JP2004067051A - 仕切装置 - Google Patents

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JP2004067051A JP2002232829A JP2002232829A JP2004067051A JP 2004067051 A JP2004067051 A JP 2004067051A JP 2002232829 A JP2002232829 A JP 2002232829A JP 2002232829 A JP2002232829 A JP 2002232829A JP 2004067051 A JP2004067051 A JP 2004067051A
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今関 弘雄
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Abstract

【課題】後部座席に搭乗する人物に違和感や閉塞感を与えることなく、後部座席からの襲撃から運転者を確実に防護できる仕切装置を提供する。
【解決手段】自動車内において前部座席と後部座席との間に設置される仕切装置であって、運転席ヘッドレスト53の後方および運転席背もたれ部52の上部後方に仕切板25を配置し、助手席ヘッドレスト56の後方および助手席背もたれ部55の上部後方と、コンソールボックス58の上方の空間の後方とに、複数の羽板40からなる通風部を配置する。羽板40により形成される空間は屈曲部を有するので、後部座席から運転席へ向けられた凶器を阻止することができる。また、羽板40により生成される空間を介して音声が良好に伝達され、空気が良好に流通するので、後部座席に乗車した人物に違和感や閉塞感を与えることなく、運転者を防護できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の前部座席と後部座席との間に配設される仕切装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、タクシーの乗務員が、乗客を装った暴漢に襲われる事件が発生している。このため、後部座席の暴漢による攻撃から乗務員を防護するための防犯装置が数多く提案されている。従来の防犯装置の多くは、後部座席から運転席へ干渉することができないように、運転席の背後に板を配設したものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、タクシーの前部座席と後部座席とを板で完全に仕切ってしまうと、後部座席に乗車した乗客と乗務員との会話が妨げられ、乗客に違和感や不快感を与えてしまうという問題があった。また、後部座席周辺の空間を狭く仕切ってしまうため、乗客に閉塞感を与えてしまうという問題があった。
そこで、板に多数の小孔を設けて、乗務員と乗客の会話を可能とした防犯装置が提案されているが、防犯効果を確保するために孔の大きさを非常に小さくしなければならず、乗客の違和感や閉塞感を解消できるものではなかった。
【0004】
このため、実際のタクシーには、乗客に違和感や閉塞感を与えないように、運転席のヘッドレストの後部座席側の面とその周辺を覆う小さな透明板が配設されただけであった。この透明板は極めて限られた範囲を覆うだけであり、防犯上、十分な性能を有するものではなかった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、後部座席に乗車した人物に違和感や閉塞感を与えることなく、かつ、後部座席からの襲撃から運転者を確実に防護できる仕切装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、自動車内において、運転席と該運転席の側方に位置する助手席とを含む前部座席と、後部座席との間に配設される仕切装置であって、
前記前部座席側と前記後部座席側とに連通する1以上の空間を形成する通風部を有し、前記通風部に形成される空間は、前記後部座席側の開口部と前記前部座席側の開口部との間に少なくとも1の屈曲部を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、自動車内において、運転席と該運転席の側方に位置する助手席とを含む前部座席と後部座席との間に配設される仕切装置において、前部座席側と後部座席側とに連通する1以上の空間を形成する通風部を有し、この通風部に形成される空間は、後部座席側の開口部と前部座席側の開口部との間に少なくとも1の屈曲部を備えるので、通風部を介して空気の流通や音声の伝搬が可能であり、かつ、通風部に形成される空間が屈曲部を有するので、通風部において刃物などの長尺の凶器を阻止することができる。従って、前部座席に乗車する人物を、後部座席からの襲撃から防護することが可能であり、後部座席に乗車する人物に違和感や閉塞感を与えることが無い仕切装置を提供できる。特に、通風部は凶器を阻止することができるので、多数の通風部を設け、或いは広い面積に通風部を配設しても防犯上の懸念が生じない。この場合、前部座席と後部座席との間で空気が良く流通し、音声が非常に良好に伝搬されるので、後部座席に乗車する人物に違和感や閉塞感を殆ど与えることなく、前部座席に乗車する人物(例えば運転者)を確実に防護することができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の仕切装置において、前記通風部に形成される空間は、前記運転席の後方から前記助手席に向かう方向に延びる空間であることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、通風部に形成される空間は、運転席の後方から助手席に向かう方向に延びる空間であるから、この空間を通して、後部座席から運転席側に向けて凶器等を差し入れることができない。従って、後部座席からの襲撃を通風部により阻止することができるので、運転者を確実に防護することができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の仕切装置において、前記通風部に形成される空間の前記前部座席側の開口部は、前記後部座席側の開口部よりも上方もしくは下方に位置することを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、通風部に形成される空間の前部座席側の開口部は、後部座席側の開口部よりも上方もしくは下方に位置するので、後部座席から上記空間を通して、凶器等を水平方向に差し入れることができない。また、通風部に形成される空間が屈曲部を有するので、通風部において刃物などの長尺の凶器を阻止する。従って、通風部に凶器等を差し入れて後部座席から襲撃する自由が極度に制限され、通風部が有する隙間を通じた運転席への襲撃を効果的に阻止することができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の仕切装置において、前記通風部は複数の羽板を並べて構成されるものであって、前記羽板は、少なくとも、互いに平行でない二つ以上の面を含む複数の面により構成されることを特徴とする。
【0013】
なお、ここで、羽板は、例えば合成樹脂や強化ガラス等によってなる板状部材であり、着色されたもの、所定の透明度を有するもの、および、無色で透明度が高いものを含む。また、複数の面とは単に平面だけを指すものではなく、曲面であっても良い。また、複数の面の数については任意であり、特に制限されない。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、通風部は複数の羽板を並べて構成されるものであって、羽板は、少なくとも、互いに平行でない二つ以上の面を含む複数の面により構成されるので、この羽板を並べることによって、屈曲部を有する空間を簡単に形成することができる。これにより、後部座席に乗車する人物に違和感や閉塞感を殆ど与えることなく、運転者を確実に防護できる仕切装置を、低コストで容易に実現できる。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の仕切装置において、前記羽板は、互いに平行な二つの面と、これら二つの面と平行でない1以上の面とにより構成されることを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、羽板は、互いに平行な二つの面と、これら二つの面と平行でない1以上の面とにより構成されるので、通風部において、1または複数の屈曲部を有する複雑な形状の空間を、容易に形成することができる。これにより、通風部において、刃物等の長尺の凶器を、より確実に阻止することが可能となり、運転者をより確実に防護することができる。
【0017】
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の仕切装置において、前記前部座席において前記運転席と前記助手席との間に形成される空間の前記後部座席側に、前記通風部が配置されてなることを特徴とする。
【0018】
請求項6記載の発明によれば、前部座席において運転席と助手席との間に形成される空間の後部座席側に通風部が配置されるので、後部座席から運転席と助手席との間に形成される空間を介して行われる襲撃を阻止することで、運転者を効果的に、かつ確実に防護することができる。後部座席と前部座席との間の会話の疎通や空気の流通を良好にすることで、後部座席に乗車する人物の違和感や閉塞感を軽減することができる。
【0019】
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の仕切装置において、前記運転席のヘッドレストの前記後部座席側の面と前記運転席の背もたれ上部の前記後部座席側の面とに跨って、前記通風部が配置されてなることを特徴とする。
【0020】
請求項7記載の発明によれば、運転席のヘッドレストの後部座席側の面と運転席の背もたれ上部の後部座席側の面とに跨って通風部が配置されるので、運転席のヘッドレストと背もたれの間に生じる隙間を介した襲撃を阻止することで、運転者を効果的に、かつ確実に防護することができる。
【0021】
請求項8記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の仕切装置において、前記運転席のヘッドレストの前記後部座席側の面と前記運転席の背もたれ上部の前記後部座席側の面とに跨って配置される仕切板をさらに備えることを特徴とする。
【0022】
