JP2004057518A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】フラグ告知など内部抽選の結果を報知する当たり遊技者が参加できるようにし、演出効果を十分にかつ持続的に確保し得る遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機Aは、メダルなどの遊技媒体の投入に基づいて図柄揃えの遊技を行うとともに、内部抽選の結果を報知手段40により報知するものである。そして、投入された遊技媒体の通路28aの一部を、遊技媒体が通路内の所定箇所に到達するときと到達しないときとが発生するようにかつその状況が遊技者側に見えるように設ける。また、上記報知手段40を、投入された遊技媒体が通路内の所定箇所に到達することを条件として報知実行可能に設ける。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関し、特にスロットマシンのようにメダルなどの遊技媒体の投入に基づいて図柄揃えの遊技を行うとともに、内部抽選の結果を報知するものに係わる。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スロットマシンは、外周に複数種類の図柄が描かれたリールを横3列に配列してなり、1回のゲーム毎に所定枚数のメダルを投入した後各リールを始動スイッチにより回転させ、3つの停止スイッチを操作して全てのリールが停止したとき各リールの図柄の組み合わせによって入賞の有無が決定される。特に、各リールの図柄の組み合わせが例えば「7」−「7」−「7」のような特別な場合には、通常のゲームよりも遊技者にとって有利ないわゆるボーナスゲームを以後複数回行うようになっている。近年のスロットマシンでは、ボーナス図柄の組み合わせが平均して出現するようにするために、マシン制御部で内部抽選を行い、その抽選に当選するとボーナスフラグを立て、その場合遊技者によって操作される停止スイッチの操作タイミングが多少ずれていてもそれが許容範囲内であればボーナス図柄を出現させるようにリールの停止位置を制御するいわゆる引き込み制御が行われる。また、ボーナス図柄が出現しないときでもボーナスフラグが立っていると以後も引き込み制御を行い、ボーナス図柄が出現するようになっている。
【0003】
そして、このようなスロットマシンにおいては、ボーナスフラグが成立してボーナス図柄が出現する状況にあるとき、その状況を遊技者に報知するいわゆるフラグ告知をするために、所定の遊技演出、例えば蛍光灯や表示ランプを点灯又は点滅したり、液晶画面等に特定の表示をしたりすることなどが行われている。また、ボーナスフラグが成立していないときにも、いわゆるガセ告知として同様の遊技演出が行われており、このような遊技演出は、スロットマシンの遊技での面白みの一つになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の遊技演出では、報知態様がありふれたものとなっており、演出効果が十分といえない面があった。しかも、遊技演出の内容自体は、マシン制御部によって予め定められているため、遊技者が遊技演出に関与することはなく、遊技者への提供が一方的となっており、報知態様がありふれたものとなっていることと相俟って何度となく繰り返されると遊技者に飽きられる傾向にあった。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、フラグ告知など内部抽選の結果を報知するに当たり、遊技者がメダルなどの遊技媒体を用いて参加できるようにすることにより、演出効果を十分にかつ持続的に確保し得る遊技機を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、遊技媒体の投入に基づいて図柄揃えの遊技を行うとともに、内部抽選の結果を報知手段により報知する遊技機において、投入された遊技媒体の通路の一部を、遊技媒体が通路内の所定箇所に到達するときと到達しないときとが発生するようにかつその状況が遊技者側に見えるように設けるとともに、上記報知手段を、投入された遊技媒体が通路内の所定箇所に到達することを条件として報知実行可能に設ける構成とする。
【0007】
この構成では、遊技者の投入した遊技媒体が通路内の所定箇所に到達するか否かによってフラグ告知など内部抽選の結果が報知されたり報知されなかったりするため、遊技者は遊技媒体の投入によって内部抽選の結果の報知実行に関与することになる。しかも、投入した遊技媒体が通路内の所定箇所に到達するか否かという状況は遊技者側に見えるようになっているため、遊技者に対し新たな面白さが提供されることになる。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の遊技機として、図柄揃えの遊技を行う一般的なスロットマシンに適用するものである。すなわち、遊技媒体としてメダルを用い、投入メダルを検出するメダルセレクタを備える構成とする。
【0009】
請求項3及び4に係る発明は、共に請求項2記載の遊技機において、より具体的な形態を提供するものである。すなわち、請求項3に係る発明の場合、上記通路は、メダルセレクタからメダル受け皿に至るメダルキャンセル通路であり、投入処理完了(いわゆるベット完了)以降に投入されたメダルがメダルキャンセル通路内の所定箇所に到着するときと到達しないときとが発生するようにかつその状況が前面パネルに設けた透視窓を通して遊技者側に見えるように設けられている。この場合、スロットマシンに通常装備されるメダルセレクタ及びメダルキャンセル通路を利用して構成することができるので、実施化が図り易くなる。また、請求項4に係る発明の場合、上記通路は、メダル投入口からメダルセレクタに至るまでの導入通路であり、メダル投入口から投入された複数のメダルが各々個別に導入通路内の所定箇所に到着するときと到達しないときとが発生するようにかつその状況が前面パネルに設けた透視窓を通して遊技者側に見えるように設けられている。この場合、メダル投入口から投入された複数のメダルがそれぞれ内部抽選の結果を報知することに係わることから、その分遊技の面白さが高くなる。
