JP2004051188A - 容器中栓と該中栓付きキャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中栓底壁2の外周部上面から起立させた、支持杆5と該支持杆に近接する中栓周壁部分とを、連結板7で一体に連続させた。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は容器口部密閉用の合成樹脂製中栓と、該中栓を装着させたキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば特開2000−95259号が示すように、底壁外周から起立させた周壁上端に外向きフランジを付設し、かつ底壁外周部から起立させた支持杆上端にプルリングを付設させた、合成樹脂製の容器体口部密閉用の中栓が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
既述構成の中栓は、通常液体収納容器体口部を密閉するために用いられているが、その密閉が確実であるほど、又特に収納液体を高温殺菌等した場合は容器体内が負圧化しているためにその中栓の取外しが困難となり、するとプルリング引上げによる中栓抜け出し際の衝撃により容器体口頸部が揺れて容器体内液体が飛散し易い。
【0004】
本発明は、容器体口部の密閉が確実であると共に、プルリング引上げによる中栓除去が容易であるよう設けたものであり、又その中栓を予めキャップに内装させておき、キャップを容器体口頸部外面へ螺合させるだけで、中栓が容器体口頸部内へ嵌合されるよう設けたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として底壁外周から起立させた周壁3上端に外向きフランジ4を付設すると共に、底壁上面からプルリング6付きの支持杆5を起立する、合成樹脂製の容器中栓において、
上記支持杆5と該支持杆に近接する周壁部分とを連結板7で一体に連続させた。
【0006】
第2の手段として、上記第1の手段を有すると共に上記周壁3の外面に、シール用突条3bを周設した。
【0007】
第3の手段として、上記第1又は第2の手段を有すると共に周壁下半の外径を、上半外径よりも小径に形成した。
【0008】
第4の手段として、上記第1、第2又は第3の手段を有すると共に底壁2外周部から支持杆5を起立させると共に、その底壁外周部を上方又は下方へ突出させた。
【0009】
第5の手段として、請求項1、2、3又は4記載の容器中栓1の外向きフランジ4を、
容器体口頸部螺合用キャップ周壁13の上端部内面へ、圧接させて装着させた。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面について説明する。まず従来公知の構造について簡単に説明すると、1はプルリング付きの中栓であり、該中栓は適宜弾性ある合成樹脂材で一体成形されている。該中栓は底壁2外周から円筒状の周壁3を起立し、その周壁上端に外向きフランジ4を付設している。又その底壁外周部からは支持杆5を起立し、該支持杆上端からプルリング6を横設状態に突出させている。該フランジは予めやや斜め上方へ向けて突出させておくことで、プルリング内へ指を入れて引上げすることが容易となる。
【0011】
本発明にあっては上記支持杆5と該支持杆に近接する周壁内面部分とを上端部を除いて連結板7で一体に連続させた。但し上端部まで一体に形成してもよい。尚周壁3は上部大径のテーパ状とし、かつその上半3aは厚肉の大外径とし、上半の下方周壁部分外面にはシール用突条3bを周設し、周壁下半は上半よりも小外径でかつその外面は下方小径のテーパ面3cとしている。又外向きフランジ4の外周部上端は弾性薄肉部4aとしている。該薄肉部は図1が示すようにほぼ等間隔に突出する突片で形成してもよい。底壁2および該底壁中央部は下方へ球面状に弯曲させている。尚上記シール用突条3bは必ずしも必要ではなく、周壁3内面が口頸部内面へ圧接されておれば差支えない。
【0012】
上記中栓1は、図2のように容器体口頸部外面へ螺合させる周壁を有するキャップ11内へ装着させるとよい。該キャップは、頂壁12外周から周壁13を垂下し、その周壁内面に雌ねじ条14を周設している。周壁13の上端部は雌ねじの歯先円とほぼ同径の大内径部15とし、かつ該大内径部下端には係合突条16を周設させており、中栓1は外向きフランジ4外周の弾性薄肉部4aを上記大内径部15内壁面へ圧接させており、係合突条16により中栓の抜け落ちを防止している。
【0013】
上記中栓付きキャップ11は、液体充填された容器体口頸部21へ螺合させる。中栓周壁の下半は口頸部21内径よりも小径のため、口頸部内へ遊挿されるが、中栓のシール用突条3bは口頸部21内径よりも大外径としてあるため、中栓1は口頸部内面への嵌合により圧縮される。
【0014】
容器体内液体使用の際は、図3のようにキャップを螺脱する。該螺脱の際、中栓1は口頸部の上部内面へ緊密に嵌合されているため、キャップ11から外れて口頸部内へ残る。中栓1の除去はプルリング6を上方へ引上げして強制的に抜き出せばよい。尚、図4Aが示すように大外径の周壁を有する中栓が、小内径の容器体口頸部内へ強制的に嵌合されて中栓周壁が縮径した場合、中栓底壁2が水平であれば、その底壁から起立する支持杆5上端に付設したプルリング6先端は01の位置から02の位置まで支持杆の傾斜により移動するが、図4Bが示すように、予め中栓底壁2を下方へ弯曲させておけば、上記と同様の縮径によって01の位置から03の位置へ移動する。図示のように01から03までの移動距離は01から02までの移動距離よりもはるかに少なくてよく、従って図4Bの場合のプルリング6の傾斜角も少ないこととなる。
