JP2004073298A - 採液針および採液装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】傷口を極力小さくすることにより痛みを抑えることができ、しかも、必要最小限の極めて少量の血液等の体液を採取可能な採液針およびこの採液針を用いた採液装置を提供する。
【解決手段】外径が200μm以下の生体内に挿入される小径部2と、小径部2に連続して形成され外径が小径部2より大きい大径部3とからなり、小径部2および大径部3の内部に連通した連通孔4を有する採液針1であって、この採液針1には連通孔4内に血液等の体液を吸引する吸引手段が連結される連結部5を有している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体内から血液や体液を採取する採液装置に関し、より詳しくは、採液針およびこの採液針により体液を採取するための採液装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、血糖値測定などの血液検査のために血液を採取する用具として、ランセットが用いられている。ランセットによる採血は先端に設けられた刃先によって指先等の皮膚に傷を付け、傷口からにじみ出た血液を採取している。このランセットの他、一般的には、血液等の体液を採取する用具として外径が1mm程度の医療用の穿刺針が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ランセットの場合は、傷口からにじみ出させた血液を採取するという特性上、傷口が大きくなるため、相当な痛みを伴うという問題点がある。しかも、傷口が大きくなるため、傷口が治癒するまでに化膿してしまうという問題点もある。
【0004】
また、一般的な医療用の穿刺針を使用して採血する場合は、穿刺針の外径が1mm程度と太いことから穿刺の際に激しい穿刺痛を伴う。さらに、太い採血針を皮膚の奥まで穿刺するので止血するまでの出血量が多いという問題点がある。
【0005】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、傷口を極力小さくすることにより痛みを抑えることができ、しかも、必要最小限の極めて少量の血液等の体液を採取可能な採液針およびこの採液針を用いた採液装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の採血針は、外径が200μm以下の生体内に挿入される小径部と、この小径部に連続して形成され外径が前記小径部より大きい大径部とからなり、前記小径部および前記大径部の内部に連通した連通孔を有する採液針であって、この採液針には前記連通孔内に血液等の体液を吸引する吸引手段が連結される連結部を有することを特徴としている。
【0007】
かかる請求項1に記載の発明によれば、採液針の皮膚内に穿刺される小径部の外径を極細に形成したので、穿刺痛を大幅に抑えることができる。また、連通孔内に血液等の体液を吸引する吸引手段が連結される連結部を備えているので、この連結部に吸引手段を連結することにより、血液等の体液の表面張力や粘度に抗して強制的に体液を採液することが可能となり、しかも、採液に要する時間を短縮できる。さらに、大径部を利用することで採液針の取り扱いを容易にすることができる。
【0008】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、前記連通孔の内径を、前記小径部は小径に形成すると共に、前記大径部は大径に形成し、この大径部の連通孔内に吸引した血液等の体液を検査するための検査手段を配設したことを特徴としている。
【0009】
かかる請求項2に記載の発明によれば、大径部の連通孔内に採取した血液等の体液を検査するための検査手段を配設したので、採液針自体による血液等の体液の検査ができる。従って、採取した血液等の体液を別の検査手段に移し替えることなく検査を行うことができ、検査作業の簡略化が図れると共に検査時間を短縮することができる。また、採取した体液の移し替え作業を不要にできるので、必要最小限の体液により検査することが可能となる。さらに、体液の移し替え作業時に外気中の病原菌や気体等との接触を未然に防止することができ、正確な検査を行うことができる。
【0010】
また、本発明の請求項3に記載の発明は、前記大径部の外壁には、前記検査手段の出力を得る測定用電極を有することを特徴としている。
【0011】
かかる請求項3に記載の発明によれば、大径部の外壁に検査手段の出力を得るための測定用電極を有しているので、検査手段の検査出力を容易に取り出すことができる。従って、採液針内で検査することができ、正確な結果を得ることができる。
【0012】
