JP2004074256A - 圧延線材の端部切捨方法とその切断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】常に適切な切捨量が把握されるようにすることで、無用な切り捨てを無くし歩留を向上させるとともに、品質異常部分が確実に切り捨てられるようにする圧延線材の品質確保のための先後端部切捨方法、および、そのための切断装置を提供する。
【解決手段】切断装置20である油圧カッターにより圧延線材17を端部より本体内に少しずつ追い込んで切断し、該圧延線材を切断するのに要した該油圧カッターの加圧力が目標値となるまで該圧延線材の先後端部を切り捨てる。油圧カッターに加圧力を表示する圧力計26を設ける。
【選択図】 図2
【解決手段】切断装置20である油圧カッターにより圧延線材17を端部より本体内に少しずつ追い込んで切断し、該圧延線材を切断するのに要した該油圧カッターの加圧力が目標値となるまで該圧延線材の先後端部を切り捨てる。油圧カッターに加圧力を表示する圧力計26を設ける。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧延によって伸長された線材の品質を確保するため、その先後端の品質異常部分を切り捨る方法、および、そのための切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多段に設けられたロールミルに通すことにより細径に伸長させた熱間圧延線材は、一般に工場出荷するに際してコイル状に巻回され、その両端部は冷却条件が一定せず圧延温度のバラツキが発生することから、両端部だけ硬度が異常に高いなど硬度や強度が規格から外れるおそれがあるので、従来から品質保持のために線材コイル巻数で一定長を切り捨てるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、切り捨てるべきコイル巻数は温度等の圧延環境によって変化するにも拘わらず従来では常に端から一定長を切り捨てていたので、正常部が無用に切り捨てられていたり、或いは切捨量が足りないと、異常部が残ったりするおそれがあった。
【0004】
そこで本発明は、常に適切な切捨量が把握されるようにすることで、無用な切り捨てを無くし歩留を向上させるとともに、品質異常部分が確実に切り捨てられるようにする圧延線材の品質確保のための先後端部切捨方法と装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明の端部切捨方法は、油圧カッターにより圧延線材を端部より本体内に少しずつ追い込んで切断し、該圧延線材を切断するのに要した該油圧カッターの加圧力が目標値となるまで該圧延線材の先後端部を切り捨てることを特徴とする。
また本発明の先後端部切断装置は、油圧カッターに加圧力を表示する圧力計を具備せしめたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に図面に従い本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係る熱間圧延ラインの平面図である。同図において鋼材は、加熱炉1、加熱装置2、粗列ミル3、カッター4、冷却室5、中間列ミル6、カッター7、中央ミル8、冷却室9,11、仕上げ前圧延機10,12、最終仕上げ圧延機13を通過することにより線径が数ミリの熱間圧延線材17となる。また、14はレイイングヘッドで、該レイイングヘッドはこの線材17をコンベヤ15上にループを描いて放出することで集束装置16にコイル状に巻き取られる。
【0007】
そして、集束装置16に巻き取られたコイル状の線材17は、図2に示したようにアーム18に吊下され、その両端部を本発明に係る切断装置20にて切断し切り捨てる。この切断装置20は、図3に示したように、フレーム21に固定した固定刃22と油圧シリンダ23の作動軸に固着された可動刃24とを対向状に配置してなる油圧カッターで、作動スイッチ25を押すことにより油圧シリンダ23が作動し、線材17を固定刃22と可動刃24の間に挟着し切断できるものである。なお、26は油圧シリンダ23による可動刃24の加圧力を表示する圧力計である。27は油圧ホースである。
【0008】
この切断装置20を使用して線材17の両端部を切り捨てるに際しては、先ず最初に予め決められたピッチ、例えばコイル巻数で1巻を切断する。その際、作業者は圧力計26により線材17の切断に要した加圧力を計測する。そして例えば1巻ずつ徐々に切断するなど切断長を徐々に増やし、切断に要した加圧力の変動に注意し、加圧力が目標値となるまで該線材17の先後端部を切り捨てる。これによって硬度が異常に高い先後端部を確実に切り捨てることができる。
ここで、加圧力の目標値は、線材の材質によって硬度が大きく変わるので、材料の硬さレベルに応じて目標値を設定すると良い。例えばカーボンの比率が高い材料は硬く、低い材料は軟らかいので、材質に応じて任意に定める。
【0009】
なお、図4は線材を切断する際の経過時間と加圧力との関係を示したグラフで、aは硬度が異常に高い部分を切断した際に得られる曲線、bは規格を満たす部分を切断した際に得られる曲線である。このように曲線を判別することによってより高精度に先後端部の品質異常部分を切り捨てることが可能となる。
【0010】
【発明の効果】
