JP2004071598A - 覗き窓構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】筐体側に予め固定設置されている表示機能付き機器の表示部を、扉の覗き窓に対して正しい位置に取り付けするのに好適な覗き窓構造を提供する。
【解決手段】扉36の裏面36aに凸状の透明体48とこの透明体48の押さえ板50を設置するにあたり、扉36に略矩形状の第1の覗き窓40を設けるとともに、押さえ板50に長孔56を形成し、ネジ部材60を長孔56内で移動させることにより、上下方向の位置を調整するとともに、透明体48を押さえ板50の第2の覗き窓54に対し水平方向に移動可能としたことにより、透明体48を上下左右方向に移動可能とした。
【選択図】 図4
【解決手段】扉36の裏面36aに凸状の透明体48とこの透明体48の押さえ板50を設置するにあたり、扉36に略矩形状の第1の覗き窓40を設けるとともに、押さえ板50に長孔56を形成し、ネジ部材60を長孔56内で移動させることにより、上下方向の位置を調整するとともに、透明体48を押さえ板50の第2の覗き窓54に対し水平方向に移動可能としたことにより、透明体48を上下左右方向に移動可能とした。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調設備の制御盤のように、内方に表示機能付き機器が組み込まれることにより、外部に情報の表示を行うことのできるシステム用機器における覗き窓構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
空調等の自動制御を行うシステム用機器では、例えば、制御盤を構成する筐体の内方に、表示機能を備えた温度スイッチなどが組み込まれている。
図7は、このような表示機能付き機器が組み込まれたシステム用機器として、外部に温度を表示することのできる制御盤を示したものである。
【0003】
この制御盤2は、略矩形状の筐体4の前面パネル6に、蝶番等のヒンジ8により扉10が開閉自在に設けられている。そして、この扉10を前面パネル6側から開くことにより、内部の調整つまみなどを操作することが可能にされている。一方、この扉10を開いた筐体4の内方には、温度を文字として表示することのできる温度スイッチ12が設けられている。そして、この温度スイッチ12の表示を、扉10が閉じられた場合であっても、外方から認識できるように、筐体4の扉10に覗き窓14が設けられている。そして、この扉10の外方から温度スイッチ12の表示を認識することが可能にされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の覗き窓構造では、表示機能を備えた温度スイッチ12は、筐体4内の台座などに固定設置されている。そのため、従来は、温度スイッチ12が、例えば、この台座に適正に取り付けられていないと、扉10を閉じた場合に、温度スイッチ12の表示が覗き窓14の枠から少しずれてしまい、本来なら覗き窓14の中央に位置する表示が一方に偏ってしまい、ずれた分だけ片方の隙間が広くなるため、美観的に好ましくない。また、使用者に違和感を感じさせていた。
【0005】
このような不具合を改善する場合には、表示機能付きの温度スイッチ12を、筐体4の台座から一旦取り外すとともに、再度台座に取り付けなければならなかい。
しかしながら、台座およびその周辺には、多数の部品が組み込まれているため、手が入り難く、位置調整作業が煩雑で、取り付け位置を調整することは手間である。
【0006】
本発明は、このような実状に鑑み、筐体側に予め固定設置されている表示機能付き機器が、扉に設けられた覗き窓に対して正しい位置に取り付けされていない場合であっても、外方から見た場合の違和感を少なくすることができ、美観的にも好適な覗き窓構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、
筐体の内方に固定設置された機器の文字表示を外方から視認するために構成される覗き窓構造であって、
前記筐体に設置される扉に、略矩形状の第1の覗き窓を設けるとともに、この第1の覗き窓の両側に、一対のネジ挿入孔を形成する一方、
前記扉の筐体内方側に、略矩形状の第2の覗き窓を有しその両側に上下方向に長い一対の長孔を形成した押さえ板を配設し、
さらに、前記扉と前記押さえ板との間に、前記押さえ板の第2の覗き窓に凸部分が左右方向にスライド自在に収納される略凸状の透明体を配設し、
前記扉に形成された一対のネジ挿入孔から前記押さえ板に形成された一対の長孔に向かってネジ部材を挿通し、前記透明体の凸部分を前記第2の覗き窓に沿って左右方向にスライドさせることにより、前記扉に対する前記透明体の左右方向への位置を調整するとともに、
