JP2004077549A - 走査型表示光学系、走査型画像表示装置および走査型画像表示システム - Google Patents

走査型表示光学系、走査型画像表示装置および走査型画像表示システム Download PDF

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Abstract

【課題】走査光学系にポリゴンミラーを使用すると、反射面数が多いため走査光学系や走査型画像表示装置が大型化する。
【解決手段】光源4aからの光を第1の方向に走査する第1の走査手段3と、第1の走査手段からの光を第1の方向とは異なる第2の方向に走査する走査手段5とを設け、第1の走査手段と第2の走査手段との間に、第1の走査手段からの光を第2の走査手段に導く、少なくとも1つの反射面を含む導光光学系2を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光を走査することによって画像を投射表示する走査型表示光学系、走査型画像表示装置および走査型画像表示システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
走査型画像表示装置は、一般的に高い解像力を有するなどの特徴を備えており、これまで種々の構成が提案されている。
【0003】
例えば、「光学技術コンタクトvol.21. No.6−7」(1983)に掲載されているレーザディスプレイがある。これはレーザビームを光変調器により変調し、それを高速で回転するポリゴンミラーとガルバノミラーで2次元に走査することで、高品位のテレビ画像を得るものである。また、同様の技術が特開2000−180759号公報にも提案されている。
【0004】
これらの画像表示装置は、多面体ミラー(ポリゴンミラー)を用いることで、高速の水平走査を実現している。より具体的には、水平走査速度を高速にするため面数の8面以上の反射面を有するポリゴンミラーを使用している。
【0005】
一方、近年、半導体製造技術を利用した微小電気機械システム(Micro Electro Mechanical System:以降MEMS)とよばれるデバイスが開発されている。
【0006】
MEMS技術により作成された機械は、非常に小型・軽量であり、応答性が非常に速いといった特徴を有し、さまざま分野への応用が検討されている。特に、光学の分野へMEMSを応用したMOEMS(Micro Optical Electro Mechanical System)と称される分野への開発が盛んであり、MEMS技術を用いた走査デバイスなどが開発されている。
【0007】
このような MEMS技術を利用した走査デバイスを用いた画像表示装置に関する技術は、特開2001−281583号公報などに提案されている。この特開2001−281583号公報には、光源から発せられた光を走査デバイスによって2次元方向に偏向して被投射面上を2次元走査する走査光学系が提案されており、MEMS技術等で作成された走査デバイスと回転非対称面を含む光学系とにより小型の走査光学系を実現している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
「光学技術コンタクトvol.21. No.6−7 (1983) 」に掲載されたレーザディスプレイ、あるいは特開2000−180759号公報にて提案の走査光学系では、走査デバイスとして反射面を8面有するポリゴンミラーを使用している。これらは、高速走査は可能であるものの、1つの光学素子としての反射面数が多いため、走査デバイスとして大型化しやすい。
【0009】
また、特開2001−281583号公報では、同公報の図3に示されるような走査デバイスを用いている。すなわち、反射面を2つの軸31,33を中心に揺動させることで光を走査する。しかしながら、1つの反射面で2軸方向の走査を行うために、走査デバイスの構造が複雑化したりデバイスが大型化したりしてしまう。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の走査型表示光学系は、光源と、この光源からの光を第1の方向に走査する第1の走査手段と、第1の走査手段からの光を第1の方向とは異なる第2の方向に走査する走査手段とを設け、第1の走査手段と第2の走査手段との間に、第1の走査手段からの光を第2の走査手段に導く、少なくとも1つの反射面を含む光学系を設け、以下この光学系を導光光学系と呼ぶことにする。
【0011】
このように第1の走査手段と第2の走査手段との間に光路を折り畳む反射面を含む導光光学系を設けることにより、両走査手段の配置自由度を高めるとともに、コンパクトな走査型表示光学系、さらには走査型画像表示装置を実現する。
【0012】
ここで、導光光学系を、回転非対称形状の反射面を含む構成とするとよい。回転対称軸を有さない非共軸光学系は、その光学的な近軸量の算出、収差補正に関する研究が近年活発に行われ、特開平9−5650号公報や、「 Analysis of Off−Axial Optical System (1),(2)」(OPTICAL REVIEW vol.7,No.3,4 (2000)等に掲載されている。
【0013】
本発明においても、導光光学系が回転対称軸を有さない回転非対称形状の反射面を有することにより、走査手段によって発生する像の歪みを補正することが可能となる。
