JP2004076369A - 掘削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】拡径ビット4とパイロットビット7とを備えた掘削工具において、軸部7Cの折損等を防いでパイロットビット7を安定的に支持する。
【解決手段】軸線O回りに回転されるデバイス1の先端部1A外周に、軸線Oから偏心した中心軸X回りに回転可能とされて軸線Xからの外径が拡径した状態で位置決めされる拡径ビット4を取り付けるとともに、このデバイス1の先端部1A中央には、拡径ビット4よりも先端側に突出するビット本体7Aを備えたパイロットビット7を、軸部7Cと取付孔6Aとの嵌合により取り付けて抜け止めし、デバイス1の先端部1Aと、この先端部1Aに対向するパイロットビット7のビット本体7Aの裏面部7Bとに、軸線O回りの周方向に互いに嵌合可能な凹部3と凸部9とを形成する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸線回りに回転されるデバイスの先端部外周に拡径ビットが取り付けられるとともに先端部中央にはパイロットビットが取り付けられ、掘削時には上記拡径ビットが拡径した状態で位置決めされることにより、パイロットビットによって削孔の中央部を掘削しつつ地盤を崩し、拡径ビットによって削孔外周部を掘削して所定の径の削孔を形成する掘削工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の掘削工具として、本発明の発明者等は、例えば特許第3014349号公報において、軸線回りに回転されるとともに該軸線方向に打撃力を受けるデバイスの先端部に、上記軸線との間に間隔をあけた軸部回りに回転可能な複数の拡径ビットが周方向に設けられ、これらの拡径ビットが、上記デバイスの掘削方向側の回転に伴い、上記軸線からの外径が拡径する方向に回転して、上記デバイスに形成された壁部に当接することにより位置決めされるとともに、上記デバイスの先端部の上記軸線上には、上記拡径ビットよりも先端側に突出するようにパイロットビットが設けられたものを提案している。従って、このような掘削工具によれば、上記パイロットビットが先行して小径の削孔を形成し、次いで後続する拡径ビットがこの削孔を拡げるような掘削形態となり、先行するパイロットビットによる掘削で土砂や岩石が崩れやすくなった地盤を後続の拡径ビットによって掘削することとなるので、掘削効率の向上を図ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報記載の掘削工具では、上記パイロットビットが、先端面および外周面に硬質材料製のチップが多数植設された円盤状のビット本体と、この本体の裏面部中央から後端側に延びる軸部とを備えた構成とされ、この軸部外周に形成された雄ねじ部が、デバイスの先端部中央に穿設された取付孔内周の雌ねじ部にねじ込まれることにより、デバイスの先端部中央に拡径ビットよりも突出して取り付けられるようにされている。しかしながら、このようなネジによる螺合によってパイロットビットが取り付けられていると、掘削時にデバイスからこのパイロットビットに伝達される特に打撃力による衝撃により雌雄ねじ部に緩みが生じてパイロットビットの支持が不安定となったり、この緩みによって軸部と取付孔との間に遊びが生じたところにさらに打撃力による衝撃が作用することで軸部に折損が生じたりするおそれがあった。
【0004】
本発明は、このような背景の下になされたもので、上述のような拡径ビットとパイロットビットとを備えた掘削工具において、軸部の折損等を防いでパイロットビットを安定的に支持することが可能な掘削工具を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転されるデバイスの先端部外周に、上記軸線から偏心した中心軸回りに回転可能とされて該軸線からの外径が拡径した状態で位置決めされる拡径ビットを取り付けるとともに、このデバイスの先端部中央には、上記拡径ビットよりも先端側に突出するビット本体を備えたパイロットビットを、軸部と取付孔との嵌合により取り付けて抜け止めし、上記デバイスの先端部と、この先端部に対向する上記パイロットビットのビット本体の裏面部とに、上記軸線回りの周方向に互いに嵌合可能な凹部と凸部とを形成したことを特徴とする。従って、このような掘削工具によれば、パイロットビットが、従来のようなネジによる螺合ではなく上述のような軸部と取付孔との軸孔嵌合によってデバイスの先端部中央に取り付けられた上で抜け止めされているため、パイロットビットにデバイスを介して打撃力による衝撃が作用しても、ネジに緩みが生じるようにしてパイロットビットが不安定となったり軸部と取付孔との間に遊びが生じたりすることはない。そして、デバイスの先端部とこれに対向するパイロットビット本体裏面部とには凹部と凸部とが形成されて互いに嵌合させられており、これによりパイロットビットは上記軸線回りの周方向にもデバイスに強固に保持されて高い取付剛性が確保されるので、このような軸孔嵌合によって取り付けられていても回転力をデバイスからパイロットビットに確実に伝えることが可能となって、円滑な掘削を促すことができる。
