JP2004064327A - 印刷内容の真偽確認方法及び印刷内容の真偽確認システム - Google Patents

印刷内容の真偽確認方法及び印刷内容の真偽確認システム Download PDF

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Akitoshi Tsukamoto
塚本 明利
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Abstract

【課題】通常用いられているプリンタで印刷でき,紙面だけで手元で確認することの可能な印刷内容の真偽確認方法及び真偽確認システムを提供する。
【解決手段】紙面の印刷時に,印刷する情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換したものを合わせて印刷し,印刷物の紙面を読み取り,読み取った紙面から代用表現に変換された情報を取り出し,取り出された情報から合成した合成紙面と読み取った紙面とを合わせて表示することを特徴とする。データの印刷時に印刷パターンを構成するために必要なデータ(印刷データ)を加えて印刷しておき,確認時には印刷紙面より印刷情報を取り出して印刷パターンを再生し,紙面を読み込んだ画像バターンと比較することにより,通常のプリンタで紙面に印刷された内容が改ざんされているかどうかを紙面だけで手元で確認することができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,印刷物の紙面に記載された内容の真偽を確認する方法及びシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年,一般企業での決裁等の事務処理において,データを社内ネットワーク上で交換し,全てを電子的に行うワークフローシステムが利用されている。このシステムで決裁手続きを行う場合,申請者による案件の入力及び申請から決裁者による決裁まではワークフローシステムによって電子的に行うことができる。決裁を受けた案件についてはそのデータが経理担当などに送られて振り込みなどの処理が行われる。
【0003】
しかし,実際の決裁手続きはデータを紙面に印刷したものに対する捺印により行われる場合が多く,その後の情報伝達は紙によって行われる場合が多いのが現状である。このような紙面によるデータの伝達方法では,重ね印刷などにより改ざんをすることができるため,通常は申請元に内容を問い合わせて確認することや,カーボン印刷で写しを作成し,保管したものと付き合わせることにより確認することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし,このような確認方法では申請元に応対の手間を必要とし,またカーボン印刷できる印刷装置やカーボン印刷物が改ざんされないよう確実に保管する装置が必要なためコストがかかる。従って,通常用いられているプリンタで印刷でき,紙面だけで手元で確認できる印刷内容の真偽確認方法や真偽確認システムが求められている。
【0005】
本発明は,従来の印刷内容の真偽確認方法が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,カーボン印刷できる印刷装置やカーボン印刷物が改ざんされないよう確実に保管する装置を必要とせず,従ってコストの削減を図ることが可能であり,さらに,通常用いられているプリンタで印刷でき,紙面だけで手元で確認することの可能な,新規かつ改良された印刷内容の真偽確認方法及び真偽確認システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,本発明の第1の観点によれば,紙面に印刷された情報の真偽を確認する方法において,以下の工程を含むことを特徴とする,印刷内容の真偽確認方法が提供される。
(a)前記紙面の印刷時に,印刷する情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現(例えば,印刷する情報から生成される電子透かし)に変換したものを合わせて印刷する工程
(b)前記印刷物の紙面を読み取る工程
(c)前記読み取った紙面から代用表現に変換された前記情報を取り出す工程
(d)前記取り出された情報から合成した合成紙面と前記読み取った紙面とを比較可能に出力する工程
【0007】
かかる方法によれば,データの印刷時に印刷パターンを構成するために必要なデータ(印刷データ)を加えて印刷しておき,確認時には印刷紙面より印刷情報を取り出して印刷パターンを再生し,紙面を読み込んだ画像バターンと比較する。再生した印刷バターンと紙面の画像パターンを視覚的に分かりやすく出力することにより両者を目視によって比較したり,あるいはパターンの比較を計算機内で処理するなどにより,どの部分が書き換えられているかを判断して出力させることができる。このような方法によって印刷内容の真偽を確認する方法であるため,通常のプリンタで紙面に印刷された内容が改ざんされているかどうかを紙面だけで手元で確認することができる。
【0008】
前記代用表現は,前記印刷する情報を暗号化したものであってもよい。
印刷データを暗号化したものを代用表現として利用することにより,代用表現の方法が漏洩した場合でも第三者による書類ねつ造を防止することが可能となる。
