JP2004064686A - 業務放送システム - Google Patents

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Keiya Eguchi
江口 圭也
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Abstract

【課題】モニタのために専用の音声信号用のケーブルを必要としない業務放送システムを提供すること。
【解決手段】音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置110と、再生された音声の音量又は音質に関する情報を送信する複数の拡声装置120、130とよって構成され、拡声装置120、130は、検出された音声の音量に関する情報及び検出された音声の周波数特性である音質に関する情報を業務放送装置110に送信する放送解析手段123、133とを有し、業務放送装置110が、再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示することができる放送モニタ手段116を有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声放送を行い、音声出力をモニタする業務用放送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音声を検出する業務用放送システムとしては、例えば、特開平10−56346号公報に開示されたものが知られている。
【0003】
図6は、従来の一般的な業務放送システムの例を示す構成図である。
図6に示す業務放送システム600は、音声信号を生成するソース601と、生成された音声信号を増幅するVCA602と、増幅された音声信号を所定の周波数特性を持つ第1フィルタ603で濾過し、濾過された音声信号を増幅する増幅器604と、増幅された音声信号を放送エリア610に拡声するスピーカ615と、放送エリア610内の音を収音するマイクロホン616と、収音信号を所定の周波数特性を持つ第2フィルタ607で濾過し、濾過された収音信号のレベルに応じてVCA602の増幅率ひいてはスピーカ615の音量を調節するレベル検出器608とで構成される。第1フィルタ604と第2フィルタ607は、互いに相反する伝達関数(周波数特性)を有している。
この構成によりスピーカ615から放出されないはずの音波のレベル、即ち放送エリア内の騒音レベルに応じて、音量を調節できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の業務放送システム600は、放送エリア内の音を収音するマイクロホンから収音信号を音声信号で取り込むので、モニタのために専用の音声信号用のケーブルを必要とするという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、モニタのために専用の音声信号用のケーブルを必要としない業務放送システムを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の業務放送システムは、音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置と、前記業務放送装置によって生成された前記放送用音声信号を受信し、前記受信した放送用音声信号に基づいて音声を再生し、前記再生された音声の音量又は周波数特性である音質に関する情報を前記業務放送装置に送信する複数の拡声装置とを備え、前記業務放送装置は、所定の記録媒体の音声再生器又は警報発信器を含む音源によって生成される音声を電気信号に変換して得られる収録音声信号を生成する複数の放送音源手段と、前記各放送音源手段によって生成された収録音声信号を増幅して前記放送用音声信号を生成し、前記各拡声装置に送信する前記拡声装置毎の電力増幅手段と、前記各放送音源手段によって生成された収録音声信号を増幅する前記各電力増幅手段を特定又は変更する放送先制御手段と、前記各拡声装置によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示する放送モニタ手段とを備え、前記各拡声装置は、前記業務放送装置によって送信された前記放送用音声信号に基づいて音声を再生し拡声するスピーカと、前記拡声された音声を検出する集音マイクと、前記検出された音声の音量に関する情報又は前記検出された音声の音質に関する情報を前記業務放送装置に送信する放送解析手段とを備えた構成を有している。この構成により前記各拡声装置は再生された音声の音量又は音質に関する情報を生成し、通信用の配線を使用して前記業務放送装置に送信するため、モニタのために専用の音声信号用のケーブルを必要としない。
【0007】
また、本発明の業務放送システムは、音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置と、前記業務放送装置によって生成された前記放送用音声信号を受信し、前記受信した放送用音声信号に基づいて音声を再生し、前記再生された音声の音量又は周波数特性である音質に関する情報を前記業務放送装置に送信する複数の拡声装置とを備え、前記業務放送装置は、所定の記録媒体の音声再生器又は警報発信器を含む音源によって生成される音声を電気信号に変換して得られる収録音声信号を生成する複数の放送音源手段と、前記各放送音源手段によって生成された収録音声信号の送信先の前記各拡声装置を特定又は変更し、前記送信先を特定又は変更された収録音声信号に応じて周波数変調された放送用音声信号を生成して、前記各拡声装置に送信する放送先制御手段と、前記各拡声装置によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示する放送モニタ手段とを備え、前記各拡声装置は、前記業務放送装置によって送信された前記放送用音声信号を復調して増幅することにより増幅音声信号を生成する電力増幅手段と、前記電力増幅手段によって生成された前記増幅音声信号に基づいて音声を再生し拡声するスピーカと、前記拡声された音声を検出する集音マイクと、前記検出された音声の音量に関する情報又は前記検出された音声の音質に関する情報を、前記業務放送装置によって周波数変調された前記放送用音声信号に周波数多重して、前記業務放送装置に送信する放送解析手段とを備えた構成を有している。この構成により、前記業務放送装置は通信用の配線により放送用音声信号を送信し、前記各拡声装置は再生された音声の音量又は音質に関する情報を生成し周波数多重することにより、前記通信用の配線を使用して前記業務放送装置に送信するため、音声信号の送信とモニタのために音声信号用のケーブルを必要としない。
【0008】
また、本発明の業務放送システムは、音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置と、前記業務放送装置によって生成された前記放送用音声信号を受信し、前記受信した放送用音声信号に基づいて音声を再生し、前記再生された音声の音量又は周波数特性である音質に関する情報を前記業務放送装置に送信する複数の拡声装置とを備え、前記業務放送装置は、所定の記録媒体の音声再生器又は警報発信器を含む音源によって生成される音声を電気信号に変換して得られる収録音声信号を生成する複数の放送音源手段と、前記各放送音源手段によって生成された収録音声信号の送信先の前記各拡声装置を特定又は変更し、前記送信先を特定又は変更された収録音声信号に応じたデジタルの信号による放送用音声信号を生成して、前記各拡声装置に送信する放送先制御手段と、前記各拡声装置によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示する放送モニタ手段とを備え、前記各拡声装置は、前記業務放送装置によって送信されたデジタルの信号による前記放送用音声信号をアナログの音声信号に変換し、増幅することにより増幅音声信号を生成する電力増幅手段と、前記電力増幅手段によって生成された前記増幅音声信号に基づいて音声を再生し拡声するスピーカと、前記拡声された音声を検出する集音マイクと、前記検出された音声の音量に関する情報又は前記検出された音声の音質に関する情報を、前記業務放送装置によって送信されたデジタルの信号による放送用音声信号に時分割多重して、前記業務放送装置に送信する放送解析手段とを備えた構成を有している。この構成により、前記業務放送装置は通信用の配線により放送用音声信号を送信し、前記各拡声装置は再生された音声の音量又は音質に関する情報を生成し時分割多重することにより、前記通信用の配線を使用して前記業務放送装置に送信するため、音声信号の送信とモニタのために音声信号用のケーブルを必要としない。