【0010】
請求項5及び6に係る発明は、共に請求項1〜4のいずれか一つに記載の遊技機において、通路内の所定箇所を限定するものである。すなわち、請求項5に係る発明の場合、上記所定箇所は、通路内に並列に仕切られた複数のゾーンのうちの特定のゾーンであり、請求項6に係る発明の場合、上記所定箇所は、通路内で回転する回転体に設けられた特定の遊技媒体嵌入凹部である。特に、後者の場合、通路内で回転する回転体と通路内を落下する遊技媒体との相対的な運動関係によって遊技媒体が所定箇所である回転体の特定の遊技媒体嵌入凹部に到達するか否かが決まるため、遊技の面白さが一層高められることになる。
【0011】
請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の遊技機において、更に、投入された遊技媒体が通路内の所定箇所に到達したことを報知する別の報知手段を備える構成とする。この構成では、投入メダルが通路内の所定箇所に到達してフラグ告知など内部抽選の結果を知る権利を取得したときには、内部抽選の結果を報知する報知手段とは別の報知手段によりそのことが報知されるため、遊技の面白さがより一層高められる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1及び図2は本発明の第1の実施形態に係る遊技機としてのスロットマシンAを示し、このスロットマシンAは、筐体1の前方開口部に前扉2がその左側をヒンジ側として開閉可能に取り付けられてなる。
【0013】
上記前扉2の上部には上部ランプ3、上部パネル4及び左右一対のスピーカ5,5が設けられているとともに、前扉2の中央部には中央パネル6及び遊技操作部7が設けられている。上部パネル4には配当表などが印刷されている。中央パネル6は、アクリル板のような透明な合成樹脂板や強化ガラス板などの裏面にシルクスクリーン印刷により絵柄や模様などを施してなり、この中央パネル6には、シルクスクリーン印刷を施さず透明なままの部分である矩形状のリール表示窓8が形成されているとともに、このリール表示窓8の左側に5つの有効化表示ランプ9a,9b,9c,9d,9eが、リール表示窓8の下側にヒット枚数表示器11、役物当選回数表示器12及び貯留枚数表示器13がそれぞれ設けられている。遊技操作部7上にはメダル投入口15、始動スイッチ16、3つの停止スイッチ17,17,17、マックスベットスイッチ18及び精算スイッチ19などが設けられている。この遊技操作部7よりも下側の前扉2の下部には下部パネル21、メダル払出口22及びメダル受け皿23が設けられている。
【0014】
上記前扉2の裏面側には、図2に示すように、上部ランプ用サブ制御基板25や表示器用サブ制御基板26などのサブ制御基板と共に、メダルセレクタ27、メダル通路28及び下部ランプ29などが取り付けられている。メダルセレクタ27は、図示していないが内部に通路切替え装置を有し、この通路切替え装置の作動によりメダル投入口15にメダルを投入してゲームを行うとき3枚目までのベットのためのメダルを後述するメダル払出装置34のホッパー部34aに送出し、4枚目以降つまりベット完了以降に投入されたメダルをメダル通路28側に送出するようになっている。メダル通路28は、メダルセレクタ27からメダル払出口22ないしメダル受け皿23に至るメダルキャンセル通路28aと、メダル払出装置34のメダル送出口34bから送出されるメダルを受けてメダルキャンセル通路28aのメダル払出口22寄りの部位に送る払出通路28bとからなる。下部ランプ29は、下部パネル21を裏面側から照明するもので、本実施形態では少なくとも白色と赤色の2色で選択的に発光するようになっている。
【0015】
一方、上記筐体1内の背面側には上部側からメイン制御基板31、リール装置32及び低音域用スピーカ33が取り付けているとともに、筐体1内の下板上にはメダル払出装置34及び電源ユニット35が配置されている。リール装置32は、横並びに各々独立して回転可能な3つの回転リール32a,32a,32aを有し、この各回転リール32aの外周面にはそれぞれ複数種類の図柄(図示せず)が描かれている。そして、前扉2を閉じた状態で各回転リール32a毎に3つずつ計9つの図柄が前扉2のリール表示窓8を通して前方つまり遊技者側に見えるようになっている。メダル払出装置34は、その上部にメダルを貯留するホッパー部34aと、このホッパー部34a内のメダルを1枚ずつメダル送出口34bから送出する送出部(図示せず)とを有している。
【0016】
上記5つの有効化表示ランプ9a〜9eはメダル投入口15に投入されたメダルの枚数に応じて点灯するものであり、投入メダルが1枚のときには中央の1つの有効化表示ランプ9cのみが点灯しかつその表示ランプ9cから横に延びる1本の入賞ラインL1が有効化される。投入メダルが2枚のときには中央寄りの3つの有効化表示ランプ9b,9c,9dが点灯しかつこれらの表示ランプ9b〜9dから横に延びる3本の入賞ラインL1,L2,L3が有効化され、投入メダルが3枚のときには5つの有効化表示ランプ9a〜9e全てが点灯しかつ横に延びる3本の入賞ラインL1〜L3と斜めに延びる2本の入賞ラインL4,L5とが有効化される。
【0017】
上記始動スイッチ12はリール装置32の3つの回転リール32a,32a,32aを一斉に若しくは順次に回転始動させるものであり、上記3つの停止スイッチ17,17,17はそれぞれ対応する回転リール32aの回転を個別に停止させるものである。そして、上述の如くメダルの投入枚数に応じて有効化された入賞ラインL1〜L5上に所定の図柄の組み合わせが揃うとその組み合わせに応じた獲得枚数がヒット枚数表示器11に表示され、その枚数のメダルがメダル払出装置34からメダル通路28及びメダル払出口22を通してメダル受け皿23に払い出されるようになっている。
