JP2004053603A - マイクロメカニック圧力センサ装置 - Google Patents

マイクロメカニック圧力センサ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】単数又は複数のダイアフラム補償抵抗の個所の従来技術での決め方では、圧力センサの出力特性曲線の非直線性が除去されないという従来技術の問題点を解決すること。
【解決手段】少なくとも部分的に半導体材料によって形成されたフレーム、該フレームによって保持されたダイアフラム、少なくとも1つの測定抵抗を有しており、該測定抵抗は、第1の個所で、ダイアフラム内又は上に設けられており、当該測定抵抗の抵抗値は、ダイアフラム内の圧力を誘起する機械的な圧力に依存し、少なくとも1つの補償抵抗を有しており、該補償抵抗は、第2の個所で、ダイアフラム内又は上に設けられており、当該補償抵抗の抵抗値は、ダイアフラム内の圧力を誘起する機械的な圧力に依存し、第1の個所での抵抗値は、第1の1次成分及び第1の2次成分が圧力に依存して変化し、第2の個所での抵抗値は、近似的に1次成分がなく、第1の2次成分に比例する第2の2次成分が圧力に依存して変化するようにする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、低い絶対圧力及び/又は僅かな差圧の測定用のマイクロメカニック圧力センサ装置、及び、相応の測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術から、半導体サブストレート及びフレーム上に設けられたダイアフラムからなるフレームを有するマイクロメカニック圧力センサが公知である(例えば、特許文献1参照)。ダイアフラムには、4つのピエゾ抵抗性測定抵抗が取り付けられており、この測定抵抗は、(ダイアフラムの上側と下側との差圧の結果)ダイアフラム乃至抵抗の変形時に、その抵抗値が変化する。4つの抵抗の各々2つは、相互に並列にダイアフラムの境界線の中心近くに位置している。更に、圧力センサは4つの補償抵抗を有しており、この4つの補償抵抗によって、各々2つの相互に並列な、各測定抵抗に対して垂直に圧力センサのフレームに設けられている。各抵抗は全て、ホイートストン測定ブリッジを形成しており、その際、センサの、相互に対角方向に対向しているコーナの出力信号が取り出される。
【0003】
ダイアフラムの両面間の差圧力の関数として測定圧力の出力電圧が、殊に、僅かな差圧の測定時に不所望な非直線性を示す。
【0004】
図9を用いて詳細に説明するマイクロメカニックな圧力センサ装置が公知である(特許文献2)。図9には、参照番号110で半導体サブストレートが示されており、この半導体サブストレートには、ダイアフラム101が形成されている。ダイアフラム101及び取り囲んでいるサブストレート110上には、エピタキシャル層108が形成されており、このエピタキシャル層108は、変換器102,103用の基板として、例えば、ピエゾ抵抗の形式で使われる。変換器は、差圧によってダイアフラム101の変形により生じる張力を電気信号に変換し、この電気信号は、補償回路104に供給される。第1の変換器103は、電圧負荷のかかる個所に設けられており、この個所では、差圧に依存して直線及び非直線成分のある信号が形成される。第2の変換器102は、張力の負荷が掛からない個所に設けられており、この個所で、第2の変換器は、差圧に依存して直線でない及び非直線成分がある信号が形成される。補償回路104は、両変換器102,103の各信号を加算して、非直線成分が除去されるようにする。
【0005】
殊に、低い絶対圧及び/又は僅小な差圧の測定用の別のマイクロメカニックな圧力センサ装置が公知である(特許文献3参照)。この装置は、少なくとも部分的に半導体材料から形成されたフレーム、このフレームによって保持されたダイアフラム、少なくとも1つの測定抵抗(ダイアフラム内又は上の第1の個所に設けられていて、その抵抗値がダイアフラムの変形に依存する)、及び、少なくとも1つの補償抵抗(ダイアフラム内又は上の第2の個所に設けられていて、その抵抗値がダイアフラムの変形に依存する)を有している。ダイアフラムの変形時に、曲げ張力及びダイアフラム張力が生じ、その際、曲げ張力はダイアフラム上に空間的な変形を生じる。第1の個所で、近似的に最大の曲げ応力が生じ、第2の個所に、近似的に最小の曲げ応力が生じる。
【0006】
従来技術でこれまで前提とされているのは、単数又は複数のダイアフラム補償抵抗用の最適個所は、ダイアフラムの「最小」曲げ応力が生じるような、ダイアフラム内の位置であるということである(特許文献2及び特許文献3参照)。ここで考慮されているのは明らかに、接線方向の曲げ応力σtの影響を無視して半径方向の曲げ応力σ1のゼロ位置のことである。と言うのは、同時に両方がゼロである個所は生じ得ないからである。
【0007】
【特許文献1】
ドイツ連邦共和国特許公開第19701055号公報
【特許文献2】
ヨーロッパ特許公開第0833137号公報
【特許文献3】
世界知的所有権機関特許公開第01/40751号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、単数又は複数のダイアフラム補償抵抗の個所の前述のような従来技術での決め方では、満足し得る結果にはならず、即ち、当該圧力センサの出力特性曲線の非直線性が除去されないという従来技術の問題点を解決することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するため、本発明は、少なくとも部分的に半導体材料によって形成されたフレーム、該フレームによって保持されたダイアフラム、少なくとも1つの測定抵抗を有しており、該測定抵抗は、第1の個所で、ダイアフラム内又は上に設けられており、当該測定抵抗の抵抗値は、ダイアフラム内の圧力を誘起する機械的な圧力に依存し、少なくとも1つの補償抵抗を有しており、該補償抵抗は、第2の個所で、ダイアフラム内又は上に設けられており、当該補償抵抗の抵抗値は、ダイアフラム内の圧力を誘起する機械的な圧力に依存し、第1の個所での抵抗値は、第1の1次成分及び第1の2次成分が圧力に依存して変化し、第2の個所での抵抗値は、近似的に1次成分がなく、第1の2次成分に比例する第2の2次成分が圧力に依存して変化するマイクロメカニック圧力センサ装置を提案するものである。乃至、少なくとも1つの測定抵抗での圧力差によって生じた電気抵抗の変化を測定するための第1の手段と、ダイアフラムの少なくとも1つの補償抵抗での圧力差によって生じた電気抵抗の変化を検出するための第2の手段を有する相応の測定装置を提案するものである。
