JP2004069632A - 計器類の収容ボックス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】蓋体9に設けられた係合突起体19を、該蓋体9を構成する覆いフランジ部15の内側に配置すると共に、前記係合突起体19の先端に設けられた爪部19aが、ボックス本体8に設けられた第1防雨フランジ部12の切欠部18に係合し、しかも、第1及び第2の各防雨フランジ部12,13の間に形成される排水溝部14に嵌まり込むようにする。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被固定物に固定されるボックス本体と、該ボックス本体に係合して、その開口を閉塞する蓋体とから成る計器類の収容ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、住宅内に給電ケーブルを引き込んだり、工事現場等に電力ケーブルを設けたりするには、それらの敷地内に架空電線を引き込むための配線用ポールPが立設される(図1参照)。
【0003】
この配線用ポールPの途中の部分に、電力計等の計器類を収容するためのボックスが取付けられることがある。従来のボックスB’について説明する。図9及び図10に示されるように、このボックスB’は、配線用ポールPに取付けられ、電力計51等の計器類が収容されるボックス本体52と、該ボックス本体52に対して回動可能にヒンジ連結され、その開口を閉塞するための蓋体53とから構成されている。この蓋体53には、係合部が設けられていて、該蓋体53が閉じられるとき、ボックス本体52において前記係合部と対応して設けられた被係合部に係合される。ここで、該蓋体53における係合部は、蓋体53の開口面部53aに突出して設けられた係合突起体54である。同じく、ボックス本体52における被係合部は、該ボックス本体52の外側面部に突出して設けられた係合板55である。前記蓋体53が閉じられるとき、前記係合突起体54の先端に設けられた爪部54aが、前記係合板55に係合される。こうすることによって、蓋体53が、ボックス本体52の開口を閉塞したまま維持される。その状態を、図9において二点鎖線で示す。
【0004】
ところが、従来のボックスB’では、前記係合突起体54が、蓋体53の開口面部53aから突出している。このため、該ボックスB’に電力計51を取付けたり、ケーブルC(図9参照)の配線作業を行ったりする際に、作業工具が当たったりすると、前記係合突起体54又は前記係合板55を損傷させるおそれがある。すると、蓋体53によってボックス本体52の開口を閉塞状態で維持させることが困難になり、ボックス本体52内に雨水等が入り込んで、電力計51等の計器類を損傷させるおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した不具合に鑑み、ボックスにおける係合部又は被係合部が損傷されないようにすることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、被固定物に固定されるボックス本体と、前記ボックス本体の開口を閉塞すべく該ボックス本体にヒンジ連結される蓋体とから成り、前記ボックス本体と前記蓋体に、互いに係合して蓋体の閉塞を維持するための係合部と被係合部とが設けられて成る計器類の収容ボックスであって、前記蓋体に設けられた係合部は、前記蓋体の内側に設けられていることを特徴としている。
【0007】
ボックス本体に対して、蓋体が開閉可能にしてヒンジ連結されている。前記ボックス本体と前記蓋体には、互いに係合して、蓋体の閉塞を維持するための係合部と被係合部とが設けられている。しかも、蓋体に設けられた係合部は、該蓋体の内側に設けられている。換言すれば、前記係合部は、蓋体から突出していない。このため、作業中に、作業工具等が係合部に当たるおそれはなく、該係合部が損傷することが防止される。この結果、ボックス本体に対して蓋体を閉塞状態で維持させることができ、該ボックスに収容された計器類を、雨水等から確実に保護することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明を前提として、前記蓋体の周縁部には覆いフランジ部が設けられていて、前記覆いフランジ部の内側に係合部が設けられていることを特徴としている。このため、蓋体の開口部分の強度を高くすることができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明を前提として、前記ボックス本体の開口外側縁部には、ほぼ全周に亘って防雨フランジ部が設けられていて、該防雨フランジ部の一部が欠落されて被係合部が形成されていることを特徴としている。