JP2004078349A - 無線通信端末装置及びデータサーバと機器ソフトウェア管理システム - Google Patents
無線通信端末装置及びデータサーバと機器ソフトウェア管理システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ユーザが旧バージョンのソフトウェアを使用したいと思ってもそれが不可能であった。また、通信媒体として通信瞬断が発生し得る通信回線(無線通信回線)などを利用してソフトウェアのダウンロードを実施している場合に、そのダウンロードの途中で通信瞬断が発生したような場合は、その途中まで送信されたソフトウェア情報は全て無効となってしまう。
【解決手段】無線通信ネットワークを介して広域ネットワークに接続可能なディジタルカメラ15と、広域ネットワークに接続されたデータ管理サーバ13とを備える機器管理システムにおいて、ディジタルカメラ15から機器情報を、そのディジタルカメラ15のベンダが統括するデータ管理サーバ13に送信すると、その機器情報に応答して、制御ソフトウェアに関する情報を受信し、その制御ソフトウェアの更新を要求するかどうかを決定する。その決定に基づいて、データ管理サーバ13に制御ソフトウェアを要求し、それに応答して送信される制御ソフトウェアを受信してディジタルカメラ15内の制御ソフトウェアを更新する。
【選択図】 図5
【解決手段】無線通信ネットワークを介して広域ネットワークに接続可能なディジタルカメラ15と、広域ネットワークに接続されたデータ管理サーバ13とを備える機器管理システムにおいて、ディジタルカメラ15から機器情報を、そのディジタルカメラ15のベンダが統括するデータ管理サーバ13に送信すると、その機器情報に応答して、制御ソフトウェアに関する情報を受信し、その制御ソフトウェアの更新を要求するかどうかを決定する。その決定に基づいて、データ管理サーバ13に制御ソフトウェアを要求し、それに応答して送信される制御ソフトウェアを受信してディジタルカメラ15内の制御ソフトウェアを更新する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線によりネットワークに接続可能な無線通信端末装置、及び前記ネットワークに接続されたデータサーバ、及びこれらを備える機器ソフトウェア管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
機器に内蔵されている制御ソフトウェアをバージョンアップする場合には、これまでは、ユーザ自身が、そのソフトウェアが記憶されているCD−ROM等を購入し、そのソフトウェアをインストールすることにより行われていた。また、ユーザによるソフトウェアのバージョンアップのための操作の煩雑さを軽減する手法として、ネットワークより、その最新のバージョンのソフトウェアをダウンロードする方法が取られている。この一例としては、クライアント機器に対して対象ソフトウェアの最新のバージョン情報を報知するサーバと、その最新のバージョン情報を受信し、自機の現在のバージョン情報と比較し、自機のバージョンの方が古い場合に、そのバージョンアップのためにソフトウェアのダウンロードを自動的に要求するネットワークシステム(特開平8−249163号公報)や、サーバからクライアント機器に対して対象ソフトウェアの最新バージョン情報を報知した後、そのバージョンアップ対象のソフトウェアが、そのクライアント機器で起動中か否かの応答を待ち、起動中でなければ、そのサーバの主導で最新ソフトウェアを対象クライアント機器にダウンロードするネットワークシステム(特開2000−259519)が提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来例では以下のような問題点があった。
【0004】
上述した従来のネットワークシステムでは、ネットワークに接続されたクライアント機器は、その制御ソフトウェアのバージョンアップを、ユーザの介在なしに完全に自動で実施している。このため、ユーザが旧バージョンのソフトウェアを使用したいと思ってもそれが不可能であった。
【0005】
また、通信媒体として通信瞬断が発生し得る通信回線(無線通信回線)などを利用して、バージョンアップのためにソフトウェアのダウンロードを実施している場合に、そのダウンロードの途中で通信瞬断が発生したような場合は、その途中まで送信されたソフトウェア情報は全て無効となり、再度全ソフトウェアのダウンロードが必要となってしまう。
【0006】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、ユーザが意図するソフトウェアのバージョンアップを行うことができる無線通信端末装置、及びデータサーバ、及びこれらを備える機器ソフトウェア管理システムを提供することを目的とする。
【0007】
また本発明の目的は、ソフトウェアのダウンロード中に通信が中断された場合であっても、効率良くソフトウェアのダウンロードを実行できる無線通信端末装置、及びデータサーバ、及びこれらを備える機器ソフトウェア管理システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の無線通信端末装置は以下のような構成を備える。即ち、
無線によりネットワークに接続可能な無線通信端末装置であって、
前記ネットワークに接続されるデータ管理サーバから送られてくる前記無線通信端末装置の制御ソフトウェアのバージョン情報と、前記無線通信端末装置に実装されている制御ソフトウェアのバージョン情報とに基づいて前記制御ソフトウェアの更新の必要性の有無をユーザに指示させる指示手段と、
前記指示手段により更新の必要があると指示されると前記データ管理サーバに対して前記制御ソフトウェアの転送を要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に応答して前記データ管理サーバから送信される制御ソフトウェアを受信して前記無線通信端末装置に実装されている制御ソフトウェアを更新する更新手段と、
を有することを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するために本発明のデータサーバは以下のような構成を備える。即ち、
ネットワークに接続され、無線通信端末機器のベンダにより統括され当該機器の制御ソフトウェアを保持しているデータサーバであって、
各無線通信端末機器の制御ソフトウェアのバージョン情報を含む管理情報を記憶する記憶手段と、
前記無線通信端末機器から当該機器の制御ソフトウェアのバージョン情報を含む更新要求を受信する更新要求受信手段と、
前記更新要求に基づいて前記制御ソフトウェアを前記無線通信端末機器に送信する送信手段と、
前記送信手段による前記制御ソフトウェアの送信中に前記無線通信端末機器との接続が中断されたかどうかを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記接続が中断されたと判定されると、前記制御ソフトウェアの送信中断を示す中断情報を記憶する手段と、を有し、
前記送信手段は、前記中断情報に基づく個所から前記制御ソフトウェアを送信することを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するために本発明の機器ソフトウェア管理システムは以下のような構成を備える。即ち、
無線によりネットワークに接続可能な無線通信端末機器と、前記ネットワークに接続されたデータ管理サーバとを備える機器管理システムであって、
前記無線通信端末機器は、
前記データ管理サーバから送信される前記無線通信端末機器の制御ソフトウェアに関する情報を受信する受信手段と、
前記制御ソフトウェアに関する情報に基づいて前記制御ソフトウェアの更新を要求するかどうかをユーザに決定させる決定手段と、
前記決定手段による決定に基づいて、前記データ管理サーバに前記制御ソフトウェアを要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に応答して前記データ管理サーバから送信される前記制御ソフトウェアを受信して前記機器内の制御ソフトウェアを更新する更新手段とを有し、
前記データ管理サーバは、
各無線通信端末機器の機器情報を各機器に対応して記憶する機器情報記憶手段と、
前記要求に対して前記無線通信端末機器内の制御ソフトウェアの更新の必要性の有無を判断する判断手段と、
前記判断手段による判断に基づいて、前記無線通信端末機器に前記制御ソフトウェアに関する情報を返送する返送手段と、
を有することを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するために本発明の通信制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
無線によりネットワークに接続可能な無線通信端末装置における通信制御方法であって、
前記ネットワークに接続されるデータ管理サーバから送られくる前記無線通信端末装置の制御ソフトウェアのバージョン情報と、前記無線通信端末装置に実装されている制御ソフトウェアのバージョン情報とに基づいて前記制御ソフトウェアの更新の必要性の有無をユーザに指示させる指示工程と、
前記指示工程により更新の必要があると指示されると前記データ管理サーバに対して前記制御ソフトウェアの転送を要求する要求工程と、
前記要求工程による要求に応答して前記データ管理サーバから送信される制御ソフトウェアを受信して前記無線通信端末装置に実装されている制御ソフトウェアを更新する更新工程と、を有することを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するために本発明の通信制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
ネットワークに接続され、無線通信端末機器のベンダにより統括され当該機器の制御ソフトウェアを保持しているデータサーバにおける通信制御方法であって、
前記無線通信端末機器から当該機器の制御ソフトウェアのバージョン情報を含む更新要求を受信する更新要求受信工程と、
前記更新要求に基づいて前記制御ソフトウェアを前記無線通信端末機器に送信する送信工程と、
前記送信工程による前記制御ソフトウェアの送信中に前記無線通信端末機器との接続が中断されたかどうかを判定する判定工程と、
