JP2004061062A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】野菜室などの貯蔵室内の湿度を好適な範囲に的確に調整可能な冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵庫1は、野菜室9と、この野菜室9内の空気中の水分を吸収・放出可能な多孔質材料から成る調湿フィルタと、超音波を発生する超音波発振機とを備え、調湿フィルタに、超音波発振機が発生する超音波を印加する。冷蔵室8と、冷蔵室冷却器27を備え、当該冷却器と熱交換した冷気を冷蔵室から野菜室の周囲に循環させて当該野菜室内を冷却すると共に、冷却器に冷媒を循環させる冷却運転中に超音波発振機を運転する。
【選択図】 図1
【解決手段】冷蔵庫1は、野菜室9と、この野菜室9内の空気中の水分を吸収・放出可能な多孔質材料から成る調湿フィルタと、超音波を発生する超音波発振機とを備え、調湿フィルタに、超音波発振機が発生する超音波を印加する。冷蔵室8と、冷蔵室冷却器27を備え、当該冷却器と熱交換した冷気を冷蔵室から野菜室の周囲に循環させて当該野菜室内を冷却すると共に、冷却器に冷媒を循環させる冷却運転中に超音波発振機を運転する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、野菜室などの貯蔵室内の湿度調整機能を備えた冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種冷蔵庫には野菜を凍結させずに冷却保存するための野菜室が構成されている。野菜は本来乾燥を嫌うため、野菜室は通常上面に開口する野菜容器内に構成され、この容器を冷蔵庫から引出自在と成すと共に、冷蔵庫内に収納した状態では野菜容器の上面を閉じ、野菜容器の周囲に冷蔵室内を経た冷気を循環させて野菜室内を間接的に冷却する方式が採られる。
【0003】
しかしながら、野菜室内に収納した野菜からは水分が蒸発するため、そのままでは野菜室内の湿度が高くなり過ぎ、浸水やカビなどが発生する。そのため、近年ではシリカゲル、若しくは、ゼオライトなどの多孔質材料から成る調湿フィルタを野菜室内に設け、野菜室内の空気の湿度が高い状況では調湿フィルタに空気中の水分を吸収させると共に、湿度が低下した場合には逆に調湿材から空気中に水分を放出して湿度を上げる工夫が成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、係る調湿フィルタからの放湿は周囲(野菜室内空気)との湿度差によるものであるため、その迅速さにおいてどうしても緩慢なものとなり、状況によっては、野菜室内の湿度が異常に低下してしまう場合もあった。
【0005】
そこで、例えば特開平6−257933号公報では、野菜室内に汎用の超音波加湿器を設け、微細な水滴を野菜室内に噴霧することにより、野菜室内を強力に加湿する方式を提案していたが、別途給水された水を霧化して野菜室内に放出するものであるため、過剰な湿度上昇を引き起こし易い。
【0006】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、野菜室などの貯蔵室内の湿度を好適な範囲に的確に調整可能な冷蔵庫を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷蔵庫は、食品を凍結させずに冷却する貯蔵室と、この貯蔵室内の空気中の水分を吸収・放出可能な多孔質材料から成る調湿フィルタと、超音波を発生する超音波発振機とを備え、調湿フィルタに、超音波発振機が発生する超音波を印加することを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明の冷蔵庫は、上記に加えて貯蔵室は野菜を収納するための野菜室であることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明の冷蔵庫は、上記に加えて冷蔵室と、この冷蔵室用の冷却器とを備え、当該冷却器と熱交換した冷気を冷蔵室から野菜室の周囲に循環させて当該野菜室内を冷却すると共に、冷却器に冷媒を循環させる冷却運転中に超音波発振機を運転することを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明の冷蔵庫は、上記に加えて冷却運転が開始されるサイクルに合わせて超音波発振機の運転を所定期間行うと共に、冷却運転が所定期間の経過以前に終了する場合には、当該冷却運転の終了に合わせて超音波発振機の運転を停止することを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明の冷蔵庫は、上記各発明に加えて調湿フィルタは、シリカゲル若しくはゼオライトから構成されることを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明の冷蔵庫は、上記に加えて調湿フィルタには、臭気成分を吸着する材料及びエチレンを分解する材料が含まれることを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明の冷蔵庫は、上記各発明に加えて超音波発振機が発生する超音波の周波数は20kHz乃至60kHzであることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、冷蔵庫の野菜室などの食品を凍結させずに冷却する貯蔵室内の空気が高湿状態である場合には、調湿フィルタに空気中の水分を吸収すると共に、貯蔵室内空気が低湿状態となった場合には、超音波発振機を運転して超音波を調湿フィルタに印加し、当該超音波のエネルギーで調湿フィルタが保持している水分を貯蔵室内の空気中に強制的に放出させることが可能となる。
【0015】
これにより、野菜室などの貯蔵室内の空気中の湿度を目的とする好適な範囲に的確に調整することができるようになる。また、ヒータにより水を蒸発させて加湿する場合の如く、貯蔵室内の空気の温度を上昇させてしまう不都合も生じない。更に、通常の超音波加湿器のように水を霧化して放出するものでは無く、調湿フィルタが保持している水分を湿気として柔らかく放出させるので、貯蔵室内におけるカビや雑菌の繁殖を助長する不都合も生じない。
【0016】
特に、冷蔵室の冷却運転中に超音波発振機を運転すれば、野菜室内の空気の湿度低下を効果的に抑制することができるようになると共に、冷却運転に合わせて所定期間超音波発振機を運転するようにすれば、制御も容易となる。この場合、冷却運転が所定期間の経過以前に終了するときは、超音波発振機の運転の停止させることにより、野菜室内が過剰に加湿される不都合も回避できる。
【0017】
また、調湿フィルタに臭気成分を吸着する材料及びエチレンを分解する材料を含ませることにより、野菜室などの貯蔵室内の脱臭し、食品老化の原因となるエチレンの除去もできるようになるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施形態を詳述する。図1は本発明を適用した冷蔵庫1の縦断側面図、図2は調湿装置HCを冷蔵庫1に取り付ける状態を示す冷蔵庫1の要部下方斜視図、図3は調湿装置HCの下方斜視図、図4は調湿装置HCの分解斜視図をそれぞれ示している。
