JP2004059564A - 油性マスカラ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐水性、耐皮脂性、耐油性に優れ、皮膜の強度及び付着性が高く、カール力及び使用性(なめらかさ)が優れ、かつ通常のクレンジングで落とすことのできる油性マスカラを提供する。
【解決手段】上記課題を解決するため、本発明は、固体状アルキルメチルシロキサン、油溶性樹脂、揮発性液状油を含有した油性マスカラを提供する。固体状アルキルメチルシロキサンの総量は1.0〜50.0重量%、油溶性樹脂の総量は固形分換算で1.0〜50.0重量%で、揮発性液状油の総量は1.0〜90.0重量%にすることが好ましい。
【選択図】  なし

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は油性マスカラに関し、さらに詳しくは、耐水性、耐皮脂性、耐油性(ファンデーション、クリーム、化粧下地等の化粧品に含まれる油分)に優れ、皮膜の強度及び付着性が高く、カール力及び使用性(なめらかさ)が優れ、かつ通常のクレンジング料で落とすことのできる油性マスカラに関する。
【0002】
【従来の技術】
マスカラは、まつ毛を長く見せる、ボリューム感を与える等の効果のほか、化粧持ち(耐水性、耐油性、耐皮脂性)、カール力等の効果が求められている。また、通常のクレンジング料での落としやすさ等が求められている。
【0003】
従来、知られている乳化マスカラにおいては、一般に固型、半固型、液状油分〜水系が主成分である。ワックスや粉末などの固型分を高配合する方法や水系合成樹脂ポリマーエマルジョンなどの高分子を高配合させ粘着性を高める方法でボリューム感やカール力について検討されている。しかし、前記効果を有するがゆえ、系が非常に高粘度となり塗布することが困難になるため、結果的に仕上がりが悪くなる欠点がある。また、ポリマーエマルション自体に耐水性がないため、必ずしも耐水性の点で満足いくマスカラは得られていない。
【0004】
油性マスカラにおいては、固型、半固型、液状油分〜揮発性分岐炭化水素系が主成分である。水の存在がなく、まつ毛を柔軟にさせることがないことからカール力の点では好ましい。しかし、耐油性、耐皮脂性が悪く、特に、皮脂や他の化粧料などの油分にマスカラがにじみ、目の周囲を汚し易い欠点がある。また、乾燥性が優れているとは言えない。
【0005】
近年、有機シリコーン樹脂を皮膜剤として用いたマスカラが開発されており(特公平5−74562号公報等)、耐水性、耐油性、耐皮脂性の点で有用である。しかし、有機シリコーン樹脂を高配合した場合、落としにくさが増すために、洗浄に非常に手間がかかる欠点がある。また、乾燥性やカール力の点で満足のいくマスカラは得ることができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明が解決しようとする課題は、上記従来の技術に記載された欠点を克服したマスカラを提供することである。すなわち、(1)耐水性、耐皮脂性、耐油性(ファンデーション、クリーム、化粧下地などの化粧品に含まれる油分)に優れている、(2)皮膜の強度及び付着性が高く、カール力及び使用性(なめらかさ)が優れている、(3)通常のクレンジング料で落とすことができるという諸条件を同時に満たすマスカラを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、固体状アルキルメチルシロキサン、油溶性樹脂、揮発性液状油を含有した油性マスカラを提供する。固体状アルキルメチルシロキサンの総量は1.0〜50.0重量%、油溶性樹脂の総量は固形分換算で1.0〜50.0重量%で、揮発性液状油の総量は1.0〜90.0重量%にすることが好ましい。
【0008】
本発明の油性マスカラに用いられる好ましい固体状アルキルメチルシロキサンの構造は、RMeSiO(MeSiO)x(MeRSiO)ySiMe(式中、R及びRは独立に炭素原子数1〜60のアルキルまたはアルコキシであり、Rは炭素原子数1〜60のアルキルであり、但し、R、R及びRの少なくとも1つは炭素原子数4〜60アルキルまたはアルコキシであり、xは0〜100、yは1〜100である。)である。RとRが等しい構造を有してもよい。また、特に、その融点が、30〜100℃である固体状アルキルメチルシロキサンである。有用な構造は、MeSiO(MeSiO)x(MeRSiO)ySiMe(式中、Rは炭素原子数16〜50のアルキルであり、x及びyは各々この固体状アルキルメチルシロキサンの融点を30〜100℃とする数)であり、特には、本式中、Rは炭素原子数30〜45のアルキルであり、x及びyは各々この固体状アルキルメチルシロキサンの融点を60〜80℃とする数、である。