【0009】
また、本発明の業務放送システムは、音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置と、前記業務放送装置によって生成された前記放送用音声信号を受信し、前記受信した放送用音声信号に基づいて音声を再生し、前記再生された音声の音量又は周波数特性である音質に関する情報を交換するためにインターネット上の所定のホームページを提供する複数の拡声装置とを備え、前記業務放送装置は、所定の記録媒体の音声再生器又は警報発信器を含む音源によって生成される音声を電気信号に変換して得られる収録音声信号を生成する複数の放送音源手段と、前記各放送音源手段によって生成された収録音声信号の送信先の前記各拡声装置を特定又は変更し放送用音声信号として前記各拡声装置に送信する放送先制御手段と、前記各拡声装置による前記インターネット上の所定のホームページを閲覧することにより、前記各拡声装置によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示し、前記再生音の音量又は音質により増幅特性を変更する制御値を前記所定のホームページに設定可能な放送モニタ手段とを有し、前記各拡声装置は、前記放送モニタ端末より前記所定のホームページに設定された増幅特性を変更する制御値に基づいて増幅特性を変更し、前記業務放送装置により送信された前記放送用音声信号を増幅することで増幅音声信号を生成する電力増幅手段と、前記電力増幅手段によって生成された前記増幅音声信号に基づいて音声を再生し拡声するスピーカと、前記拡声された音声を検出する集音マイクと、前記検出された音声の音量に関する情報又は前記検出された音声の周波数特性である音質に関する情報を表示し、前記増幅特性を変更する制御値を設定可能とする前記所定のホームページを提供する放送解析手段とを備えた構成を有している。この構成により、前記各拡声装置は再生された音声の音量又は音質に関する情報を生成し、前記放送モニタ手段はインターネット上の所定のホームページで閲覧でき、増幅特性を変更する制御値を所定のホームページに設定することで再生音の音量又は音質を変更させることができるため、場所や時間の制約がなく、再生音の音量又は音質のモニタと調整が可能である。
【0010】
また、本発明の業務放送装置は、所定の記録媒体の音声再生器又は警報発信器を含む音源によって生成される音声を電気信号に変換して得られる収録音声信号を生成する複数の放送音源手段と、前記各放送音源手段によって生成された収録音声信号を増幅して放送用音声信号を生成し、複数の拡声装置に送信する前記各拡声装置毎の電力増幅手段と、前記各放送音源手段によって生成された収録音声信号を増幅する前記各電力増幅手段を特定又は変更し、前記各拡声装置によって再生される音声の音量又は周波数特性である音質を所定の音量又は所定の周波数特性に近づけるため、前記各電力増幅手段により行われる増幅の増幅特性を変更するための放送先制御手段と、前記各拡声装置によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を受信して実時間で表示する放送モニタ手段とを備えた構成を有している。この構成により、前記各拡声装置によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示し、音声の音量又は音質を変更されるため、スピーカにより再生されている音声信号のモニタと調整が可能である。
【0011】
また、本発明の業務放送装置は、所定の記録媒体の音声再生器又は警報発信器を含む音源によって生成される音声を電気信号に変換して得られる収録音声信号を生成する複数の放送音源手段と、前記各放送音源手段によって生成された収録音声信号を増幅して放送用音声信号を生成し、複数の拡声装置に送信する前記各拡声装置毎の電力増幅手段と、前記各放送音源手段によって生成された収録音声信号を増幅する前記各電力増幅手段を特定又は変更し、前記各拡声装置によって再生された音声の音量又は周波数特性である音質に関する情報に基づいて、前記各拡声装置によって再生される音声の音量又は音質を所定の音量又は所定の周波数特性に近づけるように前記各電力増幅手段によって行われる増幅の増幅特性を制御することができる放送先制御手段と、前記各拡声装置により再生された音声の音量又は音質に関する情報を受信して実時間で表示する放送モニタ手段とを備えた構成を有している。この構成により、前記各拡声装置によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を受信し、所定の音量又は所定の周波数特性に近づけるように増幅の増幅特性を制御するため、スピーカにより再生されている音声信号を所定の音量又は音質に近づけることが可能である。
【0012】
また、本発明の拡声装置は、音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置が送信した前記放送用音声信号を受信し、前記受信した放送用音声信号の信号レベルを検出する信号レベル検出手段と、前記放送用音声信号に応じて音声を再生するスピーカと、前記スピーカによって再生された音声のレベルを検出する音声レベル検出手段と、前記音声レベル検出手段によって検出された音声レベルを前記信号レベル検出手段によって検出された信号レベルで割って得られるレベル比を生成するレベル比生成手段と、前記レベル比が所定の閾値以下か否かを判断する放送状態判別手段と、前記レベル比が前記閾値以下と判断されたときは再生異常とし、再生異常を示す信号、前記信号レベルの情報及び前記音声レベルの情報を前記業務放送装置に送信する回線対応手段とを備えた構成を有している。この構成により、スピーカによって再生された音声のレベルを検出し、再生異常を示す信号、信号レベルの情報及び音声レベルの情報を送信するために、スピーカにより再生されている音声レベルのモニタが可能である。
【0013】
また、本発明の拡声装置は、音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置が送信した前記放送用音声信号を受信し、前記受信した放送用音声信号の周波数特性に関する情報である信号スペクトルを生成する信号周波数解析手段と、前記放送用音声信号に応じて音声を再生するスピーカと、前記スピーカによって再生された音声の周波数特性に関する情報である音声スペクトルを生成する音声周波数解析手段と、前記信号周波数解析手段によって生成された信号スペクトルと前記音声周波数解析手段によって生成された音声スペクトル間で可聴周波数帯域における帯域毎のスペクトル差を算出し、前記スペクトル差の平均を生成するスペクトル差生成手段と、前記スペクトル差の平均が所定の閾値以上か否かを判断する放送状態判別手段と、前記スペクトル差の平均が前記閾値以上と判断されたときは再生異常とし、再生異常を示す信号、前記信号周波数特性の情報及び音声周波数特性の情報を前記業務放送装置に送信する回線対応手段とを備えた構成を有している。この構成により、スピーカによって再生された音声の周波数特性を生成し、再生異常を示す信号、前記信号周波数特性の情報及び音声周波数特性の情報を送信するために、スピーカにより再生されている音声の周波数特性のモニタが可能である。
【0014】
また、本発明の拡声装置は、音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置が送信した前記放送用音声信号を受信し、前記受信した放送用音声信号の信号レベルを検出する信号レベル検出手段と、前記受信した放送用音声信号の周波数特性に関する情報である信号スペクトルを生成する信号周波数解析手段と、前記放送用音声信号に応じて音声を再生するスピーカと、前記スピーカによって再生された音声のレベルを検出する音声レベル検出手段と、前記スピーカによって再生された音声の周波数特性に関する情報である音声スペクトルを生成する音声周波数解析手段と、前記音声レベル検出手段によって検出された音声レベルを前記信号レベル検出手段によって検出された信号レベルで割って得られるレベル比を生成するレベル比生成手段と、前記信号周波数解析手段によって生成された信号スペクトルと前記音声周波数解析手段によって生成された音声スペクトル間で可聴周波数帯域における帯域毎のスペクトル差を算出し、前記スペクトル差の平均を生成するスペクトル差生成手段と、前記レベル比が所定の閾値以下か否かを判断し、前記スペクトル差の平均が所定の閾値以上か否かを判断する放送状態判別手段と、前記レベル比が前記閾値以下と判断されたときもしくは前記スペクトル差の平均が前記閾値以上と判断されたとき再生異常とし、再生異常を示す信号、前記信号レベルの情報、前記音声レベルの情報、前記信号周波数特性の情報及び音声周波数特性の情報を前記業務放送装置に送信する回線対応手段とを備え、前記回線対応手段が、前記放送状態判別手段により再生異常と判断されたときに、警報信号を前記業務放送装置に送信することができる構成を有している。この構成により、拡声装置でスピーカ又は集音マイクが故障しているなどの緊急の障害が発生しているときに警報信号を送信するため、常時音声信号のモニタをすることなく警報として通知することが可能である。
