JP2004073276A - 遊技装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リール35,36,37を備えるリール収容ケース110に、遊技制御基板50をその内部に有する第1基板収容ケース115および演出制御基板70をその内部に有する第2基板収容ケース116を配置する。そしてリール収容ケース110にはさらに第1接続端子118を備え、遊技装置のボディ部100には第1接続端子118に適合する第1適合接続端子122を備える。リール収容ケース110がガイド部材120に導かれて装着されたとき、併せて第1接続端子118と第1適合接続端子122とが接続される構成とする。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はスロットマシン等の遊技装置に関する。特に遊技装置の仕様変更に容易に対応するとこができ、部品の再利用を可能とする遊技装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆるパチスロと称される遊技装置(スロットマシン、回胴式遊技装置あるいはリール式遊技装置と称される場合がある)は、一般に、箱型のボディ部および前面を構成するドア部からなる装置容器(筐体)と、それらボディ部あるいはドア部に配置される各種部品とによって構成される。ボディ部には一般に、電源・モード設定装置、メダル払出装置、溢れメダル受け容器、リールユニット、遊技制御基板、演出制御基板等が配置され、ドア部には一般に、演出用の発光装置、画像表示装置およびスピーカ、遊技者が操作するベットボタン、スタートレバーおよびストップボタン、各種カウンタの値を表示する表示手段、メダル導入路、パネル、パネルバックライト、メダル受け皿等が配置される。また、ドア部にはボディ部に備えたリールの識別図柄を透視できる窓部を備える。周知のとおり遊技装置で実現する遊技は主に遊技制御基板で制御され、演出は主に演出制御基板で制御される。これら遊技あるいは演出の手順は各制御基板に備えたROM(Read Only Memory)にコンピュータプログラムとして記録される。また、ROMには、遊技あるいは演出に必要な各種データが記録される。
【0003】
これら遊技装置には遊技者の遊興心に訴えるゲーム要素が要求されるため、常に新しいゲーム形態が考案され続けている。遊技者の移り易い嗜好を勘案すれば、常に新しいゲーム性を提供して遊技者を惹き付ける必要があり、勢い比較的短いサイクルで新機種が投入される場合が多くなる。新機種が投入される場合には新たに製造が行われ、旧機種については中古市場に売却あるいは廃棄処分されるのが一般的である。
【0004】
しかし、資源の有効利用あるいは環境への配慮の観点からすれば、旧機種を廃棄処分にすることは好ましくない。また、中古市場に売却する場合であっても何れは廃棄処分にされるのであり、有効に再利用可能な部品(資源)が廃棄されてしまうことに変わりはない。
【0005】
そこで、遊技装置を、新機種においてもそのまま利用できる旧機種の部分と、新機種に変更するに伴って取り替える必要のある部分とに分離し、分離型の遊技装置を構成する手段が提案されている。すなわち、電源・モード設定装置、メダル払出装置、溢れメダル受け容器、スピーカの一部、ベットボタン、スタートレバー、ストップボタン等の操作部品、カウンタ等の表示手段、メダル導入路、パネルバックライト、メダル受け皿等、新機種においてもそのまま利用可能な部品を装置筐体に備え、一方、リールユニット、遊技制御基板、演出制御基板、演出用の発光装置、画像表示装置、スピーカの一部をメインユニットとして構成する。このメインユニットを新機種に対応させ、筐体にセットすることによって新しいゲーム性を備えた新機種とする。つまり新機種の導入はこのメインユニットを取り替えることによって実現できる。これにより、遊技装置の全部を廃棄する必要が無く、また、導入時の交換作業が楽になるメリットがあるとされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の分離型遊技装置には以下のような問題がある。第1に、従来の分離型遊技装置では資源(再利用可能な部品)の活用が徹底されていない問題がある。新たなゲーム性を付加することやゲーム性を変更することによる新機種の実現は、そのゲーム性を実現するハードウェア構成を変更する必要がない場合には、究極的にはソフトウェアおよび付随するデータの変更によって対応が可能である。尤も、ゲーム性の変更には通常リール制御の変更が伴うため、実際にはソフトウェアおよびデータの変更に加えてリールに配置される図柄の並び(あるいは図柄自体)を変更する必要がある。このリールおよびソフトウェア(データを含む)の変更をしさえすれば、同一のハードウェア構成であっても多種多様なゲーム性の変更が可能であり、新機種に相当する変更をも提供できる。ところが、従来の分離型遊技装置のメインユニットには、演出処理を実現する発光装置、画像表示装置、スピーカ等、いまだ再利用可能な部品が含まれ、資源再利用の考えが徹底されていない問題がある。特に液晶表示装置等で構成される画像表示装置は他の部品に比較して高価であり、再利用の要請が強い。
【0007】
第2に、従来の分離型遊技装置では、筐体部分とメインユニットとの電気的な接続がハーネスと称される接続ケーブルによって行われている。このような接続ケーブルの介在は新機種への変更作業の際の工数を増加させ、また作業手順を複雑にする問題がある。
【0008】
第3に、新機種の変更にかかる部分をリールおよびソフトウェアに集約し、この集約された部分を取り外し可能とする構成の場合には、このような取り外し可能な部品が不正行為の対象になり易い問題がある。つまり、不正行為の多くは不正にソフトウェアを改変することや改変されたソフトウェアを含む部品を正規部品と置き換えることによって実行されるところ、このような変更部分を集約した部品が不正行為対象として狙われる可能性がある。よって十分なセキュリティ対策によって不正行為を防止する手段を用意する必要がある。
【0009】
本発明の目的は、再利用可能な部品を有効に活用し、かつ、簡便に遊技装置を新たな機能(ゲーム性)が導入された新機種に変更する技術を提供することにある。また、本発明の他の目的は、そのような遊技装置のセキュリティ機能を向上できる技術を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の構成を説明するに先立ち、本明細書で用いる用語の説明を以下に述べる。明示的に他の定義を付した場合を除き、原則として本明細書で用いる用語は以下に定義する意味に用いることとする。
【0011】
「役」とは、図柄の組み合わせのうち遊技価値を与えるものをいう。たとえば「赤7役」、「プラム役」、「ベル役」、「リプレイ役」などがある。
【0012】
「賞群」とは、1つ若しくは複数の役の集まり又は役となる特定図柄の組み合わせ以外の役とは異なる遊技価値を与える複数の図柄組み合わせの集まりをいう。1つの役からなる賞群の場合は、形式的に役と賞群とは一致する。賞群の名称には、たとえば「BB賞」、「RB賞」、「小役賞1(又はスイカ賞)」、「小役賞2(又はベル賞)」、「小役賞3(又はチェリー賞)」、「リプレイ賞(再遊技賞)などがある。なお、役(特定図柄組み合わせ)がないにも拘わらず、遊技価値を得ることができる図柄の組み合わせがある場合には、これも賞群に含まれる。
