JP2004070934A - 共同作業支援装置及び共同作業方法 - Google Patents
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Abstract
【目的】共有データの一覧から、任意のデータを選択することにより、共有ウィンドウを起動できるため、操作の手間が省け、効率的に作業が進められる。また、煩雑な操作を覚える必要がない。
【構成】本発明は、共同作業支援装置において、共同作業のために同じデータを見ながらお互いに書き込みや修正などの操作を行うためのインタフェース手段として共有ウィンドウを有し、任意の共有データを選択することにより、選択された共有データをもとにした共同作業を行う共有ウィンドウを起動する共有ウィンドウ起動手段(11)を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【構成】本発明は、共同作業支援装置において、共同作業のために同じデータを見ながらお互いに書き込みや修正などの操作を行うためのインタフェース手段として共有ウィンドウを有し、任意の共有データを選択することにより、選択された共有データをもとにした共同作業を行う共有ウィンドウを起動する共有ウィンドウ起動手段(11)を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、ワークステーションを利用して共有データを使って複数人で共同作業を行う共同作業支援装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から共同作業を行うときデータをネットワークを介して共有する方法が知られている(例えば、XeroxのStarワークステーションにおけるドロワー[1]やShared Book[2])。すなわち、このような従来のシステムでは、例えば複数の作業者で共著をするために、章などで作業分担を決め文章作成を行う場合、共有データの格納場所を確保しその格納場所を示したリファレンスを各作業者が自ワークステーションのディスクトップ上に置く。各作業者は自ワークステーションのディスクトップ上で文章を作成し、適当なタイミングでリファレンスで示された格納場所に文章を格納する。他の共同作業者は格納された文書をリファレンスアイコンを開くことにより参照することができる。また他の作業者と同時に同じ文章を修正することを防ぐために一人の作業者のみが修正をできるように排他制御を行っている。さらに誰が文章を編集中であるかまたは最後に編集したのは誰かなどの情報を得ることができる。その結果、共有データの一貫性が保たれ共同作業を行うことができる。
【0003】
また、ワークステーションを使ってネットワークを介し共有データを共有ウィンドウに表示してリアルタイムなメッセージ交換を行うシステムが知られている(例えば、XeroxのPalo Alto研究所によるColab System[3]、NTTのTeamWorkstation[4][5][6][7]、NECのMERMAID[8][9])。すなわち、このような従来のシステムでは、例えば遠隔地で複数人で打合せを行う場合、打合せを行う人が使っているワークステーションなどのアドレスを指定し打合せを行うグループを形成し打合せに必要なアプリケーションプログラムを起動してメッセージの交換を行う。その結果、複数の共同作業者はデータを共有し共有ウィンドウで共有しているデータを操作することが可能となる。
【0004】
[1] 上谷晃弘(編), ”ワークステーションシリーズ JStar ワークステーション”, 丸善, 1986.
[2]特開平2−2450号公報(ゼロックスコーポレーション)「ネットワーク化ワークステーション環境における共用構造化データオブジェクトオブジェクトに関する協同マルチユーザー活動の表現」
[3]Stefik, M., Bobrow,D.G., Foster,G.,Lanning S.,and Tatar,D.”WYSIWIS: Revised: Early Experiences with Multiuser Interfaces,” ACM Transactions on Office Information Systems,Vol.5,No.2,April 1987,pp.147−167.
[4] Ishii, Hiroshi. ”TeamWorkstation: Towards a Seamless Shared Workspace.” CSCW ’90 Proceedings, October1990,pp.13−26
[5]特開平3−119476号公報(NTT) 「共用画面制御方式」
[6] 特開平3−119477号公報(NTT) 「共用画面制御方式」
[7] 特開平3−119478号公報(NTT) 「共用画面制御方式」
[8] 渡部和雄, 阪田史郎, 前野和俊, 福岡秀幸, 大森豊子. ”マルチメディア分散在席会議システム MERMAID”,情報処理学会論文誌, Vol.32, No.9, September 1991, Pages 1200−1209.
[9] 特開平3−58658号公報(NEC) 「分散会議システム」
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の共有データ装置(例えば、XeroxのStarワークステーションにおけるドロワー[1]やShared Book[2])においては共有データを複数の作業者が同時に見ることはできるが個人のワークステーションへ複写しないかぎり変更はできない。また、複数の作業者でウィンドウを共有し変更過程を見ながら共有データを変更することはできないという問題があった。
【0006】
また、従来の共有データ装置(例えば、Shared Book[2])においては共有データを個人のワークステーション上に持ってきて作業しているデータは他の作業者から参照できない、また作業途中のデータを他の作業者に見せて議論をすることもできない。つまり、同時期には一人の作業者が占有してデータを修正することしか行えない。これにより、共有データを占有している人は一人の人であり、複数の人が一つの共有データを占有して使うことはできないという問題があった。
【0007】
また、従来の共同作業システム(例えば、XeroxのPaloAlto研究所によるColab System[3]、NTTのTeamWorkstation[4][5][6][7]、NECのMERMAID[8][9])において共有のデータを持ち、そのデータをだれでも操作でき、まただれとだれが打合せをしているかを知ることもできる。しかし、どの共有データに対しての打合せを行っているかを知ることができない、また、既存の共有データを選択して打ち合わせように使うこともできないという問題があった。さらに、打合せの履歴を知ることができないという問題があった。
【0008】
本発明は、前記問題点を解決するために案出されたものであって、共有データをもとに打合せなどの共同作業を行う場合に、複数の作業者が同時に共有データを操作でき、共有データの使用状況や、作業の流れを円滑に把握することができるような共同作業装置において、共有ウィンドウを容易に起動できるようにすることを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、共同作業支援装置において、共同作業のために同じデータを見ながらお互いに書き込みや修正などの操作を行うためのインタフェース手段として共有ウィンドウを有し、任意の共有データを選択することにより、選択された共有データをもとにした共同作業を行う共有ウィンドウを起動する共有ウィンドウ起動手段(11)を設けたことを特徴とする。
また、上記共同作業支援装置を用いた共同支援方法は、作業者の指示を受けて、共有ウィンドウ起動手段が、共同作業に参加する作業者のリストを含む共同作業に使用する共有ウィンドウの作成要求を作成するステップと、前記作成した共有ウィンドウ作成要求を、前記共同作業用データ管理手段へ送るステップと、前記共同作業用データ管理手段が前記共有ウィンドウ作成要求に応答して、共同作業者リストとワークステーションリストを作成し、これらの作成したリストをもとに共有ウィンドウを起動するステップを有する(図23、24)。
【0010】
【作用】
本発明の共同作業支援装置において、共有ウィンドウ起動手段(11)は、作業者の指示により、共有ウィンドウ作成要求(図4)を共同作業用データ管理手段(8)へ送る。共有ウィンドウ作成要求を受け取った前記共同作業用データ管理手段(8)は、共同作業対象者が使用しているワークステーションを調べ共有ウィンドウ作成を対象者が使用するワークステーションに要求する。
本発明によれば、共有データの一覧から、任意のデータを選択することにより、共有データを共同作業データとしてコピーし、共有ウィンドウを共同作業相手との間で持つことができるため、操作の手間が省け、効率的に作業を進めることが可能となる。
【0011】
【実施例】
以下、図面によりこの発明の実施例を説明する。
図1は本発明の一実施例のブロック図を示す。この実施例の装置は、作業者の用いるワークステーションA(1)・・・(n)と複数の作業者の共有する共有データを管理する共有ファイルサーバBがネットワーク1を介して接続されている。ワークステーションAは通信管理部2、要求作成部5、表示部6、情報入力部7、打合せ用データ一覧部10、共有ウィンドウ起動部11、打合せ者一覧部13、履歴表示部16、打合せ終了部19を備え、共有ファイルサーバBは通信管理部2’、共有データ管理部3、共有データ蓄積部4、打合せ用データ管理部8、打合せ用データ蓄積部9、打合せ者管理部12、打合せ履歴管理部14、打合せ履歴蓄積部15、共有ウィンドウ作成部20を備えている。
【0012】
通信管理部2、2’はネットワーク1を介して通信するための装置である。 共有データ管理部3は、共有データの更新や、排他制御のための共有データのロックの管理を行う。共有データ蓄積部4は共有データ管理部3の制御のもとに、共有データを蓄積する。 要求作成部5は、ポップアップメニューなどにより作業者からの要求(打合せ要求、打合せ用データ一覧要求、共有ウィンドウ作成要求、打合せ者一覧要求、履歴表示要求、再登録要求、照合要求)を受付け、通信管理部2、2’を介して打合せ用データ管理部8、照合処理部17、打合せデータ再登録部18に要求を伝達する。
【0013】
打合せ用データ管理部8は、共有データから打合せ用データを作成したり、打合せ用データの更新の管理をおこなう。さらに、打合せ用データ管理部8は、作業者の要求を処理するために、通信管理装置2から伝達された作業者の要求に基づいて打合せ者管理部12、打合せ履歴管理部14、共有データ管理部3を制御する。打合せ用データ蓄積部9は、打合せ用データ管理部8の制御のもとに、打合せ用データを蓄積する。 打合せ用データ一覧部10は、作業者の要求に基づき打合せ用データ管理部8に打合せが行われている共有データの情報を要求する打合せ用データ一覧要求を行う。打合せ一覧データを受け取った、打合せ用データ一覧部10は、一覧表を表示部6により表示する。
【0014】
共有ウィンドウ起動部11は、作業者の指示により、共有ウィンドウ作成要求を打合せ用データ管理部8へ送る。共有データの一覧を行っている場合共有データの一覧ウィンドウで共有データを選択することにより共有ウィンドウ作成要求を打合せ用データ管理部8へ送る。また、打合せ用データ一覧部10と組み合せて、打合せ用データの一覧ウィンドウで共有データを選択することにより打合せへの途中参加要求を打合せ用データ管理部8へ送る。
【0015】
打合せ者管理部12は、打合せ用データ管理部8により共有ウィンドウ作成処理が行われた場合、打合せ用データ管理部8より打合せを行っている作業者と打合せに使っている共有データを受け取り、打合せ者管理データに打合せを行っている作業者と打合せに使っている共有データを登録する。打合せ用データ管理部8より、打合せ作業者のリスト要求があった場合には打合せ作業者のリストを打合せ用データ管理部8へ通知する。
