JP2004070586A - 製造/検査装置操作システム - Google Patents

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Norito Kawai
川合 憲人
Benkei Hirayama
平山 弁慶
Manabu Kurosu
黒須 学
Hirokazu Hasegawa
長谷川 弘和
Shuichi Hasegawa
長谷川 修一
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Pioneer FA Corp
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Pioneer FA Corp
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Abstract

【課題】製造/検査工程を円滑に進行させながら、外部コンピュータから確実に装置の制御することを可能にする製造/検査装置操作システム等を提供する。
【解決手段】内部に第1の記憶手段を具備する第1のコンピュータを設けた複数の製造/検査装置101で構成される第1のネットワーク100と、第2のコンピュータ310を含んで構成される第2のネットワーク300とを、第2の記憶手段を有するサーバ装置200を介して接続し、第2のコンピュータから送信された特定情報に対応する製造/検査装置101を制御するための操作情報に従って、特定情報に対応する製造/検査装置101を制御することを特徴とする製造/検査装置操作システム。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種製造/検査装置を管理する製造/検査装置操作システム等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種製造/検査装置は、コンピュータを内蔵することにより、LAN(Local Area Network)を介して外部コンピュータから各種製造/検査装置の内蔵コンピュータに接続し、その遠隔操作をおこなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、外部のコンピュータからある特定の製造/検査装置を制御し、操作したい場合には、操作を所望する製造/検査装置の内蔵コンピュータに直接接続しなければならず、その都度、コンピュータで制御されている製造/検査工程の円滑な進行が妨げられるなどの問題があった。
【0004】
そこで、本発明は上記の問題点を鑑みて為されたもので、製造/検査工程を確実に円滑に進行させながら、外部コンピュータから製造/検査装置を制御し、操作することを可能にする製造/検査装置操作システム等を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、内部に第1の記憶手段を具備する第1のコンピュータを設けた複数の製造/検査装置で構成される工場内ネットワークなどの第1のネットワークと、第2のコンピュータを含んで構成されるオフィスネットワークなどの第2のネットワークとを、第2の記憶手段を有するサーバ装置を介して接続し、前記第1の記憶手段は、前記複数の製造/検査装置のうち一の製造/検査装置を特定するための特定情報を記憶し、前記第1のコンピュータは前記製造/検査装置の状態情報を検出し、前記特定情報と、検出された前記状態情報と、の対を、随時前記第2の記憶手段に送信し、前記サーバ装置は、送信された前記状態情報を、前記第2の記憶手段に前記特定情報と対応付けて格納し、前記第2のコンピュータによって前記特定情報に対応する前記状態情報を前記第2の記憶手段から出力可能に構成する製造/検査装置操作システムであって、前記第2のコンピュータは、操作を所望する製造/検査装置を選択するための選択手段と、前記選択された製造/検査装置を操作するための操作情報を入力する入力手段と、前記選択された製造/検査装置の前記特定情報と、前記操作情報と、の対を、前記サーバ装置に送信するための第1の送信手段とを有し、前記サーバ装置は、第1の送信手段から送信された前記操作情報を、第1の送信手段から送信された前記特定情報に対応する前記製造/検査装置が具備する前記第1のコンピュータに送信する第2の送信手段を有し、前記第1のコンピュータは、第2の送信手段から送信された前記操作情報に従って、前記特定情報に対応する製造/検査装置を操作することを特徴とする。
【0006】
よって、サーバ装置を介して第1のネットワークと第2のネットワークを接続したことにより、製造/検査装置の状態情報を、随時サーバ装置内の第1の記憶手段に格納することができ、第2のネットワークの第2のコンピュータは、該サーバ装置の第2の記憶手段から、常に最新の状態情報を取得し、取得した状態情報に応じて第2のコンピュータに設けた入力手段により操作情報を入力して遠隔操作することが可能になる。