【0018】
また、スロットマシンAは複数枚のメダルを予めメダル投入口15から投入して預けておき、この預けメダルを消費しつつゲームを行うことができるいわゆるクレジット形式のものであり、貯留枚数表示器13には預けメダルの枚数が表示される。そして、始動スイッチ16の操作に先立ってマックスベットスイッチ18を押すと3枚のメダルが投入された場合と同様に5本の入賞ラインL1〜L5が有効化される。精算スイッチ19は、預けメダルを精算してメダル受け皿23に払い出すためのものである。
【0019】
さらに、スロットマシンAは、内部抽選の結果を遊技演出でもって報知する報知手段としての遊技演出手段40を装備している。この遊技演出手段40は、5つの14セグメント表示器41,41,…と、左右2つの電動役物42,42と、複数個(詳しくは後述の如く10個)の球状ランプ43,43,…とを備え、これらはいずれも図2及び図3に示すように、筐体1側の回転リール32aと前扉2の中央パネル6裏面との間に配置された取付部材44に取り付けられているとともに、中央パネル6のリール表示窓8上側に設けた横長矩形状の透視窓45を通して遊技者側に見えるように設けられている。
【0020】
上記5つの14セグメント表示器41,41,…は、図4に拡大詳示するように、横一列に配列されており、各表示器41は、14個の7色に発光可能な発光ダイオード(LED)からなるセグメントを有し、7色で数字及び英文字を表示可能に設けられている。また、上記2つの電動役物42,42は、この5つの14セグメント表示器41,41,…を挟んで左右に配置されており、各電動役物42は、図5に拡大詳示するように、左右一対の羽根部42a,42aがソレノイド42b(図3参照)によって開閉動作をするいわゆる電動チューリップ(略称で電チュー)であって、中央部に7色に発光可能な発光ダイオード42cを内蔵している。この電動役物42の周囲には5個の球状ランプ43,43,…が配置され、そのうち1個の球状ランプ43は電動役物42の中心線上の上側に位置し、3個の球状ランプ43,43,43は電動役物42の中心線から14セグメント表示器41寄りに位置し、残り1個の球状ランプ43は電動役物42の中心線から反14セグメント表示器41寄りに位置している。各球状ランプ43は,7色に発光可能な発光ダイオードからなる。そして、5つの14セグメント表示器41,41,…と合計10個の球状ランプ43,43,…と電動役物内蔵の2個の発光ダイオード42cとにより、透視窓45を通して見える領域内で小球を擬似的に移動させる小球移動演出部が構成されており、また各電動役物42は、羽根部42a,42aが開いて擬似的にこの小球を受け入れる状態と羽根部42a,42aが閉じて擬似的に小球を受け入れない状態とに変更可能な小球受け入れ演出部としての機能を有している。尚、5つの14セグメント表示器41,41,…は、遊技演出以外に、ボーナスゲームの実行回数、獲得メダル枚数、ビックボーナス又はレギュラーボーナスの表示やアイドリング表示などにも使用される。
【0021】
そして、本発明の特徴点として、上記遊技演出手段40は、その遊技演出の実行に遊技者がメダルをメダル投入口15に投入することで参加できるようになっている。すなわち、メダル投入口15に投入されたメダルは、上述したように、メダルセレクタ27によりベットのための3枚目まではメダル払出装置34のホッパー部34aに送出され、4枚目以降はメダルキャンセル通路28aに送出されるが、このメダルキャンセル通路28aの一部は、図6に拡大詳示するように、他の部位よりも通路幅が3倍程度に大きく設けられているとともに、通路内にメダルmが各々通過可能な3つのゾーン47a,47b,47cが並列に仕切り部48a,48bにより仕切られて形成されている。この3つのゾーン47a〜47cのうち、中央のゾーン47bが告知ゲートゾーンであって、このゾーン47bをメダルmが通過することが遊技演出手段40による遊技演出の開始条件の一つになっている。また、メダルキャンセル通路28aに対応して、下部パネル21には透視窓49が設けられ、この透視窓49を通して、メダルキャンセル通路28aに送出されたメダルmが告知ゲートゾーン47bを通過するか他のゾーン47a,47cを通過するかという状況が遊技者側に見えるようになっている。
【0022】
図7はスロットマシンAの制御系のブロック構成を示す。この図において、メイン制御基板31は、制御主体であるCPU51と、データの読み書きなどに用いられるRAM52と、プログラム及び固定データなどを格納するROM53と、ステップモータ制御部54とを備えている。
【0023】
上記ステップモータ制御部54は、CPU51からの回転制御信号に基づいてリール装置32の各回転リール32aを駆動する3つのステップモータ32b,32b(図7では2つのみ図示)の作動を個別に制御するようになっている。リール装置32の各回転リール32aの初期位置は、それぞれリール初期位置検出器56により検出され、その検出信号は、CPU51に入力されてステップモータ32bの作動制御に供される。
【0024】
上記CPU51は、上述した始動スイッチ16、3つの停止スイッチ17,17(図7では2つのみ図示)、マックスベットスイッチ18及び精算スイッチ19の他、メダル投入口15へのメダルの投入を検知するメダルセレクタ27内蔵のメダルセンサ57と、メダルキャンセル通路28aの告知ゲートゾーン47bにメダルmが通過したことを検知するメダルセンサ58などからの信号を受ける一方、貯留枚数表示器13、表示器用サブ制御基板26、メダルセレクタ27、メダル払出装置34、音声用サブ制御基板59、演出用サブ制御基板60及び下部ランプ用サブ制御基板61などに対しそれぞれ制御信号を出力するようになっている。表示器用サブ制御基板26は、ヒット枚数表示器11及び役物当選回数表示器12を制御するものであり、音声用サブ制御基板59は、前扉2側のスピーカ5と筐体1側のスピーカ33とを共に制御するものであり、演出用サブ制御基板60は、遊技演出手段40を構成する14セグメント表示器41及び電動役物(電チュー)42のソレノイド42bや発光ダイオード42cなどを制御するものであり、下部ランプ用サブ制御基板61は、下部ランプ29の点灯を制御するものである。