【0015】
上記図示例にあっては、中栓底壁を下方へ球面状に弯曲させたが、上方へ弯曲させてもよく、又底壁外周部分が中央側小径のテーパ状或いは、台形状としてもプルリングの傾斜角を少なくすることが出来る。要するに容器体口頸部内への中栓嵌合時に中栓周壁が縮径して、底壁外周部のテーパ状部分が変形するものであればよく、そのような変形が可能であれば、その外周一部に非テーパ状部分があっても差支えない。
【0016】
【発明の効果】
本発明は既述構成とするもので、請求項1記載の構成とすることで、次のような効果が主ずる。
【0017】
即ち、中栓1の底壁上面外周部から起立させた支持杆5と該支持杆に近接する周壁部分とを連結板7で一体に連続させたから、口頸部21の上部内面への中栓嵌合状態から、プルリング6を引上げすると、支持杆5、連結板7、該連結板と連続する周壁部分、更にそれ等下端と連続する底壁部分とが同時に引上げられることとなる結果、上記連結板7と連続する周壁部分が該部分と接する口頸部部分から外れ、次いで中栓周壁3の全体が外れることとなる。よって既述のように加熱殺菌等で容器体内が負圧化していても、連結板7と連続する中栓周壁部分が、全体に先だってまず口頸部から抜け出すことで中栓の取外しが容易となり、該中栓取外し時の衝撃を小とし、液体の飛散を防ぐことが出来る。又プルリング6を、支持杆5上端からプルリングが突出する方向の斜め上方へ引けば、連結板7を付設させた周壁部分がまず口頸部21内面から離れた後、次いで中栓周壁全体が口頸部内面から抜け出すこととなる。従って容器体内が負圧化していても、上記周壁部分が口頸部内面から離れた際に、外気が容器体内に入り、負圧化状態を解消するから中栓抜き出しの際の衝撃を小さくできる。更に容器体口頸部内へ強制嵌合された中栓周壁が縮径することでの支持杆の揺動量を、減少させることが出来る。
【0018】
請求項2のようにすることで、中栓による口頸部の密閉効果を高めることが出来る。
【0019】
請求項3のようにすることで、中栓周壁を容器体口頸部内へ嵌合させることが容易となる。
【0020】
請求項4のようにすることで、次のような効果がある。即ち、既述のように中栓底壁の外周部を、下方へほぼテーパ状に突出させてそのテーパ状部分から支持杆を介してプルリングを横設させておけば、中栓周壁が口頸部内への嵌合により縮径されてプルリングが下方へ傾斜した場合の傾斜角度を小さくすることが出来、よってプルリングが大きく下方へ傾斜することによる、プルリング使用上の不便を少なくすることが出来る。
【0021】
又中栓底壁を上方へ突出させておけば、中栓周壁の縮径によってその底壁から起立する支持杆上端のプルリングは上方へ傾斜することとなるが、その傾斜角度は上記と同様の理由で水平な底壁から起立する支持杆上端に付設したプルリングが、縮径によって傾斜する角度よりも小さくすることが出来、この場合もプルリング使用上の不便を少なくすることが出来る。
【0022】
請求項5のようにすることで、容器体口頸部へのキャップ螺合によって、該キャップ内に装着させた中栓も同時に口頸部へ嵌合できる便がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明中栓の平面図である。
【図2】キャップ内へ装着させた状態で示す、図1中栓の断面図である。
【図3】容器体口頸部の上部内へ嵌合させた状態で示す、図1中栓の断面図である。
【図4】中栓が縮径された場合の底壁、支持杆およびプルリング変形の説明図で、同図Aは底壁が水平である場合、同図Bは底壁が下方へ弯曲している場合を示す。
【符号の説明】
1…中栓 2…底壁
3…周壁 4…外向きフランジ
5…支持杆 6…プルリング
7…連結板 11…キャップ
12…頂壁
Claims (5)
- 底壁外周から起立させた周壁3上端に外向きフランジ4を付設すると共に、底壁上面からプルリング6付きの支持杆5を起立する、合成樹脂製の容器中栓において、
上記支持杆5と該支持杆に近接する周壁部分とを連結板7で一体に連続させたことを特徴とする容器中栓。 - 上記周壁3の外面に、シール用突条3bを周設した
ことを特徴とする、請求項1記載の容器中栓。 - 周壁下半の外径を、上半外径よりも小径に形成した
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の容器中栓。 - 底壁2外周部から支持杆5を起立させると共に、その底壁外周部を上方又は下方へ突出させた
ことを特徴とする、請求項1、2又は3記載の容器中栓。 - 請求項1、2、3又は4記載の容器中栓1の外向きフランジ4を、
容器体口頸部螺合用キャップ周壁13の上端部内面へ、圧接させて装着させた
ことを特徴とする中栓付きキャップ。
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Publications (2)
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