【0015】
また、本発明の拡声装置は、音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置が送信した前記放送用音声信号を受信し、前記受信した放送用音声信号の信号レベルを検出する信号レベル検出手段と、前記受信した放送用音声信号の周波数特性に関する情報である信号スペクトルを生成する信号周波数解析手段と、前記放送用音声信号に応じて音声を再生するスピーカと、前記スピーカによって再生された音声のレベルを検出する音声レベル検出手段と、前記スピーカによって再生された音声の周波数特性に関する情報である音声スペクトルを生成する音声周波数解析手段と、前記音声レベル検出手段によって検出された音声レベルを前記信号レベル検出手段によって検出された信号レベルで割って得られるレベル比を生成するレベル比生成手段と、前記信号周波数解析手段によって生成された信号スペクトルと前記音声周波数解析手段によって生成された音声スペクトル間で可聴周波数帯域における帯域毎のスペクトル差を算出し、前記スペクトル差の平均を生成するスペクトル差生成手段と、前記レベル比が所定の閾値以下か否かを判断し、前記スペクトル差の平均が所定の閾値以上か否かを判断する放送状態判別手段と、前記レベル比が前記閾値以下と判断されたときもしくは前記スペクトル差の平均が前記閾値以上と判断されたとき再生異常とし、再生異常を示す信号、前記信号レベルの情報、前記音声レベルの情報、前記信号周波数特性の情報及び音声周波数特性の情報を前記業務放送装置に送信する回線対応手段とを備え、前記回線対応手段が、前記放送状態判別手段により再生異常と判断されたときに、警報信号を電子メールで前記業務放送装置に送信することができる構成を有している。この構成により、スピーカ又は集音マイクが故障しているなどの緊急の障害が発生しているときに警報信号を電子メールで送信するため、時間や場所の制約がなく通知を受け取らせることが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態の業務放送システムを示す構成図である。
図1に示す業務放送システム100は、音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置110と、業務放送装置110によって生成された放送用音声信号を受信し、受信した放送用音声信号に基づいて音声を再生し、再生された音声の音量又は音質に関する情報を業務放送装置110に送信する拡声装置120、130と、拡声装置120、130及び業務放送装置110を接続する通信回線140とによって構成される。
【0017】
なお、業務放送システム100において、拡声装置120、130は複数の構成とすることができるが、説明のために図1においては2台としている。
【0018】
業務放送装置110は、所定の記録媒体の音声再生器又は警報発信器を含む音源によって生成される音声を電気信号に変換して得られる収録音声信号を生成する放送音源手段111、112と、放送音源手段111、112によって生成された収録音声信号を増幅して放送用音声信号を生成し、拡声装置120、130に送信する拡声装置120、130毎の電力増幅手段113、114と、放送音源手段111、112によって生成された収録音声信号を増幅する電力増幅手段113、114を特定又は変更する放送先制御手段115と、拡声装置120、130によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示することができる放送モニタ手段116とを有する。
【0019】
なお、業務放送装置110において、放送音源手段111、112と電力増幅手段113、114とはそれぞれ複数有することができるが、説明のために図1においては2つとしている。
【0020】
拡声装置120は、業務放送装置110によって送信された放送用音声信号に基づいて音声を再生し拡声するスピーカ121と、拡声された音声を検出する集音マイク122と、検出された音声の音量に関する情報、又は検出された音声の周波数特性である音質に関する情報を業務放送装置110に送信する放送解析手段123とを有する。
【0021】
また、拡声装置130は、業務放送装置110によって送信された放送用音声信号に基づいて音声を再生し拡声するスピーカ131と、拡声された音声を検出する集音マイク132と、検出された音声の音量に関する情報、又は検出された音声の周波数特性である音質に関する情報を業務放送装置110に送信する放送解析手段133とを有する。
以下、各装置における動作について説明する。
【0022】
まず、業務放送装置110の各手段における動作について説明する。
放送音源手段111、112は、所定の記録媒体の音声再生器(例えばCDプレーヤ又はテープレコーダ等)又はアラーム音やチャイム音を発生する警報発信器を含む音源によって生成される音声を電気信号に変換して得られる収録音声信号を生成し、生成された収録音声信号を放送先制御手段115へ出力する手段である。
【0023】
放送先制御手段115は、放送音源手段111、112によって出力された収録音声信号の音声入力信号を入力とし、入力された音声入力信号の出力先の各電力増幅手段113、114をマトリクス状に音声信号経路を切り替えることによって音声出力信号を特定又は変更し、電力増幅手段113、114の増幅特性を変更する音量又は音質を外部より設定され、設定された音量又は音質の調整値と出力先を切り替えられた音声出力信号を電力増幅手段113、114へ出力する手段である。
【0024】
電力増幅手段113、114は、放送先制御手段115によって出力された音量又は音質の調整値と音声出力信号を入力とし、入力された音量又は音質の調整値に基づいて増幅特性を変更し、入力された音声出力信号を変更された増幅信号で増幅し放送用音声信号を生成し、生成された放送用音声信号を拡声装置120、130に送信する手段である。
【0025】
放送モニタ手段116は、拡声装置120、130から通信回線140を経由して、拡声装置120、130によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を受信し、再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示する手段である。
【0026】
したがって業務放送装置110は、拡声装置120、130によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示し、音声の音量又は音質を変更されるため、スピーカにより再生されている音声信号のモニタと調整が可能である。
【0027】
次に拡声装置120の各手段における動作について説明する。
スピーカ121は、業務放送装置110によって送信された放送用音声信号を入力とし、入力された放送用音声信号に基づいて音声を再生し拡声する。
【0028】
集音マイク122は、スピーカ121により拡声された音声を入力とし、入力された音声により音声信号を検出し、検出した音声信号を放送解析手段123に出力する。
【0029】
放送解析手段123は、集音マイク122により検出された音声信号を入力とし、入力された音声信号の音量に関する情報、又は入力された音声信号の周波数特性である音質に関する情報を生成し、生成された音声信号の音量又は音質に関する情報を通信回線140を経由して業務放送装置110に送信する手段である。
【0030】