【0025】
図8は上記メイン制御基板31(詳しくはCPU51)による遊技の制御内容を示すフローチャートであり、以下、このフローチャートに従って制御内容を説明する。
【0026】
図8において、先ず、ステップS1で遊技開始の操作である始動スイッチ16が操作されるのを待った後、ステップS2で入賞抽選を行うとともに、ステップS3で告知予備抽選を行う。入賞抽選はビッグボーナス、レギュラーボーナス、小役などの役の当否を決定するものであり、告知予備抽選は、入賞抽選の結果であるボーナス当選を報知するか否か、つまりフラグ告知をするか否かを予備的に抽選して決定するものであり、両抽選は乱数抽選により行われる。尚、フラグ告知には、入賞抽選の結果を100%の正解率でもって報知する場合に限らず、遊技性を高めるためにいわゆるガセ告知も含まれる。
【0027】
続いて、ステップS4でビッグボーナス又はレギュラーボーナスの当選か否かを判定し、その判定がYESのときには、ステップS5でボーナス当選フラグFを1に設定する。また、ステップS6でその他の役の当選か否かを判定し、その判定がYESのときには、ステップS7でその他の役の当選フラグを1に設定する。ステップS4の判定又はステップS6の判定がNOのときにはフラグをそのままにして次のステップに移行する。
【0028】
ステップS8では遊技の実行処理を行う。この遊技の実行処理は、図9に示すフローチャートに従って、先ず、ステップS21でリール装置32の3つの回転リール32a,32a,32aを回転始動させ、ステップS22で遊技者により停止スイッチ17の押し操作が行われるのを待って、ステップS23でその停止スイッチ17に対応した回転リール32aを停止する。しかる後、ステップS24で告知権利を取得しているか否かを判定し、その判定がYESのときには、ステップS25で報知モードに対応して遊技演出手段40を動作させて報知(フラグ告知)を行い、ステップS26へ移行する一方、判定がNOのときにはそのままステップS26へ移行する。ステップS26ではリール装置32の3つ全ての回転リール32a,32a,32aが停止したか否かを判定し、判定がNOのときにはステップS22に戻る一方、判定がYESのときには、ステップS27でリール初期位置検出器56の信号に基づいてリール表示窓8の入賞ラインL1〜L5上に入賞図柄が揃っているか否かの入賞判定を行う。
【0029】
このような遊技の実行処理の後、図8に示すフローに戻り、ステップS9でボーナス入賞か否かを判定する。この判定がYESのときには、ステップS10でボーナスフラグFを0に戻した後、ステップS11でボーナスゲーム処理を実行し、ステップS12でその他の役の当選フラグを0に戻し、1回のゲームを終了する。一方、ステップS9の判定がNOのときには、ステップS13で更にその他の役入賞か否かを判定し、その判定がYESのときにはステップS14でその他の役入賞処理を実行した後、ステップS12へ移行するが、判定がNOのときにはそのままステップS12へ移行する。
【0030】
ここで、図9のステップS25で行う遊技演出手段40によるフラグ告知の具体例を、図10及び図11を参照しながら説明する。尚、図10及び図11では、遊技演出手段40の14セグメント表示器41を簡略して7セグメント表示器として示す。
【0031】
図10(a)〜(h)に示すフラグ告知は、フラグ当選時の遊技演出の一例であって、先ず、5つの14セグメント表示器41,41,…のうちの中央の14セグメント表示器41が小球をイメージしてゼロを点灯表示する(図10(a)参照)。尚、14セグメント表示器41は上下の4セグメントで小ゼロを点灯表示してもよい。
【0032】
続いて、中央の14セグメント表示器41が消灯し、その両側の2つの14セグメント表示器41,41がゼロを点灯表示することにより、小球が左右2個に分岐したイメージを演出する(図10(b)参照)。さらに、この2つの14セグメント表示器41,41が消灯し、両端の2つの14セグメント表示器41,41がゼロを点灯表示することにより、2個の小球が両側に移動したイメージを演出する(図10(c)参照)。
【0033】
次に、両側の2つの14セグメント表示器41,41が消灯した後、左右の電動役物42,42の周囲にそれぞれ配置した5個の球状ランプ43,43,…のうち、電動役物42の中心線上及び中心線から14セグメント表示器41寄りに位置する4個の球状ランプ43,43,…が、14セグメント表示器41側のものから順次所定時間ずつ点灯することにより、2個の小球がそれぞれ左右の電動役物42,42に近づいていくイメージを演出する(図10(d)〜(g)参照)。
【0034】
左右の電動役物42,42は、それぞれ中心線上に位置する球状ランプ43が点灯するまでの間は羽根部42a,42aが閉じて小球を受け入れない状態にあるが、中心線上に位置する球状ランプ43が所定時間点灯した後に消灯すると羽根部42a,42aが開いて小球を受け入れる状態に変化するとともに、内蔵する発光ダイオード42cが点灯することにより、2個の小球がそれぞれ左右の電動役物42,42に入賞したイメージを演出する(図10(h)参照)。
【0035】
尚、左右の電動役物42,42の開放状態(図10(h))でビッグボーナスフラグ成立を、左側の電動役物42のみの開放状態でビッグボーナス又はレギュラーボーナスのいずれかのフラグ成立を、右側の電動役物42のみの開放状態でレギュラーボーナスフラグ成立をそれぞれ報知するなどの演出制御を行ってもよい。また、当選演出の以上のような一連動作は5〜15秒程度で繰り返して行われるもので、ボーナス入賞してボーナスゲームを実行するまで継続してもよいし、次のゲーム開始で中止し、電動役物42内蔵の発光ダイオード42cのみを点滅させるようにしてもよい。
