JP2004055115A - 情報記録装置および情報記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報記録装置は、例えばDVD−RWなどの記録媒体にレーザ光を照射し、ディスク上に記録マークを形成することにより情報の記録を行う。制御手段は、実際の記録に先だって、所定のテスト記録データを記録媒体上に記録するテスト記録を行う。テスト記録においては、記録データに基づいて記録パルス信号を生成し、これにより光源を駆動してデータを記録する。このテスト記録においては記録パルス信号中のクーリングパルスのレベルを変更しつつ記録が行われる。そして、テスト記録データを再生して再生信号を生成し、再生信号の波形を評価し、目標アシンメトリー値が得られるクーリングレベルを最適クーリングレベルとして設定する。これにより、実際に記録の対象となる記録媒体の特性に応じて決定された最適クーリングレベルに従ってその後の実際の記録を行うことができるようになる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ光線などを利用して光ディスクに情報を記録する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
DVD−R(DVD−Recordable)、DVD−RW(DVD−ReRecordable)などの書き込み又は書き換え可能な光ディスクは、ディスクの記録面上にレーザ光を照射して情報を記録する。光ディスクの記録面上のレーザ光が照射された部分は、温度が上昇するために光ディスクを構成する光記録媒体に変化が生じ、これにより記録マークが記録面上に形成される。
【0003】
よって、記録すべき情報に応じた時間幅を有する記録パルスでレーザ光を変調して記録すべき信号に応じた長さのレーザパルスを生成し、これを光ディスクに照射することにより、記録すべき情報に応じた長さの記録マークを光ディスク上に形成することができる。
【0004】
一方、最近では1つの記録マークを1つのレーザパルスで形成するのではなく、複数の短いパルスを含むパルス列により記録マークを形成する手法が利用されている。このような手法はライトストラテジーとも呼ばれ、単一の記録パルスを照射する方法に比べて、光ディスクの記録面上における熱蓄積が減少するので、記録マークが形成される記録面上の温度分布を均一化することができる。その結果、記録マークが涙滴形状となることを防止して好ましい形状の記録マークを形成することができる。
【0005】
上記の記録パルス列は、例えばDVD−Rの場合、所定のリード(読取)パワーレベルとライト(書き込み)パワーレベルとの間で振幅が変動する複数のパルスにより構成されている。即ち、記録データに従って、記録マークを形成しない光ディスクの記録面上の領域(以下、「スペース期間」とも呼ぶ。)ではリードパワーでレーザ光が記録面上に照射され、記録マークを形成すべき光ディスクの記録面上の領域(以下、「マーク期間」とも呼ぶ。)では、リードパワーとライトパワーの間で振幅が変化する記録パルス列に応じたパワーでレーザ光が記録面上に照射され、それにより記録マークが記録面上に形成される。また、DVD−RWの場合、記録パルス列は、リードパワーレベル、過去に記録された記録マークを消去するためのイレース(消去)パワーレベル、ライトパワーレベル、及び、クーリングパワーレベル(通常はリードパワーレベルに等しい)という4つのパワーレベル間で振幅が変化する波形を有する。
【0006】
上記のようなディスクは、様々なメーカーにより製造されており、メーカー毎、さらには製品毎にディスク自体の有する特性は異なっている。このため、各ディスクに対して記録を行う際に最適な記録パワーやライトストラテジーはディスク毎に異なっている。通常、ディスク毎の特性を考慮して、最適と考えられる記録パワーやライトストラテジーの情報(以下、「記録条件情報」と呼ぶ。)が予め用意されている。1つの方法では、そのような記録条件情報は、LPP(LandPre−Pit)情報に含めてディスク上に記録されている。また、他の方法では、記録条件情報が、ディスクを再生する記録装置のマイクロコンピュータ内に記憶されている。この場合、ディスクには製造者IDが記録されており、記録装置のマイクロコンピュータ内には、製造者IDと対応つけて、そのディスクの記録条件情報が記録されている。よって、ディスクに情報を記録する際には、記録装置はLPP情報中に含まれる記録条件情報を読み取り、それに従って記録を行うか、又は、ディスクに記録されている製造者IDに対応する記録条件情報を記録装置のマイクロコンピュータから取得して、それに従って記録を行う。こうして、ディスクの製造者などが推奨する記録条件で情報の記録を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような記録条件の決定方法によれば、ディスクの特性におけるマージン(許容範囲)が十分に広いので概ね適正な情報記録が可能となるものの、記録時のレーザパワーの調整誤差やパルス出射などの記録装置固有のばらつき、ディスク個々の特性のばらつきなどに起因して、実際に記録された信号の品質には多少のばらつきが生じている。よって今後記録速度の高速化が進むと、通常記録速度では十分に広かったディスクのマージンが相対的に狭くなるため、適正な記録が行えなくなる可能性もある。また、DVD−RWの普及に伴い、様々な製造者により製造された様々な特性のディスクが市場に出回るようになると、中にはマージンの狭いディスクが存在することも考えられ、そのようなディスクでは適正な情報記録が保証できなくなることも十分考えられる。
【0008】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、高速記録を行う場合やマージンの小さいディスクを使用する場合にも、常に最適な記録条件で情報の記録を行うことが可能な情報記録装置及び情報記録方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点では、記録媒体にレーザ光を照射して、記録データに応じた記録マークを形成する情報記録装置は、前記レーザ光を出射する光源と、前記記録データに基づいて記録パルス信号を生成し、前記光源を駆動することにより、前記記録媒体上にレーザパルスを照射する制御手段と、を備え、前記制御手段は、クーリングパルスのレベルであるクーリングレベルを変更しつつ所定のテスト記録データを記録するテスト記録手段と、前記テスト記録データを再生して再生信号を生成する再生手段と、前記再生信号の波形に基づいて、目標アシンメトリー値が得られるクーリングレベルを決定し、最適クーリングレベルとして設定する設定手段と、を備える。
【0010】
上記の情報記録装置は、例えばDVD−RWなどの記録媒体にレーザ光を照射し、ディスク上に記録マークを形成することにより情報の記録を行う。制御手段は、実際の記録に先だって、所定のテスト記録データを記録媒体上に記録するテスト記録を行う。テスト記録においては、記録データに基づいて記録パルス信号を生成し、これにより光源を駆動してデータを記録する。このテスト記録においては記録パルス信号中のクーリングパルスのレベルを変更しつつ記録が行われる。そして、テスト記録データを再生して再生信号を生成し、再生信号の波形を評価し、目標アシンメトリー値が得られるクーリングレベルを最適クーリングレベルとして設定する。これにより、実際に記録の対象となる記録媒体の特性に応じて決定された最適クーリングレベルに従ってその後の実際の記録を行うことができるようになる。
