JP2004057915A - ホッパ一体型碾臼 - Google Patents

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Shinichi Tanaka
田中 信一
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Abstract

【課題】碾臼設置の自由度を大きくし、碾臼を備えた製粉装置のコンパクト化モジュール化を容易にし、ホッパに貯蔵した被粉砕物をその形態や貯蔵量が異なり、被粉砕物ガ落下して行く通過穴の形状や大きさ等が変化しても、被粉砕物を碾臼に円滑に供給することができ、製粉開始時や製粉中等に必要な調整時間を短縮化する。
【解決手段】ホッパ36を上臼26に重ねて一体的に取り付け固定し、その上臼26の回転中心位置を貫く軸穴に非回転の軸43を挿通して立設し、その非回転軸43の上端部をホッパ36の底壁中心穴を挿通して突出させ、その非回転軸43の上端部に上臼26の回転中にホッパ内の被粉砕物を吐出口41に集める被粉砕物集積用アーム51を備え付ける。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は各種の穀物、茶、その他の被粉砕物を挽く碾臼に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、米、麦、そば、豆等の各種の穀物を挽いて製粉する際、熱を多量に発生せず、風味を損なわない装置として、2個の石臼を上下に重ねて組み合わせた碾臼が用いられている。そして、碾臼1を例えば図9に示すように箱型台2上に乗せて上下臼3、4を重ねて設置し、その上臼3の上方に漏斗状の被粉砕物貯蔵用ホッパ5を備え付け、そのホッパ5と上臼3との間に被粉砕物定量供給装置6を設けて製粉装置7を構成している。
【0003】
この碾臼1は上臼3を回転可能にし、下臼4を箱型台2上に固定する。そして、上臼3の駆動源として箱型台2に収納したモータ8を用いる。すると、モータ8の水平軸から駆動力を傘歯車に伝え、更にその傘歯車箱9から垂直上方に突出する軸10に回転を伝えることができる。そこで、垂直軸10を上下臼3、4の各中心穴に挿通し、その垂直軸10に上臼3を固定することにより、垂直軸10を上臼3の回転軸にする。しかし、下臼4に対してはスラスト軸受等を用いて垂直軸10から下臼4に駆動力が伝わらないようにする。
【0004】
更に、垂直軸10を上臼3上に重ねて固定した傘歯車(従動側歯車のみ図示)11の中心穴を挿通し、その上端部12を被粉砕物定量供給装置6の回転軸にする。その際、傘歯車11と垂直軸10との結合も行なう。なお、この傘歯車11は水車から上臼3等へ駆動力を伝達するために用いるものであるが、水車の駆動力が十分でない場合にはモータ8と併用する。或いは、モータ8のみを用いて駆動する場合にも水車駆動の外観を装うために設置する。
【0005】
そして、垂直軸10の上端部12の端付近に被粉砕物定量供給装置6を構成する被粉砕物落下穴13を設けた被粉砕物落下阻止用の円板14を固定する。その際、円板14の中心付近に垂直軸10を挿通させておく。すると、製粉時にモータ8や水車等を始動し、上臼3、傘歯車11、円板14等を回転させると、ホッパ5の被粉砕物吐出口15の真下を定期的に被粉砕物落下穴13が通過する。又、それ以外の時には円板14により絶えず被粉砕物吐出口15が閉鎖された状態になっている。そこで、ホッパ5の被粉砕物吐出口15を閉じているシャッターを開けると、そのホッパ内部に貯蔵されていた被粉砕物16が定期的に自然落下により、その吐出口14から放出され、更に被粉砕物落下阻止部材たる円板14の落下穴13を通って定量ずつ落下して行く。
【0006】
そして、傘歯車11に設けた漏斗状の受け穴17内へと落下し、更にその受け穴17と連通する上臼3の被粉砕物供給穴18へと落下して行く。それ故、被粉砕物16を碾臼1の上下に重なるすり合わせ面19、20に定量ずつ供給することができ、その上下すり合せ面19、20には多数の溝を分散配設した挽き面が夫々設けられているので製粉を行える。なお、下臼4には外側を取り囲むようにして、その上下すり合せ面19、20の端から落下する粉受け用の皿21を備え付け、箱型台2の内部にその粉受け皿21と連通する粉収容箱22を設置する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように碾臼1とホッパ5とを別体にし、その間に被粉砕物定量供給装置6を介在した製粉装置7には次のような問題がある。先ず、ホッパ5を漏斗状にして、その内部に貯蔵されている被粉砕物16を自然落下のみにより吐出口15から放出し、被粉砕物落下阻止用円板14の穴13を通して定量ずつ落下するようにしても、被粉砕物16の形態、貯蔵量により碾臼1への供給量が変動し易い。又、円板14を傘歯車11上に設置した支持部材23で下支えしても、その円板14がホッパ5により上から押される等して変形し易い。このため、その円板14の落下穴13とホッパ5の吐出口15との縁部間に被粉砕物16が挟まって、被粉砕物16が通過して行く穴の形状、大きさ等も変わり易く、最悪の場合は集束してきた被粉砕物によりつまりが発生する。それ故、被粉砕物16の形態、貯蔵量や被粉砕物通過穴の形状、大きさ等の変化に対応するため、製粉開始時や製粉途中での調整に多くの時間を費やしている。なお、つまりの発生を防ぐ部材として、ホッパ5の吐出口15の近傍内部に邪魔板等を設置する場合がある。
