JP2004061364A - 圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】高性能かつ小型の圧力センサを提供すること。
【解決手段】感圧素子20を配置した受圧面32を有するコネクタハウジング30と,シールダイヤフラム43を有するセンサハウジング40よりなる圧力センサ1である。センサハウジング40に挿入したコネクタハウジング30とシールダイヤフラム43との間には圧力室42が形成される。コネクタハウジング30は,センサハウジング40に挿入される挿入部35を有している。センサハウジング40は,挿入部35を覆う略円筒形状のインナー部401と,該インナー部401を覆うアウター部402とよりなる。そして,アウター部402には,コネクタハウジング30における受圧面32に対面すると共に,受圧面32よりも大径であるシールダイヤフラム43を配設してある。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【従来技術】
圧力センサは,シリコン基板上に形成した歪ゲージと,シリコン基板を精密にエッチングして形成した圧力検知用のダイヤフラムとを有する感圧素子を利用したセンサである。そして,この圧力センサは,上記歪ゲージにより,圧力によるダイヤフラムのひずみ量を計測することにより圧力を測定する。
【0002】
感圧素子を配置する受圧面を有するコネクタハウジングと,シールダイヤフラムを有するセンサハウジングとからなる圧力センサにおいて,上記の感圧素子は,センサハウジングに挿入したコネクタハウジングと,上記シールダイヤフラムとの間に形成された圧力室に収容されるよう構成されている。
【0003】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の圧力センサにあっては,次のような問題がある。
即ち,上記シールダイヤフラムは,通常,上記受圧面に対面する位置に設けられる。そのため,上記シールダイヤフラムの有効面積は,上記受圧面の面積に制限される。該受圧面の面積よりもシールダイヤフラムの有効面積を大きく確保することは,その構造上困難である。
上記シールダイヤフラムの有効面積が小さくなると,必然的にシールダイヤフラムのストロークが制限されてくる。ストロークが短いシールダイヤフラムにより目標とする圧力計測範囲をカバーするためには,シールダイヤフラムを高弾性として単位圧力当たりのストローク量を小さくする必要がある。
しかし,高弾性のダイヤフラムを適用した圧力センサにあっては,圧力計測における分解能が低下し,一方,分解能を向上しようとすると圧力計測が可能な範囲も抑制されてしまうという問題がある。
【0004】
一方,上記シールダイヤフラムの有効面積を十分に確保するため上記受圧面の面積を大きくした場合,圧力が作用したときに上記コネクタハウジングを上記センサハウジングから引き抜く方向に作用する力が,受圧面の面積に比例して大きくなる。
すなわち,この場合には,上記圧力センサにおける上記圧力室に要求される耐圧強度が高くなる。上記圧力センサを構成する上記センサハウジングと上記コネクタハウジングとの組み付け構造の工夫や,組み付け強度の確保等により耐圧強度を高くする必要がある。圧力センサを構成するセンサハウジングやコネクタハウジング等,部品の複雑化や高コスト化を招来し,上記圧力センサ全体における小型化,製品コストの低減を図る上での障壁となる。
【0005】
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,圧力計測性能に優れており,かつ,小型,低コスト化を実現した圧力センサを提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】
本発明は,感圧素子を配置した受圧面を有するコネクタハウジングと,シールダイヤフラムを有するセンサハウジングと,該センサハウジングに挿入した上記コネクタハウジングと上記シールダイヤフラムとの間に形成される圧力室とを有し,該圧力室に上記感圧素子を収容してある圧力センサにおいて,
上記コネクタハウジングは,上記センサハウジングに挿入される挿入部を有しており,
上記センサハウジングは,上記挿入部を覆う略円筒形状のインナー部と,該インナー部を覆うアウター部とよりなり,
上記アウター部には,上記コネクタハウジングにおける上記受圧面に対面すると共に,上記受圧面よりも大径である上記シールダイヤフラムを配設してなることを特徴とする圧力センサにある(請求項1)。
【0007】
本発明の上記圧力センサは,上記インナー部と上記アウター部とよりなる2重構造の上記センサハウジングを有している。