なお、ここで、仕切板とは、例えば合成樹脂や強化ガラス等によってなる板状部材であり、着色されたもの、所定の透明度を有するもの、および、無色で透明度が高いものを含む。また、運転席は、自動車の進行方向に対して左右どちらに配設されていても良く、助手席は、一人で着座するものか二人以上が着座できるものかを問わない。
【0023】
請求項8記載の発明によれば、運転席のヘッドレストの後部座席側の面と運転席の背もたれ上部の後部座席側の面とに跨って配置される仕切板を備えることで、運転席のヘッドレストと背もたれの間に生じる隙間を介した襲撃を確実に阻止し、運転者を効果的かつ確実に防護することができ、運転者に、より一層の安心感を与えることができる。
【0024】
請求項9記載の発明は、請求項1から8のいずれかに記載の仕切装置において、前記助手席のヘッドレストの前記後部座席側の面と前記助手席の背もたれ上部の前記後部座席側の面とに跨って、前記通風部が配置されてなることを特徴とする。
【0025】
請求項9記載の発明によれば、助手席のヘッドレストの後部座席側の面と助手席の背もたれ上部の後部座席側の面とに跨って、通風部が配置されるので、後部座席から助手席側を介して行われる襲撃を阻止することで、運転者を効果的に、かつ確実に防護することができる。また、後部座席と前部座席との間の会話の疎通や空気の流通を良好にすることで、後部座席に乗車する人物の違和感や閉塞感を軽減することができる。
【0026】
請求項10記載の発明は、請求項4または5記載の仕切装置において、前記運転席のヘッドレストの前記後部座席側の面および前記運転席の背もたれ上部の前記後部座席側の面に跨る第1の位置と、該第1の位置とは別の1以上の位置とにおいて前記通風部が配置され、
前記第1の位置に配置された通風部は、前記第1の位置とは別の位置に配置された通風部に比べて、狭い間隔で前記羽板を並べて構成されることを特徴とする。
【0027】
請求項10記載の発明によれば、運転席のヘッドレストの後部座席側の面および運転席の背もたれ上部の後部座席側の面に跨る第1の位置と、該第1の位置とは別の1以上の位置とにおいて通風部が配置され、第1の位置に配置された通風部は、第1の位置とは別の位置に配置された通風部に比べて、狭い間隔で羽板を並べて構成されるので、運転席のヘッドレストおよびヘッドレストと背もたれとの間に生じる隙間において、刃物等の凶器の侵入を特に強固に阻止することが可能となり、運転者を確実に防護することができる。また、複数の通風部を備えることにより後部座席と前部座席との間の会話の疎通や空気の流通を特に良好にすることで、後部座席に乗車する人物の違和感や閉塞感を著しく軽減することができる。
【0028】
請求項11記載の発明は、自動車内において、運転席と該運転席の側方に位置する助手席とを含む前部座席と、後部座席との間に配設される仕切装置であって、
前記前部座席側と前記後部座席側とに連通する1以上の空間を形成する通風部を有し、前記通風部に形成される空間は、前記運転席の後方から前記助手席に向かう方向に延びることを特徴とする。
【0029】
請求項11記載の発明によれば、自動車内において、運転席と該運転席の側方に位置する助手席とを含む前部座席と後部座席との間に配設される仕切装置において、前部座席側と後部座席側とに連通する1以上の空間を形成する通風部を有するので、通風部を介して空気の流通や音声の伝搬が可能であり、かつ、この通風部に形成される空間は、運転席の後方から助手席に向かう方向に延びるので、この空間を通して、後部座席から運転席側に向けて凶器等を差し入れることができない。従って、通風部を介した後部座席からの襲撃を確実に阻止することができるので、運転者を確実に防護することができる。また、多数の通風部を設け、或いは広い面積に通風部を配設しても防犯上の懸念が生じない。この場合、前部座席と後部座席との間で空気が良く流通し、音声が非常に良好に伝搬されるので、後部座席に乗車する人物に違和感や閉塞感を殆ど与えることがない。
【0030】
請求項12記載の発明は、自動車内において、運転席と該運転席の側方に位置する助手席とを含む前部座席と、後部座席との間に配設される仕切装置であって、
前記前部座席側と前記後部座席側とに連通する1以上の空間を形成する通風部を有し、前記通風部に形成される空間の前記前部座席側の開口部は、前記後部座席側の開口部よりも上方もしくは下方に位置することを特徴とする。
【0031】
請求項12記載の発明によれば、通風部に形成される空間の前部座席側の開口部は、後部座席側の開口部よりも上方もしくは下方に位置するので、後部座席から上記空間を通して、凶器等を水平方向に差し入れることができない。従って、通風部に凶器等を差し入れて後部座席から襲撃する自由が極度に制限され、通風部が有する隙間を通じた運転席への襲撃を効果的に阻止することができる。
【0032】
請求項13記載の発明は、請求項11または12に記載の仕切装置において、前記通風部は複数の平板状の羽板を並べて構成されることを特徴とする。
【0033】
なお、ここで、羽板は、例えば合成樹脂や強化ガラス等によってなる板状部材であり、着色されたもの、所定の透明度を有するもの、および、無色で透明度が高いものを含む。また、平板状とは単に羽板の厚みが一定で平たいもののみを指すものではなく、羽板の厚みが幅方向でテーパー状に変化するもの、羽板の厚みが一定で厚み方向に若干曲がる曲面を有するものであっても良い。
【0034】
請求項13記載の発明によれば、複数の平板状の羽板を並べることにより、通風部において、運転席の後方から助手席に向かう方向に延びる空間、または前部座席側の開口部が後部座席側の開口部よりも上方もしくは下方に位置する空間を、容易に形成することができる。
【0035】
請求項14記載の発明は、請求項11から13のいずれかに記載の仕切装置において、前記前部座席において前記運転席と前記助手席との間に形成される空間の前記後部座席側に、前記通風部が配置されてなることを特徴とする。
【0036】
請求項14記載の発明によれば、前部座席において運転席と助手席との間に形成される空間の後部座席側に通風部が配置されるので、後部座席から運転席と助手席との間に形成される空間を介して行われる襲撃を阻止し、運転者を効果的に、かつ確実に防護することができる。また、後部座席と前部座席との間の会話の疎通や空気の流通を良好にすることで、後部座席に乗車する人物の違和感や閉塞感を軽減することができる。
【0037】
請求項15記載の発明は、請求項11から14のいずれかに記載の仕切装置において、前記運転席のヘッドレストの前記後部座席側の面と前記運転席の背もたれ上部の前記後部座席側の面とに跨って、前記通風部が配置されてなることを特徴とする。
【0038】
請求項15記載の発明によれば、運転席のヘッドレストの後部座席側の面と運転席の背もたれ上部の後部座席側の面とに跨って通風部が配置されるので、運転席のヘッドレストと背もたれの間に生じる隙間を介した襲撃を阻止し、運転者を効果的に、かつ確実に防護することができる。
【0039】
請求項16記載の発明は、請求項11から14のいずれかに記載の仕切装置において、前記運転席のヘッドレストの前記後部座席側の面と前記運転席の背もたれ上部の前記後部座席側の面とに跨って配置される仕切板をさらに備えることを特徴とする。
【0040】
なお、ここで、仕切板とは、例えば合成樹脂や強化ガラス等によってなる板状部材であり、着色されたもの、所定の透明度を有するもの、および、無色で透明度が高いものを含む。また、運転席は、自動車の進行方向に対して左右どちらに配設されていても良く、助手席は、一人で着座するものか二人以上が着座できるものかを問わない。
【0041】
請求項16記載の発明によれば、運転席のヘッドレストの後部座席側の面と運転席の背もたれ上部の後部座席側の面とに跨って配置される仕切板を備えることで、運転席のヘッドレストと背もたれの間に生じる隙間を介した襲撃を確実に阻止し、運転者を効果的かつ確実に防護することができ、運転者に、より一層の安心感を与えることができる。
【0042】
請求項17記載の発明は、請求項11から16のいずれかに記載の仕切装置において、前記助手席のヘッドレストの前記後部座席側の面と前記助手席の背もたれ上部の前記後部座席側の面とに跨って、前記通風部が配置されてなることを特徴とする。
【0043】
請求項17記載の発明によれば、助手席のヘッドレストの後部座席側の面と助手席の背もたれ上部の後部座席側の面とに跨って、通風部が配置されるので、後部座席から助手席側を介して行われる襲撃を阻止することで、運転者を効果的に、かつ確実に防護することができる。また、後部座席と前部座席との間の会話の疎通や空気の流通を良好にすることで、後部座席に乗車する人物の違和感や閉塞感を軽減することができる。
【0044】
請求項18記載の発明は、請求項13記載の仕切装置において、前記運転席のヘッドレストの前記後部座席側の面および前記運転席の背もたれ上部の前記後部座席側の面に跨る第1の位置と、該第1の位置とは別の1以上の位置とにおいて前記通風部が配置され、
前記第1の位置に配置された通風部は、前記第1の位置とは別の位置に配置された通風部に比べて、狭い間隔で前記羽板を並べて構成されることを特徴とする。
【0045】
請求項18記載の発明によれば、運転席のヘッドレストの後部座席側の面および運転席の背もたれ上部の後部座席側の面に跨る第1の位置と、該第1の位置とは別の1以上の位置とにおいて通風部が配置され、第1の位置に配置された通風部は、第1の位置とは別の位置に配置された通風部に比べて、狭い間隔で羽板を並べて構成されるので、運転席のヘッドレストおよびヘッドレストと背もたれとの間に生じる隙間において、刃物等の凶器の侵入を特に強固に阻止することが可能となり、運転者を確実に防護することができる。また、複数の通風部を備えることにより後部座席と前部座席との間の会話の疎通や空気の流通を特に良好にすることで、後部座席に乗車する人物の違和感や閉塞感を著しく軽減することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面に基づき説明する。なお、以下に述べる実施の形態においては、本発明に係る仕切装置をタクシーに配設した場合について説明する。
【0047】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明を適用した第1の実施の形態における仕切装置1の構成および設置状態を示す図であり、仕切装置1を配設したタクシーの後部座席側から見た正面図である。
【0048】
図1において、1は仕切装置、100はフレーム、101,102,103は取付窓、104は料金受渡窓、25は仕切板、40は羽板である。また、51は仕切装置1が配設されるタクシーの車体内壁、52は運転席背もたれ部、53は運転席ヘッドレスト、54は運転席ポール、55は助手席背もたれ部、56は助手席ヘッドレスト、57は助手席ポール、58はコンソールボックスである。
