JP2004055008A - 光ディスク装置及びその制御方法 - Google Patents

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Kiyohiro Horikawa
堀川 清弘
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Abstract

【課題】低消費電力の光ディスク装置を提供する。
【解決手段】本発明の光ディスク装置は、対物レンズと、対物レンズを光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、対物レンズ及びトラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、光ピックアップを光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、トラッキングアクチュエータ制御部と、ステッピングモータ駆動部と、を有し、光ピックアップ内で対物レンズがその中心位置から変移した量が所定の値より小さくなった後、ステッピングモータが機構的安定位置に来れば、ステッピングモータの駆動を停止させ、ステッピングモータに流れる電流を減少させる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パソコンへの光ディスク装置の標準搭載が急速に進み、ハードディスクドライブと並んでパソコンの機能として無くてはならないものになった。当初は光ディスク装置の中でもCD−ROMドライブがその大半を占めていたが、昨今はCD−ROMドライブよりもさらに高容量のDVD−ROMドライブや、書き込みあるいは書き換えが可能なCD−R/CD−RWドライブがパソコンに標準搭載されるようになってきた。さらにはDVD−RやDVD−RAMドライブが市場に登場するなど、光ディスクドライブの高性能、高機能化はとどまるところを知らない。
【0003】
図13〜図18を用いて、従来例の光ディスク装置について説明する。
はじめに、従来例の光ディスク装置の構成について説明する。図13は、従来の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。図13において、ホストPC117は、光ディスク装置を収納し、光ディスク装置に指令及び記録情報を伝送し、光ディスク装置から伝送された応答及び再生情報を入力する。ホストPC117以外のブロックは、全て光ディスク装置に含まれる。
【0004】
本明細書において(従来例及び実施例を含む。)光ディスク101は螺旋状の記録トラックを有する任意の光ディスクである。再生専用の光ディスク、書き込み若しくは書き換え可能な光ディスクのいずれであっても良い。CAV(Constant Angular Velocity)方式の光ディスク、CLV(Constant Linear Velocity)方式の光ディスク、ZCAV(Zoned CAV)方式の光ディスク等の何れであっても良い。情報の記録方式も任意である。例えば、光ディスク上にピットを形成した光ディスク、光磁気ディスク、相変化型光ディスク等である。光ディスク101には、光ディスク101上の位置を示す位置情報が記録されている。例えば光ディスク101がCD−ROMであれば、溝をウォブルさせてATIP(Absolute Time In Pregroove)が記録されている。ATIPは時間情報(位置情報(アドレス情報)でもある。)を含む。例えば光ディスク101がDVDであれば、プリピットにより位置情報が記録されている。
【0005】
光ピックアップ104は光ディスク101に情報を記録し、光ディスク101から情報(フォーカスエラー情報、位置情報、ユーザデータ等を含む。)を読み出す。
光ピックアップ104は、記録及び再生用のレーザ、レーザ光を光ディスク101上に結像させる対物レンズ102、対物レンズ102をレーザ光の光軸方向に動かしてレーザ光の焦点を調節するフォーカスアクチュエータ(説明及び図面を省略する。)、対物レンズ102を記録トラックの幅方向に動かして、光ビームスポットを記録トラックの中心に位置させるトラッキングアクチュエータ103、レーザ光の反射光を入力し電気信号に変換する光検出器等を有する。フォーカスアクチュエータ及びトラッキングアクチュエータ103は、ボイスコイルモータである。
【0006】
スピンドルモータ駆動部107は、制御部1301からの指令を入力し、回転情報検出部106が検出したスピンドルモータ105の回転情報を使用してスピンドルモータ105を制御駆動する。スピンドルモータ105は、光ディスク101を回転させる。
トラッキングアクチュエータ制御部108は、制御部1301からの指令とトラッキングエラー検出部113が出力するトラッキングエラーとに基づいて、トラッキングアクチュエータ103を駆動する。
ステッピングモータ駆動部109は、制御部1301の指令に応じてステッピングモータ111を駆動する。ステッピングモータ111は、光ピックアップ104を移動可能に支持するフィード110を駆動することにより光ピックアップ104を光ディスクの半径方向に移動させる。
【0007】
113はトラッキングエラー検出部、114は再生部112が出力したアナログ信号をデジタル信号に変換してデコードするデコーダ、115は入出力部、1301は制御部、118は記録部、119はエンコーダ、117はホストのコンピュータ(以下、「ホストPC」と略称する。)である。
入出力部115は、ホストPC117からの指令を制御部1301に伝送し、制御部1301からの応答をホストPC117に伝送する。入出力部115は、入力した記録情報をエンコーダ119に伝送し、デコーダ114が復号化した再生信号を出力する。
エンコーダ119は入力した記録情報を符号化する。記録部118は符号化された記録情報に応じて半導体レーザ(光ピックアップ104が内蔵する。)に記録電流を流す
【0008】
再生部112は、光ピックアップ104の光検出器が検出した再生信号(フォーカスエラー情報、位置情報、ユーザデータ等を含む。)を増幅する。デコーダ114は、再生部112が出力した再生信号を復号化する。
制御部1301は、ホストPC117からの指令に応じて光ディスク装置の各ブロックを制御する。本明細書において(従来例及び実施例を含む。)、制御部1301はマイクロコンピュータ(CPUを有する。)である。制御部1301は、判断部1302を有する。
【0009】
次に、従来例の光ディスク装置の記録又は再生時の動作について説明する(記録速度及び再生速度は任意である。)。光ディスク101はスピンドルモータ105によって一定線速度あるいは一定角速度で回転制御される。この回転する光ディスク101に対して光ピックアップ104が、ステッピングモータ111によって光ディスク101の内周側から外周側に半径方向に移動しながらレーザ光を光ディスク面上に照射して、その反射光の変化から光ディスク101上に記録された情報を読み取っていく(光ディスク101が記録可能であれば、光ディスク101に情報を記録することも出来る。)。光ディスク101には例えば記録データに応じてピットが螺旋状のトラックに形成されている。
【0010】
記録又は再生時、トラッキングアクチュエータ制御部108は、レーザ光が記録トラックの中心に位置するようにトラッキング制御を行う。トラッキングエラー検出部113は、記録トラックに沿って溝部が形成された光ディスク面からのレーザ反射光の変化に基づいてトラッキングエラー(トラック中心に対するずれ)を検出する。トラッキングアクチュエータ制御部108により駆動されたトラッキングアクチュエータ103は、トラッキングエラーが最小になる様に、光ピックアップ104内のハウジングにワイヤーで支持された対物レンズ102を光ディスク面に対して半径方向(記録トラックの幅方向)に水平に駆動する。これによりレーザ光をトラックの位置に合わせることができる。
【0011】
トラッキングを制御された対物レンズ102は、光ディスク101の記録トラックから情報を読み出し、又は記録トラックに情報を記録する。再生時、光ピックアップ104は、検出した反射光を電気信号(再生信号)に変換して、再生部112に送る。再生信号は、再生部112、デコーダ114、入出力部115を経由して、ホストPC117に伝送される。
【0012】
記録トラックは螺旋状に形成されているため、時間の経過と共に記録又は再生用の光ビームスポット(対物レンズ102により光ディスク101上で結像したレーザ光)は光ディスク101の内周から外周に移動しなければならない。光ディスク装置は、2種類の方法を使い分けて、光ビームスポットを移動させる。
第1の方法は、対物レンズ102を光ピックアップ104のハウジング内でトラッキングアクチュエータ103により動かす方法である。トラッキングアクチュエータ103は、高い応答周波数で対物レンズを駆動するが、対物レンズ102をハウジング内の一定の範囲までしか変位させることが出来ない。
第2の方法は、ステッピングモータ111によりフィード110を駆動して、光ピックアップ104全体を動かす方法である。ステッピングモータ111はトラッキングアクチュエータ103に比べて周波数応答性は劣るが、光ビームスポットを光ディスク上の任意の位置に移動させることが出来る。
【0013】
ステッピングモータは、それ自信で位置決め能力を持ち、構造も簡単で製造コストも低くてすむため、他のモータと比較して安価に上記機能を実現することが出来る。
図14〜16を用いて、ステッピングモータの一般的な駆動方法を説明する。
図14はステッピングモータの基本構造図である。図14において、ロータ311は永久磁石により構成されておりN極とS極とを有する。ステータ320は90度の間隔毎に4つの電機子歯321〜324を備え、ロータ311を回転可能に保持している。電機子歯321、323にはA相の電機子巻線が、電機子歯322、324にはB相の電機子巻線が巻かれている。電機子歯321〜324はそれぞれの電機子巻線により交互に磁化される。
【0014】
図15は1相励磁駆動時のステッピングモータの電流の変化及び基本構造図を示す図である。
まず、A相に正方向の電流を流すと、巻線の方向に伴い電機子歯321がN極に電機子歯323がS極にそれぞれ磁化される。これにより、ロータ311は状態1501に示すような向きに引き寄せられる。
次にB相に正方向の電流を流すと、同様に電機子歯322がN極に電機子歯324がS極にそれぞれ磁化される。これにより、ロータ311は状態1502に示すような向きに引き寄せられ、状態1501からは90度回転する。
今度はA相に逆方向の電流を流すと、状態1501とは逆に電機子歯321がS極に電機子歯323がN極にそれぞれ磁化される。これにより、ロータ311は状態1503に示すような向きに引き寄せられ、状態1502からは90度回転する。
続いてB相に逆方向の電流を流すと、状態1502とは逆に電機子歯322がS極に電機子歯324がN極にそれぞれ磁化される。これにより、ロータ311は状態1504に示すような向きに引き寄せられ、状態1503からは90度回転する。
即ち1501〜1504に示す4つの状態を経てロータ311は1回転する。状態1501〜1502、状態1502〜1503、状態1503〜1504、状態1504〜1501への各状態変化を1ステップと呼ぶ。また、各状態変化に伴うロータ311の回転角度は基本ステップ角と呼ばれ、ステッピングモータを駆動させる基本単位となる回転角度である。
【0015】
ディスク上のトラックに光ピックアップ104を精度良く追従させる際に、ステッピングモータ111を制御する方法としてマイクロステップ駆動を用いている。マイクロステップ駆動について説明する。
図16は16分割マイクロステップ駆動時におけるステッピングモータの電流の変化を示す図である。図16に示すように、入力パルス毎に変化する16ステップの状態を発生させ、A相の電流値(IA)及びB相の電流値(IB)を正弦波的に変化させる。このような電流変化を与えることにより、1ステップの回転角度を細分化することが出来る。図16に示すステップ数は、図15に比較して4倍であり、1ステップの回転角度は1/4に分割される。図16に示す方法は、電流位相が元に戻るまで16状態あるので、16分割マイクロステップ駆動と呼ぶ。マイクロステップ駆動に関しては図に示した16分割だけでなく、理論的にはさらに細かくすることが可能である。
