JP2004051075A - 車両室内の空調方式 - Google Patents

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石原 治
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Abstract

【課題】屋根に開閉ルーフを備えた車両室内で送風量が最大でも室内の静寂化を保ち、車両室内のデザイン性をも向上させる。
【解決手段】自家用車等の開閉ルーフ5付き屋根の天井部1で、ドア窓側の領域位置で任意の位置もしくは概ね各搭乗者の頭上位置よりも前方側の位置に並ぶ位置に対し、空調送風量が最大でも騒音ゼロか、極小音にする総送風開口面積となる複数の送風口7の一群を有し、デザイン性を勘案し必用に応じ天井部1の対応する位置の平面や曲面等と略同一の平面や曲面等、あるいは独自的な平面や曲面等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を有する囲い部分106で囲った枠部材101…等を個別に配設し、送風空間31,33等を通過する空調空気を天井部1裏の送風経路体111,112等を介し空間部121,122等に送り、各枠部材101,102の複数の送風口7の一群から車両室内へ供給し空調する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に自家用車、トラックの車両室内を空調する車両室内の空調方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自家用車やトラックでは、車両室内を空調する場合、車両に備える空調機からの空調空気を、一般に運転席前面の室内フロントパネルに設置されている複数のフィンを備えた送風口から車両室内へ噴出するという方式がとられている。送風口の設置数は、一般にフロントパネルで室内幅の両側方と中央で合計四つ、あるいは後席分も備えてそれ以上の数になる車種もあるが、比較的に少なく、従って全送風口の総開口面積でもあまり大きな開口面積にはならず、このため例えば夏場等で外気温が非常に高く冷房能力を最大にしたい時等には、かなり速度の高い送風を行っている。
【0003】
この従来の技術で、例えば冷房能力最大で送風速度を最高にした場合、送風口が小さく各送風口の総開口面積が小さいから、各フィンで風を切る風切音が相当に大きな騒音となって、車両室内での会話や音楽鑑賞等の妨げとなる。しかも送風口の設置を、室内フロントパネルの前面側において実施しているから、室内フロントパネルのレイアウト設計に送風口設置の制約を与えるため、室内フロントパネルの設計自由度を狭めている。
【0004】
このため特開2001−206045号公報には、車両空調機からの空調空気を車両ボディで屋根を支える支持板部分とその内側の支持板飾りカバーとの間を通過させて屋根と天井部との間に送り、屋根と天井部との間に送られた空調空気を天井部の略全面を利用した複数の送風口から車両室内へ供給して室内を空調する車両室内の空調方式が提案されている。
【0005】
この従来例によれば、例えば冷房能力最大で送風量を最高にしても、複数の送風口の総開口面積が大きく、従って瞬時的にに大量の空調空気を車両室内に供給し続けることができるため室内を静寂に保つことができ、しかも室内フロントパネルのレイアウト設計に際し送風口設置の制約がなく、従って室内フロントパネルの設計自由度を向上させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2001−206045号公報による従来例においては、天井部に対し単に直接的に複数の送風口を構成するというものであるため、車両室内をデザイン的に飾る要素が大変に少なく、従って車両室内のデザイン性を向上させる観点からすれば非常に不充分なものであり、即ち車両室内のデザイン性を向上させることにも労力を注ぐ自動車製造業界にあって当該車両室内のデザイン性を向上させる要因となり得ず、かえって室内のデザイン性を悪くし兼ねないものであり、従って実用化には全くそぐわない欠点があり、実際には利用価値が非常に低い問題がある。
【0007】
また同公報には、複数の送風口には、例えば直径5mm程度の複数の円形の穴(孔)を用いるのではなく、例えば大きな四角の開口とし、この四角の開口からフレーム体に備えた複数のフィンを車両室内に露出させるという形態をとっても良い旨記載されているが、この構成においてはフィンが天井部から下方に突出して露出(突出)させることをあえて意図したものであると考えるより他はなく、天井部全面と当該天井部から露出(突出)する各フィンとのデザイン的な機能性、融和性かつ合理性に対し一切配慮されておらず、単なる思い付きであって全く不自然であり、かつフレーム体と天井部とは一体的に密接するものであって全く双方に隙間のないものであるため、各フィンの車両室内への突出寸法が、当然にデザイン性を無視した大きな突出寸法と成らざるを得ないものであり、従って車両室内のデザイン性を向上させるものからは程遠く、かえって室内のデザイン性を害する存在ともなるばかりでなく、搭乗者の頭上において目障りで邪魔な存在ともなり、この点からも実際には利用価値が非常に低い欠点がある。
【0008】
また当然に、上述の各フィンを車両室内へとあまり突出(露出)させない構成を考えたとしても、フレーム体と天井部とは一体的に密接するものであるため、各フィンの縦幅を極小さなものとするとともに、各フィンと各フィンとの間を極狭くする必要があり、従って各フィンの回動を手動で操作するのにも手の指には小さ過ぎるものとなって、非常に扱い難いものと成らざるを得ない。そしてこの構成を採用するにしても、特に各フィンと各フィンとの間の横方向の隙間から天井裏が覗けてしまう構成であり、これを防止する技術的思想の開示はなく、この観点からもデザイン的に大変不備なものであるとともに、非常に未完成なものであり全く実用にそぐわない欠点がある。
【0009】
また同公報には、選択機構の技術思想を用いれば、例えば天上部において人体の頭上位置から少し車両方向前方の位置に顔噴出し専用の送風口を構成することも容易である旨記載されているが、車両の天井部において車両前進方向の前方側には一般に太陽の直射光を遮るための遮光板が揺動自在に装着されており、この遮光板の存在により顔噴出し専用の送風口を構成することには実際上大きな無理がある。従ってこの顔噴出し専用の送風口については天井部の遮光板位置よりも後方の位置に構成すると考えるより他はなく、これを仮に実施した場合には同公報の構成要素である顔噴出し専用の送風口の領域、並びに上述の天井部にける複数の送風口の一群を構成するべき領域の双方の総開口面積をともに狭くしてしまい、このため複数の送風口の一群の形成のあり方が歪なものとなるとともに、複数の送風口の一群の総開口面積を縮小させる結果をも招き、送風量を最大にした場合に当該複数の送風口の一群から送風騒音を発生させてしまう可能性が非常に高くなり、これにより本来の車両室内を静寂に保つ目的を達成できなくなってしまうという欠点が内在されるものであり、実際上の利用価値が非常に低く全く好ましくないものである。
【0010】
また仮に、複数の送風口の一群に十分な静寂を保てる総開口面積を設定できる関係位置を模索して、顔噴出し専用の送風口が天井部の凡そ座席位置の真上側に複数の送風口を構成するべき領域(換言すれば総開口面積)を狭くすることがないレイアウト設計を見出し、当該位置に顔噴出し専用の送風口を設置する場合を考えてみたとしても、天井部の面積との関係もあるが、もとより顔噴出し専用の送風口自体が狭い縦幅で横に長くなる比較的狭い長方形の総開口面積とならざるを得ず、しかも当該狭い長方形の総開口面積に設定することで送風の送風速度をあえて大きくすることを意図したものであって送風騒音の発生が当然に余儀なくされるものであり、従って本来の目的に反するばかりでなく、当然にこれを回避するため顔噴出し専用の送風口の総開口面積を大きくすることを検討するとしても、それでは搭乗者に対し適宜な送風を与えることはできず、結果として、本来の目的にも反する無意味な存在であり、この観点からも実際上の利用価値が非常に低い欠点がある。
【0011】
即ち、特に問題なのが、顔噴出し専用の送風口の設置を積極的に優先すると、凡そ各複数の送風口の一群の設置位置を座席上に座る搭乗者の頭上真上側へと移さざるを得なくなる結果となり、従って搭乗者の頭上へ集中して空調空気を吐き出させる構成が余儀なくされるものとなって、上述の如く複数の送風口の一群の形成が歪かつ狭面積と成らざるを得ないこととも相俟って、搭乗者のヘアースタイルを乱してしまうことのない構成への配慮を十分に行う必要が生じるばかりでなく、例えば上述の如くフレーム体に備えた複数のフィンを有する送風口を構成する場合に各フィンが好ましい位置(即ち座席上に座る搭乗者の頭上よりも前方側の位置)にあれば搭乗者の顔乃至顔及び胸に空調空気をあてることができるにも拘わらず、この機能の有効利用を果せず、本来の好ましい構成(レイアウト設計)の障害となってしまうこと明確であり、即ち顔噴出し専用の送風口が複数の送風口の一群の設置位置を圧迫してしまう余計な存在であるということが全く認識されておらず、単なる思い付きの範疇であり、実用性には全く好ましくない欠点があるということである。
【0012】
しかも同公報に記載の顔噴出し専用の送風口においても、デザイン的要素に対する配慮は一切成されておらず、単なる思い付きであり天井部から下方に突出する部分を設けて空調空気の噴出し方向を搭乗者の顔に向けるという構成を実際に使用した場合、車両室内のデザインに無用な不自然に突出する部分として搭乗者に認識させるものとなり、しかも搭乗者の頭上近くに構成されるため搭乗者に余計な圧迫感すら与えるものとなりデザイン的実用性にも適さず、従ってこの観点からも実際上の利用価値が非常に低い欠点がある。
【0013】
また同公報には、天上部の材質には、一定平面を保てる例えば金属や樹脂を使用することができる旨記載されているが、天井部に金属や樹脂を利用するとしても単に金属や樹脂を使用するのでは当然にデザイン的に好ましい状態を得ることには不充分であり、しかも、天上部の略全面に亘る複数の送風口の一群があれば何れの手法、形態をとる天井部であっても良い旨記載されているが、これは現に発明者が天井部の材質や天井部の構成の仕方(組立て法)、その他、天井部の設計思想そのものにおいて何れの手法、形態であっても良い旨記載したものであり、従ってこの段階において発明者はデザイン性を考慮した天井部についてまで認識し言及しているものではなく、かつ当然に車両室内をデザイン的に飾るデザイン性に対する示唆すらもされておらないことからも明かな通り、即ちデザイン性への配慮を論ずる場合においては全く別問題となってしまうものであり、従って単なる思い付きの範疇を出ず、実用化を図るにも至極不充分な記載で、総じて一般に普及し得ない欠点を克服できる記載とも全く成り得ていないものであり、実際上意味のない記載である。
