JP2004067623A - 防臭剤組成物及びエアゾール型防臭剤 - Google Patents
防臭剤組成物及びエアゾール型防臭剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004067623A JP2004067623A JP2002231845A JP2002231845A JP2004067623A JP 2004067623 A JP2004067623 A JP 2004067623A JP 2002231845 A JP2002231845 A JP 2002231845A JP 2002231845 A JP2002231845 A JP 2002231845A JP 2004067623 A JP2004067623 A JP 2004067623A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deodorant
- zeolite
- antibacterial
- aerosol
- composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
【課題】除菌効果を有する抗菌性ゼオライトの噴射剤に対する分散性を向上させることができ、特にエアゾールスプレーとした場合に目詰まりなどの噴射異常を起こさずにスムーズに噴射することができる防臭剤組成物及び該組成物を含有したエアゾール型防臭剤を提供すること。
【解決手段】イオン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性金属イオンで置換したゼオライトと、シリコーンパウダーを含有することを特徴とする防臭剤組成物及び前記防臭剤組成物を含有することを特徴とするエアゾール型防臭剤とする。
【解決手段】イオン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性金属イオンで置換したゼオライトと、シリコーンパウダーを含有することを特徴とする防臭剤組成物及び前記防臭剤組成物を含有することを特徴とするエアゾール型防臭剤とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は防臭剤組成物及びエアゾール型防臭剤に関する。より詳しくは、除菌効果を有する抗菌性ゼオライトの噴射剤に対する分散性を向上させることができ、特にエアゾールスプレーとした場合に目詰まりなどの噴射異常を起こさずにスムーズに噴射することができる防臭剤組成物及び該組成物を含有したエアゾール型防臭剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
防臭剤は、不快な体臭の発散や不快な体臭の原因である汗の分泌を防止或いは消滅するために用いられる。また、防臭剤は、靴や足の特定のにおい物質に対する中和反応によりその物質の性質を変えることでにおいを消滅するために用いられる。防臭剤の製品形態は液体、クリーム、パウダー、スティック、エアゾール等の種々の形態で使用されている。
【0003】
人体用防臭剤としては、収斂剤を含有するものや殺菌剤を含有するものが知られている。
収斂剤を含有する人体用防臭剤は、強力な収斂作用を有する収斂剤の働きにより、汗口のタンパク質を凝固・閉塞してエクリン腺やアポキリン腺からの発汗を抑制することで、間接的に体臭を防止することができる。収斂剤としては、例えば、酸化亜鉛、スルホ石炭酸亜鉛、クエン酸、タンニン酸、または各種アルミニウム化合物などがよく用いられる。
【0004】
また細菌が汗を分解することで臭気が発生することが知られており、殺菌剤を含有する人体用防臭剤は、殺菌剤の働きにより細菌の発育を防ぎ、汗の分解を防ぐことで体臭を直接防止することができる。殺菌剤としては、例えば、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、ハロカルバン等が用いられている。
【0005】
さらに化粧料に用いることができる殺菌剤、或いは殺菌剤を含有した防臭剤に関する技術としては、以下に例示するものが知られている。
特開昭60−174707号公報や特開昭60−178810号公報には、ゼオライトのイオン交換可能なイオンと、銀、銅、亜鉛などの抗菌性金属イオンをイオン交換させた抗菌性ゼオライトを含有する防臭化粧料や頭髪用化粧料が開示されている。
また、前記した抗菌性ゼオライトに比べて皮膚刺激性を低減しかつ殺菌効果に優れた殺菌剤として、特公平7−42220号公報にはゼオライトのイオン交換可能なイオンの一部又は全部を、銀,銅,亜鉛などの抗菌性金属イオン及びアンモニウムイオンでイオン交換させた抗菌性ゼオライトを含有する防腐剤が開示されている。
さらに、特開平8−26955号公報には、ゼオライトのイオン交換可能なイオンを、抗菌性金属イオン及びアンモニウムイオンでイオン交換した抗菌性ゼオライトを含有する防臭化粧料が、また特開平8−26956号公報には、ゼオライトのイオン交換可能なイオンを、抗菌性金属イオンでイオン交換した抗菌性ゼオライトを含有する防臭化粧料が、それぞれ開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の抗菌性ゼオライトを身体や靴中に均一に分散させるためには、スプレー状のエアゾール剤型に調製することが望ましい。そして、防臭効果を持続させるためには有効成分である抗菌性ゼオライトの身体や靴等に対する付着性が要求される。
抗菌性ゼオライトの付着性を向上するためには、油性成分等の付着能の高い成分を共に配合することが考えられるが、使用時のべたつきや、乾燥性に劣るといった問題があった。
また付着性を向上するとともに、防臭剤組成物の乾燥性を向上するために、低級アルコール類を用いることが考えられる。しかしながら、防臭剤組成物に低級アルコールを配合すると、有効成分である抗菌性ゼオライトの分散性に劣り、エアゾール型の剤型とした場合に、目詰まりが生じて噴射異常を起こすといった問題を有していた。特に、防臭剤組成物を速乾性とするために低級アルコールを高濃度配合すると、目詰まりが生じて噴射異常を起こすといった問題が顕著に生じた。
