JP2004062964A - Cdの記録を読みだし不能にする装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】CDと称する円盤状の光学式情報記録媒体を廃棄する際に、その記録が外部に漏洩したり、不正使用されたりしないために、CDに記録された情報を部分的に破壊して読み取りを実質的に不能にする装置に関するもので、電源を使用せず、異臭発生が無く、CDに再生原料としての品質低下を与えず、小型で収納に便で、使用したいとき直ちに操作でき、力を要せず、軽量であり、また女性でも楽に扱える軽い押し圧で操作でき、なお従前の発明よりも、情報の消去の効果において劣らないものを得ることを課題とした。
【解決手段】2つ刃をもつ抜き刃により、CDの記録線に隣り合った2つの切り溝を、まず読み取り信号部より入れて、記録の欠落を作って読み取りを不能とし、さらに必要とあらば多くの2つの切り溝で記録線を切断し、同時に裏面に凸部を作って読み取り装置への装着を不能とした。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般にCDと称する円盤状の光学式情報記録媒体(以下CDという)を廃棄する際に、その記録が外部に漏洩したり、不正使用されたりしないために、CDの面の全ての情報を消さず、情報記録膜の中に同心円に近い渦巻き状に生まれている情報記録の線が帯となっている記録線(以下記録線という)の最内側の、数mm幅の読み取り信号の情報の部分(以下読み取り信号部という)を、また必要だと思う場合は、さらに多くの記録線の帯を適宜に途中で続けて2カ所切ることで、記録された情報を部分的に破壊して読み取りを実質的に不能にする装置に関する。
【0002】
さらに詳しく述べると、金属薄膜などの情報記録層を有した主に円盤状の光学式情報記録媒体に、全周の一部を残して穴を切り取らない向き合った2つの切り溝(以下2つの切り溝という)を、最内部に1カ所、或いは内側から外側に向かって、あるいは外側から内側に位置をずらしながら一列またははランダム位置あるいは放物線上にあけて、ゴミになる切片を出さずに記録線を切断して、さらに記録盤の面に凸部を作り、一般に市販されているCDドライブへの装着を不能とすることで、記録された情報の読み取りを事実上不能にする、情報記録媒体に記録された情報の、簡便な破壊の装置を提供しようとするものである。
【0003】
これにより、通常の事務用の紙パンチャーの如く2つ以上の穴を開ける装置と同等に簡便にして、なお1つの穴を順に明けるためにより軽い力で操作でき、また記録線を近い位置で2カ所で切ることで、完全に記録を破壊された記録線の部分を持ち、CDの情報が外部で読み取られる危険に対して、さらに安全性を大きくする技術を提供しようとしたものである。
【0004】
【従来の技術】
本発明は、上記のような需要に答えるための、CDの記録層を物理的に破壊して読み取りを不能にする装置に関するものであり、以下この種の破壊法に関して略述する。
【0005】
通常、CDには、アルミ等の金属薄膜(蒸着)や有機色素の上に銀または金の膜が形成されたものや、アモルファス合金などの情報記録膜を有したものがあり、その方式により、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RWなどと称する。ここで言うCDとはこれら全てを含むものである。
【0006】
CDの情報記録膜にある記録線には情報を記録したピットと言う凹部と、ピットとピットの間のランドと呼ばれる平面があり、これが線状に連続している。CDの内側から外側にむかってこの記録線が渦巻き状に有る。またこの記録線にそってグルーブと呼ばれるレーザーの案内溝が配置されているものもある。記録線のトラックピッチは、約1.6から0.7ミクロンである。
【0007】
