JP2004077969A - 画像形成装置 - Google Patents

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Hiroshi Kinoshita
木下 浩
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Abstract

【課題】供給される交流電力に多少の歪みがあるときでも、定着用のヒータへの電力供給の開始と停止を振幅がゼロになる時期に基づいて確実に制御することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】ヒータへ交流電力を供給する電源部を制御する電源制御部(70)に、交流電力の振幅がゼロになる時期を検知して、その時期を表す第1のゼロクロス信号(Z1)を出力するゼロクロス検知回路(71)と、第1のゼロクロス信号(Z1)を検知して、ゼロクロス検知回路(71)が第1のゼロクロス信号(Z1)を出力すべき時期に疑似ゼロクロス信号(Zp)を生成するCPU(72)と、第1のゼロクロス信号(Z1)と疑似ゼロクロス信号(Zp)の論理和を第2のゼロクロス信号(Z2)として出力するOR回路(73)と、第2のゼロクロス信号(Z2)に基づいて電源部に制御信号(Sh)を与える交流出力制御回路(74)を備える。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナーによってシート上に画像を形成し、ヒータで加熱することによりトナーをシートに定着させる画像形成装置に関し、特に、ヒータへの電力供給の開始と停止の時期の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
トナーをシートに付着させてシート上に画像を形成し、ヒータでトナーとシートを加熱することによりトナーをシートに定着させる画像形成装置が、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等として多用されている。このような画像形成装置では、商用電源からの交流電力をそのまま、または変圧してヒータに供給するのが一般的である。
【0003】
ここで、定着用のヒータは電力消費が多いため、交流電力の振幅が大きな期間にヒータへの電力供給の開始や停止を行うと、ヒータを流れる電流が急激に変化して、ヒータやこれに電力を供給する回路が劣化し易くなる。また、電力供給の開始当初から連続して電力を供給したり、突然電力供給を停止したりすると、室内の他の機器への電流が大きく変動して、他の機器の動作に悪影響が及ぶ。例えば、照明用の蛍光灯にちらつきが生じる。
【0004】
流れる電流の急激な変化を避けるために、交流電力の振幅がゼロになる時期を検知して、振幅が小さい期間に、定着用のヒータへの電力供給の開始と停止を行うようにしている。また、他の機器へ供給される電流が大きく変動するのを避けるために、ヒータへの電力供給の開始に際して、交流電力の1周期よりも短い時間間隔で断続的に電力供給を行う状態を設けて、その供給期間を次第に長くしていくことにより、最終的に連続して電力を供給する制御が採用されている。同様に、ヒータへの電力供給の停止に際しても、1周期よりも短い時間間隔で断続的に電力供給を行う状態を設けて、その供給期間を次第に短くしていくことにより、最終的に電力供給を完全に停止させる。
【0005】
電力供給を開始する際の断続的な供給の例を図6に示す。斜線を付した部分がヒータに供給される電力である。このように、断続的な個々の電力供給期間も、その終了時または開始時が、交流電力の振幅が小さい期間に合わせられている。
【0006】
このような制御を行う画像形成装置には、交流電力の振幅がゼロになる時期を検知する回路が備えられる。この回路は、商用電源からの交流電力を全波整流して整流後の電圧を小さな基準電圧と比較し、整流後の電圧が基準電圧以下となる期間に振幅がゼロになる時期を表すゼロクロス信号を出力する。整流後の交流電力の電圧と基準電圧V0を図7の(a)に示し、ゼロクロス信号を図7の(b)に示す。全波整流を行うことにより、交流の1周期の間にゼロクロス信号は2回出力される。また、基準電圧V0を小さくするほど、ゼロクロス信号が表す振幅がゼロになる時期の精度は高くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、電源事情の悪い環境では商用電源の交流波形に歪みが生じることがあり、また、商用電源からの交流電力を受けて装置内の各部に供給する電源部の部品、例えばコンデンサ等の特性のバラツキにより、全波整流した波形に歪みが生じることもある。波形に歪みが生じると、整流後の電圧が基準電圧まで下がらず、振幅がゼロになる時期を検知できないという事態が発生する。
