユニットには前記ギアラックに噛合するホイールギアならびにこのホイールギアを回転駆動するための駆動源を備えた自走機構を設けてなり、該自走機構によりディスククランプユニットを水平方向に往復動可能となるようにする。
【0013】
また、本発明は、光ディスクの記録面へ情報を書き込む記録ユニットとラベル面へ印刷を施す印刷ユニットを段積み状態で配置する一方、前記記録ユニットと印刷ユニットのディスクトレイのアンロードによる停止位置に平行して光ディスクのストックケースおよび回収ケースを並置してなり、前記記録ユニット、印刷ユニット、ストックケースおよび回収ケースにおける光ディスクの装填位置の上方にディスククランプユニットを配設するようにし、上記課題を解決する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図にもとづいて詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の光ディスクダビングシステムの完成状態を示す斜視図であり、本発明の光ディスク搬送機構はカバーフレーム1の内部に構成される。符号C1・C2はストックケースならびに回収ケースであり、同図に示すごとく本体からスライドさせて引き出すことができるように構成されており、光ディスクDの装填、回収が可能となるようにしている。
【0016】
図2は、本体からカバーフレーム1を取り外した状態を示すもので、ストックケースC1と回収ケースC2との中間位置であって本体の奥部側に記録ユニットAおよび印刷ユニットBが段積み状態で配置されている。そして、この記録ユニットAと印刷ユニットBのディスクトレイA1・B1のアンロードによる進出位置において装填された光ディスクDの中心と、このディスクトレイA1・B1の左右に並置したストックケースC1および回収ケースC2に装填された光ディスクDの中心が水平方向の同一直線上で一致するように配置されている。
【0017】
図3は、本発明の光ディスク搬送機構の構成の概要をカバーケース1の内部から俯瞰した状態で示すもので、カバーケース1の奥部側には長手方向にガイドシャフト2が配設されている。そして、ラックギア3およびガイドラック4がカバーケース1からの切り起し、または別部材の一体化により設けられている。このため、カバーケース全体が基板としての機能を兼ね備えるため、高い剛性を維持することができる。
【0018】
つぎに、本発明の実施例において採用するディスククランプユニット5は、図4に示すごとくガイドシャフト2とガイドラック4により吊支状態で摺動可能に支持されるケース体6にトグル機構を収容するようにしたものである。このケース体6は図5に示すごとく一側面にスライド板7がネジ8により固定され、このとき、このスライド板7の案内溝7aが前記ガイドラック4へ図6に示すごとく係合する。一方、ケース体6の他端はその突起片6aをガイドシャフト2へ摺動自在に挿通し、これによりスライド板7とともにケース体6を吊支状態に保つことができる。
【0019】
そして、前記ケース体6は水平方向の往復動を可能とするための自走機構を備える。これは、図6乃至図7に示すごとく、ケース体6に固定した支持板9にモータ10を固定し、このモータ10の出力軸の小径ギア11でホイールギア12と一体の大径ギア13を回転駆動する。このとき、前記ホイールギア12はラックギア3と噛合しているので、モータ10を駆動することによりホイールギア12が回転し、ラックギア3の軌道に沿ってケース体6を推進し、水平方向の往復動が可能となる。なお、ケース体6の往復動にあたり、その停止位置を定めるため、本実施例ではガイドラック4の所定の位置に切欠部4aを形成し、これを光学センサーで検出するようにしている。
【0020】
つぎに、ケース体6に収容されるトグル機構は複数の伸縮脚14の先端に光ディスクDのクランプヘッド15を備え、モータ16およびこのモータ16により駆動されるギアユニット17により図4に示すごとく伸縮脚14が延伸し、図5に示すごとく縮退するように構成されている。
【0021】
本発明の光ディスク搬送機構は以上のごとく構成され、図1に示す状態で本体に装着されて電気的制御の下にケース体6の往復動、トグル機構の伸縮脚14の伸退動作、そしてクランプヘッド15による光ディスクDのクランプ操作が行われる。
【0022】