CDは機械的に或いはレーザーで、情報記録層に凹凸をつけ或いはアモルファス化して、情報読み取りのレーザー光の反射率を変えて、デジタル信号を記録するものであり、この情報の記録された線が内側から外に向かって前述のように渦巻き状につながっている。この記録線は間隔が狭いがゆえに、実質は同心円状に見える。この記録線の全周が1枚のCDの記録容量となるが、この記録の容量が大きいこと、記録が容易であること、複写によって記録の質が下がらないことなどが評価されて、ますますその普及は進んでいる。さらにまた、音楽や画像等を記録した商品としての普及もめざましいものである。
【0008】
CDが持つこの優れた情報記録特性、特に複写で情報の質が落ちないという特性と、主にポリカーボネートである透明のプラスチック板によるためにCDが安価であるということは、皮肉にも逆に欠点になる場合がある。このことは別の新しいCDへ有用情報のみを複写して編集することを容易にしている。その結果編集後に不要になって廃棄するCDが次々に発生することになるが、その中には文字、音、図柄等の重要な情報が保存されたままであることになる。また記録された情報の一部を破壊しても、通常のCDドライブで記録された情報の呼び出しを不能にしても、CD内部にはまだ記録された情報が記録の形で残っているという問題が欠点として残るのである。
【0009】
このように情報記録済みのCDが不要になる時のほか、或いは音楽や画像記録の入った商品としてのCDが返品された場合は、廃棄されて通常は材料回収業者に回される。これらの廃棄の前に行われる記録された情報の消去破壊は、従来は呼び出しが不能になるか、或いは情報の一部が読めなくなれば十分であるとされ、CDの表面にナイフやヤスリで傷をつければ十分だと考えられていた。
【0010】
しかし最近は、この種の消去の方法では、記録の読み出しを行える技術が生まれ、情報の安全管理及び商品の不法流出防止に対する関心が高まって、従来の方式では不十分とされるようになって来ている。
【0011】
従来の破壊法は、透明なプラスチック板の表面に傷をつけて光の反射の異常を作ったり、また情報記録膜に傷をつけるのが一般であり、これにより一般に市販されているCDドライブでの読み取りは不能になる。しかしあえてその情報を読もうとする場合、表面に傷が入れられた場合は表面を磨き、また傷により欠落した情報部分が少ない場合は、残った所にある情報の解読が可能である。通常の処理では読めないながらも記録情報が残っているかぎり、その作業は非常に大変ではあるが、読み取ろうとすると読むことができるのである。
【0012】
また2つに切断して捨てると言うことも行われるが、これはなかなか大変な作業であり、またその切断した相手との組み合わせが発見されると、傷つけと同じく復元可能になる。
【0013】
この形状を残したままで消したつもりの情報を、回復する技術は、誤って情報を失った場合の情報回復技術として発達したが、同時に情報を盗む技術にも生かされたのである。しかしこの問題に着眼してこれの対策とした簡便な小型の装置は、未だ成功していない。
【0014】
そこで最近において、この情報保護の問題に着眼した特開平10−214424号公報、また特開平10−172148号公報、などに開示されている技術が開発されている。
【0015】
特開平10−214424号公報に記載の技術は、凸部のある加熱ロールを摂氏80〜150度に加熱して、加圧駆動ローラーとの間にCDを通して部分加熱とプレスを行い、情報記録膜を破壊しようとするものである。この装置によれば、情報記録層を破壊し情報の読み取りを不能にするが、作業に適する温度に加熱する昇温には時間がかかるため、処理者がやりたい時に簡便に破壊作業をするという使用目的には適さない側面がある。またCDポリカーボネート板の片面が情報記録膜でこの上に保護膜をコーティグしたCDと、透明樹脂でサンドイッチに成型したもので破壊の効果が異なり、また表から加熱した場合と、裏から加熱の場合とで、効果が異なってしまう。
【0016】
