JP2004053659A - 光電気集積装置の製造方法及び光電気集積装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明は、コア層24及びクラッド層23、25を有する光導波路15と、電気配線12、18とを備え、発光素子13と受光素子17との少なくとも一方の素子との間で電気信号の授受を行う集積回路11、19がはんだバンプ20により電気配線12、18に接続される光電気集積装置の製造方法であって、コア層24上部のクラッド層25を研磨して平坦化する工程と、この工程に引き続いてクラッド層25の研磨部分を洗浄する洗浄工程とを有する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光電気集積基板の製造方法及び光電気集積基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットに代表される情報化社会の急速な進展によって、より多くの情報をやり取りするために、大容量高速の光通信の要求は高まる一方である。そのため、幹線系のネットワークばかりでなく、LAN、ネットワーク端末や電子機器間、ボード間、LSIチップ間にも光を用いた情報伝達が提案されている。配線基板上の半導体チップ間など短距離の信号伝送においても、高速信号の伝送を行うためには、光による伝送、特に光導波路を伝送路とした光伝送システムを用いることが望ましい。光による信号伝送を行う場合には、配線の静電容量Cと抵抗Rとで決まる時定数CRによる信号遅延を解消でき、また、電磁ノイズの影響を避けることができる。しかし、LSIへの電源供給や速度の遅い信号伝送は、電気信号のまま伝送するのが好ましく、電気配線も依然として光導波路と混在する。また、LSIと受光素子、発光素子との間においても、電気で信号のやり取りを行うため、光導波路と電気配線は混在することとなる。
【0003】
このような光電気集積装置の構成例を図1に示す。集積回路であるLSI11は電気信号を伝搬するための電気配線12を介して発光素子13に接続され、LSI11における高速データは発光素子13で光信号に変換される。この光信号は、ミラー14を介して光導波路15に導入されて伝搬され、ミラー16を介して受光素子17に導入され、ここで、光信号から電気信号に変換される。この電気信号は、電気配線18を伝搬して集積回路であるLSI19にデータとして送られて処理される。ここに、LSI11、19や受光素子17、発光素子13は、微小なはんだバンプ20によってパッド21、22(図6参照)を介して光導波路15上に実装されるのが一般的である。
【0004】
光導波路15の材料としては、SiO2や半導体材料等の無機材料と、ポリイミドやエポキシ樹脂などに代表されるポリマー材料が知られている。無機材料を用いた光導波路では、プラズマCVDや常圧CVDなどのCVD、FMD(flame hydrosis deposition)、SOGに代表される塗布、スパッタなどで、クラッド層23となるSiO2を成膜する。この上に、コア層として、PやGeなどのドーパントによって高屈折率にしたSiO2を成膜する。これをフォトリソグラフィーとドライエッチングによりコアパターン24を形成し、その上にコア24よりも屈折率の小さなクラッド層25を再度成膜する。このようにして、SiO2で形成した光導波路は、透明性が非常に高く、0.1dB/cmと非常に低損失である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記光電気集積装置では、SiO2で形成した光導波路15は、図6に示すように、コアパターン24にしたがってクラッド層25の表面に凸部が生じる。
一方、ポリマ材料を用いた光導波路15は、コア24やクラッド層23、25の成膜において、真空装置などの大型で高価な製造装置を使うことはなく、非常に低コストで形成できる。例えば、信学技報Vol.101No.256EMD2001−38に報告されているように、フッ素化ポリイミド材料を用いてフィルム導波路を形成し、その表面に微小はんだバンプで、受光素子や発光素子、LSIをフリップチップ実装する報告がなされている。この場合、フィルムを使っているため、非常に低コストな光電気集積装置を形成できる。しかし、この場合も、クラッド及びコア層を形成するフッ化ポリイミドを積層した後、RIEによるコアパターンを形成し、上部クラッド層を積層している。そのため、クラッド層上部には、コアに依存した凸部が形成されている。
【0006】
従来、このような光導波路15の凹凸に対して、その上に形成する電気回路の配線パターン12、18を形成する際に一様の厚みの成膜ができないことや、検査時の光導波路幅の計測における誤差が発生したり、光導波路を積層する場合に上層の光導波路が凸形状になったりするなどの問題が発生していた。従って、光導波路15は、塗布による平坦化やクラッド層膜厚の最適化による凸部の緩和が行われている。例えば、特開平2001−074953号公報には、ポリイミドフィルムの凹凸により配線が断線するために、クラッド層より低ガラス点温度の平坦化層を設けることによって光導波路を平坦化するものが記載されている。
【0007】