【0006】
ここで、上記凹部と凸部は互いに嵌合可能であるなら、どちらがデバイスの先端部外周側に設けられていてもパイロットビットのビット本体裏面部側に設けられていても構わないが、上述のように拡径ビットがその中心軸回りに回転可能にされた掘削工具においては、掘削終了後にこの拡径ビットが上記中心軸回りに拡径時とは反対向きに回転させられて、通常デバイスに形成されたスペースに収容されることにより縮径させられ、例えば当該掘削工具とともに削孔内に建て込まれたケーシング内を後退させられて削孔から引き抜かれるので、上記凹部については、このように拡径ビットが縮径した状態で該拡径ビットを収容可能に形成されたスペースを利用することにより、デバイスやパイロットビットの肉厚が大きく削がれるのを防いでその剛性を確保することができる。また、一般に上記拡径ビットは、上記中心軸を中心とした軸と孔との嵌合によって回転可能に取り付けられるが、そのような場合には、上記凸部をこの軸または孔の周囲に突出するように形成することにより、この凸部と上記凹部との嵌合によって上述のようにパイロットビットの取付剛性を確保しながらも、拡径ビットの取付剛性をも十分に確保することができる。さらに、こうして拡径ビットを軸孔嵌合によって回転可能に取り付けるに際して、該拡径ビットを、少なくともその本体の後端面から上記中心軸に沿って後端側に突出する軸が上記デバイスに形成された孔に嵌合することによって回転可能に取り付けるようにし、この軸の上記本体の後端面からの突出長さを上記孔の深さと等しくすれば、掘削時に当該掘削工具が前進する際には、拡径ビットの本体の後端面とこの軸の後端面とが、デバイス側の上記孔の周りの面と孔の底面とにそれぞれ当接して密着した状態となるので、掘削時の荷重や衝撃をこれらデバイス側の両面で分散して受け止めることができ、特に拡径ビットの上記軸に荷重や衝撃が集中するのを防いで、その折損等も防止することが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1ないし図10は本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態においてデバイス1は、図1に示すようにその先端部1Aが後端部1Bよりも一段大径とされた外形略多段円柱状をなしており、この後端部1Bに図示されないハンマが取り付けられることによって、掘削時には図中に符号Tで示す方向に軸線O回りに回転力を受けるとともに該軸線O方向先端側(図1において左側)に打撃力を受ける。
【0008】
また、上記先端部1Aは、図4により詳しく示すようにその後端側の部分がこれより先端側に対して僅かに大径とされた多段状をなしていて、これによりその後端部外周には後端側に向けて一段凸となる段部1Cが形成されており、この段部1Cの外径すなわちデバイス1の最大径は、図示されない円筒状のケーシングの内周に嵌挿可能な大きさとされる一方、この段部1Cよりも先端側の上記先端部1A先端側部分の外径は、上記ケーシングの最先端に取り付けられる内径の一段小さなやはり図示されない円筒状のケーシングトップ内周に嵌挿可能な大きさとされ、上記段部1Cがこのケーシングトップの後端に当接することにより、上記打撃力のみがケーシングに伝達されて該ケーシングが前進し、削孔内に建て込み可能とされる。また、この先端部1Aには、その最先端の外周部にも後端側に向けて一段凸となる段部1Dが形成されているとともに、この段部1Dの内側には軸線Oに直交する平面状の先端面1Eが形成されており、従ってこの先端面1Eの外径は段部1Dによって上記段部1Cより先端側の先端部1Aの外径よりもさらに一段小径となるようにされている。
【0009】