またさらに特開平10−172148号公報に記載の技術は、マイクロ波によりCDの情報記録面に亀裂を入れて記録線そのものを破壊しようとするものである。この装置は本発明者も実施して、その破壊の有効性がめざましことを確認している。CDの記録膜の種類と記録の状況で破壊の状況に違いがあるものの、CDの記録膜面の全面に無数の樹枝状態、あるいは阿弥陀くじ状態の亀裂が走り、記録を完全に破壊するのには最良の装置である。
【0017】
しかしこの装置を試みて本発明者が気づいたことは、通電後のある一定時間後に亀裂が瞬時に走り、その後に異臭の発生と発火が起きることであり、また亀裂の発生するまでの秒単位の時間が、CDの種類とCDの記録の状況により、大きく異なることであった。したがって時間とパワーを一定にした高周波の照射の場合、CD側の条件の差で、適切な処理であったり、発臭に至ったり、発火に至ったりするのである。
これは消去の処理には適切であるが、通常の事務室内での作業には問題があるとして、本発明者は、亀裂発生と同時に起きる発光現象を利用して、発光と同時に通電を停止するという、CDごとに通電時間を変える技術を完成させている。
【0018】
特願番号2001−110833号の発明がそれであるが、装置が大きくなることと、電源を必要とすることから、もっと簡便で安価な装置を得ようとさらに研究を重ねて、特願番号2001−112103号の如き発明も完成させている。
【0019】
これは記録線の全周回をその一周の中において距離の近い2カ所で切断して変形させれば、距離の近い2ケ所内の情報が完全に復元出来なくなり、記録線の1周回において記録された情報には必ず長い欠落が生じ、これによれば、上記の3つの発明のごとく、記録された情報を全面にわたって完全に破壊してしまうものではないが、読み取りを不可能に限りなく近く困難にする。またCDの表面に凸部を作ることで、一般に市販されているCDドライブへの装着を不能にし、さらに読み取りの可能性を不能に近く困難にする。以上の如くして装置を完成させたものである。
【0020】
しかしいずれの場合も、情報記録の破壊そのものには非常に有効であるが、その装置が小型簡便でなく、また本発明者が発明した、特願番号2001−110833号の発明も情報破壊は完全であるものの、やはり小型と簡便性には劣るという問題が残る。
【0021】
また特願番号2001−112103号の発明においても、簡便性には勝れるものの、その押し圧に20kgを要し女性による作業には不向きであったし、また、不要になった情報記録済みのCDを、CDの利用場所である事務所の内部で、簡便な装置で確実かつ安全に記録された情報の破壊処理をしたいという要求を満たすことが出来ていなかった。
【0022】
本発明者は上記の問題に対して、それを解決すべく取り組んだ結果、記録線の内側の読み取り信号部の1周回中に、2つの切り溝を開けることをまず行い、なお作業者の必要に応じて、CDの面上の記録線にさらに多くの2つの切り溝を開けて記録線を切ることを行い、またこの穴開けにより穴の全周を切断しないで、ゴミになる切片を出さず、さらに同時にCDの片面に凸部を作ることを考えるに至ってこの発明を完成させたものである。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
ここにおいて本発明は、電源を使用せず、異臭発生の可能性が無く、加工後のCDに再生原料としての品質低下を与えず、小型で収納に便利で、使用したいとき直ちに操作でき、力を要せず、移動のために軽量であり、また女性でも楽に扱える軽い押し圧で操作でき、なお従前の発明よりも、情報の消去の効果において劣らないものを得ることを課題としたものである。
【0024】
