JP2004073476A - 無洗米対応型計量米びつ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前面に操作パネル30を具えた本体ケース3内部に米収容室4と、計量取出升5とを上下に配設し、計量取出升5のシャッタ51を手動操作することにより米収容室4からの米の流入を阻止しながら同時に計量取出升5の底部の取出口を開口して定量の米を取り出すようにした計量米びつにおいて、前記米収容室4と計量取出升5とを連通する連通口40aに対し、例えば減容スペーサ10を着脱自在に設けることにより、その開口面積を調節可能としたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば一合ごと米を計量して取り出す米びつに関するものであって、特に近時普及してきている無洗米の適量取り出しにも対応できるようにした改良に係るものである。
【0002】
【発明の背景】
この種の計量取出装置は、一定量を取り出すための種々の機構が採用されているが、そのうちの一つのタイプとしては、前面に操作パネルを具えた本体ケース内部に米収容室と、計量取出升とを上下に配設し、計量取出升には上方からの米の流入を阻止するシャッタが設けられ、このシャッタの上方空間を計量待機部とし、シャッタを手動操作することにより米収容室からの米の流入を阻止しながら同時に計量取出升の底部を開口して米一合、二合等の取り出しができるように構成されている。そして従来の普通精米の米(以下普通米と記述する)の場合、一合を容積として計量し、これを洗米すると表面の肌ヌカが洗い流され減容しているため、当然これを前提に炊飯器等の水量設定がなされている。
【0003】
ところで近時米の表面の肌ヌカを予め特別の精米機により除去し、洗米を必要としない無洗米が普及してきている。この場合、従来の米びつで一合の容積を計量すると、既に表面の肌ヌカが除去されている分、実質的に普通米より余分に計量されてしまい、例えば炊飯器等の設定水量等に合致しなくなってしまい、最良の食感が得られなくなってしまう。
このようなことから、従来の手法としては、米びつに対し計量室の一部を塞ぎ、実質容積を減らす手法が採られていた。しかしながらこのような従来手法は、単に計量室の側底部付近のスペースの一部の凹部を塞ぐことによって行っていたため、ユーザーレベルでその設定、後付けを行うことは比較的面倒で、いきおい無洗米のときには単に水量を勘で増やすという対応が各家庭などで行われていたため、炊き損じ等も生じがちであった。
【0004】
【開発を試みた技術的課題】
本発明はこのような背景からなされたものであって、普通米対応と無洗米対応との設定変更器具の後付けを各家庭の一般ユーザーでも容易に行い得る無洗米対応型計量米びつの開発を試みたものである。具体的な着眼の基本は、無洗米の場合には普通米より容量を減らした取出量とするのであるが、それに当たり、作業的には極めて面倒であるものの計量室の容積を減量するという固定観念の下に採られていた手法を見直し、むしろ実質的に計量室に入り込む米の量を減量すればよいことに着眼し、計量調整用部材を、外部から容易に作業できる計量部上方に後付けすることのできる構造の開発を試みたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1記載の無洗米対応型計量米びつは、前面に操作パネルを具えた本体ケース内部に米収容室と、計量取出升とを上下に配設し、計量取出升には上方からの米の流入を阻止するシャッタが設けられ、このシャッタの上方空間を計量待機部とし、シャッタを手動操作することにより米収容室からの米の流入を阻止しながら同時に計量取出升の底部の取出口を開口して定量の米を取り出すようにした装置において、前記米収容室と計量取出升とを連通する連通口は、その開口面積を調節可能としたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、普通米と無洗米の両方を一基の計量米びつで計量して取り出すことが可能となり、普通米と無洗米とで別個の計量米びつを必要とせず、経済的であり、また置き場所に困るようなこともない。また計量取出升の計量室の容積を変更するような複雑な機構のものではないため、安価な実施が可能である。