【0010】
本発明が基づく基本的な技術思想は、半径方向の張力の他に、同様に相対的な抵抗変化に作用する接線方向の張力も考慮することにある。それにより、単数又は複数の補償抵抗の位置に関して、従来技術に較べて、ダイアフラム中心部方向にシフトすることになる。その結果、第1の個所での抵抗値は第1の1次成分と、圧力に依存する第1の2次成分とで合成されて変化し、第2の個所での抵抗値は、近似的に1次成分がなく、且つ、第1の2次成分に比例して圧力に依存して変化する第2の2次成分で変化する。この比例関係は、一般的な場合、種々異なる感度から合成され、及び、相応の電気的な増幅によって調整可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
従属請求項記載の手段によって、本発明の方法及び本発明の装置の有利な実施例及び改善が可能である。
【0012】
各測定抵抗から構成されたホイートストン測定ブリッジの出力信号も非直線、殊に、差圧の2次依存特性を示すので、ホイートストン測定ブリッジの出力信号は、補償ブリッジの出力信号によって直ぐに補償することができるか、又は、各々の出力信号を他の電気量、例えば、電流に変換した後間接的に補償してもよい。補償ブリッジの出力電圧を相応に取り出すことによって、ホイートストン測定ブリッジの出力電圧に関する逆極性を有する差圧の関数として電圧が得られる。
こうすることによって、ホイートストン測定ブリッジの出力電圧の2次依存性を技術的に特に簡単に補償することができ、その点について、以下詳細に説明する。
【0013】
特に有利には、ダイアフラムには、少なくとも4つの測定抵抗が配設されており、この測定抵抗は、ホイートストン測定ブリッジとして接続されており、このホイートストン測定ブリッジの出力信号は、別のホイートストン測定ブリッジの出力信号で補償され、その際、別のホイートストン測定ブリッジ、所謂補償ブリッジは、ダイアフラム内に設けられた2つの補償抵抗及びセンサのフレーム内に設けられた2つのフレーム抵抗によって形成されている。
【0014】
感度を向上するために有利には、各測定抵抗を各々、電流方向に対して最大縦方向曲げ応力乃至最大横方向曲げ応力がダイアフラムに生じ、そうすることによって、最大抵抗変化を導出することができる。低圧領域内では、測定抵抗の変化から形成された、そのようなホイートストン測定ブリッジは、ほぼ1〜2パーセントの圧力の関数として、非直線性を示す。
【0015】
有利な実施例では、補償は、各々電流に変換された、ホイートストン測定ブリッジ及び補償ブリッジの減算によって行われる。このために、ホイートストン測定ブリッジの出力信号、圧力依存の電圧は、第1の電圧/電流変換器(UIコンバータ)に供給され、補償ブリッジの出力信号、同様に圧力依存の電圧は、第2の電圧/電流変換器に供給される。2つのUIコンバータによって形成された電流は、逆極性を有しており、2つの電流の減算によって合成電流が形成され、この合成電流の電流強度は、圧力の関数としてほぼ直線状の特性を示す。
【0016】
本発明の圧力センサ装置の直線性を確実に形成するために、本発明の実施例では、補償ブリッジの出力信号乃至補償ブリッジの出力信号に相応する電気量、例えば、出力信号乃至出力電圧に比例する電流が増幅され、増幅された電気量が、ホイートストン測定ブリッジの非直線性を補償するために使われる。従って、2次成分の種々の前提ファクタを考慮することができる。
【0017】
有利には、補償ブリッジの出力信号、乃至、この信号に等化な電気量が、増幅された電気量によって補償されたホイートストン測定ブリッジの出力信号(乃至、この出力信号に等化な電気量)がほぼ直線特性を示すようなファクタだけ増幅される。補償ブリッジの非直線出力信号から形成されて、補償用に利用される電気量が過度に増幅されすぎず、過補償及び過補償から生じる非直線性を回避することができる。
【0018】
更に、特に有利には、圧力センサ装置のフレーム及び有利にはダイアフラムも全体又は部分的にシリコンによって形成される。と言うのは、この材料は、センサ素子と測定装置乃至評価電子回路を1チップ上に集積することができるからである。
【0019】
結局、特に有利には、フレーム及びダイアフラムを、(100)の配向で使用されるシリコン基板から製造するとよい。こうすることによって、ダイアフラムを、簡単に水酸化カリウムエッチングでシリコン基板をエッチングすることによって製造することができる。しかも、この配向のシリコン基板は、2つの[011]方向を基板表面に有しており、この基板表面では、導電率は、ダイアフラムの変形に特に敏感に応動する。有利には、測定抵抗及び補償抵抗は、局所的にドーピングされた、ダイアフラム乃至フレーム内の領域によって形成される。
【0020】
本発明のマイクロメカニックな圧力センサ装置の電流消費を低減するために、特に有利には、測定抵抗及び/又は補償抵抗は、1kΩより大きな電気抵抗を有している。
【0021】
【実施例】
以下、図示の実施例を用いて、本発明について詳細に説明する。
【0022】
図1に原理図で示した圧力センサ1は、シリコン基板からなるフレーム2と、フレームによって当該フレームのカバー面に保持されたダイアフラム3を有している。
【0023】
フレーム2とダイアフラム3は、シリコン基板からマスキング及び図1に示された圧力センサ1の裏面の後続のエッチングによって形成される。有利には、水酸化カリウムエッチング(KOHエッチング)がダイアフラム3の下側方向に先細にされた、台形横断面の角錐台形の切欠部の製造のために使われる(切欠部のためには、例えば、図3の切欠部41)。ダイアフラム3の下側を角錐台状の切欠部にするのは、(100)配向を有するシリコン基板を有利に使用する際である。と言うのは、KOHエッチングは、シリコンの[100]及び[110]結晶方向での種々のエッチングレートを示すからである。
【0024】
図1に破線輪郭乃至ダイアフラムエッジの方形によって示された、有利な矩形状のダイアフラム3は、約5〜80μm厚である。ダイアフラムエッジは、フレーム2をダイアフラム3から「切り離す」。
【0025】
本発明の圧力センサの具体的な使用目的に依存してダイアフラムをもっと薄くしても、あるいは、もっと厚くしてもよい。同様に、本発明の技術思想を、種々異なる厚みの領域を有するダイアフラムに用いてもよい。そのようなダイアフラムの例は、曲げこわさの大きな中心部(所謂ボスダイアフラム)を有するダイアフラム、及び/又は、曲げこわさの大きな縁領域を有するダイアフラムである。
更に、他の輪郭を有するダイアフラムを備えた本発明の圧力センサを使っても目的に適っている。
【0026】