また、本発明の請求項4に記載の発明は、外径が200μm以下の生体内に穿刺される小径部、この小径部に連続して外径が前記小径部より大きい大径部、および、前記小径部および前記大径部の内部に連通した連通孔を有する採液針と、前記連通孔内に血液を吸引する吸引手段とを有することを特徴としている。
【0013】
かかる請求項4に記載の発明によれば、採血方法として周知のランセット方法と比較して極めて少量の血液を採取可能な採血装置を実現できる。また、連通孔内に血液等の体液を吸引する吸引手段を連結したことにより、小径部の外径を極細に形成しても、体液の表面張力や粘度に抗して強制的に採液することが可能となり、しかも、採液に要する時間を短縮できる。
【0014】
また、本発明の請求項5に記載の発明は、前記大径部の連通孔内に血液等の体液を検査するための検査手段を配設し、この検査手段に血液等の体液が浸液したときの信号により、前記吸引手段を停止すると共に前記小径部を引き抜くための制御手段を設けたことを特徴としている。
【0015】
かかる請求項5に記載の発明によれば、検査手段に体液が浸液したときに吸引手段を停止するので、必要最小限の体液を採取することができる。また、採液量が少ないことから、採液時間を短縮することができる。
【0016】
また、本発明の請求項6に記載の発明は、外径が200μmの生体内に挿入される小径部、この小径部に連続して外径が前記小径部より大きい大径部、および、前記小径部および前記大径部の内部に連通した連通孔を有し、この連通孔内に血液等の体液を吸引する吸引手段が連結される連結部を有する採液針と、この採液針を収納する収納部材と、この収納部材に形成されたガイド部に沿って前記採液針を進出させる進出手段とを有することを特徴としている。
【0017】
かかる請求項6に記載の発明によれば、採液針を収納する収納部材に形成されたガイド部に沿って採液針を進出手段によって進出させるので、採液針の曲がりや折れを無くし、極細の採液針を皮膚内へ穿刺する穿刺作業を確実に行うことができる。
【0018】
また、本発明の請求項7に記載の発明は、前記連通孔は、その内径が、前記小径部を小径に形成し、前記大径部を大径に形成し、前記大径部の連通孔内には、採液した血液等の体液を検査するための検査手段を有し、この検査手段の出力を得る測定用電極を前記大径部の外壁に設けるとともに、前記測定用電極に当接して外部に出力する外部電極を前記収納部材に設け、前記突出手段によって前記採液針が進出した進出位置で前記測定用電極と、前記外部電極とが当接することを特徴としている。
【0019】
かかる請求項7に記載の発明によれば、検査手段の出力を得る測定用電極を大径部の外壁に設けるとともに、測定用電極に当接して外部に出力する外部電極を収納部材に設け、突出手段によって採液針が進出した進出位置で前記測定用電極と外部電極とを当接させるので、採液針が進出した位置を容易に確認することができ、その結果、穿刺の過不足が無くなるので、皮膚内へ採液針の穿刺する深さが安定し、穿刺作業を確実に行える。その上、それぞれの電極部は、採液針が進出した位置で当接位置と測定用電極と外部電極とが当接するだけの面積で済むため、電極部の面積を小さくすることができる。
【0020】
また、本発明の請求項8に記載の発明は、前記ガイド部に前記大径部の外壁が当接してこのガイド部に沿って前記採液針を進出させるとともに、このガイド部に前記外部用電極を形成したことを特徴としている。
【0021】
かかる請求項8に記載の発明によれば、ガイド部に沿って採液針の大径部を進出させるので、採液針を正確に進出させることができる。また、このガイド部に前記外部用電極を形成しているので、電極の位置を安定させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係わる採液針の断面図を示す。この図1において、本形態の採液針1は、被検体としての生体内に穿刺して血液或いは体液等を採取するものであり、生体に対して悪影響の無い材料から形成されている。
【0024】
採液針1は、先端が鋭角に形成されており、この先端から皮膚内に穿刺する小径部2と、この小径部2に連続して形成された小径部2よりも大径の大径部3とから構成される。
【0025】
特に、小径部2の外径寸法Aは、200μm以下、好ましくは蚊の吸い口と同程度の略80μm〜100μmの極細に形成される。従って、蚊に刺されたとき通常人が穿刺痛を感じることがないように、上記採液針1を用いて採液を行う際にはほとんど穿刺痛を感じることはない。また、小径部2の長手方向の寸法は生体内に穿刺する5mm乃至30mm程度に形成されている。
【0026】