また、このデバイス1の先端部1Aの外周には、上記軸線Oに対する周方向の幅および径方向の深さが略等しくされた断面四角形状の一対のくり粉の排出溝2A,2Bが、それぞれ軸線Oに平行に上記段部1Dから先端部1Aの後端に亙って延びるように、かつ周方向には互いに間隔をあけて隣接するように形成されており、このような対をなす排出溝2A,2Bが複数対(本実施形態では4対)周方向に等間隔に位置するように形成されている。そして、本実施形態では、これらの対をなすくり粉の排出溝2A…,2B…のうち、それぞれの回転方向T後方側(図2および図3において時計回り方向側)に位置する排出溝2Aの先端側に連通するようにして、デバイス1の先端部1A外周側に凹部3が形成されている。従って、本実施形態では複数(4つ)の凹部3…が周方向に等間隔に形成されることとなる。なお、これら複数の凹部3…および各対をなす排出溝2A…,2B…は、それぞれ軸線O回りに90°ずつの回転位置で互いに同形状となるように形成されている。
【0010】
この凹部3は、上記軸線O方向にはデバイス1最先端の上記先端面1Eから段部1Dを越えた位置に至るまで後端側に凹むように、また径方向には上記先端面1E内において軸線Oから外周側に間隔をおいた位置から段部1Dを越えて上記先端部1Aの外周に開口するように、さらに周方向には上記排出溝2Aと対をなす排出溝2Bの回転方向T後方側の縁部からこの排出溝2Aを越えて該回転方向T後方側の次の排出溝2Bとの間にまで形成されたものであって、より詳しくは図4および図5に示すように、上記回転方向Tを向く壁面3Aと、この壁面3Aに凹円筒面状の壁面3Bを介して滑らかに連なる外周側を向く壁面3Cと、この壁面3Cに鈍角に交差して外周側に向かうように凹曲折する回転方向Tの後方側を向く2段の壁面3D,3E、および先端側を向く底面3Fとにより画成されており、この底面3Fは軸線Oに垂直な方向に形成されるとともに、壁面3A〜3Eは軸線Oに平行に延びるように形成されている。なお、この底面3Fは、デバイス1の先端部1A後端側の上記段部1Cが上述のようにケーシングトップ後端に当接した状態で、このケーシングトップの先端から僅かに突出する位置に形成される。また、この底面3Fには、上記壁面3Bがなす凹円筒の中心軸Xを中心とした一定内径の断面円形の孔3Gが形成されるとともに、この底面3Fへの上記排出溝2A,2Bの開溝部周辺には、内周側に向けて先端側に向かうにように傾斜する傾斜面3H,3Iが形成されている。
【0011】
このように形成された凹部3に、本実施形態では図6および図7に示すような拡径ビット4が、上記孔3Gへの軸孔嵌合によって上記軸線Oから偏心したこの孔3Gの中心軸X回りに回転可能にそれぞれ取り付けられており、図2、図3、図5、および図7において中心軸Xを中心に時計回り方向に回転したときに、この拡径ビット4は図2に示すように上記軸線Oからの外径が拡径した状態で位置決めされ、またこれとは逆に反時計回り方向に回転したときには、図3に示すように上記凹部3に収容されて軸線Oからの外径がデバイス1の先端部1Aの段部1Cよりも先端側の部分の外径以下となるようにされている。従って、本実施形態では上記凹部3は、拡径ビット4が縮径した状態で該拡径ビット4を収容可能なスペースを兼ねることとなる。
【0012】
この拡径ビット4は、上記中心軸X方向視に概略扇形なす厚肉のブロック状の本体4Aと、この本体4Aの先後端面4X,4Yから突出して上述のように軸孔嵌合した際に中心軸Xを中心に延びる略円柱状の軸4B,4Cとが一体に形成されたものであって、このうち後端側(図6において右側)に突出する軸4Cは、先端側(図6において左側)に突出する軸4Bよりも長くかつ大径とされて、この軸4Cが上記孔3Gに回転可能に嵌挿させられて軸孔嵌合させられる。なお、この後端側に突出する軸4Cは、その本体4Aの後端面4Yからの突出長さが上記孔3Gの深さと等しくされていて、図1に示すようにこの軸4Cの後端面4Zが孔3Gの孔底面3Zに当接したところで本体4Aの後端面4Yが凹部3の底面3Fに当接可能とされている。また、この本体4Aは、該拡径ビット4が拡径した状態で凹部3の上記壁面3Aに当接することにより該拡径ビット4を位置決めする側面4Dと、この側面4Dに中心軸Xを中心とした凸円筒面状の側面4Eを介して滑らかに連なる側面4Fと、この側面4Fに鈍角に交差する方向に凸曲折する側面4Gと、この側面4Gと側面4Dとを結ぶ凸円筒面状の側面4Hとを備えており、側面3D〜3Gは中心軸Xに平行に延びるように形成される一方、側面4Hの後端側部分は後端側に向かうに従い漸次後退するように傾斜させられるとともに、本体4Aの先端面4Xの側面4G,4H側縁部には該側面4G,4H側に向かうに従い後端側に傾斜する1または複数段の傾斜面が形成され、また側面4Fと側面4G、側面4Gと側面4H、および側面4Hと側面4Dとのそれぞれの交差稜線部には面取りが施されている。