【0006】
また請求項2記載の無洗米対応型計量米びつは、前記請求項1記載の要件に加え、前記米収容室と計量取出升とを連通する連通口の開口状態を調節可能とするにあたっては、この連通口に開口面積を狭める減容スペーサを着脱自在に設けることにより行うことを特徴として成るものである。
この発明によれば、無洗米対応型計量米びつと普通米専用の計量米びつとの相違点は、減容スペーサを具えているか否かとなり、米びつ本体部分は、相違しないため、無洗米対応型計量米びつと普通米専用の計量米びつとの製造ラインが一つで済ますことが可能となる。
【0007】
更に請求項3記載の無洗米対応型計量米びつは、前記請求項2記載の要件に加え、前記減容スペーサは前記連通口に臨む米収容室の底部の周縁に掛け止めされることを特徴として成るものである。
この発明によれば、減容スペーサの取り付けが簡単であり、誰でもが容易に行うことが可能となる。
【0008】
更にまた請求項4記載の無洗米対応型計量米びつは、前記請求項2または3記載の要件に加え、前記減容スペーサは米案内面が下方に向かって傾斜して形成されていることを特徴として成るものである。
この発明によれば、無洗米がスムーズに減容スペーサ上を滑落して計量取出升の計量室側へ案内される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図示の実施の形態に基づき説明する。符号1は本発明の無洗米対応型計量米びつであって、このものは米びつ本体2に対し本発明の特徴的部材である減容スペーサ10を着脱自在に具えて成る。前記米びつ本体2は、ほぼ直方体の本体ケース3の内部に、上から順に米収容室4、計量取出升5、受け容器6を具備している。また本体ケース3の上面は着脱自在な上蓋31が設けられ、新たな収容する米はここから投入される。なおこの実施の形態において前後左右は、無洗米対応型計量米びつ1における前後左右を基準として言うものであり、図1における払出操作ボタン57aを有している面を前面とし、その反対面を背面とし、前面からみて右側を右側面、左側を左側面とする。なお無洗米対応型計量米びつ1は、扱うことのできる米は無洗米R1と、普通米R2であり、特に無洗米R1と普通米R2とを区別しないで指す場合には、「米」と総称し、区別して指す場合にはそれぞれ「無洗米R1」及び「普通米R2」と呼称する。
【0010】
以下無洗米対応型計量米びつ1の各構成要素について具体的に説明するが、まず内部構造を先に説明し、そのあと本体ケース3の前面に設けられる操作パネル30について説明する。
まず本体ケース3の内部空間は、図1〜3に示すようにほぼ中央が中窪み状に一体成形されて成る仕切板40で仕切られ、この仕切板40より上方空間を米を保存収容しておく米収容室4とするものである。この米収容室4の最下部、即ち仕切板40の中窪み部分には米の連通口40aが形成され、この連通口40aが下部の計量取出升5に連通している。
【0011】
次に計量取出升5について説明する。計量取出升5は底板32から立ち上げられた左右一対の設置脚33に取り付けられるものであり、全体としてホッパ形態をしている。具体的には計量取出升5は、下方へ傾斜して取り付けられる樋状の固定本体50と、これに対し対向して高さ方向中央付近で回動支持軸52により固定本体50へ回動自在に設けられるシャッタ51とを具えて成る。そして前記シャッタ51の上方には米収容室4からの米の流入を阻止する上部シャッタ51aが形成され、下方には米の受け容器6への払い出しを阻止する下部シャッタ51bが形成されている。
【0012】
