JP2004068120A - 金属パターン膜の製造方法 - Google Patents

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Masaaki Ishikawa
石川 真章
Toshiharu Yoshikawa
吉川 逸治
Toshikatsu Konishi
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Abstract

【課題】パターン状の金属パターン膜を安価に形成することができ、また膜特性に優れた金属パターン膜を形成することができ、さらには膜厚が薄く、ライン幅が狭いパターン状の金属パターン膜を形成することのできる、金属パターン膜の製造方法を提供する。
【解決手段】酸またはアルカリに可溶な微粒子と樹脂とを含む塗料によって基材上に塗膜を所望パターン状に形成し、次に、前記塗膜の表面に酸またはアルカリを接触させて該表面の前記微粒子を溶解するとともに、該塗膜の表面に金属触媒コロイド溶液を接触させて該表面に金属触媒を吸着させ、その後、前記金属触媒を吸着したパターン上に金属メッキ膜を形成する、金属パターン膜の製造方法。
【選択図】  なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パターン状に形成される金属パターン膜の製造方法に係わり、詳しくはディスプレイ等の電磁波遮蔽に使用可能な透光性を有する電磁遮蔽材として好適に用いられる、金属パターン膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスプレイ等に使用されている電磁波遮蔽膜(電磁波シールド膜)には、ITO等のスパッタ膜や銀等の金属スパッタ膜が用いられている。
また、最近注目されている大型ディスプレイであるプラズマディスプレイにおいては、より高い電磁波遮蔽能が必要とされている。このようなプラズマディスプレイにおける電磁波遮蔽膜としては、透明フィルム上に形成した銅箔をフォトリソプロセスによって格子状にパターン化することにより、得られるエッチングメッシュ膜が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、民生用のプラズマディスプレイテレビの普及にはトータル的なコストダウンが要求されており、電磁波遮蔽膜においてもその低価格化が要求されている。しかしながら、前記のエッチングメッシュ膜は、製造工程が多く、またエッチング条件の管理が難しいため歩留まりが悪い等の理由により、コストが高いといった問題がある。
【0004】
また、パラジウム等の無電界メッキ触媒を含むペーストをスクリーン印刷等でメッシュ状に印刷し、その上に無電界メッキによって金属を析出させる方法もある。しかし、このような方法では、無電界メッキ触媒が触媒として直接作用するのは、印刷された膜の表面に存在する触媒のみであり、膜中に存在する触媒は触媒として直接作用しない(利用されない)という問題がある。すなわち、無電界メッキ触媒としては通常パラジウム等が用いられるが、パラジウム等の無電界メッキ用触媒は高価であるため、膜中に存在する触媒が実質的に利用されないのは経済的な大きなロスとなるからである。
【0005】
また、膜表面に存在する触媒についても、予め樹脂に混合されペースト状にされ、これが印刷等によって塗布されることにより塗膜に形成されているため、触媒表面が樹脂に被覆されてしまい、触媒活性が低下してしまうといった問題があった。
さらに、触媒と樹脂との混合物で膜を形成するため、膜厚を厚くしないと膜の密着性、耐久性、良好なメッキ性が得られないといった問題もあった。
また、無機物微粒子の表面に触媒を担持させ、これを含むペーストを利用する方法もあるが、膜中に存在する触媒は触媒として直接作用しない点、触媒表面が樹脂に被覆されてしまい、触媒活性が低下してしまう点、膜厚を厚くしないと膜の密着性、耐久性、良好なメッキ性が得られない点は前記と同様である。
【0006】
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、パターン状の金属パターン膜を安価に形成することができ、また膜特性に優れた金属パターン膜を形成することができ、さらには膜厚が薄く、ライン幅が狭いパターン状の金属パターン膜を形成することのできる、金属パターン膜の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の金属パターン膜の製造方法では、酸またはアルカリに可溶な微粒子と樹脂とを含む塗料によって基材上に塗膜を所望パターン状に形成し、次に、前記塗膜の表面に酸またはアルカリを接触させて該表面の前記微粒子を溶解するとともに、該塗膜の表面に金属触媒コロイド溶液を接触させて該表面に金属触媒を吸着させ、その後、前記金属触媒を析出したパターン上に金属メッキ膜を形成することを前記課題の解決手段とした。