【0008】
波形に歪みが生じた場合の電圧とゼロクロス信号の例を図8に示す。矢印Aの付近および矢印Cの付近では、波形は歪んでおらず、電圧が基準電圧V0以下になって、ゼロクロス信号が正しく出力される。一方、矢印Bの付近および矢印Dの付近では、波形が歪んでおり、電圧は基準電圧V0以下にはならない。したがって、ゼロクロス信号は出力されない。なお、(b)における点線は、波形に歪みがなければ出力されるはずのゼロクロス信号を表している。
【0009】
振幅がゼロになる時期を検知できない(ゼロクロス信号が出力されない)と、当然、定着用のヒータへの電力供給の開始と停止を振幅が小さい期間に行うという前述の制御はできなくなる。基準電圧を高くすれば、波形に多少の歪みが生じてもゼロクロス信号を出力することは可能である。しかし、そのようにしたのでは、ゼロクロス信号によって表される振幅がゼロになる時期が不正確になって、制御も不正確になる。
【0010】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、供給される交流電力に多少の歪みがあるときでも、定着用のヒータへの電力供給の開始と停止を振幅がゼロになる時期に基づいて確実に制御することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、トナーをシートに付着させてシート上に画像を形成し、ヒータで加熱することによりトナーをシートに定着させる画像形成装置であって、外部から与えられる交流電力をヒータに供給するとともに、ヒータへの電力供給の開始と停止を交流電力の振幅がゼロになる時期に基づいて制御するものにおいて、交流電力の振幅がゼロになる時期を検知して、その時期を表す第1のゼロクロス信号を出力するゼロクロス検知回路と、ゼロクロス検知回路が出力する第1のゼロクロス信号を検知して、ゼロクロス検知回路が第1のゼロクロス信号を出力すべき時期に第2のゼロクロス信号を生成するゼロクロス信号生成部とを備え、ヒータへの電力供給の開始と停止を第2のゼロクロス信号に基づいて制御するようにする。
【0012】
この画像形成装置では、実際の交流電力の振幅がゼロの時期を検知するが、その時期を表す第1のゼロクロス信号をヒータへの電力供給の制御に直接用いるのではなく、第1のゼロクロス信号に基づいて生成した第2のゼロクロス信号をヒータへの電力供給の制御に用いる。第2のゼロクロス信号は、第1のゼロクロス信号が出力されないときでも、第1のゼロクロス信号が出力されるべき時期に生成される。したがって、交流電力の波形に歪みが生じたときでも、ヒータへの電力供給の開始と停止を交流電力の振幅がゼロになる時期に基づいて制御することが可能である。
【0013】
ここで、ゼロクロス信号生成部が、第1のゼロクロス信号を検知した時から交流電力の周期の略半分の時間が経過した時に疑似ゼロクロス信号を生成し、第1のゼロクロス信号と疑似ゼロクロス信号の論理和を第2のゼロクロス信号とするようにする。第1のゼロクロス信号と疑似ゼロクロス信号の論理和を第2のゼロクロス信号とすることで、交流電力の振幅がゼロになる時期が検知されないときでも、第2のゼロクロス信号は生成されることになり、振幅がゼロになる時期に基づく制御を確実に行うことができる。しかも、疑似ゼロクロス信号を、第1のゼロクロス信号を検知した時から交流電力の周期の略半分の時間が経過した時に生成するため、交流電力の振幅がゼロになった後、次にゼロになる時期を第2のゼロクロス信号が確実に示すことができて、制御に遅延が生じない。
【0014】
この場合、ゼロクロス信号生成部が、第1のゼロクロス信号を検知した時から交流電力の周期の略半分の時間が経過するごとに疑似ゼロクロス信号を生成するとともに、第1のゼロクロス信号を検知するごとに疑似ゼロクロス信号を改めて生成するようにしてもよい。このようにすると、交流電力に波形の歪みが連続して生じたときでも、振幅がゼロになる全ての時期を第2のゼロクロス信号によって示すことが可能になる。しかも、第1のゼロクロス信号が検知されるごとに疑似ゼロクロス信号を改めて生成するので、たとえ疑似ゼロクロス信号の生成時期に誤差があったとしても、誤差の累積を最小限に抑えることができる。