【0016】
打合せ者一覧部13は、打合せ用データ一覧の必要が発生した場合(作業者の指示や、打合せ用データに変更があった場合など)、打合せ用データ管理部8へ打合せ者一覧要求を行い、打合せ用データと合わせて、表示部6に送る。
打合せ履歴管理部14は、打合せ用データ管理部8から、打合せ開始情報、打合せ終了情報や途中参加情報を受け取り、打合せ履歴蓄積部15に打合せの履歴を蓄積する。また、打合せ履歴管理部14は、履歴表示要求を受け取ると、打合せ履歴蓄積部15より要求された履歴を取り出し、打合せ用データ管理部8に送る。打合せ履歴蓄積部15は、打合せ履歴管理部14の制御のもとに、打合せ履歴を蓄積する。
【0017】
履歴表示部16は、打合せ用データ管理部8から履歴表示情報を受け取ると履歴表示タイプを識別し、履歴表示タイプにより表示データを作成し表示部6へ表示要求を行う。
照合処理部17は、共有データと打合せデータの照合要求を受け取ると、対象となる共有データと打合せデータの差分をデータIDごとに調べ、結果を照合要求を行ったワークステーションへ送る。(差分を調べる方法として、例えば、データID以外に図形データでは座標値で調べたり、構造化文章では構造で調べたり、表データなら行や列で調べるなどがある。)
【0018】
打合せデータ再登録部18は、再登録要求を受け取ると、打合せ用データ管理部8に打合せ用データに対応する共有データと、共有データをロックしている作業者名と打合せ用データを操作していた作業者名などを問合せ、共有データを打合せ用データへの置き換えとロックの解除を共有データ管理部3に要求する。(この時、共有データをロックしている作業者名が打合せ用データを操作していた作業者名のリストに含まれるかを調べ、含まれない場合は置き換えをしないなどが考えられる。)
打合せ終了部19は、打合せ用データ管理部8から、打合せ終了通知が行われると、打合せデータ再登録部18に対象となる打合せデータと共有データを含んだ再登録情報を送る。
【0019】
図2は、サーバとワークステーション間(要求作成部→打合せ用データ管理部)で取り交わされる打合せ要求データの構造図であり、(a)は打ち合せ要求データの構造を示し、(b)は打ち合わせ要求に対する応答データの構造を示すものである。(a),(b)に示すデータ構造において、「操作者」は、要求を発行した作業者を示す。「ワークステーション」は要求を発行した作業者が使っているワークステーションを示す。「要求」はサーバまたはワークステーションに対する要求項目を示す。「要求No.」は、ワークステーションから発行されたコマンドを識別するために付けられる。サーバやワークステーションが要求に対して応答を返す場合はこのコマンド番号を付けて応答し、どのコマンドに対する応答か識別可能とする。「要求内容」は要求内容を指示する項目である。
【0020】
図3は、サーバとワークステーション間(打合せ用データ一覧部→打合せ用データ管理部→打合せ用データ一覧部)で取り交わされる打合せ用データ一覧要求データの構造図である。(a)は打ち合せ用データ一覧要求データの構造を示し、(b)は打ち合せ用データ一覧要求に対する応答データの構造を示すものである。図2と同じ名称の項目は同じ意味を有する。以下に図4ないし図8に示す各データ構造図においても同じ名称は同じ意味を表す。図3(b)の応答データの「打ち合せデータリスト」は応答の内容部分であり、打合せ用データ管理部8で検索した打ち合せデータ名のリストが入れられる。
【0021】
図4は、サーバとワークステーション間(共有ウィンドウ起動部→打合せ用データ管理部→共有ウィンドウ起動部)で取り交わされる共有ウィンドウ作成要求データの構造図である。(a)は共有ウィンドウ作成要求データの構造を示し、(b)は共有ウィンドウ作成要求に対する応答データの構造を示すものである。(a)の「打合せデータ名」は打合せデータの名前であり、「名前のリスト」は打合せに参加する打合せ者の名前である。
【0022】
図5は、サーバとワークステーション間(打合せ者一覧部→打合せ用データ管理部→打合せ者一覧部)で取り交わされる打合せ者一覧要求データの構造図である。(a)は打合せ者一覧要求データの構造を示し、(b)は打合せ者一覧要求に対する応答データの構造を示すものである。応答データの構造における「応答内容」は打合せデータ名とその打合せに参加する打合せ者の対のリストを内容とするものである。
【0023】
図6の(a)(b)は、サーバとワークステーション間(要求作成部→打合せ用データ管理部→履歴表示部)で取り交わされる履歴表示要求データの構造図である。データ構造における「履歴表示タイプ」は予め定めた履歴の表示方法のタイプを指定する部分である。本実施例では3つの履歴表示タイプが用意されており、それには図16の表示例のように打合せの頻度を日にちや時間の経過と共にグラフに表す「履歴表示1」、図17の表示例のように打合せ者間の関係を表示する「履歴表示2」、及び図18の表示例のように共有データ別に打合せ者の履歴を表示する「履歴表示3」がある。
「履歴表示内容」は履歴を表示するのに必要な内容であり、打合せNoや打ち合わせ参加者名を含む。
【0024】
図7の(a)(b)は、サーバとワークステーション間(要求作成部→照合処理部)で取り交わされる照合要求データとそれに対する応答データの構造図である。応答データにおける「書換データIDリスト」は打合せによって書き換えが行なわれた共有データのIDのリストである。
【0025】
図8の(a)(b)は、サーバとワークステーション間(要求作成部→打合せデータ再登録部)で取り交わされる再登録要求データとそれに対する応答データの構造図である。
【0026】
図9は、図1の打合せ履歴管理部14が管理し打合せ履歴蓄積部15に蓄積されている履歴情報のデータの構造図である。履歴情報には、時間、打合せ対象の共有データ名、打合せの開始、終了途中参加などの行動種別、打合せ単位の識別のための打合せNo(番号)、参加者名、打合せ要求者名などのデータが含まれている。
【0027】
図10は、図1の打合せ者管理部12が管理し打合せ用データ蓄積部9に蓄積されている打合せ状況データの構造図(打合せ者データ付き)である。このデータは、打合せNo、打合せ用データID、打合せ用データ名、共有データ名、参加者名、打合せ要求者名からなっている。
【0028】
図11は、打合せ一覧データの構造図(打合せ者データ付き)である。
【0029】
図12は、図1の要求作成部5により表示装置に表示されている作業者が要求を行うためのポップアップメニューの表示例である。要求のメニューとして、「打合せ」「打合せ用データ一覧」「履歴表示1」「履歴表示2」「履歴表示3」「照合」「再登録」などがあり、これらのうちからどれかを選択することにより図2〜図8のデータ構造における「要求」の項目が設定される。
【0030】
図13は、図1の打合せ用データ一覧部10により表示される打合せが行われているデータの一覧(共有データと一緒に表示した例)のためのウィンドウの表示例である。
図14は、図1の打合せ者一覧部13により表示される打合せが行われているデータの一覧(共有データと一緒に表示した例)(打合せ参加者付き)のためのウィンドウの表示例である。
図15は、図1の共有ウィンドウ起動部11により表示される打合せ開始操作のための打合せ参加者入力ウィンドウの表示例である。
【0031】
図16は、図1の履歴表示部16により表示される打合せ頻度表示ウィンドウの表示例である。
図17は、図1の履歴表示部16により表示される打合せ者の関係表示ウィンドウの表示例である。
図18は、図1の履歴表示部16により表示される共有データ別打合せ者履歴表示ウィンドウの表示例である。
【0032】
次に、各部の動作について説明する。
作業者の指示に基づき図1の要求作成部5により図12に示すポップアップメニューが表示され、作業者がメニューを選択することにより、打合せ要求、打合せ用データ一覧要求、履歴表示要求、照合要求、再登録要求等の要求の一つが作成され、通信管理部2によりサーバへ送られる。
打合せ用データ管理部8はその要求を受け取って、その要求に対応する処理を実行する。図19は、その打合せ用データ管理部8の制御フローである。まず、ステップ101において、受け取った要求の種類を判別する。打合せ要求の場合は、ステップ102へ進み打合せ要求処理を行う。打合せ用データ一覧要求の場合は、ステップ103へ進み打合せ用データ一覧要求処理を行う。共有ウィンドウ作成要求の場合は、ステップ104へ進み共有ウィンドウ作成要求処理を行う。打合せ者一覧要求の場合は、ステップ105へ進み打合せ者一覧要求処理を行う。履歴表示要求の場合は、ステップ106へ進み履歴表示要求処理を行う。
【0033】
打合せ用データ管理部8における打合せ要求処理の制御フローを図20に示す。まず、ステップ111において、図2の打ち合せ要求データの「要求内容」の項に指定された共有データ名を持つ共有データである対象データのロックを共有データ管理部3に要求し、ステップ112へ進む。ステップ112で、共有データ管理部3からの応答を待ち、応答が来るとステップ113へ進み、共有データのロックの成否を判別する。ロックが成功した場合、ステップ114へ進み、対象データを打合せ用データ蓄積部9へ複写しステップ115へ進み、要求を行ったワークステーションへ「完了(成功)」の応答をする。ロックが失敗した場合、ステップ116へ進み、要求を行ったワークステーションへ失敗の応答をする。
【0034】
図21は、打合せ用データ一覧部10の処理の制御フローを示すものである。まず、ステップ121において、図3(a)に示すような操作者、ワークステーション、要求、要求No(要求番号)からなるデータ構造を有する打合せ用データ一覧要求を作成し、共有ファイルサーバへ送る。次に、ステップ122に進み、サーバからの応答を待つ。サーバからの応答があった場合、ステップ123へ進み、サーバから送られてきた図3(b)に示すようなデータ構造の応答データとくにその中の「打合せデータリスト」をもとに一覧データを作成し、ステップ124へ進み、表示部6へ一覧データを送る。表示部6では図13に例示されているように、打合せが行われているデータの一覧をディスプレイ画面に表示する。
【0035】
打合せ用データ管理部8における打合せ用データ一覧要求処理においては、図22の制御フローに示すように、まず、ステップ131において、打合せ用データ蓄積部9に入っている打合せ用データの名前を集めリスト(打合せ一覧データ)を作成する。次に、ステップ132へ進み、要求を行ったワークステーションへ図3(b)に示すような構成により打合せデータリスト(打合せ一覧データ)を送る。なお、図11は打合せ者データをも含めた場合の打合せデータ一覧データの構造を示すものである。
【0036】
共有ウィンドウ起動部11は、図23の制御フローに示すように、まず、ステップ141において、マウスのクリックされた座標値を調べ、ステップ142へ進み、マウスのクリックされた座標値から選択された打合せデータを判別し、ステップ143へ進む。ステップ143で、打合せデータを特定できたか判別し、特定できなかった場合は処理を終了する。特定できた場合は、ステップ144へ進み、会議参加者入力パネルを表示し、ステップ145へ進み、打合せデータと、会議参加者のリストから共有ウィンドウ作成要求データを作成し、ステップ146へ進み、サーバへ要求を送理処理を終了する。
【0037】