本発明は、特願番号2001−112103号の発明の技術の一部から発展したものであるが、これの持つ欠点を克服して、さらに安価に、簡便に、小型に、取り扱いを便にして、さらに実用性を高め、有用な技術に高めたものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明は、その解決の手段としてCDの記録線を2つの向き合った刃を持つ打ち抜き刃(以下2つ刃抜き刃という)を下死点を設けて使用して、記録線にほぼ直交した切断線を同時に2本入れ、なお2つの切り溝により切断線の全周を切り落とさず、それにより一部の不切断部分を残してめくれ上がった凸部を作ることを行ったものである。
【0026】
さらに詳しく述べると、渦巻き状に作られた記録線は実質同心円の帯であり、これに法線方向の切断線をいれることで、記録線は1周ごとに切られるから、連続した1・0の信号である情報記録はその組み合わせが解らなくなり、事実上読み取り困難になる。さらに1周の内の近い距離の2カ所で帯巾広く切られれば、そこの情報が完全に欠落するから、さらに読み取りは困難となる。
【0027】
これのために2つ刃抜き刃を使用し、読み取り信号部の記録線を2つの切り溝で切断することを行う。またさらに記録線の切断と同時に凸部を作り、読み取り装置への装着を困難にすることを行う。このときのCDの位置決めのために、CDの中心穴が嵌まる凸部(以下嵌まる凸部という)を固定台に備える(請求項1)。
【0028】
なお読み取り信号部の記録線を2つの切り溝で切断するということは、記録線の1本ごとすべてを2カ所で切ることを要件とはしない。2つ刃抜き刃の方向、下死点の微妙な変化、刃の摩耗による切れ方の変化などにより、2つの切り溝の中心部は必ず読み取り信号部の記録線を2カ所で切っているが、周辺部は2カ所を切らないことも有り得る。しかしこれで目的は達成でき、また他に開けられた2つの切り溝による、記録線の切断と重なる相乗効果の有る場合は記録の破壊は完全に行われている。
【0029】
この2つ刃抜き刃は下死点を決めた状況で、固定台よりコ字型に延長された固定部の中に、垂直に開けられた穴の中を上下に動けば良いが、1つの支点から円弧状に動く押し圧レバーに2つ刃抜き刃をつける場合がより簡便な方法としてある。
【0030】
円筒形の刃の場合など垂直に動かす場合は、押し圧するレバーの支点を、固定台から出された揺動する腕と軸でつなぎ、この場合レバーの横方向の振れを2つ刃抜き刃の軸で定めつつ、2つ刃抜き刃の先端に力がかかる如くする。CDへ切断の力をかけた時の下死点はストッパーによってもよいし、レバーが固定台に接触することによってもよい(請求項2)。
【0031】
読み取り信号部の記録線を切断し、ここに凸部を作ることを行えば、CDの読み取りは十分不能になる。その処理されたCDの状況は図6の如くなる。しかしさらに完全を期するために、読み取り信号部以外の記録線をも切断し、多くの凸部を作ることも、十分な安全策を取ったことになり好ましい。そのためには嵌まる凸部を、2つ刃抜き刃の刃と刃の中心線の方向とほぼ平行の方向にスライドする如くする。この場合CDを回転させても良いし、ささなくてもよい。この装置によると、2つの切り溝は中心に近い位置から始まり、作業者の希望のように自由に穿たれることになる(請求項3)。これにより処理されたCDは図7あるいは図8の如くなる
【0032】
複数の2つの切り溝を規則正しく穿ちたい場合は、2つ刃抜き刃から嵌まる凸部に一番近くあるべき位置と、一番遠くあるべき位置のほぼ中間の、この2つの位置を結ぶ線と直交する線上に支点を持った水平に旋回するレバーを設けて、その上に嵌まる凸部を取り付けることも有効である。この2つ刃抜き刃に一番近い位置にある時の嵌まる凸部にCDをはめ込んで、まず1回2つの切り溝を入れ、次にレバーを旋回させつつ2つの切り溝を入れて行けば、嵌まる凸部はCDのほぼ法線方向に移動し、2つの切り溝は放物線に乗った如く、記録線にほぼ直交した2つの切り溝で記録線を中心から切断して行く。(請求項4)
【0033】