また、このようなコア層をフォトリソグラフィーとエッチングによって形成する凸型プロセスに対して、クラッド層にコア溝を形成し、そこにコア材を埋め込んで導波路を形成する凹型プロセスが、特開平10−197737号公報に開示されている。これは、凸パターンにおいて発生するコア幅の細りを防止する製造方法として導入されているが、コアによるクラッド層の凸部を発生させない方法として注目に値する。
【0008】
このような光導波路と電気配線が混在する光電気集積装置においては、受発光素子のアライメントにかかるコストが大きいため、フリップチップ実装によるセルフアラインが行われている。また、それらを駆動するドライバやアンプ、LSIなども高速の電気信号を伝えるために、はんだバンプによる接続を用いる。
【0009】
このような状況において、これら光導波路のコアに依存したクラッド層の凹凸によって、実装するLSIや受光素子、発光素子のはんだバンプ強度のばらつきが見られ、信頼性が低下するという課題が発生した。これは、光導波路を形成した凹凸のある基板上において、実装するLSIや受光素子、発光素子とクラッド層との間の距離が異なり、各はんだバンプの接触面積が異なるために、はんだバンプ強度のばらつきが発生したためと考えられる。この課題は、光導波路が存在し、受光素子や発光素子、LSIなどの電気素子をはんだバンプにて実装する際に特有の新たな課題である。
【0010】
このため、光導波路上にLSIなどを実装しないなどのレイアウト上の制約がかかり、スペースを有効に活用できなくなる。また、特開平2001−074953号公報に示す方法では、特開平2001−074953公報の図6に自ら示すように、製造条件によってはクラッド層が平坦でない場合が発生し、このようなバンプ強度の信頼性確保には不十分である。したがって、より平坦性の高い光導波路製造方法が望まれている。
【0011】
本発明の目的は、はんだバンプの接続強度を均一にすることができ、信頼性の高い光電気集積装置の製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、より平坦性を向上させることができ、はんだバンプの接続強度を均一にすることができ、より信頼性の高い光電気集積装置の製造方法を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、より平坦性を向上させることができ、はんだバンプの接続強度を均一にすることができ、より信頼性の高い光電気集積装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、はんだバンプの接続強度を均一にすることができて信頼性が高く、かつ、クラッド層の厚膜化を必要としない光電気集積装置の製造方法を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、コア深さのばらつきを無くすことができる光電気集積装置の製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、はんだバンプの接続強度を均一にすることができて信頼性が高く、コア深さのばらつきがない光電気集積装置を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、研磨速度を速くでき、十分な平坦性を得ることができる光電気集積装置の製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、研磨時のスラリーの除去を容易にでき、異物による信頼性の低下のない光電気集積装置の製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、光信号が伝搬されるコア層及びクラッド層を有する光導波路と、電気信号が伝搬される電気配線とを備え、かつ、電気信号を光信号に変換するための発光素子と、光信号を電気信号に変換するための受光素子との少なくとも一方の素子を備え、この素子との間で電気信号の授受を行う集積回路がはんだバンプにより電気配線に接続される光電気集積装置の製造方法であって、前記コア層上部の前記クラッド層を研磨して平坦化する工程と、この工程に引き続いて前記クラッド層の研磨部分を洗浄する洗浄工程とを有することを特徴とする。
【0016】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の光電気集積装置の製造方法において、前記コア層上部のクラッド層上に、該クラッド層よりも研磨速度の遅い研磨停止層を設ける工程を有することを特徴とする。
【0017】
請求項3に係る発明は、光信号が伝搬されるコア層及びクラッド層を有する光導波路と、電気信号が伝搬される電気配線とを備え、かつ、電気信号を光信号に変換するための発光素子と、光信号を電気信号に変換するための受光素子との少なくとも一方の素子を備え、この素子との間で電気信号の授受を行う集積回路がはんだバンプにより電気配線に接続されている光電気集積装置において、前記コア層上部の前記クラッド層よりも研磨速度の遅い研磨停止層を前記コア層上部の前記クラッド層の上に設けたものである。
【0018】