【0049】
仕切装置1が設置されるタクシーは、乗務員が着座する運転席、コンソールボックス58および助手席で構成される前部座席と、図示しない後部座席とを有する。運転席背もたれ部52の上端には運転席ヘッドレスト53が取り付けられ、助手席背もたれ部55の上端には助手席ヘッドレスト56が取り付けられている。また、運転席と助手席との間に位置するコンソールボックス58は、運転席背もたれ部52および助手席背もたれ部55よりも低く、コンソールボックス58の上方には、運転席背もたれ部52と助手席背もたれ部55との間で前部座席側と後部座席側に連通する空間がある。
【0050】
図1に示すように、フレーム100は、その上端および側端が車体内壁51に沿うように形成され、運転席ヘッドレスト53およびその周辺の後部座席側、コンソールボックス58およびその上方の後部座席側、および、助手席ヘッドレスト56およびその周辺の後部座席側にわたる略T字型の領域を囲むように配設された枠部材であり、タクシーの進行方向に対してほぼ垂直に立設される。フレーム100は、例えば金属製や合成樹脂製等の剛性を有する材料により構成される。
なお、車体内壁51とフレーム100の上端および側端との間には若干の隙間があっても良い。
【0051】
フレーム100は、運転席ヘッドレスト53およびその周辺の後部座席側で開口する取付窓101、運転席ヘッドレスト53と助手席ヘッドレスト56との間の空間、および、助手席ヘッドレスト56およびその周辺の後部座席側で開口する取付窓102、コンソールボックス58の上方、すなわち運転席背もたれ部52と助手席背もたれ部55との間の空間において開口する取付窓103を有する。
【0052】
これら取付窓のうち、取付窓101には、仕切板25が隙間無く嵌め込まれる。仕切板25は、取付窓101の全体を覆う板であり、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂、あるいは強化ガラス等の材料により構成される。なお、仕切板25の色について特に制限は無いが、透明度が高いものであれば乗客の前方視界を確保して開放感を高め、快適性の向上を図ることができるので好ましく、無色で透明度が高いものであれば、なお好ましい。
【0053】
また、フレーム100の取付窓102,103には、複数の羽板40が並んで嵌め込まれる。図2は、羽板40の構成を詳細に示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
図2に示すように、羽板40は、二つの平板部40aと、これら二つの平板部40aを連結するように設けられた連結部40bとを有する長手部材である。二つの平板部40aは互いに平行で、連結部40bは、二つの平板部40aの互いに近接する側の側端を連結する。各平板部40aと平板部40aとがそれぞれなす角(図中θ1およびθ2)は、いずれもほぼ直角であり、羽板40は略階段形状をなしている。
【0054】
そして、フレーム100の取付窓102,103には、複数の羽板40が、その長手方向をほぼ鉛直に向けた状態で平行に並んで嵌め込まれ、通風部を形成する。ここで、上記複数の羽板40は、隣り合う二枚の羽板40の連結部40bどうしが対向するように、平板部40aに平行な面に沿って列を成し、各羽板40の断面が同じ方向を向いて並ぶようにように配設される。
これにより、隣り合う二枚の羽板40は互い違いに咬み合わされた格好となり、二枚の羽板40の間には、前部座席側と後部座席側とに連通する空間41(図12)が形成される。この空間41の断面形状は、後部座席側から前部座席側にたどった場合に、運転席側から助手席側に向かって曲がる屈曲部を有する形状となる。
【0055】
そして、取付窓102,103に羽板40が組み付けられた状態では、取付窓102および取付窓103の開口面は、羽板40の平板部40aにより隙間無く覆われる。すなわち、平板部40aに垂直な方向に、取付窓102,103を後部座席側から前部座席側まで貫通する空間は存在しない。
【0056】
なお、羽板40は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂、あるいは強化ガラス等の材料により構成され、その色については特に制限は無いが、透明度が高いものであれば、乗客の前方視界を確保して開放感を高め、快適性の向上を図ることができるので好ましく、無色で透明度が高いものであればなお好ましい。また、羽板40の厚みについて特に制限は無い。さらに、羽板40は、別々に形成された二つの平板部40aおよび連結部40bを接合して形成しても良いし、或いは、1枚の平板に曲げ加工を施して形成しても良く、その製法は特に限定されない。
【0057】
図3は、図1のY1−Y1線における断面図である。図3に示すように、フレーム100は、フレーム固定部30によって運転席ポール54に固定される。
運転席ヘッドレスト53は、その下面に立設された二本の運転席ポール54を、運転席背もたれ部52の上面に穿設された穴(図示略)に挿入することによって、運転席背もたれ部52に固定される。そして、フレーム100は、フレーム固定部30によって、運転席ポール54に緊結固定される。
【0058】
図4は、図3の要部拡大図である。また、図5は、図1の図のX1−X1線における断面の要部を拡大して示す図である。
図4および図5に示すように、フレーム固定部30は、フレーム100の下端においてフレーム100を支持するブラケット31と、ブラケット31に立設されたフランジ32と、運転席ポール54を挟んでフランジ32に対向する曲板33と、フランジ32と曲板33とを緊結するナット34およびボルト35と、運転席ヘッドレスト53の後部座席側の面に当接してブラケット31のぐらつきを防止する補助固定板36とにより構成される。
【0059】
ブラケット31は、例えば折り曲げ加工された金属板であって、一端側がフレーム100の下端に固定され、他端側は運転席背もたれ部52の上面の一部を覆うものである。ブラケット31には、運転席背もたれ部52の上面において運転席ポール54が貫通するための孔(図示略)が穿設されている。
そして、ブラケット31に穿設された上記孔の近傍には、フランジ32がほぼ鉛直に立設されている。フランジ32は平板状に形成され、運転席ポール54に密着する。そして、フランジ32にはボルト35を貫通させるための孔(図示略)が形成されており、この孔に重ねるように、ナット34が溶接等によってフランジ32に固着されている。
【0060】
一方、曲板33は、運転席ポール54の側面を囲むように曲げられた湾曲部と、該湾曲部の両端に形成された平板部とを有し、運転席ポール54を挟んでフランジ32に対向する。すなわち、運転席ポール54の側面は、曲板33の湾曲部とフランジ32とによって囲まれる。
【0061】
そして、ボルト35をナット34に螺入することによってフランジ32と曲板33とを緊結固定することにより、ブラケット31を介して、フレーム100が運転席ポール54に固定される。
【0062】
また、ブラケット31には、運転席ヘッドレスト53の後部座席側の面に沿ってほぼ鉛直に、補助固定板36が立設される。補助固定板36は、フランジ32と曲板33とが緊結される際に運転席ヘッドレスト53の後部座席側の面に押し付けられる。これにより、運転席ヘッドレスト53の弾性力によって補助固定板36の揺れが吸収されるので、フレーム100は、ぐらつくことなくタクシーの車内に固定される。
【0063】
なお、フレーム100は、後述する図8に示すように、助手席ヘッドレスト56を助手席背もたれ部55に固定する助手席ポール57に対しても、フレーム固定部30を用いて緊結固定されている。これにより、フレーム100は確実に固定される。
【0064】
以上のようにフレーム100を固定することにより、タクシーの前部座席を後部座席から襲撃された際に保護する強固な仕切装置1を提供するものである。
図6は、図3の要部拡大図である。図3および図6に示すように、運転席ヘッドレスト53から運転席背もたれ部52の上部にかけて、後部座席側の面が仕切板25およびフレーム100により覆われている。フレーム100の下端は、運転席ヘッドレスト53の下端よりも図中符号Aで示す分だけ下まで達している。
【0065】
従って、運転席ヘッドレスト53の後部座席側の面、および、運転席ヘッドレスト53と運転席背もたれ部52との間に生じる隙間は、仕切板25とフレーム100により完全に覆われており、図6に示すように、運転席に乗車する乗務員が、後部座席側から刃物90等の凶器によって襲われても、凶器が乗務員の側に達することは無い。
【0066】
図7は、図1のY3−Y3線における断面図であり、図8は図7の要部拡大図である。図7および図8に示すように、助手席ヘッドレスト56から助手席背もたれ部55の上部にかけて、後部座席側の面はフレーム100および羽板40により覆われている。フレーム100の下端は、助手席ヘッドレスト56の下端よりも図中符号Bで示す分だけ下まで達している。従って、助手席ヘッドレスト56の後部座席側、および、助手席ヘッドレスト56と助手席背もたれ部55との間に生じる隙間は、羽板40とフレーム100により完全に覆われている。
【0067】
図9は、図1のY2−Y2線における断面図である。図9に示すように、フレーム100の下部において、運転席背もたれ部52と助手席背もたれ部55との間の空間に相当する位置では、フレーム100は、運転席背もたれ部52および助手席背もたれ部55の背面の傾斜に沿うように傾斜して形成されている。この傾斜した部分には、図1に示すように取付窓103が形成されており、複数の羽板40が並んで嵌め込まれる。
【0068】
図10は、図1のX2−X2線における断面図である。図9および図10に示すように、フレーム100において、取付窓103の下方には平板状の部分が形成され、該平板状部分には、コンソールボックス58の上面に近接する位置に料金受渡窓104が穿設されている。料金受渡窓104は前部座席側と後部座席側とに連通する孔であり、図9に示すように、料金受渡窓104には料金受渡箱20が配設される。
【0069】
料金受渡箱20は、タクシーの乗務員と乗客との間で金銭を受け渡すために用いられる箱であり、上面が開口した直方体形状を有し、その断面の形状およびサイズは料金受渡窓104の開口部とほぼ一致する。この料金受渡箱20は、図9中に矢印で示す方向に沿って、料金受渡窓104を通って移動可能である。
なお、料金受渡窓104の周縁部において、フレーム100は、料金受渡箱20の移動方向に沿う平板状部分を有している。料金受渡箱20は、該平板状部分によって側面および底面を支持されることで、料金受渡窓104から脱落することなく移動可能となっている。