そして,上記インナー部に,上記コネクタハウジングにおける上記挿入部を収容し,一方,上記シールダイヤフラムは,上記インナー部を収容しうる内径を有するアウター部の内部に接合される。
そのため,シールダイヤフラムの有効面積は,上記インナー部の外径の設定により任意に設定することができ,一方,上記受圧面の面積は,インナー部の内径により決定することができる。すなわち,シールダイヤフラムの有効面積が,上記受圧面の面積に制限されることがない。
【0008】
したがって,本発明の圧力センサによれば,上記受圧面の面積を小さく維持したまま,上記シールダイヤフラムの有効面積を拡大することができる。シールダイヤフラムの有効面積を十分確保することによれば,圧力計測における分解能を向上できると共に,圧力計測範囲を拡大することができる。すなわち,圧力計測における分解能と,広い圧力計測範囲を両立した圧力計測性能に優れた圧力センサを実現できる。
そして,上記受圧面の面積を小さく維持できることによれば,受圧面の面積の拡大による種々の問題,例えば,耐圧性を高めるための組み付け構造の複雑化や大型化や,それに伴うコスト上昇等を誘発することがない。
【0009】
このように,本発明によれば,圧力計測性能に優れており,かつ,小型,低コスト化を実現した圧力センサを提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明においては,上記インナー部と上記アウター部とは,溶接接合されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には,上記インナー部と上記アウター部とを強固に接合することで,両者の間のシール性を長期間に渡って十分に確保できる。上記センサハウジングを,上記インナー部と上記アウター部とによる2重構造を採用したことによるシール性への影響,すなわち,両者の隙間からの漏れ等の問題が生じるおそれがない。
【0011】
また,上記アウター部に対して,上記インナー部が圧入してあることが好ましい(請求項3)。
この場合には,上記アウター部と上記インナー部とを,強固に嵌合させることができる。両者間には,高いシール性と,強固な接合性という2つの機能が必要となる。上記インナー部の圧入によれば,上記2つの機能のうち,接合性を十分に確保できる。
【0012】
また,上記インナー部内に収容された上記コネクタハウジングの上記挿入部は,上記インナー部に設けられたカシメ部によりカシメ固定されていることが好ましい(請求項4)。
この場合には,センサハウジングにおけるインナー部とコネクタハウジングとを,両者の挿入軸線に略平行な方向に嵌合させたのち,その挿入軸線方向にかしめ荷重を加えることによって上記インナー部の上記カシメ部をかしめ変形させ,両者を強固に組み付けることができる。
上記のごとく,上記インナー部と上記コネクタハウジングとを組み付けた上記力センサにあっては,高い耐圧性を得ることができる。
【0013】
また,上記圧力室には,上記コネクタハウジングと上記センサハウジングとの間において,その挿入軸線方向における両者間の荷重を伝達するスペーサが配置してあることが好ましい(請求項5)。
この場合には,組み付け時に,上記コネクタハウジングと上記センサハウジングとの間に作用する荷重を,上記センサハウジングにおける上記受圧面の一部に負担させることができる。上記コネクタハウジングにおける上記挿入部の外周に,別途,荷重を受けるための荷重面を配置する必要がない。
そのため,上記コネクタハウジングを小径化でき,該コネクタハウジングの上記挿入部を収容するセンサハウジングの大径化を抑制できる。
【0014】
また,上記コネクタハウジングと上記センサハウジングとは,両者の挿入軸線に略平行な方向に嵌合させたのち,上記スペーサを介在して,組み付け時に発生する挿入軸線方向の荷重を伝達し,ハウジングセンサの荷重面で負担させることができる。そのため,上記コネクタハウジングの荷重面と上記センサハウジングの荷重面とを直接当接させる必要がない。
【0015】
上記スペーサを介在させることにより,上記コネクタハウジング及び上記センサハウジングの各荷重面を,上記挿入軸線に略平行な同軸上の位置に配置する必要がなくなる。
そのため,上記コネクタハウジング及び上記センサハウジングにおける各荷重面の配置の自由度が高い。それ故,上記コネクタハウジング及び上記センサハウジングの小径化を実現することができる。
したがって,上記のごとく小径化された上記コネクタハウジングと上記センサハウジングとを組み合わせることにより,小型の上記圧力センサを実現できる。
【0016】
また,スペーサにより,上記圧力室の空間の一部を占有して,上記圧力室に充填する上記圧力伝達媒体の充填量を低減される。上記圧力伝達媒体が圧力を受けたときや,その温度が変動したときに生じる体積変化が抑制され,圧力計測精度や応答性等の性能が向上する。