図8は、本実施例における光ディスクDへの情報の記録ならびにラベル印刷を行う基本的作業ルーチンを示すもので、まず、ストックケースC1上にあるディスククランプユニット5のクランプヘッド15が降下して光ディスクDをクランプする(STEP1)。そして、このクランプヘッド15により光ディスクDをストックケースC1から引き上げ、記録ユニットAの直上まで搬送(STEP2)すると、記録ユニットAのディスクトレイA1がアンロードされ、定位置で停止する。この状態に至ると、クランプヘッド15が降下してディスクトレイA1に光ディスクDを装填(STEP3)し、しかるのち、クランプヘッド15は上昇してディスクトレイA1が本体内にロードされ、光ディスクDへの情報の記録が開始される。
【0023】
上記工程を経て光ディスクDへの情報の記録が終了し、再びディスクトレイA1がアンロードされて定位置で停止すると、クランプヘッド15が降下し、光ディスクDをクランプしてディスクトレイA1から引き上げる(STEP4)。この状態に至ると、ディスクトレイA1はロードされ、印刷ユニットBのディスクトレイB1がアンロードされて定位置に停止するので、クランプヘッド15は情報の記録を終了した光ディスクDをディスクトレイB1に装填する(STEP5)。
【0024】
ディスクトレイB1に光ディスクDが装填されると、ディスクトレイB1は本体内にロードされ、印刷ユニットBは光ディスクDのラベル面に印刷処理を施し、再び、ディスクトレイB1をアンロードする。そして、定位置に停止したディスクトレイB1の光ディスクDをクランプヘッド15がクランプして引き上げ(STEP6)、回収ケースC2の直上まで移動し、クランプヘッド15から情報の記録ならびにラベル印刷の処理が完了した光ディスクDを回収ケースC2内に開放する(STEP7)。
【0025】
このようにして一連の処理が終了すると、ディスククランプユニット5はストックケースC1の直上に戻り、前述の作業工程を繰り返す。なお、上記処理の工程は基本的作業ルーチンを示すもので、例えば、印刷処理を実行している間に未処理の光ディスクDを記録ユニットAに装填するような作業ルーチンを別途構成することも可能である。このような処理を行う場合は、記録ユニットAと印刷ユニットBのディスクトレイA1・B1のアンロード時の位置を、ストックケースC1と回収ケースC2の間の位置に配設したことによって、クランプヘッド15の移動距離を短くすることができ、消費電力の低減に有利である。
【0026】
【発明の効果】
以上詳細に説明したごとく、本発明の請求項1記載の発明によれば、ディスククランプユニットの水平方向の往復動の案内、支持を司る機構的要素をカバーフレームに一体的に構成するようにしたので、従来のごとく、ベルトあるいはスクリューシャフトを用いる構成に比較して格段に簡素な構成とすることができ、これにより、製造コストの低減はもとより、剛性の高い構造とすることができ、耐久性、信頼性ならびに位置精度を向上することができた。
【0027】
また、本発明の請求項2記載の発明によれば、記録ユニット、印刷ユニット、ストックケースそして回収ケースを密接させた状態で配置するとともに、光ディスク搬送機構を光ディスクの装填位置の上部に配設するようにしたので、システム全体のコンパクト化を実現することができ、また、光ディスクの搬送工程を最短とすることができ、作業能率を向上することができるなど、多大の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の完成状態の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の光ディスク搬送機構を除去した状態の本体の斜視図である。
【図3】本発明の光ディスク搬送機構の構成を示す斜視図である。
【図4】本発明において採用したディスククランプユニットの斜視図である。
【図5】図4の要部の構成を示す斜視図である。
【図6】図4の要部の構成を示す断面図である。
【図7】図4における自走機構の構成を示す斜視図である。
【図8】本発明における基本的作業ルーチンを説明するブロック図である。
【図9】従来の光ディスク搬送機構の例を示す斜視図である。
【図10】従来の光ディスク搬送機構の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・・・カバーフレーム
2・・・・・・ガイドシャフト
3・・・・・・ラックギア
4・・・・・・ガイドラック
5・・・・・・ディスククランプユニット
6・・・・・・ケース体
7・・・・・・スライド板
8・・・・・・ネジ