【0070】
図11は、図1のX1−X1線における断面図である。また、図12は図11の要部拡大図である。
図11および図12に示すように、取付窓102,103には、隣り合う羽板40の間に空間41が形成され、前部座席側と後部座席側とに連通する空気の流路が確保される。
上述のように、羽板40は平板部40aと連結部40bとがほぼ直角に近い角をなしているため、空間41の断面形状は、図12中に一点鎖線の矢印で示すように屈曲部を有する。すなわち、空間41を通過できるのは、二つの屈曲部を曲がることが可能なものだけであり、刃物90等の長尺の凶器が空間41を通り抜けることは不可能である。
【0071】
さらに、空間41は、運転席背もたれ部52の後方から見て、運転席とは反対の方向、すなわち助手席の方に折れ曲がって延びる空間である。従って、後部座席から前部座席へ刃物90等の長尺の凶器が向けられた場合、該凶器が運転席に向かって空間41を通過することはない。このため、空間41を刃物90等の凶器が通過した場合であっても、凶器が運転席ヘッドレスト53に向かうことが無いので、乗務員の安全を確実に確保することができる。
【0072】
以上のように、本第1の実施の形態における仕切装置1をタクシーに設置した場合、前部座席と後部座席との間に、羽板40の数に応じた数の空間41が形成され、後部座席に乗車した乗客と乗務員とが会話をするに十分な空気の流路が確保されるので、乗客に違和感を感じさせることなく、乗務員の安全を確保することができる。また、前部座席と後部座席との間で十分に空気が流通するので、車内空調の面でも有利である上、乗客に閉塞感や威圧感を感じさせることが無い。
【0073】
[第2の実施の形態]
図13は、本発明を適用した第2の実施の形態における仕切装置2の構成および設置状態を示す図であり、タクシーの後部座席側から見た正面図である。また、図14は、図13のX3−X3線における断面図である。
【0074】
図13および図14に示すように、本第2の実施の形態における仕切装置2は、フレーム110とサイドフレーム120との二つのフレームが連結されて構成される。フレーム110は、運転席ヘッドレスト53およびその周辺の後部座席側と、運転席ヘッドレスト53と助手席ヘッドレスト56との間の空間とにわたって配設される。また、サイドフレーム120は、助手席ヘッドレスト56およびその周辺の後部座席側に配設される。
【0075】
フレーム110は、運転席ヘッドレスト53の後部座席側で開口する取付窓111と、運転席ヘッドレスト53と助手席ヘッドレスト56との間の空間で開口する取付窓112と、取付窓112の下方で開口する取付窓113と、フレーム100(図1)における料金受渡窓104と同位置に開口する料金受渡窓114とを有する。
また、サイドフレーム120は、助手席ヘッドレスト56の後部座席側で開口する取付窓121を有する。
つまり、フレーム110とサイドフレーム120とは、一体となって、上記第1の実施の形態におけるフレーム100とほぼ同形状のフレームを構成する。
【0076】
図13および図14に示すように、取付窓111には仕切板25が嵌め込まれ、取付窓112,113には、複数の羽板40が並んで嵌め込まれる。また、サイドフレーム120が有する取付窓121には、複数の羽板40が並んで嵌め込まれる。なお、取付窓112,113,121における羽板40の配置状態は、上記第1の実施の形態における仕切装置1の取付窓102,103と同様である。
【0077】
また、料金受渡窓114には、仕切装置1における料金受渡窓104と同様に料金受渡箱20が配設されるが、ここでは図示および説明を省略する。このほか、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分についても、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0078】
フレーム110は、フレーム固定部30により運転席ポール54に固定され、サイドフレーム120は、フレーム固定部30によって助手席ポール57に固定される。このため、仕切装置2においては、必要に応じて、フレーム110のみを取り付けて使用することも可能である。
この場合、助手席と後部座席との間に仕切が存在しない状態となるので、上記第1の実施の形態における仕切装置1による効果に加えて、後部座席の開放感を高めることで快適性の向上を図ることができる
【0079】
また、サイドフレーム120を取り外した場合であっても、乗務員が乗車する運転席は、フレーム110に嵌め込まれた仕切板25および羽板40により、後部座席から襲うことができないように防護されている。これにより、乗務員の安全を確実に確保するとともに、後部座席を快適に保つことが可能で、助手席に乗客を乗せる際に邪魔にならない仕切装置2を実現できる。なお、フレーム110およびサイドフレーム120を両方とも配設した場合、すなわちサイドフレーム120を取り外さない場合には、仕切装置2は、上記第1の実施の形態における仕切装置1と同様の効果を奏する。
【0080】
[第3の実施の形態]
図15は、本発明を適用した第3の実施の形態における仕切装置3の構成および設置状態を示す図であり、タクシーの後部座席側から見た正面図である。
なお、上記第1および第2の実施の形態と同様に構成される部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0081】
図15に示す仕切装置3は、運転席ヘッドレスト53およびその周辺の後部座席側からコンソールボックス58の上方に跨ってフレーム110が配設された構成である。フレーム110が有する取付窓111には仕切板25が嵌め込まれ、取付窓112,113には複数の羽板40が並んで嵌め込まれている。また、フレーム110はフレーム固定部30によって運転席ポール54に固定されている。
【0082】
すなわち、仕切装置3は、上記第2の実施の形態における仕切装置2において、サイドフレーム120を取り外した場合と同様の構成となる。
従って、仕切装置3をタクシーに配設した場合、乗務員の背後およびコンソールボックス58の上方のみが仕切装置3によって覆われるので、助手席と後部座席との間に仕切が存在しない状態となり、上記第1の実施の形態における仕切装置1による効果に加えて、後部座席の開放感を高め、快適性の向上を図ることができる。また、例えば、後部座席だけでなく助手席にも乗客を乗せた場合に、乗客同士の間の仕切が無いことから、助手席に乗車する乗客に違和感や閉塞感を感じさせないようにすることができる。
【0083】
また、乗務員が乗車する運転席は、フレーム110、仕切板25および羽板40によって防護されているので、乗務員の安全を確保するとともに、助手席に乗客を乗せる際に邪魔にならない仕切装置3を実現できる。
【0084】
[第4の実施の形態]
図16は、本発明を適用した第4の実施の形態における仕切装置4の構成および設置状態を示す図であり、タクシーの後部座席側から見た正面図である。図16において、59は予めタクシーに配設された運転席防護板である。
なお、本第4の実施の形態において、上記第1〜第3の実施の形態と同様に構成される部分については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0085】
図16に示す仕切装置4は、運転席ヘッドレスト53およびその周辺の後部座席側を覆う運転席防護板59が既に設置されたタクシーに対し、後付けして設置するものである。仕切装置4は、運転席ヘッドレスト53と助手席ヘッドレスト56との間、すなわちコンソールボックス58の上方の空間から、助手席ヘッドレスト56の後部座席側にわたるフレーム140により構成される。
【0086】
フレーム140は、運転席ヘッドレスト53と助手席ヘッドレスト56との間の空間から、助手席ヘッドレスト56およびその周辺の後部座席側にかけて開口する取付窓141と、取付窓141の下方において開口する取付窓142とを有し、取付窓141,142には、複数の羽板40が並んで配設されている。フレーム140は、フレーム固定部30によって助手席ポール57に固定される。フレーム140には、フレーム100(図1)における料金受渡窓104と同位置に料金受渡窓143が形成され、料金受渡窓143には料金受渡箱20(図示略)が配設される。なお、取付窓141,142における羽板40の配置状態は、上記第1の実施の形態における仕切装置1の取付窓102,103と同様である。
【0087】
近年、運転席防護板59のみを備えるタクシーが増加しているが、その問題点は上述の通りである。仕切装置4は、運転席防護板59を備えるタクシーに後付けすることにより、運転席防護板59ととともに、上記第1の実施の形態における仕切装置1と同様の構成を実現するものである。
【0088】
これにより、既に運転席防護板59が配設されたタクシーにおいて、後部座席に乗車した乗客に違和感や閉塞感を与えることなく、乗務員の安全性を確実に確保することができる。
【0089】
[第5の実施の形態]
図17は、本発明を適用した第5の実施の形態における仕切装置5の構成および設置状態を示す図であり、タクシーの後部座席側から見た正面図である。また、図18は、図17のX4−X4線における断面図である。
なお、本第5の実施の形態において、上記第1〜第4の実施の形態と同様に構成される部分については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0090】
仕切装置5は、フレーム100(図1)と同様の領域にわたって配設されるフレーム150を備えて構成される。フレーム150は、運転席ヘッドレスト53およびその周辺、運転席ヘッドレスト53と助手席ヘッドレスト56との間の空間、および、助手席ヘッドレスト56およびその周辺において、後部座席側に開口する取付窓151を有する。また、フレーム150は、取付窓151の下方において開口する取付窓152とを有する。また、フレーム150には、フレーム100(図1)における料金受渡窓104と同位置に料金受渡窓153が形成され、料金受渡窓153には料金受渡箱20(図示略)が配設される。
【0091】
取付窓151,152には、複数の羽板40が、その長手方向をほぼ鉛直に向けた状態で平行に並んで嵌め込まれ、通風部を形成する。ここで、上記複数の羽板40は、隣り合う二枚の羽板40の連結部40bどうしが対向するように、平板部40aに平行な面に沿って列を成し、各羽板40の断面が同じ方向を向いて並ぶようにように配設される。これにより、隣り合う二枚の羽板40は互い違いに咬み合わされた格好となり、二枚の羽板40の間には、前部座席側と後部座席側とに連通する空間41が形成される。