請求項4に係る発明は、光信号が伝搬されるコア層及びクラッド層を有する光導波路と、電気信号が伝搬される電気配線とを備え、かつ、電気信号を光信号に変換するための発光素子と、光信号を電気信号に変換するための受光素子との少なくとも一方の素子を備え、この素子との間で電気信号の授受を行う集積回路がはんだバンプにより電気配線に接続される光電気集積装置の製造方法であって、基板上にクラッド層を形成する工程と、この工程で形成されたクラッド層にコア層となる溝をパターニングする工程と、この工程でパターニングされた溝部分にコア材を埋め込む工程と、研磨によって前記コア材の一部を除去してコア層の形成と平坦化を行う工程と、この工程に引き続いて前記コア層の平坦化面を洗浄する洗浄工程と、前記クラッド層及び前記コア層の上にクラッド層を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0019】
請求項5に係る発明は、請求項4記載の光電気集積装置の製造方法において、前記溝を形成する前記クラッド層の上に、研磨による除去を行う前記コア材に対して研磨速度の遅い研磨停止層を設ける工程を有することを特徴とするものである。
【0020】
請求項6に係る発明は、光信号が伝搬されるコア層及びクラッド層を有する光導波路と、電気信号が伝搬される電気配線とを備え、かつ、電気信号を光信号に変換するための発光素子と、光信号を電気信号に変換するための受光素子との少なくとも一方の素子を備え、この素子との間で電気信号の授受を行う集積回路がはんだバンプにより電気配線に接続されている光電気集積装置において、前記コア層を形成したクラッド層の上にコア材よりも研磨速度の遅い研磨停止層を設けたものである。
【0021】
請求項7に係る発明は、請求項1、2、4、5のいずれか1つに記載の光電気集積装置の製造方法において、前記研磨において、シリカ、アルミナ、酸化セリウムの研磨剤を含むスラリーを用いることを特徴とする。
【0022】
請求項8に係る発明は、請求項7記載の光電気集積装置の製造方法において、前記研磨にて、前記スラリーを用いた研磨を行った後に、研磨粒子を含まない研磨を行うことを特徴とする。
【0023】
請求項9に係る発明は、請求項7記載の光電気集積装置の製造方法において、前記洗浄工程にてブラシスクラブを用いることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態は、前述した図1に示す光電気集積装置の製造方法であり、化学的機械研磨を光導波路15の上部クラッド層25に対して行うか、もしくはクラッド層23に形成したコア溝にコア材を埋め込んだ後に化学的機械研磨を行うことで、コア24の形成と平坦化を同時に行う。この研磨は、シリカやアルミナ、酸化セリウムを研磨剤として含むスラリーを用い、研磨パッドとしては発泡ウレタンや不織布からなるパッドを用いることができる。特に、光導波路15の良好な平坦性を得るには、研磨パッドは2層パッドを用いてもよく、研磨パッドの上層は比較的やわらかくて研磨面に傷をつけない材質のものとし、研磨パッドの下層はより平坦性を得るために比較的硬い材質のものとすれば、平坦性と表面の傷などが問題ないことの両立が可能となる。
【0025】
また、研磨剤を含むスラリーは、研磨後に研磨表面を乾燥させると、遺物として残留して除去しにくいため、スラリーを用いた研磨を行った後、純水などスラリーを含まない溶媒により、2次研磨を行い、更に、乾燥させる前に、基板の両面をPVAブラシなどによるブラシスクラブ洗浄を行ってから乾燥させるのが望ましい。
【0026】
凸型の光導波路においては、研磨による平坦化を行う上部クラッド層25上に、クラッド層25よりも研磨速度の遅い研磨停止層を形成することによって、より平坦性が向上する。これは、化学的機械研磨において、クラッド層25の凸部と研磨パッドとの圧力が大きく、この部分の研磨速度が大きいために凸部が平坦化されるのであるが、光導波路における下層にコアがないフラットな部分も研磨速度は小さいものの、研磨により除去されるため、クラッド層25の平坦化までに時間がかかり、研磨量も多くなる。
【0027】
一方、クラッド層25上に、研磨速度の遅い研磨停止層を形成することで、光導波路の凸部は研磨停止層が研磨により除去されてクラッド層が露出する。この時、光導波路におけるフラットな部分には研磨停止層が残っているため、光導波路は凸部のみが選択的に研磨され、より少ない時間、研磨量で、より平坦な面が得られる。
【0028】
クラッド層を研磨により平坦化する場合には、図6に示すように、少なくともクラッド層25の凸部の高さtとコア部24上の最終的なクラッド層厚みを足した膜厚を成膜する必要がある。また、コア溝にコア材を埋め込む場合には、CVDなどのコンフォーマルな埋め込み特性の膜では、ほぼコア幅の半分でコア溝の埋め込みが完了し、更にSOGなどの塗布膜のように埋め込みが良好な膜では、コア深さに対して半分以下の成膜量で十分な埋め込みができる。また、上部クラッド層25の厚みは、最終的なクラッド層厚み分だけでよい。したがって、凹型の光導波路の方が厚膜によるクラックや収縮の問題を受けにくいプロセスである。
【0029】
