JP2004068636A - 真空ポンプ - Google Patents

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Hiroaki Namiki
並木 博昭
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Edwards Japan Ltd
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BOC Edwards Technologies Ltd
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D27/00Control, e.g. regulation, of pumps, pumping installations or pumping systems specially adapted for elastic fluids
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Abstract

【課題】運転中に回転体の亀裂や膨張を発見し、破壊に至る前にポンプを停止することの可能な真空ポンプを提供する。
【解決手段】受信コイル153と送信コイル154は、平面コイルであり、回転翼102dの外周面上に配設されている。また、検出線155a、155bは導線でできており、所定の応力が与えられたときに切断されるようになっている。ベース部129には、永久磁石163が取り付けられており、受信コイル153と対向可能な位置に配設されている。また、検出コイル165は、受信コイル153が永久磁石163と対向したときに、送信コイル154と対向可能になっている。計器166からは、検出コイル165の起電力の発生を意味する信号が、制御装置に送られるようになっている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は真空ポンプに係わり、特に運転中に回転体の亀裂や膨張を発見し、破壊に至る前にポンプを停止することの可能な真空ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のエレクトロニクスの発展に伴い、メモリや集積回路といった半導体の需要が急激に増大している。
これらの半導体は、極めて純度の高い半導体基板に不純物をドープして電気的性質を与えたり、エッチングにより半導体基板上に微細な回路を形成したりなどして製造される。
【0003】
そして、これらの作業は空気中の塵等による影響を避けるため高真空状態のチャンバ内で行われる必要がある。このチャンバの排気には、一般に真空ポンプが用いられているが、特に残留ガスが少なく、保守が容易等の点から真空ポンプの中の1つであるターボ分子ポンプが多用されている。
【0004】
また、半導体の製造工程では、さまざまなプロセスガスを半導体の基板に作用させる工程が数多くあり、ターボ分子ポンプはチャンバ内を真空にするのみならず、これらのプロセスガスをチャンバ内から排気するのにも使用される。このターボ分子ポンプの縦断面図を図5に示す。
【0005】
図5において、ターボ分子ポンプ100は、円筒状の外筒127の上端に吸気口101が形成されている。外筒127の内方には、ガスを吸引排気するためのタービンブレードによる複数の回転翼102a、102b、102c・・・を周部に放射状かつ多段に形成した回転体103を備える。
【0006】
この回転体103の中心にはロータ軸113が取り付けられており、このロータ軸113は、例えば、いわゆる5軸制御の磁気軸受により空中に浮上支持かつ位置制御されている。
【0007】
上側径方向電磁石104は、4個の電磁石がX軸とY軸とに対をなして配置されている。この上側径方向電磁石104に近接かつ対応されて4個の電磁石からなる上側径方向センサ107が備えられている。この上側径方向センサ107は回転体103の径方向変位を検出し、図示せぬ制御装置に送るように構成されている。
【0008】
制御装置においては、上側径方向センサ107が検出した変位信号に基づき、PID調節機能を有する補償回路を介して上側径方向電磁石104の励磁を制御し、ロータ軸113の上側の径方向位置を調整する。
ロータ軸113は、高透磁率材(鉄など)などにより形成され、上側径方向電磁石104の磁力により吸引されるようになっている。かかる調整は、X軸方向とY軸方向とにそれぞれ独立して行われる。
【0009】
また、下側径方向電磁石105及び下側径方向センサ108が、上側径方向電磁石104及び上側径方向センサ107と同様に配置され、ロータ軸113の下側の径方向位置を上側の径方向位置と同様に調整している。
【0010】
さらに、軸方向電磁石106A、106Bが、ロータ軸113の下部に備えた円板状の金属ディスク111を上下に挟んで配置されている。金属ディスク111は、鉄などの高透磁率材で構成されている。ロータ軸113の軸方向変位を検出するために軸方向センサ109が備えられ、その軸方向変位信号が制御装置に送られるように構成されている。
