JP2004065680A - 音声の分割出力機能を設けたハンドパペット - Google Patents
音声の分割出力機能を設けたハンドパペット Download PDFInfo
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Abstract
【課題】出力される音声と口の開閉間隔が一致しなくなってしまったりする問題が発生することを防止可能とし、はじめて操作する者であっても簡単に操作して自然な演技を行うことのできるハンドパペットを提供する。
【解決手段】形象体を模して形成される本体1には、手動で開閉操作を行うことが可能な口部を設けている。そして、本体内部には、出力される音声情報が分割して予め記憶される半導体記憶装置と、前記半導体記憶装置に記憶される音声情報に基づいて音声情報を出力する制御装置と、前記制御装置と電気的に接続され、音声出力の開始を指示する作動スイッチと、前記制御装置から出力される音声信号を音声に変換するスピーカとを備える音声出力手段2を設けて成る。そして、前記作動スイッチを前記口部の近傍に配置して、口部と作動スイッチの操作を同時に実施可能とする。
【選択図】 図1
【解決手段】形象体を模して形成される本体1には、手動で開閉操作を行うことが可能な口部を設けている。そして、本体内部には、出力される音声情報が分割して予め記憶される半導体記憶装置と、前記半導体記憶装置に記憶される音声情報に基づいて音声情報を出力する制御装置と、前記制御装置と電気的に接続され、音声出力の開始を指示する作動スイッチと、前記制御装置から出力される音声信号を音声に変換するスピーカとを備える音声出力手段2を設けて成る。そして、前記作動スイッチを前記口部の近傍に配置して、口部と作動スイッチの操作を同時に実施可能とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手動で開閉可能な口と音声出力手段とを本体に備えるハンドパペットの構成に関する。
より詳細には、係るハンドパペットにおいて、前記音声出力手段に音声出力の開始を指示する作動スイッチの操作と、前記口の開閉操作とを同時に実施可能とすることにより、口の開閉動作と音声出力との連携を可能とし、あたかもパペットが発声しているかのように見せる自然な演技を行うことを可能とするハンドパペットの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、音声出力手段を備えたハンドパペットは存在している。例えば、実用新案登録3076098号公報に開示されるものや、特開平1−313083号公報に開示されるもの等である。これらのハンドパペットは、出力される音声情報が予め記憶される記憶装置を備えた音声出力手段を本体内部に設けて成り、これと接続されるスイッチを操作することにより、音声出力を実施可能としたものであった。
しかしながら、これら従来の玩具では、出力される音声情報が連続的に記憶されていたため、一回のスイッチ操作によって、記憶内容が一文又は一段落程度のまとまった内容として連続的に出力された。そのため、自然な演技を行うためには、操作者が出力される音声に合わせて上手にパペットの口を開閉させなくてはならず、上達するためにはある程度の練習が必要であった。そのため、初めて操作する者が上手に扱うことは難しく、パペットの口が開閉していないにもかかわらず音声だけが出力されてしまったり、出力される音声と口の開閉間隔が一致しなくなったりして、演技が不自然になり易いという問題が存在した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、
初めて操作する者であっても簡単に操作することができ、パペットの口が開閉していないにもかかわらず音声だけが出力されてしまったり、出力される音声と口の開閉間隔が一致しなくなったりすることなく、自然な演技を行うことのできるハンドパペットを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、
音声出力手段を設けたハンドパペットであって、形象体を模して形成される本体には、手動で開閉操作を行うことが可能な口部を設け、本体内部には、出力される音声情報が分割して予め記憶される半導体記憶装置と、前記半導体記憶装置に記憶される音声情報に基づいて音声情報を出力する制御装置と、前記制御装置と電気的に接続され、音声出力の開始を指示する作動スイッチと、前記制御装置から出力される音声信号を音声に変換するスピーカとを備える音声出力手段を設け、前記作動スイッチを前記口部の近傍に配置して、口部と作動スイッチの操作を同時に実施可能とすることにより、口が開閉していないにもかかわらず音声だけが出力される不自然な動作を防止可能としたことを特徴とする。
【0005】
