JP2004066281A - レーザ照射装置 - Google Patents

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Takashi Hyodo
兵頭 隆史
Mamoru Hashimoto
橋本 守
▲吉▼田 実
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Abstract

【課題】レーザ光の焦点位置を正確に照射対象に合わせることができるレーザ照射装置の提供。
【解決手段】照射対象に照射するレーザ光を伝送する伝送用光ファイバ4の先端から出射されるレーザ光を照射対象αに向けて集光する集光部5を備えたレーザ照射装置において、照射対象αから集光部5を通過して伝送用光ファイバ4に入射する戻り光Dをレーザ光Bから分離して伝送用光ファイバ4から取り出す戻り光分離部8を備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ加工装置等のレーザ照射装置に係り、詳しくは、その焦点調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、レーザ加工装置等に用いられるレーザ照射装置として、図7に示すものがある。このレーザ照射装置は、光源装置100から出力されたレーザ光を伝送用光ファイバ101により集光部102に導く。集光部102は導入されたレーザ光を小さいスポット径まで集光して照射対象(加工対象)αに照射する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のレーザ照射装置では、合焦、すなわち、集光部102の焦点位置を正確に照射対象αに合わせることが容易ではない、という課題があった。以下、説明する。
【0004】
従来のレーザ照射装置は、固定焦点型の集光部102を備えている。そのため、集光部102と照射対象αとの間の離間間隔Sの調整、具体的にいえば、照射対象αに対する集光部102の位置調整により合焦処理が実施されている。
【0005】
離間間隔Sの調整は、予め、仕様書等に記載されることで作業者に告知されている集光部102の焦点距離に前記離間間隔Sが合致するように、集光部102の位置(照射対象αの位置でもよい)を調整することで実施される。このような集光部102の位置調整(離間間隔Sの調整)は手作業で行われる。そのため、集光部102の焦点位置を、精度高く照射対象αに合致させることができず、このことが従来のレーザ照射装置の合焦処理を正確にできない要因となっていた。
【0006】
したがって、本発明の主たる目的は、レーザ光の焦点位置を正確に照射対象に合わせることができるレーザ照射装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために本発明は、照射対象に照射するレーザ光を伝送する伝送用光ファイバと、前記伝送用光ファイバの先端から出射されるレーザ光を前記照射対象に向けて集光する集光部と、前記照射対象から前記集光部を通過して前記伝送用光ファイバに入射する戻り光を前記レーザ光から分離して前記伝送用光ファイバから取り出す戻り光分離部とを有することに特徴がある。
【0008】
集光部に入射する戻り光の光量は、照射対象からの反射光量により左右される。戻り光の光量は、照射対象が集光部の焦点に配置されている状態で最大となる。このような特性を踏まえれば、本発明により戻り光分離部から取り出される戻り光の光量を測定することで、その測定結果に基づいて照射対象の形状を問わず照射対象に対する合焦処理を精度高く実施することができる。
【0009】
しかも、戻り光分離部という光学部品を追加するだけで戻り光を伝送用光ファイバから取り出すことができるので、戻り光の取り出しのために追加する構成は必要最小限でよくなる。
【0010】
なお、前記戻り光分離部で分離される戻り光を検出する検出部をさらに有しておれば、戻り光の光量測定も本発明で実施することができる。この場合、さらに、前記集光部の焦点と前記照射対象との間の相対位置関係を前記検出部の戻り光検出量に応じて調整する合焦機構をさらに有しておれば、合焦処理も本発明により、精度高くしかも自動化された状態で実施することができる。
【0011】
なお、レーザ照射装置が、前記伝送用光ファイバの光伝送方向上流側端部に接続された増幅用光ファイバと、前記増幅用光ファイバにレーザ光伝送方向後方から励起光を導入する合波器とを備えている場合には、本発明を次のように構成することができる。