【0011】
そして、軸方向電磁石106A、106Bは、この軸方向変位信号に基づき制御装置のPID調節機能を有する補償回路を介して励磁制御されるようになっている。軸方向電磁石106Aは、磁力により金属ディスク111を上方に吸引し、軸方向電磁石106Bは、金属ディスク111を下方に吸引する。
このように、制御装置は、この軸方向電磁石106A、106Bが金属ディスク111に及ぼす磁力を適当に調節し、ロータ軸113を軸方向に磁気浮上させ、空間に非接触で保持するようになっている。
【0012】
モータ121は、ロータ軸113を取り囲むように周状に配置された複数の磁極を備えている。各磁極は、ロータ軸113との間に作用する電磁力を介してロータ軸113を回転駆動するように、制御装置によって制御されている。
また、モータ121には図示しない回転数センサが組み込まれており、この回転数センサの検出信号によりロータ軸113の回転数が検出されるようになっている。
【0013】
さらに、例えば下側径方向センサ108近傍に、図示しない位相センサが取り付けてあり、ロータ軸113の回転の位相を検出するようになっている。制御装置では、この位相センサと回転数センサの検出信号を共に用いて磁極の位置を検出するようになっている。
【0014】
回転翼102a、102b、102c・・・とわずかの空隙を隔てて複数枚の固定翼123a、123b、123c・・・が配設されている。回転翼102a、102b、102c・・・は、それぞれ排気ガスの分子を衝突により下方向に移送するため、ロータ軸113の軸線に垂直な平面から所定の角度だけ傾斜して形成されている。
【0015】
また、固定翼123も、同様にロータ軸113の軸線に垂直な平面から所定の角度だけ傾斜して形成され、かつ外筒127の内方に向けて回転翼102の段と互い違いに配設されている。
そして、固定翼123の一端は、複数の段積みされた固定翼スペーサ125a、125b、125c・・・の間に嵌挿された状態で支持されている。
【0016】
固定翼スペーサ125はリング状の部材であり、例えばアルミニウム、鉄、ステンレス、銅などの金属、又はこれらの金属を成分として含む合金などの金属によって構成されている。
固定翼スペーサ125の外周には、わずかの空隙を隔てて外筒127が固定されている。外筒127の底部にはベース部129が配設され、固定翼スペーサ125の下部とベース部129の間にはネジ付きスペーサ131が配設されている。そして、ベース部129中のネジ付きスペーサ131の下部には排気口133が形成され、外部に連通されている。
【0017】
ネジ付きスペーサ131は、アルミニウム、銅、ステンレス、鉄、又はこれらの金属を成分とする合金などの金属によって構成された円筒状の部材であり、その内周面に螺旋状のネジ溝131aが複数条刻設されている。
ネジ溝131aの螺旋の方向は、回転体103の回転方向に排気ガスの分子が移動したときに、この分子が排気口133の方へ移送される方向である。
【0018】
回転体103の回転翼102a、102b、102c・・・に続く最下部には回転翼102dが垂下されている。この回転翼102dの外周面は、円筒状で、かつネジ付きスペーサ131の内周面に向かって張り出されており、このネジ付きスペーサ131の内周面と所定の隙間を隔てて近接されている。
【0019】
ベース部129は、ターボ分子ポンプ100の基底部を構成する円盤状の部材であり、一般には鉄、アルミニウム、ステンレスなどの金属によって構成されている。また、ベース部129はターボ分子ポンプ100を物理的に保持すると共に、熱の伝導路の機能も兼ね備えているので、鉄、アルミニウムや銅などの剛性があり、熱伝導率も高い金属が使用されるのが望ましい。
【0020】
かかる構成において、ロータ軸113がモータ121により駆動されて回転翼102と共に回転すると、回転翼102と固定翼123の作用により、吸気口101を通じてチャンバからの排気ガスが吸気される。
【0021】
吸気口101から吸気された排気ガスは、回転翼102と固定翼123の間を通り、ベース部129へ移送される。このとき、排気ガスが回転翼102に接触する際に生ずる摩擦熱や、モータ121で発生した熱の伝導などにより、回転翼102の温度は上昇するが、この熱は、輻射又は排気ガスの気体分子などによる伝導により固定翼123側に伝達される。
【0022】
固定翼スペーサ125は、外周部で互いに接合しており、固定翼123が回転翼102から受け取った熱や排気ガスが固定翼123に接触する際に生ずる摩擦熱などを外部へと伝達する。
ベース部129に移送されてきた排気ガスは、ネジ付きスペーサ131のネジ溝131aに案内されつつ排気口133へと送られる。
【0023】
なお、上記では、ネジ付きスペーサ131は回転翼102dの外周に配設し、ネジ付きスペーサ131の内周面にネジ溝131aが刻設されているとして説明した。しかしながら、これとは逆に回転翼102dの外周面にネジ溝が刻設され、その周囲に円筒状の内周面を有するスペーサが配置される場合もある。
【0024】