【0009】
また,(d)前記取り出された情報から合成した合成紙面と前記読み取った紙面とを比較可能に出力するとは,例えば,ディスプレイなどの画面表示部に表示させることやプリンタなどの印刷部により紙面に印刷することなどをいう。例えば,合成紙面と読み取った紙面とを左右や上下に並べて表示しまたは印刷すること,または,瞬時に切り替え可能なように画面表示させることが可能である。また,読み取った紙面の出力に合成紙面を重ね合わせて出力するようにすれば,これらを容易に比較可能となり改ざん箇所を容易に特定することができる。
【0010】
また,前記合成紙面の出力には前記読み取った紙面の出力とは異なった色(例えば,画面表示や印刷の際に目立つように赤色)を用いて出力するようにすれば,改ざんの内容を視覚的に容易に確認することができる。
【0011】
また,前記代用表現を,バーコード,二次元バーコード,またはグリフコードで表すようにすれば,計算機処理によって情報を取り出すことが可能である。
【0012】
また,前記印刷する情報は,テキストデータ,画像データ,音声データ,筆跡データ,フォーマットデータのいずれかを1つ以上含むものであってもよい。
【0013】
また,上記課題を解決するため,本発明の第2の観点によれば,紙面に印刷された情報の真偽を確認するシステムにおいて,以下の構成要素を含むことを特徴とする,印刷内容の真偽確認システム(100)が提供される。
(a)印刷パターンを構成するために必要な印刷データの画像化を行い,さらにその印刷データを第三者が読み取ることのできない表現である代用表現で埋め込んだものを印刷パターンとして生成する印刷パターン生成部(102)
(b)前記印刷パターン生成部で生成した前記印刷パターンを印刷する印刷部(103)
(c)前記印刷部で印刷された紙面を読み込む印刷紙面読込部(104)
(d)前記読み込まれた紙面に代用表現によって印刷されている印刷データを抽出する印刷データ抽出部(105)
(e)前記抽出された印刷データを画像化する印刷パターン再生部(106)
(f)前記印刷紙面読込部で読み込んだ画像と前記印刷パターン再生部が画像化した印刷データとを比較可能に出力する出力部(107)
【0014】
かかるシステムによれば,本発明の第1の観点にかかる印刷内容の真偽確認方法を容易に実現可能である。なお,(f)前記印刷紙面読込部で読み込んだ画像と前記印刷パターン再生部が画像化した印刷データとを比較可能に出力する出力部(107)は,ディスプレイなどの画面表示部であってもよく,プリンタなどの印刷部であってもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明にかかる印刷内容の真偽確認方法及び真偽確認システムの好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0016】
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態にかかる印刷内容の真偽確認システムについて,図1〜図6を参照しながら説明する。図1は,真偽確認システム100の構成を示す説明図である。真偽確認システム100は,図1に示したように,印刷装置110と読み出し装置120を含んで構成されている。
【0017】
(印刷装置110)
印刷装置110は,印刷データ入力部101と,印刷パターン生成部102と,印刷部103を含んで構成されている。印刷データ入力部101は印刷パターンを構成するために必要なデータ(印刷データ)の入力を受ける部分であり,ワークフローシステムなどの外部システムとの接続機能を持つ。印刷データには印刷内容の他,レイアウトに必要な情報も含まれる。印刷パターン生成部102は受け取った印刷データの画像化を行い,さらに印刷データをバーコードなどの代用表現で埋め込んだものを印刷パターンとして生成する。印刷部103は印刷パターン生成部102で生成した印刷データを印刷する部分であり,例えばプリンタである。
【0018】
印刷装置110と読み出し装置120との間においては,例えば配送手段を用いて,印刷紙面のやりとりが可能となっている。
【0019】
(読み出し装置120)
読み出し装置120は,印刷紙面読込部104と,印刷データ抽出部105と,印刷パターン再生部106と,画面表示部107を含んで構成されている。印刷
紙面読込部104は印刷部103で印刷された紙面を読み込む部分であり,例えばスキャナである。印刷データ抽出部105は読み込まれた紙面に代用表現によって印刷されている印刷データを抽出する部分である。印刷パターン再生部106は抽出された印刷データを画像化する部分である。画面表示部107は印刷紙面読込部104で読み込んだ画像と印刷パターン再生部106が画像化した印刷データを合わせて表示する部分である。
【0020】
(第1の実施の形態の動作)
本実施の形態にかかる印刷内容の真偽確認システム100は以上のように構成されている。次いで,印刷内容の真偽確認システム100の動作を,図2を参照しながら説明する。はじめに印刷時の動作(ステップS201〜S205)について説明する。
【0021】
まずステップS201において,印刷データ入力部101で印刷データを外部システムより受け取る。このデータはデータ入力部101に接続されたワークフローシステムなどの外部システムから受け取る。