【0014】
特に認識すべきは、発明者は天上部の略全面に亘って複数の送風口の一群を構成することを大前提としているものであって、送風口に刺繍の隙間や毛状部材を適用したりリング上の金具を装着する等の以外にデザイン性への配慮が成されておらず、即ち実際には天井部の略全面を利用せずとも、即ち各座席毎に勘案しても各座席毎に十分に車両室内を静寂に保ち得る複数の送風口の一群の総開口面積が得られるということを全く認識しておらず、従って各座席側のやや前方側に対応する複数の送風口の一群毎に総開口面積を適切な総開口面積に設定することで室内のデザイン性を機能的に美化したり、合理的に美化したりすることができるという技術的思想について全く気付いておらず、一切認識されていないことであり、即ち天井部の略全面に単に直接的に複数の送風口を構成するというのではデザイン的に好ましくなく実用化への期待が全くもてないという点である。
【0015】
そこで上述した問題を解決するため、特願2001−284128号広報において、デザイン性を向上させ実用化を可能成らしめるための要素として複数の送風口の一群を囲う囲い部分を有する枠部材を個別に構成して天井部に装着するという構成を含む車両室内の空調方式が提案されたのであるが、しかしながら、この車両室内の空調方式では車両の屋根が開閉ルーフを備える場合に対して対応するには不充分な点があった。
【0016】
本発明は、車両の屋根が開閉ルーフを備えた場合や、屋根自体が開閉動作が可能である場合においても、送風量を最大にしても車両室内の送風騒音を発生させないか、極小音にして車両室内の静寂化を保つことができるとともに、室内フロントパネル設計の自由度をも向上させ、しかも開閉ルーフ等を備える天井部全面(屋根全体が開閉する場合をも含む)と複数の送風口の一群との関係を融和的、合理的、及び機能的にデザイン的な観点から向上させ、もって車両室内のデザイン性をも総体的に向上させ一般の実用への利用価値を高めることができる車両室内の空調方式を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、自家用車、トラックにおける開閉ルーフを備える屋根の天井部で、当該天井部の当該開閉ルーフの側方の縁からドア窓側に向う領域位置であって任意の位置もしくは概ね各座席に座る各搭乗者の頭上位置よりも前方側に相当する位置に並ぶ位置に対し、
車両空調機からの空調空気の送風量が最大でも送風騒音を発生させないか、極小音にする総送風開口面積となる複数の送風口の一群を有するとともに、当該複数の送風口の一群を、デザイン性を勘案しかつ必用に応じ上記天井部のうち対応する位置の平面や曲面、傾斜、段差等と少なくとも略同一の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を有する囲い部分で囲って成る枠部材を個別に配設して成り、
上記車両空調機からの空調空気を、車両ボディで上記屋根を支える支持板部分とその内側の支持板飾りカバーとの間の送風空間を通過させて、所要の送風経路体を介し上記領域位置における上記天井部側に配設された当該各々、乃至一または何れか複数の空間部に送り、
上記各々、乃至一または上記何れか複数の上記空間部に送られた空調空気を、これらに対応する上記枠部材の上記複数の送風口の一群から車両室内へ供給して当該車両室内を空調することを特徴とする。
また本発明は、自家用車、トラックの屋根及び天井部の一部を成す開閉ルーフの天井部の部分で、任意の位置もしくは概ね各座席に座る各搭乗者の頭上位置よりも前方側に相当する位置に対し、
車両空調機からの空調空気の送風量が最大でも送風騒音を発生させないか、極小音にする総送風開口面積となる複数の送風口の一群を有するとともに、当該複数の送風口の一群を、デザイン性を勘案しかつ必用に応じ上記天井部のうち対応する位置の平面や曲面、傾斜、段差等と少なくとも略同一の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を有する囲い部分で囲って成る枠部材を個別に配設して成り、
上記車両空調機からの空調空気を、車両ボディで上記屋根を支える支持板部分とその内側の支持板飾りカバーとの間の送風空間を通過させて、所要の送風経路体を介し上記開閉ルーフの上記天井部の部分側に配設された当該各々、乃至一または何れか複数の空間部に送り、
上記各々、乃至一または上記何れか複数の上記空間部に送られた空調空気を、これらに対応する上記枠部材の上記複数の送風口の一群から車両室内へ供給して当該車両室内を空調するものであり、
必要に応じて上記送風経路体の開口と上記空間部側の空調空気導入用の開口との双方、もしくは何れか一方に空気漏れの防止手段を備えたことを特徴とする。
また本発明は、自家用車、トラックにおける開閉ルーフを備える屋根の天井部であって、当該開閉ルーフ側の天井部の部分、並びに、上記屋根の他の部分側の領域位置の天井部で、任意の位置もしくは概ね各座席に座る各搭乗者の頭上位置よりも前方側に相当する位置に対し、
車両空調機からの空調空気の送風量が最大でも送風騒音を発生させないか、極小音にする総送風開口面積となる複数の送風口の一群を有するとともに、当該複数の送風口の一群を、デザイン性を勘案しかつ必用に応じ上記天井部のうち対応する位置の平面や曲面、傾斜、段差等と少なくとも略同一の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を有する囲い部分で囲って成る枠部材を個別に配設して成り、
上記車両空調機からの空調空気を、車両ボディで上記屋根を支える支持板部分とその内側の支持板飾りカバーとの間の送風空間を通過させて、所要の送風経路体を介し上記開閉ルーフの上記天井部の部分側の当該各々、乃至一または複数の空間部、並びに、もしくは、上記他の部分側の上記領域位置の上記天井部側の当該各々、乃至一または何れか複数の空間部に送り、
上記開閉ルーフ側の上記天井部の部分の上記各々、乃至一または上記何れか複数の上記空間部、並びに、もしくは、上記他の部分側の領域位置の天井部の上記各々、乃至一または上記何れか複数の上記空間部に送られた空調空気を、これらに対応する上記枠部材の上記複数の送風口の一群から車両室内へ供給して当該車両室内を空調するものであり、
必要に応じて上記送風経路体の開口と上記空間部側の空調空気導入用の開口との双方、もしくは何れか一方に空気漏れの防止手段を備えたことを特徴とする。
また本発明は、自家用車、トラックにおける自動開閉機構乃至手動開閉機構を介して開閉可能となる屋根及び天井部から成る所謂屋根構造体で、当該天井部の任意の位置もしくは概ね各座席に座る各搭乗者の頭上位置よりも前方側に相当する位置に対し、
車両空調機からの空調空気の送風量が最大でも送風騒音を発生させないか、極小音にする総送風開口面積となる複数の送風口の一群を有するとともに、当該複数の送風口の一群を、デザイン性を勘案しかつ必用に応じ上記天井部のうち対応する位置の平面や曲面、傾斜、段差等と少なくとも略同一の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を有する囲い部分で囲って成る枠部材を個別に配設して成り、
上記車両空調機からの空調空気を、車両ボディで上記屋根を支える支持板部分とその内側の支持板飾りカバーとの間の送風空間を通過させて、上記天井部の当該各々、乃至一または何れか複数の空間部に送り、
上記各々、乃至一または上記何れか複数の上記空間部に送られた空調空気を、これらに関係する上記枠部材の上記複数の送風口の一群から車両室内へ供給して当該車両室内を空調するものであり、
必要に応じて上記支持板部分と上記支持板飾りカバーとの間の送風空間側の開口端と上記空間部側の空調空気導入用の開口との双方、もしくは何れか一方に空気漏れの防止手段を備えたことを特徴とする。
また上記各囲い部分のうち、少なくとも二組の上記囲い部分を一つの囲い部分として一体にするとともに、かつ必要に応じ当該一つの囲い部分の構成領域を上記天井部のなるべく広い領域、乃至縁側の位置まで延ばして構成することを特徴とする。
また本発明は、自家用車、トラックにおける上記開閉ルーフ外の領域の上記天井部、乃至は当該開閉ルーフの上記天井部の部分、もしくは、開閉可能に構成された上記屋根構造体の上記天井部とも成るもので、
任意の位置もしくは概ね各座席に座る各搭乗者の頭上位置よりも前方側に相当する位置に並ぶ上記領域位置、または、当該前方側に相当する位置に対し車両空調機からの空調空気の送風量が最大であっても送風騒音を発生させないか、極小音にする総送風開口面積となる複数の送風口の一群を有するとともに、
当該複数の送風口の一群を、デザイン性を勘案しかつ必用に応じ種々の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を有して囲う側壁部分の先端開口または側壁部分のない単なる先端開口、乃至送風口形成領域を囲う囲い部分にも相当し、当該囲い部分を兼ねる上記開閉ルーフの上記天井部の部分をも収容可能に含めた天井部、乃至は当該囲い部分を兼ねる上記開閉可能に構成された上記屋根構造体の天井部を構成し、
かつ上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部に対しても、上記デザイン性と同一的な関連性もしくは独自的なデザイン性を勘案しかつ必用に応じ種々の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を備え、
しかる構成の上記銘々の天井部のうち何れかの天井部を採用するのに際し、上記屋根より内側で当該屋根に対し所定の間隔(空間)を保って配設して成ることを特徴とする。
また本発明は、上記枠部材に上記囲い部分を備えず、当該枠部材の上記車両室内側を向く上記先端開口に対しデザイン性を勘案しかつ必用に応じ上記天井部の種々の平面や曲面、傾斜、段差等に対応する種々の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等を構成し、かつ当該先端開口側の縁を上記天井部における当該枠部材装着用の開口の縁側で露出させるか、もしくは当該縁側で覆い隠すことを特徴とする。
