JP2004054785A - プロジェクト情報管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】プロジェクトの進捗状況を容易に把握すること。
【解決手段】本発明のプロジェクト情報管理システムによれば、当該システムを使用する使用者の権限情報を使用者管理データベース14に書き込む使用者管理部12と、品質管理情報を品質管理工程情報データベース22に書き込む品質管理工程情報登録部20と、スケジュール情報をプロジェクトに関連付けてプロジェクト情報データベース28に書き込むプロジェクト情報登録部26と、プロジェクトフェーズ情報をプロジェクトに関連付けてプロジェクト情報データベース28に書き込むプロジェクトフェーズ情報登録部30と、プロジェクト情報データベース28から検索条件に合致する情報を検索する工程フォロー表示部34とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のプロジェクト情報管理システムによれば、当該システムを使用する使用者の権限情報を使用者管理データベース14に書き込む使用者管理部12と、品質管理情報を品質管理工程情報データベース22に書き込む品質管理工程情報登録部20と、スケジュール情報をプロジェクトに関連付けてプロジェクト情報データベース28に書き込むプロジェクト情報登録部26と、プロジェクトフェーズ情報をプロジェクトに関連付けてプロジェクト情報データベース28に書き込むプロジェクトフェーズ情報登録部30と、プロジェクト情報データベース28から検索条件に合致する情報を検索する工程フォロー表示部34とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロジェクトの遂行において、その開発プロセス、進捗状況、成果物、品質管理情報等のプロジェクト情報を一元的に管理し、プロジェクトの進捗状況等を効率的に把握するためのプロジェクト情報管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、開発プロジェクトなどのプロジェクト遂行においては、要求定義、基本設計、詳細設計、プログラム製造、単体テスト、組合せテスト、総合テスト等の工程といった各フェーズを経て最終的に製品として出荷される。そして、各フェーズにおいてそれぞれレビューを開催し、各フェーズでの成果物の完成状況、残件状況、不具合状況、懸案事項等を確認し、これらを次フェーズに繰り越さないことが工程管理および品質管理面で重要である。
【0003】
また、これらの履歴、成果物を残すことが、国際的な標準機関であるISO等でも規程されており、ISOを取得している企業では、この仕組みがきちんと運用されているか定期的に検査を受けることが課せられている。
【0004】
従来、企業の品質管理部門では、システムの規模や種類毎に、開発プロセスや実施すべき項目、成果物、管理対象、使用すべき規程/標準/基準類を定めた品質管理工程図が管理規程文書として作成されている。
【0005】
ひとつのプロジェクトが開始する際には、プロジェクト開発者よりシステム概要、開発体制、開発日程、リスク、品質計画などといったプロジェクトの概要と、どの品質管理工程図を使用するかを記載したシステム開発計画書とが文書として作成され、品質管理者によって承認を得る仕組みになっている。
【0006】
開発プロセスと工程が決定すると、プロジェクトリーダを中心としたプロジェクトメンバーによって具体的な作業が進められ、文書またはプログラム等の成果物が作成される。ひとつのフェーズが完了した時点で管理者、品質管理者、ブロジェクトメンバー、その他関係者によるレビューが開催される。このレビューでは、客先要求仕様に対して間違いなく各項目が進められているか、そのフェーズでどのような残件があるか等がチェックされ、次のフェーズへ進んで良いかが判断されている。
【0007】
上述したような作業が、全フェーズに亘って実施されることによって、最終的に全ての成果物が作成され、残件がなくなったところで製品として出荷される。
【0008】
また、このプロジェクトに携わったメンバーは、後々の品質監査時などに即提示できるように、これらのレビュー結果、成果物等をプロジェクト資料一式として保管する。これによって、プロジェクトの遂行が完了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のプロジェクトの遂行方法では、以下のような問題がある。
【0010】
すなわち、このような従来方法では、個別のプロジェクト毎にその遂行状況が管理されてる。また、プロジェクトの遂行の成果物は、紙の文書として発行される。その為、プロジェクトの工程管理者からみると、同時進行しているプロジェクトの数が多くなると、それらを全て管理することは困難となり、またプロジェクトの詳細情報を取得するのにも時間がかかるといった問題がある。
【0011】
一方、プロジェクトの品質管理者から見ると、規程の変更が発生しても開発者への徹底に時間がかかる、品質監査の対応に多大な時間がかかる、プロジェクトの数値データ等の集計に時間がかかるといった問題がある。
【0012】
さらに、開発者から見ると、文書の保管管理等に時間がかかる、文書や規程を探すのに時間がかかる、他プロジェクトの情報を探すのに時間がかかる、成果物の発行承認、レビューの開催、管理者の承認処理等に時間がかかるといった問題がある。
【0013】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、過去に実施されたり、あるいは現在実施されている複数のプロジェクトのスケジュール、成果物の作業状況、問題点などの情報を総合的に管理し、これらの情報に基づいてプロジェクトの進捗状況を容易に把握することができるプロジェクト情報管理システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0015】
すなわち、請求項1の発明は、プロジェクトの進捗情報に基づいて進捗状況を管理するプロジェクト情報管理システムであって、使用者管理手段と、品質管理者判定手段と、品質管理情報登録手段と、第1のプロジェクト開発者判定手段と、プロジェクト情報登録手段と、第2のプロジェクト開発者判定手段と、プロジェクトフェーズ情報登録手段と、工程管理者判定手段と、情報検索手段とを備えている。
【0016】
使用者管理手段は、当該システムを使用する使用者の権限情報の入力を、当該システムを管理するシステム管理者から受け付け、入力された権限情報をプロジェクトに関連付けて使用者管理データベースに書き込み、品質管理者判定手段は、プロジェクトの品質管理に必要な品質管理情報の入力を使用者から受け付け、使用者管理データベースに書き込まれた権限情報に基づいて、この使用者が、品質管理情報の入力を許可された品質管理者であるか否かを判定する。また、品質管理情報登録手段は、この使用者が品質管理者判定手段によって品質管理者であると判定された場合には、入力された品質管理情報をプロジェクトに関連付けて品質管理工程データベースに書き込み、品質管理者ではないと判定された場合には、入力された品質管理情報を品質管理工程データベースに書き込まないようにする。
【0017】
第1のプロジェクト開発者判定手段は、プロジェクトの全体および品質管理に関するスケジュール情報の入力を使用者から受け付け、使用者管理データベースに書き込まれた権限情報に基づいて、この使用者が、スケジュール情報の入力を許可されたプロジェクト開発者であるか否かを判定し、プロジェクト情報登録手段は、この使用者が第1のプロジェクト開発者判定手段によってプロジェクト開発者であると判定された場合には、入力されたスケジュール情報をプロジェクトに関連付けてプロジェクト情報データベースに書き込み、プロジェクト開発者ではないと判定された場合には、入力されたスケジュール情報をプロジェクト情報データベースに書き込まないようにする。
【0018】
第2のプロジェクト開発者判定手段は、少なくともプロジェクトの成果物情報、この成果物に対するレビュー結果情報、およびプロジェクトの進捗情報を含むプロジェクトフェーズ情報の入力を使用者から受け付け、使用者管理データベースに書き込まれた権限情報に基づいて、この使用者が、プロジェクト開発者であるか否かを判定し、プロジェクトフェーズ情報登録手段は、この使用者が第2のプロジェクト開発者判定手段によってプロジェクト開発者であると判定された場合には、入力されたプロジェクトフェーズ情報をプロジェクトに関連付けてプロジェクト情報データベースに書き込み、プロジェクト開発者ではないと判定された場合には、入力されたプロジェクトフェーズ情報をプロジェクト情報データベースに書き込まないようにする。
【0019】
工程管理者判定手段は、プロジェクト情報データベースに書き込まれたプロジェクトフェーズ情報を検索するための検索条件情報の入力を使用者から受け付け、使用者管理データベースに書き込まれた権限情報に基づいて、この使用者が、検索条件情報の入力を許可された工程管理者であるか否かを判定し、情報検索手段は、この使用者が工程管理者判定手段によって工程管理者であると判定された場合には、プロジェクト情報データベースからこの検索条件に合致する情報を検索する。
【0020】
従って、請求項1の発明のプロジェクト情報管理システムにおいては、以上のような手段を講じることにより、プロジェクトの諸情報がプロジェクト情報データベースに一括して管理されるので、工程管理者は、プロジェクトの進捗状況のみならず、問題点等についてもプロジェクト情報データベースを参照することによって容易に把握することができる。また、このように一括管理することによって、品質監査への対応の為の事前準備を不要とすることができる。
【0021】
請求項2の発明は、請求項1の発明のプロジェクト情報管理システムにおいて、システム管理者は、使用者管理手段に通信ネットワークを介して接続されたシステム管理者用端末から権限情報を入力し、品質管理者は、品質管理者判定手段に通信ネットワークを介して接続された品質管理者用端末から品質管理情報を入力し、プロジェクト開発者は、第1および第2のプロジェクト開発者判定手段に通信ネットワークを介して接続されたプロジェクト開発者用端末からスケジュール情報およびプロジェクトフェーズ情報を入力し、工程管理者は、工程管理者判定手段に通信ネットワークを介して接続された工程管理者用端末から検索条件情報を入力する。
【0022】
従って、請求項2の発明のプロジェクト情報管理システムにおいては、以上のような手段を講じることにより、システム管理者、品質管理者、プロジェクト開発者、工程管理者がそれぞれ異なる事業所でプロジェクトに従事している場合であっても、例えば自己の事業所に備えられた端末から、通信ネットワークを介してプロジェクト情報管理システムを操作することが可能となる。
【0023】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明のプロジェクト情報管理システムにおいて、プロジェクト情報データベースに書き込まれたプロジェクトフェーズ情報に基づいて、このプロジェクトフェーズ情報に関連付けられたプロジェクトに類似した類似プロジェクトを検索するための類似プロジェクト検索条件情報の入力を使用者から受け付け、使用者管理データベースに書き込まれた権限情報に基づいて、この使用者が、プロジェクト開発者か工程管理者かの何れかであるか否かを判定する検索者判定手段と、この使用者が検索者判定手段によってプロジェクト開発者か工程管理者かの何れかであると判定された場合には、この類似プロジェクト検索条件に合致するプロジェクトフェーズ情報に関連付けられたプロジェクトを、プロジェクト情報データベースから検索する類似プロジェクト検索手段とを備えている。
【0024】
従って、請求項3の発明のプロジェクト情報管理システムにおいては、以上のような手段を講じることにより、現在進行しているプロジェクトの類似プロジェクトを検索することができる。その結果、プロジェクト開発者は他プロジェクトの情報や成果物等を参照し再利用することができ、プロジェクトを新規に立ち上げる場合における作業効率や、プロジェクトの進捗効率を上げることが可能となる。
【0025】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項の発明のプロジェクト情報管理システムにおいて、品質管理情報とは、プロジェクトに関連する開発プロセス情報と、品質管理の実施項目と、品質管理の対象とする対象物と、品質管理上考慮すべき法令、規定、および基準とを含み、スケジュール情報とは、プロジェクトの全体および品質管理に関する概要、実施体制、実施日程、および実施計画を含む。
【0026】
従って、請求項4の発明のプロジェクト情報管理システムにおいては、以上のような手段を講じることにより、法令、規定、および基準等が変更になった場合であっても、即適用し、徹底を図ることが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0028】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図1から図6を用いて説明する。
【0029】
図1は、第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【0030】