【0016】
図17は、従来の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)のトラバースモータの制御方法を示すフローチャートである。
記録又は再生時、トラッキングアクチュエータ103が対物レンズ102を動かして、光ビームスポットがトラックの中心に位置するように制御する(この制御は常に実行する。)。光ビームスポットの位置が光ディスク101の外周に移って行くに従い、対物レンズ102がハウジングの中心から次第にずれてくる。制御部117は、トラッキングアクチュエータ制御部108が出力するトラッキング制御量(光ピックアップ内で前記対物レンズがその中心位置から変移した量)の直流成分(オフセット量)を検出する(ステップ1701)。トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が大きな値になる程、対物レンズ102がハウジングの中心からずれる。
【0017】
次に判断部1302は、トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第1の閾値1801より大きくなったか否かをチェックする(ステップ1702)。トラッキング制御量が第1の閾値1801より小さければ、ステップ1701に戻る。
トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第1の閾値1801より大きくなれば、判断部1302はステッピングモータ駆動部109にステッピングモータ駆動開始指令を送る(ステップ1703)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111を駆動して、光ピックアップ104全体を動かす(ステップ1704)。光ピックアップ104そのものが移動することにより、対物レンズ102の位置がハウジングの中心付近に戻る。
制御部1301は、トラッキングアクチュエータ制御部108が出力する現在のトラッキング制御量の直流成分(オフセット量)を検出する(ステップ1705)。
【0018】
今度は判断部1302は、トラッキングアクチュエータ駆動部108のトラッキング制御量が第2の閾値1802より小さくなったか否かをチェックする(ステップ1706)。トラッキング制御量が第2の閾値1802より大きければ、ステップ1705に戻り処理を繰り返す。
トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第2の閾値1802より小さくなれば、判断部1302はステッピングモータ駆動部109にステッピングモータ駆動終了指令を送る(ステップ1707)。ステッピングモータ駆動部109は、ステッピングモータ111を停止させ(ステップ1708)、ステップ1701に戻り処理を繰り返す。
【0019】
図18は従来の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)のトラッキング制御量1803及びステッパ電流1804(ステッピングモータ駆動部109及びステッピングモータ111が消費する電源電流)の変化を示す図である。1801は第1の閾値(トラッキングオフセット判断レベル)、1802は第2の閾値、1803はトラッキング制御時のトラッキング制御量である。
記録又は再生時(トラッキング制御時)において光ディスク装置は、ステッピングモータ111を停止させたまま、トラッキングアクチュエータ103を駆動して対物レンズ102を動かし、光ビームスポットを再生トラックに追従させる(1811〜1812)。追従させて行くにつれて、トラッキング制御量1803が大きくなる。
トラッキング制御量1803が第1の閾値1801を越えると(1812)、判断部1302はステッピングモータ111を駆動することを決定する。ステッピングモータ駆動部109は、ステッピングモータ111を駆動させる。ステッピングモータ111が駆動することにより、フィード110が動き、対物レンズ102がハウジングの中央に戻る(1812〜1813)。
今度はトラッキング制御量1803が第2の閾値1802より小さくなると(1813)、判断部1302がステッピングモータ111を停止させることを決定する。ステッピングモータ駆動部109は、ステッピングモータ111は停止する(1813)。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例においては、記録又は再生中(トラッキング制御中)マイクロステップ駆動により常時ステッピングモータ111に電流を流している(図18のステッパ電流1804)。このため、光ディスク装置は消費電力が大きく、また発熱により高温になってしまう。
本発明は上記問題点を解決し、低消費電力の(消費電力の無駄及び余分な発熱を抑えた)光ディスク装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、光ディスクに傷等があっても最適なタイミングでステッピングモータへの電力供給ができる光ディスク装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は下記の構成を有する。
請求項1に記載の発明は、光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、前記光ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラッキングアクチュエータ制御部と、前記ステッピングモータを駆動するステッピングモータ駆動部と、を有し、トラッキング制御量が所定の値より小さくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置に来れば、前記ステッピングモータの駆動を停止させ、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させることを特徴とする光ディスク装置である。
【0022】
請求項2に記載の発明は、光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、前記光ディスク上に記録された位置情報を検出する位置情報検出部と、前記光ビームスポットが前記光ディスクの半径方向に移動した移動量を、前記位置情報を用いて算出する演算部と、前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラッキングアクチュエータ制御部と、前記ステッピングモータを駆動するステッピングモータ駆動部と、を有し、前記ステッピングモータを駆動して前記光ピックアップの移動量が前記光ビームスポットの前記移動量に基づいて定められた目標の移動量より大きくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置に来れば、前記ステッピングモータの駆動を停止させ、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させることを特徴とする光ディスク装置である。
【0023】
請求項3に記載の発明は、光ディスクを回転させるスピンドルモータと、前記光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、前記スピンドルモータの回転を検出する回転情報検出部と、前記光ビームスポットが前記光ディスクの半径方向に移動した移動量を、前記回転情報を用いて算出する演算部と、前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラッキングアクチュエータ制御部と、前記ステッピングモータを駆動するステッピングモータ駆動部と、を有し、前記ステッピングモータを駆動して前記光ピックアップの移動量が前記光ビームスポットの前記移動量に基づいて定められた目標の移動量より大きくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置に来れば、前記ステッピングモータの駆動を停止させ、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させることを特徴とする光ディスク装置である。
【0024】
請求項4に記載の発明は、光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、前記ビームスポットのトラック中心からのずを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラッキングアクチュエータ制御部と、前記ステッピングモータを駆動するステッピングモータ駆動部と、を有し、トラッキング制御量が所定の値より小さくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置の手前の所定ステップ内に来れば、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させることを特徴とする光ディスク装置である。
【0025】
請求項5に記載の発明は、光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、前記光ディスク上に記録された位置情報を検出する位置情報検出部と、前記光ビームスポットが前記光ディスクの半径方向に移動した移動量を、前記位置情報を用いて算出する演算部と、前記ビームスポットのトラック中心からのずを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラッキングアクチュエータ制御部と、前記ステッピングモータを駆動するステッピングモータ駆動部と、を有し、前記ステッピングモータを駆動して前記光ピックアップの移動量が前記光ビームスポットの前記移動量に基づいて定められた目標の移動量より大きくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置の手前の所定のステップ内に来れば、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させることを特徴とする光ディスク装置である。
【0026】
請求項6に記載の発明は、光ディスクを回転させるスピンドルモータと、前記光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、前記スピンドルモータの回転を検出する回転情報検出部と、前記光ビームスポットが前記光ディスクの半径方向に移動した移動量を、前記回転情報を用いて算出する演算部と、前記ビームスポットのトラック中心からのずを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラッキングアクチュエータ制御部と、前記ステッピングモータを駆動するステッピングモータ駆動部と、を有し、前記ステッピングモータを駆動して前記光ピックアップの移動量が前記光ビームスポットの前記移動量に基づいて定められた目標の移動量より大きくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置の手前の所定のステップ内に来れば、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させることを特徴とする光ディスク装置である。
【0027】
請求項7に記載の発明は、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させる場合は段階的に電流を減らしていくことを特徴とする請求項1〜6のいずれかの請求項に記載の光ディスク装置である。
【0028】