【0013】
「遊技価値」とは、遊技者が得る価値をいう。賞群又は役によって定まる遊技価値には配当、高当選通常ゲームへの移行および再遊技等がある。
【0014】
「乱数抽出」とは、数列発生器から発生する複数の数値の中から1つの数値をサンプリングするまでのことをいう。
【0015】
「賞群抽選テーブル」とは、複数の賞群毎に定められている数値の幅(抽選区分)の集まりをいう。なお、ゲーム状態(通常ゲーム、高当選通常ゲーム、ジャックゲームおよびCTゲームなど)で賞群抽選テーブルが異なってもよいため、数値の幅には0を含む。
【0016】
「内部抽選」とは、乱数抽出の結果サンプリングされた数値と賞群抽選テーブルを用いて当選又はハズレを決定することをいう。
【0017】
「当選」とは、いずれかの賞群に応じて入賞する権利が発生することをいう。
【0018】
「入賞する権利」とは、内部抽選の結果与えられる入賞の前提となる権利である。入賞する権利は、回転するリールを停止させ、入賞ライン上に役を構成する図柄を揃えることによって、入賞に転換する。入賞する権利は、賞群ごとに与えられる。入賞する権利には、次回ゲームに持ち越すことが可能な入賞する権利と、持ち越すことができない入賞する権利が含まれる。
【0019】
「ハズレ」とは、入賞する権利が発生しないことをいう。
【0020】
「当選持越し状態」とは、前回以前のゲームにおいて持ち越した入賞する権利が存在する状態をいう。たとえば当選フラグによって抽選の結果を制御する場合、入賞する権利の持ち越しは、当選フラグをクリアしないことにより実現される。この場合、当選持越し状態とは、次回ゲームの内部抽選に関わらず当該賞群の当選フラグが立っている(対応するビットが真)状態をいう。
【0021】
「入賞」とは、内部抽選によって当選した後、有効な入賞ライン上に役が揃うことをいう。
【0022】
「当選フラグ」とは、当選の結果発生した「入賞する権利」を記憶したデータをいう。
【0023】
「当選フラグの持ち越し」とは、当選したにも拘わらず入賞しなかったゲームのフラグが次のゲームでも消去されていないことをいう。
【0024】
「ベット操作」とは、遊技価値によって入賞ラインを有効化する操作をいう。ベット操作には、遊技価値媒体(例えばメダル)を遊技装置に供給する(たとえばメダル投入口からメダルを投入する)方法、クレジットされている遊技価値媒体を機械操作で供給する(たとえばクレジットされているメダルをベットボタンで供給する)方法および両方法を併用する方法がある。再遊技賞で始まるゲームでのベット操作は、前ゲームで有効化された入賞ラインと同じ入賞ラインが自動的に有効化されることで行われる。
【0025】
「ゲーム」とは、ベット操作から次のベット操作が可能になるまでの期間の1回の遊技又はその遊技の繰り返しをいう。
【0026】
「通常ゲーム」とは、内部抽選によって複数の賞群およびハズレのいずれかが抽選されるゲームをいう。
【0027】
「高当選通常ゲーム」とは、当選確率が通常ゲームより高い通常ゲームをいう。
【0028】
「ジャックゲーム」とは、内部抽選によって1の賞群かハズレのいずれかが抽選されるゲームをいう。
【0029】
「CTゲーム」とは、停止操作のみで少なくとも1つのリールを停止して、特定の賞群の中における役の入賞の有無を決めるゲームをいう。
【0030】
「報知ゲーム」とは、当選した特定の賞群に関連した情報を常に遊技者に報知するゲームをいう。
【0031】
「再遊技当選高確率ゲーム」とは、ハズレをなくすあるいは少なくするかわりに再遊技(リプレイ)賞の当選確率を高くしたゲームをいう。なお本明細書において、再遊技当選高確率ゲームをリプレイゲームあるいはストックゲームと称する場合がある。また、再遊技当選高確率ゲームが行われる期間をリプレイタイムあるいはストックタイムと称する場合がある。
【0032】
「遊技」とは、一般に許可営業の娯楽を指すが、より一般的な娯楽の意味の遊戯をも遊技に含めることとする。
【0033】
以下、本発明の構成その他を説明する。前記課題を解決するため、本発明は以下のような構成を有する。すなわち、本明細書で開示する第1発明の遊技装置は、ボディ部材と、周面に複数の識別図柄が配置され回転および停止を行う複数のリールと、前記複数のリールを収容するリール収容ケースと、前記リール収容ケースに配置された第1接続端子と、前記第1接続端子に適合する適合接続端子であって前記ボディ部材に配置された第1適合接続端子と、を有し、前記リール収容ケースを前記ボディ部材に装着することによって、前記第1接続端子と前記第1適合接続端子との接続が行われる。
【0034】
本第1発明の遊技装置では、リール収容ケースのボディ部材への装着と同時に第1接続端子と第1適合接続端子との接続が行われる所謂「プラグイン構造」を適用する。このため、リール収容ケースの交換作業が簡便になり、新機種導入の際の作業効率を向上させることができる。ところで、特に限定しないが、制御基板等新機種導入の際に取り替えるべき部品をリール収容ケースに備えると、リール収容ケースの交換のみによって新機種の導入を実現することが可能になる。また、本発明の遊技装置では、リール収容ケースとボディ部との接続がハーネスを介さず第1接続端子と第1適合接続端子とによって行われる。このため不正行為を目的としたハーネスの改造あるいは正規ハーネスを不正に改造したハーネスに取り替える等の不正行為を働き得ず、不正行為に対する安全性の高い遊技装置を提供できる。
【0035】
ここで、「ボディ部材」とはドア部材とともに遊技装置の筐体を構成する遊技装置の一部分であり、リール収容ケース、電源・モード設定装置、メダル払出装置、溢れメダル受け容器等が配置される収容容器である。「ドア部材」はボディ部材に適合する筐体の一部品である。ボディ部材とドア部材とによって筐体内部の閉空間を形成し、この空間内に多くの装置部品が配置される。「識別図柄」とは役を構成する図柄であり、たとえば「白7」「赤7」「BAR」「スイカ」「プラム」「チェリー」等を例示できる。「リール」とは識別図柄がその周面に配置されている円筒形の回転体であり、スロットマシン(遊技装置)には通常3つのリールが備えられる。各リールにはリールを回転駆動するモータが備えられ、また識別図柄の番号を取得するためのセンサが備えられる。さらに演出等に必要な場合は、リール毎にリール内側からリール全体またはリール上の図柄を照射するバックライトが備えられる。
【0036】
「リール収容ケース」は少なくとも3つのリールを一体として保持するための構造体である。必ずしも3つのリールの全体を覆う容器である必要はない。たとえばリールを収容する容器が6面体で構成される場合、外壁面を構成する6面の全部が開放されている骨組みのみの構造体もリール収容ケースの概念に含む。また、6面のうちの何れかの一面あるいは複数面が開放されている場合も勿論含む。さらに、6面の何れかの面が一部開放されている場合もある。ただしリール収容ケースが全て外壁で覆われる場合、遊技者がドア部材の窓を通して識別図柄を視認出来るよう該当する外壁は透明にする必要がある。リール収容ケースには、後に説明する第1接続端子が配置される。また、リール収容ケースには後に説明する制御基板群あるいは記憶装置を配置した基板が配置される場合もある。
【0037】