【0019】
各図において、1は家庭用の縦型冷蔵庫であり、前面に開口する断熱箱体2から本体が構成されている。この断熱箱体2内は仕切壁3によって上下に仕切られ、この仕切壁3の下方には冷凍室4が構成されている。6はこの冷凍室4内上部に区画構成された製氷室であり、自動製氷器7が設置されている。仕切壁3の上方の断熱箱体2内は上が冷蔵室8、下が貯蔵室としての野菜室9とされ、両室は硬質樹脂製の仕切板11にて仕切られている。
【0020】
そして、12は冷凍室扉、13は製氷室扉、14は冷蔵室扉、16は野菜室扉であり、何れも各室に対応する断熱箱体2の前面開口を開閉自在に閉塞する断熱扉である。この場合、冷凍室4は上面に開口する冷凍室容器17内に構成され、この冷凍室容器17は冷凍室扉12と共に前方に引出自在とされている。また、野菜室9も上面に開口する野菜室容器18内に構成され、これも野菜室扉16と共に前方に引出自在とされている。この野菜室容器18が断熱箱体2内に収納された状態で、前記仕切板11は野菜室容器18の上面開口を閉塞する。これにより、野菜室9内は略密閉状態となる。
【0021】
図中21は断熱箱体2の下部に構成された機械室であり、この機械室21内に冷蔵庫1の冷媒サイクルを構成する圧縮機22が設置されている。また、冷凍室4の後方に対応する位置の断熱箱体2内には冷凍室冷却器23が縦設され、その上方には冷凍室送風機24が配設されている。更に、冷蔵室8の後部には背面板26が取り付けられ、この背面板26と断熱箱体2間に冷蔵室冷却器27が縦設されると共に、その上方にも冷蔵室送風機28が配設されている。
【0022】
そして、圧縮機22から吐出された高温冷媒は図示しない凝縮器(蒸発皿パイプやフレームパイプで構成される)にて凝縮された後、図示しないキャピラリチューブにて減圧されて冷蔵室冷却器27に入り、蒸発して周囲から吸熱することで冷却作用を発揮する。冷蔵室冷却器27を出た冷媒は次に冷凍室冷却器23に入り、そこでも蒸発して周囲から吸熱することで冷却作用を発揮する。
【0023】
冷凍室冷却器23と熱交換した冷気は冷凍室送風機24により製氷室6及び冷凍室4内に循環される。また、冷蔵室冷却器27と熱交換した冷気は冷蔵室送風機28により冷蔵室8内に吐出され、内部を循環した後、仕切板11の周囲に形成した連通孔から野菜室容器18の周囲に流下し、そこを流通して循環する。これにより、野菜室容器18内に構成された野菜室9は仕切板11及び野菜室容器18の壁面から間接的に冷却されることになる。
【0024】
この場合、圧縮機22の運転は冷凍室4内の温度に基づいて実行される。また、キャピラリチューブを出た冷媒を冷蔵室冷却器27に流すか、この冷蔵室冷却器27を迂回して直接冷凍室冷却器23に流すかを制御する図示しない電磁弁が設けられており、この電磁弁の制御は冷蔵室8内の温度に基づいて実行される。
【0025】
即ち、例えば冷凍室4内の温度が−16℃(冷凍室上限温度)に上昇した場合に圧縮機22を起動し、例えば−20℃(冷凍室下限温度)に低下した時点で圧縮機22を停止させる。これにより、冷凍室4や製氷室6内は例えば平均−18℃の冷凍温度帯に維持される。一方、前記電磁弁は例えば冷蔵室8内の温度が+7℃(冷蔵室上限温度)に上昇した場合に冷媒を冷蔵室冷却器27に流す冷却運転を実行し(冷蔵室冷却器27からは冷凍室冷却器23に流れる)、例えば3℃(冷蔵室下限温度)に低下した場合に冷蔵室冷却器27への冷媒の流入(循環)を停止し、当該冷蔵室冷却器27を迂回して直接冷凍室冷却器23に流すように動作する。これにより、冷蔵室8内は例えば平均+5℃の冷蔵温度帯に維持される。
【0026】
尚、野菜室9内は上述の如く冷蔵室8内を経た冷気によって間接冷却されるため、冷蔵室8の温度に従属した冷蔵温度に維持されることになる。
【0027】
ここで、冷凍室送風機24は圧縮機22の起動・停止に同期して起動・停止される。また、冷蔵室送風機28も前記電磁弁により冷蔵室冷却器27に冷媒を流し始めた時点で起動されるが、電磁弁により冷蔵室冷却器27への冷媒の流入(循環)を停止した場合には、その時点から例えば20分間運転が継続される。これにより、冷蔵室冷却器27に付着した水分(霜)を冷蔵室送風機28により冷蔵室8内や野菜室容器18の周囲に循環させ、湿度の上昇を促す(潤い運転と云う)。この潤い運転の終了後、冷蔵室送風機28は停止される。
【0028】
そして、上記野菜室9と冷蔵室8とを仕切る仕切板11に本発明の調湿装置HCが取り付けられている。この調湿装置HCは、透明硬質樹脂製の長方体状を呈するケース31内に、調湿フィルタ32と、この調湿フィルタ32が吸収保持している水分を放出(放湿)させるために当該調湿フィルタ32に超音波を印加する超音波発振機33が取り付けられた電装基板34と、シール材36とを収納することにより、これら部品を一体的に単一化して構成されている。
【0029】
前記超音波発振機33は、例えば20kHz乃至60kHzの周波数の超音波を発生するものであり(例えば日本セラミック(株)製商品名「Nicera」)、電装基板34の下面の略中央部に下方に突出して取り付けられている。また、この電装基板34の下面には超音波発振機33に給電して運転するための駆動装置37が取り付けられ、その配線38は電装基板34の一端から引き出されている。更に、電装基板34の上面には超音波発振機33が運転されている場合に発光されるLED(照明装置)39が取り付けられている。
【0030】
尚、実施例では駆動装置37は超音波発振機33から40kHzの超音波が発生されるように当該超音波発振機33を運転するものとする。また、電装基板34の隅部には係合孔35が穿設されている。
【0031】
また、前記シール材36は軟質ゴムなどの液体や気体に対するシール性と吸振性を有する材料から構成されており、図4、図5、図12乃至図14に示すその略中央には前記超音波発振機33の外形に合致する内面形状を有した透孔41が下方に突出して形成されると共に、更に前記駆動装置37の外形に合致した内面形状の凹所42も一体形成されている。また、シール材36の一端には前記配線38を通すための凹溝43も一体形成されている。更に、シール材36の下面四隅からは押さえ脚44・・・が下方に突出して一体形成されており、更に、上面の対角線上の隅部には楔形状を呈した突起46、46が上方に突出して一体形成されている。
【0032】
前記調湿フィルタ32は、実施例では活性炭と、パラジウムと、B型シリカゲル(B型シリカゲル。若しくはゼオライトでもよい。)から構成され、全体としては長方形の薄板状に成形されている。前記活性炭は空気中の臭気成分を吸着して脱臭する機能と、空気中の水分(湿気)を吸収し、また、放出する機能を有する多孔質体である。また、前記パラジウムは空気中のエチレンガスを分解する機能を有する。更に、前記シリカゲルは空気中の水分(湿気)を吸収し、また、放出する機能を有する多孔質体である。
【0033】