請求項8に記載の発明は、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させてゼロにすることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの請求項に記載の光ディスク装置である。
【0029】
請求項9に記載の発明は、光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、を有する光ディスク装置の制御方法であって、前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラッキングアクチュエータ制御ステップと、トラッキング制御量が所定の値より大きくなった時、前記ステッピングモータに電流を流し、前記ステッピングモータを駆動開始させるステッピングモータ駆動開始ステップと、前記トラッキング制御量が所定の値より小さくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置に来れば、前記ステッピングモータを駆動停止させるステッピングモータ駆動停止ステップと、前記ステッピングモータの駆動が停止したら、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させる電流減少ステップと、を有することを特徴とする光ディスク装置の制御方法である。
【0030】
請求項10に記載の発明は、光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、を有する光ディスク装置の制御方法であって、前記光ディスク上に記録された位置情報を検出し、前記位置情報を用いて前記光ビームスポットが前記光ディスクの半径方向に移動した移動量を算出する算出ステップと、前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラキングアクチュエータ制御ステップと、前記トラッキングアクチュエータによる前記光ビームスポットの前記移動量が所定の値より大きくなった時、前記ステッピングモータに電流を流し、前記ステッピングモータを駆動開始させるステッピングモータ駆動開始ステップと、前記ステッピングモータを駆動して前記光ピックアップの移動量が前記光ビームスポットの前記移動量に基づいて定められた目標の移動量より大きくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置に来れば、前記ステッピングモータを駆動停止させるステッピングモータ駆動停止ステップと、前記ステッピングモータの駆動が停止したら、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させる電流減少ステップと、を有することを特徴とする光ディスク装置の制御方法である。
【0031】
請求項11に記載の発明は、光ディスクを回転させるスピンドルモータと、前記光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、を有する光ディスク装置の制御方法であって、前記スピンドルモータの回転を検出し、前記回転情報を用いて前記光ビームスポットが前記光ディスクの半径方向に移動した移動量を算出する算出ステップと、前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラキングアクチュエータ制御ステップと、前記トラッキングアクチュエータによる前記光ビームスポットの前記移動量が所定の値より大きくなった時、前記ステッピングモータに電流を流し、前記ステッピングモータを駆動開始させるステッピングモータ駆動開始ステップと、前記ステッピングモータを駆動して前記光ピックアップの移動量が前記光ビームスポットの前記移動量に基づいて定められた目標の移動量より大きくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置に来れば、前記ステッピングモータを駆動停止させるステッピングモータ駆動停止ステップと、前記ステッピングモータの駆動が停止したら、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させる電流減少ステップと、を有することを特徴とする光ディスク装置の制御方法である。
【0032】
請求項12に記載の発明は、光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、を有する光ディスク装置の制御方法であって、前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラキングアクチュエータ制御ステップと、トラッキング制御量が所定の値より大きくなった時、前記ステッピングモータに電流を流し、前記ステッピングモータを駆動開始させるステッピングモータ駆動開始ステップと、前記トラッキング制御量が所定の値より小さくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置の手前の所定ステップ内に来れば、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させる電流減少ステップと、を有することを特徴とする光ディスク装置の制御方法である。
【0033】
請求項13に記載の発明は、光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、を有する光ディスク装置の制御方法であって、前記光ディスク上に記録された位置情報を検出し、前記位置情報を用いて前記光ビームスポットが前記光ディスクの半径方向に移動した移動量を算出する算出ステップと、前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラキングアクチュエータ制御ステップと、前記トラッキングアクチュエータによる前記光ビームスポットの前記移動量が所定の値より大きくなった時、前記ステッピングモータに電流を流し、前記ステッピングモータを駆動開始させるステッピングモータ駆動開始ステップと、前記ステッピングモータを駆動して前記光ピックアップの移動量が前記光ビームスポットの前記移動量に基づいて定められた目標の移動量より大きくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置の手前の所定ステップ内に来れば、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させる電流減少ステップと、を有することを特徴とする光ディスク装置の制御方法である。
【0034】
請求項14に記載の発明は、光ディスクを回転させるスピンドルモータと、前記光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、を有する光ディスク装置の制御方法であって、前記スピンドルモータの回転を検出し、前記回転情報を用いて前記光ビームスポットが前記光ディスクの半径方向に移動した移動量を算出する算出ステップと、前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラキングアクチュエータ制御ステップと、前記トラッキングアクチュエータによる前記光ビームスポットの前記移動量が所定の値より大きくなった時、前記ステッピングモータに電流を流し、前記ステッピングモータを駆動開始させるステッピングモータ駆動開始ステップと、前記ステッピングモータを駆動して前記光ピックアップの移動量が前記光ビームスポットの前記移動量に基づいて定められた目標の移動量より大きくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置の手前の所定ステップ内に来れば、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させる電流減少ステップと、を有することを特徴とする光ディスク装置の制御方法である。
【0035】
請求項15に記載の発明は、前記電流減少ステップにおいて、段階的に電流を減らしていくことを特徴とする請求項9〜14のいずれかの請求項に記載の光ディスク装置である。
【0036】
請求項16に記載の発明は、前記電流減少ステップにおいて、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させてゼロにすることを特徴とする請求項9〜15のいずれかの請求項に記載の光ディスク装置の制御方法である。
本発明は、省電力の光ディスク装置及びその制御方法を実現出来るという作用を有する。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施例について、図面とともに記載する。
【0038】
《実施例1》
図1〜図4を用いて、本発明の実施例1の光ディスク装置について説明する。実施例1の光ディスクはDVD−RAM(Digital Versatile Disk)である(従来例に記載した様に、他の任意の光ディスクであっても良い。)。上記DVD−RAMは複数のゾーンを有し、1つのゾーンは複数のトラックを有する。光ディスク装置はZCLV方式で光ディスクを回転させ、情報を再生する。ゾーン内ではセクタ数が一定であり、光ディスクは一定回転数で回転する。光ピックアップが他のゾーンに移るとき、光ディスク装置は光ディスクの回転数を変化させる。
【0039】
はじめに、実施例1の光ディスク装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施例1の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。実施例1の光ディスク装置(図1)は、従来例の光ディスク装置(図13)と類似の構成を有する。図1において、従来例(図13)と同一のブロックには同一の符号を付している。従来例と同一のブロックの説明を省略する。
従来例(図13)においては、制御部1301の判断部1302が、トラッキングアクチュエータ制御部108からのトラッキング制御量に基づいて、ステッピングモータ111の駆動停止の決定を行っていた。実施例1では、制御部116の判断部121が、トラッキングアクチュエータ制御部108からのトラッキング制御量に基づきステッピングモータの駆動開始を決定した後、ステッピングモータ111のロータ位置に基づいてステッピングモータの駆動停止の決定を行う。それ以外の点において、実施例1(図1)は従来例(図13)と同一である。
【0040】
実施例1の判断部121は、再生時(トラッキング制御時)まずトラッキング制御量が所定値を越えたか否か判断する。越えた場合は、ステッピングモータを駆動する。ステッピングモータが駆動し始めると、今度はトラッキング制御量が減少しはじめる。判断部121は、トラッキング制御量が所定値を下回ったか否か判断する。下回った場合は、判断部121は、ステッピングモータ駆動部109からステッピングモータ(マイクロステップ駆動で動作している。)のロータの位置情報を入手する。次にステッピングモータ111が機構的安定位置に来たら、判断部121は、ステッピングモータ111の駆動を停止する指令をステッピングモータ駆動部109に伝送する。
【0041】
次に、実施例1の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)の制御方法について説明する。
図2は、本発明の実施例1の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)のステッピングモータの制御方法を示すフローチャートである。
記録又は再生時、トラッキングアクチュエータ103が対物レンズ102を動かして、光ビームスポットがトラックの中心に位置するように制御する(この制御は常に実行する。)。光ビームスポットの位置が光ディスク101の外周に移って行くに従い、対物レンズ102がハウジングの中心から次第にずれてくる。制御部116はトラッキングアクチュエータ制御部108が出力する現在のトラッキング制御量の直流成分(オフセット量)を検出する(ステップ201)。トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が大きな値になる程、対物レンズ102がハウジングの中心からずれる。
