JP2015118035A - 充放電試験システムおよび試験結果管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】充放電試験を安定して行うと共に、システムに問題が発生して試験結果が失われた場合でも、試験結果を容易に復旧することができる技術を提供する。
【解決手段】二次電池の充放電試験を行って試験データを送信する充放電装置203と、充放電装置203に接続される二次電池の識別情報を読み取り、識別情報を無線で送信する携帯端末103と、二次電池の試験結果を蓄積して管理するサーバ装置104と、充放電装置が送信する試験データと携帯端末が送信する識別データとを受信して試験結果を作成し、サーバ装置に送信すると共に、予め決められた所定期間だけ当該試験結果を保持する中継装置201とを有することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】二次電池の充放電試験を行って試験データを送信する充放電装置203と、充放電装置203に接続される二次電池の識別情報を読み取り、識別情報を無線で送信する携帯端末103と、二次電池の試験結果を蓄積して管理するサーバ装置104と、充放電装置が送信する試験データと携帯端末が送信する識別データとを受信して試験結果を作成し、サーバ装置に送信すると共に、予め決められた所定期間だけ当該試験結果を保持する中継装置201とを有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、充放電試験システムおよび試験結果管理方法に関する。
近年、電気自動車、太陽電池システムの夜間対応、災害時の非常用蓄電池など様々な分野で二次電池が注目されている。二次電池は、製造時に充放電試験装置により充電試験や放電試験(充放電試験と称する)が行われ、品質が管理されている(例えば特許文献1参照)。
ところが、一般的な充放電試験システムは、試験プログラムの作成や試験結果の蓄積および管理などを汎用のパソコン(パーソナルコンピュータ)で行うことが多く、パソコンが試験中にフリーズするなどの問題が発生することが多い。そして、試験結果の蓄積や管理を行うパソコンが故障した場合、試験結果が失われるなどの問題が生じる。
本件開示の充放電試験システムおよび試験結果管理方法は、充放電試験を安定して行うと共に、システムに問題が発生して試験結果が失われた場合でも、試験結果を容易に復旧することができる技術を提供することを目的とする。
一つの観点によれば、充放電試験システムは、二次電池の充放電試験を行って試験データを送信する充放電装置と、充放電装置に接続される二次電池の識別情報を読み取り、識別情報を無線で送信する携帯端末と、二次電池の試験結果を蓄積して管理するサーバ装置と、充放電装置が送信する試験データと携帯端末が送信する識別データとを受信して試験結果を作成し、サーバ装置に送信すると共に、予め決められた所定期間だけ当該試験結果を保持する中継装置とを有することを特徴とする。
一つの観点によれば、充放電装置により二次電池の充放電試験を行い、充放電試験の試験結果をサーバ装置に蓄積して管理する試験結果管理方法において、携帯端末により充放電装置に接続される二次電池の識別情報を読み取り、充放電装置が送信する試験データと携帯端末が二次電池から読み取った識別情報とを受信する中継装置は、試験結果を作成し、サーバ装置に送信すると共に、予め決められた所定期間だけ当該試験結果を保持することを特徴とする。
本件開示の充放電試験システムおよび充放電試験装置は、充放電試験を安定して行うと共に、システムに問題が発生して試験結果が失われた場合でも、試験結果を容易に復旧することができる。
以下、図面を用いて実施形態を説明する。
図1は、充放電試験システム100の一例を示す。図1において、充放電試験システム100は、充放電試験設備101と、タッチパネル制御装置102と、ハンディ端末103と、サーバ(PC(Personal Computer))104とを有する。また、充放電試験設備101は、PLC(Programable Logic Controler(中継装置))201と、HUB(ハブ(集線装置))202と、充放電装置203a、203bおよび203cとを有する。ここで、充放電装置203a、203bおよび203cは、同一又は同様の機能を有する。以降の説明において、充放電装置203a、203bおよび203cに共通の内容を説明する場合、符号末尾のアルファベットを省略して、例えば充放電装置203と表記する。同様に、二次電池150a、150bおよび150cについても、共通の内容を説明する場合は、符号末尾のアルファベットを省略して、例えば二次電池150と表記する。
