JP2004060913A - 簡易型水分蒸散器 - Google Patents

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Takamasa Muramoto
村本 孝允
Koji Takei
武井 康治
Takeshi Kodama
児玉 武
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Abstract

【課題】経時に伴なって水中に細菌が繁殖し汚染が発生するのを防止することで、衛生的に良好なものとして、使用時の安全性の向上を図る。
【解決手段】上面に開口部1を形成した容器体2を備え、この容器体2の内部に含水する吸水性ポリマー6を収容し、吸水性ポリマー6から水分を放散する簡易型水分蒸散器において、吸水性ポリマー6における含水状態時、吸水性ポリマー6に防黴剤を0.05〜0.30質量%の含有濃度の範囲内で含有した簡易型水分蒸散器である。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生活雰囲気を加湿する水分蒸散器に関するものであり、特に、人など被対象者が手元に置いて使用する個人向けの簡易型水分蒸散器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、室内を加湿する手段として、大型かつ重量型タイプの超音波式加湿器が普及しているが、衛生面やその使用勝手の不便さなどから、電源を必要としないコードレスタイプの簡易型加湿器が提案されていた。
【0003】
そこで、例えば、実公昭55−40505号には、上面を開放した容器内に海綿状吸水体を収容し、それに注水孔と蒸散孔とを開設した蓋を装着した家具用加湿器が提案されている。また、実用新案登録第3015540号には、防水透湿材料よりなり、一部に給水口を有する外布と、この外布の中に収納した高吸水性ポリマーとを備える簡易型の加湿器が提案されている。さらに、特開2002−115875号には、水溶性素材からなる小容体に所定量の粉末状の高吸水性樹脂を封入し、この小容体を内部空間への水及び空気の流通を可能にする開口部を有した耐水性ケースに収容した加湿具が提案されていた。
【0004】
また一方で、情報化社会が生み出す新たな公害であるプラスイオンや電磁波が大気中に多く存在し、頭痛やイライラ、肩こりなどを引き起こす、喘息、リュウマチなどの慢性病の原因として問題視されていた。
【0005】
その改善策としては、マイナスイオン発生器や空調機等の発生機器、布団や枕等のマイナスイオン発生器を付けた寝具用品、ネックレスや指輪などの宝石などが存在するが、このように多くの商品が氾濫しているのが現状であった。
【0006】
さらに、何かとストレスの多い今日、精油成分を調香した香料のもつ覚醒作用、沈静作用、精神安定化作用などを利用してリラックス感による気分転換、疲労の回復や低減、全身の健康回復を図るアロマテラピー、またはアロマコロジー用品が定着しつつある。これらのアロマテラピー用品などとしては、精油を含浸したローソク、線香形態のものに着火して精油成分を揮散させたり、精油成分含有水溶液を加熱器で加熱し蒸散させるものが主流であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の加湿器あるいは加湿具において、乾燥環境に弱いが風に当たることにむかないアレルギー体質の人、過敏症体質の人、機械的操作に疎い高齢者などにとって、または、暖房などで乾燥しやすい車内、美術工芸品の展示・保管するショーケース内、乾燥を嫌う動物飼育室など、電源がないところでも使用することができ、また、持ち運びも容易にできるといった利点があった。
【0008】