なお、拡声装置130の各手段における動作は、拡声装置120の各手段におけるスピーカ121がスピーカ131と、集音マイク122が集音マイク132と、放送解析手段123が放送解析手段133とにそれぞれ対応しており、同様であるため説明を省略する。
【0031】
図2は、本発明の第1の実施の形態の放送解析手段123を詳細に示す構成図であり、放送解析手段123が、音量に関する情報を生成する動作について説明している。
【0032】
図2に示す放送解析手段123は、音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置110によって送信された放送用音声信号を受信し、受信した放送用音声信号の信号レベルを検出する信号レベル検出手段201と、集音マイク122によって検出された音声より音声レベルを生成する音声レベル検出手段204と、音声レベル検出手段204によって検出された音声レベルを信号レベル検出手段201によって検出された信号レベルで割って得られるレベル比を生成するレベル比生成手段205と、レベル比が所定の閾値以下か否かを判断する放送状態判別手段206と、レベル比が閾値以下と判断されたときは再生異常とし、再生異常を示す信号、信号レベルの情報及び音声レベルの情報を業務放送装置110に送信する回線対応手段207とを有する。
【0033】
また、放送解析手段133の構成は、図2における放送解析手段123と同じであるため、その説明を省略する。
【0034】
放送解析手段123の各手段における動作について説明する。
信号レベル検出手段201は、業務放送装置110によって送信された放送用音声信号を受信し、受信した放送用音声信号の信号レベルを検出し、検出された信号レベルをレベル比生成手段205及び回線対応手段207へ出力する。信号レベルの検出は、電力の平均によって行うが、平均化単位時間を設置場所により調整できるものとする。
【0035】
音声レベル検出手段204は、集音マイク122により検出された音声を入力とし、入力された音声のレベルを検出し、検出された音声のレベルをレベル比生成手段205及び回線対応手段207へ出力する。音声レベルの検出は、信号レベルの検出と同じく電力の平均によって行い、平均化単位時間も信号レベル検出201で使用した平均化単位時間と同一とする。
【0036】
レベル比生成手段205は、音声レベル検出手段204によって出力された音声レベルと信号レベル検出手段201によって出力された信号レベルを入力とし、入力された音声レベルを入力された信号レベルで割って得られるレベル比を平均化単位時間毎に生成し、生成されたレベル比を放送状態判別手段206へ出力する。
【0037】
放送状態判別手段206は、レベル比生成手段205によって生成された平均化単位時間毎のレベル比を入力とし、入力されたレベル比が所定の閾値以下か否かを判断し、レベル比が閾値以下と判断されたときは再生異常の信号を生成させ、生成された再生異常の信号を回線対応手段207へ出力する。
【0038】
正常に放送がされているときは、レベル比が一定で推移する。また、放送ではない騒音などを集音マイクで検出し、信号レベルに比べて音声レベルが高く変化している場合も、異常ではない。さらに、スピーカあるいは集音マイクが故障していて異常のときは、信号レベルの変化に音声レベルの変化が追従せず、異常である。
【0039】
回線対応手段207は、放送状態判別手段206によって出力された再生異常を示す信号と、信号レベル検出手段201によって出力された信号レベルと、音声レベル検出手段204によって出力された音声レベルとを入力とし、入力された再生異常を示す信号、信号レベルの情報及び音声レベルの情報を通信回線140経由により業務放送装置110に送信する。ここで使用する通信回線140は、伝送路の制約がなく、構内の電話回線やローカルエリヤネットワーク、無線によるネットワーク等を利用できる。したがって、モニタのために専用の音声信号の配線を必要としない。
【0040】
また、拡声装置120、130より、業務放送装置110へ送信される再生された音声の音量又は音質に関する情報は、再生された音声の検出単位時間にもよるが、所定のデータフォーマットで送信することにより、モニタのために音声信号を送信するのに比較して送信するデータ量は少なくできる。
【0041】
したがって、拡声装置120、130は、スピーカによって再生された音声のレベルを検出し、再生異常を示す信号、信号レベルの情報及び音声レベルの情報を送信するために、スピーカにより再生されている音声レベルのモニタをさせることが可能である。
【0042】
図3は、本発明の第1の実施の形態の放送解析手段123を詳細に示す構成図であり、放送解析手段123が、再生された音声の音量に関する情報の他に、音質に関する情報を生成する動作について説明している。
なお、放送解析手段133の構成は、図3における放送解析手段123と同じである。
【0043】
図3に示す放送解析手段123は、音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置110が送信した放送用音声信号を受信し、受信した放送用音声信号の周波数特性に関する情報である信号スペクトルを生成する信号周波数解析手段301と、集音マイク122によって検出された音声の周波数特性に関する情報である音声スペクトルを生成する音声周波数解析手段304と、信号周波数解析手段301によって生成された信号スペクトルと音声周波数解析手段304によって生成された音声スペクトル間で可聴周波数帯域における帯域毎のスペクトル差を算出し、スペクトル差の平均を生成するスペクトル差生成手段305と、スペクトル差の平均が所定の閾値以上か否かを判断する放送状態判別手段306と、スペクトル差の平均が所定の閾値以上と判断されたときは再生異常とし、再生異常を示す信号、信号周波数特性の情報及び音声周波数特性の情報を業務放送装置110に送信する回線対応手段307とを有する。
【0044】
また、放送解析手段133の構成は、図3における放送解析手段123と同じであるため、その説明を省略する。
【0045】
図3における放送解析手段123の各手段における動作について説明する。
信号周波数解析手段301は、業務放送装置110によって送信された放送用音声信号を受信し、受信した放送用音声信号の周波数特性に関する情報である信号スペクトルを生成し、生成された信号スペクトルをスペクトル差生成手段305及び回線対応手段307へ出力する。放送用音声信号の周波数特性の生成は、高速フーリエ変換によって行うが、サンプリング間隔を設置場所により調整できるものとする。
【0046】
音声周波数解析手段304は、集音マイク122で検出それた音声を入力とし、入力された音声の周波数特性に関する情報である音声スペクトルを生成し、生成された音声スペクトルをスペクトル差生成手段305及び回線対応手段307へ出力する。音声の周波数特性の生成も高速フーリエ変換によって行うが、サンプリング間隔も信号周波数解析手段301で使用したサンプリング間隔と同一とする。
【0047】
スペクトル差生成手段305は、信号周波数解析手段301によってサンプリング間隔毎に生成された信号スペクトルと音声周波数解析手段304によってサンプリング間隔毎に生成された音声スペクトルを入力とし、入力されたサンプリング間隔毎の音声スペクトルと信号スペクトル間で可聴周波数帯域における帯域毎のスペクトル差を算出し、スペクトル差の平均を生成し、生成されたスペクトル差の平均を放送状態判別手段306に出力する。
【0048】
放送状態判別手段306は、スペクトル差生成手段305によって生成されたサンプリング間隔毎のスペクトル差の平均を入力とし、入力されたサンプリング間隔毎のスペクトル差の平均が所定の閾値以上か否かを判断し、閾値以上と判断されたときは再生異常の信号を生成させ、生成された再生異常の信号を回線対応手段307へ出力する。正常に放送がされているときは、スペクトル差の平均が一定で推移する。また、スピーカあるいは集音マイクが故障していて異常であるときは、スペクトル差の平均が所定の閾値以上となる。
【0049】
回線対応手段307は、放送状態判別手段206によって出力された再生異常を示す信号と、信号周波数解析手段301によって生成された信号スペクトルと、音声周波数解析手段304によって生成された音声スペクトルとを入力とし、再生異常を示す信号、信号スペクトル及び音声スペクトルを通信回線140経由により業務放送装置110に送信する。ここで使用する通信回線140は、伝送路の制約がないので、構内の電話回線やローカルエリヤネットワーク、無線によるネットワーク等を利用できる。したがってモニタのために専用の音声信号用の配線を必要としない。
