JP2004063308A - 高周波解凍装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】高周波電源290の出力に設けた反射電力検知手段280の出力を受けて表示動作を行う表示手段320を設け、反射電力が大きくなった場合、それを使用者に知らせることにより、解凍の所要時間などを使用者に掴ませ、使い勝手の良い装置を実現する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、業務用や一般家庭用として使用される高周波解凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の高周波解凍装置としては、特開平8−255682号公報に記載されているようなものがあった。図9は、前記公報に記載された従来の高周波解凍装置を示すものである。
【0003】
図9において、高圧電源5および高周波電源6によって、加熱室1内の上部電極板2と下部電極板3の間に高周波の高電圧を供給し、両電極板の間に高周波電界を生じさせることによって、被解凍物の誘電加熱を行わせるものであった。
【0004】
また、インピーダンス整合回路としては、図10に従来の技術として示されている共振コンデンサ51、共振用可変コイル52を直列に接続し、その上に高周波トランス53を設けて構成した直列共振回路の構成を、実施例においても使用するものとし、その上で共振用可変コイル52の損失を低減させつつ、電極54に電力を供給するという効果をあげることが効果として述べられているものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成の高周波解凍装置では、被解凍物の種類、大きさ、形などによって、インピーダンス整合回路の調整作用が十分に働かなくなった時、高周波電源への反射電力が大きくなり、その分被解凍物に入力される実効加熱電力が小となるが、使用者はその状態にあることを知ることができないため、例えば時間を決めて運転を停止した場合には、解凍が不十分であったりすることになり、調理の段取りが狂うというようなことが起こるという第1の課題があった。
【0006】
また、被解凍物の厚さに応じて行う電極板の間隔調整については、複数の測距センサおよび3枚の円板状金属板3枚からなる上側電極板と下側電極板の調整機構など非常に構成が複雑である反面、例えば使用者が目で見ながら、簡単に上部電極板2と下部電極板3との間隔を調整することができないという第2の課題を有していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記従来の第1の課題を解決するために、本発明の高周波解凍装置は、電極と、前記電極に電力を供給する高周波電源と、前記高周波電源の出力に設け前記電極の側から反射される電力を検出する反射電力検知手段と、前記反射電力検知手段の出力を受けて表示動作を行う表示手段とを有する構成としたことにより、被解凍物の種類、形状、大きさなどによって反射電力が大きくなり、その分被解凍物に加わる実効加熱電力が小さくなった場合、それを使用者に知らせることが可能となり、解凍が仕上がるまでに時間がかかることを使用者が知ることにより、その後の調理作業の段取りを前もって考え直すことができ、使い勝手の良い装置の実現が可能となるものである。
【0008】
また第2の課題を解決するために、本発明の高周波解凍装置は、被加熱物を挟む電極板を有する電極と、前記電極に電力を供給する高周波電源と、前記電極板を可動操作する操作手段とを備えた構成とすることにより、被解凍物の厚さに応じて、使用者が簡単に電極板の間隔を調整することができるものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1に示す発明は、電極と、前記電極に電力を供給する高周波電源と、前記高周波電源の出力に設け前記電極の側から反射される電力を検出する反射電力検知手段と、前記反射電力検知手段の出力を受けて表示動作を行う表示手段とを有する構成とすることにより、被解凍物の種類、形状、大きさなどによって反射電力が大きくなり、その分被解凍物に加わる実効加熱電力が小さくなった場合、それを使用者に知らせることが可能となり、解凍が仕上がるまでに時間がかかることを使用者が知ることができるものとすることができる。
【0010】
請求項2に示す発明は、被加熱物を挟む電極板と、前記電極板に電力を供給する高周波電源と、前記電極板を可動操作する操作手段とを備えた構成とすることにより、被解凍物の厚さに応じて、使用者が簡単に電極板の間隔を調整することができるものとなる。
【0011】