また前記シャッタ51を回動させ上部シャッタ51aが閉じられた際にシャッタ51の下方空間を実質的な計量室53とし、この上部シャッタ51aの上方空間を計量待機部54としている。このシャッタ51は通常は下部シャッタ51b側が固定本体50に密着して閉鎖するように捩じりコイルバネ52aにより回動付勢されている。固定本体50の下部は下部シャッタ51bの回動軌跡に沿って傾斜した流出案内面50aとしており、シャッタ51を回動させ上部シャッタ51aが計量室53上方を閉じるときに、丁度下部シャッタ51bの先端がこの流出案内面50aと離れ、計量室53内の米を下方の受け容器6へ落下させる取出口53aが開口される。
【0013】
なお本実施の形態では一例として一度の払出操作ボタン57aの操作では、米一合を計量して取り出すものであるが、その他二合や三合が計量されて取り出されるように構成してもよいし、その他、例えば本出願人が実開平6−52740号公報で開示しているように複数の計量取出升5を併設して、その組み合わせにより一度の払出操作ボタン57aの操作により、複数の取り出し量の設定が行えるようにしてもよい。
【0014】
前記シャッタ51を回動させる回動操作機構55について説明する。前記シャッタ51が取り付けられる回動支持軸52の上方位置の固定本体50には、アーム支持軸56が設けられるものであり、これに対し操作アーム57が上下方向に揺動自在に支持される。操作アーム57のアーム支持軸56寄り下面には、シャッタ51の背面側を押すための当接部57bが設けられ、図4、5に示されるように、この当接部57bによりシャッタ51の背面側が押されると上部シャッタ51aが閉じ、下部シャッタ51bが開放するようにシャッタ51は回動する。なお通常は操作アーム57は当接部57bがシャッタ51の背面から離れるように捩じりコイルバネ58で付勢されている。また操作アーム57の回動作用端には払出操作ボタン57aが形成されている。
【0015】
次に受け容器6について説明する。受け容器6は計量取出升5の下に位置し、全体として上方が開放した矩形箱状を成し、前側に引き出し自在となっている。このものは取手61aを有する前面板61を具える。なお受け容器6の代わりに払い出された米を本体ケース3外部へ移送するシュートを設け、炊飯釜やボウルなどの米研ぎ用の容器に直接米を取り出すようにしても構わない。
【0016】
本体ケース3の前面の操作パネル30について説明する。操作パネル30の中央より下方寄りには、貫通孔30aが開口され、ここから前記操作アーム57の払出操作ボタン57aが外面へ突出される。また操作パネル30の上方部には米の残量等を見るための内部確認窓30bが開口され、ここには透明スチロール板の内部を透視できる板が張設されている。
【0017】
米びつ本体2の具体的構成の一例は以上のような構成をするものであるが、米を手動式の操作ボタンで米の計量取出升への流入を阻止すると同時に、計量した米を払い出す種々のタイプの米びつを、本発明の米びつ本体2として適用することが可能である。
【0018】
減容スペーサ10について説明する。減容スペーサ10はこの減容スペーサ10により塞がれない連通口40a側へ下り傾斜となるシュート形態のものを用いるものである。具体的には、平面視コの字状の周縁枠部11に対し、連通口40a側へ下り傾斜の米案内面12aを有する板状の傾斜案内部12が連接されて成る。この傾斜案内部12の先端には、流動規制板12bが設けられ、落下された無洗米R1の前記傾斜案内部12の傾斜案内方向とは反対方向への流れ込み(崩れ落ち)を邪魔している。そして前記周縁枠部11には連通口40a周縁の仕切板40へ掛け止めるための掛止片13が四本設けられるとともに、その下方には逆爪14が設けられ、この逆爪14と前記掛止片13とにより前記仕切板40を挟み込むようにして上下方向の固定を行う。また傾斜案内部12の上部中央には、突出片15が設けられ、この突出片15と、周縁枠部11のフランジ部11aとで仕切板40を挟み込むことにより、減容スペーサ10が側方へずれ移動しないように側方向の固定を行うものである。
【0019】
本発明の無洗米対応型計量米びつ1は以上のようにして成り、以下この作動態様について説明する。
(1)普通米用の計量米びつとして使用する場合