即ち、ボックス本体の防雨フランジ部に被係合部が設けられている。このため、既存のボックスであっても被係合部を設けることができると共に、その形状を簡単なものにすることができる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明を前提として、前記ボックス本体の開口外側縁部には、該ボックス本体の深さ方向に沿って僅かの間隔をおいて二条の防雨フランジ部がそれぞれ設けられていて、各防雨フランジ部の間は排水溝部となっており、前記蓋体の係合部に設けられた爪部が、前記排水溝部の部分に入り込んで係合されることを特徴としている。このため、防雨フランジ部による防雨効果を損なうことなく、ボックス本体に被係合部を設けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、実施形態をあげて、本発明を更に詳細に説明する。図1は本発明に係るボックスBが、配線用ポールPに取付けられた状態の斜視図、図2は蓋体9が開いた状態のボックスBの斜視図、図3は同じく正面図、図4は同じく側面図、図5は同じく平面断面図である。最初に、本発明に係る計器類の収容ボックス(以下、単に「ボックスB」と記載する)が取付けられる被固定物の一例である配線用ポールPについて説明する。この配線用ポールPは、工事現場等に電源を供給するケーブルC(図5参照)を引き込むために仮設されるものである。即ち、この配線用ポールPは、図1に示されるように、円筒形状の下柱1と上柱2とを連結円筒体(図示せず)で連結した構成であって、前記下柱1の下端部が地中に埋設することによって地表面に立設される。また、前記上柱2の上端部には、DV線3を引き込むための引込みバンド4が取付けられている。なお、図1において、5は、上柱2とDV線3とを絶縁するためのDV碍子であり、6は、上柱2の上端部を覆うためのポールキャップである。
【0012】
次に、本実施形態のボックスBについて説明する。図2ないし図5に示されるように、このボックスBは、電力計7等の計器類が収容されるボックス本体8と、該ボックス本体8の開口を閉塞するための蓋体9とから構成されている。この蓋体9は、ボックス本体8における一方側の外側面部8aの上下端部に設けられた一対のヒンジ連結体11(図3参照)により、前記ボックス本体8に対して開閉可能に連結されている。前記ボックス本体8と前記蓋体9は、いずれも樹脂材より成る。
【0013】
最初に、ボックス本体8について説明する。このボックス本体8は、開口面を有する略長方形状の箱体を、前記開口面が正面側に配置されるように起立させたものであり、その開口外側縁部には、全周に亘って張出し状態で第1防雨フランジ部12が設けられている。この第1防雨フランジ部12は、ボックス本体8の開口部分を補強すると共に、蓋体9が閉じられたときに、ボックス本体8と蓋体9との間に生じる隙間Qを塞いで、前記ボックス本体8に雨水が浸入することを防止するという機能を有している。この第1防雨フランジ部12の前面(手前側の面)は、ボックス本体8の開口と同一面となっている。そして、前記第1防雨フランジ部12の奥側(ボックス本体8の深さ方向に沿った奥側)には、該第1防雨フランジ部12に体して僅かの間隔をおいて(換言すれば、前記フランジ部12とほぼ平行にして)、第2防雨フランジ部13が、ボックス本体8の底面部を除いて周設されている(図4参照)。即ち、ボックス本体8の開口外側縁部には、二条のボックスフランジ部12,13が、該ボックス本体8の深さ方向に沿って僅かの間隔をおいて設けられている。この第2防雨フランジ部13におけるボックス本体8の外周面からの高さは、第1防雨フランジ部12の高さとほぼ同一であり、前記第1防雨フランジ部12と同様に、閉状態の蓋体9との間に生じる隙間を塞いで、ボックス本体8の内側に雨水が浸入することを防止している。
【0014】
そして、第1及び第2の各防雨フランジ部12,13の間の部分は、第2防雨フランジ3を乗り越えて浸入しようとする雨水を排出するための排水溝部14となっている。即ち、蓋体9が閉じられると、ボックス本体8の第1及び第2の各防雨フランジ部12,13とが、前記蓋体9に設けられた覆いフランジ部15(後述)の内側部分に入り込む。図4において、蓋体9が閉じられた状態を二点鎖線で示す。後述するように、蓋体9が閉じられたとき、ボックス本体8の各防雨フランジ部12,13の外周面と、覆いフランジ部15の内周面部15aとの間には僅かな隙間Qが形成される。ボックスBの背面部から入り込もうとする雨水のほとんどは、ボックス本体8の開口を基準として奥側に配置された前記第2防雨フランジ部13によって遮断されるが、雨水の一部が、前記第2防雨フランジ部13を乗り越えて、覆いフランジ部15との間の隙間Qを通って入り込む場合がある。しかし、その雨水は、前記第2防雨フランジ部13の手前側に設けられた第1防雨フランジ部12によって遮断され、両者の間に形成された排水溝部14を通って地表面に落下される。このようにして、ボックスBに収容される電力計7等の計器類が、雨水等から保護される。