また、採液針1の内部には、小径部2から大径部3に連通した連通孔4が形成されている。この連通孔4は、小径部2の内径が小径に形成され、大径部3の内径が大径に形成されている。従って、採液針1の肉厚は、小径部2から大径部3にかけてほぼ同じ厚さに形成している。このため、大径部3の容積が大きいことから、吸引した血液等の体液の容積を確保でき、さらに、採液針1の寸法を短縮することが可能となる。
【0027】
この大径部3の端部には、吸引手段として、図示しないポンプに接続されたホース6を連結するための連結部5が形成されている。この連結部5は、大径部3の端部を若干絞ることによりやや小径に形成してホース6が連結し易いように構成されている。また、連結作業にあたり、大径部3と連結部5との位置が近接していることから、大径部3をつまんでホース6に連結することによって採液針1の破損を防止することができる。
【0028】
このように、採液針1は、皮膚内に穿刺する小径部2の外径寸法Aを100μm程度の極細に形成したことにより、皮膚の傷口を極力小さくできる。しかし、小径部2における連通孔4の内径が小さいことから、例えば血液を採取する場合には、血圧の作用よりも血液の粘度、表面張力が上回っているため、採液針1を皮膚内に穿刺しただけでは、連通孔4内に血液を吸入することは困難である。従って、本形態では、採液時に採液針1の大径部3の端部に設けた連結部5に吸引手段としてのポンプを連結し、連結部5に連結されたホース6を介して連通孔4内の空気を排出して、強制的に血液を吸引させるように構成している。
【0029】
また、採液針1の大径部3の連通孔内には検出手段7を配設している。本形態において、検出手段7として血漿中の血糖値を検査するための検査具を例示している。この検査具は、血液に反応する試薬を含侵させた濾紙11と、この濾紙11の中央部に配設した測定用電極8と、この測定用電極8の周囲に離間させて配設したU字型の導電体10によって構成されている。さらに、測定用電極8には引き出し線11aの一端が接続され、他端は大径部3の外壁に形成された測定用電極9に接続されている。また、導電体10には引き出し線10aの一端が接続され、他端は大径部3の外壁に形成された測定用電極9に接続されている。
【0030】
このような構成からなる検出手段7は、血液中の血糖値を検査するためのものであり、その検出原理については既知であるため詳細な説明は省略するが、概略以下の通りになっている。
【0031】
血液が連通孔4内に吸引され、濾紙11にしみ込むと、血液中のグルコースと試薬としてのグルコースオキシダーゼとが特異的に反応し、フェリシアン化カリウムが還元されてフェロシアン化カリウムを生成する。
【0032】
ここで生成したフェロシアン化カリウムの量はグルコース濃度に比例し、電気化学的に酸化することによって電流が生じる。この電流量を、濾紙11と導電体10とから引き出されたそれぞれの測定用電極8、9を用いて測定し、グルコース濃度に換算することによって血糖値が求められる。
【0033】
このように、採液針1の大径部に、その連通孔内に採取した血液等の体液を検査するための検査手段7を有しているので、採液針1によって採液した体液の検査の機能を果たすことが可能である。従って、採液と検査とを別々に行う検査方法に比べて採液及び検査作業の簡略化が図れ、作業に要する時間を大幅に短縮できる。また、採取した血液をすべて検査のために用いることができるので最小限の体液量で済み、本形態の極細の採液針1を用いたときにも吸引時間の増加を招くことはない。
【0034】
(実施の形態1の変更例)
図2は、実施の形態1の構成を一部変え、連結部5’の先端にテーパを付けて鋭角にした採液針1’の断面図を示す。尚、例えば、連通孔内に内設される検出手段7等については、前述した実施の形態1と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
【0035】
連結部5’には、前述したポンプに代え、吸引手段としての真空採液管6’が連結される。連結部5’の先端は鋭角に形成されているため、この連結部5’を真空採液管6’内に容易に挿入することができる。この真空採液管6’は、内部が真空になった管であり、連結部5’を真空採液管6’に直接挿入することにより、管の略体積分だけの空気が連通孔内から排出でき、被検体の血液等の体液を一定量吸引可能である。従って、真空採液管6’を用いた採液方法によれば、採液の際に採液量を確認する必要がない。
【0036】
この採液針1’は、連結部5’にポンプのホース6を連結することもできるため、ポンプ、真空採液管6’の兼用タイプとして用いることが可能である。ただし、実施の形態1の採液針1に、真空採液管6’を組合せて用いても何ら支承がない。
【0037】
(実施の形態2)
図3(a)は、採液装置12の構成図を示し、実施の形態1の採液針1を用いている。
【0038】