【0013】
さらに、上記側面4Eがなす凸円筒面の半径は、軸4Cを凹部3の孔3Gに嵌挿した状態で凹円筒面状をなす上記壁面3Bに摺接可能な大きさとされ、また側面4Hがなす凸円筒面は、図2に示すように拡径ビット4が拡径した状態で、軸線Oを中心として上記ケーシングやケーシングトップの外径よりも大きな径の円筒面の一部をなすようにされている。そして、この拡径ビット4の本体4Aの先端面4Xにおける傾斜面とその周辺とには、超硬合金等の硬質材料よりなるボタン状のチップ5が多数植設されており、該拡径ビット4が拡径した状態でデバイス1と一体に回転方向Tに回転することにより、これらのチップ5…によって削孔の外周側を掘削してゆく。なお、本体4Aの先端面4Xには、この先端面4Xから突出する上記軸4Bの後端部の周りに、中心軸Xを中心として上記側面4Eがなす円筒面と同径の円板状をなして先端側に凸となる段部4Iが形成されており、上記チップ5…の突出高さはこの段部4Iを越えない大きさとされている。また、この拡径ビット4の上記側面4Eを挟む側面4Dと側面4Fとの挟角は、上記壁面3Bを挟む凹部3の壁面3Aと壁面3Cとの挟角よりも小さくされるとともに、側面4Fと側面4Gとの挟角は壁面3Cと壁面3Dとの挟角と等しくされており、拡径ビット4が縮径した状態では図2に示すようにこれらの側面4F,4Gが壁面3C,3Dに当接して上述のように本体4Aが凹部3に収容され、その外径が小さくなるようにされている。
【0014】
さらにまた、デバイス1には、その後端部1Bから先端部1Aに亙って断面円形の貫通孔6が軸線Oに沿って形成されていて、この貫通孔6は先端部1A内においてその内径が1段拡径して一定内径で上記先端面1Eに開口するようになされており、この拡径した部分が後述するパイロットビット7の取付孔6Aとされている。ここで、デバイス1の先端部1Aには、軸線Oに直交する断面においてこの取付孔6Aがなす円の接線方向に延びる一対のピン孔6B,6Bが、図5に示すように軸線Oを間にして互いに平行に、かつ軸線O方向には図4に示すように段違いにずらされて形成されている。これらのピン孔6B,6Bは、その一端がそれぞれ軸線Oを挟んで互いに反対側に位置する一対の上記排出溝2A,2Aの底面に開口させられ、この一端から上記取付孔6Aがなす円との接点を越えた部分までが大径部とされ、これよりも先は一段縮径する段部を介して小径部とされて、その他端がデバイス1の先端部1A外周面に開口するように貫通させられており、上記円との接点部分においては取付孔6Aとオーバーラップして該ピン孔6Bの断面がなす円の軸線O側の略半円部分が取付孔6A内周面に開口するようにされている。
【0015】
また、上記貫通孔6には、取付孔6Aに至る前の小径の部分から分岐するさらに小径の4つの分岐孔6C…が、図4に示すようにそれぞれ外周側に向かうに従い後端側に向けて傾斜するように、かつ図5に示すように互いに周方向に等間隔とされて各々上記排出溝2Aの溝底に開口するように形成されている。さらに、これらの分岐孔6C…の途中からは、先端側に向かうに従い図5に示すように上記回転方向Tの後方側に僅かに傾斜するように排気孔6Dがそれぞれ分岐させられており、この排気孔6Dの先端は、凹部3の上記底面3Fにおいて上記孔3Gの回転方向T側に隣接するように開口させられている。
【0016】
一方、取付孔6Aに取り付けられる上記パイロットビット7は、図8ないし図10に示すようにデバイス1の先端面1Eと略同径の円盤状をなすビット本体7Aと、このビット本体7Aの裏面部7Bの中央から突出する一定外径の肉厚円筒状の軸部7Cとが一体に同軸形成されてなるものであり、この軸部7Cが上記取付孔6Aに嵌合して挿入されることによって図示のように軸線Oを中心としてデバイス1の先端部1Aに取り付けられる。また、ビット本体7Aの先端面はその中央部が凹状となるようにされているとともに、この中央部からビット本体7Aの外周面にかけては4条の凹溝7D…が周方向に等間隔に形成されており、このビット本体7A先端面にはやはり超硬合金等の硬質材料よりなるボタン状のチップ5…が上記凹溝7D…を避けるようにして多数植設されているとともに、円筒状の上記軸部7Cの内周部先端からは1対の排気孔7E,7Eが分岐させられていて、これらの排気孔7E,7Eは上記凹溝7D…のうち上記軸線Oを挟んで互いに反対側に位置する一対の凹溝7D,7Dの中央部側に開口させられている。さらにまた、ビット本体7A外周面には、周方向に隣接する凹溝7D,7D同士の間に、これよりも僅かに浅い凹溝7Fがやはり周方向に等間隔に形成されている。
【0017】