【0008】
この金属パターン膜の製造方法によれば、微粒子を溶解した塗膜の表面に金属触媒コロイド溶液を接触させて該表面に金属触媒を吸着させるようにしたので、金属触媒が塗膜上に露出した状態で設けられるようになり、したがって、従来の触媒と樹脂とを混合したペーストを用いた場合のように、塗膜の内部に存在して触媒作用に寄与しない触媒がなくなるため、従来に比べ金属触媒の使用量を大幅に減らすことができ、これによりパターン状の金属パターン膜を安価に形成することが可能になる。
また、金属触媒を予め樹脂に混合してペースト状にすることなく、塗膜の表面に後から金属触媒を吸着させて該金属触媒を塗膜上に露出した状態で設けるようにしたので、触媒の表面が樹脂等で覆われることがなく、したがって触媒活性の低下が防止され、これによりメッキ速度が従来より速くなり、また、ムラが無く均質で、パターン性、密着性等の膜特性の優れた金属パターン膜が製造されるようになる。
また、金属触媒を予め樹脂に混合してペースト状にすることなく、該金属触媒を塗膜上に露出した状態で設けるようにしたので、膜厚が薄く、ライン幅が狭いパターン状の金属パターン膜の形成が可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の金属パターン膜の製造方法を、実施の形態に基づいて詳しく説明する。
まず、酸またはアルカリに溶解する微粒子と樹脂とを含む塗料により、基材上に塗膜を所望パターン状に形成する。ここで、用いる基材としては特に限定されないものの、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)やPC(ポリカーボネイト)、TAC(トリアセチルセルロース)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、ガラス板等が使用できる。また、ディスプレイ等の電磁波遮蔽膜に使用する場合には、透明基材としてPETフィルムが好適に用いられる。
【0010】
また、酸またはアルカリに可溶な微粒子としては、特に限定されないものの、両性金属の化合物が好適に用いられる。具体的には、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、炭酸カルシウムが好適に使用されるが、塗料の分散性、酸、アルカリに対する溶解性の点から、特に酸化亜鉛の微粒子がより好適に用いられる。使用する微粒子の1次粒子径については、10〜100nmとするのが好ましく、20〜50nmとするのがさらに好ましい。微粒子の1次粒子径が10nm未満であると、これが酸またはアルカリによって溶解した際、塗膜表面に形成される凹部が十分な大きさとならず、後工程で金属触媒コロイド溶液を接触させた際、金属触媒コロイドが前記凹部内に良好に吸着しなくなり、結果としてアンカー効果による金属メッキ膜強度が不十分になるおそれがあるからである。一方、100nmを越えると、塗料の分散性が悪くなるからである。また、20nm以上、50nm以下であれば、塗膜表面に形成される凹部が十分な大きさとなり、かつ、塗料の分散性も良好になるからである。
【0011】
また、溶媒等も含めた塗料中の微粒子の含有量としては、1〜30wt%とするのが好ましく、5〜15wt%とするのがさらに好ましい。微粒子の含有量が1wt%未満であると、酸またはアルカリによって該微粒子が溶解した際に形成される凹部の数が十分とならず、したがって後工程で金属触媒コロイド溶液を接触させ、金属触媒コロイドを前記凹部内に吸着させた際、その吸着量が十分な量とならなくなるからである。また、含有量が30wt%を超えると、酸またはアルカリによって該微粒子が溶解した際に形成される凹部の数が多くなり過ぎ、塗膜の膜強度が弱くなってしまうからである。また、含有量が5wt%以上、15wt%以下であれば、形成される凹部の数が良好な範囲となるからである。
【0012】
塗料に使用する樹脂としては、メッキ浴に対して耐性を有し、かつ耐薬品性があり、前記基材に対して良好な密着強度が得られれば特に限定されることなく、種々のものが使用可能である。例えば、エチルセルロース、プロピルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルブチラール、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂等があげられる。特に耐薬品性の点からは、エチルセルロースが好適とされる。