本発明の無洗米対応型計量米びつ1を、無洗米R1ではない普通米R2用の計量米びつとして使用する場合、本発明の特徴である減容スペーサ10が取り付けられておらず、その使用態様は一般に流通している計量米びつと特に変わらない。すなわち米収容室4内の普通米R2が空の状態の場合は、上蓋31を開放して新たな普通米R2を投入する。そして例えば2合の普通米R2を取り出す場合には、二回払出操作ボタン57aを押す操作を行う。なお払出操作ボタン57aを押す際には、従来周知慣用の操作手法であるが、一挙に押し下げて、その後、指を払出操作ボタン57aから即座に離すものである。そして受け容器6を引き出し、払い出された普通米R2を、鍋、ボウル及び炊飯釜等の米を研ぐ容器に移す。
【0020】
上記計量取出升5から普通米R2が払い出される様子を図4に基づき説明すると、まず払い出し前の始発状態としては、図4(a)に示されるように、下部シャッタ51bは固定本体50に当接し回動が停止された状態であり、一方、上部シャッタ51aは完全に開放した状態であり、計量室53と計量待機部54と米収容室4は連通した状態である。この状態では、計量室53内に普通米R2が満杯状態に充填されている。
【0021】
次に上述したような始発状態から、払出操作ボタン57aを押すことにより図4(b)に示されるように、シャッタ51が回動し、上部シャッタ51aは閉鎖方向に、下部シャッタ51bは開放方向に移動する。このシャッタ51の回動途中には、下部シャッタ51bが下方向へ回動移動するが、固定本体50の下部が、下部シャッタ51bの回転軌跡に沿った流出案内面50aに形成されているため、上部シャッタ51aが閉鎖位置に回動するまで取出口53aはまだ開口せず、受け容器6上にはまだ普通米R2は払い出されない。そしてこのときには、計量室53の底が下がるような状態となるため、計量室53の容積が実質的に拡大するものであり、このときに上部シャッタ51aの開放個所から上方の普通米R2が計量室53へ少量流入する。因みにこのシャッタ51の回動時に流入する米も計算に入れて計量室53は設計されているため、図4(c)に示されるように最終的に取出口53aが開放したときに払い出される普通米R2はほぼ丁度一合となる。
【0022】
図4(c)において一合の普通米R2が払い出された後、払出操作ボタン57aを離すと、捩じりコイルバネ52aの付勢によりシャッタ51は、図4(a)の位置にまで戻される。この状態では、前述したように下部シャッタ51bは閉じ、上部シャッタ51aは開放した状態なため、計量待機部54と米収容室4の普通米R2が計量室53に流入し、計量室53は普通米R2により満たされる。
【0023】
(2)無洗米用の計量米びつとして使用する場合
次に本発明の無洗米対応型計量米びつ1を、無洗米R1用の計量米びつとして使用する場合には、米収容室4内の米が空の状態で減容スペーサ10の取り付けを行う。取り付けるにあたっては、まず上蓋31を取り外し、減容スペーサ10の掛止片13を前後に位置させ、例えば周縁枠部11のフランジ部11aが下方となるように傾けながら、連通口40aの右端の仕切板40をフランジ部11aと突出片15とで挟み込む。次いで減容スペーサ10の他端側を連通口40aへ押し込むことにより減容スペーサ10が内側に弾性変形し、逆爪14が仕切板40下方に位置した時点で、弾性復帰し、逆爪14と掛止片13とで仕切板40を挟み込んで固定される。
以上のように減容スペーサ10がセットされた後の無洗米対応型計量米びつ1の使用態様は、特に前記普通米R2用の計量米びつとして使用する場合と変わらない。すなわち無洗米R1を米収容室4に投入し、普通米R2の場合と同様に、払出操作ボタン57aを一挙に押し下げ、そして手を離すものである(図5(a)(b)(c)参照)。これにより普通米R2よりも例えば5%などの少ない体積の無洗米R1が払い出される。
【0024】
