JP2004073857A - 電子内視鏡 - Google Patents

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Satoru Ozawa
小澤 了
Kohei Iketani
池谷 浩平
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Abstract

【課題】デジタルビデオ信号を該サンプリング周波数とは異なった周波数のクロックパルスで外部に出力する際に映像再現時での画質の劣化を可及的に抑え得る。
【解決手段】電子内視鏡は、イメージセンサ12、アナログ/デジタル変換器22及び画素数変換処理回路28を有する。イメージセンサ12は光学的被写体像からアナログビデオ信号を作成し、アナログ/デジタル変換器22はイメージセンサからのアナログビデオ信号を所定のサンプリング周波数で順次デジタルビデオ信号に変換する。画素数変換処理回路28は、サンプリング周波数がクロックパルス周波数より大きい場合、間引き処理を施し、間引かれた画素を間引き処理後のデジタルビデオ信号に光るための係数演算手段を備え、サンプリング周波数がクロックパルスの周波数より小さい場合、補間処理を施し、補間される画素をデジタルビデオ信号を係数演算して得る係数演算手段を備える。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は被写体像をフルカラー映像として再現する電子内視鏡に関し、一層詳しくは電子内視鏡の画像信号処理部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、電子内視鏡は可撓性導管からなるスコープを具備し、このスコープはプロセッサと呼ばれる画像信号処理部に着脱自在に接続されるようになっている。スコープの先端部即ち遠位端にはCCD(charge coupled device)イメージセンサが固体撮像デバイスとして設けられ、このCCDイメージセンサは対物レンズ系と組み合わされ、この対物レンズ系によって撮られた光学的被写体像は固体撮像デバイスの受光面に結像させられる。また、かかるスコープ内には光ファイバー束からなる光ガイドが挿通させられ、その先端部即ち遠位端の端面は電子内視鏡のスコープの先端に位置し、その他方の端部即ち近位端は光源に接続させられる。
【0003】
このような電子内視鏡で用いられるCCDイメージセンサの画素数は通常のTVカメラ用のものに比べて大幅に少ないので、光学的被写体像をフルカラー映像として再現するために、いわゆる面順次方式が採用される。即ち、光源と光ガイドの近位端の端面との間には例えば回転式RGBカラーフィルタが介在させられ、その光ガイドの遠位端の端面からは三原色光である赤色光、緑色光及び青色光が順次射出させられ、被写体像が赤色光、緑色光及び青色光でもってCCDイメージセンサの受光面に順次結像され、そこから赤色ビデオ信号、緑色ビデオ信号及び青色ビデオ信号がアナログビデオ信号として所定の時間間隔で読み出される。
【0004】
CCDイメージセンサから読み出されたアナログビデオ信号は電子内視鏡の画像信号処理部に送られ、そこで適当な画像処理を受けた後にアナログ/デジタル変換器によってデジタルビデオ信号に変換される。各色のデジタルビデオ信号はフレームメモリに一時的に格納され、次いでそこから所定のタイミングで順次読み出された後にデジタル/アナログ変換器でアナログビデオ信号に戻される。なお、画像信号処理部のデジタル処理領域では必要に応じてデジタルビデオ信号に所望のデジタル画像処理を施すことができる。デジタル/アナログ変換器で得られたアナログビデオ信号は低域フィルタに送られ、続いて増幅器で増幅された後にTVモニタ装置に転送される。かくして、CCDイメージセンサで撮られた被写体像は適当な走査方式例えばNTSC方式あるいはPAL方式でTVモニタ装置の表示画面上に再現される。
【0005】
上述したような電子内視鏡のデジタル処理部では、各色のデジタルビデオ信号は画素単位で処理されるが、その処理はタイミングジェネレータから得られるクロックパルスに基づいて行なわれる。例えば、アナログ/デジタル変換器からのデジタルビデオ信号のサンプリング、フレームメモリへのデジタルビデオ信号 書込み、フレームメモリからのデジタルビデオ信号の読出し、デジタル/アナログ変換器へのデジタルビデオ信号の出力等については、タイミングジェネレータから発せられるクロックパルスに基づいて行なわれる。
【0006】
先に述べたように、スコープは画像信号処理部に対して着脱自在に接続されるようになっているが、これは使用目的に応じて複数種類のスコープを交換し得るようにするためである。これらスコープに使用されるCCDイメージセンサは2つのタイプに大別される。一方のタイプのCCDイメージセンサは例えば電子内視鏡を気管支カメラとして用いる場合にその気管支カメラ用スコープに組み込まれるものであり、その他方のタイプのCCDイメージセンサは例えば電子内視鏡を胃カメラとして用いる場合にその胃カメラ用スコープに組み込まれるものである。
【0007】
気管支カメラ用スコープに代表されるそのCCDイメージセンサと胃カメラ用スコープに代表されるそのCCDイメージセンサとの相違としては、前者のCCDイメージセンサが後者のCCDイメージセンサよりも一層小型化されているというだけでなく、それらCCDイメージセンサから得られるアナログビデオ信号をデジタルビデオ信号に変換する際のサンプリング周波数、即ちクロックパルスの周波数が異なることが知られている。例えば、NTSC方式の場合には、気管支カメラ用スコープのCCDイメージセンサで得られるアナログビデオ信号をデジタルビデオ信号に変換する際のサンプリング周波数(即ち、クロックパルスの周波数)は約12.27(12.2727)MHz であるのに対して、胃カメラ用スコープのCCDイメージセンサで得られるアナログビデオ信号をデジタルビデオ信号に変換する際のサンプリング周波数(即ち、クロックパルスの周波数)は約14.32(14.3182MHz) となり、またPAL方式の場合には前者のサンプリング周波数は14.75MHzとなり、後者のサンプリング周波数は約17.06(17.0682)MHz となる。要するに、現在のところ、電子内視鏡のスコープのCCDイメージセンサには上述した2つのタイプのいずれかが使用され、このため上述したタイミングジェネレータはかかる二種類のクロックパルスを選択的に出力するように構成され、これにより画像信号処理部は2つのタイプのCCDイメージセンサに対処している。
【0008】
ところで、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダ、画像処理用コンピュータ等の普及に伴い、近年、ビデオ信号のデジタル処理についての標準化が検討されて実際に行なわれている。例えば、Rec.601 規格(Recommendation ITU−R BT.601) では、輝度信号及び2種類の色差信号を含むデジタルコンポーネントビデオ信号を取り扱うものとされ、しかもデジタルコンポーネントビデオ信号の処理については13.5MHz の周波数を持つクロックパルスに基づいて行なうものとされる。言うまでもなく、そのような規格に応じたTVモニタ装置で電子内視鏡の映像を再現するためには、電子内視鏡も輝度信号及び2種類の色差信号を含むデジタルコンポーネントビデオ信号を作成し、そのデジタルコンポーネントビデオ信号を13.5MHz の周波数を持つクロックパルスで処理して出力することが必要である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上で述べたような電子内視鏡において、輝度信号及び2種類の色差信号を含むデジタルコンポーネントビデオ信号を作成しかつ13.5MHz の周波数のクロックパルスで処理して出力する方策として、デジタル/アナログ変換器から得られる三原色のアナログビデオ信号を色空間変換回路によって輝度信号及び二種類の色差信号に変換した後に更にアナログ/デジタル変換器でそれぞれデジタル輝度信号及び二種類のデジタル色差信号に変換して外部に出力する際にそのサンプリング周波数を13.5MHz とすることが容易に提案され得る。しかしながら、そのような提案の問題点としては、先ず、色空間変換処理をアナログ信号に対して行なうために特性のばらつきや信号の遅延時間の不揃い等のために再現映像に生じる画質劣化が指摘される。また、色空間変換処理回路の入力側及び出力側の双方に低域フィルタ及び増幅器が必要となるために、回路構成が嵩張るだけでなく製造コストも高くなるということも問題点として指摘されている。
【0010】
従って、本発明は上述したようなタイプの電子内視鏡であって、その本来の周波数とは異なった周波数のクロックパルスでデジタルビデオ信号を外部に出力し得ると共に映像再現時での画質の劣化を可及的に抑え得るように構成された電子内視鏡を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の局面による電子内視鏡は光学的被写体像からアナログビデオ信号を作成する固体撮像手段と、この固体撮像手段から得られるアナログビデオ信号を所定のサンプリング周波数で順次デジタルビデオ信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、このアナログ/デジタル変換手段から得られるデジタルビデオ信号をサンプリング周波数とは異なった周波数のクロックパルスで外部に出力させるべく該デジタルビデオ信号に画素数変換処理を施す画素数変換処理手段を具備して成るものである。サンプリング周波数がクロックパルスの周波数よりも大きい場合には、画素数変換処理手段はデジタルビデオ信号に画素数変換処理として間引き処理を施す。サンプリング周波数がクロックパルスの周波数よりも小さい場合には、画素数変換処理手段はデジタルビデオ信号に画素数変換処理として補間処理を施す。
【0012】
画素数変換処理手段がデジタルビデオ信号に対して間引き処理を施す場合、該画素数変換処理手段は一水平走査ラインのデジタルビデオ信号から所定数の画素数を間引く間引き手段と、この間引き手段によって間引かれた画素を間引き後のデジタルビデオ信号に生かすための係数演算手段とを包含し得る。また、画素数変換処理手段がデジタルビデオ信号に対して補間処理を施す場合、該画素数変換処理手段は一水平走査ラインのデジタルビデオ信号に所定数の画素数を補間する補間手段と、この補間手段によって補間されるべき画素をデジタルビデオ信号を係数演算して得るための係数演算手段とを包含し得る。
【0013】
