JP2004061502A - 静電容量感知システム及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】データ入力デバイス(マウス)と接触または近接している人間の手が存在していることを正常に検出するために必要な時間とエネルギーを緩和する。
【解決手段】静電容量感知は、導体と周囲の接地平面により形成されるスクープキャパシタの容量の相対的変化を検出することで実行される。スクープキャパシタとバケットキャパシタとの間で電荷が移動し、バケットキャパシタの電圧が入力しきい値スイッチに印加される。入力しきい値スイッチの状態遷移を検出し、この状態遷移を引き起こすのに必要な電荷移動のサイクル数を示す値(Touch Val)を決定する。デバイスに接近または接触している物体の有無は、Touch Valと所定のしきい値(Touch Off)とを比較することにより求められる。バケットキャパシタを最初に、反復可能な非ゼロ基準レベルまで充電して、状態遷移を起こす電荷レベルに近づける。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反復可能オフセット電荷を採用した静電容量感知システム及びその方法に関し、特に、電子デバイス、特に手動データ入力デバイス(hand operated data input devices)の消費電力のパワーマネジメント、およびその他の目的に有利に使用できる感知システム(sensing systems)及びその方法に関するものである。より具体的には、電力消費量が比較的大きなコンポーネントを備えるワイヤレスデータ入力デバイス(wireless data input devices)のバッテリ電力節約(conserve battery power)に使用できる静電容量感知システム及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポータブルコンピュータやパーソナルデータアシスタント(PDA)、タブレットコンピュータ、携帯電話、ポケットベル、およびワイヤレスコンピュータ周辺機器などではバッテリ電力に大きく依存するので電子デバイスのパワーマネジメント機能(Power management)がますます重要になってきている。このようなデバイスのコンポーネントは消費電力が次第に大きくなってきており、バッテリ交換または再充電間隔を延ばす要求が高まっている。このようなデバイスは、すぐに使用できるようにスイッチがオンになっていることが多く、かなりの時間やアイドル状態に置かれる。つまり、低電力モードを使用することでバッテリ電力の消耗を低減する機会が存在している。
【0003】
近年、ホストコンピュータとともに使用するのに適したワイヤレス周辺機器が導入されている。特に、マウスやトラックボールなどのカーソル制御(ポインティング)デバイスはワイヤレス化され、デバイスにバッテリ電源を組み込み、赤外線またはRF送信機/受信機ペアなどのワイヤレスデータリンクを備えている。効果的なパワーマネジメント機能がないと、このようなワイヤレス周辺機器を連続動作させた場合に、デバイスの限られたバッテリがたちまち消耗してしまい、バッテリ交換や再充電を頻繁に行う必要が生じる。
【0004】
他の技術開発では、表面オプティカルトラッキングシステム(opticalsurface tracking systems)を利用するカーソル制御デバイスが導入され、従来の光・電気エンコーダホイール構成(opto−electric encoder wheel arrangements)に頼っているデバイスに代わって使用されることが多くなってきている。オプティカルトラッキング機能(Optical tracking)は、トラッキングが行われる支持面および/またはユーザの手から汚れや油分などを拾って、不具合を起こしがちな可動部分(例えば、ボールおよび関連するエンコーダホイール)がなくトラッキングの信頼性および精度に優れる。他方、オプティカルトラッキング機能は、トラッキング可能な表面に光を当て、そのトラッキング可能な表面から反射した光(イメージ情報)を受信して処理するためにかなり大きな回路駆動電力を必要とする。
オプティカルトラッキングシステムの例および関連する信号処理手法は、特許文献1に開示されており、この内容は本発明に取り込まれている。
【0005】
これまで、オプティカルトラッキングシステムは、オプティカルトラッキングシステムとワイヤレスデータ送信機に必要な電力が比較的大きいため、ワイヤレスカーソル制御デバイスでの使用が限られていた。最近の市販製品であるLogitech Cordless Mouseman(登録商標)Opticalでは、複数のスリープおよびスリープ解除モード(sleep and awakemodes)を利用してバッテリの寿命を延ばしている。完全実行モード(full run mode)から一連の低電力モードへの切り替えは、ユーザが不活動状態の時間に基づいて実行される。ユーザがマウスを動かしたり、マウスボタンをクリックしたりすると、マウスは完全実行モードに復帰する。
【0006】
さまざまな種類のユーザ近接検出器が知られており、パワーマネジメントシステムおよび多数の他のアプリケーションで使用されている。例えば、(例えば、特許文献2参照)では、コンピュータ周辺デバイス(例えば、ディスプレイモニタまたはプリンタ)と電源との接続のオン、オフを行うプロセッサベースの制御システムについて記述している。制御は、キーボード、マウス、プリンタ、またはオキュパンシーセンサ(occupancy sensor)などの入力ソースから受信した入力活動信号に基づく。
【0007】
特許文献3には、情報処理装置用の省電力制御構成について記載されている。より具体的には、(1)ユーザ関連媒体の装置への接近(または装置との接触)を検出し、(2)このような接触または接近が検出されたときに装置の制御されている対象を非省電力状態にし、(3)ユーザ関連媒体(つまり、スタイラスペンまたはユーザの身体の一部)が存在していることが所定の期間検出されないときに制御されている対象を省電力状態にすることにする各種のシステムについて記述している。
【0008】
また、この特許文献3には、さまざまな種類の接近/接触センサについて説明されている。特に、電磁気、静電容量、および静電気結合タブレットなどのさまざまな「タブレット」タイプのセンサシステムが説明されている。一実施形態では、接触または接近検出タブレットおよびフラットディスプレイパネルを情報処理装置のハウジングに一体形成する。
【0009】
また、特許文献4には、ユーザの接近または存在を検出することに基づき、飲料水供給装置または洗面台の水栓のオン、オフを制御するために使用される容量性電界検出器(capacitive field detector)について記載されている。
【0010】
この特許文献4の一実施形態では、電圧制限電流ソースにより充電電流プレートに給電する。充電期間が終わったときに、マイクロプロセッサによって制御される放電用スイッチ(discharge switch)が瞬時閉じて、感知プレートが電荷検出器、例えば、電荷検出キャパシタに放電される。移動する電荷量は、感知プレートの容量を表す。充電放電プロセスは何回も繰り返すことができ、その際に、電荷測定手段により複数の動作サイクルでプレートからの電荷を集める。充電および放電を所定の回数を繰り返した後、電荷検出器の最終的電荷合計量をA/Dコンバータにより調べると、コントローラは出力制御信号を出力線に出し、これを使用して水栓を開くことができる。読み取りする毎に、コントローラは電荷検出器をリセットして、プレートから新たに電荷を蓄積できるようにする。それとは別に、コントローラは放電用スイッチの個々のサイクル毎に読み取りを行い、その後数サイクルにわたって読み取り値を積分し(または他の方法で濾過し)て、論理的決定を下して制御出力を出すことができる。
【0011】
また、特許文献5には、パーソナルコンピュータで使用される電力を低減するシステムについて説明されている。より具体的には、ユーザの活動状態に応じてパーソナルコンピュータの一部の消費電力を下げ、1つまたは複数のセンサによりユーザの活動が検出されるとそれらの部分への供給電力を復帰する電力制御回路が開示されている。電力が低減される(または停止される)コンポーネントは、オンにしたときにほとんど即座に応答できるコンポーネントである。一方、完全な動作状態に復帰するのに一定時間かかるコンポーネント(例えば、ディスクドライブのモータ、モニタ、メインプロセッサ)は全出力で駆動される。開示されている主実施形態では、センサはキーボードに装着された圧電センサである。
【0012】
また、特許文献5には、コンピュータの他の場所(モニタ、マウス、トラックボール、タッチパッド、またはタッチスクリーン)にセンサを配置し、圧電センサの代わりに他のさまざまな種類のセンサ(容量、圧力、温度、光)を使用することができる。
【0013】
また、特許文献6には、静電容量感知およびデータ入力デバイスのパワーマネジメントシステムと方法を開示している。開示されている実施形態では、静電容量近接感知システムは、導体と周囲の接地平面により形成される「スクープ(scoop)」キャパシタの容量の相対的変化を検出することにより実行される。この導体は、導電性インクで印刷された粘着剤付ラベルの形態で用意されているプレートとすることができる。スクープキャパシタと比較的大きな「バケットキャパシタ(bucket capacitor)」との間で電荷が移動し、バケットキャパシタの電圧が入力しきい値スイッチに印加される。入力しきい値の低から高(または高から低)への状態遷移と、この状態遷移を引き起こすのに必要な電荷移動のサイクル数を示す値を決定する。デバイスに接近している、または接触している物体または身体部分の有無は、この値と所定のしきい値とを比較することにより求められる。環境要因によって引き起こされるスクープキャパシタの容量の変化を考慮して所定のしきい値を調整することができる。
【0014】
上述したシステムを、例えば、ワイヤレスオプティカルマウスまたはハンドヘルドデジタイズジングペン(handheld digitizing pen)で実装すると、ユーザの手が近接したときに発生する環境の静電容量の変化が検出され、マウス/ペンが使用されていないときに大電流光(またはその他の種類の)トラッキングシステムをオフにすることにより省電力を果たすことができる。この状態の判別には、マイクロプロセッサの一連の周期的動作が必要であり、検出間隔で大きな電流が引き込まれる。タッチシステムが作動する毎に、0ボルトから内部コンパレータによって決定された任意のしきい値まで「バケット」キャパシタが充電されると、カウントが発生するため、この間隔は、比較的長い。
【0015】
通常のマウスユーザはマウスの応答に少しのタイムラグや遅延を望まない。ユーザは一般に、約0.01ipsまでの下がる動作に敏感であり、マウスを約25ipsまで動かすことができる。オプティカルトラッキング機能は、ユーザの感度に釣り合った反応レベルに対応できる。しかし、静電容量感知方法(例えば、特許文献6参照)で説明しているものを使用してオペレータ対話操作を検出する場合、強引なユーザ、例えば、マウスやその他のゲーム用周辺機器(例えば、ゲームパッド)を使用している利用者は、手による操作を正常に検出するために一定間隔の遅延が必要なのに、速く動かし過ぎて反応が追随できない場合がある。高速サンプリングを行えば、反応性の顕著な不足が緩和されるが、逆にサンプリングが増えることでバッテリの寿命に悪影響が及ぶことがある。
【0016】
マウスおよびその他のデータ入力デバイスでオプティカルトラッキングにバッテリの電力を使用することは、パワーマネジメントの観点からは大きな問題である。知られているオプティカルトラッキングエンジンでは、限られたバッテリ電源からかなりの電流を必要とする。さらに、手が存在していることを検出するのに要する時間とエネルギーもまた、検出サンプリングを実行する周期(頻度)を制限する。検出システムが高速で電力効率がよいほど、サンプリングの周期を高めることができ、したがって、手の存在の検出速度が向上し、かつ/またはバッテリの寿命が延びる。
【0017】
【特許文献1】
米国特許第6172354号明細書
【特許文献2】
米国特許第5408668号明細書
【特許文献3】
米国特許第5396443号明細書
【特許文献4】
米国特許第5730165号明細書
【特許文献5】
米国特許第5669004号明細書
【特許文献6】
米国特許出願番号09/948099(特許第20020035701号)