【0042】
次に判断部121は、トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第1の閾値401より大きくなったか否かをチェックする(ステップ202)。トラッキング制御量が第1の閾値401より小さければ、ステップ201に戻り処理を繰り返す。
トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第1の閾値401より大きくなれば、判断部121はステッピングモータ駆動部109にステッピングモータ駆動開始指令を送る(ステップ203)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111を駆動するためステッピングモータに電流を流す(ステップ204)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111を駆動して(マイクロステップ駆動を行う。)、光ピックアップ104全体を動かす(ステップ205)。光ピックアップ104そのものが移動することにより、対物レンズ102の位置がハウジングの中心付近に戻る。
制御部116は、トラッキングアクチュエータ制御部108が出力する現在のトラッキング制御量の直流成分(オフセット量)を検出する(ステップ206)。
【0043】
今度は判断部121は、トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第2の閾値402より小さくなったか否かをチェックする(ステップ207)。トラッキング制御量が第2の閾値402より小さくなければ、ステップ206に戻り処理を繰り返す。
トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第2の閾値402より小さくなれば(図3の状態301)、判断部121はステッピングモータ111が機構的安定位置に来たか否かをチェックする(ステップ208)。機構的安定位置に来ていない間は、ステップ208を繰り返す。
ステッピングモータ111が機構的安定位置に来たら(図3の状態302)、判断部121はステッピングモータ駆動部109にステッピングモータ駆動終了指令を送る(ステップ209)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111を停止させる(ステップ210)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111の電流を止め(ステップ211)、ステップ201に戻り処理を繰り返す。
機構的安定位置とは、永久磁石であるロータの両磁極(N極及びS極)が、それぞれいずれかの電機子歯とほぼ対向する位置を意味する。この位置では永久磁石であるロータがその磁力により電機子歯を引き付けて(ロータと電機子鉄心(電機子歯を含む。)とが形成する磁路の磁気インピーダンスが極小になる。)、安定である。
【0044】
図3は本発明の実施例1の光ディスク装置のステッピングモータの動作を示す図である。実施例1のステッピングモータは従来例と同一である。図3において、従来例(図14)と同一の部品には同一の符号を付している。状態301においてトラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第2の閾値402より小さくなったとする。ステッピングモータ駆動部109は、次にロータ311が機構的安定位置に来た状態302でステッピングモータを止める。
ロータ311は永久磁石であり、電機子歯321〜324は高透磁率材料(例えば鉄)である。このためステッピングモータ111が機構的安定位置(状態302)にあるときに電流を止めても、ロータ311と電機子歯322、324は引きつけ合う。よってステッピングモータ111は機構的に安定な(外乱によって位置がドリフトしない)停止状態を保つことが出来る。
【0045】
図4は、本発明の実施例1の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)のトラッキング制御量の変化403及びステッパ電流404を模式的に示す図である。401は第1の閾値(トラッキングオフセット判断レベル)、402は第2の閾値、403はトラッキング制御時のトラッキング制御量である。
記録又は再生時(トラッキング制御時)において光ディスク装置は、ステッピングモータ111を停止させたまま、トラッキングアクチュエータ103を駆動して対物レンズ102を動かし、光ビームスポットを再生トラックに追従させる(411〜412)。追従させて行くにつれて、トラッキング制御量403が大きくなる。
トラッキング制御量403が第1の閾値401を越えると(412)、判断部121はステッピングモータ111を駆動することを決定する。ステッピングモータ駆動部109は、ステッピングモータ111に電流を流し、ステッピングモータ111を駆動させる。ステッピングモータ111が駆動することにより、フィード110が動き、対物レンズ102がハウジングの中央に戻る(412〜413)。
トラッキング制御量403が第2の閾値402より小さくなり(413)(状態301)、さらにステッピングモータ111が機構的安定位置に来ると(414)(状態302)、判断部121がステッピングモータ111を停止させることを決定する。ステッピングモータ駆動部109は、ステッピングモータ111の電流を止め、ステッピングモータ111は停止する(414)。
【0046】
従来例の光ディスク装置においては、ステッピングモータ111に常時電流が流れている状態であった(図18)。
本発明の実施例1の光ディスク装置においては、ステッピングモータの駆動停止位置を機構的安定位置にすることにより、ステッピングモータが停止している間(411〜412)電流を止めても、ステッピングモータが停止状態を保つことができる。これにより、ステッピングモータに流れる電流を低減させた省電力の光ディスク装置を実現した。
本実施例のステップ210〜ステップ211においては、ステッピングモータ111を停止させた後、ステッピングモータ111に流れる電流をいきなり止めている。これに代えて、停止前から段階的にステッピングモータ111に流れる電流を減らしていくこととしても良い。これにより、ロータ311が停止する時に停止位置で振動することを防止できる。
【0047】
《実施例2》
図5、図6を用いて、本発明の実施例2の光ディスク装置について説明する。実施例2の光ディスクはCD−ROM(コンパクト光ディスク)である(従来例に記載した様に、他の任意の光ディスクであっても良い。)。上記CD−ROMにおいては、線速度が一定で、光ディスク上の再生位置によって回転速度が変化するCLV方式で情報を再生する。
【0048】
はじめに、実施例2の光ディスク装置の構成について説明する。図5は、本発明の実施例2の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。実施例2の光ディスク装置(図5)は、実施例1の光ディスク装置(図1)と類似の構成を有する。図5において、実施例1(図1)と同一のブロックには同一の符号を付している。実施例1と同一のブロックの説明を省略する。
実施例1(図1)においては、制御部116の判断部121が、トラッキングアクチュエータ制御部108からのトラッキング制御量に基づきステッピングモータ111の駆動開始を決定し、トラッキング制御量とステッピングモータ111のモータ位置とに基づいてステッピングモータの駆動停止を決定した。実施例2では、位置情報検出部504が出力する位置情報に基づき、制御部501の演算部503が光ビームスポットの移動量を演算する。判断部502は、トラッキング制御量に基づきステッピングモータ111(マイクロステップ駆動により駆動される。)の駆動開始を決定し、演算した移動量に基づいてステッピングモータ111を駆動した後、ステッピングモータ111のモータ位置に基づいてステッピングモータの駆動停止を決定する。それ以外の点において、実施例2(図5)は実施例1(図1)と同一である。
位置情報検出部504は再生部112が出力する再生信号を入力し、その中から位置情報(実施例においてはATIPの時間情報)を抽出する。演算部503は、再生時(トラッキング制御時)位置情報検出部504が出力する位置情報に基づいて、トラッキングアクチュエータ103により光ビームスポットが光ディスクの半径方向に移動した距離(移動量)を計算する。前回ステッピングモータを起動し停止した時の位置情報を記憶しておき、前回の停止時の位置情報及び現在の位置情報から移動量を算出する。この時、後述する補正値も加算することが好ましい。
【0049】
演算部503は、出来るだけ正確に光ビームスポットが光ディスクの半径方向に移動した距離を計算する。しかし、計算上誤差があること、光ディスクそのものの誤差もあること及びステッピングモータを機構的安定位置で停止させる目的で光ピックアップを計算上の目標停止位置から更に余分に移動させる故、ステッピングモータ111を駆動した後の対物レンズのハウジング内での位置が、目標位置から少しずつずれてくる恐れがある。
演算部503は、ステッピングモータ111が移動を完了した直後のトラッキング制御量(トラッキングアクチュエータ制御部108の出力信号)を入力する。トラッキング制御量の値が所定の範囲を越えている場合は、トラッキング制御量の値に応じた補正値を設定する。次に演算部503が位置情報から移動量を計算する際に補正値を加算する。これにより、誤差が累積することを防止できる。好ましくは、演算部503は、複数回、ステッピングモータ111が移動を完了した直後のトラッキング制御量を入力し、複数のトラッキング制御量の平均値を算出する。これにより、トラッキング制御量の細かい変動の影響を除去することが出来る。誤差が累積する速度は遅いので、複数回トラッキング制御量を入力することによる遅延は、問題とならない。
実施例2の位置情報検出部114は、再生部111が出力した再生信号から位置情報を検出し、位置情報を制御部118に伝送する。
【0050】
次に、実施例2の光ディスク装置の再生時(トラッキング制御時)の制御方法について説明する。
図6は、本発明の実施例2の光ディスク装置の再生時(トラッキング制御時)のステッピングモータの制御方法を示すフローチャートである。
再生時、まず演算部503は、位置情報検出部504が出力した現在の位置情報P(i)(起点の位置情報)を検出し、記憶する(ステップ601)。トラッキングアクチュエータ103が対物レンズ102を動かして、光ビームスポットがトラックの中心に位置するように制御する(この制御は常に実行する。)。光ビームスポットの位置が光ディスク101の外周に移って行くに従い、対物レンズ102がハウジングの中心から次第にずれてくる。さらに演算部503は、位置情報検出部504が出力した新たな位置情報P(j)を検出する(ステップ602)。演算部503は、位置情報P(i)、P(j)より移動量M(i)を算出する(ステップ603)。この時、演算部503は後述する補正値を加算する。
【0051】
次に演算部503は、位置情報から算出した移動量M(i)が閾値より大きいか否かをチェックする(ステップ604)。移動量M(i)が閾値より小さい間は、ステップ602に戻り処理を繰り返す。
位置情報から算出した移動量M(i)が閾値より大きくなれば、演算部503はステッピングモータ駆動部109にステッピングモータ駆動開始指令を送る(ステップ605)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111を駆動するためステッピングモータ111に電流を流す(ステップ606)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111を駆動して、光ピックアップ104を動かす(ステップ607)。光ピックアップ104が移動することにより対物レンズ102の位置がハウジングの中心付近に近づく。実施例においては、光ビームスポットの移動量M(i)をそのまま目標の移動量としている。