しかしながら、これらの加湿器あるいは加湿具にあっては、総じて加湿能力が低く、商品として使用勝手が悪いと言った問題があった。これは、水の総吸収量が少なく、水を頻繁に注水する必要があったり、逆に、水の総吸収量を増やすと、加湿器自体が大型になったりする問題があった。また、高吸水性ポリマーを使用すると、水の総吸収量は充分であるものの、外布が多孔質構造となる防水透湿材料よりなり、水の放出量が少なく、加湿能力が低いといった問題もあった。さらに、ケースごと水に浸漬する吸水作業は、多量の水を吸収すると高吸水性樹脂が柔らかくなり、ケースが傾いたりすると開口部から流出、また、高吸水性樹脂が膨潤しすぎて開口部から流出する問題、さらには吸水後、ケースを拭くなど不親切であった。また、指が入らない程度の大きさの開口部では、水の放散が充分に行なわれず、加湿能力が低いといった問題があった。
【0009】
しかも、これらのすべての加湿器あるいは加湿具にあっては、常に水を使用しているため、経時に伴なって水中に細菌が繁殖し、汚染され、この汚染されたものが気中に放出されるおそれがあった。しかも、各吸水材は細菌により汚染により、水の吸収力や放出力が著しく低下する問題もあった。これにより、加湿器あるいは加湿具にあっては、不衛生であり、見栄えも悪く商品としての価値が低いものになるといった問題があった。
【0010】
また、これらの加湿器あるいは加湿具において、精油成分を調香した香料のもつ覚醒作用、沈静作用、精神安定化作用などを利用してリラックス感による気分転換、疲労の回復や低減、全身の健康回復を図るためのマイナスイオンやアロマテラピーなどの作用効果を組み合わせることが最良であるが、従来の組み合わせ方であると、器具が大掛かりとなり、使用方法も複雑であったり、価格が高くなるといった問題が生じていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第一の発明は、上面に開口部を形成した容器体を備え、この容器体の内部に含水する吸水性ポリマーを収容し、吸水性ポリマーから水分を放散する簡易型水分蒸散器において、吸水性ポリマーにおける含水状態時、吸水性ポリマーに防黴剤を0.05〜0.30質量%の含有濃度の範囲内で含有した簡易型水分蒸散器である。
【0012】
第二の発明は、第一の発明において、吸水性ポリマーは、粒状とし、その粒状径が8〜60メッシュの範囲内にした簡易型水分蒸散器である。
【0013】
第三の発明は、第一の発明又は第二の発明において、防黴剤を含有した吸水性ポリマーに、あるいは容器体の内面に、あるいは蓋体のいずれかに、室温で放出する生理作用活性物質を備えた簡易型水分蒸散器である。
【0014】
第四の発明は、第三の発明において、生理作用活性物質は、マイナスイオン発生物質、アロマテラピー効果を有する香気物質、アロマコロジー効果を有する香気物質から選ばれた少なくとも一つの物質にした簡易型水分蒸散器である。
【0015】
【作  用】
第一の発明によれば、吸水性ポリマーを使用することにより、この吸水性ポリマーへの水の含有量を充分なものにすることができ、また、蓋体の通気孔より吸水性ポリマーに含有した水分を効率良く気中に放散することができ、加湿能力を非常に高めることができる。しかも、吸水性ポリマーに防黴剤を含有したことにより、経時に伴なって水中に細菌が繁殖し汚染が発生するのを防止することができ、気中に放散される水分も細菌の繁殖していない良質なものにすることで、衛生的にも良好なものとして、使用時の安全性の向上を図ることができる。
【0016】
第二の発明によれば、吸水性ポリマーは、粒状とし、その粒状径が8〜60メッシュの範囲内にしたことにより、粒状ポリマーからの水分の放散が均一に行なわれるようになり、水分放散量が変動せず、常に安定して水分を放散することができる。しかも、粒状ポリマーは含水時の球状がそのままの形状で徐々に縮小するため、放散していく様子がよくわかり、見た目もきれいで、水分放散の終末にも外観的にきれいなものになる。
【0017】
第三の発明によれば、防黴剤を含有した吸水性ポリマーに、あるいは容器体の内面に、あるいは蓋体のいずれかに、室温で放出する生理作用活性物質を備えたことにより、従来のような機器が大掛かりになる、使用方法が複雑になる、あるいは価格が高くなるといった各問題を解消することができ、しかも、適度な水分と共に生理作用活性物質を放散することで、この生理作用活性物質における効能を引き出して、心身のリフレッシュ効果を大幅に高めることができる。
【0018】