【0007】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされてものであって、除菌効果を有する抗菌性ゼオライトをエアゾール剤型に調製した場合に、抗菌性ゼオライトの噴射剤に対する分散性に優れ、しかも目詰まりなどの噴射異常を起こさずにスムーズにエアゾールスプレーとして噴射することができ、使用上の不備が生じることがない防臭剤組成物及び該組成物を含有するエアゾール型防臭剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、請求項1に係る発明は、イオン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性金属イオンで置換したゼオライトと、シリコーンパウダーを含有することを特徴とする防臭剤組成物に関する。
請求項2に係る発明は、前記シリコーンパウダーが、架橋型シリコーン末及び/又は(ジメチコン/ビニルメチコン/メチコン)クロスポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の防臭剤組成物に関する。
請求項3に係る発明は、更に、低級アルコールを含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の防臭剤組成物に関する。
請求項4に係る発明は、前記請求項1乃至3のいずれかに記載の防臭剤組成物を含有することを特徴とするエアゾール型防臭剤に関する。
請求項5に係る発明は、低級アルコールの含有量が、防臭剤組成物中30重量%以上であることを特徴とする請求項4に記載のエアゾール型防臭剤に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係る防臭剤組成物には、必須成分として、イオン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性金属イオンで置換したゼオライトと、シリコーンパウダーを含有する。かかる構成を採用することで、使用時にべたつきが無く、さらさらとしており使用感が良く、しかも噴射剤と混合した際に抗菌性ゼオライトの分散性が向上し、噴射不良を起こさず問題なく使用することができる。
【0010】
本発明の第一の必須成分は、イオン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性金属イオンで置換したゼオライト(以下、抗菌性ゼオライトという。)である。即ち、一般式
XM2/nO・Al2O3・YSiO2・ZH2O
(式中、Mはイオン交換可能なイオンを、nは原子価を表す。X、Y、Zは各成分のモル比を表す。)
で表されるアルミノケイ酸塩であるゼオライトに、イオン交換により抗菌性金属イオンを担持させたものである。ここで用いるゼオライトは天然ゼオライト及び合成ゼオライトのいずれも用いることができ、例えば、A−型ゼオライト、X−型ゼオライト、Y−型ゼオライト、T−型ゼオライト、高シリカゼオライト、ソーダライト、モルデナイト、アナルサイム、クリノプチロライト、チャバサイト、エリオナイトなどを例示することができる。
【0011】
上記ゼオライト中のイオン交換可能なイオンとしては、ナトリウムイオン、カルシウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、鉄イオンなどを例示することができる。また、抗菌性金属イオンとしては、銀,銅,亜鉛,水銀,錫,鉛,ビスマス,カドミウム,クロム,タリウムのイオンが挙げられ、好ましくは銀,銅,亜鉛のイオンが挙げられる。
【0012】
抗菌性ゼオライト中の抗菌性金属イオンの含有量は、抗菌性の観点からゼオライト中0.1〜15重量%程度含有するのが好ましい。
また、抗菌性ゼオライトの粒径は特に限定されないが、平均粒径が20μm以下のものを用いるのが好ましく、10μm以下のものがより好ましい。この理由は、平均粒径が20μmを超えると使用感に劣るために、また、エアゾール型防臭剤に用いる場合にはバルブの目詰まりが生じることがあるために好ましくないからである。
【0013】
抗菌性ゼオライトの含有量は特に限定されないが、防臭剤組成物全量中、0.01〜10重量%、好ましくは0.03〜2重量%とされる。この理由は、0.01重量%未満の含有量の場合、殺菌効果が得られず、また10重量%を超えて含有してもそれ以上の殺菌効果が得られず、いずれの場合も好ましくないからである。
【0014】
尚、本発明の抗菌性ゼオライトの製造方法としては、例えば、特開平8−26955号公報に記載の方法により得ることができる。また本発明で用いることのできる市販の抗菌性ゼオライトとしては、例えば、商品名「ゼオミック AJ−10」((株)シナネンゼオミック社製)等を例示することができる。
【0015】
本発明における第二の必須成分は、シリコーンパウダーである。用いられるシリコーンパウダーとしては、架橋型シリコーン末、(ジメチコン/ビニルメチコン/メチコン)クロスポリマー等を例示することができ、架橋型シリコーン末及び/又は(ジメチコン/ビニルメチコン/メチコン)クロスポリマーを使用することが好ましい。
【0016】
シリコーンパウダーの含有量は特に限定されないが、防臭剤組成物全量中、0.01〜7重量%、好ましくは0.05〜2重量%とされる。この理由は、0.01重量%未満の場合、抗菌性ゼオライトの分散性を向上する効果に劣るために、また7重量%を超えて含有しても、それ以上抗菌性ゼオライトの分散性向上が望めず、いずれの場合も好ましくないからである。
【0017】
尚、本発明で用いることのできる市販のシリコーンパウダーとしては、例えば、商品名「トレフィル E−505C」、「トレフィル E−506C」(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)、「KSP−100」、「KMP−505」(信越化学社製)等を例示することができる。
【0018】
本発明に係る防臭剤組成物には、有効成分を皮膚或いは対象物に効果的に付着させるとともに、該組成物の乾燥性を向上するために低級アルコールを配合することができる。用いられる低級アルコールとしては、例えば、エタノール、イソプロパノール等の炭素数5以下の一価アルコールを例示することができ、エタノールを用いるのが好ましい。
