JP2004058377A

JP2004058377A - プリンタ及び印刷物品質保証方法

Info

Publication number: JP2004058377A
Application number: JP2002218014A
Authority: JP
Inventors: Yuri Koida; 鯉田　ゆり; Koichi Iino; 飯野　浩一; Takehiro Morohara; 諸原　雄大; Takaya Tanaka; 田中　貴也; Takayuki Hasegawa; 長谷川　隆行; Seishi Furuya; 古谷　誠士
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 2002-07-26
Filing date: 2002-07-26
Publication date: 2004-02-26

Abstract

【課題】印刷品質の保証について、人手や手間あるいは作業時間を低減したり、また、精度の良い品質判定を容易に行えるようにするプリンタおよび印刷物の品質保証方法の提供を目的とする。
【解決手段】印刷物の品質保証が行えるプリンタであって、印刷物を形成する媒体上の少なくとも一部に印刷物の品質判定用チャートを印刷する制御を行う品質判定用チャート印刷制御手段と、印刷された該品質判定用チャートの測定を行う品質判定用チャート測定手段と、印刷品質の判定基準となる情報を設定する品質判定基準設定手段と、前記品質判定用チャートの測定結果と、前記判定基準に基づき前記印刷物の印刷品質を判定する印刷品質判定手段と、前記印刷品質の判定結果が不良と判定された場合に、プリンタの印刷制御を校正するキャリブレーション手段と、を備えることを特徴とするプリンタを提供する。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷データを印刷装置から出力する際に、手間無く正確に印刷物の品質を保証するためのプリンタ及び印刷物品質保証方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
プリンタから出力する際に、インキの色材や用紙の変化に伴って印刷物の色が変化してしまう場合がある。そこで、印刷物の品質を保証するために、出力する度にプリンタキャリブレーション用チャートを印刷し、このキャリブレーション用チャートを測色器で計測して、その値をプリンタにフィードバックしてキャリブレーションを行うなどの方法が行われてきている。
【０００３】
しかしながら、上記の従来技術では、キャリブレーションの度に、印刷物とは別の用紙にキャリブレーション用チャートを出力する必要があり、計測者の手間と時間が必要である。また、キャリブレーション用チャートと印刷物を異なる用紙に印刷する場合、測定結果に用紙間の誤差が含まれてしまい、正確なキャリブレーションができない等の課題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来の技術に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、印刷品質の保証について、人手や手間あるいは作業時間を低減したり、また、精度の良い品質判定を容易に行えるようにするプリンタおよび印刷物の品質保証方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の第１の発明は、印刷物の品質保証が行えるプリンタであって、
（ａ）印刷物を形成する媒体上の少なくとも一部に印刷物の品質判定用チャートを印刷する制御を行う品質判定用チャート印刷制御手段と、
（ｂ）印刷された該品質判定用チャートの測定を行う品質判定用チャート測定手段と、
（ｃ）印刷品質の判定基準となる情報を設定する品質判定基準設定手段と、
（ｄ）前記品質判定用チャートの測定結果と、前記判定基準に基づき前記印刷物の印刷品質を判定する印刷品質判定手段と、
（ｅ）前記印刷品質の判定結果が不良と判定された場合に、プリンタの印刷制御を校正するキャリブレーション手段と、
を備えることを特徴とするプリンタである。
【０００６】
また、本発明の第２の発明は、プリンタによって出力された印刷物の品質保証方法であって、
（ａ）印刷物を形成する媒体上の少なくとも一部に印刷物の品質判定用チャートを印刷する制御を行い、
（ｂ）印刷された該品質判定用チャートの測定を行い、
（ｃ）印刷品質の判定基準となる情報を設定し、
（ｄ）前記品質判定用チャートの測定結果と前記判定基準に基づいて前記印刷物の印刷品質を判定し、
（ｅ）前記印刷品質の判定結果が不良と判定された場合に、品質判定用チャートの測定値を元にプリンタのキャリブレーションを行う
ことを特徴とする印刷物品質保証方法である。
【０００７】
このような構成とすることで、印刷物のキャリブレーション用チャートを印刷物と同一の用紙に印刷する品質判定用チャートとし、さらにキャリブレーションまで行うため、用紙によるバラツキを抑えることができるとともに、精度良いキャリブレーションを行うことができる。また、キャリブレーション専用のチャートの印刷を行わなわずに、実際のキャリブレーションまでを自動的に一連の流れでできることから、作業時間の低減を図ることができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下に図面を用いて本発明の一実施形態について説明する。
本発明のプリンタは、一例として図１に示すように、印刷データ中に品質判定用チャートのデータを作り込む品質判定用チャート印刷制御手段１と、品質判定用チャートや実際のデータを印刷するための印刷手段２と、品質判定用チャートを測定する品質判定用チャート測定手段３と、印刷品質の良否判定を行うために、基準を設定する品質判定基準設定手段４と、判定を行う印刷品質判定手段５と、プリンタの印刷機能の校正を行うキャリブレーション手段６から構成されている。
【０００９】
また、本発明のプリンタは、図２に示すように、図１に示した各機能を有するプリンタ本体１１と、印刷データ転送元デバイス１２、品質基準記述データの転送元デバイス１３と好適に接続して用いられる。
【００１０】
プリンタ本体１１には、印刷データ転送元デバイス１２より印刷データが転送される。また、品質保証基準記述データが品質基準記述データの転送元であるデバイス１３から転送され、品質基準記述データの記憶装置であるデバイス１４に保存される。
【００１１】
プリンタ本体１１により、品質判定用チャートが印刷され、プリンタ本体１１は品質判定用チャートを測定し、品質判定を行う。
【００１２】
そして、品質判定用チャート自身をキャリブレーション用チャートとして設定し、印刷データが印刷される前に、プリンタ本体１１は、このキャリブレーション用チャートを用いて，キャリブレーションを行う。また、従来通りキャリブレーション用チャートを印刷したい場合は、キャリブレーション用チャート用データ転送元デバイス１５に接続して、キャリブレーション用チャート用データをプリンタ本体に転送して、印刷することも可能である。
【００１３】
続いて、本発明の実施形態の処理を図３のフローチャートに基づいてより詳しく説明する。
【００１４】
（ア）印刷データの印刷
品質保証機能付きプリンタ本体１１に印刷データが転送されてきた場合、測色に用いるＣＭＹＫ各１０％刻み計４４色のパッチからなる品質判定用チャートを印刷データの先頭に付加し、印刷データと品質判定用パッチの印刷を開始する（ｓ１・ｓ２）。
【００１５】
（イ）印刷データの測色及び判定
品質判定用チャートが印刷された段階で、品質判定用チャート４４パッチの測定をＣＩＥＬＡＢを用いて行う（ｓ３）。その後、品質基準記述データ転送元デバイス１３より既に転送済みの品質基準記述データを、プリンタ１１に接続された品質基準記述データ記憶装置１４より読み込み（ｓ４）、品質判定用チャートの測色値と品質基準記述データを比較し、印刷物の品質に対する良否判定を行う（ｓ５）。良否判定は品質判定用チャートの測色データと品質基準記述データ内の各パッチの目標値との色差を算出し、許容色差との大小を比較することにより行う。
【００１６】
（ウ）キャリブレーションの実施
良否判定の結果、不良品と判断された場合、プリンタ本体１１は品質判定用チャートをキャリブレーション用チャートに用いて、プリンタのキャリブレーションを実施する（ｓ６）。
【００１７】
（エ）本印刷
キャリブレーションが終了した状態のプリンタで、再度印刷データの印刷を行う（ｓ７）。
【００１８】
以上に、本発明の実施形態を説明したが、以下では、本発明について補足説明する。
（１）品質の良否判定対象は、色や見当ずれ等、印刷物の品質に関わるものであれば何でも良く、レジストレーションマークなども用いることができる。
（２）品質判定用チャートのパッチ数は、キャリブレーションに十分な数量以上であれば何枚でも良いが、好ましくは、ＣＭＹＫ各１０％刻み計４４枚程度以上が良い。
（３）品質判定用チャートの印刷位置は印刷データが印刷された紙面内であればどこでも良い。
【００１９】
【発明の効果】
本発明によれば、印刷物のキャリブレーション用チャートを印刷物と同一の用紙に印刷する品質判定用チャートとし、さらにキャリブレーションまで行うため、用紙によるバラツキを抑えることができるとともに、精度良いキャリブレーションを行うことができる。また、キャリブレーション専用のチャートの印刷を行わなわずに、実際のキャリブレーションまでを自動的に一連の流れでできることから、作業時間の低減を図ることができる。また、無駄に不良品の印刷物を刷ることなく、出力結果のばらつきを押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の品質保証機能付きプリンタの機能ブロック図である。
【図２】本発明の一実施形態を説明する図である。
【図３】本発明の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１・・・品質判定用チャート印刷制御手段
２・・・印刷手段
３・・・品質判定用チャート測定手段
４・・・品質判定基準設定手段
５・・・印刷品質判定手段
１１・・・プリンタ本体
１２・・・印刷データ転送元デバイス
１３・・・品質基準記述データ転送元デバイス
１４・・・品質基準記述データ記憶装置
１５・・・キャリブレーション用チャート用データ転送元デバイス

