JP2004073985A - 移床式ろ過装置 - Google Patents

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JP2004073985A
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Tatsuya Sakamoto
坂本 達哉
Yoshitaka Sugiyama
杉山 佳孝
Kiyoaki Kitamura
北村 清明
Shoji Kitabayashi
北林 庄治
Masaki Mizuno
水野 正毅
Kenji Shimizu
清水 健司
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

【課題】ろ材引抜き管への原水の流出を遮断して原水の短絡を生じないようにする。
【解決手段】ろ過槽1内に浮遊するろ材層3を形成して、供給された原水をろ材層3中へ上方から下方へ通過させてろ過するとともに、ろ材31の一部をろ材引抜き管44によってろ過槽1外へ引き抜いて浄化した後、再びろ材31をろ過槽1内に戻す。スクリーン2の一部にろ過槽1内の液面Lhよりも高い位置へ延びるろ材上昇管91を接続し、ろ材上昇管91内を浮力によって上昇したろ材31をろ材搬送管92によってろ材引抜き管44へ搬送する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は移床式ろ過装置に関し、特に、ろ材引抜き路を設けてろ材の一部を原水と共にろ過槽外へ引き抜いて洗浄した後、再びろ過槽内に戻すようにした移床式ろ過装置の構造改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
移床式ろ過装置には、浮遊性の発泡ポリスチレンや発泡ポリプロピレン等をろ材として使用したものがあり、ろ材が浮遊性のために流動性が高く目詰まりを起こしにくいこと、ろ材が軽いために洗浄が容易であること等の利点があるため注目されている。このような移床式ろ過装置の一例を図3に示す。
【0003】
図3において、ろ過槽1内の上部には中央を頂点とする山形断面のスクリーン2が配設されており、これの下方に液中に浮遊した状態で多数のろ材31が集積されて上下方向へ所定厚さのろ材層3が形成されている。ろ材層3の上部にはろ過槽1外から原水供給管41が貫通させてあり、原水供給管41の先端には上方へ拡開するガイド板42が装着されている。ろ材層3の下部には曝気用のエア供給ヘッダ5が配設されて、ろ過槽1外に設けたブロア51に接続されている。
【0004】
エア供給ヘッダ5の下方には処理水排出ヘッダ6が設けられて、これに接続された処理水排出管43がろ過槽1外へ延びている。処理水排出管43は途中で所定高さまで立ち上げられて補助管431によって外気に連通させられ、この後、再び下降させられている。原水供給管41を経てろ過槽内へ供給された原水(図3中の黒矢印)はろ材層3を上方から下方へ通過し、この間にろ材31のフィルタ作用によって懸濁物が捕捉除去されるとともに、エア供給ヘッダ5から供給されるエア(図3中の破線矢印)による曝気の下でろ材31に付着した微生物によって有機物が分解され除去される。浄化された処理水は処理水排出ヘッダ6を経て処理水排出管43によってろ過槽1外へ排出される。処理水排出管43は既述のように所定高さまで立ち上げられて外気に通じているから、ろ過槽1内の液位Lhはほぼ上記所定高さに維持される。
【0005】
スクリーン2の中心部直下にはろ材引抜き管44の先端が開口し、ろ材引抜き管44はろ過槽1外へ延びて、途中に設けた引抜きポンプ71を経て汚泥分離サイクロン72へ至っている。汚泥分離サイクロン72からはろ材戻し管46が延びてろ過槽1の下端部内に開口している。このような構造により、懸濁物を捕捉して汚染されたろ材31はろ材引抜き管44により汚泥分離サイクロン72に送られて懸濁物が汚泥として分離され、浄化される。浄化されたろ材31はろ材戻し管46によってろ過槽1の下部へ戻され、山形断面をなすガイド壁8の頂部中央に形成された開口81からろ材層3の最下位置へ浮上させられる。ろ材層3を構成するろ材31は順次上方へ移動して循環させられ、この過程で、下方へ移動する原水を浄化処理する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような移床式ろ過装置において、引抜きポンプ71によってろ材引抜き管44へろ材31を取り出すには原水と共に行う必要があるが、原水をろ材引抜き管44へ流すと汚泥分離サイクロン72では原水中に含まれる微細な懸濁物が分離されないために、原水がそのままろ過槽1内に戻されて処理水中に混入してしまい、いわゆる原水の短絡を生じる。したがって、ろ材31と共に引抜き管44へ流出させる原水量は少ないほど良いが、従来の装置ではろ過槽内の原水と一体にろ材を引き抜いているために、原水の短絡を生じることが避けられないという問題があった。
【0007】
そこで本発明はこのような課題を解決するもので、ろ材引抜き路への原水の流出を遮断して原水の短絡を生じないようにした移床式ろ過装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本第1発明では、ろ過槽(1)内に浮遊するろ材層(3)を形成して、供給された原水をろ材層(3)中へ上方から下方へ通過させてろ過するとともに、ろ材(31)の一部をろ材引抜き路(44)によってろ過槽(1)外へ引き抜いて浄化した後、再びろ材(31)をろ過槽(1)内に戻すようにした移床式ろ過装置において、ろ材(31)の一部をその浮力によってろ過槽(1)内の液位(Lh)よりも高い位置へ上昇させ、上昇したろ材(31)を上記ろ材引抜き路(44)へ移動させるようにする。