【0050】
したがって、各拡声装置120、130は、スピーカによって再生された音声の周波数特性を生成し、再生異常を示す信号、信号周波数特性の情報及び音声周波数特性の情報を送信するために、スピーカにより再生されている音声の周波数特性のモニタをさせることが可能である。
【0051】
ここで、図1に示すように、放送モニタ手段116は、上記通信回線に接続可能であれば、業務放送装置内110に設置される必要はなく、場所の制約がなく音声信号のモニタをすることが可能である。
【0052】
さらに、拡声装置120、130はスピーカにより再生された音声を集音マイク122で検出し符号化することにより音声信号を生成し、放送モニタ手段116へ送信し、放送モニタ手段116は、受信した音声信号を復号化することにより、再度音声にしてモニタすることもできる。この場合、上記ネットワークの負担を軽減するため、ネットワークの許容帯域幅と要求されるモニタの音質に応じて符号化のサンプリングレートを変えて送信する。
【0053】
図4に示すように放送モニタ手段116は、従来と同じで複数の音声信号の音声レベルを実時間で表示するレベルメータ401と、音声信号を拡声するモニタスピーカ402と、拡声される音声を選択する音声信号選択スイッチ403と、拡声される音声の音量を調節するボリューム404とを有している。表示する音声信号は、放送音源手段111、112により出力される収録音声信号又は電力増幅手段113、114により出力される放送用音声信号である。
【0054】
ここで、放送モニタ装置手段116は、筐体に実装するラックマウント形式の構造を有しているが、放送モニタ手段116を上記のネットワークに接続されたパーソナルコンピュータで実現することも可能である。すなわち、場所の制約がなく、拡声装置でのスピーカにより再生された音声のレベルを表示し、選択された拡声装置でのスピーカから再生された音声を再度音声にしてモニタスピーカでモニタをすることが可能となる。
【0055】
なお、本発明の第1の実施の形態の業務放送装置110は、拡声装置120、130によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を受信し、放送先制御手段115が、受信した音声の音量又は音質に関する情報に基づいて電力増幅手段113、114によって行われる増幅の増幅特性を制御することにより、再生される音声の音量又は音質を所定の音量又は所定の周波数特性に近づける。
【0056】
したがって、業務放送装置110は、音声の音量又は音質に関する情報に基づいて増幅の増幅特性を制御するため、スピーカにより再生されている音声信号を所定の音量又は音質に近づけることが可能である。
【0057】
本発明の第1の実施の形態の拡声装置120、130は、回線対応手段207、307が、放送状態判別手段206、306により再生異常と判断されたときに警報信号を送信することもできる。
【0058】
したがって、拡声装置120、130は、スピーカ121、131又は集音マイク122、132が故障しているなどの緊急の障害が発生しているときに警報信号を送信するため、常時音声信号のモニタをすることなく警報として通知することが可能である。
【0059】
本発明の第1の実施の形態の拡声装置120、130は、回線対応手段207、307が、放送状態判別手段206、306により再生異常と判断されたときに、警報信号を電子メールで業務放送装置110に送信する。回線対応手段207、307は、構内の電話回線やローカルエリヤネットワーク、無線によるネットワーク等を利用できるため、ネットワーク上に電子メールを交換できる所定の電子メールサーバーを有する環境で実現する。電子メールを受けられる端末であれば時間や場所の制約がなく通知を受け取ることもできる。
【0060】
したがって、拡声装置120、130は、スピーカ121、131又は集音マイク122、132が故障しているなどの緊急の障害が発生しているときに警報信号を電子メールで送信するため、時間や場所の制約がなく通知を受け取ることが可能である。
【0061】
以上説明したように本発明の第1の実施の形態の業務放送システムは、拡声装置120、130が再生された音声の音量又は音質に関する情報を生成し、通信回線140を使用して業務放送装置110に送信するため、モニタのために専用の音声信号用のケーブルを必要としない。
【0062】
(第2の実施の形態)
図5は本発明の第2の実施の形態の業務放送システムを示す構成図である。
図5に示す業務放送システム500は、音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置510と、業務放送装置510によって生成された放送用音声信号を受信し、受信した放送用音声信号に基づいて音声を再生し、再生された音声の音量又は音質に関する情報を業務放送装置510に送信する拡声装置520、530と、拡声装置520、業務放送装置510間を接続する通信回線570と、拡声装置530、業務放送装置510間を接続する通信回線580とによって構成される。第2の実施の形態の業務放送システム500は、業務放送装置510で周波数変調された放送用音声信号を生成する点が第1の実施の形態の業務放送システム100と異なる。
【0063】
なお、業務放送システム500において、拡声装置520、530は複数の構成とすることができるが、説明のために図5においては2台としている。
【0064】
業務放送装置510は、所定の記録媒体の音声再生器又は警報発信器を含む音源によって生成される音声を電気信号に変換して得られる収録音声信号を生成する放送音源手段111、112と、放送音源手段111、112によって生成された収録音声信号の送信先の拡声装置520、530を特定又は変更し、送信先を特定又は変更された収録音声信号に応じて周波数変調された放送用音声信号を生成して、拡声装置520、530に送信する放送先制御手段513と、拡声装置520、530によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示することができる放送モニタ手段514とを有する。
【0065】
なお、業務放送装置510において、放送音源手段111、112は複数有することができるが、説明のために図5においては2つとしている。
【0066】
拡声装置520は、業務放送装置510によって送信された放送用音声信号を復調して増幅することにより増幅音声信号を生成する電力増幅手段524と、生成された増幅音声信号に基づいて音声を再生し拡声するスピーカ121と、拡声された音声を検出する集音マイク122と、検出された音声の音量に関する情報、又は検出された音声の周波数特性である音質に関する情報を、業務放送装置510によって周波数変調し送信された放送用音声信号に周波数多重して業務放送装置510に送信する放送解析手段523とを有する。
【0067】
拡声装置530は、業務放送装置510によって送信された放送用音声信号を復調して増幅することにより増幅音声信号を生成する電力増幅手段534と、生成された増幅音声信号に基づいて音声を再生し拡声するスピーカ131と、拡声された音声を検出する集音マイク132と、検出された音声の音量に関する情報、又は検出された音声の周波数特性である音質に関する情報を、業務放送装置510によって周波数変調し送信された放送用音声信号に周波数多重して業務放送装置510に送信する放送解析手段533とを有する。
【0068】
ここで、本発明の第2の実施の形態の業務放送システム500の構成のうち、上記本発明の第1の実施の形態の業務放送システム100と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
以下、各装置における動作について説明する。
【0069】
まず、業務放送装置510の各手段における動作について説明する。
放送先制御手段513は、放送音源手段111、112によって生成された収録音声信号の音声入力信号を入力とし、入力された音声入力信号の送信先である拡声装置520、530をマトリクス状に音声信号経路を切り替えることにより音声出力信号を特定又は変更し、送信先を特定又は変更された音声出力信号に応じて周波数変調された放送用音声信号を生成して、生成された放送用音声信号を通信回線570、580を経由して拡声装置520、530に送信するための手段である。
【0070】