本発明によれば、出力される音声情報を単語以下の小単位に分割して記憶手段に記憶している。そして、音声出力手段に音声出力の開始を指示する作動スイッチをハンドパペットの口部の近傍に配置して、口部の操作と作動スイッチの操作を同時に実施可能としている。さらに、前記音声出力手段は、一回のスイッチ操作によって小単位に分割して記憶される音声情報の内の一つのみを出力し、スイッチを連続的に繰り返して操作することにより、はじめて連続した音声出力が得られるよう構成されている。そのため、連続した音声出力を得るために連続的にスイッチ操作を行うと同時に口部を連続的に開閉操作することができ、口部が開閉していないにもかかわらず音声だけが出力されたりする不自然な動作を防止可能なハンドパペットを提供することができる。
【0006】
請求項2記載の発明は、
請求項1において、前記半導体記憶装置には、一〜二文字単位又は単語単位に分割された音声情報が予め記憶されていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、前記半導体記憶装置には一〜二文字単位又は単語単位に分割された音声情報が予め記憶される。そして、音声出力時には作動スイッチを一回操作することにより、この単位毎に音声出力が実施される。そのため、前記作動スイッチの操作と同時に行われる口部の開閉操作の間隔が0.5〜3秒程度の間隔で実施可能となり、口の開閉間隔に不自然さのないハンドパペットを提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、音声出力機能を設けたハンドパペットである。形象体を模して形成される本体には、手動で開閉操作を行うことが可能な口部を設けている。そして、本体内部には、出力される音声情報が分割して予め記憶される半導体記憶装置と、前記半導体記憶装置に記憶される音声情報に基づいて音声情報を出力する制御装置と、前記制御装置と電気的に接続され、音声出力の開始を指示する作動スイッチと、前記制御装置から出力される音声信号を音声に変換するスピーカとを備える音声出力手段を設けて成る。
そして、前記作動スイッチを前記口部の近傍に配置して、口部と作動スイッチの操作を同時に実施可能とすることにより、口が開閉していないにもかかわらず音声だけが出力される不自然な動作を防止可能としている。
【0009】
【実施例】
以下、図1乃至図4を参照して本発明に係るハンドパペットの実施例を詳細に説明する。
図1は、本実施例に係るハンドパペットを前方から見た状態を示している。
図2は、本実施例に係るハンドパペットを後方から見た状態を示している。
図3は、本実施例に使用される音声出力手段の構成を示すブロック図である。
図4は、使用時における作動スイッチ及び口部の操作を示す部分断面図である。なお、本図では説明上必要な部材のみ記載している。
本体1は、布地を縫製して構成される兎のハンドパペットである。
本体1には動作モードの切り換えを行う足部スイッチ11・12及び手部スイッチ13・14と、音声出力の開始を指示する作動スイッチ15を備える音声出力手段2が設けられている。音声出力手段2には、半導体記憶装置22を備える制御装置23が設けられており、制御装置23には足部スイッチ11・12と、手部スイッチ13・14と、作動スイッチ15と、スピーカ21が電気的に接続されている。そして、半導体記憶装置22には、複数の音声情報が記憶されており、本実施例においては、選択可能な音声情報として基本モードの他に、歌モード、食事モード、散歩モード、遊びモードの四つの動作モードが記憶されている。そして、前記11〜14の各スイッチを操作することにより、これらのモードを切り換え可能としている。
【0010】
使用に際しては、手足に設けられたスイッチを操作することなく作動スイッチ15のみを操作することにより、基本モードでの音声出力が開始され、自己紹介をするメッセージが出力される。このとき、作動スイッチ15を一回操作することにより、分割して記憶される音声情報のうちから、一単位分の音声がスピーカ21から出力される。この一単位とは、一〜二文字程度の音声情報のまとまりである。例えば、「メー/リ/サン/ノ/ヒ/ツ/ジ・・・・・」のように分割して出力されるということであり、連続した音声出力を行うためには、繰り返して作動スイッチ15を操作すればよい。そして、このとき作動スイッチ15を連続的に操作することにより、パペットの口部も同時に開閉することが可能であるため、簡単に出力音声と口部の開閉動作を連携させることができる。
【0011】
基本モード以外の各モードでの音声出力は、まず各モードに切り換えを行うために前記スイッチ11〜14のいずれかを操作してモードの選択を行い、その後、作動スイッチ15を操作することにより各モードでの音声出力が行われる。以下に、各モードでの動作を示す。
▲1▼歌モード
手部スイッチ13近傍に設けられる略円形のリング部材13aに、マイク玩具3を挿入してスイッチ13を押下することにより開始される。作動スイッチ15を操作することにより出力される音声は、例えば「メーリサンノシツジ・・・」などの歌である。
▲2▼食事モード
手部スイッチ14近傍に設けられる扁平なリング部材14aにホーク玩具4を挿入してスイッチ14を押下することにより開始される。
作動スイッチ15を操作することにより出力される音声は、例えば「オナカスイタナア・・・」、「オヤツタベタイヨ・・・」など、食事に関する事柄が出力される。