図1の本発明のダイアフラム3は、測定抵抗5、補償抵抗7、測定抵抗8及び補償抵抗10並びに別の2つの測定抵抗11及び14を有している。ダイアフラム3の外側には、フレーム2上に別の2つの補償抵抗13及び16が設けられている。
【0027】
ダイアフラムの下側にある抵抗の製造用の1手段は、nドーピングされたダイアフラム内にpドーピングされた領域(ベース拡散)を拡散により形成する点にある。それから、後続して、エピタキシャル層が成長され、ダイアフラムが所謂pnストップを用いてエッチングされる。
【0028】
抵抗は、有利には、平面で見てほぼ矩形の輪郭を有するピエゾ抵抗性の抵抗であり、その抵抗値は、抵抗乃至ダイアフラムの機械的な変形時に当該抵抗の位置で変化する。抵抗を、ダイアフラムの適切にドーピングされた領域によって形成すると有利である。
【0029】
ダイアフラムのマスキング及び後続のドーピングプロセスステップの代わりに、他のように形成された抵抗を使ってもよく、その抵抗値は、同様に当該抵抗の変形に依存し、例えば、ダイアフラム内又はダイアフラムの下側に設けられる。
ダイアフラム上又はダイアフラムの下側に設けられた抵抗は、例えば、製造すべき抵抗の領域内でダイアフラムをマスキングして、後続して適切な材料でコーティングすることによって形成することができる。同様に、「埋め込み」抵抗をダイアフラム中に形成してもよい。
【0030】
殊に、後続の、機能についての説明で明らかとなるように、続いて説明する、本発明の圧力センサの幾何形状は、単に本発明の有利な実施例にすぎない。図2に、丸みをおびた仮想の矩形の輪郭上に位置している補償抵抗7及び10を、そのような輪郭の他の点に設けてもよい。正方形のダイアフラムの場合、当該の輪郭は、ほぼ丸みをおびた正方形であり、円形のダイアフラムでは、円形である。
【0031】
図1に示されたダイアフラム3を時計の文字盤と比較すると、測定抵抗5の長手方向軸は(他の全てのピエゾ抵抗性抵抗同様に、平面図で、ほぼ矩形輪郭を有している)、「12時」の方向を指しており、ダイアフラム3の上側ダイアフラム縁の近傍で、この矩形輪郭内に入れられている。
【0032】
補償抵抗7の長手方向軸は、測定抵抗5の長手方向軸に対して横方向に位置しており、仮想の中心垂直線の長手方向軸は、測定抵抗5のほぼ長手方向軸と一致している。補償抵抗7は、ダイアフラム3の中心の外側でダイアフラム3の中心と測定抵抗5との間でダイアフラム中に挿入されている。
【0033】
ダイアフラム3中に挿入されている測定抵抗14は、測定抵抗5に対して平行移動されており、測定抵抗14の長手方向軸上の仮想の中心垂直線の一方の端が、ダイアフラム3のほぼ中心方向を指し、他方の端が「3時」の方向を指している。測定抵抗14は、ダイアフラム3のダイアフラム矩形縁から少し離れて、ダイアフラム内に位置している。測定抵抗8は、測定抵抗5の長手方向軸が測定抵抗8の長手方向軸とほぼ一致しており、測定抵抗8は、測定抵抗5に対してほぼミラー対称にダイアフラム3の対向側に設けられている。
【0034】
補償抵抗10の長手方向軸上の仮想の中心垂直線は、測定抵抗8の長手方向軸とほぼ一致し、即ち、補償抵抗10は、測定抵抗8に対して横方向に位置している。補償抵抗7に対してほぼ平行乃至ミラー対称に設けられた補償抵抗10は、測定抵抗8とダイアフラム3の中心との間に設けられている。
【0035】
ダイアフラム3中の測定抵抗11は、測定抵抗14にほぼ平行に、且つ、測定抵抗14と同じ高さである。測定抵抗11は、測定抵抗14に対してほぼミラー対称に、測定抵抗14に関して、ダイアフラム3の対向側に、ダイアフラム3の左側ダイアフラム縁の近傍でダイアフラム内に挿入されている。
【0036】
測定抵抗14に対して平行に、補償抵抗16が圧力センサ1のフレーム2内に設けられている。フレーム2の対向側に、補償抵抗13が圧力センサ1のフレーム2上に設けられており、その際、補償抵抗13の長手方向軸は、測定抵抗11の長手方向軸に対してほぼ平行に位置している。補償抵抗13は、測定抵抗11とほぼ同じ高さに位置している。
【0037】
図4と関連して詳細に説明したように、測定抵抗5及び14並びに測定抵抗11及び8は、各々測定ブリッジの1分路を形成しており(図4の位置50を参照)、即ち、測定抵抗11は、測定抵抗8と直列接続されており、測定抵抗5は、測定抵抗14と直列接続されている。更に、補償抵抗13及び10並びに補償抵抗7及び16は、各々補償ブリッジの1分路を形成しており(図4の位置51参照)、即ち、補償抵抗13は、補償抵抗10と直列接続されており、補償抵抗7は、補償抵抗16と直列接続されている。
【0038】
測定抵抗11及び8並びに測定抵抗5及び14から各々形成された、測定ブリッジの分路は、相互に並列接続されている。
【0039】
同様に、補償抵抗13及び10並びに7及び16から形成された補償ブリッジの分路は、並列接続されている。
【0040】
本発明の圧力センサ1の給電電圧の端子用のコンタクトフィールド17は、並列接続された測定抵抗11及び5によって形成されている測定ブリッジの入力側と電気接続されている。更に、コンタクトフィールド17は、並列接続された補償抵抗13及び7によって形成されている補償ブリッジの入力側と電気接続されている。コンタクトフィールド68及び67は、測定ブリッジの出力側を形成し、コンタクトフィールド69及び70は、補償ブリッジの出力側を形成する。コンタクトフィールド17及び28には、本発明の圧力センサ1用の電圧給電部が接続されており、この電圧給電部を介して、測定及び補償ブリッに各々電圧が給電される。コンタクトフィールド28は、所謂ブリッジ基部である。
【0041】
測定抵抗11及び8の直列回路が作用する線路と接続されたコンタクトフィールド67を介して、並びに、測定抵抗5及び14と直列接続された線路と電気接続されたコンタクトフィールド68を介して、測定ブリッジ(50)の測定出力側に出力される電圧がセンサ1から取り出され、図4に示された補償回路300に供給される。
【0042】
同様に、補償抵抗13及び10を直列接続する導電線が、コンタクトフィールド69と電気接続されている。コンタクトフィールド70は、補償抵抗13及び10を直列接続している導電線と接続されている。コンタクトフィールド69及び70を介して、補償ブリッジ(51)の各測定出力側に印加される電圧がセンサ1から取り出され、図4に示された補償回路300に供給される。
【0043】