【0013】
塗料中における樹脂の含有量としては、0.5〜15wt%とするのが好ましく、1〜8wt%とするのがさらに好ましい。樹脂の含有量が0.5wt%未満であると、塗料の分散性が悪くなり、膜強度も弱くなってしまうからであり、含有量が15wt%を越えると、酸またはアルカリによって前記微粒子が溶解することによる、膜表面での凹部の形成が起こりにくくなるからである。また、1wt%以上、8wt%以下であると、膜強度が強くなり、かつ凹部の形成も良好に起きるようになるからである。
【0014】
また、前記微粒子と樹脂との比率については、重量比で90:10〜60:40の範囲とするのが好ましく85:15〜75:25の範囲とするのがさらに好ましい。微粒子の比率が90:10を越えると、塗料の基材に対する密着強度が弱くなる傾向にあり、また透明基材を用いた場合に透過率も低下する傾向にあるからである。逆に微粒子の比率が60:40未満であると、酸またはアルカリによって前記微粒子が溶解した際に凹部の形成が十分に起こらず、したがって後工程で金属触媒コロイド溶液を接触させた際、金属触媒コロイドが塗膜上に十分吸着しなくなり、無電界メッキが良好に行えなくなるおそれがあるからである。また、微粒子の比率が85:15以下、75:25以上であると、塗料の基材に対する密着強度が強くなり、かつ凹部の形成も十分に起こるようになるからである。
【0015】
一方、溶剤については、前記微粒子の分散が可能であり、前記樹脂を溶解可能であれば特に限定されることなく種々のものが使用可能である。例えば、トルエン、キシレン等の芳香族系、シクロヘキサノン等の環化脂肪族系、メチルエチルケトン(MEK)等のケトン系、イソプロピルアルコール、α−テルピネオール等のアルコール系などの溶剤が使用可能である。また、前記微粒子の分散をしやすくするため、リン酸エステル系の分散剤等を添加しても良い。
【0016】
このようにして調整された塗料を基材上に塗布する際の塗布パターン、すなわち所望パターンとしては、特に限定されないものの、例えば、格子状(メッシュ状)、ハニカム状等が採用される。
また、このようなパターン状の塗膜の基材上への形成方法としては、特に限定されないものの、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷等の各種印刷法が好適に採用される。
【0017】
次に、このようにしてパターン状の塗膜を形成した基材を、酸あるいはアルカリの溶液中に浸漬する、または、酸あるいはアルカリの溶液をパターン状に形成された塗膜の表面にスプレーコートあるいはスピンコートするなどにより、塗膜の表面に酸またはアルカリを接触させ、該表面の前記微粒子を溶解する。
【0018】
使用可能な酸としては、特に限定されないものの、例えば、塩酸、硫酸等が挙げられる。溶液中の酸の含有量としては、1〜20wt%とするのが好ましく、5〜15wt%とするのがさらに好ましい。含有量が1wt%未満であると、前記微粒子の溶解、すなわち凹部の形成が十分に進行しないからであり、含有量が20wt%を越えると、前記微粒子が過度に溶解し、膜強度が弱くなってしまうからである。また、含有量が5wt%以上、15wt%以下であれば、凹部の形成が十分に起こり、膜強度も良好になるからである。
【0019】
また、使用可能なアルカリとしては、特に限定はされないものの、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。溶液中のアルカリの含有量としては、1〜10wt%とするのが好ましく、3〜5wt%とするのがさらに好ましい。含有量が1wt%未満であると、前記微粒子の溶解、すなわち凹部の形成が十分に進行しないからであり、含有量が10wt%を越えると、前記微粒子が過度に溶解し、膜強度が弱くなってしまうからである。また、含有量が3wt%以上、5wt%以下であれば、凹部の形成が十分に起こり、膜強度も良好になるからである。
【0020】
また、塗膜を形成した基材を酸あるいはアルカリの溶液中に浸漬することで処理する場合、その浸漬時間としては、1〜10分間とするのが好ましく、3〜5分間とするのがさらに好ましい。浸漬時間が1分未満であると、前記微粒子の溶解、すなわち凹部形成があまり進行せず、浸漬時間が10分を越えると、前記微粒子が過度に溶解し、膜強度が弱くなってしまうからである。また、3分以上、5分以下とすれば、凹部の形成が十分に起こり、膜強度も良好になるからである。