上述した電子内視鏡では、更に、画素数変換処理手段によって得られたデジタルビデオ信号に色空間変換演算処理を施してデジタルコンポーネントビデオ信号を得るための色空間変換演算処理手段が設けられ得る。
【0014】
本発明の第2の局面による電子内視鏡は光学的被写体像からアナログビデオ信号を作成する固体撮像手段を持つスコープと、このスコープを着脱自在に接続させる画像信号処理部とを具備し、この画像信号処理部には固体撮像手段から得られるアナログビデオ信号を順次デジタルビデオ信号に変換するアナログ/デジタル変換手段が設けられ、該スコープにはアナログ/デジタル変換手段でアナログビデオ信号をデジタルビデオ信号に変換する際のサンプリング周波数情報を記憶するメモリ手段が設けられる。本発明の第2の局面によれば、画像信号処理部には、更に、メモリ手段からサンプリング周波数情報を読み出してそのサンプリング周波数を確認するためのサンプリング周波数確認手段と、このサンプリング周波数確認手段で確認されたサンプリング周波数とは異なった周波数のクロックパルスでデジタルビデオ信号を外部に出力させるべく該デジタルビデオ信号に画素数変換処理を施す画素数変換処理手段とが設けられる。
【0015】
本発明の第2の局面においては、スコープのメモリ手段にはサンプリング周波数情報としてクロックパルスの周波数よりも大きなサンプリング周波数かそれよも小さなサンプリング周波数のいずれかが記憶されている場合、サンプリング周波数確認手段がサンプリング周波数がクロックパルスの周波数よりも大きいと判断した際に画素数変換処理手段はデジタルビデオ信号に画素数変換処理として間引き処理を施し、サンプリング周波数確認手段がサンプリング周波数がクロックパルスの周波数よりも小さいと確認した際に画素数変換処理手段はデジタルビデオ信号に画素数変換処理として補間処理を施す。好ましくは、クロックパルスの周波数は約13.5MHz であり、このとき該周波数よりも大きなサンプリング周波数は14.32MHzとされ、また該周波数よりも小さなサンプリング周波数は約12.27MHzとされる。
【0016】
本発明の第2の局面において、スコープのメモリ手段にはサンプリング周波数情報として前記クロックパルスの周波数よりも大きな第1のサンプリング周波数と、前記クロックパルスの周波数よりも大きな第2のサンプリング周波数とが記憶されていてもよく、この場合、サンプリング周波数確認手段が第1のサンプリング周波数を確認した際に前記画素数変換処理手段がデジタルビデオ信号に第1の間引き処理を施し、前記サンプリング周波数確認手段が第2のサンプリング周波数を確認した際に前記画素数変換処理手段がデジタルビデオ信号に第2の間引き処理を施す。好ましくは、クロックパルスの周波数が約13.5MHz であり、このとき該周波数よりも大きな第1のサンプリング周波数は約14.75MHzとされ、また該周波数よりも大きな第2のサンプリング周波数は約17.06MHzとされる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による電子内視鏡の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0018】
図1を参照すると、本発明による電子内視鏡の一実施形態がブロック図として示される。なお、図1に示す実施例では、NTSC方式が採用されているものとする。電子内視鏡は可撓性導管からなるスコープ10を具備し、このスコープ10はプロセッサと呼ばれる画像信号処理部11に着脱自在に接続されるようになっている。スコープ10の先端部即ち遠位端にはCCDイメージセンサ12が設けられ、このCCDイメージセンサ12は対物レンズ系(図示されない)と組み合わされ、この対物レンズ系によって撮られた被写体像がCCDイメージセンサ12の受光面に結像させられる。
【0019】
また、スコープ10内には光ファイバー束からなる光ガイド13が挿通させられ、この光ガイド13の遠位端はスコープ10の遠位端まで延びる。光ガイド13の近位端はスコープ10の接続時に画像信号処理部11内の光ガイド14の外側端に接続され、光ガイド14の内側端は光源15に接続させられる。本実施形態では、電子内視鏡は面順次方式によるカラー映像を再現し得るように構成されるので、光源15と光ガイド14の内側端との間には回転式三原色カラーフィルタとして回転式RGBカラーフィルタ16と集光レンズ17とが介在させられ、光源15からの光は集光レンズ17によって光ガイド14の内側端面に集光させられる。回転式RGBカラーフィルタ16が所定の回転周波数30Hz(NTSC方式)で回転させられると、被写体は赤色光、緑色光及び青色光によって順次照明される。なお、PAL方式では、回転式RGBカラーフィルタの回転周波数は25Hzとなる。
【0020】
回転式RGBカラーフィルタ16は円板要素からなり、この円板要素はその中心から外周に向かって6つのセクタ領域に分割され、それらセクタ領域のうちの1つ置きの3つのセクタ領域は遮光領域とされ、その他の3つのセクタ領域がそれぞれ赤色フィルタ、緑色フィルタ及び青色フィルタとされる。回転式RGBカラーフィルタ16が30Hz(NTSC方式)で回転させられると、その1回転に要する時間は約33.3ms(1/30sec) となり、各色フィルタでの照明時間はほぼ33.3/6msとなる。光ガイド14の遠位端の端面からは赤色光(R) 、緑色光(G) 及び青色光(B) が毎33.3ms(1/30sec) 間にほぼ33.3/6msだけ順次射出させられて、被写体が赤色光(R) 、緑色光(G) 及び青色光(B) でもってCCDイメージセンサ12の受光面に順次結像される。
【0021】
CCDイメージセンサ12はその受光面に結像された各色の光学的被写体像を一フレーム分のアナログビデオ信号に変換し、その各色の一フレーム分のアナログビデオ信号は各色の照明時間(33.3/6ms)に続く次の遮光時間(33.3/6ms)に亘ってCCDイメージセンサ12から読み出される。なお、厳密に言うと、カラーフィルタ16からのそれぞれの色の出力パワー及びCCDイメージセンサ12の分光感度特性が異なるために、赤色光、緑色光及び青色光による照明時間はそれぞれ多少異なったものとされるが、しかしCCDイメージセンサ12からのそれぞれの色の一フレーム分のアナログビデオ信号の読出しは同じ遮光時間内で行われる。
【0022】
また、スコープ10内には適当な読出し専用メモリ例えば再書込み可能な読出し専用メモリ(EPROM)18が設けられ、このEPROM18にはスコープ10に組み込まれたCCDイメージセンサ12についての種々の情報が書き込まれる。スコープ10が画像信号処理部11に接続されると、画像信号処理部11内のシステムコントローラ19はEPROM18から情報を読み出す。EPROM18に書き込まれる情報のうち特に本発明に関連したものとしては、CCDイメージセンサ12で得られるアナログビデオ信号をデジタルビデオ信号に変換すべき際のサンプリング周波数の情報が挙げられる。このようなサンプリング周波数情報に基づいて、システムコントローラ19はタイミングジェネレータ20を作動する。即ち、CCDイメージセンサ12が気管支カメラ用スコープに代表されるようなタイプのものであれは、タイミングジェネレータ20からはクロックパルスが12.27MHzの周波数で出力され、またCCDイメージセンサ12が胃カメラ用スコープに代表されるようなタイプのものであれは、タイミングジェネレータ20からはクロックパルスが14.32MHzの周波数で出力される。
【0023】
CCDイメージセンサ12からの一フレーム分のアナログビデオ信号の読出しは周知のCCD駆動回路(図示されない)によって行われ、各色の一フレーム分のアナログビデオ信号はCCDプロセス回路21で所定の画像処理例えばガンマ補正等を受けた後にアナログ/デジタル(A/D)変換器22によって一フレーム分のデジタルビデオ信号に順次変換される。A/D変換器22からの各色の一フレーム分のデジタルビデオ信号のサンプリングについては、タイミングジェネレータ20から出力されるクロックパルスに基づいて行なわれ、このクロックパルスは上述したようにスコープ10のCCDイメージセンサ12のタイプに応じて12.27MHzあるいは14.32MHzの周波数を持つ。
【0024】
また、A/D変換器22からサンプリングされた三原色のそれぞれの一フレーム分のデジタルビデオ信号、即ち赤色デジタルビデオ信号(R) 、緑色デジタルビデオ信号(G) 及び青色デジタルビデオ信号(B) のそれぞれもタイミングジェネレータ20から出力される同じ周波数(12.27MHzあるいは14.32MHz)のクロックパルスに基づいてフレームメモリ23の記録領域23R、23G及び23Bにそれぞれ順次書き込まれ、更にフレームメモリ23の記録領域23R、23G及び23Bからの赤色デジタルビデオ信号、緑色デジタルビデオ信号及び青色デジタルビデオ信号の読出しもタイミングジェネレータ20から出力される同じ周波数のクロックパルスに基づいて行なわれる。
【0025】
フレームメモリ23から読み出された各色のデジタルビデオ信号はデジタル/アナログ(D/A)変換器24によってアナログビデオ信号に戻されて低域フィルタ(LPF)25を経た後に増幅器(AMP)26で増幅されてTVモニタ装置27に出力され、そのTVモニタ装置27の表示画面上でフルカラー映像の再現が行なわれる。
【0026】
本実施形態では、画像信号処理部11のデジタル画像領域からはRec.601 規格(Recommendation ITU−R BT.601) に従ってデジタルコンポーネントビデオ信号を出力するための出力系統が分岐し、その出力系統には一ライン画像信号処理回路28と出力フォーマット切換器29とが設けられる。先に述べたように、Rec.601 規格では、輝度信号及び2種類の色差信号からなるデジタルコンポーネントビデオ信号を取り扱うものとされ、しかもデジタルコンポーネントビデオ信号の処理については13.5MHz の周波数を持つクロックパルスに基づいて行なうものとされる。このことは、輝度信号及び2種類の色差信号からなるデジタルコンポーネントビデオ信号が一ライン画像信号処理回路28から13.5MHz の周波数を持つクロックパルスに基づいて出力されなければならいことを意味する。
【0027】