図1において、充放電試験設備101のPLC201とタッチパネル制御装置102とは、HUB(ハブ)105を介してLAN(Local Area Netwrok)で接続されている。また、PLC201と充放電装置203とは、HUB202を介してLANで接続されている。尚、サーバ104は、設置場所に応じて、充放電試験設備101の内部にあるHUB202に接続してもよいし、充放電試験設備101の外部にあるHUB105に接続してもよい。さらに、HUB105は、ネットワーク106に接続され、遠隔地の顧客のサーバ107は、ネットワーク106を介してサーバ104と通信を行うことができる。
次に、図1の各ブロックについて詳しく説明する。
充放電試験設備101は、複数の充放電装置203により、複数の二次電池150の試験を同時に行うことができる。そして、試験結果は、サーバ104に出力され、サーバ104は、二次電池150毎に試験結果を管理する。例えば、充放電試験設備101は、8つの充放電回路を有する充放電装置203を15台有し、120個の二次電池150(或いは、後述する二次電池150のセル303)を接続して、充放電試験を行うことができる。
タッチパネル制御装置102は、タッチパネルを操作インターフェースとするCPU(Central Processing Unit)を備える専用端末である。例えば、タッチパネル制御装置102は、タッチパネルインターフェースを有するFA(Factory Automation)用コンピュータで実現される。オペレータは、タッチパネル制御装置102を操作して、試験プログラムの作成、充放電試験設備101への試験開始/試験停止などの指令などを行い、タッチパネル制御装置102に表示される試験結果などを確認する。
ハンディ端末103は、二次電池150の識別情報(シリアル番号など)や、充放電装置203の識別情報(マガジンID(IDentifier)など)を読み取るための装置である。ハンディ端末103は、カメラまたはスキャナを有し、二次元コードなどで印刷された二次電池150や充放電装置203の識別情報を読み取る。また、ハンディ端末103は、無線LAN(Local Area Netwrok)により、HUB202に接続され、PLC201やサーバ104に読み取った識別情報を送信する。オペレータは、ハンディ端末103を持ち歩いて、充放電装置203の識別情報と二次電池150の識別情報とを読み取り、充放電装置203と二次電池150との対応がわかるように、PLC201やサーバ104に送信する。例えば、ハンディ端末103は、連続して読み取った充放電装置203の識別情報と二次電池150の識別情報とをペアにして、PLC201やサーバ104に送信する。これにより、PLC201やサーバ104は、どの充放電装置203にどの二次電池150が接続されているのかを示す対応関係を知ることができる。例えば図1において、PLC201やサーバ104は、上記の対応関係を用いて、充放電装置203aから受信した試験データが二次電池150aの試験データであることを判別できる。尚、ハンディ端末103の代わりに、汎用のスマートホンを用いてもよい。ここで、以降の説明において、試験データは、充放電装置203が送信する電圧や電流などの生の計測値を意味し、試験結果は、生の計測値を試験内容毎に整理したデータを意味する。例えば、二次電池150毎に整理される試験結果は、充電試験時の電圧特性、充電試験時の電流特性、放電試験時の電圧特性、放電試験時の電流特性などである。
サーバ104は、二次電池150の試験結果を二次電池150毎に記憶する。
HUB105は、PLC201と、タッチパネル制御装置102と、ネットワーク106とをLANで接続するための集線装置である。
ネットワーク106は、インターネットなどの汎用のネットワークでもよいし、顧客と接続される専用のネットワークでもよい。
サーバ107は、二次電池150を出荷する顧客側にあるサーバで、顧客側の製品(例えば電気自動車など)に搭載する二次電池150の性能を管理する。顧客は、サーバ107からネットワーク106を介して、製造メーカーのサーバ104に接続し、二次電池150の識別情報を入力して特定の二次電池150の試験結果をトレーサデータとして調べることができる。これにより、顧客は、問題などが生じた二次電池150の製造時の試験結果を知ることができる。