【0011】
上記の情報記録装置の一態様は、前記記録媒体に対して予め用意されている記録条件情報を取得する取得手段をさらに備え、前記テスト記録手段は、前記記録条件情報に含まれるクーリングパルス幅よりも広いクーリングパルス幅を有する記録パルス信号を用いて前記テスト記録データを記録する。この態様によれば、使用する記録媒体に対して予め用意されている記録条件情報が、例えばディスク上から、又は、ディスク上に記録されている製造者IDなどに基づいて取得される。そして、取得した記録条件情報に含まれるクーリングパルス幅よりも広いクーリングパルス幅の記録パルス信号で、テスト記録を行う。テスト記録では、クーリングパルスレベルを変更しつつ記録を行うので、最終的に得られる最適クーリングレベルが、取得した記録条件情報に含まれるクーリングレベルに対して大小いずれの方向にずれていたとしても、確実に最適クーリングレベルを決定することが可能となる。
【0012】
上記の情報記録装置のさらに他の一態様では、前記テスト記録手段は、前記テスト記録データとして、短マーク/短スペースの記録データ区間と長マーク/長スペースの記録データ区間を交互に記録することができる。これにより、クーリングレベルを変化させた場合に各マーク長のデータに与える影響を評価することが可能となる。
【0013】
上記の情報記録装置のさらに他の一態様では、前記設定手段は、前記再生信号の波形からβ値を算出するβ値算出手段と、β値とアシンメトリー値との相関関係を記憶している記憶手段と、算出されたβ値と前記相関関係とに基づいて、目標アシンメトリー値が得られるクーリングレベルを前記最適クーリングレベルに決定する手段と、を備えることができる。この態様では、テスト記録データを再生して得られる再生信号の波形からβ値を算出し、β値とアシンメトリー値との相関関係から、目標アシンメトリー値を与えるクーリングレベルを決定することができる。よって、全マーク/スペース長の記録データを記録してテスト記録を行わなくても、目標アシンメトリー値を与える最適クーリングレベルを決定することが可能となる。
【0014】
1つの好適な例では、β値算出手段は、前記短マーク/短スペースの記録データの再生信号波形の中央レベルと、前記長マーク/長スペースの記録データの再生信号波形の中央レベルとに基づいて前記β値を算出するようにしてもよい。また、前記短マーク/短スペースの記録データを最短マーク/最短スペースの記録データとし、前記長マーク/長スペースの記録データを、信号レベルが最大振幅に達し、かつ、ひずみが生じないマーク/スペース長の記録データとしてもよい。
【0015】
また、上記の情報記録装置のさらに他の一態様では、前記テスト記録手段は、前記テスト記録データとして、3T〜11T及び14Tのマーク/スペースを含む記録データを記録し、前記設定手段は、前記再生信号の波形からアシンメトリー値を算出する手段と、算出されたアシンメトリー値が目標アシンメトリー値と一致するクーリングレベルを前記最適クーリングレベルに決定する手段と、を備えることができる。この態様では3T〜11T及び14Tの全マーク/スペース長のデータをテスト記録し、これを再生してアシンメトリー値を計算して、目標アシンメトリー値を与えるクーリングレベルを決定するので、最適クーリングレベルを正確に得ることが可能となる。
【0016】
上記の情報記録装置のさらに他の一態様では、前記テスト記録手段は、前記クーリングレベルを低い値から高い値へと変更することとしてもよい。このように、低いクーリングレベルからテスト記録を始めれば、アシンメトリーが深い状態からテスト記録が開始されるので、テスト記録したデータの読み取りを容易に開始することができる。
【0017】
上記の情報記録装置のさらに他の一態様では、前記テスト記録手段は、前記テスト記録データのうち最初の第1の所定量の期間については、前記クーリングレベルを変化させずにテスト記録を行うこととしてもよい。また、前記クーリングレベルを変化させずに記録されたテスト記録データの最初の部分のデータのうち、前記第1の所定量以下の第2の所定量の期間は、前記最適クーリングレベルの決定には用いないようにすることができる。これにより、テスト記録データの最初の部分の再生時に生じうる過渡応答の影響を受けずに、テスト記録データを評価することが可能となる。
【0018】
好ましくは、前記記録媒体はDVD−RWであり、前記テスト記録手段は、前記DVD−RWのPCA内において、PCAとPMAの境界位置から内周側へ向かって順に前記テスト記録データを記録する。これにより、PCAを有効に利用してテスト記録を行うことができる。
【0019】
本発明の他の観点では、記録媒体にレーザ光を照射して、記録データに応じた記録マークを形成する情報記録方法において、クーリングパルスのレベルであるクーリングレベルを変更しつつ所定のテスト記録データを記録するテスト記録工程と、前記テスト記録データを再生して再生信号を生成する再生工程と、前記再生信号の波形に基づいて、目標アシンメトリー値が得られるクーリングレベルを決定し、最適クーリングレベルとして設定する設定工程と、前記最適クーリングレベルに設定された前記クーリングパルスを含む記録データに基づいて光源を駆動することにより、前記記録媒体上に情報を記録する情報記録工程と、を有する。
【0020】
上記の情報記録方法によれば、例えばDVD−RWなどの記録媒体にレーザ光を照射し、ディスク上に記録マークを形成することにより情報の記録を行う。実際の記録に先だって、所定のテスト記録データを記録媒体上に記録するテスト記録が行われる。テスト記録においては、記録データに基づいて記録パルス信号を生成し、これにより光源を駆動してデータを記録する。このテスト記録においては記録パルス信号中のクーリングパルスのレベルを変更しつつ記録が行われる。そして、テスト記録データを再生して再生信号を生成し、再生信号の波形を評価し、目標アシンメトリー値が得られるクーリングレベルを最適クーリングレベルとして設定する。これにより、実際に記録の対象となる記録媒体の特性に応じて決定された最適クーリングレベルに従ってその後の実際の記録を行うことができるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明では、DVD−RWに対して情報の記録を行う際、実際の記録に先立ってテスト記録を行い最適な記録条件を決定する。その際、記録パルス信号中のクーリングパルスのレベルを変化させてテスト記録を行うことにより、記録信号の再生波形のアシンメトリーが最適な値となるようなクーリングパルスのレベルを求めて記録条件を決定する。
【0022】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0023】
[情報記録再生装置の構成]