9・・・・・・支持板
10・・・・・モータ
11・・・・・小径ギア
12・・・・・ホイールギア
13・・・・・大径ギア
14・・・・・伸縮脚
15・・・・・クランプヘッド
16・・・・・モータ
17・・・・・ギアユニット
A・・・・・・記録ユニット
A1・・・・・ディスクトレイ
B・・・・・・印刷ユニット
B1・・・・・ディスクトレイ
C1・・・・・ストックケース
C2・・・・・回収ケース
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のCD(Compact Disc)あるいはDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクの自動交換を要する装置に用いて好適な光ディスク搬送機構および光ディスクダビングシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、音楽、映画などを記録した商業用のCDあるいはDVDは通常、大量に生産されるため、大掛かりなディスクチェンジャを備えた大型装置が用いられ、製作コストの低減が計られている。一方、大量生産を必要としないいわゆるカスタムメードの光ディスク、例えば、学校教材、記念品、贈答などに用いられるものは、その受注数量が少量である反面、顧客の注文に対し迅速、柔軟な対応が要求されるものである。
【0003】
このような要求に対応するため、光ディスクへの情報の書き込みを行う記録ユニット、光ディスクのラベル面の印刷を行う印刷ユニットそしてディスクチェンジャを一体化して光ディスクの供給、この光ディスクへの情報の書き込み、ラベル面の印刷、情報の記録された光ディスクの回収という一連の作業を自動的に行う光ディスクダビングシステムが提案されている。
【0004】
図9は、このような目的を達成するための光ディスクダビングシステムの一例を示すものであり、同図にもとづいてその機構的特徴を以下に説明する。符号101は光ディスクDの中心孔をクランプするディスククランプユニットであり、搬送アーム102に構成されたもので、該搬送アーム102の一端がエレベーション機構103に固定されている。このエレベーション機構103は支柱104・105で支持され、モータ106の出力軸の回転力がプーリを介してギア107に伝達し、このギア107が支柱104のラックギアに噛合していることにより垂直方向に昇降し、搬送アーム102を上下動するようにしている。
【0005】
前記支柱104・105の基端はスライダブロック108に固定されており、このスライダブロック108はガイドシャフト109に摺動可能に支持されている。そして、前記スライダブロック108はホイール111・112に張設されたベルト110に連結固定されており、このベルト110をモータ113により駆動することによりスライダブロック108とともに支柱104・105ならびに搬送アーム102が水平方向に往復動する。
【0006】
つぎに、符号114は印刷ユニットであり、ディスクトレイ114aによりローディングされた光ディスクDのラベル面に印刷を施す機能を内蔵する。また、符号115は記録ユニットであり、ディスクトレイ115aによりローディングされた光ディスクへ情報を記録する機能を内蔵する。そして、この記録ユニット115の筐体天板上には複数枚の記録用光ディスクDを収容するストックケース116と、記録済光ディスクDを収容するための回収ケース117が配置されている。
【0007】
このように構成された光ディスクダビングシステムによる場合、ストックケース、回収ケース、記録ユニット、印刷ユニットの各々の間の光ディスクの搬送において、光ディスクDの上下方向の搬送はエレベーション機構103で行い、水平方向の搬送はベルト110の駆動によりなされる。
【0008】
図10は、水平方向の搬送機構の他の例を示すもので、同図に示す構成においては、ガイドシャフト118に摺動可能に支持されスライダブロック119にはボールナットを内蔵し、このボールナットに挿通したスクリューシャフト120をモータ121で回転駆動することによりスライダブロック119が水平方向に往復動するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、光ディスクの水平方向への搬送機構は、動力伝達手段としてベルトあるいはスクリュー軸を用いるのが従来から採用されている代表的構成であった。しかしながら、ベルトを採用した場合は、経時的に弛緩が生じ、また、切断するという問題を含むことから耐久性、信頼性に欠けるものであり、弛緩を防止するために余圧機構を必要とするものであった。一方、スクリューシャフトおよびボールナットによる場合、ディスククランプユニットの搬送距離が大きくなると剛性を高める必要があることから、スクリューシャフトの直径を大きくしなければならず、製造コストが高くなる要因となっていた。