請求項3に示す発明は、被加熱物を挟む電極板と、前記電極板に電力を供給する高周波電源と、前記高周波電源の出力に設け前記電極の側から反射される電力を検出する反射電力検知手段と、前記反射電力検知手段の出力を受けて表示動作を行う表示手段と、前記電極板を可動操作する操作手段とを備えた構成とすることにより、被解凍物の厚さに応じて、使用者が簡単に電極板の間隔を調整することができるとともに、使用者によって調整された電極板の間隔が不適当であったり、被解凍物の種類、形状、大きさなどによって反射電力が大きくなった場合に、その分被解凍物に加わる実効加熱電力が小さくなった場合、それを使用者に知らせることが可能となり、解凍が仕上がるまでに時間がかかることを使用者が知ることができるものとすることができるものとなる。
【0012】
請求項4に示す発明は、請求項1または請求項3のいずれか1項に記載の高周波解凍装置の表示手段を、反射電力検知手段の出力に応じて、表示を変化させる構成とすることにより、使用者が反射電力の大きさの程度、もしくはそれによって起こりうる解凍終了までの所要時間の延長を知ることができ、調理の段取りを適切に考慮しながら仕上がりの良い料理の実現が図られるものである。
【0013】
請求項5に示す発明は、請求項1または請求項3のいずれか1項に記載の高周波解凍装置の表示手段は、反射電力検知手段の出力が所定値以上の場合に、解凍不可、または解凍に要する時間が長く必要であることを表示する構成とすることにより、被解凍物の大きさや厚さ、材質などにより解凍ができないものであることを予め使用者に知らせ、使用者にその代替案などを考えさせる時間を極力与えること、および時間が非常に長くかかることにより発生する調理作業への課題の抽出をより早いタイミングで行うことができ、調理作業におよぼす障害を最低限に抑えることができる。
【0014】
請求項6に示す発明は、被加熱物を挟む電極板と、前記電極板に電力を供給する高周波電源と、前記高周波電源の出力に設けら前記電極板への供給電力を検知する供給電力検知手段と、前記電極板の側から反射される電力を検出する反射電力検知手段と、前記供給電力検知手段の出力と前記反射電力検知手段の出力を受けて表示動作を行う表示手段と、前記電極板を可動操作する操作手段とを備えた構成とすることにより、高周波電源の動作状態をより適切に判断することができ、また被解凍物に入る電力も精度良く知ることができるものとなり、高周波電力の供給状態を使用者が良く把握できることから、解凍の進み方の予測をより確実に行うことができ、安心感を持って調理作業に専念することがてきるものとなる。
【0015】
請求項7に示す発明は、請求項6記載の高周波解凍装置の表示手段は、供給電力検知手段の出力に対する反射電力検知手段の出力の割合を表示するものとすることにより、高周波電源が効率良く運転されているかどうかを使用者がより確実に知ることができ、電力のムダが発生していないことの確認と共に、解凍の手応えも十分掴むことができるため、安心して調理作業が行えるものとなる。
【0016】
請求項8に示す発明は、請求項6記載の高周波解凍装置の表示手段は、供給電力検知手段の出力に対する反射電力検知手段の出力の割合が所定値以上の場合に、解凍不可であることまたは解凍に要する時間が長く必要であることを表示する構成とすることにより、高周波電源が効率良く働いているかどうかの状態をより的確に使用者が知ることができると共に、被解凍物の大きさや厚さ、材質などにより解凍ができないものであることを予め使用者に知らせ、使用者にその代替案などを考えさせる時間を極力与えること、および時間が非常に長くかかることにより発生する調理作業への課題の抽出をより早いタイミングで行うことができ、調理作業におよぼす障害を最低限に抑えることができる。
【0017】
【実施例】
次に、本発明の具体例を説明する。
【0018】
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施例における高周波解凍装置の回路図を示している。
【0019】
図1において、冷凍食品などの被解凍物100を挟み込むように、上下に配置されたアルミニウム製の2枚の電極板110、120により構成した電極130が設けられ、上側の電極板110を上下方向に可動操作することにより、電極130の間隔を可変とする操作手段140を設けている。
【0020】
ただし、電極板110、120は、アルミニウム以外にも銅、ステンレスなどの導電材料が使用できるものである。
【0021】