このように本発明は、油圧カッターにより圧延線材を端部より本体内に少しずつ追い込んで切断し、該圧延線材を切断するのに要した該油圧カッターの加圧力が目標値となるまで該圧延線材の先後端部を切り捨てるようにしたので、先後端を無用に長く切り捨てることなく、逆に異常部の切り捨て残りが防止でき、品質異常部分だけを確実に切り捨ることができるので、歩留を向上させるとともに、規格から外れた製品が出荷されるおそれをなくす有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す熱間圧延ラインの平面図。
【図2】本発明の実施形態を示す線材両端部の切捨作業の状況図。
【図3】本発明の実施形態を示す先後端部切断装置の正面図。
【図4】線材切断時の時間と圧力との関係を示したグラフ。
【符号の説明】
17 線材
20 切断装置
23 油圧シリンダ
26 圧力計
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧延によって伸長された線材の品質を確保するため、その先後端の品質異常部分を切り捨る方法、および、そのための切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多段に設けられたロールミルに通すことにより細径に伸長させた熱間圧延線材は、一般に工場出荷するに際してコイル状に巻回され、その両端部は冷却条件が一定せず圧延温度のバラツキが発生することから、両端部だけ硬度が異常に高いなど硬度や強度が規格から外れるおそれがあるので、従来から品質保持のために線材コイル巻数で一定長を切り捨てるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、切り捨てるべきコイル巻数は温度等の圧延環境によって変化するにも拘わらず従来では常に端から一定長を切り捨てていたので、正常部が無用に切り捨てられていたり、或いは切捨量が足りないと、異常部が残ったりするおそれがあった。
【0004】
そこで本発明は、常に適切な切捨量が把握されるようにすることで、無用な切り捨てを無くし歩留を向上させるとともに、品質異常部分が確実に切り捨てられるようにする圧延線材の品質確保のための先後端部切捨方法と装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明の端部切捨方法は、油圧カッターにより圧延線材を端部より本体内に少しずつ追い込んで切断し、該圧延線材を切断するのに要した該油圧カッターの加圧力が目標値となるまで該圧延線材の先後端部を切り捨てることを特徴とする。
また本発明の先後端部切断装置は、油圧カッターに加圧力を表示する圧力計を具備せしめたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に図面に従い本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係る熱間圧延ラインの平面図である。同図において鋼材は、加熱炉1、加熱装置2、粗列ミル3、カッター4、冷却室5、中間列ミル6、カッター7、中央ミル8、冷却室9,11、仕上げ前圧延機10,12、最終仕上げ圧延機13を通過することにより線径が数ミリの熱間圧延線材17となる。また、14はレイイングヘッドで、該レイイングヘッドはこの線材17をコンベヤ15上にループを描いて放出することで集束装置16にコイル状に巻き取られる。
【0007】
そして、集束装置16に巻き取られたコイル状の線材17は、図2に示したようにアーム18に吊下され、その両端部を本発明に係る切断装置20にて切断し切り捨てる。この切断装置20は、図3に示したように、フレーム21に固定した固定刃22と油圧シリンダ23の作動軸に固着された可動刃24とを対向状に配置してなる油圧カッターで、作動スイッチ25を押すことにより油圧シリンダ23が作動し、線材17を固定刃22と可動刃24の間に挟着し切断できるものである。なお、26は油圧シリンダ23による可動刃24の加圧力を表示する圧力計である。27は油圧ホースである。
【0008】
この切断装置20を使用して線材17の両端部を切り捨てるに際しては、先ず最初に予め決められたピッチ、例えばコイル巻数で1巻を切断する。その際、作業者は圧力計26により線材17の切断に要した加圧力を計測する。そして例えば1巻ずつ徐々に切断するなど切断長を徐々に増やし、切断に要した加圧力の変動に注意し、加圧力が目標値となるまで該線材17の先後端部を切り捨てる。これによって硬度が異常に高い先後端部を確実に切り捨てることができる。
ここで、加圧力の目標値は、線材の材質によって硬度が大きく変わるので、材料の硬さレベルに応じて目標値を設定すると良い。例えばカーボンの比率が高い材料は硬く、低い材料は軟らかいので、材質に応じて任意に定める。
【0009】
なお、図4は線材を切断する際の経過時間と加圧力との関係を示したグラフで、aは硬度が異常に高い部分を切断した際に得られる曲線、bは規格を満たす部分を切断した際に得られる曲線である。このように曲線を判別することによってより高精度に先後端部の品質異常部分を切り捨てることが可能となる。
【0010】
【発明の効果】