【0008】
又、碾臼1とホッパ5とを別体にしているため、それ等の加工基準が異なり、ホッパ5の被粉砕物吐出口15と被粉砕物落下阻止用円板14の落下穴13の位置を一致させ難く、設置精度を上げることができない。それ故、碾臼1の設置自由度が低下し、製粉装置7の小型化による省力的美観を損なうようになる。
【0009】
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、碾臼の設置自由度が大きく、碾臼を備えた製粉装置のコンパクト化モジュール化が容易で、ホッパに貯蔵した被粉砕物の形態や貯蔵量が異なり、被粉砕物が落下して行く通過穴の形状や大きさ等が変化しても、被粉砕物を碾臼に円滑に供給することができ、製粉開始時や製粉中等に必要な調整時間の短縮化も可能なホッパ一体型碾臼を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるホッパ一体型碾臼では上下に重なるすり合せ面に多数の溝を分散配設した挽き面を夫々設けた上下臼を組み合せ、その上臼に被粉砕物の投入口を上面に設け、吐出口を上すり合せ面に設けて、被粉砕物を上下すり合せ面に供給する被粉砕物供給穴を少なくとも1本穿設し、その上臼を下臼上に回転可能に設置し、その上臼上に被粉砕物を上臼に供給する被粉砕物貯蔵用ホッパを設置し、その上臼の上面に設けた被粉砕物投入口の真上にホッパの底壁に設けた被粉砕物吐出口を設ける。
【0011】
そして、上記ホッパを上臼に重ねて一体的に取り付け固定し、その上臼の回転中心位置を貫く軸穴に非回転の軸を挿通して立設し、その非回転軸の上端部をホッパの底壁中心穴を挿通して突出させ、その非回転軸の上端部に上臼の回転中にホッパ内の被粉砕物を吐出口に集める被粉砕物集積用アームを備え付ける。
【0012】
又、上記被粉砕物集積用アームとして、細長く山形状に屈曲した長方形板状部材を用い、その長方形板状部材の一端部を非回転軸の上端部に取付部材を介して固定して、長方形板状部材をホッパの底壁内面より僅かに浮かせて片持状に支持し、その長方形板状部材の他端をホッパの外周壁内面近傍まで延設し、その長方形板状部材の屈曲箇所を上臼の回転方向と同一方向に突出させ、その屈曲箇所の位置を上臼回転時に屈曲箇所の近傍を被粉砕物吐出口が定期的に通過するように設けると好ましくなる。
【0013】
又、上記ホッパの底壁と上臼の上面との間に、ホッパの底壁に設けた吐出口から上臼の上面に設けた投入口へ被粉砕物を定量供給する被粉砕物定量供給装置を設けるとよい。
そして、被粉砕物定量供給装置として、被粉砕物落下穴を有する被粉砕物落下阻止部材をその落下阻止部材の中心付近を挿通する非回転軸に固定して備え付け、その被粉砕物落下穴を上臼の回転時に被粉砕物落下穴の真上と真下をホッパの被粉砕物吐出口と上臼の被粉砕物投入口が定期的に通過するように設けるとよい。
【0014】
又、上記ホッパの底壁に設けた吐出口から上臼の上面に設けた投入口へ供給される被粉砕物を上下すり合せ面に夫々設けた挽き面に定量供給する被粉砕物定量供給機能を有する碾臼を用いるとよい。
そして、被粉砕物定量供給機能を有する碾臼として、上臼の上すり合せ面の被粉砕物供給穴吐出口を含む内周側面と、下臼の下すり合せ面の相対する内周側面とを水平方向との傾斜角度の小さな被粉砕物定量供給面とし、その上下に重なる被粉砕物定量供給面の隙間を被粉砕物が上臼回転中に供給穴吐出口よりその隙間を通じて外周側方向に放出されないように小さくし、その上被粉砕物定量供給面に被粉砕物供給穴毎に、その供給穴吐出口と繋がる被粉砕物定量供給溝を1本設け、その被粉砕物定量供給溝を上すり合せ面の外周側にある上挽き面に達するまで延設したものをを用いるとよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図1〜8を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明を適用したホッパ一体型の被粉砕物定量供給装置を備えた碾臼からなる製粉装置のホッパから碾臼への被粉砕物供給状態を示す要部の部分縦断面図、図2は同製粉装置のホッパから碾臼への被粉砕物供給時の状態を示す平面図、図3は同製粉装置のホッパから碾臼への被粉砕物供給のない状態を示す要部の部分縦断面図、図4は同製粉装置のホッパから碾臼への被粉砕物供給のない時の状態を示す平面図である。この製粉装置24もその本体を台板25上に設置して上下に重ねた石臼26、27からなる碾臼28にし、その上下すり合せ面29、30に例えば従来から一般的に知られている多数の溝を分散配設した挽き面を夫々設けておく。そして、上臼26には被粉砕物投入口31をその上面に設け、吐出口32を上すり合せ面29に設けて、被粉砕物を上下すり合せ面29、30に供給する被粉砕物供給穴33を例えば1本穿設する。