まず、本発明を適用した情報記録再生装置の構成について説明する。図1に、本発明の実施形態にかかる情報記録再生装置の全体構成を概略的に示す。情報記録再生装置1は、光ディスクDに情報を記録し、また、光ディスクDから情報を再生する。光ディスクDは例えば複数回にわたって消去及び記録が可能なDVD−RWとすることができる。
【0024】
情報記録再生装置1は、光ディスクDに対して記録ビーム及び再生ビームを照射する光ピックアップ2と、光ディスクDの回転を制御するスピンドルモータ3と、光ディスクDへの情報の記録を制御する記録制御部10と、光ディスクに既に記録されている情報の再生を制御する再生制御部20と、スピンドルモータ3の回転を制御するスピンドルサーボ、並びに光ピックアップ2の光ディスクDに対する相対的位置制御であるフォーカスサーボ及びトラッキングサーボを含む各種サーボ制御を行うためのサーボ制御部30と、を備える。
【0025】
記録制御部10は、記録データを受け取り、後述の処理により光ピックアップ2内部のレーザダイオードを駆動するための駆動信号SDを生成して、これを光ピックアップ2へ供給する。
【0026】
再生制御部20は、光ピックアップ2から出力される読取RF信号Srfを受け取り、これに対して所定の復調処理、復号化処理などを施して再生信号を生成して出力する。
【0027】
サーボ制御部30は、光ピックアップ2からの読取RF信号Srfを受け取り、これに基づいてトラッキングエラー信号及びフォーカス信号などのサーボ信号S1を光ピックアップ2へ供給するとともに、スピンドルサーボ信号S2をスピンドルモータ3へ供給する。これにより、トラッキングサーボ、フォーカスサーボ、スピンドルサーボなどの各種サーボ処理が実行される。
【0028】
なお、本発明は主として記録制御部10における記録に関するものであり、再生制御及びサーボ制御については既知の種々の方法が適用できるので、それらについての詳細な説明は行わない。
【0029】
また、図1は本発明の1つの実施形態として情報記録再生装置を例示しているが、本発明は記録専用の情報記録装置に適用することも可能である。
【0030】
図2に、光ピックアップ2及び記録制御部10の内部構成を示す。図2に示すように、光ピックアップ2は、光ディスクDに対して情報を記録するための記録ビーム及び光ディスクDから情報を再生するための再生ビームを生成するレーザダイオード(LD)11と、レーザダイオード11から出射されたレーザ光を受光して、レーザ光に対応するレーザパワーレベル信号S10を出力するフロントモニタダイオード(FMD)16とを備える。
【0031】
なお、光ピックアップ2は、この他に再生ビームの光ディスクDによる反射ビームを受光して読取RF信号Srfを生成するための光検出器や、記録ビーム及び再生ビーム並びに反射ビームを適切な方向に案内する光学系などの既知の構成要素を備えるが、それらの図示及び詳細な説明は省略する。
【0032】
一方、記録制御部10は、レーザダイオード(LD)ドライバ12と、APC(Automatic Power Control)回路13と、サンプルホールド(S/H)回路14と、コントローラ15と、バッファ17とを備える。
【0033】
LDドライバ12は、記録データに応じた電流をレーザダイオード(LD)11に供給して、光ディスクDへ情報の記録を行う。図2に示すように、LDドライバ12は、電圧/電流(V/I)変換器121と、インターフェース(I/F)122と、D/Aコンバータ123及び124と、ドライバ125及び126と、スイッチSW1及びSW2とを備える。
【0034】
サンプルホールド回路14は、サンプルホールド信号S5により規定されるタイミングでレーザパワーレベル信号S10のレベルをサンプルし、ホールドする。
【0035】
APC回路13は、サンプルホールド回路14の出力信号S11に基づき、LDドライバ12のパワー制御を行う。具体的には、レーザ光のイレースパワーレベルPe又はリードパワーレベルPrが一定となるようにLDドライバ12の制御を行う。
【0036】
コントローラ15は、主として記録動作とAPC制御とを行う。図2に示すように、コントローラ15は、スイッチング制御部151と、記録レベル制御部154と、APC制御部155とを備える。
【0037】
スイッチング制御部151は、ライトパルス生成部152と切換信号生成部153とを備え、コントローラ15へ入力される記録データに基づいて、LDドライバ12内のスイッチSW1及びSW2のスイッチング信号S1及びS2を生成する。
【0038】
記録レベル制御部154は、リードパワーレベル、ライトパワーレベル、イレースパワーレベルなどを決定するための記録レベル信号S3を生成し、LDドライバ12のI/F122へ供給する。
【0039】
APC制御部155は、APCループによるサーボ制御の目標値であるAPC目標値S4を生成してAPC回路13へ供給するとともに、サンプルホールド回路14によるサンプル及びホールドのタイミングを示すサンプルホールド信号S5をサンプルホールド回路14へ供給する。
【0040】
なお、上記の構成例では、サンプルホールド回路14を利用してAPCループを構成しているが、サンプルホールド回路14に代えてボトムホールド回路を使用し、フロントモニタダイオード16から出力されるレーザパワーレベル信号S10のボトム値を利用してAPCサーボを実行することも可能である。
【0041】
[記録パルス波形]
次に、本発明の情報記録再生装置で使用する記録パルス波形について説明する。図3(a)に、いわゆるマルチパルスタイプのライトストラテジーを適用した記録パルス波形の例を示す。
【0042】
図3(a)に示すように、記録データは、マーク期間(記録マークを形成する期間)とスペース期間(記録マークを形成しない部分)により構成される。図3(a)は7Tのマーク期間を例示している。本発明の実施形態のマルチパルスタイプの記録パルス波形は、マーク期間内にトップパルスとマーク期間の長さに応じた数の個別パルスとを含む。例えば長さ3Tのマークに対応する記録パルス波形のマーク期間はトップパルスと1つの個別パルスを有し、4Tの長さのマーク期間はトップパルスと2つの個別パルスを有し、5Tの長さのマーク期間はトップパルスと3つの個別パルスを含む。図3(a)に示す7Tのマーク期間は、1つのトップパルス60と、5つの個別パルス61を有する。なお、以下の説明ではトップパルス60及び複数の個別パルス61により構成される部分を総称してマルチパルス期間62とも呼ぶことがある。
【0043】
記録パルス波形のパワーレベルは、レーザ出力をオフとした場合のレーザオフレベルPo(レーザ出力パワー=0)と、記録データを読み取るためのリードパワーレベルPrと、記録データを消去するためのイレースパワーレベルPeと、データを記録するためのライトパワーレベルPwのいずれかとなる。図3(a)に示すように、マーク期間においては、マルチパルス期間62を構成する各パルス60及び61は、リードパワーレベルPrとライトパワーレベルPwとの間で変化する。また、マーク期間終了後には、クーリングパルス63が設けられる。クーリングパルス63は、マーク期間中のレーザ照射により温度上昇したディスクを冷却するための期間であり、クーリングパルス63のレーザパワーレベル(以下「クーリングレベル」と呼ぶ。)Pclは一般的にはリードパワーレベルPrと等しい。なお、スペース期間において、クーリングパルス63の期間以外は記録パルス波形は後述のAPC制御によりイレースパワーレベルPeに維持される。