ところで、アナログ/デジタル変換器22からのデジタルビデオ信号のサンプリングを約14.32MHzの周波数のクロックパルスに基づいて行なう場合(即ち、デジタルビデオ信号を約14.32MHzの周波数のクロックパルスで処理する場合)には、一水平走査ラインに含まれる画素数は910 画素となり、またアナログ/デジタル変換器22からのデジタルビデオ信号のサンプリングを約12.27MHzの周波数のクロックパルスに基づいて行なう場合(即ち、デジタルビデオ信号を約12.27MHzの周波数のクロックパルスで処理する場合)には、一水平走査ラインに含まれる画素数は780 画素となる。一方、デジタルビデオ信号を13.5MHz の周波数のクロックパルスで処理する場合には、NTSC方式では、一水平走査ラインに含まれる画素数は858 画素となる。従って、14.32MHzの周波数あるいは12.27MHzの周波数のクロックパルスで処理されたデジタルビデオ信号を13.5MHz の周波数のクロックパルスで処理するためには、先ず、一水平走査ラインに含まれる画素数を910 画素あるいは780 画素から858 画素に変換することが必要である。要するに、一ライン画像信号処理回路28は画素数変換処理回路として機能するものである。
【0028】
一水平走査ラインに含まれる画素数を910 画素から858 画素に変換することは画素データの間引き処理によって行なうことが可能であり、また一水平走査ラインに含まれる画素数を780 画素から858 画素に変換することは画素データの補間処理によって行なうことが可能であるが、しかし再現映像の画質の劣化を抑えるためには、かかる間引き処理及び補間処理については後述するように工夫することが好ましい。
【0029】
図2に示すように、一ライン画像信号処理回路即ち画素数変換処理回路28はデジタル画像処理専用プロセッサ28aを包含し、このデジタル画像処理専用プロセッサ28aにはフレームメモリ23の記録領域23R、23G及び23Bから読み出された三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号が入力され、そこで三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号が同時に平行処理される。このようなデジタル画像処理専用プロセッサ28aとしては、例えばテキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments) 社製のSVP(Scan−Line Video Processor) を用いることが可能である。デジタル画像処理専用プロセッサ28aには三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号が14.32MHzの周波数あるいは12.27MHzの周波数のクロックパルスに基づいて入力され、そこで間引き処理あるいは補間処理が行なわれる。なお、14.32MHzの周波数あるいは12.27MHzの周波数のクロックパルスは勿論タイミングジェネレータ20から出力される(図1)。間引き処理あるいは補間処理後のデジタルビデオ信号は色空間変換処理を受けてデジタル輝度信号(Y) と2つのデジタル色差信号(U, V)に変換され、これらの信号はそこから13.5MHz の周波数のクロックパルスに基づいて出力される。図2に示すように、13.5MHz の周波数のクロックパルスは画素数変換処理回路28に設けられたタイミングジェネレータ28bから出力され、その出力はシステムコントローラ19によって制御される。
【0030】
テキサス・インスツルメンツ社製のSVPというデジタル画像処理専用プロセッサ28aでは、処理可能な1画素データの最大ビット数は48ビットであり、また48ビット構成の画素データについて最大1,024 画素分の画像データを同時に平行処理することができる。また、デジタル画像処理専用プロセッサ28aから出力される1画素データのビット数は最大で32ビットとされる。従って、通常、電子内視鏡では、各色のデジタルビデオ信号の1画素データが10ビット構成であるので、かかるデジタル画像処理専用プロセッサ28aでは、三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号の全てが同時に平行処理されて出力され得ることになる。また、上述したようなデジタル画像処理専用プロセッサ28aでは、三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号にどの様な処理を施すかについてはユーザ側でプログラムすることが可能である。
【0031】
図3を参照すると、デジタル画像処理専用プロセッサ28aの概略構成がブロック図として示される。同図から明らかなように、デジタル画像処理専用プロセッサ28aは入力側レジスタと、計算用レジスタ[01]…[0n]を含む第1の計算用レジスタ群と、演算ユニットと、計算用レジスタ[11]…[1n]を含む第2の計算用レジスタ群と、出力側レジスタとからなる。デジタル画像処理専用プロセッサ28aの入力側レジスタには三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号だけが入力されるのではなく、間引き処理及び補間処理に必要な一連の係数データ及び種々のフラグデータも予め入力される。
【0032】
詳述すると、図4に示すように、間引き処理及び補間処理に必要な一連の係数データ及び種々のフラグデータについては、垂直同期信号のブランキング期間にデジタル画像処理専用プロセッサ28aの入力側レジスタに順次入力された後にそれぞれ計算用レジスタのいずれかにコピーされて保持される。次いで、三原色の一水平走査ライン部のデジタルビデオ信号が水平同期信号毎にデジタル画像処理専用プロセッサ28aの入力側レジスタに順次入力される。三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号が入力側レジスタに入力される度に、そのデジタルビデオ信号と前もって入力された一連の係数データ及び種々のフラグデータとの間で所定のプログラムに従って演算が行なわれ、その演算結果も計算用レジスタのいずれかに保持される。必要な演算が全て行なわれると、最終的な演算結果はデジタル画像処理専用プロセッサ28aの出力側レジスタに送られ、そこから13.5MHz の周波数のクロックパルスに基づいて出力される。
【0033】
画素数変換処理回路28には更に読出し専用メモリ(ROM)28cが設けられ、このROM28cには上述したような一連の係数データ及び種々のフラグデータ、即ちデジタル画像処理専用プロセッサ28aで実行される間引き処理及び補間処理に必要なデータが格納される。ROM28cにはアドレスカウンタ28dから出力されるアドレスカウント信号が入力され、このアドレスカウント信号に基づいて、ROM28cからは所定のタイミングで必要なデータが出力される。即ち、アドレスカウンタ28dにはタイミングジェネレータ20からのクロックパルス(14.32MHzあるいは12.27MHz)が絶えず入力され、またアドレスカウンタ28dにはシステムコントローラ19から反転クリア(CLEAR)信号が入力される。反転クリア信号の立上がり及び立下がりはシステムコントローラ19により所定のプログラムに従って制御され、これによりアドレスカウンタ28dからのアドレスカウント信号の出力タイミングが制御されて、ROM28cからの所定のデータの出力タイミングが制御される。
【0034】
詳述すると、図5に示すように、反転クリア信号が低レベルから高レベルに立ち上がると、アドレスカウンタ28dからはアドレスカウント信号(n)が出力される。即ち、反転クリア信号が低レベルであるときにはアドレスカウンタからの出力は“0”とされているが、反転クリア信号が低レベルから高レベルに立ち上がると、その立上がり後のクロックパルス(CLK)の立ち上がりに応じてアドレスカウント信号として“n”が出力される。アドレスカウンタ28dからアドレスカウント信号“n”が出力されると、それに応じてROM28cからは例えば一連の係数データがクロックパルス(CLK)に基づいて順次出力され、その一連の係数データはデジタル画像処理専用プロセッサ28aの入力側レジスタ(図3)に入力されて所定のアドレスに一時的に格納される。要するに、アドレスカウンタ28dはROM28cからのデータの出力タイミングを制御し、これにより該データをデジタル画像処理専用プロセッサ28aの入力側レジスタの所定アドレスに格納するように機能し、一連の係数データはその後にデジタル画像処理専用プロセッサ28aの入力側レジスタに入力されて来るデジタルビデオ信号の個々の画素データの格納アドレスにそれぞれ対応させられる。
【0035】
図2に示すように、ROM28cにはシステムコントローラ19から制御信号が入力されるようになっているが、この制御信号に応じてROM28cから出力されるデータの種類、即ち間引き処理用データであるか補間処理用データであるかが決定される。詳述すると、スコープ10が画像信号処理部11に接続されると、システムコントローラ19は上述したようにEPROM18から情報を読み込み、その情報のうちサンプリング周波数情報に基づいてタイミングジェネレータ20から出力されるべきクロックパルスの周波数(14.32MHzあるいは12.27MHz)を決定し、ROM28cから出力されるべきデータの種類を決定する。即ち、サンプリング周波数が14.32MHzであるときは、ROM28cから出力されるデータは間引き処理用のものとされ、サンプリング周波数が12.27MHzであるときは、ROM28cから出力されるデータは補間処理用のものとされる。
【0036】
次に、画素数変換処理回路28で行なわれる間引き処理について具体的に説明する。上述したように、デジタルビデオ信号を14.32MHzの周波数のクロックパルスで処理する場合には、各色のデジタルビデオ信号の一水平走査ラインに含まれる画素数は910 画素であり、この一水平走査ライン分の910 画素を858 画素に変換して13.5MHz の周波数のクロックパルスで出力するためには、910 画素から52画素間引かなければならない。
【0037】
図6にはデジタル画像処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタに取り込まれた910 画素データ(変換前)が部分的に図示されている。同図から明らかなように、本実施形態では、910 画素データは26の画素グループに分けられ、各画素グループには35画素データが含まれる。更に、各画素グループは2つのサブ画素グループに分けられ、一方のサブ画素グループには16画素データが含まれ、もう一方のサブ画素グループには17画素データが含まれる。それぞれのサブ画素グループから1画素データずつ間引くことにより、910 画素データの全体から52画素データが均一に間引かれる(変換後)。しかしながら、本実施形態では、52画素データを910 画素データから単純に間引くのではなく、間引かれるべき52の画素データは残される画素データに生かされる。