【0019】
また低級アルコールを配合することにより防臭剤組成物の防腐効果を向上させるとともに、抗菌効果の即効性にも優れるという利点がある。これは、抗菌性ゼオライトは、抗菌効果の有効成分である抗菌性金属イオンが溶解又は拡散するものではないことから、抗菌効果の持続性に優れる反面、抗菌効果の即効性に劣るからである。
【0020】
低級アルコールを含有する場合、その含有量は特に限定されないが、防臭剤組成物全量中、5〜99重量%、好ましくは、15〜96重量%とされる。この理由は、5重量%未満の配合量の場合、低級アルコールを添加する効果が得られず、また99重量%を超えて配合したとしても、それ以上の効果が望めないばかりか、アルコール臭が強くなって使用時に不快感を与えるために、いずれの場合も好ましくないからである。
【0021】
また本発明に係る防臭剤組成物をエアゾール型防臭剤に調製する場合、低級アルコールの含有量は、上記した範囲で用いることができるが、防臭剤組成物中、好ましくは30〜99重量%、より好ましくは50〜96重量%とされる。この理由は、30重量%以上含有することにより、防臭剤組成物の付着性及び乾燥性をより向上させることができる。また殺菌効果をより高めることができる。
【0022】
本発明に係る防臭剤組成物には、抗菌性ゼオライトの定着性を向上させる目的で、上記した成分の他、更に油性成分、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル類、多価アルコール等を含有することができる。
【0023】
油性成分としては、アボガド油、つばき油、マカデミアンナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、胡麻油、ホホバ油、トリグリセリン油、シリコーン油などの液体油脂、モクロウ、硬化ヤシ油、カカオ油、ヤシ油、パーム油、硬化ヒマシ油等の固形油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、液状ラノリン、還元ラノリン、ホホバロウなどのロウ類、流動パラフィン、イソパラフィン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素などを例示することができる。また、これらは一種または二種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0024】
高級脂肪酸としては、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコールなどの直鎖のアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの分岐鎖アルコールなどを例示することができる。また、これらは一種または二種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0025】
エステル類としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリル酸ヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミルスチル、ステアリン酸イソセチルなどを例示することができる。また、これらは一種または二種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0026】
多価アルコール類としては、ポリエチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリンなどを例示することができる。また、これらは一種または二種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0027】
本発明に係る防臭剤組成物は、液剤型、クリーム型、パウダー型、エアゾール型、ロールオン型、スティック型などの様々な形態に調製することができるが、エアゾール型、特にエアゾールスプレーに調製することが好ましい。
エアゾール型防臭剤に調製する場合、噴射剤が共に配合される。本発明で用いられる噴射剤は、高圧ガス取締法でエアゾールとして使用できるものであれば特に限定されないが、具体的には、プロパン、ブタン等の炭素数4以下の低沸点の炭化水素からなる液化石油ガス、イソブタンやジメチルエーテルなどを例示することができる。
【0028】
噴射剤の含有量は特に限定されないが、製剤全量中、30〜95重量%とすることが好ましく、50〜80重量%とすることがより好ましい。この理由は、30重量%未満の配合量では、中味原液を最後まで噴射できない場合があるうえ、防臭剤組成物の速乾性に劣るために、また95重量%を超えて配合すると、防臭剤組成物の含有量が少なくなり、組成物の効果を損なうために、いずれの場合も好ましくないからである。
【0029】
本発明に係る防臭剤組成物及びエアゾール型防臭剤は、人体用の防臭剤として、或いは靴などの様々な物品の防臭剤として好適に用いることができる。
【0030】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき更に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、配合量は、重量%である。
【0031】
(試料の調製)
表1及び2に記した組成に従い、実施例1〜9及び比較例1〜6をエアゾール容器に充填し各サンプルを調製した。
【0032】
(試験例1;防臭効果試験)
汗をかきやすい時期に、足臭を自覚する20名の男性被験者によって、上記サンプルを使用した場合の被験者自身の足臭の官能評価を行った。
まず、被験者の足を足臭がなくなるまで石鹸で洗浄した後、タオルで水分をよく拭き取り、その後、足から5cmの距離から3秒間、実施例1〜9及び比較例1〜6の各試料を噴射し足に塗布した。
試料を塗布するのは片足のみとし、もう片方はブランクとした。被験者の入浴、シャワー、足の洗浄を禁止し、12時間後に被験者がこの左右の足の臭気の程度を次の基準で評価した。被験者が、くさいと感じたレベルを5点法で評価し、点数が高いほど臭気の程度が高いものとした。20名の平均点を算出して下記の基準に従い評価した。結果を表1及び表2に記載する。