前記判定工程により前記接続が中断されたと判定されると、前記制御ソフトウェアの送信中断を示す中断情報を記憶する工程と、を有し、
前記送信工程は、前記中断情報に基づく個所から前記制御ソフトウェアを送信させるようにすることを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するために本発明の通信制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
無線によりネットワークに接続可能な無線通信端末機器と、前記ネットワークに接続されたデータ管理サーバとの間での通信制御方法であって、
前記データ管理サーバから送信される前記無線通信端末機器の制御ソフトウェアに関する情報を受信する受信工程と、
前記制御ソフトウェアに関する情報に基づいて前記制御ソフトウェアの更新を要求するかどうかをユーザに決定させる決定工程と、
前記決定工程による決定に基づいて、前記データ管理サーバに前記制御ソフトウェアを要求する要求工程と、
前記要求工程による要求に応答して前記データ管理サーバから送信される前記制御ソフトウェアを受信して前記機器内の制御ソフトウェアを更新する更新工程と、を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
[実施の形態1]
本発明の実施の形態に係る機器ソフトウェア管理システムとして、無線通信ネットワークに無線LAN(IEEE802.11b)を用いたインターネット接続サービス(ホットスポットサービス)を適用し、無線通信端末機器にホットスポットサービス対応のディジタルカメラを、広域ネットワークに接続されるデータ管理サーバにディジタルカメラのベンダ(製造者)が統括するサーバを用い、当該ディジタルカメラの制御用ソフトウェアの管理を行う例を示す。
【0016】
図1は、本実施の形態に係る機器ソフトウェア管理システムの構成を示す概念図である。
【0017】
図において、10は無線LAN(IEEE802.11b)を用いたインターネット接続サービスであるホットスポットサービスのサービスエリアを示している。11は広域接続ネットワークであるインターネット、12はホットスポットサービス提供者のユーザ認証サーバを示している。13はデータサーバで、無線通信対応のディジタルカメラ15のベンダのデータサーバである。14は無線LANのホットスポットサービスエリア10のアクセスポイント、15は無線通信対応のディジタルカメラ(以下、ディジタルカメラと呼ぶ)を示している。
【0018】
図2は、本実施の形態に係るディジタルカメラ15の機能構成を示すブロック図である。
【0019】
図において、200はデータバスで、このディジタルカメラ15において、後述する各部を接続し、データや制御信号を伝搬している。201は撮像部で、不図示のレンズユニットやCCD等を備え、映像を撮影して対応する電気信号(映像信号)を発生している。202は映像処理部で、撮像部201から出力される映像信号を入力して各種処理を実行し、更にはその映像信号の符号化を行っている。203,204のそれぞれは、ホットスポットサービスとの通信を司る無線メディアアクセス処理部とRF部である。205はマイクロプロセッサ等のCPUで、このデジタルカメラ15全体の動作を制御している。206はフラッシュROMで、CPU205により実行される制御プログラム等を格納している。207,208のそれぞれは、各種表示を司る表示部と表示処理部である。209はRAMで、CPU205による制御処理の実行時に各種データを一時的に保存する。210,211のそれぞれは、ユーザによる操作を受付ける操作部とシステムコントローラである。213はメモリカードで、符号化された映像信号を格納したり、ダウンロードしたソフトウェアを一時格納するのに使用される。212は、このメモリカード213にデータを書き込んだり、このメモリカード213からのデータの読み出しを制御するメモリカード・インターフェース(I/F)である。214はオーディオI/F、215はUSB・I/Fである。
【0020】
図3は、本実施の形態に係るディジタルカメラ15のベンダのデータサーバ13の機能構成を示すブロック図である。
【0021】
図において、30は通信部で、広域接続ネットワーク11との通信を司っている。31は配布対象となるソフトウェアで、ディジタルカメラ15の制御ソフトウェアのバージョンアップのためのソフトウェアである。32は機器毎の制御ソフトウェアのバージョン管理情報で、図4に示すように、ディジタルカメラ15の機器製造番号毎に、配布済みの機器内制御ソフトウェアのバージョン情報を対応付けて記憶している。33はソフトウェア配布部で、制御ソフトウェアの更新対象機器に対して、その要求された制御ソフトウェアを配布している。34は機器プロファイルの照会部で、ディジタルカメラ15のプロファイルを照会する。35は機器ソフトウェアの更新情報通知部で、バージョン情報を通知した、或いはバージョン情報の要求を送信したディジタルカメラ15に対して、その制御ソフトウェアの更新情報を通知する。
【0022】
図4は、機器毎制御ソフトウェアバージョン管理情報32の一例を示す図である。
【0023】
この図から明らかなように、この管理情報32には、機種(ここではディジタルカメラ15)を特定する機器製造番号(シリアル番号)ごとに、登録ユーザ情報(ID)、機器内(その機器に実装されている)ソフトウェアのバージョン、そのソフトウェアの最終更新日、及び出荷後のソフトウェアの更新の有無を示す情報が記憶されている。
【0024】
図5は、本実施の形態1に係る機器ソフトウェア管理システムにおけるディジタルカメラ15の制御ソフトウェアのバージョンアップの手順を示すシーケンスチャートである。
【0025】
ホットスポットサービスエリア10内でディジタルカメラ15が起動されることにより、或いは起動中のディジタルカメラ15が、このホットスポットサービスエリア10へ進入することにより、このホットスポットを統括する無線LANアクセスポイント14とディジタルカメラ15との間で無線区間のコネクションが確立501される。この後、ホットスポットサービス10の提供者の認証サーバ12との間での機器の認証或いはユーザの認証処理502を行う。そして、ディジタルカメラ15のベンダのデータサーバ13とディジタルカメラ15との間でコネクションを確立503に成功した後に、機器ソフトウェア(ディジタルカメラ15の制御ソフトウェア)のバージョンの確認処理に移行する。
【0026】
ここでは、ディジタルカメラ15はまず、自機の機種コード、製品シリアル番号、機器内の制御ソフトウェアのバージョン情報をパラメータとして付加した機器情報をデータサーバ13に対して送信して(504)、自機の制御ソフトウェアバージョンの情報を通知する。これに対してデータサーバ13は、機器毎制御ソフトウェアバージョン管理情報32を参照して、現時点における最新の機器制御ソフトウェアのバージョン情報と、機器ソフトウェアのバージョン情報通知504により通知された、現状の機器制御ソフトウェアのバージョンでの制限項目を、機器ソフトウェアの更新情報通知部35においてメッセージフォーマットに変換し、機器ソフトウェアのバージョン確認メッセージとしてディジタルカメラ15へ返送する(505)。
【0027】
この機器ソフトウェアのバージョン確認メッセージ505を受付けたディジタルカメラ15は、現状の自機の制御ソフトウェアが最新版であるか否かを判定し、もし最新版でなければ、制御ソフトウェアのバージョンアップに関わる情報として、最新バージョンの情報と、現状のバージョンにおける制限項目を表示部207に表示してユーザに報知する。そしてユーザにより機器制御ソフトウェアのバージョンアップ操作が指示された場合は、その制御ソフトウェアのバージョンアップ要求メッセージ506をディジタルカメラのベンダのデータサーバ13に送信して、最新の機器制御ソフトウェアのダウンロードを要求する。
【0028】
この制御ソフトウェアのバージョンアップ要求メッセージ506を受取ったデータサーバ13は、制御ソフトウェアのバージョンアップ応答メッセージ507をディジタルカメラ15に返送する。その後、そのディジタルカメラ15の機器制御ソフトウェアのバージョンアップのための配布部33により、更新対象ソフトウェア31を読み出し、対象機器であるディジタルカメラ15に対して制御ソフトウェアを送信することにより、その制御ソフトウェアのダウンロード508を行う。
【0029】
こうしてディジタルカメラ15で、その制御ソフトウェアのダウンロードが完了し、制御ソフトウェアのアップデートを実行した後、ディジタルカメラ15はソフトウェアのバージョンアップ完了メッセージ509をサーバ13に通知してダウンロードの完了を通知する。このソフトウェアのバージョンアップ完了メッセージ509を受信したデータサーバ13は、そのディジタルカメラ15のソフトウェアのバージョンアップが完了したと認識し、機器毎制御ソフトウェアバージョン管理情報32(図4)を更新した後、ソフトウェアバージョンアップ確認メッセージ510をディジタルカメラ15に返送する。
【0030】
このソフトウェアのバージョンアップ確認メッセージ510を受信したディジタルカメラ15は、サーバ13及びアクセスポイント14とのコネクションを切断511〜512した後、自動的にディジタルカメラ15の再起動を行い、そのディジタルカメラ15の制御ソフトウェアのアップデート処理を終了する。
【0031】
図6は、本実施の形態1に係るディジタルカメラ15におけるソフトウェアの更新処理を示すフローチャートで、この処理を実行するプログラムはフラッシュROM206に記憶されている。
【0032】
まずステップS1で、ディジタルカメラ15がホットスポットサービスエリア10にあるかどうかを判定する。このホットスポットサービスエリア10にある時はステップS2に進み、このホットスポットサービスエリア10のアクセスポイント14との間でコネクションを確立する。ステップS3で、このコネクションの確立に成功するとステップS4に進み、ネットワーク11を介して機器ベンダのデータサーバ13との間でコネクションを確立する。そしてステップS5で、このコネクションの確立に成功するとステップS6に進み、ディジタルカメラ15は、自機の機種コード、製品シリアル番号、機器内の制御ソフトウェアのバージョン情報をパラメータとして付加した機器情報をデータサーバ13に送信し、自機の制御ソフトウェアバージョンの情報を通知する。そしてデータサーバ13から送られてくる、現時点で最新の機器制御ソフトウェアのバージョン情報と、機器ソフトウェアバージョン情報にて通知された、現状の機器制御ソフトウェアのバージョンでの制限項目を含むソフトウェアバージョン確認メッセージに基づいて、それをダウンロードするか否かを決定し処理を実行する。尚、このステップS6の処理の詳細は、図7のフローチャートを参照して後述する。