【0038】
詳述すると、各色のデジタルビデオ信号の一水平走査ラインに含まれる910 画素データを35画素データずつ26の画素グループに分けたとき、各画素グループに含まれる35画素データについては、図7に示すようにX(35n−17) … X(n) … X(35n+17)として表せる。これら画素データX(35n−17) … X(n) … X(35n+17)は図8の演算表に示すような演算処理を受けた後にそれぞれX’(35n−17) … X’(n) …X’(35n+17) に置き換えられる。
【0039】
即ち、画素データX(35n−17) からX(35n−1)までの17の画素データを含むサブ画素グループについては、個々の画素データ自身に係数kdn を乗じたものとその画素データの直前に隣接した画素データに係数(1−kdn)を乗じたものとの和に置き換えられ(このとき係数kdn は0/8 から8/8 まで順次変えられ、係数(1−kdn) は8/8 から0/8 まで順次変えられる)、また画素データX(35n−0)からX(35n+17) までの18個の画素データを含むサブ画素グループについては、個々の画素データ自身に係数kdn を乗じたものとその画素データの直後に隣接した画素データに係数(1−kdn) を乗じたものとの和に置き換えられる(このとき係数kdn は8/8 から0/8 まで順次変えられ、係数(1−kdn) は0/8 から8/8 まで順次変えられる)。
【0040】
なお、図8の演算表において、画素データX(35(n−1)+17) は当該画素グループの直前に隣接する画素グループに含まれる最後の画素データとなるものであり、また画素データX(35(n+1)−17) は当該画素グループの直後に隣接する画素グループに含まれる最初の画素データとなるものである。
【0041】
次いで、図9に示すように、X’(35n−17)からX’(35n−1) までの17個の画素データは画素データX’(35n−16)からX’(35n−1) までの16個の画素データとして置き換えられ、その結果として画素データX’(35n−17)が間引かれ、また、X’(35n−0) からX’(35n+17)までの18個の画素データは画素データX’(35n−0) からX’(35n+16)までの17個の画素データとして置き換えられ、その結果として画素データX’(35n+17)が間引かれることになる。この間引き処理時、図9から明らかなように、16個の画素データX’(35n−16)ないしX’(35n−1) から成るサブ画素グループは17個の画素データX’(35n−0) ないしX’(35n+16)から成るサブ画素グループに対して1画素分のスペースを空けるようにシフトされる。かくして、すべてのサブ画素グループは互いに1画素分のスペースだけ間隔を置いた状態となる。なお、図8に示した演算表から明らかなように、X’(35n−16)からX’(35n+16)までの33個の画素データ中には元の35個の画素データX(35n−17) からX(35n+17) の全てが生かされているので、間引き処理による映像再現の画質劣化は問題とならない。
【0042】
言うまでもなく、上述した間引き処理は画素数変換処理回路28のデジタル画像処理専用プロセッサ28aで行なわれ、間引き処理後の一水平走査ライン分の画素データ(858画素) はデジタル画像処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタ内に格納されているが、これら858 個の画素データは間引き処理前の一水平走査ライン分の画素データ(910画素) の格納領域にわたって存在する。即ち、26個のそれぞれの画素グループ(33画素からなる) は1画素データ分だけ離されて格納され、しかも各画素グループのサブ画素グループ(16画素と17画素) も1画素データ分だけ離されて格納される。
【0043】
図10の(1) には、デジタル画像処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタ内に格納された間引き処理前の一水平走査ライン分の画素データの配列の一部が模式的に示され、また図10の(2) には、間引き処理後の一水平走査ライン分の画素データの配列の一部が模式的に示されている。図10の(2) から明らかなように、画素グループ(33画素) は互いに1画素データだけ離され、また各画素グループのサブ画素グループ(16画素と17画素) も1画素データ分だけ離される。従って、間引き処理後の一水平走査ライン分の画素データについては、かかる1画素データ分のスペース“1S”を詰める処理が必要となる。テキサス・インスルメンツ社製のSVPというデジタル画像処理専用プロセッサ28aにあっては、計算レジスタ内で一連の画素データを一回でシフトし得るシフト量は4画素データ分のスペースに限られているために、かかる1画素データ分のスペース詰め処理については合理的に行なわれるべきであり、これについて以下に説明する。
【0044】
先ず、図10の(2) に示すようなフラグデータFD−1に基づく処理より、1画素データ分のスペース“1S”が4つ置きに詰められると、そのスペース詰め箇所の直後の1画素データ分のスペース“1S”は図10の(3) に示されるように2画素データ分のスペース“2S”となる。なお、フラグデータFD−1は前もってROM28cから読み出されてデジタル画像処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタに格納されているものである。次いで、図10の(3) に示すようなフラグデータFD−2に基づく処理により、スペース“2S”が詰められると、その直後の1画素データ分のスペース“1S”は図10の(4) に示すように3画素データ分のスペース“3S”となる。
【0045】
続いて、図10の(3) に示すようなフラグデータFD−3に基づく処理により、スペース“3S”が詰められると、その直後の1画素データ分のスペース“1S”は図10の(5) に示すように3画素データ分のスペース“4S”となる。その結果、一水平走査ライン分の画素データの配列については、互いに隣接する2つの画素グループ同士が4画素データ分のスペース“4S”でもって隔てられることになる。即ち、図10の(5) に示す段階では、66個の画素データからなる画素グループが互いに4画素データ分のスペース“4S”でもって隔てられることになり、これは図11の(1) に示す段階と同じである。なお、フラグデータFD−2及びFD−3もフラグデータFD−1の場合と同様に前もってROM28cから読み出されてデジタル画像処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタに格納されているものである。
【0046】
図11の(1) において、互いに隣接する画素グループ(66画素)間の4画素データ分のスペース“4S”の全てを詰めるために、先ず、図11の(2) に示すようなフラグデータFD−4に基づく処理により、最外端部側に位置する画素グループ(66画素)をそこに隣接した画素グループ(66画素)側にシフトさせられ、これによりその間のスペース詰めが図11の(3) に示すように行なわれる。次いで、図11の(3) に示すようなフラグデータFD−5に基づく処理により、スペース詰めの行なわれた66×2個の画素データの全体をそこに隣接した画素グループ(66画素)側にシフトさせられ、これによりその間のスペース詰めが図11の(4) に示すように行なわれる。続いて、図11の(4) に示すようなフラグデータFD−6に基づく処理により、スペース詰めの行なわれた66×3個の画素データの全体をそこに隣接した画素グループ(66画素)側にシフトさせられ、これによりその間のスペース詰めが行なわれる。同様な態様でフラグデータFD−7〜FD−15 に基づいてスペース詰め処理が繰り返されると、図11の(5) に示すように、全てのスペース“4S”についてのスペース詰めが完了する。なお、フラグデータFD−4〜FD−15 についても、フラグデータFD−1の場合と同様に、前もってROM28cから読み出されてデジタル画像処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタに格納されているものである。
【0047】
先に述べたように、デジタルビデオ信号が12.27MHzの周波数のクロックパルスで処理される場合には、画素数変換処理回路28では補間処理が行なわれ、このとき各色のデジタルビデオ信号の一水平走査ラインに含まれる画素数は780 画素であり、この一水平走査ライン分の780 画素を858 画素に変換して13.5MHz の周波数のクロックパルスで出力するためには、780 画素に対して78画素を補間しなければならない。
【0048】
図12にはデジタル画像処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタに取り込まれた780 画素データ(変換前)が部分的に図示されている。同図から明らかなように、780 画素データのうちの10画素毎に1画素データを補間することにより、780 画素データの全体に対して均等に78画素データを補間することができる(変換後)。このような補間処理を行なうためには、各10画素毎に1画素データ分のスペースを与えることが必要であり、このようなスペース付与をかかるデジタル画像処理専用プロセッサ28aで合理的に行なうために以下のような手順が取られる。
【0049】
先ず、図13の(1) に示すように、デジタル画像処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタに格納された780 画素データを40画素データずつ区分して20個の画素グループを得る。この場合、780 画素データを40画素データずつ区分すると、19個の画素グループが得られ、20画素データが余ることになるが、しかし20画素をダミーデータとして加えることにより20個の画素グループ(40画素)を得る。要するに、一水平走査ラインに含まれる総画素数を有効画素データ数780 にダミーデータとして20画素を加えて800 とする訳である。
【0050】