【0012】
前記合波器は、前記増幅用光ファイバに接続される第1の接続端と、前記伝送用光ファイバに接続される第2の接続端と、前記励起光が入力される励起光入力端と、前記戻り光が出力される戻り光出力端とを有しており、前記第1の接続端に入力される前記レーザ光を、前記励起光と前記戻り光とから分離して前記第2の接続端に出力し、前記励起光入力端に入力される前記励起光を、前記レーザ光と前記戻り光とから分離して前記第1の接続端に出力し、前記第2の接続端に入力される前記戻り光を、前記レーザ光と前記励起光とから分離して前記戻り光出力端に出力しており、これにより前記合波器は前記戻り光分離部として機能している。
【0013】
このように構成すれば、戻り光分離部は従前からある合波器から構成されることになり、部品点数を全く増加させることなく、本発明を実現できる。
【0014】
このような合波器としては、4端子光サーキュレータやWDMカプラが例として挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施形態のレーザ照射装置の構成を示す図である。このレーザ照射装置1は、種光Aを生成するレーザダイオード2と、種光Aを増幅して照射レーザ光Bを生成する増幅用光ファイバ3と、増幅用光ファイバ3で生成されたレーザ光Bを伝送する伝送用光ファイバ4と、伝送用光ファイバ4の先端に設けられてレーザ光Bを照射対象αに集光する集光部5とを備えている。
【0016】
増幅用光ファイバ3は伝送用光ファイバ4の光伝送方向上流(前方)側端部に接続されている。また、増幅用光ファイバ3は、以下に説明する双方向励起を行う構成を有している。増幅用光ファイバ3の光伝送方向の上流(前方)側端部とレーザダイオード2との間に合波器であるWDMカプラ6が設けられている。WDMカプラ6に励起光源7Aが接続されている。励起光源7Aで生成される励起光C1はWDMカプラ6を介して増幅用光ファイバ3に供給される。励起光C1は増幅用光ファイバ3の前方側から増幅用光ファイバ3に供給される。
【0017】
増幅用光ファイバ3の光伝送方向下流(後方)側端部に合波器である4端子型の光サーキュレータ8が設けられている。光サーキュレータ8に励起光源7Bと伝送用光ファイバ4とが接続されている。励起光源7Bで生成される励起光C2は光サーキュレータ8を介して増幅用光ファイバ3に供給される。励起光C2は増幅用光ファイバ3の後方側から増幅用光ファイバ3に供給される。増幅用光ファイバ3で増幅されたレーザ光Bは光サーキュレータ8を介して伝送用光ファイバ4に伝送される。
【0018】
以上の双方向励起構成を有するレーザ照射装置1において、さらに光サーキュレータ8に接続された検出部9と、照射対象αに対する集光部5の相対位置(相対離間間隔)を調整する合焦機構10とを有している。検出部9は受光機能を有するものであって、例えばフォトダイオードから構成されている。検出部9は集光部5から伝送用光ファイバ4に入射する戻り光Dの光量を検出している。合焦機構10は、照射対象αに対して集光部5を相対移動させる駆動部11と、検出部9の検出量に基づいて駆動部11を駆動制御する制御部12とを備えている。
【0019】
光サーキュレータ8は、上述した各光B,C2,Dの区分け伝送を可能にするために次のように構成されている。光サーキュレータ8は第1〜4の入出力ポート8〜8を有している。
【0020】
4つの入出力ポート8〜8を備えた光サーキュレータ8は次のような特性を有している。第1の入出力ポート8に入力される光は他の入出力ポートに入力される光に混合されることなく第2の入出力ポート8から外部に出力される。第2の入出力ポート8に入力される光は他の入出力ポートに入力される光に混合されることなく第3の入出力ポート8から外部に出力される。第3の入出力ポート8に入力される光は他の入出力ポートに入力される光と混合されることなく第4の入出力ポート8から外部に出力される。第4の入出力ポート8に入力される光は他の入出力ポートに入力される光に混合されることなく第1の入出力ポート8から外部に出力される。
【0021】
このような光サーキュレータ8の特性を利用して、レーザ光照射装置1では、次のような接続構成を採用している。第1の入出力ポート8に増幅用光ファイバ8のレーザ光伝送方向後方端部が接続されている。第2の入出力ポート8に伝送用光ファイバ4のレーザ光伝送方向前方端部が接続されている。第3の入出力ポート8に検出部9が接続されている。第4の入出力ポート8に励起光源7Bが接続されている。