さらに、インダクタンス値が可変である可変コイル150で構成した第1の可変素子160と、静電容量が可変である可変コンデンサ170で構成した第2の可変素子180で構成した構成が簡単な整合回路190、トロイダル型のコアを用いた電流トランス200と、ショットキー型のダイオード210と、抵抗220、225、230、240と、コンデンサ250、260、270によって構成した一般にCM型と呼ばれる反射電力検知回路280、13.56メガヘルツで250ワットの出力を行う高周波電源290が備えられ、高周波電源290の出力に、反射電力検知回路280が設けられ、さらに整合回路190を経て、電極120に電力が供給される構成となっている。
【0022】
反射電力検知手段は、本実施例においては50オームの抵抗負荷の場合には反射電力がゼロとなって、出力電圧もほぼゼロであるが、それ以外のインピーダンスになっている場合には、不整合となって反射電力が発生するものとなり、その反射電力の大きさに応じて、直流の出力電圧を出力するものとなる。
【0023】
さらに反射電力検知回路280の出力信号を受けて第1の可変素子160と第2の可変素子180を制御する制御手段300を設けているものとなっている。
【0024】
本実施例において、制御手段300は、反射電力検知回路280の出力が第1の所定値である0.6ボルトを超えた場合に第1の可変素子160および第2の可変素子180の素子量可変制御を開始するものとなっている。
【0025】
ちなみに、第1の所定値である0.6ボルトというのは、反射電力では5ワットに相当する。
【0026】
高周波電源290をなるべく高効率で安定して動作させるため、本実施例では、反射電力検知回路280の出力値がほぼ最小、すなわち反射電力の値がほぼ最小となるように、第1の可変素子160と第2の可変素子180は、制御手段300によって交互に素子量可変制御されるものとなっている。
【0027】
また、第1の可変素子160を構成する可変コイルは、ターン数については8ターンという固定された回数であるが、長さが40ミリメートルから200ミリメートルまで連続的に可変する伸縮手段310が設けられており、伸縮が可能な構造としている。
【0028】
表示手段320は、抵抗330と発光ダイオード340の直列回路によって構成され、反射電力検知手段280の出力に接続されている。
【0029】
そして、反射電力検知手段280の出力電圧が1.7Vを越えると発光ダイオード340は赤く発光をし出し、反射電力検知手段280からの出力電圧が高いほど明るく点灯するものとなっている。
【0030】
図2は、本実施例に使用している操作手段140を示している。
【0031】
固定された下側の電極板120に対して平行に対向する上側の電極板110は、回転自在に設けられたプーリ350、360に掛けられ上側電極110の端部が取り付けられたベルト370、および上側のプーリ350の軸に取り付けられたダイヤル380によって構成されている。
【0032】
使用者が、ダイヤル380を時計方向に回転させると、プーリ350、360が時計方向に回転するとともに、ベルト370の右側は下に下がり、上側の電極板110が降りることから、電極板110、120の間隔が縮まることになり、逆にダイヤル380が反時計方向に回転されると、プーリ350、360も反時計方向に回転し、ベルト370の右側は上に上がり、上側の電極板110が上がることから、電極板110、120の間隔が伸びるものとなる。
【0033】
なお、図2には示されていないが、電極板110、120はいずれも電線が接続され、高周波電力が供給されるようになっている。
【0034】
また、ベルト370は絶縁物であり、特に高周波に対する損失が少ない樹脂材料により構成されているが、プーリ350、360についても同等の絶縁物を使用しても良い。
【0035】
このような構成により、使用者は装置内に被解凍物を入れる際に、下側の電極板120上に被解凍物が置かれた状態で、上側の電極板110と被解凍物の上側との空間が5〜10ミリメートルとなるよう、ダイヤル380を回転させて調節することができるものとなり、被解凍物の厚さに応じて、簡単に適切な電極板110、120の間隔調節を行うことができるものとなっている。
【0036】
かつ、プーリ350、360とベルト370という非常にシンプルな構造であることから、安価である上、故障することも少なく、信頼性も非常に高いものとすることができるという効果が得られる。
【0037】
ただし、このような機構による操作手段140に限定されるものではなく、例えばステッピングモータなどの電気モータや、油圧などを使用した構成を用いてもよく、要は使用者の意図にあわせて、動作させることができるものが実現されるのであれば、他の構成のものであってもかまわず、例えば解凍終了後にバネなどで上側の電極板110が最上部まで跳ね上がり、被解凍物100の取り出しが容易となると同時に、跳ね上がった際の音で、解凍終了を使用者に報知させるようなものなどであっても良い。