すなわち、第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムは、プロジェクトの進捗情報に基づいて進捗状況を管理するプロジェクト情報管理システムであって、システム管理者用端末10と、使用者管理部12と、使用者管理データベース14と、品質管理者用端末16と、使用権限チェック部18と、品質管理工程情報登録部20と、品質管理工程情報データベース22と、プロジェクト開発者用端末24と、プロジェクト情報登録部26と、プロジェクト情報データベース28と、プロジェクトフェーズ情報登録部30と、工程管理者用端末32と、工程フォロー表示部34と、類似プロジェクト検索用端末36と、類似プロジェクト表示部38と、ワークフロー部40とを備えている。
【0031】
システム管理者用端末10は、プロジェクトを遂行するにあたりプロジェクト情報管理システムを使用する使用者の権限情報の入力を、当該システムを管理するシステム管理者から受け付ける端末である。使用者とは、具体的には、品質管理者と、プロジェクト開発者と、工程管理者とに分類される。また、権限情報とは、上記使用者が使用可能な端末、およびその端末を介して行う可能な操作内容を定義した情報である。システム管理者用端末10に入力された権限情報は、対応する使用者およびプロジェクトに関連付けられて使用者管理部12に出力される。
【0032】
使用者管理部12は、システム管理者用端末10から出力された使用者情報およびプロジェクトに関連付けられた権限情報を、使用者およびプロジェクトに関連付けて使用者管理データベース14に書き込むことによって使用者登録を行う。更に、使用者登録された使用者に対しては、使用者分類に基づいてID番号とパスワードとを付与し、このID番号とパスワードもまた対応する使用者に関連付けて使用者管理データベース14に書き込む。このようにして使用者管理データベース14に書き込まれた使用者管理データは、使用権限チェック部18に供されるようにしている。
【0033】
品質管理者用端末16は、プロジェクトの品質管理に必要な品質管理情報の入力を品質管理者から受け付ける端末である。品質管理情報とは、プロジェクトに関連する開発プロセス情報、品質管理の実施項目、品質管理の対象とする対象物、品質管理上考慮すべき法令、規定、および基準を含む。品質管理者は、この品質管理者用端末16からこのような品質管理情報を入力する場合には、まず、自己のID番号およびパスワードを入力することによってアクセス要求を行う。品質管理者用端末16にID番号およびパスワードが入力されると、品質管理者用端末16は、この入力されたID番号およびパスワードを、使用権限チェック部18に出力する。
【0034】
使用権限チェック部18は、品質管理者用端末16から出力されたID番号およびパスワードを、使用者管理データベース14に書き込まれた使用者管理データの内容と照合する。そして、品質管理者用端末16から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データに品質管理者として登録された使用者のものである場合には、品質管理者用端末16に対してアクセスを許可する。
【0035】
一方、品質管理者用端末16から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データに品質管理者として登録された使用者のものではない場合には、品質管理者用端末16に対してアクセスを許可しない。
【0036】
品質管理者用端末16へのアクセスが許可された品質管理者は、品質管理者用端末16から品質管理情報を入力する。このような品質管理情報は、各プロジェクトで使用可能な標準フォーマットが複数存在する。
【0037】
品質管理者は、プロジェクトに規模に応じて、標準フォーマットの中から適切なものを選択して使用するか、あるいは特殊なプロジェクトの場合には、標準フォーマットのうち、最も近いものを変更して新たな品質管理情報を作成し入力する。品質管理者が入力した品質管理情報は、品質管理者用端末16から品質管理工程情報登録部20へと出力されるようにしている。
【0038】
品質管理工程情報登録部20は、品質管理者用端末16から出力された品質管理情報を、プロジェクトに関連付けて品質管理工程情報データベース22に書き込む。
【0039】
プロジェクト開発者用端末24は、プロジェクトの全体および品質管理に関するスケジュール情報、またはプロジェクトフェーズ情報の入力をプロジェクト開発者から受け付ける端末である。スケジュール情報とは、プロジェクトの全体および品質管理に関する概要、実施体制、実施日程、および実施計画を含む。プロジェクトフェーズ情報とは、進捗情報、品質レビューの会議開催通知、品質レビューの事前チェックデータ、品質レビューのレビュー結果、不具合情報、残件情報を含む。
【0040】
プロジェクト開発者は、プロジェクト開発者用端末24からこのようなスケジュール情報またはプロジェクトフェーズ情報を入力する場合には、まず、自己のID番号およびパスワードを入力することによってアクセス要求を行う。プロジェクト開発者用端末24にID番号およびパスワードが入力されると、プロジェクト開発者用端末24は、この入力されたID番号およびパスワードを、使用権限チェック部18に出力する。
【0041】
使用権限チェック部18は、プロジェクト開発者用端末24から出力されたID番号およびパスワードを、使用者管理データベース14に書き込まれた使用者管理データの内容と照合する。そして、プロジェクト開発者用端末24から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データにプロジェクト開発者として登録された使用者のものである場合には、プロジェクト開発者用端末24に対してアクセスを許可する。
【0042】
一方、プロジェクト開発者用端末24から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データにプロジェクト開発者として登録された使用者のものではない場合には、プロジェクト開発者用端末24に対してアクセスを許可しない。
【0043】
プロジェクト開発者用端末24へのアクセスが許可されたプロジェクト開発者は、プロジェクト開発者用端末24からスケジュール情報とプロジェクト選択情報、またはプロジェクトフェーズ情報を入力する。プロジェクト開発者が入力したスケジュール情報とプロジェクト選択情報は、プロジェクト開発者用端末24からプロジェクト情報登録部26へと出力されるようにしている。また、プロジェクト開発者が入力したプロジェクトフェーズ情報は、プロジェクト開発者用端末24からプロジェクトフェーズ情報登録部30へと出力されるようにしている。
【0044】
プロジェクト情報登録部26は、プロジェクト開発者用端末24から出力されたスケジュール情報とプロジェクト選択情報とが入力されると、このスケジュール情報をプロジェクトに関連付けてプロジェクト情報データベース28に書き込む。また、プロジェクト選択情報に対応するプロジェクトの品質管理工程情報を品質管理工程情報データベース22から取得し、プロジェクト情報データベース28に書き込む。
【0045】
なお、プロジェクト選択情報に対応するプロジェクトの品質管理工程情報が品質管理工程情報データベース22に存在しない場合には、類似プロジェクトの品質管理工程情報を品質管理工程情報データベース22から取得して、これを変更することによって当該プロジェクトの品質管理工程情報を作成し、作成した品質管理工程情報をワークフロー部40から品質管理者へと回付するようにする。このようにして品質管理者へと品質管理工程情報が回付された場合には、品質管理者は、この品質管理工程情報の内容の検討を行う。
【0046】
そして、この品質管理工程情報を承認する場合には、品質管理者用端末16を操作することによって、この品質管理工程情報を品質管理工程情報データベース22に登録する。一方、否認する場合には、この品質管理工程情報をワークフロー部40を介してプロジェクト開発者へと差し戻すようにしている。プロジェクト開発者は、品質管理工程情報を差し戻された場合には、再度品質管理工程情報を作成し直し、プロジェクト情報登録部26からプロジェクト情報データベース28に登録する。この登録した品質管理工程情報もまたワークフロー部40によって品質管理者側へと回付されるようにしている。
【0047】
このようにして品質管理工程情報がプロジェクト情報データベース28に書き込まれると、プロジェクトの開始が認められ、以降予定したプロセス、工程に従ってプロジェクトリーダを中心としてプロジェクトを進めていく。品質管理工程によって若干異なる場合もあるが、一般にスケジュールは、要求定義、基本設計、詳細設計等のフェーズに分割され、各フェーズにおいて各種ドキュメントの作成が行われ、プロジェクトが進行して行く。
【0048】
プロジェクトフェーズ情報登録部30は、上述したように各種ドキュメントの作成が行われ、プロジェクトが進捗したことにより、プロジェクト開発者用端末24からプロジェクトフェーズ情報が出力されると、ワークフロー部40を介して品質管理者へと、作成したドキュメントの承認依頼を行う。そして、品質管理者が、この作成したドキュメントを承認する場合には、このドキュメントが承認された旨を、プロジェクトフェーズ情報登録部30によってプロジェクト情報データベース28に書き込み、プロジェクトの進捗情報を更新する。
【0049】
一方、ドキュメントが品質管理者によって否認された場合には、ワークフロー部40がこのドキュメントをプロジェクト開発者へと差し戻す。プロジェクト開発者は、ドキュメントを再度作成した後に、上述したように、プロジェクト開発者用端末24からプロジェクトフェーズ情報を出力するとともに、ワークフロー部40を介して品質管理者へと、作成したドキュメントの承認依頼を行う。
【0050】
なお、プロジェクトフェーズ情報としては上述したようなドキュメントの作成完了情報以外に進捗情報や、不具合情報などもある。したがって、プロジェクトフェーズ情報登録部30は、プロジェクト開発者により入力されたドキュメントの作成完了情報以外の進捗情報や、不具合情報をプロジェクト情報データベース28に登録する。フェーズ内の全ての作業に対して進捗情報や不具合情報が登録されると、プロジェクト開発者は、プロジェクト開発者用端末24を介してプロジェクトフェーズ情報登録部30に対してレビューチェック要求を行う。
【0051】
プロジェクトフェーズ情報登録部30は、プロジェクト開発者用端末24を介してレビューチェックが要求されると、フェーズ内の全てのドキュメントが登録されているか、残件がないかチェックを行い、チェックリストを作成する。
【0052】
そして、プロジェクトフェーズ情報登録部30が、フェーズ内の全てのドキュメントが登録され残件がないと判定した場合には、プロジェクト開発者は、そのフェーズをレビューするレビューアを選択し、ワークフロー部40からこれらレビューアに対してレビュー開催通知を送付する。レビューが開催されると、プロジェクト開発者は、プロジェクト開発者用端末24からレビュー記録を入力し、プロジェクトフェーズ情報登録部30に対してレビュー記録の発行を要求する。
【0053】
このようにしてプロジェクトフェーズ情報登録部30に対してレビュー記録の発行が要求されると、ワークフロー部40は、このレビュー記録を、プロジェクトの関係者に対して回付する。そして、品質管理者がレビュー記録を承認すると、プロジェクトフェーズ情報登録部30はこのレビュー記録をプロジェクト情報データベース28に登録し、そのフェーズを完了させ、次のフェーズへの進行を許可するとともに、プロジェクト情報の登録時に入力されたフェーズ完了予定日に対する実際のフェーズ完了日をプロジェクト情報データベース28に登録する。
【0054】
工程管理者用端末32は、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクトフェーズ情報を検索するための検索条件情報の入力を工程管理者から受け付ける端末である。検索条件情報とは、プロジェクトの進捗情報、要フォロー項目の抽出要求、懸案事項の抽出要求等である。工程管理者は、工程管理者用端末32からこのような検索条件情報を入力する場合には、まず、自己のID番号およびパスワードを入力することによってアクセス要求を行う。工程管理者用端末32にID番号およびパスワードが入力されると、品質管理者用端末16は、この入力されたID番号およびパスワードを、使用権限チェック部18に出力する。
【0055】
使用権限チェック部18は、工程管理者用端末32から出力されたID番号およびパスワードを、使用者管理データベース14に書き込まれた使用者管理データの内容と照合する。そして、工程管理者用端末32から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データに工程管理者として登録された使用者のものである場合には、工程管理者用端末32に対してアクセスを許可する。一方、工程管理者用端末32から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データに工程管理者として登録された使用者のものでない場合には、工程管理者用端末32に対してアクセスを許可しない。
【0056】
工程管理者用端末32へのアクセスが許可された工程管理者は、工程管理者用端末32から検索条件情報を入力する。工程管理者が入力した検索条件情報は、工程管理者用端末32から工程フォロー表示部34へと出力されるようにしている。