即ち、実施例の調湿フィルタ32は、空気中に含まれる臭気成分を吸着して脱臭する作用と、空気中に含まれるエチレンガスを分解する作用を有すると共に、その主たる作用として空気中の水分を吸着し、放出する調湿作用を発揮する。即ち、空気の湿度が上昇すると、当該空気中に含まれる水分を吸収し、保持する(吸湿作用)と共に、空気の湿度が低下した場合には、保持している水分を空気中に放出する(放湿作用)とを有し、それによって空気の湿度調整を行うものである。
【0034】
一方、前記ケース31は、長方形容器状の本体47と、この本体47の上面に着脱自在に取り付けられる蓋48から構成されている。本体47には図6乃至図8に示すように下部に収納部49が構成され、この収納部49の内面は調湿フィルタ32を収納して保持可能な形状とされ、その高さは調湿フィルタ32の略倍の値とされている。また、収納部49の下面及び側面には通気口51、52、52が形成されており、特に、側面の通気口52、52は調湿フィルタ32が通過可能な寸法とされている。
【0035】
また、この本体47には収納部49の上部に位置して保持桟53が一体に形成されており、この保持桟53には前記シール材36の透孔41と凹所42が通過可能な透孔54、56が形成されている。更に、本体47の一端には前記凹溝43を収容可能な凹溝57が一体に形成されると共に、本体47の周囲には鍔58が突出して形成され、この鍔58には係合用の切欠59が複数形成されると共に、ネジ止め用の孔61も一体に形成されている。
【0036】
他方、図4、図9乃至図11に示すように、ケース31の蓋48の上面には前記電装基板34上のLED39に合致する位置にレンズ形状の透光部63が一体成形されると共に、蓋48の周囲にも鍔64が形成され、この鍔64には係合爪66が複数形成されると共に、更にネジ止め用の孔67も一体に形成されている。また、蓋48の内面からは押さえ突起68、68が突出形成されている。
【0037】
以上の構成で、先ず、調湿フィルタ32をケース31の本体47の通気口52から収納部49内に挿入し、収納部49内の下部に押し込む。この状態で調湿フィルタ32の下面は通気口51にて下方に露出すると共に、調湿フィルタ32は側面の通気口52より下側に位置する。このように収納部49側面の通気口52を調湿フィルタ32が通過できるので、保持桟53の存在に拘わらず、調湿フィルタ32をケース31の収納部49内に挿脱することが可能となる。
【0038】
次に、本体47の保持桟53上にシール材36を載置し、本体47内に収納する。このとき、透孔41は保持桟53の透孔54内に進入すると共に、凹所42は保持桟53の透孔56内に進入し、凹溝43は凹溝57内に入る。また、シール材36の押さえ脚44・・・は保持桟53の側方を通過して収納部49内に入り、調湿フィルタ52の上面に当接してそれを下方に押し付ける。これにより、調湿フィルタ52が浮き上がって通気口52、52を塞いでしまう不都合を回避する。
【0039】
次に、電装基板34をシール材36上に載置して本体47内に収納する。このとき駆動装置37はシール材36の凹所42内に収納され、配線38も凹溝43内を通過して本体47外に引き出される。また、超音波発振機33は透孔41内に進入してその内面に密着すると共に、その下面に位置する振動面は透孔41から下方に露出し、調湿フィルタ52の上面(振動印加面)に当接する。また、突起46は電装基板34の係合孔35に進入して係合する。
【0040】
次に、蓋48を本体47に被せて電装基板34を覆い、蓋48の係合爪66・・・を本体47の切欠59・・・に係脱可能に係合させ、本体47内を密閉する。このとき、LED39は蓋48の透光部63に対応する。また、ネジ止め用の孔67は本体47の孔61に合致する。以上のようにして単一のケース31内に調湿フィルタ32と、超音波発振機33が取り付けられた電装基板34を収納して一体的に密封することで本発明の調湿装置HCを完成する(図16参照)。
【0041】
そして、以上のように組み立てた調湿装置HCを冷蔵庫1の仕切板11下面に取り付ける。この場合、仕切板11の中央前寄りの位置には、図2に示す如く長方形状の取付部71が一体成形されている。この取付部71の前縁には断面略L字状の保持辺72、72が形成され、後縁には位置決め辺73、73が垂下して形成されている。また、これら位置決め辺73、73間にはネジ孔74が形成されている。
【0042】
そして、調湿装置HCを仕切板11に取り付ける際には、ケース31の鍔58を保持辺72、72内に差し込みながら全体を取付部71内に収納し、孔61、67をネジ孔74に合致させ、下からネジ76にてケース31を図16の如く仕切板11に着脱可能に固定する。仕切板11は前述の如く野菜室容器18の上面開口を閉塞して野菜室9の上面に位置しているため、このように取り付けられることで調湿装置HCは野菜室9内上部に位置し、野菜室9内の空気は通気口51、52、52を通って調湿フィルタ32に流通されることになる。
【0043】
このように、ケース31内に調湿フィルタ32や超音波発振機33を収納して調湿装置HCを一体的に組み立てた後、仕切板11に取り付けるので、組立作業性は円滑なものとなると共に、調湿装置HCの機能不良も発生し難くなる。また、超音波発振機33や駆動装置37がケース31内に密封されているので、仕切板11上面(冷蔵室8)に水などが零れても、ケース31内に侵入することは無い。これにより、電装基板34に取り付けられた超音波発振機33や駆動装置37などの電装部品が浸水して故障する不都合は防止される。
【0044】
また、後述する如く通気口51や52、52からは野菜室9内の空気が収納部49内の調湿フィルタ31に流通されるが、電装基板34の電装部品はシール材36により、流通空気中に含まれる水分からシールされるので、湿気で動作不良が発生する不都合も回避できる。
【0045】
尚、シール11の取付部71内には孔77が形成され、上面には透光性シート(図示せず)が貼付されている。この孔77には調湿装置HCの前記LED39が対応する。これにより、超音波発振機33が運転され、LED39が発光すると、その光は仕切板11の上面から視認できるので、超音波発振機33の運転をアピールすることができるようになる。
【0046】
以上の構成で、次に図15を参照して調湿装置HCの動作について説明する。野菜室9内に収納された野菜からは臭いや老化を促進するエチレンガスが放出されるが、前述の如く実施例の調湿フィルタ32には活性炭とパラジウムが含まれているので、野菜室9内の臭気成分は吸着され、エチレンも分解される。これにより、野菜室9内は脱臭されると共に、野菜の老化も遅延される。
【0047】
また、野菜室9内に収納された野菜からは水分が放出されるため、野菜室9内は高湿状態となる。そして、一定の湿度以上の環境となると、調湿フィルタ32のシリカゲルが空気中の水分を吸収するようになる(後述する吸湿モード)。これによって、野菜室9内が必要以上に高湿度となる不都合を回避する。
【0048】
前述の如く冷蔵室8では前述の如く冷蔵室冷却器27に冷媒を循環させ、冷蔵室送風機28を運転する冷却運転と、その後20間の潤い運転と、その後の停止状態がサイクルとして実行されている(図15)。そして、冷蔵室冷却器27で冷却された冷気が野菜室9の周囲に循環されて野菜室9は冷却されるので、上述の冷却運転中に野菜室9内の湿度は急速に低下することになる(図15に破線で示す曲線)。