コンタクトフィールド17,68,69,28,67及び70が、図1に示された圧力センサ1のフレーム2上に設けられている。コンタクトフィールドと抵抗との電気接続、乃至、種々異なる抵抗間の電気接続は、有利には、低オーム導電路によって達成され、その、各抵抗との接続が図1に略示されており、図2には、具体的な構成が示されている。有利には、導体路乃至測定ブリッジ及び補償ブリッジの形成用の電気接続は、フレーム2とダイアフラム3の上側を、例えば、アルミニウム、銅、金又はプラチナで蒸着することによって達成される。
【0044】
本発明の圧力センサは、別の層を有していてもよい。
【0045】
図2には、図1に略示した本発明の圧力センサの有利な実施例のレイアウトが平面図で示されている。図2に示された圧力センサ200のレイアウトは、以下で別に示さない限り、図1に示した圧力センサ1と同一である。
【0046】
図2に示された圧力センサ200が、図1に示された圧力センサ1と異なる点は、図1の測定抵抗5が、図2では、2つの測定抵抗5及び6によって形成されており、測定抵抗14が2つの抵抗14及び15によって形成されており、測定抵抗8が2つの測定抵抗8及び9によって形成されており、測定抵抗11が2つの測定抵抗11及び12によって形成されている点である。ダイアフラムの縦方向曲げ応力も横方向曲げ応力も最大である、ダイアフラムの所謂第1の個所に、測定抵抗の代わりに、各々2つの測定抵抗5,6;14,15;8,9;及び11,12からなる直列接続が設けられているので、技術的に簡単に、直列接続された2つの測定抵抗から形成された、測定ブリッジ50の抵抗を構成することができ、この抵抗は、高い抵抗値、有利には、少なくとも1kオームである。こうすることによって、本発明の圧力センサの電流消費を著しく低減することができる。更に、2つの測定抵抗の直列接続によって、「1つの」高オーム測定抵抗を、圧力センサ200のダイアフラム3の適切なドーピングによって製造することができる。
【0047】
更に、2つの測定抵抗を本発明のように用いることによって「オフセット」を最小化して、リード線の抵抗に対するピエゾ抵抗の比を最大にすることができ、そうすることによって、測定装置の最大感度が達成される。
【0048】
それに応じて、図4にホイートストン測定ブリッジ50の個別抵抗として示されている各抵抗は、図2に示された圧力センサ200の有利な実施例に相応して、実際には、各々直列接続された2つの測定抵抗である。
【0049】
図2に示された圧力センサ200と、図1に示された圧力センサ1との別の差異は、圧力センサ200のフレーム2に設けられたフレーム抵抗13及び16が、各々測定抵抗11及び14に対して並列接続されていないという点にある。このフレーム抵抗は、ダイアフラム3上の隣り合った測定抵抗11,12乃至14,15とほぼ同じ高さに設けられているが、各フレーム抵抗の長手方向軸は、各々45°だけ時計の針の方向に各々隣り合った測定抵抗の長手方向軸に対して回転されている。
【0050】
フレーム2上のフレーム抵抗13及び16は、圧力センサが製造されているフレーム乃至半導体サブストレートの具体的な結晶配向に配向されている。フレーム抵抗が、場合によって生じるフレームの僅かな変形に対してピエゾ的に不感応であるように配向するということは決定的なことであり、そうすることによって、高い測定精度を達成することができる。
【0051】
フレーム2上に設けられた補償抵抗13及び16は、ほぼ各半部がフレームの部分上に位置しており、他方の半部がシリコン基板とダイアフラム3との移行領域4上に位置している。しかも、こうすることによって、スペースを節約して配設することができ、その結果、全体が必要なシリコン基板の面積を最小化、乃至、スペースを節約して、図4に示されている補償回路を、フレーム2上に完全に、又は、部分的に構成するのに使うことができる。
【0052】
図2から分かるように、コンタクトフィールド17,69,28及び70は、ほぼ、移行領域4内の圧力センサ200の上側のダイアフラムの各コーナに設けられている。従って、有利には、圧力センサ200を電圧給電部に外部接続して、補償ブリッジの測定出力側から電圧を取り出すことができる分かり易い手段が得られる。このような、コンタクトフィールドの装置構成では、更に、ダイアフラム3の変形特性に否定的な作用を及ぼさずに、圧力センサ200を接続することができるという利点がある。補償ブリッジ51の各測定出力側の信号乃至電圧が、図4に示された補償回路300のコンタクト面69及び70を介してリードされるのと同様に、移行領域4内の圧力センサ200の上側にコンタクト片67及び68が設けられており、このコンタクト片を介して各測定抵抗から構成されたホイートストン測定ブリッジの各測定出力側から電圧を取り出すことができる。
【0053】
更に、測定抵抗を結合する導体路は、主として、可能な限り、各々のダイアフラム縁に対して平行に、当該ダイアフラム縁の、できる限り直ぐ近くの移行領域4に設けられている。そうすることによって、測定抵抗を結合する導体路は、できる限り短く、従って、低オームに保持される。
【0054】
必要な限り、フレーム2上に設けられる補償抵抗13及び16を補償ブリッジと結合する導体路は、フレームの左側乃至右側の面に設けられており、測定抵抗を結合する導体路と異なって、各々隣り合ったダイアフラム縁に対する間隔が比較的大きい。
【0055】
以下、圧力センサ200の導体路の接続レイアウトについて詳細に説明する。
コンタクトフィールド17は、リード部20を介して補償抵抗7の一方の端子と接続されている。補償抵抗7の他方の端子は、リード部21を介してコンタクトフィールド69と接続されている。コンタクトフィールド69は、導体路19を介して結合個所23と電気的に結合されており、結合個所は、導体路24を介して補償抵抗16の一方の端子と接続されている。補償抵抗16の他方の端子は、リード部25を介してコンタクト個所26と接続されている。コンタクト個所26は、導体路27を介して、測定抵抗14の一方の端子をコンタクトする導体路37と接続する導体路によって形成された交点と接続される。更に、交点は、測定抵抗9の一方の端子を電気的にコンタクトする導体路40と接続されている。結局、この交点は、更にコンタクトフィールド28と電気的に接続され、このコンタクトフィールド28は、導体路35を介して補償抵抗10の一方の端子と接続されている。補償抵抗10の他方の端子は、導体路34を介してコンタクトフィールド70と接続されており、コンタクトフィールドは、更に導体路32を介してコンタクト個所31と電気的に接続されている。導体路30は、コンタクト個所31を補償抵抗13の一方の端子と接続する。補償抵抗13の他方の端子は、導体路29、コンタクト個所22及び後続して導体路29を介してコンタクトフィールド17と電気的に接続され、そうすることによって、結局補償ブリッジ51が形成される。