【0033】
こうしてステップS7でバージョンアップが完了するとステップS8に進み、ホットスポットサービスエリア10のアクセスポイント14とのコネクションを切断し、ステップS9で、自動的に機器の再起動を行い、一連の機器制御ソフトウェアのアップデート処理を終了する。
【0034】
図7は、本実施の形態に係るディジタルカメラ15における、図6のステップS6のソフトウェアのバージョン確認処理を示すフローチャートである。
【0035】
まずステップS11で、自機の機種コード、製品シリアル番号、機器内の制御ソフトウェアのバージョン情報をパラメータとして付加した機器情報をデータサーバ13に対して送信し、自機の制御ソフトウェアバージョンの情報を通知する。次にステップS12に進み、データサーバ13から送られてくる、現在の最新版の機器制御ソフトウェアのバージョン情報と、機器ソフトウェアバージョン情報通知にて通知された、現在実装されている制御ソフトウェアのバージョンでの制限項目を含む機器ソフトウェアバージョン確認メッセージ505を受信して、最新版のソフトウェアバージョンを認識する。次にステップS13に進み、現在、自機のフラッシュメモリ206に実装されている制御ソフトウェアが最新版であるかを判定し、最新版でなければステップS14に進み、制御ソフトウェアバージョンアップに関わる情報として、最新版のバージョンの情報と、現在実装されているソフトウェアのバージョンにおける制限項目を表示部207に表示して、ユーザに、そのソフトウェアを更新するかどうかを問い合わせる。ここで、ユーザが操作部210を使用して制御ソフトウェアのバージョンアップ操作をキャンセルした場合は、そのまま制御ソフトウェアの更新処理を実行せずに1処理単位を終了するが、操作部210を使用して、ユーザによる制御ソフトウェアのバージョンアップ操作が指示された場合はステップS16に進み、最新の機器ソフトウェアのダウンロード処理を実行する。
【0036】
図8は、本実施の形態1(2)に係るディジタルカメラ15のベンダのデータサーバ13における制御処理を示すフローチャートである。
【0037】
ステップS21で、ディジタルカメラ15から、制御ソフトウェアのバージョン情報通知を受け取るとステップS22に進み、機器毎制御ソフトウェアのバージョン管理情報32(図4)を参照し、現時点での最新版の機器制御ソフトウェアのバージョン情報と、ディジタルカメラ15から機器ソフトウェアバージョン情報通知にて通知された制御ソフトウェアのバージョンでの制限項目を機器ソフトウェアの更新情報通知部35にてメッセージフォーマットに変換してディジタルカメラ15に送信する。次にステップS23に進み、制御ソフトウェアのバージョンアップ要求をディジタルカメラ15から受け取るとステップS24に進み、前回、その制御ソフトウェアのダウンロード中に、そのダウンロードが中断されているかを調べ、もし中断されていればステップS25に進み、その中断箇所から、その制御ソフトウェアのダウンロードを再開する(これは実施の形態2で詳しく説明する)。また中断箇所がない時はステップS26に進み、その制御ソフトウェアの先頭からダウンロードを開始する。こうして、その制御ソフトウェアのダウンロードが完了するとステップS27に進み、機器毎制御ソフトウェアバージョン管理情報32(図4)を更新する。
【0038】
以上の処理により、サーバ13でクライアント機器(ここではディジタルカメラ15)毎の制御ソフトウェアのバージョンを的確に管理でき、クライアント機器のユーザからのダウンロードの要求に対応できる。
【0039】
また、通信媒体として通信瞬断が発生し得る通信回線(無線通信回線)を用いた、サーバ・クライアント機器で構成されるネットワークシステムにおいて、ユーザの意図に従ったクライアント機器の制御ソフトウェアのバージョンアップを行うことができる。
【0040】
また、ソフトウェアのダウンロード中に、通信接続が切断されることによりダウンロードが中断された場合、その中断箇所からダウンロードを行うことができるので、モバイル機器等において、機器の移動に伴う通信回線の不安定要素発生の要因(ユーザの不用意な移動)によるダウンロードの失敗にも対処できる。
【0041】
[実施の形態2]
本実施の形態2では、ディジタルカメラ15のバージョンアップのためのソフトウェアの配布中に、無線通信路の切断(アクセスポイントの切換等に起因する瞬断等)が生じた際に、効率的に、その配布対象のソフトウェアのダウンロードを再開する手法をより詳しく説明する。
【0042】
図9は、本発明の実施の形態2に係る機器ソフトウェア管理システムの構成を示す概念図で、前述の実施の形態1の構成と共通する部分は同じ番号で示している。
【0043】
10,20は、無線LAN(IEEE802.11b)を用いたインターネット接続サービスであるホットスポットサービスのサービスエリアを示す。21は、ホットスポットサービスエリア20の無線LANアクセスポイントである。ここでは、制御ソフトウェアをダウンロードしているディジタルカメラ15が、ホットスポットサービスエリア10からホットスポットサービスエリア20に移動し、接続アクセスポイントが、アクセスポイント10から21に切り換わる場合を示している。
【0044】
図10は、機器毎の制御ソフトウェアのバージョン管理情報32の一例を示す図である。
【0045】
ここでは機種別に対応する機器製造番号(シリアル番号)毎に、登録ユーザ情報(ID)、機器内(機器に実装されている)ソフトウェアのバージョン、最終更新日、出荷後の更新の有無等の情報が含まれている。更にこの管理情報32には、ダウンロード中に無線通信路が切断された際、そのダウンロード中のソフトウェアの中断状況を「ダウンロード中断情報」として記憶している。
【0046】
図11は、本実施の形態2に係る機器ソフトウェア管理システムにおけるディジタルカメラ15の制御ソフトウェアのバージョンアップのためのダウンロード中に、接続対象のホットスポットのアクセスポイントが切り換わる(ディジタルカメラ15の移動等に起因)場合の手順を示すシーケンスチャートである。
【0047】
ホットスポットサービスエリア10において、アクセスポイント14との接続が完了したディジタルカメラ15からソフトウェアのバージョンアップがサーバ13に要求されると(801)、これに対して応答802がサーバ13から返送される。これにより、ホットスポットサービスエリア10において、バージョンアップ対象機器制御ソフトウェアのダウンロードが開始される(803)。
【0048】
次に、この制御ソフトウェアのダウンロードを開始したディジタルカメラ15が、このディジタルカメラ15の所持者の移動等に伴い、この制御ソフトウェアのダウンロード中に、ホットスポットサービスエリア10のアクセスポイント14からホットスポットサービスエリア20を統括するアクセスポイント21に無線区間のコネクションが切り換えられる(804)。これにより、認証サーバ12との間で、ホットスポットサービス20に対応しているか認証される(805)。この認証に成功すると、ディジタルカメラ15のベンダのデータサーバ13との間のコネクションが再開(806)される。この時、ディジタルカメラ15は、ホットスポットサービスエリア10において、機器制御ソフトウェアのダウンロードを行っていたことを認識しており、これに従って、そのソフトウェアのダウンロードの再開を、ソフトウェアのバージョンアップ要求メッセージ(807)を用いて要求する。
【0049】
この要求メッセージを受信したデータサーバ13は、ソフトウェアバージョンアップ応答メッセージ(808)を用いて、その要求メッセージの受領を通知すると共に、機器毎制御ソフトウェアのバージョン管理情報32に記憶されている制御ソフトウェアのダウンロード中断情報(図10)を参照し、その中断情報が存在すれば、当該中断情報が示す中断箇所からダウンロード処理を再開(809〜813)する。もし中断情報が存在しなければ、プログラムの先頭からダウンロード処理を開始する。
【0050】
こうしてダウンロード処理が完了すると、データサーバ13は、その制御ソフトウェアのダウンロード中断情報をクリアすると共に、制御ソフトウェアのバージョン管理情報32を更新する。またディジタルカメラ15は、データサーバ13との接続を切断し(812)、次にアクセスポイント21とのコネクションを切断(813)した後、自動的に機器の再起動を行い、一連の機器制御ソフトウェアのアップデート処理を終了する。
【0051】
図12は、本実施の形態2に係るディジタルカメラ15におけるホットスポットアクセスポイントが切り換わる(ディジタルカメラ15の移動等に起因)場合の手順を示すフローチャートで、この処理を実行するプログラムはフラッシュROM206に記憶されている。
【0052】
まずステップS31で、ホットスポットサービスエリア10において、バージョンアップ対象機器の制御ソフトウェアのダウンロードを開始した後、ディジタルカメラ15の所持者の移動等に伴って、この制御ソフトウェアのダウンロード中に、ホットスポットサービスエリア10からホットスポットサービスエリア20に移動したかを判定する。このサービスエリア20内に移動した場合はステップS22に進み、そのサービスエリア20を統括するアクセスポイント21との間で無線でのコネクションを確立する。ステップS33で、この確立が成功するとステップS34に進み、ディジタルカメラ15のベンダのデータサーバ13との間でコネクションを確立する。ステップS35で、コネクションが確立するとステップS36に進み、ディジタルカメラ15の制御ソフトウェアのダウンロードを行うアクセスポイントを、サービスエリア10のアクセスポイント14からサービスエリア20のアクセスポイント21に変更できたかを調べ、変更が終了するとステップS37に進み、その中断されていたソフトウェアのダウンロード処理を、その中断箇所から再開する。こうしてダウンロードが終了するとステップS38に進み、データサーバ13、アクセスポイント21とのコネクションを切断し、ステップS39で、自動的に機器の再起動を行い、一連の機器制御ソフトウェアのアップデート処理を終了する。