【0049】
一方、野菜室9内の湿度が低下すると、その湿度差に応じて調湿フィルタ32は自らが保持している水分を放出しようとする。しかしながらそれ自体は緩慢である。そこで、駆動装置37は係る冷却運転の開始時点から例えば15分間(所定期間)、超音波発振機33により超音波を発生させ、調湿フィルタ32に超音波を印加して前述の如くその放湿面から当該調湿フィルタ32が保持している水分を野菜室9内に放出させる(放湿モード)。
【0050】
これにより、冷却運転の開始に伴って湿度が低下していく野菜室9内を迅速に加湿し、図15に破線の曲線で示すように冷却運転が開始されて急速に低下しようとする野菜室9内の湿度の低下速度を、同図中実線の曲線で示すように緩慢なものとする。即ち、野菜室9内の湿度の低下を抑制して野菜室9内の湿度を好適な範囲(95%付近)に的確に調整することができるようになる。特に、この場合の放湿は通常の超音波加湿器のように水を霧化して放出するものでは無く、調湿フィルタ32が保持している水分を湿気として柔らかく放出させるので、野菜室9内においてカビや雑菌の繁殖を助長する不都合も生じない。ここで、通常の超音波加湿器で使用される超音波は高周波数のものであり、200kHz〜3MHzであるが、本発明では40kHzと云う低周波数の超音波を使用している。
【0051】
ここで、係る調湿装置HCの運転(放湿モード)が停止されても、その後も野菜室9内の湿度が低い間は調湿フィルタ32は放湿を続ける。そして、冷却運転が終了し、前述の潤い運転が開始されると、それに伴って野菜室9内の湿度も再び上昇していく。そして、一定の湿度になると再び調湿フィルタ32は水分を吸収し始め(吸湿モード)、これによって、野菜室9内は好適な湿度範囲に保たれることになる(図15)。
【0052】
また、冬場などの外気温が低い環境では冷却運転が15分より短くなる場合もある。係る場合には、駆動装置37は係る冷却運転が終了する時点で超音波発振機33の運転を停止する(図15中右端に示す)。これにより、野菜室9内が必要以上に加湿されてしまう不都合を回避する。
【0053】
尚、実施例では超音波発振機33が発生する超音波の周波数を40kHzとしたが、それに限らず、調湿フィルタ32の厚さを決定する際に採用可能な範囲で例えば20kHz乃至60kHzの範囲の低周波数の超音波のなかから適宜設定するものとする(例えば、駆動装置37のマイクロコンピュータの分周周波数に基づいた38.5kHzなどの周波数でもよい)。また、冷却運転に合わせて所定期間超音波発振機33を運転したが、それに限らず、請求項1又は請求項2の発明では常時運転しても、一定期間ごとに所定期間間欠運転してもよい。更に、野菜室9内に湿度センサを設け、実際の湿度の低下に応じて超音波発振機33を運転するようにしてもよい。
【0054】
また、実施例では調湿フィルタ32に活性炭やパラジウムを含有させたが、請求項1乃至請求項5の発明ではシリカゲル(若しくはゼオライト)のみで構成してもよい。係るシリカゲルなどを使用することで、効果的な調湿作用を得ることができる。更にまた、実施例では食品を凍結させずに冷却する貯蔵室として野菜室を採りあげたが、請求項1の発明ではそれに限らず、乾燥を嫌う他の食品を凍結させずに収納する貯蔵室にも本発明は有効である。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、冷蔵庫の野菜室などの食品を凍結させずに冷却する貯蔵室内の空気が高湿状態である場合には、調湿フィルタに空気中の水分を吸収すると共に、貯蔵室内空気が低湿状態となった場合には、超音波発振機を運転して超音波を調湿フィルタに印加し、当該超音波のエネルギーで調湿フィルタが保持している水分を貯蔵室内の空気中に強制的に放出させることが可能となる。
【0056】
これにより、野菜室などの貯蔵室内の空気中の湿度を目的とする好適な範囲に的確に調整することができるようになる。また、ヒータにより水を蒸発させて加湿する場合の如く、貯蔵室内の空気の温度を上昇させてしまう不都合も生じない。更に、通常の超音波加湿器のように水を霧化して放出するものでは無く、調湿フィルタが保持している水分を湿気として柔らかく放出させるので、貯蔵室内におけるカビや雑菌の繁殖を助長する不都合も生じない。
【0057】
特に、冷蔵室の冷却運転中に超音波発振機を運転すれば、野菜室内の空気の湿度低下を効果的に抑制することができるようになると共に、冷却運転に合わせて所定期間超音波発振機を運転するようにすれば、制御も容易となる。この場合、冷却運転が所定期間の経過以前に終了するときは、超音波発振機の運転の停止させることにより、野菜室内が過剰に加湿される不都合も回避できる。
【0058】
また、調湿フィルタに臭気成分を吸着する材料及びエチレンを分解する材料を含ませることにより、野菜室などの貯蔵室内の脱臭し、食品老化の原因となるエチレンの除去もできるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例の冷蔵庫の縦断側面図である。
【図2】図1の冷蔵庫に調湿装置を取り付ける状態を示す要部下方斜視図である。
【図3】図2の調湿装置の下方斜視図である。
【図4】図2の調湿装置の分解斜視図である。
【図5】図2の調湿装置のシール材の下方斜視図である。
【図6】図2の調湿装置のケースの本体の平面図である。
【図7】図6の本体の縦断正面図である。
【図8】図6の本体の縦断側面図である。
【図9】図2の調湿装置のケースの蓋の平面図である。
【図10】図9の蓋の縦断正面図である。
【図11】図9の蓋の縦断側面図である。
【図12】図2の調湿装置のシール材の平面図である。
【図13】図12のシール材の縦断正面図である。
【図14】図12のシール材の縦断側面図である。
【図15】図2の調湿装置の動作を説明するタイミングチャートである。
【図16】図2の調湿装置と仕切板の断面図である。
【符号の説明】
HC 調湿装置
1 冷蔵庫
2 断熱箱体
8 冷蔵室
9 野菜室
11 仕切板
18 野菜室容器
27 冷蔵室冷却器
28 冷蔵室送風機
31 ケース
32 調湿フィルタ
33 超音波発振機
34 電装基板
36 シール材
37 駆動装置
47 本体
48 蓋
【発明の属する技術分野】
本発明は、野菜室などの貯蔵室内の湿度調整機能を備えた冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種冷蔵庫には野菜を凍結させずに冷却保存するための野菜室が構成されている。野菜は本来乾燥を嫌うため、野菜室は通常上面に開口する野菜容器内に構成され、この容器を冷蔵庫から引出自在と成すと共に、冷蔵庫内に収納した状態では野菜容器の上面を閉じ、野菜容器の周囲に冷蔵室内を経た冷気を循環させて野菜室内を間接的に冷却する方式が採られる。
【0003】
