JP2004054317A - 監視システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中央処理装置1から定期的に応答要求信号をリモコンに送信し、中央処理装置1が応答要求信号に対するリモコンからの応答信号が受信できない場合は、監視動作を開始するため、監視システムを作動し忘れても、監視動作を自動で開始する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中央処理装置を遠隔操作できるリモコンに、中央処理装置が定期的に応答要求信号を送信し、リモコンからの応答信号に基づき、中央処理装置が端末器の監視動作を制御する監視システムに関するもの。
【0002】
【従来の技術】
従来の監視システムは、中央処理装置を無線などの遠隔操作手段によって、遠隔操作できるリモコンが存在しており、中央処理装置の設定をリモコンで制御できる機能を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の構成では、監視システムを動作させるのを忘れて、リモコンを持ったまま外出した場合、外出途中で気づいた場合でもリモコンの使用範囲外ではその場から監視システムを制御できず、一旦家に戻って監視システムを監視動作させなければならなかった。
【0004】
本発明は、上記従来の課題を解決するためのもので、監視システムを動作させるのを忘れて、リモコンを持ったまま外出した場合、中央処理装置からリモコンが一定の距離離れれば自動的に監視システムが動作し始め、更に監視システムが動作したことを外線電話に通知させる監視システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために、本発明の監視システムは、中央処理装置を遠隔操作できるリモコンに、中央処理装置が定期的に応答要求信号を送信し、リモコンからの応答信号が中央処理装置で受信できない場合に、中央処理装置が自動で端末器の監視動作を制御する。
【0006】
【発明の実施の形態】
請求項1の発明は、中央処理装置と通信可能なリモコンを備え、中央処理装置から定期的に応答要求信号をリモコンに送信し、リモコンからの応答信号によって、中央処理装置が端末器の監視動作を制御することが可能となる。
【0007】
請求項2の発明は、中央処理装置から定期的に応答要求信号をリモコンに送信し、中央処理装置が応答要求信号に対するリモコンからの応答信号が受信できない場合は、監視動作を開始するため、監視システムを作動し忘れても、監視動作を自動で開始させることができる。
【0008】
請求項3の発明は、中央処理装置が監視動作開始後に予め登録された外線電話に監視動作を開始したことを伝えることによって、使用者が外出していても監視動作が開始されたことが確認できる
請求項4の発明は、中央処理装置からの開始動作開始の通報を受けて、使用者が監視動作を開始させたくない場合には、外線電話で監視動作を停止させることができる。
請求項5の発明は、中央処理装置が監視動作開始後は応答要求信号をリモコンに送信しないことで、無駄な信号の送信を省くことができ、省エネ効果が期待できる。
【0009】
請求項6の発明は、リモコンが中央処理装置からの受信情報を表示手段あるいは音声出力手段による報知機能を備えることで、使用者が手元で受信情報を確認することができる。
【0010】
請求項7の発明は、リモコンが中央処理装置からの応答要求信号を所定時間以上受信できない場合に受信不可能である情報を報知することで、監視動作を開始し忘れたことを伝えることでき、1度帰宅して戸締りを厳重にすることも可能である。
【0011】
請求項8の発明は、中央処理装置が端末器の異常や窓を開けたままの状態で監視動作を開始しようとした場合は、監視動作を開始することができないため、監視動作が開始できない情報を予め登録された外線電話に通知することにより、使用者が外出先で監視動作の開始ができないことを確認することができる。
【0012】
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の監視システムの少なくとも一つの手段をコンピュータに実行させるためのプログラムである。プログラムであるのでマイコンなどを用いて本発明の監視システムの一部あるいは全てを容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布が簡単にできる。
【0013】
【実施例】
(実施例1)
以下本発明の実施例1の構成と動作について図1〜図4を参照しながら説明する。