第四の発明によれば、生理作用活性物質は、マイナスイオン発生物質、アロマテラピー効果を有する香気物質、アロマコロジー効果を有する香気物質から選ばれた少なくとも一つの物質にしたことにより、水分との共存により優れた効能を発揮する生理作用活性物質にあっては、心身のリフレッシュに貢献できる。特に、マイナスイオン発生物質の場合、体の生理作用を活発にし、細胞を活性化し、自律神経の働きを快調にするといった効果を発揮し、強いては風邪の感染や皮膚のカサカサなどを防止することができる。また、アロマテラピー効果を有する香気物質の場合、覚醒作用、鎮静作用、精神安定化作用などにより疲労の回復や軽減、全身の健康回復に効果を得ることはできる。さらに、アロマコロジー効果を有する香気物質の場合、匂いによる臭覚刺激で脳を活性化することでリラックス作用が働き、感情や情緒を安定させてストレス解消を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明による簡易型水分蒸散器の第一実施形態について説明する。図1及び図2に示すように、上面全体に開口部1を形成した底面を有する円筒状のプラスチック製の容器体2を備え、この容器体2の開口部1に冠着する薄皿状の蓋体3を備える。この蓋体3には、放射方向に向かって複数の通気孔4を有すると共に、外周の内側全周にわたって段落溝5を形成し、この段落溝5が容器体2の外周に係合し、開口部1を覆うようにして蓋体3が着脱自在に冠着する。また、この容器体2の内部には粒状の吸水性ポリマー6のゲル製剤を収容する。この吸水性ポリマー6のゲル製剤には水及び防黴剤を含有する。
【0020】
なお、実際の使用形態は、水及び防黴剤を含ませた吸水性ポリマー6を容器体2の内部に収容し、この容器体2の開口部1全体をアルミフィルムなどの非通気性フィルム7にて熱溶着し密閉し、この上に蓋体3を冠着した状態で提供する。そして、使用する際は、容器体2より蓋体3を取り外して、次に容器体2の開口部1に熱溶着したフィルム7を剥離し、剥離後、容器体2に蓋体3を冠着して、吸水性ポリマー6の含有した水分を気中に放散して加湿する。
【0021】
この簡易型水分蒸散器に用いる吸水性ポリマーとしては、架橋ポリアクリル酸塩系、イソブチレン/無水マレイン酸塩系、アクリル酸エステル/酢酸ビニル共重合体のケン化物、デンプン/ポリアクリル酸塩系、PVA/ポリアクリル酸塩系、架橋PVA系、デンプン/ポリアクリロニトリル重合体の加水分解物などの組成からなる公知のポリマーが挙げられる。
【0022】
また、吸水性ポリマーの形状としては粒状以外にも、粉状、ボール状、繊維状、フィルム状などが挙げられ、商品企画に応じて選択して用いることが望ましい。また、価格面から選択するならば、粉状及び粒状ポリマーが好ましい。より好ましくは、粒状ポリマーである。
【0023】
この粒状ポリマーは、粉状ポリマーに比べ水分の放散量にバラツキが少なく、最後まで比較的均一の放散量を示す。また、水分の放散に伴う吸水性ポリマーの外観状態が粉状ポリマーの場合、水分の放散が進むに従い変形状に固化し、また亀裂を生じ、見た目が不快であり、さらに放散量が変わっていく。これに対し、粒状ポリマーは含水時の球状がそのままの形状で徐々に縮小し、放散していく様子がよくわかり、見た目もきれいで、水分放散の終末にも外観的にきれいなものになる。
【0024】
また、前記粒状ポリマーの粒子径は、8〜60メッシュの範囲内、好ましくは8〜32メッシュの範囲である。径が小さくなるに従い前述の通り外観状態が悪化し、径が大きくなるに従い水の含水量が減少、また価格も高くなる問題がある。また、このような範囲内にすると、粒状ポリマーからの水分の放散が均一に行なわれるようになり、水分放散量が変動せず、常に安定して放散される。
【0025】
また、ゲル製剤としては、所定量の水を含水した吸水性ポリマーが、防黴剤を含有したものである。具体的には、例えば水に防黴剤を配合し、その水溶液を吸水性ポリマーに含水させ、ゲル化状態として容器体内に収容されたものである。また、防黴剤を多孔質物質などの担持体に保持したものを吸水性ポリマーと共存させ、水を加え含有させることもできる。
【0026】