図13の(1) を参照すると、そこには800 画素を20個の画素グループ(40画素)に区分した状態が模式的に示される。先ず、最外端部側に位置する画素グループに図13の(2) に示すように4画素分のスペース“4S”がダミーデータとして加えられ、次いでフラグデータFD−Aに基づく処理により、最外端部側に隣接した画素グループ(40画素)に4画素データ分のスペース“4S”が与えられる。同様に、図13の(3) 、(4) 及び(5) から明らかなように、フラグデータFD−B、FD−C及びFD−Dに基づく処理により、順次隣接する画素グループのそれぞれには4画素データ分のスペース“4S”が与えられ、最終的には19番目のフラグデータFD−Sに基づく処理が完了すると、20個全ての画素グループの各々には4画素データ分のスペース“4S”が与えられる。
【0051】
要するに、20個の画素グループの各々には40画素データに4画素データ(スペース“4S”)がダミーとして加えられ、結果として、一水平走査ライン分の総画素データ数が880 となる。この880 の総画素数には当初にダミーデータとして加えた20画素データ及びその20画素データに対するスペース分“2S”が含まれる。なお、フラグデータFD−A〜FD−Sは間引き処理の際のフラグデータと同様に前もってROM28cから読み出されてデジタル画像処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタに格納されているものである。
【0052】
図14の(1) は一水平走査ライン分の880 画素データを44画素データずつ区分して44画素データからなる画素グループが部分的に模式的に示され、各画素グループにはダミーデータとされた4画素データがスペース“4S”として示される。図14の(1) に示すようなフラグデータFD−Tに基づく処理により、スペース“4S”に隣接した10画素データからなるサブ画素グループが3画素データ分のスペース“3S”だけ詰められ、このため該サブ画素グループには1画素データ分のダミーデータ (即ち、スペース“1S”) が与えられる。
【0053】
次いで、図14の(2) に示すようなフラグデータFD−Uに基づく処理により、スペース“3S”に隣接した10画素データからなるサブ画素グループが2画素データ分のスペース“2S”だけ詰められ、このため該サブ画素グループは1画素データ分のダミーデータ (即ち、スペース“1S”) が与えられる。次に、図14の(3) に示すようなフラグデータFD−Vに基づく処理により、スペース“2S”に隣接した10画素データからなるサブ画素グループが2画素データ分のスペース“1S”だけ詰められ、これにより各画素グループ (44画素) に含まれる各サブ画素グループには11画素データが与えられ、その一方の端に位置した1画素データがダミーデータ(即ち、スペース“1S”)となる。なお、フラグデータFD−T、FD−U及びFD−Vも間引き処理の際のフラグデータと同様に前もってROM28cから読み出されてデジタル画像処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタに格納されているものである。
【0054】
以上の処理が終了すると、一水平走査ラインには11画素からなるサブ画素グループが総計80個含まれるが、そのうちの2個のサブ画素グループ、即ち当初にダミーデータとして加えた20画素データに対応する2個のサブ画素グループが切り捨てられ、かくして一水平走査ラインに含まれる総画素数は880−22=858画素とされる。図15に示すように、これら858 画素データを改めて11画素データずつ区分して78個の画素グループに分けると、各画素グループに含まれる11個の画素データについては、X(11n+0)… X(11n+5) … X(11n+10)として表せる。これら画素データX(11n+0)… X(11n+5) … X(11n+10)は図16の演算表に示すような演算処理を受けた後にそれぞれX’(11n+0) … X’(11n+5) … X’(11n+10) に置き換えられる。即ち、画素データX(11n+0)… X(11n+5) … X(11n+10)については、個々の画素データ自身に係数kup を乗じたものとその画素データの直後に隣接した画素データに係数(1−kup)を乗じたものとの和に置き換えられ(このとき係数kupは0/8 から8/8 まで順次変えられ、係数(1−kup) は8/8 から0/8 まで順次変えられる)。
【0055】
なお、画素データX(11n+0)は各画素グループに含まれるダミーデータ(即ち、スペース“1S”)に対応するものであり、この画素データX(11n+0)には図16の演算表から明らかなように係数として0/8 が乗じられるので、画素データX(11n+0)がどのような数値であってもその他の画素データには何等影響を及ぼすことはない。また、図16の演算表において、画素データX(11(n+1)+0)は当該画素グループの直後に隣接する画素グループに含まれる最初の画素データ(即ち、ダミーデータ)となるものであり、これにも係数として0/8 が乗じられるので、画素データX(11(n+1)+0)がどのような数値であってもその他の画素データには何等の影響を及ぼすことはない。
【0056】
図16に示した演算表から明らかなように、本実施形態による補間処理では、連続した10個の個々の画素データの成分を適宜合成することにより、連続した11個の画素データを得るので、連続した10個の画素データのうちの1つを単に重複さることにより、連続した11個の画素データを得る補間処理に比べて、画質の優れた映像再現を得ることができる。
【0057】
図17には、電子内視鏡の画像信号処理部11からデジタルビデオ出力を出力する際のデジタルビデオ信号出力ルーチンが示され、このルーチンを参照して画素数変換処理回路28の動作について説明する。なお、図17のデジタルビデオ信号出力ルーチンは例えば画像処理部11に設けられたデジタルビデオ信号出力スイッチ(図示されない)をオンすることにより実行されるものであり、またかかるデジタルビデオ信号出力スイッチがオンされる前に画像信号処理部11は既に動作状態にあって、スコープ10からは三原色のビデオ信号が順次読み出されてフレームメモリ23に書き込まれると共にそこから三原色デジタルビデオ信号が読み出されているものとする。
【0058】
ステップ1701では、垂直同期信号が検出されたか否かが確認され、垂直同期信号を検出するまで待機状態となる。垂直同期信号を検出すると、ステップ1702に進み、そこでサンプリング周波数の数値が確認される。なお、システムコントローラ19は上述したように画像信号処理部11に接続されたスコープ10のEPROM18から所定の情報を読み出しており、その情報はシステムコントローラ19内の読出し書込み可能なメモリ(RAM)内に保持されている。従って、ステップ1702では、読出し書込み可能なメモリ(RAM)内のサンプリング周波数情報にアクセスすることにより、その数値を確認することが可能である。
【0059】
ステップ1702において、もしサンプリング周波数が14.32MHzであれば、ステップ1703に進み、そこで間引き処理用データ、即ち一連の係数データkdn 及び(1−kdn) ならびにフラグデータFD−1〜FD−15 がブランキング期間にわたって読み出され、それらデータはデジタル画像処理専用プロセッサ28aの入力側レジスタに取り込まれて、その適当な計算レジスタ内にそれぞれに格納される(図4参照)。次いで、ステップ1704に進み、そこで間引き処理ルーチンが実行される。
【0060】
図18を参照すると、間引き処理ルーチンが示され、ステップ1801では、ブランキング期間後にデジタル画像処理専用プロセッサ28aに入力されてくる三原色の一水平走査ライン分の画素データ (各色の画素数910)に対して、一連の係数データkdn 及び(1−kdn) による係数変換処理が施される(図8及び図9参照)。次いで、ステップ1802では、係数変換処理後の画素データに対して、フラグデータFD−1〜FD−15 に基づくスペース詰め処理が施される(図10及び図11参照)。かくして、デジタル処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタ内には間引き処理後の三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号 (各色の画素数858)が保持される。
【0061】
一方、ステップ1702において、もしサンプリング周波数が12.27MHzであると確認されると、ステップ1705に進み、そこで補間処理用のデータ、即ち一連の係数データkup 及び(1−kup) ならびにフラグデータFD−A〜FD−Vがブランキン期間にわたって取り込まれて、その適当な計算レジスタ内にそれぞれに格納される(図4参照)。次いで、ステップ1706に進み、そこで補間処理ルーチンが実行される。
【0062】
図19を参照すると、補間処理ルーチンが示され、ステップ1901では、ブランキング期間後にデジタル画像処理専用プロセッサ28aに入力されてくる三原色の一水平走査ライン分の画素データ (各色の画素数780)に対して、フラグデータFD−A〜FD−Vに基づくスペース空け処理が施される(図13及び図14参照)次いで、スペース空け処理後の画素データに対して、画素データ (各色の画素数858)に対して、一連の係数データkup 及び(1−kup) による係数変換処理が施される(図16参照)。かくして、デジタル処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタ内には補間処理後の三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号 (各色の画素数858)が保持される。
【0063】
上述したように、間引き処理及び補間処理のいずれにおいても、それぞれの処理後には、三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号 (各色の画素数858)がデジタル画像処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタによって保持されている。ステップ1707では、それら三原色のデジタルビデオ信号(R) 、(G) 及び(B) に色空間変換演算処理を施して輝度信号(Y) と2つの色差信号(U=B−Y) 及び(V=R−Y) とを作成する。このとき輝度信号(Y) については、例えば720 画素分が求められ、また色差信号(U) 及び(V) のそれぞれについては、例えば360 画素分が求められる。
【0064】