しかしながら、野菜室内に収納した野菜からは水分が蒸発するため、そのままでは野菜室内の湿度が高くなり過ぎ、浸水やカビなどが発生する。そのため、近年ではシリカゲル、若しくは、ゼオライトなどの多孔質材料から成る調湿フィルタを野菜室内に設け、野菜室内の空気の湿度が高い状況では調湿フィルタに空気中の水分を吸収させると共に、湿度が低下した場合には逆に調湿材から空気中に水分を放出して湿度を上げる工夫が成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、係る調湿フィルタからの放湿は周囲(野菜室内空気)との湿度差によるものであるため、その迅速さにおいてどうしても緩慢なものとなり、状況によっては、野菜室内の湿度が異常に低下してしまう場合もあった。
【0005】
そこで、例えば特開平6−257933号公報では、野菜室内に汎用の超音波加湿器を設け、微細な水滴を野菜室内に噴霧することにより、野菜室内を強力に加湿する方式を提案していたが、別途給水された水を霧化して野菜室内に放出するものであるため、過剰な湿度上昇を引き起こし易い。
【0006】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、野菜室などの貯蔵室内の湿度を好適な範囲に的確に調整可能な冷蔵庫を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷蔵庫は、食品を凍結させずに冷却する貯蔵室と、この貯蔵室内の空気中の水分を吸収・放出可能な多孔質材料から成る調湿フィルタと、超音波を発生する超音波発振機とを備え、調湿フィルタに、超音波発振機が発生する超音波を印加することを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明の冷蔵庫は、上記に加えて貯蔵室は野菜を収納するための野菜室であることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明の冷蔵庫は、上記に加えて冷蔵室と、この冷蔵室用の冷却器とを備え、当該冷却器と熱交換した冷気を冷蔵室から野菜室の周囲に循環させて当該野菜室内を冷却すると共に、冷却器に冷媒を循環させる冷却運転中に超音波発振機を運転することを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明の冷蔵庫は、上記に加えて冷却運転が開始されるサイクルに合わせて超音波発振機の運転を所定期間行うと共に、冷却運転が所定期間の経過以前に終了する場合には、当該冷却運転の終了に合わせて超音波発振機の運転を停止することを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明の冷蔵庫は、上記各発明に加えて調湿フィルタは、シリカゲル若しくはゼオライトから構成されることを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明の冷蔵庫は、上記に加えて調湿フィルタには、臭気成分を吸着する材料及びエチレンを分解する材料が含まれることを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明の冷蔵庫は、上記各発明に加えて超音波発振機が発生する超音波の周波数は20kHz乃至60kHzであることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、冷蔵庫の野菜室などの食品を凍結させずに冷却する貯蔵室内の空気が高湿状態である場合には、調湿フィルタに空気中の水分を吸収すると共に、貯蔵室内空気が低湿状態となった場合には、超音波発振機を運転して超音波を調湿フィルタに印加し、当該超音波のエネルギーで調湿フィルタが保持している水分を貯蔵室内の空気中に強制的に放出させることが可能となる。
【0015】
これにより、野菜室などの貯蔵室内の空気中の湿度を目的とする好適な範囲に的確に調整することができるようになる。また、ヒータにより水を蒸発させて加湿する場合の如く、貯蔵室内の空気の温度を上昇させてしまう不都合も生じない。更に、通常の超音波加湿器のように水を霧化して放出するものでは無く、調湿フィルタが保持している水分を湿気として柔らかく放出させるので、貯蔵室内におけるカビや雑菌の繁殖を助長する不都合も生じない。
【0016】
特に、冷蔵室の冷却運転中に超音波発振機を運転すれば、野菜室内の空気の湿度低下を効果的に抑制することができるようになると共に、冷却運転に合わせて所定期間超音波発振機を運転するようにすれば、制御も容易となる。この場合、冷却運転が所定期間の経過以前に終了するときは、超音波発振機の運転の停止させることにより、野菜室内が過剰に加湿される不都合も回避できる。
【0017】
また、調湿フィルタに臭気成分を吸着する材料及びエチレンを分解する材料を含ませることにより、野菜室などの貯蔵室内の脱臭し、食品老化の原因となるエチレンの除去もできるようになるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施形態を詳述する。図1は本発明を適用した冷蔵庫1の縦断側面図、図2は調湿装置HCを冷蔵庫1に取り付ける状態を示す冷蔵庫1の要部下方斜視図、図3は調湿装置HCの下方斜視図、図4は調湿装置HCの分解斜視図をそれぞれ示している。
【0019】
各図において、1は家庭用の縦型冷蔵庫であり、前面に開口する断熱箱体2から本体が構成されている。この断熱箱体2内は仕切壁3によって上下に仕切られ、この仕切壁3の下方には冷凍室4が構成されている。6はこの冷凍室4内上部に区画構成された製氷室であり、自動製氷器7が設置されている。仕切壁3の上方の断熱箱体2内は上が冷蔵室8、下が貯蔵室としての野菜室9とされ、両室は硬質樹脂製の仕切板11にて仕切られている。
【0020】
そして、12は冷凍室扉、13は製氷室扉、14は冷蔵室扉、16は野菜室扉であり、何れも各室に対応する断熱箱体2の前面開口を開閉自在に閉塞する断熱扉である。この場合、冷凍室4は上面に開口する冷凍室容器17内に構成され、この冷凍室容器17は冷凍室扉12と共に前方に引出自在とされている。また、野菜室9も上面に開口する野菜室容器18内に構成され、これも野菜室扉16と共に前方に引出自在とされている。この野菜室容器18が断熱箱体2内に収納された状態で、前記仕切板11は野菜室容器18の上面開口を閉塞する。これにより、野菜室9内は略密閉状態となる。
【0021】
図中21は断熱箱体2の下部に構成された機械室であり、この機械室21内に冷蔵庫1の冷媒サイクルを構成する圧縮機22が設置されている。また、冷凍室4の後方に対応する位置の断熱箱体2内には冷凍室冷却器23が縦設され、その上方には冷凍室送風機24が配設されている。更に、冷蔵室8の後部には背面板26が取り付けられ、この背面板26と断熱箱体2間に冷蔵室冷却器27が縦設されると共に、その上方にも冷蔵室送風機28が配設されている。
【0022】
そして、圧縮機22から吐出された高温冷媒は図示しない凝縮器(蒸発皿パイプやフレームパイプで構成される)にて凝縮された後、図示しないキャピラリチューブにて減圧されて冷蔵室冷却器27に入り、蒸発して周囲から吸熱することで冷却作用を発揮する。冷蔵室冷却器27を出た冷媒は次に冷凍室冷却器23に入り、そこでも蒸発して周囲から吸熱することで冷却作用を発揮する。