前記防黴剤としては、例えば安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、チアベンダゾール、イソチアゾロン、ホウ砂などの公知化合物が挙げられる。水溶性で難(不)揮発性の化合物であれば特に限定されない。
【0027】
また、使用濃度が高くなると、吸水性ポリマーへの含水量が減少することから、低濃度で防黴効果を発揮する化合物がより好ましい。
【0028】
防黴剤の使用量は、使用開始時の含水状態で、その含有濃度が0.05〜0.30質量%の範囲である。好ましくは、0.10〜0.20質量%の範囲である。前記下限濃度未満の場合、防黴効果が弱くなり、また、上限濃度以上については効果として十分であるが、含水量が少なくなる。
【0029】
吸水性ポリマーと水との調合比率(重量部)は、防黴剤含有状態において1:70〜210の範囲である。好ましくは、1:70〜150の範囲である。
【0030】
前記下限調合比率未満は、水分の放散時間が短く、水を度々補給する煩わしさがある。また、容器本体が大きくなる。一方、上限調合比率以上になると飽和状態となり、吸収しきれなかった水が取り扱い時もれる。また、水の補給時においても補給量の終末がわかりにくい。
【0031】
また、粒状吸水性ポリマーの場合、好ましくは1:70〜180の範囲である。
【0032】
本発明の水分蒸散器による水分の放散量は、少なくとも0.5g/hrの放散水分量が望ましい。該放散水分量は、使用場面の雰囲気の湿度が上がる下限数値を表したものであり、0.5g/hr以上の水分を放散することで加湿の目的が果たせる。
【0033】
この加湿効果については、放散水分量が異なる各水分蒸散器を、六畳の部屋に置き、その設置範囲20cm、50cm、150cmの箇所の湿度変化を湿度測定器(データ・ロガTH−1湿度測定器(株式会社エスアイエレクトロエクス))で測定した結果、放散水分量0.2g/hr前後から湿度変化を示し、0.5g/hrからすべての箇所で明らかな湿度上昇を示した。すなわち加湿効果が認められた。
【0034】
前記放散水分量は、水分を外気に放散する通気孔の大きさを設定する基準となる。すなわち、通気孔の大きさは、水分の放散量が0.5g/hr以上得られる通気孔面積を蓋体、又は容器体の開口部を覆うカバー体に形成することが望ましい。
【0035】
また、通気孔は、前述放散水分量を確保できる大きさであれば、形成個数は一つでも複数でもよく、形状もスリット状、円形状、網目状、粗目付の不織布など、また細い孔、大きい孔などと自由に選択することができる。
【0036】
以上、本発明による簡易型水分蒸散器の第一実施形態について説明したが、これに限定されるものではなく、容器体の内部に、吸水性ポリマーに防黴剤を含有させたもの、あるいは、吸水性ポリマーと防黴剤を保持した担持体との混合物を収納しておき、実際に使用するときに、この混合物などに所定量の水を加えてゲル製剤として使用するようにしても良い。
【0037】
また、本発明による簡易型水分蒸散器の使用形態としては、1回の使い切り使用の他に、水を補給することで何回も繰り返し使用することができる。前述の通り、たえず含水状態において防黴剤を含有しているので、ゲル製剤に細菌繁殖を生じず、水及び吸水性ポリマーが腐敗、損傷しないことから繰り返し使用が可能になった。この繰り返して使用できる商品は、省資源、また家庭内発生ゴミの削減に役立ち、昨今の環境問題から好ましい。
【0038】
図3、図4、図5は、水を補給する場合、水をどこまで加えればよいかを一目で分かるようにした容器体2の実施例を示したものである。
【0039】
例えば、図3は、水の補給ラインとして凹凸部11などの目印を設けたもの、図4は、容器体2内に段差部12を設けたもの、図5は、凹凸部11などの目印と補給量○mlの表示部13を設けたものがそれぞれ例示できる。また、水の補給量メモリーと共に補給時期のメモリーも設けておくと親切である。
【0040】
また、本図では水の補給を蓋体3を外して行う例示であるが、蓋体3をしたまま水を補給することもでき、例えば蓋体3に水の注入口を形成し、また容器体2を透明、半透明にすることで可能である。
【0041】
一方、水の補給時期は、水分の放散に伴い吸水性ポリマーが縮小し、全ての水が放散した吸水性ポリマーは非常に少量で、底面にまばらに散在する状態となり、明らかに目視で確認することができる。