【0016】
又、上臼26の上面中央部に広く浅い凹所を設け、そこに被粉砕物投入口31と連通する落下穴34を設けた取付用部材として例えば円板35を嵌着する。この上臼26に対し、その上面のほぼ全域上に更に被粉砕物貯蔵用ホッパ36を重ねて一体的に取り付け固定する。その際、ホッパ36として外周壁37と底壁38を有し、その外周壁37を下方にリング状に突出して足壁39にした樽型容器を用いる。そして、その樽型容器の上面全域開口を被粉砕物投入口40にし、底壁38に被粉砕物吐出口41を開け、その吐出口41を被粉砕物投入口31の真上に設ける。
【0017】
このようにして積み重ね一体化する碾臼28とホッパ36にはそれ等の中心位置を垂直方向に貫く軸穴を夫々設けておき、その軸穴に回転軸42の内部に非回転軸43を差し通して形成した二重軸44を挿通して立設する。その際、二重軸44を水平に支持した台板25の中心穴に挿通して垂直方向に立て、台板25に固定して支持する。すると、台板25の下方に設置したモータから傘歯車等を介して回転軸42に駆動力を伝えることができる。
【0018】
そこで、回転軸42の上端部付近を上臼26に結合して上臼26を回転可能にする。但し、台板25上に設置した下臼27には駆動力を伝えないようにその軸穴にスライス軸受等を嵌めて回転軸42を支持する。又、非回転軸43はその上端部をホッパ36の底壁中心穴を挿通して少し突出する。そして、非回転軸43の上端部に落下穴45を設けた被粉砕物落下阻止部材として例えば円板46を備え付ける。その際、円板46をホッパ36の底壁38と上臼26の上面中央部に嵌着した取付用円板35とで形成する空間中央に配置し、その円板46の中心穴に非回転軸43を挿通して固定する。又、その空間内にホッパ36の底壁38と上臼26の上面に嵌着した円板35に取り付けて被粉砕物落下阻止用円板46を上下から挟持し、上下落下穴47、48を上臼26の被粉砕物投入口31の真上位置に設けた円板46の変形防止用部材49を設置する。すると、ホッパ36の底壁38と上臼35の上面との間に被粉砕物定量供給装置50を介在できる。
【0019】
又、非回転軸43のホッパ底壁38より突出する上端部に、ホッパ36と上臼26との一体回転中にホッパ内の被粉砕物を吐出口41に集める被粉砕物集積用アーム51を備え付ける。そして、被粉砕物集積用アーム51として、例えば細長く山形状に屈曲した長方形板状の部材を用い、その長方形板状部材の一端部を非回転軸43の上端付近を覆って固着したキャップ状の取付用部材52を介して非回転軸43の上端部に固定する。すると、長方形板状部材51をホッパ36の底壁内面より僅かに浮かせて片持状に支持できる。そこで、長方形板状部材51の他端をホッパ36の外周壁37の内面近傍まで延設し、その長方形板状部材51の屈曲箇所53を上臼26の矢印で示す回転方向と同一方向に突出させ、その屈曲箇所53の位置を上臼回転時に屈曲箇所53の下方近傍を被粉砕物吐出口41が定期的に通過するようにする。
【0020】
このようにして、碾臼28の上にホッパ36を積み重ねて一体化すると、碾臼28とホッパ36の加工基準を同一にすることができる。それ故、設置精度が上がり、碾臼設置の自由度が大きくなる。又、下臼27の外側を取り囲むように粉受け皿54を設け、その外側を更に臼台55で覆って、その臼台55の内部に台板25やモータ等を収納すると、製粉装置24が完成し、装置24のコンパクト化モジュール化を容易に行なえる。なお、粉受け皿54に落ちた粉は落下穴56から掃き落とし、樋57を経て粉収容箱58に集める。
【0021】
製粉時、被粉砕物たる穀物例えばそば59を上部投入口40よりホッパ36内に投入する。そして、モータを始動すると、傘歯車等を経て回転軸42に駆動力が伝わり、上臼26とホッパ36が一緒に同一方向に回転を始める。しかし、被粉砕物定量供給装置50を構成する被粉砕物落下阻止用円板46と被粉砕物集積用長方形板状部材51はいずれも非回転軸43に固定されているので静止状態にある。それ故、図3に示すようにホッパ36の吐出口41、円板変形防止用部材42の上下落下穴47、48、上臼26の上面に嵌着した取付用円板35の落下穴34、及び上臼26の上面に設けた投入口31の各位置がいずれも垂直方向に並んで一致していても、その垂直穴の途中を被粉砕物落下防止用円板38により閉鎖できる。なお、ホッパ36への被粉砕物投入時には先に吐出口41の閉鎖を確認しておく。