【0023】
冷凍室冷却器23と熱交換した冷気は冷凍室送風機24により製氷室6及び冷凍室4内に循環される。また、冷蔵室冷却器27と熱交換した冷気は冷蔵室送風機28により冷蔵室8内に吐出され、内部を循環した後、仕切板11の周囲に形成した連通孔から野菜室容器18の周囲に流下し、そこを流通して循環する。これにより、野菜室容器18内に構成された野菜室9は仕切板11及び野菜室容器18の壁面から間接的に冷却されることになる。
【0024】
この場合、圧縮機22の運転は冷凍室4内の温度に基づいて実行される。また、キャピラリチューブを出た冷媒を冷蔵室冷却器27に流すか、この冷蔵室冷却器27を迂回して直接冷凍室冷却器23に流すかを制御する図示しない電磁弁が設けられており、この電磁弁の制御は冷蔵室8内の温度に基づいて実行される。
【0025】
即ち、例えば冷凍室4内の温度が−16℃(冷凍室上限温度)に上昇した場合に圧縮機22を起動し、例えば−20℃(冷凍室下限温度)に低下した時点で圧縮機22を停止させる。これにより、冷凍室4や製氷室6内は例えば平均−18℃の冷凍温度帯に維持される。一方、前記電磁弁は例えば冷蔵室8内の温度が+7℃(冷蔵室上限温度)に上昇した場合に冷媒を冷蔵室冷却器27に流す冷却運転を実行し(冷蔵室冷却器27からは冷凍室冷却器23に流れる)、例えば3℃(冷蔵室下限温度)に低下した場合に冷蔵室冷却器27への冷媒の流入(循環)を停止し、当該冷蔵室冷却器27を迂回して直接冷凍室冷却器23に流すように動作する。これにより、冷蔵室8内は例えば平均+5℃の冷蔵温度帯に維持される。
【0026】
尚、野菜室9内は上述の如く冷蔵室8内を経た冷気によって間接冷却されるため、冷蔵室8の温度に従属した冷蔵温度に維持されることになる。
【0027】
ここで、冷凍室送風機24は圧縮機22の起動・停止に同期して起動・停止される。また、冷蔵室送風機28も前記電磁弁により冷蔵室冷却器27に冷媒を流し始めた時点で起動されるが、電磁弁により冷蔵室冷却器27への冷媒の流入(循環)を停止した場合には、その時点から例えば20分間運転が継続される。これにより、冷蔵室冷却器27に付着した水分(霜)を冷蔵室送風機28により冷蔵室8内や野菜室容器18の周囲に循環させ、湿度の上昇を促す(潤い運転と云う)。この潤い運転の終了後、冷蔵室送風機28は停止される。
【0028】
そして、上記野菜室9と冷蔵室8とを仕切る仕切板11に本発明の調湿装置HCが取り付けられている。この調湿装置HCは、透明硬質樹脂製の長方体状を呈するケース31内に、調湿フィルタ32と、この調湿フィルタ32が吸収保持している水分を放出(放湿)させるために当該調湿フィルタ32に超音波を印加する超音波発振機33が取り付けられた電装基板34と、シール材36とを収納することにより、これら部品を一体的に単一化して構成されている。
【0029】
前記超音波発振機33は、例えば20kHz乃至60kHzの周波数の超音波を発生するものであり(例えば日本セラミック(株)製商品名「Nicera」)、電装基板34の下面の略中央部に下方に突出して取り付けられている。また、この電装基板34の下面には超音波発振機33に給電して運転するための駆動装置37が取り付けられ、その配線38は電装基板34の一端から引き出されている。更に、電装基板34の上面には超音波発振機33が運転されている場合に発光されるLED(照明装置)39が取り付けられている。
【0030】
尚、実施例では駆動装置37は超音波発振機33から40kHzの超音波が発生されるように当該超音波発振機33を運転するものとする。また、電装基板34の隅部には係合孔35が穿設されている。
【0031】
また、前記シール材36は軟質ゴムなどの液体や気体に対するシール性と吸振性を有する材料から構成されており、図4、図5、図12乃至図14に示すその略中央には前記超音波発振機33の外形に合致する内面形状を有した透孔41が下方に突出して形成されると共に、更に前記駆動装置37の外形に合致した内面形状の凹所42も一体形成されている。また、シール材36の一端には前記配線38を通すための凹溝43も一体形成されている。更に、シール材36の下面四隅からは押さえ脚44・・・が下方に突出して一体形成されており、更に、上面の対角線上の隅部には楔形状を呈した突起46、46が上方に突出して一体形成されている。
【0032】
前記調湿フィルタ32は、実施例では活性炭と、パラジウムと、B型シリカゲル(B型シリカゲル。若しくはゼオライトでもよい。)から構成され、全体としては長方形の薄板状に成形されている。前記活性炭は空気中の臭気成分を吸着して脱臭する機能と、空気中の水分(湿気)を吸収し、また、放出する機能を有する多孔質体である。また、前記パラジウムは空気中のエチレンガスを分解する機能を有する。更に、前記シリカゲルは空気中の水分(湿気)を吸収し、また、放出する機能を有する多孔質体である。
【0033】
即ち、実施例の調湿フィルタ32は、空気中に含まれる臭気成分を吸着して脱臭する作用と、空気中に含まれるエチレンガスを分解する作用を有すると共に、その主たる作用として空気中の水分を吸着し、放出する調湿作用を発揮する。即ち、空気の湿度が上昇すると、当該空気中に含まれる水分を吸収し、保持する(吸湿作用)と共に、空気の湿度が低下した場合には、保持している水分を空気中に放出する(放湿作用)とを有し、それによって空気の湿度調整を行うものである。
【0034】
一方、前記ケース31は、長方形容器状の本体47と、この本体47の上面に着脱自在に取り付けられる蓋48から構成されている。本体47には図6乃至図8に示すように下部に収納部49が構成され、この収納部49の内面は調湿フィルタ32を収納して保持可能な形状とされ、その高さは調湿フィルタ32の略倍の値とされている。また、収納部49の下面及び側面には通気口51、52、52が形成されており、特に、側面の通気口52、52は調湿フィルタ32が通過可能な寸法とされている。
【0035】
また、この本体47には収納部49の上部に位置して保持桟53が一体に形成されており、この保持桟53には前記シール材36の透孔41と凹所42が通過可能な透孔54、56が形成されている。更に、本体47の一端には前記凹溝43を収容可能な凹溝57が一体に形成されると共に、本体47の周囲には鍔58が突出して形成され、この鍔58には係合用の切欠59が複数形成されると共に、ネジ止め用の孔61も一体に形成されている。
【0036】
他方、図4、図9乃至図11に示すように、ケース31の蓋48の上面には前記電装基板34上のLED39に合致する位置にレンズ形状の透光部63が一体成形されると共に、蓋48の周囲にも鍔64が形成され、この鍔64には係合爪66が複数形成されると共に、更にネジ止め用の孔67も一体に形成されている。また、蓋48の内面からは押さえ突起68、68が突出形成されている。
【0037】