これによれば、切断線同士を重ねずに、全ての記録線を切ることもできる。2つの切り溝の間隔を近づければ、全ての記録線が1周で1カ所以上、巾広く切られるのである。レバーの移動量で切断線の入る位置が決まるが、操作者の自由にまかせても良いし、レバーにクリックストップ装置を取り付けて、止める位置を定めても良い。
【0034】
レバーを使わずに同じく放物線状に切断線を入れる他の方ととして、嵌まる凸部の外径を、CDときつく嵌まる寸法にするか、あるいは嵌まる凸部に尖った部分を作ってCDの中心穴が嵌まる凸部にきつく入るようにし、CDを手で回転させるとき、嵌まる凸部も回転して、その回転をラックとピニオンによって2つ刃抜き刃から離れる方向に嵌まる凸部を移動させるとした装置も有効である。(請求項5)
【0035】
嵌まる凸部の回転をラックとピニオンによらず、強く巻き付けて張った紐による装置もある。(請求項6)
【0036】
嵌まる凸部の回転を軸にとりつけたロールから取る装置もある。(請求項7)
【0037】
このように実施の装置は種々であるが、いずれも2つ刃抜き刃により2つの切り溝を記録線にいれて切断することで、本目的を達成する装置を生み出したものである。
【0038】
この装置では、2つ刃抜き刃は1本であるので、約2〜4kgの軽い上下圧力で穴を開けることが出来る。また最初の1回の押し圧動作により、必ず読み取り信号部をまず切断することを行うことを基本にして研究し、ここに至って、実用化に至ったものである。
【0039】
この発明は、CDに対して、2つ刃抜き刃により記録線を距離の近い2カ所で切断することと、少なくとも中心部に近い位置の読み取り信号部を切断することを基本としている。紙などの物品に穴を開けることは通常行われている行為であり、円柱状の穴開け刃については、特開平9−85688や特開平10−109299或いは特開平9−225898において、通常の方法として記載されているごとく公知であるが、本発明は基本的な部分においてその構成が異なるものである。
【0040】
また多数の穴を直線上に並べてあける行為としては、特開平10−15899や特開2001−25999に、通常の方法として記載されているごとく公知であり、またさらに浅い切り込みを行う行為そのものも、特開平10−8100に記載されているごとく公知である。
【0041】
本発明は、上記のような公知例とは全く異なるものであり、必要とされた問題に応えるために、1回に開ける穴を1つとし、1つの穴で記録線とほぼ直交する2つの切り溝が2つ刃抜き刃により入り、また必要な安全性に応じてこの2つの切り溝を増やし、切断と同時に透明盤の素材がめくれ上がり、読み取りのテーブルへの装着を不能にするものであり、また必要とあれば、情報線の1周毎の切断を完全に行うことも出来るものである。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として、装置の実施例である図1から図5を使用して具体的に説明するが、本発明がこの実施例に限定されるものでないことはもとよりである。
【0043】
図1は本発明の基本となる一つの実施形態であり、固定台1にCDの入る窪み2が作られている。窪みの上の張り出し部には2つ刃抜き刃4が上下に移動できる穴3が作られていて、2つ刃抜き刃4はこの中を上下に滑って移動する。固定台1には、揺動する支点となる腕(以下支点腕という)6を入れる凹部5と、支点腕を支える支点軸7があって、これが支点腕6を支えている。支点腕の一方につけられた支点軸8により、押し圧腕9が支えられ、この押し圧腕9に2つ刃抜き刃4の根元が軸10で取り付けられ。押し圧腕9が横に振れる動きを固定しつつ、バネ11により2つ刃抜き刃が上に上がった状態に保持される。
【0044】
固定台1には2つ刃抜き刃4に合わせた受刃になる穴12があり、ストッパー13で押し圧腕9が必要な量下がった下死点が決まり、CDの板の一部を残して切られて、2つの切り溝がCDに入れられる。