【0053】
図13は、本実施の形態2に係るディジタルカメラ15のベンダのデータサーバ13における制御処理を示すフローチャートである。
【0054】
ステップS41では、実行中のダウンロードが完了したかどうかを調べ、完了していない時はステップS42に進み、通信接続が切断されたかをみる。これは、配布対象機器であるディジタルカメラ15の制御ソフトウェアのダウンロードのためのデータパケットに対する、ディジタルカメラ15からの工程応答(ACK)が規定時間以内に確認できるかどうかにより判定する。確認できない時は通信の切断であると判断してステップS43に進み、そのデータパケットに対するディジタルカメラ15からのACK(確認)を取得済みの箇所を、その制御ソフトウェアのダウンロードの中断を示す情報として、機器毎制御ソフトウェアバージョン管理情報32に併せて記憶する。
【0055】
一方、ステップS41で、ダウンロードが正常に終了するとステップS44に進み、機器毎制御ソフトウェアバージョン管理情報32の中断情報をクリアする。
【0056】
こうして中断箇所情報が記憶されている場合の処理は前述の図8のフローチャートにおいて、ステップS24で、機器毎制御ソフトウェアバージョン管理情報32に記憶されている、制御ソフトウェアの中断箇所情報を参照し、その中断箇所情報が存在すればステップS25に進み、その中断箇所から、その制御ソフトウェアのダウンロード処理を再開する。一方、その中断箇所情報が存在しなければステップS26に進み、プログラムの先頭からダウンロード処理を開始する。こうしてダウンロード処理が完了するとステップS27に進み、その制御ソフトウェアの中断箇所情報をクリアすると共に、機器毎制御ソフトウェアのバージョン管理情報32を更新する。
【0057】
以上説明したように本実施の形態2によれば、データサーバ13でクライアント機器(ここではディジタルカメラ)毎の制御ソフトウェアのダウンロードの経過を把握し、それに対応した管理を行うことができる。
【0058】
また通信媒体として通信断が発生し得る通信回線(無線通信回線)を用いた、サーバ・クライアント機器で構成されるネットワークシステムにおいて、ソフトウェアのダウンロード中に、機器の移動に伴う通信回線断が発生した際にも、通信回線が再接続(ローミング、ハンドオフ等)された時にソフトウェアのダウンロードを再開させることができる。これにより、有限な無線通信チャネルでの不要データパケット(ダウンロード済みのデータパケット)の送信を防ぐことが可能となる。
【0059】
(他の実施の形態)
前述の実施の形態1,2においては、無線通信ネットワークを無線LAN(IEEE 802.11b)を用いたホットスポットサービスを利用する例を示したが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば、他の広域ネットワーク(インターネット)に中継接続可能な無線通信ネットワーク(ブルーツース(Bluetooth)を用いたホットスポットサービスや、携帯電話、PHS等のインターネット接続サービス等)を通信媒体として利用する、ネットワークによる機器制御ソフトウェア管理システムに適用しても同様の効果を得ることが可能である。
【0060】
(その他の実施の形態)
本発明の目的は前述したように、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステムあるいは装置に提供し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM,CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0061】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
【0062】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含む。
【0063】
以上説明したように本実施の形態によれば、サーバ側でクライアント機器毎の制御ソフトウェアのバージョンを把握して管理でき、クライアント機器ユーザからの要求に従ってクライアント機器の制御ソフトウェアのバージョンアップを行うことが出来る。更には、ソフトウェアダウンロード中での機器の移動に伴う通信回線の切断に伴うダウンロードの中断に対処する処理、通信回線の瞬断発生時のリカバリープロセスの短縮を実現することが可能となる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ユーザが意図するソフトウェアのバージョンアップを行うことができる。
【0065】
また本発明によれば、ソフトウェアのダウンロード中に通信が中断された場合であっても、効率良くソフトウェアのダウンロードを実行できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る機器ソフトウェア管理システムの構成を示す概念図である。
【図2】本実施の形態におけるディジタルカメラの機能ブロック図である。
【図3】本実施の形態に係るディジタルカメラのベンダのデータサーバの機能構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態1に係る機器毎制御ソフトウェアバージョン管理情報の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係るディジタルカメラによる制御ソフトウェアのバージョンアップの流れを示すシーケンスチャートである。
【図6】本発明の実施の形態1に係るディジタルカメラにおける制御処理を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態1に係るディジタルカメラにおけるバージョン確認処理(ステップS6)を示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態に係るディジタルカメラのベンダのデータ管理サーバによる処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態2に係る機器ソフトウェア管理システムの構成を示す概念図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係る機器毎の制御ソフトウェアバージョン管理情報の一例を示す図である。
【図11】実施の形態2に係るディジタルカメラにおける制御ソフトウェアのバージョンアップの流れを説明するシーケンスチャートである。
【図12】実施の形態2に係るディジタルカメラのベンダのデータ管理サーバのサービスエリア変更時の制御処理を示すフローチャートである。
【図13】本実施の形態に係るディジタルカメラのベンダのデータ管理サーバにおける制御ソフトウェアのダウンロード中における通信接続の遮断処理を説明するフローチャートである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線によりネットワークに接続可能な無線通信端末装置、及び前記ネットワークに接続されたデータサーバ、及びこれらを備える機器ソフトウェア管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
機器に内蔵されている制御ソフトウェアをバージョンアップする場合には、これまでは、ユーザ自身が、そのソフトウェアが記憶されているCD−ROM等を購入し、そのソフトウェアをインストールすることにより行われていた。また、ユーザによるソフトウェアのバージョンアップのための操作の煩雑さを軽減する手法として、ネットワークより、その最新のバージョンのソフトウェアをダウンロードする方法が取られている。この一例としては、クライアント機器に対して対象ソフトウェアの最新のバージョン情報を報知するサーバと、その最新のバージョン情報を受信し、自機の現在のバージョン情報と比較し、自機のバージョンの方が古い場合に、そのバージョンアップのためにソフトウェアのダウンロードを自動的に要求するネットワークシステム(特開平8−249163号公報)や、サーバからクライアント機器に対して対象ソフトウェアの最新バージョン情報を報知した後、そのバージョンアップ対象のソフトウェアが、そのクライアント機器で起動中か否かの応答を待ち、起動中でなければ、そのサーバの主導で最新ソフトウェアを対象クライアント機器にダウンロードするネットワークシステム(特開2000−259519)が提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来例では以下のような問題点があった。
【0004】
上述した従来のネットワークシステムでは、ネットワークに接続されたクライアント機器は、その制御ソフトウェアのバージョンアップを、ユーザの介在なしに完全に自動で実施している。このため、ユーザが旧バージョンのソフトウェアを使用したいと思ってもそれが不可能であった。
【0005】
また、通信媒体として通信瞬断が発生し得る通信回線(無線通信回線)などを利用して、バージョンアップのためにソフトウェアのダウンロードを実施している場合に、そのダウンロードの途中で通信瞬断が発生したような場合は、その途中まで送信されたソフトウェア情報は全て無効となり、再度全ソフトウェアのダウンロードが必要となってしまう。
【0006】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、ユーザが意図するソフトウェアのバージョンアップを行うことができる無線通信端末装置、及びデータサーバ、及びこれらを備える機器ソフトウェア管理システムを提供することを目的とする。
【0007】
また本発明の目的は、ソフトウェアのダウンロード中に通信が中断された場合であっても、効率良くソフトウェアのダウンロードを実行できる無線通信端末装置、及びデータサーバ、及びこれらを備える機器ソフトウェア管理システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の無線通信端末装置は以下のような構成を備える。即ち、