さらに、上記軸部7Cの外周部には、上記ピン孔6Bと略同径の断面半円状をなす一対のピン溝7G,7Gが、軸線Oに直交する断面においてこの軸部7C外周がなす円の接線方向に延びるように軸線Oを挟んで互いに反対側に平行に、かつ軸線O方向においてはピン孔6B,6B同士の軸線O方向のずれ量と等しいずれ量で段違いにずれるように形成されており、これらのピン溝7G,7Gを、ピン孔6B,6Bが取付孔6A内に開口した部分にこれらのピン溝7G,7Gを合わせるように軸部7Cを取付孔6Aに嵌挿した上で、ピン孔6B,6Bにピン8,8を嵌挿してピン溝7G,7Gに係止させて固定することにより、パイロットビット7が周方向に位置決めされた上で先端側に抜け止めされるようになされている。なお、ビット本体7Aの裏面部7B内周側の軸部7Cの周りの部分は、こうしてパイロットビット7の軸部7Cが抜け止めされて取付孔6Aに取り付けられた状態で、図1に示すようにデバイス1の上記先端面1Eに密着可能な円環状の平坦面とされている。
【0018】
そして、このビット本体7Aの裏面部7Bには、デバイス1の先端部1A外周に形成された上記凹部3と嵌合可能な凸部9がビット本体7Aと一体に形成されている。ここで、本実施形態では、上述のようにパイロットビット7が周方向に位置決めされた状態で、デバイス1に形成された複数(4つ)の凹部3…のそれぞれに嵌合可能な4つの凸部9…が周方向に等間隔に裏面部7Bの外周側に形成されており、しかも各凸部9は、回転方向Tの後方側に位置する第1の凸部9Aと、これに対して周方向に間隔をあけて回転方向T側に位置する第2の凸部9Bとの2つの凸部9A,9Bによってそれぞれ構成されている。
【0019】
このうち、各凸部9…の第1の凸部9Aは、パイロットビット7の上記軸部7Cをデバイス1の上記取付孔6Aに位置決めして嵌合させた状態で、デバイス1の各凹部3…の上記孔3Gの中心軸Xとそれぞれ同軸となる肉厚の円筒状をなすように裏面部7Bから突出して形成されていて、この第1の凸部9Aがなす上記円筒の外径は、その外周面が凹部3の上記壁面3Bがなす凹円筒面の内周に密着可能な大きさとされている。一方、第2の凸部9Bは、周方向に上記凹溝7Fと略等しい位置において裏面部7Bから後端側に突出する凸壁状に形成されており、その回転方向T側を向く壁面9Cは、やはりパイロットビット7をデバイス1に位置決めして嵌合させた状態で、凹部3の凹曲折する上記壁面3D,3Eに密着可能な凸曲折面状に形成されている。従って、こうして第1の凸部9Aが壁面3Bに嵌挿され、また第2の凸部9Bが壁面3D,3Eに密着させられることにより、これら第1、第2の凸部9A,9Bによって構成される凸部9は、上記軸孔嵌合状態において相対する凹部3に回転方向Tとその後方側とに拘束されて、上述のように該凹部3に嵌合させられることとなる。
【0020】
また、凸部9のこれら第1、第2の凸部9A,9Bの上記裏面部7Bからの突出高さは、デバイス1の上記先端面1Eから段部1Dの底までの深さよりも僅かに小さくされるとともに、第1の凸部9Aがなす円筒の内周部によって画成される孔9Dは、拡径ビット4の先端側に突出する軸4Bが嵌挿可能な内径および深さとされており、パイロットビット7をデバイス1に位置決め嵌合させて取り付けた状態で、上記拡径ビット4は、その先後端に突出する軸4B,4Cを上記孔9D,3Gに軸孔嵌合させて上記中心軸X方向すなわち軸線O方向に拘束され、かつ上述のように本体4Aの後端面3Yと軸4Cの後端面4Zを凹部3の底面3Fと孔3Gの孔底面3Zとにそれぞれ当接させたときに、図1に示すように段部4Iおよび軸4Bの先端面と第1の凸部9Aの後端面および孔9Dの孔底との間に僅かに間隔があけられるようにされて、本体4Aやビット5が上記凸部9に干渉することなく中心軸X回りに回転可能に支持される。従って、本実施形態では、凸部9の円筒状に形成された上記第1の凸部9Aは、拡径ビット4の軸4Bと軸孔嵌合する上記孔9Dの周囲に後端側に向けて突出するように形成されることとなる。
【0021】
ただし、図10に示すように、この第1の凸部9Aの裏面部7B内周側部分は、該裏面部7Bの内周側が上述のように円環状の平坦面に形成されるのに伴って、この平坦面の外周側に重なる部分が軸線Oを中心とした凹円弧面に切り欠かれるように形成されるとともに、第1の凸部9Aの裏面部7B外周側の部分は、上記凹溝7Fによって内周側部分よりも半径の小さなやはり凹円弧面状に切り欠かれている。また、上記第2の凸部9Bの外周側部分も上記凹溝7Dによって切り欠かれている。一方、個々の凸部9において第1の凸部9Aと第2の凸部9Bとの間の裏面部7B外周部には、内周側に向かうに従い後端側に向けて傾斜する傾斜面7Hが形成されるとともに、これと上記第1、第2の凸部9A,9B以外の裏面部7B外周部は、内周側の円環面と面一な平坦面とされている。