【0057】
工程フォロー表示部34は、工程管理者用端末32から出力された検索条件情報に基づいて、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクト情報の中からこの検索条件に合致する情報を検索し、検索条件に合致する全てのプロジェクトを工程管理者用端末32から表示させる。
【0058】
この場合、工程に遅れが発生しているフェーズについては赤表示することにより危険を報知し、注意を要するフェーズについては黄表示することによって注意を促し、予定通り進捗しているフェーズについては青表示することによって、各プロジェクトの各フェーズの進捗状態が一目見てわかるように表示する。
【0059】
さらに、プロジェクトを選択することにより詳細情報を表示させる。これにより、プロジェクトの内容、工程、進捗状況の詳細な内容の把握を可能としている。
【0060】
類似プロジェクト検索用端末36は、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクトフェーズ情報に基づいて、このプロジェクトフェーズ情報に関連付けられたプロジェクトの類似プロジェクトを検索するための類似プロジェクト検索条件情報の入力を、プロジェクト開発者または工程管理者から受け付ける端末である。プロジェクト開発者または工程管理者は、類似プロジェクト検索用端末36からこのような類似プロジェクト検索条件情報を入力する場合には、まず、自己のID番号およびパスワードを入力することによってアクセス要求を行う。
【0061】
類似プロジェクト検索用端末36にID番号およびパスワードが入力されると、類似プロジェクト検索用端末36は、この入力されたID番号およびパスワードを、使用権限チェック部18に出力する。
【0062】
使用権限チェック部18は、類似プロジェクト検索用端末36から出力されたID番号およびパスワードを、使用者管理データベース14に書き込まれた使用者管理データの内容と照合する。そして、類似プロジェクト検索用端末36から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データにプロジェクト開発者または工程管理者として登録された使用者のものである場合には、類似プロジェクト検索用端末36に対してアクセスを許可する。
【0063】
一方、類似プロジェクト検索用端末36から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データにプロジェクト開発者または工程管理者として登録された使用者のものではない場合には、類似プロジェクト検索用端末36に対してアクセスを許可しない。
【0064】
類似プロジェクト検索用端末36へのアクセスが許可されたプロジェクト開発者または工程管理者は、類似プロジェクト検索用端末36から類似プロジェクト検索条件情報を入力する。プロジェクト開発者または工程管理者が入力した類似プロジェクト検索条件情報は、類似プロジェクト検索用端末36から類似プロジェクト表示部38へと出力されるようにしている。
【0065】
類似プロジェクト表示部38は、類似プロジェクト検索用端末36から出力された類似プロジェクト検索条件情報(例えばプロジェクト情報データベース28の中のシステム概要情報のデータ、使用OS、開発言語など)に基づいて、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクトの中からこの類似プロジェクト検索条件に合致するプロジェクトを検索し、検索したプロジェクトを類似プロジェクト検索用端末36から表示させる。更に、表示されたプロジェクトについて、プロジェクト情報データベース28に書き込まれているドキュメント等の情報にもアクセスし、流用することも可能としている。
【0066】
ワークフロー部40は、システム管理者、品質管理者、プロジェクト開発者、工程管理者からなるプロジェクト関係者が、プロジェクトの進捗状況に応じて各々の担当者に対して作業要求をしたり、あるいはフォロー情報の回付などを行う。
【0067】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの動作について図2から図6に示すフローチャートを用いて説明する。
【0068】
まず、本実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムを利用する場合には、図2に示すように、このシステムのシステム管理者が、システム管理者用端末10から、このシステムを使用する使用者の権限情報の入力を行う(S1)。使用者とは、具体的には、品質管理者と、プロジェクト開発者と、工程管理者とであり、権限情報とは、これら使用者が使用可能な端末、およびその端末を介して行う可能な操作内容を定義した情報である。
【0069】
ステップS1においてシステム管理者によってシステム管理者用端末10に入力された権限情報は、対応する使用者およびプロジェクトに関連付けられて使用者管理部12に出力される(S2)。
【0070】
使用者管理部12では、システム管理者用端末10から出力された使用者情報およびプロジェクトに関連付けられた権限情報が、使用者およびプロジェクトに関連付けて使用者管理データベース14に書き込まれる。これによって使用者登録がなされる(S3)。
【0071】
更に、使用者登録された使用者に対しては、使用者分類に基づいてID番号とパスワードとが付与され、このID番号とパスワードもまた対応する使用者に関連付けて使用者管理データベース14に書き込まれる(S4)。
【0072】
次に、品質管理者用端末16から、品質管理者によって、プロジェクトの品質管理に必要な品質管理情報の入力がなされる。品質管理情報とは、プロジェクトに関連する開発プロセス情報、品質管理の実施項目、品質管理の対象とする対象物、品質管理上考慮すべき法令、規定、および基準を含む。この場合、まず、品質管理者は、品質管理者用端末16から自己のID番号およびパスワードを入力することによってアクセス要求を行う(S5)。
【0073】
入力されたID番号およびパスワードは、品質管理者用端末16から使用権限チェック部18に出力され、そこで、このID番号およびパスワードが、使用者管理データベース14に書き込まれた使用者管理データの内容と照合される(S6)。そして、品質管理者用端末16から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データに品質管理者として登録された使用者のものと一致する場合(S6:Yes)には、品質管理者用端末16からのアクセスが許可される(S7)。一方、品質管理者用端末16から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データに品質管理者として登録された使用者のものと一致しない場合(S6:No)には、品質管理者用端末16からのアクセスは許可されない(S8)。
【0074】
このようにして品質管理者用端末16へのアクセスが許可された品質管理者によって、品質管理情報が入力される(S9)。この入力した品質管理情報は、品質管理者用端末16から品質管理工程情報登録部20へと出力される。そして、品質管理工程情報登録部20では、品質管理者用端末16から出力された品質管理情報が、プロジェクトに関連付けられて品質管理工程情報データベース22に書き込まれる。
【0075】
次に、図3に示すようにして、プロジェクト開発者によって、プロジェクトの全体および品質管理に関するスケジュール情報の入力が、プロジェクト開発者用端末24からなされる。
【0076】
すなわち、この場合、まず、プロジェクト開発者がプロジェクト開発者用端末24から、自己のID番号およびパスワードを入力することによってアクセス要求を行う。この入力されたID番号およびパスワードは、プロジェクト開発者用端末24から使用権限チェック部18に出力される。
【0077】
使用権限チェック部18では、プロジェクト開発者用端末24から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データベース14に書き込まれた使用者管理データの内容と照合される(S11)。そして、このID番号およびパスワードが、使用者管理データベース14にプロジェクト開発者として登録された使用者のものと一致する場合(S12:Yes)には、プロジェクト開発者用端末24に対してアクセスが許可される(S13)。一方、一致しない場合(S12:No)には、プロジェクト開発者用端末24に対してアクセスは許可されない(S14)。
【0078】
アクセスが許可されると、プロジェクト開発者によって、プロジェクト開発者用端末24からスケジュール情報とプロジェクト選択情報が入力される(S15)。この入力されたスケジュール情報とプロジェクト選択情報とは、プロジェクト開発者用端末24からプロジェクト情報登録部26へと出力される。
【0079】
そして、プロジェクト情報登録部26では、プロジェクト開発者用端末24から出力されたスケジュール情報が、プロジェクトに関連付けてプロジェクト情報データベース28に書き込まれる(S16)。そして、プロジェクト選択情報に対応するプロジェクトの品質管理工程情報が、品質管理工程情報データベース22に存在する場合(S17:Yes)には、その品質管理工程情報が取得され、プロジェクト情報データベース28に登録される(S18)。
【0080】
一方、プロジェクト選択情報に対応するプロジェクトの品質管理工程情報が品質管理工程情報データベース22に存在しない場合(S17:No)には、類似プロジェクトの品質管理工程情報が品質管理工程情報データベース22から取得される(S19)。そして、これが変更されることによって当該プロジェクトの品質管理工程情報が作成され、作成された品質管理工程情報がワークフロー部40によって品質管理者へと回付される。
【0081】
このようにして品質管理者へと品質管理工程情報が回付された場合には、品質管理者によって、この品質管理工程情報の内容が検討される(S20)。そして、この品質管理工程情報を承認する場合(S21:Yes)には、品質管理者用端末16から品質管理工程情報が入力され、品質管理工程情報データベース22に登録される(S18)。一方、否認する場合(S21:No)には、この品質管理工程情報がワークフロー部9によってプロジェクト開発者へと差し戻される。品質管理工程情報が差し戻された場合には、品質管理工程情報は、プロジェクト開発者によって再度作成され(S22)、ステップS20に戻る。この登録した品質管理工程情報もまたワークフロー部6によって品質管理者へと回付される。
【0082】
このようにして品質管理工程情報がプロジェクト情報データベース28に登録されると、プロジェクトの開始が認められ、以降予定したプロセス、工程に従ってプロジェクトリーダを中心としてプロジェクトの遂行が開始される。
【0083】
プロジェクトが進捗し、各種ドキュメントの作成が行われると、プロジェクト開発者によって、プロジェクト開発者用端末24にプロジェクトフェーズ情報が入力される。なお、この場合も、ステップS11で記載したような認証作業が行われ、プロジェクトフェーズ情報を入力しているのは、正しいプロジェクト開発者であることが事前に確認される。
【0084】
次に、プロジェクトが進捗し、その進捗状況に応じてプロジェクト開発者用端末24にプロジェクトフェーズ情報が入力されると、図4に示すようにワークフロー部40によって、品質管理者へと、作成したドキュメントの承認依頼が要求される(S31)。そして、品質管理者が、この作成したドキュメントを承認する場合(S32:Yes)には、このドキュメントが承認された旨が、プロジェクトフェーズ情報登録部30によってプロジェクト情報データベース28に書き込まれる。これによって、プロジェクトの進捗情報が更新される(S35)。
【0085】
一方、承認しない場合(S32:No)には、ワークフロー部40によって、該当するドキュメントの再作成依頼がプロジェクト開発者に対してなされる(S33)。これに基づいて、プロジェクト開発者によってドキュメントが作成され(S34)、ステップS31に戻り、品質管理者に対して承認依頼がなされる。
【0086】
なお、プロジェクトフェーズ情報としては上述したようなドキュメントの作成完了情報以外の進捗情報や、不具合情報などもある。したがってプロジェクト開発者より入力されたドキュメントの作成完了情報以外の進捗情報や不具合情報もまた、プロジェクトフェーズ情報登録部30によって、プロジェクト情報データベース28に書き込まれる。
【0087】
このようにしてフェーズ内の全ての作業に対して進捗情報や不具合情報が登録されると、プロジェクト開発者がプロジェクト開発者用端末24を操作することによって、プロジェクトフェーズ情報登録部30に対するレビューチェック要求がなされる(S36)。
【0088】
プロジェクトフェーズ情報登録部30では、レビューチェックが要求されると、フェーズ内の全てのドキュメントが登録されているか、残件がないかがチェックされ、チェックリストが作成される。そして、フェーズ内の全てのドキュメントが登録され、残件がないと判定された場合(S37:Yes)には、プロジェクト開発者によって、そのフェーズのレビューアが選択され、ワークフロー部40からこれらレビューアに対してレビュー開催通知が送付される(S38)。一方、残件ありと判定された場合(S37:No)には、このフェーズは未だ完了していないものと判定される。
