JP2004051618A - 練歯磨組成物 - Google Patents

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Satoru Fukazawa
深澤 哲
Yasuhiro Akaha
赤羽 康宏
Yasuhiko Ide
井出 安彦
Takashi Yamamoto
山本 高司
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Abstract

【課題】練り切れが良好で、かつ、口腔内分散性と発泡性に優れる練歯磨組成物を提供する。
【解決手段】(A)粘稠剤を総量で1.0〜50質量%含有すると共に、粘稠剤として平均分子量100〜600のポリエチレングリコールを1.0〜5.0質量%、(B)粘結剤として、カルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩を0.4〜0.8質量%とポリアクリル酸及び/またはその塩を0.4〜1.0質量%、(C)界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリウムを2.0〜3.5質量%、及び(D)研磨剤としてシリカ系研磨剤を含有してなることを特徴とする練歯磨組成物。
【選択図】   なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、練り切れが良好で(曳糸性が弱く)、かつ、口腔内分散性と発泡性に優れる練歯磨組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、口腔内分散性に優れた練歯磨組成物としては、2価以上の金属イオンを溶出する粉末基剤、粘結剤として架橋型ポリアクリル酸又はその塩、キサンタンガムを配合する技術(特開昭61−15826号公報)、研磨剤、粘結剤としてキサンタンガムとポリアクリル酸塩とを特定割合で併用する技術(特開平10−17445号公報)、シリカ系研磨剤、キサンタンガムとポリアクリル酸ナトリウムとを併用した粘結剤、粘稠剤、水、フッ素化合物を含有し、特定の粘度及びずり応力値とした技術(特開平10−45549号公報)が既に提案されている。
【0003】
しかし、これら従来の練歯磨組成物は、優れた口腔内分散性を有するものの、練り切れの点でなお改良の余地があり、発泡性も含め品質的により優れた練歯磨組成物の開発が望まれているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、練り切れが良好で(曳糸性が弱く)、かつ、口腔内分散性と発泡性に優れる練歯磨組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、特定の粘稠剤、粘結剤、界面活性剤、研磨剤を選択して、しかも従来なかった特定の割合で組み合わせ配合することによって、練り切れが良く、かつ、口腔内分散性と発泡性に優れる練歯磨組成物が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
【0006】
即ち、本発明は、(A)粘稠剤を総量1.0〜50%含有すると共に、粘稠剤として平均分子量100〜600のポリエチレングリコールを1.0〜5.0%、(B)粘結剤として、カルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩を0.4〜0.8質量%とポリアクリル酸及び/またはその塩を0.4〜1.0質量%、(C)界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリウムを2.0〜3.5%、及び(D)研磨剤としてシリカ系研磨剤を含有してなることを特徴とする練歯磨組成物を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明につき詳述する。
【0008】
本発明の練歯磨剤組成物は、粘稠剤を組成物全体の1.0〜50%、特に好ましくは20〜30%含有すると共に、粘稠剤成分としては、平均分子量100〜600のポリエチレングリコールを組成物全体の1.0〜5.0%含有する。即ち、粘稠剤は、平均分子量100〜600のポリエチレングリコールを必須成分とするものである。粘稠剤の総含有量が、1.0%未満の場合には練歯磨の安定性が確保できず、50%を超える場合には口腔内分散性が悪くなる。
【0009】
本発明において、粘稠剤成分として配合するポリエチレングリコールは、平均分子量(重量平均分子量)100〜600、好ましくは300〜400のものである。その含有量は、組成物全体の1.0〜5.0%、好ましくは2.0〜4.0%である。1.0%未満の場合には練歯磨の安定性が確保できず、5.0%を超える場合には口腔内分散性が悪くなる。
【0010】
尚、平均分子量100〜600のポリエチレングリコール以外の他の粘稠剤としては、例えばソルビット、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール等の1種又は2種以上を配合し得る。
【0011】
本発明の粘結剤としては、カルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩とポリアクリル酸又はその塩とを組み合わせて用いる。カルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカリウム等が用いられ、カルボキシメチルセルロースナトリウムが特に好ましい。カルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩の含有量は、組成物全体の0.4〜0.8%、好ましくは0.5〜0.7%であり、0.4%未満の場合には練歯磨の安定性が確保できず、0.8%を超える場合には口腔内分散性が悪くなる。また、ポリアクリル酸又はその塩としては、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム、ポリアクリル酸カルシウム等が用いられ、ポリアクリル酸ナトリウムが特に好ましい。ポリアクリル酸又はその塩の含有量は、組成物全体の0.4〜1.0%、好ましくは0.6〜0.8%であり、0.4%未満の場合には口腔内分散性が悪く、1.0%を超えると練歯磨の安定性が確保できない。
【0012】
界面活性剤はラウリル硫酸ナトリウムを用いる。その含有量は、組成物全体の2.0〜3.5%、好ましくは2.5〜3.0%である。2.0%未満の場合には口腔内分散性が悪く、3.5%を超える場合には練歯磨の安定性が確保できない。
【0013】
研磨剤はシリカ系研磨剤を用いる。シリカ系研磨剤としては、具体的に非晶質無水ケイ酸、結晶質無水ケイ酸、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等を挙げることができる。シリカ系研磨剤の含有量は、組成物全体の5〜30%、好ましくは10〜20%、特に好ましくは13〜18%である。含有量が5%未満の場合には清掃力が弱くて歯牙着色が起きやすく、30%を超える場合には研磨力が強すぎて歯牙への為害性を生ずる。