【0022】
なお、本実施形態では、こうして軸孔嵌合する拡径ビット4の先端側の軸4Bと、この軸4Bが嵌合する上記凸部9の円筒状の第1の凸部9A内周の孔9Dとに、カラー10A,10Bが設けられている。これらのカラー10A,10Bは、軸4Bや孔9Dが形成される拡径ビット4やパイロットビット7を構成する材質よりも高い硬度を有するものであって、これら拡径ビット4やパイロットビット7の材質と異なる材種でもよく、また例えば拡径ビット4やパイロットビット7の材質が鋼材である場合でもカラー10A,10Bをこれより硬度の高い鋼材製とするなど、同種の材種であってもよい。また、本実施形態ではカラー10A,10Bはいずれも円筒状であって、焼きバメ等により軸4Bの外周および孔9Dの内周に取り付けられており、拡径ビット4が回転するときには軸4Bに取り付けられたカラー10Aが該軸4Bと一体に回転してその外周と孔9D側のカラー10Bの内周とが摺接されるようになされている。
【0023】
従って、このように構成された掘削工具においては、まず第1にパイロットビット7が、その円筒状の軸部7Cをデバイス1の取付孔6Aに嵌合させて挿入されることにより取り付けられ、この軸部7Cに形成されたピン溝7G,7Gにピン8,8が係止されることにより抜け止めされるので、従来のようなネジによる螺合によってパイロットビットが取り付けられている場合に対し、上記ハンマからデバイス1に与えられる打撃力による衝撃によってネジが緩んでパイロットビット7の支持が不安定となったり軸部7Cと取付孔6Aとの間に遊びが生じたりすることがなく、こうして緩みや遊びが生じたところにさらに衝撃が作用することによって軸部7Cに折損が生じたりすることもない。そして、その一方で、デバイス1の先端部1Aとこの先端部1Aに対向するパイロットビット7のビット本体7Aの裏面部7Bとには、互いに嵌合可能な凹部3と凸部9とが形成されており、この凹凸部3,9の嵌合によってパイロットビット7がデバイス1の周方向に拘束されて強固に保持されるので、掘削時にデバイス1を介してパイロットビット7に伝えられる回転力に対してもパイロットビット7に高い取付剛性を確保することができ、この回転力によって軸部7Cが捻られることにより上記ピン溝7Gやピン8あるいは軸部7C自体に損傷を生じたりするような事態を防止して、回転力を確実にパイロットビット7に伝達し、円滑な掘削を図ることが可能となる。
【0024】
また、特に本実施形態では、上記凹凸部3,9が複数ずつ周方向に等間隔に形成されて嵌合可能とされており、しかもこれらの凸部9…がパイロットビット7のビット本体7Aの裏面部7B外周側に形成されているので、軸線O回りの回転力に対してより強固にビット本体7Aを保持して一層の剛性の向上を図ることができる。さらに、この凸部9は周方向に間隔をあけた第1、第2の凸部9A,9Bによってそれぞれ構成されていて、円筒状の第1の凸部9Aは凹部3の回転方向T後方側に位置する壁面3Bに、また凸壁状の第2の凸部9Bは回転方向T側に位置する壁面3D,3Eにそれぞれ密着可能とされているので、パイロットビット7に作用する回転力をこれら第1、第2の凸部9A,9Bによって分散して受け止めることができるとともに、特に掘削時の回転方向T後方側に位置して大きな回転力が作用する第1の凸部9Aが剛性の高い円筒状とされているので、より一層円滑かつ安定した掘削を促すことが可能となる。
【0025】
一方、本実施形態では、上述のように拡径ビット4が中心軸X回りに回転して拡縮径する際の縮径状態において、この拡径ビット4の本体4Aが上記凹部3に収容可能とされており、すなわちパイロットビット7側の凸部9と嵌合する凹部3がこの拡径ビット4を収容するスペースとしても利用されている。このため、このパイロットビット7とデバイス1とを嵌合させるための凹部を形成するに際してデバイス1の肉厚を徒に大きく削ぐことがなく、これにより凸部9が嵌合するデバイス1の剛性を一層確実に確保することができて、パイロットビット7をさらに強固に保持することが可能となる。
【0026】