【0022】
すると、図4に示すようにホッパ36の矢印方向への回転と共に被粉砕物集積用長方形板状部材51を山形状にし、その屈曲箇所53を回転方向に突出させて設置しておくことにより、回転するホッパ36と静止固定した被粉砕物集積用長方形板状部材51の相対運動によって、ホッパ内のそば59を長方形板状部材51により平滑化しながら、その両端方向から面に沿って導き屈曲箇所53の付近に集積できる。しかし、その時点ではホッパ36の吐出口41の位置が長方形板状部材51の屈曲箇所53の付近から離れているため、その屈曲箇所53の付近に集積したそば59を吐出口41に掻き込めない。なお、被粉砕物落下防止用円板38に設けた落下穴45は常に長方形板状部材51の屈曲箇所付近の真下にある。
【0023】
それ故、ホッパー36の回転と共に、その吐出口41を被粉砕物落下防止用円板46に設けた落下穴45の真上に定期的に通過させることができる。そして、図1に示すようにホッパ吐出口41の真下に被粉砕物落下防止用円板46に設けた落下穴45がきた時、図2に示すように屈曲箇所53の付近に集積したそば59が吐出口41から掻き込まれ、落下穴45を通過して定量ずつ落下して行く。なお、ホッパ内のそば59が減少して残り僅かになっても長方形板状部材51により吐出口41にそば59を満たすことができる。
【0024】
このようにして、そば59を上臼17の投入口31から被粉砕物供給穴33へと落下させると、碾臼28の上下に重なるすり合せ面29、30に定量ずつ供給することができ、その上下すり合せ面29、30に設けた多数の溝を分散配設した挽き面によって製粉を良好に行える。なお、ホッパ36に貯蔵した被粉砕物は集積用長方形板状部材51により吐出口41から掻き込まれ、落下阻止用円板46に設けた落下穴45を通して定量ずつ碾臼28に供給されるため、ホッパ36に貯蔵した被粉砕物の形態や貯蔵量が異なり、被粉砕物が落下して行く通過穴の形状、大きさ等が変化しても、ホッパ一体化碾臼28の回転速度を調整するだけで対応でき、製粉開始時や製粉中等に必要な調整時間を短縮化できる。
【0025】
図5は本発明を適用したホッパ一体型の被粉砕物定量供給機能を有する碾臼からなる製粉装置のホッパから碾臼への被粉砕物供給状態を示す要部の部分縦断面図、図6は同製粉装置の傘歯車を除く平面図、図7は同碾臼を構成する上臼の底面図、及び図8は同碾臼を構成する下臼の平面図である。この製粉装置60もその本体として台板61上に設置して上下に積み重ねた石臼62、63からなる碾臼64を用いる。しかし、この碾臼64には上記実施の形態で示した被粉砕物定量供給装置を備え付けず、本出願人が先に出願した特願2002−017772(被粉砕物定量供給機能を有する碾臼)において示した被粉砕物定量供給機能を持たせる。そこで、碾臼64の上下すり合せ面65、66を、図7、8に示すようにその中央部67、68はいずれも溝のないリング面にし、水平に保持して密接触させ、その外側を内周側から外周側に向けて水平方向との全体的傾斜角度を小さくして夫々降下させる。その際、その上下すり合せ面65、66の中央部67、68の直近外側にある相対する内周側のリング面69、70を密接触させて被粉砕物定量供給面にし、更にその直近外側にある相対する外周側のリング面71、72を挽き面にする。なお、上下すり合せ面65、66の中心に軸穴73、74を夫々穿設する。
【0026】
又、上臼62の上面に被粉砕物投入口75を設け、その投入口75から被粉砕物たる穀物例えばそば59を上下すり合せ面65、66に供給する供給穴76を垂直に例えば1本穿設する。その際、被粉砕物供給穴76の吐出口77を被粉砕物定量供給面69に設け、その供給穴吐出口77を挽き面71との境界線より内側に少し離して設ける。そして、下臼63の中央部68を除く被粉砕物定量供給面70と挽き面72の水平方向との傾斜角度を一定例えば5度にする。
【0027】
又、上臼62の中央部67を除くすり合せ面65にも傾斜を持たせる。但し、被粉砕物定量供給面69の水平方向との傾斜角度は相対する被粉砕物定量供給面70と等しくし例えば5度にするのに対し、挽き面71はその大部分に当たる内周側面71aの水平方向との傾斜角度を大きく一定にし例えば7.5度にする。なお、挽き面71の内周側面71aを除く最外周付近にある外周側面71bの水平方向との傾斜角度は下臼63の中央部68を除くすり合せ面72の傾斜角度と等しく5度にする。
【0028】
すると、相対する上下挽き面71、72の間に穀物粒とその粗い及び細かい粉砕物等を収容する空間78ができる。そこで、上臼62の挽き面71を6面に均等区分し、その各区分面の右側境界に1本ずつ溝79(79a、…79f)を夫々設ける。その際、各境界溝79はいずれも中央部に設けた水平リング面67の外郭円との接線位置に設ける。又、各境界溝79毎にその対応する区分面に平行な溝80を隣接する左方向の境界溝79との間に複数本例えば5本ずつ等距離離し分散配設する。その際、境界溝79と平行溝80とはいずれも溝の幅と深さをほぼ等しくする。