【0015】
ボックス本体8の他方側(ヒンジ連結体11が設けられていない側)の外側面部8aにおける高さ方向のほぼ中央部には、当板部16が設けられている。この当板部16は、前記第2防雨フランジ部13の僅かに奥側に、ボックス本体8の外側面部8aに対して略直角で、しかも、第2防雨フランジ部13と略平行にして設けられている。そして、この当板部16の先端部には、紐体、錠等(図示せず)を挿通させるための挿通孔16aが設けられている。なお、図2において、17は、当板部16を補強するためのリブ板である。
【0016】
図2に示されるように、前記第1防雨フランジ部12において、上記した当板部16よりも少し上側の部分が切除されていて、当該部分に切欠部18が設けられている。蓋体9が閉じられるとき、この切欠部18に、蓋体9に設けられた係合突起体19(後述)の爪部19aが係合される。こうすることによって、蓋体9はボックス本体8に対して閉塞状態で維持される。
【0017】
次に、蓋体9について説明する。図2ないし図5に示されるように、この蓋体9は、前述したヒンジ連結体11により、ボックス本体8に対して回動可能にして取付けられている。そして、前述した覆いフランジ部15の手前側には、該覆いフランジ部15よりも少し小さな面積を有する前蓋部21が、略相似形状にして設けられている。このため、覆いフランジ部15と前蓋部21との接合部分は、略直角に屈曲されていて、当該部分の内側に段付面部15bが形成されている。図6に示されるように、前記覆いフランジ部15の内幅寸法は、ボックス本体8の各防雨フランジ部12,13の外幅寸法よりも少し広い。しかも、前記前蓋部21の内幅寸法は、ボックス本体8の開口の内幅寸法よりも僅かに広い。このため、蓋体9は、覆いフランジ部15の内周面部15aと、ボックス本体8の各防雨フランジ部12,13の外周面との間には、僅かな隙間Qを形成した状態で閉じられる。同時に、前記段付面部15bが、ボックス本体8の第1防雨フランジ部12に当接される。
【0018】
図5及び図6に示されるように、前記蓋体9の段付面部15bで、ボックス本体8の第1防雨フランジ部12に設けられた切欠部18と対応する位置には、該段付面部15bに略直角にして係合突起体19が突設されている。前記係合突起体19は、その先端部を、前記蓋体9の開口側に突出させた形態で取付けられている。そして、この係合突起体19の先端部には、平面視において略三角形状の爪部19aが、その頂点部を内方に向けて設けられている。この係合突起体19は可撓性を有しているため、蓋体9が閉じられるとき、その爪部19aが、前記切欠部18を乗り越える。そして、ボックス本体8の各防雨フランジ部12,13との間に形成された排水溝部14に嵌まり込んで係合される。このようにして、ボックス本体8は、蓋体9によって閉塞状態で維持される。しかも、前記係合突起体19の先端部は、覆いフランジ部15の開口面部15cから突出していない。換言すれば、前記係合突起体19は、その全体が、蓋体9の内側に配置されるようにして設けられている。こうすることによって、該係合突起体19が損傷されにくくなる。
【0019】
また、覆いフランジ部15における他方側(ヒンジ連結体11が設けられていない側)の開口外側縁部で、ボックス本体8の当板部16と相対向する部分には、引板部22が設けられている。この引板部22は、当板部16よりも大きな面積を有していて、その下端部で、前記当板部16の挿通孔16aと相対向する部分には挿通孔22aが設けられている。作業者が、閉状態の蓋体9を開くとき、この引板部22において、前記当板部16に当接していない部分に指をかけて、手前側に引き寄せる。すると、ボックス本体8の排水溝部14に嵌まり込んで係合された爪部19aが引き起こされて、切欠部18との係合が解除される。こうすることにより、切欠部18と係合突起体19との係合が解除され、作業者は、容易に蓋体9を開くことができる。
【0020】
本実施形態のボックスBは、ボックス本体8の背面部で、その上下端部に取付けられた2本のポールバンド23によって、配線用ポールPに装着されている。ポールバンド23について説明する。図5に示されるように、これらのポールバンド23は、ボックス本体8の背面部に設けられた凹部に嵌まり込むポールバンド本体部23aと、該ポールバンド本体部23aから延設される一対のバンド体23bとから成る。一対のバンド体23bの一端部は、前記ポールバンド本体部23aに引っ掛けられている。また、それらの他端部は外側に屈曲されていて、各屈曲部24が形成されている。前記相対向する各屈曲部24が、締付ねじ25によって締め付けられることにより、ポールバンド23が配線用ポールPに強固に装着される。