【0007】
また、操作対象である製造/検査装置と、操作する第2のコンピュータとを、それぞれ第1のネットワークと第2のネットワークの別のネットワーク内に構成したので、各ネットワーク内の第1のコンピュータおよび第2のコンピュータへの不正アクセスの防止が容易になり、装置の操作セキュリティー性が向上するという効果がある。
【0008】
第2のネットワークが、装置の保守管理委託会社や製造会社内にある場合には、装置を設置する工場に出向かず、遠隔から装置の状態をメンテナンスすることが可能になり、また、第2のネットワークが、工場が属する企業の管理部門内である場合には、工場内のすべての装置の状態を管理部門で時系列で管理・監視することが可能になるなどの効果がある。
【0009】
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、内部に第1の記憶手段を具備する第1のコンピュータを設けた複数の製造/検査装置で構成される工場内ネットワークなどの第1のネットワークと、第2のコンピュータを含んで構成されるオフィスネットワークなどの第2のネットワークとを、第2の記憶手段および補助記憶部などの第3の記憶手段を有するサーバ装置を介して接続し、前記第1の記憶手段は前記複数の製造/検査装置のうち一の製造/検査装置を特定するための特定情報を記憶し、前記第1のコンピュータは前記製造/検査装置の状態情報を検出し、前記特定情報と、検出された前記状態情報と、の対を、随時前記第3の記憶手段に送信し、前記サーバ装置は、前記第3の記憶手段に格納した前記特定情報と、前記状態情報と、の対を、一括して前記第2の記憶手段に送信し、前記サーバ装置は、送信された前記状態情報を、第2の記憶手段に前記特定情報と対応付けて格納し、前記第2のコンピュータによって前記特定情報に対応する前記状態情報を前記第2の記憶手段から出力可能に構成する製造/検査装置操作システムであって、前記第2のコンピュータは、操作を所望する製造/検査装置を選択するための選択手段と、前記選択された製造/検査装置を操作するための操作情報を入力する入力手段と、前記選択された製造/検査装置の前記特定情報と、前記操作情報と、の対を、前記サーバ装置に送信するための第1の送信手段とを有し、前記サーバ装置は、第1の送信手段から送信された前記操作情報を、第1の送信手段から送信された前記特定情報に対応する前記製造/検査装置が具備する前記第1のコンピュータに送信する第2の送信手段を有し、前記第1のコンピュータは、第2の送信手段から送信された前記操作情報に従って、前記特定情報に対応する製造/検査装置を操作することを特徴とする。
【0010】
よって、製造/検査装置からその状態情報を常に第1の記憶手段に格納して、製造/検査装置からの状態情報の送信動作と、第2のコンピュータからの状態情報の受信動作がそれぞれ別の記憶手段に対してされるため、動作を迅速に行うことが可能になるとともに、第2の記憶手段に損傷が生じた場合など、その復旧までの間、第3の記憶手段にあらかじめ設定する規定容量を増大するよう設定すれば、状態情報を確実に格納することが可能になり、遠隔操作のための適切な操作情報を第1のコンピュータに送信することができる。
【0011】
上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の製造/検査装置操作システムにおいて、第2のネットワークとサーバ装置とがインターネット回線またはLANを介して接続されていることを特徴とする。
【0012】
よって、第2のネットワークを製造/検査装置の保守管理委託会社や製造/検査装置の製造会社内などで構成が可能になり、製造/検査装置を設置する工場に出向かずとも、遠隔から装置の修理などのメンテナンスや保守管理が可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
(第1の実施の形態)
図1は製造/検査装置操作システムの概要構成を示すブロック図である。
【0015】
システムは、工場内ネットワーク100と、オフィスネットワーク300とがサーバ装置200を介して接続構成される。これらは専用回線を用いて接続しても、公衆回線を用いて接続してもよい。また、インターネット回線またはLANなどを用いて接続してもよい。
【0016】
工場内ネットワーク100は、通常複数の製造/検査装置101が互いに接続されて構成されている。
【0017】
また、オフィスネットワーク300は、コンピュータ310を含んで構成されている。
【0018】
図2は前記工場内ネットワーク100内の製造/検査装置101の概要構成を示すブロック図である。
【0019】