打合せ用データ管理部8における共有ウィンドウ作成要求処理は、図24の制御フローに従って実行される。まず、ステップ151において、図4に示すような共有ウィンドウ作成要求データを受け取ると、打ち合せ用データ管理部8は、共有ウィンドウ作成要求を行った作業者(図4(a)の「操作者」の項のデータ)と要求された打合せ作業者のリスト(図4(a)の「操作者」の項のデータ)から打合せメンバーリストを作成し、ステップ152へ進む。作成した打合せメンバーリストから、ワークステーションリストを作成し、ステップ153へ進み、ワークステーションリストと打合せメンバーリストをもとに共有ウィンドウを起動する。次に、ステップ154において、共有ウィンドウの起動の成否を判定し、成功した場合は、ステップ155へ進み、図4(b)に示す形式の応答データを作成して要求を行ったワークステーションへ送ることにより成功の応答を行う。ステップ156へ進み、打合せ履歴管理部14に打合せ開始情報を通知し、処理を終了する。失敗した場合は、ステップ157へ進み、要求を行ったワークステーションへ失敗の応答を行い処理を終了する。
【0038】
打合せ者管理部12は、図25に示す処理の制御フローに従って動作する。まず、ステップ161において、打合せ用データ管理部8からの指示内容がデータの登録か、問合せかを判別する。データの問合せの場合、ステップ168へ進み、打合せ用データ蓄積部9中の打合せ状況データに登録されている、すべての打合せ用データと打合せ作業者リストを打合せ用データ管理部12へ送り、ステップ161へ戻る。データの登録の場合は、ステップ162へ進み、受け取ったデータから打合せ用データを抜き出し、ステップ163へ進み、受け取ったデータから打合せ作業者リストを抜き出す。次に、ステップ164において、打合せの要求が打合せの開始か、終了か、途中参加かのいずれであるかを判別し、開始の場合はステップ165へ進み、図10に示すようなデータ構造の打合せ状況データに、打合せNo.、打合せ用データID、打合せ用データ名、共有データ名、参加者、打合せ要求者を追加し、ステップ161へ戻る。終了の場合は、ステップ166へ進み、打合せ状況データから削除し、ステップ161へ戻る。途中参加の場合は、ステップ167へ進み、打合せ状況データに参加者を追加し、ステップ161へ戻る。
【0039】
打合せ用データ管理部8における打合せ者一覧要求処理は、図26に、その制御フローが示されている。まず、打合せ用データ管理部8は図5(a)に示すようなデータ構造の一覧要求データを通信管理部2’から受け取ると、その要求が打合せ者一覧であるので、ステップ171において、打合せ者管理部12に打合せ者一覧リスト作成を要求する。ステップ172へ進み、打合せ者管理部12からの応答を待ち、打合せ者一覧リストが戻って来ると、ステップ173へ進み、要求を行ったワークステーションへ打合せ者一覧リストを含む図5(b)に例示するようなデータ構造の応答データを送り、処理を終了する。
【0040】
打合せ者一覧部13は、図27の制御フローに示すように、まず、ステップ181において、打合せ者一覧部13は、図5(a)に示すようなデータ構造を持つ打合せ者一覧要求を打合せ用データ管理部8に対して行い、ステップ182へ進み、打合せ用データ管理部8から打合せ者一覧リストが戻って来るのを待つ。
打合せ者一覧リストが戻って来ると、ステップ183へ進み、打合せ用データの一覧表示に合わせて打合せ者一覧を表示するためのデータを作成し、ステップ184へ進み、打合せ者一覧を表示するためのデータを表示部6へ送り、処理を終了する。
【0041】
打合せ用データ管理部8における履歴表示要求処理は、図28にその制御フローが示されている。まず、打合せ用データ管理部8は図6(a)に示すようなデータ構造の履歴表示要求データを通信管理部2’から受け取ると、その要求が履歴表示であるので、ステップ191において、打合せ履歴管理部14に履歴情報作成を要求する。ステップ192へ進み、打合せ用データ管理部8は、打合せ履歴管理部14から履歴情報が戻って来るのを待つ。履歴情報は図9に例示するように「時間」「共有データ名」「行動種別」「打合せNo」「参加者」「打合せ要求者」等の項目からなるデータ構造を有している。履歴情報が戻って来ると、ステップ193へ進み、要求を行ったワークステーションへ履歴情報を送り、処理を終了する。
【0042】
打合せ履歴管理部14は、図29の制御フローに示すように、まず、ステップ201において、履歴情報の登録か、問合せかを判別し、履歴情報の問合せの場合は、ステップ209へ進み、履歴表示タイプを判別し、ステップ210へ進み、履歴表示タイプに合わせて履歴表示用の履歴情報を作成し、ステップ211へ進み、打合せ用データ管理部8に履歴情報を送り、ステップ201へ戻る。履歴情報の登録の場合は、ステップ202へ進み、打合せの開始か、終了か、途中参加かを判別し、打合せの開始の場合は、ステップ203へ進み、履歴情報の打合せNo.を更新し(1を加える)、ステップ204へ進み、打合せ開始情報を履歴情報に追加し、ステップ201へ戻る。打合せの終了の場合は、ステップ205へ進み、打合せ者用データ、作業者リストをもとに履歴情報から、打合せNo.を調べ、ステップ206へ進み、打合せ終了情報を履歴情報に追加し、ステップ201へ戻る。打合せの途中参加の場合は、ステップ207へ進み、打合せ者用データ、作業者リストをもとに履歴情報から、打合せNo.を調べ、ステップ208へ進み、途中参加情報を履歴情報に追加し、ステップ201へ戻る。
【0043】
履歴表示部16は、図30の制御フローに示すように、まず、ステップ221において、履歴情報の受信待ちを行い、履歴情報が着信すると、ステップ222へ進み、履歴表示タイプの判別を行い、ステップ223へ進み、履歴表示タイプに合わせて履歴情報を読み取り、履歴表示データを作成し、ステップ224へ進み、履歴表示データを表示部6へ送り、ステップ221へ戻る。図16〜図18は表示部6のウィンドウに表示される履歴表示の例を示し、図16は打合せ頻度表示による履歴表示の例を示し、図17は打合せ者の関係表示による履歴表示の例を示し、図18は共有データ別打合せ者履歴表示の例を示すものである。
【0044】
照合処理部17は、図31にその制御フローが示されている。図7(a)に例示するようなデータ構造の照合要求データを受け取ると、照合処理部17は、まず、ステップ231において、「要求内容」の打合せデータIDを打合せ用データ管理部8へ送り共有データを特定し、ステップ232へ進み、共有データと打合せデータの差分の有無をデータIDごとに調べ、ステップ233へ進み、結果を図7(b)に例示するデータ構造の応答データとして照合要求を行ったワークステーションへ送る。同図に示すように応答データは、書換えのあったデータのデータIDのリストを含んでいる。
【0045】
打合せデータ再登録部18は、図32にその制御フローが示されている。図8(a)に例示するようなデータ構造の再登録要求データを受け取ると、打合せデータ再登録部17は、まず、ステップ241において、打合せ用データ管理部8に打合せ用データに対応する共有データと、共有データをロックしている作業者名と打合せ用データを操作していた作業者リストを問合せ、共有データと、共有データをロックしている作業者名と打合せ用データを操作していた作業者リストを得る。次に、ステップ242へ進み、共有データの打合せ用データへの置き換えとロックの解除を共有データ管理部3に要求し、ステップ243へ進み、共有データ管理部3からの応答を待つ。共有データ管理部3からの応答が失敗の場合は、ステップ244へ進み、要求を行ったワークステーションへ失敗の応答を行う。共有データ管理部3からの応答が書換え成功の場合は、ステップ245へ進み、要求を行ったワークステーションへ図8(b)に例示するデータ構造の応答データにより成功の応答を行い、処理を終了する。
【0046】
打合せ終了部19は、図33の制御フローに示すように、まず、ステップ251において、打合せが終了したか調べ、終了していない場合は、ステップ251を繰り返す。終了した場合は、ステップ252へ進み、打合せ終了通知から、打合せデータを抜き出し、ステップ253へ進み、打合せデータ再登録部に対象となる打合せ用データを含んだ再登録要求を送り、ステップ251へ戻る。
【0047】
なお、前記実施例では、通信手段としてネットワークを介して情報の伝達を行うようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、同一のワークステーション内に本発明の構成手段が存在する場合などはプロセス間の通信やバスを使った通信でもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、共有データの一覧から、任意のデータを選択することにより、共有データを共同作業データとしてコピーし、共有ウィンドウを共同作業相手との間で持つことができるため、操作の手間が省け、効率的に作業が進められる。また、煩雑な操作を覚える必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の共有データ及び半共有データ管理における共同作業支援システムの方法及び装置の実施例を示すブロック図
【図2】打合せ要求データの構造図
【図3】打合せ用データ一覧要求データの構造図
【図4】共有ウィンドウ作成要求データの構造図
【図5】打合せ者一覧要求データの構造図
図11は打合せ者データをも含めた場合の打合せデータ一覧データの構造を示すものである。
【0036】
共有ウィンドウ起動部11は、図23の制御フローに示すように、まず、ステップ141において、マウスのクリックされた座標値を調べ、ステップ142へ進み、マウスのクリックされた座標値から選択された打合せデータを判別し、ステップ143へ進む。ステップ143で、打合せデータを特定できたか判別し、特定できなかった場合は処理を終了する。特定できた場合は、ステップ144へ進み、会議参加者入力パネルを表示し、ステップ145へ進み、打合せデータと、会議参加者のリストから共有ウィンドウ作成要求データを作成し、ステップ146へ進み、サーバへ要求を送理処理を終了する。
【0037】
打合せ用データ管理部8における共有ウィンドウ作成要求処理は、図24の制御フローに従って実行される。まず、ステップ151において、図4に示すような共有ウィンドウ作成要求データを受け取ると、打ち合せ用データ管理部8は、共有ウィンドウ作成要求を行った作業者(図4(a)の「操作者」の項のデータ)と要求された打合せ作業者のリスト(図4(a)の「操作者」の項のデータ)から打合せメンバーリストを作成し、ステップ152へ進む。作成した打合せメンバーリストから、ワークステーションリストを作成し、ステップ153へ進み、ワークステーションリストと打合せメンバーリストをもとに共有ウィンドウを起動する。次に、ステップ154において、共有ウィンドウの起動の成否を判定し、成功した場合は、ステップ155へ進み、図4(b)に示す形式の応答データを作成して要求を行ったワークステーションへ送ることにより成功の応答を行う。ステップ156へ進み、打合せ履歴管理部14に打合せ開始情報を通知し、処理を終了する。失敗した場合は、ステップ157へ進み、要求を行ったワークステーションへ失敗の応答を行い処理を終了する。
【0038】
打合せ者管理部12は、図25に示す処理の制御フローに従って動作する。まず、ステップ161において、打合せ用データ管理部8からの指示内容がデータの登録か、問合せかを判別する。データの問合せの場合、ステップ168へ進み、打合せ用データ蓄積部9中の打合せ状況データに登録されている、すべての打合せ用データと打合せ作業者リストを打合せ用データ管理部12へ送り、ステップ161へ戻る。データの登録の場合は、ステップ162へ進み、受け取ったデータから打合せ用データを抜き出し、ステップ163へ進み、受け取ったデータから打合せ作業者リストを抜き出す。次に、ステップ164において、打合せの要求が打合せの開始か、終了か、途中参加かのいずれであるかを判別し、開始の場合はステップ165へ進み、図10に示すようなデータ構造の打合せ状況データに、打合せNo.、打合せ用データID、打合せ用データ名、共有データ名、参加者、打合せ要求者を追加し、ステップ161へ戻る。終了の場合は、ステップ166へ進み、打合せ状況データから削除し、ステップ161へ戻る。途中参加の場合は、ステップ167へ進み、打合せ状況データに参加者を追加し、ステップ161へ戻る。