【0044】
[記録/再生時の動作]
次に、図2に示す記録制御部10が光ピックアップ2を利用して行う記録制御について説明する。記録制御部10は、大別して記録/再生制御とAPC制御とを実行する。
(1)記録/再生制御
まず、記録/再生制御について説明する。記録動作では、コントローラ15内の記録レベル制御部154は、電流I2〜I4を生成するための記録レベルデータS3をLDドライバ12へ供給する。電流I2〜I4は、図3(a)に示す記録パルス波形のイレースパワーレベルPe、ライトパワーレベルPw、及びクーリングレベルPclを作り出すために使用される。
【0045】
図4に、レーザダイオード11に供給される駆動電流Iとレーザ出力パワーとの関係を示す。レーザダイオード11に駆動電流I1を供給することによりリードパワーPrが得られ、駆動電流(I1+I2)を供給することによりイレースパワーPeが得られ、駆動電流(I1+I3)を供給することによりライトパワーPwが得られる。また、レーザダイオード11に駆動電流(I1+I4)を供給することによりクーリングレベルPclが得られる。
【0046】
記録レベル信号S3のうち、電流I2に対応するデータはLDドライバ12内のI/F122を通じて、D/Aコンバータ123へ供給される。D/Aコンバータ123は対応するアナログ信号を生成し、それによりドライバ125を駆動して電流I2を生成してスイッチSW1へ供給する。一方、記録レベル信号S3のうち、電流I3に対応するデータはLDドライバ12内のI/F122を通じて、D/Aコンバータ124へ供給される。D/Aコンバータ124は、対応するアナログ信号を生成し、それによりドライバ126を駆動して電流I3を生成してスイッチSW2へ供給する。さらに、記録レベル信号S3のうち、電流I4に対応するデータはLDドライバ12内のI/F122を通じて、D/Aコンバータ127へ供給される。D/Aコンバータ127は、対応するアナログ信号を生成し、それによりドライバ128を駆動して電流I3を生成してスイッチSW3へ供給する。
【0047】
コントローラ15内のスイッチング制御部151は、記録データに基づいてスイッチング信号S1、S2及びS6を生成する。具体的には、ライトパルス生成部152が図3(a)に示す記録データに基づいて、複数のパルス列から構成されるライトパルス信号を生成し、これをスイッチング信号S2としてLDドライバ12へ供給する。また、切換信号生成部153は、記録データに基づいて、記録データ中のマルチパルス期間62中にレベルがオフとなるデータを生成し、これをスイッチング信号S1としてLDドライバ12へ供給する。さらに、クーリング期間生成部157は、記録データに基づいてクーリング期間を示すデータを生成し、これをスイッチング信号S6としてスイッチSW3に供給する。
【0048】
LDドライバ12内では、電流I1がV/I変換器121からレーザダイオード11へ供給されている。図3(a)に示すように、電流I1は記録パルス信号のリードパワーレベルPrを規定している。
【0049】
図3(a)を参照すると、マーク期間中のマルチパルス期間62においては、マルチパルス期間62においてレベルがオフとなるスイッチング信号S1によりスイッチSW1が制御される。よって、マーク期間中のマルチパルス期間62以前はレーザパワーレベルがイレースパワーレベルPeに維持される。また、マルチパルス期間62では、スイッチSW1はオフとなり、電流I2はレーザダイオード11に供給されなくなる。また、マーク期間中は、ライトパルス信号と同様のスイッチング信号S2によりスイッチSW2が制御されるので、ライトパルス信号に従ってスイッチSW2が切り換えられて電流I3が周期的にレーザダイオード11に供給される。その結果、図3(a)に示すように、マルチパルス期間62においては、リードパワーレベルPr(電流I1のみに対応する)と、ライトパワーレベルPw(電流I1+I3に対応する)の間でレベルが周期的に変化する記録パルス波形が得られる。
【0050】
一方、スペース期間ではライトパルス生成部152はライトパルスを生成しないため、スイッチSW2は常にオフとなり、電流I3はレーザダイオード11に供給されない。切換信号生成部153から出力されるスイッチング信号S1によりスイッチSW1が切り換えられ、スペース期間ではスイッチSW1は常にオンとなり、電流I2がレーザダイオード11に供給される。よって、スペース期間では、図3(a)に示すように、記録パルス信号はイレースパワーレベルPe(電流I1+I2に対応する)に維持される。
【0051】
また、クーリングパルス63の期間は、ライトパルス生成部152からのスイッチング信号S2及び切換信号生成部153からのスイッチング信号S1によりスイッチSW1及びSW2はいずれもオフとされ、クーリング期間生成部157が生成するスイッチング信号S6によりスイッチSW3がオンとされる。これにより、電流I4がレーザダイオード11に供給され、記録パルス信号はクーリングレベルPclとされる。
【0052】
一方、再生時は、常に電流I1のみがレーザダイオード11に供給され、記録パルス信号はリードパワーレベルPrを維持する。これにより、記録データの再生が行われる。
【0053】
(II)APC制御
次に、APC制御について説明する。サンプルホールド回路を利用したAPC制御は、再生時、及び記録時のスペース期間においてAPC制御のための信号生成が実行され、記録時のマーク期間には実行されない。APC制御は、レーザダイオード11、フロントモニタダイオード16、バッファ17、サンプルホールド回路14、APC回路13及びV/I変換器121により構成されるAPCループにより実行される。
【0054】
DVD−RWの場合、イレースパワーレベルの期間など、APC制御が実行される期間では、レーザダイオード11により出力されるレーザ光のレベルがイレースパワーレベルPeに維持されるように、LDドライバ12からレーザダイオード11に供給されるバイアス電流I1のレベルを調整する。より詳細には、記録データ(8−16変調されており、3T〜11T、14Tの長さのマーク期間及びスペース期間を有する)のスペース期間のうち、長いスペース期間(例えば5T〜11T、14Tのスペース期間)中において、イレースパワーレベルPeが一定となるようにLDドライバ12からのバイアス電流I1を調整する。
【0055】
具体的には以下のように動作する。コントローラ15は、上述のように記録データに対応する記録パルス信号を生成し、当該記録パルス信号に従ってLDドライバ12を駆動してレーザダイオード11からレーザ光を出射させる。
【0056】
フロントモニタダイオード16は、光ピックアップ2内のレーザダイオード11の近傍に配置され、レーザダイオード11から出射したレーザ光を受光してそのレベルを示すレーザパワーレベル信号S10を生成し、バッファ17を介してサンプルホールド回路14に供給する。