また上記複数の送風口の一群が、上記各枠部材もしくは上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部の当該複数の送風口の一群を構成する壁面の部分を複数の所要形状の開口に所謂刳り貫く如き形体で構成されて成ることを特徴とする。
また上記複数の送風口の一群が、上記各枠部材もしくは上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部の当該複数の送風口の一群を構成する壁面の部分を囲う上記側壁部分の上記先端開口または上記単なる先端開口側に配設された少なくとも縦または横に複数に仕切る、あるいは縦横に格子状に複数に仕切る複数の仕切り板の間で構成されて成ることを特徴とする。
また上記各枠部材における上記複数の送風口の一群側に対し、もしくは上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部の各箇所の複数の送風口の一群側に対し、垂直方向を向いても下方の先端辺側を車両室内に全く突出させない形状構成か、もしくはデザイン性を勘案して車両室内に適宜に突出させた形状構成を有する回動可能である複数のフィンを備えることを特徴とする。
また上記回動可能である各フィンの本体、もしくは垂直方向を向く際の下方の先端辺側に、上記天井部、乃至上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天上部の対応する位置の平面や曲面、傾斜、段差等と少なくとも略同一の平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等を現出する形状を有することを特徴とする。
また上記各フィンの回動の支点を上記複数の送風口の一群を上記側壁部分で囲う上記先端開口の開口端側または上記単なる先端開口の開口端側に設定するとともに、リンク機構もしくは歯車機構等を介し当該各フィンが当該支点をもとに同時に同一方向に回動可能であって、かつ当該各フィンが必要に応じて上記搭乗者の方向を向いて同時に同一方向に回動可能であり、当該各フィンが閉じる回動をした場合に上記囲い部分もしくは上記銘々の天井部と少なくとも同一平面的、乃至は同一平面となる形体を成すことを特徴とする。
また上記各フィンの回動を、特定の操作子を介し電動乃至超音波で制御操作することを特徴とする。
また上記各枠部材における上記複数の送風口の一群に対し、もしくは上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部の各個所の上記複数の送風口の一群に対し車両室内から操作可能である閉塞手段、もしくは上記複数の送風口の一群に通じる部分に対し空調空気の供給・遮断を選択する選択機構を備えて成ることを特徴とする。
また上記各枠部材が少なくとも上記複数の送風口の一群を構成する壁面の部分、上記側壁部分、上記囲い部分、及び上記各フィンをも含め、もしくは、上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部が少なくとも当該囲い部分に相当する全面の部分、上記各個所の複数の送風口の一群を構成する壁面の部分、当該壁面の部分を囲う上記側壁部分、及び上記各フィンをも含め木目調乃至大理石調の模様、または、上記天井部の素材と同様乃至同一の素材が施されて成ることを特徴とする。
また上記各フィンに対し、車両室内から目視される上記天井部の素材と同様乃至同一の素材を用いて成ることを特徴とする。
また本発明は、上記側壁部分で囲われる上記複数の送風口の一群を有する各々の壁面の部分の当該壁面同士の先端面側、もしくは当該壁面の部分に相当する各々の開口(複数の送風口の一群の代りに上記部分の壁面全体を一つの開口として構成する場合の開口)同士の先端側を位置的にも一致し収容乃至当接する開口領域、もしくは当該壁面の部分、乃至当該部分の代りに構成された上記各々の開口の縁側を当接させる開口領域を有する板部材を、上記天井部の裏側、もしくは上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部の裏側で上記側壁部分で囲う上記壁面側乃至上記開口側、及び上記屋根の縁側の内側に対し密接性をもって配設して成ることを特徴とする。
また上記屋根裏に、断熱材を配設したことを特徴とする。
また上記車両室内の所要位置に、上記車両空調機乃至送風先切換機構による各送風先の切換操作の制御、もしくは上記各々の複数の送風口の一群に空調空気を供給する上記各々の上記支持板部分と上記支持板飾りカバーとの間の送風空間に通じるダクトの開閉操作を電動的乃至機構的に制御できる操作子を備えることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第一の実施の形態を図1、図2、図3を参照し説明する。図1は、本方式を採用した車両の天井部側を下方から見上げた状態を説明する概略説明図である。同図で、符号1が車両室内の屋根(図示せず)裏側に設けられた天井部を示しているが、この屋根及び天井部1との間には所要の隙間、即ち空間(図示せず)が構成されているとともに、この屋根及び天井部1の例えば略中央側で若干前方側寄りの位置には閉時には、屋根及び天井部1に構成した所要の開放口3内に対し例えば段差等もなく収まって屋根及び天井部1の一部を成し、かつ図示しない開閉機構(自動開閉機構もしくは手動式開閉機構)等により開閉可能である開閉ルーフ5が構成されている。開閉ルーフ5には、開閉ルーフ5全体が屋根よりも若干高い位置へ移動するとともに当該位置から車両の後方の方向へ水平方的に移動して上記開放口3を全面的に開放するタイプ、開閉ルーフ5の前方端側の所要の回動部材(図示せず)を支点に回動して後方端側を上方へ開くタイプ、あるいはこの逆のタイプ等があり、詳細は詳しく説明するまでもないので簡単な記載に止めておくが、どのような構成の開閉ルーフであっても良い。また車両の屋根裏には開閉ルーフ5側の屋根部分裏をも含め、上記空間を維持可能な状態において断熱材が配設されているものと考えて良い。但し、開閉ルーフ5には、例えばある程度の光透過性のある有色ガラス、乃至有色樹脂を備えたり、あるいは屋根の一部を成す金属体の屋根のみの構成を備えて天井部1の一部を成す天井部の部分が存在しないものもあるが、本実施の形態においては、この点をもって本例の技術的思想に悪影響等を与えるものではない。
【0019】
天上部1において、開閉ルーフ5の両サイド側の縁の位置と、屋根の両サイド側(即ち図示しないドア窓の側)の縁の位置との間には、ある程度の間隔の領域位置が設定してあるとともに、当該領域位置において、例えば、各座席(図示せず)に座る搭乗者の頭上真上にあたる位置に並ぶ位置よりも若干車両の前進方向の前方側の位置に並ぶ位置に対し、所要の開口(図示せず:枠部材装着用の開口)を介して少なくとも送風量が最大でも送風騒音を全く発生させないか、極小音にする総開口面積となる複数の送風口(例えば円形の送風口等)7…の一群を有する枠部材101,102,103,104が装着され固定されている。これら各枠部材101…等は、複数の送風口7…の一群を形成する壁面を囲う側壁部分と、当該側壁部分の室内側を向く先端開口105を囲う囲い部分106とを備えて構成されており、これら囲い部分106をも含め、天井部1の対応する上述した領域位置の平面や曲面、傾斜、段差等と少なくとも略等しく同様か、あるいは一致する同一の平面や曲面、傾斜、段差等を有するか、もしくはデザイン的な観点を向上させるため、天井部1の上記領域位置の平面や曲面、傾斜、段差等とあえて異なる独特乃至特殊(独自的)な平面や曲面、傾斜、段差を有するように構成しても良い。尚、図1で各送風口7…の形状は円形(勿論、円形でなくとも、楕円や四角乃至多角形、この他デザイン的な種々の形状でも良い)を成しているが、各枠部材101…等において各送風口7…の形状が異なって示されているのは各枠部材101…等が天井部1の湾曲等に対応して湾曲等しているため、各送風口7…が当該湾曲等に対応して形成角度の向きを変えているからでる。また各枠部材101…等の材質には、金属、樹脂、ガラス、あるいは木材等が適しているが、金属表面に樹脂やガラスを加工する等の構成を考えても良い。
【0020】
各枠部材101,102,103,104は、天井部1自体の上述した領域位置に対し直接的に装着して固定しても良いが、後述する天井部1の支持体としての機能をも有するフレーム体(図示せず:上述の開放口3を避けるか囲む構成を含む)を用いて当該フレーム体の上述の領域位置(開放口3)に対応する位置に対し装着することで天井部1への装着を固定するものと考えても良い。各枠部材101,102,103,104の装着位置を上述の領域位置に設定するとともに、各枠部材101…等の側壁部分で車両室内の方向を向いて構成された先端開口105内に、図2に示すように、後述する各フィン(図示しないリンク機構や歯車機構等を介し全体が同時に同一方向に回動可能である)107…の側面(表面)を搭乗者の方向に向けて配列し装着すると、各フィン107…を搭乗者の顔乃至顔及び胸へ向けて回動させた場合に、搭乗者の顔乃至顔及び胸に直接的に冷風等を吹きあてることが可能となる。尚、各フィン107…を用いる場合、上述の複数の送風口7…の一群を形成する壁面を不要とし、即ち当該壁面分を全体的に削除(省略)して一つの開口(即ち各送風口7…の一群を丸ごと包囲し削除した如き開口)としても良い。この場合、各請求項に記載の複数の送風口の一群は各フィン107…の間で構成されるものとなる。但し、各フィン107…を搭乗者の方向へ向けて回動させるため、先端開口105内において各フィン107…を斜めの方向へ向けて装着する場合、各フィン107…の回転軸の設定に際し最適な構成を考慮するか、あるいは各フィン107…が全周囲の各々の角度が各々90度の構成(しかし、周囲の各角度の位置には湾曲等の装飾性を付加しても良い)の所謂四角形状の構成を含むのであれば、詳しくは図示しないが先端開口105に対しこれら各フィン107…の閉塞状の回動時に各フィン107…の外郭をなるべく隙間なく収め得る形状等を構成することが望ましい。
【0021】