無線によりネットワークに接続可能な無線通信端末装置であって、
前記ネットワークに接続されるデータ管理サーバから送られてくる前記無線通信端末装置の制御ソフトウェアのバージョン情報と、前記無線通信端末装置に実装されている制御ソフトウェアのバージョン情報とに基づいて前記制御ソフトウェアの更新の必要性の有無をユーザに指示させる指示手段と、
前記指示手段により更新の必要があると指示されると前記データ管理サーバに対して前記制御ソフトウェアの転送を要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に応答して前記データ管理サーバから送信される制御ソフトウェアを受信して前記無線通信端末装置に実装されている制御ソフトウェアを更新する更新手段と、
を有することを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するために本発明のデータサーバは以下のような構成を備える。即ち、
ネットワークに接続され、無線通信端末機器のベンダにより統括され当該機器の制御ソフトウェアを保持しているデータサーバであって、
各無線通信端末機器の制御ソフトウェアのバージョン情報を含む管理情報を記憶する記憶手段と、
前記無線通信端末機器から当該機器の制御ソフトウェアのバージョン情報を含む更新要求を受信する更新要求受信手段と、
前記更新要求に基づいて前記制御ソフトウェアを前記無線通信端末機器に送信する送信手段と、
前記送信手段による前記制御ソフトウェアの送信中に前記無線通信端末機器との接続が中断されたかどうかを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記接続が中断されたと判定されると、前記制御ソフトウェアの送信中断を示す中断情報を記憶する手段と、を有し、
前記送信手段は、前記中断情報に基づく個所から前記制御ソフトウェアを送信することを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するために本発明の機器ソフトウェア管理システムは以下のような構成を備える。即ち、
無線によりネットワークに接続可能な無線通信端末機器と、前記ネットワークに接続されたデータ管理サーバとを備える機器管理システムであって、
前記無線通信端末機器は、
前記データ管理サーバから送信される前記無線通信端末機器の制御ソフトウェアに関する情報を受信する受信手段と、
前記制御ソフトウェアに関する情報に基づいて前記制御ソフトウェアの更新を要求するかどうかをユーザに決定させる決定手段と、
前記決定手段による決定に基づいて、前記データ管理サーバに前記制御ソフトウェアを要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に応答して前記データ管理サーバから送信される前記制御ソフトウェアを受信して前記機器内の制御ソフトウェアを更新する更新手段とを有し、
前記データ管理サーバは、
各無線通信端末機器の機器情報を各機器に対応して記憶する機器情報記憶手段と、
前記要求に対して前記無線通信端末機器内の制御ソフトウェアの更新の必要性の有無を判断する判断手段と、
前記判断手段による判断に基づいて、前記無線通信端末機器に前記制御ソフトウェアに関する情報を返送する返送手段と、
を有することを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するために本発明の通信制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
無線によりネットワークに接続可能な無線通信端末装置における通信制御方法であって、
前記ネットワークに接続されるデータ管理サーバから送られくる前記無線通信端末装置の制御ソフトウェアのバージョン情報と、前記無線通信端末装置に実装されている制御ソフトウェアのバージョン情報とに基づいて前記制御ソフトウェアの更新の必要性の有無をユーザに指示させる指示工程と、
前記指示工程により更新の必要があると指示されると前記データ管理サーバに対して前記制御ソフトウェアの転送を要求する要求工程と、
前記要求工程による要求に応答して前記データ管理サーバから送信される制御ソフトウェアを受信して前記無線通信端末装置に実装されている制御ソフトウェアを更新する更新工程と、を有することを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するために本発明の通信制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
ネットワークに接続され、無線通信端末機器のベンダにより統括され当該機器の制御ソフトウェアを保持しているデータサーバにおける通信制御方法であって、
前記無線通信端末機器から当該機器の制御ソフトウェアのバージョン情報を含む更新要求を受信する更新要求受信工程と、
前記更新要求に基づいて前記制御ソフトウェアを前記無線通信端末機器に送信する送信工程と、
前記送信工程による前記制御ソフトウェアの送信中に前記無線通信端末機器との接続が中断されたかどうかを判定する判定工程と、
前記判定工程により前記接続が中断されたと判定されると、前記制御ソフトウェアの送信中断を示す中断情報を記憶する工程と、を有し、
前記送信工程は、前記中断情報に基づく個所から前記制御ソフトウェアを送信させるようにすることを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するために本発明の通信制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
無線によりネットワークに接続可能な無線通信端末機器と、前記ネットワークに接続されたデータ管理サーバとの間での通信制御方法であって、
前記データ管理サーバから送信される前記無線通信端末機器の制御ソフトウェアに関する情報を受信する受信工程と、
前記制御ソフトウェアに関する情報に基づいて前記制御ソフトウェアの更新を要求するかどうかをユーザに決定させる決定工程と、
前記決定工程による決定に基づいて、前記データ管理サーバに前記制御ソフトウェアを要求する要求工程と、
前記要求工程による要求に応答して前記データ管理サーバから送信される前記制御ソフトウェアを受信して前記機器内の制御ソフトウェアを更新する更新工程と、を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
[実施の形態1]
本発明の実施の形態に係る機器ソフトウェア管理システムとして、無線通信ネットワークに無線LAN(IEEE802.11b)を用いたインターネット接続サービス(ホットスポットサービス)を適用し、無線通信端末機器にホットスポットサービス対応のディジタルカメラを、広域ネットワークに接続されるデータ管理サーバにディジタルカメラのベンダ(製造者)が統括するサーバを用い、当該ディジタルカメラの制御用ソフトウェアの管理を行う例を示す。
【0016】
図1は、本実施の形態に係る機器ソフトウェア管理システムの構成を示す概念図である。
【0017】
図において、10は無線LAN(IEEE802.11b)を用いたインターネット接続サービスであるホットスポットサービスのサービスエリアを示している。11は広域接続ネットワークであるインターネット、12はホットスポットサービス提供者のユーザ認証サーバを示している。13はデータサーバで、無線通信対応のディジタルカメラ15のベンダのデータサーバである。14は無線LANのホットスポットサービスエリア10のアクセスポイント、15は無線通信対応のディジタルカメラ(以下、ディジタルカメラと呼ぶ)を示している。
【0018】
図2は、本実施の形態に係るディジタルカメラ15の機能構成を示すブロック図である。
【0019】
図において、200はデータバスで、このディジタルカメラ15において、後述する各部を接続し、データや制御信号を伝搬している。201は撮像部で、不図示のレンズユニットやCCD等を備え、映像を撮影して対応する電気信号(映像信号)を発生している。202は映像処理部で、撮像部201から出力される映像信号を入力して各種処理を実行し、更にはその映像信号の符号化を行っている。203,204のそれぞれは、ホットスポットサービスとの通信を司る無線メディアアクセス処理部とRF部である。205はマイクロプロセッサ等のCPUで、このデジタルカメラ15全体の動作を制御している。206はフラッシュROMで、CPU205により実行される制御プログラム等を格納している。207,208のそれぞれは、各種表示を司る表示部と表示処理部である。209はRAMで、CPU205による制御処理の実行時に各種データを一時的に保存する。210,211のそれぞれは、ユーザによる操作を受付ける操作部とシステムコントローラである。213はメモリカードで、符号化された映像信号を格納したり、ダウンロードしたソフトウェアを一時格納するのに使用される。212は、このメモリカード213にデータを書き込んだり、このメモリカード213からのデータの読み出しを制御するメモリカード・インターフェース(I/F)である。214はオーディオI/F、215はUSB・I/Fである。
【0020】
図3は、本実施の形態に係るディジタルカメラ15のベンダのデータサーバ13の機能構成を示すブロック図である。
【0021】
図において、30は通信部で、広域接続ネットワーク11との通信を司っている。31は配布対象となるソフトウェアで、ディジタルカメラ15の制御ソフトウェアのバージョンアップのためのソフトウェアである。32は機器毎の制御ソフトウェアのバージョン管理情報で、図4に示すように、ディジタルカメラ15の機器製造番号毎に、配布済みの機器内制御ソフトウェアのバージョン情報を対応付けて記憶している。33はソフトウェア配布部で、制御ソフトウェアの更新対象機器に対して、その要求された制御ソフトウェアを配布している。34は機器プロファイルの照会部で、ディジタルカメラ15のプロファイルを照会する。35は機器ソフトウェアの更新情報通知部で、バージョン情報を通知した、或いはバージョン情報の要求を送信したディジタルカメラ15に対して、その制御ソフトウェアの更新情報を通知する。
【0022】
図4は、機器毎制御ソフトウェアバージョン管理情報32の一例を示す図である。
【0023】