ステップ1708では、次の水平同期信号が検出されたか否かが判断され、次の水平同期信号が検出されると、ステップ1709に進み、そこで輝度信号(Y) と色差信号(U) 及び(V) とが13.5MHz の周波数のクロックパルスに基づいてデジタル画像処理専用プロセッサ28aから出力される(図2)。次いで、ステップ1710では、スコープ10のEPROM18から読み出されたサンプリング周波数の数値が確認される。即ち、サンプリング周波数が14.32MHzのときは、ステップ1704に戻り、次の三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号に対して、上述したような間引き処理及び色空間変換演算処理が施され、またサンプリング周波数が12.27MHzのときは、ステップ1706に戻り、次の三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号に対して、上述したような補間処理及び色空間変換演算処理が施される。
【0065】
13.5MHz の周波数のクロックパルスに基づいてデジタル画像処理専用プロセッサ28aから順次出力される輝度信号(Y) と色差信号(U) 及び(V) とは図1に示すように出力フォーマット切換器29に一旦入力された後にそこから所望のフォーマットで出力される。例えば、出力フォーマット切換器29からは、輝度信号(Y) が2回出力される間に色差信号(U) 及び(V) がそれぞれ1回出力される。
【0066】
図1に示す電子内視鏡にPAL方式が採用されているとすると、先の記載から明らかなように、CCDイメージセンサ12から読み出されたアナログビデオ信号をアナログ/デジタル変換器22によってデジタルビデオ信号に変換する際のサンプリング周波数は14.75MHzあるいは17.06MHzのいずれかとなる。詳述すると、CCDイメージセンサ12が気管支カメラ用スコープに代表されるようなスコープに組み込まれているものであれば、そのEPROM18にはサンプリング周波数の情報として14.75MHzが書き込まれ、またCCDイメージセンサ12が胃カメラ用スコープに代表されるようなスコープに組み込まれているものであれば、そのEPROM18にはサンプリング周波数の情報として17.06MHzが書き込まれている。
【0067】
一方、タイミングジェネレータ20はサンプリング周波数の情報に基づいてA/D変換器22に対して14.75MHzのサンプリング用クロックパルスあるいは17.06MHzのサンプリング用クロックパルスを選択的に出力するようにシステムコントローラ19によって制御される。同様に、タイミングジェネレータ20からはフレームメモリ23に対するデジタルビデオ信号の書込み用クロックパルス及びその読出し用クロックパルスとして14.75MHzのクロックパルスあるいは17.06MHzのクロックパルスが選択的に出力されることになる。
【0068】
ところで、PAL方式にあっては、アナログ/デジタル変換器22からのデジタルビデオ信号のサンプリングを14.75MHzの周波数のクロックパルスに基づいて行なう場合(即ち、デジタルビデオ信号を14.75MHzの周波数のクロックパルスで処理する場合)には、一水平走査ラインに含まれる画素数は944 画素となり、またアナログ/デジタル変換器22からのデジタルビデオ信号のサンプリングを17.06MHzの周波数のクロックパルスに基づいて行なう場合(即ち、デジタルビデ オ信号を約17.06MHzの周波数のクロックパルスで処理する場合)には、一水平走査ラインに含まれる画素数は1092画素となる。一方、PAL方式では、デジタルビデオ信号を13.5MHz の周波数のクロックパルスで処理する場合には、一水平走査ラインに含まれる画素数は864 画素となる。従って、14.75MHzの周波数あるいは17.06MHzの周波数のクロックパルスで処理されたデジタルビデオ信号を13.5MHz の周波数のクロックパルスで処理するためには、先ず、一水平走査ラインに含まれる画素数を944 画素あるいは1092画素から864 画素に変換することが必要である。
【0069】
一水平走査ラインに含まれる画素数を944 画素あるいは1092画素から864 画素に変換することはNTSC方式で述べたような画素データの間引き処理によって行なうことが可能であり、これについて以下に詳細に説明する。
【0070】
先ず、944 画素から864 画素に間引き処理する場合について述べると、図20に示すように、各色のデジタルビデオ信号の一水平走査ラインに含まれる944 画素データは59画素データずつ16の画素グループに分けられ、各画素グループは更に12画素データから成る4つのサブ画素グループと11画素データから成る1つのサブ画素グループとに分けられる(変換前)。各サブ画素グループから1画素データずつ間引くと、各画素グループに含まれる59画素データは54画素データとなり、これにより一水平走査ラインの944 画素は864(54×16) 画素に変換される(変換後)。
【0071】
各色のデジタルビデオ信号の一水平走査ラインに含まれる944 画素データを59画素ずつ16の画素グループに分けたとき、各画素グループに含まれる59画素データについては、図21に示すようにX(59n+0)… X(59n+58)として表せる。これら画素データX(59n+0)… X(59n+58)は図22及び図23の演算表に示すような演算処理を受けた後にそれぞれX’(59n+0) … X’(59n+58) に置き換えられる。即ち、画素データX(59n+0)… X(59n+58)の59の画素データについては、個々の画素データ自身に係数kfn を乗じたものとその画素データの直後に隣接した画素データに係数(1−kfn)を乗じたものとの和に置き換えられる。このとき係数kfn については1.000 から0.000 までの間で適宜変えられ、一方係数(1−kdn) については0.000 から1.000 までの間で適宜変えられる。なお、図22及び図23の演算表でその最終段に含まれる画素データX(59(n+1)+0)は当該画素グループの直後に隣接する画素グループに含まれる最初の画素データとなるものである。
【0072】
次いで、図22及び図23に示すように、X’(59n+0) ないしX’(59n+11)の12画素データから成るサブ画素グループのうちから最後の画素データX’(59n+11)が間引かれ、同様にそれ以後のサブ画素グループのそれぞれからもその最後の画素データX’(59n+23)、X’(59n+35)、X’(59n+47)及びX’(59n+58)が間引かれる。なお、図22及び図23に示した演算表から明らかなように、間引き後に残された画素データ中には元の59個の画素データX(59n+0)からX(59n+58) の全てが生かされているので、間引き処理による映像再現の画質劣化は問題とならない。
【0073】
NTSC方式での間引き処理の際に説明したように、上述した間引き処理も画素数変換処理回路28のデジタル画像処理専用プロセッサ28aで行なわれ、間引き処理後の一水平走査ライン分の画素データ(864画素) はデジタル画像処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタ内に格納保持されることになるが、これら864 個の画素データは間引き処理前の一水平走査ライン分の画素データ(944画素) の格納領域にわたって存在する。即ち、16の画素グループに含まれるすべてのサブ画素グループは1画素データ分に相当するスペースだけ離されて格納された状態となっている。このようなスペース詰めについては図10及び図11を参照して説明した場合と同様に適当なフラグデータに基づいて適宜行なうことができる。
【0074】
次に、1092画素から864 画素に間引き処理する場合について述べると、図24に示すように、各色のデジタルビデオ信号の一水平走査ラインに含まれる1092画素データは91画素データずつ12の画素グループに分けられ、各画素グループは更に5画素データから成る15のサブ画素グループと4画素データから成る4つのサブ画素グループとに分けられる(変換前)。なお、図24に示すように、4画素データから成る4つのサブ画素グループについては5画素データから成る15のサブ画素グループ中に均等に配置されることが好ましい。各サブ画素グループから1画素データずつ間引くと、各画素グループに含まれる91画素データは72画素データとなり、これにより一水平走査ラインの1092画素は864(72×12) 画素に変換される(変換後)。
【0075】
各色のデジタルビデオ信号の一水平走査ラインに含まれる1092画素データを91画素ずつ12の画素グループに分けたとき、各画素グループに含まれる91画素データについては、図25に示すようにX(91n+0)… X(91n+90)として表せる。これら画素データX(91n+0)… X(91n+90)は図26及び図27の演算表に示すような演算処理を受けた後にそれぞれX’(91n+0) … X’(91n+90) に置き換えられる。即ち、画素データX(91n+0)… X(91n+90)の91の画素データについては、個々の画素データ自身に係数kwp を乗じたものとその画素データの直後に隣接した画素データに係数(1−kwp)を乗じたものとの和に置き換えられる。このとき係数kwp については1.000 から0.000 までの間で適宜変えられ、一方係数(1−kwp) については0.000 から1.000 までの間で適宜変えられる。なお、図26及び図27の演算表でその最終段に含まれる画素データX(91(n+1)+0)は当該画素グループの直後に隣接する画素グループに含まれる最初の画素データとなるものである。
【0076】
次いで、図26及び図27に示すように、X’(91n+0) ないしX’(91n+4) の5画素データから成るサブ画素グループのうちから最後の画素データX’(91n+4) が間引かれ、同様にそれ以後のサブ画素グループのそれぞれからもその最後の画素データX’(91n+9) 、X’(91n+14)、X’(91n+18)、X’(91n+23)、X’(91n+28)、(91n+33)、X’(91n+38)、X’(91n+42)、X’(91n+47)、X’(91n+52)、X’(91n+57)、X’(91n+62)、X’(91n+66)、(91n+71)、X’(91n+76)、X’(91n+81)、X’(91n+86)及びX’(91n+90)が間引かれる。なお、図26及び図27に示した演算表から明らかなように、間引き後に残された画素データ中には元の91個の画素データX(91n+0)からX(91n+90) の全てが生かされているので、間引き処理による映像再現の画質劣化は問題とならない。
【0077】