【0017】
【実施例】
(実施例1)
本発明の実施例にかかる圧力センサ1について,図1〜図4を用いて説明する。
本例の圧力センサ1は,感圧素子20を配置した受圧面32を有するコネクタハウジング30と,シールダイヤフラム43を有するセンサハウジング40とを有している。該センサハウジング40に挿入したコネクタハウジング30とシールダイヤフラム43との間には,圧力室42が形成されている。
コネクタハウジング30は,センサハウジング40に挿入される挿入部35を有している。
センサハウジング40は,挿入部35を覆う略円筒形状のインナー部401と,該インナー部401を覆うアウター部402とよりなる。
そして,アウター部402には,コネクタハウジング30における受圧面32に対面すると共に,受圧面32よりも大径であるシールダイヤフラム43を配設してある。
以下にこの内容について詳しく説明する。
【0018】
本例の圧力センサ1は,図1に示すごとく,シールダイヤフラム43を有するセンサハウジング40に,ターミナルピン10と感圧素子20とを有するコネクタハウジング30を挿入して組み立ててある。すなわち,本例の圧力センサ1は,圧力計測対象である流体とは隔離された圧力室42を有するものである。
【0019】
この圧力センサ1は,シールダイヤフラム43に作用する上記流体の圧力を,圧力室42に封入した圧力伝達媒体を介して,感圧素子20により検知するよう構成されている。
感圧素子20は,シリコン基板上のシリコン層を加工して歪ゲージを形成するとともに,シリコン基板を精密にエッチングしてセンサダイヤフラムを形成したものである。
【0020】
センサハウジング40は,図2に示すごとく,ステンレススチールよりなるインナー部401とアウター部402との2重構造をなしている。このインナー部401は,略円筒形状を呈しており,コネクタハウジング30の挿入部35を挿入する凹部45と,上記ツバ部351を挿入する大径部451と,該大径部451にツバ部351を挿入した状態で該ツバ部351と係合するカシメ部41とを有している。
【0021】
センサハウジング40におけるアウター部402は,図2に示すごとく,インナー部401におけるカシメ部41を除く部分を収容するアウター凹部452を有している。このアウター凹部452の底面には,図1に示すごとく,シールダイヤフラム43を配設してある。
このシールダイヤフラム43は,図2に示すごとく,その外周部に積層されたシールリング431の表面からレーザ溶接して,センサハウジング40まで達する溶接部435を設けることにより,センサハウジング40に対して強固に固定されている。
【0022】
さらに,センサハウジング40におけるアウター部402は,図1に示すごとく,軸方向におけるアウター凹部452と反対側には,外部流体を密閉する配管パイプ等に対して圧力センサ1を取り付けるための,略円筒形状の取付け部445を有している。
取付け部445は,シールダイヤフラム43側に外部流体を導入する圧力導入孔441を有していると共に,その外周面にはネジ部442を有している。
【0023】
アウター部402とインナー部401とを含むセンサハウジング40は,図2に示すごとく,アウター凹部402の底面に接合したシールリング431に当接するよう後述するスペーサ60を有している。さらに,インナー部401は,その挿入先端面がスペーサ60に当接して位置決めされた状態で,アウター凹部452に収容されている。インナー部401とアウター部402とは,挿入逆方向の端面における溶接接合部455(図2)により相互に溶接接合されている。
【0024】
スペーサ60は,図2,図3に示すごとく,アウター凹部402内に挿入できるよう構成された,PPSやPBT等の合成樹脂よりなる略円板状の部材であって,その中央付近には,圧力室42内へ圧力伝達媒体を流通させるための貫通穴である媒体通路61を有している。
【0025】
また,図3に示すごとく,スペーサ60は,シールリング431の表面のセンサ側荷重面438に当接する第1当接部621をシールダイヤフラム43側の表面601に有し,後述するコネクタ側荷重面38(図4参照)と当接する第2当接部622を裏面602に有する。そして,図2に示すごとく,これらの第1当接部621と第2当接部622とは,軸方向においてずれた位置にある。
また,裏面602の中央部には,ボンディングワイヤ34との干渉を防止するための窪み部63を設けてある。
【0026】
コネクタハウジング30は,図2に示すごとく,PPS樹脂により後述するごとくターミナルピン10をインサートして一体成形されていると共に,センサハウジング40に挿入する挿入部35と,該挿入部35よりも大径のツバ部351とを有している。さらに,コネクタハウジング30における挿入部35とは反対側の端部には,外部機器のコネクタ(図示略)を電気的に接続するための中空構造のソケット部300を有している。