また、図1において、PLC201は、プログラムにより任意の動作を実現できる制御装置で、充放電試験システム100専用の動作を行うようにプログラムされている。本実施形態では、PLC201は、サーバ104およびタッチパネル制御装置102と、充放電装置203との間で中継を行う装置(中継装置と称する)として機能する。例えば、PLC201は、オペレータが操作するタッチパネル制御装置102の操作内容に応じて、充放電装置203を制御する。また、PLC201は、ハンディ端末103から送信される二次電池150の識別情報と、充放電装置203の識別情報と、試験内容とを判別して、二次電池150毎に試験結果を整理してサーバ104に送信する。例えば、PLC201は、二次電池150aの充電特性を充放電装置203aで計測した試験結果として整理し、サーバ104に送信する。
HUB202は、PLC201と、サーバ104と、各充放電装置203と、ハンディ端末103とをLANに接続するための集線装置である。
充放電装置203は、充電回路または放電回路に設定可能な装置である。充放電装置203は、タッチパネル制御装置102で作成された試験プログラムに基づいて、二次電池150の充放電電圧や充放電電流を計測し、HUB202を介して計測した値を示すデータをPLC201およびサーバ104に出力する。
このように、本実施形態に係る充放電試験システム100は、充放電装置203に接続される二次電池150の充電試験や放電試験などを行って、PLC201で試験結果を整理し、サーバ104で試験結果を記憶して管理する。
ここで、PLC201は、予め設定された所定期間(例えば2週間)だけサーバ104に送信した試験結果を保持し、所定期間が過ぎると、試験結果の古い方から順に新しい試験結果を上書きする。
図2は、充放電装置203の一例を示す。図2において、充放電装置203は、IFB(InterFace Board:インターフェース盤)301と、充放電回路(CONV:CONVerter)302(1)、302(2)、・・・、302(8)とを有する。ここで、CONV302(1)、302(2)、302(8)は、同一又は同様の機能を有する。以降の説明において、CONV302(1)、302(2)、302(8)に共通の内容を説明する場合、符号末尾の(番号)を省略して、例えばCONV302と表記する。
図2において、充放電装置203は、8個のCONV302を有する。そして、各CONV302は、接続端子304で二次電池150に接続される。二次電池150は、セル303(1)、303(2)、・・・、303(8)とを有する。ここで、セル303(1)、303(2)、303(8)は、同一又は同様の機能を有する。以降の説明において、セル303(1)、303(2)、303(8)に共通の内容を説明する場合、符号末尾の(番号)を省略して、例えばセル303と表記する。
図2において、二次電池150は、8個のセル303を有する。そして、各セル303は、充放電装置203の各CONV302に接続端子304により接続される。
IFB301は、図1に示したHUB202に接続するためのインターフェース盤であり、CPU機能を有する。そして、IFB301は、PLC201から受け取る試験プログラムに基づいて、8つのCONV302の設定(充電動作設定、放電動作設定、充放電電圧設定、充放電電流設定など)を行う。また、IFB301は、8つのCONV302が計測する充放電電圧や充放電電流を読み取り、試験データとして、PLC201側に送信する。
CONV302は、充電回路または放電回路に設定可能なコンバータ回路を有し、設定された充放電電圧や充放電電流を二次電池150に与える。また、CONV302は、二次電池150に接続する接続端子304の端子間電圧を計測する回路、二次電池150に流れる電流を計測する回路などを有し、充放電電圧や充放電電流を計測してIFB301に出力する。
このようにして、充放電装置203は、試験プログラムに基づいて、二次電池150の充放電試験を行い、試験中の充放電電圧や充放電電流を計測して、試験データとしてPLC201側に送信する。尚、ハンディ端末103が二次電池150や充放電装置203から読み取る識別情報は、CONV302単位やセル303単位の識別情報であってもよい。CONV302単位やセル303単位の識別情報ではない場合でも、CONV302の配置やセル303の配置は固定なので、PLC201は、二次電池150と充放電装置203の対応が分かれば、CONV302とセル303の対応も判別できる。
図3は、PLC201の一例を示す。図3において、PLC201は、第1通信部401と、制御部402と、第2通信部403と、メモリ404とを有する。