【0015】
ゼロクロス信号生成部はCPUで構成することができる。この場合、ゼロクロス信号生成部が、自己の動作の基準となるクロック信号を用いて第1のゼロクロス信号の周期を測定し、測定した周期から交流電力の周期を判断し、判断した周期の半分に等しい時間の経過をクロック信号を用いて測定して、疑似ゼロクロス信号を生成するようにするとよい。第1のゼロクロス信号の周期を測定して交流電力の周期を判断することで、商用電源の周波数が異なる地域でも使用可能な装置となる。また、第1のゼロクロス信号の周期や疑似ゼロクロス信号の生成のための経過時間の測定にCPU自体のクロック信号を用いることで、専用のクロック回路を備える必要がなくなり、ゼロクロス信号生成部の構成が簡素になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の1実施形態であるデジタル複写機について、図面を参照しながら説明する。本実施形態のデジタル複写機1の構成を図1に模式的に示す。複写機1は、シートに画像を形成する形成部10、形成部10にシートを供給する供給部20、原稿画像を読み取る読取部30、および画像が形成されたシートを載置する排紙トレイ40を備える。
【0017】
形成部10は、感光体ドラム11、感光体ドラム11を帯電させる帯電部12、帯電した感光体ドラム11にレーザ光を照射して部分的に除電し、感光体ドラム11に潜像を形成する露光部13、潜像が形成された感光体ドラム11にトナーを付着させて現像する現像部14、現像された感光体ドラム11上の像(トナー)をシートに転写する転写部15、転写後の感光体ドラム11から残存するトナーを除去するとともに除電する除電部16、加熱しつつ押圧して画像をシートに定着させる定着部17より成る。定着部17は1対のローラから成り、その一方にはヒータ18が内蔵されている。形成部10はこのほか、転写部15にシートを移送するレジストローラ10a、画像形成後のシートを移送して排紙トレイ40に導く排出ローラ10bをはじめ、いくつかのローラを備えている。
【0018】
供給部20は、複数の給紙トレイ21と複数の移送ローラ20aより成る。給紙トレイ21にはそれぞれ大きさの異なるシートが載積され、選択された給紙トレイ21からシートを形成部10の転写部15に供給する。読取部30はスキャナ31と、枚葉原稿を順次スキャナ31に移送する原稿フィーダ(ADF)32より成る。スキャナ31は、読み取った画像をデジタルの画像データとして出力する。
【0019】
複写機1の回路構成を図2に模式的に示す。複写機1は、上述の各部に電力を供給する電源部50と、画像の形成を含む複写機1全体の動作を制御する制御部60と、電源部50からの電力供給を制御する電源制御部70を備えている。
【0020】
電源部50は商用電源からの交流電力を受けて、定着部17のヒータ18に交流電力を供給するとともに、直流電力を生成して、ヒータ18以外の形成部10、供給部20、読取部30、制御部60、および電源制御部70に供給する。電源部50は、また、商用電源からの交流電力を全波整流して、整流後の交流電力を電源制御部70に供給する。
【0021】
電源部50から電源制御部70への整流後の交流電力の供給は常時なされ、ヒータ18への交流電力の供給は、電源制御部70からの指示に応じてなされる。電源制御部70は、制御部60からの指示に応じて、電源部50にヒータ18への電力供給の開始と停止の指示を与えるが、制御部60からの指示があったときに直ちに電源部50に指示を与えるのではなく、交流電力の振幅がゼロになる時期を検知して、振幅が小さな期間に電力供給の開始と停止を行わせる。
【0022】
電源制御部70の構成を図3に模式的に示す。電源制御部70は、ゼロクロス検知回路71、CPU72、OR回路73、および交流出力制御回路74より成る。ゼロクロス検知回路71は、電源部50から供給される全波整流された交流電力を小さな基準電圧と比較して、交流電力の振幅がゼロになる時期を検知し、その時期を表す第1のゼロクロス信号Z1を出力する。ゼロクロス検知回路71の出力はCPU72とOR回路73に与えられる。
【0023】
CPU72は、ゼロクロス検知回路71の出力を監視し、第1のゼロクロス信号Z1を検知して、一定周期で疑似ゼロクロス信号Zpを生成して出力する。この疑似ゼロクロス信号ZpはOR回路73に与えられる。CPU72は、自己の動作のタイミングの基準となるクロック信号を計数することにより、時間を測定することが可能である。