前記ネジ部材を中心に前記押さえ板の長孔に沿って前記押さえ板を上下方向に移動させることにより、前記透明体の前記扉に対する上下方向への位置を調整するようにしたことを特徴としている。
【0008】
このような本発明によれば、表示機能付きの機器がパネルの覗き窓の中央位置からずれているとしても、機器を筐体側から取り外して位置調整しなくても、開閉自在な扉側だけの作業で、その位置ずれを目立たなくすることができる。
ここで、前記透明体の外周部には、着色による枠が形成されていることが好ましい。
【0009】
このような構成であれば、外周部の枠の中に文字表示を配置することができるので、位置ずれが生じている場合であっても、文字による表示をあたかも覗き窓の中心にあるかのように配置することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について説明する。
図1および図2は本発明の一実施例に係る覗き窓構造を示したものである。
この覗き窓構造は、例えば、図7に示した従来の場合と同様に、空調設備の温度制御を行うために金属板から形成された制御盤30の扉36に構成されている。
【0011】
すなわち、この制御盤30には、筐体32の前面パネル34に、略矩形状の扉36がヒンジ38により開閉自在に取付られている。そして、この扉36に、本実施例による覗き窓構造が構成されている。
扉36には、略矩形状に形成された第1の覗き窓40が形成されている。そして、この覗き窓40の内方に表示機能付きの温度スイッチなどの機器42が台座46などに取り付けられている。
【0012】
したがって、扉36の正面側から、矢印A方向に筐体32内を見れば、扉36の第1の覗き窓40を介して、機器42からの文字表示すなわち温度スイッチ42からの検知温度を視認することができる。
ところで、この制御盤30では、前面パネル34の扉36に、その表示を第1の覗き窓40の適正位置に配置できるように、図3に示したような覗き窓構造が構成されている。図3は、パネルの内方から見た図である。
【0013】
すなわち、扉36の内方側には、アクリル樹脂などから形成された断面略凸状の透明体48と、この透明体48を押えるための金属製の押さえ板50が設置されている。
扉36には、押さえ板50をネジ部材60で固定するために、第1の覗き窓40の両側に、一対のネジ挿入孔52,52が形成されている。このネジ挿入孔52は、略丸形に形成されている。
【0014】
一方、押さえ板50には、上記扉36に対応して、第2の覗き窓54が形成されている。この第2の覗き窓54の両側には、上下方向に延びる一対の長孔56,56が形成されている。そして、この第2の覗き窓54の縦横の長さB,Cは、扉36の縦横の長さS,Tおよび透明体48の左右方向の長さX,Yよりも、それぞれ大きく形成されている。また、押さえ板50の第2の覗き窓54の左右方向の長さCは、透明体48の左右方向の長さYよりも若干大きく形成されている。また、第2の覗き窓54の縦方向の長さBは、透明体48の縦方向の長さXよりも狭く形成され、かつ凸部48cの長さZよりも若干大きく形成されている。
【0015】
したがって、このような押さえ板50の第2の覗き窓54内に、透明体48の凸部48cを挿入すれば、透明体48の上下のフランジ部48a,48bが押さえ板50の第2の覗き窓54の枠外縁部に係止されることになる。
以下に、透明体48と押さえ板50の扉36に対する取り付けについて説明する。
【0016】
先ず、透明体48の凸部48cを、押さえ板50の第2の覗き窓54内に収容する。このとき、透明体48の上下のフランジ部48a,48bが第2の覗き窓54の枠外縁部に当接して支持される。
このように透明体48を押さえ板50の第2の覗き窓54内に組み込んでから、これらユニット化された一体の透明体48および押さえ板50を扉36の裏面36aに当接させる。その後、図4に示したように、扉36の表面36b(外側面)からネジ部材60,60を扉36のネジ挿入孔52,52内に挿入し、さらにネジ部材60の先端部を第2の押さえ板50の長孔56,56内に挿入し、さらに、その先端にナット部材64を軽く螺合すれば、扉36に対し透明体48と押さえ板50とを仮止めし一体化することができる。
【0017】
なお、ここで使用するナット部材64は、フランジ付きナットであることが好ましい。
そして、押さえ板50、透明体48が取り付けられた扉36を、図1に示した筐体32に対して閉じた状態にすれば、図5に示したように、筐体32内に収容されている機器の表示部を、前面パネル34の外方から視認することができる。また、扉36を閉じた状態にしてから、「入」、「切」などのボタン郡64を扉36を開けずに、外方から操作することも可能である。