「第1接続端子」は第1適合接続端子との間で電気的な接続を図るための端子である。「第1適合接続端子」は第1接続端子に適合する端子である。接続端子および適合接続端子はプラグおよびレセプタクルとて提供される一般的な接続端子を適用できる。実用的には、ピンタイプの接続端子や、カード型の接続端子を採用することが可能である。なお、「第1適合接続端子」はボディ部材に配置され、前記したとおりリール収容ケースのボディ部材への装着によって同時に第1接続端子と接続される。
【0038】
「前記リール収容ケースを前記ボディ部材に装着することによって、前記第1接続端子と前記第1適合接続端子との接続が行われる」とは、リール収容ケースをボディ部材に装着する操作あるいは動作がすなわち第1接続端子と第1適合接続端子との接続操作あるいは動作になっている、という趣旨である。
【0039】
本明細書で開示する第2発明の遊技装置は、前記第1発明の遊技装置において、単一の前記リールが前記リールを回転する回転機構を含むその他の部品とともに単一リールユニットに構成されるものであり、前記単一リールユニットに配置された第2接続端子と、前記第2接続端子に適合する適合接続端子であって前記リール収容ケースに配置された前記単一リールユニット毎の第2適合接続端子とを有し、前記単一リールユニットを前記リール収容ケースに装着することによって前記第2接続端子と前記第2適合接続端子との接続が行われる遊技装置である。
【0040】
このような遊技装置によれば、リールおよびその回転機構等の部品を含めて単一リールのリールユニットを構成する。さらにこのリールユニットはリール収容ケースに所謂プラグインで装着することを可能とする。このためリール収容ケースへの装着が容易となり、製造段階での製造作業の能率を高めることが可能となる。また、各リールが単独で故障した場合には他のリールユニットを温存し故障したリールユニットについてのみ交換作業を行えばよい。この結果廃棄部品を削減することが可能となるとともに、修理作業の能率も高めることが可能となる。
【0041】
ここで、「回転機構」はリールを回転駆動させる機構であり、たとえばステッピングモータを例示できる。なお、各々のリールユニットには、リールの図柄を識別あるいは特定するセンサを備えてもよい。このセンサはリールの特定位置(たとえば正面)に現在何れの識別図柄が位置するかを検出する。たとえば特定位置にあるマーカを光学式センサで検出し、検出時からのステッピングモータの移動ステップ数によって現在の図柄を判別する。あるいは、リールの図柄毎にバーコード等のマーカを配置し、このマーカを識別して現在の図柄を判別する。センサとしてプローブ部(光センサの場合発光部)とセンス部(光センサの場合受光部)に別れるものを用いる場合、プローブ部あるいはセンス部の一方をリールユニットに備え、他方をリール収容ケースに備えることもできる。単一リールユニットには、さらに、リール内側からリール上の図柄を照射するバックライトが含まれてもよい。単一リールユニットを構成する外形部材には、単一のリールおよびその他の部材が収容される必要があるが、前記リール収容ケースの場合と同様にその外壁が存在しても良く骨組みだけの構造体で構成されても良い。「第2接続端子」および「第2適合接続端子」は「第1接続端子」および「第1適合接続端子」の場合と同様である。「単一リールユニットをリール収容ケースに装着することによって第2接続端子と第2適合接続端子との接続が行われる」は、リール収容ケースがボディ部材に装着される場合と同様の趣旨である。
【0042】
なお、前記第1および第2発明の遊技装置において、前記リール収容ケースまたは前記単一リールユニットに、前記リールの回転面に平行な側面を覆うカバー部材またはカバー部を備えることができる。このようなカバー部材あるいはカバー部を備えることにより、回転中のリールに触れることが構造上不可能になり、指挟み等の事故を防止して安全性を向上することが可能になる。通常、ドアを開いた状態でリールを回転することは無いが、メンテナンス等の場合にはリール収容ケースまたは単一リールユニットが露出された状態でリールを回転する場合もある。このような場合の安全性を向上したものである。なお、「カバー部材」とはリール収容ケースまたは単一リールユニットの外形構造体とは別に備えられる部材であり、「カバー部」とはリール収容ケースまたは単一リールユニットの外形構造体の一部である。
【0043】
また、前記第1および第2発明の遊技装置並びにその変形発明において、前記ボディ部材に配置されたガイド部材を有することが出来る。そして、前記リール収容ケースの前記ボディ部材への装着は、前記ガイド部材によって導かれる第1方向に行われる。このようなガイド部材を備え、リール収容ケースをガイド部材に沿った第1方向に行うことによって、前記した第1接続端子が第1適合接続端子に接続するための位置合わせを容易に行うことが可能になる。
【0044】
さらに、ガイド部材に加えて、前記第1方向とは異なる第2方向に前記リール収容ケースまたは前記単一リールユニットの移動が可能な移動機構を備えることができる。このような移動機構により、識別図柄の位置(つまりリールの位置)がドア部材に備えられた窓に対して適切な位置に位置合わせすることが可能になる。
【0045】
本明細書で開示する第3発明の遊技装置は、ボディ部材と、周面に複数の識別図柄が配置され回転および停止を行う複数のリールと、前記複数のリールを収容するリール収容ケースと、前記リール収容ケースに配置された制御基板群と、前記制御基板群に含まれる遊技制御基板と、少なくとも前記遊技制御基板を覆う第1基板収容ケースと、前記第1基板収容ケースと前記リール収容ケースとを固着する第1ロック機構または固着された前記第1基板収容ケースと前記リール収容ケースとの分離履歴を検知できる第1分離検知機構と、前記リール収容ケースと前記ボディ部材とを固着する第2ロック機構または固着された前記リール収容ケースと前記ボディ部材との分離履歴を検知できる第2分離検知機構と、を有する。
【0046】
本第3発明の遊技装置によれば、信頼性の高い不正防止あるいは抑止機構を導入できる。不正行為を働こうとする者は、制御基板群に含まれるデータの改変を目的として制御基板群に含まれる遊技制御基板や演出制御基板を不正に取り替えようと試みる場合がある。一方、本第3発明の遊技装置では、リール収容ケースに制御基板群を備え、新機種の導入の際にリール収容ケースを交換して容易に新機種への変更を可能にしようとする意図がある。このような意図はリール収容ケースを取り外し可能な構造とし、かつリール収容ケースの装着が容易な構造を採用する場合に最も効果的に達成することが可能である。しかし、このようなリール収容ケースの取り外しおよび装着の容易性は、リール収容ケースに不正対象の制御基板群を備えるため、不正を意図する者に不正行為の機会を与えかねないデメリットもある。そこで、本第3発明の遊技装置では、遊技制御プログラムや確率テーブル等のデータが記録されている記録装置を備える遊技制御基板をセキュリティ性のある第1基板収容ケースに収容し、この第1基板収容ケースをリール収容ケースに固着する。さらにリール収容ケースをボディ部材に固着する。このような2段階の固着手段(ロック機構)によって不正な部品の交換を防止することが可能となる。
【0047】
なお、リール収容ケースの取り外しの利便性を考慮すれば、リール収容ケースとボディ部材とは不可逆的な固着手段ではなく可逆的な固着手段で固着し、分離履歴を検知できる分離検知機構を備えることが好ましい。分離検知機構を備えることによって、仮に不正な取り替えが行われた場合でも容易に取り替えを検知することが可能であり、不正行為を効果的に抑制することが可能になる。