【0092】
さらに、取付窓151の、運転席ヘッドレスト53およびその周辺の後部座席側の面にあたる部分では、他の部分に比べて、羽板40が密に配置されている。すなわち、隣り合う羽板40の間隔が他の部分よりも狭くなっている。
【0093】
ここで、羽板40と羽板40との間隔について詳細に説明する。
図19は、隣り合う羽板40の間隔と防護効果との関係を詳細に示す図であり、(a)は凶器の一例として刃物90を示し、(b)は隣り合う羽板40の間隔の指標となる値S1を示し、(c)は隣り合う羽板40の間隔の別の指標となる値S2を示し、(d),(e),(f)は、それぞれ隣り合う羽板40の間隔と防護効果との関係を示す図である。(b),(c),(d),(e),(f)はいずれも羽板40の断面を示す。
【0094】
ここで、図19(a)に示すように、刃物90の厚みをdとする。また、図19(b)に示すように、隣り合う2枚の羽板40の最も近接する二つの平板部40aにおいて、各平板部40aの先端を通り平板部40aに垂直な二つの仮想面を設定し、これら二つの仮想面の間の距離をS1とする。さらに、図19(c)に示すように、隣り合う2枚の羽板40の最も近接する二つの平板部40aにおいて、各平板部40aの先端と各平板部40aから離れた側の連結部40bの先端とをそれぞれ結ぶ二本の仮想直線を設定し、これら二本の仮想直線の間の距離をS2とする。
【0095】
距離S1がdより大きい場合、刃物90の刃は空間41を通過することができる。また、図19(d)に示すように、距離S1=dである場合、刃物90の刃が空間41を通過する際の方向が制限され、平板部40aに垂直な方向か、若しくは空間41の断面方向に沿った一方側にしか通過できない。
さらに、図19(e)に示すように、距離S1がdより小さい場合、距離S2がd以上であれば、刃物90の刃は空間41を通過できる。但し、刃物90が平板部40aに垂直な方向で空間41を通過することは不可能であり、刃の方向が空間41の断面方向に沿って平板部40aに対して斜めである場合に限り、刃物90は空間41を通過する。
そして、図19(f)に示すように、距離S1,S2が、ともにdより小さい場合、刃物90の刃は空間41を通過することができない。
【0096】
例えば、取付窓151の運転席ヘッドレスト53およびその周辺の後部座席側の面にあたる部分において、羽板40の間隔を、距離S1,S2がともにdより小さくなる間隔とする。この場合、後部座席側から運転席ヘッドレスト53に向かって刃物90が空間41に差し込まれたとしても、図19(f)に示すように、刃物90の刃は空間41を通過することができない。この場合、刃物90の刃が運転席ヘッドレスト53に到達することはなく、乗務員に危害が及ぶ可能性は無い。
【0097】
また、例えば、運転席ヘッドレスト53およびその周辺以外の部分において、取付窓151における羽板40の間隔を、距離S1がdより小さくなる間隔とする。この場合、後部座席側から運転席ヘッドレスト53に向かって刃物90が空間41に差し込まれたとしても、図19(e)に示すように、刃物90の刃は助手席側に向かって斜めに進むことしかできない。この場合、刃物90の刃が運転席ヘッドレスト53に向かうことが無いので、乗務員に危害が及ぶ可能性は無い。
【0098】
このように、フレーム150に組み付けられる羽板40の間隔を適切な間隔とすることにより、例えば上記第1の実施の形態における仕切板25等を用いなくても、乗務員を、後部座席からの襲撃から確実に防護することができる。
【0099】
そして、仕切装置5をタクシーに配設した場合、取付窓151,152の全体に多数の空間41が形成されるので、前部座席と後部座席との間の会話を妨げることがなく、また、後部座席との間の空気の流通を確保し、後部座席の開放感や快適性を損なうことなく、乗務員の安全を確保することができる。
【0100】
[第6の実施の形態]
図20は、本発明を適用した第6の実施の形態における仕切装置6の構成および設置状態を示す図であり、タクシーの後部座席側から見た正面図である。また、図21は、図20のX5−X5線における断面図である。
なお、上記第1〜第5の実施の形態と同様に構成される部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0101】
仕切装置6は、運転席ヘッドレスト53およびその周辺、運転席ヘッドレスト53と助手席ヘッドレスト56との間の空間、および、コンソールボックス58の上方の空間にわたって配設されるフレーム160と、助手席ヘッドレスト56およびその周辺に配設されるサイドフレーム170とを備えて構成される。
フレーム160は、運転席ヘッドレスト53およびその周辺と、運転席ヘッドレスト53と助手席ヘッドレスト56の間の空間とにわたって開口する取付窓161と、取付窓161の下方において、コンソールボックス58の上方で開口する取付窓162とを有する。また、サイドフレーム170は、助手席ヘッドレスト56およびその周辺の後部座席側で開口する取付窓171とを有する。
また、フレーム160には、フレーム100(図1)における料金受渡窓104と同位置に料金受渡窓163が形成され、料金受渡窓163には料金受渡箱20(図示略)が配設される。
【0102】
そして、フレーム160はフレーム固定部30によって運転席ポール54に固定され、サイドフレーム170はフレーム固定部30によって助手席ポール57に固定される。
【0103】
すなわち、フレーム160およびサイドフレーム170は、一体となって、上記第5の実施の形態におけるフレーム150と同様の構成をなす。取付窓161,162,171には、取付窓151,152と同様に複数の羽板40が並んで嵌め込まれ、通風部を形成する。
【0104】
従って、仕切装置6は、上記第5の実施の形態における仕切装置5において、助手席ヘッドレスト56およびその周辺に相当するサイドフレーム170を取り外し可能とした構成である。サイドフレーム170を取り外した場合、助手席と後部座席との間に仕切が存在しない状態となるので、後部座席の開放感を高めることで快適性の向上を図ることができる
【0105】
また、サイドフレーム170を取り外した場合であっても、フレーム160に嵌め込まれた羽板40の存在により、乗務員を後部座席から襲うことができないように防護することができるので、上記第5の実施の形態における仕切装置5による効果に加えて、助手席に乗客を乗せる際に邪魔にならない仕切装置6を実現できる。なお、サイドフレーム170を取り外さない場合には、仕切装置6は、上記第5の実施の形態における仕切装置5と同様の効果を奏する。
【0106】
[第7の実施の形態]
図22は、本発明を適用した第7の実施の形態における仕切装置7の構成および設置状態を示す図であり、タクシーの後部座席側から見た正面図である。また、図23は、図22のX6−X6線における断面図である。
なお、上記第1〜第6の実施の形態と同様に構成される部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0107】
図22および図23に示す仕切装置7は、上記第6の実施の形態における仕切装置6の、フレーム160のみを設置した構成、すなわちサイドフレーム170を取り外した構成と同一構成である。
【0108】
従って、乗務員の背後およびコンソールボックス58の上方のみが仕切装置7によって覆われるので、助手席と後部座席との間に仕切が存在しない状態となり、上記第5の実施の形態における仕切装置5による効果に加えて、後部座席の開放感を高めることで快適性の向上を図ることができる。また、例えば、後部座席だけでなく助手席にも乗客を乗せた場合に、乗客同士の間の仕切を取り外すことで、助手席に乗車する乗客に違和感や閉塞感を感じさせないようにすることができる。
【0109】
また、助手席背もたれ部55の後部座席側の面が開放されていても、羽板40の存在によって乗務員の安全性は確保されており、後部座席を快適に保つことが可能で、助手席に乗客を乗せる際に邪魔にならない仕切装置7を実現できる。
【0110】
[第8の実施の形態]
図24は、本発明を適用した第8の実施の形態における仕切装置8の構成および設置状態を示す図であり、タクシーの後部座席側から見た正面図である。また、図25は、図24のX7−X7線における断面図であり、図26は図24のY4−Y4線における断面図であり、図27は図26の要部拡大図である。図28は図24のY6−Y6線における断面図であり、図29は図28の要部拡大図である。また、図30は、図24のY5−Y5線における断面図である。
なお、上記第1〜第7の実施の形態と同様に構成される部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0111】
図24に示すように、仕切装置8は、フレーム100において、取付窓101,102,103に、それぞれ羽板40を並んで嵌め込んで構成される。
取付窓102,103には、複数の羽板40が、その長手方向をほぼ水平に向けた状態で平行に並んで嵌め込まれ、通風部を形成する。ここで、上記複数の羽板40は、隣り合う二枚の羽板40の連結部40bどうしが対向するように、平板部40aに平行な面に沿って列を成し、各羽板40の断面が同じ方向を向いて並ぶようにように配設される。これにより、隣り合う二枚の羽板40は互い違いに咬み合わされた格好となり、二枚の羽板40の間には、前部座席側と後部座席側とに連通する空間41(図27,図29)が形成される。この空間41の断面形状は、後部座席側から前部座席側にたどった場合に、上から下へ向かって曲がる屈曲部を有する形状となる。
【0112】
なお、以下では空間41の断面形状が、後部座席側から前部座席側にたどった場合に上から下へ向かって曲がる屈曲部を有する場合について説明するが、空間41の断面形状が下から上へ向かって曲がる屈曲部を有する形状であっても、以下に述べる効果と同様の効果を得ることができる。
【0113】
そして、取付窓102,103に羽板40が組み付けられた状態では、取付窓102および取付窓103の開口面は、羽板40の平板部40aにより隙間無く覆われる。すなわち、取付窓102,103において、後部座席側と前部座席側とに連通する平板部40aに垂直な空間は存在しない。
【0114】
また、取付窓101においては、取付窓102,103の部分に比べて、複数の羽板40が密に配置されている。すなわち、運転席ヘッドレスト53およびその周辺に相当する位置においては、他の位置に比べて、狭い間隔で羽板40が並んでいる。
【0115】
