JP2004074692A - Tダイ - Google Patents

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JP2004074692A JP2002240703A JP2002240703A JP2004074692A JP 2004074692 A JP2004074692 A JP 2004074692A JP 2002240703 A JP2002240703 A JP 2002240703A JP 2002240703 A JP2002240703 A JP 2002240703A JP 2004074692 A JP2004074692 A JP 2004074692A
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manifolds
heat insulating
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JP2002240703A
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Shinichi Uchiumi
内海 真一
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Japan Steel Works Ltd
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Japan Steel Works Ltd
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Abstract

【課題】各マニホールド内の樹脂を互いに独立して加熱する。
【解決手段】第2のブロック3と第3のブロック4との合わせ面3a、4aにそれぞれ形成された凹部8a、8bにより第1の断熱部8が形成されている。また、第5のブロック6と第4のブロック5との合わせ面5a、6aにそれぞれ形成された凹部9a、9bにより第2の断熱部9が形成されている。第1のマニホールド11はヒータ10aにより、第2のマニホールド12はヒータ10bにより、第3のマニホールド13はヒータ10cによりそれぞれ加熱される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多層フィルムやシート等の製造に用いられるTダイに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、樹脂からなる多層フィルムやシート等は異なる樹脂が積層されたものであり、このようなシートの製造に用いられる装置の1つとしてマルチマニホールド式Tダイが知られている。
【0003】
図4に、従来のマルチマニホールド式Tダイの一例の側断面図を示す。
【0004】
図4に示すTダイ100は、流路が形成され、熱伝導性の高い4つの鋼製のブロック101〜104からなり、各ブロックを不図示のボルトで互いに固定することでマニホールド110〜112が形成されている。ブロック103、104の周囲には、各マニホールド110〜112内の樹脂を加熱溶融するための加熱体130が取り付けられている。各マニホールド110〜112内の温度制御は、各マニホールド110〜112付近の温度を温度計120〜122によりそれぞれ測定し、この測定結果に基づいて行われる。
【0005】
Tダイ100内にて幅方向に延びている各マニホールド110〜112は、1本に合流するように形成されており、各マニホールド110〜112に供給された、異なる溶融樹脂が合流することで多層フィルムとしてリップ105より吐出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、異なる種類の樹脂のそれぞれに応じた温度で各樹脂を加熱するために、各マニホールドで温度差をつけるように制御しようとしても、各ブロックは全て熱伝導性の高い鋼からなるため、温度差をつけることが困難である場合があった。
【0007】
そこで、本発明は、各マニホールドで温度差をつけることが容易なTダイを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明のTダイは、互いに接合することで、リップ、および前記リップに向けて1本に合流する複数のマニホールドを形成する複数のブロックと、前記各マニホールド内に供給された各溶融材料を加熱する複数のヒータとを有し、前記リップから前記各溶融材料を吐出するTダイにおいて、
各マニホールドのそれぞれに対応するヒータと、各マニホールド間のそれぞれに断熱部を有することを特徴とする。
【0009】