【0039】
打合せ用データ管理部8における打合せ者一覧要求処理は、図26に、その制御フローが示されている。まず、打合せ用データ管理部8は図5(a)に示すようなデータ構造の一覧要求データを通信管理部2’から受け取ると、その要求が打合せ者一覧であるので、ステップ171において、打合せ者管理部12に打合せ者一覧リスト作成を要求する。ステップ172へ進み、打合せ者管理部12からの応答を待ち、打合せ者一覧リストが戻って来ると、ステップ173へ進み、要求を行ったワークステーションへ打合せ者一覧リストを含む図5(b)に例示するようなデータ構造の応答データを送り、処理を終了する。
【0040】
打合せ者一覧部13は、図27の制御フローに示すように、まず、ステップ181において、打合せ者一覧部13は、図5(a)に示すようなデータ構造を持つ打合せ者一覧要求を打合せ用データ管理部8に対して行い、ステップ182へ進み、打合せ用データ管理部8から打合せ者一覧リストが戻って来るのを待つ。
打合せ者一覧リストが戻って来ると、ステップ183へ進み、打合せ用データの一覧表示に合わせて打合せ者一覧を表示するためのデータを作成し、ステップ184へ進み、打合せ者一覧を表示するためのデータを表示部6へ送り、処理を終了する。
【0041】
打合せ用データ管理部8における履歴表示要求処理は、図28にその制御フローが示されている。まず、打合せ用データ管理部8は図6(a)に示すようなデータ構造の履歴表示要求データを通信管理部2’から受け取ると、その要求が履歴表示であるので、ステップ191において、打合せ履歴管理部14に履歴情報作成を要求する。ステップ192へ進み、打合せ用データ管理部8は、打合せ履歴管理部14から履歴情報が戻って来るのを待つ。履歴情報は図9に例示するように「時間」「共有データ名」「行動種別」「打合せNo」「参加者」「打合せ要求者」等の項目からなるデータ構造を有している。履歴情報が戻って来ると、ステップ193へ進み、要求を行ったワークステーションへ履歴情報を送り、処理を終了する。
【0042】
打合せ履歴管理部14は、図29の制御フローに示すように、まず、ステップ201において、履歴情報の登録か、問合せかを判別し、履歴情報の問合せの場合は、ステップ209へ進み、履歴表示タイプを判別し、ステップ210へ進み、履歴表示タイプに合わせて履歴表示用の履歴情報を作成し、ステップ211へ進み、打合せ用データ管理部8に履歴情報を送り、ステップ201へ戻る。履歴情報の登録の場合は、ステップ202へ進み、打合せの開始か、終了か、途中参加かを判別し、打合せの開始の場合は、ステップ203へ進み、履歴情報の打合せNo.を更新し(1を加える)、ステップ204へ進み、打合せ開始情報を履歴情報に追加し、ステップ201へ戻る。打合せの終了の場合は、ステップ205へ進み、打合せ者用データ、作業者リストをもとに履歴情報から、打合せNo.を調べ、ステップ206へ進み、打合せ終了情報を履歴情報に追加し、ステップ201へ戻る。打合せの途中参加の場合は、ステップ207へ進み、打合せ者用データ、作業者リストをもとに履歴情報から、打合せNo.を調べ、ステップ208へ進み、途中参加情報を履歴情報に追加し、ステップ201へ戻る。
【0043】
履歴表示部16は、図30の制御フローに示すように、まず、ステップ221において、履歴情報の受信待ちを行い、履歴情報が着信すると、ステップ222へ進み、履歴表示タイプの判別を行い、ステップ223へ進み、履歴表示タイプに合わせて履歴情報を読み取り、履歴表示データを作成し、ステップ224へ進み、履歴表示データを表示部6へ送り、ステップ221へ戻る。図16〜図18は表示部6のウィンドウに表示される履歴表示の例を示し、図16は打合せ頻度表示による履歴表示の例を示し、図17は打合せ者の関係表示による履歴表示の例を示し、図18は共有データ別打合せ者履歴表示の例を示すものである。
【0044】
照合処理部17は、図31にその制御フローが示されている。図7(a)に例示するようなデータ構造の照合要求データを受け取ると、照合処理部17は、まず、ステップ231において、「要求内容」の打合せデータIDを打合せ用データ管理部8へ送り共有データを特定し、ステップ232へ進み、共有データと打合せデータの差分の有無をデータIDごとに調べ、ステップ233へ進み、結果を図7(b)に例示するデータ構造の応答データとして照合要求を行ったワークステーションへ送る。同図に示すように応答データは、書換えのあったデータのデータIDのリストを含んでいる。
【0045】
打合せデータ再登録部18は、図32にその制御フローが示されている。図8(a)に例示するようなデータ構造の再登録要求データを受け取ると、打合せデータ再登録部17は、まず、ステップ241において、打合せ用データ管理部8に打合せ用データに対応する共有データと、共有データをロックしている作業者名と打合せ用データを操作していた作業者リストを問合せ、共有データと、共有データをロックしている作業者名と打合せ用データを操作していた作業者リストを得る。次に、ステップ242へ進み、共有データの打合せ用データへの置き換えとロックの解除を共有データ管理部3に要求し、ステップ243へ進み、共有データ管理部3からの応答を待つ。共有データ管理部3からの応答が失敗の場合は、ステップ244へ進み、要求を行ったワークステーションへ失敗の応答を行う。共有データ管理部3からの応答が書換え成功の場合は、ステップ245へ進み、要求を行ったワークステーションへ図8(b)に例示するデータ構造の応答データにより成功の応答を行い、処理を終了する。
【0046】
打合せ終了部19は、図33の制御フローに示すように、まず、ステップ251において、打合せが終了したか調べ、終了していない場合は、ステップ251を繰り返す。終了した場合は、ステップ252へ進み、打合せ終了通知から、打合せデータを抜き出し、ステップ253へ進み、打合せデータ再登録部に対象となる打合せ用データを含んだ再登録要求を送り、ステップ251へ戻る。
【0047】
なお、前記実施例では、通信手段としてネットワークを介して情報の伝達を行うようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、同一のワークステーション内に本発明の構成手段が存在する場合などはプロセス間の通信やバスを使った通信でもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、共有データの一覧から、任意のデータを選択することにより、共有データを共同作業データとしてコピーし、共有ウィンドウを共同作業相手との間で持つことができるため、操作の手間が省け、効率的に作業が進められる。また、煩雑な操作を覚える必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の共有データ及び半共有データ管理における共同作業支援システムの方法及び装置の実施例を示すブロック図
【図2】打合せ要求データの構造図
【図3】打合せ用データ一覧要求データの構造図
【図4】共有ウィンドウ作成要求データの構造図
【図5】打合せ者一覧要求データの構造図
【図6】履歴表示要求データの構造図
【図7】照合要求データの構造図
【図8】再登録要求データの構造図
【図9】履歴情報のデータの構造図
【図10】打合せ状況データの構造図(打合せ者データ付き)
【図11】打合せ一覧データの構造図(打合せ者データ付き)
【図12】作業者が要求を行うためのポップアップメニューの画面表示例
【図13】打合せが行われているデータの一覧(共有データと一緒に表示した例)画面表示例
【図14】打合せが行われているデータの一覧(共有データと一緒に表示した例)(打合せ参加者付き)画面表示例
【図15】打合せ開始操作の画面表示例
【図16】打合せ頻度表示の画面表示例
【図17】打合せ者の関係表示の画面表示例
【図18】共有データ別打合せ者履歴表示の画面表示例
【図19】打合せ用データ管理部の制御フロー図(サーバ)
【図20】打合せ用データ管理部の打合せ要求処理の制御フロー図(サーバ)
【図21】打合せ用データ一覧部の処理の制御フロー図(ワークステーション)
【図22】打合せ用データ管理部の打合せ用データ一覧要求処理の制御フロー図(サーバ)
【図23】共有ウィンドウ起動部の制御フロー図(ワークステーション)
【図24】打合せ用データ管理部の共有ウィンドウ作成要求処理の制御フロー図(サーバ)
【図25】打合せ者管理部の処理の制御フロー図(サーバ)
【図26】打合せ用データ管理部の打合せ者一覧要求処理の制御フロー図(サーバ)
【図27】打合せ者一覧部の制御フロー図(ワークステーション)
【図28】打合せ用データ管理部の履歴表示要求処理の制御フロー図(サーバ)
【図29】打合せ履歴管理部の制御フロー図(サーバ)
【図30】履歴表示、部の制御フロー図(ワークステーション)
【図31】照合処理部の制御フロー図(サーバ)
【図32】打合せデータ再登録部の制御フロー図(サーバ)
【図33】打合せ終了部の制御フロー図(ワークステーション)
【符号の説明】
1 ネットワーク、 2 通信管理部、 3 共有データ管理部、 4 共有データ蓄積部、 5 要求作成部、 6 表示部、 7 情報入力部、 8 打合せ用データ管理部、 9打合せ用データ蓄積部、 10打合せ用データ一覧部、 11共有ウィンドウ起動部、 12 打合せ者管理部、 13 打合せ者一覧部、 14 打合せ履歴管理部、 15 打合せ履歴蓄積部、 16 履歴表示部、 17 照合処理部、 18 打合せデータ再登録部、 19 打合せ終了部。
【産業上の利用分野】
この発明は、ワークステーションを利用して共有データを使って複数人で共同作業を行う共同作業支援装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から共同作業を行うときデータをネットワークを介して共有する方法が知られている(例えば、XeroxのStarワークステーションにおけるドロワー[1]やShared Book[2])。すなわち、このような従来のシステムでは、例えば複数の作業者で共著をするために、章などで作業分担を決め文章作成を行う場合、共有データの格納場所を確保しその格納場所を示したリファレンスを各作業者が自ワークステーションのディスクトップ上に置く。各作業者は自ワークステーションのディスクトップ上で文章を作成し、適当なタイミングでリファレンスで示された格納場所に文章を格納する。他の共同作業者は格納された文書をリファレンスアイコンを開くことにより参照することができる。また他の作業者と同時に同じ文章を修正することを防ぐために一人の作業者のみが修正をできるように排他制御を行っている。さらに誰が文章を編集中であるかまたは最後に編集したのは誰かなどの情報を得ることができる。その結果、共有データの一貫性が保たれ共同作業を行うことができる。
【0003】
また、ワークステーションを使ってネットワークを介し共有データを共有ウィンドウに表示してリアルタイムなメッセージ交換を行うシステムが知られている(例えば、XeroxのPalo Alto研究所によるColab System[3]、NTTのTeamWorkstation[4][5][6][7]、NECのMERMAID[8][9])。すなわち、このような従来のシステムでは、例えば遠隔地で複数人で打合せを行う場合、打合せを行う人が使っているワークステーションなどのアドレスを指定し打合せを行うグループを形成し打合せに必要なアプリケーションプログラムを起動してメッセージの交換を行う。その結果、複数の共同作業者はデータを共有し共有ウィンドウで共有しているデータを操作することが可能となる。
【0004】
[1] 上谷晃弘(編), ”ワークステーションシリーズ JStar ワークステーション”, 丸善, 1986.