図2に示す如く、該製造/検査装置101はコンピュータ102を備えている。
【0020】
前記コンピュータ102は、第1の記憶手段としての記憶部103、検出部104、送信部105、制御部106および受信部107、により構成されている。
【0021】
記憶部103は、工場内ネットワーク100を構成する複数の製造/検査装置101のうち、一の製造/検査装置を特定するための装置の製造番号などの特定情報Inを記憶している。
【0022】
検出部104は、製造/検査装置101において、たとえば製品の加工作業を開始する開始動作や、製造工程時間の計測など、任意の動作が行われると、または、動作中にその動作を状態情報Isとして検出する。
【0023】
送信部105は、状態情報Isと特定情報Inとの対を、サーバ装置200へと送信する。
【0024】
制御部106はコンピュータ102内におけるこれら各部の動作を制御するためのものである。
【0025】
受信部107は、サーバ装置200からの操作情報Icを受信するためのものである。
【0026】
図3はサーバ装置200の概要構成を示すブロック図である。
【0027】
サーバ装置200は、受信部201、第2の記憶手段としての記憶部202、送信部203および制御部204で構成される。
【0028】
受信部201は、製造/検査装置101内のコンピュータ102の前記送信部105から送信される状態情報Isと特定情報Inとの対、および、オフィスネットワーク300からの状態情報要求信号QIsまたは操作情報Icを受信する。状態情報要求信号QIsは製造/検査装置101からの状態情報Isを要求する信号である。
【0029】
記憶部202は、受信した状態情報Isと特定情報Inとの対を後に詳述する手順により、製造/検査装置101毎の時系列にて格納するためのものである。
【0030】
送信部203は、オフィスネットワーク300からの要求により、状況把握を所望する製造/検査装置101の状態情報Isをオフィスネットワーク300に送信する。また、後述するように操作を所望する製造/検査装置101に操作情報Icを送信する。
【0031】
制御部204は、前記記憶部202に状態情報Isと特定情報Inとの対を記憶させる際に、特定情報ごとに時系列で記憶させるなど、サーバ装置200内における各部の動作を制御するためのものである。
【0032】
図4は、工場内ネットワーク100がn台の製造/検査装置101で構成された場合に、製造/検査装置101からサーバ装置200へ随時送信される状態情報Isを記憶部202に格納された特定情報Inに対する状態情報Isを示す説明図である。
【0033】
状態情報Isは、例えば集計開始時刻、稼働時間、自動運転時間、異常停止時間、加工数量、不良項目名、不良項目数量、消耗品などの残量、消耗品交換予定日時、装置の仕様情報などであるが、装置の仕様情報などは例えば装置稼動開始時にのみサーバ装置200へ送信し、それ以外の状態情報Isは、随時サーバ装置200へ送信するよう制御部106によって制御させる。
【0034】
製造/検査装置101からサーバ装置200へ随時送信される状態情報Isは時系列で記憶部202に記憶され、データベース化される。図4に示す例では、データベースは状態情報Isの種類に応じて作成される。例えば生産状況データベース、稼動状況データベース、装置仕様データベースなどである。
【0035】
状態情報Isは、上述した項目に限られず、検出部104により工場内ネットワーク100内に設置されている各種装置に適した項目を状態情報Isとして検出するように制御部106によって制御させることも可能である。
【0036】
また、図中、状態情報Isが1秒毎に送信されているが、これに限定されず、装置内のコンピュータ102あるいはサーバ装置200の性能や、工場内ネットワーク100とサーバ装置200との接続速度などによって自由に設定してもよい。
【0037】
特に、工場内ネットワーク100とサーバ装置200との接続はUDP(User Datagram Protocol)を活用することにより、サーバ装置200の認証が不要になることから、製造/検査装置内のコンピュータ102の制御負荷が減少すると共に、特定情報Inと状態情報Isの送信が、より高速かつ高頻度に行うことができ、サーバ装置200内の記憶部202には、常により最新の状態情報Isを格納することが可能になる。
【0038】
図5はオフィスネットワーク300内のコンピュータ310の概要構成を示すブロック図である。
【0039】
図5に示すようにオフィスネットワーク300は、選択部301、送信部302、受信部303、表示部304、制御部305および入力手段としての入力部306で構成されるコンピュータ310を含んで構成される。このコンピュータ310は複数備えることも可能である。
【0040】