放送モニタ手段514は、業務放送装置510が周波数変調し送信した放送用音声信号に拡声装置520、530によって重畳する再生された音声の音量又は音質に関する情報を通信回線570、580経由により受信し、受信した音声の音量又は音質に関する情報を復調し抽出することにより、実時間で表示する手段である。
【0071】
次に拡声装置520の各手段における動作について説明する。
電力増幅手段524は、業務放送装置510によって周波数変調し送信された放送用音声信号を受信し、受信した放送用音声信号を復調して増幅することにより増幅音声信号を生成し、生成された増幅音声信号をスピ−カ121に出力する手段である。
【0072】
放送解析手段523は、集音マイク122により検出された音声を入力とし、入力された音声により音量に関する情報、又は検出された音声の周波数特性である音質に関する情報を生成し、業務放送装置510によって周波数変調し送信された放送用音声信号に周波数多重で重畳することにより、再生された音声の音声の音量又は音質に関する情報を通信回線570、580経由により業務放送装置510に送信する手段である。
【0073】
ここで、拡声装置530の各手段における動作は、拡声装置520の各手段における電力増幅手段524が電力増幅手段534に、放送解析手段523が放送解析手段533にそれぞれ対応しており、同様であるため説明を省略する。
【0074】
以上説明したように本発明の第2の実施の形態の業務放送システムは、業務放送装置510が通信回線570、580により放送用音声信号を送信し、拡声装置520、530が再生された音声の音量又は音質に関する情報を生成し周波数多重することにより、通信回線570、580を使用して業務放送装置510に送信するため、音声信号の送信とモニタのために音声信号用のケーブルを必要としない。
【0075】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態の業務放送システムについて説明する。
第3の実施の形態の業務放送システムの構成は、図5に示す第2の実施の形態と同様であり、音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置510と、業務放送装置510によって生成された放送用音声信号を受信し、受信した放送用音声信号に基づいて音声を再生し、再生された音声の音量又は音質に関する情報を業務放送装置510に送信する拡声装置520、530と、拡声装置520、業務放送装置510間を接続する通信回線570と、拡声装置530、業務放送装置510間を接続する通信回線580とによって構成され、第2の実施の形態では業務放送装置510で周波数変調された放送用音声信号を生成していたが、第3の実施の形態ではデジタルの信号による放送用音声信号を生成している点が異なる。
【0076】
業務放送装置510は、所定の記録媒体の音声再生器又は警報発信器を含む音源によって生成される音声を電気信号に変換して得られる収録音声信号を生成する放送音源手段111、112と、放送音源手段111、112によって生成された収録音声信号の送信先の各拡声装置520、530を特定又は変更し、送信先を特定又は変更された収録音声信号に応じてデジタルの信号による放送用音声信号を生成して、拡声装置520、530に送信する放送先制御手段513と、拡声装置520、530によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示することができる放送モニタ手段514とを有する。
【0077】
拡声装置520は、業務放送装置510によって送信された放送用音声信号を復調して増幅することにより増幅音声信号を生成する電力増幅手段524と、電力増幅手段524によって生成された増幅音声信号に基づいて音声を再生し拡声するスピーカ121と、拡声された音声を検出する集音マイク122と、検出された音声の音量に関する情報又は検出された音声の周波数特性である音質に関する情報を、業務放送装置510によって送信された放送用音声信号に時分割多重して業務放送装置510に送信する放送解析手段523とを有する。
【0078】
拡声装置530は、業務放送装置510によって送信された放送用音声信号を復調して増幅することにより増幅音声信号を生成する電力増幅手段534と、電力増幅手段534によって生成された増幅音声信号に基づいて音声を再生し拡声するスピーカ131と、拡声された音声を検出する集音マイク132と、検出された音声の音量に関する情報又は検出された音声の周波数特性である音質に関する情報を、業務放送装置510によって送信された放送用音声信号に時分割多重して業務放送装置510に送信する放送解析手段533とを有する。
【0079】
ここで、本発明の第3の実施の形態の業務放送システムの構成のうち、上記本発明の第2の実施の形態の業務放送システムと同様の装置又は手段について、その説明を省略する。
以下、各装置における動作について説明する。
【0080】
第3の実施の形態における放送先制御手段513は、各放送音源手段111、112によって生成された収録音声信号の音声入力信号を入力とし、入力された音声入力信号の送信先の各拡声装置520、530をマトリクス状に音声信号経路を切り替えることにより特定又は変更し、送信先を特定又は変更された音声入力信号に応じてデジタルの信号による放送用音声信号を生成して、生成された放送用音声信号を各拡声装置520、530に通信回線570、580経由により送信するための手段である。
【0081】
放送モニタ手段514は、業務放送装置510がデジタルの信号により送信した放送用音声信号に拡声装置520、530によって重畳する再生された音声の音量又は音質に関する情報を通信回線570、580経由により受信し、受信した音声の音量又は音質に関する情報を復調し抽出することにより、実時間で表示する手段である。
【0082】
第3の実施の形態の拡声装置520の各手段における動作について説明する。電力増幅手段524は、業務放送装置510によってデジタルの信号により送信された放送用音声信号を受信し、受信した放送用音声信号をアナログの音声信号に変換して増幅することにより増幅音声信号を生成し、増幅音声信号をスピーカ121に出力する。
【0083】
放送解析手段523は、集音マイク122により検出された音声を入力とし、入力された音声により音量に関する情報、又は検出された音声の周波数特性である音質に関する情報を生成し、業務放送装置510によって周波数変調し送信された放送用音声信号にデジタルの信号で時分割多重により重畳することにより、再生された音声の音声の音量又は音質に関する情報を業務放送装置510に送信する手段である。
【0084】
ここで、第3の実施の形態の拡声装置530の各手段における動作は、第3の実施の形態における拡声装置520の各手段における動作と同様であるため説明を省略する。
【0085】
以上説明したように本発明の第3の実施の形態の業務放送システムは、業務放送装置510が通信回線570、580により放送用音声信号を送信し、各拡声装置520、530が再生された音声の音量又は音質に関する情報を生成し時分割多重することにより、通信回線570、580を使用して業務放送装置510に送信するため、音声信号の送信とモニタのために音声信号用のケーブルを必要としないことが可能である。
【0086】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態の業務放送システムについて説明する。
第4の実施の形態の業務放送システムの構成は、図5に示す第2の実施の形態と同様であり、音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置510と、業務放送装置510によって生成された放送用音声信号を受信し、受信した放送用音声信号に基づいて音声を再生し、再生された音声の音量又は音質に関する情報を交換するためにインターネット上の所定のホームページを提供する拡声装置520、530と、拡声装置520、業務放送装置510間を接続する通信回線570と、拡声装置530、業務放送装置510間を接続する通信回線580とによって構成される。
【0087】
第2の実施の形態では、拡声装置520、530が、再生された音声の音量又は音質に関する情報を、業務放送装置510によって送信された放送用音声信号に周波数多重することにより重畳して、業務放送装置510に送信しているが、第4の実施の形態では、拡声装置520、530が、再生された音声の音量又は音質に関する情報を交換するためにインターネット上の所定のホームページを提供する点が異なる。