【0014】
さらに、第1の走査手段と第2の走査手段の間にある導光光学系により、これら第1および第2の走査手段の光学面を実質的な共役関係とすることにより、第1および第2の走査手段の光学面(反射面)の面積を小さくすることが可能となり、走査型表示光学系および画像表示装置全体を小型にすることが可能となる。
【0015】
さらに、第1の走査手段の光の偏向角が、時間に対して正弦波的に変化するようにすることにより、半導体プロセス等で作製されたミラーを用いて、高速動作が可能となる。特に、機械的な共振作用を利用してこのミラーを動作させると、高速動作に加えて、光の偏向角を大きくすることが可能となる。よって、走査型表示光学系および画像表示装置全体を小型にすることができる。
【0016】
また、第1〜第2の走査手段からなる走査光学系中で、導光光学系の光路中で光を結像させることで、第1の走査手段の光の偏向特性を補正するような歪曲収差を発生させ、これによって正弦波的に変化するミラーの動きを補償することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を説明する前に、各実施形態の表記に共通する事項についてここで説明する。
【0018】
各実施形態の光学系は回転対称軸を有さない非共軸光学系である。そこで、回転対称軸に相当する基準軸を定義する。また、絶対空間における座標系の原点を本実施形態においては第1面の中心に設定する。被走査面(最終像面)の中心と第1面の中心とを通り、物体面に対して垂直になる光線を基準軸光線とし、この基準軸光線がたどる光路を基準軸と定義する。この基準軸は向きを有し、その向きは、基準軸光線が結像するために進行する向きである。
【0019】
なお、本実施形態においては、基準軸を上記のように設定したが、これは光学系を表現しやすいように設定した一例である。したがって、座標軸の設定の仕方を変えると、光学系の表記の仕方も変わる。但し、上記のように設定した場合に同様の表記になれば同様の効果が得られるため、その表記方法は限定しない。
【0020】
本実施形態においては、絶対座標系である第1面の中心を通り、被走査面(最終像面)の中心に至る基準軸光線が、各屈折面および反射面などの光学面によって屈折および反射作用を受けながらたどる経路を基準軸とし、屈折あるいは反射作用を受ける順番に第i面という形で光学面を表記する。
【0021】
また本実施形態の光学系を構成する各光学面は他の光学面に対してチルトしており、そのチルト量については以下のような手順で表記する。
【0022】
絶対座標系における3次元の座標軸をZ軸,Y軸,X軸としたとき、
Z軸:第0面(物体面)の中心から第1面の中心(絶対座標系の原点)を通る直線であり、この方向が正
Y軸:第1面の中心(絶対座標系の原点)を通り、Z軸に対して反時計回り方向に90度(degree)をなす直線
Z軸:上記原点を通り、Z軸およびY軸に垂直な直線
とする。
【0023】
また、光学系を構成する第i面の面形状の表記については、基準軸と第i面とが交差する点を原点とするローカル座標系を設定し、そのローカル座標系に基づいた関数により表現する。第i面のYZ面内でのチルト角は、絶対座標系のZ軸に対して、反時計回り方向を正とした角度θi(単位はdegree)で表す。
【0024】
本実施形態では、チルト角をYZ面内でのみに設定している。第i面のローカル座標系(x,y,z)のy,z軸は、絶対座標系のYZ面内にあり、YZ面内で角度θi傾いている。3次元の座標軸をz軸,y軸,x軸としたとき、
z軸:ローカル座標系の原点を通り、絶対座標系のZ軸に対してYZ面内において反時計回り方向にθiをなす直線
y軸:ローカル座標の原点を通り、z方向に対しYZ面内において反時計方向に90度(degree)をなす直線
x軸:ローカル座標の原点を通り、YZ面に対し垂直な直線
とする。
【0025】
また、Diは第i面と第(i+1)面との原点間隔、Ndi,νdiはそれぞれ第i面と第(i+1)面の間のd線の屈折率とアッベ数を表している。
【0026】
さらに、本実施形態で使用されている回転対称軸を有さない回転非対称面の形状は以下の関数式で表現する。
【0027】
【数1】
Figure 2004077549
【0028】
この関数は、第i面のローカル座標(x,y,z)により面形状を定義する関数である。
【0029】
また、同関数式において、ローカル座標系でxの奇数次に関する項を0とすることにより、yz平面に対して対称な面を得ることができる。
【0030】
さらに、本実施形態では、すべての光学面のうちの一部に回転対称性を有する回転対称非球面を用いており、その形状を、
【0031】
【数2】
Figure 2004077549
【0032】
として表現する。
【0033】
ここで、
=x+y
である。この回転対称非球面に関しても、各ローカル座標系により定義する。
【0034】
(第1実施形態)
図1には、本発明の第1実施形態である走査型表示光学系を有する走査型画像表示装置の構成の概要を示している。
【0035】
図1において、1は本実施形態の走査型画像表示装置であり、4は光源光学系、10は走査光学系である。光源光学系4および走査光学系10により走査型表示光学系が構成される。
【0036】