【0029】
そして、各境界溝79の左方向直近に設けた平行溝80を5本分いずれもそれ等を内方に延ばして被粉砕物定量供給面69の中央リング位置付近まで夫々設ける。その際、1本の平行溝80の延長部81を被粉砕物定量供給用の主溝として用いるため、供給穴吐出口77と繋ぐ。又、被粉砕物定量供給主溝81の溝の幅と深さを他の境界溝79、平行溝80の溝幅と深さより大きく、しかも被粉砕物たるそば59の粒径より一段と大きくする。すると、被粉砕物定量供給主溝81の断面積が他の境界溝79、平行溝80の断面積より大きくなり、そば59を粒のまま供給穴76より供給主溝81を通して直接被粉砕物、粉砕物収容空間78に定量ずつ供給することができる。なお、境界溝79bの左方向直近に設けた平行溝80は延長しない。
【0030】
又、下臼63の挽き面72も同様に6区分面に分け、そこに6本の境界溝82(82a、…82f)を配設する。又、各境界線82毎に同様に平行溝83を配設する。但し、各境界溝82の左方向直近に設けた平行溝83を内方に延ばすのは一本置きにする。
【0031】
この上臼62に対し、その上面のほぼ全域に傘歯車84の従動側歯車84aを介在して、被粉砕物貯蔵用ホッパ85を積み重ね一体的に取り付け固定する。その際、従動側歯車84aの上下両側に取付用部材として例えば円板86、87を夫々配設する。なお、傘歯車84の原動側歯車84bには水車から駆動力を伝達する。そして、ホッパ85には外周壁88と底壁89を有し、その上面全域開口を被粉砕物投入口90にして、底壁89に被粉砕物吐出口91を設けた樽型容器を用いる。なお、積層した従動側歯車84a、取付用円板86、87等には被粉砕物吐出口91から垂直下方に上臼62の投入口75に達し、供給穴76と連通する落下穴92を設ける。
【0032】
又、ホッパ85の底壁89、従動側歯車84a、取付用円板86、87等にはその各中心位置に上下臼62、63の軸穴73、74と連通する軸穴を設ける。そして、軸穴73、74等に回転軸93とその内部に差し通した非回転軸94とからなる二重軸95を挿通し、その二重軸95を台板61にて支持する。その際、回転軸93を非回転軸94の中央部付近に配置し、上臼62と従動側歯車84aとに掛け渡し、それ等と結合して共通化する。一方、非回転軸94は台板61に立設し、その上端部をホッパ85の底壁中心穴を挿通させて少し突出する。なお、モータを駆動源とする場合には上記実施の形態で示したように台板61の下方にモータを設置しておき、その回転軸が台板61を挿通するように伸ばして駆動力を伝達する。
【0033】
そして、非回転軸94の上端部に、ホッパ85と従動側歯車84a、上臼62との一体回転中にそのホッパ内のそば59を吐出口91に集める被粉砕物集積用アーム96を備え付ける。その際、被粉砕物集積用のアーム96としてやはり細長く山形状に屈曲した長方形板状部材を用い、その長方形板状部材の一端部を非回転軸94の上端部に固定し、その他端をホッパ外周壁88の内面近傍まで延設し、その長方形板状部材を底壁89の内面より僅かに浮かせて片持状に支持する。すると、やはり長方形板状部材96の屈曲箇所97を上臼62の矢印で示す回転方向と同一方向に突出させて、その屈曲箇所97の下方近傍を上臼回転時に被粉砕物吐出口91が定期的に通過するようにできる。
【0034】
このようにして、碾臼64の上に従動側歯車84a、ホッパ85等を積み重ねて一体化すると、それ等の加工基準を同一にすることができ、設置精度が上がり、碾臼設置の自由度が大きくなる。又、下臼27の外側を取り囲むように粉受け皿98を設け、それを更に樽型容器99で覆って、その内部に台板61や非回転軸94を上下動する装置等を収納すると、製粉装置60が完成し、装置60のコンパクト化モジュール化も容易になる。
【0035】
製粉時、そば59をホッパ85内に投入し、水車より駆動力を傘歯車84に伝える。すると、従動側歯車84aと一体のホッパ85へ駆動力が伝わると共に回転軸93を経て上臼62に駆動力が伝わり、上臼62、従動側歯車84a、ホッパ85等が一緒に同一方向に回転を始める。しかし、被粉砕物集積用長方形板状部材96は非回転軸94に固定されているので静止状態にある。それ故、回転するホッパ85と静止固定された長方形板状部材96との相対運動により、ホッパ内のそば59が長方形板状部材96により平滑化され、同時にその両端方向から面に沿って良く導かれ屈曲箇所97の付近に集積する。
【0036】