選択部301は、状況把握および操作を所望する製造/検査装置101を選択するためのものである。なお、製造/検査装置101の選択方法などについては後述する。
【0041】
送信部302は、選択された製造/検査装置101を特定するための特定情報Inと状態情報要求信号QIsとの対、または、前記特定情報Inと操作情報Icとの対を前記サーバ装置200へ送信する。製造/検査装置101を特定するための特定情報Inは、コンピュータ310に具備した図示しない記憶部や記憶媒体などに製造/検査装置と対応付けて記憶させておき、必要に応じて制御部305の制御によって読み出せばよい。
【0042】
なお、状態情報要求信号QIsと操作情報Icについては後述する。
【0043】
受信部303は、前記サーバ装置200から送信される状態情報Isを受信するためのものであり、表示部304は、受信した状態情報Isを表示するためのものである。
【0044】
入力部306は選択部301によって選択された製造/検査装置101に対する操作情報Icを入力するためのものである。
【0045】
例えば、選択された製造/検査装置101の制御プログラムにエラーがあった場合には、操作者が修正プログラムおよび修正プログラムに従って制御プログラムを修正すべき旨の指示を所定の手順に従って操作情報Icとして入力部306によって入力すればよい。
【0046】
また、別の例として、選択された製造/検査装置101の作動を停止させる場合には、操作者が、あらかじめ製造/検査装置101に設定された装置の作動を停止させるための「STOP」等のキーワードと、キーワードに従って装置の作動を停止すべき旨の指示を、所定の手順に従って操作情報Icとして入力部306によって入力し、後述する動作によって選択された製造/検査装置101へ送信する。
【0047】
さらに、製造/検査装置101に異常が発生した場合に、製造/検査装置101近くにいるオペレータと電話で連絡をとり、製造/検査装置101を試運転させ、その後製造/検査装置101の稼動指令を、所定の手順に従って操作情報Icとして入力部306によって入力し、後述する動作によって選択された製造/検査装置101へ送信するなどの例が挙げられる。
【0048】
また、操作を所望する製造/検査装置101を選択部301によって選択せずに、この入力部306で操作者が製造/検査装置101を特定するための特定情報Inと操作情報Icとを入力するようにすることも可能である。この場合は、操作者の入力により装置が選択される。
【0049】
制御部305はこれら各部の動作を制御するためのものである。
【0050】
次に本実施例における動作について説明する。
【0051】
図6は製造/検査装置101から状態情報Isを送信する動作を示すフローチャートである。
【0052】
まず、製造/検査装置101内の制御部106は、検出部104により、製造/検査装置101の動作状態や仕様を状態情報Isとして検出する(ステップS1)。
【0053】
記憶部103内にあらかじめ記憶した製造/検査装置101の特定情報Inと、ステップS1にて検出した状態情報Isとの対を送信部105からサーバ装置200へ送信する(ステップS2)。ステップS1およびS2の処理は制御部106の制御により実行される。
【0054】
受信部201より受信した特定情報Inと状態情報Isの対は、特定情報In毎に時系列で記憶部202に格納され(ステップS3)、図6に示す動作は終了する。ステップS3の処理は制御部204の制御に基づき実行される。
【0055】
格納された特定情報Inと状態情報Isの対は、図4に示す如く対応付けて格納される。
【0056】
次に、製造/検査装置101の状態情報Isをオフィスネットワーク300内の表示部304に表示するまでの動作を図を用いて説明する。
【0057】
図7はサーバ装置200から状態情報Isを受信する動作を示すフローチャートである。
【0058】
まず、オフィスネットワーク300内のコンピュータ310に具備した選択部301により、後述する製造/検査装置に対する操作をするにあたり状況把握を所望する製造/検査装置101を選択する(ステップS21)。
【0059】
次に、選択された製造/検査装置101に対応する特定情報Inと状態情報要求信号QIsを送信部302によってサーバ装置200へ送信する(ステップS22)。上記ステップS21、S22の処理は制御部305により実行される。
【0060】
次に、サーバ装置200内の受信部201で特定情報Inと状態情報要求信号QIsを受信する(ステップS23)。そして、記憶部202に格納された状態情報Isのうち、受信した特定情報Inに対応する最新の状態情報Isを抽出し、送信部203により、状態情報要求信号QIsが送信されたコンピュータ310へ抽出された状態情報Isを送信する(ステップS24)。上記ステップS23、S24の処理は制御部204により実行される。