【0022】
本実施形態のレーザ照射装置1では、光サーキュレータ8から戻り光分離部が構成されている。また、第1の入出力ポート8から第1の接続端が構成され、第2の入出力ポート8から第2の接続端が構成され、第3の入出力ポート8から戻り光出力端が構成されている。
【0023】
以上の構成を備えていることでレーザ照射装置1は次のようになる。増幅用光ファイバ3から出力されるレーザ光Bが他の光C2,Dに混合されることなく光伝送用光ファイバ4に導かれる。集光部5から伝送用光ファイバ4に入力される戻り光Dが他の光B,C2に混合されることなく検出部9に導かれる。励起光源7Bから出力される励起光C2が他の光B,Dに混合されることなく増幅用光ファイバ3に導かれる。
【0024】
なお、第3の入出力ポート8と検出部9との間の接続部位で反射が生じると、その反射光は第3の入力ポート8から光サーキュレータ8に入力されてしまう。第3の入出力ポート8から前記反射光が入力されると、その反射光は第4の入手力ポート8から励起光源7Bに導かれることになる。そうすると、励起光源7Bに不要なノイズ光が入力されることになって励起光源7Bの特性劣化の原因となる。
【0025】
上述した不要反射光の出力を防止するためには、第3の入出力ポート8と検出部9との間にアイソレータ13を設ければよい。そうすれば、前記反射光が第3の入出力ポート8に入力されることがアイソレータ13の作用により防止される。
【0026】
以下、レーザ照射装置1の合焦動作を図2(a)〜(c),図3を参照して説明する。なお、以下の説明では、集光部5の焦点距離を焦点距離fと称し、集光部5と照射対象αとの間の離間間隔を離間間隔Sと称している。
【0027】
照射対象αが集光部5の焦点位置に配置されており、焦点距離fと離間間隔Sとが等しい(f=S)場合には、次のようになる。この場合、図2(a)に示すように、照射対象αにおけるレーザ光Bの反射光で主成分が構成される戻り光Dは、レーザ光Bの入射光路βと同一方向でその逆向きとなった反射光路γを辿って集光部5から光ファイバ4に入射する。戻り光D(レーザ光の反射光)は伝送用光ファイバ4に入射する際にはこのような反射航路γを辿ると、そのほとんどが伝送用光ファイバ4のコア4aに入射することになる。そのため、このときの検出部9の検出量(受光光量)は、図3に示すように、最大値を示す。
【0028】
照射対象αが集光部5の焦点位置より集光部5から離れた位置に配置されており、離間間隔Sが焦点距離fより大きい(f<S)場合には、次のようになる。この場合、図2(b)に示すように、戻り光Dは、レーザ光Bの入射光路βの逆光路を辿ることなく、入射光路βより拡散した反射光路γを辿ることになる。戻り光Dは、このような反射光路γを辿ると、その一部だけが集光部5から光ファイバ4のコア4aに入射することになる。そのため、このときの検出部9の検出量(受光光量)は、図3に示すように、最大値より小さな値を示す。
【0029】
照射対象αが集光部5の焦点位置より集光部5側に配置されており、離間間隔Sが焦点距離fより小さい(f>S)場合には、次のようになる。この場合、図2(c)に示すように、戻り光Dは、レーザ光Bの入射光路βの逆光路を辿ることなく、照射対象αと集光部5との間で一旦焦点を結ぶ反射光路γを辿ることになる。戻り光Dは、このような反射光路γを辿ると、集光することなく拡散することになる。その結果、戻り光Dは、その一部だけが光ファイバ4のコア4aに入射することになる。そのため、このときの検出部9の検出量(受光光量)は、図3に示すように、最大値より小さな値を示す。
【0030】
このような検出部9の検出結果(受光光量)と離間間隔Sとの間の対応関係を踏まえて、制御部12は次のようして駆動部11を制御する。以下の動作は全ての制御部12の動作として記述する。
【0031】
まず、現状の離間間隔Sにおける検出部9の検出結果E1を記憶しておく。そのうえで、駆動部11を駆動させて離間間隔Sを所定量だけ拡張もしくは縮小制御する。そして、再度、検出部9の検出結果E2を読み出し、読み出した検出結果E2と記憶している検出結果E1とを比較する。
【0032】