図26に示すように、運転席ヘッドレスト53およびその周辺の後部座席側には、隣り合う羽板40の間に形成される複数の空間41が存在する。しかしながら、図27に拡大して示すように、羽板40が狭い間隔で並んでいるため、刃物90等の長尺の凶器が空間41を通過することはなく、乗務員の安全を確保できる。
【0116】
また、図28に示すように、助手席ヘッドレスト56およびその周辺の後部座席側にも、複数の空間41が存在する。ここで、羽板40の間隔は、運転席ヘッドレスト53の後部座席側に比べて広くなっているが、図29に拡大して示すように、刃物90等の長尺の凶器を空間41に挿入すると、刃物90の刃の角度は下向きに制限される。さらに、刃物90に柄が付いている場合は、柄が障害となって、刃を空間41に深く差し入れることはできない。
【0117】
同様に、図30に示すように、コンソールボックス58の上方の空間においても後部座席側に複数の空間41が存在しているが、どの高さ位置にあっても、刃物90の刃を水平または上向きに空間41に差し入れることはできない。さらに、刃物90に柄が付いている場合は、柄が障害となって、刃を空間41に深く差し入れることはできない。
【0118】
このように、乗務員を運転席の後方から刃物90等の凶器により襲撃することは不可能である上、運転席と助手席の間の空間や助手席の後方から刃物90等の凶器を回り込ませて乗務員を襲撃することも不可能であり、乗務員の安全が確実に確保される。なお、隣り合う羽板40の間隔と防護効果については、上記第5の実施の形態において、図19を示して説明した通りである。
【0119】
以上のように、仕切装置8によれば、前部座席と後部座席との間に多数の空間41が形成され、後部座席に乗車した乗客と乗務員とが会話をするに十分な空気の流路が確保されるので、乗客に違和感を感じさせることなく、乗務員の安全を確保することができる。特に、運転席ヘッドレスト53の後部座席側にも空間41が形成されるので、後部座席に乗車する乗客と乗務員との間の会話の疎通が十分に確保される上、前部座席と後部座席との間で十分に空気が流通するので、車内空調の面でも有利であり、乗客に閉塞感や威圧感を感じさせることが無い。
【0120】
[第9の実施の形態]
図31は、本発明を適用した第9の実施の形態における仕切装置9の構成および設置状態を示す図であり、タクシーの後部座席側から見た正面図である。
なお、上記第1〜第8の実施の形態と同様に構成される部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0121】
図31に示す仕切装置9は、フレーム110とサイドフレーム120とによって構成され、取付窓111,112,113,121に羽板40を並んで嵌め込んで構成される。そして、取付窓111における羽板40の設置状態は、上記第8の実施の形態における取付窓101(図24)と同様であり、取付窓112、113,121における羽板40の設置状態は、上記第8の実施の形態における取付窓102,103(図24)と同様である。
【0122】
すなわち、仕切装置9は、フレーム110とサイドフレーム120とが一体となって、上記第8の実施の形態における仕切装置9とほぼ同様の構成を実現するものである。
【0123】
そして、フレーム110は運転席ポール54に固定され、サイドフレーム120は助手席ポール57に固定されるため、仕切装置9においては、必要に応じて、フレーム110のみを取り付けて使用することも可能である。この場合、助手席と後部座席との間に仕切が存在しない状態となるので、後部座席の開放感を高めることで快適性の向上を図ることができる
【0124】
また、サイドフレーム120を取り外した場合であっても、乗務員が乗車する運転席は、フレーム110に嵌め込まれた羽板40によって後部座席から襲うことができないように防護されているので、上記第8の実施の形態における仕切装置8による効果に加えて、後部座席を快適に保つことが可能で、助手席に乗客を乗せる際に邪魔にならない仕切装置9を実現できる。
【0125】
[第10の実施の形態]
図32は、本発明を適用した第10の実施の形態における仕切装置10の構成および設置状態を示す図であり、タクシーの後部座席側から見た正面図である。なお、上記第1〜第9の実施の形態と同様に構成される部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0126】
図32に示す仕切装置10は、フレーム110のみにより構成される。すなわち、仕切装置10は、上記第9の実施の形態における仕切装置9において、サイドフレーム120を取り外した場合と同様の構成となる。
【0127】
従って、乗務員の背後およびコンソールボックス58の上方のみが仕切装置10によって覆われるので、助手席と後部座席との間に仕切が存在しない状態となり、上記第8の実施の形態における仕切装置8による効果に加えて、後部座席の開放感を高め、快適性の向上を図ることができる。また、例えば、後部座席だけでなく助手席にも乗客を乗せた場合に、乗客同士の間の仕切が無いことから、助手席に乗車する乗客に違和感や閉塞感を感じさせないようにすることができる。また、運転席は羽板40によって防護されているので、乗務員の安全を確保するとともに、助手席に乗客を乗せる際に邪魔にならない仕切装置10を実現できる。
【0128】
[第11の実施の形態]
図33は、本発明を適用した第11の実施の形態における仕切装置11の構成および設置状態を示す図であり、タクシーの後部座席側から見た正面図である。なお、上記第1〜第10の実施の形態と同様に構成される部分については、同一の符号を付して図示および説明を省略する。
【0129】
図33に示す仕切装置11は、フレーム100において、取付窓101に仕切板25を嵌め込み、取付窓102,103に羽板40を並んで嵌め込んで構成される。取付窓102,103における羽板40の配置状態は、上記第8の実施の形態における取付窓102,103と同様である。
【0130】
すなわち、仕切装置11は、上記第8の実施の形態における仕切装置8において、取付窓101に仕切板25を嵌め込んだ構成である。
この仕切装置11によれば、仕切装置8と同様に、乗客に違和感を感じさせることなく、乗務員の安全を確保することができる。また、運転席ヘッドレスト53の後部座席側が仕切板25によって防護されることにより、乗務員に対してより一層の安心感を与えることができる。
【0131】
[第12の実施の形態]
図34は、本発明を適用した第12の実施の形態における仕切装置12の構成および設置状態を示す図であり、タクシーの後部座席側から見た正面図である。なお、上記第1〜第11の実施の形態と同様に構成される部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0132】
図34に示す仕切装置12は、フレーム110とサイドフレーム120とを備え、フレーム110が有する取付窓111に仕切板25を嵌め込み、取付窓112,113およびサイドフレーム120が有する取付窓121において、羽板40を嵌め込んで構成したものである。取付窓112,113,121における羽板40の配置状態は、上記第8の実施の形態における取付窓102,103と同様である。
【0133】
すなわち、仕切装置12は、フレーム110とサイドフレーム120とが一体となって、上記第11の実施の形態における仕切装置11とほぼ同様の構成を実現するものである。
【0134】
そして、フレーム110は運転席ポール54に固定され、サイドフレーム120は助手席ポール57に固定されるため、仕切装置12においては、必要に応じて、フレーム110のみを取り付けて使用することも可能である。この場合、助手席と後部座席との間に仕切が存在しない状態となるので、後部座席の開放感を高めることで快適性の向上を図ることができる
【0135】
また、サイドフレーム120を取り外した場合であっても、乗務員が乗車する運転席は、フレーム110に嵌め込まれた仕切板25によって後部座席から襲うことができないように防護されているので、上記第11の実施の形態における仕切装置11による効果に加えて、後部座席を快適に保つことが可能で、助手席に乗客を乗せる際に邪魔にならない仕切装置12を実現できる。
【0136】
なお、フレーム110およびサイドフレーム120を両方とも配設した場合、すなわちサイドフレーム120を取り外さない場合には、仕切装置12は、上記第11の実施の形態における仕切装置11と同様の効果を奏する。
【0137】
[第13の実施の形態]
図35は、本発明を適用した第13の実施の形態における仕切装置13の構成および設置状態を示す図であり、タクシーの後部座席側から見た正面図である。なお、上記第1〜第12の実施の形態と同様に構成される部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0138】
図35に示す仕切装置13は、フレーム110のみにより構成される。すなわち、仕切装置13は、上記第12の実施の形態における仕切装置12において、サイドフレーム120を取り外した場合と同様の構成となる。
【0139】
従って、乗務員の背後およびコンソールボックス58の上方のみが仕切装置13によって覆われるので、上記第11の実施の形態における仕切装置11による効果に加えて、助手席と後部座席との間に仕切が存在しない状態となり、後部座席の開放感を高め、快適性の向上を図ることができる。また、例えば、後部座席だけでなく助手席にも乗客を乗せた場合に、乗客同士の間の仕切が無いことから、助手席に乗車する乗客に違和感や閉塞感を感じさせないようにすることができる。
【0140】
[第14の実施の形態]
図36は、本発明を適用した第14の実施の形態における仕切装置14の構成および設置状態を示す図であり、タクシーの後部座席側から見た正面図である。なお、上記第1〜第13の実施の形態と同様に構成される部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0141】
図36に示す仕切装置14は、フレーム160を備え、取付窓161に、仕切板26が隙間無く嵌め込まれて構成されたものである。
仕切板26は、取付窓161の全体を覆う板であり、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂、あるいは強化ガラス等の材料により構成される。なお、仕切板26の色について特に制限は無いが、透明度が高いものであれば乗客の前方視界を確保して開放感を高め、快適性の向上を図ることができるので好ましく、無色で透明度が高いものであれば、なお好ましい。
【0142】
そして、取付窓162には、羽板40が並んで配設される。取付窓162における羽板40の配置状態は、上記第1の実施の形態における仕切装置1の、取付窓103における羽板40の配置状態と同様である。