【0014】
図1は、本実施例1の監視システムのシステムブロック図を示す。1は中央処理装置、2は端末器、3はリモコンである。これら中央処理装置1と端末器2、3の間は、後で述べる無線による通信手段によって通信が行われる。
【0015】
図2は中央処理装置1の内部ブロック図である。4はデータ通信部であり、端末器2、リモコン3との通信を行う。5は公衆回線接続部であり、データ通信部4からの出力を受けて外線電話に接続し、監視動作の開始や開始不可能な情報を通報し、さらに接続先の外線電話でこの通報が受信されたことを確認するために公衆回線に接続する。6は外線接続部であり、電話回線に接続する。7は制御部であり、中央処理装置1を制御する。8は中央処理装置1全体の動作を設定する設定部である。
【0016】
図3は端末器2の内部ブロック図である。9は侵入検知部で、本実施例ではリードスイッチを設けている。この端末器を窓やドアの枠に取り付け、可動部である窓ガラスやドア開閉部にこのリードスイッチと対応して開閉させるための磁石を取り付けることにより、窓やドアの開閉を検知することができる。10は端末制御部で、侵入検知部9からの非定常信号、すなわち侵入が発生したという情報を、中央処理装置1に対して自らの端末器コードと共に、データ通信部11を用いて無線によって送信するものである。
【0017】
尚、本実施例では端末器2の侵入検知部9にリードスイッチを設けているため、窓やドアが開閉された時に侵入者が発生したという非定常信号を送信しているが、侵入検知部9が緊急用のボタンでボタンを押した場合に非定常信号、すなわち緊急の状態であるという情報を送信しても同様の効果を有するものである。
【0018】
図4はリモコン3の内部ブロック図である。12は操作入力部で、本実施例では複数の押しボタンスイッチとなっている。使用者はこの押しボタンスイッチを押すことによって中央処理装置1の操作を遠隔で行うことができる。ここでいう遠隔操作とは、中央処理装置1を制御して、監視区域における監視動作を開始させたり、解除させたりするものである。13は端末制御部で、操作入力部12からの操作信号、すなわち使用者が中央処理装置1に対して監視を開始あるいは停止させるという情報を、中央処理装置1に対して自らの端末器コードと共に、データ通信手段14を用いて無線によって送信するものである。15は表示手段で、中央処理装置1でこの遠隔操作の操作信号が受信されたことを確認したという信号をデータ通信手段14が受信すると、所定時間点滅させたり、所定時間以上中央処理装置1からの応答要求信号が受信できない場合に所定時間点灯させたり、リモコン3が中央処理装置からの信号を受信可能な範囲になった場合に短い周期で点滅させたりすることによって使用者に現在の状態を知らせるためのものである。16の音声出力手段も表示手段15と同様に音声によって、使用者に知らせるためのものである。
【0019】
次に、本実施例の動作を説明する。
【0020】
中央処理装置1のデータ通信部4より、定期的にリモコン3に応答要求信号が送信され、リモコン3は応答要求信号に対する応答信号を中央処理装置1に送信する。使用者が監視動作の開始を行わずに、リモコン3を持って外出した場合、リモコン3が中央処理装置1からの応答要求信号を受信できなくなり、中央処理装置1はリモコン3からの応答信号を所定時間以上受信できなくなる。この時、中央処理装置1はデータ通信部4より、端末器2のデータ通信部11に監視動作を開始する信号を送信し、端末器2は監視動作の開始を行う。
【0021】
そして、監視動作を開始した後に、監視動作が正常に開始されたことを受けて、公衆回線接続部5が動作し、外線接続部6から予め登録された電話番号に対応した宅外の電話機または携帯電話機に、監視動作が正常に作動したことを通報することができる。使用者は、通報を受けて監視動作を停止させたい場合は、外線電話のDTMF信号により、監視動作の停止を行うことが可能である。
【0022】
また、監視動作を開始した後に、中央処理装置1の制御部7の制御により、リモコンへの応答要求信号を送信しないように設定部8で設定することも可能である。
【0023】
また、リモコンでも端末制御部13のタイマ機能により30秒間以上、中央処理装置1からの応答要求信号が受信できない場合に、表示手段15あるいは音声出力手段16によって、受信不可能である情報を報知することが可能である。尚本実施例では、タイマ機能の設定時間を30秒間としているが、設定時間は何時間でもよい。
【0024】