【0014】
本発明の練歯磨組成物は、上記成分、更には通常使用される適宜な他成分を配合して常法に従って調製される。この場合、他成分としては、通常練歯磨組成物に使用される成分を本発明の効果を妨げない範囲で配合でき、上記成分以外の粘結剤、界面活性剤、研磨剤、更には甘味剤、香料、防腐剤、各種有効成分等を配合し得る。
【0015】
例えば、研磨剤としては、リン酸水素カルシウム・無水和物、リン酸水素カルシウム・2水和物、第3リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ポリメタクリル酸メチル、その他の合成樹脂等の1種又は2種以上を挙げることができる。なお、研磨剤の総配合量は、10〜50%、特に20〜30%とすることが好ましい。
【0016】
また、粘結剤としては、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸誘導体、ジェランガム、トラガントガム、カラヤガム等のガム類、ポリビニルアルコール等の合成粘結剤、シリカゲル、ビーガム、ラポナイト等の無機粘結剤、カラギーナン、キサンタンガム等の1種又は2種以上を挙げることができる。
【0017】
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤を配合できる。アニオン性界面活性剤としては、ミリスチル硫酸ナトリウム等のラウリル硫酸ナトリウム以外のアルキル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、N−ミリストイルサルコシン酸ナトリウム等のN−アシルサルコシン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸、モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等を挙げることができる。ノニオン性界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ラウリン酸モノ又はジエタノールアミド、ミリスチン酸モノ又はジエタノールアミド等の脂肪酸モノ又はジエタノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル等を挙げることができる。
【0018】
香料成分としては、メントール、アネトール、カルボン、オイゲノール、リモネン、n−デシルアルコール、シトロネロール、α−テルピネオール、シネオール、リナロール、エチルリナロール、ワニリン、チモール、ペパーミント油、スペアミント油、ウインターグリーン油、丁字油、ユーカリ油等の香料を単独で又は組み合わせて配合し得る。
【0019】
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、グリチルリチン酸ジカリウム、ペリラルチン、ソーマチン等を挙げることができる。
【0020】
有効成分としては、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素等の酵素、トラネキサム酸、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸、ビサボロール、クロロフィル、塩化ナトリウム、水溶性無機リン酸化合物、トリクロサン、セチルピリジニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等の有効成分の1種又は2種以上をを配合し得る。
【0021】
本発明では、有効成分として特に、抗炎症剤、とりわけトラネキサム酸、ε−アミノカプロン酸等の抗プラスミン剤を配合することが好ましく、これら抗炎症剤を口中に素早く分散させて、その効果を有効に付与することができる。なお、抗炎症剤の配合量は、有効量とすることができるが通常組成物全体の0.01〜0.1%である。
【0022】
【発明の効果】
本発明の練歯磨組成物は、練り切れが良好で(曳糸性が弱く)、かつ、口腔内分散性と発泡性に優れている。
【0023】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、以下の例において配合%は質量百分率である。又、ポリアクリル酸ナトリウムとしては0.5%水溶液粘度が8,000〜12,000(cps/25℃)の範囲にある架橋分岐型のポリアクリル酸ナトリウムを、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)としてはエーテル化度が0.5〜1.5の範囲にあるものを用いた。
【0024】
[比較例1〜2、実施例1〜3]
表1に示す組成の練歯磨組成物を常法により調製し、下記方法で練り切れ、口腔内分散性及び発泡性を評価した。評価結果を表1に併記した。
【0025】
<練り切れ>
サンプルを口径5mmの容器に充填し、歯刷子上に約1g取り出した時の練り切れ(曳糸性)を試験した。曳糸性とは、チューブから取り出した時、歯磨が糸を引くように伸びる性状をいい、その長さを測定する。評価は下記の評点に依る。
3点:曳糸性が0.5cm未満(練り切れが良い)
2点:0.5cm以上〜1cm未満の曳糸性が認められる
1点:1cm以上の曳糸性が認められる(練り切れが悪い)
【0026】
<口腔内分散性>
サンプルを約1g取り出し、通常通りブラッシングを行ない、歯磨の分散性を官能評価する。評価は下記の評点に依る。
○:分散性は良い
△:分散性は普通
×:分散性は悪い
【0027】
<発泡性>
サンプルを約1g取り出し、通常通りブラッシングを行ない、歯磨の発泡量を官能評価する。評価は下記の評点に依る。
○:泡立ち量は多い
△:泡立ち量は普通
×:泡立ち量は少ない
【0028】
【表1】
Figure 2004051618
【0029】
[実施例4]
Figure 2004051618
【0030】
[実施例5]
Figure 2004051618
【0031】
[実施例6]
Figure 2004051618
【0032】
[実施例7]
Figure 2004051618

Claims (3)

  1. (A)粘稠剤を総量で1.0〜50質量%含有すると共に、粘稠剤として平均分子量100〜600のポリエチレングリコールを1.0〜5.0質量%、(B)粘結剤として、カルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩を0.4〜0.8質量%とポリアクリル酸及び/またはその塩を0.4〜1.0質量%、(C)界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリウムを2.0〜3.5質量%、及び(D)研磨剤としてシリカ系研磨剤を含有してなることを特徴とする練歯磨組成物。
  2. 更に、抗炎症剤を含有する請求項1記載の練歯磨組成物。
  3. 抗炎症剤が抗プラスミン剤である請求項2記載の練歯磨組成物。
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