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、検出の信頼性を高めながら、データ入力デバイス、例えばマウスと接触または近接している人間の手または他の手段が存在していることを正常に検出するために必要な時間とエネルギーを緩和することである。本発明の静電容量感知システム及びその方法は、ユーザ操作データ入力デバイスのパワーマネジメントを効果的に行うのに都合よく使用することができる。しかし、本発明は、パワーマネジメント機能に限られるわけではなく、高い信頼性でかつ効率よく、他の物体と接触または近接している物体または身体の一部の有無を感知することが望まれる本質的にどのようなアプリケーション(データ入力デバイスなどの手段)でも実装できる。特に好都合な用途は、(例えば、特許文献6参照)で述べているように本発明の静電容量感知システムとパワーマネジメントシステムおよび方法との組み合わせであり、ワイヤレスカーソル制御デバイス(例えば、マウスまたはトラックボールデバイス)またはその他のユーザ操作データ入力デバイス、例えば、ゲームパッドなどのワイヤレスゲーム周辺機器、またはハンドヘルドデジタイジングペン、特に比較的大きな電力を引き込む回路コンポーネント(例えば、オプティカルトラッキングシステムをおよび/またはRF送信機)を含むもののバッテリ寿命をかなり延ばすことができる。
【0019】
本発明の静電容量感知システム及びその方法は、バケットキャパシタの任意のただし反復可能な非ゼロオフセット電荷レベルが検出シーケンスの開始時に設定されるように修正することができる。バケットキャパシタに誘起されるこのようなオフセット電荷により、カウント範囲をオフセット電荷に比例する量だけ低減することができる。例えば、サンプル期間が半分に減らされるオフセット電荷では、手の存在の判別が2倍の頻度で実行することができ、オペレータの操作に対するシステムの反応性が2倍になる。同様に、サンプル期間を4分の1に減らすオフセットだと、反応性が2:1に改善されるだけでなく、マウスのサスペンド状態で検出を実行するのに必要な電力を半分に減らすことができる。本発明を利用すると、これらのパラメーターが両方とも最適化されるようにオフセット電荷および間隔率を選択することができる。
【0020】
本発明の一実施形態では、制御マイクロプロセッサの未使用またはマルチファンクションポートのピンに抵抗器を配線し、マイクロプロセッサがサンプリング期間の前にバケットキャパシタ電流を流し込むようにできる。電荷注入は、印加電圧持続時間、抵抗値、およびバケットキャパシタ値の関数として変化する。本発明によれば、プリチャージ(precharge)は繰り返し可能であり、サンプル間隔の通常動作範囲よりも下である。各サンプル間隔は100〜110カウントではなく、例えば、20または30カウントまで累計される。
【0021】
第1の態様では、本発明は、他の物体と接触または近接する物体または身体の一部の存在を感知する静電容量感知システムにおいて実現される。第1の導体は接地に対し静電結合しており、静電容量が物体または身体の一部と導体との近さに応じて変化するスクープキャパシタを形成する。第2の導体と第3の導体のペアが、スクープキャパシタの最大容量よりも大きな容量を持つバケットキャパシタを形成し、入力しきい値スイッチが実現される。バケットキャパシタの電荷を反復可能非ゼロ基準レベルに設定する電荷設定手段を用意する。スクープキャパシタおよびバケットキャパシタのうち少なくとも1つを電圧源に接続して少なくとも1つのキャパシタを充電し、電荷設定手段をバケットキャパシタに接続してバケットキャパシタの電荷を反復可能な非ゼロ基準レベルに設定し、バケットキャパシタの電荷をスクープキャパシタの相対的サイズに関して電荷設定手段により設定した基準レベルから変化させ、バケットキャパシタの電圧を入力しきい値スイッチに印加することを選択的に行うためのスイッチング手段を備える。入力しきい値スイッチの入力状態を検出するための検出器手段を備える。判別手段では、検出器手段により入力しきい値スイッチの遷移が検出されたことに対応するバケットキャパシタの電荷の変化のサイクル数に関する値(Touch Val)を判別する。信号発生手段は、Touch Valに基づいて、物体または身体の一部が他の物体と接触または近接するON状態と、物体または身体の一部が他の物体と接触または近接していないOFF状態を示す信号を発生する。
【0022】
第2の態様では、本発明は、他の物体と接触または近接する物体または身体の一部の存在を感知する方法で実現される。この方法は、接地に対し静電結合され、静電容量が物体または身体の一部と導体との近さに応じて変化するスクープキャパシタを形成する第1の導体により実施される。スクープキャパシタの最大容量よりも大きな容量を持つバケットキャパシタを形成する第2の導体と第3の導体のペアが実現され、入力しきい値スイッチも実現される。スクープキャパシタおよびバケットキャパシタのうち少なくとも1つを電圧源に接続して少なくとも1つのキャパシタを充電し、バケットキャパシタの電荷を反復可能な非ゼロ基準レベルに設定し、スクープキャパシタの相対的サイズに関してバケットキャパシタの電荷を基準レベルから変化させ、バケットキャパシタの電圧を入力しきい値スイッチに印加することを選択的に行うためスイッチングを実行する。入力しきい値スイッチの入力状態が検出される。入力しきい値スイッチの遷移が検出されたことに対応してバケットキャパシタの電荷が変化するサイクル数に関係する値(Touch Val)が判別される。Touch Valに基づいて、物体または身体の一部が他の物体と接触または近接するON状態と、物体または身体の一部が他の物体と接触または近接していないOFF状態を示す信号を発生する。
【0023】
上述した本発明のその他の目的、特徴及び利点は、添付されている図面とともに提示されている好ましい実施形態についての以下の詳細から明らかであり、また完全に理解されるであろう。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明の静電容量感知システム及びその方法は、コンピュータ入力デバイス、特にワイヤレスオプティカルトラッキングマウス内の応用例に関して説明している。ただし、本発明は潜在的にかなり広い範囲にわたる応用を持つことは理解されるであろう。本発明の静電容量感知システムは、パワーマネジメント機能に限られるわけではなく、むしろ他の物体と接触または近接している物体または身体の一部の有無を判別することが望まれる実質的にどのようなデバイス(データ入力デバイスなどの手段)でも実装できる。これには、他のさまざまな種類の近接センサが使用されている多数のアプリケーション、例えば、トイレの送水弁作動、水栓および噴水式飲料水供給装置、自動ドア制御システム、警報システム、セキュリティロックシステム、および安全保護装置システム(例えば、工業機器用)などが含まれる。
【0025】
本明細書で使用している「他の物体と接触または近接している」という表現は、局在する物体の一部だけでなく物体全体も意味し、互いに連動する複数のセンサを使用することを意味することは理解されるであろう。したがって、例えば、本発明の静電容量感知システム及びその方法は、測位目的および/または位置依存データ入力、インターフェイスまたはその他の機能を実行する目的で複数のセンサにより実装することができる。このような機能として、例えば、タッチパッドおよびタッチストリップ機能、さらに、さまざまなコンピュータ/ユーザインターフェイス機能があり、例えば、2001年3月9日に出願された米国出願番号09/804496号に開示されている。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明のパワーマネジメント機能の態様には、さまざまな種類のユーザ操作データ入力デバイス、例えば、ホストコンピュータへの携帯型および非携帯型、ワイヤレスおよび有線、自給式および周辺機器における有用な応用がある。本発明には、要求があったときにすぐに使用できるように間欠的に使用され、一般的には長時間にわたってつけっぱなしにされるバッテリ式デバイス(これに限られるわけではない)の特に有用な応用がある。このようなデバイスには(これらに限られるわけではないが)、ポータブルコンピュータ、パーソナルデータアシスタント(PDA)、タブレットコンピュータ、携帯電話、ポケットベル、およびワイヤレスコンピュータおよびゲーミング周辺機器、例えば、マウス、キーボード、ゲームパッド、およびハンドヘルドデジタイジングペンがある。
【0027】
図1は、本発明による感知システムを組み込むことができるマウスの例の回路を示す図である。マウスは、表面オプティカルトラッキングシステムを採用するワイヤレスマウスである。制御論理回路は、台湾のSunplus Technology Company,Ltd.of Hsinchu社の制御用集積回路(IC)1、例えば、Sunplus SPMCO2Aマイクロプロセッサ(μP)、または特定用途向け集積回路(ASIC)でファームウェアとして実装することができる。システムに供給される電力を管理するほかに(例えば、2 AA電池3により)、μP 1はマウスの信号処理および出力機能を実行し、RF送信機5を介したホストコンピュータへのデータパケットのワイヤレス送信を制御する。
【0028】
光コントローラIC7は、オプティカルトラッキングエンジンの一部をなし、トラッキング可能面(例えば机上)に光を当てるために使用するLED光源9の照明を制御する。IC7は、トラッキング可能面から反射された光を受信するイメージ検出器10(IC7の一部として含まれる)から受信した信号を処理する。イメージは、IC7で空間的相関を使用して相対的変位値をピクセルまたはサブピクセル間隔で判別することにより処理される。IC7では、相対的変位値のストリームをμP 1に伝達し、信号をさらに処理してデータパケットにし、これをホストコンピュータが使用し、表示されるマウスカーソルの移動を制御する。μP 1はマウスのRF送信セクション5を制御し、データパケットをホストコンピュータに送信する。
【0029】
図2は、本発明のシステムが適用されるマウスとともに使用するコンピュータ11の機能ブロック図である。マウス13は、図2からわかるように、右ボタン15と左ボタン17を備え、さらにそれらの間に押せる、回転可能なスクロールホイール19が配置されている。明らかに、マウス13では、アクチュエータを増やしたり(親指作動ボタン、または指作動ボタンを増やす)、アクチュエータを減らしたり(1ボタンまたは2ボタンのみにするなど)、または違う種類のアクチュエータ(トリガ、ローラーなど)を備えたりできる。そうする代わりに、マウス13をトラックボールデバイスなどの別の種類のカーソル制御(ポインティング)デバイスにすることもできる。コンピュータ11は、マウスドライバ21、オペレーティングシステム23、メッセージフックプロシージャ25、フォーカスアプリケーション27を備えるファームウェアおよび/またはソフトウェアを含む。コンピュータシステム11の入力デバイス13の動作をよく理解できるように、そのシステムのコンポーネントを図3に示されているようなマウスパケットデータ構造に関して説明する。もちろん、データ構造内のデータ部分または異なるデータの再配列を使用できることは理解されるであろう。例えば、異なるアクチュエータを使用する場合、データ構造もそれに応じて変わる。
【0030】
マウスメッセージを開始するには、ユーザはまずマウス13を操作する。この操作に基づき、マウス13はシリアルインターフェイス75に渡される、操作イベントを示すマウスパケットを生成する。シリアルインターフェイス75がマウスパケットを受信すると、マウスパケット内のシリアル情報を一組のパラレルパケットに変換し、それらのパラレルパケットをマウスドライバ21に送る。マウスドライバ21は、従来の方法で操作イベントに基づいてマウスメッセージを作成する。
【0031】