かくの如き各枠部材101…等は、上述した複数の送風口7…の一群を形成する壁面、この壁面を囲って下方に延びる側壁部分、この側壁部分の先端開口105を囲う囲い部分106、及び側壁部分内に収まる各フィン107…を含め、これらに詳しくは図示しないが木目調乃至大理石調の模様を施しても良く、これらにより車両室内に対し機能的、かつ合理的、融和的なデザイン性が確保されるとともに、これらのデザイン的要素(特に囲い部分106の存在等)により車両室内のデザイン性をも向上させ、一般の実用への利用価値を高めて一般への実用性を具体的に顕現している。
【0022】
また一方、図3に示すように、各枠部材101…等は、各々、囲い部分106の構成を無くして上述した側壁部分の突端(車両室内側を向く)による先端開口105を有する構成とするとともに、当該先端開口105の突端部分(開口端部分)の縁を天井部1自身の素材(天井部1自身の上記各枠部材101…等を装着するための開口の縁側)で隠し、もって外観上からは各フィン107…のみが視認し得るというような構成にしても良い。特に、この場合、図3に示す如く、各フィン107…に対し天井部1の素材と同様乃至同一の素材を配設(例えば貼付等)するようにすると、例えば天井部1の素材が繊維等であれば車両室内に対し質素乃至簡素なデザイン性を確保することができ、この観点からも落ち着いた雰囲気(デザイン性)を現出し一般の実用への利用価値を高めることができる。
【0023】
尚、本例では、図示の如く枠部材101,102,103,104の外郭の形状を所謂四角形状のものとして構成しているが、四角形状に限定する必要はなく、少なくとも送風量が最大でも送風騒音を発生させないか、極小音にする総開口面積となれば、デザイン的な楕円や変形的な楕円の形状、もしくはデザイン的な多角形や多角形的曲線を含む形状、更にはあらかじめデザイン的な独特な曲線を含む形状やデザイン的に曲線及び直線を含めて組合せた独特な形状等々、何れのどのような形状に構成しても良い。
【0024】
即ち、上述のデザイン的と称して指し示す部分は、具体的には後述する各送風口7…の一群を構成する壁面の部分の形状、及び、当該壁面の部分の隅側に下方に向けて構成される側壁部分の形状、及び、当該側壁部分で構成される先端開口105の形状、更に、当該先端開口105を例えば四方(完全に水平でなくとも、天井部1の平面乃や曲面、段差、傾斜等に少なくとも略同一乃至完全に同一の平面や曲面、段差、傾斜等を含むものであるが、非完全な一平面ともなる形状を含めても良く、かつ先端開口105自体にも天井部1に対応する平面や曲面、段差、傾斜等を含めても良く、実際にはこれを採用することが好ましい)から囲う囲い部分(図3の場合は省略)106の形状(天井部1のデザイン的な平面や曲面、段差、傾斜等と少なくとも略同一乃至同一、もしくはデザイン性を考慮して異なる独特の形状を含めても良い)等であり、これらのデザイン的要素により更に現実的に一般の実用への利用価値を高めて一般への実用性を具体的に顕現し、一般への普及を可能成らしめるものである。
【0025】
各枠部材101,102,103,104は、各送風口7…の一群を構成する壁面の部分と、当該部分から車両室内方向へ向けて構成されて各送風口7…の一群を構成する壁面の縁側から下方の縦方向に延びる側壁部分(図示せず、但しこの側壁部分はあらかじめ不要のものとしても良く、この場合、各送風口7…の一群を囲うものは単なる先端開口となるか、あるいは複数の送風口7…の一群を有する一つの壁面状を成して囲い部分106とあらかじめ一体の構成を成すものとなる)と、当該側壁部分の先端開口105(乃至、複数の送風口7…の一群を有する上述の壁面状の部分と理解しても良い)を上述の如く四方から囲うとともに、天井部1への装着に際する領域位置、即ち開閉ルーフ5の両脇側と天井部1のドア窓側の縁との間の領域位置の平面や曲面、段差、傾斜と少なくとも略同一乃至同一の平面や曲面、段差、傾斜等、あるいはデザイン的に独自的な平面や曲面、段差、傾斜等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を有する囲い部分106とを備えることで、車両室内に対し機能的、合理的、かつ融和的なデザイン性を確保して成り、特に、囲い部分106の表面や外郭の形状部分のデザイン性、並びに、各枠部材101…等の全体をも含むもので特に囲い部分106のデザイン的な平面乃至曲面や傾斜、段差等、もしくは例えば囲い部分106に与える彫刻状や各種装飾品による装飾性等により現実的に一般の実用への利用価値を高めて一般への実用性を具体的に顕現し、一般への普及を可能成らしめているものである。
【0026】
しかし、本例では、各枠部材101,102,103,104は、複数の送風口7…の一群を構成する壁面の部分と囲い部分106との間に上述の側壁部分を介在させることである程度の奥行(即ち、例えば後述する各フィン107…の構成乃至装着寸法、即ち少なくとも各フィン107…の縦幅分の寸法分に対応する奥行)がある構成を採用し、かつ一部的乃至全体的に天井部1における上述した領域位置の平面乃至曲面、傾斜、段差等に対応する平面乃至曲面、傾斜、段差等、あるいは独自のデザイン的な平面乃至曲面、段差、傾斜等を有し、もしくは囲い部分106に対し彫刻状や各種装飾品による装飾性を与えることで、現実的に一般の実用への利用価値を高めて一般への実用性を具体的に顕現し、一般への普及を可能成らしめているものである。
【0027】
しかし、各枠部材101,102,103,104は、例えば上述の側壁部分を介在させずに、少なくとも各送風口7…の一群を構成する壁面(乃至開口)と囲い部分106とをあらかじめ一体的なものとして、双方を含め独自のデザイン的な平面乃至曲面、段差、傾斜等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を構成しても良い。この場合、各フィン107…は、各送風口7…の一群を構成する壁面の部分の裏(天井裏)側に構成するとともに、室内の例えば天井部1側乃至室内フロントパネル(図示せず)側に配設された操作子(図示せず)等の操作に対応しリンク機構乃至歯車機構等(図示せず)を介し同時に同一方向に回動させられるようにすることも好ましい態様である。但しこの場合も各送風口7…の一群を構成する壁面の部分の裏(天井裏)側に各フィン107…を囲って保護する壁面部分(図示せず)を構成すれば、各枠部材101,102,103,104の横斜め下方向から天井部1の裏側を直接的に覗けてしまうことを防止するのに都合が良く、かつ空調空気の通風性をも後述の観点から向上させるものであり、これらの観点からも完成度の高いデザイン性への配慮が成されて、車両室内のデザイン性に違和感、未完成感を感じさせることがなく、車両室内のデザイン的完成度を高めることができる。
【0028】
また、各枠部材101,102、103,104において、上記側壁部分で囲われる上記複数の送風口7…の一群を有する壁面の部分の先端面側、もしくは当該壁面部分を削除して構成される開口(複数の送風口7…の一群の代りに一つの送風用の開口として構成する場合の開口)の先端側を収容乃至当接する開口領域、もしくは当該壁面の部分(即ち壁面部分の端面)、乃至当該壁面の部分に代る各々の開口の縁側を例えば下方乃至上方(側方でも良い)から当接させる開口領域を有する板部材(図示せず)を、上記天井部1の裏側で、上記屋根の内側(即ち屋根に所要の高さとして屋根と天井部1との間に所要の間隔(隙間、即ち空間)を構成する場合、当該高さのなるべく低い位置となることが望ましい)に屋根裏側(乃至天井部1をも含め)に対し密接性をもって配設することで、上記天井部1の裏側での上記側壁部分の独立的な突出による空調空気の通風性の低下を防止し、これをもって空調空気の吐き出し性(流動性)を向上させても良い。尚、この場合、天井部1の裏側には、当該天井部1と上記板部材(図示せず)との間に上記側壁部分の高さ寸法に対応する隙間が構成されることになるが、この点を考慮し当該板部材はあらかじめフレーム体と一体に構成しても良い。
【0029】
また重複するが、各枠部材101,102,103,104は、例えば、天井部1において、各座席(図示せず)に座る搭乗者の頭上真上にあたる位置よりも車両前進方向の前方側にずらした位置で搭乗者の頭上真上を避けた位置であって天井部1の開閉ルーフ5とドア窓側の縁の位置との間の領域位置に装着されるものであり、当該領域位置において、少なくとも囲い部分106は、天井部1の当該領域位置の平面や曲面、傾斜、段差等に少なくとも略一致する平面や曲面、傾斜、段差等(正確には完全に一致することが望ましい)、もしくはデザイン的に独自な平面や曲面、傾斜、段差等を有するように構成されている。尚、囲い部分106の表面には宝石または人口宝石等の各種装飾品や他の種々の装飾品を装着(接合的装着や埋め込み的装着、もしくは吊設的装着等)してデザイン性(即ち装飾性)を高めても良い。
【0030】
即ち、天井部1で、助手席に対応する枠部材102を代表として例に示すと、あくまでも本例における天上部1が、開閉ルーフ5とドア窓側との間の領域位置において、例えば、天井部1の中心側に近づく側では曲率が少なく、かつ前方側及び車両側方側(ドア窓側)へゆくほどに下方(車両の床方向)へ向けて曲がり下がる如く所要の曲率A等で曲がる所謂曲げ加工が施されて、特に後述する支持板部分11の内側(室内側)と支持板飾りカバー21との間で構成されるダクト(送風空間)31等に近い側へ行くほどに一番大きな曲率B等で下方へ向けて曲がり下がる如く曲がる所謂曲げ加工が施されている天井部1である場合等は、少なくとも囲い部分106の形状(表面の平面、湾曲や傾斜、段差等及び外郭形状を含む)は、その天井部1における装着位置(即ち上述の領域位置)において、天井部1の前方側及び比較的後方側、及び車両側方側に対応する側の位置には上述の所要の曲率A等で下方へ向けて曲がり下がる曲げ加工が施されているとともに、ダクト(送風空間)31等に近い側に対応する側の位置にはダクト(送風空間)31等へ向うほどに上述の一番大きな曲率B等で下方へ向けて曲がり下がる曲げ加工が施されて構成されるものであり、特に、囲い部分106のダクト(送風空間)31側の角が最も下方へ垂れ下がる形状を有する形体となって、各枠部材101…等は、これらの曲率A,B等の曲げ加工によるデザイン的要素により車両室内のデザイン性を機能的、合理的、かつ融和的に向上させ一般の実用への利用価値を高めて一般への実用性を具体的に顕現し、一般への普及を可能成らしめているものである。
【0031】