このようにして塗膜の表面に酸またはアルカリを接触させることにより、パターン状に形成した塗膜の表面に存在する微粒子を溶出(溶解)し、塗膜表面に微細な凹部を形成して該塗膜表面に微細な凹凸を形成することができる。
【0021】
次いで、このようにして微粒子を塗膜から溶解した基材を金属触媒コロイド溶液中に浸漬し、または該基材表面に金属触媒コロイド溶液をスプレーコートあるいはスピンコートすることにより、パターン状に形成した塗膜表面に金属触媒コロイド溶液を接触させ、該表面に金属触媒コロイドを吸着させる。
用いる金属触媒コロイド溶液としては、該溶液中の金属の含有量が0.0001〜0.2g/Lであるのが好ましく、0.0004〜0.1g/Lであるのがさらに好ましい。含有量が0.0001g/L未満であると、金属触媒コロイドの吸着量が少なくなってしまい、含有量が0.2g/Lを越えると、金属触媒コロイドが多くなり過ぎてコスト高を招いてしまうからである。また、含有量が0.0004g/L以上、0.1g/L以下であれば、金属触媒コロイドの吸着量が十分となり、かつコスト高も抑えることができるからである。
【0022】
また、このような金属触媒コロイド溶液として具体的には、PdCl −SnCl 溶液が好ましく、PdCl −SnCl ―塩酸酸性溶液がさらに好ましい。
基材を金属触媒コロイド溶液中に浸漬することによって処理する場合、その浸漬時間としては、1〜10分とするのが好ましく、2〜5分とするのがさらに好ましい。浸漬時間が1分未満であると、金属触媒コロイドの吸着量が少なくなってしまい、浸漬時間が10分を越えると、吸着量については問題ないものの生産性が低下してしまうからである。また、2分以上、5分以下にすれば、吸着量についても生産性についても問題なく処理を行うことができるからである。
【0023】
このようにして、基材上に形成したパターン状の塗膜表面に金属触媒コロイド溶液を接触させることにより、塗膜表面に形成した凹部に金属触媒コロイドを吸着させることができる。また、金属触媒コロイド溶液として例えば前記塩酸酸性溶液(PdCl −SnCl ―塩酸酸性溶液)を使用すれば、微粒子の溶解による塗膜表面の凹部形成を同時に行なうことができる。したがって、本工程によって前工程、すなわち酸あるいはアルカリの溶液に接触させて微粒子を溶解し、塗膜表面に凹部を形成する工程を兼ねることもできる。
【0024】
次いで、このようにして金属触媒コロイドが吸着した基材を、酸あるいはアルカリの溶液中に浸漬する、または、酸あるいはアルカリの溶液をスプレーコートあるいはスピンコートするなどにより、金属触媒コロイドが吸着した塗膜表面に酸またはアルカリを接触させ、金属触媒以外の不要成分を除去する。
【0025】
この工程で使用可能な酸としては、特に限定はされないものの、例えば硫酸等が挙げられる。溶液中の酸の含有量としては、1〜20wt%とするのが好ましく、5〜15wt%とするのがさらに好ましい。含有量が1wt%未満であると、印刷膜(塗膜)表面に吸着した不要な化合物を十分に溶解することができなくなるからである。また、含有量が20wt%を越えると、基材へのダメージが懸念されるからである。また、含有量が5wt%以上、15wt%以下であると、印刷膜(塗膜)表面に吸着した不要な化合物の除去を良好に行うことができ、かつ、基材へのダメージも抑えられるからである。
【0026】
また、使用可能なアルカリとしては、特に限定はされないものの、例えば、水酸化カリウム等が挙げられる。溶液中のアルカリの含有量としては、1〜10wt%とするのが好ましく、3〜5wt%とするのがさらに好ましい。含有量が1wt%未満であると、印刷膜(塗膜)表面に吸着した不要な化合物を十分に溶解することができなくなるからである。また、含有量が10wt%を越えると、基材へのダメージが懸念されるからである。また、含有量が3wt%以上、5wt%以下であると、印刷膜(塗膜)表面に吸着した不要な化合物の除去を良好に行うことができ、かつ、基材へのダメージも抑えられるからである。
【0027】
また、塗膜上に金属触媒コロイドを吸着した基材を、酸あるいはアルカリの溶液中に浸漬することで処理する場合、その浸漬時間としては、1〜10分間とするのが好ましく、2〜5分間とするのがさらに好ましい。浸漬時間が1分未満であると、印刷膜(塗膜)表面に吸着した不要な化合物を十分に溶解することができなくなるからである。また、浸漬時間が10分を越えると、基材へのダメージが懸念されるからである。また、浸漬時間が2分以上、5分以下であると、印刷膜(塗膜)表面に吸着した不要な化合物の除去を良好に行うことができ、かつ、基材へのダメージも抑えられるからである。
【0028】