【0027】
コネクタハウジング30におけるソケット部300は,図1に示すごとく,外部機器の外部コネクタを挿入することができるよう筒状に構成されていると共に,該ソケット部300の内部には,それぞれのターミナルピン10における一方の端部を突出させてある。そして,それぞれのターミナルピン10は,ソケット部300に挿入された上記外部コネクタの各電極と電気的に接触するよう構成されている。
【0028】
コネクタハウジング30の挿入方向の端面である受圧面32には,図4に示すごとく,各ターミナルピン10の他方の端部を露出させてあると共に,感圧素子20を配置してある。
上記のターミナルピン10としては,電源用,グランド用及び信号出力用の3本があり,これらのターミナルピン10は,すべてソケット部300から受圧面32へとコネクタハウジング30を貫通するように,インサート成形によってコネクタハウジング30内に一体的に配置されている。
【0029】
また,各ターミナルピン10は,図4に示すごとく,感圧素子20に対して,ボンディングワイヤ34により相互に電気的に接続されていると共に,シリコーン系シール材からなるシール層12によりシールされ,圧力室42のシール性を高く維持できるよう構成されている。
【0030】
上記挿入部35は,その外周面に,図2に示すごとく,圧力室42を密閉するためのOリング50及びバックアップリング51を配設できるようリング溝350を設けてある。
挿入部35の端面である受圧面32には,図4に示すごとく,ターミナルピン10及び感圧素子20が配置されている。また,受圧面32のうち,点線401の外周部352をコネクタ側荷重面38とし,該コネクタ側荷重面38によりスペーサ60と当接するよう構成してある。
【0031】
そして,本例の圧力センサ1は,図2に示すごとく,センサハウジング40におけるインナー部401の凹部45内に,コネクタハウジング30の挿入部35を挿入し,カシメ部41を内径方向に変形させコネクタハウジング30のツバ部351に係合させて組み付け固定される。
【0032】
また,コネクタハウジング30の受圧面32とセンサハウジング40のシールダイヤフラム43とが対峙して形成された空間よりなる圧力室42は,図2に示すごとく,挿入部35の外周に配されたOリング50によりシールされ,また,圧力室42には圧力伝達媒体としてシリコンオイルが封入される。
【0033】
センサハウジング40には,図2に示すごとく,上記のごとくスペーサ60を挿入配置してある。このスペーサ60の表面601の第1当接部621(図3)にはセンサハウジングにおけるシールリング431表面のセンサ側荷重面438が当接し,一方,裏面602の第2当接部622(図3)には,コネクタハウジング30における受圧面32の外周部のコネクタ側荷重面38(図2参照)が当接している。そして,スペーサ60は,コネクタハウジング30とセンサハウジング40との間に作用する上記挿入軸線に略平行な荷重を,両者の間に相互に伝達する。
【0034】
上記構成の圧力センサ1を用いて被測定流体の圧力を計測するに当たっては,被測定流体の圧力を,圧力導入孔441を経由してシールダイヤフラム43に作用させ,さらに,圧力室42に充填されたシリコンオイルを介して感圧素子20のセンサダイヤフラムに作用させることにより行うことができる。
【0035】
以上のごとく,本例の圧力センサ1は,インナー部401とアウター部402とよりなる2重構造のセンサハウジング40を有している。インナー部401は,コネクタハウジング30における挿入部35を収容するように構成されている。また,インナー部401自体は,アウター部402に収容されるよう構成されている。
【0036】
シールダイヤフラム43は,アウター部402におけるアウター凹部452の底面に接合されている。このシールダイヤフラム43の有効面積は,挿入部35の挿入先端面である受圧面32の面積に制限されず,十分に確保できている。
シールダイヤフラム43の有効面積は,受圧面32よりも大径のインナー部401外径に依存している。したがって,インナー部401の内径を維持しておけば,受圧面の面積を大きくすることなく,シールダイヤフラムの有効面積を十分確保できる。
【0037】
また,圧力室42にスペーサ60を有している。コネクタハウジング30とセンサハウジング40とは,両者の挿入軸線に略平行な方向に嵌合させたのち,スペーサ60を介在して,その挿入軸線方向にかしめ荷重を加えることによってセンサハウジング40のカシメ部41をかしめ変形させ両者を強固に組み付けてある。本例の圧力センサ1は,コネクタハウジング30における挿入部35の外周に荷重面を配置する必要がなく小径である。