走査光学系10は、水平方向走査デバイス(第1の走査手段)3と、垂直方向走査デバイス(第2の走査手段)5と、反射面2b,2c,2d,2e,2fを含む導光光学系2とを有して構成されている。
【0037】
光源光学系4は、変調可能な半導体レーザ等の光源4aと集光光学系4bとを有する。光源4aには、変調回路4cが接続されており、変調回路4cには、パーソナルコンピュータ、テレビ、ビデオプレーヤー、DVDプレーヤー等の画像情報供給装置30が接続されている。変調回路4cは、画像情報供給装置30から入力された画像情報に応じて光源4aを変調動作させる。
【0038】
光源4aから発せられた変調光は、光学系4bに入射してコリメートされる。コリメートされた変調光は、水平走査デバイス3に入射する。
【0039】
水平走査デバイス3は、回転軸3aを軸として反射面3bが揺動し、入射した光を反射偏向して水平方向に走査するように構成されている。
【0040】
水平走査デバイス3により反射偏向された変調光は、導光光学系2に入射する。導光光学系2は、入射口2aと射出口2gとを有し、その間に回転対称軸を持たない(すなわち、回転非対称形状を有する)反射面2b〜2fが配置されている。導光光学系2に入射口2aを通って入射した光は、反射面2b〜2fで順次反射しながら射出口2bまで進み、射出口2bから射出する。なお、本実施形態では、入射口2a,射出口2gおよび反射面2b〜2fを一体の透明体の表面に形成してもよいし、各反射面2b〜2fを個別のミラーによって構成してもよい。
【0041】
導光光学系2から射出した光は、垂直走査デバイス(第2の走査手段)5に入射する。垂直走査デバイス5は、回転軸5aを中心に反射面5bが揺動し、入射した光を反射偏向して、水平走査デバイス3の光走査方向と直交する垂直方向に走査するように構成されている。
【0042】
そして、上記水平走査デバイス3および垂直走査デバイス5による水平方向および垂直方向の走査作用によって、光源4aからの光ビームを2次元に走査することが可能であり、光源4aの変調と走査デバイス3,5の動作とを同期させることによって、ラスタースキャン等を行い、不図示のスクリーン等の被投射面(被走査面)に画像を投射表示することができる。図1には、被投射面に向かう方向を矢印8で示している。
【0043】
以下に本実施形態の画像表示装置1の光学系のさらに詳しい構成を説明する。図2は、上記画像表示装置の水平走査方向(主走査方向)の断面である。図2では、図1で示した垂直走査デバイス5から射出した光線の光路がよくわかるように水平走査の1サイクル分をまとめて示している。なお、図2では光源光学系4を省略しており、水平走査デバイス3によって水平方向に偏向される光線の光路を示している。
【0044】
水平走査デバイス3および垂直走査デバイス5で偏向され、走査光学系10から射出した光線は、スクリーン9上を走査する。
【0045】
図中の9a〜9eはスクリーン9上での走査点の例を表しており、水平走査デバイス3による光の偏向作用の進行に伴って、走査点が9e→9d→9a→9b→9cのように動いていく。
【0046】
図3には、本実施形態の画像表示装置1の光学系の詳細を示す。図3も、水平走査方向の断面を示している。図3では、図1に示した光源4aからの光線(光学系4bによってコリメートされた光線)が水平走査デバイス3によって偏向されたあとの光路を示している。但し、垂直走査デバイス5に入射し、図2に示したスクリーン9に進む光線についてはその光路を展開して示している。実際には、図1に示したように、図3の紙面垂直方向に光路が折り返される。
【0047】
ここで、本実施形態で用いられている水平走査デバイス3は、反射面3bの振れ角が11.7度の共振走査型デバイスである。
【0048】
走査型デバイスである水平走査デバイス3は、例えば図8に示す構成を有する。走査型デバイスは、半導体プロセス等によって作成された微小電気機械システム(MEMS)であり、反射面(水平走査面)3bと、この反射面3bの揺動中心となる軸3aとを有している。反射面3bは、梁部3eによってベース部3dと結合されていおり、これらの構造から機械的な共振周波数が設定されている。
【0049】
外部から周期的な力を作用させることによって、反射面3bを軸3aに対して傾けることが可能となる。この反射面3bの傾きによって、入射した光を偏向させることが可能となる。この外部からの力は、電磁力、静電気力などの力が利用することが可能である。
【0050】
反射面3bの最大振幅をΦmax とすると、偏向角はその2倍となるので、偏向角θは、
θ=2Φmax・sin(ωt)
と表される。
【0051】
ここで、ωは水平走査デバイス3の角振動数、tは時間を表している。
【0052】
本実施形態では、θmax=11.7度である。このような共振型の走査デバイスは、上記式から理解できるように、最大振幅となった状態で走査速度が0になる。このため、最大振幅に対する有効な振幅(有効振幅θeff )の割合を設定する必要があり、本実施形態では0.75である。
【0053】
つまり、
θeff = 0.75 Φ
であり、θ<θeff の範囲にあるθで、画像を表示する。
【0054】
以下に、本実施形態の数値実施例を示す。ここで、数値実施例1では、図3中における水平走査デバイス3の反射面3bが第1面になっており、さらに、図3に示した反射面3bの軸3cが偏心量データの基準と一致している。また、数値実施例1は、導光光学系2を構成する入射口(透過面)2a,射出口(透過面)2gおよび反射面2b〜2fを一体の透明体の表面に形成した場合を示している。図3中の各光学面と数値実施例1との対応は以下の通りである