【0057】
サンプルホールド回路14は、コントローラ15のAPC制御部155から供給されるサンプルホールド信号S5により与えられるタイミングで、フロントモニタダイオード16から供給されるレーザパワーレベル信号S10をサンプルし、そのレベルを所定期間ホールドする。コントローラ15から出力されるサンプルホールド信号S5は、APC制御のための信号生成を実行する期間を示すパルスであり、具体的には、記録データ中の比較的長いスペース期間(5T〜11T)中の所定期間(APCを実行する期間であり、以下「APC期間」とも呼ぶ。)を示すパルス信号である。よってサンプルホールド回路14は、記録パルス信号のスペース期間中のAPC期間においてレーザパワーレベル信号S10のレベルをホールドしてAPC回路13へ供給する。
【0058】
APC回路13には、コントローラ15内のAPC制御部155からAPC目標値S4が供給されている。APC目標値S4は、APCにより維持すべきレーザ光のレベルを示す値であり、記録中は、この例ではイレースパワーレベルPeに対応する値である。APC回路13は、APC期間におけるレーザパワーレベル信号S10のレベルが、APC目標値S4により示される一定レベルとなるように、LDドライバ12内のV/I変換器121へ制御信号S12を供給する。V/I変換器121は、入力された制御信号S12により示される電圧を電流に変換し、バイアス電流I1を出力する。このとき、レーザダイオード11には、スイッチSW1を介して電流I2も供給されている。よって、レーザダイオード11はスペース期間において、I1+I2で駆動され、そのときの出力がイレースパワーレベルPeとなるようにAPCループが形成される。温度その他の要因でレーザダイオード11が出力するレーザ光の出力レベルが変動すると、その変動分を吸収するようにAPCループが動作してバイアス電流I1を変化させる。その結果、イレースパワーレベルの期間において記録パルス波形はAPCにより常にイレースパワーレベルPeに維持されることになる。このときI2はPe−Prに相当する固定値であり、I1のみがレーザダイオード11に与えられたときの出射レベルは概ねPrとなる。
【0059】
一方、再生時は、レーザ光の出力レベルをリードパワーレベルPrに維持するようにAPC制御がなされる。よって、APC回路13へ供給されるAPC目標値S4はリードパワーレベルPrに対応する値とされ、電流I1に基づいてレーザダイオード11が出力したレベルがリードパワーレベルPrと一致するようにAPCループが動作する。
【0060】
[記録条件決定処理]
次に、本発明の特徴部分である記録条件決定処理について説明する。本発明の情報記録再生装置では、ディスクDへの情報記録に先立ち、テスト記録を行って最適な記録条件を決定する。
【0061】
まず、テスト記録を実行するディスクD上の領域について説明する。図5にディスクDの記録フォーマットを概略的に示す。ディスクDは、R−Informationエリアと、リードインエリアと、記録エリアと、リードアウトエリアを備える。R−Informationエリアは、そのディスクDへの記録のために必要な各種データを記録するための領域であり、PCA(Power Calibration Area)とRMA(Recording Management Area)とを含む。
【0062】
本発明によるテスト記録はこのPCAにおいて行われる。具体的には、PCAとRMAの境界部を開始位置とし、そこからアドレス上はPCA内を戻るように(即ちディスク内周方向へ)順にテスト記録を行う。図5の例では、テスト記録は、エリアE1、E2、..という順に行われる。このようにテスト記録を行う理由は以下の通りである。ディスクには基本的にPCAエリア内にもLPPにアドレス情報が記録されているが、ディスクによってはそのアドレス情報を取得できない場合も多い。一方、PCAとRMAの境界のアドレスはどのようなディスクでも取得することができる。情報記録再生装置のコントローラ15は、ディスクのPCA内のテスト記録開始位置を一時的に記憶してテスト記録を行い、その開始位置から再生を行って後述の最適記録条件を決定する。よって、特にPCAの最後尾からテスト記録を開始しなくても、コントローラ15はテスト記録を行った位置を記憶しているので、テスト記録したデータを再生するという点では支障は無いのであるが、PCAは限られているので、毎回任意の位置からテスト記録を行うと、PCAを無駄に消費することになりかねない。そこで、PCAとRMAの境界部からディスク内周方向へ順にテスト記録を行うのである。テスト記録を行った領域を再生するとRF信号が得られるが、テスト記録を行っていない領域からはRF信号は得られない。よって、最初のテスト記録はPCAとRMAの境界部から行い、その後はPCAとRMAの境界部からディスク内周方向へ再生を行って、RF信号が検出されなくなった位置から次のテスト記録を行えば、PCAを順序よく、無駄なく使用することができる。
【0063】
次に、テスト記録の詳細について説明する。本発明では、記録パルス信号のクーリングレベルを変化させてテスト記録を行うことにより、最適なクーリングレベルを決定する。図3(b)にクーリングレベルを変化させる例を示す。図3(a)に示すように、一般的にはDVD−RWの記録パルス信号においてクーリングレベルPclはリードパワーレベルPrに等しい。本発明では、図3(b)に示すように、クーリングレベルPclをリードパワーレベルPrとイレースパワーレベルPeとの間の所定範囲内で変化させてテスト記録を行い、予め決定された目標アシンメトリーが得られるクーリングレベルPclを決定する。なお、「アシンメトリー」とは、3T〜11T及び14Tの全ての記録マーク/スペースを記録した場合の再生信号における短マーク/短スペースと長マーク/長スペースのセンターレベルのずれ度合いを示すパラメータである。
【0064】
図6はテスト記録の方法を模式的に示した図であり、PCA内の1セクタ分の領域を使用して1回のテスト記録が行われる。1セクタは26フレームであり、この中に長マーク/長スペースと短マーク/短スペースのデータ区間を繰り返し記録する。図6に示す例では、長マーク/長スペースとして11Tマーク/11Tスペースを使用し、短マーク/短スペースとして3Tマーク/3Tスペースを使用している。即ち、PCA内の1セクタ分の領域に、11Tマーク/11Tスペースのデータ区間と、3Tマーク/3Tスペースのデータ区間を交互に記録する。その際、図3(b)に示したように、記録する11Tマーク及び3Tマークの記録データのクーリングレベルを変化させる。図6における符号50はテスト記録された11Tマーク/11Tスペースのデータ区間の再生波形を模式的に示しており、11Tマーク/11Tスペースに対応する再生波形の繰り返しが含まれている。また、符号52はテスト記録された3Tマーク/3Tスペースのデータ区間の再生波形を模式的に示しており、3Tマーク/3Tスペースに対応する再生波形の繰り返しが含まれている。テスト記録は、図に示すように、低いクーリングレベルから順に行われる。ここで、テスト記録データ区間の組み合わせのうち最初の3周期は、クーリングレベルを最小レベルL1としてテスト記録を行う。そして、テスト記録データの4周期目からは、クーリングレベルを1段階ずつ増加してテスト記録を行う。つまり、クーリングレベルは、L1から順にL11までの11段階にわたって増加される。