また、吸気口101から吸引されたガスがモータ121、下側径方向電磁石105、下側径方向センサ108、上側径方向電磁石104、上側径方向センサ107などで構成される電装部側に侵入することのないよう、電装部は周囲をステータコラム122で覆われ、この電装部内はパージガスにて所定圧に保たれている。
【0025】
このため、ベース部129には図示しない配管が配設され、この配管を通じてパージガスが導入される。導入されたパージガスは、保護ベアリング120とロータ軸113間、モータ121のロータとステータ間、ステータコラム122と回転翼102間の隙間を通じて排気口133へ送出される。
【0026】
ここに、ターボ分子ポンプ100は、個々に調整された固有のパラメータ(例えば、機種の特定、機種に対応する諸特性)に基づいた制御を要する。この制御パラメータを格納するために、上記ターボ分子ポンプ100は、その本体内に電子回路部141を備えている。電子回路部141は、EEP−ROM等の半導体メモリ及びそのアクセスのための半導体素子等の電子部品、その実装用の基板143等から構成される。
【0027】
この電子回路部141は、ターボ分子ポンプ100の下部を構成するベース部129の中央付近の図示しない回転数センサの下部に収容され、気密性の底蓋145によって閉じられている。
【0028】
ところで、プロセスガスは、反応性を高めるため高温の状態でチャンバに導入されることがある。そして、これらのプロセスガスは、排気される際に冷却されてある温度になると固体となり排気系に生成物を析出する場合がある。
そして、この種のプロセスガスがターボ分子ポンプ100内で低温となって固体状となり、ターボ分子ポンプ100内部に付着して堆積する。
【0029】
例えば、Alエッチング装置にプロセスガスとしてSiClが使用された場合、低真空(760[torr]〜10−2[torr])かつ、低温(約20[℃])のとき、固体生成物(例えばAlCl)が析出し、ターボ分子ポンプ100内部に付着堆積することが蒸気圧曲線からわかる。
ターボ分子ポンプ100内部にプロセスガスの析出物が堆積すると、この堆積物がポンプ流路を狭め、ターボ分子ポンプ100の性能を低下させる原因となる。
【0030】
ここに、前述した生成物は排気口付近の温度が低い部分、特に回転翼102及びネジ付きスペーサ131付近で凝固、付着しやすい状況にあった。この問題を解決するために、従来はベース部129等の外周に図示しないヒータや環状の水冷管149を巻着させ、かつ例えばベース部129に図示しない温度センサ(例えばサーミスタ)を埋め込み、この温度センサの信号に基づきベース部129の温度を一定の高い温度(設定温度)に保つようにヒータの加熱や水冷管149による冷却の制御(以下TMSという。TMS;Temperature Management System)が行われている。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、回転体103は、モータ121により30,000〜50,000rpmで回転されている。このため、実際のターボ分子ポンプ100の運転では、繰り返される腐食雰囲気の暴露や高速運転に伴う応力によって、回転体103には亀裂の発生するおそれがあった。
【0032】
この亀裂は、時間の経過と必ずしも関係なく、前述の運転環境の中で徐々に進行し、やがて一瞬のうちに破壊に移行する。そして、一旦破壊すれば、ポンプのみならず他のシステムへ被害が波及するので復旧に要する時間は計り知れない。破壊されたシステムは修理が不可能となり、復旧費用は新設の場合と同等となり重大な問題となった。
【0033】
かかる回転体103の遠心力等による破壊の検査として、従来は蛍光探傷検査や非破壊検査等が行われている。しかしながら、従来の検査技術では検査にあたり、ターボ分子ポンプ100の停止・分解が必要項目であり、また、ターボ分子ポンプ100を運転中に破壊の検査を行うことができなかった。
【0034】
本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので、運転中に回転体の亀裂や膨張を発見し、破壊に至る前にポンプを停止することの可能な真空ポンプを提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、回転体と、該回転体を回転駆動するモータと、前記回転体の外周面に沿って密着されつつ前記回転体の外周面を取り囲むように配線された検出線と、該検出線の切断を検出する切断検出手段と、該切断検出手段で検出された結果に基づいて前記回転体の亀裂及び/又は膨張を判断する判断手段とを備えて構成した。
【0036】
真空ポンプの運転中に、回転体の外周面を取り囲むように配線された検出線の切断を検出して、回転体の亀裂や膨張を判断する。
このことにより、ターボ分子ポンプが破壊に至る前に破壊の予兆である亀裂や膨張を発見できる。
【0037】
また、本発明は、前記切断検出手段は、前記回転体に配設され、かつ前記検出線に接続された受信コイルと、前記回転体に配設され、かつ前記受信コイルと前記検出線を介して電気的に接続された送信コイルと、前記受信コイルと対向する位置に配置された磁石と、前記受信コイルが前記磁石と対向したときに前記送信コイルと対向する位置に配置された検出コイルと、該検出コイルに発生した起電力を検知する検知手段とを備えて構成した。