NTSC方式での間引き処理の際に説明したように、上述した間引き処理も画素数変換処理回路28のデジタル画像処理専用プロセッサ28aで行なわれ、間引き処理後の一水平走査ライン分の画素データ(864画素) はデジタル画像処理 専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタ内に格納保持されることになるが、これら864 個の画素データは間引き処理前の一水平走査ライン分の画素データ(1092 画素) の格納領域にわたって存在する。即ち、12の画素グループに含まれるすべてのサブ画素グループは1画素データ分に相当するスペースだけ離されて格納された状態となっている。このようなスペース詰めについては図10及び図11を参照して説明した場合と同様に適当なフラグデータに基づいて適宜行なうことができる。
【0078】
図28には、PAL方式を採用した電子内視鏡の画像信号処理部11からデジタルビデオ出力を出力する際のデジタルビデオ信号出力ルーチンが示され、このルーチンを参照してPAL方式での画素数変換処理回路28の動作について説明する。なお、図28のデジタルビデオ信号出力ルーチンは例えば画像処理部11に設けられたデジタルビデオ信号出力スイッチ(図示されない)をオンすることにより実行されるものであり、またかかるデジタルビデオ信号出力スイッチがオンされる前に画像信号処理部11は既に動作状態にあって、スコープ10からは三原色のビデオ信号が順次読み出されてフレームメモリ23に書き込まれると共にそこから三原色デジタルビデオ信号が読み出されているものとする。
【0079】
ステップ2801では、垂直同期信号が検出されたか否かが確認され、垂直同期信号を検出するまで待機状態となる。垂直同期信号を検出すると、ステップ2802に進み、そこでサンプリング周波数の数値が確認される。なお、システムコントローラ19は上述したように画像信号処理部11に接続されたスコープ10のEPROM18から所定の情報を読み出しており、その情報はシステムコントローラ19内の読出し書込み可能なメモリ(RAM)内に保持されている。従って、ステップ2802では、読出し書込み可能なメモリ(RAM)内のサンプリング周波数情報にアクセスすることにより、その数値を確認することが可能である。
【0080】
ステップ2802において、もしサンプリング周波数が14.75MHzであれば、ステップ2803に進み、そこで第1の間引き処理用データ、即ち一連の係数データkfn 及び(1−kfn) ならびにフラグデータがブランキング期間にわたって読み出され、それらデータはデジタル画像処理専用プロセッサ28aの入力側レジスタに取り込まれて、その適当な計算レジスタ内にそれぞれに格納される(図4参照)。次いで、ステップ2804に進み、そこで第1の間引き処理ルーチンが実行される。
【0081】
図29を参照すると、第1の間引き処理ルーチンが示され、ステップ2901では、ブランキング期間後にデジタル画像処理専用プロセッサ28aに入力されてくる三原色の一水平走査ライン分の画素データ (各色の画素数944)に対して、一連の係数データkfn 及び(1−kfn) による係数変換処理が施される(図22及び図23参照)。次いで、ステップ2902では、係数変換処理後の画素データに対して、フラグデータに基づくスペース詰め処理が図10及び図11に示した場合と同様な態様で行なわれる。かくして、デジタル処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタ内には間引き処理後の三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号 (各色の画素数864)が保持される。
【0082】
一方、ステップ2802において、もしサンプリング周波数が17.06MHzであると確認されると、ステップ2805に進み、そこで第2の間引き処理用データ、即ち一連の係数データkwp 及び(1−kwp) ならびにフラグデータがブランキング期間にわたって読み出され、それらデータはデジタル画像処理専用プロセッサ28aの入力側レジスタに取り込まれて、その適当な計算レジスタ内にそれぞれに格納される(図4参照)。次いで、ステップ2806に進み、そこで第2の間引き処理ルーチンが実行される。
【0083】
図30を参照すると、第2の間引き処理ルーチンが示され、ステップ3001では、ブランキング期間後にデジタル画像処理専用プロセッサ28aに入力されてくる三原色の一水平走査ライン分の画素データ (各色の画素数1092) に対して、一連の係数データkwp 及び(1−kwp) による係数変換処理が施される(図26及び図27参照)。次いで、ステップ3002では、係数変換処理後の画素データに対して、フラグデータに基づくスペース詰め処理が図10及び図11に示した場合と同様な態様で行なわれる。かくして、デジタル処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタ内には間引き処理後の三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号 (各色の画素数864)が保持される。
【0084】
上述したように、第1の間引き処理及び第2の間引き処理のいずれにおいても、それぞれの処理後には、三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号 (各色の画素数864)がデジタル画像処理専用プロセッサ28aのいずれかの計算レジスタによって保持されている。ステップ2807では、それら三原色のデジタルビデオ信号(R) 、(G) 及び(B) に色空間変換演算処理を施して輝度信号(Y) と2つの色差信号(U=B−Y) 及び(V=R−Y) とを作成する。このとき輝度信号(Y) については、例えば720 画素分が求められ、また色差信号(U) 及び(V) のそれぞれについては、例えば360 画素分が求められる。
【0085】
ステップ2808では、次の水平同期信号が検出されたか否かが判断され、次の水平同期信号が検出されると、ステップ2809に進み、そこで輝度信号(Y) と色差信号(U) 及び(V) とが13.5MHz の周波数のクロックパルスに基づいてデジタル画像処理専用プロセッサ28aから出力される(図2)。次いで、ステップ2810では、スコープ10のEPROM18から読み出されたサンプリング周波数の数値が確認される。即ち、サンプリング周波数が14.75MHzのときは、ステップ2804に戻り、次の三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号に対して、上述したような第1の間引き処理及び色空間変換演算処理が施され、またサンプリング周波数が17.06MHzのときには、ステップ2806に戻り、次の三原色の一水平走査ライン分のデジタルビデオ信号に対して、上述したような第2の間引き処理及び色空間変換演算処理が施される。
【0086】
13.5MHz の周波数のクロックパルスに基づいてデジタル画像処理専用プロセッサ28aから順次出力される輝度信号(Y) と色差信号(U) 及び(V) とは図1に示すように出力フォーマット切換器29に一旦入力された後にそこから所望のフォーマットで出力される。例えば、出力フォーマット切換器29からは、輝度信号(Y) が2回出力される間に色差信号(U) 及び(V) がそれぞれ1回出力される。
【0087】
上述の実施形態では、デジタルビデオ信号をRec.601 規格で処理し得る例について説明したが、その他の標準化規格で処理し得るようにデジタルビデオ信号の画素数変換を行い得ることが理解されるべきである。
【0088】
【発明の効果】
以上の記載から明らかように、本発明によれば、所定の周波数のクロックパルスで処理されるデジタルビデオ信号がその画素数変換により別の周波数のクロックパルスで処理されることになるので、映像再現時での画質の劣化が大幅に抑えることが可能である。また、すべての処理がデジタル処理とされるので、その回路構成は簡素化され、電子内視鏡の製造コストの増大化も抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子内視鏡の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示した画素数変換処理回路の詳細ブロック図である。
【図3】図2に示したデジタル画像処理専用プロセッサの概略模式図である。
【図4】図2に示したデジタル画像処理専用プロセッサへの各種データの入力形態を示す概念図である。
【図5】図2に示した読出し専用メモリへのクロックパルスの入力と反転クリア信号との関係を示すタイミングチャートである。
【図6】NTSC方式で14.32MHzで処理される一水平走査ライン分のデジタル画素データの910 画素を858 画素に画素数変換する際の間引き処理の概略を示す模式図である。
【図7】一水平走査ラインに含まれる910 画素データを35画素データからなるグループに区分した場合の個々の画素データの配列を一般式で示す模式図である。
【図8】図2に示したデジタル画像処理専用プロセッサで図6での間引き処理を行なう際に伴う画素データの係数変換処理を模式的に示す演算表である。
【図9】図8の演算表に示した係数演算後に行なわれる画素データの間引き処理を示す模式図である。
【図10】画素データ間引き処理後に行なわれる画素データのスペース詰め処理の前半を示す模式図である。
【図11】画素データ間引き処理後に行なわれる画素データのスペース詰め処理の後半を示す模式図である。
【図12】NTSC方式で12.27MHzで処理される一水平走査ライン分のデジタル画素データの780 画素を858 画素に画素数変換する際の補間処理の概略を示す模式図である。
【図13】一水平走査ライン分の画素データの補間処理に伴う画素データのスペース空け処理の前半を示す模式図である。
【図14】一水平走査ライン分の画素データの補間処理に伴う画素データのスペース空け処理の後半を示す模式図である。
【図15】一水平走査ラインに含まれる858 画素データを11画素データからなるグループに区分した場合の個々の画素データの配列を一般式で示す模式図である。
【図16】図2に示したデジタル画像処理専用プロセッサで図12での補間処理を行なう際に伴う画素データの係数変換処理を模式的に示す演算表である。
【図17】図2に示した画素数変換処理回路で実行されるNTSC方式でのデジタルビデオ信号出力ルーチンを説明するフローチャートである。
【図18】図17のデジタルビデオ信号出力ルーチンに含まれる間引き処理ルーチンを説明するためのフローチャートである。