【0038】
また,スペーサ60は,圧力室42のボリュームのうち一定部分を占有して圧力室42における圧力伝達媒体の充填量を低減することができるという効果を有している。そのため,このスペーサ60を適用した圧力センサ1においては,急激な圧力変化や温度変化に対する圧力伝達媒体の体積変化が微小である。したがって,本例の圧力センサ1は,圧力計測精度及びその応答性に優れたものとなる。
なお,スペーサ60としては,本例に示した材質のほか,ポリアミド樹脂,セラミック,鉄系金属,Cu合金系金属等より作製することもできる。
【0039】
(実施例2)
本例は,実施例1における圧力センサを基にして,スペーサ80の組み込み位置及び形状を変更して構成した例である。
実施例1の圧力センサにおけるスペーサ60は,センサハウジング40におけるアウター部402とインナー部401との間に,予め,組み込まれている。これに対して,本例のスペーサ80は,図6に示すごとく,センサハウジング40とコネクタハウジング30との間に別途配置される。また,スペーサ80の配置変更に伴って,センサハウジング40におけるインナー部401を変更してある。
以下にこの内容について,図5〜7を用いて説明する。
【0040】
センサハウジング40におけるインナー部401は,図5に示すごとく,その挿入方向の先端部付近に,凹部45の内径より小さい内径の段部404を有している。また,インナー部401における,アウター凹部452に収容される部分の長さは,アウター凹部452の深さと略一致している。したがって,インナー部401における挿入方向の先端面は,アウター凹部452の底面のシールリング431に当接している。
【0041】
スペーサ80は,図6,図7に示すごとく,インナー部401の凹部45内に挿入できるよう構成された,PPSやPBT等の合成樹脂よりなる略円板状の部材であって,その中央付近には,圧力室42内へ圧力伝達媒体を流通させるための貫通穴である媒体通路61を有している。
【0042】
また,図8に示すごとく,スペーサ80は,インナー部401における段部404の表面のセンサ側荷重面438に当接する第1当接部821をシールダイヤフラム43側の表面801に有し,コネクタ側荷重面38(図4参照)と当接する第2当接部822を裏面802に有する。そして,図2に示すごとく,これらの第1当接部821と第2当接部822とは,軸方向においてその位置が一致していない。
また,裏面802の中央部には,ボンディングワイヤ34との干渉を防止するための窪み部83を設けてある。
その他の構成及び作用効果については,実施例1と同様である。
【0043】
(実施例3)
本例は,実施例2の上記圧力センサにおいて,上記センサハウジングと上記コネクタハウジングとの間に生じる,その挿入軸線方向の荷重受け構造を変更した例である。
本例の圧力センサ1は,図8に示すごとく,実施例2におけるスペーサ80を廃するのに代わり,コネクタハウジング30における挿入部35の外周面に,上記挿入方向に沿って徐々に縮径するよう設けられたコネクタテーパ面352が配設してある。また,センサハウジング40を構成するインナー部401における凹部45の内周面には,上記挿入方向に沿って徐々に縮径するよう設けられたセンサテーパ面452が配設されている。
そして,コネクタハウジング30とセンサハウジング40とは,コネクタテーパ面352とセンサテーパ面452とを密着させ,相互に,上記挿入軸線方向の荷重を作用させた状態で組み付けてある。
【0044】
コネクタハウジング30における挿入部35は,図8に示すごとく,上記挿入方向に略平行な軸を中心とした略円柱形状の挿入基部353と,該挿入基部353よりも小径である略円柱形状の挿入先端部351とを有している。そして,該挿入先端部351と挿入基部353との間には,コネクタテーパ面352を配設してある。
【0045】
さらに,この挿入先端部351は,図8に示すごとく,その外周面に,圧力室42を密閉するためのOリング50及びバックアップリング51を配設できるよう構成されており,挿入先端部351の外周面には,Oリング50及びバックアップリング51を配設するためのリング溝350を設けてある。
【0046】
センサハウジング40を構成するインナー部401は,図8に示すごとく,コネクタハウジング30の挿入部35を挿入する凹部45と,該凹部45に挿入部35を挿入した状態で挿入部35と係合するカシメ部41とを有している。
インナー部401における凹部45は,図8に示すごとく,上記挿入先端部351を挿入する略円柱形状の内周面を形成する第1凹部451と,上記挿入基部353を挿入する略円柱形状の第2凹部453とを有している。そして,該第2凹部453と上記第1凹部451との間に,センサテーパ面452が配設されている。