【0038】
正常運転中、受信コイルは、回転体の回転に伴って磁石が形成する磁束を通過する。そして、受信コイルには起電力が発生され、この起電力により送信コイルが励磁される。励磁された送信コイルは、その周囲に磁束を形成し、検出コイルに起電力を生じさせる。そして、検出コイルに発生した起電力が、検知手段により検知される。
回転体に亀裂や膨張が発生すると、検出線が切断されるため、回転体の回転によっても、受信コイルには起電力が発生しなくなる。そして、送信コイルも励磁されなくなり、検出コイルにも起電力が発生しなくなる。従って、検知手段では、起電力が検知されなくなる。
このことにより、検出手段における起電力の検知の有無により、回転体の亀裂や膨張を判断することができる。
なお、磁石は、永久磁石でも、電磁石でも良い。
【0039】
さらに、本発明は、前記切断検出手段は、前記回転体に配設され、かつ前記検出線に接続された送受信コイルと、該送受信コイルと対向する位置に配設された磁石と、前記回転体に配設され、かつ前記送受信コイルと前記検出線を介して電気的に接続され、前記回転体の回転に伴い前記送受信コイルと前記磁石との誘導起電力により充電され、前記送受信コイルに所定時間だけ電荷を供給可能な充電器と、前記送受信コイルが前記磁石と対向してから前記所定時間以内に前記送受信コイルと対向する位置に配設された検出コイルと、該検出コイルに発生した起電力を検知する検知手段とを備えて構成した。
【0040】
正常運転中、送受信コイルが回転体の回転により磁石と対向すると、送受信コイルには起電力が発生され、充電器に電荷が蓄えられる。その後、回転体が回転して、送受信コイルが検出コイルに近づくと、充電器に蓄えられた電荷により、送受信コイルは励磁される。そして、送受信コイルは、電流が流れている間だけその周囲に磁束を形成し、検出コイルに起電力を生じさせる。
回転体の亀裂や膨張により、検出線が切断されると、充電器には電荷が蓄えられなくなる。従って、送受信コイルが検出コイルと対向する位置に近づいても、検出線には電流が発生しなくなり、検出コイルにも起電力が発生しなくなる。
このことにより、安価で、かつ容易な方法を選択して、回転体の亀裂や膨張を検出することができる。
なお、所定時間とは、例えば、回転体が少なくとも半回転する期間である。
【0041】
さらに、本発明は、前記切断検出手段は、前記回転体に配設され、かつ前記検出線に接続された送受信コイルと、該送受信コイルと対向する位置に配設された磁石と、該磁石と同じ位置に配設された検出コイルと、該検出コイルに発生した起電力を検知する検知手段とを備えて構成した。
【0042】
磁石と検出コイルとが同じ位置に配設されていると、磁石の磁束により送受信コイルに発生した起電力で、電流が送受信コイルを備えた閉ループ回路を流れる。このことにより、その場で検出コイルは励磁され、起電力が検知される。
従って、充電器がなくとも、回転体の亀裂や膨張を検出することができる。
【0043】
さらに、本発明は、前記切断検出手段は、前記回転体に配設され、かつ前記検出線に接続されたコイルと、該コイルと対向する位置に配設された電磁石と、該電磁石に発生した起電力を検知する検知手段とを備えて構成した。
【0044】
正常運転中、回転体の回転に伴い、電磁石の形成する磁束をコイルが通過すると、コイルと電磁石との間の相互インダクタンスを変化させ、電磁石に生じる起電力を変化させる。そして、この電磁石に生じる起電力の変化の有無を検知手段で検知する。
このことにより、回転体の亀裂や膨張の判断を行うことができる。
【0045】
さらに、本発明は、前記判断手段で判断された結果に基づいて運転を停止させる停止手段を備えて構成した。
【0046】
判断手段で、回転体に亀裂や膨張が発生したと判断されたとき、ポンプはその運転を停止する。
このことにより、回転体が破壊に至る前にポンプを停止することが可能であり、被害を最小限に抑えることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
本発明の第1実施形態であるターボ分子ポンプのベース部付近の部分拡大図を図1に、また、検出器、計測器等の回路構成図を図2に示す。なお、図5と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
【0048】
図1において、受信コイル153は、ロータ軸113の径方向を軸として巻回された平面コイルであり、回転翼102dの外周面上に配設されている。
また、この受信コイル153に対し、回転翼102dの外周面上で、同じ軸方向位置の回転対称位置(図中裏側)には、図2に示す送信コイル154が配設されている。この送信コイル154は、受信コイル153と同様な平面コイルとなっている。
【0049】
そして、受信コイル153の巻線の中心153aには、検出線155aが接続されている。この検出線155aは、受信コイル153の中心153aから図中下方に垂下された後、右方向に回転翼102dの外周面に沿って、この外周面に密着されつつ配線されている。