比較結果において検出結果E2の方が検出結果E1より大きい(E2>E1)場合には、今回の離間間隔Sの調整操作によって離間間隔Sは焦点距離fに近づいていると判断する。その判断に基づき、駆動部11を駆動させて前回の調整と同一方向(拡張方向もしくは縮小方向)に離間間隔Sをさらに調整する。
【0033】
反対に、検出結果E2の方が検出結果E1より小さい(E2<E1)場合には、今回の離間間隔Sの調整操作によって離間間隔Sは焦点距離fから遠ざかっていると判断する。その判断に基づき、駆動部11を駆動させて前回の調整とは逆方向(縮小方向もしくは拡張方向)に離間間隔Sを調整する。
【0034】
以上説明した制御を、検出部9の検出結果が最大値で収斂するまで実施することで、離間間隔Sを焦点距離fに合致させる。
【0035】
本実施形態では、励起光合波器として従前からレーザ照射装置に組み込まれている光サーキュレータ8によって戻り光Dを伝送用光ファイバ4から取り出すことができるので、戻り光Dの取り出しのために追加する構成は必要最小限でよくなる。そのため、コストアップを最小限に抑えて合焦処理を実現することができる。
【0036】
また、本実施形態では、照射対象αの形状を問わずに合焦処理を実現することができる。傾斜面や球面を有する照射対象αは、通常、合焦調整が困難となるが、本実施形態の構成は、どのような形状の照射対象αにも精度硬く合焦処理を実施することができる。
【0037】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施形態のレーザ照射装置の構成を示す図である。このレーザ照射装置20は、種光Aを生成するレーザダイオード2と、種光Aを増幅して照射レーザ光Bを生成する増幅用光ファイバ3と、増幅用光ファイバ3で生成されたレーザ光Bを伝送する伝送用光ファイバ4と、伝送用光ファイバ4の先端に設けられてレーザ光Bを照射対象αに集光する集光部5と、合焦機構10とを備えている。増幅用光ファイバ3は双方向励起を行う構成を有している。このように、第2の実施の形態の基本構成は第1の実施の形態と同様であり、同一ないし同様の部分には、第1の実施の形態(図1)と同一の符号を付している。
【0038】
以下、本実施形態の特徴となる構成を説明する。増幅用光ファイバ3の光伝送方向後方側端部に合波器であるWDMカプラ21が設けられている。WDMカプラ21に励起光源7Bと伝送用光ファイバ4とが接続されている。励起光源7Bで生成される励起光C2はWDMカプラ21を介して増幅用光ファイバ3に供給される。励起光C2は増幅用光ファイバ3の後方側から増幅用光ファイバ3に供給される。増幅用光ファイバ3で増幅されたレーザ光BはWDMカプラ21を介して伝送用光ファイバ4に伝送される。
【0039】
WDMカプラ21は、各光B,C2,Dの区分け伝送を可能にするために次のように構成されている。WDMカプラ21は第1〜4の入出力ポート21〜21を有している。
【0040】
4つの入出力ポート21〜21を備えたWDMカプラ21は次のような特性を有している。第1の入出力ポート21に入力される光は他の入出力ポートに入力される光に混合されることなく第2の入出力ポート21から外部に出力される。第2の入出力ポート21に入力される光は他の入出力ポートに入力される光に混合されることなく第3の入出力ポート21から外部に出力される。第4の入出力ポート21に入力される光は他の入出力ポートに入力される光に混合されることなく第1の入出力ポート21から外部に出力される。
【0041】
このようなWDMカプラ21の特性を利用して、レーザ光照射装置20では、次のような接続構成を採用している。第1の入出力ポート21に増幅用光ファイバ3のレーザ光伝送方向後方端部が接続されている。第2の入出力ポート21に伝送用光ファイバ4のレーザ光伝送方向前方端部が接続されている。第3の入出力ポート21に検出部9が接続されている。第4の入出力ポート21に励起光源7Bが接続されている。
【0042】
本実施形態のレーザ照射装置20では、WDMカプラ21から戻り光分離部が構成されている。また、第1の入出力ポート21から第1の接続端が構成され、第2の入出力ポート21から第2の接続端が構成され、第3の入出力ポート21から戻り光出力端が構成されている。
【0043】
以上の構成を備えることで、レーザ照射装置20は次のようになる。増幅用光ファイバ3から出力されるレーザ光Bが他の光C2,Dに混合されることなく光伝送用光ファイバ4に導かれる。集光部5から伝送用光ファイバ4に入力される戻り光Dが他の光B,C2に混合されることなく検出部9に導かれる。励起光源7Bから出力される励起光C2が他の光B,Dに混合されることなく増幅用光ファイバ3に導かれる。