【0036】
図11(a)〜(h)に示すフラグ告知は、ハズレ時の遊技演出の一例であって、先ず、5つの14セグメント表示器41,41,…のうちの左端の14セグメント表示器41が小球をイメージしてゼロを点灯表示する(図11(a)参照)。そして、左端の14セグメント表示器41から順に所定時間ずつゼロを点灯表示して右端の14セグメント表示器41にまで繰り返すことにより、小球が右側の移動していくイメージを演出する(図11(a)〜(c)参照)。
【0037】
続いて、右端の14セグメント表示器41が消灯した後、右側の電動役物42の周囲に配置した5個の球状ランプ43,43,…のうち、電動役物42の中心線上及び中心線から14セグメント表示器41寄りに位置する4個の球状ランプ43,43,…が、14セグメント表示器41側のものから順次所定時間ずつ点灯することにより、小球が右側の電動役物42に近づいていくイメージを演出する(図11(d)〜(g)参照)。
【0038】
次に、右側の電動役物42の中心線から反14セグメント表示器41寄りに位置する球状ランプ43が点灯し、また右側の電動役物42が羽根部42a,42aを閉じて小球を受け入れない状態をそのまま維持することにより、小球が電動役物42に入賞しなかったイメージを演出する(図11(h)参照)。
【0039】
遊技演出手段40によるハズレ時の遊技演出としては、一連動作の時間を短縮するために、図10に示す遊技演出において、図10(c)の演出状態で終了し、図10(d)の演出状態に移行しないようにし、あるいは図11に示す遊技演出において、図11(c)の演出状態で終了し、図11(d)の演出状態に移行しないようにしてもよい。
【0040】
以上のような遊技演出は演出用サブ制御基板60の記憶部に記憶されており、メイン制御基板31からの演出指令に基づいて演出用サブ制御基板60で演出モードの抽選を行い、その抽選で決定した演出モードに従って実行される。
【0041】
図12は副ゲーム実行処理のフローチャートであり、この副ゲーム実行処理は、メイン制御基板31において、図8に示す遊技の制御と同時並行して行われるものである。
【0042】
図12において、先ず、ステップS31で前回のゲームが終了するのを待った後、ステップS32で前回のゲームで告知予備抽選(図8のステップS3)に当選しているか否かを判定し、その判定がYESのときには、更にステップS33でゲーム開始に当たり3枚のメダルがメダル投入口15に投入済みか、あるいはマックスベットスイッチ18が押し操作されているか否かを判定する。メダル投入の確認は、メダルセレクタ27内蔵のメダルセンサ57からの検知信号に基づいて行われる。この判定がYESのときには、ステップS34で下部ランプ29による下部パネル21の照明を、例えば白色から赤色に変更して、遊技者に1枚のメダルmの追加投入を促し、それと同時に、メダルセレクタ27での通路方向(メダル送出方向)をメダル払出装置34のホッパー部34aからメダルキャンセル通路28aに変更する。尚、遊技者にメダルmの追加投入を促すには、下部パネル21の照明を変更することに加えて、スピーカ5,33から報知音を発したり、遊技演出手段40の5つの14セグメント表示器41,41,…で文字表示をしたりしてもよい。
【0043】
そして、ステップS35で遊技者が1枚のメダルmを追加投入するのを待った後、ステップS36でその追加投入したメダルmがメダルキャンセル通路28aの告知ゲートゾーン47bを通過するか否かをメダルセンサ58の信号に基づいて判定する。この判定がYESのときには、ステップS37で告知権利を取得し、その旨の祝福の報知を、スピーカ5,33からの効果音、上部ランプ3や下部ランプ29などの点滅、あるいは遊技演出手段40の5つの14セグメント表示器41,41,…による文字表示、例えば「GOT IT」の表示などにより行い、1回の制御を終了する。
【0044】
一方、上記ステップS32、ステップS33及びステップS36のいずれかの判定がNOのときには、直ちに1回の制御を終了する。尚、追加投入のメダルmは1枚のみが告知権利の取得に供されるものであり、2枚以上余分に追加投入したメダルmは、クレジット扱いや返却して告知権利の取得には無効とされる。
【0045】
従って、上記スロットマシンAにおいては、内部抽選の一つである告知予備抽選(図8のステップS3)に当選するだけでなく、いわゆるベット完了以降に遊技者が投入したメダルmがメダルキャンセル通路28aの告知ゲートゾーン47bを通過することによって告知権利を取得し(図12のステップS37)、これに基づいて遊技演出手段40により入賞抽選の当否を報知するフラグ告知が行われる。このため、遊技者はメダルmの投入によってフラグ告知の実行に関与することができ、その分遊技性を高めることができる。しかも、投入メダルmがメダルキャンセル通路28aの告知ゲートゾーン47bを通過するか、これと並列な他のゾーン47a,47cを通過するかという状況は、下部パネル21に設けた透視窓49を通して遊技者側に見えるようなっているため、遊技者に対し新たな面白さを提供することができる。
【0046】
その上、本実施形態の場合、投入メダルmがメダルキャンセル通路28aの告知ゲートゾーン47bを通過して告知権利を取得したときには、スピーカ5,33からの効果音、上部ランプ3や下部ランプ29などの点滅、あるいは遊技演出手段40の5つの14セグメント表示器41,41,…による文字表示によって祝福の報知が行われるため、それによって遊技者に優越感などを与えることができ、遊技の面白を一層高めることができる。また、ベット完了以降の投入メダルmをメダルキャンセル通路28aに送出するメダルセレクタ27及びメダルキャンセル通路28aは、スロットマシンAに通常装備されるものであるため、構造的に大幅な変更を要することなく実施することができ、実施化を図る上で有効なものである。