次に、マウスメッセージはオペレーティングシステム23に送信される。オペレーティングシステム23には、Microsoft“WINDOWS(登録商標)”オペレーティングシステム、例えば“WINDOWS NT(登録商標)”、“WINDOWS 95(登録商標)”、“WINDOWS 98(登録商標)”、“WINDOWS 2000(登録商標)”、または“WINDOWS XP(登録商標)”がある。もちろん、IBM CorporationのOS/2、UNIX(登録商標)、LINUX、またはAppleのオペレーティングシステム、さらにはWind River,Inc.社が販売しているようなさまざまな組み込み型アプリケーション用オペレーティングシステムなど他のオペレーティングシステムも使用できる。オペレーティングシステム23は、一連のマウスメッセージフックプロシージャ(mouse message hook procedures)25を識別するマウスメッセージフックリストを含む。オペレーティングシステム23がマウスドライバ21からマウスメッセージを受信すると、マウスメッセージフックリストを調べて、マウスメッセージフックプロシージャがオペレーティングシステム23にそれ自体で登録されているかどうかを調べる。少なくとも1つのマウスメッセージフックプロシージャがオペレーティングシステム23に登録されている場合、オペレーティングシステム23はマウスメッセージをリスト上に最初に出現する登録されているマウスメッセージフックプロシージャ25に渡す。
【0032】
呼び出されたマウスメッセージフックが実行され、値がオペレーティングシステム23に返され、この値による指示で、オペレーティングシステムはマウスメッセージを次の登録されているマウスメッセージフックに渡す。
【0033】
例えば、マウスメッセージは、コンピュータ11内で現在フォーカスが置かれているウィンドウを「所有する」アプリケーションに対するコマンドを表す。その場合、メッセージフックプロシージャ25は、コマンドをフォーカスウィンドウアプリケーション27に発行する。応答として、フォーカスウィンドウアプリケーション27が目的の機能を実行する。
【0034】
メッセージフックプロシージャ25がフォーカスアプリケーション27にコマンドを発行した後、メッセージフックプロシージャ25はメッセージ連鎖からメッセージを削除してマウスメッセージを消費する。これは、オペレーティングシステムに対して他のメッセージフックプロシージャにマウスメッセージを渡さないよう指示する値をオペレーティングシステム23に返すことで実行する。
【0035】
図3は、本発明のシステムが適用される表面オプティカルトラッキングマウス77を示す一部ブロック形式で、一部概略図形式の詳細図である。マウス77はハウジング79、電磁放射線源(LEDなどの光源でもよい)81、ハウジング79の下部に定められているアパーチャ83、第1のオプティカルカプラ85、第2のオプティカルカプラ87、イメージまたはパターン検出器89、コントローラ91、および電流ドライバ93を備える。図3では、作業面92に関して支持されているオプティカルマウス77が示されている。パターンまたはイメージ検出器89は、電磁放射線が当たりパターンまたはイメージを示す信号を与えることにより伝達される情報からイメージまたはパターンを検出することができる適当な検出器であればどのようなものでもよい。パターン検出器89は、例えば、以下で詳しく説明しているような人工網膜パターン検出器(artificial retina pattern detector)とすることができる。
【0036】
すでに述べているように、光源81は、パターンまたはイメージに当てるための放射線を供給するのに使用することができ、パターン検出器89によって検出することが可能な適当な電磁放射線源であればどのようなものでもよい。図3に示されている一実施形態で、光源81はLED95および一体型レンズ97を備える。光源81は、例えば、表面実装LEDや低級レーザー(ナノメートル範囲の波長)でもよい。
【0037】
LED95から放出された放射線は、一体型レンズ97(LED95のケーシングと一体になっているガラスあるいはプラスチック製のドーム型透明光学部品として示されている)を通して伝達され、これがオプティカルカプラ85に当たる。以下で詳しく説明するように、オプティカルカプラ85はLED95から放出された放射線を集めて整形する。放射線はオプティカルカプラ85から出て、ハウジングのアパーチャ83を通り、作業面92に当たる。作業面92は、所定のパターンまたはテクスチャがない、通常の平面の作業面、例えば机上でよいが、所定のパターン、テクスチャ、またはイメージを伴う表面であってもよい。光は作業面92から反射されて、オプティカルカプラ87に向かう。オプティカルカプラ87は、図3からわかるように、表面92から反射された放射線をイメージ検出器(例えば、人工網膜)89に向けて集束し、そこを焦点とするレンズを備える。
【0038】
イメージ検出器89は、作業面92から反射された放射線に基づき、作業面92上のイメージまたはパターンを表すイメージ信号を発生する。イメージ信号がコントローラ91に送られ、このコントローラ91は、イメージ信号に基づいて位置情報を計算する。この位置情報は、例えば、上述した特許文献で説明しているような方法で、作業面92に関するマウス77の移動を示す。位置情報は情報パケットの形でコントローラ91によって送られ、さらにケーブル、または赤外線、超音波、無線周波(RF)リンクなどのワイヤレス送信リンクを通じてコンピュータ11に送信することができる。コントローラ91によって送られる位置情報は、ユニバーサルシリアルバス(USB)、FireWire(商標)、IC、PS2、ECP、およびEPPインターフェイス形式などの従来のシリアルまたはパラレルインターフェイス形式に従って送ることができる。
【0039】
上述のように、イメージ検出器89は人工網膜でもよい。三菱電機製の適当な人工網膜は可変感度光検出器(VSPD)の二次元アレイであり、動作の仕組みは知られている。簡単に言うと、VSPDは半絶縁GaAs層(pn−np構造)(semi−insulated GaAs layer(pn−np structure))上に集積され、分離されているダイオードのペアを並べたものである。一実施形態では、このアレイは32x32要素のアレイであるが、目的に応じて大きくも小さくもできる。光検出器の電流は、印加される電圧の符号と大きさに左右される。このようなVSPDはアナログメモリ効果を示し、光書き込みパルスが存在するときに電圧がかけられると導電性情報が記憶される。この情報を取り出すには、光読み出しパルスを注入する。
【0040】
さらなる例として、イメージ検出器89は、カリフォルニア州パロ・アルトのAgilent Technologies Inc.社から市販されているオプティカルトラッキングIC、例えば、ADNS 2030および2050 ICの一部として提供できる。また、関連するイメージ処理コンポーネント(例えば、LED光源およびオプティカルカップリングアッセンブリ)がAgilentから市販されており、単独で、またはオプティカルトラッキングマウスの設計での使用を対象とするオプティカルトラッキングエンジンキット一式の一部として利用することができる。
【0041】
このようなデバイスのイメージ処理は、光マトリックスベクトル乗算(optical matrix−vector multiplication)またはその近似計算に基づく。入力イメージが重み付けマトリックス(weight matrix)としてデバイスに投射される。VSPDはすべて、行に沿って接続された1本の電極を備え、感度制御ベクトル(sensitivity control vector)を出力する。したがって、VSPD感度は、特定の範囲内の各行で任意の値に設定できる。さらに、残りのVSPD電極は列に沿って接続され、重み付けマトリックスに感度制御ベクトルを掛けたマトリックスベクトル積により定義される出力電流ベクトルを生成する。
【0042】
図3の実施形態では、イメージ検出器89は、コントローラ91により制御され、エッジ抽出演算(edge extraction operations)を実行する。2つの隣接する検出器行の感度は、+1および−1にそれぞれ設定されるが、他の感度はすべて0に設定される。この実施形態では、出力電流は2つの能動行の光度の差に比例する。制御電圧パターンを循環シフトすることで(0、+1、−1、0、0など)、入力イメージの水平エッジを感知する。このようにして、システムは逐次的かつセミパラレルモード(semi−parallel mode)で動作する。
【0043】
図3の実施形態では、マウス77はさらに、光源81に結合されている電流ドライバ93を備える。この配列では、コントローラ91を光源81によって生成される放射線の強度を間欠的に感知し、電流ドライは93を通じて光源81に送られる電流を調整するように構成することができる。つまり、感知された強度が望む範囲よりも低い場合、コントローラ91はフィードバック信号を電流ドライバ93に送り、光源81に送る電流を高くし、光源81から放出される電磁放射線の強度を上げることができる。一方、放射線の強度が望む範囲よりも高い場合、コントローラ91はフィードバック信号を電流ドライバ93に送って光源81に送られる電流を小さくし、それにより光源81から放出される放射線の強度を下げることができる。こうすることで、反射されたイメージ情報の信号対雑音比を最大にすることができる。また、本発明のパワーマネジメントシステムおよび方法に加えて、マウス73の全体的な電力消費量を低減する手段としても使用できる。
【0044】
コントローラ91がイメージ検出器89からイメージ信号を受信し、そのイメージ信号を処理して位置情報を生成する方法に関する詳細は、上述した特許文献1に記載されている。これらの詳細は、本発明の静電容量感知システムには直接には関係しない(また、それを理解する上で必要なわけでもない)。ただし、このような信号処理では従来の光電磁エンコーダホイールシステム(通常1〜2mA)に比べて相当な電力(通常20〜30mA)を消費することに留意されたい。オプティカルトラッキングシステムの光源を駆動するためにもさらに電力が必要である。
【0045】
すでに述べているように、本発明の静電容量感知システムが適用されるマウスは、ホストコンピュータとのワイヤレス(例えば、RFまたは赤外線)データリンクを備えることができる。マウス99および受信機101を備えているこのようなシステムは、図4に示されている。受信機101は、ユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブルでパーソナルコンピュータ103に接続されたRF受信機である。マウス99は、RF送信機を組み込んでおり、すでに説明したようにオプティカルトラッキングシステムを組み込むことができる。マウス99は、通常の方法で使用でき、例えば、ユーザはマウスを平たい表面(平面)上に移動してコンピュータの画面上でカーソルを動かし、画面上のカーソルの動作を従来の「ポイント&クリック」方式で制御することができる。ユーザがマウス99を移動し、ボタンをクリックすると、マウス99はこの活動を表す2進データを生成し、そのデータをパケットにカプセル化して、無線周波(RF)信号として受信機101に送信する。RF送信は、知られている方法で実行することができ、その詳細は本発明の送信システムを理解する上で必要というわけではない。受信機101がマウス99を認識すると、2進データをコンピュータ103に送信する。すると、コンピュータはそのデータに反応し、例えば、カーソルを画面(モニタ)105上で移動する。
【0046】
通常、AAアルカリ電池を2つ使ってマウス99に電力を供給するが、容量は約2500mAhである。限られたバッテリ電力を節約するために(例えば、特許文献6参照)によるパワーマネジメントシステムを使用して、使用中でないときにマウスの電源を切ることができる。システムの一部として、本発明による静電容量感知機能の新規性のあるシステム及び方法を利用する接触/近接センサを採用して使用度を示すことができる。
【0047】
本発明の静電容量感知システムでは、導体とデバイス接地との間の容量が相対的に増大することで、他の物体と接触または近接する物体または身体の一部が存在することが示される。ユーザ操作データ入力デバイスに応用すると、システムはデバイスに接触または近接するユーザの手またはその他の動作手段(例えば、ペン型データ入力デバイスのペン)の有無を知らせることができる。マウス99に応用すると、静電容量感知システムは、マウス99に接触または近接するユーザの手の存在を感知する。
【0048】