【0024】
OR回路73は、ゼロクロス検知回路71の出力とCPU72の出力の論理和をとって、第1のゼロクロス信号Z1および疑似ゼロクロス信号Zpの少なくとも一方が存在するときに、第2のゼロクロス信号Z2を出力する。第2のゼロクロス信号Z2は交流出力制御回路74に与えられる。
【0025】
交流出力制御回路74は、制御部60より与えられる制御信号Scと、第2のゼロクロス信号Z2とに基づいて、ヒータ18への交流電力の供給を指示する制御信号Shを電源部50に与える。制御部60からの制御信号Sc、および電源部50に与える制御信号Shは、ヒータ18に電力を供給すべきことを指示するものである。
【0026】
交流出力制御回路74は、制御部60から制御信号Scが与えられたときには、最初は第2のゼロクロス信号Z2の各周期の間に制御信号Shを1回出力し、その出力期間を次第に長くしていって、最終的に制御信号Shを継続して出力する。逆に、制御部60からの制御信号Scがなくなったときには、第2のゼロクロス信号Z2の各周期の間に制御信号Shを出力しない期間を1回設け、その期間を次第に長くしていって、最終的に制御信号Shの出力を継続して停止する。電源部50は、制御信号Shを与えられている間は交流電力をヒータ18に出力し、したがって、ヒータ18への電力供給は、開始する際と終了する際のいずれにも断続的に行われる。
【0027】
制御信号Shを断続的に出力する期間の開始時および終了時の一方は、第2のゼロクロス信号Z2が与えられている時期に揃えられる。これにより、ヒータを流れる電流が急激に変化したり、商用電源から他の機器に供給する電流が大きく変動したりするのを防止することができる。
【0028】
複写機1が商用電源に接続され、ゼロクロス検知回路71から第1のゼロクロス信号Z1が出力され始めると、CPU72は所定の時間にわたって第1のゼロクロス信号Z1の周期を測定して、その平均を求める。ゼロクロス検知回路71は交流電力の1周期の間に第1のゼロクロス信号Z1を2回出力するから、この平均値は、交流電力の周期の1/2を表すことになり、交流電力の周波数が50Hzであれば10ミリ秒、60Hzであれば8.3ミリ秒に近い値となる。
【0029】
CPU72は、第1のゼロクロス信号Z1の平均の周期から、商用電源の交流電力の周波数を判断し、その周期を20ミリ秒または16.7ミリ秒と判断する。そして、その周期の1/2の時間つまり10ミリ秒または8.3ミリ秒を、疑似ゼロクロス信号Zpを生成する周期Tzとする。
【0030】
この処理の後、CPU72は、第1のゼロクロス信号Z1を検知した時点で、クロック信号を用いて時間の測定を開始し、時間Tzが経過した時点で、第1のゼロクロス信号Z1を検知できなければ、疑似ゼロクロス信号Zpを生成して出力する。疑似ゼロクロス信号Zpの出力は、次に第1のゼロクロス信号Z1が検知されるまで周期Tzで繰り返し行う。
【0031】
通常の電源事情では、商用電源からの交流電力の波形が歪む頻度は低く、その振幅がゼロになる時期をゼロクロス検知回路71が検知できなくなる事態が連続して生じることは少ない。したがって、通常は、疑似ゼロクロス信号Zpも連続しては出力されない。しかし、電源事情が悪いと、振幅がゼロになる時期を検知できなくなることが連続して生じ易く、この場合は、疑似ゼロクロス信号Zpが連続して出力される。
【0032】
いずれにしても、OR回路73には、商用電源からの交流電力の振幅がゼロになるはずの時期に確実に、第1のゼロクロス信号Z1か疑似ゼロクロス信号Zpが与えられることになり、交流出力制御回路74に与えられる第2のゼロクロス信号Z2が欠けることはない。したがって、交流出力制御回路74は、常時、第2のゼロクロス信号Z2に基づく制御を行うことが可能であり、しかも、その制御に遅延は全く生じない。
【0033】
電源部50から電源制御部70に供給される整流後の交流電力の電圧、第1のゼロクロス信号Z1、疑似ゼロクロス信号Zp、および第2のゼロクロス信号Z2の関係の例を、図4および図5に示す。これらの図において、V0は波形がゼロになる時期を検知するためにゼロクロス検知回路71が用いる基準電圧であり、Tzは、前述のように、CPU72が生成する疑似ゼロクロス信号Zpの周期である。
【0034】