この普通米R2よりも少ない体積の無洗米R1が払い出される原理は、一つには図5(b)に示されるように払出操作ボタン57aを押し、上部シャッタ51aが開放し、下部シャッタ51bが流出案内面50a上を移動する間に、計量室53へ流入する無洗米R1の量が、減容スペーサ10によって連通口40aの開口面積が減少することにより少なくなるためである。またもう一つには減容スペーサ10の流動規制板12bが図3(b)中左側に落下された無洗米R1が崩れ落ちるように右側に流れ込むことを邪魔するため、図示されるように計量室53右側には、若干の空隙Sができるためである。上記二つの減容作用で例えば5%などの払い出される無洗米R1の減量がなされる。
そしてこのように取り出された無洗米R1を炊飯するにあたっては、「無洗米」として特別の水分調節をする必要がなく、普通米R2と同様の水分量で炊飯することができる。
【0025】
なお収容する米を無洗米R1から普通米R2用に再度切り換える際には、無洗米対応型計量米びつ1に無洗米R1が収容されていない状態で、減容スペーサ10を取り外せばよく、取り外しに際しては、例えば周縁枠部11のフランジ部11aから遠い方の前後二つの掛止片13を中央側に押すようにつまんで、フランジ部11aを回転中心として上に回動して持ち上げ、掛止片13と逆爪14とのロックを外した上で、斜め上方に引き上げることにより取り外す。
【0026】
【他の実施の形態】
本発明の基本的な実施の形態は以上のようであるが、その他種々の改変が行い得る。
例えば図6に示すものは減容スペーサ10を二対で形成するものである。すなわち前記基本的実施の形態で示した減容スペーサ10と比較して半分程度の幅の減容スペーサ10を連通口40aの左右端にそれぞれ設けるものであり、それぞれ米の傾斜案内部12は、連通口40aの中央側に向かって下り傾斜に形成されている。
【0027】
また図7に示すように中央から左右両側に向かって下り傾斜に山状に形成される減容スペーサ10を、連通口40aの中央に設けるようにしてもよい。
【0028】
また図8に示すものは、減容スペーサ10に流量微調整用の延長スペーサ17を設けたものである。すなわちこのものは仕切板40の連通口40aに掛け止め式のスペーサ本体16と、このスペーサ本体16に対し摺動溝16aによって摺動自在に係止される延長スペーサ17とから成る。これによってユーザーレベルでの連通口40aの開口面積の微調整を可能としている。
【0029】
また図9に示すものは減容スペーサ10を着脱式ではなく、スライド式として連通口40aに対し、出没自在とし、且つ減容スペーサ10の操作を本体ケース3外部から行い得るようにしている。具体的には減容スペーサ10は平板状のものを適用し、仕切板40の下面側に摺動溝41によって摺動自在に係止されるものである。減容スペーサ10にはこれを摺動操作するための操作ロッド18が設けられており、これは本体ケース3の側面に貫通し、先端のつまみ18aを前後方向に操作することにより本体ケース3外部から、減容スペーサ10の連通口40aに対する出没を行い得る。またこのような構造とした場合、減容スペーサ10の連通口40aに対する出没はもちろん前述した連通口40aの開口面積の微調整も可能である。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の無洗米対応型計量米びつによれば、米収容室4と計量取出升5とを連通する連通口40aは、その開口面積が調節可能であるため、普通米R2と無洗米R1の両方を一基の計量米びつで計量して取り出すことが可能となる。従って普通米R2と無洗米R1とで別個の計量米びつを必要とせず、経済的であり、また置き場所に困るようなこともない。また計量取出升5の計量室53の容積を変更するような複雑な機構のものではないため、安価な実施が可能である。
【0031】
また請求項2記載の無洗米対応型計量米びつによれば、米収容室4と計量取出升5とを連通する連通口40aの開口状態を調節可能とするにあたっては、この連通口40aに開口面積を狭める減容スペーサ10を着脱自在に設けることにより行うものであり、米びつ本体2部分は、普通米R2専用の計量米びつと相違しないため、無洗米対応型計量米びつ1と普通米R2専用の計量米びつとの製造ラインが一つで済ますことが可能となる。
【0032】