また、他の有用な構造は、RMeSiO(MeSiO)x(MeRSiO)ySiMe(式中、R及びRは独立に炭素原子数20〜30のアルコキシであり、xはこの固体状アルキルメチルシロキサンの融点を30〜100℃とする数であり、yは0である。)である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による油性マスカラの各成分について詳細に説明する。本発明の油性マスカラにおいて用いられる好ましい固体状アルキルメチルシロキサンは、RMeSiO(MeSiO)x(MeRSiO)ySiMe(式中、R及びRは独立に炭素原子数1〜60のアルキルまたはアルコキシであり、Rは炭素原子数1〜60のアルキルであり、但し、R、R及びRの少なくとも1つは炭素原子数4〜60アルキルまたはアルコキシであり、xは0〜100、yは1〜100である。)である。固体状アルキルメチルシロキサンの具体例として、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のDC AMS−C30、DC2503及びDEGUSSA製のABIL Wax9810、2440等が挙げられる。
【0010】
固体状アルキルメチルシロキサンは、好ましくは1.0〜50.0重量%含有され、より好ましくは付着性及び使用性(なめらかさ)の点から1.0〜30.0重量%がよい。固体状アルキルメチルシロキサン量が1.0重量%未満では付着性が不充分であることがあり、30.0重量%を超えると、なめらかさに欠けるようになることがある。
【0011】
また、固体状アルキルメチルシロキサンは、少なくとも1種以上を(すなわち2種以上でも)選択して用いることもできる。上述した固体状アルキルメチルシロキサンの好ましい含有量の範囲は、2種以上用いる場合その合計量における数値を意味する。
【0012】
本発明のマスカラのために用いられる油溶性樹脂とは液状油分に対し溶解し得る樹脂をいう。ここで液状油分とは常温で液体状態である油分をいう。耐水性を付加する観点から皮膜形成能のある樹脂であればなお好ましい。具体例としては、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、テルペン系樹脂、ポリブテン、ポリイソプレン、アルキド樹脂、PVP変性ポリマー、エステルガム、ロジン変性樹脂等が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。以下に、代表的に用いられる油溶性樹脂について説明する。
【0013】
フッ素樹脂は、パープルオロアルキル基含有アクリル樹脂、パーフルオロアルキル基含有メタクリル樹脂などと炭化水素系の主鎖にペンダント型のパーフルオロアルキル基をもつもの;ポリフツ化ビニリデンなどのように主鎖自身がフルオロカーボンであるもの;フルオロエチレンと炭化水素系ビニルエーテルのラジカル共重合により得られる主鎖に、炭化水素部分とフルオロカーボン部分の両方をもつもの等が挙げられるが、揮発性液状油分に対し溶解するものであれば、上記化合物に限定されるものではない。なお、このフッ素樹脂を揮発性液状油分に溶解させた形で市販されているものとして、例えばフロロコートEC−104、同−106、同−200、同−300(以上、いずれも旭硝子(株)製)等が挙げられる。
【0014】
シリコーン樹脂は、SiO、または一般式RSiO(4−n)/2(式中、Rは水素、炭素数1〜6の炭化水素基またはフェニル基を表し、nは1.0〜1.8の数を表す。)、例えばRSiO3/2、RSiO等の構造単位からなる共重合体、またはその末端をRSiO1/2(式中、Rは上記と同じ)で封鎖した共重合体が好ましい。具体的な市販品の例としては、KF7312J、X−21−5249、X−21−5250、KF9021等(信越化学工業(株)製)、BYll−018等(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)が挙げられる。また、分子鎖の片末端にラジカル重合基を有するジメチルポリシロキサン化合物とアクリレート及び/またはメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマーとをラジカル重合して得たアクリル−シリコーン系グラフト重合体も用いることができる。さらに、ジメチルポリシロキサンの重合度(n)が5,000〜8,000のシリコーンゴムも用いることができる。