【0143】
従って、仕切装置14によれば、運転席ヘッドレスト53およびその周辺と、運転席ヘッドレスト53と助手席ヘッドレスト56との間の空間が、後部座席側が仕切板26により覆われており、取付窓162には空間41が形成される。
これにより、後部座席に乗車した乗客と乗務員とが会話をするに十分な空気の流路を確保しながら、乗務員に対してより一層の安心感を与えることができる。
【0144】
[第15の実施の形態]
図37は、本発明を適用した第15の実施の形態における仕切装置15の構成および設置状態を示す図であり、タクシーの後部座席側から見た正面図である。なお、上記第1〜第14の実施の形態と同様に構成される部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0145】
図37に示す仕切装置15は、フレーム160を備え、取付窓161に、仕切板26が隙間無く嵌め込まれて構成されたものである。
そして、取付窓162には、羽板40が並んで配設される。取付窓161における羽板40の配置状態は、上記第8の実施の形態における仕切装置8の、取付窓103における羽板40の配置状態と同様である。
【0146】
従って、仕切装置15によれば、運転席ヘッドレスト53およびその周辺と、運転席ヘッドレスト53と助手席ヘッドレスト56との間の空間が、後部座席側が仕切板26により覆われており、取付窓162には空間41が形成される。
これにより、後部座席に乗車した乗客と乗務員とが会話をするに十分な空気の流路を確保しながら、乗務員に対してより一層の安心感を与えることができる。
【0147】
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術思想の範囲内において種々の変更が可能なのはいうまでもない。例えば、上記第1から第15の実施の形態では、いずれも仕切装置をタクシーに配設した場合について説明したが、前部座席と後部座席とを有する車両であれば、一般の乗用車や他の商用車にも適用することが可能であり、セダン型、ワンボックス型、トラック、バス等のいずれの車種にも適用可能であり、車両の形状や用途は一切問わない。また、上記実施の形態では、車両の進行方向に向かって右側に運転席が配設された、いわゆる右ハンドル車に仕切装置を配設した例について説明したが、本発明はこれに限定されず、車両の進行方向に向かって左側に運転席が配設された左ハンドル車に対しても勿論適用可能である。この場合、仕切装置1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15の構成を単に左右対称とすれば、容易に実現可能である。さらに、運転席の側方に位置する前部座席としてベンチシートを備える車両に対しても、フレーム等の形状をシートに合わせて変更することにより、適用することが可能である。
【0148】
また、例えば、上記第1から第15の実施の形態においては、図2に示す羽板40を用いる構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば図38に示す羽板60を用いても良い。図38に示す羽板60は、二つの平板部60aと、これら二つの平板部60aを連結するように設けられた連結部60bとを有する長手の板状部材である。二つの平板部60aは、互いに平行で、かつ、その断面に沿って縦方向および横方向にずれた位置関係にある。また、連結部60bは、二つの平板部60aが有する側端のうち、互いに近接する側の側端を連結するものであって、平板部60aに対する連結部60bの角度(図中θ3およびθ4)はいずれも鋭角である。
【0149】
羽板60は、羽板40と同様に、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂、あるいは強化ガラス等の材料により構成され、その色については特に制限は無いが、透明度が高いものであれば、乗客の前方視界を確保して開放感を高め、快適性の向上を図ることができるので好ましく、無色で透明度が高いものであればなお好ましい。また、羽板60の厚みについて特に制限は無い。さらに、羽板60は、別々に形成された二つの平板部60aおよび連結部60bを接合して形成しても良いし、或いは、1枚の平板に曲げ加工を施して形成しても良く、その製法は特に限定されない。
【0150】
図38に示す羽板60を羽板40に替えて用いた場合、隣り合う羽板60の間に形成される空間41は、隣り合う羽板40の間に形成される空間41に比べて、刃物90のような長尺の凶器が、より一層通り抜けにくいものとなる。このため、乗務員の安全をより確実に確保することができる。このほか、設計上の理由により羽板40の使用が困難な場合に羽板60を利用することで、設計上の自由度が高まるという利点がある。
さらに、羽板40,60は、いずれも平面のみで構成されるものとしたが、例えば、平面と曲面とを組み合わせて用いることも勿論可能である。例えば、平面の平板部40a,60aと曲面の連結部40b,60bを用いて羽板40,60を構成しても、屈曲部を有する空間41を形成し、上記実施の形態と同様の効果が期待できる。
【0151】
さらに、上記第1から第15の実施の形態において、羽板40,60を構成する平板部40a,60aと連結部40b,60bとがそれぞれなす角度は、0°でなければ、任意の角度に設定して屈曲部を有する空間41を形成することが可能である。さらに、取付窓101,102,103,111,112,113,121,141,142,151,161,162,171に嵌め込まれる羽板40,60の密度および数についても、任意に変更可能であることは勿論である。
【0152】
さらにまた、上記第1から第15の実施の形態においては、図2に示す羽板40、図38に示す羽板60に替えて、図39に示す羽板70を用いても良い。図39に示す羽板70は、幅方向の厚みが一定で平たい長手の板状部材である。
【0153】
羽板70は、羽板40、羽板60と同様に、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂、あるいは強化ガラス等の材料により構成され、その色については特に制限は無いが、透明度が高いものであれば、乗客の前方視界を確保して開放感を高め、快適性の向上を図ることができるので好ましく、無色で透明度が高いものであればなお好ましい。また、羽板70の厚みについて特に制限は無く、その断面形状に関し、羽板の厚みが幅方向でテーパー状に変化するものであっても良く、羽板の厚みが一定で厚み方向に若干曲がる曲面を有するものであっても良い。
【0154】
図40は、隣り合う羽板70の間隔と防護効果との関係を詳細に示す、図19と同様の図であり、(a)は凶器の一例として刃物90を平面図、正面図により示し、(b)は隣り合う羽板70の間隔の指標となる値S3と、隣り合う羽板70の間隔の別の指標となる値S4を示し、(c),(d),(e)は、それぞれ隣り合う羽板70の間隔と防護効果との関係を示す。(b),(c),(d),(e)はいずれも羽板70の断面を示す。
【0155】
ここで、図40(a)に示すように、刃物90の厚みをd、高さをhとする。また、図40(b)に示すように、隣り合う2枚の羽板70の先端を通り羽板70の配列方向と垂直な二つの仮想面を設定し、これら二つの仮想面の間の距離をS3とし、隣り合う2枚の羽板70の隣り合う面の間の距離をS4とする。
【0156】
距離S3がdより大きい場合、刃物90の刃は羽板の配列方向と垂直な方向に空間42を通過することができる。また、距離S4がhより大きい場合、刃のエッジの向きに関係なく、空間42の断面方向に斜めに通過することができる。一方、図40(c)に示すように、距離S3=dである場合、刃物90の刃が空間42を通過する際の方向が制限され、羽板の配列方向に垂直な方向か、若しくは空間42の断面方向に沿った一方側にしか通過できない。
さらに、図40(d)に示すように、距離S3がdより小さい場合、刃物90が羽板の配列方向と垂直な方向で空間42を通過することは不可能であり、刃の方向が空間42の断面方向に沿って斜めである場合に限り、刃物90は空間42を通過する。この場合、刃のエッジの向きが制限される。
そして、図40(e)に示すように、距離S3,S4が、ともにdより小さい場合、刃物90の刃は空間42を一切通過することができない。
【0157】
例えば、取付窓151の運転席ヘッドレスト53およびその周辺の後部座席側の面にあたる部分において、羽板70の間隔を、距離S3,S4がともにdより小さくなる間隔とする。この場合、後部座席側から運転席ヘッドレスト53に向かって刃物90が空間42に差し込まれたとしても、図40(e)に示すように、刃物90の刃は空間42を通過することができない。この場合、刃物90の刃が運転席ヘッドレスト53に到達することはなく、乗務員に危害が及ぶ可能性は無い。
【0158】
また、例えば、運転席ヘッドレスト53およびその周辺以外の部分において、取付窓151における羽板70の間隔を、距離S3がdより小さくなる間隔とする。この場合、後部座席側から運転席ヘッドレスト53に向かって刃物90が空間42に差し込まれたとしても、刃物90の刃は助手席側に向かって斜めに進むことしかできない。この場合、刃物90の刃が運転席ヘッドレスト53に向かうことが無いので、乗務員に危害が及ぶ可能性は無い。
【0159】
このように、フレーム150に組み付けられる羽板70の間隔を適切な間隔とすることにより、例えば上記第1の実施の形態における仕切板25等を用いなくても、乗務員を、後部座席からの襲撃から確実に防護することができる。
【0160】
なお、図39に示す羽板70を羽板40、羽板60に代えて用いた場合、隣り合う羽板70の間に形成される空間42が実質的に屈曲部を有しない点に留意する必要がある。すなわち、フレームの取付窓に、複数の羽板70を、その長手方向をほぼ鉛直に向けた状態で平行に並んで嵌め込み、通風部を形成した場合、運転者を後部座席からの襲撃から確実に防護する効果は、羽板40、羽板60を用いて屈曲部を有する空間を形成した通風部の場合と同等である。しかしながら、取付窓に、複数の羽板70を、その長手方向をほぼ水平に向けた状態で平行に並んで嵌め込み、通風部を形成した場合、羽板40、羽板60を用いて屈曲部を有する空間を形成した通風部に比べて、刃物等の凶器を差し入れやすくなると考えられる。なぜなら、羽板70の平らな面に実質的に沿って刃物90の刃が移動できるからである。しかしながら、既に図40を示し詳細に説明したように、羽板70の間隔を、通風部が配置される位置に応じて変更することにより、あるいは仕切板25と組み合わせた構成を選択することにより、運転者を後部座席からの襲撃から確実に防護する効果が得られることは明らかである。