【0042】
また、水分放散の終末近くでは放散水分量が少なくなることから、終末近くで水の補給時期を知らせる目印があれば好ましい。例えば、前述の水補給に示した例図のように、容器体に目視で確認できる放散終了及び補給時期を示す凹凸ライン、段差などの目印を設けてもよい。あるいは、吸水性ポリマーが納まる寸法を有する網目状のプレートや容器体底部に多数の凹孔を設けたり、または容器体の底面全周に窪みを設け、吸水性ポリマーが納まるなどを目安とすることもできる。
【0043】
また、前記使用形態では、繰り返し何回も使用している間に、吸水性ポリマーを誤って流出したり、気を付けても少しずつ紛失し、減少することも予想される。そこで、図6、図7、図8に示すように、吸水性ポリマー6の流出、紛失を防止する手段を設けた実施例を示す。
【0044】
例えば、図6は、容器体2の開口部1をネット、繊維、不織布などの通気性素材14で閉鎖したもの、図7は、容器体2内に通気性素材14を浮遊自在に載置したもの、図8は、蓋体3の通気孔4面の内側に通気性素材14を設けたものがそれぞれ例示できる。また、蓋体3の通気孔4として、細目の孔を全面に形成した蓋体3にすることもできる。
【0045】
なお、次に、防黴剤による含有ゲル製剤の防黴効果について、試験例を基に説明する。試験例としては、防黴効果を示す防黴剤A(ケーソンCG/ICP(ローム・アンド・ハース社))の必要使用量について調べる。含有ゲル製剤としては、粉状ポリマー(粉末サンフレッシュST500D)を用いたサンプルNo.1,No.2,No.3,No.4,No.5と、粒状ポリマー(球状KI201K・G1)を用いたサンプルNo.6,No.7,No.8,No.9,No.10について試験した。また、粒状ポリマーについては、別の防黴剤B(塩化ベンザルコニウム液(三洋化成工業))を用いたサンプルNo.11,No.12,No.13,No.14,No.15についても試験した。さらに、比較例として、粉状ポリマーにおいて防黴剤未使用のサンプルNo.16と、粒状ポリマーにおいて防黴剤未使用のサンプルNo.17も試験する。
【0046】
試験方法は、土壌中に存在する微生物に対する活性を評価するために、温室から採取した土壌を滅菌水に懸濁して土壌懸濁液を調整する。この土壌懸濁液を以下の2つの添加法にて供試剤に添加した後、供試剤を25℃に保管して微生物の生育を目視にて観察する。添加法1は吸水性ポリマーに含水する前の水溶液に滴下する。添加法2は含水した後の含水ゲル製剤に滴下する。これを、以下の表に示す。
【0047】
【表1】
Figure 2004060913
【0048】
結果として、(−)は微生物の生育が確認されなかったものである。(+)は微生物の生育が確認されたものである。
【0049】
表1から明らかなように、防黴剤未使用のNo.16とNo.17は黴が発生した。一方、良好な防黴効果を発揮するゲル製剤中の含有濃度は0.05質量%以上であった。また、防黴剤の種類やゲル製剤の製造方法によっては防黴効果を示す必要量が若干変動することもあり、さらには簡易型水分蒸散器として放散有効期間を長くする場合や繰り返し使用する場合等を想定すると、防黴剤の含有濃度は0.10質量%以上が好ましい。ただし、使用する吸水性ポリマーの種類の違いによっては含有濃度の差は見られない。
【0050】
次に、本発明による簡易型水分蒸散器の第二実施形態について説明する。基本的構成は、前述の第一実施形態と略同様であり、容器体2を備え、この容器体2の開口部1に冠着する蓋体3を備えると共に、この容器体2の内部には粒状の吸水性ポリマー6のゲル製剤を収容し、この吸水性ポリマー6のゲル製剤には水及び防黴剤を含浸する。このようなものにおいて、室温で放出する生理作用活性物質を備えるようにする。これは、吸水性ポリマー6に生理作用活性物質を備えるようにしても良いし、また、図9に示すように、蓋体3の内側にお椀状の通気性フェルト15を固着し、この通気性フェルト15に生理作用活性物質を備えるようにしても良い。さらには、図10に示すように、容器体2の開口部1全体であって熱溶着する非通気性フィルム7の内側に通気性フェルト15を固着し、この通気性フェルト15に生理作用活性物質を備えるようにしても良い。なお、実際の使用形態では、容器体2の開口部1や蓋体3などにアルミフィルムなどの非通気性フィルム7にて熱溶着し密閉状態を形成しておき、使用する際は、このフィルム7を剥離することで、水分や生理作用活性物質を気中に放散する。また、生理作用活性物質を備える場所としては上記の場所に限定されるものではなく、その他の場所でも良い。