更に請求項3記載の無洗米対応型計量米びつによれば、前記減容スペーサ10は前記連通口40aに臨む米収容室4の底部の周縁に掛け止めされるものであるため、減容スペーサ10の取り付けが簡単であり、誰でもが容易に行うことが可能となる。
【0033】
更にまた請求項4記載の無洗米対応型計量米びつによれば、減容スペーサ10は米案内面(傾斜案内部12上面)が下方に向かって傾斜して形成されているため、無洗米R1がスムーズに減容スペーサ10上を滑落して計量取出升5の計量室53側へ案内される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無洗米対応型計量米びつの使用状態を示す透視斜視図である。
【図2】同上縦断側面図である。
【図3】同上縦断正面図と、計量室及び計量待機部の個所を拡大して示す拡大図である。
【図4】普通米用の計量米びつとして使用した場合の作動態様を段階的に示す縦断側面図である。
【図5】(a)(b)(c)は無洗米用の計量米びつとして使用した場合の作動態様を段階的に示す縦断側面図であり、(d)は一度に払い出される量を普通米と無洗米とで比較する説明図である。
【図6】減容スペーサの他の実施の形態を示す斜視図である。
【図7】同上更に他の減容スペーサの他の実施の形態を示す斜視図である。
【図8】同上更に他の減容スペーサの他の実施の形態を示す斜視図である。
【図9】スライド式の減容スペーサを取り付けた状態を示す平面図並びに縦断側面図である。
【符号の説明】
1 無洗米対応型計量米びつ
2 米びつ本体
3 本体ケース
4 米収容室
5 計量取出升
6 受け容器
10 減容スペーサ
11 周縁枠部
11a フランジ部
12 傾斜案内部
12a 米案内面
12b 流動規制板
13 掛止片
14 逆爪
15 突出片
16 スペーサ本体
16a 摺動溝
17 延長スペーサ
18 操作ロッド
18a つまみ
30 操作パネル
30a 貫通孔
30b 内部確認窓
31 上蓋
32 底板
33 設置脚
40 仕切板
40a 連通口
41 摺動溝
50 固定本体
50a 流出案内面
51 シャッタ
51a 上部シャッタ
51b 下部シャッタ
52 回動支持軸
52a 捩じりコイルバネ
53 計量室
53a 取出口
54 計量待機部
55 回動操作機構
56 アーム支持軸
57 操作アーム
57a 払出操作ボタン
57b 当接部
58 捩じりコイルバネ
61 前面板
61a 取手
S 空隙
R1 無洗米
R2 普通米
Claims (4)
- 前面に操作パネルを具えた本体ケース内部に米収容室と、計量取出升とを上下に配設し、計量取出升には上方からの米の流入を阻止するシャッタが設けられ、このシャッタの上方空間を計量待機部とし、シャッタを手動操作することにより米収容室からの米の流入を阻止しながら同時に計量取出升の底部の取出口を開口して定量の米を取り出すようにした装置において、
前記米収容室と計量取出升とを連通する連通口は、その開口面積を調節可能としたことを特徴とする無洗米対応型計量米びつ。 - 前記米収容室と計量取出升とを連通する連通口の開口状態を調節可能とするにあたっては、この連通口に開口面積を狭める減容スペーサを着脱自在に設けることにより行うことを特徴とする請求項1記載の無洗米対応型計量米びつ。
- 前記減容スペーサは前記連通口に臨む米収容室の底部の周縁に掛け止めされることを特徴とする請求項2記載の無洗米対応型計量米びつ。
- 前記減容スペーサは米案内面が下方に向かって傾斜して形成されていることを特徴とする請求項2または3記載の無洗米対応型計量米びつ。
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JP2010018335A (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-28 | Yuyama Manufacturing Co Ltd | 薬剤包装装置 |
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