嵌まる凸部14は溝12の中で自由に動くが、バネ15により、通常は2つ刃抜き刃に近い側にいるのである。嵌まる凸部14は、バネ15を支える固定軸16に沿って移動する。
【0045】
記録線を切る2つ刃抜き刃4の刃で切られる2つの切り溝の長さは2〜10mmを適当とする、これを短くすると、押し圧の力は弱くてよく、また形成される凸部が小さいのに対して、押す回数が多くなければならない。一方これが長ければ、必要な押し圧の力が強くなり、また形成される凸部が大きくなり、これにより押す回数が少なくなる。
【0046】
まず第1回目の押し圧で読み取り信号部に2つの切り溝が入れられる。この状況を図6に示す。これで通常は記録線の読み取り信号部が、2つの切り溝で切られるため、記録消去には十分であるが、さらにCDを移動して図8の如く各所に、さらには図7や図9の如く、円弧の1周ごとに1カ所以上の2つの切り溝をいれれば消去はさらに完全となる。また多くの2つの切り溝をいれれば処理をしたとの安心感も大きいが、2つの切り溝が全ての記録線を1周ごとに切っていなくても実質上は、消去の効果は発揮している。
【0047】
図6から図9はCDに2つの切り溝を入れた状況を示し、まず第1回目の押し圧で読み取り信号部に2つの切り溝が入れた状況は図6の如くであり、さらに任意に2つの切り溝を入れると図7または図8の如くになる。
【0048】
2つ刃抜き刃の刃の形状は図10及び図11或いは図12の如くさまざまであるが、いずれも2本の切り刃を持つ。図12の如き形状の刃の場合は図5の押し圧機構に適する。
いずれの場合もCDの厚さ(1.2mm)の上面より下に刃の一部が下がらない位置にストッパー13をつけて、穴の全周を切断しないよう配慮する。押し圧レバーの下死点がストッパーになるときはストッパー13は不要である。下死点の有ることで、穴の全周が切断されず、ゴミになる切片の発生を防ぎつつ、CDの片面に、向き合った2つの切り溝を持ち、なおもう一方の片面に凸部を形成することが出来る。
【0049】
この2つの切り溝の形状は図10及び図11の刃の場合は図15および図16の如くなり、図12の刃の場合は図17及び図18の如くなる。これらの図における記号22は2つの切り溝で作られた切断部を、23は凸部を、24は不切断部を示す。
【0050】
図2及び図3と図4の実施例では、CDの中心穴が嵌まる凸部14を取り付けたレバー18を支点軸17で回転すると、嵌まる凸部が打ち抜き刃から離れる方向に移動する。このようにして移動させつつ適時に押し圧して2つの切り溝を入れて行くのである。この装置でレバーのほぼ等しい回転角ごとに押し圧して2つの切り溝を入れると図9の如くになる。
この回転角を一定にするために回転レバーにクリックストップの機構を取り付けても良い。
ここで使用している記号は図1と同じであるので説明を省略する。
【0051】
図3及び図4は図2の装置を斜めに俯瞰して、操作の状況を示したものである。17はレバー18の下に付けられた回転の支点軸を示す。この図3及び図4における18は初めのレバー位置、14はその時の嵌まる凸部、19はその時に嵌めたCDである。18aはレバーを回転した状況を示し、14aはその時の嵌まる凸部の位置、19aはその時のCDの位置である。
【0052】
操作の手順では初めのレバー位置から、回転させつつ押し圧して2つの切り溝を入れて行き、作業が終わるとCDを取り外すため、本来2つの切り溝の入れられた跡はレバー回転後の作業終了時には見ることが無いが、ここではその状況を示すために、作業終了の後にCDを外さずレバーを再び18の位置にもどした時に見える2つの切り溝の状況を、切断部22で示した。
【0053】
このレバーにより嵌まる凸部を2つ刃抜き刃から離れる方向に移動させる方式の場合、2つの切り溝の非切断部の中心を結ぶ線は、常にCDの中心を向かないという現象が起きるため、常に記録線が2カ所で切られるという形にはならないが、図9に示すごとくその影響は微少であり問題とならない。
