JP2004058605A - 印刷物とその作製方法 - Google Patents

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井上 満夫
Toshinori Tanaka
田中 利典
Hiroyuki Oshima
大島 浩行
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Abstract

【課題】目の不自由な方々でも、識別性に優れた印刷物を提供することを目的とする。
【解決手段】印刷物に識別マークと光学的変化素子を所定の位置に配置することにより、触感で識別すると、識別マーク表層と光学的変化素子表層の感触の差異により、より識別性が向上する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行券、証券、有価証券、カードなどの印刷媒体とその作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から銀行券、証券、有価証券などの貴重印刷物には、利便性向上のために、目(視力)の不自由な方々に対しても、その券種判別ができるように、用紙に部分的に凹凸形状や凸形状などを設けた領域(以下、「識別マーク」と呼ぶ。)が施され、その識別マーク表面を指で触れること(以下、「触感」と呼ぶ。)により真偽判別や券種判別を行っている。この識別マークを形成する方法には、用紙を製造する段階で用紙構造に凹凸を付与する方法(例えば、凹凸差を0.1mmとして、その高低差を触感で判別する方法)や印刷の段階で用紙上に比較的盛りのある印刷画線を形成し、凸形状を付与する方法(例えば、印刷画線の高さを0.1mmとして、その高低差を触感で判別する方法)などがある。
【0003】
また、識別マークの識別性をより向上させるために、様々な形状も考えられ、丸状、棒状や三角形状などにしたり、それらの組合せなどにより、触感による識別性を高めるなどの工夫もされている。このように、製紙製造技術、印刷製造技術を駆使して、銀行券などの識別マークは付与されているが、より識別性が高く、しかも、簡単に判別できる識別マークが望まれている。
【0004】
ところで、銀行券などの貴重印刷物に付与される識別マークと比較して、触感でより容易に識別できる印刷物は、点字による印刷物(本)などがある。この印刷物は、発泡印刷、バーコ印刷などを用いて、比較的高い、例えば、高さ0.2mm以上の印刷画線を付与して点字を形成しているため、触感による感度が良く、識別性に優れる。しかし、一部の印刷画線のみを高くすると、識別性は向上するが、印刷機で印刷後の用紙の積載により、印刷画線が高い部分が裏移りしやすく、製造上の品質管理上も好ましくはない。
【0005】
このため、現在、付与されている識別マークの印刷画線の高さ(例えば、印刷画線高さ0.1mm)や用紙の凹凸差(例えば、凹凸差0.1mm)を同等として、識別マークの識別性を如何にして向上させるかが課題であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記課題を解決するために、識別マーク周辺部に表面平滑性が高い光学的変化素子を貼付して、識別性を向上させるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする手段】
本発明は、基材に複数の図柄や模様などが印刷された貴重印刷物において、前記基材の一部に識別マークが付与され、その前記識別マークの近傍に光学的変化素子が貼付されていることを特徴とする貴重印刷物である。
【0008】
本発明は、基材に複数の図柄や模様などが印刷された貴重印刷物において、前記基材に光学的変化素子が貼付され、前記光学的変化素子表層の一部又は全部に識別マークが付与されていることを特徴とする貴重印刷物である。
【0009】
本発明は、前記光学的変化素子がホログラムであることを特徴とする貴重印刷物である。
【0010】
本発明は、基材に複数の図柄や模様などが印刷された貴重印刷物において、前記基材の一部に識別マークを付与し、その前記識別マークの近傍に光学的変化素子を貼付することを特徴とする貴重印刷物の作製方法である。
【0011】
本発明は、基材に複数の図柄や模様などが印刷された貴重印刷物において、前記基材に光学的変化素子を貼付し、前記光学的変化素子表層の一部又は全部に識別マークを付与することを特徴とする貴重印刷物の作製方法である。
【0012】
本発明は、前記光学的変化素子がホログラムであることを特徴とする貴重印刷物の作製方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る印刷物を、実施の形態によって説明する。本発明は、以下に示す実施例になんら限定されるものではない。
【0014】
【実施例1】
本実施例としては、銀行券、証券、有価証券、カードなどの貴重印刷物が適用される。本実施例は、銀行券で説明するが、これに制約されるものではない。図1は、例えば、銀行券1の基材2に凹版印刷やオフセット印刷などで図柄や模様を施したものであり、識別マーク3は、2種類の形状(丸状と四角状)を凹版印刷で印刷し、その断面は用紙1の表層に対して凸状に盛り上がっている。また、識別マーク3の近傍にはホログラム4が貼付されている。ホログラム4の用紙1への貼付は、印刷前でも印刷後でも構わない。
【0015】
この銀行券1の識別マーク3を触感で確認するには、図2に示すように、例えば、指5でホログラム4から識別マーク3に移動すると、ホログラム4の表面の平滑度が高いため、触感では余り抵抗を受けない(ツルツルしている)。一方、識別マーク3の部分では、図1に示す、拡大図1−Aや拡大図1−Bのように、凹版印刷による凸部表層は、凸凹が付与されているため、触感ではかなりの抵抗を受けるため(ザラザラする)、その触感の極めて大きな差異が認められる。また、指5を識別マーク3からホログラム4に移動しても、大きな触感の差異が認められる。
【0016】
従来の銀行券の識別マークは、紙などの表層に凹版印刷などで凸部を形成するものであるが、用紙表面と識別マークでは触感による差異は、本発明ほど極端な差異は認められず、この結果、識別マークの凸部と用紙表面との高低差による形状確認に依存するしかない。従って、本実施例では、ホログラム4と識別マーク3の表面状態の触感による差と識別マーク3の凸部と用紙表面との高低差による形状確認の2通りの識別方法を備えるため、より識別性が向上する。また、視覚障害者が銀行券の識別マークを確認するには、識別マークは小さいため、瞬時に特定するには経験を要するが、本実施例のようにホログラム4が貼付してあれば、ホログラム4の位置から識別マーク3も特定できるため、より識別性が向上する。
【0017】
本実施例の基材1は、紙を使用することが望ましいが、これに限定されるものではない。また、識別マーク3の凸形状は、凹版印刷で設けることが望ましいが、スクリーン印刷やすき入れ、エンボスなどで形成しても問題はなく、また、識別マーク3の前記凸形状は、好ましくは、0.05mm〜0.15mmの高さを備えることが望ましい。
【0018】
本実施例では識別マーク3を丸及び四角の2種類の形状で示したが、棒状、点状、鍵状やこれらの組合せでも良く、一方、ホログラム4の形状も、丸状、多角形、星状など形状の制約は受けない。また、識別マーク3とホログラム4との配置は、識別マーク3の端から隣接するホログラム4の端までの距離が、0mm〜10mmとすることが望ましい。さらに、ホログラム4は、ホログラム4内に付与される図柄や色彩が光学的変化するものが望ましいが、単純なシールや金箔や銀箔などの貼付や、印刷ワニス等によって部分的に印刷したもの、又は、コート材を部分的に塗工したものでも、表面の平滑性が高いものであれば構わない。
【0019】
【実施例2】
本実施例は、実施例1の構成と基本的には同様な構成であるが、識別マーク3’とホログラム4’の配置に特徴があり、得られる効果は実施例1とほぼ同等である。図3は、例えば、銀行券1’の基材2’にホログラム4’を貼付した後、凹版印刷やオフセット印刷などで図柄や模様を施した。このため、識別マーク3’は、ホログラム4’上に印刷される。本実施例では、識別マーク3’の一部がホログラム4’表層に印刷されているが、識別マーク3’の全部をホログラム4’表層に印刷しても構わない。
【0020】
本実施例では識別マーク3’を丸及び四角の2種類の形状で示したが、棒状、点状、鍵状やこれらの組合せでも良く、一方、ホログラム4’の形状も、丸状、多角形、星状など形状の制約は受けない。
【0021】
この銀行券1’の識別マーク3’を触感で確認するには、図4に示すように、例えば、指5’でホログラム4’の方向から識別マーク3’に移動すると、ホログラム4’の表面の平滑度が高いため、触感では余り抵抗を受けない(ツルツルしている)。一方、識別マーク3’の部分では、図3に示す、拡大図3−Aや拡大図3−Bのように、すき入れによる凸部表層は、凸凹が付与されているため、触感ではかなりの抵抗を受けるため(ザラザラする)、その触感の極めて大きな差異が認められる。
【0022】
【発明の効果】
本実施例によれば、現在印刷などにより設けられる識別マークの凸形状の高さを変えなくても、識別マークの周辺部に光学的変化素子を貼付するか、又は、光学的変化素子表層の一部や全部に識別マークを付与することにより、その触感の差異による識別性が向上する。本実施例を銀行券に適用した場合、券種判別が容易になり、目の不自由な方々が銀行券の券種の判別を、従来と比較して容易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による識別印刷物の第1実施形態を示す図である。
【図2】第1実施形態の識別方法を示す図である。
【図3】本発明による識別印刷物の第2実施形態を示す図である。
【図4】第1実施形態の識別方法を示す図である。
【符号の説明】
1、1’  銀行券
2、2’  基材
3、3’  識別マーク
4、4’  ホログラム
5、5’  指