【0038】
また、本実施例においては、操作手段140は上側の電極板110を上下動させているが、下側の電極板120を可動としても良く、また電極板110、120を水平以外の配置、例えば垂直としてもかまわない。
【0039】
図3は、本実施例に使用している可変コイル150の運転時における構成図を示している。
【0040】
可変コイル150は、直径は最下部で最大となり100ミリメートルとなっているが、上になるほど直径が小さくなっており、最上部では60ミリメートルとなっている。
【0041】
伸縮手段310は、可変コイル150の下端に接続された直径8ミリメートルのポリプロピレン製の棒に雄ネジを切って製造したネジ390が回転自在に設けられ、雌ネジ400がネジ390に通されて回転できないように設けられており、雌ネジ400は可変コイル150の上端に接続され、上下する構成で実現されているものとなっている。
【0042】
そして、ネジ390の上端には、制御手段300内に設けたマイクロコンピュータからの信号を受けて回転するステッピングモータ410の出力軸が接続されており、回転駆動されるものとなっている。
【0043】
したがって、ステッピングモータ410が回転駆動されることにより、ネジ390が回転すると、雌ネジ400は上下に運動し、可変コイル150の伸縮が行われるものとなり、伸縮手段310として動作するものとなる。
【0044】
雌ネジ400が最も上に上がると、可変コイル150の長さは最小となり、ほぼ渦巻き状の蚊取り線香のような形となり、インダクタンスは最大となる。
【0045】
逆に雌ネジ400が最も下に下がると、可変コイル150の長さは最大となり、インダクタンスは最小となる。
【0046】
特に、本実施例では、可変コイル150の直径を不均一とし、上側の直径と下側の直径を異なった値とし、その間も徐々に直径を変化させる形のものとしていることから、可変コイル150の長さを縮めた場合、線同士が互いに折り重なることがないので、全長が極めて短くなり、占める体積も非常に小なるものとすることができる。
【0047】
また、本実施例では、特に可変コイル150の直径を下側ほど大とし、かつ可変コイルの下端は短い距離で上側の電極110を配していることから、可変コイル150の長さを長くするに従って、可変コイル150からの磁束は、上側の電極板110によって打ち消されるという作用が生じ、インダクタンス値はかなり小となる傾向がある。
【0048】
よって、インダクタンス値の可変範囲を大きくとることが可能となり、被解凍物100の種類や形、温度などの諸条件に対応するために必要なインダクタンス範囲を容易にカバーすることもできるものとなる。
【0049】
可変コイル150の下端は、直接上側の電極板110に電気的・機械的に接続されており、高電圧を扱う部分の配線が極力短い構成となっているため、誘電体損失を極力抑え、また上側の電極板110と下側の電極板120の間に寄生的に並列で発生する静電容量も抑えることにより、被解凍物による電極130の等価直列抵抗値をなるべく高めることによって、少ない電極130への電流供給で、効率的な解凍動作を行わせることができるものとなる。
【0050】
図4は、運転時の可変コイル150の状態(ア)と、非運転時の可変コイル150の状態(イ)とを比較した断面図である。
【0051】
本実施例では、特に可変コイル150を直径が一様な円筒状の形状とせず、上端から下端の間で直径を徐々に変化させていることから、非運転時においては(イ)に見られるように、ちょうど蚊取り線香のような状態で、ほぼ銅線1本分の高さに収縮がなされ、例えば直径2.6ミリメートルのエナメル線で可変コイル104が構成した場合、収縮時の高さはほぼ2.6ミリメートルとすることができ、その状態での体積も非常に小となり、極めてコンパクトなものとなる。
【0052】
これにより、被解凍物を電極板110、120間に載置する際、および被解凍物を装置から取り出す際に、装置の高さ方向の形状を大きくすることなく、構成ができるものとなり、極めて有効である。
【0053】
ただし、本実施例においては、制御手段300は反射電力検知手段280の出力が第1の所定の値である0.6ボルトを越えた場合には、反射電力検知手段280の出力電圧が極小となるように、第1の可変素子160と第2の可変素子180を交互に可変するという動作を行うことにより、ほぼ常に反射電力検知手段280の出力電圧を0.6ボルト以下とし、反射電力値を実用上問題のない値に抑えるものとなっている。
【0054】