第1通信部401は、サーバ104およびタッチパネル制御装置102と通信するための通信回路を有する。第1通信部401は、例えば、タッチパネル制御装置102が作成した試験プログラムを受信したり、試験結果をサーバ104やタッチパネル制御装置102に送信する。
制御部402は、ハンディ端末103との通信処理、充放電装置203との通信処理、タッチパネル制御装置102との通信処理、サーバ104との通信処理などを行う。例えば、制御部402は、ハンディ端末103から二次電池150や充放電装置203の識別情報を受信する。また、制御部402は、タッチパネル制御装置102から受信した試験プログラムを充放電装置203に設定したり、充放電装置203から試験データを受信する。尚、充放電装置203は、試験データに充放電装置203の識別情報を付加してPLC201に送信する。さらに、試験データには、充放電装置203のCONV302を特定する情報や試験内容の情報も付加されている。これにより、PLC201は、充放電装置203のどのCONV302で測定した何の試験データであるかを判別できる。例えば、試験データに充放電装置203aのCONV302(1)の情報と、充電試験の情報とが付加されている場合、PLC201は、試験データの電圧値や電流値が二次電池150aのセル303(1)の充電電圧値・充電電流値を示していることを認識する。このようにして、PLC201の制御部402は、試験データを二次電池150のセル303単位で整理し、試験結果を作成することができる。
第2通信部403は、充放電装置203のIFB301、ハンディ端末103、或いは、サーバ104と通信するための通信回路を有する。第2通信部403は、例えば、試験プログラムを充放電装置203に送信したり、充放電装置203から試験データを受信する。或いは、ハンディ端末103から二次電池150や充放電装置203の識別情報を受信する。
メモリ404は、充放電装置203から受信する試験データや制御部402が作成した試験結果を予め設定された所定期間(例えば2週間など)だけ保持しておくための不揮発性のメモリである。これにより、停電時でも所定期間の試験データや試験結果が失われないので、サーバ104の故障などで試験結果が失われた場合でも、PLC201のメモリ404に記憶されている試験結果により、サーバ104を復旧することができる。
次に、制御部402について説明する。図3において、制御部402は、データ収集部451と、結果作成部452と、結果保存部453と、結果送信部454とを有する。尚、ハンディ端末103との通信処理、充放電装置203との通信処理、タッチパネル制御装置102との通信処理、サーバ104との通信処理などの処理ブロックは省略する。
データ収集部451は、充放電装置203から試験データを取得したり、ハンディ端末103が読み取った識別情報を取得する。また、データ収集部451は、タッチパネル制御装置102から受信した試験プログラムを充放電装置203に設定する時に、試験内容の情報を取得することができる。或いは、試験内容は、充放電装置203が送信する試験データに付加しておいてもよい。これにより、データ収集部451は、充放電装置203から受信する試験データから試験内容を知ることができる。
結果作成部452は、データ収集部451が取得した情報を整理して試験結果を作成する。例えば、結果作成部452は、充放電装置203aのCONV302(1)により行われた二次電池150aのセル303(1)の充電試験で計測した充電電圧値や充電電流値の表などを試験結果として作成する。
結果保存部453は、結果作成部452が作成した試験結果をメモリ404に所定期間だけ保存する。そして、結果保存部453は、所定期間が経過した試験結果に新たに作成する試験結果を上書きする。
結果送信部454は、結果作成部452が作成した試験結果をサーバ104やタッチパネル制御装置102に送信する。或いは、結果送信部454は、故障などから復旧したサーバ104から過去の試験結果の要求があった場合に、メモリ404に保存されている試験結果を読み出して、サーバ104に送信する。
このようにして、PLC201の制御部402は、試験結果を作成してサーバ104やタッチパネル制御装置102に送信し、サーバ104で試験結果を保存して管理したり、タッチパネル制御装置102に試験結果を表示することができる。
図4は、充放電試験システム100で試験を行うときの処理例を示す。尚、図4において、二次電池150は、充放電装置203に接続された状態になっている。