Claims (6)

  1. 基材に複数の図柄や模様などが印刷された貴重印刷物において、前記基材の一部に識別マークが付与され、その前記識別マークの近傍に光学的変化素子が貼付されていることを特徴とする貴重印刷物。
  2. 基材に複数の図柄や模様などが印刷された貴重印刷物において、前記基材に光学的変化素子が貼付され、前記光学的変化素子表層の一部又は全部に識別マークが付与されていることを特徴とする貴重印刷物。
  3. 前記光学的変化素子がホログラムであることを特徴とする前記請求項1又は2記載の貴重印刷物。
  4. 基材に複数の図柄や模様などが印刷された貴重印刷物において、前記基材の一部に識別マークを付与し、その前記識別マークの近傍に光学的変化素子を貼付することを特徴とする貴重印刷物の作製方法。
  5. 基材に複数の図柄や模様などが印刷された貴重印刷物において、前記基材に光学的変化素子を貼付し、前記光学的変化素子表層の一部又は全部に識別マークを付与することを特徴とする貴重印刷物の作製方法。
  6. 前記光学的変化素子がホログラムであることを特徴とする前記請求項4又は5記載の貴重印刷物の作製方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007140940A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Toshiba Corp ヘッダーカード
EP2127899A1 (de) * 2008-05-15 2009-12-02 Hueck Folien Ges.m.b.H. Taktiles Sicherheitselement
JP2014200967A (ja) * 2013-04-03 2014-10-27 独立行政法人 国立印刷局 識別マーク形成体
JP2015202658A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 独立行政法人 国立印刷局 識別マーク形成体
JP2022500688A (ja) * 2018-09-10 2022-01-04 クレイン アンド カンパニー、 インコーポレイテッド 完全マイクロ光学セキュリティドキュメント

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