さらにまた、本実施形態では、上記拡径ビット4がその先後端に突出する軸4B,4Cを、パイロットビット7の裏面部7Bに形成された孔9Dとデバイス1の凹部3に形成された孔3Gとに軸孔嵌合させて中心軸X回りに回転可能とされるとともに、上記凸部9のうち第1の凸部9Aはこのパイロットビット7側の孔9Dを内周部とする円筒状に形成されていて、該孔9Dの周囲に突出するようにされている。従って、本実施形態によれば、この孔9Dに嵌挿されて回転可能に支持される拡径ビット4の軸4Bは、その本体4Aに近い根元部分までが第1の凸部9Aによって支持されることとなって、これにより拡径ビット4の取付剛性も十分に確保することが可能となり、上述のようにパイロットビット7の取付剛性も凹凸部3,9の嵌合により確保されることとも相俟って、これらのビット4,7によりさらに円滑かつ安定した掘削を図ることが可能となる。
【0027】
また、本実施形態では、このように拡径ビット4がその軸4B,4Cを孔9D,3Gに回転可能に軸孔嵌合させるに際して、上述のように本体4Aの後端面4Yから突出する軸4Cの後端面4Zが孔3Gの孔底面3Zに当接したところで、上記後端面4Yが凹部3の底面3Fに当接可能となるように、軸4Cの突出長さが孔3Gの深さと等しくされており、掘削時に当該掘削工具が先進する際には、図1に示すようにこれら後端面4Y,4Zが底面3F,3Zにそれぞれ密着した状態とされる。このため、この前進時に拡径ビット4に作用する荷重や衝撃は、デバイス1のこれら底面3F,3Zに分散して受け止められることとなるので、拡径ビット4の特に軸4Cにこのような荷重や衝撃が集中して折損が生じたりするような事態をも、未然に防止することが可能となる。さらに、本実施形態では、パイロットビット7の軸部7Cについても、上述のようにこの軸部7Cが抜け止めされて取付孔6Aに取り付けられた状態で、ビット本体7Aの裏面部7B内周側の軸部7Cの周りの平坦面がデバイス1の先端面1Eに密着可能とされており、このため少なくとも軸部7Cのみに掘削時の荷重や衝撃が集中することはなく、しかもこの軸部7Cの抜け止めのために形成された上記ピン溝7G,7Gは軸線O方向に段違いにずれるように形成されていて、軸部7Cの断面積がこれらピン溝7G,7Gによって大きく削がれることもないので、上記凹凸部3,9の嵌合とも相俟ってその折損等をより一層確実に防止することが可能となる。
【0028】
なお、本実施形態では、このようにデバイス1側に凹部3が、またパイロットビット7側に凸部9がそれぞれ形成されているが、これとは逆にデバイス1の先端部1Aに凸部を、パイロットビット7の裏面部7Bに凹部を形成して嵌合させるようにしてもよく、あるいはこれらデバイス1とパイロットビット7との双方に互いに嵌合可能な凹凸部と凸凹部とを形成するようにしてもよい。また、本実施形態では、デバイス1とパイロットビット7との軸孔嵌合と、これらデバイス1およびパイロットビット7と拡径ビット4との軸孔嵌合とが、いずれもビット4,7の本体4A,7Aに形成された軸4B,4Cや軸部7Cをデバイス1やパイロットビット7の孔3G,9Dや取付孔6Aに嵌挿させることによるものとされているが、これらについても逆に、デバイス1側に軸部を設けてパイロットビット7に形成した取付孔に軸孔嵌合させたり、あるいはデバイス1やパイロットビット7に中心軸Xを中心とした軸を突設して拡径ビット4に形成した孔に回転可能に嵌挿したりするようにしてもよい。なお、このようにパイロットビット7に拡径ビット4の孔と嵌合する軸を設けたりした場合において、上記実施形態と同様にパイロットビット7側に中心軸Oを中心とした凸部9(第1の凸部9A)を設けてデバイス1側の凹部3と嵌合させるようにしたときには、この凸部9は上記軸の根元の周りに突出するように形成されることとなり、すなわちこの軸と凸部とで多段の円柱状に形成されることとなる。
【0029】
一方、本実施形態では、こうして軸孔嵌合により回転可能とされた拡径ビット4の先端側の軸4Bの外周と、該軸4Bが嵌挿されるパイロットビット7側の孔9Dの内周とに、これら拡径ビット4やパイロットビット7を構成する材質よりも高硬度のカラー10A,10Bが取り付けられている。従って、拡径ビット4が中心軸X回りに回転する際に、軸4Bと孔9Dとの間においてはこれら高硬度のカラー10A,10Bが摺動するだけであるので、長期の使用に伴って拡径ビット4が数多く拡縮径を繰り返しても、拡径ビット4の軸4Bやパイロットビット7の孔9Dには摩耗が生じることはなく、このような摩耗によって拡径ビット4にがたつきが生じたり軸4Bが折損したりするような事態を防止することができ、拡径ビット4の長寿命化を果たして、引いては当該掘削工具の寿命の延長を図ることが可能となる。
【0030】