ステップS101において、オペレータは、ハンディ端末103により充放電装置203に接続されている二次電池150の識別情報を読み取る。尚、オペレータは、二次電池150が接続されている充放電装置203の識別情報も読み取る。
ステップS102において、ハンディ端末103は、読み取った識別情報を無線LANによりHUB202経由でPLC201に送信する。
ステップS103において、PLC201は、ハンディ端末103から識別情報を取得する。尚、識別情報は、先に説明したように、二次電池150の識別情報と充放電装置203の識別情報とを少なくとも含む。
ステップS104において、オペレータは、タッチパネル制御装置102を操作して試験プログラムを作成する。試験プログラムは、二次電池150の試験内容を含み、例えば充電試験、充電電流、充電電圧、充電時間、或いは試験パターンなどである。
ステップS105において、オペレータは、タッチパネル制御装置102を操作して、試験プログラムをHUB105を介してPLC201に送信する。尚、送信される試験プログラムには、試験プログラムを設定する充放電装置203の識別情報が付加されている。充放電装置203の識別情報は、図1に示した充放電装置203aや充放電装置203bなど、特定の充放電装置203を指定するために用いられる。
ステップS106において、PLC201は、タッチパネル制御装置102から受信する試験プログラムをHUB202を介して充放電装置203に転送する。
ステップS107において、PLC201は、充放電装置203に転送する試験プログラムから充放電装置203毎の試験内容を取得する。或いは、充放電装置203から送信される試験データから試験内容を得る場合は、PLC201は、ステップS107の処理を省略してもよい。
ステップS108において、充放電装置203は、PLC201から転送される試験プログラムに基づいて、充電回路又は放電回路の設定を行う。
ステップS109において、オペレータは、タッチパネル制御装置102により、充放電装置203に試験を開始させる操作を行う。例えば、タッチパネル制御装置102の画面に表示された試験開始ボタンにオペレータがタッチする。
ステップS110において、タッチパネル制御装置102は、試験開始指令をHUB105を介してPLC201に送信する。
ステップS111において、PLC201は、タッチパネル制御装置102から受信する試験開始指令をHUB202を介して充放電装置203に転送する。この時、PLC201は、充放電装置203に転送する試験開始指令をモニタして、試験の開始を知ることができる。
ステップS112において、充放電装置203は、試験プログラムに従って接続されている二次電池150の試験を行う。そして、充放電装置203は、試験中に計測する充放電電圧や充放電電流などの試験データをPLC201に送信する。尚、試験データには、計測した充放電装置203の識別情報や試験内容などの情報が付加されている。ここで、充放電装置203は、二次電池150との接続不良を無くすために、予め決められた規定の電圧が得られるまで、二次電池150の端子に充放電装置203の端子を接続するコンタクト動作を数回行う。充放電装置203は、規定の電圧が出れば接続が正常であると判断し、予め設定された所定回数(例えば5回など)のコンタクト動作を行っても規定の電圧が出ない場合は、アラームをPLC201経由でタッチパネル制御装置102に送信する。
ステップS113において、PLC201は、充放電装置203から受信する試験データを一時的に保持する。尚、PLC201は、ステップS103で取得した二次電池150と充放電装置203の識別情報と、ステップS107で取得した試験内容と、ステップS113で取得した試験データとを関連付ける。例えば、PLC201は、充放電装置203の識別情報により、当該充放電装置203に接続されている二次電池150と当該充放電装置203で計測された試験データと試験内容とを関連付けることができる。
ステップS114において、オペレータは、タッチパネル制御装置102により、充放電装置203に試験を終了させる操作を行う。例えば、タッチパネル制御装置102の画面に表示された試験終了ボタンにオペレータがタッチする。
ステップS115において、タッチパネル制御装置102は、試験終了指令をHUB105を介してPLC201に送信する。
ステップS116において、PLC201は、タッチパネル制御装置102から受信する試験開始指令をHUB202を介して充放電装置203に転送する。この時、PLC201は、充放電装置203に転送する試験終了指令をモニタして、試験の終了を知ることができる。
