JP2004066991A - 船舶用舵取り装置 - Google Patents

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Akihiro Yamaguchi
山口 明広
Mineo Matsuda
松田 峰雄
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Abstract

【課題】舵柄回動機構のフォークを回動させるための斜板式可変吐出ポンプの斜板の傾斜を調整する油圧アクチュエータを簡素な構造で作動せしめること。
【解決手段】斜板式可変吐出ポンプ(200)の斜板(230)の傾斜を調整する油圧アクチュエータ(300)の第1、2アクチュエータピストン室(311、312)は第1、2アクチュエータ油路(331,332)を介して電磁弁(400)の第1ポート部材(401)の第1、2ポート(411、412)に連通され、電磁弁の第2ポート部材(402)の第3、4ポート(413、414)がポンプ油路(521)とドレン油路(430)を介して補助ポンプ(500)の吐出口(511)及び油タンク(530)に接続され、電磁弁の第1、2ポート部材の間に連通部材(420)の第1〜3連通エレメント(421、422、423)の何れかが操舵盤(160)からの信号により位置せしめられる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は船舶用舵取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
船舶の舵を制御する船舶用舵取り装置として、舵柄にフォーク部材を取り付け、このフォーク部材にピンを可動に係合し、ピンを移動方向の両側でシリンダに係合されているピストンで往復動させて舵柄を回転せしめる舵柄回動機構を有し、油圧ポンプで舵柄回動機構の両側のシリンダの、一方に油圧作動油を吐出し、他方から油圧作動油を吸い込むようにしたものが公知である。
【0003】
ここで、舵を左右の両方に切れるようにするためには、吐出される側と吸い込まれる側との切り換えが必要である。そこで、特開平5−105193号公報に記載の装置のように定吐出ポンプで給排される油圧作動油を電磁制御弁で切り替えて舵柄回動機構の2つのシリンダへの作動油の給排をおこなうようにしたものがある。ところが、このような装置では、電磁弁で油圧作動油の給排を急激に切り換えるので所謂ウォータハンマ現象が発生し高油圧が要求される大型船舶には適用できない。
【0004】
そこで、大型船舶用には、舵柄回動機構の2つのシリンダへの作動油の給排を、斜板の傾斜角の調整により、ポンプ自体で給排の切り換えが穏やかに可能な斜板式可変吐出ポンプでおこなうようにした舵取り装置が使用されることが多い。ところで、斜板式可変吐出ポンプでは斜板の傾斜を調整するために油圧アクチュエータが使用され、この油圧アクチュエータを作動させるために補助油圧ポンプを備え、補助油圧ポンプから送られる油圧作動油の給排を油圧制御弁で調整している。
【0005】
ところが、従来はこの油圧制御弁をトルクモータで作動させたり、操舵盤の指令で動く油圧ピストン機構と複雑なリンク機構で作動させたりしている。そのために、部品点数が多く、構造が複雑で、大きなスペースが必要であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題に鑑み、舵柄回動機構のフォークを回動させるピストンが係合する2つのシリンダへの作動油の給排を斜板式可変吐出ポンプでおこなう舵取り装置において、斜板の傾斜を調整する油圧アクチュエータを簡素な構造で作動せしめることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、船舶用舵取り機であって、舵柄に取り付けられたフォークにピンを可動に係合し、該ピンを移動方向の両側でシリンダに係合されているピストンで往復動させて舵柄を回転せしめる舵柄回動機構と、舵柄回動機構のピストンの両側のシリンダの、一方と他方への油圧作動油の給排の切り換えと吐出量の変更を斜板の傾斜角の調整でおこなうことのできる斜板式可変吐出ポンプと、を具備し、
斜板式可変吐出ポンプに斜板の傾斜角の調整をおこなう油圧式アクチュエータが付設され、該油圧式アクチュエータが、補助ポンプが吐出する油圧作動油を電磁制御弁で制御して作動せしめられることを特徴とする船舶用舵取り装置が提供される。
【0008】
このように構成された船舶用舵取り装置では、舵柄回動機構の舵柄に取り付けられたフォーク部材を回動させるピストンの両側に配設されたシリンダの、一方と他方への油圧作動油の給排の切り換えと吐出量の変更を斜板式可変吐出ポンプの斜板の傾斜角の調整でおこなうが、斜板式可変吐出ポンプの斜板の傾斜角の調整をおこなう油圧式アクチュエータが、補助ポンプが吐出する油圧作動油を電磁制御弁で制御して作動せしめられる。