【0065】
なお、図6において、最初の3周期においてクーリングレベルをL1に固定している理由は、再生信号中の過渡応答の影響を除去する目的で最初の2周期のテスト記録データは評価に使用しないからである。テスト記録は前述のようにPCA内で行われるが、テスト記録を開始する直前の位置にどのようなデータが記録されているか(データが未記録の場合もある)は未知であり、例えばデータが未記録であるような場合は、テスト記録部分の前後を再生すると、再生信号は無信号状態から急にテスト記録データの再生信号に変化することになり、再生信号上に過渡応答が発生する。よって、最初の2周期分のデータは、テスト記録時に記録は行うが、テスト記録データの再生時には評価を行わず、3周期目の記録データから評価を行う。このため、3周期目のテスト記録データをクーリングレベルL1とし、それから順に13周期目までクーリングレベルを上昇させている。
【0066】
図6における再生波形50及び52の縦方向位置は信号レベルを示している。よって、3Tマーク/3Tスペースの記録データは、テスト記録の際のクーリングレベルの増加に伴ってアシンメトリーが低下することがわかる。
【0067】
このようにして、PCAの1セクタ分の領域に、クーリングレベルを徐々に増加させながら11Tマーク/11Tスペースの繰り返しと、3Tマーク/3Tスペースの繰り返しとを交互に1フレームずつテスト記録する。テスト記録が完了すると、テスト記録したデータを読み取り、評価して最適なクーリングレベルを決定することになる。
【0068】
次に、最適なクーリングレベルを決定する方法を説明する。最適なクーリングレベルは、予め決定されている目標アシンメトリー値が得られるときのクーリングレベルである。即ち、正しいデータ記録が保証できるアシンメトリー値を予め目標アシンメトリー値として決定しておき、それが得られるように記録パルス信号のクーリングレベルを決定するのである。
【0069】
従って、テスト記録した記録データを再生してアシンメトリー値を計算し、目標アシンメトリー値が得られるときのクーリングレベルを最適なクーリングレベルとすればよいのであるが、前述のようにテスト記録は3T〜11T及び14Tの全てのデータを含む記録データを使用して行われてはおらず、3T及び11Tのデータのみを便宜的に使用して行われているので、3T及び11Tの記録データのみを使用したテスト記録データを再生しても、直接的にアシンメトリー値を得ることはできない。そこで、テスト記録に使用して3T及び11Tの記録データからβ値を計算し、β値とアシンメトリー値の相関関係に基づいて、そのテスト記録条件におけるアシンメトリー値を評価する。
【0070】
図7にβ値の算出方法を概略的に示す。図6に示すように11Tマーク/11Tスペースの記録データと3Tマーク/3Tスペースの記録データをPCA内に記録した後、その記録データを再生した際の再生波形を図7に示している。ここで、3Tマーク/3Tスペースの記録データを再生した再生信号波形54について、そのセンターレベル(トップレベルとボトムレベルの中央)を例えば平均化演算により計算し、まず3Tセンターレベルを求める。次に、求められた3Tセンターレベルを基準レベルとして11Tマーク/11Tスペースの記録データの再生信号波形56を評価し、トップレベルと基準レベルとのレベル差A1と、ボトムレベルと基準レベルとのレベル差A2をそれぞれ計算する。そして、β=(A1−A2)/(A1+A2)の式によりβ値を算出する。
【0071】
上記の式から分かるように、β値は11Tマーク/11Tスペースの記録データと、3Tマーク/3Tスペースの記録データの再生信号におけるセンターレベル差を示す値であり、アシンメトリー値とは相関関係を有する。例えば、あるディスクにおいては、β値が0%〜10%の間で変化すると、アシンメトリー値が0%〜5%の間で変化するという相関関係がある。このような相関関係自体は、記録に使用するディスク個々の特性に依存するものであるが、同一の製品であればほぼ同一の相関関係が成り立つ。この相関関係は、例えば製品毎に、β値とアシンメトリー値の対応表などの形態で予め設定し、情報記録再生装置内に記憶しておく。
【0072】
これにより、テスト記録の評価時には、テスト記録データを再生して各クーリングレベルについてβ値を求め、それを予め用意された相関関係に当てはめることにより、そのクーリングレベルに対応するアシンメトリー値が得られる。そして、予め決定されている目標アシンメトリー値を実現するクーリングレベルを、最適なクーリングレベルと決定する。
【0073】
なお、上記の例では、β値を算出する際に使用するレベル差A1及びA2(図7参照)は、11Tマーク/11Tスペースのテスト記録データの再生信号波形56から、ピークホールド及びボトムホールド回路によりピーク値及びボトム値を得て算出している。その代わりに、ピーク及びボトムをホールドするのではなく、再生信号波形56が安定している数カ所のレベル値をサンプルホールドしてβ値を算出することもできる。また、再生信号波形56を平均化し、平均化信号のレベルに基づいてβ値を算出することも可能である。
【0074】
[記録条件決定処理]
次に、図8を参照して、上述のテスト記録を含む記録条件決定処理を説明する。記録条件決定処理は、本発明の情報記録再生装置を使用して、ディスクに情報記録を行う前に実行される処理であり、そのディスクについての最適な記録条件を決定するための処理である。この処理は、基本的には、記録制御部10内の前述のコントローラ15が、予め用意されたプログラムを実行することにより行う。
【0075】
まず、コントローラ15は、情報記録再生装置1にディスクがセットされているか否かを検出する(ステップS1)。ディスクがセットされていることが検出されると、次にコントローラ15はそのディスクから、記録条件情報を取得する(ステップS2)。具体的には、そのディスクのLPPに記録条件情報が含まれている場合には、コントローラ15はその記録条件情報を読み取ればよい。また、別の方法として、コントローラ15はそのディスクから製造者IDを読み取り、予め情報記録再生装置1内に記憶されている各種ディスクの記録条件情報のうちその製造者IDに対応するものを取得することもできる。記録条件情報は、そのディスクに情報を記録する際に適当なライトストラテジーの情報及びレーザパワーの情報などであり、例えばトップパルス、個別パルス及びクーリングパルスの各パルス幅、並びに、ライトパワーレベルPw、リードパワーレベルPr、イレースパワーレベルPeなどの各パワーレベルの情報を含む。
【0076】