【0047】
(第2及び第3の実施形態)
図13及び図14はそれぞれ本発明の第2及び第3の実施形態として、第1の実施形態に係るスロットマシンAの下部パネル21に設けた透視窓49を通して遊技者側に見えるメダルキャンセル通路28aの変形例を示すものである。
【0048】
すなわち、図13に示す第2の実施形態においては、メダルキャンセル通路70の一部に、メダルmが各々通過可能な3つのゾーン71a,71b,71cが並列に仕切り部72a,72bにより仕切られて形成されているとともに、この3つのゾーン71a〜71cの上流側(メダルセレクタ側)に複数の障害釘73,73,…が適宜設けられている。
【0049】
この第2の実施形態の場合、上記各障害釘73の傾きなどによって3つのゾーン71a〜71cのうちの中央の告知ゲートゾーン71bにメダルmが通過する確率が調整可能であるため、ホール側はスロットマシンのメダル払出率を変更することなくこの確率を調整することができ、また遊技者はこの調整具合を見るといった興趣を享受することができる。
【0050】
また、図14に示す第3の実施形態においては、メダルキャンセル通路80は、その途中で2つの分岐通路80a,80bに分かれてメダル払出口22に接続されており、このメダルキャンセル通路80の分岐点には円盤状の回転体81が配置されている。この回転体81は、その中心点回りに図で反時計方向に比較的緩やかに回転するように設けられているとともに、外周面に3つのメダル嵌入凹部82a,82b,82cが形成されている。この3つのメダル嵌入凹部82a〜82cのうち、1つのメダル嵌入凹部82aは、その凹みが他のメダル嵌入凹部82b,82cのそれよりも深くかつフック状に形成されている。そして、メダルセレクタ側からメダルキャンセル通路80に送出されたメダルmが他のメダル嵌入凹部82b,82cに嵌入するとそのメダルmは図で左側の分岐通路80aに落下するのに対し、メダル嵌入凹部82aに嵌入するとそのメダルmは左側の分岐通路80aに落下せず、右側の分岐通路80bに落下するようになっており、このメダル嵌入凹部82aにメダルmが嵌入することが遊技演出の開始条件として設定されている。
【0051】
この第3の実施形態の場合、メダルキャンセル通路80内で回転する回転体81とメダル投入口15(図1参照)からメダルキャンセル通路80に落下するメダルmとの相対的な運動関係によってメダルmが回転体81の特定のメダル嵌入凹部82aに嵌入到達するか否かが決まるため、遊技者はフラグ告知の権利取得のためにメダル投入口15にタイミングを計ってメダルmを投入することになり、遊技演出の興趣を一層高めることができる。
【0052】
(第4の実施形態)
図15は本発明の第4の実施形態に係る遊技機としてのスロットマシンBの外観を示す。このスロットマシンBは、第1の実施形態に係るスロットマシンAと基本的には同じで、内部抽選の結果を遊技演出でもって報知する報知手段としての遊技演出手段90及びその遊技演出の実行に遊技者がメダルの投入で参加する構成が異なる。尚、スロットマシンBの構成でスロットマシンAと同じものについては同一符号を付してその説明は省略する。
【0053】
上記遊技演出手段90は、中央パネル6のリール表示窓7の上側に設けられたLCDやドット表示器などからなる表示部91を備え、その表示部91にキャラクタなどの所定物を表示して遊技演出を行う構成になっている。
【0054】
また、メダル投入口100は、中央パネル6のリール表示窓7の右側上部に中央パネル6よりも前方に突出した状態で設けられており、このメダル投入口100から投入されたメダルmは全て、図16にも示すような導入通路101を通してメダルセレクタ27(図2参照)に導入されるようになっている。導入通路101は、中央パネル6の裏面側に沿って略垂直に設けられているとともに、その中間部の通路幅は上部及び下部のそれよりも大きく設けられており、この導入通路101の中間部には軸102回りに比較的緩やかに回転する回転体としての回転役物103が配置されている。この回転役物103の外周面には1つのメダル嵌入凹部104が形成されており、このメダル嵌入凹部104にメダルmが嵌入することが上記遊技演出手段90による遊技演出の開始条件の一つになっている。
【0055】
一方、上記導入通路101に対応して、中央パネル6のリール表示窓7の右側には縦長矩形状の透視窓105が設けられ、この透視窓105を通して、導入通路101内を落下するメダルmが回転役物103のメダル嵌入凹部104に嵌入するか嵌入せずにそのまま落下するかという状況が遊技者側に見えるようになっている。
【0056】
上記スロットマシンBの制御系の構成は、図示していないが、第1の実施形態に係るスロットマシンAのそれ(図7参照)とほとんど同じで、上述の如く遊技演出手段90及びその遊技演出の実行に遊技者がメダルの投入で参加する構成が異なることに関連して若干差異を有するに過ぎない。また、スロットマシンBの遊技の制御は、図8及び図9に示す第1の実施形態に係るスロットマシンAのものと同じである。
【0057】
図17及び図18は、スロットマシンBでその遊技の制御と同時並行して行われる副ゲーム実行処理のフローチャートであり、以下、このフローチャットに従って副ゲーム実行処理について説明する。
【0058】
図17において、先ず、ステップS41で前回のゲームが終了するのを待った後、ステップS42で前回のゲームで告知予備抽選に当選しているか否かを判定し、その判定がYESのときには、ステップS43で回転役物103のメダル嵌入凹部104にメダルmが嵌入キャッチされて検出済みであるか否かを判定する。尚、メダルmの嵌入キャッチの検出は、図示していないが、回転役物103のメダル嵌入凹部104に対応して設けられるメダルセンサにより行われる。
【0059】