センサプレートとその周囲にあるもの(相対的デバイス接地)との間に形成される比較的小さなキャパシタのサイズが変化すると、電荷移動手法により検出され、この手法では、A/Dコンバータなどによる大きな処理能力を必要とする(かつ比較的低速な)容量測定が避けられる。同様にして、スクープキャパシタの電荷をより大きな(「バケット」)キャパシタに繰り返し溜め込んで、バケットキャパシタを「満杯にする」のに必要な「スクープ」の数を数えることにより、小さな(「スクープ」)キャパシタの相対的サイズの変化を調べることができる。「スクープ」キャパシタは、例えば、ユーザの手が接触または近接することで変調される。マウスにユーザの手が近いほど、スクープキャパシタの見かけのサイズは大きくなる。「バケット」を一杯にするのに要する「スクープ」の数を数えることにより、ユーザの手がマウスに接触したり離れたりするときの手の近さの変化によって開始する容量変化を検出することができる。
【0049】
本発明は、バケットキャパシタを「満杯にする」のに要する「スクープ」の物理的カウントを測定するのにかかる時間とエネルギーを低減するシステムと方法を実現することにあり、上述した特許文献6の開示に基づいている。このアルゴリズムの効率を改善し、その改善結果を利用して、このアルゴリズムが採用されている製品のバッテリ寿命を延ばすことができる。
【0050】
上述した特許文献6では、人間の手が近づくことで発生する環境静電容量の変化を検出する方法とシステムについて説明しており、これにより、マウス、キーボードなどが使用中でないときに大電流システム、例えば、トラッキングシステムを「オフ」にすることで省電力を図ることができる。この状態の判別には、マイクロプロセッサの一連の周期的動作がかかわり、検出間隔で大きな電流が引き込まれる。タッチシステムが作動する毎に、0ボルトから内部コンパレータによって決定された任意のしきい値まで「バケット」キャパシタが充電されると、カウントが発生するため、この間隔は、比較的長い。本発明の発明者は、代表的なシステムのカウントは100またはそれ以上まで累計されるが、「接触」イベントと「非接触」イベントとの差はこの値を中心に±5カウントの範囲でのみ有意であることを理解していた。感知目的では、注目している領域がこの差であって、最終的な数まで上がってゆくカウントの連続ではない。本発明によれば、検出シーケンスの開始時に反復可能なオフセット電荷をバケットキャパシタに注入する。このようなオフセットにより、カウント範囲をバケットキャパシタに誘起されるオフセット電荷に比例する量だけ低減することができる。
【0051】
本発明の実施形態によれば、図5を参照すると、抵抗器(例えば、30kΩ)またはその他のインピーダンス素子184をμP 1の未使用のピンまたはマルチファンクションピンに配線することで、ポートピンが電圧源として機能するマイクロプロセッサが検出サンプリング間隔の前にバケットキャパシタ183に電流を注入することができる。抵抗器の代わりに、インピーダンス184を、バケットキャパシタ、またはプリチャージの移動元の他のキャパシタにプリチャージを「フライバック(flyback)」するのに使用されるインダクタとすることもできる。さらに、外部インピーダンス素子を省いて、μP 1のポートピンを、バケットキャパシタを繰り返し可能なレベルまでプリチャージする、決定論的時間の間電流ソースとして設定することもできる。
【0052】
ピンが抵抗器を通してバケットキャパシタを充電する電圧源として設定された場合、電荷注入は印加される電圧持続時間、抵抗値、およびバケットキャパシタの値の関数として変化する。プリチャージは繰り返し可能にすることができ、理論上、I/Oセルのしきい値レベルよりも下の電圧を発生する任意のレベルに設定できる。しかし、実用上は、シリコン製造に使用する加工プロセスが約±12%であるためI/Oセルのしきい値レベルには不確定性がある。その上、一般に、クロックタイミングにはある程度変動がつきものであり、バケットキャパシタおよびスクープキャパシタの容量もまた変化し、さらに10%ほど加わると思われる。さらに、スクープキャパシタの電荷変動にはカウントに影響を及ぼす環境要素がある。これらのプロセス変動の発生源を考慮したうえで、バケットキャパシタの公称「容量」の約2/3以下のプリチャージを選択して安全マージンを維持するのが望ましく、その際に、関連するマイクロプロセッサまたはASICの平均検出しきい値を考慮する。
【0053】
各サンプル(カウント)設定は100〜110カウントではなく、例えば、20または30カウントまで累計できる。サンプリング時間は、以前に必要だった時間の1/4に短縮される。非オフセットシステムの「接触」値は100カウントで、非接触値は110であると仮定する。この場合、その結果得られるカウントの約10%が手の存在を解決するために使用される=10/100。そこで、手の存在で20カウントまで累計し、手が存在していないときに30カウントまで累計するオフセットシステムを考察する。この場合、差は10/20または50%である。サンプリングサイクル間の間隔を100mS、サンプリング時間を5mS、総電流引き込みは2mA(ハンドオフ)と仮定すると、総電力引き込みは平均100μAから33μAに低減される。この例で達成される総節電量は3:1(ハンドオフ)で、この比は、サンプリング周期(頻度)を高めて応答性を改善できるため変更できる。カウント総数は20〜30の範囲に減らせるため、決定の質に影響を及ぼす外部雑音摂動の可能性も小さくできる。外部過渡イベントは普通に発生し、カウントの数に影響を及ぼすことがある。検出期間が短いほど、「正しい答えを求められる」可能性が高まる、つまり、エラーマージンが向上する。
【0054】
オフセット電荷を使用すると、検出サンプリングを実行する時間および電力要件に関して有利である。これらの利点は、手/物体検出および非接触関連の環境容量変動の分解能を向上する(粒度を上げる)ことができ、したがって、雑音に対するシステム感度を減少できる。例えば、このために、バケットキャパシタのサイズを4.7nFから7.5nFに上げて、カウント間隔を30(接触)から45(非接触)までの範囲とする。バケットキャパシタのサイズを大きくすることに対応して、バケットキャパシタが電圧源と抵抗器により充電される場合、抵抗値は同じ比だけ、例えば、20kΩまで下げるのが好ましい。この場合、節電は約2:1に下がるが、接触検出の粒度は50%向上する(10から15カウントまで)。このような粒度増大は、例えば、手の接近と実際の接触状態との判別を行うのに役立ち、これを使用してパワーマネジメントまたはその他の機能を実行することができる。一実施例では、電力効率を保持しながらデバイス応答性を改善するために、他のコンポーネント(電源投入に時間がかからない)が実際の手の接触が検出されるまで電源が投入されないうちに、手の接近を検出した後いくつかのデバイスコンポーネントの電源投入プロセスを開始するのが望ましいことがある。
【0055】
上述のように、外部抵抗器またはその他のインピーダンスを使用する代わりに、μP 1の関連するI/Oポートの内部限流(電流ソース)機能を使用し、電源投入のタイミングを慎重に決める。通常、I/Oポートのインピーダンスは、FETソースまたはシンクインピーダンスとして100Ωのオーダーであるが、ソースインピーダンスは幾分動的であり、非線形である。知られているように、ICを製作するために使用するプロセスを慎重に制御することにより、これらのFETを限流源として使用可能にできる。この機能を備えるマイクロプロセッサは市販されている。ASIC構成では、これらのI/O FETにバイアスをかけて、比較的正確な電流を供給することができる。そこで小電流ソースなどの単純なデジタルカウンタを有限の制御可能な時間の間オンにし、決定論的なクーロン数の電荷をバケットキャパシタに注入する。それとは別に、本質的に同じ結果が、直列につないだインダクタなどの同調回路、またはキャパシタ付きのフライバックを使用し、時間間隔を短くすることで得られる。
【0056】
第1の実施形態では、本発明は、「スクープ」キャパシタ181を順次充電し、比較的大きな好ましくは固定サイズのバケットキャパシタ183に排出することで動作する。バケットキャパシタ183は、例えば、静電容量Cが4.7nFであるが、スクープキャパシタの静電容量は15から45pFの範囲で変化する。注入/排出プロセスは、バケットキャパシタ183が「満杯」になるまで続けられる。マウスと接触または近接するユーザの手の有無を示す、スクープキャパシタ181のサイズの増加は、バケットを一杯にするまでにどれだけの「スクープ」が必要だったかで決定できる。この一般的プロセスは、上述した特許文献6で説明しているのと同じである。
【0057】
しかし、本発明のケースでは、このアルゴリズムは、「スクープ」をカウントする前にバケットを満杯にならない程度に「注入する」ことにより修正される。このようにして、「スクープ」の数を減らす。
【0058】
図1及び図5に示されているように、好ましい実施形態では、μP 1の3つのI/OピンA、B、およびCを使用して、注入、排出(電荷移動)、および入力しきい値スイッチサンプリング動作を制御する。ピンCは、抵抗器(またはその他のインピーダンス)184を通じて、ピンAに接続される。他の方法では、上述のように、インピーダンス184の代わりに内部電流ソースを使用することもできる。明らかに、他のハードウェア/ソフトウェア/ファームウェア配置を利用して、ファームウェアでプログラムされたμP 1の代わりに回路ディスクリート素子またはASICの配置を含む、同じまたは類似の結果を得ることができる。ファームウェア制御のもとで以下のステップをμP 1で実行できる。
【0059】
ステップ1;μPがピンA、B、およびCをグラウンドにクランプし、バケットキャパシタ183を放電する。カウンタ=0。
a.ピンAをハイインピーダンスに設定する。
b.ピンCを1または正電圧に設定する。充電抵抗器またはソースインピーダンスを通して、有限の電荷をバケットキャパシタ183に注入する。電荷は、バケットキャパシタを「満杯にする」のに必要な値よりも小さくなるように選択する。総電荷は、正の電圧、充電時間、およびバケットキャパシタ183に接続されているピンCとピンAの間の直列インピーダンスの関数として変化する。(ASIC実装などの内部電流ソースの場合、総電荷は電流ソースの値とアクティベーション時間の関数として変化する)。
c.ピンBおよびピンCをハイインピーダンスに設定する。
【0060】
ステップ2;ピンBがまだハイインピーダンス入力(浮動状態)に設定されている場合、ピンAを高に設定し、スクープキャパシタを充電する(バケットキャパシタ183を充電せずに)。
【0061】
ステップ3;ピンAをハイインピーダンス入力(浮動状態)に設定し、ピンBをローインピーダンス入力に設定し、スクープキャパシタ181からバケットキャパシタ183に電荷を排出する。
【0062】
ステップ4;カウンタ=カウンタ+1(スクープを1つカウントする)。
【0063】
ステップ5;ピンA(まだハイインピーダンス入力状態)をサンプリングし、入力高しきい値(バケットの「満杯」状態を示す)を交差したかどうかを調べる。そうでなければ、ステップ2〜5を繰り返す。
【0064】
ステップ6;アルゴリズムは完了するが、カウンタ値はスクープキャパシタの相対的サイズに反比例する。カウンタ値が低いほど、スクープキャパシタの静電容量は大きくなる。カウンタ値は、電流接触値(Touch Val)として直接使用するか、または平均化して新しい接触読み取り値にする、例えば、Touch Val=(Touch Val+カウンタ)/2とするが、この場合、Touch Valは移動平均値である。
【0065】
そこで、電荷移動の各サイクルに続いて(バケットキャパシタを繰り返し可能な非ゼロ基準電荷まで初期充電した後)、μP 1の入力しきい値スイッチ、例えば、ピンAに接続されているCMOSトランジスタをチェックして、しきい値(例えば、1/2 Vcc=1.55V±20%)に達したかどうかを判別する。そうなったら、これはバケットキャパシタが「満杯」であることを示す。チェック毎にカウンタがインクリメントされ、しきい値電圧を超えるまでインクリメントが続けられる。カウント関係値(Touch Val)が所定のしきい値カウント値(好ましくは説明する方法で動的に調整する)以下になるとマウスに手を置いた(または接近させた)と判別される。前述の接触オン(ON)または接触オフ(OFF)信号がこの決定に基づいて発生する。
【0066】
これまでに説明したように、Touch Valはカウント値または移動平均カウント値である。しかし、その代わりTouch Valはカウントに関係する他の変数、例えば、入力高しきい値に達するのに必要な電荷移動のサイクル数の代用指示(proxy indication)となる時間値とすることもできることは理解されるであろう。
【0067】