次に、コントローラ15はテスト記録条件を設定する(ステップS3)。具体的には、ステップS2で取得した各パワーレベル及びパルス幅を設定する。ここで、クーリングパルスについては、コントローラ15は、取得したクーリングパルスのパルス幅を広げる変更を行う。例えば、ステップS2でディスクから取得した記録条件情報にクーリングパルス幅が0.6Tと規定されていた場合、テスト記録で使用する記録データのクーリングパルス幅を例えば0.8Tに設定する。これは、目標アシンメトリーを与えるクーリングレベルを効率的かつ確実に発見するために行われる処理である。ディスク上に記録されている記録条件情報はディスク製造者などが提供する条件であり、基本的には各ディスクの最適記録条件と考えてよい。よって、仮にディスクから取得したクーリングレベルよりも多少低いクーリングレベルにおいて目標アシンメトリーが得られる状態であると仮定すると、ディスクから取得したクーリングレベルからクーリングレベルを増加させてテスト記録を行えば、目標アシンメトリーが得られるクーリングレベルから離れる方向にクーリングレベルを変化させてテスト記録を行うことになり、目標アシンメトリーを得られるクーリングレベルを見つけることができなくなる。よって、ディスクから取得したクーリングパルス幅よりも少しパルス幅を広くした状態で段階的にクーリングレベルを増加させつつテスト記録を行えば、目標アシンメトリーが得られるクーリングレベルよりも低いクーリングレベルからテスト記録を開始し、それより高いクーリングレベルまで順にテスト記録を行うことができる。そのようにしてテスト記録した記録データを再生して評価すれば、目標アシンメトリーが得られるクーリングレベルを決定できる可能性が高くなる。
【0077】
こうして、クーリングパルス幅を広げるとともにテスト記録条件の設定が終わると、次に、コントローラ15はテスト記録においてクーリングレベルを変更する範囲を決定する(ステップS4)。クーリングレベルを変更する範囲は、例えば図6に示す例ではクーリングレベルL1から11段階に決定されている。
【0078】
次にコントローラ15は、そうして決定されたテスト記録条件及びクーリングレベル範囲において、前述のようにテスト記録を実行する(ステップS5)。テスト記録においては、図2に示す記録レベル制御部154がLDドライバ12へ信号S3を供給して、ステップS4で決定されたクーリングレベル範囲内でレーザダイオード11に供給される電流I4を段階的に増加させ、クーリングパルス63期間中のクーリングレベルを変化させながら11Tマーク/11Tスペース及び3Tマーク/3Tスペースのテスト記録データを記録する。
【0079】
そして、コントローラ15は、テスト記録により記録した記録データを読み取って再生信号を取得し(ステップS6)、その結果を分析する。結果の分析は、コントローラ15が再生信号に基づいて、各クーリングレベルに対して図7に示す手法でβ値を算出し、前述のβ値とアシンメトリー値との相関関係を利用して各クーリングレベルに対応するアシンメトリー値を算出する。そして、コントローラ15は、予め決められた目標アシンメトリー値を与えるクーリングレベルがあるか否かを判定する(ステップS7)。目標アシンメトリー値を与えるクーリングレベルがあれば、コントローラ15はそのクーリングレベルを最適なクーリングレベルに設定し、記録条件を確定させる(ステップS8)。こうして、そのディスクに対する最適な記録条件が得られる。
【0080】
一方、ステップS7で、目標アシンメトリー値が得られるクーリングレベルがなかった場合、処理はステップS3に戻る。即ち、コントローラ15は、再度クーリングパルス幅を変更し、ステップS3〜S7の処理を繰り返す。最初のテスト記録において目標アシンメトリーを与えるクーリングレベルが見つからなかったということは、そのテスト記録において設定されたクーリングレベルの範囲が適切でなかったということを意味する。よって、コントローラ15は、ステップS3でクーリングパルス幅をさらに広くするか又は狭くし、又は、クーリングレベルをそれ以外の範囲に設定して再度テスト記録を行う。こうして、最終的にステップS7において目標アシンメトリー値が得られるクーリングレベルが得られるまで、ステップS3〜S7の処理は繰り返し行われることになる。また、所定回数繰り返しても目標アシンメトリーが得られない場合は、ステップS2で取得した記録条件情報に従い記録条件を確定する。
【0081】
以上のように、本発明の情報記録再生装置においては、ディスクから得られる記録条件に基づいて、クーリングパルスのレベルを変更しつつテスト記録を行い、実際にテスト記録データの再生信号波形を分析することにより、最適なクーリングレベルを確定する。そして、実際の情報記録においては、そうして確定されたクーリングレベルを含む記録条件で記録を行う。従って、実際のディスクの特性のばらつきなどの影響を受けることなく、常に最適な条件で情報記録を行うことが可能となる。
【0082】
[変形例]
上記の例では、テスト記録は所定の短マーク/短スペース及び長マーク/長スペースとして、3Tマーク/3Tスペースと11Tマーク/11Tスペースの組み合わせを使用したが、テスト記録で使用する記録データはこの組み合わせには限定されない。例えば、ディスクによっては、11Tマークなどの長マークの再生信号が歪みを生じやすい傾向を有するものがある。そのようなディスクの場合には、長マーク/長スペースとして例えば10Tマーク/10Tスペースや9Tマーク/9Tスペースを使用してテスト記録を行うこともできる。その場合、それらのテスト記録データから算出されるβ値とアシンメトリー値との相関関係を用意しておき、それに基づいて目標アシンメトリーを与えるクーリングレベルを決定すればよい。
【0083】
また、そのような特定のマーク長のデータのみを用いてテスト記録を行うのではなく、3T〜11T及び14Tを含む実際の記録データをテスト記録して、その再生信号から直接的にアシンメトリー値を算出して評価することも可能である。この方法は、ディスクのPCAの消費が多くなるものの、β値との相関関係を利用するのではなく、直接的にアシンメトリー値を算出することができるので、目標アシンメトリー値を与えるクーリングレベルを決定する際の精度は向上する。
【0084】
上記の実施形態では、クーリングパワーレベルPclを、リードパワーレベルPrとイレースパワーレベルPeとの間の所定範囲で変化させテスト記録を行ったが、例えばリードパワーレベルPcl以下の値など、先述の範囲外で変化させても構わない。また、クーリングパワーレベルの幅を広げてテスト記録を行ったが、クーリングパワーレベルPclをリードパワーレベルPe以下にする場合などは、クーリングパワーレベル幅を広げなくても構わない。これらの変形例は適宜組み合わせて構成しても構わない。
【0085】
また、本発明のテスト記録ではクーリングレベルを変化させているが、クーリングレベルを変更することにより、記録波形の変調度を変えずにアシンメトリーを変えることができる。図9に、クーリングレベルを変化させた場合のアシンメトリー及び変調度の変化を示すグラフの一例を示す。図9から理解されるように、クーリングレベルを変化させると、アシンメトリーは変化するが、変調度はほぼ一定値を保っている。即ち、本発明によるテスト記録は、変調度を変化させることなく、アシンメトリーを変化させて最適なクーリングレベルを決定することが可能である。よって、本発明によるテスト記録は、例えば最適な変調度や記録パワーなどを決定するための他のテスト記録を行った後で実行することもでき、各種のテスト記録などと併用が可能である。