【0022】
外部システムから受け取る印刷データの例を図3及び図4に示す。同図に示したものは企業内での購入物品に関する費用処理のXML(eXtensibleMarkup Language)データ及び表として印刷する場合のフォーマット情報(スタイルシート)の例である。
【0023】
次にステップS202において,受け取った印刷データの画像化を行う。これは例えばウェブ(Web)ブラウザなど,XMLデータの表示が可能なソフトウェアを用いることによって行うことができる。
【0024】
次にステップS203において機密情報に対する代用表現を作成する。代用表現の作成方法としては様々な方法や手段が利用できるが,印刷する情報を第三者が読み取ることのできない表現であればどのようなものであってもよい。例えば,バーコードを用いて代用表現を作成してもよい。ただし,バーコードを用いて代用表現を作成した場合,第三者が視覚的にその情報を読み取ることはできないが,そこに何らかの情報が存在することが知られてしまう。そこで,第三者が印刷する情報を読み取ることができないのみならず,代用表現の存在自体を第三者が知ることのできない方法により代用表現を作成することがより好ましい。このような方法としては,電子透かし技術を用いて代用表現を作成する方法がある。
【0025】
電子透かし技術を用いて文書に機密情報を埋め込む技術としては,例えば文献(特願2001−217758「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」,特願2002−177086号「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」)に示されたものがある。この文献に示された透かし画像埋め込み装置は,ドットの配列によって波の方向及び/又は波長を変化させたドットパターンを複数用意し,1つのドットパターンに対して1つのシンボルを与え,ドットパターンを組み合わせて配置することにより,文書に機密情報を与えるものである。本実施の形態では,この文献に示された透かし情報埋め込み装置を用いることができ,同装置が印刷データから作成する透かし画像を代用表現として利用することができる。
【0026】
次にステップS204において画像を統合し印刷用画像を生成する。画像の統合にはステップS202の画像化によって得た画像の各画素のうち,代用表現で黒画素であるものと同じ位置にあるものを黒画素とすることによって行うことができる。図3及び図4の印刷データを画像化し統合した例を図5に示す。この印刷用画像をステップS205において印刷部103により印刷する。
【0027】
このような処理によって印刷された内容の真偽確認手順(ステップS206〜S210)を以下で説明する。
【0028】
まずステップS206において,印刷紙面読込部104を用いて対象となる印刷物の紙面を読み込む。そしてステップS207において代用表現から印刷データの取出しを行う。これは前記文献(特願2001−217758「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」,特願2002−177086号「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」)に記載の透かし情報検出装置を用いることによって行うことができる。この処理により,ステップS201で受け取った印刷データを紙面から得る。そしてステップS208において印刷データの画像化を行う。これはステップS202の処理と同様である。
【0029】
一方,ステップS209において読込画像に対する補正を行う。この処理は画像の回転や大きさの違いを補正し,さらに黒画素を異なった色の画素(例えば,画面上目立つように赤色の画素とする。)に変更する処理を行って,次のステップS201での合成表示で画像がうまく重なり合うようにするために行うものである。
【0030】
次にステップS210において画像化により得た画像とスキャン画像を補正した画像を合成して表示する。この合成は画像補正により得た画像の各画素のうち,画像化で得た画像で黒画素であるものと同じ位置にある画素を黒画素に変更することによって行う。この結果,スキャン画像では黒画素であるが画像化で得た画像で黒画素でないものは赤で表示されることになる。
【0031】
画面表示の例を図6に示す。同図は図5に示した紙面に対して購入金額の欄にある金額を追記変更したものであり,参照符号Aに示したように,金額の最高位(千の位の「9」)が赤く表示されている。これは紙面には記載されているが元の印刷データにはない情報であり,改ざんの内容(500円を9500円に改ざん)が赤く表示されたことを示している。
【0032】
(第1の実施の形態の効果)
以上説明したように,本実施の形態によれば,印刷データを代用手段で表現して印刷し,印刷内容からこの情報を取り出して合成表示することによって真偽確認ができる。従って,通常のプリンタで紙面に印刷された内容が改ざんされているかどうかを,紙面だけで手元で確認することができる。
【0033】