【0044】
なお、戻り光Dのほとんどは第3の入力ポート21から検出部9に入力されるが、戻り光Dの一部は、第1の入出力ポート21から増幅用光ファイバ3に導かれる可能性がある。その場合、増幅用光ファイバ3に不要なノイズ光が入力されることになって増幅用光ファイバ3の特性劣化の原因となる。
【0045】
戻り光Dの増幅用光ファイバ3への出力を防止するためには、図5に示すように、第1の入出力ポート21と増幅用光ファイバ3との間にアイソレータ22が設けられればよい。そうすれば、戻り光Dが増幅用光ファイバ3に入力されることをアイソレータ22の作用により防止することができる。
【0046】
この場合、レーザ光Bはアイソレータ22を透過するので問題がないが、入出力ポート21から増幅用光ファイバ3に向けて出射される励起光C2はアイソレータ22により透過を阻止されて増幅用光ファイバ3に到達しなくなる。このような不都合を防ぐためには、次のように構成すればよい。
【0047】
波長分波器23A,23Bがアイソレータ22の前後端に設けられる。そして、アイソレータ22を通過することなく結ぶバイパス用光ファイバ24がこれら波長分波器23A,23Bの間に設けられる。波長分波器23A,23Bの特性は次のように設定される。
【0048】
波長分波器23Aは、増幅用光ファイバ3から入力されるレーザ光Bの波長領域をアイソレータ22に選択的に導く一方、WDMカプラ21から入力される励起光C2の波長領域を増幅用光ファイバ3に選択的に導く特性を有している。
【0049】
波長分波器23Bは、WDMカプラ21から入力される戻り光Dの波長領域をアイソレータ22に選択的に導く一方、WDMカプラ21から入力される励起光C2の波長領域をバイパス用光ファイバ24に選択的に導く特性を有している。
【0050】
このような構成を有することで、励起光C2が増幅用光ファイバ3に到達しなくなることを防止することができる。
【0051】
なお、本実施形態のレーザ照射装置20の合焦動作や合焦動作時の特徴は第1の実施の形態における合焦動作と同一であるのでその説明は省略する。
【0052】
本実施形態では、励起光合波器として従前からレーザ照射装置に組み込まれているWDMカプラ21によって戻り光Dを伝送用光ファイバ4から取り出すことができるので、戻り光Dの取り出しのために追加する構成は必要最小限でよくなる。そのため、コストアップを最小限に抑えて合焦処理を実現することができる。
【0053】
また、本実施形態では、WDMカプラ21によって戻り光Dを伝送用光ファイバ4から取り出していた。しかしながら、この他、図6に示すように、WDMカプラ21’と集光部5との間に、もう一つのカプラ(例えば、分波比99:1のカプラ)30を設け、このカプラ30によって戻り光Dを伝送用光ファイバ4から取り出して検出部9に導いてもよい。
【0054】
上述した各実施の形態においては、合焦機構10を備えることで、検出部9の検出結果に基づいて合焦動作を自動化していた。しかしながら、合焦機構10を省略してもよい。その場合には、検出部9の検出結果に基づいて集光部5と照射対象との間の離間間隔Sを手動により調整すればよい。この場合、検出部9の検出結果が最大値となるように、離間間隔Sを手動調整する。
【0055】
また、上述した各実施の形態においては検出部9を組み込んでレーザ照射装置を構成したが、レーザ照射装置は、戻り光Dを外部に出力する構成(光サーキュレータ8やWDMカプラ21)だけを備えて、検出部9を省略してもよい。この場合、外部の検出装置(受光装置)を用いて戻り光Dを検出すればよい。本発明の基本となる構成は、戻り光Dをレーザ照射装置から取り出す構成である。
【0056】
上述した各実施の形態では、本発明をレーザ加工装置に適用可能なレーザ照射装置において実施していたが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、レーザ照射装置であればどのような構成においても実施可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、戻り光分離部から取り出される戻り光の光量を測定することで、その測定結果に基づいて照射対象に対する合焦処理を照射対象の形状を問わず精度高く実施することができる。