【0056】
コンタクトフィールド17は、更に導体路18を介して測定抵抗5の一方の端子と接続されており、測定抵抗5の他方の端子は、コンタクトブリッジを介して測定抵抗6の一方の端子と接続されている。測定抵抗6の他方の端子は、導体路36を介して測定抵抗15の一方の端子と接続されている。導体路36は、コンタクト片68と接続されており、コンタクト片68は、ダイアフラム3から上の方に向かって離れるように移行領域4内に示されている。測定抵抗15の他方の端子は、コンタクトブリッジを介して測定抵抗14の一方の端子と接続されている。測定抵抗14の他方の端子は、導体路37によってコンタクト接続されている。導体路37と接続されている導体路40は、コンタクトブリッジを介して測定抵抗8の一方の端子と接続されている測定抵抗9の一方の端子をコンタクト接続する。測定抵抗8の他方の端子は、導体路39を介して測定抵抗11の一方の端子と電気的に接続されている。導体路39は、部分的にコンタクト片67からなり、コンタクト片67は、ダイアフラム3から下の方に向かって離れるように移行領域4内に示されている。測定抵抗11の他方の端子は、コンタクトブリッジを介して測定抵抗12の一方の端子と接続されており、測定抵抗12の他方の端子は、導体路38を介して導体路18及びコンタクトフィールド17と電気的に接続されており、そうすることによって、結局、測定ブリッジ50が形成されている。
【0057】
ダイアフラム3上に設けられた補償抵抗7及び10をコンタクト接続するリード部20,21,35及び34は、補償抵抗7及び10をコンタクト接続する前に、各々ダイアフラム3の一部分に亘ってほぼ対角方向に延びている。
【0058】
図5には、本発明の圧力センサの別の実施例の平面図が示されている。参照番号5,6,8,9,11,12,14,15で、測定抵抗が示されており、この測定抵抗は、図2を用いて既に説明したような各測定抵抗に相応する。この測定抵抗は、ダイアフラムの縁領域内に設けられ、この縁領域内では、曲げ応力によって生じる抵抗変化が最大である。更に、補償抵抗7,10,13,16が示されており、その際、補償抵抗7及び10は、図2を用いて既述した補償抵抗7及び10に相応している。更に、図5のダイアフラムには、更に補償抵抗13及び16が設けられており、この補償抵抗13及16は、図2の補償抵抗13及16に相応しているが、図2の場合とは異なって、図5では、ダイアフラム3上に設けられている。ダイアフラムは、結晶化シリコンからなり、全ての抵抗は、シリコンでの相応のドーピングによって形成される。この変形実施例は、特にスペースを節約することができる。
【0059】
図2を用いて既述したように、測定抵抗5,6,8,9,11,12,14,15及び補償抵抗7及び10は、矩形ダイアフラム3の側面に平行に設けられている。従って、この抵抗は、シリコンの結晶方向に設けられ、その際、電気抵抗は、機械的な内部緊張力に依存する(ピエゾ抵抗効果)。補償抵抗13及び16は、しかし、ダイアフラム3の矩形側壁に対して45°の角度で配向されている。この配向に基づいて、補償抵抗13及び16は、結晶化シリコンダイアフラム3の、抵抗の、結晶化シリコンダイアフラム3内の機械的な応力が最小となる結晶方向内に配設される。しかし、測定抵抗5,6,8,9,11,12,14,15及び補償抵抗7,10は、ピエゾ抵抗効果を明らかに示す結晶方向内に配設され、即ち、この要素の抵抗が結晶化シリコンダイアフラム3内の機械的な内部応力に強く依存する結晶方向内に配設される。測定抵抗及び補償抵抗は、図4に示されていて、図4を用いて説明したように、ブリッジを形成するように接続されている。しかし、個別要素の接続は、図5には、図2に示したのとは異なって、簡単にするために、図示していない。各測定抵抗要素をコンタクト接続することができる各測定抵抗用の端子領域100は略示的にしか示していない。補償抵抗7,10,13,16に対しては、接続領域101が略示されており、この接続領域によって、各抵抗は、ダイアフラム3上で相互に接続されている。しかし、外側に向かってコンタクト接続する様子は示していない。補償抵抗13及び16の、ピエゾ抵抗効果を生じない方向での配向に基づいて、あたかも、この各抵抗がフレーム上に設けられているかのように、即ち、ダイアフラムの変形に基づいて、抵抗変化しないか、又は、無視し得る程僅かしか抵抗変化しない。
【0060】
以下、実施例として、図1,2,3及び5に示されている本発明の圧力センサ1及び200の機能について、詳細に説明する。
【0061】
本発明の圧力センサのダイアフラム内に設けられたピエゾ抵抗性抵抗の、ダイアフラムの両面間の差圧の関数としての相対的な抵抗変化は、3次以上の項を無視して近似的に以下のように記述することができる:
ΔR/R〜a(x,y,z)Δp+b(Δp)       (1)
但し、
ΔR/R=ダイアフラムの両面間の差圧の関数としてのピエゾ抵抗性抵抗の相対的な抵抗変化;
Δp=ダイアフラムの両面間の差圧;
x,y,z=ダイアフラムのピエゾ抵抗性抵抗の具体的な個所の空間座標(簡単にするために1つの点に減らした);
a=当該のピエゾ抵抗性抵抗、具体的なダイアフラムに関する前記抵抗の位置、前記具体的なダイアフラム及び具体的なセンサに依存するファクタ;
b=当該のピエゾ抵抗性抵抗、具体的なダイアフラムに関する前記抵抗の位置、具体的なダイアフラム及び具体的なセンサに依存する、位置に依存しないファクタ;
a(x,y,z)Δp=半径方向及び接線方向の曲げ応力の変化の結果生じる相対的な抵抗変化の、位置に依存する直線成分;
b(Δp)=位置に依存しないダイアフラムの応力の変化の結果生じる相対的な抵抗変化の、位置に依存しない2次成分
である。
【0062】
典型的には、前述の式(1)の2次項のファクタbは、ダイアフラム内に設けられたピエゾ抵抗性の抵抗の相対的な抵抗変化(ダイアフラムの両面間の差圧の関数として)の直線項のファクタaよりも明らかに小さい。ダイアフラムの両面間の差圧が比較的僅かである場合、相対的な抵抗変化は、式(1)の直線項によってほぼ決められる。
【0063】
しかし、マイクロメカニック圧力センサ内のピエゾ抵抗性抵抗が低圧領域(本発明の圧力センサでは、典型的には約0〜50mbarの領域)内の圧力測定に使われ、しかも、ダイアフラムが低圧領域を例えば真空から分離する場合、式の2次項は、差圧が大きくなると、即ち、この例では、圧力差が約0mbarから約50mbarに上昇すると、式の1次項に較べて目立つようになる。同様のことが、例えば、ダイアフラムの一方の面に通常圧力乃至大気圧がかかり、ダイアフラムの他方の面に約0〜50mbarよりも高いか、又は低い領域の圧力がかかる状況でも相応に該当する。