【0015】
芳香族系炭化水素樹脂として日石ネオポリマーT、同120、同140(いずれも日本石油(株)製);テルペン系樹脂としてQuintoneA−100、同B−170、同C−100(いずれも日本ゼオン(株)製);ポリブテンとしてポリブテン200(出光石油(株)製);ポリイソプレンとしてエスコレツ1071、同1103(いずれもエクソン(株)製);アルキド樹脂としてベッコソールEL8011、ソリッドベッコゾールNo.31、同No.96(いずれも大日本インキ(株)製);PVP変性ポリマーとしてGanex V−216、同V−220(いずれも五協産業(株)製);ロジン変性樹脂としてペンセルA、エステルガムとしてエステルガムAAG、同AAL、同A(いずれも荒川化学(株)製)等が、それぞれ市販品として例示的に挙げられる。
【0016】
また、これら油溶性樹脂は、少なくとも1種を(すなわち2種以上でも)選択して用いることができる。
【0017】
上記油溶性樹脂の含有量(2種以上用いる場合はその合計量)は、好ましくは固形分換算で1.0〜50.0重量%、より好ましくは使用性(なめらかさ)の点から5.0〜30.0重量%がよい。油溶性樹脂量が5.0重量%未満では耐水性、耐油性が不充分であることがあり、30.0重量%を超えると、なめらかさに欠けるようになることがある。
【0018】
本発明の油性マスカラのために用いられる揮発性液状油は、油溶性樹脂に対して溶媒となり得るもので、室温における沸点が60〜260℃の範囲にある炭化水素油もしくはシリコーン油である。揮発性液状油の具体例として、アイソパー(登録商標)A、同C、同D、同E、同G、同H、同K、同L、同M(エクソン社)、ソルトロール(登録商標)100、同130、同220(フィリップス社)、オクタメチルトリシクロシロキサン(例えば、信越化学工業(株)製「KF−96A−1CS」、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製「SH200C−1CS」)、デカメチルテトラシロキサン(例えば、信越化学工業(株)製「KF−96A−1.5CS」、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製「SH200C−2CS」)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(例えば、信越化学工業(株)製「KF−994」、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製「SH244」、「SH344」)、デカメチルシクロペンタシロキサン(例えば、信越化学工業(株)製「KF−995」、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製「SH245」「DC345」)、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(例えば、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製「DC246」)等が挙げられる。
【0019】
また、これら揮発性液状油は、少なくとも1種を(すなわち2種以上でも)選択して用いることができる。
【0020】
上記の揮発性液状油の含有量(2種以上用いる場合はその合計量)は1.0〜90.0重量%が好ましい。
【0021】
油性マスカラの安定性を目的としてゲル化剤が使用される。ゲル化剤は、ジアルキルジメチルアンモニウム塩変性モンモリロナイト等の有機変性粘土鉱物、パルミチン酸デキストリンなどのデキストリン脂肪酸エステル、ステアリン酸アルミニウム等の金属セッケン、アルキル変性無水ケイ酸などの疎水性無水ケイ酸などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0022】
また、これらゲル化剤は、少なくとも1種を(すなわち2種以上でも)選択して用いることができる。
【0023】
上記のゲル化剤の含有量(2種以上用いる場合はその合計量)は0.1〜30.0重量%が好ましい。
【0024】