[2]特開平2−2450号公報(ゼロックスコーポレーション)「ネットワーク化ワークステーション環境における共用構造化データオブジェクトオブジェクトに関する協同マルチユーザー活動の表現」
[3]Stefik, M., Bobrow,D.G., Foster,G.,Lanning S.,and Tatar,D.”WYSIWIS: Revised: Early Experiences with Multiuser Interfaces,” ACM Transactions on Office Information Systems,Vol.5,No.2,April 1987,pp.147−167.
[4] Ishii, Hiroshi. ”TeamWorkstation: Towards a Seamless Shared Workspace.” CSCW ’90 Proceedings, October1990,pp.13−26
[5]特開平3−119476号公報(NTT) 「共用画面制御方式」
[6] 特開平3−119477号公報(NTT) 「共用画面制御方式」
[7] 特開平3−119478号公報(NTT) 「共用画面制御方式」
[8] 渡部和雄, 阪田史郎, 前野和俊, 福岡秀幸, 大森豊子. ”マルチメディア分散在席会議システム MERMAID”,情報処理学会論文誌, Vol.32, No.9, September 1991, Pages 1200−1209.
[9] 特開平3−58658号公報(NEC) 「分散会議システム」
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の共有データ装置(例えば、XeroxのStarワークステーションにおけるドロワー[1]やShared Book[2])においては共有データを複数の作業者が同時に見ることはできるが個人のワークステーションへ複写しないかぎり変更はできない。また、複数の作業者でウィンドウを共有し変更過程を見ながら共有データを変更することはできないという問題があった。
【0006】
また、従来の共有データ装置(例えば、Shared Book[2])においては共有データを個人のワークステーション上に持ってきて作業しているデータは他の作業者から参照できない、また作業途中のデータを他の作業者に見せて議論をすることもできない。つまり、同時期には一人の作業者が占有してデータを修正することしか行えない。これにより、共有データを占有している人は一人の人であり、複数の人が一つの共有データを占有して使うことはできないという問題があった。
【0007】
また、従来の共同作業システム(例えば、XeroxのPaloAlto研究所によるColab System[3]、NTTのTeamWorkstation[4][5][6][7]、NECのMERMAID[8][9])において共有のデータを持ち、そのデータをだれでも操作でき、まただれとだれが打合せをしているかを知ることもできる。しかし、どの共有データに対しての打合せを行っているかを知ることができない、また、既存の共有データを選択して打ち合わせように使うこともできないという問題があった。さらに、打合せの履歴を知ることができないという問題があった。
【0008】
本発明は、前記問題点を解決するために案出されたものであって、共有データをもとに打合せなどの共同作業を行う場合に、複数の作業者が同時に共有データを操作でき、共有データの使用状況や、作業の流れを円滑に把握することができるような共同作業装置において、共有ウィンドウを容易に起動できるようにすることを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、共同作業支援装置において、共同作業のために同じデータを見ながらお互いに書き込みや修正などの操作を行うためのインタフェース手段として共有ウィンドウを有し、任意の共有データを選択することにより、選択された共有データをもとにした共同作業を行う共有ウィンドウを起動する共有ウィンドウ起動手段(11)を設けたことを特徴とする。
また、上記共同作業支援装置を用いた共同支援方法は、作業者の指示を受けて、共有ウィンドウ起動手段が、共同作業に参加する作業者のリストを含む共同作業に使用する共有ウィンドウの作成要求を作成するステップと、前記作成した共有ウィンドウ作成要求を、前記共同作業用データ管理手段へ送るステップと、前記共同作業用データ管理手段が前記共有ウィンドウ作成要求に応答して、共同作業者リストとワークステーションリストを作成し、これらの作成したリストをもとに共有ウィンドウを起動するステップを有する(図23、24)。
【0010】
【作用】
本発明の共同作業支援装置において、共有ウィンドウ起動手段(11)は、作業者の指示により、共有ウィンドウ作成要求(図4)を共同作業用データ管理手段(8)へ送る。共有ウィンドウ作成要求を受け取った前記共同作業用データ管理手段(8)は、共同作業対象者が使用しているワークステーションを調べ共有ウィンドウ作成を対象者が使用するワークステーションに要求する。
本発明によれば、共有データの一覧から、任意のデータを選択することにより、共有データを共同作業データとしてコピーし、共有ウィンドウを共同作業相手との間で持つことができるため、操作の手間が省け、効率的に作業を進めることが可能となる。
【0011】
【実施例】
以下、図面によりこの発明の実施例を説明する。
図1は本発明の一実施例のブロック図を示す。この実施例の装置は、作業者の用いるワークステーションA(1)・・・(n)と複数の作業者の共有する共有データを管理する共有ファイルサーバBがネットワーク1を介して接続されている。ワークステーションAは通信管理部2、要求作成部5、表示部6、情報入力部7、打合せ用データ一覧部10、共有ウィンドウ起動部11、打合せ者一覧部13、履歴表示部16、打合せ終了部19を備え、共有ファイルサーバBは通信管理部2’、共有データ管理部3、共有データ蓄積部4、打合せ用データ管理部8、打合せ用データ蓄積部9、打合せ者管理部12、打合せ履歴管理部14、打合せ履歴蓄積部15、共有ウィンドウ作成部20を備えている。
【0012】
通信管理部2、2’はネットワーク1を介して通信するための装置である。 共有データ管理部3は、共有データの更新や、排他制御のための共有データのロックの管理を行う。共有データ蓄積部4は共有データ管理部3の制御のもとに、共有データを蓄積する。 要求作成部5は、ポップアップメニューなどにより作業者からの要求(打合せ要求、打合せ用データ一覧要求、共有ウィンドウ作成要求、打合せ者一覧要求、履歴表示要求、再登録要求、照合要求)を受付け、通信管理部2、2’を介して打合せ用データ管理部8、照合処理部17、打合せデータ再登録部18に要求を伝達する。
【0013】
打合せ用データ管理部8は、共有データから打合せ用データを作成したり、打合せ用データの更新の管理をおこなう。さらに、打合せ用データ管理部8は、作業者の要求を処理するために、通信管理装置2から伝達された作業者の要求に基づいて打合せ者管理部12、打合せ履歴管理部14、共有データ管理部3を制御する。打合せ用データ蓄積部9は、打合せ用データ管理部8の制御のもとに、打合せ用データを蓄積する。 打合せ用データ一覧部10は、作業者の要求に基づき打合せ用データ管理部8に打合せが行われている共有データの情報を要求する打合せ用データ一覧要求を行う。打合せ一覧データを受け取った、打合せ用データ一覧部10は、一覧表を表示部6により表示する。
【0014】
共有ウィンドウ起動部11は、作業者の指示により、共有ウィンドウ作成要求を打合せ用データ管理部8へ送る。共有データの一覧を行っている場合共有データの一覧ウィンドウで共有データを選択することにより共有ウィンドウ作成要求を打合せ用データ管理部8へ送る。また、打合せ用データ一覧部10と組み合せて、打合せ用データの一覧ウィンドウで共有データを選択することにより打合せへの途中参加要求を打合せ用データ管理部8へ送る。
【0015】
打合せ者管理部12は、打合せ用データ管理部8により共有ウィンドウ作成処理が行われた場合、打合せ用データ管理部8より打合せを行っている作業者と打合せに使っている共有データを受け取り、打合せ者管理データに打合せを行っている作業者と打合せに使っている共有データを登録する。打合せ用データ管理部8より、打合せ作業者のリスト要求があった場合には打合せ作業者のリストを打合せ用データ管理部8へ通知する。
【0016】
打合せ者一覧部13は、打合せ用データ一覧の必要が発生した場合(作業者の指示や、打合せ用データに変更があった場合など)、打合せ用データ管理部8へ打合せ者一覧要求を行い、打合せ用データと合わせて、表示部6に送る。
打合せ履歴管理部14は、打合せ用データ管理部8から、打合せ開始情報、打合せ終了情報や途中参加情報を受け取り、打合せ履歴蓄積部15に打合せの履歴を蓄積する。また、打合せ履歴管理部14は、履歴表示要求を受け取ると、打合せ履歴蓄積部15より要求された履歴を取り出し、打合せ用データ管理部8に送る。打合せ履歴蓄積部15は、打合せ履歴管理部14の制御のもとに、打合せ履歴を蓄積する。
【0017】
履歴表示部16は、打合せ用データ管理部8から履歴表示情報を受け取ると履歴表示タイプを識別し、履歴表示タイプにより表示データを作成し表示部6へ表示要求を行う。
照合処理部17は、共有データと打合せデータの照合要求を受け取ると、対象となる共有データと打合せデータの差分をデータIDごとに調べ、結果を照合要求を行ったワークステーションへ送る。(差分を調べる方法として、例えば、データID以外に図形データでは座標値で調べたり、構造化文章では構造で調べたり、表データなら行や列で調べるなどがある。)
【0018】
打合せデータ再登録部18は、再登録要求を受け取ると、打合せ用データ管理部8に打合せ用データに対応する共有データと、共有データをロックしている作業者名と打合せ用データを操作していた作業者名などを問合せ、共有データを打合せ用データへの置き換えとロックの解除を共有データ管理部3に要求する。(この時、共有データをロックしている作業者名が打合せ用データを操作していた作業者名のリストに含まれるかを調べ、含まれない場合は置き換えをしないなどが考えられる。)
打合せ終了部19は、打合せ用データ管理部8から、打合せ終了通知が行われると、打合せデータ再登録部18に対象となる打合せデータと共有データを含んだ再登録情報を送る。
【0019】
図2は、サーバとワークステーション間(要求作成部→打合せ用データ管理部)で取り交わされる打合せ要求データの構造図であり、(a)は打ち合せ要求データの構造を示し、(b)は打ち合わせ要求に対する応答データの構造を示すものである。(a),(b)に示すデータ構造において、「操作者」は、要求を発行した作業者を示す。「ワークステーション」は要求を発行した作業者が使っているワークステーションを示す。「要求」はサーバまたはワークステーションに対する要求項目を示す。「要求No.」は、ワークステーションから発行されたコマンドを識別するために付けられる。サーバやワークステーションが要求に対して応答を返す場合はこのコマンド番号を付けて応答し、どのコマンドに対する応答か識別可能とする。「要求内容」は要求内容を指示する項目である。