【0018】
一方、図5の状態とは異なり、扉36の第1の覗き窓40に対し、透明体48と押さえ板50とが正しく位置合わせされていないとする。このような場合は、以下のようにしてその位置ずれを目立たなくすることができる。なお、図6は、扉36の裏面36a側から見た図である。
すなわち、本実施例では、筐体32側には手を触れずに扉36側だけで位置調整の不具合を調整することができる。すなわち、押さえ板50を、扉36の第1の覗き窓40に対して上下方向に調整するには、先ず、ネジ部材60を若干緩めた状態から、ネジ部材60を長孔56内で移動させれば、押さえ板50を第1の覗き窓40に対して、相対的に上下方向に移動させることができる。これにより、透明体48を第1の覗き窓40に対して上下方向に調整することができる。
【0019】
一方、押さえ板50の第2の覗き窓54と透明体48との左右端部の隙間P,Qを左右略均等になるようにずらせば、透明体48を扉36の第1の覗き窓40に対して、左右方向に位置を調整することができる。
したがって、本実施例によれば、第1の覗き窓40の適正位置に透明体48ならびに押さえ板50を配置することができる。
【0020】
なお、透明体48のフランジ部48a,48bを含む外周部分(図6における八チングの部分)を黒色などで額縁状に色塗りしておけば、第1の覗き窓40ならびに第2の覗き窓54などの境界部分を外方から目立たなくすることができるとともに、この着色された枠内に、文字を表示できるので、美観的に良好になる。
【0021】
このように本実施例では、従来の構造のように、筐体32内の台座などから表示機能付きの機器42を取り外して位置調整をしなくても、扉36側だけの作業でその位置ずれによる不具合を目立たなくすることが可能になる。
よって本実施例では、第1の覗き窓40に透明体48を適正位置に配置することができる。
【0022】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されない。例えば、上記実施例では、機器として表示機能付きの温度スイッチを例にして説明したが、機器はこれに限定されず、表示機能付きの圧力スイッチなどにも適用可能である。また、上記実施例では、透明体48の外周部に例えば、黒の着色領域を形成したが、このような色塗りは必ずしも必要ではない。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による覗き窓構造によれば、扉側に取り付けられた部材だけの操作で押さえ板および透明体を上下左右方向に移動させることができる。したがって、位置ずれが生じている場合に行う作業を容易に行なうことができる。また、これにより、透明体の略中心部に電子部材からの文字表示を配置することが可能となるため、位置ずれによる違和感を使用者に感じさせることが少なくなる。
【0024】
さらに、透明体の外周部を、枠状に着色すれば、この枠内に文字が配置されのようになるので、位置ずれが生じている場合であっても、その位置ずれを一層目立たなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例による覗き窓構造が採用された制御盤を示した斜視図である。
【図2】図2は図1の側断面図である。
【図3】図3は図1の制御盤に構成された覗き窓構造の分解斜視図である。
【図4】図4は図1における覗き窓構造の水平方向の断面図である。
【図5】図5は図1に示した制御盤を扉の外方からみたときの正面図である。
【図6】図6は図1に示した制御盤を扉の内側から見たときの正面図である。
【図7】図7は従来の覗き窓構造を備えた筐体の斜視図である。
【符号の説明】
30 制御盤
32 筐体
34 前面パネル
36 扉
40 第1の覗き窓
42 機器(温度スイッチ)
48c 凸部
48 透明体
50 押さえ板
52 ネジ挿入孔
54 第2の覗き窓
56 長孔
60 ネジ部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調設備の制御盤のように、内方に表示機能付き機器が組み込まれることにより、外部に情報の表示を行うことのできるシステム用機器における覗き窓構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
空調等の自動制御を行うシステム用機器では、例えば、制御盤を構成する筐体の内方に、表示機能を備えた温度スイッチなどが組み込まれている。
図7は、このような表示機能付き機器が組み込まれたシステム用機器として、外部に温度を表示することのできる制御盤を示したものである。
【0003】