▲3▼遊びモード
足部スイッチ11を操作することにより開始される。作動スイッチ15を操作することにより出力される音声は、例えば「スナバデアソンデタノシイナ・・・」など、遊びに関する事柄が出力される。
▲4▼散歩モード
足部スイッチ12を操作することにより開始される。作動スイッチ15を操作することにより出力される音声は、例えば「オサンポニイキタイナ・・・」、「ツギハドコニイコウカ・・・」など、散歩に関する事柄が出力される。
【0012】
本実施例は以上説明したように構成されるが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下のように応用発展させることも可能である。
即ち、前記実施例においては基本モード以外に選択可能な動作モードを四つ半導体記憶装置に記憶させた構成を説明したが、予め記憶される動作モードは一つ以上あればよく、実施例に示したものよりも更に多くの動作モードを記憶させても構わない。例えば、家族の話や幼稚園のことなどを出力するモードを記憶させることができる。
また、モード切り換えスイッチは、手や足に限らず、胴体や頭部など、他の部位に設けても構わない。
また、一回のスイッチ操作により出力される音声の一単位は、上記実施例に示すもの以外にも、単語単位で区切られたものであっても構わない。
また、上記実施例においては、リング部材13aにはマイク玩具が、リング部材14aにはホーク玩具が嵌められるように、リング部材13aと14aをそれぞれ異なる形状に形成し、音声出力の内容とパペットが手に持つ玩具の関係がちぐはぐに成らないように構成されるが、音声出力の内容とパペットが手に持つ玩具の関係を適正にする構成は、このように形状の違いを利用した方法以外にも、各種センサーを利用したものであっても構わない。例えば、パペットが手に持つ玩具の一方に磁石を内蔵し、パペットの手に磁気を検知するセンサーを設ける、パペットが手に持つ玩具にRFタグを設けて複数の玩具を識別して音声出力の内容をその玩具に対応するものに変更可能にすることも可能である。
【0013】
【発明の効果】
本発明によれば、出力される音声情報を単語以下の小単位に分割して記憶手段に記憶している。そして、音声出力手段に音声出力の開始を指示する作動スイッチをハンドパペットの口部の近傍に配置して、口部の操作と作動スイッチの操作を同時に実施可能としている。さらに、前記音声出力手段は、一回のスイッチ操作によって小単位に分割して記憶される音声情報の内の一つのみを出力し、スイッチを連続的に繰り返して操作することにより、はじめて連続した音声出力が得られるよう構成されている。そのため、連続した音声出力を得るために連続的にスイッチ操作を行うと同時に口部を連続的に開閉操作することができ、口部が開閉していないにもかかわらず音声だけが出力されたりする不自然な動作を防止可能なハンドパペットを提供することができる。
【0014】
本発明によれば、前記半導体記憶装置には一〜二文字単位又は単語単位に分割された音声情報が予め記憶される。そして、音声出力時には作動スイッチを一回操作することにより、この単位毎に音声出力が実施される。そのため、前記作動スイッチの操作と同時に行われる口部の開閉操作の間隔が0.5〜3秒程度の間隔で実施可能となり、口の開閉間隔に不自然さのないハンドパペットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るハンドパペットを前方から見た状態を示す図である。
【図2】本実施例に係るハンドパペットを後方から見た状態を示す図である。
【図3】本実施例に使用される音声出力手段の構成を示すブロック図である。
【図4】使用時における作動スイッチ及び口部の操作を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 本体
11 足部スイッチ
12 足部スイッチ
13 手部スイッチ
13a リング部材
14 手部スイッチ
14a リング部材
15 作動スイッチ
2 音声出力手段
21 スピーカ
22 半導体記憶装置(ROM)
23 制御装置
3 マイク玩具
4 ホーク玩具
【発明の属する技術分野】
本発明は、手動で開閉可能な口と音声出力手段とを本体に備えるハンドパペットの構成に関する。
より詳細には、係るハンドパペットにおいて、前記音声出力手段に音声出力の開始を指示する作動スイッチの操作と、前記口の開閉操作とを同時に実施可能とすることにより、口の開閉動作と音声出力との連携を可能とし、あたかもパペットが発声しているかのように見せる自然な演技を行うことを可能とするハンドパペットの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、音声出力手段を備えたハンドパペットは存在している。例えば、実用新案登録3076098号公報に開示されるものや、特開平1−313083号公報に開示されるもの等である。これらのハンドパペットは、出力される音声情報が予め記憶される記憶装置を備えた音声出力手段を本体内部に設けて成り、これと接続されるスイッチを操作することにより、音声出力を実施可能としたものであった。