上述した方法の「低側」のバリエーションでは、ピンBがハイインピーダンス入力に設定されるときにピンBで(ピンAではなく)サンプリングが実行される。代表的コントローラのCMOSトランジスタしきい値スイッチは、高〜低遷移点と幾分異なる電圧で低から高に遷移する。この違いを利用して、カウント値のさまざまな分解能を得ることができる。「低側」バリエーションを実行する際に、μP 1は以下のステップを実行する。
【0068】
ステップ1;μP 1がピンA、B、およびCをグラウンドにクランプし、バケットキャパシタ183およびスクープキャパシタ181を放電する。カウンタ=0。
a.ピンAをハイインピーダンスに設定する。
b.ピンCを1または正電圧に設定する。充電抵抗器またはソースインピーダンスを通して、有限の電荷をバケットキャパシタに注入する。電荷は、バケットキャパシタを「満杯にする」のに必要な値よりも小さくなるように選択する。総電荷は、正の電圧、充電時間、およびバケットキャパシタに接続されているピンCとピンAの間の直列インピーダンスの関数として変化する。(ASIC実装などの内部電流ソースの場合、総電荷は電流ソースの値とアクティベーション時間の関数として変化する)。
c.ピンBおよびピンCをハイインピーダンスに設定する。
【0069】
ステップ2;ピンBがまだハイインピーダンス入力(浮動状態)に設定されている場合、ピンAを高に設定し、スクープキャパシタを充電する(バケットキャパシタ183を充電せずに)。
【0070】
ステップ3;ピンB(まだハイインピーダンス入力状態)をサンプリングし、入力低しきい値(バケットの「満杯」状態を示す)を交差したかどうかを調べる。交差している場合、ステップ(7)に進む。交差していない場合、ステップ4に続く。
【0071】
ステップ4;ピンAをハイインピーダンス入力(浮動状態)に設定し、ピンBをローインピーダンス入力に設定し、スクープキャパシタ181からバケットキャパシタ183に電荷を排出する。
【0072】
ステップ5;カウンタ=カウンタ+1(スクープを1つカウントする)。
【0073】
ステップ6;ステップ2〜5を繰り返す。
【0074】
ステップ7;アルゴリズムは完了するが、カウンタ値はスクープキャパシタの相対的サイズに反比例する。カウンタ値が低いほど、スクープキャパシタの静電容量は大きくなる。カウンタ値は、電流接触値(Touch Val)として直接使用するか、または平均化して新しい接触読み取り値にする、例えば、Touch Val=(Touch Val+カウンタ)/2とするが、この場合、Touch Valは移動平均値である。
【0075】
図5の回路配置により実施できる他の実施形態では、Touch Valはスクープキャパシタ181を通じてバケットキャパシタ183を(充電ではなく)排出するのに必要な複数のサイクルを表すことができる。また、類推により、このバケットは最初に「満杯」にされており、その後、スクープ毎に空にし、この操作をバケットキャパシタの電荷が「空」になった、つまりしきい値レベルよりも小さくなったことを示すしきい値低(または高)電圧が検出されるまで続ける。この他の実施形態を実施する際に、μP 1は以下のステップを実行することができる。
【0076】
ステップ1;μP 1はピンAを高にし、ピンBを低にして、バケットキャパシタを充電し、ピンCをハイインピーダンスに設定する。
a.ピンAをハイインピーダンスに設定する。
b.ピンCを0またはグラウンド電圧に設定する。放電抵抗器またはソースインピーダンスを通して、有限の電荷をバケットキャパシタから排出する。電荷は、バケットキャパシタを「空にする」のに必要な値よりも小さくなるように選択する。総電荷は、正の電圧、放電時間、およびバケットキャパシタ183に接続されているピンCとピンAの間の直列インピーダンスの関数として変化する。(ASIC実装などの内部電流シンクの場合、総電荷は電流シンクの値とアクティベーション時間の関数として変化する)。
c.ピンBおよびピンCをハイインピーダンスに設定する。
【0077】
ステップ2;ピンBをハイインピーダンス入力(浮動状態)の設定のままにしながらピンAをローインピーダンスにし、スクープキャパシタ181の電荷をグラウンドに排出する(バケットキャパシタ183の電荷は排出しない)。
【0078】
ステップ3;ピンAをハイインピーダンス入力(浮動状態)に設定し、ピンBをローインピーダンス入力に設定して、バケットキャパシタ183からスクープキャパシタ181に電荷を移動する。
【0079】
ステップ4;カウンタ=カウンタ+1(スクープを1つカウントする)。
【0080】
ステップ5;ピンA(まだハイインピーダンス入力状態)をサンプリングし、入力低しきい値(バケットの「空」状態を示す)を交差したかどうかを調べる。そうでなければ、ステップ2〜5を繰り返す。
【0081】
ステップ6;アルゴリズムは完了するが、第1の実施形態のように、カウンタ値はスクープキャパシタの相対的サイズに反比例する。カウンタ値が低いほど、スクープキャパシタの静電容量は大きくなる。Touch Valは、カウンタ値自体、カウンタ値の移動平均、またはカウンタ値に他の手段で関連付けられている値、例えば、対応する時間値に設定することができる。
【0082】
ステップ1での電荷の極性を反転し、ピンBを高レベルに、ピンAを低レベルにして、バケットキャパシタを充電する。この場合、ステップ5でピンAをサンプリングして、入力高しきい値と交差したかどうかを調べる。
【0083】
第1の「バケット満杯」の実施形態と同様に、ピンBがハイインピーダンス入力に設定されたときに、上の「バケットを空にする」実施形態のピンBで(ピンAではなく)サンプリングが実行される。このバリエーションを実行する際に、μP 1は以下のステップを実行する。
【0084】
ステップ1;μP 1はピンAを高にし、ピンBを低にして、バケットキャパシタ183を充電し、ピンCをハイインピーダンスに設定する。
a.ピンAをハイインピーダンスに設定する。
b.ピンCを0またはグラウンド電圧に設定する。放電抵抗器またはソースインピーダンスを通して、有限の電荷をバケットキャパシタから排出する。電荷は、バケットキャパシタを「空にする」のに必要な値よりも小さくなるように選択する。総電荷は、正の電圧、放電時間、およびバケットキャパシタ183に接続されているピンCとピンAの間の直列インピーダンスの関数として変化する。(ASIC実装などの内部電流シンクの場合、総電荷は電流シンクの値とアクティベーション時間の関数として変化する)。
c.ピンBおよびピンCをハイインピーダンスに設定する。
【0085】
ステップ2;ピンBをハイインピーダンス入力(浮動状態)の設定のままにしながらピンAをローインピーダンスにし、スクープキャパシタ181の電荷をグラウンドに排出する(バケットキャパシタ183の電荷は排出しない)。
【0086】
ステップ3;ピンB(まだハイインピーダンス入力状態)をサンプリングし、入力高しきい値(バケットの「空」状態を示す)を交差したかどうかを調べる。交差している場合、ステップ7に進む。交差していない場合、ステップ4に続く。
【0087】
ステップ4;ピンAをハイインピーダンス入力(浮動状態)に設定し、ピンBをローインピーダンス入力に設定して、バケットキャパシタ183からスクープキャパシタ181に電荷を移動する。
ステップ5;カウンタ=カウンタ+1(スクープを1つカウントする)。
ステップ6;ステップ2〜5を繰り返す。
【0088】
ステップ7;アルゴリズムは完了するが、第1の実施形態のように、カウンタ値はスクープキャパシタの相対的サイズに反比例する。カウンタ値が低いほど、スクープキャパシタの静電容量は大きくなる。Touch Valは、カウンタ値自体、カウンタ値の移動平均、またはカウンタ値に他の手段で関連付けられている値、例えば、対応する時間値に設定することができる。
【0089】
ステップ1での電荷の極性を反転し、ピンBを高レベルに、ピンBを低レベルにして、バケットキャパシタを充電する。この場合、ステップ3でピンAをサンプリングして、入力低しきい値と交差したかどうかを調べる。
【0090】
図5の回路配置により実施できるさらに他の実施形態では、Touch Valは直列に接続されているバケットキャパシタ183とスクープキャパシタ181に電圧を加えてバケットキャパシタ183を「満杯にする」のに必要な複数のサイクルを表すことができる。この場合、バケットキャパシタ183の電荷がサイクル毎に増えるが、この増大はスクープキャパシタ181の相対的サイズにより調整される。この他の実施形態を実施する際に、μP 1は以下のステップを実行することができる。
【0091】
ステップ1;μP 1がピンA、B、およびCをグラウンドにクランプし、バケットキャパシタ183およびスクープキャパシタ181を放電する。カウンタ=0。
a.ピンBをハイインピーダンスに設定する。
b.ピンCを1または正電圧に設定する。充電抵抗器またはソースインピーダンスを通して、有限の電荷をバケットキャパシタに注入する。電荷は、バケットキャパシタを「満杯にする」のに必要な値よりも小さくなるように選択する。総電荷は、正の電圧、充電時間、およびバケットキャパシタ183に接続されているピンCとピンBの間の直列インピーダンスの関数として変化する。(ASIC実装などの内部電流ソースの場合、総電荷は電流ソースの値とアクティベーション時間の関数として変化する)。
c.ピンAおよびピンCをハイインピーダンスに設定する。
【0092】
ステップ2;ピンAがまだハイインピーダンス入力(浮動状態)に設定されている間、ピンBを高に設定すると、これでバケットキャパシタとスクープキャパシタが直列になる。同じ電流が両方のキャパシタに流れ、スクープキャパシタが満杯になると、電流がバケットキャパシタとスクープキャパシタの両方に流れるのが停止する。
【0093】
ステップ3;ピンBをハイインピーダンス入力(浮動状態)に設定し、ピンAをローインピーダンス入力に設定し、(バケットキャパシタを放電せずに)スクープキャパシタを放電して、再び注入されるようにする。
【0094】
ステップ4;カウンタ=カウンタ+1(スクープを1つカウントする)。
【0095】
ステップ5;ピンB(まだハイインピーダンス入力状態)をサンプリングし、入力高しきい値(バケットの「満杯」状態を示す)を交差したかどうかを調べる。交差している場合、ステップ6に進む。交差していなければ、ステップ2〜5を繰り返す。
【0096】
ステップ6;アルゴリズムは完了するが、カウンタ値はスクープキャパシタの相対的サイズに反比例する。カウンタ値が低いほど、スクープキャパシタの静電容量は大きくなる。カウンタ値は、電流接触値(Touch Val)として直接使用するか、または平均化して新しい接触読み取り値にする、例えば、Touch Val=(Touch Val+カウンタ)/2とするが、この場合、Touch Valは移動平均値である。
【0097】
上述の他の実施形態の「低側」のバリエーションでは、ピンAがハイインピーダンス入力に設定されるときにピンAで(ピンBではなく)サンプリングが実行される。このバリエーションを実行する際に、μP 1は以下のステップを実行する。
【0098】
ステップ1;μP 1がピンA、B、およびCをグラウンドにクランプし、バケットキャパシタ183およびスクープキャパシタ181を放電する。カウンタ=0。
a.ピンBをハイインピーダンスに設定する。
b.ピンCを1または正電圧に設定する。充電抵抗器またはソースインピーダンスを通して、有限の電荷をバケットキャパシタに注入する。電荷は、バケットキャパシタを「満杯にする」のに必要な値よりも小さくなるように選択する。総電荷は、正の電圧、充電時間、およびバケットキャパシタに接続されているピンCとピンBの間の直列インピーダンスの関数として変化する。(ASIC実装などの内部電流ソースの場合、総電荷は電流ソースの値とアクティベーション時間の関数として変化する)。
c.ピンAおよびピンCをハイインピーダンスに設定する。
【0099】
ステップ2;ピンAがまだハイインピーダンス入力(浮動状態)に設定されている間、ピンBを高に設定すると、これでバケットキャパシタとスクープキャパシタが直列になる。同じ電流が両方のキャパシタに流れ、スクープキャパシタが満杯になると、電流がバケットキャパシタとスクープキャパシタの両方に流れるのが停止する。
【0100】
ステップ3;ピンA(まだハイインピーダンス入力状態)をサンプリングし、入力低しきい値(バケットの「満杯」状態を示す)を交差したかどうかを調べる。交差している場合、ステップ7に進む。交差していない場合、ステップ4に続く。