【0021】
前記ポールバンド23のポールバンド本体部23aにおいて、ボックス本体8と相対向する部分には、タッピンねじ用の取付孔26が設けられている。また、ボックス本体8において、前記ポールバンド23のポールバンド本体部23aと対応する部分には、水平方向に所定の間隔をおいて2本のねじ挿通孔27が設けられている。そして、ボックス本体8の内側から、前記各ねじ挿通孔27に挿通された各取付ねじ(タッピンねじ)28が、前記取付孔26に締め込まれることにより、ボックス本体8とポールバンド本体部23aとが一体に固着される。
【0022】
本発明に係るボックスBの作用について説明する。図1に示されるように、工事現場等の所定位置に配線用ポールPが立設され、該配線用ポールPの所定高さ位置に、2本のポールバンド23により、ボックスBが仮設される。このボックスBには、電力計7等の計器類が収容されている。図5に示されるように、開状態の蓋体9が閉じられるとき、覆いフランジ部15の段付面部15bに突設された係合突起体19の爪部19aが、ボックス本体8の開口外側縁部に設けられた第1防雨フランジ部12に当接する。しかし、前記係合突起体19は可撓性を有していると共に、前記第1防雨フランジ部12において前記係合突起体19と対向する部分には切欠部18が設けられている。このため、図6に示されるように、前記係合突起体19の爪部19aは、前記切欠部18を乗り越えて排水溝部14の部分に嵌まり込む。そして、蓋体9の引板部22が、ボックス本体8の当板部16に当接する。なお、この状態で、覆いフランジ部15の内周面部15aは、前記第1及び第2の各防雨フランジ部12,13の外周縁部に対向配置されると共に、その段付面部15bは、ボックス本体8の第1防雨フランジ部12の開口面部12aに近接する状態(ほぼ当接する状態)で配置される。また、ボックス本体8の当板部16の挿通孔16aと、蓋体9の引板部22の挿通孔22aとが合致する。
【0023】
図6に示されるように、蓋体9が閉じられた状態で、該蓋体9に設けられた係合突起体19は、蓋体9によって隠される。また、蓋体9が開いた状態であっても、前記係合突起体19は、覆いフランジ部15の開口面部15cよりも内方に存している。このため、蓋体9の開閉状態に関係なく、該蓋体9に設けられた係合突起体19が、何らかの外力(例えば、作業中における作業工具との衝突力)によって損傷することが防止される。しかも、係合突起体19の爪部19aは、ボックス本体8の排水溝部14の部分に配置され、該排水溝部14を形成している外側の第2防雨フランジ部13と干渉することはない。これは、第2防雨フランジ部13の防雨機能を損なうことなく、係合突起体19を設けることができるということと、従来のボックスB’のボックス本体52であっても、切欠部18を設けることができるということを意味している。
【0024】
前記ボックス本体8の当板部16の挿通孔16aと、蓋体9の引板部22の挿通孔22aに、紐体、錠等(いずれも図示せず)が取付けられる場合がある。こうすることによって、ボックス本体8に対する蓋体9の閉塞状態は、より確実な状態で維持される。
【0025】
上記した実施形態のボックスBを構成する蓋体9の開口周縁部には、覆いフランジ部15が設けられている。このため、前記蓋体9における開口部分の強度が高くなっている。しかし、図7に示される別の実施形態のボックスB1 を構成する蓋体9’のように、覆いフランジ部15が設けられていない形態のものであっても構わない。この場合、蓋体9’の構成が簡単なものになるという利点がある。
【0026】
更に、ボックスBと配線用ポールPとを連結する手段は、前述したポールバンド23に限られない。例えば、図8に示される実施形態のボックスB2 を構成するボックス本体8’の背面部には、結束バンド等のバンド体29を通すためのバンド挿通部31が、高さ方向に所定の間隔をおいて2箇所に設けられている。即ち、前記バンド挿通部31は、ボックス本体8’の背面部の他の部分よりも厚肉となっていて、当該厚肉部分に、平面視において略円弧状にしてバンド通し孔32が設けられている。しかも、前記バンド挿通部31において、配線用ポールPに当接される部分は、該配線用ポールPの曲率半径に対応して、略三角形状に切除されている。こうすることによって、ボックス本体8’を確実に配線用ポールPに押し付けることができると共に、ボックスB2 が配線用ポールPに傾いて取付けられることを防止できる。
【0027】