ステップS117において、PLC201は、試験データを整理して試験結果を作成する。
ステップS118において、PLC201は、作成した試験結果をサーバ104に送信する。
ステップS119において、PLC201は、作成した試験結果をタッチパネル制御装置102に送信する。
ステップS120において、サーバ104は、PLC201から受信した試験結果をハードディスクなどに保存する。
ステップS121において、タッチパネル制御装置102は、PLC201から受信した試験結果をタッチパネルの表示板に表示する。
ステップS122において、PLC201は、試験結果を予め設定された所定期間だけ保持する。例えば、PLC201は、2週間だけ試験結果を保持する。或いは、PLC201が試験結果を記憶するメモリ404の容量を決めておき、容量が一杯になった場合に、古い試験結果を上書きして、新しい試験結果を記憶するようにしてもよい。例えば、メモリ404の容量が1TByteの場合、PLC201は、常に、最新の1TByteの試験結果を保持することができる。
このように、本実施形態に係る充放電試験システム100は、中継装置であるPLC201が試験結果を作成し、当該試験結果をサーバ104に送信すると共に、予め設定された所定期間だけ保持する。これにより、例えば、サーバ104が故障して試験結果が失われた場合でも最新の所定期間の試験結果がPLC201に保持されているので、サーバ104を容易に復旧することができる。
ここで、比較例として、PLC201が試験結果を作成しない場合について説明する。
図5は、比較例として、充放電試験システム800の一例を示す。尚、図5において、図1と同符号のブロックは、図1と同一又は同様の機能を有する。充放電試験システム800は、充放電試験設備801と、制御装置(PC)802と、サーバ(PC)804とを有する。
充放電試験設備801は、図1の充放電試験設備101に対応するが、PLC901およびHUB902の動作が図1のPLC201およびHUB202の動作と異なる。ここで、HUB902は、ハンディ端末103に無線LANで接続する機能を持たない。また、PLC901は、図1で説明した充放電装置203と二次電池150との接続を示す対応関係を保持する機能を有していない。このため、PLC901は、図1のPLC201とは異なり、充放電装置203から受信する試験データがどの二次電池150の試験データであるか分からないので、試験結果を作成することができない。
制御装置802は、図1のタッチパネル制御装置102に対応するブロックである。従って、オペレータは、キーボードやマウスを操作して、試験プログラムの作成、充放電試験設備801への試験開始/試験停止などの指令などを行う。そして、オペレータは、サーバ804に蓄積されている試験結果を取得して、モニタ画面により試験結果などを確認する。ここで、図1のタッチパネル制御装置102が予め決められた処理を行う専用の装置であるのに対して、図5の制御装置802は、汎用のパーソナルコンピュータと汎用のOS(Operating Syatem)が用いられている。このため、制御装置802は、充放電試験に関係しない割り込み処理に起因するフリーズが生じるため、タッチパネル制御装置102と比べて動作が不安定である。
サーバ804は、図1のサーバ104に対応するが、サーバ804は、ハンディ端末103から二次電池150や充放電装置203の識別情報を直接受信し、PLC901から転送される充放電装置203の試験データを整理して、試験結果を作成する処理を行う。そして、サーバ804は、サーバ104と同様に、二次電池150の試験結果を二次電池150毎に記憶して管理する。
このように、比較例として示した充放電試験システム800は、サーバ804がハンディ端末103から識別情報を受信して、二次電池150毎に試験データを整理して試験結果を作成するので、サーバ804の負荷が重くなるという問題がある。また、ハンディ端末103は、サーバ804に直接、二次電池150の識別情報を送信する。このため、PLC901は、図1に示したPLC201のように、充放電装置203が出力する試験データがどの二次電池150の試験データであるかが分からないので、試験結果を整理することは難しい。さらに、制御装置802は、汎用のOSを有する汎用のパーソナルコンピュータであるため、動作が不安定になるという問題がある。特に、試験結果は、サーバ804だけに蓄積されるので、サーバ804が故障して試験結果が失われた場合に、試験結果の復旧が難しくなるという問題が生じる。