また、凹型の光導波路は、凸型の光導波路が上部クラッド層25の凸部を研磨により平坦化するのに対して、クラッド層23の平坦な部分に溝を形成して、導波路コアを作製するため、より平坦な面が得られ好ましい。さらに、凹型の光導波路は、コア幅についても、細りなどの課題も発生しにくいことは従来例にある通りで好ましいプロセスである。
【0030】
図4は本発明の光電気集積装置の製造方法における凹型の光導波路作製プロセスの一例の各工程を示す。
基板26としては、SiO2やSi、GaAsなどの無機材料またはポリイミドなどの有機材料、及びプリント板に用いられているガラスエポキシなどのハイブリッド材料の基板を用いることができる。
【0031】
図4(a)に示すように、SiO2などの無機材料や、ポリイミド樹脂やエポキシ樹脂、アクリル酸エステル系樹脂、シリコン樹脂、シアヌレート樹脂などの有機材料に関して、コア材24aより屈折率の小さな樹脂を用いてクラッド層23を形成する。後述するように、コア材24aの不要部分を研磨によって除去するが、クラッド層23とコア層24aに関しては屈折率を調整した同様の材料を用いる場合には、コア材24aの研磨によってクラッド層23も研磨されてしまい、コア24の深さにばらつきが生じる恐れがあるため、クラッド層23の上部に、コア材24aに対して研磨速度が遅い研磨停止層27を形成することによって、コア24の深さを設計値どおりの均一な深さに形成できる。コア材24aとクラッド層23とが異なる材質で、コア層24aの材質の研磨速度に対してクラッド層23の材質の研磨速度が遅い場合には、研磨停止層27は特に必要はない。
【0032】
次いで、図4(b)に示すように、研磨停止層27とクラッド層23にコア溝パターン28を形成する。コア溝28のパターニングの方法としては、研磨停止層27とクラッド層23が無機膜の場合には、フォトリソグラフィーとエッチングによる半導体微細加工を用いたものが一般的であるが、研磨停止層27とクラッド層23が有機膜の場合には、その他に、インプリンティングやスタンパ−などの型成形によるもの、クラッド層を感光性樹脂とするものなどより低コストな手法が使える。このコア溝28には、図4(c)に示すように、クラッド層23より高屈折率のコア材24aを埋め込む。
【0033】
次いで、シリカやアルミナ、酸化セリウムを研磨剤にもつスラリーを用いて、コア材24aの化学的機械研磨を行い、コア溝28以外のコア材24aを除去し、図4(d)に示すように、コア24を形成する。このとき、コア材24aとクラッド層23とは材質が同等で研磨速度に差がない場合でも、コア材24aよりも研磨速度が遅い研磨停止層27を形成しておけば、研磨停止層27で研磨は停止し、研磨によるコア24の深さのばらつきはなくなり設計値どおりにコア24の深さを形成できる。また、研磨停止層27の研磨速度はコア材24aの研磨速度に対して遅いもの程よく、その研磨速度比によって必要な研磨停止層27の膜厚が決定される。一般には、研磨停止層27は、コア24の深さに比べて十分に小さな膜厚でも効果が得られるため、除去せずとも光損失に影響しない。最後に、図4(e)に示すように、クラッド層23及びコア24の上にクラッド層25を形成し、クラッド層25の表面が非常に平坦な光導波路15を形成できる。必要があれば、ウエットやドライの選択的なエッチングによって、研磨除去層27を除いてからクラッド層25を形成してもよい。
【0034】
研磨停止層27としては、被研磨層がSiO2やSi及びそれらに不純物をドーピングした材料である場合には、SiNやSiON膜が研磨停止層として有効であり、また、被研磨膜がポリイミドやエポキシ樹脂、PMMAなどの樹脂である場合には、SiO2やSiN、SiON、Siなどの無機膜が研磨停止層として有効である。
【0035】
次に、本発明の実施例1について説明する。この実施例1は前述した図1に示す光電気集積装置の製造方法である。
図2は実施例1により製造した光電気集積装置の一部を示す。
この実施例1では、基板26としてSi基板を用い、その上部に公知技術により、TEOS−O3を使った常圧CVDにて、SiO2からなるクラッド層23を形成し、このクラッド層23の上にPやGeなどのドーパント濃度を調整して、より屈折率の高いコア層を形成した。次いで、このコア層はフォトリソグラフィー及びRIEによるエッチングにより、コアパターンに形成した。このコアパターンのコア24のサイズは、シングルモード導波路となるように6×6μmとした。同様に常圧CVDにてクラッド層23及びコア24の上にクラッド層25を形成した。ここで、研磨パッドとして、2層の構造の発泡ウレタンパッドであるIC−1000/SUBA−IV(ロデール製)を用い、スラリーとして、シリカ粒子を含むSS−12(キャボット製)を用いて、クラッド層25の化学的機械研磨を行った。スラリーを用いた研磨に引き続いて、スラリーを用いず純水のみで、パッドとしてSupreme(ロデール製)を用いて、クラッド層25の2次研磨をし、その表面を乾燥させないまま、ブラシスクラブを行い、研磨面の洗浄を行った。初期にほぼコア段差分約6μm存在したクラッド層25表面の凹凸は、研磨後に1/20となった。
【0036】