また天井部1の構成(形状構成)として、詳しく図示しないが天井部1における主にドア窓側(車両側方)に向う位置が所要の曲率C等で下方に下がる如く湾曲する天井部もあり、この場合、少なくとも囲い部分106は、天井部1に対応してドア窓側(車両側方)に対応する部分が上述の曲率C等で下方に下がる如く湾曲されるものとなる。
【0032】
尚、天井部1には、各座席側の上方の位置が車両室内側へ向けて若干突出する如く湾曲されている天井部の構成もあり得るもので、その場合には、各枠部材101,102,103,104の少なくとも囲い部分106をその天上部1の湾曲形状に少なくとも略一致(実際には完全に一致することが望ましい)する湾曲率の湾曲形成が成されるものである。但し、実際の天上部1には、曲面の数が二以上で、かつ上述に記した曲率A,B,C,Dのみならず、更に多くの複数の曲率の曲面や平面等の組合せで構成される場合もあることは言うまでもなく、従って、この場合も、囲い部分106の外郭及び少なくとも表面(場合によっては肉厚全体)には、当該多くの複数の曲率の組合せに少なくとも略等しい(正確には完全に一致することが望ましい)複数の曲率の組合せを含めたり、あるいはデザイン的に独特(上記多くの複数の曲率の組み合わせを考慮し、当該組み合わせをより有効に生かす、乃至は当該組み合わせとのバランスやアート的アンバランスの創造等)な平面や曲率等の組み合わせを含めることも好ましい。尚、各枠部材101,102,103,104の他の部分にも、上述の如き諸種の平面や曲率等のデザイン的組み合わせ等が構成されるものと考えても良い。
【0033】
また各枠部材101,102,103,104は、例えば、囲い部分106の裏側に雄ネジ状の突起を設けて天井部1の裏側に接し天井部1自体をあるいは保持するフレーム体(図示せず)の穴(図示せず)へ挿通させ、フレーム体の裏側(車両の屋根側)からナット締めすること等で天井部1に対する装着を固定するような形態を成しても良く、あるいは接着剤や溶接、もしくは突起(図示せず)の圧入装着の固定法等々の他、一般に周知である種々の固定法等を用いて天井部1への固定を図っても良い。そして本例の各枠部材101,102,103,104は、囲い部分106の表面側が天井部1から下方へと突出させず、囲い部分107の縁と天井部1とが段差等なく所謂同一面となるように構成して、これによる特異な安定的デザイン性を確保し、これにより一般の実用への利用価値を高め一般への実用性を具体的に顕現し、一般への普及を可能成らしめるようにしても良い。
【0034】
そして詳しく図示しないが各枠部材101,102,103,104の少なくとも側壁部分、囲い部分106、及び各フィン107…には木目調もしくは大理石調の模様(詳しくは図示せず)、あるいは一般的な天井部1の素材と同様乃至同一の素材(例えば繊維や樹脂、ビニール等、図3参照)、もしくはデザイン的に見栄え(強調性)のある類似の素材(図3参照:色の濃さや模様の大きさが強調される等)を所要の技術(印刷技術や貼付技術等)で付加することも好ましい態様であり、これらの観点からも車両室内のデザイン性への配慮を成し、これにより一般の実用への利用価値を高め一般への実用性を具体的に顕現し、一般への普及を可能成らしめるものである。
【0035】
尚、上述の各枠部材101,102,103,104の各囲い部分106のうち、少なくとも二組の囲い部分をあらかじめ一体の一つの囲い部分として構成することも好ましく、かつ当該二組一体の囲い部分の前後の両端、もしくは左右の両端を屋根の縁側まで至るように寸法的に延ばした構成としても良い。
【0036】
一方、各枠部材101,102,103,104には、各送風口7…の一群を形成する壁面の部分を下方へ相対応して囲う側壁部分の所要位置(例えば車両に対し左右に対応する側壁部分の先端開口105の開口端側が望ましい)に対し、開孔(図示せず)乃至先端開口105の内側に突出する円柱状等の突起(図示せず)等を設けて、当該側壁部分に囲われて収容される各フィン107…に対し、上述の開孔を介し各フィン107…の回動孔(図示せず)に回動軸(図示せず)を挿通させたり、あるいは各フィン107…の上記回動孔に上述の円筒状等の突起を挿入させ、各フィン107…の同時に同一方向への回動を図るようにしても良く、もしくは、上述の逆の構成を図っても良い。尚、円柱状等の突起を用いる場合は、側壁部分に開孔を形成するとともに、側壁部分の外側から回動軸を当該開孔を介しフィン107…の回動孔へ挿通し各フィン107…の回動自在の固定を図っても良い。その他、各フィン107…の回動支点を側壁部分で構成される先端開口(もしくは側壁部分がなく奥行のない単なる先端開口)105の先端側(開口端側)に設けるとともに、当該各フィン107…の先端側の回動軌跡を描く側の位置、即ち複数の送風口7…の側に近い位置に対し全てのフィン107…を同時に同一方向に回動させるリンク機構乃至歯車機構(図示せず)等を構成し、このリンク機構等を車両室内(天井部1乃至は囲い部分106)に配設された操作子(図示せず)等から操作できるように構成することも好ましい態様である。
【0037】
当該各フィン107…も側壁部分の先端開口(換言すれば囲い部分106の中央側に構成される先端開口)105から下方へと突出することのない構成にするとともに、当該各フィン107…の本体、及び当該各フィン107…を垂直方向へ向けた場合に当該各フィン107…の下方側先端、即ち室内側先端にも天井部1の平面や曲面、段差、傾斜等と少なくとも略同一(正確には完全に一致することも好ましい)の平面や曲面、段差、傾斜等の形状構成、もしくは、デザイン的に独自的な平面や曲面、段差、傾斜等の形状構成を成すことも、車両室内のデザイン性への配慮を成す上で望ましく、この観点からも一般の実用への利用価値を高め一般への実用性を具体的に顕現し、一般への普及を可能成らしめるものである。
【0038】
尚、上述の如く各フィン(上述の先端開口の先端側を支点に回動する)107…には図示しないリンク機構として、例えば電気モータの雄ネジ状の歯車の回転とともに内周側に雌ネジを有するパイプ(一部が回転自在及び揺動自在に支持されている)を伸縮移動させ、当該パイプ先端で各フィン107…のうち例えば一つのフィンの先端側を押し倒したり引き戻したりする構成等を介し各フィン107…を互いに同時に同一方向に回動させるようにすることも好ましく、かつ各々完全的な閉じる回動で複数の送風口7…の一群、もしくは側壁部分で構成される上述の先端開口105を少なくとも略完全乃至完全に閉塞(正確には完全な密接的閉塞)できる構成を採用することも好ましい。しかし、上記各フィン107…の回転軸を側壁部分の先端側において外側に貫通させ、その先端側に小歯車を設けるとともに他の歯車等を介し電気モータの回転軸の歯車とを機構的に繋ぐことで各フィン107…を同時に同一方向に回動自在にすることも可能である。いずれにせよ各フィン107…に完全的な閉塞を行わせた場合にも車両室内のデザイン性の向上に寄与することが可能であり、これらの観点からも一般の実用への利用価値を高め一般への実用性を具体的に顕現し、一般への普及を可能成らしめるものである。
【0039】
尚一方、上述の場合、各送風口7…の一群を形成する壁面の部分、もしくは側壁部分で構成される先端開口105において、最前列または特に最後列のフィン107の外側に当該各フィン107…の少なくとも閉塞回動に占める段差や傾斜等を含む空き領域(即ち閉塞回動を収める空き領域であり、フィン107を収め得る曲面、傾斜、段差等を有する空き領域としても良い)を設けておくことで上述の完全な閉塞(同一面的閉塞)が可能となるが、但し、各フィン107…の間隔を各フィン107…の縦幅分の寸法に設定するか、もしくは各フィン107…の先端側に回動方向の隣のフィン107…に確実に同一平面となるべく重ねられる例えば右上がり等の傾斜、段差等(隣フィンとの無骨な重なりを回避し一定平面にする傾斜、段差等)を設けても良い。即ち、例えば各フィン107…が例えば右回動で完全閉塞になる場合、各フィン107…の回転軸側、つまり上述の先端開口105に近い側の先端、及び他方の最大の回動軌跡を描く側の先端に互いに右斜め上に傾斜する傾斜面や段差等を設ける等することで、各フィン107…同士の密着性(密着的接合性)を高め、これによっても室内の一見したデザイン性をより有効的に高めて一般の実用への利用価値を高め一般への実用性を具体的に顕現し、一般への普及を可能成らしめるものである。
【0040】
上述の場合、各フィン107…の回動、乃至各フィン107…の密着的接合(傾斜、段差等を含む)を行うことで上述の先端開口105を閉塞した場合に、寸法上の精密加工を行うことも望ましいが、各フィン107…の木目調乃至大理石調の模様に対し一平面(各フィン107…の回動により構成される所謂一平面)状を成す連続性、即ち連続の一平面を成すあらかじめの関連性をもつ一体的(一枚状的)な木目調乃至大理石調の模様を施してあると、搭乗者が見上げた際に全く一枚の一平面を見る如く各フィン107…の断続的な連続感(即ち複数のフィン107…の配列感)の認識性を低めることが可能となって一体感を感じさせ、もってデザイン性が向上し、これらの観点からも、より一層、一般の実用への利用価値を高め一般への実用性を具体的に顕現し、一般への普及を可能成らしめるものである。
【0041】
また、各フィン107…は、上述の側壁部分において車両の左右に互いに対向する側の左右一対の側壁部分に対し回動可能に装着しても良く、例えば所要の一枚のフィン107に設けられたツマミ(図示せず)を搭乗者が操作することで全体のフィン107…を同時に同一方向に回動させられるものとして構成することも好ましい態様であるが、しかし各フィン107…の一部回転軸で側壁部分を回動自在に貫通する回転軸等に歯車や極小さいプーリ等を設けるとともに、当該歯車やプーリ等に電気モータ(図示せず:超音波モータ等でも良い)の歯車、もしくは当該歯車に掛け回されるベルトを噛合乃至巻回させることで、各フィン107…の後述するスイッチ(操作子)等の操作で電気モータを制御し各フィン107…を搭乗者の顔乃至顔及び胸等に向けて自動的に回動させられる構成とすることも好ましい態様である。そしてこの場合も各フィン107…を搭乗者の顔等の方向へ向けて回動させた際に、複数の送風口7…の一群を覗き込んで目視することができない構成、即ち、その構成を維持できる各フィン107…の縦幅とする寸法構成や、搭乗者に対する各枠部材101,102,103,104の固定位置の角度を最適な角度に設定するという構成を含むことも好ましい態様であり、この構成を採用することでも実用化を図る上で重要なデザイン的要素となり得、この観点からも一般の実用への利用価値を高めて一般への実用性を具体的に顕現し、一般への普及を可能成らしめるものである。