しかし、ホッパ85の被粉砕物吐出口91の位置が長方形板状部材96の屈曲箇所97の付近から離れていると、そば59を吐出口91に掻き込めない。そして、図6に示すようにホッパ85の矢印方向への回転により長方形板状部材96の屈曲箇所97の付近に吐出口91がくると、そこに集積したそば59を掻き込むことができる。すると、その吐出口91から掻き込まれたそば59は従動側歯車84aの落下穴92等を経て、上臼62の投入口75から供給穴76へと落下して行く。なお、ホッパ85に貯えられているそば59は吐出口91と供給穴76が常に連通しているので、絶えず吐出口91から供給穴76へ落下可能の状態になっている。
【0037】
このようにして、ホッパ85に貯えられたそば59が次々と被粉砕物供給穴76に落下して行くと、その吐出口77が下被粉砕物定量供給面70によって閉鎖されているため、その供給穴76の内部がそば59で満たされる。しかも、供給穴76に充填されたそば59は吐出口77に繋がる被粉砕物定量供給主溝81の水平方向との傾斜角度が小さいので、その供給主溝81の内部やその供給主溝81が繋がる被粉砕物、粉砕物収容空間78の内部にはあまり入って行かない。
【0038】
そして、上臼62の回転により、被粉砕物定量供給主溝81の入口付近に留まっていたそば59に外周側方向に向う遠心力が作用する。しかし、上下被粉砕物定量供給面69、70の隙間はそば59が通らないように小さくなっているので、外周側方向に放出されない。そこで、そば59は水平方向との傾斜角度の小さい被粉砕物定量供給主溝81の内部のみを徐々に下方に向って移動して行き、その主溝内を一杯に充填する。
【0039】
すると、上臼62の回転によって、被粉砕物定量供給主溝81が下被粉砕物定量供給面70に設けた3本の平行溝83の延長溝83a(83a1、83a2、83a3)上を繰り返し通過することにより、被粉砕物定量供給主溝81が分配溝となり、そば59を定期的に各延長溝83aに夫々必要分だけ定量ずつ分配できる。その際、被粉砕物定量供給主溝81は垂直に設けた被粉砕物供給穴76に対しほぼ水平方向に屈曲しており、その傾斜角度が小さく、被粉砕物供給穴76と比べてその断面積も一段と小さいため、その被粉砕物定量供給主溝81にそば59が大量に入り過ぎて上臼62が浮き上がり、上下被粉砕物定量供給面69、70の隙間が大きくなって、その隙間を通じてそば59が外周側方向に放出されてしまうようなことがない。
【0040】
そして、更に各延長溝83aが夫々被粉砕物定量供給用の副溝となり、定期的に上下挽き面71、72の方向の異なる3区分面へそば59を夫々定量ずつ分配することができる。又、被粉砕物定量供給主溝81の内部に分配されずに残ったそば59は被粉砕物、粉砕物収容空間78へ直接入り、上下挽き面71、72の各区分面に均等に供給されて行く。その際、被粉砕物、粉砕物収容空間78の内部では上下挽き面71、72の間隔を内周側から外周側に向けて連続的に小さくしてあるため、内周側では被粉砕物が多く含まれるのに対し、外周側に向かうにつれてそれ等の被粉砕物も上下挽き面71、72の内周側面71a等の各箇所で挽かれて行き、粗い粉砕物から細かい粉砕物へと含まれる粉砕物の粒径が徐々に小さくなって行く。なお、上臼62の上被粉砕物定量供給面69に設けた被粉砕物定量供給主溝81以外の4本の平行溝34の延長溝80a(80a1、…80a4)は特に上被粉砕物定量供給面69に付着する粉を外周側方向に掃き出し、上下被粉砕物定量供給面69、70の隙間を小さく保つための掃出溝である。
【0041】
最後に、収容空間78に含まれている細かい粉砕物は上下挽き面71、72の密接触している外周側面71b等によって良く挽かれ、微粉砕物となる製粉が行なわれ、碾臼64の上下すり合せ面65、66の最外周から粉受け皿98に放出される。このようにして、ホッパ85に貯蔵した被粉砕物を集積用長方形板状部材96により吐出口91から掻き込み、碾臼64の被粉砕物定量供給機能によってその上下挽き面71、72に定量ずつ供給すると、ホッパ85に貯蔵した被粉砕物の形態や貯蔵量が異なり、被粉砕物が落下して行く通過穴の形状、大きさ等が変化しても、ホッパ一体化碾臼64の回転速度を調整するだけで対応でき、製粉開始時や製粉中等に必要な調整時間を短縮化できる。
【0042】
なお、上記実施の形態では上臼26、62に被粉砕物供給穴33、76を1本穿設し、その供給穴33、76への被粉砕物投入口31、75の真上位置に一致させて、ホッパ36、85の底壁38、89に被粉砕物吐出口41、91を設ける場合について説明したが、上臼に被粉砕物供給穴を複数本穿設し、その各供給穴への被粉砕物投入口の真上位置に一致させて、ホッパの底壁に被粉砕物吐出口を夫々設けることもできる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、請求項1記載の発明では上下臼からなる碾臼の上臼上に被粉砕物貯蔵用ホッパを重ねて一体的に固定し、その上臼の回転中心位置を貫く軸穴に非回転の軸を挿通して立設し、その非回転軸の上端部をホッパの底壁中心穴を挿通して突出すること等により、ホッパと碾臼の加工精度を同一にし、設置精度を上げることができる。それ故、碾臼設置の自由度が大きくなり、そのホッパ一体型碾臼を備えた製粉装置のコンパクト化モジュール化が容易になる。又、ホッパの底壁中心穴を挿通して突出する非回転軸の上端部に、上臼の回転中にホッパ内の被粉砕物を吐出口に集める被粉砕物集積用アームを備えることにより、ホッパに貯蔵した被粉砕物をその形態や貯蔵量が異なり、被粉砕物が落下して行く通過穴の形状、大きさ等が変化しても、被粉砕物を碾臼に円滑に供給することができ、製粉開始時や製粉中等に必要とする調整時間を短縮化できる。