このクラッド層25の上部に、電気配線12、18及びパッド22をTi−Pt−Auで形成した。また、受光素子17、発光素子13、LSI11、19側のパッド21は同様に最表面をAuとした。はんだバンプ20として、Au−Snを用い、350℃でリフローして、クラッド層25上の電気配線12、18及びパッド22と受光素子17、発光素子13、LSI11、19側のパッド21とをはんだバンプ20で接続して光電気集積装置を形成した。この光電気集積装置は、クラッド層25の表面が平坦で、はんだバンプ20の接触面積が均一であるため、はんだバンプ20は1個あたりのせん断接着強度のばらつきが小さく、十分な強度を示した。また、この光電気集積装置は、高温高圧のプレッシャクッカー試験でも、問題となる不良が発生しなかった。
ここでは、シリカ粒子を含むスラリーを用いたが、アルミナ、酸化セリウムの研磨剤を含むスラリーでもクラッド層25の十分な研磨速度と平坦性が得られる。
【0037】
この実施例1によれば、光信号が伝搬されるコア層24及びクラッド層23、25を有する光導波路15と、電気信号が伝搬される電気配線12、18とを備え、かつ、電気信号を光信号に変換するための発光素子13と、光信号を電気信号に変換するための受光素子17との少なくとも一方の素子を備え、この素子との間で電気信号の授受を行う集積回路11、19がはんだバンプ20により電気配線12、18に接続される光電気集積装置の製造方法であって、コア層24上部のクラッド層25を研磨して平坦化する工程と、この工程に引き続いてクラッド層25の研磨部分を洗浄する洗浄工程とを有するので、はんだバンプの接続強度を均一にでき、信頼性の高い光電気集積装置の製造方法を提供できる。
【0038】
次に、本発明の実施例2について説明する。
図3は実施例2により製造した光電気集積装置の一部を示す。
この実施例2では、研磨停止層以外については、上記実施例1と同様の手順で作製した。Si基板26上に公知技術により、TEOS−O3を使った常圧CVDにて、SiO2からなるクラッド層23を形成し、このクラッド層23の上にPやGeなどのドーパント濃度を調整して、より屈折率の高いコア層を形成し、次いで、このコア層はフォトリソグラフィー及びRIEによるエッチングにより、コアパターンに形成した。このコアパターンのコア24のサイズは、6×6μmとした。クラッド層23及びコア24の上には常圧CVDにてクラッド層25を形成した。
【0039】
さらに、このクラッド層25の上部に、研磨停止層29として、SiH4とNH3ガスを用いて、プラズマCVDによるSiN膜を膜厚0.5μm形成した。クラッド層25のSiO2に対して、プラズマCVDで形成したSiN膜29の研磨速度比は、1/12であった。ここで、研磨パッドとして、発泡ウレタンパッドであるIC−1000/SUBA−IV(ロデール製)を用い、スラリーとして、シリカ粒子を含むSS−12(キャボット製)を用いて、研磨停止層29の化学的機械研磨を行った。スラリーを用いた研磨に引き続いて、スラリーを用いず純水のみで、パッドとしてSupreme(ロデール製)を用いて、研磨停止層29の2次研磨をし、その表面を乾燥させないまま、ブラシスクラブを行って研磨面の洗浄を行った。初期にほぼコア段差分約6μm存在した光導波路15の凹凸は、研磨後には1/50となった。
【0040】
この光導波路15の上部には、電気配線12、18及びパッド22をTi−Pt−Auで形成した。また、受光素子17、発光素子13、LSI11、19側のパッド21は同様に最表面をAuとした。はんだバンプ20として、Au−Snを用い、350℃でリフローして、クラッド層25及び研磨停止層29上の電気配線12、18及びパッド22と受光素子17、発光素子13、LSI11、19側のパッド21とをはんだバンプ20で接続して光電気集積装置を形成した。この光電気集積装置は、クラッド層25及び研磨停止層29の上面が平坦で、はんだバンプ20の接触面積が均一であるため、はんだバンプ20は1個あたりのせん断接着強度のばらつきが小さく、十分な強度を示した。また、この光電気集積装置は、高温高圧のプレッシャクッカー試験でも、問題となる不良が発生しなかった。
ここでは、シリカ粒子を含むスラリーを用いたが、アルミナ、酸化セリウムの研磨剤を含むスラリーでも研磨停止層29の十分な研磨速度と平坦性が得られる。
【0041】
この実施形態2によれば、光信号が伝搬されるコア層24及びクラッド層23、25を有する光導波路15と、電気信号が伝搬される電気配線12、18とを備え、かつ、電気信号を光信号に変換するための発光素子13と、光信号を電気信号に変換するための受光素子17との少なくとも一方の素子を備え、この素子との間で電気信号の授受を行う集積回路11、19がはんだバンプ20により電気配線12、18に接続される光電気集積装置の製造方法であって、コア層24上部のクラッド層25を研磨して平坦化する工程と、この工程に引き続いてクラッド層25の研磨部分を洗浄する洗浄工程と、コア層24の上部のクラッド層25上に、該クラッド層25よりも研磨速度の遅い研磨停止層29を設ける工程とを有するので、より信頼性の高い光電気集積装置の製造方法を提供できる。
【0042】