【0089】
レビューが開催されると、プロジェクト開発者によって、プロジェクト開発者用端末24からレビュー記録が入力され、さらにプロジェクトフェーズ情報登録部30に対してレビュー記録の発行が要求される(S39)。すると、ワークフロー部40によって、このレビュー記録が、プロジェクトの関係者に対して回付される。
【0090】
回付されたレビュー結果が、品質管理者によって承認された場合(S40:Yes)には、このレビュー結果が、プロジェクトフェーズ情報登録部30によってプロジェクト情報データベース28に登録されることによって、このフェーズが完了とみなされ、次のフェーズへの移行が許可される。更に、プロジェクト情報の登録時に入力されたフェーズ完了予定日に対する実際のフェーズ完了日がプロジェクト情報データベース28に登録される(S41)。一方、回付されたレビュー結果が、品質管理者によって承認された場合(S40:No)には、このフェーズは未だ完了していないものと判定される。
【0091】
次に、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクトフェーズ情報に基づいてこのプロジェクトの工程の進捗状況を確認するためには、図5に示すように、まず、工程管理者によって、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクトフェーズ情報を検索するための検索条件情報が、工程管理者用端末32から入力される(S51)。
【0092】
なお、この場合も、ステップS11で記載したような認証作業が行われ、検索条件情報を入力しているのは、正しい工程管理者であることが事前に確認される。
【0093】
ステップS51において工程管理者によって入力された検索条件情報は、工程管理者用端末32から工程フォロー表示部34へと出力される。そして、工程フォロー表示部34では、工程管理者用端末32から出力された検索条件情報に基づいて、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクト情報の中からこの検索条件に合致する情報が検索される(S52)。
【0094】
そして、検索条件に合致する全てのプロジェクトが工程管理者用端末32から表示される(S53)。この場合、工程に遅れが発生しているフェーズについては赤表示により危険が報知され、注意を要するフェーズについては黄表示によって注意が促され、予定通り進捗しているフェーズについては青表示ことによって、各プロジェクトの各フェーズの進捗状態が一目見てわかるように表示される。さらに、プロジェクト詳細情報の表示が可能であるので、着目しているプロジェクトの内容、工程、進捗状況の詳細な内容を把握することができる。
【0095】
次に、本実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムによって、類似プロジェクトを検索する場合について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
【0096】
類似プロジェクトを検索する場合、まず、プロジェクト開発者または工程管理者によって、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクトフェーズ情報に基づいて、このプロジェクトフェーズ情報に関連付けられたプロジェクトの類似プロジェクトを検索するための類似プロジェクト検索条件情報が、類似プロジェクト検索用端末36から入力される(S61)。
【0097】
なお、この場合も、ステップS11で記載したような認証作業が行われ、検索条件情報を入力しているのは、正しいプロジェクト開発者または工程管理者であることが事前に確認される。
【0098】
プロジェクト開発者または工程管理者によって入力された類似プロジェクト検索条件情報は、類似プロジェクト検索用端末36から類似プロジェクト表示部38へと出力される。そして、類似プロジェクト表示部38では、類似プロジェクト検索用端末36から出力された類似プロジェクト検索条件情報(例えばプロジェクト情報データベース28の中のシステム概要情報のデータ、使用OS、開発言語など)に基づいて、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクトの中から、この類似プロジェクト検索条件に合致するプロジェクトが検索される(S62)。
【0099】
この検索されたプロジェクトは、類似プロジェクト検索用端末36から表示される(S63)。更に、表示されたプロジェクトについて、プロジェクト情報データベース28に書き込まれているドキュメント等の情報にアクセスし、その情報を流用することもできる。
【0100】
上述したように、本実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムにおいては、上記のような作用により、過去に実施されたり、あるいは現在実施されている複数のプロジェクトのスケジュール、成果物の作業状況、問題点などの情報を総合的に管理し、これらの情報に基づいてプロジェクトの進捗状況を容易に把握することができる。特に、工程フォロー表示部34からプロジェクトの各フェーズの進捗状況を例えば赤黄青を使って色表示することができるので、プロジェクトの進捗状況を一目で把握することができ、プロジェクトの進捗管理効率と精度を上げることが可能となる。
【0101】
また、品質管理工程情報データベース22に、プロジェクトに関連する開発プロセス情報、品質管理の実施項目、品質管理の対象とする対象物、品質管理上考慮すべき法令、規定、および基準を登録することができるので、法令、規定、および基準類が変更になった場合であっても、変更内容をすぐに適用することが可能となる。
【0102】
更に、類似プロジェクト表示部38から、類似プロジェクトの情報を表示したり、プロジェクト情報データベース28から、この類似プロジェクトのドキュメント等のデータを取得し、流用することができるので、新規に立ち上げるプロジェクトの開発効率を向上することができる。更にまた、品質に関するドキュメントおよびその他の情報を全てプロジェクト情報データベース28に管理しているので、品質管理者の品質監査に対して早急に対応することが可能である。
【0103】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図7を用いて説明する。
【0104】
図7は、第2の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの構成例を示す機能ブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0105】
すなわち、図7にその構成を示すような第2の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムは、第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの変形例であって、図1に示すような構成のプロジェクト情報管理システムを、インターネット42を介して実現した構成である。
【0106】
つまり、システム管理者用端末10と、品質管理者用端末16と、プロジェクト開発者用端末24と、工程管理者用端末32と、類似プロジェクト検索用端末36とをそれぞれインターネット42に接続している。これら端末10,16,24,32,36,42は、それぞれ遠隔して配置するようにしても良い。
【0107】
一方、使用者管理部12と、使用者管理データベース14と、使用権限チェック部18と、品質管理工程情報登録部20と、品質管理工程情報データベース22と、プロジェクト情報登録部26と、プロジェクト情報データベース28と、プロジェクトフェーズ情報登録部30と、工程フォロー表示部34と、類似プロジェクト表示部38と、ワークフロー部40とは、インターネット42に接続されたプロジェクト情報管理サーバ44の中に備えている。
【0108】
また、プロジェクト情報管理サーバ44は、インタフェース46を備えており、このインタフェース46がインターネット42と接続している。インタフェース46は、インターネット42を介して端末10,16,24,32,36,42側から出力された情報を受信して、受信した情報を所定の部位に転送したり、逆にプロジェクト情報管理サーバ44内の各部位から情報を受け取り、インターネット42を介して端末10,16,24,32,36,42側へと送信する。
【0109】
図7に示すような構成とすることによって、システム管理者、品質管理者、プロジェクト管理者、工程管理者など、プロジェクトに携わる各担当者がそれぞれ別の事業所でプロジェクトを遂行している場合であっても、各担当者は、自分の事業所に端末を備えることによって、容易にプロジェクト情報管理システムを利用し、第1の実施の形態で奏されるような作用効果を得ることができる。
【0110】
以上、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、過去に実施されたり、あるいは現在実施されている複数のプロジェクトのスケジュール、成果物の作業状況、問題点などの情報を総合的に管理し、これらの情報に基づいてプロジェクトの進捗状況を容易に把握することができるプロジェクト情報管理システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの構成例を示す機能ブロック図
【図2】第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの動作を示すフローチャート(システムの使用者登録から品質管理工程情報の品質管理工程情報データベースへの書き込みまで)
【図3】第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの動作を示すフローチャート(スケジュール情報の書き込みからプロジェクトフェーズ情報の書き込みまで)
【図4】第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの動作を示すフローチャート(品質管理者によるドキュメントの承認)
【図5】第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの動作を示すフローチャート(工程管理者による工程の進捗状況の確認)
【図6】第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの動作を示すフローチャート(類似プロジェクトの検索)
【図7】第2の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの構成例を示す機能ブロック図
【符号の説明】
10…システム管理者用端末
12…使用者管理部
14…使用者管理データベース
16…品質管理者用端末
18…使用権限チェック部
20…品質管理工程情報登録部
22…品質管理工程情報データベース
24…プロジェクト開発者用端末
26…プロジェクト情報登録部
28…プロジェクト情報データベース
30…プロジェクトフェーズ情報登録部
32…工程管理者用端末
34…工程フォロー表示部
36…類似プロジェクト検索用端末
38…類似プロジェクト表示部
40…ワークフロー部
42…インターネット
44…プロジェクト情報管理サーバ
46…インタフェース
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロジェクトの遂行において、その開発プロセス、進捗状況、成果物、品質管理情報等のプロジェクト情報を一元的に管理し、プロジェクトの進捗状況等を効率的に把握するためのプロジェクト情報管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、開発プロジェクトなどのプロジェクト遂行においては、要求定義、基本設計、詳細設計、プログラム製造、単体テスト、組合せテスト、総合テスト等の工程といった各フェーズを経て最終的に製品として出荷される。そして、各フェーズにおいてそれぞれレビューを開催し、各フェーズでの成果物の完成状況、残件状況、不具合状況、懸案事項等を確認し、これらを次フェーズに繰り越さないことが工程管理および品質管理面で重要である。
【0003】
また、これらの履歴、成果物を残すことが、国際的な標準機関であるISO等でも規程されており、ISOを取得している企業では、この仕組みがきちんと運用されているか定期的に検査を受けることが課せられている。
【0004】
従来、企業の品質管理部門では、システムの規模や種類毎に、開発プロセスや実施すべき項目、成果物、管理対象、使用すべき規程/標準/基準類を定めた品質管理工程図が管理規程文書として作成されている。
【0005】
ひとつのプロジェクトが開始する際には、プロジェクト開発者よりシステム概要、開発体制、開発日程、リスク、品質計画などといったプロジェクトの概要と、どの品質管理工程図を使用するかを記載したシステム開発計画書とが文書として作成され、品質管理者によって承認を得る仕組みになっている。
【0006】