【0048】
ここで、「制御基板群」とは遊技制御基板あるいは演出制御基板等の制御基板を含む電子回路基板の集合である。制御基板群には単一の電子回路基板のみが含まれる場合を含む。「遊技制御基板」とはゲームの主要な処理をプログラムに従って制御する機能を持つ電子回路基板である。「演出制御基板」とは報知演出等の演出処理をプログラムに従って制御する機能を持つ電子回路基板である。各々の処理の手順を示すプログラムは各制御基板内の記憶装置に記録される。記憶装置にはROMを例示できる。
【0049】
「第1基板収容ケース」は、その内部に遊技制御基板を収容する。第1基板収容ケースは、通常、基板を配置する下部ケースと基板を覆う上部ケースとで構成される。上部ケースは下部ケースに固着され、非破壊では下部ケースと上部ケースとが分離できないような固着手段を採用する。また、第1基板収容ケースは、リール収容ケースへの固着手段(第1ロック機構)を有する。「第1ロック機構」は非破壊では第1基板収容ケースとリール収容ケースとが分離できないような固着手段である。非破壊で分離できないような固着手段として、カシメネジによる固着、2頭ネジによる固着を例示できる。2頭ネジとは、工具に適合する第1頭と工具に適合しない第2頭とを有するネジである。固着時には工具に適合する第1頭を用いて固着し、固着後に第1頭を切断する。第2頭は工具に適合しないため一旦固着した後は容易に分離することができない。なお、第1ロック機構に代えて、第1基板収容ケースとリール収容ケースとを非破壊で分離できる固着手段(たとえば通常のネジ止め)により固着し、併せて第1分離検知機構を採用することが可能である。「第1分離検知機構」は、分離したことが明瞭に視認できる機構である。たとえば固着手段を覆う部材を設け、この部材を破格しなければ物理的に固着手段にアクセスできないような機構や剥がすと痕跡が残る形状の封印シールを例示できる。「第2ロック機構」あるいは「第2分離検知機構」はリール収容ケースとボディ部材との固着に関する機構である点を除き「第1ロック機構」あるいは「第1分離検知機構」と同様である。
【0050】
第3発明の遊技装置において、演出制御基板等遊技制御基板以外の基板についても、遊技制御基板と同様にセキュリティの高い構造とすることができる。この際、各基板の接続にハーネスを用いず、接続端子のみで基板間の接続を行ってさらに高い耐不正行為性を実現できる。つまり、前記制御基板群に含まれる前記遊技制御基板以外の制御基板を覆う第2基板収容ケースを有し、前記第1基板収容ケースには第3接続端子を備え、前記第2基板収容ケースには前記第3接続端子に適合する第3適合接続端子を備え、前記第1基板収容ケースおよび前記第2基板収容ケースが前記リール収容ケースに装着されている状態で前記第3接続端子と前記第3適合接続端子とが接続されている遊技装置を構成できる。このような場合、第1基板収容ケースに含まれる制御基板と第2基板収容ケースに含まれる制御基板との接続にはハーネスを用いないため、正規のハーネスを不正に改造されたハーネスに交換する等の不正行為を働き得ない。この結果遊技装置の耐不正行為性を向上できる。ここで、「第2基板収容ケース」は第1基板収容ケースと同様である。「第3接続端子」および「第3適合接続端子」は第1接続端子および第1適合接続端子と同様である。
【0051】
なお、上記に説明したハーネスを用いない構成は必ずしも採用する必要はない。制御基板群に含まれる遊技制御基板以外の制御基板を第2基板収容ケースで覆い、第1基板収容ケース内の基板と第2基板収容ケース内の基板とをケーブル(ハーネス)で接続し、このケーブルをケーブルケースで覆う構成によってもセキュリティはある程度確保できる。つまりハーネスの端子は各基板収容ケース内に収めることができ、かつハーネスをケーブルケースで覆うためハーネスの交換(不正行為)は容易には行いえず、不正行為を防止または抑制する効果は存在する。
【0052】
また、第2基板収容ケースを用いる場合には、第1基板収容ケースの場合と同様なロック機構(第3ロック機構)あるいは分離を検知する機構(第3分離検知機構)を適用することができる。
【0053】
本明細書で開示する第4発明の遊技装置は、ボディ部材と、周面に複数の識別図柄が配置され回転および停止を行う複数のリールと、前記複数のリールを収容するリール収容ケースと、前記リール収容ケースに配置された制御基板群と、前記ボディ部材に適合し前記識別図柄を透視することが可能な窓部を備えたドア部材と、前記ドア部材に配置された出力装置と、前記制御基板群に含まれる出力制御基板であって前記出力装置を制御するための出力制御基板と、を有する。出力装置としては、画像表示装置、スピーカ、発光装置を例示できる。これら出力装置ごとの出力制御基板としては、各々、画像表示を制御する表示制御基板、音声出力を制御する音声制御基板、発光を制御する発光制御基板を例示できる。すなわち、本第4発明の遊技装置では、出力に係るデバイスを出力装置とその制御基板に分け、リール収容ケースに出力制御基板を備え、出力装置は遊技装置本体(筐体部分)に備える。これにより、出力装置を再利用可能な部品として活用するとともに、単なるソフトウェアのみでは対応不可能な変更(つまりハードウェアの一部に設計変更を要する変更)にも対処可能な遊技装置を提供できる。
【0054】
本明細書で開示する第5発明の遊技装置は、ボディ部材と、周面に複数の識別図柄が配置され回転および停止を行う複数のリールと、前記複数のリールを収容するリール収容ケースと、前記リール収容ケースに配置され第1記録領域を有する記録装置基板と、前記リール収容ケース以外の部材に配置され第2記録領域を含む制御基板群と、前記第1記録領域に記録されたデータを前記第2記録領域に転送する手段と、を有する。つまり、本第5発明の遊技装置では、交換対象のリール収容ケースにはソフトウェアの記録媒体である記録装置基板のみを備え、制御基板は装置本体(筐体部分)に配置する。このような構成によれば、CPUその他の計算機資源を含めて再利用が可能であり、ソフトウェア部分の新たな設計のみによって対処可能な変更に低コストかつ環境に配慮した形態で対応することが可能になる。なお、制御基板内のCPUからバスを介して直接データをメモリ(記録装置)から読み出す方式はバスの総延長が長くなるため好ましくない。リール収容ケースに配置された記録装置(第1記録領域)から制御基板内にある記録装置(第2記録領域)にプログラムおよびデータをダウンロード(転送)した後、第2記録領域にあるプログラムに従って処理されることが好ましい。よって本遊技装置ではこのような方式を採用している。
【0055】
なお、前記した第1および第2発明の遊技装置は、第3乃至第5発明の遊技装置にも適用することが可能である。ただし、この場合、リール収容ケースとボディ部材との接続に前記したプラグインを用いる必要はない。ハーネス(ケーブル)を用いて両者を接続することも可能である。
【0056】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本実施の形態の記載内容に限定して解釈すべきではない。なお、実施の形態の全体を通して同じ要素には同じ番号を付するものとする。
【0057】