【0020】
図3は、サーバとワークステーション間(打合せ用データ一覧部→打合せ用データ管理部→打合せ用データ一覧部)で取り交わされる打合せ用データ一覧要求データの構造図である。(a)は打ち合せ用データ一覧要求データの構造を示し、(b)は打ち合せ用データ一覧要求に対する応答データの構造を示すものである。図2と同じ名称の項目は同じ意味を有する。以下に図4ないし図8に示す各データ構造図においても同じ名称は同じ意味を表す。図3(b)の応答データの「打ち合せデータリスト」は応答の内容部分であり、打合せ用データ管理部8で検索した打ち合せデータ名のリストが入れられる。
【0021】
図4は、サーバとワークステーション間(共有ウィンドウ起動部→打合せ用データ管理部→共有ウィンドウ起動部)で取り交わされる共有ウィンドウ作成要求データの構造図である。(a)は共有ウィンドウ作成要求データの構造を示し、(b)は共有ウィンドウ作成要求に対する応答データの構造を示すものである。(a)の「打合せデータ名」は打合せデータの名前であり、「名前のリスト」は打合せに参加する打合せ者の名前である。
【0022】
図5は、サーバとワークステーション間(打合せ者一覧部→打合せ用データ管理部→打合せ者一覧部)で取り交わされる打合せ者一覧要求データの構造図である。(a)は打合せ者一覧要求データの構造を示し、(b)は打合せ者一覧要求に対する応答データの構造を示すものである。応答データの構造における「応答内容」は打合せデータ名とその打合せに参加する打合せ者の対のリストを内容とするものである。
【0023】
図6の(a)(b)は、サーバとワークステーション間(要求作成部→打合せ用データ管理部→履歴表示部)で取り交わされる履歴表示要求データの構造図である。データ構造における「履歴表示タイプ」は予め定めた履歴の表示方法のタイプを指定する部分である。本実施例では3つの履歴表示タイプが用意されており、それには図16の表示例のように打合せの頻度を日にちや時間の経過と共にグラフに表す「履歴表示1」、図17の表示例のように打合せ者間の関係を表示する「履歴表示2」、及び図18の表示例のように共有データ別に打合せ者の履歴を表示する「履歴表示3」がある。
「履歴表示内容」は履歴を表示するのに必要な内容であり、打合せNoや打ち合わせ参加者名を含む。
【0024】
図7の(a)(b)は、サーバとワークステーション間(要求作成部→照合処理部)で取り交わされる照合要求データとそれに対する応答データの構造図である。応答データにおける「書換データIDリスト」は打合せによって書き換えが行なわれた共有データのIDのリストである。
【0025】
図8の(a)(b)は、サーバとワークステーション間(要求作成部→打合せデータ再登録部)で取り交わされる再登録要求データとそれに対する応答データの構造図である。
【0026】
図9は、図1の打合せ履歴管理部14が管理し打合せ履歴蓄積部15に蓄積されている履歴情報のデータの構造図である。履歴情報には、時間、打合せ対象の共有データ名、打合せの開始、終了途中参加などの行動種別、打合せ単位の識別のための打合せNo(番号)、参加者名、打合せ要求者名などのデータが含まれている。
【0027】
図10は、図1の打合せ者管理部12が管理し打合せ用データ蓄積部9に蓄積されている打合せ状況データの構造図(打合せ者データ付き)である。このデータは、打合せNo、打合せ用データID、打合せ用データ名、共有データ名、参加者名、打合せ要求者名からなっている。
【0028】
図11は、打合せ一覧データの構造図(打合せ者データ付き)である。
【0029】
図12は、図1の要求作成部5により表示装置に表示されている作業者が要求を行うためのポップアップメニューの表示例である。要求のメニューとして、「打合せ」「打合せ用データ一覧」「履歴表示1」「履歴表示2」「履歴表示3」「照合」「再登録」などがあり、これらのうちからどれかを選択することにより図2〜図8のデータ構造における「要求」の項目が設定される。
【0030】
図13は、図1の打合せ用データ一覧部10により表示される打合せが行われているデータの一覧(共有データと一緒に表示した例)のためのウィンドウの表示例である。
図14は、図1の打合せ者一覧部13により表示される打合せが行われているデータの一覧(共有データと一緒に表示した例)(打合せ参加者付き)のためのウィンドウの表示例である。
図15は、図1の共有ウィンドウ起動部11により表示される打合せ開始操作のための打合せ参加者入力ウィンドウの表示例である。
【0031】
図16は、図1の履歴表示部16により表示される打合せ頻度表示ウィンドウの表示例である。
図17は、図1の履歴表示部16により表示される打合せ者の関係表示ウィンドウの表示例である。
図18は、図1の履歴表示部16により表示される共有データ別打合せ者履歴表示ウィンドウの表示例である。
【0032】
次に、各部の動作について説明する。
作業者の指示に基づき図1の要求作成部5により図12に示すポップアップメニューが表示され、作業者がメニューを選択することにより、打合せ要求、打合せ用データ一覧要求、履歴表示要求、照合要求、再登録要求等の要求の一つが作成され、通信管理部2によりサーバへ送られる。
打合せ用データ管理部8はその要求を受け取って、その要求に対応する処理を実行する。図19は、その打合せ用データ管理部8の制御フローである。まず、ステップ101において、受け取った要求の種類を判別する。打合せ要求の場合は、ステップ102へ進み打合せ要求処理を行う。打合せ用データ一覧要求の場合は、ステップ103へ進み打合せ用データ一覧要求処理を行う。共有ウィンドウ作成要求の場合は、ステップ104へ進み共有ウィンドウ作成要求処理を行う。打合せ者一覧要求の場合は、ステップ105へ進み打合せ者一覧要求処理を行う。履歴表示要求の場合は、ステップ106へ進み履歴表示要求処理を行う。
【0033】
打合せ用データ管理部8における打合せ要求処理の制御フローを図20に示す。まず、ステップ111において、図2の打ち合せ要求データの「要求内容」の項に指定された共有データ名を持つ共有データである対象データのロックを共有データ管理部3に要求し、ステップ112へ進む。ステップ112で、共有データ管理部3からの応答を待ち、応答が来るとステップ113へ進み、共有データのロックの成否を判別する。ロックが成功した場合、ステップ114へ進み、対象データを打合せ用データ蓄積部9へ複写しステップ115へ進み、要求を行ったワークステーションへ「完了(成功)」の応答をする。ロックが失敗した場合、ステップ116へ進み、要求を行ったワークステーションへ失敗の応答をする。
【0034】
図21は、打合せ用データ一覧部10の処理の制御フローを示すものである。まず、ステップ121において、図3(a)に示すような操作者、ワークステーション、要求、要求No(要求番号)からなるデータ構造を有する打合せ用データ一覧要求を作成し、共有ファイルサーバへ送る。次に、ステップ122に進み、サーバからの応答を待つ。サーバからの応答があった場合、ステップ123へ進み、サーバから送られてきた図3(b)に示すようなデータ構造の応答データとくにその中の「打合せデータリスト」をもとに一覧データを作成し、ステップ124へ進み、表示部6へ一覧データを送る。表示部6では図13に例示されているように、打合せが行われているデータの一覧をディスプレイ画面に表示する。
【0035】
打合せ用データ管理部8における打合せ用データ一覧要求処理においては、図22の制御フローに示すように、まず、ステップ131において、打合せ用データ蓄積部9に入っている打合せ用データの名前を集めリスト(打合せ一覧データ)を作成する。次に、ステップ132へ進み、要求を行ったワークステーションへ図3(b)に示すような構成により打合せデータリスト(打合せ一覧データ)を送る。なお、図11は打合せ者データをも含めた場合の打合せデータ一覧データの構造を示すものである。
【0036】
共有ウィンドウ起動部11は、図23の制御フローに示すように、まず、ステップ141において、マウスのクリックされた座標値を調べ、ステップ142へ進み、マウスのクリックされた座標値から選択された打合せデータを判別し、ステップ143へ進む。ステップ143で、打合せデータを特定できたか判別し、特定できなかった場合は処理を終了する。特定できた場合は、ステップ144へ進み、会議参加者入力パネルを表示し、ステップ145へ進み、打合せデータと、会議参加者のリストから共有ウィンドウ作成要求データを作成し、ステップ146へ進み、サーバへ要求を送理処理を終了する。
【0037】
打合せ用データ管理部8における共有ウィンドウ作成要求処理は、図24の制御フローに従って実行される。まず、ステップ151において、図4に示すような共有ウィンドウ作成要求データを受け取ると、打ち合せ用データ管理部8は、共有ウィンドウ作成要求を行った作業者(図4(a)の「操作者」の項のデータ)と要求された打合せ作業者のリスト(図4(a)の「操作者」の項のデータ)から打合せメンバーリストを作成し、ステップ152へ進む。作成した打合せメンバーリストから、ワークステーションリストを作成し、ステップ153へ進み、ワークステーションリストと打合せメンバーリストをもとに共有ウィンドウを起動する。次に、ステップ154において、共有ウィンドウの起動の成否を判定し、成功した場合は、ステップ155へ進み、図4(b)に示す形式の応答データを作成して要求を行ったワークステーションへ送ることにより成功の応答を行う。ステップ156へ進み、打合せ履歴管理部14に打合せ開始情報を通知し、処理を終了する。失敗した場合は、ステップ157へ進み、要求を行ったワークステーションへ失敗の応答を行い処理を終了する。
【0038】
打合せ者管理部12は、図25に示す処理の制御フローに従って動作する。まず、ステップ161において、打合せ用データ管理部8からの指示内容がデータの登録か、問合せかを判別する。データの問合せの場合、ステップ168へ進み、打合せ用データ蓄積部9中の打合せ状況データに登録されている、すべての打合せ用データと打合せ作業者リストを打合せ用データ管理部12へ送り、ステップ161へ戻る。データの登録の場合は、ステップ162へ進み、受け取ったデータから打合せ用データを抜き出し、ステップ163へ進み、受け取ったデータから打合せ作業者リストを抜き出す。次に、ステップ164において、打合せの要求が打合せの開始か、終了か、途中参加かのいずれであるかを判別し、開始の場合はステップ165へ進み、図10に示すようなデータ構造の打合せ状況データに、打合せNo.、打合せ用データID、打合せ用データ名、共有データ名、参加者、打合せ要求者を追加し、ステップ161へ戻る。終了の場合は、ステップ166へ進み、打合せ状況データから削除し、ステップ161へ戻る。途中参加の場合は、ステップ167へ進み、打合せ状況データに参加者を追加し、ステップ161へ戻る。
【0039】