【0061】
そして、受信部303にて状態情報Isを受信後(ステップS25)、表示部304により状態情報Isを表示する(ステップS26)。上記ステップS25、S26の処理は制御部305により実行される。
【0062】
表示部304における状態情報Isの表示例を図8に示す。この例では受信部303にて受信した所望の製造/検査装置の加工数量、不良数量、異常停止回数、運転集計開始時刻などの状態情報Isをコンピュータ310の表示部304に表示している。
【0063】
上述した状態情報Isを受信する動作を随時、例えば所定時間ごとに行い、その度ごとに、表示部304の表示を自動で更新するようにすることも可能である。
【0064】
また、選択部301によって状況把握を所望する製造/検査装置101を選択しているが、コンピュータ310の使用者が所望の製造/検査装置101の特定情報Inを、入力部306によって入力してもよい。また、コンピュータ310の制御部305によって、あらかじめ設定された制御により、製造/検査装置101を選択するようにしてもよい。
【0065】
なお、ステップS23で最新の状態情報Isを抽出して表示部304にて表示しているが、記憶部202に格納されている特定情報Inに対応する過去から最新の状態情報Isを状態情報Is履歴としてすべて送信するようにしてもよい。
【0066】
以上の動作によって装置の状況を把握した後、オフィスネットワーク300から装置の制御をおこなう動作について図9のフローチャートに沿って説明する。
【0067】
まず、オフィスネットワーク300内のコンピュータ310に具備した入力部306より所望の操作情報Icを入力する。例えば、状況把握をした際に異常を検出した場合には、あらかじめ製造/検査装置101に設定された装置の作動を停止させるための「STOP」等のキーワードと、キーワードに従って装置の作動を停止すべき旨の指示を、所定の手順に従って操作情報Icとして入力し、装置の制御プログラムにエラーがあった場合には、その修正プログラムおよび修正プログラムに従って制御プログラムを修正すべき旨の指示を所定の手順に従って操作情報Icとして入力する(ステップS31)。
【0068】
次に、製造/検査装置101を特定するための特定情報Inと入力された操作情報Icを送信部302によってサーバ装置200へ送信する(ステップS32)。上記のステップS31、S32の処理は制御部305の制御に基づき実行される。
【0069】
次に、サーバ装置200内の受信部201にて特定情報Inと操作情報Icを受信し(ステップS33)、該特定情報Inに対応する製造/検査装置101へ前記操作情報Icを送信する(ステップS34)。このステップS33、S34の処理は制御部204の制御に基づき実行される。
【0070】
そして、製造/検査装置101内のコンピュータ102に具備した受信部107にて操作情報Icを受信し(ステップS35)、その後、該操作情報Icに従って製造/検査装置101を制御する(ステップS36)。ステップS36の処理としては、装置の動作の停止あるいは装置の制御プログラムの修正などが含まれる。このステップS35、S36の処理は制御部106の制御に基づいて実行される。
【0071】
なお、ステップS31において、状況把握した装置101に対して操作情報Icを入力するようにしているが、再度、装置を選択することも可能であり、その場合には、コンピュータ310の使用者が所望の製造/検査装置101の特定情報Inを、入力部306によって入力してもよく、また、コンピュータ310の制御部305によって、あらかじめ設定された制御により、製造/検査装置101を選択部301にて選択するようにしてもよい。
【0072】
また、本実施の形態においては、入力部306から操作情報Icを入力するが、表示部304をタッチパネルで構成し、該表示部304に製造/検査装置101と、各種操作情報Icを表示させて、所望の製造/検査装置101や操作情報Icが表示されている表示部304の箇所に触れて、製造/検査装置101や操作情報Icを決定することも可能である。また、ポインティングデバイスをコンピュータ310に備えて、表示された製造/検査装置101や操作情報Icを決定することも可能である。
【0073】
以上説明した本実施の形態によれば、サーバ装置200を介して工場内ネットワーク100とオフィスネットワーク300を接続したことにより、製造/検査装置101の状態情報Isを、随時サーバ装置200内の記憶部202に格納することができ、オフィスネットワーク300のコンピュータ310は、該サーバ装置200の記憶部202から、常に最新の状態情報Isを取得して、製造/検査装置101を遠隔から操作することが可能になる。
【0074】