また、実施形態2によれば、光信号が伝搬されるコア層24及びクラッド層23、25を有する光導波路15と、電気信号が伝搬される電気配線12、18とを備え、かつ、電気信号を光信号に変換するための発光素子13と、光信号を電気信号に変換するための受光素子17との少なくとも一方の素子を備え、この素子との間で電気信号の授受を行う集積回路11、19がはんだバンプ20により電気配線に接続されている光電気集積装置において、コア層24上部のクラッド層25よりも研磨速度の遅い研磨停止層29をコア層24上部のクラッド層25の上に設けたので、光導波路上部の平坦性がより向上し、はんだバンプの接続強度を均一にでき、より信頼性の高い光電気集積装置を提供できる。
【0043】
次に、本発明の実施例3について説明する。
図5は実施例3により製造した光電気集積装置の一部を示す。
この実施例3では、基板上にクラッド23層を形成する工程は基板とクラッド層23を兼ねた耐熱性の厚さ100μmのフッ素化ポリイミドフィルムを製作する工程とし、このフッ素化ポリイミドフィルムに研磨停止層30としてSiO2膜を厚さ0.2μmだけコーティングした。これにフォトリソグラフィーを行い、まずフッ素ガスを用いたRIEによりSiO2膜をエッチングしてレジスト除去を行い、このSiO2膜をマスクに下層のポリイミドフィルムをエッチングしてコア溝パターンを形成した。このコア溝パターンのコア溝のサイズは、マルチモード導波路となるように50×50μmとした。ここに、より高屈折率のフッ素化ポリイミド樹脂をコア材としてコア溝に塗布し、コア層をコア溝に埋め込んだ。このとき、コア層以外にも、フッ素化ポリイミドが形成される。ここで、研磨パッドとして、発泡ウレタンパッドであるIC−1000/SUBA−IV(ロデール製)を用い、スラリーとして、0.3μmのアルミナ粒子を含む研磨剤を用いて、コア材の化学的機械研磨を行った。このとき、コア材と研磨停止層30の研磨速度比は、20:1であった。
【0044】
次いで、スラリーを用いず純水のみで、パッドとしてSupreme(ロデール製)を用いて、コア材の2次研磨をし、その表面を乾燥させないまま、ブラシスクラブを行い、研磨面の洗浄を行った。これにより、コア溝にのみコア材を残すことができ、コア24を形成できた。また、研磨面には、研磨停止層30のみが露出しており、下層のクラッド層23の露出はなく、設計値どおりのコア24の深さを得、十分な平坦性を得ることができる。この研磨停止層30及びコア24の上にフッ素化ポリイミド樹脂を塗布形成してクラッド層25とした。この上部クラッド層25は、非常に平坦な光導波路15を形成できた。
【0045】
このクラッド層25の上部には、電気配線12、18及びパッド22をTi−Pt−Auで形成した。また、受光素子17、発光素子13、LSI11、19側のパッド21は同様に最表面をAuとした。はんだバンプ20として、Ag−Snを用い、250℃でリフローして、クラッド層25上の電気配線12、18及びパッド22と受光素子17、発光素子13、LSI11、19側のパッド21とをはんだバンプ20で接続して光電気集積装置を形成した。この光電気集積装置は、クラッド層25の上面が平坦で、はんだバンプ20の接触面積が均一であるため、はんだバンプは1個あたりのせん断接着強度のばらつきが小さく、十分な強度を示した。また、この光電気集積装置は、高温高圧のプレッシャクッカー試験でも、問題となる不良が発生しなかった。ここでは、アルミナ粒子を含むスラリーを用いたが、シリカ、酸化セリウムの研磨剤を含むスラリーでも研磨停止層30の十分な研磨速度と平坦性が得られる。
【0046】
この実施例3によれば、光信号が伝搬されるコア層24及びクラッド層23、25を有する光導波路15と、電気信号が伝搬される電気配線12、18とを備え、かつ、電気信号を光信号に変換するための発光素子13と、光信号を電気信号に変換するための受光素子17との少なくとも一方の素子を備え、この素子との間で電気信号の授受を行う集積回路11、19がはんだバンプ20により電気配線12、18に接続される光電気集積装置の製造方法であって、基板上にクラッド層23を形成する工程と、この工程で形成されたクラッド層23にコア層となる溝をパターニングする工程と、この工程でパターニングされた溝部分にコア材を埋め込む工程と、研磨によって前記コア材の一部を除去してコア層24の形成と平坦化を行う工程と、この工程に引き続いて前記コア層の平坦化面を洗浄する洗浄工程と、前記クラッド層23及び前記コア層24の上にクラッド層25を形成する工程とを有するので、はんだバンプの接続強度を均一にでき、信頼性の高い光電気集積装置の製造方法を提供でき、かつ、クラッド層の厚膜化を必要としない光電気集積装置の製造方法を提供できる。
【0047】
さらに、実施例3によれば、溝を形成するクラッド層23の上に、研磨による除去を行うコア材に対して研磨速度の遅い研磨停止層30を設ける工程を有するので、コア深さが設計値どおりで深さバラツキのない光電気集積装置の製造方法を提供できる。
【0048】
次に、本発明の実施例4について説明する。
この実施例4では、上記実施例1と同様に、基板として、Si基板を用い、その上部に公知技術により、TEOS−O3を使った常圧CVDにて、SiO2からなるクラッド層23を形成した。さらに、このクラッド層23の上部には、研磨停止層として、SiH4とNH3ガスを用いて、プラズマCVDによるSiN膜を膜厚0.2μm形成した。クラッド層23のSiO2に対して、プラズマCVDで形成したSiN膜の研磨速度比は、1/12であった。凹型光導波路形成プロセスにおいては、研磨面は比較的フラットであり、研磨停止層は凸型光導波路に比べて薄くてもよい。