また、請求項2の発明では、補助ポンプと斜板式可変吐出ポンプとが同じ駆動装置で回転駆動される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1が本発明の構成を示す図であって、大きくは、舵柄回動機構100、舵柄回動機構100へ油圧作動油を給排する斜板式可変吐出ポンプ200、斜板式可変吐出ポンプ200の斜板230の傾きを変える斜板アクチュエータ300、そして、斜板アクチュエータ300への油圧作動油を給排するための補助ポンプ500と本発明の特徴である電磁弁400を有する。
【0010】
舵柄回動機構100は図示しない舵板が取り付けられている舵柄110にフォーク部材120を取り付け、フォーク部材120は第1フォーク121と第2フォーク122を有し、第1フォーク121は第1舵ピストン131に取り付けられた第1ピン133に係合し、第2フォーク122は第2舵ピストン132に取り付けられた第2ピン134に係合している。なお、フォーク部材120は一方のフォークのみを有するものとされることもある。
【0011】
第1舵ピストン131は、一方の側が第1舵シリンダ141の第1ピストン室145内を往復動し、他方の側が第2舵シリンダ142の第2ピストン室146内を往復動する。第2舵ピストン132は、一方の側が第3舵シリンダ143の第3ピストン室147内を往復動し、他方の側が第4舵シリンダ144の第4ピストン室148内を往復動する。
【0012】
舵柄110のは腕111が取り付けられ、この腕はフィードバックユニット150の腕151とロッド152で連結されており、フィードバックユニット150は腕151の傾きから舵角θを計算し、その信号を操舵盤160に送る。
【0013】
次に、舵柄回動機構100の第1〜第4シリンダ141〜144の第1〜第4ピストン室145〜148に油圧作動油を給排する容量可変の斜板式可変吐出ポンプ200について説明する。
この実施の形態における斜板式可変吐出ポンプ200は、斜板が回転せず、シリンダおよびピストンが回転するものである。
【0014】
ポンプハウジング201の中心にポンプ軸202が回転可能に配設されており、ポンプ軸202はポンプハウジング201の図中右外側において電動モータ205で一定方向に回転駆動される。ポンプ軸202にはシリンダ210がスプライン結合されていて、シリンダ210はポンプ軸202が回転するとシリンダ210も回転するが、図示しない適当な手段により軸方向には動かないようにされている。
【0015】
シリンダ210のピストン室211にはピストン220が摺動自在に配設されている。ピストン220は図中右端に球状部221を有し、球状部221の外側には球状部221に対して広い範囲で立体的に傾斜可能なスリッパソケット222が取り付けられている。そしてスリッパソケット222の摺接面223が斜板230の摺接面231に接しながら回転する。
【0016】
一方、シリンダ210の図中左側の端面はハウジング201に固定されているバルブプレート240の図中右側の端面上を摺動する。バルブプレート240は周知のように同じ半径の周上に互い分離した2つの円弧状の長穴を有する。この斜板式可変吐出ポンプ200のように斜板230が横から見て傾斜して使用される場合には、後述の図2、3に示すように、長穴は斜板式可変吐出ポンプ200の左側から見て、時計の約1時〜5時の範囲、および、約7時〜11時の範囲に設けられるが、図においてはわかりやすくするために、上下に示されている。そこで上の方を第1長穴241、下の方を第2長穴242とする。
【0017】
第1長穴241、第2長穴242は、それぞれ、ハウジング201に形成された第1ハウジング内油路202、第2ハウジング内油路203に連通している。そして、シリンダ210にはピストン室211から左端面に伸びるシリンダ内通路212が形成されていて、このシリンダ内通路212はシリンダ210が一回転する間に、バルブプレート240の第1の長穴241に係合して第1ハウジング内油路202と連通せしめられ、次に、バルブプレート240の穴のない部分で閉塞され、次に、バルブプレート240の第2の長穴242に係合して第2第2ハウジング内油路203と連通せしめられ、次に、バルブプレート240の穴のない部分で閉塞される、ということを繰り返す。
【0018】
第1ハウジング内油路202は第2外部油路172を介して舵柄回動機構100の第2シリンダ142の第1ピストン室146、および、第3シリンダ143の第3ピストン室147と連通し、第2ハウジング内油路203は第1外部油路171を介して舵柄回動機構100の第1シリンダ141の第1ピストン室145、および、第4シリンダ144の第1ピストン室148と連通している。