【0101】
ステップ4;ピンBをハイインピーダンス入力(浮動状態)に設定し、ピンAをローインピーダンス入力に設定し、(バケットキャパシタを放電せずに)スクープキャパシタを放電して、再び注入されるようにする。
【0102】
ステップ5;カウンタ=カウンタ+1(スクープを1つカウントする)。
【0103】
ステップ6;ステップ2〜5を繰り返す。
【0104】
ステップ7;アルゴリズムは完了するが、カウンタ値はスクープキャパシタの相対的サイズに反比例する。カウンタ値が低いほど、スクープキャパシタの静電容量は大きくなる。カウンタ値は、電流接触値(Touch Val)として直接使用するか、または平均化して新しい接触読み取り値にする、例えば、Touch Val=(Touch Val+カウンタ)/2とするが、この場合、Touch Valは移動平均値である。
【0105】
すでに述べたように、接触(ON)および非接触(OFF)信号は、カウント関連値(Touch Val)が所定のしきい値カウント値よりも小さいかどうかを直接判別することに基づいて発生することができる。雑音と非接触関連環境変化に強い接触/近接または非接触/近接フラグ(ON/OFF)を判別し出力する機能を高めた感知アルゴリズムについて、図6を参照して説明することにする。このアルゴリズムは、上述した特許文献6で説明している感知アルゴリズムに対応している。
【0106】
便宜上、以下のアルゴリズムの説明では「接触」、「接触している」などの用語を使用して、接触および/または近接の動作を意味することにする。接触フラグONは、アルゴリズム(ステートマシン)がstOn状態187またはstOnPos状態189であるときにセットされ、stOff状態191およびstOffPos状態193であるときにクリアされる。この接触アルゴリズムは定期的に、上記のカウントアルゴリズムを使用して新しい接触値(Touch Val)を読み取る。感知アルゴリズムで使用する変数のリストを以下に示す。
【0107】
Touch Val  電流接触読み取り値(上のカウントアルゴリズムからの結果)。
Touch Off  電流OFFしきい値。
Touch Avg  ON状態のときに、「stOff」状態に入るために比較で使用する濾過された(疑似平均)値を保持する(以下参照)。
Touch Cnt  いろいろな接触状態で使用する濾過するカウント値。
【0108】
接触アルゴリズムの取る状態は以下の4種類がある。
stOff: ユーザは接触しておらず、アルゴリズムはONになるのを待つ。「stOn」状態(以下参照)に入る際のチェックがここで行われる。
【0109】
StOffPos: ユーザは接触しておらず、Touch Val>Touch Off値である。この状態は、フィルタであり、徐々にTouch Offを上げてゆく。
【0110】
stOn: ユーザは接触しており、アルゴリズムは「stOff」状態になるのを待っている。
【0111】
StOnPos: ユーザは接触しており、Touch Val>Touch Avgである。この状態は、フィルタであり、徐々にTouch Avgを上げてゆく。「stOff」状態に入る際のチェックがここで行われる。
【0112】
図6を参照して、接触アルゴリズムの動作は次のようにまとめることができる。Touch ValがTouch Offよりも所定の値(例えば、2カウント以上)だけ下がるとステートマシンがstOff状態191からstOn状態187に遷移する。濾過された(疑似平均)接触値(Touch Avg)がTouch Off以上になるとステートマシンがstOn状態187からstOff状態191に遷移する。Touch ValがTouch Avgを超える毎に、状態stOnPos 189に入り、そこで、最初に例えば、4に設定されたカウンタがデクリメントされる。Touch ValがTouch Avgよりも高いままで、カウンタが0までデクリメントされると、Touch Avgの値はTouch Avg+1にインクリメントされる。Touch Avgは、Touch ValがTouch Avg以下に下がり、stOffからstOnへの状態遷移した後、Touch Valにリセットされる。
【0113】
しきい値カウント値Touch Offは、以下のようにして動的に調整するのが好ましい。バッテリ3を最初に装着したときに、接触状態アルゴリズムをstOn状態に初期化するのが好ましい。Touch Valは、現在の接触読み取り値に設定され、初期Touch Off値は最大カウンタ値255に設定される。Touch Valは通常最大値に到達することはないので、これにより、図6のステートマシンがマウス活動なしのタイムアウト(例えば、180秒経過)によりSHUTDOWN状態に遷移するまで、接触アルゴリズムは強制的にstOn状態にとどまることになる。このときに、Touch Offは上述の方法で求められるTouch Avgにリセットされる。好ましくは、他の状態からSHUTDOWNへの遷移により、Touch Offが現在のTouch Avgに設定されるのが好ましい。このときに、システムでは一般に、手が存在していないものと正しく想定できる。
【0114】
stOff状態191のときに、Touch ValがTouch Offの現在値を超えると、状態stOffPos 193に入り、そこで、最初に例えば8に設定されたカウンタがデクリメントされる。Touch ValがTouch Offよりも高いままで、カウンタが0までデクリメントされると、Touch Offの値はTouch Off+1にインクリメントされる。stOnPosからstOffに状態遷移した後(Touch AvgがTouch Off以上になったときに発生する)Touch OffはTouch Avgにリセットされる。stOff状態191で、Touch Offは、現在の接触読み取り値(Touch Val)がプリセットされている制御サイクル数(例えば、100サイクル)の間にTouch Offをちょうど下回る(例えば、Touch Off−2≦Touch Val<Touch Off)毎に1だけデクリメントされる。
【0115】
以下では、好ましい状態、および状態遷移条件について詳述する。
【0116】
stOn状態187
Touch ValがTouch Avg未満であれば、Touch Avgは現在の接触読み取り値に設定される(状態変化なし)。
【0117】
Touch ValがTouch Avgを超える場合、カウンタTCountは4に初期化され、ステートマシンはstOnPos状態189に遷移する。
【0118】
stOnPos状態189
Touch ValがTouch Avg未満の場合、Touch AvgはTouch Valに設定され、ステートマシンはstOn状態187に遷移する。
【0119】
Touch ValがTouch Avgを超える場合、TCountはデクリメントされ、カウント=0(4つの連続するTouch Val読み取り値>Touch Avg)であれば、Touch Avgがインクリメントされる。この状態を使用して、接触読み取り値の低速フィルタを実行すると、瞬間的な降下で必要もないのに接触ステートマシンがstOff状態191になるという事態が起きなくなる。
【0120】
Touch Avg>=Touch Offであれば、ステートマシンはstOff状態191に遷移し、別のカウンタOffCnt(TCountと同じレジスタを使用できる)は100に設定される。Touch OffはTouch Avgに設定される。
【0121】
stOff状態191
Touch Val>Touch Offの場合、ステートマシンはstOffPos状態193に遷移し、カウンタTCountは8に初期化される。
【0122】
Touch Val<(Touch Off−2)の場合、ステートマシンはstOn状態に遷移し、Touch AvgはTouch Valに初期化される。
【0123】
Touch Val<Touch Offかつ>=(Touch Off−2)の場合、カウンタOffCntはデクリメントされる。OffCnt=0であれば、Touch Offはデクリメントされ、OffCntは100にリセットされる。これは、低いTouch Off値が学習される場合である(つまり、マウスが静電容量の高い環境に移動したとき)。マウスのステートマシンがSHUTDOWN状態165に入り、ステートマシンがstOff状態191に設定されると、Touch OffはTouch Avgに設定される。
【0124】
stOffPos状態193
Touch Val>Touch Offの場合、TCountはデクリメントされる。TCount=0であれば、Touch Offはインクリメントされ、TCountは8にリセットされる。これは、高いTouch Off値が学習される場合である(つまり、マウスが静電容量の小さい環境に移動したとき)。
【0125】
Touch Val≦Touch Offの場合、OffCntは100に設定され、ステートマシンはstOff状態に遷移する。
【0126】
好ましい実施形態とその実施例に関して本発明を説明した。特許請求の範囲とその観点に基づき他にさまざまな実施形態、修正、およびバリエーションが考えられることは、本発明の開示を検討することで、当業者には明白であろう。特許請求の範囲では、明細書中に現れているアルゴリズム変数にラベルを使用しているが、これは便宜上であり、明確にするためであって、制限する意図はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による静電容量感知システムを採用する表面ワイヤレスオプティカルトラッキングマウスの電気回路のブロック図である。
【図2】本発明のシステムが適用されるホストコンピュータおよび関連するカーソル制御デバイスの機能ブロック図である。
【図3】本発明の静電容量感知システムが適用されるオプティカルトラッキングマウスの例の概略図である。
【図4】RF送信機/受信機のペアによってホストコンピュータにリンクされた、本発明の静電容量感知システムが適用されるワイヤレスマウスの概略図である。
【図5】本発明による静電容量感知システムの回路図である。
【図6】図5に示されているような回路で静電容量感知機能を実行する、本発明による論理の流れおよび制御の例を示すステートマシン図である。
【符号の説明】
1 制御用集積回路(IC)
5 RF送信機
7 光コントローラIC
9 LED光源
10 イメージ検出器
11 コンピュータ
13 マウス例
15 右ボタン
17 左ボタン
19 回転可能なスクロールホイール
21 マウスドライバ
23 オペレーティングシステム
25 メッセージフックプロシージャ
27 フォーカスアプリケーション
75 シリアルインターフェイス
77 表面オプティカルトラッキングマウス
79 ハウジング
81 電磁放射線源
81 光源
83 アパーチャ
85 第1のオプティカルカプラ
87 第2のオプティカルカプラ
89 イメージまたはパターン検出器
91 コントローラ
93 電流ドライバ
92 作業面
95 LED
97 一体型レンズ
99 マウス
101 受信機
103 パーソナルコンピュータ
105 画面(モニタ)
181 「スクープ」キャパシタ
183 バケットキャパシタ
184 インピーダンス素子

Claims (50)

  1. 他の物体との接触、または近接する物体または身体の一部の存在を感知する静電容量感知システムであって、
    接地に対して静電結合し、静電容量が、前記物体または身体の一部との近さに応じて変化するスクープキャパシタを形成する第1の導体と、
    前記スクープキャパシタの最大容量よりも大きな容量を有するバケットキャパシタを形成する第2の導体及び第3の導体のペアと、
    入力しきい値スイッチと、
    前記バケットキャパシタの電荷を反復可能な非ゼロ基準レベルに設定する電荷設定手段と、
    前記スクープキャパシタ及び前記バケットキャパシタのうち少なくとも1つを電圧源に接続して前記少なくとも1つのキャパシタを充電し、前記電荷設定手段を前記バケットキャパシタに接続して前記バケットキャパシタの電荷を前記反復可能な非ゼロ基準レベルに設定し、前記バケットキャパシタの電荷を前記スクープキャパシタの相対的サイズに関して前記電荷設定手段により設定した前記基準レベルから変化させ、前記バケットキャパシタの電圧を前記入力しきい値スイッチに印加することを選択的に行うためのスイッチング手段と、
    前記入力しきい値スイッチの入力状態を検出するための検出手段と、