【0058】
しかも、戻り光分離部という光学部品を追加するだけで戻り光を伝送用光ファイバから取り出すことができるので、戻り光の取り出しのために追加する構成は必要最小限でよくなる。そのため、コストアップを最小限に抑えて合焦機構を構成することができる。
【0059】
また、本発明は、戻り光分離部を従前からある4端子光サーキュレータやWDMカプラといった合波器から構成することができる。その場合には、部品点数を全く増加させることなく本発明を実現でき、コストアップをさらに抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のレーザ照射装置の構成を示す図である。
【図2】本発明のレーザ照射装置の合焦動作の説明に供する図である。
【図3】本発明のレーザ照射装置の合焦動作の説明に供する図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のレーザ照射装置の構成を示す図である。
【図5】第2の実施の形態のレーザ照射装置の変形例を示す図である。
【図6】第2の実施の形態のさらにもう一つの変形例を示す図である。
【図7】従来例のレーザ照射装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1レーザ照射装置   2レーザダイオード
3増幅用光ファイバ   4伝送用光ファイバ
5集光部    6WDMカプラ
7A,7B励起光源   8光サーキュレータ
第1の入出力ポート  8第2の入出力ポート
第3の入出力ポート  8第4の入出力ポート
9検出部    10合焦機構
11駆動部    12制御部
13アイソレータ   20レーザ照射装置
21WDMカプラ   22アイソレータ
23A波長分波器   23B波長分波器
24バイパス用光ファイバ  A種光
Bレーザ光    C1励起光
C2励起光    D戻り光
f焦点距離    S離間間隔
α照射対象    β入射光路
γ 反射光路

Claims (6)

  1. 照射対象に照射するレーザ光を伝送する伝送用光ファイバと、
    前記伝送用光ファイバの先端から出射されるレーザ光を前記照射対象に向けて集光する集光部と、
    前記照射対象から前記集光部を通過して前記伝送用光ファイバに入射する戻り光を前記レーザ光から分離して前記伝送用光ファイバから取り出す戻り光分離部と、
    を有することを特徴とするレーザ照射装置。
  2. 請求項1に記載のレーザ照射装置において、
    前記戻り光分離部で分離された戻り光を検出する検出部を、
    さらに有することを特徴とするレーザ照射装置。
  3. 請求項2に記載のレーザ照射装置において、
    前記集光部の焦点と前記照射対象との間の相対位置関係を前記検出部の戻り光検出量に応じて調整する合焦機構を、
    さらに有することを特徴とするレーザ照射装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のレーザ光照射装置において、
    前記伝送用光ファイバの光伝送方向の上流側端部に接続された増幅用光ファイバと、
    前記増幅用光ファイバにレーザ光伝送方向後方から励起光を導入する合波器と、
    を備えており、
    前記合波器は、前記増幅用光ファイバに接続される第1の接続端と、前記伝送用光ファイバに接続される第2の接続端と、前記励起光が入力される励起光入力端と、前記戻り光が出力される戻り光出力端とを有しており、前記第1の接続端に入力される前記レーザ光を、前記励起光と前記戻り光とから分離して前記第2の接続端に出力し、前記励起光入力端に入力される前記励起光を、前記レーザ光と前記戻り光とから分離して前記第1の接続端に出力し、前記第2の接続端に入力される前記戻り光を、前記レーザ光と前記励起光とから分離して前記戻り光出力端に出力しており、これにより前記合波器は前記戻り光分離部として機能する、
    ことを特徴とするレーザ照射装置。
  5. 請求項4に記載のレーザ照射装置において、
    前記合波器は、4端子光サーキュレータである、
    ことを特徴とするレーザ照射装置。
  6. 請求項4に記載のレーザ照射装置において、
    前記合波器は、WDMカプラである、
    ことを特徴とするレーザ照射装置。
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