図3        数値実施例1
透過面2a→第2面
反射面2b→第3面
反射面2c→第4面
反射面2d→第5面
反射面2e→第6面
反射面2f→第7面
透過面2g→第8面
また、図3に示した垂直走査デバイス5は、水平走査デバイス3と同様の構成を有し、その反射面(垂直走査面)5bは、数値実施例1では第9面としている。
<<数値実施例1>>
水平走査角 ±23.4度(光学角)
有効走査振幅割合 0.75
入射瞳径 1.0mm
Figure 2004077549
以下,面の係数を示すが、e−001は、10の−1乗を表すという形で表記する。
【0055】
面形状データ
第2面(回転対称非球面)
r2 =2545.105
k  =2962436.422
a  =0.00000e+000
b  =8.73862e−004
第3面(回転非対称面)
C02=−1.99635e−002  C20=−2.16777e−002
C03=1.40372e−003   C21=3.22217e−003
C04=2.13663e−004   C22=7.19634e−004  C40=3.81638e−004
第4面(回転非対称面)
C02=−1.58809e−002  C20=3.46773e−002
C03=2.94312e−003   C21=7.95113e−003
C04=−3.04557e−004  C22=−9.07165e−004  C40=2.05126e−003
第5面(回転非対称面)
C02=−3.39284e−002  C20=−1.42922e−001
C03=1.22241e−003   C21=3.01619e−003
C04=−1.42714e−004  C22=−3.65087e−003  C40=−3.79846e−002
第6面(回転非対称面)
C02=−3.78188e−002  C20=−8.33919e−002
C03=3.64494e−003   C21=9.82786e−004
C04=−1.09621e−003  C22=−8.31393e−003  C40=3.50857e−003
第7面(回転非称面)
C02=−2.18136e−002  C20=−2.43335e−002
C03=6.54222e−005   C21=1.15559e−003
C04=−4.04450e−004  C22=−1.34127e−003  C40=−8.59852e−004
第8面(回転対称非球面)
r8=  15.458
k =  14.066
a =−4.89160e−003
b =−1.14510e−004
上記偏心量データと面形状データは、図9に示した座標系上でのデータである。なお、これ以降に説明する数値実施例に関しても同様である。
【0056】
図4は、数値実施例1における図3に示した面内における横収差図である。光線の波長は532nmである。但し、この波長は本実施形態の光学性能を示すためのものであり、光源4aからの光線の波長がこの波長というわけではない。本実施形態において、水平走査デバイス3により光学的な最大走査角は、±23.4度であり、そのうちの0.75(±17.5度)までのビーム径1.0mmでの光学特性を示している。図4より本実施形態の横収差特性が良好であることがわかる。また、この範囲において、共振動作する水平走査デバイス3の反射面3bの偏向角θは、
θ=2Φmax・sin(ωt)
であり、反射面3bに正弦的に動作する特性を持たせて、走査点の時間的な移動が等間隔になるように構成されている。このように構成することにより、光源4aを変調する、図1に示した変調回路4aに対する負担を軽減することが可能となる。
【0057】
さらに、図3の光路図を見てわかるように、水平走査デバイス3の反射面3bと垂直走査デバイス5の反射面5bとが、導光光学系2によって実質的に共役な関係を持たされている。このため、垂直走査デバイス5の反射面5bを小型にすることができる。
【0058】
図5は、水平走査デバイス3で水平方向に走査され、導光光学系2を介して垂直走査デバイス5により垂直方向に走査された光線が光学系11を介してスクリーン(図2参照)に投射される場合の概要を示した図である。図5中において、矢印6は水平走査方向を、矢印7は垂直走査方向を表している。光学系11は、両側が平面であるガラスである。
【0059】
光学系11は、走査光学手段3,5および走査光学系2を保護する役割を持たすことができる。さらに、この光学系11を非球面等にすることにより光学性能を向上させることが可能となる。
【0060】
図6は、本実施形態の投射型画像表示装置1によって走査された2次元画像の表示例を示しており、水平走査方向は図中に矢印12で、垂直方向は矢印13で示している。
【0061】
この図から分かるように、走査光学系の構成によって画面の中心と画面の上側、あるいは下側の水平走査方向(主走査方向)において歪が発生する。この歪に関しては、光源4aの変調信号あるいは水平走査デバイス3の振れ角などを調節することで補正することが可能である。また、図5における光学系11によりその補正をすることも可能である。
【0062】