【0010】
さらに、搬送機構がベルトあるいはスクリューシャフトのいずれの場合においても、ディスククランプユニットなどの搬送対象の質量が大きくなると、モータのトルクも大きくする必要があり、これに伴って駆動系全体が大型化してスペース効率を低下するとともに製造コストを高くするものとなる。
【0011】
本発明は上記従来の問題に鑑みなされたものであり、簡素な構成により耐久性、信頼性を向上した低コストの光ディスク移送機構を実現するもので、併せてこの光ディスク搬送機構を採用した光ディスクダビングシステムを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、本体上面に配設するカバーフレームにギアラックを設けるとともに、ディスククランプユニットを吊支状態で支持するガイドシャフトおよびガイドラックを設け、一方、ディスククランプユニットには前記ギアラックに噛合するホイールギアならびにこのホイールギアを回転駆動するための駆動源を備えた自走機構を設けてなり、該自走機構によりディスククランプユニットを水平方向に往復動可能となるようにする。
【0013】
また、本発明は、光ディスクの記録面へ情報を書き込む記録ユニットとラベル面へ印刷を施す印刷ユニットを段積み状態で配置する一方、前記記録ユニットと印刷ユニットのディスクトレイのアンロードによる停止位置に平行して光ディスクのストックケースおよび回収ケースを並置してなり、前記記録ユニット、印刷ユニット、ストックケースおよび回収ケースにおける光ディスクの装填位置の上方にディスククランプユニットを配設するようにし、上記課題を解決する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図にもとづいて詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の光ディスクダビングシステムの完成状態を示す斜視図であり、本発明の光ディスク搬送機構はカバーフレーム1の内部に構成される。符号C1・C2はストックケースならびに回収ケースであり、同図に示すごとく本体からスライドさせて引き出すことができるように構成されており、光ディスクDの装填、回収が可能となるようにしている。
【0016】
図2は、本体からカバーフレーム1を取り外した状態を示すもので、ストックケースC1と回収ケースC2との中間位置であって本体の奥部側に記録ユニットAおよび印刷ユニットBが段積み状態で配置されている。そして、この記録ユニットAと印刷ユニットBのディスクトレイA1・B1のアンロードによる進出位置において装填された光ディスクDの中心と、このディスクトレイA1・B1の左右に並置したストックケースC1および回収ケースC2に装填された光ディスクDの中心が水平方向の同一直線上で一致するように配置されている。
【0017】
図3は、本発明の光ディスク搬送機構の構成の概要をカバーケース1の内部から俯瞰した状態で示すもので、カバーケース1の奥部側には長手方向にガイドシャフト2が配設されている。そして、ラックギア3およびガイドラック4がカバーケース1からの切り起し、または別部材の一体化により設けられている。このため、カバーケース全体が基板としての機能を兼ね備えるため、高い剛性を維持することができる。
【0018】
つぎに、本発明の実施例において採用するディスククランプユニット5は、図4に示すごとくガイドシャフト2とガイドラック4により吊支状態で摺動可能に支持されるケース体6にトグル機構を収容するようにしたものである。このケース体6は図5に示すごとく一側面にスライド板7がネジ8により固定され、このとき、このスライド板7の案内溝7aが前記ガイドラック4へ図6に示すごとく係合する。一方、ケース体6の他端はその突起片6aをガイドシャフト2へ摺動自在に挿通し、これによりスライド板7とともにケース体6を吊支状態に保つことができる。
【0019】