【0042】
尚、天上部1で、開閉ルーフ5と左右のドア窓側との間の領域位置が、各座席(図示せず)に座る搭乗者の頭上真上にあたる位置より若干車両の前進方向の前方側の各位置(即ち搭乗者の頭上真上を避ける位置)に並ぶ位置対し、例えば当該領域位置に搭乗者の顔乃至顔及び胸、もしくは搭乗者の首の方向を向き得ない平面や曲面を有する場合、図2に示すように各枠部材101…等の先端開口105内に対して、各フィン107…を例えば座席上の搭乗者の方向に向けて対面させるため斜め横向きで回動自在に装着することで、各フィン107…を座席上の搭乗者の顔乃至顔及び胸に向けて回動し空調空気を吹きあてることが可能となるが、しかしこの場合でも、搭乗者のヘアースタイルを乱す事態の発生はなく、この点への配慮がなくとも安心して利用することが可能である。また上記領域位置に搭乗者の顔乃至顔及び胸、もしくは搭乗者の首の方向を向いた凹面状(平面状も可)の湾曲面を一様に乃至全面的に有する場合には、図3に示すように各枠部材101…等の先端開口105内に対して、各フィン107…を垂直の縦の方向に揃えて装着しても良く、この構成の場合も、搭乗者の顔乃至顔及び胸に直接に冷風等を吹き当てることが可能となる。また一方、一座席毎に対応する複数の送風口7…の一群の総開口面積も例えばユーザの好みの関係で少し小さめの総開口面積に設定して、これにより若干(極小音)の送風騒音が発生するとしても強い(高速の)送風が得られる方が良いということが望まれる場合には、勿論これに対応しても良い。
【0043】
一方、天井部1は、本実施の形態の場合、図示しないが車両のボディのうち、屋根の内側に構成された詳しくは後述する天井部1の支持体としてのフレーム体(図示せず)を介して装着されているものと考えて良いが、しかしフレーム体自体は、概略として、例えば屋根裏の縁側等に密接する側面側として位置する側壁フレーム部と、各枠部材101,102,103,104を装着するための複数の開口(図示せず:少なくとも送風量が最大でも送風騒音を全く発生させないか、極小音にする総開口面積となる複数の送風口7…の一群が形成される壁面の部分、及びもしくは上述の側壁部分を収容し得る面積の開口)を有する底面側として位置する底面フレーム部(図示せず)とを少なくとも組み合わせて備えて構成されている。例えば側壁フレーム部は、屋根裏側に直に密接させ固定するか、あるいは断熱材を介し(あるいは断熱材の開口領域を通過し)て屋根裏の縁側等に密着させ固定するか、もしくは屋根周囲が所定の高さに盛り上がる如く形成されている屋根内側において当該屋根から室内側にあるいは湾曲する側壁の如く(ここにも断熱材を装着しても良い)構成された部分(当該部分の低い位置でも高い位置でも良い)に密接させ固定する場合等が考えられる。
【0044】
尚、フレーム体は、当該屋根を車両のボディに対し支持する支持板部分11,13,15,16,17とその内側の支持板飾りカバー21,23,25,25との間の送風空間(ダクト)31,33,35,35に密接する空調空気の例えば受入口(図示せず)が構成されているものと考えても良い。
【0045】
底面フレーム部の複数の開口(図示せず)は、底面フレーム部を天上部1において、例えば開閉ルーフ5の収容領域、及び各枠部材101…等の装着領域(即ち上述の領域位置)に対応(但し、勿論、各座席上に座る搭乗者の頭上真上よりも前方側の位置に並ぶ位置に対応する装着領域を含む)して、所要幅の本体部分を残して複数に区切った複数の開口を含めて形成し、これにより底面フレーム部の全体を構成する。底面フレーム部の各開口のうち、各枠部材101,102,103,104等を収容する開口の開口面積は、少なくとも送風量が最大でも送風騒音を発生させないか、極小音にする総開口面積となる複数の送風口7…の一群を有する壁面の部分、及びその側壁部分の外周をなるべく隙間なく囲って収容し得る開口面積である。この開口及び開口面積の決定については、例えば送風騒音をゼロ(もしくは例えば騒音として殆ど気にならないか、乃至はあまり意識し得ない程度に極小音)にするための計算的、あるいは経験的、実験的に定めた開口面積とすれば良く、形状についても、少なくとも各枠部材101,102,103,104の図示の形状にあわせて限定する必要はなく、各枠部材101,102,103,104…の形状が既に四角形に限定されるものではない旨記載した通り、諸々のデザイン的形状を勘案した枠部材である場合にはその枠部材に対応し設定すれば良い。
【0046】
天上部1は、例えば底面フレーム部に外側(車両室内側)から例えば接着剤や両面テープ等で貼り合わせたり、係合突起の圧入固定や、その他の周知の技術等によりフレーム体の車両室内側の表面に保持されて室内を装飾するという形態が考えられるが、他の形態として底面フレーム部に対し所要の取付板(図示せず:複数の取付け開孔等を有する)等をネジ止め等で装着し、この取付板の外面(車両室内側)に例えば天井部1裏の複数の嵌合突起等を圧入して嵌め込むかネジ止め、もしくは接着することで天井部1の装着を固定する等を考えることもできる。いずれにせよ天井部1に装着される各枠部材101,102,103,104等の複数の送風口7…の一群は、例えば各枠部材101,102,103,104の上述の壁面の部分に構成されるが、各々の当該壁面を下方へ向いて囲う各々の側壁部分は、底面フレーム部に構成される各開口(図示せず:例えば当該側壁部分の外周を含む全面積に対応する開口)毎に収容されて囲われるものである。
【0047】
また各枠部材101,102,103,104毎の複数の送風口7…の一群は、天井部1裏の通気構成、即ち開閉ルーフ5を避ける部分の屋根と天井部1との間に構成されて成り、詳しくは後述する支持板部分と支持板飾りカバーとの間の送風空間(詳しくは後述する)に気密状乃至密閉状に通じる送風経路体111,112,113,114に対し、同じく気密状乃至密閉状を保つ空調空気導入用の開口(図示せず)を介し接続関係乃至は一体的関係を有する空間部121,122,123,124と車両室内との間を空間的に繋ぐものである。各空間部121,122,123,124に対しては、各々対応する枠部材101…等が装着されるもので、各枠部材101…等の複数の送風口7…の一群を介して外界(車両室内)に通じるものであり、複数の送風口7…の一群が閉塞された場合には空調空気の吐き出しは実行し得ないものであることが望ましい。
【0048】
本実施の形態で、フレーム体を用いるのは天上部1を一定平面に保持するためであり、天上部1が例えば繊維、生地やニット製品、ビニール等で構成される如く自ら自身の形状を維持するのが難しい場合に都合が良いからである。また、もう一つには、屋根と天井部1との間に所定の高さ(空間)として、屋根と天井部1裏の間の所定の高さ(空間)を例えば高さ2cm、3cm、4cm、5cm程度、あるいは高さ10cm程度、もしくは10cm以上等々に維持して当該高さ(厚み:空間)で屋根と天井部1との間に所謂送風ボックス(即ち、本発明の場合は、既述した空間部121,122,123,124に相当する)を構成するためである。
【0049】
しかし、フレーム体として、例えば天上部1を保持する平板状の保持板(図示せず)を用いる場合、この保持板の固定には、車両の屋根内側全面のうち数点個所にその保持板の取付け支持部を介し例えばネジ止めや溶接、接着、もしくは圧入固定する等して極簡単な装着の固定法を考える場合がある。この場合、保持板が、各枠部材101,102,103,104の収容用の開口を有するとともに、本実施の形態で取り扱うフレーム体の機能をも果たすものとなる。また、フレーム体は、空調システムに用いる送風ボックスの如く、所謂上述の開口(枠部材101…等用の開口)以外には屋根側にも天井部1側にも空気漏れの生じることがない密閉性のある(勿論、送風口7…は含まない)ものに構成する場合が考えられるが、天井部1が一定平面を保ちつつ密閉性を保てる(勿論、送風口7…は含まない)のであれば、フレーム体(乃至保持板)は必ずしも必要とするものではない。
【0050】
いずれにせよ送風ボックスの如き空間部121,122,123,124を構成して当該空間部121…等に密閉性が保てる場合、図示しない車両空調機からの空調空気は、先ず後述する左右の支持板部分11、13等の内側と、支持板部分11,13の内側に対面する支持板飾りカバー21、23等との双方の間で所謂ダクトとして構成された送風空間31,33等を通過して屋根内側と天井部1乃至上述した板部材(図示せず)との間に構成された送風経路体111,112,113,114を介し空間部121…等に至り、各空間部121…等に関係する各枠部材101,102,103,104毎における各送風口7…の一群から車両室内へと吐き出されるものとなる。
【0051】
一方、天上部1の材質には、一定平面を保てる例えば金属や樹脂、あるいは一定平面を自ら保ち難い繊維(ニット製品や刺繍の生地等を含む)等を使用することができるが、これを各枠部材101,1022,103,104の各送風口7…の一群が形成される壁面の部分(もしくは当該壁面の部分を囲う側壁部分の先端開口105または側壁部分のない単なる先端開口)に構成しても良い。この場合、各送風口7…の一群が形成される壁面の部分の材質は金属、または樹脂、あるいは繊維となるが、特に、各送風口7…の一群が形成される壁面の部分を繊維とした場合、繊維が風通しの良いものであれば各送風口7…の一群をあえて形成する必要はなく、また繊維が刺繍等の生地で構成される場合、刺繍間の隙間を各送風口7…の一群として使用しても良い。
【0052】
例えば各送風口7…の一群が形成される壁面の部分が網目状の樹脂や金属等で構成される場合、天井部1への構成も含め網目の部分に室内側へ突出する複数の毛状部材(剛質、軟質どちらでも可)を備えて、外観状から各送風口(網目)7…の一群を一見して視認し得なくするようにする態様がある。あるいはニット製品で当該壁面の部分を構成する場合、繊維と繊維の間の隙間(例えば花柄や特定の模様柄等、デザイン上で繊維を存在させない空き領域や隙間)を各送風口7…の一群とする態様がある。こような構成を採用する場合、当該壁面の部分を囲う側壁部分は必ずしも適当な幅を有する必要はなく、囲い部分106の周囲の実体部分の幅をも含め、デザイン的に任意に狭めるか、もしくはデザイン的に限りなく縮小させても良い。尚、囲い部分106の周囲の実体部分の幅を縮小させる場合、上述の側壁部分及び各フィン107…のみを備える形体の枠部材として使用することが可能であり、その場合、当該枠部材の側壁部分の先端開口(下端開口:符号105に相当する)には天井部1の平面乃至曲面や傾斜、段差等に少なくとも略同一の平面乃至曲面や傾斜、段差等、もしくは独自的なデザインの平面乃至曲面や傾斜、段差等を現出する形状を構成しても良いものである。尚、天井部1で囲い部分106がない枠部材の壁面部分の先端開口105を構成する下端部分を隠すのは、天井部1に形成された枠部材装着用の開口の縁(当該縁の裏面側)であるが、当該下端部分はあえて車両室内に露出させるようにしても良い。