【0050】
一方、受信コイル153の巻線の最外周線153bは、図中下方に垂下された後、左方に向けて屈曲され、検出線155bとして、回転翼102dの外周面に沿って密着されつつ、配線されている。
【0051】
これらの検出線155a、155bは、図中裏側の送信コイル154に向かって配線されており、それぞれ送信コイル154の巻線の中心やその最外周線と結ばれている。
【0052】
さらに、検出線155a、155bは導線でできており、所定の応力(以下、しきい値応力という。)が与えられたときに切断されるようになっている。そのため、検出線155a、155bに用いる導線は、かかる切断が可能なような強度、粘度、断面積等を有している。
【0053】
このように、受信コイル153、検出線155a、送信コイル154及び検出線155bは、回転翼102dの外周面上で図2に示すような閉ループ回路により、検出器151を形成している。
【0054】
また、ベース部129には、永久磁石163が取り付けられている。この永久磁石163は、受信コイル153と対向可能な位置に配設されている。
さらに、ベース部129には、図2に示す計測器164が配設されている。この計測器164は、検出コイル165と、この検出コイル165に発生する起電力等を検出可能なように接続された計器166とを備えている。
【0055】
この検出コイル165は、ベース部129において、永久磁石163に対してロータ軸113の回転対称位置側(図中裏側)に配設され、受信コイル153が永久磁石163と対向したときに、送信コイル154と対向可能になっている。
【0056】
また、計器166からは、検出コイル165の起電力の発生を意味する信号(以下、通電信号という。)が、図示しない制御装置に送られるようになっており、制御装置は、この通電信号に基づいて、回転翼102dの亀裂や膨張の状態を判断するようになっている。
【0057】
かかる構成において、ターボ分子ポンプ100の正常運転中、制御装置においては、回転翼102dに亀裂や膨張が発生していないものとして判断される。
すなわち、受信コイル153は、ロータ軸113の回転に伴い、永久磁石163が形成する磁束を通過するため、受信コイル153には、起電力が発生する。そして、この起電力により、検出器151を構成する閉ループ回路には電流が発生し、送信コイル154を励磁する。
【0058】
また、励磁された送信コイル154は、その周囲に磁束を形成し、この磁束により、計測器164の検出コイル165に起電力を生じさせる。そして、検出コイル165に発生した起電力は、計器166により検出される。この起電力は、ロータ軸113の回転により、受信コイル153が永久磁石163の形成する磁束を通過する毎に発生し、計器166により検出される。
【0059】
なお、上述の通り、受信コイル153と送信コイル154とは、互いに回転翼102d上の同じ軸方向位置で回転対称位置に配設されているため、送信コイル154が永久磁石163の形成する磁束を通過するときにも、受信コイル153が励磁され、検出コイル165に起電力が発生する。
【0060】
従って、計器166からは、ロータ軸113の回転周期のほぼ半分に等しい周期で、通電信号が制御装置に送られる。制御装置は、周期的な通電信号を受信しているとき、回転翼102dに亀裂や膨張が発生していないものとして判断する。
【0061】
一方、このような運転中に、回転翼102dに亀裂や膨張が発生すると、以下のようになる。
例えば、回転翼102dに亀裂が発生すると、その亀裂により回転翼102dの外周の長さが、わずかながら大きくなる。そのため、回転翼102dの外周面上に密着されている検出線155a、155bには、回転翼102dの亀裂による応力が発生する。そして、この亀裂が進行し、回転翼102dの外周長がさらに長くなって、検出線155a、155bに加わる応力がしきい値応力を超えると、検出線155a、155bは切断される。
【0062】
また、回転翼102dに膨張が生じた場合も同様で、この膨張によって、回転翼102dの外周長が長くなると、検出線155a、155bには応力が発生する。そして、回転翼102dの膨張がさらに進行すると、検出線155a、155bに発生する応力がしきい値応力を超えて、検出線155a、155bが切断される。
【0063】
このように、検出線155a、155bが切断されると、検出器151の構成していた閉ループ回路が切断されるため、ロータ軸113の回転により受信コイル153に発生した起電力は、送信コイル154に伝わらなくなる。
【0064】
そのため、計測器164の検出コイル165にも起電力が発生しなくなり、計器166では、起電力が検出されなくなる。よって、計器166からは、通電信号が制御装置へ送られなくなる。
【0065】
そして、制御装置は、予め決められた周期を超えて通電信号が受信されないとき、回転翼102dに亀裂や膨張が発生したものとして判断し、ターボ分子ポンプ100を停止する。
【0066】