【0052】
今度はステッピングモータ駆動部109は、ステッピングモータ111の駆動量が位置情報から算出した移動量M(i)(目標の移動量)より大きいか否かをチェックする(ステップ608)。駆動量が移動量M(i)より小さい間は、ステップ608に戻り処理を繰り返す。
ステッピングモータ111の駆動量が位置情報から算出した移動量M(i)より大きくなれば、判断部502はステッピングモータ111が機構的安定位置に来たか否かをチェックする(ステップ609)。機構的安定位置に来ていない間は、ステップ609を繰り返す。
ステッピングモータ111が機構的安定位置に来たら、判断部502はステッピングモータ駆動部109にステッピングモータ駆動終了指令を送る(ステップ610)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111を停止させる(ステップ611)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111の電流を止める(ステップ612)。
【0053】
ステッピングモータ駆動終了時には、計算上対物レンズ102はハウジングの中心にくるはずであるが、実際には時間のずれ、光ディスクのトラックピッチのずれ、機構的安定位置までの移動等の理由により難しい。そのため補正を行う。まず制御部501は、ステッピングモータ駆動停止時のトラッキングアクチュエータ制御部108が出力するトラッキング制御量を検出する(ステップ613)。演算部503は、トラッキング制御量の絶対値が閾値より大きいか否かをチェックする(ステップ614)。トラッキングエラーの絶対値が大きくなる程、対物レンズ102がハウジングの中心からずれる。閾値より大きい場合は、演算部503は補正値を算出し、次回の移動量算出時(ステップ603)に移動量を補正するため、算出した補正値を記憶する(ステップ615)。また閾値より小さい場合は、補正値に0を設定する(ステップ616)。演算部503は、位置情報P(i)に位置情報P(j)を設定する(ステップ617)。ステップ602に戻り処理を繰り返す。
【0054】
実施例2の光ディスク装置及びその制御方法は、実施例1と同様の効果を有する。
また同時に、本発明の実施例2の光ディスク装置においては、位置情報検出部504が出力した位置情報に基づいてステッピングモータを駆動することにより、光ディスクに傷等があってもその影響を受けない光ディスク装置を実現した。
本実施例のステップ611〜ステップ612においては、ステッピングモータ111を停止させた後、ステッピングモータ111に流れる電流をいきなり止めている。これに代えて、停止前から段階的にステッピングモータ111に流れる電流を減らしていくこととしても良い。これにより、ロータ311が停止する時に停止位置で振動することを防止できる。
【0055】
《実施例3》
図7、図8を用いて、本発明の実施例3の光ディスク装置について説明する。実施例3の光ディスクはCD−ROM(コンパクト光ディスク)である(従来例に記載した様に、他の任意の光ディスクであっても良い。)。上記CD−ROMにおいては、線速度が一定で、光ディスク上の再生位置によって回転速度が変化するCLV方式で情報を再生する。
【0056】
はじめに、実施例3の光ディスク装置の構成について説明する。図7は、本発明の実施例3の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。実施例3の光ディスク装置(図7)は、実施例2の光ディスク装置(図5)と類似の構成を有する。図7において、実施例2(図5)と同一のブロックには同一の符号を付している。実施例2と同一のブロックの説明を省略する。
実施例2(図5)においては、制御部501の演算部503が光ビームスポットの移動量を演算した。判断部502は、トラッキング制御量に基づきステッピングモータ111の駆動開始を決定し、演算した移動量に基づいてステッピングモータ111を駆動した後、ステッピングモータ111のモータ位置に基づいてステッピングモータの駆動停止を決定した。実施例3では、制御部501の演算部503に代えて制御部701の演算部703が回転情報検出部106の回転情報に基づき光ビームスポットの移動量を演算判断する。判断部702は、トラッキング制御量に基づきステッピングモータ111(マイクロステップ駆動により駆動される。)の駆動開始を決定し、演算した移動量に基づいてステッピングモータ111を駆動した後、ステッピングモータ111のモータ位置に基づいてステッピングモータの駆動停止を決定する。それ以外の点において、実施例3(図7)は実施例2(図5)と同一である。
実施例3の演算部703は、再生時(トラッキング制御時)回転情報検出部106が出力するスピンドルモータ105の回転情報に基づいて、光ビームスポットが光ディスクの半径方向に移動した距離(移動量=回転数×トラックピッチ)を計算する。前回のステッピングモータ起動時の回転情報を記憶しておき、現在の回転情報から変化量を算出する。この時、実施例2で説明した補正値も加算することが好ましい。
【0057】
次に、実施例3の光ディスク装置の再生時(トラッキング制御時)の制御方法について説明する。
図8は、本発明の実施例3の光ディスク装置の再生時(トラッキング制御時)のステッピングモータの制御方法を示すフローチャートである。
再生時、まず回転情報検出部106は、スピンドルモータの回転パルスのカウンタを起動する(ステップ801)。演算部703は、回転情報検出部106が出力した現在のカウント値R(i)(起点の回転情報)を検出し、記憶する(ステップ802)。トラッキングアクチュエータ103が対物レンズ102を動かして、光ビームスポットがトラックの中心に位置するように制御する(この制御は常に実行する。)。光ビームスポットの位置が光ディスク101の外周に移って行くに従い、対物レンズ102がハウジングの中心から次第にずれてくる。さらに演算部703は、回転情報検出部106が出力した新たなカウント値R(j)を検出する(ステップ803)。
【0058】
次に演算部503は、カウント値R(j)、R(i)の差が閾値より大きいか否かをチェックする(ステップ804)。カウント値R(j)、R(i)の差が閾値より小さい間は、ステップ803に戻り処理を繰り返す。
カウント値R(j)、R(i)の差が閾値より大きくなれば、演算部703はステッピングモータ駆動部109にステッピングモータ駆動開始指令を送る(ステップ805)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111を駆動するためステッピングモータ111に電流を流す(ステップ806)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111を駆動して、光ピックアップ104を動かす(ステップ807)。光ピックアップ104が移動することにより対物レンズ102の位置がハウジングの中心付近に近づく。
【0059】
演算部703は、カウント値R(i)、R(j)より移動量M(i)を算出する(ステップ808)。実施例においては、光ビームスポットの移動量M(i)をそのまま目標の移動量としている。今度はステッピングモータ駆動部109は、ステッピングモータ111の駆動量がカウント値から算出した移動量M(i)より大きいか否かをチェックする(ステップ809)。駆動量が移動量M(i)より小さい間は、ステップ809に戻り処理を繰り返す。
ステッピングモータ111の駆動量がカウント値から算出した移動量M(i)より大きくなれば、判断部502はステッピングモータ111が機構的安定位置に来たか否かをチェックする(ステップ810)。機構的安定位置に来ていない間は、ステップ810を繰り返す。
ステッピングモータ111が機構的安定位置に来たら、判断部702はステッピングモータ駆動部109にステッピングモータ駆動終了指令を送る(ステップ811)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111を停止させる(ステップ812)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111の電流を止める(ステップ813)。
【0060】
ステッピングモータ駆動終了時には、計算上対物レンズ102はハウジングの中心にくるはずであるが、実際には時間のずれ、光ディスクのトラックピッチのずれ、機構的安定位置までの移動等の理由により難しい。そのため補正を行う。まず制御部701は、ステッピングモータ駆動停止時のトラッキングアクチュエータ制御部108が出力するトラッキングアクチュエータ103の駆動量(トラッキング制御量)を検出する(ステップ814)。トラッキングアクチュエータ103の駆動量が大きくなる程、対物レンズ102がハウジングの中心からずれる。演算部703は検出したトラッキングアクチュエータ103の駆動量に基づいて補正値を算出し、次回の移動量算出時(ステップ808)に移動量を補正するため、算出した補正値を記憶する(ステップ815)。演算部703は、カウント値R(i)にカウント値R(j)を設定する(ステップ816)。ステップ803に戻り処理を繰り返す。
【0061】
実施例3の光ディスク装置及びその制御方法は、実施例2と同様の効果を有する。
本実施例のステップ812〜ステップ813においては、ステッピングモータ111を停止させた後、ステッピングモータ111に流れる電流をいきなり止めている。これに代えて、停止前から段階的にステッピングモータ111に流れる電流を減らしていくこととしても良い。これにより、ロータ311が停止する時に停止位置で振動することを防止できる。
【0062】
《実施例4》
図1、図9、図10を用いて、本発明の実施例4の光ディスク装置について説明する。実施例4の光ディスクはDVD−RAMである(従来例に記載した様に、他の任意の光ディスクであっても良い。)。上記DVD−RAMは複数のゾーンを有し、1つのゾーンは複数のトラックを有する。光ディスク装置はZCLV方式で光ディスクを回転させ、情報を再生する。ゾーン内ではセクタ数が一定であり、光ディスクは一定回転数で回転する。光ピックアップが他のゾーンに移るとき、光ディスク装置は光ディスクの回転数を変化させる。
【0063】
はじめに、実施例4の光ディスク装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施例4の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。図1については、実施例1で説明済みである。実施例4においては、判断部121の動作が実施例1と異なる。それ以外の点で、実施例4は実施例1と同一である。
実施例4の判断部121は、トラッキング制御量が所定値を下回ったという情報を受信し、次にステッピングモータ111(マイクロステップ駆動により駆動される。)が機構的安定位置の手前の所定ステップ内にきたら、ステッピングモータ111の駆動を停止する指令をステッピングモータ駆動部109に伝送する。
【0064】
次に、実施例4の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)の制御方法について説明する。
図9は、本発明の実施例4の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)のステッピングモータの制御方法を示すフローチャートである。
記録又は再生時、トラッキングアクチュエータ103が対物レンズ102を動かして、光ビームスポットがトラックの中心に位置するように制御する(この制御は常に実行する。)。光ビームスポットの位置が光ディスク101の外周に移って行くに従い、対物レンズ102がハウジングの中心から次第にずれてくる。制御部116はトラッキングアクチュエータ制御部108が出力する現在のトラッキング制御量の直流成分(オフセット量)を検出する(ステップ901)。トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が大きな値になる程、対物レンズがハウジングの中心からずれる。