【0044】
又、請求項2記載の発明では被粉砕物集積用アームとして、細長い山形状に屈曲した長方形板状部材を用い、その一端部を非回転軸の上端部に固定してホッパの底壁内面より僅かに浮かせて片持状に支持すること等により、回転するホッパと非回転軸に固定した長方形板状部材の相対運動によって、ホッパに貯蔵した被粉砕物を長方形板状部材によって平滑化して、その両端方向から面に沿って良く導いて屈曲箇所付近に集積し、ホッパの回転と共に定期的にその底壁に設けた吐出口に掻き込むことができる。
【0045】
又、請求項3記載の発明では上臼上に重ねて一体的に取り付け固定したホッパの底壁とその上臼の上面間に被粉砕物定量供給装置を設けること等により、ホッパに貯蔵した被粉砕物を被粉砕物集積用アーム又は長方形板状部材によって吐出口に円滑供給し、更にその吐出口から被粉砕物を被粉砕物定量供給装置によって上臼の上面に設けた投入口へ定量供給することができる。それ故、碾臼で良好な製粉を行なえる。
【0046】
又、請求項4記載の発明では被粉砕物定量供給装置として、被粉砕物落下穴を有する被粉砕物落下阻止用部材をその落下阻止用部材の中心付近を挿通する非回転軸に固定して備え付けること等により、上臼の回転と共にホッパに貯蔵した被粉砕物をその底壁に設けた吐出口から定期的に被粉砕物落下阻止用部材に設けた落下穴を通過させて、上臼の上面に設けた投入口へ簡単に定量ずつ供給することができる。
【0047】
又、請求項5記載の発明では被粉砕物を上下すり合せ面に夫々設けた挽き面に定量供給する被粉砕物定量供給機能を有する碾臼を用いること等により、ホッパに貯蔵した被粉砕物をそこに備えた被粉砕物集積用アーム又は長方形板状部材によって吐出口に円滑供給すると、その吐出口からそのまま上臼の上面に設けた投入口へ供給することができ、その被粉砕物を更に碾臼に備えられている被粉砕物定量供給機能により上下すり合せ面に夫々設けた挽き面に定量供給することができる。それ故、ホッパと上臼との間に被粉砕物定量供給装置を備える等の必要もなく、ホッパ一体型碾臼を備えた製粉装置を一層コンパクト化モジュール化することができる。
【0048】
又、請求項6記載の発明では被粉砕物定量供給機能を有する碾臼として、上臼の上すり合せ面の被粉砕物供給穴吐出口を含む内周側面と、下臼の下すり合せ面の相対する内周側面とを水平方向との傾斜角度の小さな被粉砕物定量供給面とし、その上下に重なる被粉砕物定量供給面の隙間を被粉砕物が上臼回転中に供給穴吐出口よりその隙間を通じて外周側方向に放出されないように小さくし、その上被粉砕物定量供給面に被粉砕物供給穴毎に、その供給穴吐出口と繋がる被粉砕物定量供給溝を1本設けること等により、被粉砕物をホッパの底壁に設けた吐出口からそのまま上臼の上面に設けた投入口へ円滑供給することができる。しかも、その投入口と連通する被粉砕物定量供給穴吐出口を下被粉砕物定量供給面により閉鎖でき、その被粉砕物供給穴と連通する被粉砕物定量供給溝をほぼ水平方向に伸ばすことができる。それ故、被粉砕物が上臼の供給穴中に充填され、その被粉砕物が碾臼の回転により遠心力を受けても被粉砕物定量供給溝中に短時間に大量供給されてしまうことがなく、その供給溝を通じて上下挽き面に順次少しずつ定量供給でき、良好な製粉を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したホッパ一体型の被粉砕物定量供給装置を備えた碾臼からなる製粉装置のホッパから碾臼への被粉砕物供給状態を示す要部の部分縦断0面図である。
【図2】同製粉装置のホッパから碾臼への被粉砕物供給時の状態を示す平面図である。
【図3】同製粉装置のホッパから碾臼への被粉砕物供給のない状態を示す要部の部分縦断面図である。
【図4】同製粉装置のホッパから碾臼への被粉砕物供給のない時の状態を示す平面図である。
【図5】本発明を適用したホッパ一体型の被粉砕物定量供給機能を有する碾臼からなる製粉装置の要部の部分縦断面図である。
【図6】同製粉装置の傘歯車を除く平面図である。
【図7】同碾臼を構成する上臼の底面図である。
【図8】同碾臼を構成する下臼の平面図である。