このようにして金属触媒を吸着した塗膜の表面を、酸またはアルカリと接触させることにより、塗膜(印刷膜)の表面に吸着した不要な化合物を溶解することができる。そして、これにより後工程である無電界メッキを、良好に行うことができるようになる。
【0029】
以下、前記の金属触媒コロイド溶液として、PdCl −SnCl 溶液を用いる場合を例にして、ここでの処理工程を具体的に説明する。
パターン状の塗膜を形成した基材を、前述したように酸あるいはアルカリに接触させ、前記微粒子を溶解して塗膜の表面に凹部を形成した後、この基材をPdCl −SnCl 溶液中に浸漬し、あるいはこの基材表面にPdCl −SnCl 溶液をスプレーコートまたはスピンコートすることにより、パターン状の塗膜表面にPdCl −SnCl 溶液を接触させる。ここで、PdCl −SnCl 溶液としては、その塩酸酸性混合溶液、すなわちPdCl−SnCl −塩酸酸性溶液を用いるのが好ましく、その場合には、前述したように酸あるいはアルカリの溶液に接触させて微粒子を溶解し、塗膜表面に凹部を形成する前工程を本工程で兼ねることができる。
【0030】
このようなPdCl −SnCl −塩酸酸性溶液としては、そのPdCl の含有量を0.0001〜0.2g/Lとするのが好ましく、0.0004〜0.1g/Lとするのがさらに好ましい。含有量が0.0001g/L未満であると、溶液中でのPdコロイド(金属触媒コロイド)の生成量が少なくなって塗膜に吸着される金属触媒の量が少なくなってしまうからであり、含有量が0.2g/Lを越えると、Pdコロイドの生成量が多くなり過ぎてコスト高を招いてしまうからである。また、含有量が0.0004g/L以上、0.1g/L以下であれば、Pdコロイドの生成量が十分となり、かつコスト高も抑えることができるからである。
【0031】
また、SnCl の含有量については、0.015〜30g/Lとするのが好ましく、0.03〜20g/Lとするのがさらに好ましい。含有量が0.015g/L未満であると、還元反応があまり進行せず、溶液中でのPdコロイドの生成量が少なくなってしまうからであり、含有量が30g/Lを越えると、逆にPd−Snの錯体が形成され、溶液中でコロイドが生成しなくなってしまうからである。また、0.03g/L以上、20g/L以下であると、溶液中でのPdコロイドの生成量が十分となるからである。
【0032】
また、塩酸の含有量については、100〜400ml/Lとするのが好ましく、200〜300ml/Lとするのがさらに好ましい。含有量が100ml/L未満であると、Pdコロイドが安定化しないからであり、含有量が400ml/Lを越えると、基材へのダメージが懸念されるからである。また、200ml/L以上、300ml/L以下であると、Pdコロイドが安定化し、かつ基材へのダメージも抑えられるからである。
【0033】
また、基材をPdCl −SnCl −塩酸酸性溶液中に浸漬することによって処理する場合、その浸漬時間としては、1〜10分とするのが好ましく、2〜5分とするのがさらに好ましい。浸漬時間が1分未満であると、Pdコロイドの吸着量が少なくなってしまい、浸漬時間が10分を越えると、吸着量については問題ないものの生産性が低下してしまうからである。また、2分以上、5分以下にすれば、吸着量についても生産性についても問題なく処理を行うことができるからである。
【0034】
このようにして、基材上に形成したパターン状の塗膜表面にPdCl −SnCl 溶液(PdCl −SnCl −塩酸酸性溶液)を接触させることにより、塗膜表面に形成した凹部に金属触媒であるPdを吸着させることができる。また、塩酸酸性溶液を使用した場合には、塗膜表面の凹部形成を同時に行なうことができるので、前工程(酸またはアルカリに接触させ、塗膜表面の微粒子を溶解する工程)を省略することができるのは前述したとおりである。
【0035】
次いで、このようにしてPdコロイドが吸着した基材を、酸あるいはアルカリの溶液中に浸漬する、または、酸あるいはアルカリの溶液をスプレーコートあるいはスピンコートするなどにより、Pdコロイドを吸着した塗膜表面に酸またはアルカリを接触させ、錫化合物等のPd以外の不純物を除去する。
【0036】
この工程で使用可能な酸としては、特に限定はされないものの、例えば硫酸等が挙げられる。溶液中の酸の含有量としては、1〜20wt%とするのが好ましく、5〜15wt%とするのがさらに好ましい。含有量が1wt%未満であると、印刷膜(塗膜)表面に吸着した不要な錫化合物を十分に溶解することができなくなるからである。また、含有量が20wt%を越えると、基材へのダメージが懸念されるからである。また、含有量が5wt%以上、15wt%以下であると、不要な錫化合物を十分に溶解することができ、基材へのダメージも抑えられるからである。