【0054】
押し圧レバーを固定した支点を中心に円弧状に動かす機構とすると、さらに機構は簡便になる。図5はこれを実用化したものであるが、2つ刃抜き刃による2つの切り溝の形状が汚くなるという欠点は残る。しかし記録線の切断という目的には適うものである。この図5の機構における嵌まる凸部の移動機構は図1及び図2と変わらないが、図5では図1の移動機構で示した。
【0055】
この図5の押し圧レバー方式の場合、押し圧レバー9の中に2つ刃抜き刃が穴21に埋め込まれて通常の方法で固定され、支点19を中心にして上下に動き、通常はバネ20で上方に位置している。13はストッパーである。図12の形状の2つ刃抜き刃の場合は、特にこの方式に適する。
【0056】
レバーを使わずに同じく放物線状に切断線を入れる装置として、嵌まる凸部の外径を、CDときつく嵌まる寸法にするか、あるいは嵌まる凸部の外周に尖った部分を作ってCDの中心穴が嵌まる凸部にきつく入るようにし、CDを手で回転させるとき、嵌まる凸部も回転し、その回転をラックとピニオンによって2つ刃抜き刃から離れる方向に、嵌まる凸部を移動させる装置のラックとピニオンの機構を図13に示す。
【0057】
また嵌まる凸部の回転を、強く巻き付けて張った紐による場合の機構を図14に示す。
【0058】
2つ刃抜き刃が円筒の場合の2つの切り溝の形状は図15の如くなり、それを拡大して裏から見た凸部の形状は図16の如くである。22が切断線であり、24が不切断部、23がめくれ上がった凸部の形状を示す。
【0059】
2つ刃抜き刃の形状が3角の場合の2つの切り溝の形状は図17の如くでありそれを拡大して裏から見た凸部の形状は図18の如くなる。記号の示す意味は同じである。
【0060】
このほか梯型の2つ刃抜き刃、楕円の2つ刃抜き刃、菱形の2つ刃抜き刃など目的と需要者の選択に合わせて選ぶものである。
【0061】
【発明の効果】
以上の如く本装置によれば、手動により1本の2つ刃抜き刃で記録線を切断するものであるから、その装置は小型軽量で収納に便であり、また電力を必要とせず、簡便に女性の軽い力でも取り扱える。また2つ刃抜き刃でCDの記録線を近い2カ所で切断することにより。記録線の中の情報の欠落部を長くすることができるため、情報の復元が困難になる。
【0062】
さらに、まず読み取り信号部の部分を必ず破壊することができているため。情報の復元は基本的に困難であり、続いて作業者の必要に応じて記録線の他の部分も多数箇所切断することができるため、情報漏洩防止への安心感を高めることができる。
【0063】
嵌まる凸部の移動により、読み取り信号部を初めとして2つの切り溝を入れることができ、また2つ刃抜き刃で押し圧することで裏面にめくれた凸部を作ることができる。これは読み取り装置への装着を困難にし、これも情報の復元を困難にすることに役立つ。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわるCD破壊装置の一例の横断面図
【図2】本発明にかかわるCD破壊装置の一例の横断面図
【図3】本発明にかかわるCD破壊装置の一例の概観図
【図4】本発明にかかわるCD破壊装置の同じ一例の概観図
【図5】本発明にかかわるCD破壊装置の一例の横断面図
【図6】CDの読み取り信号部に2つの切り溝処理をされた図
【図7】CDに続けて直線上に2つの切り溝処理をされた図
【図8】CDに任意に数箇所の2つの切り溝処理をされた図
【図9】CDに放物線状に数箇所の2つの切り溝処理をされた図
【図10】本発明の装置に使う2つ刃抜き刃の一例の概観図
【図11】本発明の装置に使う2つ刃抜き刃の一例の断面図
【図12】本発明の装置に使う2つ刃抜き刃の一例の概観図
【図13】本発明の装置に使うラックピニオンの概観図
【図14】本発明の装置に使う紐により回転させる構造の概観図
【図15】CDに入れられた2つの切り溝の形状の一例の図