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では印刷データを代用表現に直接変換して利用していたが,この場合,代用表現の生成及び代用表現からのデータの取り出し方法が漏洩することにより,第三者が不正に印刷データから代用表現をねつ造することができ,偽造文書を作成することができる可能性がある。これに対し,以下に説明する第2の実施の形態は,第1の実施の形態に対しさらに暗号化機能を付加し,暗号化した印刷データを代用表現に変換するようにしたものである。なお,暗号及び複号には一般に知られた共通鍵暗号,公開鍵暗号などを適用することができる。
【0034】
第2の実施の形態にかかる印刷内容の真偽確認システムについて,図7〜図8を参照しながら説明する。図7は,真偽確認システム700の構成を示す説明図である。真偽確認システム700は,図7に示したように,印刷装置710と読み出し装置720を含んで構成されている。
【0035】
(印刷装置710)
印刷装置710は,印刷データ入力部701と,印刷パターン生成部702と,印刷部703を含み,さらに暗号化部708を付加して構成されている。印刷データ入力部701,印刷パターン生成部702,印刷部703については,図1に示した印刷装置110の印刷データ入力部101,印刷パターン生成部102,印刷部103と実質的に同様である。暗号化部708は入力された印刷データを暗号化する部分である。
【0036】
(読み出し装置720)
読み出し装置720は,印刷紙面読込部704と,印刷データ抽出部705と,印刷パターン再生部706と,画面表示部707を含み,さらに復号化部709を付加して構成されている。印刷紙面読込部704,印刷データ抽出部705,印刷パターン再生部706については,図1に読み出し装置120の印刷紙面読込部104,印刷データ抽出部105,印刷パターン再生部106と実質的に同様である。復号化部709は抽出された印刷データの暗号を復号化して元の印刷データを得る部分である。
【0037】
(第2の実施の形態の動作)
本実施の形態にかかる印刷内容の真偽確認システム200は以上のように構成されている。次いで,印刷内容の真偽確認システム200の動作を,図8を参照しながら説明する。はじめに印刷時の動作(ステップS801〜S806)について説明する。
【0038】
ステップS801及びステップS802の動作については第1の実施の形態と同じであり,上位システムからの印刷データ入力及び画像化の処理が行われる。
【0039】
ステップS803において,暗号化部708を用いて印刷データの暗号化を行う。次にステップS804において印刷データの暗号に対する代用表現形成を行う。この代用表現形成には上記第1の実施の形態と同様に,バーコードや電子透かし技術など様々な方法や手段が利用できる。
【0040】
以降,ステップS805及びステップS806の動作については上記第1の実施の形態と同じであり,画像化により得た画像データと代用表現とを統合して印刷する。
【0041】
このような処理によって印刷された内容の真偽確認手順(ステップS807〜S812)を以下で説明する。
【0042】
ステップS807及びステップS808の処理は上記第1の実施の形態と同様であり,スキャナを用いて印刷紙面を読み込んだ後,代用表現から印刷データの取出しを行う。
【0043】
このとき,取り出される印刷データは暗号化されたものであるため,ステップS809において復号化部709を用いて印刷データの復号を行う。
【0044】
そして得られた印刷データに基づいてステップS810において画像化を行う。以降,ステップS811及びステップS812の処理については上記第1の実施の形態と同様であり,図6で示した画面表示が得られることになる。
【0045】
(第2の実施の形態の効果)
以上説明したように,本実施の形態によれば,印刷データを暗号化したものを代用表現として利用することにより,代用表現の方法が漏洩した場合でも第三者による書類ねつ造を防止することが可能となる。
【0046】
以上,添付図面を参照しながら本発明にかかる印刷内容の真偽確認方法及び真偽確認システムの好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0047】
例えば,上記実施の形態では,印刷データの代用表現として電子透かし技術に関する文献(特願2001−217758「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」,特願2002−177086号「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」)に記載の透かし情報埋め込み装置が生成するものを用いることとしたが,本発明はこれに限定されない。例えば,二次元バーコードやグリフコードなど,計算機処理によって情報を取り出すことができる手段を採用することができる。また上記実施の形態では外部システムから受け取るデータをXMLデータとしたが,このデータ形式は特に規定されたものである必要はなく,印刷の方式(タイトルなど)と,何が機密情報であるかを指定できるものであれば,特に限定されない。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,カーボン印刷できる印刷装置やカーボン印刷物が改ざんされないよう確実に保管する装置を必要とせず,従ってコストの削減を図ることが可能であり,さらに,通常用いられているプリンタで印刷でき,紙面だけで手元で確認することが可能である。