【0037】
また、使用可能なアルカリとしては、特に限定はされないものの、例えば、水酸化カリウム等が挙げられる。溶液中のアルカリの含有量としては、1〜10wt%とするのが好ましく、3〜5wt%とするのがさらに好ましい。含有量が1wt%未満であると、印刷膜(塗膜)表面に吸着した不要な錫化合物を十分に溶解することができなくなるからである。また、含有量が10wt%を越えると、基材へのダメージが懸念されるからである。また、含有量が3wt%以上、5wt%以下であると、不要な錫化合物を十分に溶解することができ、基材へのダメージも抑えられるからである。
【0038】
また、塗膜上にPdコロイドを吸着した基材を、酸あるいはアルカリの溶液中に浸漬することで処理する場合、その浸漬時間としては、1〜10分間とするのが好ましく、2〜5分間とするのがさらに好ましい。浸漬時間が1分未満であると、印刷膜(塗膜)表面に吸着した不要な錫化合物を十分に溶解することができなくなるからである。また、浸漬時間が10分を越えると、基材へのダメージが懸念されるからである。また、浸漬時間が2分以上、5分以下であると、不要な錫化合物を十分に溶解することができ、基材へのダメージも抑えられるからである。
【0039】
このようにしてPdコロイドを吸着した塗膜の表面を、酸またはアルカリと接触させることにより、塗膜(印刷膜)の表面に吸着した不要な錫化合物を溶解することができる。そして、これにより後工程である無電界メッキを、良好に行うことができるようになる。
【0040】
次いで、前記基材を無電界金属メッキ浴中に浸漬し、パターン膜上に吸着された金属触媒(Pd)を核にしてパターン膜上にのみ選択的に金属メッキ膜を析出させる。析出させる金属としては、Cu、Ni、Au、Cr等が挙げられる。そして、最後に必要に応じて電気メッキを行うことにより、得られる電磁波遮蔽膜をさらに高導電率のものに形成する。
【0041】
このような金属パターン膜の製造方法によれば、微粒子を溶解した塗膜の表面に金属触媒コロイド溶液を接触させて該表面に金属触媒を吸着させたので、金属触媒が塗膜上に露出した状態で設けられるようになり、したがって、従来の触媒と樹脂とを混合したペーストを用いた場合のように、塗膜の内部に存在して触媒作用に寄与しない触媒がなくなるため、従来に比べ金属触媒の使用量を大幅に減らすことができ、これによりパターン状の金属パターン膜を安価に形成することができる。
【0042】
また、金属触媒を予め樹脂に混合してペースト状にすることなく、塗膜の表面に後から金属触媒を吸着させて該金属触媒を塗膜上に露出した状態で設けるようにしたので、触媒の表面が樹脂等で覆われることがなく、したがって触媒活性の高い触媒層が得られ、これによりメッキ速度を速くすることができ、また、ムラが無く均質で、パターン性、密着性等の膜特性の優れた金属パターン膜を製造することができる。
【0043】
また、従来のように金属触媒と樹脂とを混合してペースト状にして用いた場合、金属触媒の金属と樹脂とが混合されてなる塗膜は、基材との密着性を得るため、また塗膜としての耐久性、安定性、良好なメッキ性を得るため、ある程度の膜厚とライン幅とが必要となる。例えば、金属触媒と樹脂との混合ペーストを用いてスクリーン印刷でパターンを形成する従来の場合、形成する塗膜の膜厚の限界(下限値)は6〜7μm、ライン幅の限界(下限値)は30μmであり、それ以下の膜厚あるいはライン幅のパターンを得ることは困難であった。
【0044】
一方、本発明の製造方法によれば、塗膜中には金属触媒が含有されないため、塗膜と基材との密着性が良好になり、したがって膜厚を薄くでき、またライン幅も狭くすることができる。すなわち、本発明の製造方法によれば、膜厚を0.2〜1μm、さらには0.3〜0.5μm、またライン幅を20μm以下、例えば4〜15μm、さらには10〜15μmといったパターンを形成することができる。また、膜厚を薄くすることができることにより、印刷等によるパターンの形成時に塗料のダレが発生せず、シャープなパターンを得ることができる。
【0045】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されないのはもちろんである。
(実施例1)
[塗料の作製]
1次粒子径が30〜40nmの酸化亜鉛粉末10g、リン酸エステル系分散剤1.2gを酢酸セロソルブ83.6g中に入れ、サンドミル等により酸化亜鉛分散液を作製した。次いで、ホモジナイザー等を使用し、ポリエステル系樹脂1.7gを前記分散液中に溶解させて塗料を作製した。
[電磁波遮蔽膜の作製]