【0051】
この生理作用活性物質としては、マイナスイオンを発生する物質、アロマコロジー効果を有する香気物質、アロマテラピー効果を有する香気物質が挙げられ、その単独またはそれらを組み合わせて用いることができる。
【0052】
前記マイナスイオンは、水に電子が付いてマイナスに帯電したものを呼称し、空気が澄みきった郊外の森、林、湖、滝など周囲に水が豊富な地域で多く、すがすがしい爽快感やおいしい空気を味わえる。そのマイナスイオンは、身体の生理作用を活発にし、自律神経の働きを快調にする。
【0053】
マイナスイオンの発生物質の原材料としては、トルマリン、竜王石、麦飯石、角閃石などの天然磁性体鉱物、備長炭、合成ゼオライト、炭化ジルコニウムなどの人工磁性体鉱物、放射線を出すデービド鉱、プランネル石、バストネス石、センウラン鉱、ニンギョウ石、モナズ石などの天然放射性鉱物、その他竹炭、蓬来石、医王石、黒曜石、インデアン・クレーの粘土状粉末、松鉱石、スーパードラパイト、シリカプラックなどが挙げられる。その単独、または複数組み合わせて用いることができる。
【0054】
前記発生物質の使用形態としては、前記原材料を粉砕し粉末化、その粉末の粒度は特に限定されず、使用する原材料種や備える場所に応じて適宜決定すればよい。この粉末をそのまま繊維、紙、綿、布など混合し抄き込んだり、樹脂に配合し成型したり、または接着剤、塗料、樹脂液などに配合し布、紙、不織布、樹脂ネットなどに付着、固着、印刷して用いる。また、この時、所望するマイナスイオンの発生量は、原材料粉末の使用量や塗布液の処理量などで調整し、目的の発生物質を得るものである。
【0055】
また、発生物質のマイナスイオンの発生量としては、空気1cc中のマイナスイオン個数をみたとき、誰もが実体験している場所、気持ちが癒やされる滝場で1900以上、静粛で気持ちが落ち着く森林で900以上、気持ちの安らぐ庭園で500以上であることから、使用する発生物質は、効能的に少なくとも、マイナスイオンの発生量が500個/cc以上、より好ましくは1000個/cc以上有することが望ましい。前記マイナスイオンの発生量は、空気イオンカウンター・ITC−201A[アンデス電気(株)]で測定した数値である。
【0056】
前記アロマコロジー効果やアロマテラピー効果を有する香気物質としては、精油、その主香成分、または植物、動物の主要成分を調香した天然、合成香料で室温下揮散するものであって、フィットンチッド作用、覚醒作用、沈静作用、精神安定化作用、催眠作用、食欲促進・抑制作用などを有し、身体に生理的・心理的効果を良性的に発揮するものが挙げられる。
【0057】
前記香気物質としては、例えばハッカ、ユーカリ、ローズマリー、タイム、レモン、ラベンダー、オレンジ、ジャスミン、サンダーウッド、ベルガモットー、ムスク、ペパーミント、シトラース、カンファー、メントール、リナロール、ゲラニオール、シトラール、シトロネラール、ボルネオール、リナロール、ゲラニオール、ネロール、ロジノール、酢酸エステル、ぎ酸エステル、ノニールアルコール、フェニルエチルアルコール、カルボン、ラベンダー油、スペアミント油、ローズマリー油、ローズウッド油、シダーウッド油、ジャスミン油、グレープフルーツ油、レモングラス油、オレンジ油、レモン油、ライム油、シトロネラ油、ユーカリ油、ボダイジュ花油、パチュリー油など、またはピネン、リモネン、ミルセン、リナロール、カンフェンなどのテンペル系揮発性化合物などの液状物質、またはそれらエッセンシャルオイルを含有する植物や樹木の粉砕物などが挙げられる。
【0058】
なお、このように香気物質を配合した場合、吸水性ポリマーと水との調合比率(重量部)は、1:20〜100の範囲である。好ましくは、1:25〜70の範囲である。