【0088】
業務放送装置510は、所定の記録媒体の音声再生器又は警報発信器を含む音源によって生成される音声を電気信号に変換して得られる収録音声信号を生成する放送音源手段111、112と、放送音源手段111、放送音源手段112によって生成された収録音声信号の送信先の拡声装置520、530を特定又は変更し、放送用音声信号として拡声装置520、530に送信する放送先制御手段513と、インターネット上で閲覧することにより拡声装置520、530によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示し、拡声装置520、530により再生音の音量又は音質を調整させるために増幅特性を変更する制御値を所定のホームページに設定可能な放送モニタ手段514を有している。
【0089】
拡声装置520、530は、放送モニタ手段514より所定のホームページに設定された増幅特性を変更する制御値に基づいて増幅特性を変更し、業務放送装置510によって送信された放送用音声信号を増幅することで増幅音声信号を生成する電力増幅手段524、534と、電力増幅手段524、534によって生成された増幅音声信号に基づいて音声を再生し拡声する各スピーカ121、131と、拡声された音声を検出する集音マイク122、132と、検出された音声の音量に関する情報又は検出された音声の周波数特性である音質に関する情報を表示し、増幅特性を変更する制御値を設定可能とする所定のホームページを提供する放送解析手段523、524を有している。
【0090】
ここで、本発明の第4の実施の形態の業務放送システム500の構成のうち、上記本発明の第2の実施の形態の業務放送システム500と同様の装置又は手段について、その説明を省略する。
以下、各装置における動作について説明する。
【0091】
第4の実施の形態の放送モニタ手段514は、拡声装置520、530によるインターネット上の所定のホームページを閲覧することにより、拡声装置520、530によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を入力とし、再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示し、拡声装置520、530により再生音の音量又は音質を調整させるために増幅特性を変更する制御値を設定可能とし、設定変更された制御値をインターネット上の所定のホームページに出力する。放送モニタ手段514は、インターネット上の所定のホームページを閲覧可能とするブラウザ機能を有することにより実現できる。
【0092】
放送モニタ手段514は、インターネット上のホームページを閲覧できるパーソナルコンピュータもしくは携帯端末で実現することも可能である。すなわち、場所や時間の制約がなく、拡声装置520、530によって再生された音声の音量又は音質に関する情報をモニタし、再生音の音量又は音質を調整することを設定可能とする。
【0093】
第4の実施の形態の各拡声装置520、530における電力増幅手段524、534は、業務放送装置510によって送信された放送用音声信号と、放送モニタ手段514より所定のホームページに設定された増幅特性を変更する制御値とを入力とし、入力された制御値に基づいて増幅特性を変更し、入力された放送用音声信号を増幅することで増幅音声信号を生成し、生成された増幅音声信号をスピーカ121、131にする。
【0094】
第4の実施の形態の拡声装置520、530における放送解析手段523、533は、集音マイク122、132により検出された音声を入力とし、入力された音声により音量に関する情報又は検出された音声の周波数特性である音質に関する情報を生成し、生成された音声の音声の音量又は音質に関する情報を表示すると共に、増幅特性を変更する制御値を設定可能とする所定のホームページを提供する。放送解析手段523及び放送解析手段533は、インターネット上に所定のホームページを提供するHTTPサーバー機能を有することにより実現できる。
【0095】
以上説明したように本発明の第4の実施の形態の業務放送システムは、拡声装置520、530が再生された音声の音量又は音質に関する情報を生成し、放送モニタ手段514がインターネット上の所定のホームページで閲覧でき、増幅特性を変更する制御値を所定のホームページに設定することで再生音の音量又は音質を変更させることができるため、場所や時間の制約がなく、再生音の音量又は音質のモニタと調整が可能である。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、モニタのために専用の音声信号用のケーブルを必要としない業務放送システムを提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の業務放送システムを示す構成図
【図2】本発明の第1の実施の形態の音量に関する放送解析手段を詳細に示す構成図
【図3】本発明の第1の実施の形態の音質に関する放送解析手段を詳細に示す構成図
【図4】本発明の第1の実施の形態の放送モニタ装置を示す外観図
【図5】本発明の第2の実施の形態の業務放送システムを示す構成図
【図6】従来の業務放送システムを示す構成図
【符号の説明】
100、500、600 業務放送システム
110、510 業務放送装置
120、130、520、530 拡声装置
140 通信回線
111、112 放送音源手段
113、114、524、534 電力増幅手段
115、513 放送先制御手段
116、514 放送モニタ手段
121、131 スピーカ
122、132、523、533 集音マイク
123、133 放送解析手段
201 信号レベル検出手段
204 音声レベル検出手段
205 レベル比生成手段
206 放送状態判別手段
207 回線対応手段
301 信号周波数解析手段
304 音声周波数解析手段
305 スペクトル差生成手段
306 放送状態判別手段
307 回線対応手段
401 レベルメータ
402 モニタスピーカ
403 音声信号選択スイッチ
404 ボリューム
601 ソース
602 VCA
603 第1フィルタ
604 増幅器
607 第2フィルタ
608 レベル検出器
610 放送エリア
615 スピーカ
616 マイクロホン

Claims (10)

  1. 音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置と、前記業務放送装置によって生成された前記放送用音声信号を受信し、前記受信した放送用音声信号に基づいて音声を再生し、前記再生された音声の音量又は周波数特性である音質に関する情報を前記業務放送装置に送信する複数の拡声装置とを備え、前記業務放送装置は、所定の記録媒体の音声再生器又は警報発信器を含む音源によって生成される音声を電気信号に変換して得られる収録音声信号を生成する複数の放送音源手段と、前記各放送音源手段によって生成された収録音声信号を増幅して前記放送用音声信号を生成し、前記各拡声装置に送信する前記拡声装置毎の電力増幅手段と、前記各放送音源手段によって生成された収録音声信号を増幅する前記各電力増幅手段を特定又は変更する放送先制御手段と、前記各拡声装置によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示する放送モニタ手段とを有し、前記各拡声装置は、前記業務放送装置によって送信された前記放送用音声信号に基づいて音声を再生し拡声するスピーカと、前記拡声された音声を検出する集音マイクと、前記検出された音声の音量に関する情報又は前記検出された音声の音質に関する情報を前記業務放送装置に送信する放送解析手段とを有することを特徴とする業務放送システム。