【図19】図17のデジタルビデオ信号出力ルーチンに含まれる補間処理ルーチンを説明するためのフローチャートである。
【図20】PAL方式で14.75MHzで処理される一水平走査ライン分のデジタル画素データの944 画素を864 画素に画素数変換する際の間引き処理の概略を示す模式図である。
【図21】一水平走査ラインに含まれる944 画素データを59画素データからなるグループに区分した場合の個々の画素データの配列を一般式で示す模式図である。
【図22】図2に示したデジタル画像処理専用プロセッサで図20での間引き処理を行なう際に伴う画素データの係数変換処理を模式的に示す演算表の前半部分である。
【図23】図2に示したデジタル画像処理専用プロセッサで図20での間引き処理を行なう際に伴う画素データの係数変換処理を模式的に示す演算表の残りの後半部分である。
【図24】PAL方式で17.06MHzで処理される一水平走査ライン分のデジタル画素データの1092画素を864 画素に画素数変換する際の間引き処理の概略を示す模式図である。
【図25】一水平走査ラインに含まれる1092画素データを91画素データからなるグループに区分した場合の個々の画素データの配列を一般式で示す模式図である。
【図26】図2に示したデジタル画像処理専用プロセッサで図24での間引き処理を行なう際に伴う画素データの係数変換処理を模式的に示す演算表の前半部分である。
【図27】図2に示したデジタル画像処理専用プロセッサで図24での間引き処理を行なう際に伴う画素データの係数変換処理を模式的に示す演算表の残りの後半部分である。
【図28】図2に示した画素数変換処理回路で実行されるPAL方式でのデジタルビデオ信号出力ルーチンを説明するフローチャートである。
【図29】図28のデジタルビデオ信号出力ルーチンに含まれる第1の間引き処理ルーチンを説明するためのフローチャートである。
【図30】図28のデジタルビデオ信号出力ルーチンに含まれる第2の間引き処理ルーチンを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 スコープ
11 画像信号処理部
12 CCDイメージセンサ
13・14 光ガイド
15 光源
16 回転式RGBカラーフィルタ
17 集光レンズ
18 EPROM
19 システムコントローラ
20 タイミングジェネレータ
21 CCDプロセス回路
22 アナログ/デジタル(A/D)変換器
23 フレームメモリ
24 デジタル/アナログ(D/A)変換器
25 低域フィルタ(LPF)
26 増幅器(AMP)
27 TVモニタ装置
28 画素数変換処理回路
28a デジタル画像処理専用プロセッサ
28b タイミングジェネレータ
28c ROM
28d アドレスカウンタ

Claims (12)

  1. 光学的被写体像からアナログビデオ信号を作成する固体撮像手段と、この固体撮像手段から得られるアナログビデオ信号を所定のサンプリング周波数で順次デジタルビデオ信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、このアナログ/デジタル変換手段から得られるデジタルビデオ信号を前記サンプリング周波数とは異なった周波数のクロックパルスで外部に出力させるべく該デジタルビデオ信号に画素数変換処理を施す画素数変換処理手段を具備し、
    前記サンプリング周波数が前記クロックパルスの周波数よりも大きく、前記画素数変換処理手段がデジタルビデオ信号に画素数変換処理として間引き処理を施し、前記画素数変換処理手段が一水平走査ラインのデジタルビデオ信号から所定数の画素数を間引く間引き手段と、この間引き手段によって間引かれた画素を間引き後のデジタルビデオ信号に生かすための係数演算手段とを包含することを特徴とする電子内視鏡。
  2. 請求項1に記載の電子内視鏡において、前記サンプリング周波数が約14.32MHzであり、前記クロックパルスの周波数が約13.5MHz であり、前記デジタルビデオ信号の一水平走査ラインに含まれる画素数が910 画素から858 画素に変換されることを特徴とする電子内視鏡。
  3. 請求項1に記載の電子内視鏡において、前記サンプリング周波数が約14.75MHzであり、前記クロックパルスの周波数が約13.5MHz であり、前記デジタルビデオ信号の一水平走査ラインに含まれる画素数が944 画素から864 画素に変換されることを特徴とする電子内視鏡。
  4. 請求項1に記載の電子内視鏡において、前記サンプリング周波数が約17.06MHzであり、前記クロックパルスの周波数が約13.5MHz であり、前記デジタルビデオ信号の一水平走査ラインに含まれる画素数が1092画素から864 画素に変換されることを特徴とする電子内視鏡。
  5. 光学的被写体像からアナログビデオ信号を作成する固体撮像手段と、この固体撮像手段から得られるアナログビデオ信号を所定のサンプリング周波数で順次デジタルビデオ信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、このアナログ/デジタル変換手段から得られるデジタルビデオ信号を前記サンプリング周波数とは異なった周波数のクロックパルスで外部に出力させるべく該デジタルビデオ信号に画素数変換処理を施す画素数変換処理手段を具備し、
    前記サンプリング周波数が前記クロックパルスの周波数よりも小さく、前記画素数変換処理手段がデジタルビデオ信号に画素数変換処理として補間処理を施し、前記画素数変換処理手段が一水平走査ラインのデジタルビデオ信号に所定数の画素数を補間する補間手段と、この補間手段によって補間されるべき画素を前記デジタルビデオ信号を係数演算して得るための係数演算手段とを包含することを特徴とする電子内視鏡。
  6. 請求項5に記載の電子内視鏡において、前記サンプリング周波数が約12.27MHzであり、前記クロックパルスの周波数が約13.5MHz であり、前記デジタルビデオ信号の一水平走査ラインに含まれる画素数が780 画素から858 画素に変換されることを特徴とする電子内視鏡。
  7. 請求項1又は請求項5に記載の電子内視鏡において、前記画素数変換処理手段によって得られたデジタルビデオ信号に色空間変換演算処理を施してデジタルコンポーネントビデオ信号を得るための色空間変換演算処理手段とをさらに備えたことを特徴とする電子内視鏡。
  8. 光学的被写体像からアナログビデオ信号を作成する固体撮像手段を持つスコープと、このスコープを着脱自在に接続させる画像信号処理部とを具備し、前記画像信号処理部には前記固体撮像手段から得られるアナログビデオ信号を順次デジタルビデオ信号に変換するアナログ/デジタル変換手段が設けられ、前記スコープには前記アナログ/デジタル変換手段でアナログビデオ信号をデジタルビデオ信号に変換する際のサンプリング周波数情報を記憶するメモリ手段が設けられている電子内視鏡において、
    前記画像信号処理部には、更に、前記メモリ手段からサンプリング周波数情報を読み出してそのサンプリング周波数を確認するためのサンプリング周波数確認手段と、このサンプリング周波数確認手段で確認されたサンプリング周波数とは異なった周波数のクロックパルスでデジタルビデオ信号を外部に出力させるべく該デジタルビデオ信号に画素数変換処理を施す画素数変換処理手段とを備え、
    前記サンプリング周波数が前記クロックパルスの周波数よりも大きく、前記画素数変換処理手段がデジタルビデオ信号に画素数変換処理として間引き処理を施し、前記画素数変換処理手段が一水平走査ラインのデジタルビデオ信号から所定数の画素数を間引く間引き手段と、この間引き手段によって間引かれた画素を間引き後のデジタルビデオ信号に生かすための係数演算手段とを包含することを特徴とする電子内視鏡。
  9. 光学的被写体像からアナログビデオ信号を作成する固体撮像手段を持つスコープと、このスコープを着脱自在に接続させる画像信号処理部とを具備し、前記画像信号処理部には前記固体撮像手段から得られるアナログビデオ信号を順次デジタルビデオ信号に変換するアナログ/デジタル変換手段が設けられ、前記スコープには前記アナログ/デジタル変換手段でアナログビデオ信号をデジタルビデオ信号に変換する際のサンプリング周波数情報を記憶するメモリ手段が設けられている電子内視鏡において、
    前記画像信号処理部には、更に、前記メモリ手段からサンプリング周波数情報を読み出してそのサンプリング周波数を確認するためのサンプリング周波数確認手段と、このサンプリング周波数確認手段で確認されたサンプリング周波数とは異なった周波数のクロックパルスでデジタルビデオ信号を外部に出力させるべく該デジタルビデオ信号に画素数変換処理を施す画素数変換処理手段とを備え、
    前記サンプリング周波数が前記クロックパルスの周波数よりも小さく、前記画素数変換処理手段がデジタルビデオ信号に画素数変換処理として補間処理を施し、前記画素数変換処理手段が一水平走査ラインのデジタルビデオ信号に所定数の画素数を補間する補間手段と、この補間手段によって補間されるべき画素を前記デジタルビデオ信号を係数演算して得るための係数演算手段とを包含することを特徴とする電子内視鏡。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の電子内視鏡において、クロックパルスの周波数が約13.5MHz であり、この周波数よりも大きなサンプリング周波数が約14.32MHzであり、該周波数よりも小さなサンプリング周波数が約12.27MHzであることを特徴とする電子内視鏡。
  11. 請求項8に記載の電子内視鏡において、前記スコープのメモリ手段にはサンプリング周波数情報として前記クロックパルスの周波数よりも大きな第1のサンプリング周波数と、前記クロックパルスの周波数よりも大きな第2のサンプリング周波数とが記憶されており、前記サンプリング周波数確認手段が第1のサンプリング周波数を確認した際に前記画素数変換処理手段がデジタルビデオ信号に第1の間引き処理を施し、前記サンプリング周波数確認手段が第2のサンプリング周波数確認した際に前記画素数変換処理手段がデジタルビデオ信号に第2の間引き処理を施すことを特徴とする電子内視鏡。
  12. 請求項11に記載の電子内視鏡において、クロックパルスの周波数が約13.5MHz であり、この周波数よりも大きな第1のサンプリング周波数が約14.75MHzであり、該周波数よりも大きな第2のサンプリング周波数が約17.06MHzであることを特徴とする電子内視鏡。
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