この制御盤2は、略矩形状の筐体4の前面パネル6に、蝶番等のヒンジ8により扉10が開閉自在に設けられている。そして、この扉10を前面パネル6側から開くことにより、内部の調整つまみなどを操作することが可能にされている。一方、この扉10を開いた筐体4の内方には、温度を文字として表示することのできる温度スイッチ12が設けられている。そして、この温度スイッチ12の表示を、扉10が閉じられた場合であっても、外方から認識できるように、筐体4の扉10に覗き窓14が設けられている。そして、この扉10の外方から温度スイッチ12の表示を認識することが可能にされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の覗き窓構造では、表示機能を備えた温度スイッチ12は、筐体4内の台座などに固定設置されている。そのため、従来は、温度スイッチ12が、例えば、この台座に適正に取り付けられていないと、扉10を閉じた場合に、温度スイッチ12の表示が覗き窓14の枠から少しずれてしまい、本来なら覗き窓14の中央に位置する表示が一方に偏ってしまい、ずれた分だけ片方の隙間が広くなるため、美観的に好ましくない。また、使用者に違和感を感じさせていた。
【0005】
このような不具合を改善する場合には、表示機能付きの温度スイッチ12を、筐体4の台座から一旦取り外すとともに、再度台座に取り付けなければならなかい。
しかしながら、台座およびその周辺には、多数の部品が組み込まれているため、手が入り難く、位置調整作業が煩雑で、取り付け位置を調整することは手間である。
【0006】
本発明は、このような実状に鑑み、筐体側に予め固定設置されている表示機能付き機器が、扉に設けられた覗き窓に対して正しい位置に取り付けされていない場合であっても、外方から見た場合の違和感を少なくすることができ、美観的にも好適な覗き窓構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、
筐体の内方に固定設置された機器の文字表示を外方から視認するために構成される覗き窓構造であって、
前記筐体に設置される扉に、略矩形状の第1の覗き窓を設けるとともに、この第1の覗き窓の両側に、一対のネジ挿入孔を形成する一方、
前記扉の筐体内方側に、略矩形状の第2の覗き窓を有しその両側に上下方向に長い一対の長孔を形成した押さえ板を配設し、
さらに、前記扉と前記押さえ板との間に、前記押さえ板の第2の覗き窓に凸部分が左右方向にスライド自在に収納される略凸状の透明体を配設し、
前記扉に形成された一対のネジ挿入孔から前記押さえ板に形成された一対の長孔に向かってネジ部材を挿通し、前記透明体の凸部分を前記第2の覗き窓に沿って左右方向にスライドさせることにより、前記扉に対する前記透明体の左右方向への位置を調整するとともに、
前記ネジ部材を中心に前記押さえ板の長孔に沿って前記押さえ板を上下方向に移動させることにより、前記透明体の前記扉に対する上下方向への位置を調整するようにしたことを特徴としている。
【0008】
このような本発明によれば、表示機能付きの機器がパネルの覗き窓の中央位置からずれているとしても、機器を筐体側から取り外して位置調整しなくても、開閉自在な扉側だけの作業で、その位置ずれを目立たなくすることができる。
ここで、前記透明体の外周部には、着色による枠が形成されていることが好ましい。
【0009】
このような構成であれば、外周部の枠の中に文字表示を配置することができるので、位置ずれが生じている場合であっても、文字による表示をあたかも覗き窓の中心にあるかのように配置することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について説明する。
図1および図2は本発明の一実施例に係る覗き窓構造を示したものである。
この覗き窓構造は、例えば、図7に示した従来の場合と同様に、空調設備の温度制御を行うために金属板から形成された制御盤30の扉36に構成されている。
【0011】
すなわち、この制御盤30には、筐体32の前面パネル34に、略矩形状の扉36がヒンジ38により開閉自在に取付られている。そして、この扉36に、本実施例による覗き窓構造が構成されている。
扉36には、略矩形状に形成された第1の覗き窓40が形成されている。そして、この覗き窓40の内方に表示機能付きの温度スイッチなどの機器42が台座46などに取り付けられている。
【0012】
したがって、扉36の正面側から、矢印A方向に筐体32内を見れば、扉36の第1の覗き窓40を介して、機器42からの文字表示すなわち温度スイッチ42からの検知温度を視認することができる。
ところで、この制御盤30では、前面パネル34の扉36に、その表示を第1の覗き窓40の適正位置に配置できるように、図3に示したような覗き窓構造が構成されている。図3は、パネルの内方から見た図である。