【0086】
また、本実施の形態ではDVD−RWで説明を行ったが、本発明はDVD+RWなど他のメディアに対しても適用可能である。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、パワー調整誤差やパルス出射レベルなどの情報記録再生装置側の特性のばらつきや、ディスク個々の特性のばらつきなどがある場合、もしくはディスク自体のマージンが小さい場合でも、テスト記録により最適なクーリングレベルを決定するので、常に最適な記録条件で記録を行うことができる。また、最適なクーリングレベルを得るためのテスト記録は、ディスクに対応して決定されている記録条件に基づいて行われるので、概ね適正なパワーやライトストラテジーを基準としてクーリングレベルのみを変化させて行われることになり、記録特性への影響を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した情報記録再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す記録制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】記録データ波形の例を示す波形図である。
【図4】レーザダイオードのレーザ出力特性を示すグラフである。
【図5】ディスクの記録フォーマットを示す図である。
【図6】テスト記録方法の一例を示す図である。
【図7】テスト記録データの再生信号波形からβ値を算出する方法を示す説明図である。
【図8】本発明の記録条件決定処理を示すフローチャートである。
【図9】クーリングレベルを変化させた場合のアシンメトリ−及び変調度の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 情報記録再生装置
2 光ピックアップ
3 スピンドルモータ
10 記録制御部
12 LDドライバ
13 APC回路
14 サンプルホールド回路
15 コントローラ
16 フロントモニタダイオード
20 再生制御部
30 サーボ制御部
Claims (12)
- 記録媒体にレーザ光を照射して、記録データに応じた記録マークを形成する情報記録装置において、
前記レーザ光を出射する光源と、
前記記録データに基づいて記録パルス信号を生成し、前記光源を駆動することにより、前記記録媒体上にレーザパルスを照射する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
クーリングパルスのレベルであるクーリングレベルを変更しつつ所定のテスト記録データを記録するテスト記録手段と、
前記テスト記録データを再生して再生信号を生成する再生手段と、
前記再生信号の波形に基づいて、目標アシンメトリー値が得られるクーリングレベルを決定し、最適クーリングレベルとして設定する設定手段と、を備えることを特徴とする情報記録装置。 - 前記記録媒体に対して予め用意されている記録条件情報を取得する取得手段をさらに備え、
前記テスト記録手段は、前記記録条件情報に含まれるクーリングパルス幅よりも広いクーリングパルス幅を有する前記記録パルス信号を用いて、前記テスト記録データを記録することを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。 - 前記テスト記録手段は、前記テスト記録データとして、短マーク/短スペースの記録データ区間と長マーク/長スペースの記録データ区間を交互に記録することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録装置。
- 前記設定手段は、
前記再生信号の波形からβ値を算出するβ値算出手段と、
β値とアシンメトリー値との相関関係を記憶している記憶手段と、
算出されたβ値と前記相関関係とに基づいて、目標アシンメトリー値が得られるクーリングレベルを前記最適クーリングレベルに決定する手段と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の情報記録装置。 - 前記β値算出手段は、前記短マーク/短スペースの記録データの再生信号波形の中央レベルと、前記長マーク/長スペースの記録データの再生信号波形の中央レベルとに基づいて前記β値を算出することを特徴とする請求項4に記載の情報記録装置。
- 前記短マーク/短スペースの記録データは最短マーク/最短スペースの記録データであり、前記長マーク/長スペースの記録データは信号レベルが最大振幅に達し、かつ、ひずみが生じないマーク/スペース長の記録データ区間であることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の情報記録装置。
- 前記テスト記録手段は、前記テスト記録データとして、3T〜11T及び14Tのマーク/スペースを含む記録データを記録し、
前記設定手段は、
前記再生信号の波形からアシンメトリー値を算出する手段と、
算出されたアシンメトリー値が目標アシンメトリー値と一致するクーリングレベルを前記最適クーリングレベルに決定する手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録装置。 - 前記テスト記録手段は、前記クーリングレベルを低い値から高い値へと変更することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報記録装置。
- 前記テスト記録手段は、前記テスト記録データのうち最初の第1の所定量の期間については、前記クーリングレベルを変化させずにテスト記録を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の情報記録装置。
- 前記クーリングレベルを変化させずに記録されたテスト記録データの最初の部分のデータのうち、前記第1の所定量以下の第2の所定量の期間は、前記最適クーリングレベルの決定には用いないことを特徴とする請求項9に記載の情報記録装置。
- 前記記録媒体はDVD−RWであり、前記テスト記録手段は、前記DVD−RWのPCA内において、PCAとPMAの境界位置から内周側へ向かって順に前記テスト記録データを記録することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の情報記録装置。
- 記録媒体にレーザ光を照射して、記録データに応じた記録マークを形成する情報記録方法において、
クーリングパルスのレベルであるクーリングレベルを変更しつつ所定のテスト記録データを記録するテスト記録工程と、
前記テスト記録データを再生して再生信号を生成する再生工程と、
前記再生信号の波形に基づいて、目標アシンメトリー値が得られるクーリングレベルを決定し、最適クーリングレベルとして設定する設定工程と、
記録データに基づいて、前記最適クーリングレベルに設定された前記クーリングパルスを含む記録パルス信号を生成し、光源を駆動することにより、前記記録媒体上に情報を記録する情報記録工程と、を有することを特徴とする情報記録方法。
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