しかも、本実施形態ではこのカラー10A,10Bが、拡径ビット4の先後端に突出する軸4B,4Cのうち外径の小さい先端側の軸4Bの外周と、この軸4Bが嵌合する孔9Dの内周とに取り付けられており、すなわち同じ摩耗量であっても摩耗による軸径の減少率が大きい小径の軸4Bがカラー10A,10Bによって保護されることとなるので、一層効果的にビット4の寿命の延長を図ることができる。ただし、後端側に突出する大径の軸4Cと孔3Gとの外内周にカラーを設けるようにしてもよく、またこれら先後端の軸4B,4Cと孔9D,3Gの双方に設けるようにしても勿論構わない。さらに、軸4B,4Cや孔9D,3Gの外内径が制限されざるを得ない場合などには、軸の外周と孔の内周とのいずれか一方のみにカラーを設けるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、デバイスにパイロットビットを、軸部を取付孔との嵌合によって取り付けることにより、従来のネジの螺合による取り付けのように掘削時の衝撃による緩みが生じるのを防いでパイロットビットの支持が不安定となったり軸部が折損したりするのを防止することができる一方、このデバイスの先端部とパイロットビットの裏面部とに設けられた凹凸部を互いに嵌合させることにより、掘削時の回転力に対して高い取付剛性をパイロットビットに与えることが可能となり、これらにより長期に亙って円滑かつ安定した掘削を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す一部破断側面図である。
【図2】図1に示す実施形態の拡径ビット4…が拡径した状態を示す先端視の一部破断正面図である。
【図3】図1に示す実施形態の拡径ビット4…が縮径した状態を示す先端視の一部破断正面図である。
【図4】図1に示す実施形態のデバイス1を示す側断面図である(ただし、後端部1Bは図示が略されている。)。
【図5】図4に示すデバイス1の先端視の正面図である。
【図6】図1に示す実施形態の拡径ビット4の側面図である(ただし、チップ5は図示が略されている。)。
【図7】図6に示す拡径ビット4の先端視の正面図である。
【図8】図1に示す実施形態のパイロットビット7の側断面図である(ただし、チップ5は図示が略されている。)。
【図9】図1に示す実施形態のパイロットビット7の先端視の正面図である。
【図10】図1に示す実施形態のパイロットビット7の後端視の背面図である。
【符号の説明】
1 デバイス
1A デバイス1の先端部
3 凹部
3F 凹部3の底面
3G 孔
3Z 孔3Gの孔底面
4 拡径ビット
4A 拡径ビット4の本体
4B,4C 拡径ビット4の軸
4Y 本体4Aの後端面
4Z 軸4Cの後端面
5 チップ
6A 取付孔
7 パイロットビット
7A パイロットビット7のビット本体
7B ビット本体7Aの裏面部
7C 軸部
8 ピン
9 凸部
9A 第1の凸部
9B 第2の凸部
10A,10B カラー
O デバイス1の軸線
X 拡径ビット4の中心軸
T 掘削時のデバイス1の回転方向

Claims (4)

  1. 軸線回りに回転されるデバイスの先端部外周に、上記軸線から偏心した中心軸回りに回転可能とされて該軸線からの外径が拡径した状態で位置決めされる拡径ビットが取り付けられるとともに、このデバイスの先端部中央には、上記拡径ビットよりも先端側に突出するビット本体を備えたパイロットビットが、軸部と取付孔との嵌合によって取り付けられて抜け止めされており、上記デバイスの先端部と、この先端部に対向する上記パイロットビットのビット本体の裏面部とには、上記軸線回りの周方向に互いに嵌合可能な凹部と凸部とが形成されていることを特徴とする掘削工具。
  2. 上記凹部は、上記拡径ビットが縮径した状態で該拡径ビットを収容可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の掘削工具。
  3. 上記拡径ビットは、上記中心軸を中心とした軸と孔との嵌合によって回転可能に取り付けられており、上記凸部はこの軸または孔の周囲に突出するように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の掘削工具。
  4. 上記拡径ビットは、少なくともその本体の後端面から上記中心軸に沿って後端側に突出する軸が上記デバイスに形成された孔に嵌合することによって回転可能に取り付けられており、この軸の上記本体の後端面からの突出長さが上記孔の深さと等しくされていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の掘削工具。
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