上記の通り、本発明のTダイは、各マニホールドに対応したヒータを備え、かつ、各マニホールド間に断熱部を有するので、ヒータからの熱が、加熱するべきマニホールド以外のマニホールドにブロックを介して伝わるのを抑制することができる。
【0010】
また、本発明のTダイの断熱部は、空気層であってもよく、この場合、空気層が、各ブロックの少なくとも一方の合わせ面に形成されている凹部からなるものであってもよい。また、空気層を形成する各ブロックどうしが溶接により接合されているものであってもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1に、本実施形態のTダイの側断面図を、また、図2に、図1に示したTダイに形成されている断熱部近傍の一部拡大図を示す。
【0013】
本実施形態のTダイ1は、溶融樹脂の通路となる第1〜第3のマニホールド11〜13を形成するとともに、ブロック間を断熱するため第1および第2の断熱部8、9を形成する熱伝導性の高い鋼製の第1〜第6のブロック2〜7と、各ブロックを加熱するヒータ10a、10b、10cと、溶融樹脂の温度を測定する熱電対14とを有する。
【0014】
第1のブロック2と第2のブロック3とは不図示のボルトにより互いに固定されており、その合わせ面で第1のマニホールド11を形成している。第1のブロック2には熱電対14を挿入するための孔が形成されている。第2のブロック3の外側壁には第2のブロック3を主に加熱することで第1のマニホールド11内の樹脂を加熱するヒータ10aが取り付けられている。
【0015】
第2のブロック3と第3のブロック4とは互いに溶接部16にて溶接して固定されており、その合わせ面3a、4aにそれぞれ形成された凹部8a、8bで第2のブロック3と第3のブロック4との間を断熱するための空気層である第1の断熱部8を形成している。また、第3のブロック4には、第3のブロック4を主に加熱することで、後述する第2のマニホールド12内の樹脂を加熱するヒータ10bが埋設されている。
【0016】
上述した第1のブロック2および第2のブロック3と同様に、第6のブロック7と第5のブロック6も不図示のボルトにより互いに固定されており、その合わせ面で第3のマニホールド13を形成している。第6のブロック7には熱電対14を挿入するための孔が形成されている。第5のブロック6の外側壁には第5のブロック6を加熱することで第3のマニホールド13内の樹脂を加熱するヒータ10cが取り付けられている。
【0017】
また、上述した第2のブロック3および第3のブロック4と同様に、第5のブロック6と第4のブロック5とは互いに溶接部16にて溶接して固定されており、その合わせ面5a、6aにそれぞれ形成された凹部9a、9bで第5のブロック6と第4のブロック5との間を断熱するための空気層である第2の断熱部9を形成している。また、第4のブロック5には、第4のブロック5を加熱することで、第3のブロック4内に埋設されているヒータ10bとともに第2のマニホールド12内の樹脂を加熱するヒータ10bが埋設されている。
【0018】
上述のようにしてボルトおよび溶接により固定された、第1〜第3のブロック2〜3と、第4〜第6のブロック5〜7とは、さらに互いに不図示のボルトより固定され、その合わせ面で第2のマニホールド12を形成しており、このようにして形成された第1〜第3のマニホールド11〜13は、1本に合流し、リップ15へと連通している。
【0019】
次に、各マニホールド内の樹脂の加熱に関して説明する。
【0020】
第1のマニホールド11内の樹脂は、第2のブロック3内を伝わってきたヒータ10aからの熱により加熱される。このヒータ10aによる熱が第2のマニホールド12内の樹脂に与える影響は少ない。これは、第2のブロック3と第3のブロック4との間に形成されている第1の断熱部8により断熱されているためである。なお、第2のブロック3と第3のブロック4とは溶接部16で溶接されているためヒータ10aからの熱は第2のブロック3から第3のブロック4へと伝わるものの概ね第1の断熱部8により断熱されているため、その影響は小さい。当然、第2のマニホールド12内の樹脂を加熱する第3のブロック4に埋設されたヒータ10bからの熱も第1の断熱部8により断熱されることで、第1のマニホールド11内の樹脂に伝わりにくくなっている。
【0021】
同様に、第2の断熱部9の存在により、第4のブロック5と第5のブロック6との間での伝熱量は少なく、概ね断熱されている。
【0022】
このように、第1のマニホールド11内の樹脂はヒータ10aにより加熱され、第2のマニホールド12内の樹脂はヒータ10bに加熱され、第3のマニホールド13内の樹脂はヒータ10cにより加熱されることとなり、各マニホールド内の樹脂を互いに独立して温度制御することが可能となる。