図1は、本発明の一実施の形態である遊技装置の一例を示した正面図である。液晶表示装置1は、遊技の演出を行う画像表示装置である。液晶表示装置1は、遊技中に画像を表示し、演出を行う。液晶表示装置1は、LED等の発光素子アレイで構成される画像表示装置あるいはブラウン管に置き換えることが可能である。また、液晶表示装置に代えてダイスあるいはランプ等の演出機構を用いることも可能である。ランプ2は、ボーナスゲーム表示器であり、BB賞あるいはRB賞に入賞した場合に点灯する表示器である。スピーカ3、4および32は、遊技内容に合わせて各種の効果音を発生する。
【0058】
リール(回胴)35、36および37は、円周方向に役を構成する複数の図柄が表示されている。リール機構については後に詳述する。遊技装置には、各リールに対応して窓が形成され、リール上の図柄を装置外部に表示するための表示装置が構成されている。各窓からは、各リールにおいて同時に3つの図柄が装置外部から見えるようになっている。各リールに対応して3つのストップボタン28が配置されている。各リールは、それぞれのリールに対応するストップボタンが押下されることを契機として、所定の手順に従って停止する。
【0059】
遊技メダル投入表示ランプ7、8および9は、ベット操作によって遊技メダルが投入されたときに点灯する。メダル1枚投入の場合は、1メダルランプ7が点灯し、同時にその右方向1本の入賞ラインが有効であることを示す。メダル2枚投入の場合は、1メダルランプ7および2メダルランプ8が点灯し、同時にその右方向3本の入賞ラインが有効であることを示す。メダル3枚投入の場合は、1メダルランプ7〜3メダルランプ9の全てが点灯し、同時にその右方向3本と斜め2本を加えた5本の入賞ラインが有効であることを示す。なお、有効化された入賞ラインの何れかに予め定められた図柄の組み合わせが揃うと入賞となり、入賞に応じた遊技価値の付与がなされる。
【0060】
スタートランプ10はスタートレバー24が操作可能であることを示すランプである。リプレイ賞入賞表示ランプ11、入賞表示ランプ12、打ち止め表示ランプ13、BBゲーム中表示ランプ14、RBゲーム中表示ランプ15は、各々、再遊技の作動、入賞、打ち止め、BBゲーム制御の作動、RBゲーム制御の作動を表示する。メダル投入可能表示ランプ16は、遊技メダルの投入が可能であるときに点灯する。
【0061】
ボタン17、18および20はベットボタン(貯留遊技メダル投入ボタン)である。1枚ベットボタン17、2枚ベットボタン18、3枚ベットボタン20の押下は、各々1枚、2枚、3枚の貯留(クレジット)された遊技メダルを投入しベットすることに対応する。クレジット精算ボタン19は、貯留(クレジット)された遊技メダルを精算するときに押下する。遊技メダル返却ボタン21は、投入された不良メダルが詰まったときに返却操作をするためのボタンである。
【0062】
遊技メダル投入口22は、遊技メダルを投入するための投入口である。ドアキー23は打ち止め解除キーを兼用する。スタートレバー24は、リール(回胴)の回転を始動するときに操作するレバーである。スタートレバーは、段階設定を行う場合の操作レバーを兼用する。クレジット枚数表示機25、ボーナスカウント表示機26、メダル配当表示機27は、各々、遊技メダルの貯留枚数、ボーナス回数、遊技メダルの払出枚数を表示する。ストップボタン28は、リールの回転を停止するときに押下するボタンである。左中右の各々のリールに対応した3つのストップボタン28が配置されている。遊技メダル払出口33は遊技メダルの払出のための出口であり、払い出されたメダルは受け皿34で受ける。
【0063】
図2は、本実施の形態の遊技装置の構造を、その機能について示したブロック図である。図2に例示する遊技装置は、遊技制御基板50、演出制御基板70を含んでいる。
【0064】
遊技制御基板50は、CPU(central processing unit)51、入力ポート52、クロック発生回路53、ROM(read only memory)54、RAM(random access memory)55、乱数発生回路56、出力ポート57および58、データ送出回路59、送出タイミング制御回路60を含む。
【0065】
CPU51は各種データの送受信を制御し、また演算を行う。入力ポート52は外部からの入力データを受け取るポートである。入力ポート52に入力されるデータは、遊技者のボタンあるいはレバー操作により入力されるデータ、管理者のボタンあるいはスイッチ操作により入力されるデータ、各種センサからのデータがある。遊技者操作のボタン操作あるいはレバー操作により入力されるデータは、1枚ベットボタン17、2枚ベットボタン18および3枚ベットボタン20からのボタン押下検知データ、スタートレバー24の操作検知データ、ストップボタン28の押下検知データ、クレジット精算ボタン19の押下検知データがある。管理者操作のボタン操作あるいはスイッチ操作により入力されるデータは、段階設定キースイッチ82のスイッチデータ、リセットスイッチ61のスイッチデータがある。各種センサからのデータには、メダル投入センサ62、メダル払出センサ63、メダル満杯センサ64、各リールの位置検出センサ65、ドアセンサ66からのセンサデータがある。各センサは、各々のセンサに対応するイベントの発生あるいは状態の変化を検出する。クロック発生回路53は、CPU51の動作タイミングをとるクロック信号を発生する。
【0066】
ROM54には、装置の制御プログラム、賞群抽選テーブル、リール停止データ群等の各種データが記録されている。賞群抽選テーブルは、内部抽選の際に参照され、通常ゲーム用の賞群抽選テーブル、BBゲーム用の賞群抽選テーブル、RBゲーム用の賞群抽選テーブル等ゲーム態様に応じたテーブルが用意される。リール停止データ群は、リールの停止操作の際に参照されるリール停止制御テーブルの集まりである。リール停止制御テーブルは、リール毎に用意され、それぞれ当選フラグ(ハズレフラグを含む)に対応したテーブルを含む。これらROM54に記録されているデータは、CPU51より読み出されて実行あるいは参照される。
【0067】
RAM55は、当選フラグやデータのワークエリアに使用される。乱数発生回路56は、内部抽選その他の抽選を行う際に利用する乱数を発生する。乱数発生回路56は、抽選を行う際に使用する数列を発生する数列発生器として機能する。例えば、乱数発生器56は0〜99999までの数値をランダムに排出する。抽選は、この数値の一つを抽出し、それを所定の抽選テーブルに当てはめることで行われる。
【0068】
出力ポート57は、左中右の各リール駆動モータ67への制御信号、メダル払出モータ68への制御信号、メダルブロッカソレノイド69への制御信号を出力する。
【0069】
出力ポート58は、各種ランプおよび表示機への出力データを出力する。すなわち、1メダルランプ7、2メダルランプ8、3メダルランプ9、スタートランプ10、リプレイ賞入賞表示ランプ11、入賞表示ランプ12、打ち止め表示ランプ13、BBゲーム中表示ランプ14、RBゲーム中表示ランプ15、メダル投入可能表示ランプ16、クレジット枚数表示機25、ボーナスカウント表示機26、メダル配当表示機27へのランプ点灯信号あるいは表示信号を出力する。
【0070】
データ送出回路59は、演出制御基板70に送信するデータを送信する回路である。送出タイミング制御回路60は、データ送出回路59の送信タイミングを制御する回路である。
【0071】