採液装置12は、採液針1を内部に収納する収納部材13と、この収納部材13内に採液針1が完全に収納された原位置(実線)から採液針1を進出位置(波線)まで進出させるための進出手段としてのソレノイド機構14とから構成されている。
【0039】
このソレノイド機構14は、円筒状に巻線が巻回されたコイル15と、このコイル15の通電に伴ってコイル15の円筒内を移動するとともに、中央の中空部に採液針1が収納された磁性体ケース16とから構成されている。この磁性体ケース16は磁性材料からなり、その中空部に収納された採液針1は、大径部3の端部が、この磁性体ケース16の係合部17に当接して、位置決め状態で収納されている。
【0040】
また、磁性体ケース16は、コイル15に通電がなされないときには、一端が磁性体ケース16に係止され、他端が収納部材13に係止されたコイルスプリング18によって、採液針1を原位置に保持している。
【0041】
一方、コイル15に通電することにより、磁性体ケース16がコイルスプリング18の付勢力に抗してコイル15の円筒内を励磁磁界の中心に向かって移動する。このとき、磁性体ケース16は、その外壁が収納部材13の内壁に設けられた図示しないガイド部にガイドされて移動する。その結果、磁性体ケース16の移動に伴って、採液針1が、波線の進出位置に進出される。なお、コイル15への通電は外部の制御部19を通じてなされる。
【0042】
以上の構成からなる採液装置12を用いて採液することにより、外径が100μm程度の極細の採液針1であっても、採液針1の曲がり、折れといったリスクが減少し、確実で信頼性の高い採液作業が可能となる。
【0043】
図3(b)は、磁性体ケース16の斜視図であり、この磁性体ケース16には採液針1を挿入する挿入部に開口した2つのスリット22、23を有し、このスリット22、23の位置と採液針1の測定用電極8、9の位置とが周方向に一致するように形成されている。
【0044】
従って、測定用電極8、9とスリット22、23とを一致させ、採液針1を磁性体ケース16に挿入すると、このスリット22、23から測定用電極8、9が露出する。
【0045】
一方、外部電極20,21は、収納ケースの内壁から磁性体ケース16の厚さだけ突出しているが、外部電極20,21も磁性体ケース16のスリット22、23の位置と周方向に一致するように形成されており、磁性体ケース16が収納ケースのガイド部にガイドされ、外部電極20,21が磁性体ケース16のスリット22、23内を移動する。このため外部電極20,21は、磁性体ケース16と干渉することはない。
【0046】
このように形成することで、採液針1が進出位置まで進出すると、採液針1に形成された測定用電極8、9と磁性体ケース16に形成された外部電極20、21とがそれぞれ当接するため、検出手段7により検出した電流量を制御部19まで出力可能となる。
【0047】
従って、採液針1の進出位置でのみ測定用電極8、9と外部電極20、21とがそれぞれ当接するので、電極部の面積を小さくすることができる。また、測定用電極8、9と外部電極20、21とが接触したとき、電気的手段を用いて信号を出力するように構成すれば、採液針1の進出位置の確認が容易となり、皮膚内の一定深さにおける採液を確実に行うことが可能となる。また、ポンプ24による吸引のタイミングを得る信号としても利用することができる。
【0048】
再び、図3(a)において、採液針1の係合部5にはホース6が連結され、ポンプ24によって外部から吸引可能に構成されている。このポンプ24の動作については特に限定されるものではないが、例えば採液針1が、進出した位置の信号を検出し、制御部19によって動作を開始させるようにすることが好ましい。このようにして動作を開始し、検査手段7からの電流量が確認され次第速やかに動作を停止するように構成すれば、一定深さでのピンポイントの採液が可能になる。
【0049】
また、制御部19の情報のうち必要に応じて表示する表示部24を設けておくことが好ましい。このように表示部を設けることにより、前述した検査手段7による血糖値の表示はもとより、採液針1が進出され採液開始の表示、退出して採取終了の表示等行うことにより、一連の採液作業をスムーズに進めることが可能になる。
【0050】
さらに、本形態では、ソレノイド機構14の被駆動部材を磁性体ケース16とし、採液針1を収納する機能を持たせたため、部品点数の削減を図れる構成であるが、これに限定されるものではなく、磁性体ケース16の後方にソレノイド機構を配設し、このケースを被駆動部材によって押圧して、採液針1を進出するように構成しても良い。このとき、磁性体ケース16は磁性材料で形成する必要ははい。
【0051】
また、進出手段は、特にソレノイド機構14に限定されるものではなく、磁性体ケース16の外壁にラックを設け、このラックにモータのピニオンを噛合させた、いわゆるラック&ピニオン方式によって、磁性体ケース16を進退可能に構成しても良い。このときにも、磁性体ケース16を磁性材料で形成する必要はない。