そして、上記ステップS43の判定がNOのときには、ステップS44で回転役物103が回転作動中か否かを判定し、その判定がNOのときにはステップS45で回転役物103を作動させ、ステップS46へ移行する一方、判定がYESの作動中のときにはステップS45を飛ばしてステップS46へ移行する。ステップS46では、更に回転役物103のメダル嵌入凹部104にメダルmが嵌入キャッチされて検出されたか否かを判定し、その判定がYESのときには、ステップS47でキャッチ成功の報知を、スピーカ5からの効果音、上部ランプ3などの点滅、あるいは遊技演出手段90の表示部91での文字表示などにより行い、告知権利を取得する。続いて、ステップS48で回転役物103を回動させてキャッチしたメダルmを放出した後、回転役物103をそのメダル嵌入凹部104が下向きとなる通常投入状態に切り換え、図18のステップS49へ移行する。
【0060】
一方、上記ステップS42の判定がNOのとき、ステップS43の判定がYESのとき、あるいはステップS46の判定がNOのときには、直ちに図18のステップS49へ移行する。
【0061】
そして、図18のステップS49ではメダルセレクタ27(図2参照)のメダルセンサによるメダル投入の検知があるか否かを判定し、その判定がYESのときには、ステップS50で投入メダル枚数に応じて有効化表示ランプ9a〜9eを点灯した後、ステップS51でベット完了の3枚のメダルが投入済みか否かを、ステップS55で始動スイッチ16によるリール始動操作があるか否かをそれぞれ判定する。この両判定のいずれかがYESのときには、ステップS52で回転役物103が作動中か否かを判定し、作動中ならばステップS53で回転役物103を通常投入状態に切り換えて作動を停止した後に制御を終了し、作動中でなければそのまま制御を終了する。
【0062】
上記ステップS51及びステップS55の両判定が共にNOのとき、つまりベット完了前でかつリール始動操作を行っていないときには、図17のステップS42に戻り、副ゲーム実行処理を続行する。また、ステップS49の判定がNOのとき、つまりメダル投入検知が何らかの理由でなされていないときには、ステップS54で投入メダルを返却した後、同じく図17のステップS42に戻り、副ゲーム実行処理を続行する。
【0063】
そして、上記スロットマシンBにおいても、第1の実施形態に係るスロットマシンAの場合と同様に、内部抽選の一つである告知予備抽選に当選するだけでなく、遊技者が投入したメダルmが導入通路101内に設けた回転役物103のメダル嵌入凹部104に嵌入キャッチされることによって告知権利を取得し(図17のステップS47)、これに基づいて遊技演出手段90により入賞抽選の当否を報知するフラグ告知が行われるため、フラグ告知に関連して遊技性を高めることができる。特に、本実施形態の場合、メダル投入口100から投入するベット完了前の3枚のメダルm全てについて告知権利の取得のための副ゲームが実行されるため、遊技性を高める上で一層有効なものである。
【0064】
尚、本発明は上記第1〜第4の実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。例えば、第1の実施形態では、メダルキャンセル通路28aの一部を遊技者側に見えるようにするに当たり、単に下部パネル21に透視窓49を設ける構成としたが、この透視窓49から見えるメダルキャンセル通路28a自体を、透明又は半透明な樹脂により構成し、このメダルキャンセル通路28aの裏側からその通路28aと通路28a内を落下するメダルmとを共にシルエット風に遊技者側に見えるようにしてもよい。
【0065】
また、上記各実施形態では、外周面にそれぞれ複数の図柄が描かれた3つの回転リール32a,32a,32aを備えたスロットマシンA,Bについて述べたが、本発明は、このような回転リールの代わりに、外周面に複数の図柄が描かれたベルトや液晶ディスプレイなどの図柄可変表示部を備えたスロットマシンないし遊技機にも適用することができるのは勿論である。遊技媒体としては、実施形態の如きメダルに限らず、パチンコ球を利用して図柄揃えの遊技を行う遊技機にも適用することができる。この場合には、例えばパチンコ球投入口から球を投入したとき、球導入通路に設けた開閉役物に入球するときと入球しないときとが発生するようにかつその状況が遊技者側に見えるように構成すればよい。
【0066】
さらに、上記各実施形態では、内部抽選の結果を報知する報知手段としては、遊技演出でもって報知を行う遊技演出手段40,90を用いる構成としたが、本発明は、これに限らず、単なる報知器を用いたり、メダル投入ランプやストップボタンランプ等の発光点滅又は発光色の変化などにより報知機能を兼用させたりしてもよい。また、第4の実施形態では、外周面に1つのメダル嵌入凹部104を有する回転役物103を導入通路101の中間部に配置したが、この回転役物103の代わりに、いわゆる電動チューリップのような開閉式役物を導入通路101の中間部に配置するようにしてもよい。
【0067】
加えて、上記各実施形態では、いずれも投入メダルが通路内の所定箇所(ゾーン47b,71b又はメダル嵌入凹部82a,104)に到達すことを遊技演出の開始条件としたが、本発明は、例えば前回のゲームでフラグが立っているときなどにフラグ告知を行う場合、前回のゲーム終了後、投入メダルが通路内の所定箇所に到達する以前に告知演出を開始しておき、その後所定時間内にメダルが通路内の所定箇所に到達しないときに告知演出を中断するように構成してもよい。また、本発明は、遊技機にメダル投入口を1つだけ設ける場合に限らず、メダルセレクタに接続される通常のメダル投入口とは別のメダル投入口を設け、この別のメダル投入口に投入されたメダル専用の通路をメダル受け皿に至るように構成したり、通常のメダル投入口側のキャンセル通路に合流させてメダル受け皿に排出するように構成したりしてもよい。
【0068】