図7(a)〜(c)には、図1において簡略化して示した光源光学系4の具体的構成例を示している。いずれの構成例においても、光源4aからの光線が光学系4bで平行化され、水平走査デバイス3に入射するように構成されている。
【0063】
また、図7(a)〜(c)には、水平走査デバイス3により走査された光線の光路も併せて示しており、走査された光線は導光光学系2に入射する。
【0064】
光源光学系4は、光源4aからの光線を図7(a)に示すように反射を介さずに水平走査デバイス3に入射させる以外に、図7(b)に示すように光学系4b内に反射面を配置して構成してもよい。これにより光源4aの配置自由度が増える。
【0065】
さらに、図1および図7(a),(b)では、光源4aが1つの場合を示したが、図7(c)に示すように、赤,青,緑の色光を発する光源4ar,4ab,4agを設け、これら光源4ar,4ab,4agからの色光をダイクロイックプリズムなどの色合成素子4dによって合成して水平走査デバイス3に入射させるようにしてもよい。
【0066】
また、本実施形態においては、光源4aとして、直接変調可能な光源を示した。例えば、半導体レーザ、LEDなどの光源が利用でできる。また、半導体レーザを利用した波長変換レーザを用いたり、あるいは、固体レーザなどの光源を連続発光させ、その光束を光変調器によって変調させる方式であっても同様の効果が得られる。
【0067】
本実施形態においては、前述したように、走査光学系10のうち導光光学系2を、入射面2a(第2面)と射出面2g(第8面)と反射面2b〜2f(第3面〜第7面)を表面に有する一体の透明体で構成した。このような構成にすると、導光光学系2を一体で作製することが可能となり、各面の位置精度を確保する上で有利であるとともに、導光光学系の小型化をも実現することができる。
【0068】
透明体のうち反射面を構成する面には、銀やアルミニウムなどの薄膜を蒸着等によって形成して反射率を高めるのがよい。また、透明体を構成する材料としては、光学的に透明なガラスや樹脂材料を使用することができる。
【0069】
なお、導光光学系2は、このように全体を1つの透明体上に構成しなくても、複数のミラーで構成したり、2つの以上の部分に分割した透明体を組み合わせて構成したりしてもよい。また、導光光学系の反射面の数は本実施形態のものに限られず、導光光学系内にレンズ等の屈折素子を入れてもよい。
【0070】
(第2実施形態)
図10には、本発明の第2実施形態である走査型表示光学系を有する走査型画像表示装置の構成を示している。本実施形態において、第1実施形態中の構成要素に対応する構成要素には第1実施形態と同符号を付して説明を省略する。
【0071】
図10には、光源4a(図1参照)から発せられて光学系4b(図1参照)によってコリメートされた光線が、水平走査デバイス3によって偏向されたあとの光路を示している。但し、垂直走査デバイス5に入射し、スクリーン(図2参照)に進む光線についてはその光路を展開して示している。実際には、図10の紙面垂直方向に光路が折り返される。
【0072】
本実施形態において、水平走査デバイス3は、振れ角11.7度の共振走査型デバイスであり、図8に示したものと同様の構成を有する。
【0073】
また、反射面3bの最大振幅をΦmaxとすると、偏向角はその2倍となるので、偏向角θは、
θ=2Φmax・sin(ωt)
と表される。
【0074】
ここで、ωは水平走査デバイス3の角振動数、tは時間を表している。
【0075】
本実施形態では、θmax=11.7度である。このような共振型の走査デバイスは、上記式から理解できるように、最大振幅となった状態で走査速度が0になる。このため、最大振幅に対する有効な振幅(有効振幅θeff )の割合を設定する必要があり、本実施形態では0.75である。
【0076】
つまり、
θeff = 0.75 Φ
であり、θ<θeff の範囲にあるθで、画像を表示する。
【0077】
以下に、本実施形態の数値実施例を示す。ここで、数値実施例2では、図10中における水平走査デバイス3の反射面3bが第1面になっており、さらに、図10に示した反射面3bの軸3cが偏心量データの基準と一致している。また、数値実施例2は、導光光学系2を構成する入射口(透過面)2a,射出口(透過面)2gおよび反射面2b〜2fを一体の透明体の表面に形成した場合を示している。図10中の各光学面と数値実施例2との対応は以下の通りである
図10   数値実施例2
透過面2a→第2面
反射面2b→第3面
反射面2c→第4面
反射面2d→第5面
反射面2e→第6面
反射面2f→第7面
透過面2g→第8面
また、図10に示した垂直走査デバイス5の反射面5bは、数値実施例2では第9面としている。
<<数値実施例2>>
水平走査角 ±23.4度(光学角)
有効走査振幅割合 0.75
入射瞳径 0.90
Figure 2004077549
面形状データ
第2面(回転対称非球面)
r 2=5031.497
k  =12453089.607
a  =0.00000e+000
b  =8.88059e−004
第3面(回転非対称面)
C02=−1.99220e−002  C20=−2.11940e−002
C03=1.45812e−003   C21=3.55282e−003
C04=2.19747e−004   C22=7.86659e−004  C40=3.41014e−004