そして、前記ケース体6は水平方向の往復動を可能とするための自走機構を備える。これは、図6乃至図7に示すごとく、ケース体6に固定した支持板9にモータ10を固定し、このモータ10の出力軸の小径ギア11でホイールギア12と一体の大径ギア13を回転駆動する。このとき、前記ホイールギア12はラックギア3と噛合しているので、モータ10を駆動することによりホイールギア12が回転し、ラックギア3の軌道に沿ってケース体6を推進し、水平方向の往復動が可能となる。なお、ケース体6の往復動にあたり、その停止位置を定めるため、本実施例ではガイドラック4の所定の位置に切欠部4aを形成し、これを光学センサーで検出するようにしている。
【0020】
つぎに、ケース体6に収容されるトグル機構は複数の伸縮脚14の先端に光ディスクDのクランプヘッド15を備え、モータ16およびこのモータ16により駆動されるギアユニット17により図4に示すごとく伸縮脚14が延伸し、図5に示すごとく縮退するように構成されている。
【0021】
本発明の光ディスク搬送機構は以上のごとく構成され、図1に示す状態で本体に装着されて電気的制御の下にケース体6の往復動、トグル機構の伸縮脚14の伸退動作、そしてクランプヘッド15による光ディスクDのクランプ操作が行われる。
【0022】
図8は、本実施例における光ディスクDへの情報の記録ならびにラベル印刷を行う基本的作業ルーチンを示すもので、まず、ストックケースC1上にあるディスククランプユニット5のクランプヘッド15が降下して光ディスクDをクランプする(STEP1)。そして、このクランプヘッド15により光ディスクDをストックケースC1から引き上げ、記録ユニットAの直上まで搬送(STEP2)すると、記録ユニットAのディスクトレイA1がアンロードされ、定位置で停止する。この状態に至ると、クランプヘッド15が降下してディスクトレイA1に光ディスクDを装填(STEP3)し、しかるのち、クランプヘッド15は上昇してディスクトレイA1が本体内にロードされ、光ディスクDへの情報の記録が開始される。
【0023】
上記工程を経て光ディスクDへの情報の記録が終了し、再びディスクトレイA1がアンロードされて定位置で停止すると、クランプヘッド15が降下し、光ディスクDをクランプしてディスクトレイA1から引き上げる(STEP4)。この状態に至ると、ディスクトレイA1はロードされ、印刷ユニットBのディスクトレイB1がアンロードされて定位置に停止するので、クランプヘッド15は情報の記録を終了した光ディスクDをディスクトレイB1に装填する(STEP5)。
【0024】
ディスクトレイB1に光ディスクDが装填されると、ディスクトレイB1は本体内にロードされ、印刷ユニットBは光ディスクDのラベル面に印刷処理を施し、再び、ディスクトレイB1をアンロードする。そして、定位置に停止したディスクトレイB1の光ディスクDをクランプヘッド15がクランプして引き上げ(STEP6)、回収ケースC2の直上まで移動し、クランプヘッド15から情報の記録ならびにラベル印刷の処理が完了した光ディスクDを回収ケースC2内に開放する(STEP7)。
【0025】
このようにして一連の処理が終了すると、ディスククランプユニット5はストックケースC1の直上に戻り、前述の作業工程を繰り返す。なお、上記処理の工程は基本的作業ルーチンを示すもので、例えば、印刷処理を実行している間に未処理の光ディスクDを記録ユニットAに装填するような作業ルーチンを別途構成することも可能である。このような処理を行う場合は、記録ユニットAと印刷ユニットBのディスクトレイA1・B1のアンロード時の位置を、ストックケースC1と回収ケースC2の間の位置に配設したことによって、クランプヘッド15の移動距離を短くすることができ、消費電力の低減に有利である。
【0026】
【発明の効果】
以上詳細に説明したごとく、本発明の請求項1記載の発明によれば、ディスククランプユニットの水平方向の往復動の案内、支持を司る機構的要素をカバーフレームに一体的に構成するようにしたので、従来のごとく、ベルトあるいはスクリューシャフトを用いる構成に比較して格段に簡素な構成とすることができ、これにより、製造コストの低減はもとより、剛性の高い構造とすることができ、耐久性、信頼性ならびに位置精度を向上することができた。
【0027】