    該検出手段により前記入力しきい値スイッチの遷移が検出されたことに対応する前記バケットキャパシタの電荷の前記変化のサイクル数に関する値(Touch Val)を判別する判別手段と、
    該Touch Valに基づいて、前記物体または身体の一部が前記他の物体と接触または近接するON状態と、前記物体または身体の一部が前記他の物体と接触または近接していないOFF状態を示す信号を発生する信号発生手段と
    を備えたことを特徴とする静電容量感知システム。
  2. 前記少なくとも1つのキャパシタが、前記スクープキャパシタを含み、前記バケットキャパシタの電荷の前記変化に前記スクープキャパシタから前記バケットキャパシタへ電荷を移動することを特徴とする請求項1に記載の静電容量感知システム。
  3. 前記少なくとも1つのキャパシタが、前記バケットキャパシタを含み、該バケットキャパシタの電荷の前記変化に前記バケットキャパシタから前記スクープキャパシタへ電荷を移動することを特徴とする請求項1に記載の静電容量感知システム。
  4. 前記少なくとも1つのキャパシタが、直列に接続されている前記スクープキャパシタと前記バケットキャパシタを含み、該バケットキャパシタの電荷の前記変化に、前記スクープキャパシタにより安定化される前記電圧源で前記バケットキャパシタを充電することを特徴とする請求項1に記載の静電容量感知システム。
  5. 前記Touch  Val、または前記Touch Valから導かれた数値と所定のしきい値(Touch Off)、または該Touch Offから導かれた数値とを比較する比較手段を備え、前記信号発生手段が前記比較手段の出力に基づいて信号を示す前記ONおよびOFF状態を発生することを特徴とする請求項1に記載の静電容量感知システム。
  6. 前記物体がコンピュータ周辺機器であり、前記第1の導体が前記コンピュータ周辺機器に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の静電容量感知システム。
  7. 前記コンピュータ周辺機器が別のホストコンピュータにリンク可能な外部コンピュータ周辺機器であり、前記周辺機器が電源を組み込むことを特徴とする請求項6に記載の静電容量感知システム。
  8. 前記外部コンピュータ周辺機器が、ハード配線接続なしでホストコンピュータにリンク可能であることを特徴とする請求項7に記載の静電容量感知システム。
  9. 前記外部コンピュータ周辺機器が、オプティカルトラッキングエンジンを備えるカーソル制御デバイスであることを特徴とする請求項8に記載の静電容量感知システム。
  10. 前記カーソル制御デバイスが、マウスが置かれている平面上でトラッキングを行うように構成されたコンピュータ用のマウスであることを特徴とする請求項9に記載の静電容量感知システム。
  11. 制御サイクルnに対する前記Touch Valが、移動平均値であることを特徴とする請求項1に記載の静電容量感知システム。
  12. 前記OFF状態のときに発生する前記スクープキャパシタの静電容量の相対的減少に応じて、前記Touch Offの値を動的に調整するしきい値カウント判別手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の静電容量感知システム。
  13. 前記Touch Valから値(Touch Avg)を導く手段を備え、前記ON状態のときに前記比較手段で前記Touch AvgとTouch Offとを比較することを特徴とする請求項12に記載の静電容量感知システム。
  14. 前記Touch AvgがOFF状態からON状態へ遷移した後、最初に前記Touch Valに設定され、該Touch Valが所定の間隔の間に前記Touch Avgを超えると該Touch Avgの値がインクリメントされることを特徴とする請求項13に記載の静電容量感知システム。
  15. 前記スクープキャパシタの静電容量の前記減少が、前記OFF状態のときに前記Touch Valの増加の発生から判別されることを特徴とする請求項12に記載の静電容量感知システム。
  16. 前記スクープキャパシタの静電容量の前記減少が、所定の間隔の間に前記Touch Valが前記Touch Offよりも高いままであることから判別されることを特徴とする請求項15に記載の静電容量感知システム。
  17. 前記Touch Valから値(Touch Avg)を導く手段を備え、前記ON状態のときに前記比較手段で前記Touch Avgと前記Touch Offとを比較すること特徴とする請求項5に記載の静電容量感知システム。
  18. 前記Touch Valが所定の量だけ前記Touch Offよりも小さくなったときに前記信号発生手段が前記OFF状態から前記ON状態に遷移することを特徴とする請求項5に記載の静電容量感知システム。
  19. 所定の間隔の間に、前記Touch Valが前記Touch Offよりも低いままであると、前記システムが前記Touch Offをデクリメントすることを特徴とする請求項5に記載の静電容量感知システム。
  20. 前記入力しきい値スイッチが、CMOSトランジスタを備えていることを特徴とする請求項1に記載の静電容量感知システム。
  21. 前記スクープキャパシタの前記第1の導体を前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち第1の導体とともに第1の端子に普通に接続し、前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち第2の導体を第2の端子に接続し、前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち前記第1の導体をさらに第3の端子に接続し、
    前記スイッチング手段は循環的に、(a)前記第1、第2、および第3の端子をグラウンドにクランプして前記バケットキャパシタを放電し、(b)前記第1の端子をハイインピーダンスに設定し、前記第3の端子を駆動して前記バケットキャパシタの前記基準レベル電荷を設定し、(c)前記第2および第3の端子をハイインピーダンス入力に設定して前記第1の端子を駆動し、前記バケットキャパシタを充電することなく前記スクープキャパシタを充電し、(d)前記第1の端子をハイインピーダンス入力に設定し、前記第2の端子を駆動して、前記スクープキャパシタから前記バケットキャパシタに電荷を移動し、
    前記入力しきい値スイッチは前記第1の端子と前記第2の端子のうちの1つに接続し、前記1つの端子が前記ハイインピーダンス入力に設定されているときに電圧を受け取り、
    前記検出手段が、前記スイッチング手段のサイクル動作に関して、前記入力しきい値スイッチの状態をサンプリングすることを特徴とする請求項2に記載の静電容量感知システム。
  22. 前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち前記第1の導体を、インピーダンス素子を通じて前記第3の端子に接続することを特徴とする請求項21に記載の静電容量感知システム。
  23. 前記インピーダンス素子が、抵抗器を含むことを特徴とする請求項22に記載の静電容量感知システム。
  24. 前記スクープキャパシタの前記第1の導体を前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち第1の導体とともに第1の端子に普通に接続し、前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち第2の導体を第2の端子に接続し、前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち前記第1の導体をさらに第3の端子に接続し、
    前記スイッチング手段は循環的に、(a)前記第1の端子を高にし、第2の端子を低にし、第3の端子をハイインピーダンスに設定して、前記バケットキャパシタを充電し、(b)前記第1の端子をハイインピーダンスに設定し、前記第3の端子を低にして前記バケットキャパシタの電荷を前記基準電荷レベルに下げ、(c)前記第2および第3の端子をハイインピーダンス入力に設定して前記第1の端子を低にし、前記バケットキャパシタを放電することなく前記スクープキャパシタを放電し、(d)前記第1の端子をハイインピーダンス入力に設定し、前記第2の端子を駆動して、前記バケットキャパシタから前記スクープキャパシタに電荷を移動し、
    前記入力しきい値スイッチは前記第1の端子と前記第2の端子のうちの1つに接続し、前記1つの端子が前記ハイインピーダンス入力に設定されているときに電圧を受け取り、
    前記検出手段が、前記スイッチング手段のサイクル動作に関して、前記入力しきい値スイッチの状態をサンプリングすることを特徴とする請求項3に記載の静電容量感知システム。
  25. 前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち前記第1の導体を、インピーダンス素子を通じて前記第3の端子に接続することを特徴とする請求項24に記載の静電容量感知システム。
  26. 前記インピーダンス素子が、抵抗器を含むことを特徴とする請求項25に記載の静電容量感知システム。
  27. 前記スクープキャパシタの前記第1の導体を前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち第1の導体とともに第1の端子に普通に接続し、前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち第2の導体を第2の端子に接続し、前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち前記第1の導体をさらに第3の端子に接続し、
    前記スイッチング手段は循環的に、(a)前記第1、第2、および第3の端子を低にして前記バケットキャパシタとスクープキャパシタを放電し、(b)前記第2の端子をハイインピーダンスに設定し、前記第3の端子を高にして前記バケットキャパシタの前記基準レベル電荷を設定し、(c)前記第1の端子をハイインピーダンス入力に設定して前記第2の端子を高にし、前記バケットキャパシタおよびスクープキャパシタを直列に配置し、(d)前記第2の端子をハイインピーダンス入力に設定し、前記第1の端子を低にして、前記バケットキャパシタを放電することなく前記スクープキャパシタを放電し、
    前記入力しきい値スイッチは前記第1の端子と前記第2の端子のうちの1つに接続し、前記1つの端子が前記ハイインピーダンス入力に設定されているときに電圧を受け取り、
    前記検出手段が、前記スイッチング手段のサイクル動作に関して、前記入力しきい値スイッチの状態をサンプリングすることを特徴とする請求項4に記載の静電容量感知システム。
  28. 前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち前記第1の導体を、インピーダンス素子を通じて前記第3の端子に接続することを特徴とする請求項27に記載の静電容量感知システム。
  29. 前記インピーダンス素子が、抵抗器を含むことを特徴とする請求項28に記載の静電容量感知システム。
  30. 前記入力しきい値スイッチ、前記スイッチング手段、前記検出手段、前記判別手段、および前記信号発生手段を、3本のピンを備える制御用集積回路(IC)内に実現し、前記スクープキャパシタの前記第1の導体を、前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうちの第1の導体とともに、前記ピンのペアのうち第1のピンに普通に接続し、前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうちの第2の導体を前記3本のピンのうちの第2のピンに接続し、前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうちの第2の導体をさらに前記ピンのうちの第3のピンに接続することを特徴とする請求項1に記載の静電容量感知システム。
  31. 前記スイッチング手段は循環的に、(a)前記第1、第2、および第3のピンをグラウンドにクランプして前記バケットキャパシタを放電し、(b)前記第1の端子をハイインピーダンスに設定し、前記第3の端子を駆動して前記バケットキャパシタの電荷を反復可能な非ゼロ基準レベルに設定し、(c)前記第2および第3のピンをハイインピーダンス入力に設定して前記第1のピンを駆動し、前記バケットキャパシタを充電することなく前記スクープキャパシタを充電し、(d)前記第1のピンをハイインピーダンス入力に設定し、前記第2のピンを駆動して、スクープキャパシタの電荷をバケットキャパシタに移動し、