また、操作対象である装置101と、操作するコンピュータ310とを、それぞれ工場内ネットワーク100とオフィスネットワーク300の別のネットワーク内に構成したので、各ネットワーク内のコンピュータ102への不正アクセスの防止が容易になり、装置の管理および操作セキュリティー性が向上するという効果がある。
【0075】
本実施形態において、オフィスネットワーク300が、製造/検査装置の保守管理委託会社や製造/検査装置の製造会社内にある場合には、製造/検査装置を設置する工場に出向かずとも、遠隔から装置の修理などのメンテナンスや保守管理が可能になり、また、オフィスネットワーク300が、工場が属する企業の管理部門内である場合には、工場内のすべての装置の状態を管理部門において時系列で管理し、必要に応じて装置を停止するなどの操作が可能になるという効果がある。
【0076】
(第2の実施の形態)
図10に第2の実施の形態におけるサーバ装置200の構成図を示す。
【0077】
第2の実施の形態におけるサーバ装置200は、第1の実施の形態におけるサーバ装置200に第3の記憶手段としての補助記憶部205を設けたものである。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0078】
製造/検査装置101からサーバ装置200に随時送信される前記状態情報Isと前記特定情報Inとの対を補助記憶部205に格納し、あらかじめ設定した規定容量または規定時間に達すると、それまで格納した状態情報Isと特定情報Inとの対をすべて一括して記憶部202へ移動させる。
【0079】
そして、補助記憶部205から一括移動した状態情報Isと特定情報Inとの対は、記憶部202に第1の実施の形態と同様に製造/検査装置101毎の時系列にて格納される。
【0080】
補助記憶部205にあらかじめ設定される規定容量または規定時間は、補助記憶部205の性能や、工場内ネットワーク100内の装置の数、つまり送信される状態情報Isと特定情報Inとの対の数に基づいて定める。
【0081】
なお、工場内ネットワーク100内の装置を複数の補助記憶部205に分別してもよい。
【0082】
その他の実施の動作は第1の実施の形態と同様である。
【0083】
以上説明した第2の実施の形態によれば、サーバ装置200に補助記憶部205を設けたことにより、製造/検査装置101から送信される状態情報Isと特定情報Inとの対を確実に受信、格納することが可能になる。
【0084】
また、製造/検査装置101からの送信された状態情報Isの格納動作と、コンピュータ310からの状態情報Isの抽出動作がそれぞれ別の記憶手段に対してされるため、動作を迅速に行うことが可能になる。
【0085】
さらに、記憶部202に損傷が生じた場合など、その復旧までの間、補助記憶部205に規定容量を増大するように設定すれば、状態情報Isを確実に格納することが可能になる。
【0086】
(第3の実施の形態)
図11は第3の実施の形態による製造/検査装置操作システムの概要構成を示すブロック図である。
【0087】
サービスネットワーク400は、公衆回線を含み、サービスサーバ400や携帯電話やPDAなどの携帯情報端末402からサーバ装置200に接続可能に構成されている。
【0088】
本実施の形態による製造/検査装置101内のコンピュータ102に具備された記憶部103(図2)は、特定情報Inおよび送信先テーブルTBを記憶している。
【0089】
特定情報Inは第1の実施の形態において説明したとおり工場内ネットワーク100を構成する複数の製造/検査装置101のうち、一の製造/検査装置を特定するための装置の製造番号などである。
【0090】
図12は送信先テーブルTBを示す説明図である。装置にエラーが発生した場合や、生産の終了の場合にその状態情報を特殊状態情報Ipsとして適切な者に送信するためのものである。例えば、特殊状態情報Ipsが「生産終了」である場合には、緊急レベルが低いため、送信先は工場内の事務室のコンピュータや、オフィスネットワーク300内の稼動状況把握コンピュータなどであり、特殊状態情報Ipsが「緊急状況」である場合には、緊急レベルが高いため、その送信先は工場内の事務室のコンピュータや、技術責任者などの携帯情報端末402であってもよい。
【0091】
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0092】
次に、製造/検査装置101にエラーが発生した場合や、生産の終了などの場合に、その特殊状態情報Ipを製造/検査装置101から送信する動作について図13のフローチャートを用いて説明する。
【0093】
検出部104によって、検出された状態情報が緊急状況や生産終了など特殊状態情報Ipsであった場合には、制御部106は記憶部103内に保存した送信先テーブルTBからその特殊状態情報Ipsに対応する送信先を選択し、送信先情報Iaを得る(ステップS41)。