【0053】
また逆に、枠部材101,102,103,104において各送風口7…の一群が形成される壁面の部分(乃至側壁部分の先端開口105内)を例えばレザー等で構成する際に、各送風口7…間に必ずしも必要ないが折り目を構成して装飾性を高めたり、更に各送風口7…にリング状や円筒状、あるいは末広がりの円筒状等の例えば金具やメッキ処理された樹脂等を装着し、この金具等で、各送風口7…の一群の存在を敢えてアピールするデザインを採用しても良い。
【0054】
尚、天上部1における各枠部材101,102,103,104で、もし搭乗者の頭上真上にあたる位置への装着を固定する場合、当該位置には送風口7…を存在させないか、あるいは空調空気を吐き出さないダミーの送風口7…とすることも良い態様である。この場合、搭乗者のヘアースタイルを送風で乱すことがないことは勿論である。しかし搭乗者の頭上真上の位置にあたる送風口7…から吐き出される空調空気が搭乗者のヘアースタイルを乱さない場合にはダミーとする必要はないが、勿論本例では、もとより各枠部材101,102,103,104の装着位置が、天井部1において、開閉ルーフ5を避ける左右両側の領域位置に設定されるため、上述の事柄を危惧する必要は全くない。
【0055】
一方、天井部1において開閉ルーフ5の両側と屋根の両側の縁側(ドア窓側)との間の領域位置(各座席に座る搭乗者の頭上位置よりも前方側の位置に並ぶ位置の領域位置または当該領域位置付近)、乃至は各枠部材101,102,103,104の所要の位置(例えば囲い部分106等)、もしくは室内フロントパネルやドア内側の所要位置には、複数の送風口7…の一群を閉塞するための閉塞手段(図示せず:天井部1裏、乃至フレーム体裏であって複数の送風口7…の一群を有する上述の壁面の部分の裏面に対し構成される)を操作するための操作子が配設される。当該操作子を操作することで銘々対応する複数の送風口7…の一群を閉塞したり開放したりすることが可能である。即ち閉塞手段としては、例えば当該操作子の移動操作とともにスライド移動して枠部材101…等の複数の送風口7…の一群乃至上記開口を徐々に閉塞する構成、もしくは操作子の操作に応ずる電気モータ等で伝達機構(図示せず)及び当該伝達機構とともに作動するリンク機構乃至歯車機構(図示せず)等を介しスライド移動して枠部材101…等の複数の送風口7…の一群乃至上記開口を徐々に閉塞する構成、もしくは、複数の送風口7…の縦または横の一列分に相当する複数の領域毎に少なくとも一列分の送風口7…を開放させる長穴(図示せず)を有するスライド板(図示せず)を複数の送風口7…の一群を有する壁面の部分の裏面乃至上記開口に対し密接的摺動自在に配設するとともに、上記操作子の操作で起動する電気モータ等に対し伝達機構(図示せず:リンク機構や歯車機構等)等を介して上記スライド板(図示せず)との関係をもたせ、もって正乃至負の電圧・電流の供給でスライド移動させることで複数の送風口7…の一群を順次に閉塞したり開放する構成等々を考えることが可能である。尚、スライド板を利用する場合、複数の送風口7…の一群を有する壁面の部分の裏面側(天井裏側)、もしくは上記開口が湾曲面乃至湾曲状の開口等を含む場合には当該湾曲面乃至湾曲状と等しい形状の湾曲面を有することが望ましい。
【0056】
ところで、上記操作子は、各枠部材101,102,103,104の各フィン107…の回動を操作する操作子に代えて利用することも可能であるが、閉塞手段の設置を確実のものとする場合、各フィン107…用の操作子(図示せず)は、天井部1において閉塞手段用の上記操作子の例えば近くの位置、あるいは囲い部分106の所要の位置(例えば閉塞手段用の操作子の近くの位置等)、もしくは室内フロントパネルやドア内側の所要の位置に配設し、各フィン107…用の操作子(電気的スイッチでも良い)の操作に応ずる電気モータ(図示せず:超音波モータでも良く、例えば上記側壁部分外側の近くに設置)等の正逆の起動で図示しない例えば伝達機構(リンク機構や歯車機構等を用いても良い)を介し各フィン107…を同時に正逆の同一方向に回動させられるように構成しても良い。この場合、各枠部材101,102,103,104の伝達機構として側壁部分を貫通するフィン107の回転軸(この場合も各フィン107…はリンク機構等で連結されていることが好ましい)に歯車を設けるとともに当該歯車に電気モータの歯車を直接的乃至所要の歯車を介し間接的に歯合させる構成を考えることでその利用を図ることが可能である。
【0057】
一方、図1、図2、図3に示すように、車両の屋根の四隅には、車両の屋根から下方(車両ボディ方向)へ延びて屋根を支える部分になると共にフロントガラス乃至リアガラスの据え付け板ともなる支持板部分11、13、15、17が一つずつ備えられており、左右側における前後の中間にも、支持板部分16、16が備えられている。図1等で上側即ちバックミラー5側の左右の支持板部分11、13がフロント側であり、下側の左右の支持板部分15、17がリア側であり、中間の左右の支持板部分16、16がドア窓側である。
【0058】
図1、図2、図3で上側の左右の支持板部分11、13、16、16の内側(室内側)には、支持板飾りカバー21、23、25、25が備えられて、少なくともこの双方で所謂ダクトが構成されている。但し、双方の間で構成される送風空間31、33、35、35内には、その長手方向に沿って単体のダクト又は断熱材を装着させ、このダクト等により空調空気の通過に気密性、断熱性をもたせても良い。図示しない車両空調機からの空調空気は、送風空間31、33、35、35等から屋根とフレーム体乃至上記板部材との間に構成された送風経路体111,112,113,114を通過して所謂送風ボックスの如き空間部121,122,123,124内へ進入し、空間部121,122,123,124内の空調空気が各枠部材101,102,103,104に構成された複数の送風口7…の一群から車両室内へと吐き出されるようになる。
【0059】
もう一方、言うまでもなく、車両空調機の送風側には、例えば送風先切換機構(図示せず)等を介して、前者送風空間31,33側に通じるダクト(図示せず)が接続される一方で、後者送風空間35,35(もしくは乃至下側の左右の支持板部分15、17側に構成される送風空間)側にも通じるダクト(図示せず)が接続されるものとになる。勿論、この場合も、後者送風空間35、35内には、単体のダクトまたは断熱材を装着して気密性、断熱性を高めても良い。また枠部材103、104には支持板部分15、17側の送風空間から空調空気を供給しても良い。
【0060】
尚、囲い部分107の幅は、デザイン的な観点から種々検討されるものであるが、この幅は可能な限り狭い幅に設定しても良く、あるいは上述の側壁部分で構成される先端開口105の部分に所謂囲い部分107の存在を構成させず、先端開口105に対し天井部1の対応する領域位置の平面や曲面、傾斜、段差等に対応する平面状や曲面状、傾斜状、段差状(正確には完全に一致することが望ましい)等、乃至はこれらの組み合わせ等、もしくは独自的なデザインの平面や曲面、傾斜、段差等を与え、この先端開口105を構成する側壁部分の間に複数のフィン107…を構成することをも含め、これらにより車両室内のデザイン性を高めても良く、この場合、特に複数のフィン107…は、先端開口105の先端側の位置を支点に回動させられるようにすることを特徴的に定めることで、複数のフィン107…を全体的に一様に閉塞状態の方向に回動させた場合に、天井部1の面と同一面的な一部を構成するものとなり、更に各フィン107…に連続的な一体感のある木目調や大理石調の模様(あるいは後述する天井部1と同様ないし同一の素材)を施すことをも含め車両室内のデザイン性に対する融和的、合理的、機能的な美観を一層強く現出することが可能となるものであり、しかも先端開口105の先端の縁の部分を天井部1の枠部材装着用の開口(図示せず)の縁の存在で隠す構成をも採用しても良く、これらの構成によっても一般の実用への利用価値を高め一般への実用性を具体的に顕現し、一般への普及を可能成らしめるものである。
【0061】
次に、枠部材101,102,103,104の複数の送風口7…の一群、並びに囲い部分106の幾つかの他の構成例について種々説明する。但し囲い部分106に対し種々の平面や曲面、傾斜、段差等を含ませる場合、枠部材101,102,103,104全体、なかんずく側壁部分の先端開口105にも種々の平面状部分や曲面状部分、傾斜状部分、段差状部分が構成される場合も多くあり得るものであると考えて良い。
【0062】
先ず一種の複数の送風口…の一群としては、壁面の部分の中央側において半径方向の外側にゆくにつれ半径が順次に大きくなる複数の円周状の開口を少なくとも一部の連結部分(図示せず:当該壁面の部分の裏側に構成する)を介し順次外側へ所定間隔を有して隣合わせに所謂刳り貫いた如き形体で構成し、かつその周囲の少なくとも四箇所の位置にも半径方向の外側にゆくにつれ半径が大きくなる複数の円周状の開口を同じく少なくとも一部の連結部分(図示せず)を介し順次外側へ所定間隔を有して隣合わせに所謂刳り貫いた如き形態で構成するという形体がある。また一種の囲い部分としては、天井部1の上記領域位置の平面や曲面等に対応する平面や曲面等を有する他、表面構成として、デザイン的工夫としての複数の階段状の段差を構成するとともに、表面全体に対し木目調あるいは大理石調の模様を施すという形体がある。
【0063】