以上により、破壊に至る前にターボ分子ポンプ100を停止することができ、破壊部品である回転翼102d等の修理のみによりシステムを復旧することができる。
また、ターボ分子ポンプ100の運転中においても、その運転を停止することなく、回転体103の亀裂や膨張を発見することが可能である。
【0067】
なお、本実施形態では、図1に示す受信コイル153から垂下された検出線155aと155bとの距離であるスパンaが、できるだけ短くなるように形成されることが望ましい。
スパンaを短くして、回転翼102dの外周面をほぼ一周に渡り取り囲めば、例えば、受信コイル153や送信コイル154の配置場所の付近でも、回転翼102dの亀裂や膨張を検出することができるからである。
【0068】
また、本実施形態では、検出線155a、155bは、受信コイル153と送信コイル154との間を直接かつ短絡的に接続するものとして説明したが、回転翼102dの外周面上を複数周回取り囲んだ上で、受信コイル153と送信コイル154との間を接続しても良い。
このことにより、回転翼102dの外周面上の全ての範囲で、回転翼102dの亀裂や膨張の状態を判断することができる。
【0069】
さらに、本実施形態では、検出器151は、回転翼102dの外周面上に配設されるものとして説明してきたが、回転翼102a、102b、102c・・・の取り付けられた基部周囲に配設されても良い。
この場合、永久磁石163及び計測器164は、例えば、固定翼スペーサ125a、125b、125c・・・等に配設すれば良い。
【0070】
また、本実施形態では、受信コイル153と送信コイル154とが、回転翼102dの外周面上で、同じ軸方向位置の回転対称位置に配設されるものとして説明してきたが、これに限られず、送信コイル154は、受信コイル153に対して、回転翼102dの外周面上で、異なる軸方向位置に配設されても良いし、任意の回転方向の角度を有して配置されても良い。
【0071】
この場合、送信コイル154の配置に応じて、検出コイル165の配置を変える必要がある。
また、送信コイル154と永久磁石163とが対向しなくなるため、通電信号は、ロータ軸113の回転周期に等しい周期で、計器166から制御装置に送られるようになる。
【0072】
さらに、本実施形態では、検出器151は、平面コイルとして、受信コイル153と送信コイル154の2つのみを備えるとして説明してきたが、3つ以上の平面コイルを備えても良い。永久磁石163と計測器164についても同様で、これらを1組だけ備えるとして説明したが、2組以上の永久磁石163や計測器164を備えても良い。
これにより、より短い周期で回転翼102dの亀裂や膨張の状態が判断できる。
【0073】
また、本実施形態では、検出線155a、155bは、回転翼102dの外周面に沿って密着されつつ、配線されるとして説明してきたが、回転翼102dの外周面上に蒸着し生成しても良い。また、この蒸着は、回転翼102dの外周面上に溝を形成し、その溝内に行っても良い。
従って、ターボ分子ポンプ100の製造過程において、容易な方法を選択して、検出線155a、155bを形成することが可能である。
【0074】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態である検出器151は、受信コイル153と送信コイル154とを備えていたため、少なくとも2つの平面コイルを必要としていたが、第2実施形態である検出器は、平面コイルを1つのみとして構成するものである。
【0075】
本発明の第2実施形態である検出器、計測器等の回路構成図を図3に示す。なお、図2と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
図3に示す送受信コイル253は、受信コイル153や送信コイル154と同様な平面コイルであり、回転翼102dの外周面上に配設されている。
【0076】
この送受信コイル253の巻線の(例えば)中心には、第1実施形態と同様に、検出線255が接続されている。この検出線255は、回転翼102dの外周面に沿って密着されつつ、回転翼102dの外周面を取り囲むように配線され、再び送受信コイル253の巻線の(例えば)最外周線に至るようになっている。
【0077】
また、検出線255には、充電器256が接続されている。そして、この充電器256は、所定電荷量を蓄えることのできるコンデンサ等により構成される。なお、この所定電荷量とは、ロータ軸113がおよそ半回転する期間中だけ、検出器251に電流を供給し続けることができるような電荷量をいう。
【0078】
一方、永久磁石163は、第1実施形態と同様に、ベース部129において、送受信コイル253と対向可能な位置に配設されている。
そして、検出コイル165は、ベース部129において、永久磁石163に対してロータ軸113の回転対称位置側に配設され、送受信コイル253が永久磁石163と対向してから、ロータ軸113が半回転したときに、送受信コイル253と対向可能な位置に配設されている。
【0079】
かかる構成において、検出器251を用いた場合の回転翼102dの亀裂や膨張の判断方法は、第1実施形態と同様である。