開発プロセスと工程が決定すると、プロジェクトリーダを中心としたプロジェクトメンバーによって具体的な作業が進められ、文書またはプログラム等の成果物が作成される。ひとつのフェーズが完了した時点で管理者、品質管理者、ブロジェクトメンバー、その他関係者によるレビューが開催される。このレビューでは、客先要求仕様に対して間違いなく各項目が進められているか、そのフェーズでどのような残件があるか等がチェックされ、次のフェーズへ進んで良いかが判断されている。
【0007】
上述したような作業が、全フェーズに亘って実施されることによって、最終的に全ての成果物が作成され、残件がなくなったところで製品として出荷される。
【0008】
また、このプロジェクトに携わったメンバーは、後々の品質監査時などに即提示できるように、これらのレビュー結果、成果物等をプロジェクト資料一式として保管する。これによって、プロジェクトの遂行が完了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のプロジェクトの遂行方法では、以下のような問題がある。
【0010】
すなわち、このような従来方法では、個別のプロジェクト毎にその遂行状況が管理されてる。また、プロジェクトの遂行の成果物は、紙の文書として発行される。その為、プロジェクトの工程管理者からみると、同時進行しているプロジェクトの数が多くなると、それらを全て管理することは困難となり、またプロジェクトの詳細情報を取得するのにも時間がかかるといった問題がある。
【0011】
一方、プロジェクトの品質管理者から見ると、規程の変更が発生しても開発者への徹底に時間がかかる、品質監査の対応に多大な時間がかかる、プロジェクトの数値データ等の集計に時間がかかるといった問題がある。
【0012】
さらに、開発者から見ると、文書の保管管理等に時間がかかる、文書や規程を探すのに時間がかかる、他プロジェクトの情報を探すのに時間がかかる、成果物の発行承認、レビューの開催、管理者の承認処理等に時間がかかるといった問題がある。
【0013】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、過去に実施されたり、あるいは現在実施されている複数のプロジェクトのスケジュール、成果物の作業状況、問題点などの情報を総合的に管理し、これらの情報に基づいてプロジェクトの進捗状況を容易に把握することができるプロジェクト情報管理システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0015】
すなわち、請求項1の発明は、プロジェクトの進捗情報に基づいて進捗状況を管理するプロジェクト情報管理システムであって、使用者管理手段と、品質管理者判定手段と、品質管理情報登録手段と、第1のプロジェクト開発者判定手段と、プロジェクト情報登録手段と、第2のプロジェクト開発者判定手段と、プロジェクトフェーズ情報登録手段と、工程管理者判定手段と、情報検索手段とを備えている。
【0016】
使用者管理手段は、当該システムを使用する使用者の権限情報の入力を、当該システムを管理するシステム管理者から受け付け、入力された権限情報をプロジェクトに関連付けて使用者管理データベースに書き込み、品質管理者判定手段は、プロジェクトの品質管理に必要な品質管理情報の入力を使用者から受け付け、使用者管理データベースに書き込まれた権限情報に基づいて、この使用者が、品質管理情報の入力を許可された品質管理者であるか否かを判定する。また、品質管理情報登録手段は、この使用者が品質管理者判定手段によって品質管理者であると判定された場合には、入力された品質管理情報をプロジェクトに関連付けて品質管理工程データベースに書き込み、品質管理者ではないと判定された場合には、入力された品質管理情報を品質管理工程データベースに書き込まないようにする。
【0017】
第1のプロジェクト開発者判定手段は、プロジェクトの全体および品質管理に関するスケジュール情報の入力を使用者から受け付け、使用者管理データベースに書き込まれた権限情報に基づいて、この使用者が、スケジュール情報の入力を許可されたプロジェクト開発者であるか否かを判定し、プロジェクト情報登録手段は、この使用者が第1のプロジェクト開発者判定手段によってプロジェクト開発者であると判定された場合には、入力されたスケジュール情報をプロジェクトに関連付けてプロジェクト情報データベースに書き込み、プロジェクト開発者ではないと判定された場合には、入力されたスケジュール情報をプロジェクト情報データベースに書き込まないようにする。
【0018】
第2のプロジェクト開発者判定手段は、少なくともプロジェクトの成果物情報、この成果物に対するレビュー結果情報、およびプロジェクトの進捗情報を含むプロジェクトフェーズ情報の入力を使用者から受け付け、使用者管理データベースに書き込まれた権限情報に基づいて、この使用者が、プロジェクト開発者であるか否かを判定し、プロジェクトフェーズ情報登録手段は、この使用者が第2のプロジェクト開発者判定手段によってプロジェクト開発者であると判定された場合には、入力されたプロジェクトフェーズ情報をプロジェクトに関連付けてプロジェクト情報データベースに書き込み、プロジェクト開発者ではないと判定された場合には、入力されたプロジェクトフェーズ情報をプロジェクト情報データベースに書き込まないようにする。
【0019】
工程管理者判定手段は、プロジェクト情報データベースに書き込まれたプロジェクトフェーズ情報を検索するための検索条件情報の入力を使用者から受け付け、使用者管理データベースに書き込まれた権限情報に基づいて、この使用者が、検索条件情報の入力を許可された工程管理者であるか否かを判定し、情報検索手段は、この使用者が工程管理者判定手段によって工程管理者であると判定された場合には、プロジェクト情報データベースからこの検索条件に合致する情報を検索する。
【0020】
従って、請求項1の発明のプロジェクト情報管理システムにおいては、以上のような手段を講じることにより、プロジェクトの諸情報がプロジェクト情報データベースに一括して管理されるので、工程管理者は、プロジェクトの進捗状況のみならず、問題点等についてもプロジェクト情報データベースを参照することによって容易に把握することができる。また、このように一括管理することによって、品質監査への対応の為の事前準備を不要とすることができる。
【0021】
請求項2の発明は、請求項1の発明のプロジェクト情報管理システムにおいて、システム管理者は、使用者管理手段に通信ネットワークを介して接続されたシステム管理者用端末から権限情報を入力し、品質管理者は、品質管理者判定手段に通信ネットワークを介して接続された品質管理者用端末から品質管理情報を入力し、プロジェクト開発者は、第1および第2のプロジェクト開発者判定手段に通信ネットワークを介して接続されたプロジェクト開発者用端末からスケジュール情報およびプロジェクトフェーズ情報を入力し、工程管理者は、工程管理者判定手段に通信ネットワークを介して接続された工程管理者用端末から検索条件情報を入力する。
【0022】
従って、請求項2の発明のプロジェクト情報管理システムにおいては、以上のような手段を講じることにより、システム管理者、品質管理者、プロジェクト開発者、工程管理者がそれぞれ異なる事業所でプロジェクトに従事している場合であっても、例えば自己の事業所に備えられた端末から、通信ネットワークを介してプロジェクト情報管理システムを操作することが可能となる。
【0023】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明のプロジェクト情報管理システムにおいて、プロジェクト情報データベースに書き込まれたプロジェクトフェーズ情報に基づいて、このプロジェクトフェーズ情報に関連付けられたプロジェクトに類似した類似プロジェクトを検索するための類似プロジェクト検索条件情報の入力を使用者から受け付け、使用者管理データベースに書き込まれた権限情報に基づいて、この使用者が、プロジェクト開発者か工程管理者かの何れかであるか否かを判定する検索者判定手段と、この使用者が検索者判定手段によってプロジェクト開発者か工程管理者かの何れかであると判定された場合には、この類似プロジェクト検索条件に合致するプロジェクトフェーズ情報に関連付けられたプロジェクトを、プロジェクト情報データベースから検索する類似プロジェクト検索手段とを備えている。
【0024】
従って、請求項3の発明のプロジェクト情報管理システムにおいては、以上のような手段を講じることにより、現在進行しているプロジェクトの類似プロジェクトを検索することができる。その結果、プロジェクト開発者は他プロジェクトの情報や成果物等を参照し再利用することができ、プロジェクトを新規に立ち上げる場合における作業効率や、プロジェクトの進捗効率を上げることが可能となる。
【0025】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項の発明のプロジェクト情報管理システムにおいて、品質管理情報とは、プロジェクトに関連する開発プロセス情報と、品質管理の実施項目と、品質管理の対象とする対象物と、品質管理上考慮すべき法令、規定、および基準とを含み、スケジュール情報とは、プロジェクトの全体および品質管理に関する概要、実施体制、実施日程、および実施計画を含む。
【0026】
従って、請求項4の発明のプロジェクト情報管理システムにおいては、以上のような手段を講じることにより、法令、規定、および基準等が変更になった場合であっても、即適用し、徹底を図ることが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0028】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図1から図6を用いて説明する。
【0029】
図1は、第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【0030】
すなわち、第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムは、プロジェクトの進捗情報に基づいて進捗状況を管理するプロジェクト情報管理システムであって、システム管理者用端末10と、使用者管理部12と、使用者管理データベース14と、品質管理者用端末16と、使用権限チェック部18と、品質管理工程情報登録部20と、品質管理工程情報データベース22と、プロジェクト開発者用端末24と、プロジェクト情報登録部26と、プロジェクト情報データベース28と、プロジェクトフェーズ情報登録部30と、工程管理者用端末32と、工程フォロー表示部34と、類似プロジェクト検索用端末36と、類似プロジェクト表示部38と、ワークフロー部40とを備えている。
【0031】
システム管理者用端末10は、プロジェクトを遂行するにあたりプロジェクト情報管理システムを使用する使用者の権限情報の入力を、当該システムを管理するシステム管理者から受け付ける端末である。使用者とは、具体的には、品質管理者と、プロジェクト開発者と、工程管理者とに分類される。また、権限情報とは、上記使用者が使用可能な端末、およびその端末を介して行う可能な操作内容を定義した情報である。システム管理者用端末10に入力された権限情報は、対応する使用者およびプロジェクトに関連付けられて使用者管理部12に出力される。
【0032】
使用者管理部12は、システム管理者用端末10から出力された使用者情報およびプロジェクトに関連付けられた権限情報を、使用者およびプロジェクトに関連付けて使用者管理データベース14に書き込むことによって使用者登録を行う。更に、使用者登録された使用者に対しては、使用者分類に基づいてID番号とパスワードとを付与し、このID番号とパスワードもまた対応する使用者に関連付けて使用者管理データベース14に書き込む。このようにして使用者管理データベース14に書き込まれた使用者管理データは、使用権限チェック部18に供されるようにしている。
【0033】
品質管理者用端末16は、プロジェクトの品質管理に必要な品質管理情報の入力を品質管理者から受け付ける端末である。品質管理情報とは、プロジェクトに関連する開発プロセス情報、品質管理の実施項目、品質管理の対象とする対象物、品質管理上考慮すべき法令、規定、および基準を含む。品質管理者は、この品質管理者用端末16からこのような品質管理情報を入力する場合には、まず、自己のID番号およびパスワードを入力することによってアクセス要求を行う。品質管理者用端末16にID番号およびパスワードが入力されると、品質管理者用端末16は、この入力されたID番号およびパスワードを、使用権限チェック部18に出力する。
【0034】
使用権限チェック部18は、品質管理者用端末16から出力されたID番号およびパスワードを、使用者管理データベース14に書き込まれた使用者管理データの内容と照合する。そして、品質管理者用端末16から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データに品質管理者として登録された使用者のものである場合には、品質管理者用端末16に対してアクセスを許可する。
【0035】
一方、品質管理者用端末16から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データに品質管理者として登録された使用者のものではない場合には、品質管理者用端末16に対してアクセスを許可しない。