さらにまた、上記第1及び第4の実施形態では、いずれも1回のゲーム毎に、図12に示す副ゲーム実行処理、又は図17及び図18に示す副ゲーム実行処理を行うようにしたが、本発明は、この副ゲーム実行処理の実行の可否をメイン制御基板31又は演出用サブ制御基板60で1回のゲーム毎に乱数抽選により決定するように構成してもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上のように、本発明の遊技機によれば、フラグ告知など内部抽選の結果を報知するに当たり、遊技者の投入した遊技媒体が通路内の所定箇所に到達するか否かによって報知の実行が決定されるため、遊技者は内部抽選の結果の報知実行に関与することができる。しかも、投入した遊技媒体が通路内の所定箇所に到達するか否かという状況が遊技者側に見えるようになっているため、遊技者に新たな面白さを提供することができる。この結果、興趣に富んだ遊技演出を実現することができ、演出効果を十分にかつ持続的に確保することができるという効果を奏するものである。
【0070】
特に、請求項3に係る発明では、スロットマシンに通常装備されるメダルセレクタ及びメダルキャンセル通路を利用して構成することができるので、スロットマシンで実施化を図る上非常に有効なものである。
【0071】
請求項4に係る発明では、メダル投入口から投入された複数のメダルがそれぞれ内部抽選の結果を報知することに係わるため、その分遊技の面白さを高めることができる。
【0072】
請求項6に係る発明では、通路内で回転する回転体と通路内を落下する遊技媒体との相対的な運動関係によって遊技媒体が所定箇所である回転体の特定の嵌入凹部に到達するか否かが決まるため、遊技演出の興趣を一層高めることができる。
【0073】
さらに、請求項7に係る発明では、投入した遊技媒体が通路内の所定箇所に到達してフラグ告知など内部抽選の結果を知る権利を取得したときには別の報知手段によりそのことが報知されるため、遊技演出の興趣をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るスロットマシンの外観を示す正面図である。
【図2】上記スロットマシンの前扉を開いた状態を示す図である。
【図3】図1のX−Xにおける拡大断面図である。
【図4】スロットマシンの遊技演出手段を構成する5つの14セグメント表示器の拡大図である。
【図5】図3のY−Y線に沿って見た拡大矢視図である。
【図6】スロットマシンのメダル投入口から投入されたメダルの通路系の構成を示す図である。
【図7】スロットマシンの制御系のブロック構成図である。
【図8】スロットマシンの遊技の制御内容を示すフローチャート図である。
【図9】遊技実行処理のフローチャート図である。
【図10】上記遊技演出手段による当選演出の一例を説明するための図である。
【図11】同じくハズレ演出の一例を説明するための図である。
【図12】副ゲーム実行処理のフローチャート図である。
【図13】第2の実施形態を示すメダルキャンセル通路の構成を示す図である。
【図14】第3の実施形態を示す図13相当図である。
【図15】第4の実施形態を示す図1相当図である。
【図16】メダル投入口から投入されたメダルの導入通路の構成を示す図である。
【図17】副ゲーム実行処理のフローチャートの前半部分の図である。
【図18】同じく後半部分の図である。
【符号の説明】
A,B  スロットマシン(遊技機)
m  メダル
3  上部ランプ(別の報知手段)
5,33  スピーカ(別の報知手段)
6  中央パネル(前面パネル)
21  下部パネル(前面パネル)
23  メダル受け皿
27  メダルセレクタ
28  メダル通路
28a,70,80  メダルキャンセル通路
29  下部ランプ(別の報知手段)
40,90  遊技演出手段(報知手段)
47a,47b,47c,71a,71b,71c  ゾーン
49,105  透視窓
81  回転体
82a,82b,82c,104  メダル嵌入凹部(遊技媒体嵌入凹部)
101  導入通路
103  回転役物(回転体)

Claims (7)

  1. 遊技媒体の投入に基づいて図柄揃えの遊技を行うとともに、内部抽選の結果を報知手段により報知する遊技機において、
    投入された遊技媒体の通路の一部は、遊技媒体が通路内の所定箇所に到達するときと到達しないときとが発生するようにかつその状況が遊技者側に見えるように設けられており、
    上記報知手段は、投入された遊技媒体が通路内の所定箇所に到達することを条件として報知実行可能に設けられていることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技媒体としてメダルを用い、投入メダルを検出するメダルセレクタを備えた請求項1記載の遊技機。
  3. 上記通路は、メダルセレクタからメダル受け皿に至るメダルキャンセル通路であり、投入処理完了以降に投入されたメダルがメダルキャンセル通路内の所定箇所に到着するときと到達しないときとが発生するようにかつその状況が前面パネルに設けた透視窓を通して遊技者側に見えるように設けられている請求項2記載の遊技機。
  4. 上記通路は、メダル投入口からメダルセレクタに至るまでの導入通路であり、メダル投入口から投入された複数のメダルが各々個別に導入通路内の所定箇所に到着するときと到達しないときとが発生するようにかつその状況が前面パネルに設けた透視窓を通して遊技者側に見えるように設けられている請求項2記載の遊技機。
  5. 上記所定箇所は、通路内に並列に仕切られた複数のゾーンのうちの特定のゾーンである請求項1〜4のいずれか一つに記載の遊技機。
  6. 上記所定箇所は、通路内で回転する回転体に設けられた特定の遊技媒体嵌入凹部である請求項1〜4のいずれか一つに記載の遊技機。
  7. 投入された遊技媒体が通路内の所定箇所に到達したことを報知する別の報知手段を備えた請求項1〜6のいずれか一つに記載の遊技機。
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