【0019】
ハウジング201の上には斜板230の傾きを変える斜板アクチュエータ300が付設されている。斜板アクチュエータ300はアクチュエータブロック310とアクチュエータピストン320を有する。アクチュエータピストン320は互いに結合された第1アクチュエータピストン321と第2アクチュエータピストン322を有し、第1アクチュエータピストン321と第2アクチュエータピストン322は、それぞれ、アクチュエータブロック310の第1アクチュエータピストン室311と第2アクチュエータピストン室312内を移動する。なお、第1アクチュエータピストン室311と第2アクチュエータピストン室312にはアクチュエータピストン320を中立位置にあるように付勢する第1バネ341と第2バネ342がそれぞれ配設されている。
【0020】
第1アクチュエータピストン321と第2アクチュエータピストン322の間にはアーム部材323が取り付けられていて、アーム部材323はアクチュエータブロック310の下部中央に形成された開口部315、斜板式可変吐出ポンプ200のハウジング201の上部に形成された開口部204を通ってハウジング201の内部に延伸し、下端部にはピン324が付設され、ピン324には、連結部材325の一端が回動可能に取り付けられ、連結部材325の他端は斜板式可変吐出ポンプ200の斜板230に取り付けられたピン232に係合している。
【0021】
第1アクチュエータピストン室311は第1アクチュエータブロック内油路313を介して第1アクチュエータ油路331に接続され、第2アクチュエータピストン室312は第2アクチュエータブロック内油路314を介して第2アクチュエータ油路332に接続されている。
【0022】
そして、本発明の特徴である電磁弁400が模式的に示されているが、この電磁弁400は第1ポート部材401と第2ポート部材402の間を第1連通エレメント421、第2連通エレメント422、第3連通エレメント423を有する連通部材420を選択的に移動せしめるものである。図中下側の第1ポート部材401の第1ポート411と第2ポート412に第1アクチュエータ油路331と第2アクチュエータ油路332がそれぞれ接続されている。
【0023】
電磁弁400の図中上側の第2ポート部材402には、第3ポート413、第4ポート414が、それぞれ、第1ポート411、第2ポート412と同じ位置に設けられている。そして、第3ポート413は斜板式可変吐出ポンプ200のポンプハウジング201の左端に取り付けられている補助ポンプ500の吐出口511とポンプ油路521を介して接続され、第4ポート414はドレン油路430を介して油タンク530と接続されている。補助ポンプ500の吸い込み口512は油路522を介して油タンク530と接続されている。
なお、補助ポンプ500は、例えば、ギヤポンプとされ、ポンプ軸201に連結軸520を介して結合されており、斜板式可変吐出ポンプ200と同時に回転駆動される。
【0024】
そして、第1ポート部材401と第2ポート部材402の間に、連通部材420の第1連通エレメント421、第2連通エレメント422、第3連通エレメント423のいずれかが操舵盤160からの信号により、選択的に位置せしめられるが、第1連通エレメント421は第1ポート411と第3ポート413を連通し、第2ポート412と第4ポート414を連通することが可能であり、第2連通エレメント422は第1ポート411と第2ポート412を閉塞し、第3ポート413と第4ポート414を連通すること可能であり、第3連通エレメント423は第1ポート411と第4ポート414を連通し、第2ポート412と第3ポート413を連通することが可能である。
【0025】
図に示すのは、第1連通エレメント421を第1ポート部材401と第2ポート部材402の間に位置せしめた状態であって、第1ポート411と第3ポート413が連通され、第2ポート412と第4ポート414が連通されるので、補助ポンプ500の吐出口511から吐出された油圧作動油がアクチュエータ300の第1アクチュエータピストン室311に導入され、アクチュエータ300の第2アクチュエータピストン室312にあった油圧作動油がドレン油路430を通り油タンク530に戻り、アクチュエータピストン320が図中右方に移動し、その結果、斜板式可変吐出ポンプ200の斜板230が図示されるように上側が右に、下側が左になるように傾斜せしめられているのである。
【0026】
次に、上記のように構成された舵取り装置における、舵の制御を説明する。
先ず、舵取り装置が取り付けられた船体は図中上方に進行中であるとして、この船体を左に回頭させる場合を考える。