【0013】
すなわち、扉36の内方側には、アクリル樹脂などから形成された断面略凸状の透明体48と、この透明体48を押えるための金属製の押さえ板50が設置されている。
扉36には、押さえ板50をネジ部材60で固定するために、第1の覗き窓40の両側に、一対のネジ挿入孔52,52が形成されている。このネジ挿入孔52は、略丸形に形成されている。
【0014】
一方、押さえ板50には、上記扉36に対応して、第2の覗き窓54が形成されている。この第2の覗き窓54の両側には、上下方向に延びる一対の長孔56,56が形成されている。そして、この第2の覗き窓54の縦横の長さB,Cは、扉36の縦横の長さS,Tおよび透明体48の左右方向の長さX,Yよりも、それぞれ大きく形成されている。また、押さえ板50の第2の覗き窓54の左右方向の長さCは、透明体48の左右方向の長さYよりも若干大きく形成されている。また、第2の覗き窓54の縦方向の長さBは、透明体48の縦方向の長さXよりも狭く形成され、かつ凸部48cの長さZよりも若干大きく形成されている。
【0015】
したがって、このような押さえ板50の第2の覗き窓54内に、透明体48の凸部48cを挿入すれば、透明体48の上下のフランジ部48a,48bが押さえ板50の第2の覗き窓54の枠外縁部に係止されることになる。
以下に、透明体48と押さえ板50の扉36に対する取り付けについて説明する。
【0016】
先ず、透明体48の凸部48cを、押さえ板50の第2の覗き窓54内に収容する。このとき、透明体48の上下のフランジ部48a,48bが第2の覗き窓54の枠外縁部に当接して支持される。
このように透明体48を押さえ板50の第2の覗き窓54内に組み込んでから、これらユニット化された一体の透明体48および押さえ板50を扉36の裏面36aに当接させる。その後、図4に示したように、扉36の表面36b(外側面)からネジ部材60,60を扉36のネジ挿入孔52,52内に挿入し、さらにネジ部材60の先端部を第2の押さえ板50の長孔56,56内に挿入し、さらに、その先端にナット部材64を軽く螺合すれば、扉36に対し透明体48と押さえ板50とを仮止めし一体化することができる。
【0017】
なお、ここで使用するナット部材64は、フランジ付きナットであることが好ましい。
そして、押さえ板50、透明体48が取り付けられた扉36を、図1に示した筐体32に対して閉じた状態にすれば、図5に示したように、筐体32内に収容されている機器の表示部を、前面パネル34の外方から視認することができる。また、扉36を閉じた状態にしてから、「入」、「切」などのボタン郡64を扉36を開けずに、外方から操作することも可能である。
【0018】
一方、図5の状態とは異なり、扉36の第1の覗き窓40に対し、透明体48と押さえ板50とが正しく位置合わせされていないとする。このような場合は、以下のようにしてその位置ずれを目立たなくすることができる。なお、図6は、扉36の裏面36a側から見た図である。
すなわち、本実施例では、筐体32側には手を触れずに扉36側だけで位置調整の不具合を調整することができる。すなわち、押さえ板50を、扉36の第1の覗き窓40に対して上下方向に調整するには、先ず、ネジ部材60を若干緩めた状態から、ネジ部材60を長孔56内で移動させれば、押さえ板50を第1の覗き窓40に対して、相対的に上下方向に移動させることができる。これにより、透明体48を第1の覗き窓40に対して上下方向に調整することができる。
【0019】
一方、押さえ板50の第2の覗き窓54と透明体48との左右端部の隙間P,Qを左右略均等になるようにずらせば、透明体48を扉36の第1の覗き窓40に対して、左右方向に位置を調整することができる。
したがって、本実施例によれば、第1の覗き窓40の適正位置に透明体48ならびに押さえ板50を配置することができる。
【0020】
なお、透明体48のフランジ部48a,48bを含む外周部分(図6における八チングの部分)を黒色などで額縁状に色塗りしておけば、第1の覗き窓40ならびに第2の覗き窓54などの境界部分を外方から目立たなくすることができるとともに、この着色された枠内に、文字を表示できるので、美観的に良好になる。
【0021】
このように本実施例では、従来の構造のように、筐体32内の台座などから表示機能付きの機器42を取り外して位置調整をしなくても、扉36側だけの作業でその位置ずれによる不具合を目立たなくすることが可能になる。
よって本実施例では、第1の覗き窓40に透明体48を適正位置に配置することができる。