油性マスカラの着色を目的として色材が使用される。色材は、一般にメーキャップ化粧料に用いられる色材であればよく、例えばタルク、マイカ、カオリン、炭酸カルシウム、亜鉛華、二酸化チタン、赤酸化鉄(ベンガラ)、黄酸化鉄(オークル)、黒酸化鉄、群青、紺青、カーボンブラック、低次酸化チタン、コバルトバイオレット、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト、オキシ塩化ビスマス、チタン−マイカ系パール顔料などの無機顔料、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、黄色205号、黄色4号、黄色5号、青色1号、青色404号、緑色3号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキなどの有機顔料、クロロフィル、β−カロチン等の天然色素、ナイロン、セルロース、ポリエチレン等の樹脂粉末類、染料等が挙げられる。また、色材を疎水化処理したものを用いることもできる。
【0025】
色材類の疎水化処理方法としては、前記色材に撥水性を付与できる方法であればいかなる方法でも良く、例えば、気相法、液相法、オートクレーブ法、メカニカル法等通常の表面処理方法を用いることができる。
【0026】
これら色材および疎水化処理された色材類の含有量は、全体量に対して0.1〜30.0重量%、好ましくは1.0〜30.0重量%である。
【0027】
上記成分の他、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的及び質的範囲内で化粧料に一般的に用いられる固型、半固型、液状油分、美容成分等の薬剤、乳化剤、増粘剤、紫外線吸収剤、粘土鉱物、香料、あるいは他の揮発性成分等を配合しても良い。
【0028】
【実施例】次に、実施例によりさらに本発明を詳述する。本発明はこれによって限定されるものではない。なお、配合量(%)は重量%である。
【0029】
実施例に先立ち、本発明の評価試験方法および評価方法について説明する。
【0030】
<評価方法>
[耐油試験]50mm×12.5mmのナイロン板に各試料を一定厚(0.1mm)塗布し、これをファンデーションオイル成分(トリオクタノイン)に浸漬し、25℃にて放置する。翌日、皮膜成分の状態を評価した。
【0031】
◎:皮膜が完全に残っている
●:皮膜が3/4以上残っている
△:皮膜が1/2以上残っている
×:皮膜が1/2未満しか残っていない
【0032】
また、以下の項目について専門パネル20名による実用テストにて試験、評価した。
[付着性]試料を手首部に塗布し、乾燥後30回屈曲動作を行い、その状態を観察し評価した。
【0033】
◎:18名以上が、付着性良好と回答
●:14〜17名が、付着性良好と回答
△:8〜13名が、付着性良好と回答
×:7名以下が、付着性良好と回答
【0034】
[カール力性]試料を睫毛に塗布し、腿毛のカールアップの状態を肉眼にて判定し、総合評価した。
【0035】
◎:18名以上が、カールアップ良好と回答
●:14〜17名が、カールアップ良好と回答
△:8〜13名が、カールアップ良好と回答
×:7名以下が、カールアップ良好と回答
【0036】
[耐皮脂性]試料を睫毛に塗布し、晴天時にテニスを2時間実施し、充分に汗をかいた後、肉眼にて判定した。
【0037】
◎:18名以上が、にじみなしと回答
●:14〜17名が、にじみなしと回答
△:8〜13名が、にじみなしと回答
×:7名以下が、にじみなしと回答
【0038】
[耐水性]試料を睫毛に塗布し、シャワーを2分当てた後、肉眼にて判定した。
【0039】
◎:18名以上が、にじみなしと回答
●:14〜17名が、にじみなしと回答
△:8〜13名が、にじみなしと回答
×:7名以下が、にじみなしと回答
【0040】
[耐油性]試料を睫毛に塗布し、晴天時にテニスを2時間実施し、十分に汗をかいた後、下瞼への2次付着の有無を、それぞれ眼にて判定した。
【0041】
◎:18名以上が、2次付着、化粧くずれなしと回答
●:14〜17名が、2次付着、化粧くずれなしと回答
△:8〜13名が、2次付着、化粧くずれなしと回答
×:7名以下が、2次付着、化粧くずれなしと回答
【0042】
[使用性]試料を睫毛に塗布するときの塗布のしやすさ(なめらかさ)などを総合評価した。
【0043】
●:15名以上が、良好と回答
△:8〜14名が、良好と回答
×:7名以下が、良好と回答
【0044】
[落としやすさの試験]試料を睫毛に塗布後、日常用いるクレンジングでマスカラを落とし、睫毛上のマスカラの落としやすさを評価した。
【0045】
●:15名以上が、落ちていると回答
△:10〜14名が、落ちていると回答
×:9名以下が、落ちていると回答。
【0046】
比較例1(乳化マスカラ)
油相
ステアリン酸                      5.0%
カルナウバロウ                     5.0%
ミツロウ                        5.0%