打合せ用データ管理部8における打合せ者一覧要求処理は、図26に、その制御フローが示されている。まず、打合せ用データ管理部8は図5(a)に示すようなデータ構造の一覧要求データを通信管理部2’から受け取ると、その要求が打合せ者一覧であるので、ステップ171において、打合せ者管理部12に打合せ者一覧リスト作成を要求する。ステップ172へ進み、打合せ者管理部12からの応答を待ち、打合せ者一覧リストが戻って来ると、ステップ173へ進み、要求を行ったワークステーションへ打合せ者一覧リストを含む図5(b)に例示するようなデータ構造の応答データを送り、処理を終了する。
【0040】
打合せ者一覧部13は、図27の制御フローに示すように、まず、ステップ181において、打合せ者一覧部13は、図5(a)に示すようなデータ構造を持つ打合せ者一覧要求を打合せ用データ管理部8に対して行い、ステップ182へ進み、打合せ用データ管理部8から打合せ者一覧リストが戻って来るのを待つ。
打合せ者一覧リストが戻って来ると、ステップ183へ進み、打合せ用データの一覧表示に合わせて打合せ者一覧を表示するためのデータを作成し、ステップ184へ進み、打合せ者一覧を表示するためのデータを表示部6へ送り、処理を終了する。
【0041】
打合せ用データ管理部8における履歴表示要求処理は、図28にその制御フローが示されている。まず、打合せ用データ管理部8は図6(a)に示すようなデータ構造の履歴表示要求データを通信管理部2’から受け取ると、その要求が履歴表示であるので、ステップ191において、打合せ履歴管理部14に履歴情報作成を要求する。ステップ192へ進み、打合せ用データ管理部8は、打合せ履歴管理部14から履歴情報が戻って来るのを待つ。履歴情報は図9に例示するように「時間」「共有データ名」「行動種別」「打合せNo」「参加者」「打合せ要求者」等の項目からなるデータ構造を有している。履歴情報が戻って来ると、ステップ193へ進み、要求を行ったワークステーションへ履歴情報を送り、処理を終了する。
【0042】
打合せ履歴管理部14は、図29の制御フローに示すように、まず、ステップ201において、履歴情報の登録か、問合せかを判別し、履歴情報の問合せの場合は、ステップ209へ進み、履歴表示タイプを判別し、ステップ210へ進み、履歴表示タイプに合わせて履歴表示用の履歴情報を作成し、ステップ211へ進み、打合せ用データ管理部8に履歴情報を送り、ステップ201へ戻る。履歴情報の登録の場合は、ステップ202へ進み、打合せの開始か、終了か、途中参加かを判別し、打合せの開始の場合は、ステップ203へ進み、履歴情報の打合せNo.を更新し(1を加える)、ステップ204へ進み、打合せ開始情報を履歴情報に追加し、ステップ201へ戻る。打合せの終了の場合は、ステップ205へ進み、打合せ者用データ、作業者リストをもとに履歴情報から、打合せNo.を調べ、ステップ206へ進み、打合せ終了情報を履歴情報に追加し、ステップ201へ戻る。打合せの途中参加の場合は、ステップ207へ進み、打合せ者用データ、作業者リストをもとに履歴情報から、打合せNo.を調べ、ステップ208へ進み、途中参加情報を履歴情報に追加し、ステップ201へ戻る。
【0043】
履歴表示部16は、図30の制御フローに示すように、まず、ステップ221において、履歴情報の受信待ちを行い、履歴情報が着信すると、ステップ222へ進み、履歴表示タイプの判別を行い、ステップ223へ進み、履歴表示タイプに合わせて履歴情報を読み取り、履歴表示データを作成し、ステップ224へ進み、履歴表示データを表示部6へ送り、ステップ221へ戻る。図16〜図18は表示部6のウィンドウに表示される履歴表示の例を示し、図16は打合せ頻度表示による履歴表示の例を示し、図17は打合せ者の関係表示による履歴表示の例を示し、図18は共有データ別打合せ者履歴表示の例を示すものである。
【0044】
照合処理部17は、図31にその制御フローが示されている。図7(a)に例示するようなデータ構造の照合要求データを受け取ると、照合処理部17は、まず、ステップ231において、「要求内容」の打合せデータIDを打合せ用データ管理部8へ送り共有データを特定し、ステップ232へ進み、共有データと打合せデータの差分の有無をデータIDごとに調べ、ステップ233へ進み、結果を図7(b)に例示するデータ構造の応答データとして照合要求を行ったワークステーションへ送る。同図に示すように応答データは、書換えのあったデータのデータIDのリストを含んでいる。
【0045】
打合せデータ再登録部18は、図32にその制御フローが示されている。図8(a)に例示するようなデータ構造の再登録要求データを受け取ると、打合せデータ再登録部17は、まず、ステップ241において、打合せ用データ管理部8に打合せ用データに対応する共有データと、共有データをロックしている作業者名と打合せ用データを操作していた作業者リストを問合せ、共有データと、共有データをロックしている作業者名と打合せ用データを操作していた作業者リストを得る。次に、ステップ242へ進み、共有データの打合せ用データへの置き換えとロックの解除を共有データ管理部3に要求し、ステップ243へ進み、共有データ管理部3からの応答を待つ。共有データ管理部3からの応答が失敗の場合は、ステップ244へ進み、要求を行ったワークステーションへ失敗の応答を行う。共有データ管理部3からの応答が書換え成功の場合は、ステップ245へ進み、要求を行ったワークステーションへ図8(b)に例示するデータ構造の応答データにより成功の応答を行い、処理を終了する。
【0046】
打合せ終了部19は、図33の制御フローに示すように、まず、ステップ251において、打合せが終了したか調べ、終了していない場合は、ステップ251を繰り返す。終了した場合は、ステップ252へ進み、打合せ終了通知から、打合せデータを抜き出し、ステップ253へ進み、打合せデータ再登録部に対象となる打合せ用データを含んだ再登録要求を送り、ステップ251へ戻る。
【0047】
なお、前記実施例では、通信手段としてネットワークを介して情報の伝達を行うようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、同一のワークステーション内に本発明の構成手段が存在する場合などはプロセス間の通信やバスを使った通信でもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、共有データの一覧から、任意のデータを選択することにより、共有データを共同作業データとしてコピーし、共有ウィンドウを共同作業相手との間で持つことができるため、操作の手間が省け、効率的に作業が進められる。また、煩雑な操作を覚える必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の共有データ及び半共有データ管理における共同作業支援システムの方法及び装置の実施例を示すブロック図
【図2】打合せ要求データの構造図
【図3】打合せ用データ一覧要求データの構造図
【図4】共有ウィンドウ作成要求データの構造図
【図5】打合せ者一覧要求データの構造図
図11は打合せ者データをも含めた場合の打合せデータ一覧データの構造を示すものである。
【0036】
共有ウィンドウ起動部11は、図23の制御フローに示すように、まず、ステップ141において、マウスのクリックされた座標値を調べ、ステップ142へ進み、マウスのクリックされた座標値から選択された打合せデータを判別し、ステップ143へ進む。ステップ143で、打合せデータを特定できたか判別し、特定できなかった場合は処理を終了する。特定できた場合は、ステップ144へ進み、会議参加者入力パネルを表示し、ステップ145へ進み、打合せデータと、会議参加者のリストから共有ウィンドウ作成要求データを作成し、ステップ146へ進み、サーバへ要求を送理処理を終了する。
【0037】
打合せ用データ管理部8における共有ウィンドウ作成要求処理は、図24の制御フローに従って実行される。まず、ステップ151において、図4に示すような共有ウィンドウ作成要求データを受け取ると、打ち合せ用データ管理部8は、共有ウィンドウ作成要求を行った作業者(図4(a)の「操作者」の項のデータ)と要求された打合せ作業者のリスト(図4(a)の「操作者」の項のデータ)から打合せメンバーリストを作成し、ステップ152へ進む。作成した打合せメンバーリストから、ワークステーションリストを作成し、ステップ153へ進み、ワークステーションリストと打合せメンバーリストをもとに共有ウィンドウを起動する。次に、ステップ154において、共有ウィンドウの起動の成否を判定し、成功した場合は、ステップ155へ進み、図4(b)に示す形式の応答データを作成して要求を行ったワークステーションへ送ることにより成功の応答を行う。ステップ156へ進み、打合せ履歴管理部14に打合せ開始情報を通知し、処理を終了する。失敗した場合は、ステップ157へ進み、要求を行ったワークステーションへ失敗の応答を行い処理を終了する。
【0038】
打合せ者管理部12は、図25に示す処理の制御フローに従って動作する。まず、ステップ161において、打合せ用データ管理部8からの指示内容がデータの登録か、問合せかを判別する。データの問合せの場合、ステップ168へ進み、打合せ用データ蓄積部9中の打合せ状況データに登録されている、すべての打合せ用データと打合せ作業者リストを打合せ用データ管理部12へ送り、ステップ161へ戻る。データの登録の場合は、ステップ162へ進み、受け取ったデータから打合せ用データを抜き出し、ステップ163へ進み、受け取ったデータから打合せ作業者リストを抜き出す。次に、ステップ164において、打合せの要求が打合せの開始か、終了か、途中参加かのいずれであるかを判別し、開始の場合はステップ165へ進み、図10に示すようなデータ構造の打合せ状況データに、打合せNo.、打合せ用データID、打合せ用データ名、共有データ名、参加者、打合せ要求者を追加し、ステップ161へ戻る。終了の場合は、ステップ166へ進み、打合せ状況データから削除し、ステップ161へ戻る。途中参加の場合は、ステップ167へ進み、打合せ状況データに参加者を追加し、ステップ161へ戻る。
【0039】
打合せ用データ管理部8における打合せ者一覧要求処理は、図26に、その制御フローが示されている。まず、打合せ用データ管理部8は図5(a)に示すようなデータ構造の一覧要求データを通信管理部2’から受け取ると、その要求が打合せ者一覧であるので、ステップ171において、打合せ者管理部12に打合せ者一覧リスト作成を要求する。ステップ172へ進み、打合せ者管理部12からの応答を待ち、打合せ者一覧リストが戻って来ると、ステップ173へ進み、要求を行ったワークステーションへ打合せ者一覧リストを含む図5(b)に例示するようなデータ構造の応答データを送り、処理を終了する。
【0040】
打合せ者一覧部13は、図27の制御フローに示すように、まず、ステップ181において、打合せ者一覧部13は、図5(a)に示すようなデータ構造を持つ打合せ者一覧要求を打合せ用データ管理部8に対して行い、ステップ182へ進み、打合せ用データ管理部8から打合せ者一覧リストが戻って来るのを待つ。
打合せ者一覧リストが戻って来ると、ステップ183へ進み、打合せ用データの一覧表示に合わせて打合せ者一覧を表示するためのデータを作成し、ステップ184へ進み、打合せ者一覧を表示するためのデータを表示部6へ送り、処理を終了する。
【0041】