【0033】
<評価基準>
◎:1点以上2点未満
○:2点以上3点未満
△:3点以上4点未満
×:4点以上
【0034】
(試験例2;分散性の評価)
実施例1〜9及び比較例1〜6の各試料を、100cc耐圧性ガラス容器に内容量が20gになるように充填し、25℃の恒温器で24時間静置保管し、その後、手でサンプルを斜め45°に傾け、上下に振盪させたとき(上下1往復の振盪を2回)の粉体原料の分散性を下記の基準に従い評価した。結果を表1及び表2に記載する。
【0035】
<評価基準>
○:5回以内で均一に分散する。
△:5回〜7回で均一に分散する。
×:均一分散するのに7回以上必要である。
【0036】
(試験例3;噴射試験)
実施例1〜9及び比較例1〜6の各試料を、φ45mm×135mmのアルミ缶に容量が100gとなるように充填し、45℃の恒温器に保管した。隔日ごとに下記操作を繰り返し、噴射性の試験を行った。
すなわち、恒温器よりサンプルを取り出し、室温に3時間以上放置して空冷後、10秒間噴射した。噴射試験後、サンプルを恒温器に戻し、2日後に同様の試験を実施した。この操作を、中味液が完全に無くなるまで、あるいは、目詰まり等により中味が噴射されなくなるまで繰り返し実施し、その状態を下記の基準に従い評価した。結果を表1及び表2に記載する。
【0037】
<評価基準>
○:観察期間内に噴射に異常が見られない。
△:観察期間内に噴射がやや弱くなるが、霧状に噴射している。
×:観察期間内に全く噴射しなくなる。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
表1及び表2の結果より、本発明に係るエアゾール型防臭剤は、防臭効果に優れるとともに、抗菌性ゼオライトとシリコーンパウダーを含有することで、噴射剤と混合した際に抗菌性ゼオライトの分散性が向上し、噴射不良を起こさず使用上問題なく使用できることが分かる。しかも、低級アルコールを高濃度配合した場合であっても、分散性に優れ、ケーキングを防止し、噴射不良を起こさないことが分かる。
【0041】
以下、本発明に係るエアゾール型防臭剤の処方例を示す。尚、配合量は重量%である。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明に係る防臭剤組成物及びエアゾール型防臭剤は、抗菌性ゼオライトとシリコーンパウダーを含有することで、防臭効果に優れるとともに、噴射剤と混合した際に抗菌性ゼオライトの分散性が向上し、噴射不良を起こさず問題なく使用することができる。しかも、低級アルコールを高濃度に配合しても目詰まりなどの噴射異常を起こすことがないので、低級アルコールを高濃度配合することができ、抗菌性ゼオライトの付着性と組成物の乾燥性に優れ、しかもべたつき感がなくさらさらとした使用感に優れたものである。
【発明の属する技術分野】
本発明は防臭剤組成物及びエアゾール型防臭剤に関する。より詳しくは、除菌効果を有する抗菌性ゼオライトの噴射剤に対する分散性を向上させることができ、特にエアゾールスプレーとした場合に目詰まりなどの噴射異常を起こさずにスムーズに噴射することができる防臭剤組成物及び該組成物を含有したエアゾール型防臭剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
防臭剤は、不快な体臭の発散や不快な体臭の原因である汗の分泌を防止或いは消滅するために用いられる。また、防臭剤は、靴や足の特定のにおい物質に対する中和反応によりその物質の性質を変えることでにおいを消滅するために用いられる。防臭剤の製品形態は液体、クリーム、パウダー、スティック、エアゾール等の種々の形態で使用されている。
【0003】
人体用防臭剤としては、収斂剤を含有するものや殺菌剤を含有するものが知られている。
収斂剤を含有する人体用防臭剤は、強力な収斂作用を有する収斂剤の働きにより、汗口のタンパク質を凝固・閉塞してエクリン腺やアポキリン腺からの発汗を抑制することで、間接的に体臭を防止することができる。収斂剤としては、例えば、酸化亜鉛、スルホ石炭酸亜鉛、クエン酸、タンニン酸、または各種アルミニウム化合物などがよく用いられる。
【0004】
また細菌が汗を分解することで臭気が発生することが知られており、殺菌剤を含有する人体用防臭剤は、殺菌剤の働きにより細菌の発育を防ぎ、汗の分解を防ぐことで体臭を直接防止することができる。殺菌剤としては、例えば、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、ハロカルバン等が用いられている。
【0005】
さらに化粧料に用いることができる殺菌剤、或いは殺菌剤を含有した防臭剤に関する技術としては、以下に例示するものが知られている。
特開昭60−174707号公報や特開昭60−178810号公報には、ゼオライトのイオン交換可能なイオンと、銀、銅、亜鉛などの抗菌性金属イオンをイオン交換させた抗菌性ゼオライトを含有する防臭化粧料や頭髪用化粧料が開示されている。
また、前記した抗菌性ゼオライトに比べて皮膚刺激性を低減しかつ殺菌効果に優れた殺菌剤として、特公平7−42220号公報にはゼオライトのイオン交換可能なイオンの一部又は全部を、銀,銅,亜鉛などの抗菌性金属イオン及びアンモニウムイオンでイオン交換させた抗菌性ゼオライトを含有する防腐剤が開示されている。
さらに、特開平8−26955号公報には、ゼオライトのイオン交換可能なイオンを、抗菌性金属イオン及びアンモニウムイオンでイオン交換した抗菌性ゼオライトを含有する防臭化粧料が、また特開平8−26956号公報には、ゼオライトのイオン交換可能なイオンを、抗菌性金属イオンでイオン交換した抗菌性ゼオライトを含有する防臭化粧料が、それぞれ開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の抗菌性ゼオライトを身体や靴中に均一に分散させるためには、スプレー状のエアゾール剤型に調製することが望ましい。そして、防臭効果を持続させるためには有効成分である抗菌性ゼオライトの身体や靴等に対する付着性が要求される。