【0065】
次に判断部121は、トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第1の閾値より大きくなったか否かをチェックする(ステップ902)。トラッキング制御量が第1の閾値より小さければ、ステップ901に戻り処理を繰り返す。
トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第1の閾値より大きくなれば、判断部121はステッピングモータ駆動部109にステッピングモータ駆動開始指令を送る(ステップ903)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111を駆動するためステッピングモータに電流を流す(ステップ904)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111を駆動して、光ピックアップ104を動かす(ステップ905)。光ピックアップ104が移動することにより対物レンズ102の位置がハウジングの中心付近に近づく。
制御部116は、トラッキングアクチュエータ制御部108が出力する現在のトラッキング制御量の直流成分(オフセット量)を検出する(ステップ906)。
【0066】
今度は判断部121は、トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第2の閾値より小さくなったか否かをチェックする(ステップ907)。トラッキング制御量が第2の閾値より大きければ、ステップ906に戻り処理を繰り返す。
トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第2の閾値より小さくなれば(図10に示すステッピングモータのロータ位置1001)、判断部121はステッピングモータ111のロータ311の位置が機構的安定位置の手前の所定ステップ内に来たか否かをチェックする(ステップ908)。機構的安定位置の手前の所定ステップ内に来ていない間は、ステップ908を繰り返す。所定ステップは、ステッピングモータロータの磁力及び極数、マイクロステップ駆動のステップ数、負荷トルク等に基づいて決定する。具体的には、安定位置のステップと、隣接する2つの極のなす角の1/2未満の角度に含まれるステップとを含む。例えば16ステップのマイクロステップ駆動(図16)をする実施例のステッピングモータ(図14に示す4極)においては、「所定ステップ」は、安定位置のステップ及びそのステップより1ステップ手前(<16÷4÷2)のステップ(合計2ステップ)である。
ステッピングモータ111のロータ311の位置が機構的安定位置の手前の所定ステップ内に来たら(図10に示すステッピングモータのロータ位置1002)、判断部121はステッピングモータ駆動部109にステッピングモータ駆動終了指令を送る(ステップ909)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111を停止するためステッピングモータ111の電流を止める(ステップ910)。ステッピングモータ111のロータ311はロータの磁力に引きずられて機構的安定位置まで回転して停止する(ステップ911)(図10に示すステッピングモータのロータ位置(機構的安定位置)1003)。ステップ201に戻り処理を繰り返す。
【0067】
図10は本発明の実施例4の光ディスク装置のステッピングモータの動作を示す図である。実施例4のステッピングモータは従来例と同一である。図3において、従来例(図14)と同一の部品には同一の符号を付している。1001はトラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第2の閾値より小さくなった時の状態、1002はステッピングモータ111が機構的安定位置の手前の所定ステップ内に来た時の状態、1003はステッピングモータ111が機構的安定位置に来た時の状態である。
ロータ311は永久磁石であり、電機子歯321〜324は高透磁率材料(例えば鉄)である。このためステッピングモータ111が機構的安定位置の手前の所定ステップ内(状態1002)にあるときに電流を止めても、ロータ311と電機子歯322、324は引きつけ合う。よってステッピングモータ111は機構的安定位置まで移動し停止状態を保つことが出来る。
【0068】
従来例の光ディスク装置においては、常時電流が流れている状態であった。
本発明の実施例4の光ディスク装置においては、ステッピングモータを停止する際、ステッピングモータに流れる電流を止めるタイミングを機構的安定位置の手前の所定ステップ内にすることにより、ステッピングモータが機構的安定位置まで移動し停止するため、電流を止めてもステッピングモータが停止状態を保つことができる。これにより、ステッピングモータに流れる電流を、実施例1と比較するとさらに低減させることができる省電力の光ディスク装置を実現した。
本実施例のステップ910〜ステップ911においては、ステッピングモータ111に流れる電流をいきなり止めて、ステッピングモータ111が機構的安定位置まで移動し停止していた。これに代えて、段階的にステッピングモータ111に流れる電流を減らしていくこととしても良い。これにより、ロータ311を確実に停止位置まで移動させることができ、ロータ311が停止する時に停止位置で振動することを防止できる。
本実施例においては、トラッキングアクチュエータ制御部108が出力するトラッキング制御量に基づいて、ステッピングモータ111を制御している。これに代えて、位置情報検出部が出力する位置情報又は回転情報検出部が出力する回転情報に基づいて、ステッピングモータ111を制御することとしても良い。この場合も同様の効果を得ることができる。
【0069】
《実施例5》
図1、図11、図12を用いて、本発明の実施例5の光ディスク装置について説明する。実施例5の光ディスクはDVD−RAMである(従来例に記載した様に、他の任意の光ディスクであっても良い。)。上記DVD−RAMは複数のゾーンを有し、1つのゾーンは複数のトラックを有する。光ディスク装置はZCLV方式で光ディスクを回転させ、情報を再生する。ゾーン内ではセクタ数が一定であり、光ディスクは一定回転数で回転する。光ピックアップが他のゾーンに移るとき、光ディスク装置は光ディスクの回転数を変化させる。
【0070】
はじめに、実施例5の光ディスク装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施例5の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。図1については、実施例1で説明済みである。実施例5においては、ステッピングモータ駆動部109の動作が実施例1と異なる。それ以外の点で、実施例5は実施例1と同一である。
実施例5のステッピングモータ駆動部109は、ロータ311が機構的安定位置に来ると、ステッピングモータ111に流す電流を0でない所定の値に減らす。それ以外の点において、実施例5は実施例1と同一である。
【0071】
次に、実施例5の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)の制御方法について説明する。
図11は、本発明の実施例5の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)のステッピングモータの制御方法を示すフローチャートである。
記録又は再生時、トラッキングアクチュエータ103が対物レンズ102を動かして、光ビームスポットがトラックの中心に位置するように制御する(この制御は常に実行する。)。光ビームスポットの位置が光ディスク101の外周に移って行くに従い、対物レンズ102がハウジングの中心から次第にずれてくる。制御部116はトラッキングアクチュエータ制御部108が出力する現在のトラッキング制御量の直流成分(オフセット量)を検出する(ステップ1101)。トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が大きな値になる程、対物レンズ102がハウジングの中心からずれる。
【0072】
次に判断部121は、トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第1の閾値401より大きくなったか否かをチェックする(ステップ1102)。トラッキング制御量が第1の閾値401より小さければ、ステップ1101に戻り処理を繰り返す。
トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第1の閾値401より大きくなれば、判断部121はステッピングモータ駆動部109にステッピングモータ駆動開始指令を送る(ステップ1103)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111を駆動するためステッピングモータに電流を流す(ステップ1104)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111を駆動して(マイクロステップ駆動を行う。)、光ピックアップ104全体を動かす(ステップ1105)。光ピックアップ104そのものが移動することにより、対物レンズ102の位置がハウジングの中心付近に戻る。
制御部116は、トラッキングアクチュエータ制御部108が出力する現在のトラッキング制御量の直流成分(オフセット量)を検出する(ステップ1106)。
【0073】
今度は判断部121は、トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第2の閾値402より小さくなったか否かをチェックする(ステップ1107)。トラッキング制御量が第2の閾値402より小さくなければ、ステップ1106に戻り処理を繰り返す。
トラッキングアクチュエータ制御部108のトラッキング制御量が第2の閾値402より小さくなれば(図3の状態301)、判断部121はステッピングモータ111が機構的安定位置に来たか否かをチェックする(ステップ1108)。機構的安定位置に来ていない間は、ステップ1108を繰り返す。
ステッピングモータ111が機構的安定位置に来たら(図3の状態302)、判断部121はステッピングモータ駆動部109にステッピングモータ駆動終了指令を送る(ステップ1109)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111を停止させる(ステップ1110)。ステッピングモータ駆動部109はステッピングモータ111の電流を所定量減らし(ステップ1111)、ステップ1101に戻り処理を繰り返す。
【0074】
図12は、本発明の実施例5の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)のトラッキング制御量1203及びステッパ電流1204の変化を示す図である。1201は第1の閾値(トラッキングオフセット判断レベル)、1202は第2の閾値、1203はトラッキング制御時のトラッキング制御量である。
再生時(トラッキング制御時)において光ディスク装置は、ステッピングモータ111を停止させたまま、トラッキングアクチュエータ103を駆動して対物レンズ102を動かし、光ビームスポットを再生トラックに追従させる(1211〜1212)。追従させて行くにつれて、トラッキング制御量1203が大きくなる。
トラッキング制御量1203が第1の閾値1201を越えると(1212)、判断部121はステッピングモータ111を駆動することを決定する。ステッピングモータ駆動部109は、ステッピングモータ111の電流を1221にもどし、ステッピングモータ111を駆動させる。ステッピングモータ111が駆動することにより、フィード110が動き、対物レンズ102がハウジングの中央に戻る(1212〜1213)。
トラッキング制御量1203が第2の閾値1202より小さくなると(1213)、判断部121がステッピングモータ111を停止させることを決定する。ステッピングモータ駆動部109は、ステッピングモータ111を停止させ、ステッピングモータ111の電流を1222に減らす(1213)。