この実施形態のボックスB2 が、配線用ポールPに取付けられるときには、バンド体29が、バンド通し孔32に挿通される。そして、配線用ポールPの背面部において、バンド体29の一端部が、その他端部に設けられたロック部33に挿通され、その余長部が引っ張られることによって強固に装着される。前記バンド通し孔32は、ボックス本体8’を成形する際に、一対の成形型(図示せず)を両側にスライドさせることにより、容易に成形することができる。そして、この実施形態のボックスB2 では、ボックス本体8’に、ポールバンド23に取付けるためのねじの下孔等の孔を形成しなくて済むため、より確実に防雨が図られる。
【0028】
本実施形態のボックスBには、ボックス本体8の開口外側縁部に二条の防雨フランジ部12,13が設けられている形態であって、これによる利点は、既述のように、防雨機能が確実となると共に、蓋体9に設けられた係合突起体19の保護が確実となる。しかし、奥側に設けられる第2防雨フランジ部13が設けられていないボックスB、即ち、ボックス本体8の開口と同一面となっている防雨フランジ部(上記実施形態の第1防雨フランジ部12)のみを有するボックスであっても構わない。この場合であっても、蓋体9に設けられた係合突起体19が損傷されるおそれはない。また、本実施形態のボックスBでは、ボックス本体8に被係合部(切欠部18)が設けられていて、蓋体9に係合部(係合突起体19)が設けられた形態であるが、逆の形態、即ち、ボックス本体8に係合部が設けられていて、蓋体9に被係合部が設けられていても構わない。そして、ボックスBは、配線用ポールP以外の被固定物に取付けられるものであっても構わない。更に、このボックスBは、常設、仮設のいずれの形態のものであっても構わない。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係る計器類の収容ボックスは、被固定物に固定されるボックス本体と、前記ボックス本体の開口を閉塞すべく該ボックス本体にヒンジ連結される蓋体とから成る計器類の収容ボックスであり、しかも両者には、互いに係合して蓋体の閉塞を維持するための係合部と被係合部とが設けられていて、前記蓋体に設けられた係合部は、前記蓋体の内側に設けられていることを特徴としている。このため、前記係合部が損傷するおそれがなく、該収容ボックスに収容された計器類を、確実に保護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボックスBが、配線用ポールPに取付けられた状態の斜視図である。
【図2】蓋体9が開いた状態のボックスBの斜視図である。
【図3】同じく正面図である。
【図4】同じく側面図である。
【図5】同じく平面断面図である。
【図6】蓋体9が閉じた状態のボックスBの平面断面図である。
【図7】別の実施形態のボックスB1 の平面断面図である。
【図8】別の実施形態のボックスB2 の平面断面図である。
【図9】従来のボックスB’の平面断面図である。
【図10】同じく側面図である。
【符号の説明】
B1,B2,B:ボックス
7:電力計(計器類)
8’,8:ボックス本体
9’,9:蓋体
11:ヒンジ連結体
12:第1防雨フランジ部
13:第2防雨フランジ部
14:排水溝部
15:覆いフランジ部
18:切欠部(被係合部)
19:係合突起体(係合部)
19a:爪部
Claims (4)
- 被固定物に固定されるボックス本体と、
前記ボックス本体の開口を閉塞すべく該ボックス本体にヒンジ連結される蓋体とから成り、
前記ボックス本体と前記蓋体に、互いに係合して蓋体の閉塞を維持するための係合部と被係合部とが設けられて成る計器類の収容ボックスであって、
前記蓋体に設けられた係合部は、前記蓋体の内側に設けられていることを特徴とする計器類の収容ボックス。 - 前記蓋体の周縁部には覆いフランジ部が設けられていて、前記覆いフランジ部の内側に係合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の計器類の収容ボックス。
- 前記ボックス本体の開口外側縁部には、ほぼ全周に亘って防雨フランジ部が設けられていて、該防雨フランジ部の一部が欠落されて被係合部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の計器類の収容ボックス。
- 前記ボックス本体の開口外側縁部には、該ボックス本体の深さ方向に沿って僅かの間隔をおいて二条の防雨フランジ部がそれぞれ設けられていて、各防雨フランジ部の間は排水溝部となっており、前記蓋体の係合部に設けられた爪部が、前記排水溝部の部分に入り込んで係合されることを特徴とする請求項2又は3に記載の計器類の収容ボックス。
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