この場合は、舵柄回動機構100の第2ピストン室146と第3ピストン室147の油圧を上げ、第1ピストン室145と第4ピストン室146の油圧を下げることが必要である。したがって、斜板式可変吐出ポンプ200の第1ハウジング内油路202が吐出側に、第2ハウジング内油路203が吸い込み側になるようにしなければならない。
【0027】
そのためには、シリンダ210とピストン220が図の左側から見て反時計周りに回転するものとして、図1に示すように、斜板230を上側が中心より右に、下側が中心より左にあるようにする。
そのために、前述したように、第1連通エレメント421を第1ポート部材401と第2ポート部材402の間に位置せしめ、第1ポート411と第3ポート413を連通し、第2ポート412と第4ポート414を連通し、補助ポンプ500の吐出口511から吐出された油圧作動油をアクチュエータ300の第1アクチュエータピストン室311に導入し、アクチュエータ300の第2アクチュエータピストン室312にあった油圧作動油はドレン油路430を通って油タンク530に戻る。
【0028】
すると、図2に示すように、シリンダ210とピストン220が上から下に行く間は、ピストン室211は縮小され油圧作動油は圧縮されシリンダ内油路211がバルブプレート240の第1長穴241と連通している間に加圧された油圧作動油が押し出され第1ハウジング内油路202から吐出される。逆に、シリンダ210とピストン220が下から上に行く間はピストン室211は拡大されシリンダ内油路211がバルブプレート240の第2長穴242と連通している間に第1ハウジング内油路202から油圧作動油が吸い込まれる。
【0029】
その結果、舵柄回動機構100の第2ピストン室146と第3ピストン室147の油圧が上がり、第1ピストン室145と第4ピストン室146の油圧が下がり、舵柄回動機構100のフォーク部材120は時計周りに回動し、舵柄110が時計周りに回動し、舵板の後側が左に曲げられ船体は左に回頭する。
なお、上記の過程においてフォーク部材120がどこまで回ったかがフィードバックユニット160に伝達され、その結果は操舵版160に示され、操舵手はそれを見ながら舵を戻す作業をおこなう、あるいは、自動的に舵を戻す指令を出す。
【0030】
船体を直進させる場合は、斜板式可変吐出ポンプ200の斜板230を垂直状態にすればよい。そのためには、電磁弁400の第2連通エレメント422を第1ポート部材401と第2ポート部材402の間に位置せしめ、第1ポート411と第2ポート412を閉塞、第3ポート413と第4ポート414を連通し、補助ポンプ500の吐出口511から吐出された油圧作動油をドレン油路430を介して油タンク530に戻し、アクチュエータ300の第1ピストン室311、第2ピストン室312のいずれにも油圧作動油が供給されないようにする。すると斜板式可変吐出ポンプ200内の斜板230は自動的に垂直状態になる。
斜板230が垂直状態にされれば斜板式可変吐出ポンプ200内のシリンダ210は上側と下側で左右位置が同じであり、軸が回転する間に往復動が発生しない。
【0031】
船体を右に回頭させる場合は、前述の左に回頭させる場合と逆に、舵柄回動機構100の第2ピストン室146と第3ピストン室147の油圧を下げ、第1ピストン室145と第4ピストン室146の油圧を上げることが必要である。
したがって、斜板式可変吐出ポンプ200の第2ハウジング内油路203が吸い込み側に、第1ハウジング内油路202が吐出側になるようにしなければならない。
【0032】
そのためには、シリンダ210とピストン220が図の左側から見て反時計周りに回転するものとして、斜板230を上側が中心より左に、下側が中心より右にあるようにする。
そのために、アクチュエータ300の第3連通エレメント423を第1ポート部材401と第2ポート部材402の間に位置せしめ、第1ポート411と第4ポート414を連通し、第2ポート412と第3ポート413を連通し、補助ポンプ500の吐出口511から吐出された油圧作動油がアクチュエータ300の第2アクチュエータピストン室312に導入し、アクチュエータ300の第1アクチュエータピストン室311にあった油圧作動油をドレン油路430を介して油タンク530に戻し、アクチュエータピストン320を図中左方に移動せしめる。
【0033】
すると、図3に示すように、シリンダ210とピストン220が上から下に行く間はピストン室211は拡大されシリンダ内油路211がバルブプレート240の第1長穴241と連通している間に第1ハウジング内油路202から油圧作動油が吸い込まれる。逆に、シリンダ210とピストン220が下から上に行く間はピストン室211は縮小され加圧されシリンダ内油路211がバルブプレート240の第2長穴242と連通している間に加圧された油圧作動油が押し出され第2ハウジング内油路203から吐出される。
【0034】