また、本発明の請求項2記載の発明によれば、記録ユニット、印刷ユニット、ストックケースそして回収ケースを密接させた状態で配置するとともに、光ディスク搬送機構を光ディスクの装填位置の上部に配設するようにしたので、システム全体のコンパクト化を実現することができ、また、光ディスクの搬送工程を最短とすることができ、作業能率を向上することができるなど、多大の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の完成状態の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の光ディスク搬送機構を除去した状態の本体の斜視図である。
【図3】本発明の光ディスク搬送機構の構成を示す斜視図である。
【図4】本発明において採用したディスククランプユニットの斜視図である。
【図5】図4の要部の構成を示す斜視図である。
【図6】図4の要部の構成を示す断面図である。
【図7】図4における自走機構の構成を示す斜視図である。
【図8】本発明における基本的作業ルーチンを説明するブロック図である。
【図9】従来の光ディスク搬送機構の例を示す斜視図である。
【図10】従来の光ディスク搬送機構の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・・・カバーフレーム
2・・・・・・ガイドシャフト
3・・・・・・ラックギア
4・・・・・・ガイドラック
5・・・・・・ディスククランプユニット
6・・・・・・ケース体
7・・・・・・スライド板
8・・・・・・ネジ
9・・・・・・支持板
10・・・・・モータ
11・・・・・小径ギア
12・・・・・ホイールギア
13・・・・・大径ギア
14・・・・・伸縮脚
15・・・・・クランプヘッド
16・・・・・モータ
17・・・・・ギアユニット
A・・・・・・記録ユニット
A1・・・・・ディスクトレイ
B・・・・・・印刷ユニット
B1・・・・・ディスクトレイ
C1・・・・・ストックケース
C2・・・・・回収ケース
Claims (2)
- 本体上面に配設するカバーフレームにギアラックを設けるとともに、ディスククランプユニットを吊支状態で支持するガイドシャフトおよびガイドラックを設け、一方、ディスククランプユニットには前記ギアラックに噛合するホイールギアならびにこのホイールギアを回転駆動するための駆動源を備えた自走機構を設けてなり、該自走機構によりディスククランプユニットを水平方向に往復動可能としたことを特徴とする光ディスク搬送機構。
- 光ディスクの記録面へ情報を書き込む記録ユニットとラベル面へ印刷を施す印刷ユニットを段積み状態で配置する一方、前記記録ユニットと印刷ユニットのディスクトレイのアンロードによる停止位置に平行して光ディスクのストックケースおよび回収ケースを並置してなり、
前記記録ユニット、印刷ユニット、ストックケースおよび回収ケースにおける光ディスクの装填位置の上方にディスククランプユニットを配設したことを特徴とする光ディスクダビングシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002238461A JP2004079082A (ja) | 2002-08-19 | 2002-08-19 | 光ディスク搬送機構および光ディスクダビングシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002238461A JP2004079082A (ja) | 2002-08-19 | 2002-08-19 | 光ディスク搬送機構および光ディスクダビングシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004079082A true JP2004079082A (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=32021873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002238461A Pending JP2004079082A (ja) | 2002-08-19 | 2002-08-19 | 光ディスク搬送機構および光ディスクダビングシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004079082A (ja) |
-
2002
- 2002-08-19 JP JP2002238461A patent/JP2004079082A/ja active Pending
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