【0052】
さらにまた、ソレノイド機構14に代えて、コイルスプリング18を圧縮コイルバネとし、採液針1が原位置にあるとき、この圧縮コイルバネを、磁性体ケース16と収納部材13とにより圧縮した状態でロックさせておき、採液時にこのロックを解除することにより、磁性体ケース16を押圧して、採液針1を進出するように構成しても良い。このときにも、磁性体ケース16を磁性材料で形成する必要はない。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明に係わる採液針によれば、採液針の皮膚内に挿入される小径部の外径が200μm以下の極細なので、皮膚に付く傷口を極力小さくすることにより痛みを抑えることができる。また、外径に伴って、当然、連通孔の内径も小径に制限されることになるが、採液針には、連通孔内に血液等の体液を吸引する吸引手段が連結される連結部を備えているので、この連結部に吸引手段を連結すれば、強制的に採液可能となり、血液等の体液のつまりや採液に要する時間を短縮できる。
【0054】
また、本発明に係わる採液装置によれば、ランセットによる採液方法より極めて少量の血液を採取可能な採液装置を実現できる。
【0055】
さらにまた、本発明に係わる採液装置によれば、採液針の曲がり、折れを無くし、極細の採液針を皮膚内へ挿入する挿入作業を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による採液針の実施の形態1を示す断面図である。
【図2】本発明による採液針の実施の形態2を示す断面図である。
【図3】(a)は、本発明による採液針の実施の形態1を用いた採液装置を示す構成図、(b)は、磁性体ケースの斜視図である。
【符号の説明】
1 採液針
2 小径部
3 大径部
4 連通孔
5 連結部
7 検査手段
8、9 測定用電極
11 試薬
12 採液装置
13 収納部材
14 ソレノイド機構
15 コイル
16 磁性体ケース
20、21 外部電極

Claims (8)

  1. 外径が200μm以下の生体内に挿入される小径部と、この小径部に連続して形成され外径が前記小径部より大きい大径部とからなり、前記小径部および前記大径部の内部に連通した連通孔を有する採液針であって、この採液針には前記連通孔内に血液等の体液を吸引する吸引手段が連結される連結部を有することを特徴とする採液針。
  2. 請求項1において、前記連通孔の内径を、前記小径部は小径に形成すると共に、前記大径部は大径に形成し、この大径部の連通孔内に吸引した血液等の体液を検査するための検査手段を配設したことを特徴とする採液針。
  3. 請求項2において、前記大径部の外壁には、前記検査手段の出力を得る測定用電極を有することを特徴とする採液針。
  4. 外径が200μm以下の生体内に穿刺される小径部、この小径部に連続して外径が前記小径部より大きい大径部、および、前記小径部および前記大径部の内部に連通した連通孔を有する採液針と、前記連通孔内に血液を吸引する吸引手段とを有することを特徴とする採液装置。
  5. 請求項4において、前記大径部の連通孔内に血液等の体液を検査するための検査手段を配設し、この検査手段に血液等の体液が浸液したときの信号により、前記吸引手段を停止すると共に前記小径部を引き抜くための制御手段を設けたことを特徴とする採液装置。
  6. 外径が200μmの生体内に挿入される小径部、この小径部に連続して外径が前記小径部より大きい大径部、および、前記小径部および前記大径部の内部に連通した連通孔を有し、この連通孔内に血液等の体液を吸引する吸引手段が連結される連結部を有する採液針と、この採液針を収納する収納部材と、この収納部材に形成されたガイド部に沿って前記採液針を進出させる進出手段とを有することを特徴とする採液装置。
  7. 請求項6において、前記連通孔は、その内径が、前記小径部を小径に形成し、前記大径部を大径に形成し、前記大径部の連通孔内には、採液した血液等の体液を検査するための検査手段を有し、この検査手段の出力を得る測定用電極を前記大径部の外壁に設けるとともに、前記測定用電極に当接して外部に出力する外部電極を前記収納部材に設け、前記突出手段によって前記採液針が進出した進出位置で前記測定用電極と、前記外部電極とが当接することを特徴とする採液装置。
  8. 請求項7において、前記ガイド部に前記大径部の外壁が当接してこのガイド部に沿って前記採液針を進出させるとともに、このガイド部に前記外部用電極を形成したことを特徴とする採液装置。
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