【0023】
なお、本実施形態では、例えば、第1の断熱部8は、第2のブロック3と第3のブロック4とのそれぞれに凹部8a、8bが形成されており、この2つの凹部を向かい合わせることで第1の断熱部8が形成される構成を一例として示したが、これに限定されるものではなく、第1の断熱部8が第2のブロック3、あるいは第3のブロック4のいずれか一方にのみに形成された凹部からなるものであってもよい。また、この凹部に熱伝導率の低い断熱部材が入っている構成であってもよい。
【0024】
【実施例】
図2に本発明の一実施例のTダイ51を示す。
【0025】
本実施例のTダイ51の構造は基本的に上述した実施形態のTダイ1と同様である。すなわち、Tダイ51は、溶融樹脂の通路となる第1〜第3のマニホールド61〜63を形成するとともに、ブロック間を断熱するため第1および第2の断熱部58、59を形成する熱伝導性の高い鋼製の第1〜第6のブロック52〜57と、各ブロックを加熱するヒータ60a、60b、60cと、溶融樹脂の温度を測定する熱電対64a、64b、64cとを有する。第1〜第3のマニホールド61〜63は、空気層である第1および第2の断熱部58、59によりそれぞれ断熱されている。第1の断熱部58を形成する第2のブロック53と第3のブロック54、また、第2の断熱部59を形成する第4のブロック55と第5のブロック56とは互いに溶接部66で溶接されている。
【0026】
このTダイ51のリップ65の長さは850mmである。
【0027】
以上の構成のTダイ51について、ヒータ60a、60b、60cにより加熱した際の各マニホールド近傍の温度を測定した。
【0028】
その結果、第1のマニホールド61近傍の温度が290℃、第2のマニホールド62近傍の温度が260℃、第3のマニホールド63近傍の温度が290℃となり、第1および第2のマニホールド61、63と、第2のマニホールド62と間に30℃の温度差をつけることができた。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、各マニホールドに対応したヒータを備え、かつ、各マニホールド間に断熱部を有するので、ヒータからの熱が、加熱するべきマニホールド以外のマニホールドにブロックを介して伝わるのを抑制することができる。よって、各マニホールド間で温度差をつける制御ができ、異なる種類の樹脂のそれぞれに応じた温度で各樹脂を加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるTダイの側断面図である。
【図2】図1に示したTダイに形成されている断熱部近傍の一部拡大図である。
【図3】本発明の一実施例であるTダイの側断面図である。
【図4】Tダイの一従来例の側断面図である。
【符号の説明】
1、51  Tダイ
2、52  第1のブロック
3、53  第2のブロック
3a、4a、5a、6a  合わせ面
4、54  第3のブロック
5、55  第4のブロック
6、56  第5のブロック
7、57  第6のブロック
8、58  第1の断熱部
8a、8b、9a、9b  凹部
9、59  第2の断熱部
10a、10b、10c、60a、60b、60c  ヒータ
11、61  第1のマニホールド
12、62  第2のマニホールド
13、63  第3のマニホールド
14、64a、64b、64c  熱電対
15、65  リップ
16、66  溶接部

Claims (4)

  1. 互いに接合することで、リップ、および前記リップに向けて1本に合流する複数のマニホールドを形成する複数のブロックと、前記各マニホールド内に供給された各溶融材料を加熱する複数のヒータとを有し、前記リップから前記各溶融材料を吐出するTダイにおいて、
    各マニホールド(11、12、13)のそれぞれに対応するヒータ(10a、10b、10c)と、
    前記各マニホールド(11、12、13)間のそれぞれに断熱部(8、9)とを有することを特徴とするTダイ。
  2. 前記断熱部(8、9)が空気層である、請求項1に記載のTダイ。
  3. 前記空気層が、前記各ブロック(3、4、5、6)の少なくとも一方の合わせ面(3a、4a、5a、6a)に形成されている凹部(8a、8b、9a、9b)からなる、請求項2に記載のTダイ。
  4. 前記空気層を形成する前記ブロック(3)と前記ブロック(4)とが溶接(16)により接合されているとともに、前記空気層を形成する前記ブロック(5)と前記ブロック(6)も溶接(16)により接合されている、請求項2または3に記載のTダイ。
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