図4は、矢印Eの付近から矢印Gの付近までの期間に、交流電力の波形に歪みが生じて、矢印E付近と矢印F付近で、電圧が基準電圧V0以下にならずに、第1のゼロクロス信号Z1が出力されなかったときの例である。また、矢印G付近では、電圧が基準電圧V0以下になるのが少し早まっている。この場合、欠落した2つの第1のゼロクロス信号Z1の代わりに疑似ゼロクロス信号Zpが2つ生成される。点線で示した疑似ゼロロス信号Zpは生成されない。
【0035】
図5も、矢印Hの付近から矢印Kの付近までの期間に、交流電力の波形に歪みが生じて、矢印H付近と矢印J付近で、電圧が基準電圧V0以下にならなかったときの例である。矢印K付近では、図4の例とは逆に、電圧が基準電圧V0以下になるのが少し遅くなっている。この場合、疑似ゼロクロス信号Zpが3つ生成されるが、最後のものは、第1のゼロクロス信号Z1が出力された時点で生成を停止される。対応する第2のゼロクロス信号Z2は、少し幅が広がる。
【0036】
一般に、CPUのクロック信号の周期は精度が高いため、CPU72がクロック信号を計数することによって測定する時間には大きな誤差は生じない。したがって、CPU72が出力する疑似ゼロクロス信号Zpの周期Tzの誤差は小さい。また、CPU72は、第1のゼロクロス信号Z1を検知するごとに、新たに疑似ゼロクロス信号Zpの生成を開始するから、通常は、疑似ゼロクロス信号Zpの周期Tzの誤差が累積されて大きくなることはない。
【0037】
ただし、電源事情が特に悪いと、商用電源からの交流電力の波形が長期にわたって歪むことがあり、その場合は、疑似ゼロクロス信号Zpを連続して出力することになるため、周期Tzの誤差が累積されて大きくなる可能性がある。この累積誤差が、1〜2ミリ秒程度である第1のゼロクロス信号Z1の幅を超えると、図5に示した例のように第1のゼロクロス信号Z1が遅れたときに、第2のゼロクロス信号Z2が2回に分離して出力されることになる。
【0038】
この不都合を回避するために、CPU72は、第1のゼロクロス信号Z1が安定して検知される間にその周期をクロック信号を用いて測定し、第1のゼロクロス信号Z1の1周期に相当するクロック信号の数を補正する。したがって、疑似ゼロクロス信号Zpを長期にわたって連続して出力するときでも、その出力時期は正確であり、第2のゼロクロス信号Z2が2回に分離することはない。また、温度変化等によってクロック信号の周期が変動したときでも、疑似ゼロクロス信号Zpの周期Tzを一定に保つことができる。
【0039】
なお、ここではデジタル複写機の例を掲げたが、本発明は、定着のために交流電力によって発熱するヒータを用いるあらゆる画像形成装置に適用することが可能である。
【0040】
【発明の効果】
トナーをシートに付着させてシート上に画像を形成し、ヒータで加熱することによりトナーをシートに定着させる画像形成装置であって、外部から与えられる交流電力をヒータに供給するとともに、ヒータへの電力供給の開始と停止を交流電力の振幅がゼロになる時期に基づいて制御するものにおいて、本発明のように、交流電力の振幅がゼロになる時期を検知して、その時期を表す第1のゼロクロス信号を出力するゼロクロス検知回路と、ゼロクロス検知回路が出力する第1のゼロクロス信号を検知して、ゼロクロス検知回路が第1のゼロクロス信号を出力すべき時期に第2のゼロクロス信号を生成するゼロクロス信号生成部とを備え、ヒータへの電力供給の開始と停止を第2のゼロクロス信号に基づいて制御するようにすると、交流電力の波形に歪みが生じて、その振幅がゼロになる時期を検知できないことがあっても、ヒータへの電力供給の開始と停止を交流電力の振幅がゼロになる時期に基づいて制御することができる。
【0041】
ゼロクロス信号生成部が、第1のゼロクロス信号を検知した時から交流電力の周期の略半分の時間が経過した時に疑似ゼロクロス信号を生成し、第1のゼロクロス信号と疑似ゼロクロス信号の論理和を第2のゼロクロス信号とするようにすると、振幅がゼロになる時期に基づく制御を確実に行うことができる上、制御に遅延が生じない。
【0042】
ゼロクロス信号生成部が、第1のゼロクロス信号を検知した時から交流電力の周期の略半分の時間が経過するごとに疑似ゼロクロス信号を生成するとともに、第1のゼロクロス信号を検知するごとに疑似ゼロクロス信号を改めて生成するようにすると、交流電力に波形の歪みが連続して生じて、振幅がゼロになる時期の検知が連続してできないときでも、振幅がゼロになる全ての時期を第2のゼロクロス信号によって示すことが可能になり、振幅がゼロになる時期に基づく制御を確実に行うことができる。しかも、疑似ゼロクロス信号の生成時期に誤差があったとしても、その誤差の累積を最小限に抑えることが可能であり、制御の精度が高い。