演出制御基板70は、遊技演出を制御する機能を有する。遊技演出は、液晶表示装置1およびスピーカ3、4および32、さらにランプ2から行われる。演出制御基板70は、CPU72、液晶表示装置駆動回路73、画像・プログラムROM74、データ入力回路75、クロック発生回路76、ランプ駆動回路77、RAM78、サウンドLSI(large scale integrated circuit)79、アンプ回路80、音声ROM81、を含む。
【0072】
CPU72は、演出制御基板70の機能を統括制御するもので、各種信号やデータの制御および演算を行う。液晶表示装置駆動回路73は、CPU72からの指示に従い液晶表示装置1を駆動する機能を有する。画像・プログラムROM74は、液晶表示装置で表示する画像およびその制御プログラムを記録する。データ入力回路75は、遊技制御基板から送られてくるデータを受け取る回路である。クロック発生回路76は、CPU72の動作タイミングをとるクロック信号を発生する。ランプ駆動回路77は、演出用のランプ2を駆動する。RAM78はデータワークエリアとして使用される。サウンドLSI79は、音響データを制御し演算を行い、演出処理用の音響信号を生成する。アンプ回路80は、サウンドLSI79で生成された音響信号を増幅する。増幅された音響信号は、音量調節回路85で音量が調節され、スピーカ3、4および32から演出音として出力される。音声ROM81には音声、演出効果のための音源その他の音源データが記録される。なお、演出制御基板70には乱数発生回路を備えてもよい。
【0073】
図3は本実施の形態の遊技装置内部の概要を示した斜視図である。遊技装置のボディ部100の内部には、リール収容ケース110、電源・モード設定装置150、メダル払出装置160が備えられる。また、図示はしないがメダル払出装置160に貯留されているメダルが満杯になった場合の溢れメダルを受ける容器が備えられる。
【0074】
図4はリール収容ケース110と、それが取り外されている場合のボディ部100の一例を示した斜視図である。リール収容ケース110は同図の一点鎖線に沿う方向(第1方向)に挿入されてボディ部100に装着される。
【0075】
リール収容ケース110には外壁部材111を有し、その内部にリール35,36,37が配置される。各々のリールにはモータ112、図柄センサ113が備えられる。また、各々のリールにはバックライト114が配置される。なお、リール収容ケース110の側面やリール収容ケース110から突出しているリール側面をカバーで覆っても良い。このようなカバーを設けることにより、リールが回転しているときの安全性を高めることができる。
【0076】
リール収容ケース110の上部には、遊技制御基板50をその内部に有する第1基板収容ケース115が配置される。リール収容ケース110の側面には、演出制御基板70をその内部に有する第2基板収容ケース116が配置される。
第1基板収容ケース115および第2基板収容ケース116は、リール収容ケース110に不可逆的な固着手段により固着される。固着手段としてはたとえばカシメネジ、2頭ネジ等を例示できる。このような不可逆的な固着手段によって第1基板収容ケース115と第2基板収容ケース116とをリール収容ケース110に固着するため、遊技制御基板50または演出制御基板70の容易な取り外しが困難となり不正行為を防止または抑制することができる。なお、不可逆的な固着手段は、取り外したことが視認できる分離検知機構に置き換えることが可能である。分離検知機構としては一般的なネジ等の固着手段をカバー等で覆い、このカバーを破壊しなければ固着手段(ネジ)にアクセスできないような機構や剥がすと痕跡が残る形状の封印シールを例示できる。このような分離検知機構によって不正が行われた場合の痕跡を容易に視認することができ、不正行為を抑制することが可能である。
【0077】
遊技制御基板50と演出制御基板70とはハーネス117によって電気的に接続される。なお、ハーネス117は透明なカバー等で覆うことができる。カバーで覆うことによりハーネス117を保護し、ハーネス117への容易なアクセスを防止して不正行為を抑制する効果がある。また、カバーを透明にすれば不正が行われた場合の痕跡を視認することが容易になるため、不正行為を抑制する効果がある。リール収容ケース110の上部には第1接続端子118が配置される。
【0078】
ボディ部100にはリール収容ケース110が格納される場所にガイド部材120を有する。ガイド部材120は底面121の側辺にガイド壁121aおよび121bを有し、リール収容ケース110が装着される場合にはこのガイド壁121aおよび121bに沿って、図中一点鎖線に沿う方向(第1方向)にリール収容ケース110が挿入される。また、ガイド壁121aおよび121bに沿ってリール収容ケース110が挿入されたとき、第1接続端子118の位置する場所に、第1接続端子118に適合する第1適合接続端子122が配置されている。すなわち、本実施の形態の遊技装置では、リール収容ケース110がガイド部材120に導かれて装着された場合には同時に第1接続端子118と第1適合接続端子122とが接続されるプラグイン方式を実現する。このようなプラグイン方式は、リール収容ケース110の組み立ておよび交換作業を簡単にする効果がある。
【0079】
なお、リール収容ケース110が所定の位置に装着されたときには、止めネジ123でリール収容ケース110をガイド部材120に固着する。このとき止めネジ123はカシメネジあるいは2頭ネジとして容易に取り外しできないようにすることができる。これによりリール収容ケース110ごと改変したリール収容ケースに交換してしまうような不正を防止または抑制できる。あるいは止めネジ123を非破壊ではアクセスできないようなケースで覆う機構や剥がすと痕跡が残る形状の封印シール等の分離検知機構で保護することも可能である。
【0080】
ガイド部材120の底面には、第1方向とは異なる図中矢印124の方向(第2方向)にガイド部材全体を移動させる移動機構125を有する。このような移動機構125を用いれば、リール位置がドア部の窓に対して相対的にずれていても適切な位置への位置合わせが容易になる。位置合わせが終了すれば、止めネジ126によってリール収容ケース110の第2方向の位置を固定することができる。
【0081】
このような遊技装置によれば、リール収容ケース110に配置された部材による機能は、図2に示す機能のうち一点鎖線80で囲んだ部分に限られる。遊技装置を新機種として更新する場合には、新機種に対応するプログラム、データ、リール図柄を有する新たなリール収容ケース110に交換するのみで新機種が実現できる。また本実施の形態の場合、リール収容ケース110は第1接続端子118とそれに適合する第1適合接続端子122によってプラグイン接続される。この操作はリール収容ケース110をガイド部材120に沿ってボディ部100に装着するのみで実現でき、極めて簡便に機種への更新の操作を完了できる。さらに、本実施の形態ではガイド部材120に移動機構125を有する。このため、ドア部の窓に対する相対的な位置合わせが容易になる。この点も機種更新作業の能率を高めることに寄与する。
【0082】