【0036】
品質管理者用端末16へのアクセスが許可された品質管理者は、品質管理者用端末16から品質管理情報を入力する。このような品質管理情報は、各プロジェクトで使用可能な標準フォーマットが複数存在する。
【0037】
品質管理者は、プロジェクトに規模に応じて、標準フォーマットの中から適切なものを選択して使用するか、あるいは特殊なプロジェクトの場合には、標準フォーマットのうち、最も近いものを変更して新たな品質管理情報を作成し入力する。品質管理者が入力した品質管理情報は、品質管理者用端末16から品質管理工程情報登録部20へと出力されるようにしている。
【0038】
品質管理工程情報登録部20は、品質管理者用端末16から出力された品質管理情報を、プロジェクトに関連付けて品質管理工程情報データベース22に書き込む。
【0039】
プロジェクト開発者用端末24は、プロジェクトの全体および品質管理に関するスケジュール情報、またはプロジェクトフェーズ情報の入力をプロジェクト開発者から受け付ける端末である。スケジュール情報とは、プロジェクトの全体および品質管理に関する概要、実施体制、実施日程、および実施計画を含む。プロジェクトフェーズ情報とは、進捗情報、品質レビューの会議開催通知、品質レビューの事前チェックデータ、品質レビューのレビュー結果、不具合情報、残件情報を含む。
【0040】
プロジェクト開発者は、プロジェクト開発者用端末24からこのようなスケジュール情報またはプロジェクトフェーズ情報を入力する場合には、まず、自己のID番号およびパスワードを入力することによってアクセス要求を行う。プロジェクト開発者用端末24にID番号およびパスワードが入力されると、プロジェクト開発者用端末24は、この入力されたID番号およびパスワードを、使用権限チェック部18に出力する。
【0041】
使用権限チェック部18は、プロジェクト開発者用端末24から出力されたID番号およびパスワードを、使用者管理データベース14に書き込まれた使用者管理データの内容と照合する。そして、プロジェクト開発者用端末24から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データにプロジェクト開発者として登録された使用者のものである場合には、プロジェクト開発者用端末24に対してアクセスを許可する。
【0042】
一方、プロジェクト開発者用端末24から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データにプロジェクト開発者として登録された使用者のものではない場合には、プロジェクト開発者用端末24に対してアクセスを許可しない。
【0043】
プロジェクト開発者用端末24へのアクセスが許可されたプロジェクト開発者は、プロジェクト開発者用端末24からスケジュール情報とプロジェクト選択情報、またはプロジェクトフェーズ情報を入力する。プロジェクト開発者が入力したスケジュール情報とプロジェクト選択情報は、プロジェクト開発者用端末24からプロジェクト情報登録部26へと出力されるようにしている。また、プロジェクト開発者が入力したプロジェクトフェーズ情報は、プロジェクト開発者用端末24からプロジェクトフェーズ情報登録部30へと出力されるようにしている。
【0044】
プロジェクト情報登録部26は、プロジェクト開発者用端末24から出力されたスケジュール情報とプロジェクト選択情報とが入力されると、このスケジュール情報をプロジェクトに関連付けてプロジェクト情報データベース28に書き込む。また、プロジェクト選択情報に対応するプロジェクトの品質管理工程情報を品質管理工程情報データベース22から取得し、プロジェクト情報データベース28に書き込む。
【0045】
なお、プロジェクト選択情報に対応するプロジェクトの品質管理工程情報が品質管理工程情報データベース22に存在しない場合には、類似プロジェクトの品質管理工程情報を品質管理工程情報データベース22から取得して、これを変更することによって当該プロジェクトの品質管理工程情報を作成し、作成した品質管理工程情報をワークフロー部40から品質管理者へと回付するようにする。このようにして品質管理者へと品質管理工程情報が回付された場合には、品質管理者は、この品質管理工程情報の内容の検討を行う。
【0046】
そして、この品質管理工程情報を承認する場合には、品質管理者用端末16を操作することによって、この品質管理工程情報を品質管理工程情報データベース22に登録する。一方、否認する場合には、この品質管理工程情報をワークフロー部40を介してプロジェクト開発者へと差し戻すようにしている。プロジェクト開発者は、品質管理工程情報を差し戻された場合には、再度品質管理工程情報を作成し直し、プロジェクト情報登録部26からプロジェクト情報データベース28に登録する。この登録した品質管理工程情報もまたワークフロー部40によって品質管理者側へと回付されるようにしている。
【0047】
このようにして品質管理工程情報がプロジェクト情報データベース28に書き込まれると、プロジェクトの開始が認められ、以降予定したプロセス、工程に従ってプロジェクトリーダを中心としてプロジェクトを進めていく。品質管理工程によって若干異なる場合もあるが、一般にスケジュールは、要求定義、基本設計、詳細設計等のフェーズに分割され、各フェーズにおいて各種ドキュメントの作成が行われ、プロジェクトが進行して行く。
【0048】
プロジェクトフェーズ情報登録部30は、上述したように各種ドキュメントの作成が行われ、プロジェクトが進捗したことにより、プロジェクト開発者用端末24からプロジェクトフェーズ情報が出力されると、ワークフロー部40を介して品質管理者へと、作成したドキュメントの承認依頼を行う。そして、品質管理者が、この作成したドキュメントを承認する場合には、このドキュメントが承認された旨を、プロジェクトフェーズ情報登録部30によってプロジェクト情報データベース28に書き込み、プロジェクトの進捗情報を更新する。
【0049】
一方、ドキュメントが品質管理者によって否認された場合には、ワークフロー部40がこのドキュメントをプロジェクト開発者へと差し戻す。プロジェクト開発者は、ドキュメントを再度作成した後に、上述したように、プロジェクト開発者用端末24からプロジェクトフェーズ情報を出力するとともに、ワークフロー部40を介して品質管理者へと、作成したドキュメントの承認依頼を行う。
【0050】
なお、プロジェクトフェーズ情報としては上述したようなドキュメントの作成完了情報以外に進捗情報や、不具合情報などもある。したがって、プロジェクトフェーズ情報登録部30は、プロジェクト開発者により入力されたドキュメントの作成完了情報以外の進捗情報や、不具合情報をプロジェクト情報データベース28に登録する。フェーズ内の全ての作業に対して進捗情報や不具合情報が登録されると、プロジェクト開発者は、プロジェクト開発者用端末24を介してプロジェクトフェーズ情報登録部30に対してレビューチェック要求を行う。
【0051】
プロジェクトフェーズ情報登録部30は、プロジェクト開発者用端末24を介してレビューチェックが要求されると、フェーズ内の全てのドキュメントが登録されているか、残件がないかチェックを行い、チェックリストを作成する。
【0052】
そして、プロジェクトフェーズ情報登録部30が、フェーズ内の全てのドキュメントが登録され残件がないと判定した場合には、プロジェクト開発者は、そのフェーズをレビューするレビューアを選択し、ワークフロー部40からこれらレビューアに対してレビュー開催通知を送付する。レビューが開催されると、プロジェクト開発者は、プロジェクト開発者用端末24からレビュー記録を入力し、プロジェクトフェーズ情報登録部30に対してレビュー記録の発行を要求する。
【0053】
このようにしてプロジェクトフェーズ情報登録部30に対してレビュー記録の発行が要求されると、ワークフロー部40は、このレビュー記録を、プロジェクトの関係者に対して回付する。そして、品質管理者がレビュー記録を承認すると、プロジェクトフェーズ情報登録部30はこのレビュー記録をプロジェクト情報データベース28に登録し、そのフェーズを完了させ、次のフェーズへの進行を許可するとともに、プロジェクト情報の登録時に入力されたフェーズ完了予定日に対する実際のフェーズ完了日をプロジェクト情報データベース28に登録する。
【0054】
工程管理者用端末32は、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクトフェーズ情報を検索するための検索条件情報の入力を工程管理者から受け付ける端末である。検索条件情報とは、プロジェクトの進捗情報、要フォロー項目の抽出要求、懸案事項の抽出要求等である。工程管理者は、工程管理者用端末32からこのような検索条件情報を入力する場合には、まず、自己のID番号およびパスワードを入力することによってアクセス要求を行う。工程管理者用端末32にID番号およびパスワードが入力されると、品質管理者用端末16は、この入力されたID番号およびパスワードを、使用権限チェック部18に出力する。
【0055】
使用権限チェック部18は、工程管理者用端末32から出力されたID番号およびパスワードを、使用者管理データベース14に書き込まれた使用者管理データの内容と照合する。そして、工程管理者用端末32から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データに工程管理者として登録された使用者のものである場合には、工程管理者用端末32に対してアクセスを許可する。一方、工程管理者用端末32から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データに工程管理者として登録された使用者のものでない場合には、工程管理者用端末32に対してアクセスを許可しない。
【0056】
工程管理者用端末32へのアクセスが許可された工程管理者は、工程管理者用端末32から検索条件情報を入力する。工程管理者が入力した検索条件情報は、工程管理者用端末32から工程フォロー表示部34へと出力されるようにしている。
【0057】
工程フォロー表示部34は、工程管理者用端末32から出力された検索条件情報に基づいて、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクト情報の中からこの検索条件に合致する情報を検索し、検索条件に合致する全てのプロジェクトを工程管理者用端末32から表示させる。
【0058】
この場合、工程に遅れが発生しているフェーズについては赤表示することにより危険を報知し、注意を要するフェーズについては黄表示することによって注意を促し、予定通り進捗しているフェーズについては青表示することによって、各プロジェクトの各フェーズの進捗状態が一目見てわかるように表示する。
【0059】
さらに、プロジェクトを選択することにより詳細情報を表示させる。これにより、プロジェクトの内容、工程、進捗状況の詳細な内容の把握を可能としている。
【0060】
類似プロジェクト検索用端末36は、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクトフェーズ情報に基づいて、このプロジェクトフェーズ情報に関連付けられたプロジェクトの類似プロジェクトを検索するための類似プロジェクト検索条件情報の入力を、プロジェクト開発者または工程管理者から受け付ける端末である。プロジェクト開発者または工程管理者は、類似プロジェクト検索用端末36からこのような類似プロジェクト検索条件情報を入力する場合には、まず、自己のID番号およびパスワードを入力することによってアクセス要求を行う。
【0061】
類似プロジェクト検索用端末36にID番号およびパスワードが入力されると、類似プロジェクト検索用端末36は、この入力されたID番号およびパスワードを、使用権限チェック部18に出力する。
【0062】
使用権限チェック部18は、類似プロジェクト検索用端末36から出力されたID番号およびパスワードを、使用者管理データベース14に書き込まれた使用者管理データの内容と照合する。そして、類似プロジェクト検索用端末36から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データにプロジェクト開発者または工程管理者として登録された使用者のものである場合には、類似プロジェクト検索用端末36に対してアクセスを許可する。
【0063】
一方、類似プロジェクト検索用端末36から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データにプロジェクト開発者または工程管理者として登録された使用者のものではない場合には、類似プロジェクト検索用端末36に対してアクセスを許可しない。
【0064】
類似プロジェクト検索用端末36へのアクセスが許可されたプロジェクト開発者または工程管理者は、類似プロジェクト検索用端末36から類似プロジェクト検索条件情報を入力する。プロジェクト開発者または工程管理者が入力した類似プロジェクト検索条件情報は、類似プロジェクト検索用端末36から類似プロジェクト表示部38へと出力されるようにしている。
【0065】