抗菌性ゼオライトの付着性を向上するためには、油性成分等の付着能の高い成分を共に配合することが考えられるが、使用時のべたつきや、乾燥性に劣るといった問題があった。
また付着性を向上するとともに、防臭剤組成物の乾燥性を向上するために、低級アルコール類を用いることが考えられる。しかしながら、防臭剤組成物に低級アルコールを配合すると、有効成分である抗菌性ゼオライトの分散性に劣り、エアゾール型の剤型とした場合に、目詰まりが生じて噴射異常を起こすといった問題を有していた。特に、防臭剤組成物を速乾性とするために低級アルコールを高濃度配合すると、目詰まりが生じて噴射異常を起こすといった問題が顕著に生じた。
【0007】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされてものであって、除菌効果を有する抗菌性ゼオライトをエアゾール剤型に調製した場合に、抗菌性ゼオライトの噴射剤に対する分散性に優れ、しかも目詰まりなどの噴射異常を起こさずにスムーズにエアゾールスプレーとして噴射することができ、使用上の不備が生じることがない防臭剤組成物及び該組成物を含有するエアゾール型防臭剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、請求項1に係る発明は、イオン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性金属イオンで置換したゼオライトと、シリコーンパウダーを含有することを特徴とする防臭剤組成物に関する。
請求項2に係る発明は、前記シリコーンパウダーが、架橋型シリコーン末及び/又は(ジメチコン/ビニルメチコン/メチコン)クロスポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の防臭剤組成物に関する。
請求項3に係る発明は、更に、低級アルコールを含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の防臭剤組成物に関する。
請求項4に係る発明は、前記請求項1乃至3のいずれかに記載の防臭剤組成物を含有することを特徴とするエアゾール型防臭剤に関する。
請求項5に係る発明は、低級アルコールの含有量が、防臭剤組成物中30重量%以上であることを特徴とする請求項4に記載のエアゾール型防臭剤に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係る防臭剤組成物には、必須成分として、イオン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性金属イオンで置換したゼオライトと、シリコーンパウダーを含有する。かかる構成を採用することで、使用時にべたつきが無く、さらさらとしており使用感が良く、しかも噴射剤と混合した際に抗菌性ゼオライトの分散性が向上し、噴射不良を起こさず問題なく使用することができる。
【0010】
本発明の第一の必須成分は、イオン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性金属イオンで置換したゼオライト(以下、抗菌性ゼオライトという。)である。即ち、一般式
XM2/nO・Al2O3・YSiO2・ZH2O
(式中、Mはイオン交換可能なイオンを、nは原子価を表す。X、Y、Zは各成分のモル比を表す。)
で表されるアルミノケイ酸塩であるゼオライトに、イオン交換により抗菌性金属イオンを担持させたものである。ここで用いるゼオライトは天然ゼオライト及び合成ゼオライトのいずれも用いることができ、例えば、A−型ゼオライト、X−型ゼオライト、Y−型ゼオライト、T−型ゼオライト、高シリカゼオライト、ソーダライト、モルデナイト、アナルサイム、クリノプチロライト、チャバサイト、エリオナイトなどを例示することができる。
【0011】
上記ゼオライト中のイオン交換可能なイオンとしては、ナトリウムイオン、カルシウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、鉄イオンなどを例示することができる。また、抗菌性金属イオンとしては、銀,銅,亜鉛,水銀,錫,鉛,ビスマス,カドミウム,クロム,タリウムのイオンが挙げられ、好ましくは銀,銅,亜鉛のイオンが挙げられる。
【0012】
抗菌性ゼオライト中の抗菌性金属イオンの含有量は、抗菌性の観点からゼオライト中0.1〜15重量%程度含有するのが好ましい。
また、抗菌性ゼオライトの粒径は特に限定されないが、平均粒径が20μm以下のものを用いるのが好ましく、10μm以下のものがより好ましい。この理由は、平均粒径が20μmを超えると使用感に劣るために、また、エアゾール型防臭剤に用いる場合にはバルブの目詰まりが生じることがあるために好ましくないからである。
【0013】
抗菌性ゼオライトの含有量は特に限定されないが、防臭剤組成物全量中、0.01〜10重量%、好ましくは0.03〜2重量%とされる。この理由は、0.01重量%未満の含有量の場合、殺菌効果が得られず、また10重量%を超えて含有してもそれ以上の殺菌効果が得られず、いずれの場合も好ましくないからである。
【0014】
尚、本発明の抗菌性ゼオライトの製造方法としては、例えば、特開平8−26955号公報に記載の方法により得ることができる。また本発明で用いることのできる市販の抗菌性ゼオライトとしては、例えば、商品名「ゼオミック AJ−10」((株)シナネンゼオミック社製)等を例示することができる。
【0015】
本発明における第二の必須成分は、シリコーンパウダーである。用いられるシリコーンパウダーとしては、架橋型シリコーン末、(ジメチコン/ビニルメチコン/メチコン)クロスポリマー等を例示することができ、架橋型シリコーン末及び/又は(ジメチコン/ビニルメチコン/メチコン)クロスポリマーを使用することが好ましい。
【0016】
シリコーンパウダーの含有量は特に限定されないが、防臭剤組成物全量中、0.01〜7重量%、好ましくは0.05〜2重量%とされる。この理由は、0.01重量%未満の場合、抗菌性ゼオライトの分散性を向上する効果に劣るために、また7重量%を超えて含有しても、それ以上抗菌性ゼオライトの分散性向上が望めず、いずれの場合も好ましくないからである。