なお、本実施の形態の遊技装置では、ハーネスを用いてリール収容ケース110とボディ部100とを接続しない。このためハーネスに対する不正行為を働き得ず、耐不正行為性の高い構造であるといえる。また、リール収容ケース110とボディ部100との電気的な接続位置(リール収容ケース110が装着された状態における第1接続端子および第1適合接続端子の位置)は装置の奥に位置する。このため電気的な接続位置への不正を行うには困難性があり、不正行為を行い難い遊技装置を提供できる。
【0083】
上記した本実施の形態の遊技装置では、3つのリール35,36,37を一体としてリール収容ケース110に配置した例を説明した。しかし、図5に示すように単一のリールについてリールユニット200を構成し、このリールユニット200をリール収容ケース210に挿入・配置することも可能である。リールユニット200にはユニットケース201を有し、このユニットケース201にモータ112およびバックライト114が固定される。モータ112の回転軸にたとえばリール37が配置される。図柄センサ113はバックライト114に固定されているが、ユニットケース201に固定されても良い。そしてユニットケース201には第2接続端子202が備えられる。一方リール収容ケース210には第2接続端子202に適合する第2適合接続端子211が備えられる。第2適合接続端子211からの配線212は第1基板ケース内の遊技制御基板に接続される。このようなリールユニット200は、リール収容ケース210の所定の位置に装着されると同時に第2接続端子202と第2適合接続端子211とが接続されるプラグイン方式を実現する。これにより単一リールユニットごとにリール交換が可能であり、リールが故障した際の交換部品を極力少なくすることができる。また、プラグイン方式で装着できるため組み立ておよび交換作業が簡便に行える。
【0084】
また、上記した実施の形態では、遊技制御基板50と演出制御基板70とがハーネス117で接続された例を説明した。しかし、たとえば図6に示すように遊技制御基板50に取り付けられた第3接続端子300と演出制御基板70に取り付けられたと第3適合接続端子301とで、遊技制御基板50および演出制御基板70を接続することができる。すなわちハーネスを用いずに接続することができる。なお、第3適合接続端子301は第3接続端子300に適合する。また、図6において左側は接続前の状態を右側は接続後の状態を示す。このような場合、ハーネスを用いないため、ハーネスを対象とした不正行為を働きえず、耐不正行為性に優れた構造を提供できる。なお、図6に示す例示では、遊技制御基板50と演出制御基板70は互いにほぼ直交する位置関係にある。このような位置関係は図4に示すようにリール収容ケース110の上面および側面に各々基板を配置する場合に都合がよい。尤も、図7に示すように遊技制御基板50と演出制御基板70とが平行な位置関係にある場合も第3接続端子300および第3適合接続端子301で両基板を接続できる。図7も同様に左側は接続前の状態を右側は接続後の状態を示す。
【0085】
また、前記実施の形態では、遊技制御基板50および演出制御基板70が液晶表示装置1の駆動回路73を含めてリール収容ケース110に配置される例を説明した。しかし、新機種への対応がソフトウェアの変更とリールに配置する図柄の変更だけで済む場合には、リール収容ケース110に配置する制御基板に関する部品を極めて少なくすることができる。すなわち、遊技制御基板50を制御するためのプログラムとゲームの実行に必要なデータを記録したROM401と、演出制御基板70で用いる画像・音声データおよびプログラムを記録したROM402とをリール収容ケース110に配置すれば良い。つまり、リール収容ケース110に配置される部品は、図8に示す一点鎖線400で囲んだ機能に係る部品だけでよい。このような場合、交換対象の部品を極力少なくすることができ、他の部品を極めて有効に活用することが可能となる。なお、ROM401に記録されているプログラムおよびデータは、たとえば入力ポート52を介してRAM55にダウンロードすることができる。このダウンロードはCPU51によって処理される。また、ROM402に記録されているプログラムおよびデータは、たとえば入力ポート403を介してRAM78にダウンロードすることができる。このダウンロードはCPU72によって処理される。
【0086】
なお、新機種への変更には、パネルについても変更が必要な場合が多い。前記説明においてはパネルの変更については説明を省略した。
【0087】
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
【発明の効果】
本発明によれば、再利用可能な部品を有効に活用し、かつ、遊技装置を簡便に新たな機能(ゲーム性)が導入された新機種に変更することができる。また、そのような遊技装置のセキュリティ機能を効果的に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である遊技装置の一例を示した正面図である。
【図2】本実施の形態の遊技装置の構造の一例をその機能について示したブロック図である。
【図3】本実施の形態の遊技装置内部の概要を示した斜視図である。
【図4】リール収容ケース110と、それが取り外されている場合のボディ部100の一例を示した斜視図である。
【図5】単一のリールについてリールユニットを構成した場合の一例を示した側面図である。
【図6】遊技制御基板50と演出制御基板70との接続方式の一例を示した側面図である。
【図7】遊技制御基板50と演出制御基板70との接続方式の他の例を示した側面図である。
【図8】本実施の形態の遊技装置の構造の他の例をその機能について示したブロック図である。
【符号の説明】
1…液晶表示装置、2…ランプ、3…スピーカ、4…スピーカ、5…ランプ、7…1メダルランプ、8…2メダルランプ、9…3メダルランプ、10…スタートランプ、11…リプレイ賞入賞表示ランプ、12…入賞表示ランプ、13…打ち止め表示ランプ、14…BBゲーム中表示ランプ、15…RBゲーム中表示ランプ、16…メダル投入可能表示ランプ、17…1枚ベットボタン、18…2枚ベットボタン、19…クレジット精算ボタン、20…3枚ベットボタン、21…遊技メダル返却ボタン、22…遊技メダル投入口、23…ドアキー、24…スタートレバー、25…クレジット枚数表示機、26…ボーナスカウント表示機、27…メダル配当表示機、28…ストップボタン、32…スピーカ33…遊技メダル払出口、34…受け皿、35…リール、36…リール、37…リール、50…遊技制御基板、51…CPU、52…入力ポート、53…クロック発生回路、54…ROM、55…RAM、56…乱数発生回路、57…出力ポート、58…出力ポート、59…データ送出回路、60…送出タイミング制御回路、61…リセットスイッチ、62…メダル投入センサ、63…メダル払出センサ、64…メダル満杯センサ、65…位置検出センサ、66…ドアセンサ、67…リール駆動モータ、68…メダル払出モータ、69…メダルブロッカソレノイド、70…演出制御基板、72…CPU、73…液晶表示装置駆動回路、74…画像・プログラムROM、75…データ入力回路、76…クロック発生回路、77…ランプ駆動回路、78…RAM、79…サウンドLSI、80…アンプ回路、81…音声ROM、82…段階設定キースイッチ、85…音量調節回路、100…ボディ部、110…リール収容ケース、111…外壁部材、112…モータ、113…図柄センサ、114…バックライト、115…第1基板収容ケース、116…第2基板収容ケース、117…ハーネス、118…第1接続端子、120…ガイド部材、121…底面、121a,121b…ガイド壁、122…第1適合接続端子、123…止めネジ、124…矢印、125…移動機構、126…止めネジ、150…電源・モード設定装置、160…メダル払出装置、200…リールユニット、201…ユニットケース、202…第2接続端子、210…リール収容ケース、211…第2適合接続端子、212…配線、300…第3接続端子、301…第3適合接続端子、401,402…ROM。