打合せ用データ管理部8における履歴表示要求処理は、図28にその制御フローが示されている。まず、打合せ用データ管理部8は図6(a)に示すようなデータ構造の履歴表示要求データを通信管理部2’から受け取ると、その要求が履歴表示であるので、ステップ191において、打合せ履歴管理部14に履歴情報作成を要求する。ステップ192へ進み、打合せ用データ管理部8は、打合せ履歴管理部14から履歴情報が戻って来るのを待つ。履歴情報は図9に例示するように「時間」「共有データ名」「行動種別」「打合せNo」「参加者」「打合せ要求者」等の項目からなるデータ構造を有している。履歴情報が戻って来ると、ステップ193へ進み、要求を行ったワークステーションへ履歴情報を送り、処理を終了する。
【0042】
打合せ履歴管理部14は、図29の制御フローに示すように、まず、ステップ201において、履歴情報の登録か、問合せかを判別し、履歴情報の問合せの場合は、ステップ209へ進み、履歴表示タイプを判別し、ステップ210へ進み、履歴表示タイプに合わせて履歴表示用の履歴情報を作成し、ステップ211へ進み、打合せ用データ管理部8に履歴情報を送り、ステップ201へ戻る。履歴情報の登録の場合は、ステップ202へ進み、打合せの開始か、終了か、途中参加かを判別し、打合せの開始の場合は、ステップ203へ進み、履歴情報の打合せNo.を更新し(1を加える)、ステップ204へ進み、打合せ開始情報を履歴情報に追加し、ステップ201へ戻る。打合せの終了の場合は、ステップ205へ進み、打合せ者用データ、作業者リストをもとに履歴情報から、打合せNo.を調べ、ステップ206へ進み、打合せ終了情報を履歴情報に追加し、ステップ201へ戻る。打合せの途中参加の場合は、ステップ207へ進み、打合せ者用データ、作業者リストをもとに履歴情報から、打合せNo.を調べ、ステップ208へ進み、途中参加情報を履歴情報に追加し、ステップ201へ戻る。
【0043】
履歴表示部16は、図30の制御フローに示すように、まず、ステップ221において、履歴情報の受信待ちを行い、履歴情報が着信すると、ステップ222へ進み、履歴表示タイプの判別を行い、ステップ223へ進み、履歴表示タイプに合わせて履歴情報を読み取り、履歴表示データを作成し、ステップ224へ進み、履歴表示データを表示部6へ送り、ステップ221へ戻る。図16〜図18は表示部6のウィンドウに表示される履歴表示の例を示し、図16は打合せ頻度表示による履歴表示の例を示し、図17は打合せ者の関係表示による履歴表示の例を示し、図18は共有データ別打合せ者履歴表示の例を示すものである。
【0044】
照合処理部17は、図31にその制御フローが示されている。図7(a)に例示するようなデータ構造の照合要求データを受け取ると、照合処理部17は、まず、ステップ231において、「要求内容」の打合せデータIDを打合せ用データ管理部8へ送り共有データを特定し、ステップ232へ進み、共有データと打合せデータの差分の有無をデータIDごとに調べ、ステップ233へ進み、結果を図7(b)に例示するデータ構造の応答データとして照合要求を行ったワークステーションへ送る。同図に示すように応答データは、書換えのあったデータのデータIDのリストを含んでいる。
【0045】
打合せデータ再登録部18は、図32にその制御フローが示されている。図8(a)に例示するようなデータ構造の再登録要求データを受け取ると、打合せデータ再登録部17は、まず、ステップ241において、打合せ用データ管理部8に打合せ用データに対応する共有データと、共有データをロックしている作業者名と打合せ用データを操作していた作業者リストを問合せ、共有データと、共有データをロックしている作業者名と打合せ用データを操作していた作業者リストを得る。次に、ステップ242へ進み、共有データの打合せ用データへの置き換えとロックの解除を共有データ管理部3に要求し、ステップ243へ進み、共有データ管理部3からの応答を待つ。共有データ管理部3からの応答が失敗の場合は、ステップ244へ進み、要求を行ったワークステーションへ失敗の応答を行う。共有データ管理部3からの応答が書換え成功の場合は、ステップ245へ進み、要求を行ったワークステーションへ図8(b)に例示するデータ構造の応答データにより成功の応答を行い、処理を終了する。
【0046】
打合せ終了部19は、図33の制御フローに示すように、まず、ステップ251において、打合せが終了したか調べ、終了していない場合は、ステップ251を繰り返す。終了した場合は、ステップ252へ進み、打合せ終了通知から、打合せデータを抜き出し、ステップ253へ進み、打合せデータ再登録部に対象となる打合せ用データを含んだ再登録要求を送り、ステップ251へ戻る。
【0047】
なお、前記実施例では、通信手段としてネットワークを介して情報の伝達を行うようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、同一のワークステーション内に本発明の構成手段が存在する場合などはプロセス間の通信やバスを使った通信でもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、共有データの一覧から、任意のデータを選択することにより、共有データを共同作業データとしてコピーし、共有ウィンドウを共同作業相手との間で持つことができるため、操作の手間が省け、効率的に作業が進められる。また、煩雑な操作を覚える必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の共有データ及び半共有データ管理における共同作業支援システムの方法及び装置の実施例を示すブロック図
【図2】打合せ要求データの構造図
【図3】打合せ用データ一覧要求データの構造図
【図4】共有ウィンドウ作成要求データの構造図
【図5】打合せ者一覧要求データの構造図
【図6】履歴表示要求データの構造図
【図7】照合要求データの構造図
【図8】再登録要求データの構造図
【図9】履歴情報のデータの構造図
【図10】打合せ状況データの構造図(打合せ者データ付き)
【図11】打合せ一覧データの構造図(打合せ者データ付き)
【図12】作業者が要求を行うためのポップアップメニューの画面表示例
【図13】打合せが行われているデータの一覧(共有データと一緒に表示した例)画面表示例
【図14】打合せが行われているデータの一覧(共有データと一緒に表示した例)(打合せ参加者付き)画面表示例
【図15】打合せ開始操作の画面表示例
【図16】打合せ頻度表示の画面表示例
【図17】打合せ者の関係表示の画面表示例
【図18】共有データ別打合せ者履歴表示の画面表示例
【図19】打合せ用データ管理部の制御フロー図(サーバ)
【図20】打合せ用データ管理部の打合せ要求処理の制御フロー図(サーバ)
【図21】打合せ用データ一覧部の処理の制御フロー図(ワークステーション)
【図22】打合せ用データ管理部の打合せ用データ一覧要求処理の制御フロー図(サーバ)
【図23】共有ウィンドウ起動部の制御フロー図(ワークステーション)
【図24】打合せ用データ管理部の共有ウィンドウ作成要求処理の制御フロー図(サーバ)
【図25】打合せ者管理部の処理の制御フロー図(サーバ)
【図26】打合せ用データ管理部の打合せ者一覧要求処理の制御フロー図(サーバ)
【図27】打合せ者一覧部の制御フロー図(ワークステーション)
【図28】打合せ用データ管理部の履歴表示要求処理の制御フロー図(サーバ)
【図29】打合せ履歴管理部の制御フロー図(サーバ)
【図30】履歴表示、部の制御フロー図(ワークステーション)
【図31】照合処理部の制御フロー図(サーバ)
【図32】打合せデータ再登録部の制御フロー図(サーバ)
【図33】打合せ終了部の制御フロー図(ワークステーション)
【符号の説明】
1 ネットワーク、 2 通信管理部、 3 共有データ管理部、 4 共有データ蓄積部、 5 要求作成部、 6 表示部、 7 情報入力部、 8 打合せ用データ管理部、 9打合せ用データ蓄積部、 10打合せ用データ一覧部、 11共有ウィンドウ起動部、 12 打合せ者管理部、 13 打合せ者一覧部、 14 打合せ履歴管理部、 15 打合せ履歴蓄積部、 16 履歴表示部、 17 照合処理部、 18 打合せデータ再登録部、 19 打合せ終了部。
Claims (2)
- 少なくとも作業者が使用するワークステーションと、
共有データを管理する共有データ管理手段と、
共同作業の対象として前記共有データ管理手段から得た共有データおよび共同作業の実施に関するデータを含む共同作業用データを、共同作業進行中に管理する共同作業用データ管理手段と、
共同作業用データを蓄積する共同作業用データ蓄積手段と、
前記共同作業用データを表示する表示部と前記共同作業用データの書き込みや修正を受け付ける入力部を持つ、前記ワークステーションに設けられたインタフェース手段と、
前記インタフェース手段として共有ウィンドウを有し、任意の共有データを選択することにより、選択された共有データをもとにした共同作業を行う共有ウィンドウを起動する共有ウィンドウ起動手段
を設けたことを特徴とする共同作業支援装置。 - 少なくとも作業者が使用するワークステーションと、共有データを管理する共有データ管理手段と、共同作業の対象として前記共有データ管理手段から得た共有データおよび共同作業の実施に関するデータを含む共同作業用データを、共同作業進行中に管理する共同作業用データ管理手段と、共同作業用データを蓄積する共同作業用データ蓄積手段と、前記共同作業用データを表示する表示部と前記共同作業用データの書き込みや修正を受け付ける入力部を持つ、前記ワークステーションに設けられたインタフェース手段と、前記インタフェース手段として共有ウィンドウを有し、任意の共有データを選択することにより、選択された共有データをもとにした共同作業を行う共有ウィンドウを起動する共有ウィンドウ起動手段を備えた共同作業支援装置を用いた共同作業支援方法であって、
作業者の指示を受けて、共有ウィンドウ起動手段が、共同作業に参加する作業者のリストを含む共同作業に使用する共有ウィンドウの作成要求を作成するステップと、
前記作成した共有ウィンドウ作成要求を、前記共同作業用データ管理手段へ送るステップと、
前記共同作業用データ管理手段が前記共有ウィンドウ作成要求に応答して、共同作業者リストとワークステーションリストを作成し、これらの作成したリストをもとに共有ウィンドウを起動するステップ
を備えたことを特徴とする共同作業支援方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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-
2003
- 2003-05-12 JP JP2003170065A patent/JP2004070934A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH04184528A (ja) * | 1990-11-20 | 1992-07-01 | Hitachi Ltd | 電子打合せシステム |
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