すなわち、ターボ分子ポンプ100の正常運転中、送受信コイル253は、ロータ軸113の回転に伴い、永久磁石163の形成する磁束を通過するため、送受信コイル253には、起電力が発生する。そして、この起電力により、検出器251を構成する閉ループ回路には、電流が発生し、充電器256には電荷が蓄えられる。
【0080】
その後、ロータ軸113が回転して、送受信コイル253が検出コイル165と対向する位置に近づくと、送受信コイル253は、永久磁石163の磁束の影響を受けなくなるため、検出器251内には、永久磁石163に伴う起電力が発生しなくなる。
【0081】
しなしながら、このとき、充電器256に蓄えられた電荷が検出線255に流れ出るため、検出器251内には電流が発生し、送受信コイル253は励磁される。
そして、送受信コイル253は、電流が流れている間だけその周囲に磁束を形成し、この磁束により、検出コイル165に起電力を生じさせる。検出コイル165に発生された起電力は、計器166により検出され、計器166からは通電信号が出力される。
【0082】
この通電信号は、第1実施形態と同様に、ロータ軸113の回転周期にほぼ等しい周期で出力され、この周期的な通電信号を受けた制御装置は、回転翼102dに亀裂や膨張が発生していないものとして判断する。
【0083】
一方、回転翼102dに亀裂や膨張が発生すると、第1実施形態と同様に、検出線255が切断される。
これにより、検出器251の構成していた閉ループ回路が途切れるため、ロータ軸113の回転により、充電器256には電荷が蓄えられなくなる。
【0084】
従って、送受信コイル253が検出コイル165と対向する位置に近づいても、検出器251内には、電流が発生しなくなり、結果的に送受信コイル253は励磁されなくなる。
【0085】
そして、検出コイル165にも起電力が発生しなくなるため、計器166でも、起電力が検出されなくなる。よって、計器166からは、通電信号が制御装置へ送信されなくなり、第1実施形態と同様に、制御装置は、回転翼102dに亀裂や膨張が発生したものとして判断して、ターボ分子ポンプ100を停止する。
【0086】
以上により、検出器251に用いる平面コイルを1つのみで構成しても、検出器151と同様に、ターボ分子ポンプ100の運転中に回転体103の亀裂や膨張を発見し、破壊に至る前にターボ分子ポンプ100を停止することが可能である。
よって、ターボ分子ポンプ100の製造過程において、安価で、かつ容易な方法を選択して、検出器を製造することが可能である。
【0087】
なお、本実施形態では、計測器164の検出コイル165は、送受信コイル253が永久磁石163と対向してから、ロータ軸113が半回転したときに、送受信コイル253と対向可能な位置に配設されているものとして説明したが、これに限られない。
すなわち、検出コイル165は、送受信コイル253が永久磁石163と対向してから、例えば、ロータ軸113が4分の1回転、3分の1回転したときに、送受信コイル253と対向可能な位置に配設されても良い。
【0088】
また、本実施形態では、検出器251は、充電器256を備えて構成したが、永久磁石163と検出コイル165とが同じ場所に配設されている場合には、充電器256を備えずに、送受信コイル253と検出線255のみで構成しても良い。
この場合、永久磁石163の磁束により送受信コイル253に発生した起電力は、その場で検出コイル165を励磁し、計器166で起電力が検出される。
【0089】
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
第1実施形態及び第2実施形態は、永久磁石163と計測器164とを備えて構成されるものであったが、第3実施形態は、これらを一体化して構成するものである。
本発明の第3実施形態である検出器、計測器等の回路構成図を図4に示す。なお、図2と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
【0090】
図4において、計測器364は、電磁石365と、この電磁石365に電力を供給する電池367と、電磁石365に発生する起電力等を検出可能なように接続された計器166とを備えている。
この電磁石365及び電池367は、永久磁石163の役割を果たすとともに、検出コイル165の役割も担っている。
なお、検出器351は、検出器151と同様に、2つのコイル353、354と検出線155a、155bとから構成されている。
【0091】
かかる構成において、回転翼102dの亀裂や膨張の判断方法は、第1実施形態と同様である。
すなわち、ロータ軸113の回転に伴い、電磁石365の形成する磁束をコイル353、354が通過したとき、検出器351が閉ループ回路を維持していれば、コイル353、354と電磁石365との間の相互インダクタンスを変化させ、電磁石365に生じる起電力を変化させる。
従って、電磁石365に生じる起電力の変化の有無を計器166で検知することで、回転翼102dの亀裂や膨張の判断を行うことができる。