【図9】従来のホッパを別体型にして被粉砕物定量供給装置を備えた碾臼からなる製粉装置のホッパから碾臼への被粉砕物供給のない状態を示す要部の部分縦断面図である。
【符号の説明】
24、60…製粉装置 25、61…台板 26、27、62、63…上下臼28、64…碾臼 29、30、65、66…上下すり合せ面 31、40、75、90…被粉砕物投入口 32、41、77、91…被粉砕物吐出口 33、76…被粉砕物供給穴 34、45、47、48、92…落下穴 35,86,87…取付用部材(円板) 35,85…ホッパ 37、88…外周壁 38、89…底壁 39…足壁 42、93…回転軸 43、94…非回転軸 44、95…二重軸 46…落下阻止用部材(円板) 49…変形防止用部材 50…被粉砕物定量供給装置 51、96…被粉砕物集積用アーム(長方形板状部材) 53、97…屈曲箇所 67、68…中央部 69、70…被粉砕物定量供給面 71、72…挽き面 73、74…軸穴 78…収容空間 79、82…境界溝 80、83…平行溝 81…被粉砕物定量供給主溝 83a…被粉砕物定量供給副溝

Claims (6)

  1. 上下に重なるすり合せ面に多数の溝を分散配設した挽き面を夫々設けた上下臼を組み合せ、その上臼に被粉砕物の投入口を上面に設け、吐出口を上すり合せ面に設けて、被粉砕物を上下すり合せ面に供給する被粉砕物供給穴を少なくとも1本穿設し、その上臼を下臼上に回転可能に設置し、その上臼上に被粉砕物を上臼に供給する被粉砕物貯蔵用ホッパを設置し、その上臼の上面に設けた被粉砕物投入口の真上にホッパの底壁に設けた被粉砕物吐出口を設けてなる碾臼であって、上記ホッパを上臼に重ねて一体的に取り付け固定し、その上臼の回転中心位置を貫く軸穴に非回転の軸を挿通して立設し、その非回転軸の上端部をホッパの底壁中心穴を挿通して突出させ、その非回転軸の上端部に上臼の回転中にホッパ内の被粉砕物を吐出口に集める被粉砕物集積用アームを備え付けることを特徴とするホッパ一体型碾臼。
  2. 被粉砕物集積用アームとして、細長く山形状に屈曲した長方形板状部材を用い、その長方形板状部材の一端部を非回転軸の上端部に取付部材を介して固定して、長方形板状部材をホッパの底壁内面より僅かに浮かせて片持状に支持し、その長方形板状部材の他端をホッパの外周壁内面近傍まで延設し、その長方形板状部材の屈曲箇所を上臼の回転方向と同一方向に突出させ、その屈曲箇所の位置を上臼回転時に屈曲箇所の近傍を被粉砕物吐出口が定期的に通過するように設けることを特徴とする請求項1記載のホッパ一体型碾臼。
  3. ホッパの底壁と上臼の上面との間に、ホッパの底壁に設けた吐出口から上臼の上面に設けた投入口へ被粉砕物を定量供給する被粉砕物定量供給装置を設けることを特徴とする請求項1又は2記載のホッパ一体型碾臼。
  4. 被粉砕物定量供給装置として、被粉砕物落下穴を有する被粉砕物落下阻止部材をその落下阻止部材の中心付近を挿通する非回転軸に固定して備え付け、その被粉砕物落下穴を上臼の回転時に被粉砕物落下穴の真上と真下をホッパの被粉砕物吐出口と上臼の被粉砕物投入口が定期的に通過するように設けることを特徴とする請求項3記載のホッパ一体型碾臼。
  5. ホッパの底壁に設けた吐出口から上臼の上面に設けた投入口へ供給される被粉砕物を上下すり合せ面に夫々設けた挽き面に定量供給する被粉砕物定量供給機能を有する碾臼を用いることを特徴とする請求項1又は2記載のホッパ一体型碾臼。
  6. 被粉砕物定量供給機能を有する碾臼として、上臼の上すり合せ面の被粉砕物供給穴吐出口を含む内周側面と、下臼の下すり合せ面の相対する内周側面とを水平方向との傾斜角度の小さな被粉砕物定量供給面とし、その上下に重なる被粉砕物定量供給面の隙間を被粉砕物が上臼回転中に供給穴吐出口よりその隙間を通じて外周側方向に放出されないように小さくし、その上被粉砕物定量供給面に被粉砕物供給穴毎に、その供給穴吐出口と繋がる被粉砕物定量供給溝を1本設け、その被粉砕物定量供給溝を上すり合せ面の外周側にある上挽き面に達するまで延設したものを用いることを特徴とする請求項5記載のホッパ一体型碾臼。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012024755A (ja) * 2010-06-21 2012-02-09 Hasegawa Kk 回転式粉末化装置
KR101844056B1 (ko) * 2016-05-20 2018-03-30 문인술 돌가루발생방지수단이 구비된 맷돌
CN110237896A (zh) * 2019-06-14 2019-09-17 洪若岚 一种豆皮分离器
CN113559980A (zh) * 2021-09-24 2021-10-29 南通明露合成材料有限公司 一种建筑保温材料分级研磨装置

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