しかしながら、これら従来の玩具では、出力される音声情報が連続的に記憶されていたため、一回のスイッチ操作によって、記憶内容が一文又は一段落程度のまとまった内容として連続的に出力された。そのため、自然な演技を行うためには、操作者が出力される音声に合わせて上手にパペットの口を開閉させなくてはならず、上達するためにはある程度の練習が必要であった。そのため、初めて操作する者が上手に扱うことは難しく、パペットの口が開閉していないにもかかわらず音声だけが出力されてしまったり、出力される音声と口の開閉間隔が一致しなくなったりして、演技が不自然になり易いという問題が存在した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、
初めて操作する者であっても簡単に操作することができ、パペットの口が開閉していないにもかかわらず音声だけが出力されてしまったり、出力される音声と口の開閉間隔が一致しなくなったりすることなく、自然な演技を行うことのできるハンドパペットを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、
音声出力手段を設けたハンドパペットであって、形象体を模して形成される本体には、手動で開閉操作を行うことが可能な口部を設け、本体内部には、出力される音声情報が分割して予め記憶される半導体記憶装置と、前記半導体記憶装置に記憶される音声情報に基づいて音声情報を出力する制御装置と、前記制御装置と電気的に接続され、音声出力の開始を指示する作動スイッチと、前記制御装置から出力される音声信号を音声に変換するスピーカとを備える音声出力手段を設け、前記作動スイッチを前記口部の近傍に配置して、口部と作動スイッチの操作を同時に実施可能とすることにより、口が開閉していないにもかかわらず音声だけが出力される不自然な動作を防止可能としたことを特徴とする。
【0005】
本発明によれば、出力される音声情報を単語以下の小単位に分割して記憶手段に記憶している。そして、音声出力手段に音声出力の開始を指示する作動スイッチをハンドパペットの口部の近傍に配置して、口部の操作と作動スイッチの操作を同時に実施可能としている。さらに、前記音声出力手段は、一回のスイッチ操作によって小単位に分割して記憶される音声情報の内の一つのみを出力し、スイッチを連続的に繰り返して操作することにより、はじめて連続した音声出力が得られるよう構成されている。そのため、連続した音声出力を得るために連続的にスイッチ操作を行うと同時に口部を連続的に開閉操作することができ、口部が開閉していないにもかかわらず音声だけが出力されたりする不自然な動作を防止可能なハンドパペットを提供することができる。
【0006】
請求項2記載の発明は、
請求項1において、前記半導体記憶装置には、一〜二文字単位又は単語単位に分割された音声情報が予め記憶されていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、前記半導体記憶装置には一〜二文字単位又は単語単位に分割された音声情報が予め記憶される。そして、音声出力時には作動スイッチを一回操作することにより、この単位毎に音声出力が実施される。そのため、前記作動スイッチの操作と同時に行われる口部の開閉操作の間隔が0.5〜3秒程度の間隔で実施可能となり、口の開閉間隔に不自然さのないハンドパペットを提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、音声出力機能を設けたハンドパペットである。形象体を模して形成される本体には、手動で開閉操作を行うことが可能な口部を設けている。そして、本体内部には、出力される音声情報が分割して予め記憶される半導体記憶装置と、前記半導体記憶装置に記憶される音声情報に基づいて音声情報を出力する制御装置と、前記制御装置と電気的に接続され、音声出力の開始を指示する作動スイッチと、前記制御装置から出力される音声信号を音声に変換するスピーカとを備える音声出力手段を設けて成る。
そして、前記作動スイッチを前記口部の近傍に配置して、口部と作動スイッチの操作を同時に実施可能とすることにより、口が開閉していないにもかかわらず音声だけが出力される不自然な動作を防止可能としている。
【0009】
【実施例】
以下、図1乃至図4を参照して本発明に係るハンドパペットの実施例を詳細に説明する。
図1は、本実施例に係るハンドパペットを前方から見た状態を示している。
図2は、本実施例に係るハンドパペットを後方から見た状態を示している。
図3は、本実施例に使用される音声出力手段の構成を示すブロック図である。
図4は、使用時における作動スイッチ及び口部の操作を示す部分断面図である。なお、本図では説明上必要な部材のみ記載している。
本体1は、布地を縫製して構成される兎のハンドパペットである。