【0092】
以上により、電磁石365を用いても、ターボ分子ポンプ100の運転中に回転体103の亀裂や膨張を発見し、破壊に至る前にターボ分子ポンプ100を停止することが可能である。
また、ターボ分子ポンプ100の製造過程において、安価で、かつ容易な方法を選択して、検出器等を製造することが可能である。
【0093】
なお、本実施形態は、コイルを2つ(コイル353、354)備えるとして説明したが、コイルは1つでも良い。
さらに、本実施形態は、電磁石365を備えるとして説明したが、これに限られず、代わりに高周波の発信コイル等を用いても良い。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、回転体に配線された検出線と、この検出線の切断を検出する切断検出手段とを備えて構成したので、運転中であっても回転体の亀裂や膨張を検出可能である。このことにより、ターボ分子ポンプが破壊に至る前に破壊の予兆である亀裂や膨張を発見でき、ポンプを停止することが可能である。そして、被害を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるターボ分子ポンプのベース部付近の部分拡大図
【図2】本発明の第1実施形態である検出器、計測器等の回路構成図
【図3】本発明の第2実施形態である検出器、計測器等の回路構成図
【図4】本発明の第3実施形態である検出器、計測器等の回路構成図
【図5】従来のターボ分子ポンプの縦断面図
【符号の説明】
100 ターボ分子ポンプ
102 回転翼
103 回転体
104 上側径方向電磁石
105 下側径方向電磁石
106A、106B 軸方向電磁石
107 上側径方向センサ
108 下側径方向センサ
109 軸方向センサ
113 ロータ軸
121 モータ
129 ベース部
151、251、351 検出器
153 受信コイル
154 送信コイル
155a、155b、255 検出線
163 永久磁石
164、364 計測器
165 検出コイル
166 計器
253 送受信コイル
256 充電器
353 コイル
365 電磁石

Claims (6)

  1. 回転体と、
    該回転体を回転駆動するモータと、
    前記回転体の外周面に沿って密着されつつ前記回転体の外周面を取り囲むように配線された検出線と、
    該検出線の切断を検出する切断検出手段と、
    該切断検出手段で検出された結果に基づいて前記回転体の亀裂及び/又は膨張を判断する判断手段とを備えたことを特徴とする真空ポンプ。
  2. 前記切断検出手段は、
    前記回転体に配設され、かつ前記検出線に接続された受信コイルと、
    前記回転体に配設され、かつ前記受信コイルと前記検出線を介して電気的に接続された送信コイルと、
    前記受信コイルと対向する位置に配置された磁石と、
    前記受信コイルが前記磁石と対向したときに前記送信コイルと対向する位置に配置された検出コイルと、
    該検出コイルに発生した起電力を検知する検知手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の真空ポンプ。
  3. 前記切断検出手段は、
    前記回転体に配設され、かつ前記検出線に接続された送受信コイルと、
    該送受信コイルと対向する位置に配設された磁石と、
    前記回転体に配設され、かつ前記送受信コイルと前記検出線を介して電気的に接続され、前記回転体の回転に伴い前記送受信コイルと前記磁石との誘導起電力により充電され、前記送受信コイルに所定時間だけ電荷を供給可能な充電器と、
    前記送受信コイルが前記磁石と対向してから前記所定時間以内に前記送受信コイルと対向する位置に配設された検出コイルと、
    該検出コイルに発生した起電力を検知する検知手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の真空ポンプ。
  4. 前記切断検出手段は、
    前記回転体に配設され、かつ前記検出線に接続された送受信コイルと、
    該送受信コイルと対向する位置に配設された磁石と、
    該磁石と同じ位置に配設された検出コイルと、
    該検出コイルに発生した起電力を検知する検知手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の真空ポンプ。
  5. 前記切断検出手段は、
    前記回転体に配設され、かつ前記検出線に接続されたコイルと、
    該コイルと対向する位置に配設された電磁石と、
    該電磁石に発生した起電力を検知する検知手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の真空ポンプ。
  6. 前記判断手段で判断された結果に基づいて運転を停止させる停止手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の真空ポンプ。
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