C05=−8.06246e−007  C23=6.91705e−007  C41=−1.22480e−005
C06=2.54819e−007   C24=8.64494e−007  C42=1.34945e−005
C60=−4.56969e−005
第4面(回転非対称面)
C02=−1.58542e−002  C20=3.73784e−002
C03=3.05302e−003   C21=8.28897e−003
C04=−3.13180e−004  C22=−9.34388e−004  C40=2.86243e−004
C05=−9.31874e−008  C23=−1.05722e−006  C41=−9.35042e−007
C06=−6.08265e−008  C24=−1.28600e−007  C42=1.10115e−005
C60=−3.27099e−004
第5面(回転非対称面)
C02=−3.38570e−002  C20=−1.36047e−001
C03=1.25921e−003   C21=2.40029e−003
C04=−1.47702e−004  C22=−3.54776e−003  C40=−8.85879e−002
C05=1.24099e−007   C23=3.80008e−007   C41=1.″8521e−004
C06=−2.25862e−008  C24=−1.02876e−006  C42=9.94983e−005
C60=3.28817e−006
第6面(回転非対称面)
C02=−3.77329e−002  C20=−7.53768e−002
C03=3.94929e−003   C21=1.81005e−003
C04=−1.20986e−003  C22=−8.32291e−003  C40=−2.01935e−002
C05=3.03239e−006   C23=1.26476e−005   C41=−5.83902e−003
C06=2.25995e−011   C24=−2.17474e−007  C42=5.27657e−005
C60=−5.03558e−002
第7面(回転非対称面)
C02=−2.18351e−002  C20=−2.36122e−002
C03=8.28165e−005   C21=1.23992e−003
C04=−4.19502e−004  C22=−1.39328e−003  C40=−1.26428e−003
C05=5.70228e−007   C23=7.96080e−008   C41=1.27018e−005
C06=−9.57921e−009  C24=1.44592e−006   C42=−1.96574e−005
C60=6.33748e−005
第8面(回転非対称面)
r8=  15.424
k =   6.793
a =−4.77190e−003
b =−1.15845e−004
図11は、数値実施例2における横収差図である。光線の波長は532nmである。但し、この波長は本実施形態の光学性能を示すためのものであり、光源4aからの光線の波長がこの波長というわけではない。本実施形態において、水平走査デバイス3により光学的な最大走査角は、±23.4度であり、そのうちの0.75(±17.5度)までのビーム径0.9mmでの光学特性を示している。図11より本実施形態の横収差特性が良好であることがわかる。また、この範囲において、共振動作する水平走査デバイス3の反射面3bの偏向角θは、
θ=2Φmax・sin(ωt)
であり、反射面3bに正弦的に動作する特性を持たせて、走査点の時間的な移動が等間隔になるように構成されている。このように構成することにより、光源4aを変調する変調回路4a(図1参照)に対する負担を軽減することが可能となる。
【0078】
さらに、図10の光路図を見てわかるように、水平走査デバイス3の反射面3bと垂直走査デバイス5の反射面5bとが、導光光学系2によって実質的に共役な関係を持たされている。このため、垂直走査デバイス5の反射面5bを小型にすることができる。
【0079】
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、導光光学系2を、入射面2a(第2面)と射出面2g(第8面)と反射面2b〜2f(第3面〜第7面)を表面に有する一体の透明体で構成した。このような構成にすると、導光光学系2を一体で作製することが可能となり、各面の位置精度を確保する上で有利であるとともに、導光光学系の小型化をも実現することができる。
【0080】
透明体のうち反射面を構成する面には、銀やアルミニウムなどの薄膜を蒸着等によって形成して反射率を高めるのがよい。また、透明体を構成する材料としては、光学的に透明なガラスや樹脂材料を使用することができる。
【0081】
なお、導光光学系2は、このように全体を1つの透明体上に構成しなくても、複数のミラーで構成したり、2つ以上の部分に分割した透明体を組み合わせて構成したりしてもよい。また、導光光学系の反射面の数は本実施形態のものに限られず、導光光学系内にレンズ等の屈折素子を入れてもよい。
【0082】
(第3実施形態)
図12には、本発明の第3実施形態である走査型表示光学系を有する走査型画像表示装置の構成を示している。本実施形態において、第1実施形態中の構成要素に対応する構成要素には第1実施形態と同符号を付して説明を省略する。