このように本発明は、油圧カッターにより圧延線材を端部より本体内に少しずつ追い込んで切断し、該圧延線材を切断するのに要した該油圧カッターの加圧力が目標値となるまで該圧延線材の先後端部を切り捨てるようにしたので、先後端を無用に長く切り捨てることなく、逆に異常部の切り捨て残りが防止でき、品質異常部分だけを確実に切り捨ることができるので、歩留を向上させるとともに、規格から外れた製品が出荷されるおそれをなくす有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す熱間圧延ラインの平面図。
【図2】本発明の実施形態を示す線材両端部の切捨作業の状況図。
【図3】本発明の実施形態を示す先後端部切断装置の正面図。
【図4】線材切断時の時間と圧力との関係を示したグラフ。
【符号の説明】
17 線材
20 切断装置
23 油圧シリンダ
26 圧力計
Claims (2)
- 油圧カッターにより圧延線材を端部より本体内に少しずつ追い込んで切断し、該圧延線材を切断するのに要した該油圧カッターの加圧力が目標値となるまで該圧延線材の先後端部を切り捨てることを特徴とした圧延線材の品質確保のための先後端部切捨方法。
- 油圧カッターに加圧力を表示する圧力計を具備せしめた圧延線材の品質確保のための先後端部切断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002241053A JP2004074256A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 圧延線材の端部切捨方法とその切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002241053A JP2004074256A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 圧延線材の端部切捨方法とその切断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004074256A true JP2004074256A (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=32023661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002241053A Pending JP2004074256A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 圧延線材の端部切捨方法とその切断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004074256A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009214164A (ja) * | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Nippon Steel Corp | 金属ストリップの変形抵抗予測方法および冷間タンデム圧延機のセットアップ方法 |
CN105195646A (zh) * | 2015-09-21 | 2015-12-30 | 宁波鑫淼机械有限公司 | 一种金属线材进料在线切断机 |
CN105215236A (zh) * | 2015-10-28 | 2016-01-06 | 枣庄海纳科技有限公司 | 矿用全自动切割机 |
CN108057818A (zh) * | 2016-11-07 | 2018-05-22 | 无锡华润华晶微电子有限公司 | 成型切脚机 |
CN112317654A (zh) * | 2020-11-06 | 2021-02-05 | 深圳市东佳信电线电缆有限公司 | 一种电缆生产用切割设备 |
-
2002
- 2002-08-21 JP JP2002241053A patent/JP2004074256A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009214164A (ja) * | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Nippon Steel Corp | 金属ストリップの変形抵抗予測方法および冷間タンデム圧延機のセットアップ方法 |
CN105195646A (zh) * | 2015-09-21 | 2015-12-30 | 宁波鑫淼机械有限公司 | 一种金属线材进料在线切断机 |
CN105195646B (zh) * | 2015-09-21 | 2017-12-01 | 宁波鑫淼机械有限公司 | 一种金属线材进料在线切断机 |
CN105215236A (zh) * | 2015-10-28 | 2016-01-06 | 枣庄海纳科技有限公司 | 矿用全自动切割机 |
CN108057818A (zh) * | 2016-11-07 | 2018-05-22 | 无锡华润华晶微电子有限公司 | 成型切脚机 |
CN108057818B (zh) * | 2016-11-07 | 2020-01-03 | 无锡华润华晶微电子有限公司 | 成型切脚机 |
CN112317654A (zh) * | 2020-11-06 | 2021-02-05 | 深圳市东佳信电线电缆有限公司 | 一种电缆生产用切割设备 |
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