  2. 音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置と、前記業務放送装置によって生成された前記放送用音声信号を受信し、前記受信した放送用音声信号に基づいて音声を再生し、前記再生された音声の音量又は周波数特性である音質に関する情報を前記業務放送装置に送信する複数の拡声装置とを備え、前記業務放送装置は、所定の記録媒体の音声再生器又は警報発信器を含む音源によって生成される音声を電気信号に変換して得られる収録音声信号を生成する複数の放送音源手段と、前記各放送音源手段によって生成された収録音声信号の送信先の前記各拡声装置を特定又は変更し、前記送信先を特定又は変更された収録音声信号に応じて周波数変調された放送用音声信号を生成して、前記各拡声装置に送信する放送先制御手段と、前記各拡声装置によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示する放送モニタ手段とを有し、前記各拡声装置は、前記業務放送装置によって送信された前記放送用音声信号を復調して増幅することにより増幅音声信号を生成する電力増幅手段と、前記電力増幅手段によって生成された前記増幅音声信号に基づいて音声を再生し拡声するスピーカと、前記拡声された音声を検出する集音マイクと、前記検出された音声の音量に関する情報又は前記検出された音声の音質に関する情報を、前記業務放送装置によって周波数変調された前記放送用音声信号に周波数多重して、前記業務放送装置に送信する放送解析手段とを有することを特徴とする業務放送システム。
  3. 音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置と、前記業務放送装置によって生成された前記放送用音声信号を受信し、前記受信した放送用音声信号に基づいて音声を再生し、前記再生された音声の音量又は音質に関する情報を前記業務放送装置に送信する複数の拡声装置とを備え、前記業務放送装置は、所定の記録媒体の音声再生器又は警報発信器を含む音源によって生成される音声を電気信号に変換して得られる収録音声信号を生成する複数の放送音源手段と、前記各放送音源手段によって生成された収録音声信号の送信先の前記拡声装置を特定又は変更し、前記送信先を特定または変更された収録音声信号に応じたデジタルの信号による放送用音声信号を生成して、前記拡声装置に送信する放送先制御手段と、前記各拡声装置によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示することができる放送モニタ手段とを有し、前記拡声装置は、前記業務放送装置によって送信されたデジタルの信号による前記放送用音声信号をアナログの音声信号に変換し、増幅することにより増幅音声信号を生成する電力増幅手段と、前記電力増幅手段によって生成された前記増幅音声信号に基づいて音声を再生し拡声するスピーカと、前記拡声された音声を検出する集音マイクと、前記検出された音声の音量に関する情報又は前記検出された音声の周波数特性である音質に関する情報を、前記業務放送装置によって送信された放送用音声信号に時分割多重して、前記業務放送装置に送信する放送解析手段とを有することを特徴とする業務放送システム。
  4. 音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置と、前記業務放送装置によって生成された前記放送用音声信号を受信し、前記受信した放送用音声信号に基づいて音声を再生し、前記再生された音声の音量又は周波数特性である音質に関する情報を交換するためにインターネット上の所定のホームページを提供する複数の拡声装置とを備え、前記業務放送装置は、所定の記録媒体の音声再生器又は警報発信器を含む音源によって生成される音声を電気信号に変換して得られる収録音声信号を生成する複数の放送音源手段と、前記各放送音源手段によって生成された収録音声信号の送信先の前記各拡声装置を特定又は変更し放送用音声信号として前記各拡声装置に送信する放送先制御手段と、前記各拡声装置による前記インターネット上の所定のホームページを閲覧することにより、前記各拡声装置によって再生された音声の音量又は音質に関する情報を実時間で表示し、前記各拡声装置により前記再生音の音量又は音質を調整させるために増幅特性を変更する制御値を前記所定のホームページに設定可能な放送モニタ手段とを有し、前記各拡声装置は、前記放送モニタ端末より前記所定のホームページに設定された増幅特性を変更する制御値に基づいて増幅特性を変更し、前記業務放送装置により送信された前記放送用音声信号を増幅することで増幅音声信号を生成する電力増幅手段と、前記電力増幅手段によって生成された前記増幅音声信号に基づいて音声を再生し拡声するスピーカと、前記拡声された音声を検出する集音マイクと、前記検出された音声の音量に関する情報又は前記検出された音声の音質に関する情報を表示し、前記増幅特性を変更する制御値を設定可能とする前記所定のホームページを提供する放送解析手段とを有することを特徴とする業務放送システム。
  5. 所定の記録媒体の音声再生器又は警報発信器を含む音源によって生成される音声を電気信号に変換して得られる収録音声信号を生成する複数の放送音源手段と、前記各放送音源手段によって生成された収録音声信号を増幅して放送用音声信号を生成し、複数の拡声装置に送信する前記各拡声装置毎の電力増幅手段と、前記各放送音源手段によって生成された収録音声信号を増幅する前記各電力増幅手段を特定又は変更し、前記各拡声装置によって再生される音声の音量又は周波数特性である音質を所定の音量又は所定の周波数特性に近づけるため、前記各電力増幅手段により行われる増幅の増幅特性を調整する放送先制御手段と、前記各拡声装置により再生された音声の音量又は音質に関する情報を受信して実時間で表示する放送モニタ手段とを備えることを特徴とする業務放送装置。
  6. 前記放送先制御手段は、前記各拡声装置によって再生された音声の音量又は周波数特性である音質に関する情報に基づいて、前記各拡声装置によって再生される音声の音量又は音質を所定の音量又は所定の周波数特性に近づけるように前記各電力増幅手段によって行われる増幅の増幅特性を制御することを特徴とする請求項5記載の業務放送装置。
  7. 音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置が送信した前記放送用音声信号を受信し、前記受信した放送用音声信号の信号レベルを検出する信号レベル検出手段と、前記放送用音声信号に応じて音声を再生するスピーカと、前記スピーカによって再生された音声のレベルを検出する音声レベル検出手段と、前記音声レベル検出手段によって検出された音声レベルを前記信号レベル検出手段によって検出された信号レベルで割って得られるレベル比を生成するレベル比生成手段と、前記レベル比が所定の閾値以下か否かを判断する放送状態判別手段と、前記レベル比が前記閾値以下と判断されたときは再生異常とし、再生異常を示す信号、前記信号レベルの情報及び前記音声レベルの情報を前記業務放送装置に送信する回線対応手段とを備えたことを特徴とする拡声装置。
  8. 音声放送のための音声信号である放送用音声信号を生成する業務放送装置が送信した前記放送用音声信号を受信し、前記受信した放送用音声信号の周波数特性に関する情報である信号スペクトルを生成する信号周波数解析手段と、前記放送用音声信号に応じて音声を再生するスピーカと、前記スピーカによって再生された音声の周波数特性に関する情報である音声スペクトルを生成する音声周波数解析手段と、前記信号周波数解析手段によって生成された信号スペクトルと前記音声周波数解析手段によって生成された音声スペクトル間で可聴周波数帯域における帯域毎のスペクトル差を算出し、前記スペクトル差の平均を生成するスペクトル差生成手段と、前記スペクトル差の平均が所定の閾値以上か否かを判断する放送状態判別手段と、前記スペクトル差の平均が前記閾値以上と判断されたときは再生異常とし、再生異常を示す信号、前記信号周波数特性の情報及び音声周波数特性の情報を前記業務放送装置に送信する回線対応手段とを備えたことを特徴とする拡声装置。
  9. 前記回線対応手段は、前記放送状態判別手段により再生異常と判断されたときに、警報信号を前記業務放送装置に送信することを特徴とする請求項7又は請求項8記載の拡声装置。
  10. 前記回線対応手段は、前記放送状態判別手段により再生異常と判断されたときに、警報信号を電子メールで前記業務放送装置に送信することを特徴とする請求項7乃至請求項9の何れかに記載の拡声装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010093514A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Nec Corp 無線システムの自動音質測定方法及び音質測定装置
JP2011068252A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Daido Signal Co Ltd 踏切警報音発生装置

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