前記の塗料を用い、フレキソ印刷法によってPETフィルム(基材)上にL/S=20/230μmのメッシュパターンを形成した。次に、このPETフィルムを100℃で5分間乾燥した。乾燥後の印刷膜の厚みは0.5μmであった。次いで、塩酸10wt%水溶液中に5分間浸積した。水洗後、このPETフィルムをPdCl −SnCl −塩酸酸性混合溶液(PdCl ;0.1g/L、SnCl ;7g/L、HCl;200ml/L)中に、室温で3分間浸積した。次いで、このPETフィルムを水洗した後、硫酸10wt%水溶液中に室温で3分間浸積した。
さらに水洗した後、このPETフィルムを奥野製薬社製の無電解銅メッキ液「OPC−750」中に20℃で30分間浸漬し、そのメッシュパターン印刷膜上に銅を析出させ、電磁波遮蔽膜の作製した。
得られた金属メッシュ膜(金属パターン膜)を調べたところ、L/S=20/230μmであり、表面抵抗値は0.2Ω/□、透過率は82%であった。また、メッキ後の印刷膜と金属膜とを合わせた膜厚は2μmであった。印刷膜厚を薄くすることができるため、インクのダレによる交点部の太りは生じなかった。
【0046】
(実施例2)
[塗料の作製]
酸化亜鉛粉末の代わりに1次粒子径が20〜30nmの酸化アルミニウム粉末を使用した以外は、実施例1と同様にして塗料を作製した。
[電磁波遮蔽膜の作製]
前記の塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして電磁波遮蔽膜の作製を行った。100℃で5分間乾燥した後の印刷膜の厚みは0.5μmであった。
得られた金属メッシュ膜(金属パターン膜)を調べたところ、L/S=20/230μmであり、表面抵抗値は0.2Ω/□、透過率は82%であった。また、メッキ後の印刷膜と金属膜とを合わせた膜厚は2μmであった。印刷膜厚を薄くすることができるため、インクのダレによる交点部の太りは生じなかった。
【0047】
(実施例3)
[塗料の作製]
1次粒子径が30〜40nmの酸化亜鉛粉末150gと、エチルセルロース78gをα−テルピネオール772gに溶解した溶液とを混合して混合液とし、さらにこの混合液を三本ロールミルにて分散させ、インクを作製した。
[電磁波遮蔽膜の作製]
前記のインクを用い、スクリーン印刷法によってPETフィルム上にL/S=30/220μmのメッシュパターンを形成した。60℃で5分間乾燥した後の印刷膜の厚みは2μmであった。その後、塩酸10wt%水溶液中に5分間浸積した。水洗後、このPETフィルムをPdCl −SnCl −塩酸酸性混合溶液(PdCl ;0.1g/L、SnCl ;7g/L、HCl;200ml/L)中に、室温で3分間浸積した。次いで、このPETフィルムを水洗した後、硫酸10wt%水溶液中に室温で3分間浸積した。
さらに水洗した後、このPETフィルムを奥野製薬社製の無電解銅メッキ液「OPC−750」中に20℃で30分間浸漬し、そのメッシュパターン印刷膜上に銅を析出させた。
得られた金属メッシュ膜(金属パターン膜)を調べたところ、L/S=30/220μmであり、表面抵抗値は0.2Ω/□、透過率は78%であった。また、メッキ後の印刷膜と金属膜とを合わせた膜厚は4μmであり、印刷膜厚が比較的薄いため、インクのダレによる交点部の太りはあまり生じなかった。
【0048】
(実施例4)
[塗料の作製]
実施例1と同様にして塗料を作製した。
[電磁波遮蔽膜の作製]
前記の塗料を用い、オフセット印刷法によってPETフィルム上にL/S=15/235μmのメッシュパターンを形成した。100℃で5分間乾燥した後の印刷膜の厚みは0.5μmであった。その後、塩酸10wt%水溶液中に5分間浸積した。水洗後、このPETフィルムをPdCl −SnCl −塩酸酸性混合溶液(PdCl ;0.1g/L、SnCl ;7g/L、HCl;200ml/L)中に、室温で3分間浸積した。次いで、このPETフィルムを水洗した後、硫酸10wt%水溶液中に室温で3分間浸積した。
さらに水洗した後、このPETフィルムを奥野製薬社製の無電解銅メッキ液「OPC−750」中に20℃で10分間浸漬し、そのメッシュパターン印刷膜上に銅を析出させた。得られた金属メッシュ膜の表面抵抗値を調べたところ、10Ω/□であった。
その後、奥野製薬社製の硫酸銅浴を使用して20Aで5分間電気銅メッキを行い、電磁波遮蔽膜の作製した。
得られた金属メッシュ膜(金属パターン膜)を調べたところ、L/S=15/235μmであり、表面抵抗値は0.1Ω/□、透過率は82%であった。また、メッキ後の印刷膜と金属膜とを合わせた膜厚は3μmであった。印刷膜厚を薄くすることができるため、インクのダレによる交点部の太りは生じなかった。
【0049】
(比較例1)