【0017】
尚、本発明で用いることのできる市販のシリコーンパウダーとしては、例えば、商品名「トレフィル E−505C」、「トレフィル E−506C」(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)、「KSP−100」、「KMP−505」(信越化学社製)等を例示することができる。
【0018】
本発明に係る防臭剤組成物には、有効成分を皮膚或いは対象物に効果的に付着させるとともに、該組成物の乾燥性を向上するために低級アルコールを配合することができる。用いられる低級アルコールとしては、例えば、エタノール、イソプロパノール等の炭素数5以下の一価アルコールを例示することができ、エタノールを用いるのが好ましい。
【0019】
また低級アルコールを配合することにより防臭剤組成物の防腐効果を向上させるとともに、抗菌効果の即効性にも優れるという利点がある。これは、抗菌性ゼオライトは、抗菌効果の有効成分である抗菌性金属イオンが溶解又は拡散するものではないことから、抗菌効果の持続性に優れる反面、抗菌効果の即効性に劣るからである。
【0020】
低級アルコールを含有する場合、その含有量は特に限定されないが、防臭剤組成物全量中、5〜99重量%、好ましくは、15〜96重量%とされる。この理由は、5重量%未満の配合量の場合、低級アルコールを添加する効果が得られず、また99重量%を超えて配合したとしても、それ以上の効果が望めないばかりか、アルコール臭が強くなって使用時に不快感を与えるために、いずれの場合も好ましくないからである。
【0021】
また本発明に係る防臭剤組成物をエアゾール型防臭剤に調製する場合、低級アルコールの含有量は、上記した範囲で用いることができるが、防臭剤組成物中、好ましくは30〜99重量%、より好ましくは50〜96重量%とされる。この理由は、30重量%以上含有することにより、防臭剤組成物の付着性及び乾燥性をより向上させることができる。また殺菌効果をより高めることができる。
【0022】
本発明に係る防臭剤組成物には、抗菌性ゼオライトの定着性を向上させる目的で、上記した成分の他、更に油性成分、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル類、多価アルコール等を含有することができる。
【0023】
油性成分としては、アボガド油、つばき油、マカデミアンナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、胡麻油、ホホバ油、トリグリセリン油、シリコーン油などの液体油脂、モクロウ、硬化ヤシ油、カカオ油、ヤシ油、パーム油、硬化ヒマシ油等の固形油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、液状ラノリン、還元ラノリン、ホホバロウなどのロウ類、流動パラフィン、イソパラフィン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素などを例示することができる。また、これらは一種または二種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0024】
高級脂肪酸としては、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコールなどの直鎖のアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの分岐鎖アルコールなどを例示することができる。また、これらは一種または二種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0025】
エステル類としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリル酸ヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミルスチル、ステアリン酸イソセチルなどを例示することができる。また、これらは一種または二種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0026】
多価アルコール類としては、ポリエチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリンなどを例示することができる。また、これらは一種または二種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0027】
本発明に係る防臭剤組成物は、液剤型、クリーム型、パウダー型、エアゾール型、ロールオン型、スティック型などの様々な形態に調製することができるが、エアゾール型、特にエアゾールスプレーに調製することが好ましい。
エアゾール型防臭剤に調製する場合、噴射剤が共に配合される。本発明で用いられる噴射剤は、高圧ガス取締法でエアゾールとして使用できるものであれば特に限定されないが、具体的には、プロパン、ブタン等の炭素数4以下の低沸点の炭化水素からなる液化石油ガス、イソブタンやジメチルエーテルなどを例示することができる。
【0028】
噴射剤の含有量は特に限定されないが、製剤全量中、30〜95重量%とすることが好ましく、50〜80重量%とすることがより好ましい。この理由は、30重量%未満の配合量では、中味原液を最後まで噴射できない場合があるうえ、防臭剤組成物の速乾性に劣るために、また95重量%を超えて配合すると、防臭剤組成物の含有量が少なくなり、組成物の効果を損なうために、いずれの場合も好ましくないからである。
【0029】
本発明に係る防臭剤組成物及びエアゾール型防臭剤は、人体用の防臭剤として、或いは靴などの様々な物品の防臭剤として好適に用いることができる。
【0030】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき更に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、配合量は、重量%である。
【0031】
(試料の調製)