【0059】
前記香気物質の使用形態としては、液状物質の場合、界面活性剤を使い水に添加して使用する。使用量は、水中に0.01〜10.0質量%。好ましくは0.03〜10.0質量%の範囲である。0.01質量%未満では、適度な効果が得られない。また持続性に乏しい。10.0質量%以上になると、界面活性剤の使用量が多くなり、吸水性ポリマーへの含水量が減少し好ましくない。
【0060】
前記界面活性剤は、例えばポリオキシエチレンエステル、ポリオキシエチレンエーテル、ソルピタン脂肪酸エステルのポリオキシエチレン付加物、アルキルフェノールポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシプロピレンのポリオキシエチレンエーテルなどの非イオン系界面活性剤、第一級高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールやアルキルフェノールなどのポリオキシエチレン付加物の硫酸エステル塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アリキルスルホン酸塩、エステルスルホン酸塩などの陰イオン系界面活性剤などが挙げられる。
【0061】
また、生理作用活性物質を備える場合、吸水性ポリマーに含有させるのではなくその他の方法でも良い。例えば、前記液状物質を繊維などフィルターに付着したもの、多孔質粒子に含浸させ袋などに収納したものを蓋体などに固着して使用することもできる。また、容器体の内面にも固着して使用することもできる。
【0062】
本発明による簡易型水分蒸散器として、前記生理作用活性物質の単独、またはそれぞれを組み合わせて使用することができる。すなわち、水分の放散による加湿とマイナスイオンの発生による環境の改善の組み合わせ、水分の放散による加湿とアロマコロジー効果及び/またはアロマテラピー効果を有する香気物質の放散による生理的・心理的な体調改善の組み合わせ、または水分の放散による加湿とマイナスイオンの発生とアロマコロジー効果及び/またはアロマテラピー効果を有する香気物質の放散による環境改善、体調改善の組み合わせが挙げられる。
【0063】
また、本発明としては、身体の生理作用活性物質の効果を高めるため、生理作用活性物質を放散する際、簡易型水分蒸散器を用いて、適量の水分を一緒に同時に放散する水分放散方法である。すなわち、本発明による簡易型水分蒸散器により放散される水分は、生活雰囲気の湿度を高める、また身体に潤いを与える効果を有するもので、その放散水分量は、通常の強制的に水分を放散する加湿器に比べ少ない。この自然に放散させる適度の放散水分量は、不快感を与えず心地よい潤いを与え身体にとって適度の補給量であり、この適量から前記生理作用活性物質の放散を妨害することがなく、また生理作用活性物質の作用効果を助長する。例えば、マイナスイオンの発生量を増加させたり、香気物資の香りを刺激臭のとれた軟らかい心地よい香りに変えるなどの現象を生じるものである。
【0064】
前記生理作用活性物質として、マイナスイオンを発生する物質、アロマコロジー効果を有する香気物質、アロマテラピー効果を有する香気物質、フィトンチッドを有する植物精油、香りを楽しむ香料、治療効果を有する香薬、殺菌・消毒作用、抗ウイルス作用など効能を有する精油などが挙げられる。これらの単独、または組み合わせで用いることができる。
【0065】
前記生理作用活性物質を用いた水分蒸散器の使用形態としては、身体に接近する周辺において使うのが好ましい。この使用形態では、生理作用活性物質として、マイナスイオンの発生物質、アロマコロジー効果やアロマテラピー効果を有する香気物質が持つ前述の各効果を得ることができる。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、吸水性ポリマーに防黴剤を含有したことにより、経時に伴なって水中に細菌が繁殖し汚染が発生するのを防止することができ、気中に放散される水分も細菌の繁殖していない良質なものにすることで、衛生的にも良好なものとして、使用時の安全性の向上を図ることができる。