Claims (17)
- ボディ部材と、
周面に複数の識別図柄が配置され回転および停止を行う複数のリールと、
前記複数のリールを収容するリール収容ケースと、
前記リール収容ケースに配置された第1接続端子と、
前記第1接続端子に適合する適合接続端子であって前記ボディ部材に配置された第1適合接続端子と、を有し、
前記リール収容ケースを前記ボディ部材に装着することによって、前記第1接続端子と前記第1適合接続端子との接続が行われる遊技装置。 - 単一の前記リールが、前記リールを回転する回転機構を含むその他の部品とともに単一リールユニットに構成され、
前記単一リールユニットに配置された第2接続端子と、
前記第2接続端子に適合する適合接続端子であって前記リール収容ケースに配置された前記単一リールユニット毎の第2適合接続端子と、を有し、
前記単一リールユニットを前記リール収容ケースに装着することによって、前記第2接続端子と前記第2適合接続端子との接続が行われる請求項1記載の遊技装置。 - 前記リール収容ケースまたは前記単一リールユニットに、前記リールの回転面に平行な側面を覆うカバー部材またはカバー部を備える請求項1または2記載の遊技装置。
- 前記ボディ部材に配置されたガイド部材を有し、
前記リール収容ケースの前記ボディ部材への装着は、前記ガイド部材によって導かれる第1方向に行われる請求項1、2または3記載の遊技装置。 - 前記ボディ部材に適合し前記識別図柄を透視することが可能な窓部を備えたドア部材と、
前記第1方向とは異なる第2方向に前記リール収容ケースまたは前記単一リールユニットの移動が可能な移動機構と、
を有する請求項4記載の遊技装置。 - ボディ部材と、
周面に複数の識別図柄が配置され回転および停止を行う複数のリールと、
前記複数のリールを収容するリール収容ケースと、
前記リール収容ケースに配置された制御基板群と、
前記制御基板群に含まれる遊技制御基板と、
少なくとも前記遊技制御基板を覆う第1基板収容ケースと、
前記第1基板収容ケースと前記リール収容ケースとを固着する第1ロック機構または固着された前記第1基板収容ケースと前記リール収容ケースとの分離履歴を検知できる第1分離検知機構と、
前記リール収容ケースと前記ボディ部材とを固着する第2ロック機構または固着された前記リール収容ケースと前記ボディ部材との分離履歴を検知できる第2分離検知機構と、
を有する遊技装置。 - 前記制御基板群に含まれる前記遊技制御基板以外の制御基板を覆う第2基板収容ケースを有し、
前記第1基板収容ケースには第3接続端子を備え、前記第2基板収容ケースには前記第3接続端子に適合する第3適合接続端子を備え、
前記第1基板収容ケースおよび前記第2基板収容ケースが前記リール収容ケースに装着されている状態で、前記第3接続端子と前記第3適合接続端子とが接続されている請求項6記載の遊技装置。 - 前記制御基板群に含まれる前記遊技制御基板以外の制御基板を覆う第2基板収容ケースと、
前記第1基板収容ケース内の基板と前記第2基板収容ケース内の基板とを接続するケーブルと、
前記ケーブルを覆うケーブルケースと、
を有する請求項6記載の遊技装置。 - 前記第2基板収容ケースと前記リール収容ケースとを固着する第3ロック機構または固着された前記第2基板収容ケースと前記リール収容ケースとの分離履歴を検知できる第3分離検知機構を有する請求項7または8記載の遊技装置。
- ボディ部材と、
周面に複数の識別図柄が配置され回転および停止を行う複数のリールと、
前記複数のリールを収容するリール収容ケースと、
前記リール収容ケースに配置された制御基板群と、
前記ボディ部材に適合し前記識別図柄を透視することが可能な窓部を備えたドア部材と、
前記ドア部材に配置された出力装置と、
前記制御基板群に含まれる出力制御基板であって前記出力装置を制御するための出力制御基板と、
を有する遊技装置。 - 前記出力装置が画像表示装置であり、前記出力制御基板が前記画像表示装置の画像表示を制御する表示制御基板である第1の構成、
前記出力装置がスピーカであり、前記出力制御基板が前記スピーカの音声出力を制御する音声制御基板である第2の構成、または、
前記出力装置が発光装置であり、前記出力制御基板が前記発光装置の発光を制御する発光制御基板である第3の構成、
の何れかの構成を有する請求項10記載の遊技装置。 - ボディ部材と、
周面に複数の識別図柄が配置され回転および停止を行う複数のリールと、
前記複数のリールを収容するリール収容ケースと、
前記リール収容ケースに配置され第1記録領域を有する記録装置基板と、
前記リール収容ケース以外の部材に配置され第2記録領域を含む制御基板群と、
前記第1記録領域に記録されたデータを前記第2記録領域に転送する手段と、
を有する遊技装置。 - 前記リール収容ケースに配置された第4接続端子と、
前記ボディ部材に配置された第5接続端子と、を有し、
前記第4接続端子と前記第5接続端子とをケーブルで接続する構成、または、
前記第5接続端子を前記第4接続端子に適合する適合接続端子とし、前記リール収容ケースを前記ボディ部材に装着することによって、前記第4接続端子と前記第5接続端子との接続が行われる構成、
の何れかの構成を有する請求項6〜12の何れか一項に記載の遊技装置。 - 単一の前記リールが、前記リールを回転する回転機構を含むその他の部品とともに単一リールユニットに構成され、
前記単一リールユニットに配置された第2接続端子と、
前記第2接続端子に適合する適合接続端子であって前記リール収容ケースに配置された前記単一リールユニット毎の第2適合接続端子と、を有し、
前記単一リールユニットを前記リール収容ケースに装着することによって、前記第2接続端子と前記第2適合接続端子との接続が行われる請求項13記載の遊技装置。 - 前記リール収容ケースまたは前記単一リールユニットに、前記リールの回転面に平行な側面を覆うカバー部材またはカバー部を備える請求項13または14記載の遊技装置。
- 前記ボディ部材に配置されたガイド部材を有し、
前記リール収容ケースの前記ボディ部材への装着は、前記ガイド部材によって導かれる第1方向に行われる請求項13、14または15記載の遊技装置。 - 前記ボディ部材に適合し前記識別図柄を透視することが可能な窓部を備えたドア部材と、
前記第1方向とは異なる第2方向に前記リール収容ケースまたは前記単一リールユニットの移動が可能な移動機構と、
を有する請求項16記載の遊技装置。
Priority Applications (1)
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-
2002
- 2002-08-09 JP JP2002234158A patent/JP2004073276A/ja active Pending
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