    前記入力しきい値スイッチは前記第1のピンと前記第2のピンのうちの1つに接続し、前記1つのピンが前記ハイインピーダンス入力に設定されているときに電圧を受け取り、
    前記検出手段が、前記スイッチング手段のサイクル動作に関して、前記入力しきい値スイッチの状態をサンプリングすることを特徴とする請求項30に記載の静電容量感知システム。
  32. 前記スイッチング手段は循環的に、(a)前記第1のピンを高にし、第2のピンを低にし、第3の端子をハイインピーダンスに設定して、前記バケットキャパシタを充電し、(b)前記第1のピンをハイインピーダンスに設定し、前記第3のピンを低にして、前記バケットキャパシタの電荷を前記基準電荷レベルに下げ、(c)前記第2および第3のピンをハイインピーダンス入力に設定して、前記第1のピンを低にし、前記バケットキャパシタを放電することなく前記スクープキャパシタを放電し、(d)前記第1のピンをハイインピーダンス入力に設定し、前記第2の端子を駆動して、前記バケットキャパシタから前記スクープキャパシタに電荷を移動し、
    前記入力しきい値スイッチは前記第1のピンと前記第2のピンのうちの1つに接続し、前記1つのピンが前記ハイインピーダンス入力に設定されているときに電圧を受け取り、
    前記検出手段が、前記スイッチング手段のサイクル動作に関して、前記入力しきい値スイッチの状態をサンプリングすることを特徴とする請求項30に記載の静電容量感知システム。
  33. 前記スイッチング手段は循環的に、(a)前記第1、第2、および第3のピンを低にして前記バケットキャパシタとスクープキャパシタを放電し、(b)前記第2のピンをハイインピーダンスに設定し、前記第3のピンを高にして前記バケットキャパシタの電荷を反復可能な非ゼロ基準レベルに設定し、(c)前記第1のピンをハイインピーダンス入力に設定して前記第2のピンを高にし、前記バケットキャパシタおよびスクープキャパシタを直列に配置し、(d)前記第2のピンをハイインピーダンス入力に設定し、前記第1のピンを低にして、前記バケットキャパシタを放電することなく前記スクープキャパシタを放電し、
    前記入力しきい値スイッチは前記第1のピンと前記第2のピンのうちの1つに接続し、前記1つのピンが前記ハイインピーダンス入力に設定されているときに電圧を受け取り、
    前記検出手段が、前記スイッチング手段のサイクル動作に関して、前記入力しきい値スイッチの状態をサンプリングすることを特徴とする請求項30に記載の静電容量感知システム。
  34. 他の物体との接触、または近接する物体または身体の一部の存在を感知する静電容量感知方法であって、
    接地に対して静電結合し、静電容量が前記物体または身体の一部との近さに応じて変化するスクープキャパシタを形成する第1の導体と、前記スクープキャパシタの最大容量よりも大きな容量を持つバケットキャパシタを形成する第2の導体及び第3の導体のペアと、入力しきい値スイッチを提供するステップと、
    前記スクープキャパシタ及び前記バケットキャパシタのうち少なくとも1つを電圧源に接続して前記少なくとも1つのキャパシタを充電し、前記バケットキャパシタの電荷を反復可能非ゼロ基準レベルに設定し、前記スクープキャパシタの相対的サイズに関して前記バケットキャパシタの前記電荷を前記基準レベルから変化させ、前記バケットキャパシタの電圧を前記入力しきい値スイッチに印加することを選択的に行うためスイッチングを実行するステップと、
    前記入力しきい値スイッチの入力状態を検出するステップと、
    該入力しきい値スイッチの遷移が検出されたことに対応する前記バケットキャパシタの電荷の前記変化のサイクル数に関する値(Touch Val)を判別するステップと、
    前記Touch Valに基づいて、前記物体または身体の一部が前記他の物体と接触または近接するON状態と、前記物体または身体の一部が前記他の物体と接触または近接していないOFF状態を示す信号を発生するステップと
    を有することを特徴とする静電容量感知方法。
  35. 前記少なくとも1つのキャパシタが前記スクープキャパシタを含み、前記バケットキャパシタの電荷の前記変化に前記スクープキャパシタから前記バケットキャパシタへ電荷を移動することを特徴とする請求項34に記載の静電容量感知方法。
  36. 前記少なくとも1つのキャパシタが前記バケットキャパシタを含み、前記バケットキャパシタの電荷の前記変化に前記バケットキャパシタから前記スクープキャパシタへ電荷を移動することを特徴とする請求項34に記載の静電容量感知方法。
  37. 前記少なくとも1つのキャパシタが直列に接続されている前記スクープキャパシタと前記バケットキャパシタを含み、前記バケットキャパシタの電荷の前記変化に、前記スクープキャパシタにより安定化される前記電圧源で前記バケットキャパシタを充電することを特徴とする請求項34に記載の静電容量感知方法。
  38. 前記Touch Val、または該Touch Valから導かれた数値と所定のしきい値(Touch Off)、または該Touch Offから導かれた数値とを比較することを含み、前記信号発生手段が前記比較手段の出力に基づいて信号を示す前記ONおよびOFF状態を発生することを特徴とする請求項34に記載の静電容量感知方法。
  39. 制御サイクルnに対する前記Touch Valが移動平均値であることを特徴とする請求項34に記載の静電容量感知方法。
  40. 前記OFF状態のときに発生する前記スクープキャパシタの前記静電容量の相対的減少に応じて前記Touch Offの値を動的に調整することを特徴とする請求項38に記載の静電容量感知方法。
  41. 前記Touch Valから値(Touch Avg)を導くことを含み、前記ON状態のときに前記Touch Avgと前記Touch Offとを比較すること特徴とする請求項40に記載の静電容量感知方法。
  42. 前記Touch AvgがOFF状態からON状態へ遷移した後、最初に前記Touch Valに設定され、該Touch Valが所定の間隔の間に前記Touch Avgを超えると前記Touch Avgの値がインクリメントされることを特徴とする請求項41に記載の静電容量感知方法。
  43. 前記スクープキャパシタの静電容量の前記減少が、前記OFF状態のときに前記Touch Valの増加の発生から判別されることを特徴とする請求項42に記載の静電容量感知方法。
  44. 前記スクープキャパシタの静電容量の前記減少が、所定の間隔の間に前記Touch Valが前記Touch Offよりも高いままであることから判別されることを特徴とする請求項43に記載の静電容量感知方法。
  45. 前記Touch Valから値(Touch Avg)を導くことを含み、前記ON状態のときに前記Touch Avgと前記Touch Offとを比較すること特徴とする請求項38に記載の静電容量感知方法。
  46. 前記信号発生において、前記Touch Valが所定の量だけ前記Touch Offよりも小さくなったときに前記OFF状態から前記ON状態に遷移することを特徴とする請求項38に記載の静電容量感知方法。
  47. 所定の間隔の間に前記Touch Valが前記Touch Offよりも低いままであると該Touch Offがデクリメントされることを特徴とする請求項38に記載の静電容量感知方法。
  48. 前記スクープキャパシタの前記第1の導体を前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち第1の導体とともに、第1の端子に普通に接続し、前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち第2の導体を第2の端子に接続し、前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち前記第1の導体をさらに第3の端子に接続し、
    前記スイッチングは循環的に、(a)前記第1、第2、および第3の端子をグラウンドにクランプして前記バケットキャパシタを放電し、(b)前記第1の端子をハイインピーダンスに設定し、前記第3の端子を駆動して前記バケットキャパシタの前記電荷を前記基準レベルに設定し、(c)前記第2および第3の端子をハイインピーダンス入力に設定して前記第1の端子を駆動し、前記バケットキャパシタを充電することなく前記スクープキャパシタを充電し、前記入力しきい値スイッチを前記第1の端子および前記第2の端子のうちの1つに接続して前記1つの端子が前記ハイインピーダンス入力に設定されているときにそこから電圧を受け取るようにし、(d)前記第1の端子をハイインピーダンス入力に設定し、前記第2の端子を駆動して、前記スクープキャパシタから前記バケットキャパシタに電荷を移動し、
    前記検出が、ステップ(a)〜(d)までのサイクル動作に関して前記入力しきい値スイッチの状態をサンプリングすることを含むことを特徴とする請求項35に記載の静電容量感知方法。
  49. 前記スクープキャパシタの前記第1の導体を前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち第1の導体とともに、第1の端子に普通に接続し、前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち第2の導体を第2の端子に接続し、前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち前記第1の導体をさらに第3の端子に接続し、
    前記スイッチングは循環的に、(a)前記第1の端子を高にし、第2の端子を低にし、第3の端子をハイインピーダンスに設定して、前記バケットキャパシタを充電し、(b)前記第1の端子をハイインピーダンスに設定し、前記第3の端子を低にして前記バケットキャパシタの電荷を前記基準レベルに下げ、(c)前記第2および第3の端子をハイインピーダンス入力に設定して前記第1の端子を低にし、前記バケットキャパシタを放電することなく前記スクープキャパシタを放電し、(d)前記第1の端子をハイインピーダンス入力に設定し、前記第2の端子を駆動して、前記バケットキャパシタから前記スクープキャパシタに電荷を移動し、前記入力しきい値スイッチを前記第1の端子と前記第2の端子のうちの1つに接続して、前記1つの端子が前記ハイインピーダンス入力に設定されたときにそこから電圧を受け取るようにし、
    前記検出が、ステップ(a)〜(d)までのサイクル動作に関して前記入力しきい値スイッチの状態をサンプリングすることを含むことを特徴とする請求項36に記載の静電容量感知方法。
  50. 前記スクープキャパシタの前記第1の導体を前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち第1の導体とともに、第1の端子に普通に接続し、前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち第2の導体を第2の端子に接続し、前記バケットキャパシタの導体の前記ペアのうち前記第1の導体をさらに第3の端子に接続し、
    前記スイッチングは循環的に、(a)前記第1、第2、および第3の端子を低にして前記バケットキャパシタとスクープキャパシタを放電し、(b)前記第2の端子をハイインピーダンスに設定し、前記第3の端子を高にして前記バケットキャパシタの前記基準レベル電荷を設定し、(c)前記第1の端子をハイインピーダンス入力に設定して前記第2の端子を高にし、前記バケットキャパシタおよびスクープキャパシタを直列に配置し、(d)前記第2の端子をハイインピーダンス入力に設定し、前記第1の端子を低にして、前記バケットキャパシタを放電することなく前記スクープキャパシタを放電し、前記入力しきい値スイッチを前記第1の端子と前記第2の端子のうちの1つに接続して、前記1つの端子が前記ハイインピーダンス入力に設定されたときにそこから電圧を受け取るようにし、前記検出が、ステップ(a)〜(d)までのサイクル動作に関して前記入力しきい値スイッチの状態をサンプリングすることを含むことを特徴とする請求項37に記載の静電容量感知方法。
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