【0049】
次いで、研磨停止層のフォトリソグラフィーを行い、CHF3とCF4ガスを用いたRIEにより上層のSiN膜及び下層のSiO2膜をエッチングしてレジスト除去を行い、コア溝パターンを形成した。このコア溝パターンのコア溝のサイズは、シングルモード導波路となるように6×6μmとした。次いで、TEOS−O3を使った常圧CVDにて、PやGeなどのドーパント濃度を調整して、より屈折率の高いコア材をコア溝に埋め込んだ。
【0050】
ここで、実施例1と同様に、研磨パッドとして、2層の構造の発泡ウレタンパッドであるIC−1000/SUBA−IV(ロデール製)を用い、スラリーとして、シリカ粒子を含むSS−12(キャボット製)を用いて、コア材の化学的機械研磨を行い、SiN膜が露出した時点でコア材をコア溝以外から除去して平坦化を行った。スラリーを用いたコア材の研磨に引き続いて、スラリーを用いず純水のみで、パッドとしてSupreme(ロデール製)を用いて、コア材を2次研磨し、その表面を乾燥させないまま、ブラシスクラブを行い、研磨面の洗浄を行った。
【0051】
化学的機械研磨によってコア層24が形成され、研磨停止層としてのSiN膜厚は非常に薄く光学的に問題ないため、ここでは特に除去せずに、さらにその上層に、TEOS−O3を使った常圧CVDにて、SiO2からなるクラッド層25を形成した。このような凹型光導波路プロセスで、平坦性の高い光導波路15を形成した。ここでは研磨停止層は、除去しなかったが、熱リン酸を用いてSiN膜を選択的に除去してもよい。
【0052】
この光導波路15の上部には、電気配線12、18及びパッド22をTi−Pt−Auで形成した。また、受光素子17、発光素子13、LSI11、19側のパッド21は同様に最表面をAuとした。はんだバンプ20として、Au−Snを用い、350℃でリフローして、クラッド層25上の電気配線12、18及びパッド22と受光素子17、発光素子13、LSI11、19側のパッド21とをはんだバンプ20で接続して光電気集積装置を形成した。この光電気集積装置は、クラッド層25の上面が平坦で、はんだバンプの接触面積が均一であるため、はんだバンプは1個あたりのせん断接着強度のばらつきが小さく、十分な強度を示した。また、この光電気集積装置は、高温高圧のプレッシャクッカー試験でも、問題となる不良が発生しなかった。ここでは、シリカ粒子を含むスラリーを用いたが、アルミナ、酸化セリウムの研磨剤を含むスラリーでも光導波路の十分な研磨速度と平坦性が得られる。
【0053】
この実施例4によれば、光信号が伝搬されるコア層24及びクラッド層23、25を有する光導波路15と、電気信号が伝搬される電気配線12、18とを備え、かつ、電気信号を光信号に変換するための発光素子13と、光信号を電気信号に変換するための受光素子17との少なくとも一方の素子を備え、この素子との間で電気信号の授受を行う集積回路11、19がはんだバンプ20により電気配線12、18に接続されている光電気集積装置において、コア層24を形成したクラッド層23の上にコア材よりも研磨速度の遅い研磨停止層を設けたので、はんだバンプの接続強度を均一にでき、信頼性が高く、かつコア深さが設計値どおりで深さバラツキのない光電気集積装置を提供できる。
【0054】
また、実施例1〜3によれば、前記研磨において、シリカ、アルミナ、酸化セリウムの研磨剤を含むスラリーを用いることにより、十分な研磨速度を得ながら、良好な平坦性を得られる光電気集積装置の製造方法を提供できる。
【0055】
また、実施例1〜3によれば、前記研磨において、前記スラリーを用いた研磨を行った後に、研磨粒子を含まない研磨を行うので、研磨面における研磨剤の残留を防止でき、異物による信頼性の低下のない光電気集積装置の製造方法を提供できる。
【0056】
また、実施例1〜3によれば、洗浄工程にてブラシスクラブを用いるので、研磨面における研磨剤の残留を防止でき、異物による信頼性の低下のない光電気集積装置の製造方法を提供できる。
【0057】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、はんだバンプの接続強度を均一にでき、信頼性の高い光電気集積装置の製造方法を提供できる。
また、本発明によれば、より信頼性の高い光電気集積装置の製造方法を提供できる。
また、本発明によれば、光導波路上部の平坦性がより向上し、はんだバンプの接続強度を均一にでき、より信頼性の高い光電気集積装置を提供できる。
【0058】
また、本発明によれば、はんだバンプの接続強度を均一にでき、信頼性の高い光電気集積装置の製造方法を提供でき、かつ、クラッド層の厚膜化を必要としない光電気集積装置の製造方法を提供できる。
また、本発明によれば、コア深さが設計値どおりで深さバラツキのない光電気集積装置の製造方法を提供できる。
【0059】
また、本発明によれば、はんだバンプの接続強度を均一にでき、信頼性が高く、かつコア深さが設計値どおりで深さバラツキのない光電気集積装置を提供できる。