表1及び2に記した組成に従い、実施例1〜9及び比較例1〜6をエアゾール容器に充填し各サンプルを調製した。
【0032】
(試験例1;防臭効果試験)
汗をかきやすい時期に、足臭を自覚する20名の男性被験者によって、上記サンプルを使用した場合の被験者自身の足臭の官能評価を行った。
まず、被験者の足を足臭がなくなるまで石鹸で洗浄した後、タオルで水分をよく拭き取り、その後、足から5cmの距離から3秒間、実施例1〜9及び比較例1〜6の各試料を噴射し足に塗布した。
試料を塗布するのは片足のみとし、もう片方はブランクとした。被験者の入浴、シャワー、足の洗浄を禁止し、12時間後に被験者がこの左右の足の臭気の程度を次の基準で評価した。被験者が、くさいと感じたレベルを5点法で評価し、点数が高いほど臭気の程度が高いものとした。20名の平均点を算出して下記の基準に従い評価した。結果を表1及び表2に記載する。
【0033】
<評価基準>
◎:1点以上2点未満
○:2点以上3点未満
△:3点以上4点未満
×:4点以上
【0034】
(試験例2;分散性の評価)
実施例1〜9及び比較例1〜6の各試料を、100cc耐圧性ガラス容器に内容量が20gになるように充填し、25℃の恒温器で24時間静置保管し、その後、手でサンプルを斜め45°に傾け、上下に振盪させたとき(上下1往復の振盪を2回)の粉体原料の分散性を下記の基準に従い評価した。結果を表1及び表2に記載する。
【0035】
<評価基準>
○:5回以内で均一に分散する。
△:5回〜7回で均一に分散する。
×:均一分散するのに7回以上必要である。
【0036】
(試験例3;噴射試験)
実施例1〜9及び比較例1〜6の各試料を、φ45mm×135mmのアルミ缶に容量が100gとなるように充填し、45℃の恒温器に保管した。隔日ごとに下記操作を繰り返し、噴射性の試験を行った。
すなわち、恒温器よりサンプルを取り出し、室温に3時間以上放置して空冷後、10秒間噴射した。噴射試験後、サンプルを恒温器に戻し、2日後に同様の試験を実施した。この操作を、中味液が完全に無くなるまで、あるいは、目詰まり等により中味が噴射されなくなるまで繰り返し実施し、その状態を下記の基準に従い評価した。結果を表1及び表2に記載する。
【0037】
<評価基準>
○:観察期間内に噴射に異常が見られない。
△:観察期間内に噴射がやや弱くなるが、霧状に噴射している。
×:観察期間内に全く噴射しなくなる。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
表1及び表2の結果より、本発明に係るエアゾール型防臭剤は、防臭効果に優れるとともに、抗菌性ゼオライトとシリコーンパウダーを含有することで、噴射剤と混合した際に抗菌性ゼオライトの分散性が向上し、噴射不良を起こさず使用上問題なく使用できることが分かる。しかも、低級アルコールを高濃度配合した場合であっても、分散性に優れ、ケーキングを防止し、噴射不良を起こさないことが分かる。
【0041】
以下、本発明に係るエアゾール型防臭剤の処方例を示す。尚、配合量は重量%である。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明に係る防臭剤組成物及びエアゾール型防臭剤は、抗菌性ゼオライトとシリコーンパウダーを含有することで、防臭効果に優れるとともに、噴射剤と混合した際に抗菌性ゼオライトの分散性が向上し、噴射不良を起こさず問題なく使用することができる。しかも、低級アルコールを高濃度に配合しても目詰まりなどの噴射異常を起こすことがないので、低級アルコールを高濃度配合することができ、抗菌性ゼオライトの付着性と組成物の乾燥性に優れ、しかもべたつき感がなくさらさらとした使用感に優れたものである。
Claims (5)
- イオン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性金属イオンで置換したゼオライトと、シリコーンパウダーを含有することを特徴とする防臭剤組成物。
- 前記シリコーンパウダーが、架橋型シリコーン末及び/又は(ジメチコン/ビニルメチコン/メチコン)クロスポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の防臭剤組成物。
- 更に、低級アルコールを含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の防臭剤組成物。
- 前記請求項1乃至3のいずれかに記載の防臭剤組成物を含有することを特徴とするエアゾール型防臭剤。
- 低級アルコールの含有量が、防臭剤組成物中30重量%以上であることを特徴とする請求項4に記載のエアゾール型防臭剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002231845A JP2004067623A (ja) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | 防臭剤組成物及びエアゾール型防臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002231845A JP2004067623A (ja) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | 防臭剤組成物及びエアゾール型防臭剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004067623A true JP2004067623A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=32017488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002231845A Pending JP2004067623A (ja) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | 防臭剤組成物及びエアゾール型防臭剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004067623A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007223994A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-06 | Shiseido Co Ltd | 消臭用組成物 |