しかし、可変コイル150ならびに第2の可変素子180を構成する可変コンデンサ170についても、可変範囲は限られるので、可変範囲の一杯まで到達した場合などには、もうそれ以上は整合回路190としての十分な性能、すなわち反射電力がほぼゼロの状態とする特性が得られなくなるものとなる。
【0055】
その場合、本実施例では反射電力検知手段280の出力電圧が1.7ボルトを越えた状態で、表示手段320の発光ダイオード340が点灯し始め、使用者に反射電力の値がやや大きいことを示すものとなる。
【0056】
そして、反射電力の値が増加すると、反射電力検知手段280の出力電圧の値も高くなることから、表示手段320の発光ダイオード340に流れ込む電流も増加し、より明るく点灯するものとなるので、使用者は反射電力の程度を概略知ることもできる。
【0057】
被解凍物100に入力される電力は、高周波電源290からの入射電力から反射電力の値を差し引いた値となるが、本実施例の場合入射電力を250Wとして運転しているため、反射電力が多ければ多いほど、被解凍物100への電力供給が低下することになるものであることから、使用者が反射電力の大きさを把握できるということは、解凍の進む速度を知ることができる利便性を提供できる。
【0058】
さらに、第1の所定値よりも大きい2.5ボルトに設定した第2の所定値を超えた場合、制御手段300は高周波電源290の動作を停止させるものとなっている。
【0059】
ちなみに、第2の所定値である2.5ボルトというのは、反射電力では40ワットに相当する。
【0060】
反射電力がほぼゼロに近い、整合が良くとれた状態に保たれている状態においては、高周波電源290が安定して効率良く動作するものとなり、被解凍物100に入力される実効加熱電力が大きく良好な解凍動作が行われると同時に、高周波電源290に逆流する電力が抑えられて、高周波電源290の構成部品の発熱も防ぎ、信頼性の高い動作がなされるものとなる。
【0061】
(実施例2)
図5は、本発明の第2の実施例における高周波解凍装置の表示手段420の回路図を示している。
【0062】
なお、本実施例においては表示手段420以外の部分の構成については、実施例1と同等のものを使用している。
【0063】
図5において、8ビットのマイクロコンピュータ430は、水晶振動子440、セラミック形のコンデンサ450、460によって、4MHzの周波数のクロック信号で、動作するものとなっている。
【0064】
反射電力検知手段280からのアナログ電圧信号Aは、マイクロコンピュータ430のアナログ入力端子AN0に読み込まれる構成に接続がなされている。
【0065】
マイクロコンピュータ430には、デジタルの出力端子群Dから3桁の7セグメントの表示器470が接続されている。
【0066】
なお、「グラム」、「分」、「秒」の表示に関しては、マイクロコンピュータからの信号によって、液晶の文字が点灯されたり、消灯された状態とされたりすることができるものとなっている。
【0067】
デジタルの出力端子E1からE6に関しては、反射電力の大きさに応じて点灯する個数が変化する発光ダイオード480、490、500、510、520、530が、それぞれ抵抗540、550、560、570、580、590を介して接続されており、出力端子からの電流が過大となることを防止しつつ、各発光ダイオードを点灯させる構成となっている。
【0068】
入力手段600は、本実施例においてはロータリ式のエンコーダであって、あらかじめ被解凍物を使用者が別途用意された重量計(ハカリ)にて計量するという作業の結果、測定値(グラム)をノブの回転操作によってマイクロコンピュータ430のf入力端子から読み込ませるものとなっている。
【0069】
以上の構成において、動作の説明を行う。
【0070】
図6は、動作状態における表示手段420の表示器470の図である。
【0071】
使用者が計量した冷凍マグロである被解凍物の質量は、300グラムであった場合は、入力手段600が操作される際に、その設定値がグラム単位で表示されるものとなり、(ア)に示されるごとくに表示されるものとなる。
【0072】
その後、解凍動作を開始させることにより、表示器470の表示は、解凍終了までの時間、すなわち所要時間が(イ)に示されるように、分と秒で表示されるものとなる。
【0073】
本実施例においては、高周波電源290の出力が250Wであることから、重量と所要時間との関係は、所要時間(秒)=0.8×重量(グラム)という関係となり、マイクロコンピュータ430が働いた結果の所要時間は、240秒間、すなわち4分00秒が表示されるものとなり、以降毎秒1秒ずつが減算(デクリメント)されて表示が継続されるものとなる。
【0074】