この図から明らかなように、この管理情報32には、機種(ここではディジタルカメラ15)を特定する機器製造番号(シリアル番号)ごとに、登録ユーザ情報(ID)、機器内(その機器に実装されている)ソフトウェアのバージョン、そのソフトウェアの最終更新日、及び出荷後のソフトウェアの更新の有無を示す情報が記憶されている。
【0024】
図5は、本実施の形態1に係る機器ソフトウェア管理システムにおけるディジタルカメラ15の制御ソフトウェアのバージョンアップの手順を示すシーケンスチャートである。
【0025】
ホットスポットサービスエリア10内でディジタルカメラ15が起動されることにより、或いは起動中のディジタルカメラ15が、このホットスポットサービスエリア10へ進入することにより、このホットスポットを統括する無線LANアクセスポイント14とディジタルカメラ15との間で無線区間のコネクションが確立501される。この後、ホットスポットサービス10の提供者の認証サーバ12との間での機器の認証或いはユーザの認証処理502を行う。そして、ディジタルカメラ15のベンダのデータサーバ13とディジタルカメラ15との間でコネクションを確立503に成功した後に、機器ソフトウェア(ディジタルカメラ15の制御ソフトウェア)のバージョンの確認処理に移行する。
【0026】
ここでは、ディジタルカメラ15はまず、自機の機種コード、製品シリアル番号、機器内の制御ソフトウェアのバージョン情報をパラメータとして付加した機器情報をデータサーバ13に対して送信して(504)、自機の制御ソフトウェアバージョンの情報を通知する。これに対してデータサーバ13は、機器毎制御ソフトウェアバージョン管理情報32を参照して、現時点における最新の機器制御ソフトウェアのバージョン情報と、機器ソフトウェアのバージョン情報通知504により通知された、現状の機器制御ソフトウェアのバージョンでの制限項目を、機器ソフトウェアの更新情報通知部35においてメッセージフォーマットに変換し、機器ソフトウェアのバージョン確認メッセージとしてディジタルカメラ15へ返送する(505)。
【0027】
この機器ソフトウェアのバージョン確認メッセージ505を受付けたディジタルカメラ15は、現状の自機の制御ソフトウェアが最新版であるか否かを判定し、もし最新版でなければ、制御ソフトウェアのバージョンアップに関わる情報として、最新バージョンの情報と、現状のバージョンにおける制限項目を表示部207に表示してユーザに報知する。そしてユーザにより機器制御ソフトウェアのバージョンアップ操作が指示された場合は、その制御ソフトウェアのバージョンアップ要求メッセージ506をディジタルカメラのベンダのデータサーバ13に送信して、最新の機器制御ソフトウェアのダウンロードを要求する。
【0028】
この制御ソフトウェアのバージョンアップ要求メッセージ506を受取ったデータサーバ13は、制御ソフトウェアのバージョンアップ応答メッセージ507をディジタルカメラ15に返送する。その後、そのディジタルカメラ15の機器制御ソフトウェアのバージョンアップのための配布部33により、更新対象ソフトウェア31を読み出し、対象機器であるディジタルカメラ15に対して制御ソフトウェアを送信することにより、その制御ソフトウェアのダウンロード508を行う。
【0029】
こうしてディジタルカメラ15で、その制御ソフトウェアのダウンロードが完了し、制御ソフトウェアのアップデートを実行した後、ディジタルカメラ15はソフトウェアのバージョンアップ完了メッセージ509をサーバ13に通知してダウンロードの完了を通知する。このソフトウェアのバージョンアップ完了メッセージ509を受信したデータサーバ13は、そのディジタルカメラ15のソフトウェアのバージョンアップが完了したと認識し、機器毎制御ソフトウェアバージョン管理情報32(図4)を更新した後、ソフトウェアバージョンアップ確認メッセージ510をディジタルカメラ15に返送する。
【0030】
このソフトウェアのバージョンアップ確認メッセージ510を受信したディジタルカメラ15は、サーバ13及びアクセスポイント14とのコネクションを切断511〜512した後、自動的にディジタルカメラ15の再起動を行い、そのディジタルカメラ15の制御ソフトウェアのアップデート処理を終了する。
【0031】
図6は、本実施の形態1に係るディジタルカメラ15におけるソフトウェアの更新処理を示すフローチャートで、この処理を実行するプログラムはフラッシュROM206に記憶されている。
【0032】
まずステップS1で、ディジタルカメラ15がホットスポットサービスエリア10にあるかどうかを判定する。このホットスポットサービスエリア10にある時はステップS2に進み、このホットスポットサービスエリア10のアクセスポイント14との間でコネクションを確立する。ステップS3で、このコネクションの確立に成功するとステップS4に進み、ネットワーク11を介して機器ベンダのデータサーバ13との間でコネクションを確立する。そしてステップS5で、このコネクションの確立に成功するとステップS6に進み、ディジタルカメラ15は、自機の機種コード、製品シリアル番号、機器内の制御ソフトウェアのバージョン情報をパラメータとして付加した機器情報をデータサーバ13に送信し、自機の制御ソフトウェアバージョンの情報を通知する。そしてデータサーバ13から送られてくる、現時点で最新の機器制御ソフトウェアのバージョン情報と、機器ソフトウェアバージョン情報にて通知された、現状の機器制御ソフトウェアのバージョンでの制限項目を含むソフトウェアバージョン確認メッセージに基づいて、それをダウンロードするか否かを決定し処理を実行する。尚、このステップS6の処理の詳細は、図7のフローチャートを参照して後述する。
【0033】
こうしてステップS7でバージョンアップが完了するとステップS8に進み、ホットスポットサービスエリア10のアクセスポイント14とのコネクションを切断し、ステップS9で、自動的に機器の再起動を行い、一連の機器制御ソフトウェアのアップデート処理を終了する。
【0034】
図7は、本実施の形態に係るディジタルカメラ15における、図6のステップS6のソフトウェアのバージョン確認処理を示すフローチャートである。
【0035】
まずステップS11で、自機の機種コード、製品シリアル番号、機器内の制御ソフトウェアのバージョン情報をパラメータとして付加した機器情報をデータサーバ13に対して送信し、自機の制御ソフトウェアバージョンの情報を通知する。次にステップS12に進み、データサーバ13から送られてくる、現在の最新版の機器制御ソフトウェアのバージョン情報と、機器ソフトウェアバージョン情報通知にて通知された、現在実装されている制御ソフトウェアのバージョンでの制限項目を含む機器ソフトウェアバージョン確認メッセージ505を受信して、最新版のソフトウェアバージョンを認識する。次にステップS13に進み、現在、自機のフラッシュメモリ206に実装されている制御ソフトウェアが最新版であるかを判定し、最新版でなければステップS14に進み、制御ソフトウェアバージョンアップに関わる情報として、最新版のバージョンの情報と、現在実装されているソフトウェアのバージョンにおける制限項目を表示部207に表示して、ユーザに、そのソフトウェアを更新するかどうかを問い合わせる。ここで、ユーザが操作部210を使用して制御ソフトウェアのバージョンアップ操作をキャンセルした場合は、そのまま制御ソフトウェアの更新処理を実行せずに1処理単位を終了するが、操作部210を使用して、ユーザによる制御ソフトウェアのバージョンアップ操作が指示された場合はステップS16に進み、最新の機器ソフトウェアのダウンロード処理を実行する。
【0036】
図8は、本実施の形態1(2)に係るディジタルカメラ15のベンダのデータサーバ13における制御処理を示すフローチャートである。
【0037】
ステップS21で、ディジタルカメラ15から、制御ソフトウェアのバージョン情報通知を受け取るとステップS22に進み、機器毎制御ソフトウェアのバージョン管理情報32(図4)を参照し、現時点での最新版の機器制御ソフトウェアのバージョン情報と、ディジタルカメラ15から機器ソフトウェアバージョン情報通知にて通知された制御ソフトウェアのバージョンでの制限項目を機器ソフトウェアの更新情報通知部35にてメッセージフォーマットに変換してディジタルカメラ15に送信する。次にステップS23に進み、制御ソフトウェアのバージョンアップ要求をディジタルカメラ15から受け取るとステップS24に進み、前回、その制御ソフトウェアのダウンロード中に、そのダウンロードが中断されているかを調べ、もし中断されていればステップS25に進み、その中断箇所から、その制御ソフトウェアのダウンロードを再開する(これは実施の形態2で詳しく説明する)。また中断箇所がない時はステップS26に進み、その制御ソフトウェアの先頭からダウンロードを開始する。こうして、その制御ソフトウェアのダウンロードが完了するとステップS27に進み、機器毎制御ソフトウェアバージョン管理情報32(図4)を更新する。
【0038】
以上の処理により、サーバ13でクライアント機器(ここではディジタルカメラ15)毎の制御ソフトウェアのバージョンを的確に管理でき、クライアント機器のユーザからのダウンロードの要求に対応できる。
【0039】
また、通信媒体として通信瞬断が発生し得る通信回線(無線通信回線)を用いた、サーバ・クライアント機器で構成されるネットワークシステムにおいて、ユーザの意図に従ったクライアント機器の制御ソフトウェアのバージョンアップを行うことができる。
【0040】
また、ソフトウェアのダウンロード中に、通信接続が切断されることによりダウンロードが中断された場合、その中断箇所からダウンロードを行うことができるので、モバイル機器等において、機器の移動に伴う通信回線の不安定要素発生の要因(ユーザの不用意な移動)によるダウンロードの失敗にも対処できる。
【0041】
[実施の形態2]
本実施の形態2では、ディジタルカメラ15のバージョンアップのためのソフトウェアの配布中に、無線通信路の切断(アクセスポイントの切換等に起因する瞬断等)が生じた際に、効率的に、その配布対象のソフトウェアのダウンロードを再開する手法をより詳しく説明する。
【0042】
図9は、本発明の実施の形態2に係る機器ソフトウェア管理システムの構成を示す概念図で、前述の実施の形態1の構成と共通する部分は同じ番号で示している。
【0043】