センサテーパ面452は,コネクタハウジング30の挿入先端部351に配設されたOリング50を第1凹部451に滑らかに挿入できるよう上記挿入方向とのなす角R(図8参照)を25度に設定してある。
【0047】
コネクタハウジング30とセンサハウジング40とは,図8に示すごとく,それぞれが有するコネクタテーパ面352とセンサテーパ面452とを密着させることにより,両者の挿入方向の位置が規制される。そして,コネクタテーパ面352とセンサテーパ面452との間に,上記かしめ部41をかしめる際に生じる挿入方向の荷重を作用させた状態で,上記コネクタハウジング30とセンサハウジング40とを組み立ててある。
【0048】
また,図8に示すごとく,上記コネクタテーパ面352とセンサテーパ面452との当接によって,コネクタハウジング30の先端面とセンサハウジング40の凹部45の底部とは接触することなく,両者の間に所定の隙間が形成されている。
【0049】
上記のごとく,本例の圧力センサ1によれば,実施例2に適用したスペーサ80を適用することなく,センサハウジング40とコネクタハウジング30とを,両者の挿入軸線方向における荷重を適正に作用させた状態で,強固に組み付けることができる。
なお,その他の構成及び作用効果は,実施例2と同様である。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,圧力センサの構造を示す断面図。
【図2】実施例1における,圧力センサにおける圧力室周辺の構造を示す拡大図。
【図3】実施例1における,スペーサの構造を示す断面図。
【図4】実施例1における,コネクタハウジングにおける受圧面を示す正面図。
【図5】実施例2における,圧力センサの構造を示す断面図。
【図6】実施例2における,圧力センサにおける圧力室周辺の構造を示す拡大図。
【図7】実施例2における,スペーサの構造を示す断面図。
【図8】実施例3における,圧力センサにおける圧力室周辺の構造を示す拡大図。
【符号の説明】
1...圧力センサ,
10...ターミナルピン,
12...シール層,
30...コネクタハウジング,
32...受圧面,
34...ボンディングワイヤ,
35...挿入部,
38...コネクタ側荷重面,
351...ツバ部,
352...外周部,
40...センサハウジング,
401...インナー部,
402...アウター部,
43...シールダイヤフラム,
431...シールリング,
438...センサ側荷重面,
45...凹部,
452...アウター凹部,
451...大径部,
50...Oリング,
51...バックアップリング,
60,80...スペーサ,
61,81...媒体通路,
621,821...第1当接部,
622,822...第2当接部,

Claims (5)

  1. 感圧素子を配置した受圧面を有するコネクタハウジングと,シールダイヤフラムを有するセンサハウジングと,該センサハウジングに挿入した上記コネクタハウジングと上記シールダイヤフラムとの間に形成される圧力室とを有し,該圧力室に上記感圧素子を収容してある圧力センサにおいて,
    上記コネクタハウジングは,上記センサハウジングに挿入される挿入部を有しており,
    上記センサハウジングは,上記挿入部を覆う略円筒形状のインナー部と,該インナー部を覆うアウター部とよりなり,
    上記アウター部には,上記コネクタハウジングにおける上記受圧面に対面すると共に,上記受圧面よりも大径である上記シールダイヤフラムを配設してなることを特徴とする圧力センサ。
  2. 請求項1において,上記インナー部と上記アウター部とは,溶接接合されていることを特徴とする圧力センサ。
  3. 請求項1又は2において,上記アウター部に対して,上記インナー部が圧入してあることを特徴とする圧力センサ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において,上記インナー部内に収容された上記コネクタハウジングの上記挿入部は,上記インナー部に設けられたカシメ部によりカシメ固定されていることを特徴とする圧力センサ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において,上記圧力室には,上記コネクタハウジングと上記センサハウジングとの間において,その挿入軸線方向における両者間の荷重を伝達するスペーサが配置してあることを特徴とする圧力センサ。
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