反射電力においては、おおむね10W以下の良好な整合状態となるように整合回路190が作用するために、一般的な被解凍物においては、前述の所要時間の残時間表示が0となった時点で解凍がほぼ終了された状態で高周波電源290の動作も停止されるものとなる。
【0075】
しかしながら、ここで、もしも、なんらかの条件の影響、例えば使用者が操作部140を被解凍物100の厚さに対して、高い位置に上側の電極板110をセットし、被解凍物100の上側に大きな空隙が空いていたり、あるいは被解凍物100の質が、通常のものとは異なるなどの理由によって、電極130の等価直列抵抗値が小となった場合などには、整合回路190の動作によっても、反射電力が小さくならないことが起こりうるものとなり、そのような場合には、(ウ)に示されるように所要時間が大となる旨が表示されるものとなる。
【0076】
したがって、使用者は、調理の段取りを考え直して対応するなどの準備ができるものとなる。
【0077】
また、同時に発光ダイオード480〜530は、その点灯個数が大となり、例えば発光ダイオード480〜520の5個までが点灯となり、発光ダイオード530のみが消灯とされ、反射電力の値が高いことが示される状態となる。
【0078】
一方、反射電力の値が10W以下の場合には、発光ダイオード480〜520については、マイクロコンピュータ430によって点灯される数が少ない状態、すなわち例えば発光ダイオード490〜530の5個は消灯した状態であって、発光ダイオード480のみが点灯したり、消灯したりといった具合に表示がなされるので、使用者は反射電力が少なく、したがって高周波電源290の出力電力が有効に被解凍物100に供給され、被解凍物100の解凍動作が順調に進んでいることが目で知ることができるものとなる。
【0079】
このような反射電力に応じて発光ダイオード480〜530の点灯数を加減することは、アナログ入力端子AN0の値、A/D変換出力に5つのしきい値を設けて、現在のレベルに応じたE1からE6出力へのハイとロー信号を切換ることにより、非常に容易に実現できるものである。
【0080】
なお、本実施例においては、装置の構成を簡単とするために、被解凍物の重量(グラム数)を入力手段600から手動で設定する構成としたが、重量センサを設けて自動的に計量がなされるなどすることにより、手動での入力を行わずして、所要時間が算出されるというような構成としても良く、その場合にも、反射電力が大となる条件に当たれば、被解凍物に加わる実効加熱電力が減ることから、所要時間の表示を大きくするなどして、使用者に表示することは、やはり有効に作用するものとなることに変わりはない。
【0081】
なお、本実施例においては、反射電力検知手段280の出力電圧が2.5ボルトを越えた場合には、反射電力の値にして40W以上に対応するため、(エ)に示すようなエラー表示、つまり3つのEの文字が点滅した状態とされるとともに、制御手段300からは高周波電源290に対して停止させるように働きかけが行われることになり、使用者は反射電力が非常に大きく解凍不可であることを知ることができ、また高周波電源290の部品などへ発熱過多等の悪影響も防ぎ、またムダなエネルギの消費も抑えた装置を実現させるものとしている。
【0082】
(実施例3)
図7は、本発明の第3の実施例における高周波解凍装置の供給電力検知手段610と反射電力検知手段280、および表示手段690の回路図を示している。
【0083】
本実施例における反射電力検知手段280は、実施例1のものと同等の構成であり、加えて供給電力検知手段610が、反射電力検知手段280の構成要素である電流トランス200の二次側巻線の右端から接続した、ショットキー型のダイオード620と、抵抗630、640、650と、コンデンサ660、670、680によって構成し、反射電力検知手段280と同様、一般にCM型と呼ばれる構成としている。
【0084】
図7においてB端は、高周波電源290に接続され、C端は整合回路190に接続されるものとなっている。
【0085】
そして、出力X端子からは反射電力検知手段280の出力のアナログ電圧信号が、実施例1と同様出力させるのに加えて、本実施例ではY端子からは供給電力検知手段610からの出力アナログ電圧信号が発せられるものとなっている。
【0086】
発明者らの設計においては、X端子とY端子の出力電圧は、それぞれ反射電力の平方根と供給電力の平方根に比例した値のアナログ電圧値となっている。
【0087】
特に本実施例においては、反射電力検知手段280と供給電力検知手段610は、ちょうど鏡に映したような対称(シンメトリック)な構造とすることができることから、特に回路の安定性が優れており、供給電力と反射電力の両者を精度良く検知することができる優れた性能を誇ることが可能となる。