WO2007099738A1 (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-07 | Shiseido Company, Ltd. | 消臭用組成物 |
JP2017501993A (ja) * | 2013-12-05 | 2017-01-19 | ロレアル | 皮脂吸い上げフィラー及び多量のモノアルコールを含む組成物 |
JP2019202977A (ja) * | 2018-05-25 | 2019-11-28 | エア・ウォーター・ゾル株式会社 | エアゾール式化粧料 |
JP2020050621A (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | 株式会社マンダム | エアゾール製品 |
JP2021045333A (ja) * | 2019-09-18 | 2021-03-25 | ライオン株式会社 | 靴用粉末消臭剤組成物、容器入り粉末消臭剤組成物、及び消臭方法 |
-
2002
- 2002-08-08 JP JP2002231845A patent/JP2004067623A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007223994A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-06 | Shiseido Co Ltd | 消臭用組成物 |
WO2007099738A1 (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-07 | Shiseido Company, Ltd. | 消臭用組成物 |
JP2017501993A (ja) * | 2013-12-05 | 2017-01-19 | ロレアル | 皮脂吸い上げフィラー及び多量のモノアルコールを含む組成物 |
JP2019202977A (ja) * | 2018-05-25 | 2019-11-28 | エア・ウォーター・ゾル株式会社 | エアゾール式化粧料 |
JP2020050621A (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | 株式会社マンダム | エアゾール製品 |
JP2021045333A (ja) * | 2019-09-18 | 2021-03-25 | ライオン株式会社 | 靴用粉末消臭剤組成物、容器入り粉末消臭剤組成物、及び消臭方法 |
JP7313243B2 (ja) | 2019-09-18 | 2023-07-24 | ライオン株式会社 | 靴用粉末消臭剤組成物、容器入り粉末消臭剤組成物、及び消臭方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4235849B2 (ja) | 耐変色性及び分散性に優れた防臭化粧料 | |
US5895643A (en) | Deodorizing and anti-microbial compositions for use in cosmetic or topical preparations | |
EP0966258B1 (en) | Antiperspirant or deodorant composition | |
RU2765290C2 (ru) | Дезодорирующее вещество, содержащее неодеканат цинка | |
CZ347499A3 (cs) | Antiperspirační tyčinka se zlepšenými vlastnostmi | |
CZ294791B6 (cs) | Kosmetická kompozice bez přidaného mastného alkoholu a vosku z ricinového oleje a aplikační nádobka obsahující tuto kompozici | |
WO2020000069A1 (en) | Deodorant containing magnesium salts | |
JP5026919B2 (ja) | 水及びエタノールを含まないエアゾール型制汗デオドラント剤組成物 | |
CZ421398A3 (cs) | Kosmetický prostředek | |
JPH0826956A (ja) | 防臭化粧料 | |
JPH06509112A (ja) | 液体デオドラント組成物 | |
EP3586925B1 (en) | Zinc phosphate complex | |
JP2004067623A (ja) | 防臭剤組成物及びエアゾール型防臭剤 | |
JP2003081801A (ja) | 防臭化粧料 | |
JP4959010B1 (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP4381231B2 (ja) | 体臭防臭化粧料 | |
JP2899885B2 (ja) | 消臭剤 | |
JP3536220B2 (ja) | 防臭化粧料 | |
JP2016121124A (ja) | デオドラント組成物 | |
KR20150138107A (ko) | 에어로졸 탈취 발한억제 조성물 | |
JP2002370958A (ja) | 液状化粧料 | |
JPS62289512A (ja) | 防臭化粧料 | |
CA2201457A1 (en) | Topical composition | |
JPH08183719A (ja) | 腋下用化粧料 | |
EP3223779B1 (en) | Personal care composition with zinc phosphate active |