10,20は、無線LAN(IEEE802.11b)を用いたインターネット接続サービスであるホットスポットサービスのサービスエリアを示す。21は、ホットスポットサービスエリア20の無線LANアクセスポイントである。ここでは、制御ソフトウェアをダウンロードしているディジタルカメラ15が、ホットスポットサービスエリア10からホットスポットサービスエリア20に移動し、接続アクセスポイントが、アクセスポイント10から21に切り換わる場合を示している。
【0044】
図10は、機器毎の制御ソフトウェアのバージョン管理情報32の一例を示す図である。
【0045】
ここでは機種別に対応する機器製造番号(シリアル番号)毎に、登録ユーザ情報(ID)、機器内(機器に実装されている)ソフトウェアのバージョン、最終更新日、出荷後の更新の有無等の情報が含まれている。更にこの管理情報32には、ダウンロード中に無線通信路が切断された際、そのダウンロード中のソフトウェアの中断状況を「ダウンロード中断情報」として記憶している。
【0046】
図11は、本実施の形態2に係る機器ソフトウェア管理システムにおけるディジタルカメラ15の制御ソフトウェアのバージョンアップのためのダウンロード中に、接続対象のホットスポットのアクセスポイントが切り換わる(ディジタルカメラ15の移動等に起因)場合の手順を示すシーケンスチャートである。
【0047】
ホットスポットサービスエリア10において、アクセスポイント14との接続が完了したディジタルカメラ15からソフトウェアのバージョンアップがサーバ13に要求されると(801)、これに対して応答802がサーバ13から返送される。これにより、ホットスポットサービスエリア10において、バージョンアップ対象機器制御ソフトウェアのダウンロードが開始される(803)。
【0048】
次に、この制御ソフトウェアのダウンロードを開始したディジタルカメラ15が、このディジタルカメラ15の所持者の移動等に伴い、この制御ソフトウェアのダウンロード中に、ホットスポットサービスエリア10のアクセスポイント14からホットスポットサービスエリア20を統括するアクセスポイント21に無線区間のコネクションが切り換えられる(804)。これにより、認証サーバ12との間で、ホットスポットサービス20に対応しているか認証される(805)。この認証に成功すると、ディジタルカメラ15のベンダのデータサーバ13との間のコネクションが再開(806)される。この時、ディジタルカメラ15は、ホットスポットサービスエリア10において、機器制御ソフトウェアのダウンロードを行っていたことを認識しており、これに従って、そのソフトウェアのダウンロードの再開を、ソフトウェアのバージョンアップ要求メッセージ(807)を用いて要求する。
【0049】
この要求メッセージを受信したデータサーバ13は、ソフトウェアバージョンアップ応答メッセージ(808)を用いて、その要求メッセージの受領を通知すると共に、機器毎制御ソフトウェアのバージョン管理情報32に記憶されている制御ソフトウェアのダウンロード中断情報(図10)を参照し、その中断情報が存在すれば、当該中断情報が示す中断箇所からダウンロード処理を再開(809〜813)する。もし中断情報が存在しなければ、プログラムの先頭からダウンロード処理を開始する。
【0050】
こうしてダウンロード処理が完了すると、データサーバ13は、その制御ソフトウェアのダウンロード中断情報をクリアすると共に、制御ソフトウェアのバージョン管理情報32を更新する。またディジタルカメラ15は、データサーバ13との接続を切断し(812)、次にアクセスポイント21とのコネクションを切断(813)した後、自動的に機器の再起動を行い、一連の機器制御ソフトウェアのアップデート処理を終了する。
【0051】
図12は、本実施の形態2に係るディジタルカメラ15におけるホットスポットアクセスポイントが切り換わる(ディジタルカメラ15の移動等に起因)場合の手順を示すフローチャートで、この処理を実行するプログラムはフラッシュROM206に記憶されている。
【0052】
まずステップS31で、ホットスポットサービスエリア10において、バージョンアップ対象機器の制御ソフトウェアのダウンロードを開始した後、ディジタルカメラ15の所持者の移動等に伴って、この制御ソフトウェアのダウンロード中に、ホットスポットサービスエリア10からホットスポットサービスエリア20に移動したかを判定する。このサービスエリア20内に移動した場合はステップS22に進み、そのサービスエリア20を統括するアクセスポイント21との間で無線でのコネクションを確立する。ステップS33で、この確立が成功するとステップS34に進み、ディジタルカメラ15のベンダのデータサーバ13との間でコネクションを確立する。ステップS35で、コネクションが確立するとステップS36に進み、ディジタルカメラ15の制御ソフトウェアのダウンロードを行うアクセスポイントを、サービスエリア10のアクセスポイント14からサービスエリア20のアクセスポイント21に変更できたかを調べ、変更が終了するとステップS37に進み、その中断されていたソフトウェアのダウンロード処理を、その中断箇所から再開する。こうしてダウンロードが終了するとステップS38に進み、データサーバ13、アクセスポイント21とのコネクションを切断し、ステップS39で、自動的に機器の再起動を行い、一連の機器制御ソフトウェアのアップデート処理を終了する。
【0053】
図13は、本実施の形態2に係るディジタルカメラ15のベンダのデータサーバ13における制御処理を示すフローチャートである。
【0054】
ステップS41では、実行中のダウンロードが完了したかどうかを調べ、完了していない時はステップS42に進み、通信接続が切断されたかをみる。これは、配布対象機器であるディジタルカメラ15の制御ソフトウェアのダウンロードのためのデータパケットに対する、ディジタルカメラ15からの工程応答(ACK)が規定時間以内に確認できるかどうかにより判定する。確認できない時は通信の切断であると判断してステップS43に進み、そのデータパケットに対するディジタルカメラ15からのACK(確認)を取得済みの箇所を、その制御ソフトウェアのダウンロードの中断を示す情報として、機器毎制御ソフトウェアバージョン管理情報32に併せて記憶する。
【0055】
一方、ステップS41で、ダウンロードが正常に終了するとステップS44に進み、機器毎制御ソフトウェアバージョン管理情報32の中断情報をクリアする。
【0056】
こうして中断箇所情報が記憶されている場合の処理は前述の図8のフローチャートにおいて、ステップS24で、機器毎制御ソフトウェアバージョン管理情報32に記憶されている、制御ソフトウェアの中断箇所情報を参照し、その中断箇所情報が存在すればステップS25に進み、その中断箇所から、その制御ソフトウェアのダウンロード処理を再開する。一方、その中断箇所情報が存在しなければステップS26に進み、プログラムの先頭からダウンロード処理を開始する。こうしてダウンロード処理が完了するとステップS27に進み、その制御ソフトウェアの中断箇所情報をクリアすると共に、機器毎制御ソフトウェアのバージョン管理情報32を更新する。
【0057】
以上説明したように本実施の形態2によれば、データサーバ13でクライアント機器(ここではディジタルカメラ)毎の制御ソフトウェアのダウンロードの経過を把握し、それに対応した管理を行うことができる。
【0058】
また通信媒体として通信断が発生し得る通信回線(無線通信回線)を用いた、サーバ・クライアント機器で構成されるネットワークシステムにおいて、ソフトウェアのダウンロード中に、機器の移動に伴う通信回線断が発生した際にも、通信回線が再接続(ローミング、ハンドオフ等)された時にソフトウェアのダウンロードを再開させることができる。これにより、有限な無線通信チャネルでの不要データパケット(ダウンロード済みのデータパケット)の送信を防ぐことが可能となる。
【0059】
(他の実施の形態)
前述の実施の形態1,2においては、無線通信ネットワークを無線LAN(IEEE 802.11b)を用いたホットスポットサービスを利用する例を示したが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば、他の広域ネットワーク(インターネット)に中継接続可能な無線通信ネットワーク(ブルーツース(Bluetooth)を用いたホットスポットサービスや、携帯電話、PHS等のインターネット接続サービス等)を通信媒体として利用する、ネットワークによる機器制御ソフトウェア管理システムに適用しても同様の効果を得ることが可能である。
【0060】
(その他の実施の形態)
本発明の目的は前述したように、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステムあるいは装置に提供し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM,CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0061】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
【0062】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含む。
【0063】
以上説明したように本実施の形態によれば、サーバ側でクライアント機器毎の制御ソフトウェアのバージョンを把握して管理でき、クライアント機器ユーザからの要求に従ってクライアント機器の制御ソフトウェアのバージョンアップを行うことが出来る。更には、ソフトウェアダウンロード中での機器の移動に伴う通信回線の切断に伴うダウンロードの中断に対処する処理、通信回線の瞬断発生時のリカバリープロセスの短縮を実現することが可能となる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ユーザが意図するソフトウェアのバージョンアップを行うことができる。
【0065】
また本発明によれば、ソフトウェアのダウンロード中に通信が中断された場合であっても、効率良くソフトウェアのダウンロードを実行できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る機器ソフトウェア管理システムの構成を示す概念図である。
【図2】本実施の形態におけるディジタルカメラの機能ブロック図である。