【0083】
図12には、光源4a(図1参照)から発せられて集光光学系4b(図1参照)によってコリメートされた光線が、水平走査デバイス3によって偏向されたあとの光路を示している。但し、垂直走査デバイス5に入射し、スクリーン(図2参照)に進む光線についてはその光路を展開して示している。実際には、図12の紙面垂直方向に光路が折り返される。
【0084】
本実施形態において、水平走査デバイス3は、振れ角10.96度の共振走査型デバイスであり、図8に示したものと同様の構成を有する。
【0085】
また、反射面3bの最大振幅をΦmaxとすると、偏向角はその2倍となるので、偏向角θは、
θ=2Φmax・sin(ωt)
と表される。
【0086】
ここで、ωは水平走査デバイス3の角振動数、tは時間を表している。
【0087】
本実施形態では、θmax=10.96度である。このような共振型の走査デバイスは、上記式から理解できるように、最大振幅となった状態で走査速度が0になる。このため、最大振幅に対する有効な振幅(有効振幅θeff )の割合を設定する必要があり、本実施形態では0.80である。
【0088】
つまり、
θeff = 0.80 Φ
であり、θ<θeff の範囲にあるθで、画像を表示する。
【0089】
以下に、本実施形態の数値実施例を示す。ここで、数値実施例3では、図12中における水平走査デバイス3の反射面3bが第1面になっており、さらに、図10に示した反射面3bの軸3cが偏心量データの基準と一致している。また、数値実施例3は、導光光学系2を構成する入射口(透過面)2a,射出口(透過面)2gおよび反射面2b〜2fを一体の透明体の表面に形成した場合を示している。図12中の各光学面と数値実施例3との対応は以下の通りである
図12   数値実施例3
透過面2a→第2面
反射面2b→第3面
反射面2c→第4面
反射面2d→第5面
反射面2e→第6面
反射面2f→第7面
透過面2g→第8面
また、図12に示した垂直走査デバイス5の反射面5bは、数値実施例3では第9面としている。
<<数値実施例3>>
水平走査角 ±21.94度(光学角)
有効走査振幅割合 0.80
入射瞳径 1.00mm
Figure 2004077549
面形状データ
第2面(回転対称非球面)
r2 = −947.804
k  = −37192431537671.102
a  = 0.00000e+000
b  = 7.27109e−004
第3面(回転非対称面)
C02=−1.97435e−002  C20=−2.24843e−002
C03=1.41278e−003   C21=3.09168e−003
C04=1.98092e−004   C22=6.46825e−004  C40=3.49975e−004
第4面(回転非対称面)
C02=−1.54992e−002  C20=3.02292e−002
C03=2.89487e−003   C21=7.79898e−003
C04=−2.56081e−004  C22=−1.12760e−003  C40=1.77792e−003
第5面(回転非対称面)
C02=−3.37181e−002  C20=−1.24998e−001
C03=1.22260e−003   C21=2.22353e−003
C04=−1.22843e−004  C22=−3.37579e−003  C40=−1.15491e−001
第6面(回転非対称面)
C02=−3.79012e−002  C20=−6.09323e−002
C03=3.37295e−003   C21=−9.83872e−004
C04=−9.03676e−004  C22=−3.74970e−003  C40=−1.55847e−002
第7面(回転非対称面)
C02=−2.33242e−002  C20=−2.46425e−002
C03=5.23461e−005   C21=6.61164e−004
C04=−3.07862e−004  C22=−9.99399e−004  C40=−1.02975e−003
第8面(回転対称非球面)
r8 =  20.469
k  = −44.000
a  =−3.32756e−003
b  =−1.18232e−005
図13は、数値実施例3における横収差図である。光線の波長は532nmである。但し、この波長は本実施形態の光学性能を示すためのものであり、光源4aからの光線の波長がこの波長というわけではない。本実施形態において、水平走査デバイス3により光学的な最大走査角は、±21.96度であり、そのうちの 0.80までのビーム径1.0mmでの光学特性を示している。図13より本実施形態の横収差特性が良好であることがわかる。また、この範囲において、共振動作する水平走査デバイス3の反射面3bの偏向角θは、
θ=2Φmax・sin(ωt)
であり、反射面3bに正弦的に動作する特性を持たせて、走査点の時間的な移動が等間隔になるように構成されている。このように構成することにより、光源4aを変調する変調回路4a(図1参照)に対する負担を軽減することが可能となる。
【0090】
さらに、図12の光路図を見てわかるように、水平走査デバイス3の反射面3bと垂直走査デバイス5の反射面5bとが、導光光学系2によって実質的に共役な関係を持たされている。このため、垂直走査デバイス5の反射面5bを小型にすることができる。