【0094】
そして、その得られた送信先情報Iaと特殊状態情報Ipsとの対を送信部105からサーバ装置200へ送信する(ステップS42)。このステップS41、ステップS42の処理は、制御部106の制御に基づいて実行される。
【0095】
受信部201にて送信先情報Iaと特殊状態情報Ipsとの対を受信し(ステップS43)、送信先情報Iaに基づいて、オフィスネットワーク200内のコンピュータや、サービスネットワーク400に接続された携帯情報端末402などの送信先に特殊状態情報Ipsを送信部203から送信する(ステップS44)。このステップS43、ステップS44の処理は制御部204の制御に基づいて実行される。
【0096】
なお、ステップS44にて特殊状態情報Ipsを送信先へ送信しているが、特殊状態情報Ipsに応じた形式の文書をあらかじめ記憶部202に記憶させておき、その形式文をコンピュータや携帯情報端末402に送信してもよい。特殊状態情報Ipsが緊急事態であった場合には、「○△装置にて緊急事態発生しました」などの文書を送信してもよい。
【0097】
また、送信先情報Iaは送信先コンピュータや携帯情報端末402のIPアドレスや、メールアドレスなど、送信先を特定できればよい。
【0098】
以上の動作によって装置の特殊状態情報Ipsを受信した後、装置の制御を所望する場合には、第1の実施の形態で説明した如く、図9に示すフローチャートに従って操作情報Icを制御を所望する製造/検査装置101に送信して、製造/検査装置101を制御して操作することが可能である。
【0099】
さらに、上述した実施の形態において、送信先テーブルTBを装置101内に具備したコンピュータ101の記憶部103内に保存したが、サーバ装置200に記憶部を設けて、該記憶部に送信先テーブルTBを保存してもよく、その際は、装置から特殊状態情報Ipsを受信した場合には、該送信先テーブルTBに基づいて、緊急レベルに応じた送信先に前記特殊状態情報Ipsを送信するよう制御部204を制御させるとよい。
【0100】
以上説明した本実施の形態によれば、緊急状況や生産終了などの特殊状態になると、その状態に対応する装置の責任者や保守管理者など、あらかじめ定められた送信先にその状態を知らせることが可能になる。
【0101】
また、サーバ装置200に公衆回線を含むサービスネットワーク400が接続されているため、装置の責任者や保守管理者などが工場にもオフィスにもいない場合などでも、遠隔地から容易に装置の状態を把握することが可能になる。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、サーバ装置を介して工場内ネットワークとオフィスネットワークを接続したことにより、製造/検査装置の状態情報を、随時サーバ装置内の記憶部に格納することができ、オフィスネットワークのコンピュータは、該サーバ装置の記憶部から、常に最新の状態情報を取得して装置を遠隔から操作することが可能になる。
【0103】
また、操作対象である装置と、操作するコンピュータとを、それぞれ工場内ネットワークとオフィスネットワークの別のネットワーク内に構成したので、各ネットワーク内のコンピュータへの不正アクセスの防止が容易になり、装置の操作セキュリティー性が向上するという効果がある。
【0104】
オフィスネットワークが、装置の保守管理委託会社や製造会社内にある場合には、装置を設置する工場に出向かず、遠隔から装置の状態をメンテナンスすることが可能になり、また、オフィスネットワークが、工場が属する企業の管理部門内である場合には、工場内のすべての装置の状態を時系列で管理することが可能になるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造/検査装置操作システムの概要構成を示すブロック図。
【図2】工場内ネットワーク内の製造/検査装置の概要構成を示すブロック図。
【図3】サーバ装置の概要構成を示すブロック図。
【図4】サーバ装置の記憶部に格納された状態情報Isを示す説明図。
【図5】オフィスネットワーク内のコンピュータの概要構成を示すブロック図。
【図6】製造/検査装置から状態情報Isを送信する動作を示すフローチャート。
【図7】サーバ装置から状態情報Isを受信する動作を示すフローチャート。
【図8】表示部における状態情報Isの表示例。
【図9】オフィスネットワークから操作情報Icを送信する動作を示すフローチャート。
【図10】第2の実施の形態によるサーバ装置の説明図。
【図11】第3の実施の形態による製造/検査装置操作システムの概要構成を示すブロック図。
【図12】送信先テーブルTBを示す説明図。