【0009】
本第1発明においては、ろ材の一部をその浮力によってろ過槽内の液位よりも高い位置へ上昇させて原水と分離し、その後、上昇したろ材をろ材引抜き路へ移動させるようにしている。したがって、ろ材の循環から原水が遮断されており、原水の短絡を生じることがない。
【0010】
本第2発明では、上記ろ過槽(1)内の液中でろ材(31)の浮上を抑えて上記ろ材層(3)を形成させるスクリーン(2)を設けるとともに、スクリーン(2)の一部にろ過槽(1)内の液面(Lh)よりも高い位置へ延びるろ材上昇路(91)を接続し、ろ材上昇路(91)内を浮力によって上昇したろ材(31)をろ材搬送路(92)によってろ材引抜き路(44)へ移動させるようにする。ろ材搬送路にはスクリューコンベア等の搬送機を設けると良い。
【0011】
本第3発明では、上記ろ材引抜き路(44)へ、原水からろ過された処理水の一部を搬送水として供給するようにする。本第3発明においては、搬送水を供給することによってろ材引抜き路に設けた引抜きポンプ等によるろ材の引抜きが良好に行われるとともに、処理水から分流させたものを搬送水として使用することにより、装置外から搬送水を得る必要がない。
【0012】
本第4発明では、上記ろ過槽(1)内の液位(Lh)を所望の値に制御する制御手段を設ける。本第4発明においては、ろ材の上昇位置を正確に調整することができるから、ろ材引抜き路へのろ材の移動をスムーズに行うことができる。
【0013】
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の移床式ろ過装置の全体構造を示す。基本構造は既に説明した従来のものと同様であり、同一部分には同一符号を付す。以下、相違点を中心に説明する。図1において、スクリーン2は中心部が開口して、ここに上下方向へ延びるろ材上昇管91の下端が接続されている。ろ材上昇管91の上端はろ過槽1内の液面を貫通して上方へ延び、外気に開放されている。ろ材上昇管91の上端部側壁にはろ材搬送管92が接続されて斜め下方へ延び、その先端は、上下方向へ延びるろ材引抜き管44の上端に形成された、上方へ開放するろ材受け部45に開口している。ろ材搬送管92内にはスクリューコンベアが設けられている(図示略)。処理水排出管43からは供給ポンプ73を介設した搬送水供給管47が分岐させられて、その先端は上記ろ材受け部45に開口している。これにより、処理水の一部が搬送水としてろ材受け部45に供給される。
【0015】
このような構造において、ろ過槽1内の液よりも比重の小さいろ材31はその浮力によって液位Lhよりも高い位置へろ材上昇管91内を上昇する。その上昇高h2について図2を参照しつつ説明する。図2において、h1はろ材31が液中に浸漬している領域の高さであり、ろ材31の真密度をρf、液の真密度をρw、空気に対するろ材31の占有率をλ、液に対するろ材31の占有率をεとすると、式(1)が成立する。そして、これを変形した式(2)よりh2が算出される。ρw>ρfであるからh2>0である。
【0016】
ρf・h2・λ+ρf・h1・ε=ρw・h1・ε…(1)
h2=(ε/λ)・h1(ρw−ρf)/ρf…(2)
【0017】
したがって、ろ材上昇管91(図1)を適当な長さとしておけば、その中を上昇したろ材31の高さがろ材上昇管91の高さにほぼ等しくなる。そこで、ろ材上昇管91の最上位置にあるろ材31をろ材搬送管92に設けたスクリューコンベアで順次ろ材受け部45に送る。ろ材受け部45に至ったろ材31は、ここに供給されている搬送水と共に引抜きポンプ71によって汚泥分離サイクロン72に送られる。汚泥分離サイクロン72で汚泥が分離され浄化されたろ材31は、ろ材戻し管45によって搬送水と共にろ過槽1の下部へ戻される。このようにして、ろ材31が循環させられる。本実施形態によれば、ろ材31の一部をその浮力によってろ過槽1内の液位Lhよりも高い位置へ上昇させて原水と分離し、その後、上昇したろ材31を処理水から分流させた搬送水によって汚泥分離サイクロン72へ送るようにしているから、ろ材31の循環経路から原水が遮断されており、原水の短絡を生じることがない。
【0018】
上記実施形態において、ろ材搬送管92内のろ材31の搬送は自然落下によっても良いが、スクリューコンベアを使用した方がより確実である。また、ろ材上昇管91内のろ材31の最上端位置を正確に調整するために液位Lhを能動的に制御するようにしても良く、このために、スライド機構等によって処理水排出管43の立ち上げ高さを変更できるようにし、あるいは処理水排出管43の立ち上げを行わず、これに代えて処理水排出管43中に流量制御弁を設ける等の制御手段を採用しても良い。なお、搬送水としては必ずしも処理水から分流させたものを使用する必要はないが、この方が装置外から搬送水を得る必要がない点で有利である。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、本発明の移床式ろ過装置によれば、ろ材引抜き管への原水の流出が遮断されるから原水の短絡を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す移床式ろ過装置の全体構成を示す図である。
【図2】液中に浮ぶろ材の上昇高を示す模擬的な図である。
【図3】従来の移床式ろ過装置の全体構成を示す図である。
【符号の説明】
1…ろ過槽、2…スクリーン、3…ろ材層、31…ろ材、44…ろ材引抜き管、91…ろ材上昇管、92…ろ材搬送管、Lh…液位。