【0091】
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、導光光学系2を、入射面2a(第2面)と射出面2g(第8面)と反射面2b〜2f(第3面〜第7面)を表面に有する一体の透明体で構成した。このような構成にすると、導光光学系2を一体で作製することが可能となり、各面の位置精度を確保する上で有利であるとともに、導光光学系の小型化をも実現することができる。
【0092】
透明体のうち反射面を構成する面には、銀やアルミニウムなどの薄膜を蒸着等によって形成して反射率を高めるのがよい。また、透明体を構成する材料としては、光学的に透明なガラスや樹脂材料を使用することができる。
【0093】
なお、導光光学系2は、このように全体を1つの透明体上に構成しなくても、複数のミラーで構成したり、2つの以上の部分に分割した透明体を組み合わせて構成したりしてもよい。また、導光光学系の反射面の数は本実施形態のものに限られず、導光光学系内にレンズ等の屈折素子を入れてもよい。
【0094】
さらに、上記第1〜第3実施形態においては、水平走査デバイス3および垂直走査デバイス5により2次元走査を行う小型の走査型画像表示装置について説明したが、特に走査光学系10を上記各実施形態のように構成することで、共振型走査デバイスの走査の補償を行うことが可能となる。
【0095】
また、上記第1〜第3実施形態においては、水平走査デバイス3から射出した光線をさらに垂直走査デバイス5により走査する場合について説明したが、垂直走査デバイス5の反射面を固定すれば、1次元の走査光学系として使用することができる。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、小型で、光源からの光の2次元走査により画像表示が可能な走査型表示光学系、走査型画像表示装置および走査型画像表示システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である走査型画像表示装置の構成図。
【図2】図1に示した走査型画像表示装置によるスクリーン上での光走査の様子を示す概略図。
【図3】図1に示した走査型画像表示装置の光学系の断面図。
【図4】図1に示した走査型画像表示装置の光学系の横収差図。
【図5】図1に示した走査型画像表示装置の変形例の構成図。
【図6】図1に示した走査型画像表示装置によりスクリーン上にて走査される走査線の概要図。
【図7】図1に示した走査型画像表示装置に用いられる光源光学系の構成例を示した概略図。
【図8】図1に示した走査型画像表示装置に用いられる走査型デバイスの構成を示す概略図。
【図9】図1に示した走査型画像表示装置の光学系を表すための座標系の説明図。
【図10】本発明の第2実施形態である走査型画像表示装置の構成図。
【図11】図10に示した走査型画像表示装置の光学系の横収差図。
【図12】本発明の第3実施形態である走査型画像表示装置の構成図。
【図13】図12に示した走査型画像表示装置の光学系の横収差図。
【符号の説明】
1 走査型画像表示装置
2 導光光学系
3 水平走査デバイス
4 光源光学系
4a,4ar,4ab,4ag 光源
4b 集光光学系
5 垂直走査デバイス
6,12 水平走査方向(主走査方向)
7,13 垂直走査方向(副走査方向)
9 スクリーン
10 色合成素子
11 光学系

Claims (8)

  1. 光源と、
    この光源からの光を第1の方向に走査する第1の走査手段と、
    前記第1の走査手段からの光を前記第1の方向とは異なる第2の方向に走査する第2の走査手段とを有し、
    前記第1の走査手段と前記第2の走査手段との間に、前記第1の走査手段からの光を前記第2の走査手段に導く、少なくとも1つの反射面を含む導光光学系を有することを特徴とする走査型表示光学系。
  2. 前記光源と前記第1の走査手段との間に、前記光源からの光を前記第1の走査手段に導くために集光またはコリメートする光学系を有することを特徴とする請求項1に記載の走査型表示光学系。
  3. 前記導光光学系が、回転非対称形状の反射面を有することを特徴とする請求項1または2に記載の走査型表示光学系。
  4. 前記導光光学系により前記第1の走査手段の光学面と前記第2の走査手段の光学面とが実質的に共役関係になっていることを特徴とする請求項3に記載の走査型表示光学系。
  5. 前記第1の走査手段による光の偏向角が、時間に対して正弦波的に変化することを特徴とする請求項1に記載の走査型表示光学系。
  6. 前記第1および第2の走査手段が、微小電気機械システムを用いて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の走査型表示光学系。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の走査型表示光学系と、前記第1の走査手段に入射する光を発する光源とを有することを特徴とする走査型画像表示装置。
  8. 請求項7に記載の走査型画像表示装置と、この走査型画像表示装置に前記光源から発せられる光を変調するための画像情報を供給する画像情報供給装置とを有することを特徴とする走査型画像表示システム。
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