本体1には動作モードの切り換えを行う足部スイッチ11・12及び手部スイッチ13・14と、音声出力の開始を指示する作動スイッチ15を備える音声出力手段2が設けられている。音声出力手段2には、半導体記憶装置22を備える制御装置23が設けられており、制御装置23には足部スイッチ11・12と、手部スイッチ13・14と、作動スイッチ15と、スピーカ21が電気的に接続されている。そして、半導体記憶装置22には、複数の音声情報が記憶されており、本実施例においては、選択可能な音声情報として基本モードの他に、歌モード、食事モード、散歩モード、遊びモードの四つの動作モードが記憶されている。そして、前記11〜14の各スイッチを操作することにより、これらのモードを切り換え可能としている。
【0010】
使用に際しては、手足に設けられたスイッチを操作することなく作動スイッチ15のみを操作することにより、基本モードでの音声出力が開始され、自己紹介をするメッセージが出力される。このとき、作動スイッチ15を一回操作することにより、分割して記憶される音声情報のうちから、一単位分の音声がスピーカ21から出力される。この一単位とは、一〜二文字程度の音声情報のまとまりである。例えば、「メー/リ/サン/ノ/ヒ/ツ/ジ・・・・・」のように分割して出力されるということであり、連続した音声出力を行うためには、繰り返して作動スイッチ15を操作すればよい。そして、このとき作動スイッチ15を連続的に操作することにより、パペットの口部も同時に開閉することが可能であるため、簡単に出力音声と口部の開閉動作を連携させることができる。
【0011】
基本モード以外の各モードでの音声出力は、まず各モードに切り換えを行うために前記スイッチ11〜14のいずれかを操作してモードの選択を行い、その後、作動スイッチ15を操作することにより各モードでの音声出力が行われる。以下に、各モードでの動作を示す。
▲1▼歌モード
手部スイッチ13近傍に設けられる略円形のリング部材13aに、マイク玩具3を挿入してスイッチ13を押下することにより開始される。作動スイッチ15を操作することにより出力される音声は、例えば「メーリサンノシツジ・・・」などの歌である。
▲2▼食事モード
手部スイッチ14近傍に設けられる扁平なリング部材14aにホーク玩具4を挿入してスイッチ14を押下することにより開始される。
作動スイッチ15を操作することにより出力される音声は、例えば「オナカスイタナア・・・」、「オヤツタベタイヨ・・・」など、食事に関する事柄が出力される。
▲3▼遊びモード
足部スイッチ11を操作することにより開始される。作動スイッチ15を操作することにより出力される音声は、例えば「スナバデアソンデタノシイナ・・・」など、遊びに関する事柄が出力される。
▲4▼散歩モード
足部スイッチ12を操作することにより開始される。作動スイッチ15を操作することにより出力される音声は、例えば「オサンポニイキタイナ・・・」、「ツギハドコニイコウカ・・・」など、散歩に関する事柄が出力される。
【0012】
本実施例は以上説明したように構成されるが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下のように応用発展させることも可能である。
即ち、前記実施例においては基本モード以外に選択可能な動作モードを四つ半導体記憶装置に記憶させた構成を説明したが、予め記憶される動作モードは一つ以上あればよく、実施例に示したものよりも更に多くの動作モードを記憶させても構わない。例えば、家族の話や幼稚園のことなどを出力するモードを記憶させることができる。
また、モード切り換えスイッチは、手や足に限らず、胴体や頭部など、他の部位に設けても構わない。
また、一回のスイッチ操作により出力される音声の一単位は、上記実施例に示すもの以外にも、単語単位で区切られたものであっても構わない。
また、上記実施例においては、リング部材13aにはマイク玩具が、リング部材14aにはホーク玩具が嵌められるように、リング部材13aと14aをそれぞれ異なる形状に形成し、音声出力の内容とパペットが手に持つ玩具の関係がちぐはぐに成らないように構成されるが、音声出力の内容とパペットが手に持つ玩具の関係を適正にする構成は、このように形状の違いを利用した方法以外にも、各種センサーを利用したものであっても構わない。例えば、パペットが手に持つ玩具の一方に磁石を内蔵し、パペットの手に磁気を検知するセンサーを設ける、パペットが手に持つ玩具にRFタグを設けて複数の玩具を識別して音声出力の内容をその玩具に対応するものに変更可能にすることも可能である。
【0013】
【発明の効果】
本発明によれば、出力される音声情報を単語以下の小単位に分割して記憶手段に記憶している。そして、音声出力手段に音声出力の開始を指示する作動スイッチをハンドパペットの口部の近傍に配置して、口部の操作と作動スイッチの操作を同時に実施可能としている。さらに、前記音声出力手段は、一回のスイッチ操作によって小単位に分割して記憶される音声情報の内の一つのみを出力し、スイッチを連続的に繰り返して操作することにより、はじめて連続した音声出力が得られるよう構成されている。そのため、連続した音声出力を得るために連続的にスイッチ操作を行うと同時に口部を連続的に開閉操作することができ、口部が開閉していないにもかかわらず音声だけが出力されたりする不自然な動作を防止可能なハンドパペットを提供することができる。