Claims (4)

  1. ろ過槽内に浮遊するろ材層を形成して、供給された原水を前記ろ材層中へ上方から下方へ通過させてろ過するとともに、ろ材の一部をろ材引抜き路によってろ過槽外へ引き抜いて浄化した後、再び前記ろ材をろ過槽内に戻すようにした移床式ろ過装置において、ろ材の一部をその浮力によってろ過槽内の液位よりも高い位置へ上昇させ、上昇した前記ろ材を前記ろ材引抜き路へ移動させるようにしたことを特徴とする移床式ろ過装置。
  2. 前記ろ過槽内の液中で前記ろ材の浮上を抑えて前記ろ材層を形成させるスクリーンを設けるとともに、前記スクリーンの一部に前記ろ過槽内の液面よりも高い位置へ延びるろ材上昇路を接続し、当該ろ材上昇路内を浮力によって上昇した前記ろ材を前記ろ材搬送路によって前記ろ材引抜き路へ移動させるようにした請求項1に記載の移床式ろ過装置。
  3. 前記ろ材引抜き路へ、原水からろ過された処理水の一部を搬送水として供給するようにした請求項1又は2に記載の移床式ろ過装置。
  4. 前記ろ過槽内の液位を所望の値に制御する制御手段を設けた請求項1ないし3のいずれかに記載の移床式ろ過装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018523576A (ja) * 2015-08-18 2018-08-23 ユナイテッド アラブ エミレーツ ユニバーシティUnited Arab Emirates University 気体と液体とを接触させるためのシステム

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