【図3】本実施の形態に係るディジタルカメラのベンダのデータサーバの機能構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態1に係る機器毎制御ソフトウェアバージョン管理情報の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係るディジタルカメラによる制御ソフトウェアのバージョンアップの流れを示すシーケンスチャートである。
【図6】本発明の実施の形態1に係るディジタルカメラにおける制御処理を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態1に係るディジタルカメラにおけるバージョン確認処理(ステップS6)を示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態に係るディジタルカメラのベンダのデータ管理サーバによる処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態2に係る機器ソフトウェア管理システムの構成を示す概念図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係る機器毎の制御ソフトウェアバージョン管理情報の一例を示す図である。
【図11】実施の形態2に係るディジタルカメラにおける制御ソフトウェアのバージョンアップの流れを説明するシーケンスチャートである。
【図12】実施の形態2に係るディジタルカメラのベンダのデータ管理サーバのサービスエリア変更時の制御処理を示すフローチャートである。
【図13】本実施の形態に係るディジタルカメラのベンダのデータ管理サーバにおける制御ソフトウェアのダウンロード中における通信接続の遮断処理を説明するフローチャートである。
Claims (10)
- 無線によりネットワークに接続可能な無線通信端末装置であって、
前記ネットワークに接続されるデータ管理サーバから送られてくる前記無線通信端末装置の制御ソフトウェアのバージョン情報と、前記無線通信端末装置に実装されている制御ソフトウェアのバージョン情報とに基づいて前記制御ソフトウェアの更新の必要性の有無をユーザに指示させる指示手段と、
前記指示手段により更新の必要があると指示されると前記データ管理サーバに対して前記制御ソフトウェアの転送を要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に応答して前記データ管理サーバから送信される制御ソフトウェアを受信して前記無線通信端末装置に実装されている制御ソフトウェアを更新する更新手段と、
を有することを特徴とする無線通信端末装置。 - 前記データ管理サーバは、前記無線通信端末装置のベンダが統括するサーバであることを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末装置。
- 前記指示手段は、データ管理サーバから送られてくる前記無線通信端末装置の制御ソフトウェアのバージョン情報と、前記無線通信端末装置に実装されている制御ソフトウェアのバージョン情報との比較結果をユーザに通知することを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末装置。
- 前記データ管理サーバから送信される制御ソフトウェアを受信中に、無線通信ネットワークのアクセスポイントが変更されたかどうかを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記無線通信ネットワークのアクセスポイントが変更されたと判定されると、新たなアクセスポイントを介して前記データ管理サーバに対して前記制御ソフトウェアを要求する手段とを有し、
前記更新手段は、前記要求に対して前記データ管理サーバから送信される前記制御ソフトウェアを受信して前記無線通信端末装置に実装されている制御ソフトウェアを更新することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線通信端末装置。 - ネットワークに接続され、無線通信端末機器のベンダにより統括され当該機器の制御ソフトウェアを保持しているデータサーバであって、
各無線通信端末機器の制御ソフトウェアのバージョン情報を含む管理情報を記憶する記憶手段と、
前記無線通信端末機器から当該機器の制御ソフトウェアのバージョン情報を含む更新要求を受信する更新要求受信手段と、
前記更新要求に基づいて前記制御ソフトウェアを前記無線通信端末機器に送信する送信手段と、
前記送信手段による前記制御ソフトウェアの送信中に前記無線通信端末機器との接続が中断されたかどうかを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記接続が中断されたと判定されると、前記制御ソフトウェアの送信中断を示す中断情報を記憶する手段と、を有し、
前記送信手段は、前記中断情報に基づく個所から前記制御ソフトウェアを送信することを特徴とするデータサーバ。 - 無線によりネットワークに接続可能な無線通信端末機器と、前記ネットワークに接続されたデータ管理サーバとを備える機器管理システムであって、
前記無線通信端末機器は、
前記データ管理サーバから送信される前記無線通信端末機器の制御ソフトウェアに関する情報を受信する受信手段と、
前記制御ソフトウェアに関する情報に基づいて前記制御ソフトウェアの更新を要求するかどうかをユーザに決定させる決定手段と、
前記決定手段による決定に基づいて、前記データ管理サーバに前記制御ソフトウェアを要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に応答して前記データ管理サーバから送信される前記制御ソフトウェアを受信して前記機器内の制御ソフトウェアを更新する更新手段とを有し、
前記データ管理サーバは、
各無線通信端末機器の機器情報を各機器に対応して記憶する機器情報記憶手段と、
前記要求に対して前記無線通信端末機器内の制御ソフトウェアの更新の必要性の有無を判断する判断手段と、
前記判断手段による判断に基づいて、前記無線通信端末機器に前記制御ソフトウェアに関する情報を返送する返送手段と、
を有することを特徴とする機器ソフトウェア管理システム。 - 前記データ管理サーバは、更に、
前記制御ソフトウェアの送信中に前記無線通信端末機器との接続が中断されたかどうかを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記接続が中断されたと判定されると、前記制御ソフトウェアの送信中断を示す中断情報を記憶する手段と、
前記無線通信端末機器からの前記制御ソフトウェアの更新要求に応じて、前記中断情報に基づく個所から前記制御ソフトウェアを送信させるように制御する制御手段とを有することを特徴とする請求項6に記載の機器ソフトウェア管理システム。 - 無線によりネットワークに接続可能な無線通信端末装置における通信制御方法であって、
前記ネットワークに接続されるデータ管理サーバから送られくる前記無線通信端末装置の制御ソフトウェアのバージョン情報と、前記無線通信端末装置に実装されている制御ソフトウェアのバージョン情報とに基づいて前記制御ソフトウェアの更新の必要性の有無をユーザに指示させる指示工程と、
前記指示工程により更新の必要があると指示されると前記データ管理サーバに対して前記制御ソフトウェアの転送を要求する要求工程と、
前記要求工程による要求に応答して前記データ管理サーバから送信される制御ソフトウェアを受信して前記無線通信端末装置に実装されている制御ソフトウェアを更新する更新工程と、
を有することを特徴とする通信制御方法。 - ネットワークに接続され、無線通信端末機器のベンダにより統括され当該機器の制御ソフトウェアを保持しているデータサーバにおける通信制御方法であって、
前記無線通信端末機器から当該機器の制御ソフトウェアのバージョン情報を含む更新要求を受信する更新要求受信工程と、
前記更新要求に基づいて前記制御ソフトウェアを前記無線通信端末機器に送信する送信工程と、
前記送信工程による前記制御ソフトウェアの送信中に前記無線通信端末機器との接続が中断されたかどうかを判定する判定工程と、
前記判定工程により前記接続が中断されたと判定されると、前記制御ソフトウェアの送信中断を示す中断情報を記憶する工程と、を有し、
前記送信工程は、前記中断情報に基づく個所から前記制御ソフトウェアを送信させるようにすることを特徴とする通信制御方法。 - 無線によりネットワークに接続可能な無線通信端末機器と、前記ネットワークに接続されたデータ管理サーバとの間での通信制御方法であって、
前記データ管理サーバから送信される前記無線通信端末機器の制御ソフトウェアに関する情報を受信する受信工程と、
前記制御ソフトウェアに関する情報に基づいて前記制御ソフトウェアの更新を要求するかどうかをユーザに決定させる決定工程と、
前記決定工程による決定に基づいて、前記データ管理サーバに前記制御ソフトウェアを要求する要求工程と、
前記要求工程による要求に応答して前記データ管理サーバから送信される前記制御ソフトウェアを受信して前記機器内の制御ソフトウェアを更新する更新工程と、
を有することを特徴とする通信制御方法。
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JP2002234729A JP2004078349A (ja) | 2002-08-12 | 2002-08-12 | 無線通信端末装置及びデータサーバと機器ソフトウェア管理システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015149065A (ja) * | 2014-02-06 | 2015-08-20 | 韓國電子通信研究院Electronics and Telecommunications Research Institute | 船舶自動識別システムにおけるソフトウェア自動アップデートシステム及びその方法 |
-
2002
- 2002-08-12 JP JP2002234729A patent/JP2004078349A/ja not_active Withdrawn
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