Claims

印刷物の品質保証が行えるプリンタであって、
（ａ）印刷物を形成する媒体上の少なくとも一部に印刷物の品質判定用チャートを印刷する制御を行う品質判定用チャート印刷制御手段と、
（ｂ）印刷された該品質判定用チャートの測定を行う品質判定用チャート測定手段と、
（ｃ）印刷品質の判定基準となる情報を設定する品質判定基準設定手段と、
（ｄ）前記品質判定用チャートの測定結果と、前記判定基準に基づき前記印刷物の印刷品質を判定する印刷品質判定手段と、
（ｅ）前記印刷品質の判定結果が不良と判定された場合に、プリンタの印刷制御を校正するキャリブレーション手段と、
を備えることを特徴とするプリンタ。
プリンタによって出力された印刷物の品質保証方法であって、
（ａ）印刷物を形成する媒体上の少なくとも一部に印刷物の品質判定用チャートを印刷する制御を行い、
（ｂ）印刷された該品質判定用チャートの測定を行い、
（ｃ）印刷品質の判定基準となる情報を設定し、
（ｄ）前記品質判定用チャートの測定結果と前記判定基準に基づいて前記印刷物の印刷品質を判定し、
（ｅ）前記印刷品質の判定結果が不良と判定された場合に、品質判定用チャートの測定値を元にプリンタのキャリブレーションを行う
ことを特徴とする印刷物品質保証方法。