また、本発明によれば、十分な研磨速度を得ながら、良好な平坦性を得られる光電気集積装置の製造方法を提供できる。
さらに、本発明によれば、研磨面における研磨剤の残留を防止でき、異物による信頼性の低下のない光電気集積装置の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光電気集積装置の構成例を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例1により製造した光電気集積装置の一部を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例2により製造した光電気集積装置の一部を示す断面図である。
【図4】本発明の光電気集積装置の製造方法における凹型の光導波路作製プロセスの一例の各工程を示す工程図である。
【図5】本発明の実施例3により製造した光電気集積装置の一部を示す断面図である。
【図6】図1に示す光電気集積装置の一部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
11、19 LSI
12、18 電気配線
13 発光素子
14、16 ミラー
15 光導波路
17 受光素子
20 はんだバンプ
21、22 パッド
24 コア
24a コア材
25 クラッド層
26 基板
27、29、30 研磨停止層
28 コア溝
Claims (9)
- 光信号が伝搬されるコア層及びクラッド層を有する光導波路と、電気信号が伝搬される電気配線とを備えcかつ、電気信号を光信号に変換するための発光素子と、光信号を電気信号に変換するための受光素子との少なくとも一方の素子を備え、この素子との間で電気信号の授受を行う集積回路がはんだバンプにより電気配線に接続される光電気集積装置の製造方法であって、前記コア層上部の前記クラッド層を研磨して平坦化する工程と、この工程に引き続いて前記クラッド層の研磨部分を洗浄する洗浄工程とを有することを特徴とする光電気集積装置の製造方法。
- 請求項1記載の光電気集積装置の製造方法において、前記コア層上部のクラッド層上に、該クラッド層よりも研磨速度の遅い研磨停止層を設ける工程を有することを特徴とする光電気集積装置の製造方法。
- 光信号が伝搬されるコア層及びクラッド層を有する光導波路と、電気信号が伝搬される電気配線とを備え、かつ、電気信号を光信号に変換するための発光素子と、光信号を電気信号に変換するための受光素子との少なくとも一方の素子を備え、この素子との間で電気信号の授受を行う集積回路がはんだバンプにより電気配線に接続されている光電気集積装置において、前記コア層上部の前記クラッド層よりも研磨速度の遅い研磨停止層を前記コア層上部の前記クラッド層の上に設けたことを特徴とする光電気集積装置。
- 光信号が伝搬されるコア層及びクラッド層を有する光導波路と、電気信号が伝搬される電気配線とを備え、かつ、電気信号を光信号に変換するための発光素子と、光信号を電気信号に変換するための受光素子との少なくとも一方の素子を備え、この素子との間で電気信号の授受を行う集積回路がはんだバンプにより電気配線に接続される光電気集積装置の製造方法であって、基板上にクラッド層を形成する工程と、この工程で形成されたクラッド層にコア層となる溝をパターニングする工程と、この工程でパターニングされた溝部分にコア材を埋め込む工程と、研磨によって前記コア材の一部を除去してコア層の形成と平坦化を行う工程と、この工程に引き続いて前記コア層の平坦化面を洗浄する洗浄工程と、前記クラッド層及び前記コア層の上にクラッド層を形成する工程とを有することを特徴とする光電気集積装置の製造方法。
- 請求項4記載の光電気集積装置の製造方法において、前記溝を形成する前記クラッド層の上に、研磨による除去を行う前記コア材に対して研磨速度の遅い研磨停止層を設ける工程を有することを特徴とする光電気集積装置の製造方法。
- 光信号が伝搬されるコア層及びクラッド層を有する光導波路と、電気信号が伝搬される電気配線とを備え、かつ、電気信号を光信号に変換するための発光素子と、光信号を電気信号に変換するための受光素子との少なくとも一方の素子を備え、この素子との間で電気信号の授受を行う集積回路がはんだバンプにより電気配線に接続されている光電気集積装置において、前記コア層を形成したクラッド層の上にコア材よりも研磨速度の遅い研磨停止層を設けたことを特徴とする光電気集積装置。
- 請求項1、2、4、5のいずれか1つに記載の光電気集積装置の製造方法において、前記研磨において、シリカ、アルミナ、酸化セリウムの研磨剤を含むスラリーを用いることを特徴とする光電気集積装置の製造方法。
- 請求項7記載の光電気集積装置の製造方法において、前記研磨にて、前記スラリーを用いた研磨を行った後に、研磨粒子を含まない研磨を行うことを特徴とする光電気集積基板の製造方法。
- 請求項7記載の光電気集積装置の製造方法において、前記洗浄工程にてブラシスクラブを用いることを特徴とする光電気集積基板の製造方法。
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