これに対して、本実施形態に係る充放電試験システム100は、中継装置であるPLC201が試験結果を作成し、当該試験結果をサーバ104に送信すると共に、予め設定された所定期間だけPLC201で保持する。これにより、例えば、サーバ104が故障して試験結果が失われた場合でも所定期間の試験結果がPLC201に保持されているので、サーバ104を容易に復旧することができる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
100・・・充放電試験システム;101・・・充放電試験設備;102・・・タッチパネル制御装置;103・・・ハンディ端末;104・・・サーバ;105・・・HUB;106・・・ネットワーク;107・・・サーバ;150,150a,150b,150c・・・二次電池;201・・・PLC;202・・・HUB;203,203a,203b,203c・・・充放電装置;301・・・IFB;302・・・CONV;303・・・セル;304・・・接続端子;401・・・第1通信部;402・・・制御部;403・・・第2通信部;404・・・メモリ;451・・・データ収集部;452・・・結果作成部;453・・・結果保存部;454・・・結果送信部
Claims (5)
- 二次電池の充放電試験を行って試験データを送信する充放電装置と、
前記充放電装置に接続される二次電池の識別情報を読み取り、前記識別情報を無線で送信する携帯端末と、
二次電池の試験結果を蓄積して管理するサーバ装置と、
前記充放電装置が送信する試験データと前記携帯端末が送信する識別データとを受信して試験結果を作成し、前記サーバ装置に送信すると共に、予め決められた所定期間だけ当該試験結果を保持する中継装置と
を有することを特徴とする充放電試験システム。 - 請求項1に記載の充放電試験システムにおいて、
二次電池の試験プログラムの作成と、試験開始指示又は試験終了指示と、試験結果の表示とを行う操作端末を更に有し、
前記中継装置は、
前記操作端末が作成した前記試験プログラムをモニタして前記充放電装置の試験内容を取得するデータ収集部と、
前記操作端末から受信する前記試験開始指示に応じて前記充放電装置が送信する試験データの取得を開始し、前記試験終了指示に応じて前記充放電装置が送信する試験データの取得を終了して試験結果の作成を行う結果作成部と、
前記結果作成部が作成した試験結果を前記サーバ装置と前記操作端末とに送信する結果送信部と、
前記結果作成部が作成した試験結果を記憶媒体に記憶し、前記所定期間だけ保持する結果保存部と
を有することを特徴とする充放電試験システム。 - 請求項1または請求項2に記載の充放電試験システムにおいて、
前記中継装置は、予め決められた処理を行うPLC(Proglamable Logic Controler)で実現し、
前記操作端末は、タッチパネル式のインターフェースを有する
ことを特徴とする充放電試験システム。 - 充放電装置により二次電池の充放電試験を行い、充放電試験の試験結果をサーバ装置に蓄積して管理する試験結果管理方法において、
携帯端末により前記充放電装置に接続される二次電池の識別情報を読み取り、
前記充放電装置が送信する試験データと前記携帯端末が二次電池から読み取った識別情報とを受信する中継装置は、試験結果を作成し、前記サーバ装置に送信すると共に、予め決められた所定期間だけ当該試験結果を保持する
ことを特徴とする試験結果管理方法。 - 請求項4に記載の試験結果管理方法において、
操作端末により、二次電池の試験プログラムの作成と、試験開始指示又は試験終了指示と、試験結果の表示とを行い、
前記中継装置は、前記操作端末が作成した前記試験プログラムをモニタして前記充放電装置の試験内容を取得し、前記操作端末から受信する前記試験開始指示に応じて前記充放電装置が送信する試験データの取得を開始し、前記試験終了指示に応じて前記充放電装置が送信する試験データの取得を終了して試験結果の作成を行い、当該試験結果を前記サーバ装置と前記操作端末とに送信すると共に、当該試験結果を記憶媒体に記憶し前記所定期間だけ保持する
ことを特徴とする試験結果管理方法。
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- 2013-12-19 JP JP2013262317A patent/JP2015118035A/ja active Pending
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