以上の構成で、先ず、調湿フィルタ32をケース31の本体47の通気口52から収納部49内に挿入し、収納部49内の下部に押し込む。この状態で調湿フィルタ32の下面は通気口51にて下方に露出すると共に、調湿フィルタ32は側面の通気口52より下側に位置する。このように収納部49側面の通気口52を調湿フィルタ32が通過できるので、保持桟53の存在に拘わらず、調湿フィルタ32をケース31の収納部49内に挿脱することが可能となる。
【0038】
次に、本体47の保持桟53上にシール材36を載置し、本体47内に収納する。このとき、透孔41は保持桟53の透孔54内に進入すると共に、凹所42は保持桟53の透孔56内に進入し、凹溝43は凹溝57内に入る。また、シール材36の押さえ脚44・・・は保持桟53の側方を通過して収納部49内に入り、調湿フィルタ52の上面に当接してそれを下方に押し付ける。これにより、調湿フィルタ52が浮き上がって通気口52、52を塞いでしまう不都合を回避する。
【0039】
次に、電装基板34をシール材36上に載置して本体47内に収納する。このとき駆動装置37はシール材36の凹所42内に収納され、配線38も凹溝43内を通過して本体47外に引き出される。また、超音波発振機33は透孔41内に進入してその内面に密着すると共に、その下面に位置する振動面は透孔41から下方に露出し、調湿フィルタ52の上面(振動印加面)に当接する。また、突起46は電装基板34の係合孔35に進入して係合する。
【0040】
次に、蓋48を本体47に被せて電装基板34を覆い、蓋48の係合爪66・・・を本体47の切欠59・・・に係脱可能に係合させ、本体47内を密閉する。このとき、LED39は蓋48の透光部63に対応する。また、ネジ止め用の孔67は本体47の孔61に合致する。以上のようにして単一のケース31内に調湿フィルタ32と、超音波発振機33が取り付けられた電装基板34を収納して一体的に密封することで本発明の調湿装置HCを完成する(図16参照)。
【0041】
そして、以上のように組み立てた調湿装置HCを冷蔵庫1の仕切板11下面に取り付ける。この場合、仕切板11の中央前寄りの位置には、図2に示す如く長方形状の取付部71が一体成形されている。この取付部71の前縁には断面略L字状の保持辺72、72が形成され、後縁には位置決め辺73、73が垂下して形成されている。また、これら位置決め辺73、73間にはネジ孔74が形成されている。
【0042】
そして、調湿装置HCを仕切板11に取り付ける際には、ケース31の鍔58を保持辺72、72内に差し込みながら全体を取付部71内に収納し、孔61、67をネジ孔74に合致させ、下からネジ76にてケース31を図16の如く仕切板11に着脱可能に固定する。仕切板11は前述の如く野菜室容器18の上面開口を閉塞して野菜室9の上面に位置しているため、このように取り付けられることで調湿装置HCは野菜室9内上部に位置し、野菜室9内の空気は通気口51、52、52を通って調湿フィルタ32に流通されることになる。
【0043】
このように、ケース31内に調湿フィルタ32や超音波発振機33を収納して調湿装置HCを一体的に組み立てた後、仕切板11に取り付けるので、組立作業性は円滑なものとなると共に、調湿装置HCの機能不良も発生し難くなる。また、超音波発振機33や駆動装置37がケース31内に密封されているので、仕切板11上面(冷蔵室8)に水などが零れても、ケース31内に侵入することは無い。これにより、電装基板34に取り付けられた超音波発振機33や駆動装置37などの電装部品が浸水して故障する不都合は防止される。
【0044】
また、後述する如く通気口51や52、52からは野菜室9内の空気が収納部49内の調湿フィルタ31に流通されるが、電装基板34の電装部品はシール材36により、流通空気中に含まれる水分からシールされるので、湿気で動作不良が発生する不都合も回避できる。
【0045】
尚、シール11の取付部71内には孔77が形成され、上面には透光性シート(図示せず)が貼付されている。この孔77には調湿装置HCの前記LED39が対応する。これにより、超音波発振機33が運転され、LED39が発光すると、その光は仕切板11の上面から視認できるので、超音波発振機33の運転をアピールすることができるようになる。
【0046】
以上の構成で、次に図15を参照して調湿装置HCの動作について説明する。野菜室9内に収納された野菜からは臭いや老化を促進するエチレンガスが放出されるが、前述の如く実施例の調湿フィルタ32には活性炭とパラジウムが含まれているので、野菜室9内の臭気成分は吸着され、エチレンも分解される。これにより、野菜室9内は脱臭されると共に、野菜の老化も遅延される。
【0047】
また、野菜室9内に収納された野菜からは水分が放出されるため、野菜室9内は高湿状態となる。そして、一定の湿度以上の環境となると、調湿フィルタ32のシリカゲルが空気中の水分を吸収するようになる(後述する吸湿モード)。これによって、野菜室9内が必要以上に高湿度となる不都合を回避する。
【0048】
前述の如く冷蔵室8では前述の如く冷蔵室冷却器27に冷媒を循環させ、冷蔵室送風機28を運転する冷却運転と、その後20間の潤い運転と、その後の停止状態がサイクルとして実行されている(図15)。そして、冷蔵室冷却器27で冷却された冷気が野菜室9の周囲に循環されて野菜室9は冷却されるので、上述の冷却運転中に野菜室9内の湿度は急速に低下することになる(図15に破線で示す曲線)。
【0049】
一方、野菜室9内の湿度が低下すると、その湿度差に応じて調湿フィルタ32は自らが保持している水分を放出しようとする。しかしながらそれ自体は緩慢である。そこで、駆動装置37は係る冷却運転の開始時点から例えば15分間(所定期間)、超音波発振機33により超音波を発生させ、調湿フィルタ32に超音波を印加して前述の如くその放湿面から当該調湿フィルタ32が保持している水分を野菜室9内に放出させる(放湿モード)。
【0050】
これにより、冷却運転の開始に伴って湿度が低下していく野菜室9内を迅速に加湿し、図15に破線の曲線で示すように冷却運転が開始されて急速に低下しようとする野菜室9内の湿度の低下速度を、同図中実線の曲線で示すように緩慢なものとする。即ち、野菜室9内の湿度の低下を抑制して野菜室9内の湿度を好適な範囲(95%付近)に的確に調整することができるようになる。特に、この場合の放湿は通常の超音波加湿器のように水を霧化して放出するものでは無く、調湿フィルタ32が保持している水分を湿気として柔らかく放出させるので、野菜室9内においてカビや雑菌の繁殖を助長する不都合も生じない。ここで、通常の超音波加湿器で使用される超音波は高周波数のものであり、200kHz〜3MHzであるが、本発明では40kHzと云う低周波数の超音波を使用している。
【0051】
ここで、係る調湿装置HCの運転(放湿モード)が停止されても、その後も野菜室9内の湿度が低い間は調湿フィルタ32は放湿を続ける。そして、冷却運転が終了し、前述の潤い運転が開始されると、それに伴って野菜室9内の湿度も再び上昇していく。そして、一定の湿度になると再び調湿フィルタ32は水分を吸収し始め(吸湿モード)、これによって、野菜室9内は好適な湿度範囲に保たれることになる(図15)。
【0052】