【0014】
本発明によれば、前記半導体記憶装置には一〜二文字単位又は単語単位に分割された音声情報が予め記憶される。そして、音声出力時には作動スイッチを一回操作することにより、この単位毎に音声出力が実施される。そのため、前記作動スイッチの操作と同時に行われる口部の開閉操作の間隔が0.5〜3秒程度の間隔で実施可能となり、口の開閉間隔に不自然さのないハンドパペットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るハンドパペットを前方から見た状態を示す図である。
【図2】本実施例に係るハンドパペットを後方から見た状態を示す図である。
【図3】本実施例に使用される音声出力手段の構成を示すブロック図である。
【図4】使用時における作動スイッチ及び口部の操作を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 本体
11 足部スイッチ
12 足部スイッチ
13 手部スイッチ
13a リング部材
14 手部スイッチ
14a リング部材
15 作動スイッチ
2 音声出力手段
21 スピーカ
22 半導体記憶装置(ROM)
23 制御装置
3 マイク玩具
4 ホーク玩具
Claims (2)
- 音声出力手段を設けたハンドパペットであって、形象体を模して形成される本体には、手動で開閉操作を行うことが可能な口部を設け、本体内部には、出力される音声情報が分割して予め記憶される半導体記憶装置と、前記半導体記憶装置に記憶される音声情報に基づいて音声情報を出力する制御装置と、前記制御装置と電気的に接続され、音声出力の開始を指示する作動スイッチと、前記制御装置から出力される音声信号を音声に変換するスピーカとを備える音声出力手段を設け、前記作動スイッチを前記口部の近傍に配置して、口部と作動スイッチの操作を同時に実施可能とすることにより、口が開閉していないにもかかわらず音声だけが出力される不自然な動作を防止可能としたことを特徴とする音声の分割出力機能を設けたハンドパペット。
- 請求項1において、
前記半導体記憶装置には、一〜二文字単位又は単語単位に分割された音声情報が予め記憶されていることを特徴とする音声の分割出力機能を設けたハンドパペット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002230475A JP2004065680A (ja) | 2002-08-07 | 2002-08-07 | 音声の分割出力機能を設けたハンドパペット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002230475A JP2004065680A (ja) | 2002-08-07 | 2002-08-07 | 音声の分割出力機能を設けたハンドパペット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004065680A true JP2004065680A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=32016542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002230475A Pending JP2004065680A (ja) | 2002-08-07 | 2002-08-07 | 音声の分割出力機能を設けたハンドパペット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004065680A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009517717A (ja) * | 2005-12-02 | 2009-04-30 | シュールズ,アーン | 相互サウンド生成玩具 |
JP2017092725A (ja) * | 2015-11-11 | 2017-05-25 | 日本電信電話株式会社 | 発声機能を備えたロボット装置、発声制御方法およびプログラム |
-
2002
- 2002-08-07 JP JP2002230475A patent/JP2004065680A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009517717A (ja) * | 2005-12-02 | 2009-04-30 | シュールズ,アーン | 相互サウンド生成玩具 |
JP2017092725A (ja) * | 2015-11-11 | 2017-05-25 | 日本電信電話株式会社 | 発声機能を備えたロボット装置、発声制御方法およびプログラム |
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