【図13】特殊状態情報Ipsを送信する動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
100 工場内ネットワーク
101 製造/検査装置
102 コンピュータ
103 記憶部
104 検出部
105 送信部
106 制御部
107 受信部
200 サーバ装置
201 受信部
202 記憶部
203 送信部
204 制御部
205 補助記憶部
300 オフィスネットワーク
301 選択部
302 送信部
303 受信部
304 表示部
305 制御部
306 入力部
310 コンピュータ
400 サービスネットワーク
401 サービスサーバ
402 携帯情報端末
Is 状態情報
In 特定情報
QIs 状態情報要求信号
Ic 操作情報
Ipsn 特殊状態情報
Ia 送信先情報

Claims (3)

  1. 内部に第1の記憶手段を具備する第1のコンピュータを設けた複数の製造/検査装置で構成される第1のネットワークと、
    第2のコンピュータを含んで構成される第2のネットワークとを、
    第2の記憶手段を有するサーバ装置を介して接続し、
    前記第1の記憶手段は、前記複数の製造/検査装置のうち一の製造/検査装置を特定するための特定情報を記憶し、
    前記第1のコンピュータは、前記製造/検査装置の状態情報を検出し、
    前記特定情報と、検出された前記状態情報と、の対を、随時前記第2の記憶手段に送信し、
    前記サーバ装置は、送信された前記状態情報を、前記第2の記憶手段に前記特定情報と対応付けて格納し、
    前記第2のコンピュータによって前記特定情報に対応する前記状態情報を前記第2の記憶手段から出力可能に構成する製造/検査装置操作システムであって、前記第2のコンピュータは、操作を所望する製造/検査装置を選択するための選択手段と、
    前記選択された製造/検査装置を操作するための操作情報を入力する入力手段と、
    前記選択された製造/検査装置の前記特定情報と、前記操作情報と、の対を、前記サーバ装置に送信するための第1の送信手段とを有し、
    前記サーバ装置は、第1の送信手段から送信された前記操作情報を、第1の送信手段から送信された前記特定情報に対応する製造/検査装置が具備する前記第1のコンピュータに送信する第2の送信手段を有し、
    前記第1のコンピュータは、第2の送信手段から送信された前記操作情報に従って、前記特定情報に対応する製造/検査装置を操作することを特徴とする製造/検査装置操作システム。
  2. 内部に第1の記憶手段を具備する第1のコンピュータを設けた複数の製造/検査装置で構成される第1のネットワークと、
    第2のコンピュータを含んで構成される第2のネットワークとを、
    第2の記憶手段および第3の記憶手段を有するサーバ装置を介して接続し、
    前記第1の記憶手段は前記複数の製造/検査装置のうち一の製造/検査装置を特定するための特定情報を記憶し、
    前記第1のコンピュータは前記製造/検査装置の状態情報を検出し、
    前記特定情報と、検出された前記状態情報と、の対を、随時前記第3の記憶手段に送信し、
    前記サーバ装置は、前記第3の記憶手段に格納した前記特定情報と、前記状態情報と、の対を、一括して前記第2の記憶手段に送信し、
    前記サーバ装置は、送信された前記状態情報を、第2の記憶手段に前記特定情報と対応付けて格納し、
    前記第2のコンピュータによって前記特定情報に対応する前記状態情報を前記第2の記憶手段から出力可能に構成する製造/検査装置操作システムであって、前記第2のコンピュータは、操作を所望する製造/検査装置を選択するための選択手段と、
    前記選択された製造/検査装置を操作するための操作情報を入力する入力手段と、
    前記選択された製造/検査装置の前記特定情報と、前記操作情報と、の対を、前記サーバ装置に送信するための第1の送信手段とを有し、
    前記サーバ装置は、第1の送信手段から送信された前記操作情報を、第1の送信手段から送信された前記特定情報に対応する前記製造/検査装置が具備する前記第1のコンピュータに送信する第2の送信手段を有し、
    前記第1のコンピュータは、第2の送信手段から送信された前記操作情報に従って、前記特定情報に対応する製造/検査装置を操作することを特徴とする製造/検査装置操作システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の製造/検査装置操作システムにおいて、
    第2のネットワークとサーバ装置とがインターネット回線またはLANを介して接続されていることを特徴とする製造/検査装置操作システム。
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