【0064】
このことから分かるように、ピエゾ抵抗性抵抗の抵抗特性曲線は、差圧の増大に連れて、(一般的には不所望な)非直線特性を示すようになる。
【0065】
この問題点を解決する本発明の第1の観点は、本発明のマイクロメカニック圧力センサのダイアフラム内に装着される測定抵抗(図1,2及び3参照)の形状及び寸法を、ほぼ1次曲げ応力と2次ダイアフラム応力とから合成される全応力が大きく、有利には、ほぼ最大となるような個所乃至位置に当該の測定抵抗を各々装着することができるように選定する点にある。
【0066】
単数乃至複数の測定抵抗は、ダイアフラムの単数乃至複数の、このような個所に設けられるので、ダイアフラムの、この特性を持っていない他の個所とは異なって、高い、有利には、ほぼ最大の相対的な抵抗変化が、ダイアフラムの上側と下側との差圧の関数として得られ、従って、相対的な抵抗変化の評価を介して、差圧の測定を改善することができる。
【0067】
非直線性の前述の問題点を解決するための本発明の第2の主要観点は、1つ又は複数のダイアフラム補償抵抗(図1,2及び3参照)の形状及び寸法を、当該補償抵抗が各々、差圧に2次特性を示すダイアフラム応力が、ほとんど当該応力だけが当該のダイアフラム補償抵抗に作用する、ダイアフラムの個所乃至位置に設けることができるように構成されている。
【0068】
これまで、従来技術であるヨーロッパ特許公開第0833137号公報及び世界知的所有権機関特許公開第01/40751号公報では、ダイアフラム内の単数又は複数のダイアフラム補償抵抗の最適個所は、ダイアフラムの「最小」曲げ応力が生じるように選定する必要があるということが前提とされている。ダイアフラムの「最小」曲げ応力ということによって想定されていることは明らかに、半径方向曲げ応力σ1の最小値のことであり、この最小値は以下の式で表現できる:
σ=const. x Δp x (1−3(2x/l))    (2)
その際、lは、ダイアフラムの長さ、Δpは、差圧を示す。変数xは、ダイアフラム中心からの距離である(図6参照)。
【0069】
式(2)による半径方向曲げ応力σ1のゼロ位置は、
x/(l/2)=(1/3)0.5≒0.58         (3)
によって与えられ、その際、
xは、ダイアフラム中心からの距離を示す。
【0070】
ダイアフラム中に種々異なる半径方向曲げ応力が生じる個所について、図3を用いて説明する。図3には、圧力センサ素子の横断面が示されている。図3の上の方にダイアフラム3が変形する場合、ダイアフラム3の上面上に設けられている測定抵抗8及び5には、圧応力が加わる。ダイアフラムのほぼ真ん中の、これら両抵抗間では、ダイアフラムの上側面には引っ張り応力が加わり、即ち、上側に向かっての変形時には、ダイアフラムの上側面上の縁領域内には圧応力が加わり、真ん中には引っ張り応力が加わる。圧応力及び引っ張り応力がかかる各領域間には、半径方向の曲げ応力が生じないニュートラルゾーンが形成される。この個所には、従来技術によると、曲げ応力が加わらない補償抵抗が設けられている。
【0071】
図3に示されているようなダイアフラムが下の方に変形する場合、測定抵抗5及び8が設けられているダイアフラムの縁領域には、引っ張り応力が加わり、ダイアフラムの中心領域には圧応力が加わる。この引っ張り応力と圧応力との間には、ダイアフラムの上側面上に曲げ応力が生じない領域が形成され、この領域内には、相応に補償抵抗7及び10が設けられている。
【0072】
従来技術のセンサの具体的なレイアウトのためには、ダイアフラムの上側面上に半径方向曲げ応力が生じない位置を決める必要があるのが当然のことである。
【0073】
図6には、ヨーロッパ特許公開第0833137号公報又は世界知的所有権機関特許公開第01/40751号公報から公知の圧力センサ装置での装置構成と比較した、補償抵抗の本発明による装置構成が略示されている。
【0074】
図6には、MPで、ダイアフラム3の中点が示されており、x7及びx10で、ヨーロッパ特許公開第0833137号公報又は世界知的所有権機関特許公開第01/40751号公報から公知の圧力センサ装置でのダイアフラムMPの中点からの、補償抵抗7乃至10のx方向距離が示されており、上述の式(2)から算出される。
【0075】
x7’及びx10’は、本発明の圧力センサ装置でのダイアフラムMPの中点からの補償抵抗7乃至10の、x7乃至x10よりも小さなx方向距離である。
【0076】
l=1800μmの典型的な低圧センサの場合、例えば、x7’/l=x10’/l=0.49は、式2による0.58と比較して最適値として得られる。
【0077】
図7には、ヨーロッパ特許公開第0833137号公報記載の技術思想により設けられた補償抵抗7,10を有する圧力センサ装置の、図6による距離x7/l=x10/l=0.58での印加差圧Δp(バール)に依存する出力信号S(mV)が示されている。
【0078】
明らかに分かるように、直線成分があり、この直線成分があることにより、測定抵抗信号及び補償抵抗信号の加算により、測定抵抗信号の所望の直線性が得られないように作用が及ぼされる。
【0079】
図8には、本発明により設けられた補償抵抗を有する圧力センサ装置の、図6の間隔x7’/l=x10’/l=0.49での印加差圧Δp(バール)に依存する出力信号S(mV)が示されている。
【0080】
明らかに分かるように、直線成分はほぼ完全になく、それにより、測定抵抗信号と補償抵抗信号の加算により、測定抵抗信号を所望のように直線化できる。
【0081】
ヨーロッパ特許公開第0833137号公報及び世界知的所有権機関特許公開第01/40751号公報の従来技術とは異なって、本発明によると、補償抵抗は、式(3)による位置に設けられず、ダイアフラム3の中点MPの従来技術とは異なって、本発明によると、補償抵抗は、式(3)による位置に設けられず、ダイアフラム3の中点MPの近くの位置に設けられ、この位置は、図8の補償抵抗信号のほとんど純粋な2次圧力依存性を有している。
【0082】
この位置x7’乃至x10’は、算法、殊に、有限要素法、又は、経験的に測定によって決めることができる。
【0083】
算出時に、上述の係数a(x,y,z)を、直線成分の係数の補償抵抗信号の圧力依存性のために、半径方向の曲げ応力σ及び接線方向の曲げ応力σの影響を考慮して最小化する必要がある。
【0084】
殊に、接線方向の曲げ応力σは、σ=σが成立する、ダイアフラムの中点から初めて、ダイアフラムの縁に向かうに連れて、間隔の余弦の2乗で小さくなる。
【0085】
相対的な抵抗変化は、接線方向の曲げ応力σを考慮して生じる:
ΔR/R=πσ+πσ     (4)
その際、π及びπは、種々異なる極性の一定係数である。このことから分かるように、補償抵抗の、ダイアフラムの中点からの距離の適切な選択により、直線成分a(x,y,z)が消えてなくなる位置を見つけることができる。しかし、これは、σ=0である位置ではない。
【0086】
完全に説明すると、場合によりダイアフラム内に設けられておらず圧力センサのフレーム上乃至フレーム内に設けられたフレーム抵抗はほぼ圧力に依存せず、その理由は、ダイアフラムの上側又は下側に作用する圧力はどんな場合でもフレームを極めて僅かしか歪ませず、フレームの歪はダイアフラムの変形に対して非常に僅かであるからである。しかし、圧力センサの変形の結果生じるピエゾ抵抗性フレーム抵抗の抵抗変化の可能性も除外しないために、本発明の別の実施例では、フレームの結晶配向に関してフレーム抵抗を、フレームの変形によって抵抗が影響されない、即ち、当該のフレーム抵抗が、ピエゾ感応性の配向、場合によっては、フレームの結晶配向を有しているようにされている。
【0087】
本発明の方式によると、測定及び/又は補償抵抗がダイアフラム乃至圧力センサのフレームの前述の(理想的な)個所乃至位置の近傍内に設けられているようにして用いてもよい。
【0088】
本発明のような、ダイアフラムの個所に設けられた測定抵抗と測定ブリッジとを前述のように接続することにより、コンタクトフィールド67及び68、測定ブリッジの各出力側に、以下のブリッジ電圧が生じる:
測定ブリッジ(Δp)=((R−R)/(R+R))U         (5)
但し、U測定ブリッジ=本発明の圧力センサのコンタクトフィールド67及び68から取り出される、測定ブリッジの両分路間のダイアフラムの両面間の差圧Δpの結果生じる電圧;
=ダイアフラムの両面間圧力差Δpの結果生じるピエゾ抵抗性測定抵抗での横方向曲げ応力に依存する測定ブリッジのピエゾ抵抗性抵抗の電気抵抗;
=ダイアフラムの両面間の差圧Δpの結果生じるピエゾ抵抗性測定抵抗での縦方向曲げ応力に依存する測定ブリッジのピエゾ抵抗性抵抗の電気抵抗;
=本発明の圧力センサのコンタクトフィールド17及び28に印加される給電電圧の電圧
であるとする。
【0089】
測定ブリッジの出力電圧用の、この式(5)から、個別抵抗の非直線性故に、測定ブリッジのブリッジ電圧が非直線性となることが明らかである。
【0090】
ダイアフラムのフレーム上の圧力に依存しない2つのピエゾ抵抗性抵抗、及び、本発明の圧力センサのダイアフラム上の本発明による個所での2つの圧力依存補償抵抗から構成される補償ブリッジは、コンタクトフィールド69及び70を有しており、補償ブリッジの各測定出力側、電圧を有しており、以下の式によって近似的に記述することができる:
補償ブリッジ=((Rkomp−R)/(Rkomp+R))U         (6)
但し:
補償ブリッジ=本発明の圧力センサのコンタクトフィールド69及び70から取り出されるダイアフラムの両面間の差圧Δpの結果生じる補償ブリッジの電圧Rkomp=補償ブリッジの電気抵抗
=Rkomp(Δp=0の場合):差圧Δp=0用の補償ブリッジの電気抵抗
=補償ブリッジの給電電圧
コンタクトフィールド69及び70によって形成される補償ブリッジの各出力側、並びに、コンタクトフィールド67及び68によって形成される測定ブリッジの各出力側の相応の電気端子で、測定ブリッジ(U測定ブリッジ)の出力電圧に比較して反転極性を有する差圧(Δp=0)の関数として、補償ブリッジ(U補償ブリッジ)の出力電圧が得られる。
【0091】
補償ブリッジは、更に測定ブリッジよりも小さな感度を有しており、補償ブリッジの非直線性は、測定ブリッジのダイアフラム内に設けられた測定抵抗乃至出力信号の非直線性よりも明らかに高い。これは、ダイアフラムの各位置でのダイアフラム補償抵抗を前述のように装置構成して、主としてダイアフラムの応力だけが(位置に依存せず、且つ、(Δp))に比例してダイアフラム補償抵抗に作用するようにすることによって形成することができる。
【0092】
ダイアフラム内の測定ブリッジ50に接続された測定抵抗の出力電圧(図4参照)の非直線性を最小化するための本発明の主要な観点では、第1の電圧/電流変換器54によって、当該第1の電圧/電流変換器54の出力側60に、補償ブリッジ51の非直線性出力電圧から形成された第1の電流を、第2の電圧/電流変換器53によって、当該第2の電圧/電流変換器53の出力側に、測定ブリッジ50の非直線性出力電圧から形成された第2の電流から減算するようにされる。本発明によると、第1の電流が場合によっては第2の電流とは反対の極性を有しており、両電流の2次成分が完全に又は部分的に相殺乃至補償されるように接続されている。
【0093】
図4に示されているように、補償ブリッジ51の電圧/電流変換器54の減算すべき第1の電流は、差圧に2次経過特性となる出力側60の第1の電流の成分の絶対値が、第2の電流の差圧に2次経過特性となる出力側59の第2の電流の成分の絶対値にほぼ相応するように増幅される。それから、差圧の関数としてほぼ直線状の経過特性を示す合成電流(図4の線路61参照)が得られ、差圧を特定するために使われる。電圧/電流変換器54の等化のため、乃至、電流の減算前に第1の電流を増幅するために、電圧/電流変換器54に調整可能な調整電圧を供給するための端子52が設けられる。
【0094】
本発明の圧力センサによる電流消費をできる限り僅かに保持するために、各抵抗は、有利には、1kΩよりも大きな電気抵抗を有している。
【0095】
【発明の効果】
本発明によると、殊に、僅かな差圧(0〜50mbar)での不所望な非直線性を一層良好に補償することができ、そうすることによって、本発明の圧力センサ装置を用いて圧力測定を精確に実施することができるという顕著な効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロメカニックな圧力センサ装置の原理を示す平面図
【図2】本発明のマイクロメカニックな圧力センサ装置の有利な実施例の平面図
【図3】図2の一点鎖線A−Bに沿った図2の本発明の圧力センサの横断面図
【図4】本発明のマイクロメカニックな圧力センサ装置を使用するための補償回路のブロック接続図
【図5】本発明のマイクロメカニックな圧力センサ装置の別の実施例の平面図
【図6】ヨーロッパ特許公開第0833137号公報又は世界知的所有権機関特許公開第01/40751号公報から公知の圧力センサ装置での装置構成に較べた、補償抵抗の本発明の装置構成の略図
【図7】ヨーロッパ特許公開第0833137号公報の技術思想により設けられた、印加差圧Δp(バール)に依存する補償抵抗を有する圧力センサ装置の出力信号S(mV)を示す図