【0075】
従来例の光ディスク装置においては、常時電流が流れている状態であった。
本発明の実施例5の光ディスク装置においては、ステッピングモータが停止している間(1211〜1212)ステッピングモータに流す電流を減らす。電流を減らしても、ロータ311の磁力によりステッピングモータを停止状態に保つことができる。これにより、ステッピングモータに流れる電流を低減させることができる。ロータ311が機構的安定位置に位置している時もステッピングモータに所定量の電流を流すことにより、ロータ311の磁力だけではロータ311が機構的安定位置から外れてしまうような外乱を受けても、ロータ311は機構的安定位置から外れない。本実施例は、外乱に対して安定な省電力の光ディスク装置を実現した。
本実施例のステップ1109においては、ステッピングモータ111をいきなり停止させている。これに代えて、停止前から又は停止後に段階的にステッピングモータ111に流れる電流を減らしていくこととしても良い。これにより、ロータ311が停止する時に停止位置で振動することを防止できる。
本実施例においては、トラッキングアクチュエータ制御部108が出力するトラッキング制御量に基づいて、ステッピングモータ111を制御している。これに代えて、位置情報検出部が出力する位置情報又は回転情報検出部が出力する回転情報に基づいて、ステッピングモータ111を制御することとしても良い。この場合も同様の効果を得ることができる。
【0076】
【発明の効果】
以上のように本発明の光ディスク装置によれば、マイクロステップ送りによりステッピングモータが機構的安定位置に来た時に、ステッピングモータに流れる電流を停止させることにより、ステッピングモータに流れる電流を低減させることが出来、省電力の光ディスク装置及びその制御方法を提供できる。
また本発明の光ディスク装置によれば、マイクロステップ送りによりステッピングモータが機構的安定位置の手前所定のステップ内に来た時に、ステッピングモータに流れる電流を停止させることにより、ステッピングモータに流れる電流を低減させることが出来、省電力の光ディスク装置及びその制御方法を提供できる。
また本発明の光ディスク装置のよれば、ステッピングモータを停止する際ステッピングモータに流れる電流を減らすことにより、外乱に対して安定な省電力の光ディスク装置及びその制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の光ディスク装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施例1の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)のステッピングモータの制御方法を示すフローチャート
【図3】本発明の実施例1の光ディスク装置のステッピングモータの動作を説明する図
【図4】本発明の実施例1の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)のトラッキング制御量及びステッパ電流の変化を示す図
【図5】本発明の実施例2の光ディスク装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施例2の光ディスク装置の再生時(トラッキング制御時)のステッピングモータの制御方法を示すフローチャート
【図7】本発明の実施例3の光ディスク装置の構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施例3の光ディスク装置の再生時(トラッキング制御時)のステッピングモータの制御方法を示すフローチャート
【図9】本発明の実施例4の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)のステッピングモータの制御方法を示すフローチャート
【図10】本発明の実施例4の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)のステッピングモータの動作を説明する図
【図11】本発明の実施例5の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)のステッピングモータの制御方法を示すフローチャート
【図12】本発明の実施例5の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)のトラッキング制御量及びステッパ電流の変化を示す図
【図13】従来の光ディスク装置の構成を示すブロック図
【図14】ステッピングモータの基本構造図
【図15】1相励磁駆動時のステッピングモータの電流の変化及び基本構造図を示す図
【図16】16分割マイクロステップ駆動時のステッピングモータの電流の変化を示す図
【図17】従来の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)のステッピングモータの制御方法を示すフローチャート
【図18】従来の光ディスク装置の記録又は再生時(トラッキング制御時)のトラッキング制御量及びステッパ電流の変化を示す図
【符号の説明】
101  光ディスク
102  対物レンズ
103  トラッキングアクチュエータ
104  光ピックアップ
105  スピンドルモータ
106  回転情報検出部
107  スピンドルモータ駆動部
108  トラッキングアクチュエータ制御部
109  ステッピングモータ駆動部
110  フィード
111  ステッピングモータ
112  再生部
113  トラッキングエラー検出部
114  デコーダ
115  入出力部
116、501、701、1301 制御部
117  ホストPC
118  記録部
119  エンコーダ
121、502、702、1302 判断部
311  ロータ
320  ステータ
321、322、323、324 電機子歯
503、703 演算部
504  位置情報検出部

Claims (16)

  1. 光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、
    前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、
    前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、
    前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、
    前記光ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラッキングアクチュエータ制御部と、
    前記ステッピングモータを駆動するステッピングモータ駆動部と、
    を有し、
    前記光ピックアップ内で前記対物レンズがその中心位置から変移した量(以下、「トラッキング制御量」と呼ぶ。)が所定の値より小さくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置に来れば、前記ステッピングモータの駆動を停止させ、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、
    前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、
    前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、
    前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、
    前記光ディスク上に記録された位置情報を検出する位置情報検出部と、
    前記光ビームスポットが前記光ディスクの半径方向に移動した移動量を、前記位置情報を用いて算出する演算部と、
    前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラッキングアクチュエータ制御部と、
    前記ステッピングモータを駆動するステッピングモータ駆動部と、
    を有し、
    前記ステッピングモータを駆動して前記光ピックアップの移動量が前記光ビームスポットの前記移動量に基づいて定められた目標の移動量より大きくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置に来れば、前記ステッピングモータの駆動を停止させ、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させることを特徴とする光ディスク装置。
  3. 光ディスクを回転させるスピンドルモータと、
    前記光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、
    前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、
    前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、
    前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、
    前記スピンドルモータの回転を検出する回転情報検出部と、
    前記光ビームスポットが前記光ディスクの半径方向に移動した移動量を、前記回転情報を用いて算出する演算部と、
    前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラッキングアクチュエータ制御部と、
    前記ステッピングモータを駆動するステッピングモータ駆動部と、
    を有し、
    前記ステッピングモータを駆動して前記光ピックアップの移動量が前記光ビームスポットの前記移動量に基づいて定められた目標の移動量より大きくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置に来れば、前記ステッピングモータの駆動を停止させ、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させることを特徴とする光ディスク装置。
  4. 光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、
    前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、
    前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、
    前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、
    前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラッキングアクチュエータ制御部と、
    前記ステッピングモータを駆動するステッピングモータ駆動部と、
    を有し、
    トラッキング制御量が所定の値より小さくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置の手前の所定ステップ内に来れば、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させることを特徴とする光ディスク装置。
  5. 光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、
    前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、
    前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、
    前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、