類似プロジェクト表示部38は、類似プロジェクト検索用端末36から出力された類似プロジェクト検索条件情報(例えばプロジェクト情報データベース28の中のシステム概要情報のデータ、使用OS、開発言語など)に基づいて、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクトの中からこの類似プロジェクト検索条件に合致するプロジェクトを検索し、検索したプロジェクトを類似プロジェクト検索用端末36から表示させる。更に、表示されたプロジェクトについて、プロジェクト情報データベース28に書き込まれているドキュメント等の情報にもアクセスし、流用することも可能としている。
【0066】
ワークフロー部40は、システム管理者、品質管理者、プロジェクト開発者、工程管理者からなるプロジェクト関係者が、プロジェクトの進捗状況に応じて各々の担当者に対して作業要求をしたり、あるいはフォロー情報の回付などを行う。
【0067】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの動作について図2から図6に示すフローチャートを用いて説明する。
【0068】
まず、本実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムを利用する場合には、図2に示すように、このシステムのシステム管理者が、システム管理者用端末10から、このシステムを使用する使用者の権限情報の入力を行う(S1)。使用者とは、具体的には、品質管理者と、プロジェクト開発者と、工程管理者とであり、権限情報とは、これら使用者が使用可能な端末、およびその端末を介して行う可能な操作内容を定義した情報である。
【0069】
ステップS1においてシステム管理者によってシステム管理者用端末10に入力された権限情報は、対応する使用者およびプロジェクトに関連付けられて使用者管理部12に出力される(S2)。
【0070】
使用者管理部12では、システム管理者用端末10から出力された使用者情報およびプロジェクトに関連付けられた権限情報が、使用者およびプロジェクトに関連付けて使用者管理データベース14に書き込まれる。これによって使用者登録がなされる(S3)。
【0071】
更に、使用者登録された使用者に対しては、使用者分類に基づいてID番号とパスワードとが付与され、このID番号とパスワードもまた対応する使用者に関連付けて使用者管理データベース14に書き込まれる(S4)。
【0072】
次に、品質管理者用端末16から、品質管理者によって、プロジェクトの品質管理に必要な品質管理情報の入力がなされる。品質管理情報とは、プロジェクトに関連する開発プロセス情報、品質管理の実施項目、品質管理の対象とする対象物、品質管理上考慮すべき法令、規定、および基準を含む。この場合、まず、品質管理者は、品質管理者用端末16から自己のID番号およびパスワードを入力することによってアクセス要求を行う(S5)。
【0073】
入力されたID番号およびパスワードは、品質管理者用端末16から使用権限チェック部18に出力され、そこで、このID番号およびパスワードが、使用者管理データベース14に書き込まれた使用者管理データの内容と照合される(S6)。そして、品質管理者用端末16から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データに品質管理者として登録された使用者のものと一致する場合(S6:Yes)には、品質管理者用端末16からのアクセスが許可される(S7)。一方、品質管理者用端末16から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データに品質管理者として登録された使用者のものと一致しない場合(S6:No)には、品質管理者用端末16からのアクセスは許可されない(S8)。
【0074】
このようにして品質管理者用端末16へのアクセスが許可された品質管理者によって、品質管理情報が入力される(S9)。この入力した品質管理情報は、品質管理者用端末16から品質管理工程情報登録部20へと出力される。そして、品質管理工程情報登録部20では、品質管理者用端末16から出力された品質管理情報が、プロジェクトに関連付けられて品質管理工程情報データベース22に書き込まれる。
【0075】
次に、図3に示すようにして、プロジェクト開発者によって、プロジェクトの全体および品質管理に関するスケジュール情報の入力が、プロジェクト開発者用端末24からなされる。
【0076】
すなわち、この場合、まず、プロジェクト開発者がプロジェクト開発者用端末24から、自己のID番号およびパスワードを入力することによってアクセス要求を行う。この入力されたID番号およびパスワードは、プロジェクト開発者用端末24から使用権限チェック部18に出力される。
【0077】
使用権限チェック部18では、プロジェクト開発者用端末24から出力されたID番号およびパスワードが、使用者管理データベース14に書き込まれた使用者管理データの内容と照合される(S11)。そして、このID番号およびパスワードが、使用者管理データベース14にプロジェクト開発者として登録された使用者のものと一致する場合(S12:Yes)には、プロジェクト開発者用端末24に対してアクセスが許可される(S13)。一方、一致しない場合(S12:No)には、プロジェクト開発者用端末24に対してアクセスは許可されない(S14)。
【0078】
アクセスが許可されると、プロジェクト開発者によって、プロジェクト開発者用端末24からスケジュール情報とプロジェクト選択情報が入力される(S15)。この入力されたスケジュール情報とプロジェクト選択情報とは、プロジェクト開発者用端末24からプロジェクト情報登録部26へと出力される。
【0079】
そして、プロジェクト情報登録部26では、プロジェクト開発者用端末24から出力されたスケジュール情報が、プロジェクトに関連付けてプロジェクト情報データベース28に書き込まれる(S16)。そして、プロジェクト選択情報に対応するプロジェクトの品質管理工程情報が、品質管理工程情報データベース22に存在する場合(S17:Yes)には、その品質管理工程情報が取得され、プロジェクト情報データベース28に登録される(S18)。
【0080】
一方、プロジェクト選択情報に対応するプロジェクトの品質管理工程情報が品質管理工程情報データベース22に存在しない場合(S17:No)には、類似プロジェクトの品質管理工程情報が品質管理工程情報データベース22から取得される(S19)。そして、これが変更されることによって当該プロジェクトの品質管理工程情報が作成され、作成された品質管理工程情報がワークフロー部40によって品質管理者へと回付される。
【0081】
このようにして品質管理者へと品質管理工程情報が回付された場合には、品質管理者によって、この品質管理工程情報の内容が検討される(S20)。そして、この品質管理工程情報を承認する場合(S21:Yes)には、品質管理者用端末16から品質管理工程情報が入力され、品質管理工程情報データベース22に登録される(S18)。一方、否認する場合(S21:No)には、この品質管理工程情報がワークフロー部9によってプロジェクト開発者へと差し戻される。品質管理工程情報が差し戻された場合には、品質管理工程情報は、プロジェクト開発者によって再度作成され(S22)、ステップS20に戻る。この登録した品質管理工程情報もまたワークフロー部6によって品質管理者へと回付される。
【0082】
このようにして品質管理工程情報がプロジェクト情報データベース28に登録されると、プロジェクトの開始が認められ、以降予定したプロセス、工程に従ってプロジェクトリーダを中心としてプロジェクトの遂行が開始される。
【0083】
プロジェクトが進捗し、各種ドキュメントの作成が行われると、プロジェクト開発者によって、プロジェクト開発者用端末24にプロジェクトフェーズ情報が入力される。なお、この場合も、ステップS11で記載したような認証作業が行われ、プロジェクトフェーズ情報を入力しているのは、正しいプロジェクト開発者であることが事前に確認される。
【0084】
次に、プロジェクトが進捗し、その進捗状況に応じてプロジェクト開発者用端末24にプロジェクトフェーズ情報が入力されると、図4に示すようにワークフロー部40によって、品質管理者へと、作成したドキュメントの承認依頼が要求される(S31)。そして、品質管理者が、この作成したドキュメントを承認する場合(S32:Yes)には、このドキュメントが承認された旨が、プロジェクトフェーズ情報登録部30によってプロジェクト情報データベース28に書き込まれる。これによって、プロジェクトの進捗情報が更新される(S35)。
【0085】
一方、承認しない場合(S32:No)には、ワークフロー部40によって、該当するドキュメントの再作成依頼がプロジェクト開発者に対してなされる(S33)。これに基づいて、プロジェクト開発者によってドキュメントが作成され(S34)、ステップS31に戻り、品質管理者に対して承認依頼がなされる。
【0086】
なお、プロジェクトフェーズ情報としては上述したようなドキュメントの作成完了情報以外の進捗情報や、不具合情報などもある。したがってプロジェクト開発者より入力されたドキュメントの作成完了情報以外の進捗情報や不具合情報もまた、プロジェクトフェーズ情報登録部30によって、プロジェクト情報データベース28に書き込まれる。
【0087】
このようにしてフェーズ内の全ての作業に対して進捗情報や不具合情報が登録されると、プロジェクト開発者がプロジェクト開発者用端末24を操作することによって、プロジェクトフェーズ情報登録部30に対するレビューチェック要求がなされる(S36)。
【0088】
プロジェクトフェーズ情報登録部30では、レビューチェックが要求されると、フェーズ内の全てのドキュメントが登録されているか、残件がないかがチェックされ、チェックリストが作成される。そして、フェーズ内の全てのドキュメントが登録され、残件がないと判定された場合(S37:Yes)には、プロジェクト開発者によって、そのフェーズのレビューアが選択され、ワークフロー部40からこれらレビューアに対してレビュー開催通知が送付される(S38)。一方、残件ありと判定された場合(S37:No)には、このフェーズは未だ完了していないものと判定される。
【0089】
レビューが開催されると、プロジェクト開発者によって、プロジェクト開発者用端末24からレビュー記録が入力され、さらにプロジェクトフェーズ情報登録部30に対してレビュー記録の発行が要求される(S39)。すると、ワークフロー部40によって、このレビュー記録が、プロジェクトの関係者に対して回付される。
【0090】
回付されたレビュー結果が、品質管理者によって承認された場合(S40:Yes)には、このレビュー結果が、プロジェクトフェーズ情報登録部30によってプロジェクト情報データベース28に登録されることによって、このフェーズが完了とみなされ、次のフェーズへの移行が許可される。更に、プロジェクト情報の登録時に入力されたフェーズ完了予定日に対する実際のフェーズ完了日がプロジェクト情報データベース28に登録される(S41)。一方、回付されたレビュー結果が、品質管理者によって承認された場合(S40:No)には、このフェーズは未だ完了していないものと判定される。
【0091】
次に、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクトフェーズ情報に基づいてこのプロジェクトの工程の進捗状況を確認するためには、図5に示すように、まず、工程管理者によって、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクトフェーズ情報を検索するための検索条件情報が、工程管理者用端末32から入力される(S51)。
【0092】
なお、この場合も、ステップS11で記載したような認証作業が行われ、検索条件情報を入力しているのは、正しい工程管理者であることが事前に確認される。
【0093】
ステップS51において工程管理者によって入力された検索条件情報は、工程管理者用端末32から工程フォロー表示部34へと出力される。そして、工程フォロー表示部34では、工程管理者用端末32から出力された検索条件情報に基づいて、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクト情報の中からこの検索条件に合致する情報が検索される(S52)。
【0094】
そして、検索条件に合致する全てのプロジェクトが工程管理者用端末32から表示される(S53)。この場合、工程に遅れが発生しているフェーズについては赤表示により危険が報知され、注意を要するフェーズについては黄表示によって注意が促され、予定通り進捗しているフェーズについては青表示ことによって、各プロジェクトの各フェーズの進捗状態が一目見てわかるように表示される。さらに、プロジェクト詳細情報の表示が可能であるので、着目しているプロジェクトの内容、工程、進捗状況の詳細な内容を把握することができる。
【0095】
次に、本実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムによって、類似プロジェクトを検索する場合について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
【0096】