水相
トリエタノールアミン                  2.0%
プロピレングリコール                  5.0%
カルボキシメチルセルロースナトリウム          0.2%
アクリル酸アルキル共重合体エマルション        10.0%
黒酸化鉄                       10.0%
防腐剤                         適量
精製水                         残量
製法
油相を加熱し溶解する。これに80℃で良く混合した水相を加えて乳化し、冷却した後、マスカラ容器に充填した。
【0047】
比較例2(油性マスカラ)
A:ライスワックス                   5.0%
ミツロウ                      5.0%
マイクロクリスタリンワックス           15.0%
B:エステルガム                    9.0%
C:黒酸化鉄                     10.0%
D:有機変性粘土鉱物                  3.0%
E:プロピレンカーボネート               3.0%
F:防腐剤                       適量
G:アイソパーG                    残量
製法
GにC及びDを加えてディスパー分散後、90℃にする。これにA及びBを加え、溶解してディスパー分散する。ここにさらにその他の成分を添加し、冷却した後、マスカラ容器に充填した。
【0048】
実施例1〜3
【表1】
Figure 2004059564
固体状アルキルシロキサン:DC AMS−30(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)
有機シリコーン樹脂:KF7312J(信越化学工業(株)製)、50%固形分エステルガム:エステルガムAAG(荒川化学(株)製)、100%固形分
製法
アイソパーGにステアリン酸アルミニウム及び疎水化処理黒酸化鉄を加えてディスパー分散後、90℃にする。これに固体状アルキルシロキサン及び有機シリコーン樹脂もしくはエステルガムを加え、溶解してディスパー分散する。ここにさらにその他の成分を添加し、冷却した後、マスカラ容器に充填した。
【0049】
このようにして比較例1、2で得た比較例品、実施例1〜3で得た実施例品を用いて、上記の評価試験を行った。結果を表2に示す。
【0050】
【表2】
Figure 2004059564
表2の結果から明らかなように、本発明にかかる実施例品は、耐油性、耐皮脂性、耐水性使用性、睫毛への付着性のいずれにおいても優れ、特にカール力に優れた性能を有し、さらに落としやすさにも優れる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、(1)耐水性、耐皮脂性、耐油性(ファンデーション、クリーム、化粧下地などの化粧品に含まれる油分)に優れている、(2)皮膜の強度及び付着性が高く、カール力及び使用性(なめらかさ)が優れている、(3)通常のクレンジングで落とすことができるという諸条件を同時に満たすマスカラを提供することが可能になる。

Claims (5)

  1. 固体状アルキルメチルシロキサン、油溶性樹脂及び揮発性液状油を含有する油性マスカラ。
  2. 前記固体状アルキルメチルシロキサンの総量は1.0〜50.0重量%、前記油溶性樹脂は固形分換算で1.0〜50.0重量%、前記揮発性液状油は1.0〜90.0重量%である、請求項1記載の油性マスカラ。
  3. 前記固体状アルキルメチルシロキサンが、式、RMeSiO(MeSiO)x(MeRSiO)ySiMe(式中、R及びRは独立に炭素原子数1〜60のアルキルまたはアルコキシであり、Rは炭素原子数1〜60のアルキルであり、但し、R、R及びRの少なくとも1つは炭素原子数4〜60のアルキルまたはアルコキシであり、xは0〜100、yは1〜100である。)で表させる構造を有する、請求項1または2に記載の油性マスカラ。
  4. 前記固体状アルキルメチルシロキサンの融点が、30〜100℃である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の油性マスカラ。
  5. 前記揮発性液状油が室温における沸点が60〜260℃の範囲にある炭化水素油もしくはシリコーン油である請求項1〜4のいずれか1項に記載の油性マスカラ。
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