【0049】
そして,本発明によれば,個人情報や金額情報など改ざんを防止したい情報について,その記載内容と代用表現による記載内容とを画面上で比較することができる。このような情報は印刷データとして与えられる情報の他,例えば印影やサインなどの画像データ,あるいは筆跡の時系列データなどさまざまなものを適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に関する印刷内容の真偽確認システムの構成例を示す説明図である。
【図2】第1の実施の形態に関する印刷内容の真偽確認処理フローチャートである。
【図3】入力データの例を示す説明図である。
【図4】フォーマットデータの例を示す説明図である。
【図5】印刷紙面の例を示す説明図である。
【図6】画面表示の例を示す説明図である。
【図7】第2の実施の形態に関する印刷内容の真偽確認システムの構成例を示す説明図である。
【図8】第2の実施の形態に関する印刷内容の真偽確認処理フローチャートである。
【符号の説明】
100 真偽確認システム
101 印刷データ入力部
102 印刷パターン生成部
103 印刷部
104 印刷紙面読込部
105 印刷データ抽出部
106 印刷パターン再生部
107 画面表示部
110 印刷装置
120 読み出し装置
700 真偽確認システム
701 印刷データ入力部
702 印刷パターン生成部
703 印刷部
704 印刷紙面読込部
705 印刷データ抽出部
706 印刷パターン再生部
707 画面表示部
708 暗号化部
709 復号化部
710 印刷装置
720 読み出し装置

Claims (12)

  1. 紙面に印刷された情報の真偽を確認する方法において,
    前記紙面の印刷時に,印刷する情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換したものを合わせて印刷し,
    前記印刷物の紙面を読み取り,
    前記読み取った紙面から代用表現に変換された前記情報を取り出し,
    前記取り出された情報から合成した合成紙面と前記読み取った紙面とを比較可能に出力することを特徴とする,印刷内容の真偽確認方法。
  2. 前記代用表現は,前記印刷する情報を暗号化したものであることを特徴とする,請求項1に記載の印刷内容の真偽確認方法。
  3. 前記出力は,前記読み取った紙面の出力に前記合成紙面を重ね合わせて出力することを特徴とする,請求項1または2に記載の印刷内容の真偽確認方法。
  4. 前記合成紙面の出力には前記読み取った紙面の出力とは異なった色を用いて出力することを特徴とする,請求項1,2または3のいずれかに記載の印刷内容の真偽確認方法。
  5. 前記代用表現は,バーコード,二次元バーコード,またはグリフコードで表されることを特徴とする,請求項1,2,3または4のいずれかに記載の印刷内容の真偽確認方法。
  6. 前記印刷する情報は,テキストデータ,画像データ,音声データ,筆跡データ,フォーマットデータのいずれかを1つ以上含むものであることを特徴とする,請求項1,2,3,4または5のいずれかに記載の印刷内容の真偽確認方法。
  7. 紙面に印刷された情報の真偽を確認するシステムにおいて,印刷パターンを構成するために必要な印刷データの画像化を行い,さらにその印刷データを第三者が読み取ることのできない表現である代用表現で埋め込んだものを印刷パターンとして生成する印刷パターン生成部と,
    前記印刷パターン生成部で生成した前記印刷パターンを印刷する印刷部と,
    前記印刷部で印刷された紙面を読み込む印刷紙面読込部と,
    前記読み込まれた紙面に代用表現によって印刷されている印刷データを抽出する印刷データ抽出部と,
    前記抽出された印刷データを画像化する印刷パターン再生部と,
    前記印刷紙面読込部で読み込んだ画像と前記印刷パターン再生部が画像化した印刷データとを比較可能に出力する出力部と,
    を備えたことを特徴とする,印刷内容の真偽確認システム。
  8. 前記代用表現は,前記印刷する情報を暗号化したものであることを特徴とする,請求項7に記載の印刷内容の真偽確認システム。
  9. 前記出力部は,前記印刷紙面読込部で読み込んだ画像と前記印刷パターン再生部が画像化した印刷データとを重ね合わせて出力することを特徴とする,請求項7または8に記載の印刷内容の真偽確認システム。
  10. 前記出力部は,前記印刷紙面読込部で読み込んだ画像と前記印刷パターン再生部が画像化した印刷データとを異なった色を用いて出力することを特徴とする,請求項7,8または9のいずれかに記載の印刷内容の真偽確認システム。
  11. 前記代用表現は,バーコード,二次元バーコード,またはグリフコードで表されることを特徴とする,請求項7,8,9または10のいずれかに記載の印刷内容の真偽確認システム。
  12. 前記印刷する情報は,テキストデータ,画像データ,音声データ,筆跡データ,フォーマットデータのいずれかを1つ以上含むものであることを特徴とする,請求項7,8,9,10または11のいずれかに記載の印刷内容の真偽確認システム。
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