【0022】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されない。例えば、上記実施例では、機器として表示機能付きの温度スイッチを例にして説明したが、機器はこれに限定されず、表示機能付きの圧力スイッチなどにも適用可能である。また、上記実施例では、透明体48の外周部に例えば、黒の着色領域を形成したが、このような色塗りは必ずしも必要ではない。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による覗き窓構造によれば、扉側に取り付けられた部材だけの操作で押さえ板および透明体を上下左右方向に移動させることができる。したがって、位置ずれが生じている場合に行う作業を容易に行なうことができる。また、これにより、透明体の略中心部に電子部材からの文字表示を配置することが可能となるため、位置ずれによる違和感を使用者に感じさせることが少なくなる。
【0024】
さらに、透明体の外周部を、枠状に着色すれば、この枠内に文字が配置されのようになるので、位置ずれが生じている場合であっても、その位置ずれを一層目立たなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例による覗き窓構造が採用された制御盤を示した斜視図である。
【図2】図2は図1の側断面図である。
【図3】図3は図1の制御盤に構成された覗き窓構造の分解斜視図である。
【図4】図4は図1における覗き窓構造の水平方向の断面図である。
【図5】図5は図1に示した制御盤を扉の外方からみたときの正面図である。
【図6】図6は図1に示した制御盤を扉の内側から見たときの正面図である。
【図7】図7は従来の覗き窓構造を備えた筐体の斜視図である。
【符号の説明】
30 制御盤
32 筐体
34 前面パネル
36 扉
40 第1の覗き窓
42 機器(温度スイッチ)
48c 凸部
48 透明体
50 押さえ板
52 ネジ挿入孔
54 第2の覗き窓
56 長孔
60 ネジ部材
Claims (2)
- 筐体の内方に固定設置された機器の文字表示を外方から視認するために構成される覗き窓構造であって、
前記筐体に設置される扉に、略矩形状の第1の覗き窓を設けるとともに、この第1の覗き窓の両側に、一対のネジ挿入孔を形成する一方、
前記扉の筐体内方側に、略矩形状の第2の覗き窓を有しその両側に上下方向に長い一対の長孔を形成した押さえ板を配設し、
さらに、前記扉と前記押さえ板との間に、前記押さえ板の第2の覗き窓に凸部分が左右方向にスライド自在に収納される略凸状の透明体を配設し、
前記扉に形成された一対のネジ挿入孔から前記押さえ板に形成された一対の長孔に向かってネジ部材を挿通し、前記透明体の凸部分を前記第2の覗き窓に沿って左右方向にスライドさせることにより、前記扉に対する前記透明体の左右方向への位置を調整するとともに、
前記ネジ部材を中心に前記押さえ板の長孔に沿って前記押さえ板を上下方向に移動させることにより、前記透明体の前記扉に対する上下方向への位置を調整するようにしたことを特徴とする覗き窓構造。 - 前記透明体の外周部には、着色による枠が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の覗き窓構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002224490A JP2004071598A (ja) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | 覗き窓構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002224490A JP2004071598A (ja) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | 覗き窓構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN108512061A (zh) * | 2018-05-29 | 2018-09-07 | 广东施富电气实业有限公司 | 一种配电设备观察窗结构 |
-
2002
- 2002-08-01 JP JP2002224490A patent/JP2004071598A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103352639A (zh) * | 2013-07-18 | 2013-10-16 | 广州七喜工控科技有限公司 | 一种电源操作门板 |
CN108512061A (zh) * | 2018-05-29 | 2018-09-07 | 广东施富电气实业有限公司 | 一种配电设备观察窗结构 |
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