【0161】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による仕切装置によれば、後部座席から運転席へ向けて凶器等を通すことが出来ない空間を形成することにより、後部座席に乗車する人物に違和感や閉塞感を感じさせることなく、運転者を、後部座席からの襲撃から確実に防護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態における仕切装置1の構成および設置状態を示す図である。
【図2】図1に示す羽板40の構成を詳細に示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は断面図である。
【図3】図1のY1−Y1線における断面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】図1のX1−X1線における断面の要部を拡大して示す図である。
【図6】図3の要部拡大図である。
【図7】図1のY3−Y3線における断面図である。
【図8】図7の要部拡大図である。
【図9】図1のY2−Y2線における断面図である。
【図10】図1のX2−X2線における断面図である。
【図11】図1のX1−X1線における断面図である。
【図12】図11の要部拡大図である。
【図13】本発明を適用した第2の実施の形態における仕切装置2の構成および設置状態を示す図である。
【図14】図13のX3−X3線における断面図である。
【図15】本発明を適用した第3の実施の形態における仕切装置3の構成および設置状態を示す図である。
【図16】本発明を適用した第4の実施の形態における仕切装置4の構成および設置状態を示す図である。
【図17】本発明を適用した第5の実施の形態における仕切装置5の構成および設置状態を示す図である。
【図18】図17のX4−X4線における断面図である。
【図19】隣り合う羽板40の間隔と防護効果との関係を詳細に示す図であり、(a)は凶器の一例として刃物90を示し、(b)は隣り合う羽板40の間隔の指標となる値S1を示し、(c)は隣り合う羽板40の間隔の別の指標となる値S2を示し、(d),(e),(f)は、それぞれ隣り合う羽板40の間隔と防護効果との関係を示す。
【図20】本発明を適用した第6の実施の形態における仕切装置6の構成および設置状態を示す図である。
【図21】図20のX5−X5線における断面図である。
【図22】本発明を適用した第7の実施の形態における仕切装置7の構成および設置状態を示す図である。
【図23】図22のX6−X6線における断面図である。
【図24】本発明を適用した第8の実施の形態における仕切装置8の構成および設置状態を示す図である。
【図25】図24のX7−X7線における断面図である。
【図26】図24のY4−Y4線における断面図である。
【図27】図26の要部拡大図である。
【図28】図24のY6−Y6線における断面図である。
【図29】図28の要部拡大図である。
【図30】図24のY5−Y5線における断面図である。
【図31】本発明を適用した第9の実施の形態における仕切装置9の構成および設置状態を示す図である。
【図32】本発明を適用した第10の実施の形態における仕切装置10の構成および設置状態を示す図である。
【図33】本発明を適用した第11の実施の形態における仕切装置11の構成および設置状態を示す図である。
【図34】本発明を適用した第12の実施の形態における仕切装置12の構成および設置状態を示す図である。
【図35】本発明を適用した第13の実施の形態における仕切装置13の構成および設置状態を示す図である。
【図36】本発明を適用した第14の実施の形態における仕切装置14の構成および設置状態を示す図である。
【図37】本発明を適用した第15の実施の形態における仕切装置15の構成および設置状態を示す図である。
【図38】図2に示す羽板40に替えて用いる羽板60の構成を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は断面図である。
【図39】羽板40、羽板60に替えて用いる羽板70の構成を示す斜視図である。
【図40】隣り合う羽板70の間隔と防護効果との関係を詳細に示す、図19と同様の図であり、(a)は凶器の一例として刃物90を平面図、正面図により示し、(b)は隣り合う羽板70の間隔の指標となる値S3と、隣り合う羽板70の間隔の別の指標となる値S4を示し、(c),(d),(e)は、それぞれ隣り合う羽板70の間隔と防護効果との関係を示す。
【符号の説明】
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15  仕切装置
100,110,140,150,160  フレーム
101,102,103,111,112,113,121,141,142,151,152,161,162,171  取付窓
120,170  サイドフレーム
25  仕切板
30  フレーム固定部
40,60,70  羽板
41,42  空間

Claims (18)

  1. 自動車内において、運転席と該運転席の側方に位置する助手席とを含む前部座席と、後部座席との間に配設される仕切装置であって、
    前記前部座席側と前記後部座席側とに連通する1以上の空間を形成する通風部を有し、前記通風部に形成される空間は、前記後部座席側の開口部と前記前部座席側の開口部との間に少なくとも1の屈曲部を備えることを特徴とする仕切装置。
  2. 前記通風部に形成される空間は、前記運転席の後方から前記助手席に向かう方向に延びる空間であることを特徴とする請求項1記載の仕切装置。
  3. 前記通風部に形成される空間の前記前部座席側の開口部は、前記後部座席側の開口部よりも上方もしくは下方に位置することを特徴とする請求項1記載の仕切装置。
  4. 前記通風部は複数の羽板を並べて構成されるものであって、前記羽板は、少なくとも、互いに平行でない二つ以上の面を含む複数の面により構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の仕切装置。
  5. 前記羽板は、互いに平行な二つの面と、これら二つの面と平行でない1以上の面とにより構成されることを特徴とする請求項4記載の仕切装置。
  6. 前記前部座席において前記運転席と前記助手席との間に形成される空間の前記後部座席側に、前記通風部が配置されてなることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の仕切装置。
  7. 前記運転席のヘッドレストの前記後部座席側の面と前記運転席の背もたれ上部の前記後部座席側の面とに跨って、前記通風部が配置されてなることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の仕切装置。
  8. 前記運転席のヘッドレストの前記後部座席側の面と前記運転席の背もたれ上部の前記後部座席側の面とに跨って配置される仕切板をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の仕切装置。
  9. 前記助手席のヘッドレストの前記後部座席側の面と前記助手席の背もたれ上部の前記後部座席側の面とに跨って、前記通風部が配置されてなることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の仕切装置。
  10. 前記運転席のヘッドレストの前記後部座席側の面および前記運転席の背もたれ上部の前記後部座席側の面に跨る第1の位置と、該第1の位置とは別の1以上の位置とにおいて前記通風部が配置され、
    前記第1の位置に配置された通風部は、前記第1の位置とは別の位置に配置された通風部に比べて、狭い間隔で前記羽板を並べて構成されることを特徴とする請求項4または5記載の仕切装置。
  11. 自動車内において、運転席と該運転席の側方に位置する助手席とを含む前部座席と、後部座席との間に配設される仕切装置であって、
    前記前部座席側と前記後部座席側とに連通する1以上の空間を形成する通風部を有し、前記通風部に形成される空間は、前記運転席の後方から前記助手席に向かう方向に延びることを特徴とする仕切装置。
  12. 自動車内において、運転席と該運転席の側方に位置する助手席とを含む前部座席と、後部座席との間に配設される仕切装置であって、
    前記前部座席側と前記後部座席側とに連通する1以上の空間を形成する通風部を有し、前記通風部に形成される空間の前記前部座席側の開口部は、前記後部座席側の開口部よりも上方もしくは下方に位置することを特徴とする仕切装置。
  13. 前記通風部は複数の平板状の羽板を並べて構成されることを特徴とする請求項11または12に記載の仕切装置。
  14. 前記前部座席において前記運転席と前記助手席との間に形成される空間の前記後部座席側に、前記通風部が配置されてなることを特徴とする請求項11から13のいずれかに記載の仕切装置。
  15. 前記運転席のヘッドレストの前記後部座席側の面と前記運転席の背もたれ上部の前記後部座席側の面とに跨って、前記通風部が配置されてなることを特徴とする請求項11から14のいずれかに記載の仕切装置。
  16. 前記運転席のヘッドレストの前記後部座席側の面と前記運転席の背もたれ上部の前記後部座席側の面とに跨って配置される仕切板をさらに備えることを特徴とする請求項11から14のいずれかに記載の仕切装置。
  17. 前記助手席のヘッドレストの前記後部座席側の面と前記助手席の背もたれ上部の前記後部座席側の面とに跨って、前記通風部が配置されてなることを特徴とする請求項11から16のいずれかに記載の仕切装置。
  18. 前記運転席のヘッドレストの前記後部座席側の面および前記運転席の背もたれ上部の前記後部座席側の面に跨る第1の位置と、該第1の位置とは別の1以上の位置とにおいて前記通風部が配置され、
    前記第1の位置に配置された通風部は、前記第1の位置とは別の位置に配置された通風部に比べて、狭い間隔で前記羽板を並べて構成されることを特徴とする請求項13記載の仕切装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018135090A (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c. F. Porsche Aktiengesellschaft 自動車の車室用の安全デバイスおよび自動車の車室での安全デバイスの配置構造

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