次に、端末器2に設けてある侵入検知部9が、窓やドアなどが開いている場合により監視動作が開始できない時の動作について説明する。中央処理装置1が監視動作を開始できないことを受けて、公衆回線接続部5が動作し、外線接続部6から予め登録された電話番号に対応した宅外の電話機または携帯電話機に、監視動作を開始できない旨のメッセージを使用者に通報する。
【0025】
上記実施例1の構成動作によると、使用者が監視動作を開始させずにリモコンを持って外出した場合に、自動で監視動作を開始させることが可能となる。
また、監視動作を開始したことを通報したりすることで、使用者に監視動作状態を通報することで、使用者の思い通りに操作したり、正常に監視動作が開始されたことを知ることができ安心感が得られる。
【0026】
また、監視動作を開始していないことを外線電話あるいは、リモコンで知ることもできるため、すぐに帰宅することができ、戸締りを厳重にすることが可能である。
【0027】
また、端末器の異常などにより、監視動作が開始できない場合も通報するため、使用者の対応が迅速に行える。
【0028】
また、本実施例の侵入検知手段は可動部の磁石の動きに対応するリードスイッチで構成したが、焦電型赤外線センサなどの人体センサを用いても同様の効果が得られる。
【0029】
また、本実施例では通信媒体として無線を用いているが、専用線による有線通信、電灯線搬送通信、赤外線通信、光ファイバ通信など、いずれも通信媒体を用いても同様の効果を有するものである。
【0030】
なお、本実施例は電話機や公衆回線で説明したがこれに限るものでなく、パソコンや携帯情報端末などの通信装置であってもよいし、専用回線やインターネット回線であってもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、本発明の監視システムでは、監視動作の開始を行わずに、リモコンを持ったまま外出した場合でも、自動的に監視動作を開始することが可能である。また外線電話などに監視システムの情報を通報することが可能であるため、安心感の向上につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のシステムブロック図
【図2】本発明の実施例1の中央処理装置の内部ブロック図
【図3】本発明の実施例1の端末器の内部ブロック図
【図4】本発明の実施例1のリモコンの内部ブロック図
【符号の説明】
1 中央処理装置
2 端末器
3 リモコン
4 データ通信部
5 公衆回線接続部
6 外線接続部
7 制御部
8 設定部
9 侵入検知部
10、13 端末制御部
11、14 データ通信部
12 操作入力部
15 表示手段
16 音声出力部
Claims (9)
- 定常または非定常の状態を監視する複数の端末器と、前記端末器と通信可能な中央処理装置と、前記中央処理装置と通信可能なリモコンとを備え、前記中央処理装置は、前記リモコンへ送信した応答要求信号に対する前記リモコンからの応答信号に基づき前記端末器の監視動作を制御する監視システム。
- 中央処理装置は、リモコンへ送信した応答要求信号に対する前記リモコンからの応答信号を受信できない場合に監視動作を開始する請求項1記載の監視システム。
- 中央処理装置は、監視動作の開始後は予め登録された通信装置に外線接続し、前記通信装置に監視動作の開始情報を通信する請求項1または2のいずれか1項記載の監視システム。
- 中央処理装置は、通信装置からの制御信号により、監視動作を停止させることが可能な請求項1から3のいずれか1項記載の監視システム。
- 中央処理装置は、監視動作開始後はリモコンへ応答要求信号を送信しない請求項1〜4のいずれか1項記載の監視システム。
- リモコンは、受信情報を報知する表示手段と音声出力手段との少なくとも1つを有する請求項1〜5のいずれか1項記載の監視システム。
- リモコンは、中央処理装置からの応答要求信号が所定時間以上受信できない場合は、受信不可能であるという受信情報を報知する請求項1〜6のいずれか1項記載の監視システム。
- 中央処理装置は、監視動作の開始ができない場合に、予め登録された通信装置に外線接続し、前記通信装置に監視動作の開始ができないという動作情報を通信する請求項1〜7のいずれか1項記載の監視システム。
- 請求項1〜8のいずれか記載の監視システムにて少なくとも一つの手段をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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