その結果、舵柄回動機構100の第2ピストン室146と第3ピストン室147の油圧が下がり、第1ピストン室145と第4ピストン室146の油圧が上がり、舵柄回動機構100のフォーク部材120は反時計周りに回動し、舵柄110が反時計周りに回動し、舵板の後側が右に曲げられ船体は右に回頭する。
【0035】
本発明の実施の形態は上記のように構成され作動するが、舵柄回動機構100の各ピストン室に給排する油圧作動油を可変容量式の斜板式可変吐出ポンプ200でおこなうことで定吐出ポンプから吐出される油圧作動油を電磁弁で切り換えおこなうもののようにウォータハンマが発生しない。そして、斜板230の傾斜を調整するアクチュエータ300を作動させるために補助ポンプからおくられる油圧作動油の給排を制御する油圧制御弁を電磁弁としたことで、油圧制御弁をトルクモータで作動させるものや、油圧制御弁をリンク機構で作動させるものに比べると、部品点数が少なく、構造が非常に簡素であり、スペースもとらず、また、価格も安い。
【0036】
【発明の効果】
本発明の、船舶用舵取り装置では、舵柄回動機構の舵柄に取り付けられたフォーク部材を回動させるピストンの両側に配設されたシリンダの、一方と他方への油圧作動油の給排の切り換えと吐出量の変更を斜板式可変吐出ポンプの斜板の傾斜角の調整でおこなうが、斜板式可変吐出ポンプの斜板の傾斜角の調整をおこなう油圧式アクチュエータが、補助ポンプが給排する油圧作動油を電磁制御弁で制御して作動せしめられ、部品点数が少なく、構造が非常に簡素であり、スペースもとらず、また、価格も安い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示す図である。
【図2】斜板式可変吐出ポンプの斜板が図1のように傾斜しているときの作動油の給排を説明する図である。
【図3】斜板式可変吐出ポンプの斜板が図1とは逆に傾斜しているときの給排を説明する図である。
【符号の説明】
100…舵柄回動機構
110…舵柄
120…フォーク部材
150…フィードバックユニット
160…操舵盤
200…斜板式ポンプ
201…ハウジング
202…第1ハウジング内油路
203…第2ハウジング内油路
205…電動モータ
210…シリンダ
211…ピストン室
212…シリンダ内油路
220…ピストン
221…球状体
222…スリッパソケット
223…ソケットの摺接面
230…斜板
240…バルブプレート
241…第1長穴
242…第2長穴
300…斜板アクチュエータ
310…アクチュエータブロック
320…アクチュエータピストン
323…アーム部材
324…ピン
325…連結部材
331…第1アクチュエータ油路
332…第2アクチュエータ油路
341…第1バネ
342…第2バネ
400…電磁弁
401…第1ポート部材
402…第2ポート部材
411…第1ポート
412…第2ポート
413…第3ポート
414…第4ポート
420…連通部材
421…第1連通エレメント
422…第2連通エレメント
423…第3連通エレメント
430…ドレン油路
500…補助ポンプ
511…吐出口
512…吸い込み口
530…油タンク

Claims (2)

  1. 船舶用舵取り装置であって、
    舵柄に取り付けられたフォークにピンを可動に係合し、該ピンを移動方向の両側でシリンダに係合されているピストンで往復動させて舵柄を回転せしめる舵柄回動機構と、舵柄回動機構のピストンの両側のシリンダの、一方と他方への油圧作動油の給排の切り換えと吐出量の変更を斜板の傾斜角の調整でおこなうことのできる斜板式可変吐出ポンプと、を具備し、
    斜板式可変吐出ポンプに斜板の傾斜角の調整をおこなう油圧式アクチュエータが付設され、該油圧式アクチュエータが、補助ポンプが給排する油圧作動油を電磁制御弁で制御して作動せしめられることを特徴とする船舶用舵取り装置。
  2. 補助ポンプと斜板式可変吐出ポンプとが同じ駆動装置で回転駆動されることを特徴とする請求項1に記載の船舶用舵取り装置。
JP2002230190A 2002-08-07 2002-08-07 船舶用舵取り装置 Withdrawn JP2004066991A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012017711A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Kawasaki Heavy Ind Ltd 操舵用油圧ポンプ及び操舵装置
JP2012210847A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 船舶用舵取装置及びその制御方法

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