【0088】
図8は、表示手段690の内部をやや詳細に示した回路図であり、マイクロコンピュータ700は、反射電力検知手段280からはアナログ電圧出力信号Xを受け、また供給電力検知手段610からはアナログ電圧出力信号Yが内蔵されたA/Dコンバータに入力され、内部の回路にてデジタル値に変換されるものとなっている。
【0089】
また、マイクロコンピュータ700に接続された水晶振動子440、セラミック形コンデンサ450、460、表示器470、発光ダイオード480〜530、抵抗540〜590、入力手段600については、実施例2と全く同等のものが接続されているものとなっている。
【0090】
しかしながら、マイクロコンピュータ700から、表示器470、発光ダイオード480〜530への出力については、実施例2とは異なるものとなっている。
【0091】
まず、発光ダイオード480〜530については、マイクロコンピュータ700に入力されたXとYの比率により、点灯する発光ダイオードの数が変わる構成となっている。
【0092】
具体的には、点灯する発光ダイオード数は、YをXで除した値(商)が、7以上である場合には0個、6の場合には1個、5の場合には2個、4の場合には3個、3の場合には4個、2の場合には5個、1以下の場合には6個となる。
【0093】
なお、点灯される発光ダイオードの優先順位が、480>490>500>510>520>530というものとなっていることから、供給電力検知手段610の出力Yに対する反射電力検知手段280の出力Xの割合が大きくなるほど、発光ダイオード480の側から順々に、より多数が点灯していくものとなっている。
【0094】
このような商を求める方法としては、本実施例では入力したY値からX値を差し引くというシーケンスを繰り返してマイクロコンピュータ700に実行させ、マイナスになるまでに、上記の減算を何回行うことができるかで計算を実現させるという簡単な方法を実現している。
【0095】
なお、表示手段690が表示する値は、このような値に限るものではなく、例えば供給電力検知手段610の出力値に対する反射電力検知手段280の出力値の割合が、1割以下である場合には、発光ダイオード480〜530がすべて消灯とし、以下2割までで1個が点灯、3割までで2個が点灯、4割までで3個が点灯、…などとしても良い。
【0096】
また反射電力検知手段280の出力のアナログ電圧値は、ほぼ反射電力の値の平方根に比例したものとなっていることから、例えば自乗計算などによって一旦反射電力を計算した値を求め、同様に供給電力検知手段610の出力値からも供給電力を計算し、その後わり算を行う、またはテーブルから値を拾わせるなどのアルゴリズムを用いても良い。
【0097】
ちなみに、電圧定在波比(VSWR)は、(商+1)/(商−1)で算出され、例えば商がちょうど2となる場合には、VSWR=3という値となり、このようにVSWRの値が表示されるようにすると、一般に用いられる高周波電源290の動作保証範囲などとの関係が良くわかるものとなり、そのような表示をさせてももちろんかまわない。
【0098】
反射電力の値が大きくなる原因としては、被解凍物100の形や大きさ、材質など被解凍物自体が係わるものの他に、操作手段140を使用者が調整する際に、例えば上側の電極板110があまりにも被解凍物100の上面と近接しすぎていたり、あるいは逆に遠く離れすぎていて、空隙が多すぎるなどの要因もある。
【0099】
このような場合には、使用者は再度上側の電極板110の位置を確認して、適切な位置に調整し直すことにより、反射電力を十分小さくさせることができる場合もある。
【0100】
図8における表示器470の表示内容については、実施例2と同様に、図6(ア)〜(ウ)に示すような解凍の所要時間の残時間を表示するものとしているため、例えば被解凍物100などの条件によっては、所要時間がかなり長くかかることを表示することもあるが、使用者は所要残時間がわかるので、調理作業の段取りを早めに立てることができ、良好な使い勝手が得られるものとなる。
【0101】
特に本実施例においては、被解凍物100に入力される実効加熱電力が、供給電力から反射電力を差し引いた値となることから、マイクロコンピュータ700にて、その減算の演算を行わせることにより、例えば商用の電源電圧の変動や、高周波電源290の部品の温度上昇による特性変化、その他さまざまな要因によって発生する供給電力に変動に対しても、より精度の高い残時間表示が可能となるものとなる。
【0102】
特に、使用者が被解凍物100を投入してスタートさせた直後においては、まだ整合回路190の調整が初期状態であり、整合動作が不十分であることから、高周波電源290は負荷のインピーダンスによる供給電力と反射電力の両者が共に大きな変動を示すこともある。