類似プロジェクトを検索する場合、まず、プロジェクト開発者または工程管理者によって、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクトフェーズ情報に基づいて、このプロジェクトフェーズ情報に関連付けられたプロジェクトの類似プロジェクトを検索するための類似プロジェクト検索条件情報が、類似プロジェクト検索用端末36から入力される(S61)。
【0097】
なお、この場合も、ステップS11で記載したような認証作業が行われ、検索条件情報を入力しているのは、正しいプロジェクト開発者または工程管理者であることが事前に確認される。
【0098】
プロジェクト開発者または工程管理者によって入力された類似プロジェクト検索条件情報は、類似プロジェクト検索用端末36から類似プロジェクト表示部38へと出力される。そして、類似プロジェクト表示部38では、類似プロジェクト検索用端末36から出力された類似プロジェクト検索条件情報(例えばプロジェクト情報データベース28の中のシステム概要情報のデータ、使用OS、開発言語など)に基づいて、プロジェクト情報データベース28に書き込まれたプロジェクトの中から、この類似プロジェクト検索条件に合致するプロジェクトが検索される(S62)。
【0099】
この検索されたプロジェクトは、類似プロジェクト検索用端末36から表示される(S63)。更に、表示されたプロジェクトについて、プロジェクト情報データベース28に書き込まれているドキュメント等の情報にアクセスし、その情報を流用することもできる。
【0100】
上述したように、本実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムにおいては、上記のような作用により、過去に実施されたり、あるいは現在実施されている複数のプロジェクトのスケジュール、成果物の作業状況、問題点などの情報を総合的に管理し、これらの情報に基づいてプロジェクトの進捗状況を容易に把握することができる。特に、工程フォロー表示部34からプロジェクトの各フェーズの進捗状況を例えば赤黄青を使って色表示することができるので、プロジェクトの進捗状況を一目で把握することができ、プロジェクトの進捗管理効率と精度を上げることが可能となる。
【0101】
また、品質管理工程情報データベース22に、プロジェクトに関連する開発プロセス情報、品質管理の実施項目、品質管理の対象とする対象物、品質管理上考慮すべき法令、規定、および基準を登録することができるので、法令、規定、および基準類が変更になった場合であっても、変更内容をすぐに適用することが可能となる。
【0102】
更に、類似プロジェクト表示部38から、類似プロジェクトの情報を表示したり、プロジェクト情報データベース28から、この類似プロジェクトのドキュメント等のデータを取得し、流用することができるので、新規に立ち上げるプロジェクトの開発効率を向上することができる。更にまた、品質に関するドキュメントおよびその他の情報を全てプロジェクト情報データベース28に管理しているので、品質管理者の品質監査に対して早急に対応することが可能である。
【0103】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図7を用いて説明する。
【0104】
図7は、第2の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの構成例を示す機能ブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0105】
すなわち、図7にその構成を示すような第2の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムは、第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの変形例であって、図1に示すような構成のプロジェクト情報管理システムを、インターネット42を介して実現した構成である。
【0106】
つまり、システム管理者用端末10と、品質管理者用端末16と、プロジェクト開発者用端末24と、工程管理者用端末32と、類似プロジェクト検索用端末36とをそれぞれインターネット42に接続している。これら端末10,16,24,32,36,42は、それぞれ遠隔して配置するようにしても良い。
【0107】
一方、使用者管理部12と、使用者管理データベース14と、使用権限チェック部18と、品質管理工程情報登録部20と、品質管理工程情報データベース22と、プロジェクト情報登録部26と、プロジェクト情報データベース28と、プロジェクトフェーズ情報登録部30と、工程フォロー表示部34と、類似プロジェクト表示部38と、ワークフロー部40とは、インターネット42に接続されたプロジェクト情報管理サーバ44の中に備えている。
【0108】
また、プロジェクト情報管理サーバ44は、インタフェース46を備えており、このインタフェース46がインターネット42と接続している。インタフェース46は、インターネット42を介して端末10,16,24,32,36,42側から出力された情報を受信して、受信した情報を所定の部位に転送したり、逆にプロジェクト情報管理サーバ44内の各部位から情報を受け取り、インターネット42を介して端末10,16,24,32,36,42側へと送信する。
【0109】
図7に示すような構成とすることによって、システム管理者、品質管理者、プロジェクト管理者、工程管理者など、プロジェクトに携わる各担当者がそれぞれ別の事業所でプロジェクトを遂行している場合であっても、各担当者は、自分の事業所に端末を備えることによって、容易にプロジェクト情報管理システムを利用し、第1の実施の形態で奏されるような作用効果を得ることができる。
【0110】
以上、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、過去に実施されたり、あるいは現在実施されている複数のプロジェクトのスケジュール、成果物の作業状況、問題点などの情報を総合的に管理し、これらの情報に基づいてプロジェクトの進捗状況を容易に把握することができるプロジェクト情報管理システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの構成例を示す機能ブロック図
【図2】第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの動作を示すフローチャート(システムの使用者登録から品質管理工程情報の品質管理工程情報データベースへの書き込みまで)
【図3】第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの動作を示すフローチャート(スケジュール情報の書き込みからプロジェクトフェーズ情報の書き込みまで)
【図4】第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの動作を示すフローチャート(品質管理者によるドキュメントの承認)
【図5】第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの動作を示すフローチャート(工程管理者による工程の進捗状況の確認)
【図6】第1の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの動作を示すフローチャート(類似プロジェクトの検索)
【図7】第2の実施の形態に係るプロジェクト情報管理システムの構成例を示す機能ブロック図
【符号の説明】
10…システム管理者用端末
12…使用者管理部
14…使用者管理データベース
16…品質管理者用端末
18…使用権限チェック部
20…品質管理工程情報登録部
22…品質管理工程情報データベース
24…プロジェクト開発者用端末
26…プロジェクト情報登録部
28…プロジェクト情報データベース
30…プロジェクトフェーズ情報登録部
32…工程管理者用端末
34…工程フォロー表示部
36…類似プロジェクト検索用端末
38…類似プロジェクト表示部
40…ワークフロー部
42…インターネット
44…プロジェクト情報管理サーバ
46…インタフェース
Claims (4)
- プロジェクトの進捗情報に基づいて進捗状況を管理するプロジェクト情報管理システムであって、
当該システムを使用する使用者の権限情報の入力を、当該システムを管理するシステム管理者から受け付け、前記入力された権限情報を前記プロジェクトに関連付けて使用者管理データベースに書き込む使用者管理手段と、
前記プロジェクトの品質管理に必要な品質管理情報の入力を前記使用者から受け付け、前記使用者管理データベースに書き込まれた権限情報に基づいて、この使用者が、前記品質管理情報の入力を許可された品質管理者であるか否かを判定する品質管理者判定手段と、
この使用者が前記品質管理者判定手段によって品質管理者であると判定された場合には、前記入力された品質管理情報を前記プロジェクトに関連付けて品質管理工程データベースに書き込み、品質管理者ではないと判定された場合には、前記入力された品質管理情報を前記品質管理工程データベースに書き込まないようにする品質管理情報登録手段と、
前記プロジェクトの全体および品質管理に関するスケジュール情報の入力を前記使用者から受け付け、前記使用者管理データベースに書き込まれた権限情報に基づいて、この使用者が、前記スケジュール情報の入力を許可されたプロジェクト開発者であるか否かを判定する第1のプロジェクト開発者判定手段と、
この使用者が前記第1のプロジェクト開発者判定手段によって前記プロジェクト開発者であると判定された場合には、前記入力されたスケジュール情報を前記プロジェクトに関連付けてプロジェクト情報データベースに書き込み、前記プロジェクト開発者ではないと判定された場合には、前記入力されたスケジュール情報を前記プロジェクト情報データベースに書き込まないようにするプロジェクト情報登録手段と、
少なくとも前記プロジェクトの成果物情報、この成果物に対するレビュー結果情報、および前記プロジェクトの進捗情報を含むプロジェクトフェーズ情報の入力を前記使用者から受け付け、前記使用者管理データベースに書き込まれた権限情報に基づいて、この使用者が、前記プロジェクト開発者であるか否かを判定する第2のプロジェクト開発者判定手段と、
この使用者が前記第2のプロジェクト開発者判定手段によって前記プロジェクト開発者であると判定された場合には、前記入力されたプロジェクトフェーズ情報を前記プロジェクトに関連付けて前記プロジェクト情報データベースに書き込み、前記プロジェクト開発者ではないと判定された場合には、前記入力されたプロジェクトフェーズ情報を前記プロジェクト情報データベースに書き込まないようにするプロジェクトフェーズ情報登録手段と、
前記プロジェクト情報データベースに書き込まれたプロジェクトフェーズ情報を検索するための検索条件情報の入力を前記使用者から受け付け、前記使用者管理データベースに書き込まれた権限情報に基づいて、この使用者が、前記検索条件情報の入力を許可された工程管理者であるか否かを判定する工程管理者判定手段と、
この使用者が前記工程管理者判定手段によって前記工程管理者であると判定された場合には、前記プロジェクト情報データベースからこの検索条件に合致する情報を検索する情報検索手段と
を備えたプロジェクト情報管理システム。 - 請求項1に記載のプロジェクト情報管理システムにおいて、前記システム管理者は、前記使用者管理手段に通信ネットワークを介して接続されたシステム管理者用端末から前記権限情報を入力し、
前記品質管理者は、前記品質管理者判定手段に通信ネットワークを介して接続された品質管理者用端末から前記品質管理情報を入力し、
前記プロジェクト開発者は、前記第1および第2のプロジェクト開発者判定手段に通信ネットワークを介して接続されたプロジェクト開発者用端末から前記スケジュール情報および前記プロジェクトフェーズ情報を入力し、
前記工程管理者は、前記工程管理者判定手段に通信ネットワークを介して接続された工程管理者用端末から前記検索条件情報を入力するようにしたプロジェクト情報管理システム。 - 請求項1または請求項2に記載のプロジェクト情報管理システムにおいて、
前記プロジェクト情報データベースに書き込まれたプロジェクトフェーズ情報に基づいて、このプロジェクトフェーズ情報に関連付けられたプロジェクトに類似した類似プロジェクトを検索するための類似プロジェクト検索条件情報の入力を前記使用者から受け付け、前記使用者管理データベースに書き込まれた権限情報に基づいて、この使用者が、前記プロジェクト開発者か前記工程管理者かの何れかであるか否かを判定する検索者判定手段と、
この使用者が前記検索者判定手段によって前記プロジェクト開発者か前記工程管理者かの何れかであると判定された場合には、この類似プロジェクト検索条件に合致するプロジェクトフェーズ情報に関連付けられたプロジェクトを、前記プロジェクト情報データベースから検索する類似プロジェクト検索手段と
を備えたプロジェクト情報管理システム。 - 請求項1乃至3のうち何れか1項に記載のプロジェクト情報管理システムにおいて、
前記品質管理情報とは、前記プロジェクトに関連する開発プロセス情報と、品質管理の実施項目と、品質管理の対象とする対象物と、品質管理上考慮すべき法令、規定、および規準とを含み、
前記スケジュール情報とは、前記プロジェクトの全体および品質管理に関する概要、実施体制、実施日程、および実施計画を含むプロジェクト情報管理システム。
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