また、冬場などの外気温が低い環境では冷却運転が15分より短くなる場合もある。係る場合には、駆動装置37は係る冷却運転が終了する時点で超音波発振機33の運転を停止する(図15中右端に示す)。これにより、野菜室9内が必要以上に加湿されてしまう不都合を回避する。
【0053】
尚、実施例では超音波発振機33が発生する超音波の周波数を40kHzとしたが、それに限らず、調湿フィルタ32の厚さを決定する際に採用可能な範囲で例えば20kHz乃至60kHzの範囲の低周波数の超音波のなかから適宜設定するものとする(例えば、駆動装置37のマイクロコンピュータの分周周波数に基づいた38.5kHzなどの周波数でもよい)。また、冷却運転に合わせて所定期間超音波発振機33を運転したが、それに限らず、請求項1又は請求項2の発明では常時運転しても、一定期間ごとに所定期間間欠運転してもよい。更に、野菜室9内に湿度センサを設け、実際の湿度の低下に応じて超音波発振機33を運転するようにしてもよい。
【0054】
また、実施例では調湿フィルタ32に活性炭やパラジウムを含有させたが、請求項1乃至請求項5の発明ではシリカゲル(若しくはゼオライト)のみで構成してもよい。係るシリカゲルなどを使用することで、効果的な調湿作用を得ることができる。更にまた、実施例では食品を凍結させずに冷却する貯蔵室として野菜室を採りあげたが、請求項1の発明ではそれに限らず、乾燥を嫌う他の食品を凍結させずに収納する貯蔵室にも本発明は有効である。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、冷蔵庫の野菜室などの食品を凍結させずに冷却する貯蔵室内の空気が高湿状態である場合には、調湿フィルタに空気中の水分を吸収すると共に、貯蔵室内空気が低湿状態となった場合には、超音波発振機を運転して超音波を調湿フィルタに印加し、当該超音波のエネルギーで調湿フィルタが保持している水分を貯蔵室内の空気中に強制的に放出させることが可能となる。
【0056】
これにより、野菜室などの貯蔵室内の空気中の湿度を目的とする好適な範囲に的確に調整することができるようになる。また、ヒータにより水を蒸発させて加湿する場合の如く、貯蔵室内の空気の温度を上昇させてしまう不都合も生じない。更に、通常の超音波加湿器のように水を霧化して放出するものでは無く、調湿フィルタが保持している水分を湿気として柔らかく放出させるので、貯蔵室内におけるカビや雑菌の繁殖を助長する不都合も生じない。
【0057】
特に、冷蔵室の冷却運転中に超音波発振機を運転すれば、野菜室内の空気の湿度低下を効果的に抑制することができるようになると共に、冷却運転に合わせて所定期間超音波発振機を運転するようにすれば、制御も容易となる。この場合、冷却運転が所定期間の経過以前に終了するときは、超音波発振機の運転の停止させることにより、野菜室内が過剰に加湿される不都合も回避できる。
【0058】
また、調湿フィルタに臭気成分を吸着する材料及びエチレンを分解する材料を含ませることにより、野菜室などの貯蔵室内の脱臭し、食品老化の原因となるエチレンの除去もできるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例の冷蔵庫の縦断側面図である。
【図2】図1の冷蔵庫に調湿装置を取り付ける状態を示す要部下方斜視図である。
【図3】図2の調湿装置の下方斜視図である。
【図4】図2の調湿装置の分解斜視図である。
【図5】図2の調湿装置のシール材の下方斜視図である。
【図6】図2の調湿装置のケースの本体の平面図である。
【図7】図6の本体の縦断正面図である。
【図8】図6の本体の縦断側面図である。
【図9】図2の調湿装置のケースの蓋の平面図である。
【図10】図9の蓋の縦断正面図である。
【図11】図9の蓋の縦断側面図である。
【図12】図2の調湿装置のシール材の平面図である。
【図13】図12のシール材の縦断正面図である。
【図14】図12のシール材の縦断側面図である。
【図15】図2の調湿装置の動作を説明するタイミングチャートである。
【図16】図2の調湿装置と仕切板の断面図である。
【符号の説明】
HC 調湿装置
1 冷蔵庫
2 断熱箱体
8 冷蔵室
9 野菜室
11 仕切板
18 野菜室容器
27 冷蔵室冷却器
28 冷蔵室送風機
31 ケース
32 調湿フィルタ
33 超音波発振機
34 電装基板
36 シール材
37 駆動装置
47 本体
48 蓋
Claims (7)
- 食品を凍結させずに冷却する貯蔵室と、該貯蔵室内の空気中の水分を吸収・放出可能な多孔質材料から成る調湿フィルタと、超音波を発生する超音波発振機とを備え、
前記調湿フィルタに、前記超音波発振機が発生する超音波を印加することを特徴とする冷蔵庫。 - 前記貯蔵室は野菜を収納するための野菜室であることを特徴とする請求項1の冷蔵庫。
- 冷蔵室と、該冷蔵室用の冷却器とを備え、当該冷却器と熱交換した冷気を前記冷蔵室から前記野菜室の周囲に循環させて当該野菜室内を冷却すると共に、前記冷却器に冷媒を循環させる冷却運転中に前記超音波発振機を運転することを特徴とする請求項2の冷蔵庫。
- 前記冷却運転が開始されるサイクルに合わせて前記超音波発振機の運転を所定期間行うと共に、前記冷却運転が前記所定期間の経過以前に終了する場合には、当該冷却運転の終了に合わせて前記超音波発振機の運転を停止することを特徴とする請求項3の冷蔵庫。
- 前記調湿フィルタは、シリカゲル若しくはゼオライトから構成されることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の冷蔵庫。
- 前記調湿フィルタには、臭気成分を吸着する材料及びエチレンを分解する材料が含まれることを特徴とする請求項5の冷蔵庫。
- 前記超音波発振機が発生する超音波の周波数は20kHz乃至60kHzであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6の冷蔵庫。
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---|---|---|---|
JP2002223360A JP2004061062A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 冷蔵庫 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014077631A (ja) * | 2013-12-06 | 2014-05-01 | Toshiba Corp | 冷蔵庫 |
JPWO2014141786A1 (ja) * | 2013-03-14 | 2017-02-16 | シャープ株式会社 | 冷蔵庫 |
JP2019032162A (ja) * | 2018-12-03 | 2019-02-28 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 冷蔵庫 |
-
2002
- 2002-07-31 JP JP2002223360A patent/JP2004061062A/ja active Pending
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