【0043】
ゼロクロス信号生成部をCPUで構成し、ゼロクロス信号生成部が、自己の動作の基準となるクロック信号を用いて第1のゼロクロス信号の周期を測定し、測定した周期から交流電力の周期を判断し、判断した周期の半分に等しい時間の経過をクロック信号を用いて測定して、疑似ゼロクロス信号を生成するようにすると、商用電源の周波数が異なる地域でも使用可能な装置となり、別途クロック回路を備える必要がないため、ゼロクロス信号生成部の構成も簡素になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態のデジタル複写機の構成を模式的に示す図。
【図2】上記複写機の回路構成を模式的に示すブロック図。
【図3】上記複写機の電源制御部の構成を模式的に示すブロック図。
【図4】上記複写機における整流後の交流電力の電圧、第1のゼロクロス信号、疑似ゼロクロス信号、および第2のゼロクロス信号の関係の例を示す図。
【図5】上記複写機における整流後の交流電力の電圧、第1のゼロクロス信号、疑似ゼロクロス信号、および第2のゼロクロス信号の関係の他の例を示す図。
【図6】従来の画像形成装置における電力供給を開始する際の断続的な電力供給の例を示す図。
【図7】従来の画像形成装置における整流後の交流電力の電圧とゼロクロス信号の関係の例を示す図。
【図8】従来の画像形成装置における波形に歪みが生じた整流後の交流電力とゼロクロス信号の関係の例を示す図。
【符号の説明】
1  デジタル複写機
10  形成部
10a レジストローラ
10b 排紙ローラ
11  感光体ドラム
12  帯電部
13  露光部
14  現像部
15  転写部
16  除電部
17  定着部
18  ヒータ
20  供給部
20a 移送ローラ
21  給紙トレイ
30  読取部
31  スキャナ
32  原稿フィーダ
40  排紙トレイ
50  電源部
60  制御部
70  電源制御部
71  ゼロクロス検知回路
72  CPU
73  OR回路
74  交流出力制御回路
Z1  第1のゼロクロス信号
Z2  第2のゼロクロス信号
Zp  疑似ゼロクロス信号
Tz  疑似ゼロクロス信号の周期
V0   基準電圧

Claims (4)

  1. トナーをシートに付着させてシート上に画像を形成し、ヒータで加熱することによりトナーをシートに定着させる画像形成装置であって、外部から与えられる交流電力をヒータに供給するとともに、ヒータへの電力供給の開始と停止を交流電力の振幅がゼロになる時期に基づいて制御するものにおいて、
    交流電力の振幅がゼロになる時期を検知して、その時期を表す第1のゼロクロス信号を出力するゼロクロス検知回路と、
    ゼロクロス検知回路が出力する第1のゼロクロス信号を検知して、ゼロクロス検知回路が第1のゼロクロス信号を出力すべき時期に第2のゼロクロス信号を生成するゼロクロス信号生成部とを備え、
    ヒータへの電力供給の開始と停止を第2のゼロクロス信号に基づいて制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. ゼロクロス信号生成部が、第1のゼロクロス信号を検知した時から交流電力の周期の略半分の時間が経過した時に疑似ゼロクロス信号を生成し、第1のゼロクロス信号と疑似ゼロクロス信号の論理和を第2のゼロクロス信号とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. ゼロクロス信号生成部が、第1のゼロクロス信号を検知した時から交流電力の周期の略半分の時間が経過するごとに疑似ゼロクロス信号を生成するとともに、第1のゼロクロス信号を検知するごとに疑似ゼロクロス信号を改めて生成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. ゼロクロス信号生成部がCPUより成り、自己の動作の基準となるクロック信号を用いて第1のゼロクロス信号の周期を測定し、測定した周期から交流電力の周期を判断し、判断した周期の半分に等しい時間の経過をクロック信号を用いて測定して、疑似ゼロクロス信号を生成することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
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