    前記光ディスク上に記録された位置情報を検出する位置情報検出部と、
    前記光ビームスポットが前記光ディスクの半径方向に移動した移動量を、前記位置情報を用いて算出する演算部と、
    前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラッキングアクチュエータ制御部と、
    前記ステッピングモータを駆動するステッピングモータ駆動部と、
    を有し、
    前記ステッピングモータを駆動して前記光ピックアップの移動量が前記光ビームスポットの前記移動量に基づいて定められた目標の移動量より大きくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置の手前の所定のステップ内に来れば、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させることを特徴とする光ディスク装置。
  6. 光ディスクを回転させるスピンドルモータと、
    前記光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、
    前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、
    前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、
    前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、
    前記スピンドルモータの回転を検出する回転情報検出部と、
    前記光ビームスポットが前記光ディスクの半径方向に移動した移動量を、前記回転情報を用いて算出する演算部と、
    前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラッキングアクチュエータ制御部と、
    前記ステッピングモータを駆動するステッピングモータ駆動部と、
    を有し、
    前記ステッピングモータを駆動して前記光ピックアップの移動量が前記光ビームスポットの前記移動量に基づいて定められた目標の移動量より大きくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置の手前の所定のステップ内に来れば、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させることを特徴とする光ディスク装置。
  7. 前記ステッピングモータに流れる電流を減少させる場合は、段階的に電流を減らしていくことを特徴とする請求項1〜6のいずれかの請求項に記載の光ディスク装置。
  8. 前記ステッピングモータに流れる電流を減少させてゼロにすることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの請求項に記載の光ディスク装置。
  9. 光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、を有する光ディスク装置の制御方法であって、前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラッキングアクチュエータ制御ステップと、
    トラッキング制御量が所定の値より大きくなった時、前記ステッピングモータに電流を流し、前記ステッピングモータを駆動開始させるステッピングモータ駆動開始ステップと、
    前記トラッキング制御量が所定の値より小さくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置に来れば、前記ステッピングモータを駆動停止させるステッピングモータ駆動停止ステップと、
    前記ステッピングモータの駆動が停止したら、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させる電流減少ステップと、
    を有することを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  10. 光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、を有する光ディスク装置の制御方法であって、
    前記光ディスク上に記録された位置情報を検出し、前記位置情報を用いて前記光ビームスポットが前記光ディスクの半径方向に移動した移動量を算出する算出ステップと、
    前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラキングアクチュエータ制御ステップと、
    前記トラッキングアクチュエータによる前記光ビームスポットの前記移動量が所定の値より大きくなった時、前記ステッピングモータに電流を流し、前記ステッピングモータを駆動開始させるステッピングモータ駆動開始ステップと、
    前記ステッピングモータを駆動して前記光ピックアップの移動量が前記光ビームスポットの前記移動量に基づいて定められた目標の移動量より大きくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置に来れば、前記ステッピングモータを駆動停止させるステッピングモータ駆動停止ステップと、
    前記ステッピングモータの駆動が停止したら、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させる電流減少ステップと、
    を有することを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  11. 光ディスクを回転させるスピンドルモータと、前記光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、を有する光ディスク装置の制御方法であって、
    前記スピンドルモータの回転を検出し、前記回転情報を用いて前記光ビームスポットが前記光ディスクの半径方向に移動した移動量を算出する算出ステップと、
    前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラキングアクチュエータ制御ステップと、
    前記トラッキングアクチュエータによる前記光ビームスポットの前記移動量が所定の値より大きくなった時、前記ステッピングモータに電流を流し、前記ステッピングモータを駆動開始させるステッピングモータ駆動開始ステップと、
    前記ステッピングモータを駆動して前記光ピックアップの移動量が前記光ビームスポットの前記移動量に基づいて定められた目標の移動量より大きくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置に来れば、前記ステッピングモータを駆動停止させるステッピングモータ駆動停止ステップと、
    前記ステッピングモータの駆動が停止したら、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させる電流減少ステップと、
    を有することを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  12. 光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、を有する光ディスク装置の制御方法であって、
    前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラキングアクチュエータ制御ステップと、
    トラッキング制御量が所定の値より大きくなった時、前記ステッピングモータに電流を流し、前記ステッピングモータを駆動開始させるステッピングモータ駆動開始ステップと、
    前記トラッキング制御量が所定の値より小さくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置の手前の所定ステップ内に来れば、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させる電流減少ステップと、
    を有することを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  13. 光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、を有する光ディスク装置の制御方法であって、
    前記光ディスク上に記録された位置情報を検出し、前記位置情報を用いて前記光ビームスポットが前記光ディスクの半径方向に移動した移動量を算出する算出ステップと、
    前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラキングアクチュエータ制御ステップと、
    前記トラッキングアクチュエータによる前記光ビームスポットの前記移動量が所定の値より大きくなった時、前記ステッピングモータに電流を流し、前記ステッピングモータを駆動開始させるステッピングモータ駆動開始ステップと、
    前記ステッピングモータを駆動して前記光ピックアップの移動量が前記光ビームスポットの前記移動量に基づいて定められた目標の移動量より大きくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置の手前の所定ステップ内に来れば、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させる電流減少ステップと、
    を有することを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  14. 光ディスクを回転させるスピンドルモータと、前記光ディスク上に光ビームスポットを結像させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの記録トラックの幅方向に駆動するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記トラッキングアクチュエータを搭載した光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に駆動するステッピングモータと、を有する光ディスク装置の制御方法であって、
    前記スピンドルモータの回転を検出し、前記回転情報を用いて前記光ビームスポットが前記光ディスクの半径方向に移動した移動量を算出する算出ステップと、
    前記ビームスポットのトラック中心からのずれを検出し、検出されたずれに基づいて前記トラッキングアクチュエータを制御するトラキングアクチュエータ制御ステップと、
    前記トラッキングアクチュエータによる前記光ビームスポットの前記移動量が所定の値より大きくなった時、前記ステッピングモータに電流を流し、前記ステッピングモータを駆動開始させるステッピングモータ駆動開始ステップと、
    前記ステッピングモータを駆動して前記光ピックアップの移動量が前記光ビームスポットの前記移動量に基づいて定められた目標の移動量より大きくなった後、前記ステッピングモータが機構的安定位置の手前の所定ステップ内に来れば、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させる電流減少ステップと、
    を有することを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  15. 前記電流減少ステップにおいて、段階的に電流を減らしていくことを特徴とする請求項9〜14のいずれかの請求項に記載の光ディスク装置。
  16. 前記電流減少ステップにおいて、前記ステッピングモータに流れる電流を減少させてゼロにすることを特徴とする請求項9〜15のいずれかの請求項に記載の光ディスク装置の制御方法。
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