【図8】本発明による、印加差圧Δp(バール)に依存する補償抵抗を有する圧力センサ装置の出力信号S(mV)を示す図
【図9】ヨーロッパ特許公開第0833137号公報から公知の圧力センサ装置
【符号の説明】
1 圧力センサ
2 フレーム
3 ダイアフラム
4 移行領域
5 測定抵抗
6 測定抵抗
7 ダイアフラム補償抵抗
8 測定抵抗
9 測定抵抗
10 ダイアフラム補償抵抗
11 測定抵抗
12 測定抵抗
13 フレーム抵抗
14 測定抵抗
15 測定抵抗
16 フレーム抵抗
17 コンタクトフィールド
18 導体路
19 導体路
20 リード部
21 リード部
22 コンタクト個所
23 結合個所
24 導体路
25 導体路
26 コンタクト個所
27 導体路
28 コンタクトフィールド
30 導体路
31 コンタクト個所
32 導体路
34 リード部
35 リード部
36 導体路
37 導体路
38 導体路
39 導体路
40 導体路
41 切欠部
50 測定ブリッジ
51 補償ブリッジ
52 補償ブリッジの電圧/電流変換器の調整用端子
53 電圧/電流変換器
54 電圧/電流変換器
59 電圧/電流変換器の出力側
60 電圧/電流変換器の出力側
61 線路
67 コンタクト片
68 コンタクト片
69 コンタクトフィールド
70 コンタクトフィールド
200 圧力センサ
300 補償回路

Claims (12)

  1. マイクロメカニック圧力センサ装置(1;200)において、
    少なくとも部分的に半導体材料によって形成されたフレーム(2)、
    該フレーム(2)によって保持されたダイアフラム(3)、
    少なくとも1つの測定抵抗(5,6,8,9,11,12,14,15)を有しており、該測定抵抗は、第1の個所で、前記ダイアフラム(3)内又は上に設けられており、当該測定抵抗の抵抗値は、前記ダイアフラム(3)内の圧力を誘起する機械的な圧力に依存し、
    少なくとも1つの補償抵抗(7,10)を有しており、該補償抵抗は、第2の個所で、前記ダイアフラム(3)内又は上に設けられており、当該補償抵抗の抵抗値は、前記ダイアフラム(3)内の圧力を誘起する機械的な圧力に依存し、
    前記第1の個所での抵抗値は、第1の1次成分及び第1の2次成分が圧力に依存して変化し、前記第2の個所での抵抗値は、近似的に1次成分がなく、前記第1の2次成分に比例する前記第2の2次成分が前記圧力に依存して変化する
    ことを特徴とするマイクロメカニック圧力センサ装置。
  2. ダイアフラム(3)は、少なくとも4つの測定抵抗(5,6,8,9,11,12,14,15)を有しており、該測定抵抗は、各々前記ダイアフラムの第1の個所に設けられており、前記ダイアフラムの4つの第1の個所の測定抵抗(5,6,8,9,11,12,14,15)が、第1のリング回路乃至ホイートストン測定ブリッジ(50)又は測定変換器に接続されている請求項1記載の圧力センサ装置。
  3. ダイアフラム(3)は、少なくとも2つの補償抵抗(7,10)を有しており、前記補償抵抗は、各々前記ダイアフラムの第2の個所に設けられており、少なくとも2つの別の補償抵抗が設けられており、前記ダイアフラムの補償抵抗及び第2のリング回路乃至ホイートストン測定ブリッジ乃至補償ブリッジ(51)に接続されている請求項1又は2記載の圧力センサ装置。
  4. 少なくとも2つの別の補償抵抗(13,16)は、フレーム(2)上に設けられている請求項3記載の圧力センサ装置。
  5. 少なくとも2つの別の補償抵抗(13,16)がダイアフラム(3)上に設けられている請求項3記載の圧力センサ装置。
  6. 少なくとも2つの別の補償抵抗(13,16)は、前記2つの別の補償抵抗(13,16)の電気抵抗が、変形してもほぼ一定のままであるようにフレーム(2)内又は上、又は、前記ダイアフラム(3)上に設けられていている請求項4又は5記載の圧力センサ装置。
  7. 測定抵抗(5,6,8,9,11,12,14)及び/又は補償抵抗(7,10)及び/又はフレーム抵抗(13,16)はピエゾ抵抗性抵抗である請求項1から6迄の何れか1記載の圧力センサ装置。
  8. ピエゾ抵抗性フレーム抵抗(13,16)は、当該抵抗がフレームの(典型的には僅かな)変形に対してほぼピエゾ抵抗効果の点で不感応であるようにフレーム(2)内又は上に設けられている請求項6又は7記載の圧力センサ装置。
  9. 請求項1から8迄の何れか1記載の圧力センサ装置(1;200)を用いて、絶対圧力及び/又は差圧を測定するための測定装置(300)において、
    少なくとも1つの測定抵抗(5,6,8,9,11,12,14,15)での圧力差によって生じた電気抵抗の変化を測定するための第1の手段(53)と、
    ダイアフラムの少なくとも1つの補償抵抗(7,10)での圧力差によって生じた電気抵抗の変化を検出するための第2の手段(54)を有することを特徴とする測定装置。
  10. 第1の手段(53)は、ダイアフラム(3)の4つの測定抵抗(5,6,8,9,11,12,14,15)から構成されたホイートストン測定ブリッジ(50)の各分路間の圧力差によって生じた電圧変化を検出し、第2の手段(54)は、2つの補償抵抗(7,10)と2つのフレーム抵抗(13,16)から構成されたホイートストン補償抵抗(51)の各分路間の圧力差によって生じた電圧変化を検出する請求項9記載の測定装置。
  11. 第1の手段は、第1の電圧/電流変換器(53)を有しており、該第1の電圧/電流変換器の入力側を介して、圧力差によって生じた電圧変化が検出され、前記第1の電圧/電流変換器(53)の出力側(59)を介して第1の電流が送出され、該第1の電流は、前記第1の電圧/電流変換器(53)の入力電圧に比例し、
    第2の手段(54)は第2の電圧/電流変換器(54)を有しており、該第2の電圧/電流変換器の入力側を介して、前記圧力差によって生じた前記電圧変化が検出され、前記第2の電圧/電流変換器(54)の出力側(60)を介して第2の電流が送出され、該第2の電流は、前記第2の電圧/電流変換器(54)の入力電圧に比例し、前記第2電流は、前記第1の電流に対して逆の極性を有しており、
    補償回路は、前記第2の電流又は増幅された第2の電流を前記第1の電流から減算する
    請求項9又は10記載の測定装置。
  12. 第2の電圧/電流変換器(54)から送出された第2の電流を増幅する増幅器が設けられている請求項11記載の測定装置。
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