[ペーストの作製]
Pd触媒を吸着したアルミナ粉末150gと、エチルセルロース78gをα−テルピネオール750gに溶解した溶液とを混合して混合液とし、さらにこの混合液を三本ロールミルにて分散させ、ペーストを作製した。
[電磁波遮蔽膜の作製]
前記のペーストを用い、スクリーン印刷法によってPETフィルム上にL/S=30/220μmのメッシュパターンを形成した。次に、このPETフィルムを60℃で5分間乾燥した。乾燥後の印刷膜の厚みは6μmであった。さらに奥野製薬社製の無電解銅メッキ液「OPC−750」中に20℃で1時間浸漬し、メッシュパターン上に銅を析出させ、電磁波遮蔽膜の作製した。
得られた金属メッシュ膜(金属パターン膜)を調べたところ、L/S=30/220μmであり、表面抵抗値は0.2Ω/□、透過率は78%であった。また、メッキ後の印刷膜と金属膜とを合わせた膜厚は8μmであり、印刷膜厚が厚いためインク(ペースト)のダレによる交点部の太りが生じていた。
【0050】
(比較例2)
[ペーストの作製]
比較例1と同様にして塗料を作製した。
[電磁波遮蔽膜の作製]
前記のペーストを用い、スクリーン印刷法によってPETフィルム上にL/S=30/220μmのメッシュパターンを形成した。次に、このPETフィルムを60℃で5分間乾燥した。乾燥後の印刷膜の厚みは6μmであった。さらに奥野製薬社製の無電解銅メッキ液「OPC−750」中に20℃で30分間浸漬し、メッシュパターン上に銅を析出させ、電磁波遮蔽膜を作製した。
得られた金属メッシュ膜(金属パターン膜)を調べたところ、L/S=30/220μmであり、表面抵抗値は0.5Ω/□、透過率は78%であった。また、メッキ後の印刷膜と金属膜とを合わせた膜厚は7μmであった。メッキ時間が短いため、良好なメッキ膜が得られず、表面抵抗値も0.5Ω/□と高くなった。プラズマディスプレイ用の電磁波遮材としては、表面抵抗値が0.2Ω/□以下である必要があり、比較例2で得られた金属メッシュ膜は、プラズマディスプレイ用の電磁波遮蔽膜としての用途には不適であった。また、印刷膜厚が厚いためインク(ペースト)のダレによる交点部の太りが生じていた。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の金属パターン膜の製造方法は、微粒子を溶解した塗膜の表面に金属触媒コロイド溶液を接触させて該表面に金属触媒を吸着させるようにした方法であるから、金属触媒が塗膜上に露出した状態で設けられるようになり、したがって、従来の触媒と樹脂とを混合したペーストを用いた場合のように、塗膜の内部に存在して触媒作用に寄与しない触媒がなくなるため、従来に比べ金属触媒の使用量を大幅に減らすことができ、これによりパターン状の金属パターン膜を安価に形成することができる。
また、金属触媒を予め樹脂に混合してペースト状にすることなく、塗膜の表面に後から金属触媒を吸着させて該金属触媒を塗膜上に露出した状態で設けるようにしたので、触媒の表面が樹脂等で覆われることがなく、したがって触媒活性の低下が防止され、これによりメッキ速度が従来より速くなり、また、ムラが無く均質で、パターン性、密着性等の膜特性の優れた金属パターン膜を製造することができる。
また、金属触媒を予め樹脂に混合してペースト状にすることなく、該金属触媒を塗膜上に露出した状態で設けるようにしたので、膜厚が薄く、ライン幅が狭いパターン状の金属パターン膜を形成することができる。
【0052】
そして、このようなことから、印刷法という短工程かつ安価なプロセスでメッシュパターンなどの所望パターンを形成し、新規のメッキプロセスで金属を選択的にパターン上のみ析出させることにより、従来のエッチングメッシュ膜より低コストな電磁波遮蔽膜を提供することができる。

Claims (2)

  1. 酸またはアルカリに可溶な微粒子と樹脂とを含む塗料によって基材上に塗膜を所望パターン状に形成し、
    次に、前記塗膜の表面に酸またはアルカリを接触させて該表面の前記微粒子を溶解するとともに、該塗膜の表面に金属触媒コロイド溶液を接触させて該表面に金属触媒を吸着させ、
    その後、前記金属触媒を吸着したパターン上に金属メッキ膜を形成することを特徴とする金属パターン膜の製造方法。
  2. 前記酸またはアルカリに可溶な微粒子が、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、炭酸カルシウムのうちから選択された1種あるいは2種以上であることを特徴とする請求項1記載の金属パターン膜の製造方法。
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