【0067】
本発明によれば、吸水性ポリマーは、粒状とし、その粒状径が8〜60メッシュの範囲内にしたことにより、粒状ポリマーからの水分の放散が均一に行なわれるようになり、水分放散量が変動せず、常に安定して水分を放散することができる。しかも、粒状ポリマーは含水時の球状がそのままの形状で徐々に縮小するため、放散していく様子がよくわかり、見た目もきれいで、水分放散の終末にも外観的にきれいなものになる。
【0068】
本発明によれば、室温で放出する生理作用活性物質を備えたことにより、適度な水分と共に生理作用活性物質を放散することで、この生理作用活性物質における効能を引き出して、心身のリフレッシュ効果を大幅に高めることができる。
【0069】
本発明によれば、マイナスイオン発生物質の場合、体の生理作用を活発にし、細胞を活性化し、自律神経の働きを快調にするといった効果を発揮し、強いては風邪の感染や皮膚のカサカサなどを防止することができる。また、アロマテラピー効果を有する香気物質の場合、覚醒作用、鎮静作用、精神安定化作用などにより疲労の回復や軽減、全身の健康回復に効果を得ることはできる。さらに、アロマコロジー効果を有する香気物質の場合、匂いによる臭覚刺激で脳を活性化することでリラックス作用が働き、感情や情緒を安定させてストレス解消を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態による簡易型水分蒸散器の分解斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態による簡易型水分蒸散器の側面断面図である。
【図3】本発明の第一実施形態による簡易型水分蒸散器の容器体の説明図である。
【図4】本発明の第一実施形態による簡易型水分蒸散器の容器体の説明図である。
【図5】本発明の第一実施形態による簡易型水分蒸散器の容器体の説明図である。
【図6】本発明の第一実施形態による簡易型水分蒸散器の吸水性ポリマーの流出・紛失防止手段を示す説明図である。
【図7】本発明の第一実施形態による簡易型水分蒸散器の吸水性ポリマーの流出・紛失防止手段を示す説明図である。
【図8】本発明の第一実施形態による簡易型水分蒸散器の吸水性ポリマーの流出・紛失防止手段を示す説明図である。
【図9】本発明の第二実施形態による簡易型水分蒸散器の側面断面図である。
【図10】本発明の第二実施形態による別の簡易型水分蒸散器の側面断面図である。
【符号の説明】
1…開口部、2…容器体、3…蓋体、4…通気孔、5…段落溝、6…吸水性ポリマー、7…非通気性フィルム、11…凹凸部、12…段差部、13…表示部、14…通気性素材、15…通気性フェルト。

Claims (4)

  1. 上面に開口部1を形成した容器体2を備え、この容器体2の内部に含水する吸水性ポリマー6を収容し、吸水性ポリマー6から水分を放散する簡易型水分蒸散器において、
    吸水性ポリマー6における含水状態時、吸水性ポリマー6に防黴剤を0.05〜0.30質量%の含有濃度の範囲内で含有したことを特徴とする簡易型水分蒸散器。
  2. 前記吸水性ポリマー6は、粒状とし、その粒状径が8〜60メッシュの範囲内にしたことを特徴とする請求項1記載の簡易型水分蒸散器。
  3. 前記防黴剤を含有した吸水性ポリマー6に、あるいは容器体2の内面に、あるいは蓋体3のいずれかに、室温で放出する生理作用活性物質を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の簡易型水分蒸散器。
  4. 前記生理作用活性物質は、マイナスイオン発生物質、アロマテラピー効果を有する香気物質、アロマコロジー効果を有する香気物質から選ばれた少なくとも一つの物質にしたことを特徴とする請求項3記載の簡易型水分蒸散器。
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JP2009058209A (ja) * 2007-09-04 2009-03-19 Mikuni Corp 自然蒸発式加湿器

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