【図16】CDに入れられた2つの切り溝の凸部の形状の一例の図
【図17】CDに入れられた2つの切り溝の形状の一例の図
【図18】CDに入れられた2つの切り溝の凸部の形状の一例の図
【符号の説明】
1 固定台
2 CDの入る窪み
3 2つ刃抜き刃が上下に移動できる穴
4  2つ刃抜き刃
5  揺動する支点となる腕を入れる凹部
6  支点腕
7  支点軸
8  支点軸
9  押し圧腕
10 軸
11 バネ
12 受刃になる穴
13 ストッパー
14 嵌まる凸部
14a 移動した後の嵌まる凸部
15 バネ
16 バネを支える固定軸
17 レバーを支点軸
18 収納位置のレバー
18a 移動したレバー
19 嵌めた時のCD
19a 移動した後のCD
20 バネ
21 2つ刃抜き刃を埋め込む穴
22 切断部の形状
23 めくれあがった凸部
24 不切断部

Claims (7)

  1. 2つの向き合った刃を持つ打ち抜き刃と、この打ち抜き刃を上下させるプレス機構とを備え、CDの板に全周の一部を残した状態で2つの向き合った穴が開くように下死点を定めたCDの穴開け装置において、CDの中心穴が嵌まる位置が可動である凸部を設け、この凸部に中心穴をはめたCDの情報記録の線にほぼ直交する方向に、2つの切り溝が入る如く、2つの向き合った切り刃の方向の位置を定め、この打ち抜き刃からCDの中心穴が嵌まる凸部の最近距離を、CDの中心穴をこの凸部にはめて打ち抜く時の穴の1つが、CDの情報の記録線の最も内側の読み取り信号のある部分の帯を切断する如く定めたことを特徴とするCDの記録の読みだしを不能にする装置。
  2. 固定台からコ字型に延長された固定部に上下に開けられた穴を持ち、これに入る打ち抜き刃が上下に直進して滑る機構とし、この打ち抜き刃に水平の軸穴を設けて押し圧レバーとの間をこの軸穴に通した軸により接続して押し圧レバーの位置を定め、さらに固定部から揺動する如くした腕を設けて、これを揺れる支点としてこれに取り付けた軸を押し圧レバーの支点とし、この押し圧レバーからの力の伝達を、この揺れる支点を支点として打ち抜き刃に押し圧を伝えることを特徴とする、請求項1に記載のCDの記録の読みだしを不能にする装置。
  3. CDの中心穴が嵌まる凸部が、打ち抜き刃からCDの円のほぼ法線方向に離れる方向にバネの力に逆らって移動出来ることを特徴とする、請求項1に記載のCDの記録の読みだしを不能にする装置。
  4. CDの中心穴が嵌まる凸部が、打ち抜き刃から離れる方向に移動する位置に支点を持って水平に旋回するレバーの上に、CDの円のほぼ法線方向にCDが移動する如く取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載のCDの記録の読みだしを不能にする装置。
  5. CDの中心穴が嵌まる凸部を回転可能としてピニオンをつけ、この凸部にCDをはめ込んで回転させると、この凸部が固定台部に取り付けられたラックにより打ち抜き刃からCDの円のほぼ法線方向に離れる如く移動することを特徴とする、請求項1に記載のCDの記録の読みだしを不能にする装置。
  6. CDの中心穴が嵌まる凸部を回転可能としてこれの軸に巻き付けられて張った紐により、このCDの中心穴が嵌まる凸部にCDをはめ込んで回転させると、この凸部が固定台に取り付けられたCDの法線方向に掘られたスライド溝に沿って打ち抜き刃から離れる方向に移動することを特徴とする、請求項1に記載のCDの記録の読みだしを不能にする装置。
  7. CDの中心穴が嵌まる凸部を回転可能として、この凸部にCDをはめ込んで回転させると、このCDが嵌まる凸部の軸が回転転がりで、CDがスライド台に取り付けられたCDの法線方向に作られた溝に沿って打ち抜き刃から離れる方向に移動することを特徴とする、請求項1に記載のCDの記録の読みだしを不能にする装置。
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