【0103】
また供給電力を故意にある程度抑えて高周波電源290を運転した方が、反射電力による高周波電源290の構成部品の発熱を防止することができるという場合もあるので、そのような状況下においても、被解凍物100への実効加熱電力検知が可能となり、例えばそれによる解凍に必要な時間、すなわち所要時間の残時間の表示において、より精度が高く、仕上がり状態が安定したものとすることも可能となる。
【0104】
なお、本実施例においては、6個の発光ダイオード480〜530がすべて点灯する条件、すなわち供給電力検知手段の出力Yを反射電力検知手段の出力Xで除した商が2より小さい状態(VSWR>3)が10秒間以上継続した場合、解凍不可であることをマイクロコンピュータ700において判断し、実施例2の説明で図6(エ)に示すようなEEEの点滅、すなわちエラー表示をしながら、高周波電源290を停止させるものとなる。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の高周波解凍装置は、反射電力検知手段の出力を受けて表示動作を行う表示手段とを有する構成としたことにより、被解凍物の種類、形状、大きさなどによって反射電力が大きくなり、その分被解凍物に加わる実効加熱電力が小さくなった場合、それを使用者に知らせることが可能となり、また電極板を可動操作する操作手段とを備えた構成とすることにより、被解凍物の厚さに応じて、使用者が簡単に電極板の間隔を調整することができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における高周波解凍装置の回路図
【図2】同、操作手段の構成図
【図3】同、可変コイルの構成図
【図4】同、運転時と非運転時における可変コイルの断面図
【図5】本発明の第2の実施例における高周波解凍装置の表示手段の回路図
【図6】(ア)同、表示器470に表示される内容の例を示す図
(イ)同、表示器470に表示される内容の例を示す図
(ウ)同、表示器470に表示される内容の例を示す図
(エ)同、表示器470に表示される内容の例を示す図
【図7】本発明の第3の実施例における供給電力検知手段、反射電力検知手段、表示手段の接続図
【図8】同、表示手段690の詳細回路図
【図9】従来の技術における高周波解凍装置の構成図
【図10】同、高周波解凍装置の要部回路図
【符号の説明】
130 電極
290 高周波電源
280 反射電力検知手段
320、420、690 表示手段
110、120 電極板
140 操作手段
610 供給電力検知手段
Claims (8)
- 電極と、前記電極に電力を供給する高周波電源と、前記高周波電源の出力に設け前記電極の側から反射される電力を検出する反射電力検知手段と、前記反射電力検知手段の出力を受けて表示動作を行う表示手段とを有する高周波解凍装置。
- 被加熱物を挟む電極板と、前記電極板に電力を供給する高周波電源と、前記電極板を可動操作する操作手段とを備えた高周波解凍装置。
- 被加熱物を挟む電極板と、前記電極板に電力を供給する高周波電源と、前記高周波電源の出力に設け前記電極の側から反射される電力を検出する反射電力検知手段と、前記反射電力検知手段の出力を受けて表示動作を行う表示手段と、前記電極板を可動操作する操作手段とを備えた高周波解凍装置。
- 表示手段は、反射電力検知手段の出力に応じて、表示を変化させる請求項1または請求項3のいずれか1項に記載の高周波解凍装置。
- 表示手段は、反射電力検知手段の出力が所定値以上の場合に、解凍不可、または解凍に要する時間が長く必要であることを表示する請求項1または請求項3のいずれか1項に記載の高周波解凍装置。
- 被加熱物を挟む電極板と、前記電極板に電力を供給する高周波電源と、前記高周波電源の出力に設けら前記電極板への供給電力を検知する供給電力検知手段と、前記電極板の側から反射される電力を検出する反射電力検知手段と、前記供給電力検知手段の出力と前記反射電力検知手段の出力を受けて表示動作を行う表示手段と、前記電極板を可動操作する操作手段とを備えた高周波解凍装置。
- 表示手段は、供給電力検知手段の出力に対する反射電力検知手段の出力の割合を表示する請求項6記載の高周波解凍装置。
- 表示手段は、供給電力検知手段の出力に対する反射電力検知手段の出力の割合が所定値以上の場合に、解凍不可であることまたは解凍に要する時間が長く必要であることを表示する請求項6記載の高周波解凍装置。
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