尚、各フィン…の形状構成としても、垂直方向を向いた際、側壁部分の先端開口105から下方へと全く突出させないか、もしくはデザイン的観点から若干下方へ突出させるという形状構成を含めても良く、かつ各フィン…が閉塞状態に閉じる回動をした際の各フィン…の本体(即ち両側面間の所定肉厚を有する本体部分)に対し、並びに、各フィン…が垂直方向を向いた際の当該各フィン…の各々の下方側を向く先端辺に対し、天井部1の上記領域位置の平面や曲面、傾斜、段差等に少なくとも略等しい平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等となるように形成するとともに、全体的に当該各フィン…の表面に木目調あるいは大理石調の模様を施すか、乃至は天井部1の素材と同様乃至同一の素材を施す(貼付等)という形体がある。但し後者の場合、樹脂等によるフィンの骨格体を用いずに、天井部1の素材と同一の素材を高圧の付加、乃至は硬化剤や接着剤等を用いて硬質化を図り対応しても良い。各フィン…の回動方向は、座席上に座る搭乗者の方向を向いた垂直方向の回り(但し一回転はせず、しかし各フィン…の回転軸支点に関係する回転歯車乃至プーリをベルト等で繋ぐことで一回転をも可能とする)である。
【0064】
もう一種の各送風口…の一群としては、壁面の部分において例えば縦に二列、横に四列の組として規則正しく整列して配列し、各々半径方向の外側にゆくにつれ半径が順次に大きくなる複数の円周状の開口を少なくとも一部の連結部分(図示せず:天井裏側に設けられる)を介し順次外側へ所定間隔を有して隣合わせに所謂刳り貫いたように構成するという形体がある。もう一種の囲い部分としては、天井部1の上記領域位置の平面や曲面等に対応する平面や曲面等を有する他、少なくとも左右の表面側(室内側を向く表面)に対し断面視少なくとも下を向く略半円(円弧)状で外周の縁に向って所定長さに所謂削り取ったような複数のデザイン彫り状の部分を隣同士に複数並べて形成するとともに、先端開口105側を天井部1より若干下方へあえて突出させて傾斜を与えることでデザイン性を強調し、かつ当該囲い部分の外周の縁を天井部1の面の高さに一致させ、かつ表面全体(少なくとも側壁部分、各フィンをも含む)に対し木目調あるいは大理石調の模様を施すか、乃至は天井部1の素材と同様乃至同一の素材を施す(貼付等)という形体がある。
【0065】
もう一種の囲い部分としては、天井部1の上記領域位置の平面や曲面等に対応する平面や曲面等を有する他、あえて全体的部分を天井部1から例えば数ミリ程度、もしくは十数ミリ程度等下方に若干突出させるとともに、囲い部分の四隅、及び囲い部分の外周の縁に丸みを構成し、これにより車両室内の装飾性、即ちデザイン性を高め、かつ表面全体(少なくとも側壁部分、各フィンをも含む)に対し木目調あるいは大理石調の模様を施すか、乃至は天井部1の素材と同様乃至同一の素材を施す(貼付等)という形体がある。
【0066】
もう一種の送風口…としては、例えば車両の前進方向からみて横長の送風口…を縦方向(前進方向)に所定間隔を有しつつ複数に所謂刳り貫いたような形の形体がある。またもう一種の囲い部分としては、上述の側壁部分で構成される先端開口105側が天井部1の高さよりも室内方向へ向け若干高く(実際には室内方向へ突出して)設定するとともに、当該先端開口105から外周の周囲の部分を天井部1の面に向けて傾斜させ、四隅側にも先端開口105側から外側の天井部1に向けて所謂三角形状を成して傾斜する傾斜面を構成し、更に全体的に外郭の縁を天井部1の面と等しく接する同一の高さとし、かつ表面全体(少なくとも側壁部分、各フィンをも含む)に対し木目調あるいは大理石調の模様を施すか、乃至は天井部1の素材と同様乃至同一の素材を施す(貼付等)という形体がある。
【0067】
もう一種の各送風口…としては、壁面の部分において、車両の前進方向からみて縦長の送風口を横方向に所定間隔を有しつつ複数に所謂刳り貫いたような形の形体がある。もう一種の囲い部分としては、天井部1への固定位置における平面や曲面、傾斜、段差等に各々対応する平面や曲面、傾斜、段差等を有するか、独自の平面や曲面、傾斜、段差等を有するものであるが、その他にも独特なデザイン的要素として所要の湾曲的形状、乃至所要の彫刻的形状、あるいは宝石、人口宝石の埋め込み、もしくは各種装飾品の吊設等を施し、かつ表面全体(少なくとも側壁部分、各フィンをも含む)に対し木目調あるいは大理石調の模様を施すか、乃至は天井部1の素材と同様乃至同一の素材を施す(貼付等)という形体がある。
【0068】
もう一種の複数の送風口…としては、複数の送風口…の一群を有する壁面の部分を全体的に削除して一つの開口とするとともに、この一つの開口に対して、もしくは当該一つの開口を下方に囲う側壁部分のうち例えば左右の対向する側壁部分に対して、車両の前進方向からみて横長の複数のフィン…(仕切り板:縦長であっても良い)を所定間隔毎に配設して、各フィン…の開く回動の間を各送風口…として成り、複数のフィン…に対しては上述の一つの開口の裏側(天井裏側)においてリンク機構乃至歯車機構(図示せず)等を介在させ、このリンク機構等により複数のフィン…を同時に同一方向に回動することを可能とし、かつ各フィン…の表面全体に対し木目調あるいは大理石調の模様を施すか、乃至は天井部1の素材と同様乃至同一の素材を施す(貼付等)という形体がある。
【0069】
もう一種の複数の送風口…としては、複数の送風口…の一群を有する壁面の部分を全体的に削除して一つの開口とするとともに、この一つの開口に対して、もしくは当該一つの開口を下方に囲う側壁部分内側に対して、車両の前進方向からみて横長及び縦長に所定間隔毎に所謂十字状に交差(斜めに交差するX字状等であっても良い)する複数のフィン(仕切り板)…、もしくは、所定間隔毎に網目状に交差する部材(金網であっても良い)…を配設して、当該交差間の隙間を各送風口…とするという形体がある。前者の場合、勿論、表面全体に対し木目調あるいは大理石調の模様を施すか、乃至は天井部1の素材と同様乃至同一の素材を施す(貼付等)ということが好ましい。後者の場合は、光沢性のある金属や樹脂(例えば断面円形や多角径、長軸方向の外周に沿ってねじれる窪み等がある等)、もしくは所望の有色性のある金属や樹脂等を用いるとともに、独特なデザイン性(即ちなるべく小半径で湾曲する等も好ましい)を有し、かつ天井裏に光源を備える等しても良い。
【0070】
尚、上述の側壁部分の先端開口105を略完全に閉塞(即ち囲い部分106等と一体的同一面となるべく閉塞)する場合を考えると、各フィン…の回動支点の位置は、少なくとも先端開口105の開口端側の位置となるように設定することが望ましく、これにより各フィン…を水平に回動させた場合に寸法的に高精密であることも必要(即ち隙間がないことが必要)であるが、各フィン…と囲い部分106等に連続的に一体感のある木目調や大理石調の模様を施すことで、各フィンの面と囲い部分107等の面との一体感を現出することが可能となり、この観点からも車両室内のデザイン性を向上させ一般の実用への利用価値を高めて一般への実用性を具体的に顕現し、一般への普及を可能成らしめるものである。
【0071】
一方、天井部1は、開閉ルーフ5側の天井部をも含め全体的に連続的かつ一体感のある木目調や大理石調の模様を施すことで全体的に一体感のある所謂一つの天井部1とみなせるようにすることも好ましい態様であり、この場合、特に上述した側壁部分の先端開口105に相当する部分の開口端側に対して、各フィン107…の回動支点を対応させ、かつ当該各フィン107…の表面にも当該天井部1の連続的かつ一体感のある木目調や大理石調の模様の一部(勿論、天井部1全体の連続的かつ一体感を損なわない)を成す木目調や大理石調の模様を施すことも好ましい態様である。この構成の場合も、天井部1において、開閉ルーフ5の両脇側の位置から天井部1の両脇の縁(ドア窓側の縁)に至るまでの領域位置に、図2に示すように、当該領域位置の面が搭乗者の顔乃至顔及び胸、乃至は搭乗者の首の方向を向かない面(例えば略平面的か、略平面的であるとともにドア窓側の縁に近い部分が僅かに凹面状に湾曲する面)等である場合には、各フィン7…の側面が座席上の搭乗者の方向へ向けて回動自在と成るようにするため、図2に示すように、上記先端開口105の開口端側に対し搭乗者の方向を向いた斜めの角度をもって装着するということも好ましい態様であり、あるいは、天井部1において、開閉ルーフ5の両脇側の位置から天井部1の両脇の縁(ドア窓側の縁)に至るまでの上記領域位置に、図3に示すように、座席上に座る搭乗者の顔乃至顔及び胸、乃至は搭乗者の首の方向を向く凹面状の湾曲面が一様に乃至は全体的に構成されて含まれている場合には、各フィン7…は、斜めの方向に向ける必要はなく、図3に示すように、例えば90度回動させた際に垂直線上の縦の方向を向き得る状態にして上記先端開口105の開口端側に回動自在に装着するという態様であることが望ましく、これによって搭乗者の顔乃至顔及び胸、乃至は搭乗者の首の方向に冷風等を吹きあてることが無理なく可能となる。
【0072】
一方、車両の開閉ルーフ5の両脇側から各ドア窓側の縁に至るまでの屋根部分と当該屋根部分の天井部1との間に構成される空間部121…等の天面側、乃至は当該屋根部分と上記囲い部分を兼ねる上記所謂一つの天井部との間に構成される空間部121…等の天面側、もしくは当該屋根部分と上記板部材との間に構成される空間部121…等の天面側に対し、複数の熱交換素子(図示せず)を配設するとともに、その他の構成については上述した構成と同様の構成を採用するという形体を考えることもできる。この場合も、例えば室内フロントパネル内に格納された車両空調機における送風ファン(図示せず)からの空調空気を、支持板飾りカバー21,23,25,25内側の送風空間31,33,35,35乃至ダクトを通して上記空間部121…等に送り、当該空間部121…等に例えば支持部材等を介して配設された複数の熱交換素子(図示せず)で空調しながら、この空調空気を各空間部121…等に対応する各枠部材101…等の各送風口7…の一群等から車両室内へと吐き出すという形体を考えるということも好ましい態様である。
【0073】
複数の熱交換素子(図示せず)は、上記空間部121…等の天面側において、例えばペルチェ素子等を用いて配列したもので、各々、例えば各枠部材101…等の各送風口7…の一群よりも上方側(乃至周囲側)の位置で、熱交換面側を室内側に向けているものである。冷房時には室内側を向く熱交換面側は吸熱面となり、暖房時には加熱面となる。熱交換素子用の支持部材については、屋根裏側、空間部121…等の天面側、天井部1の裏面側、乃至は囲い部分を兼ねる上記一つ(乃至銘々)の天井部の裏面側、あるいは上記フレーム体もしくは上記板部材(図示せず)側に対し固定するものであって、固定法としては、例えば、各種溶接、または接着剤等による接着、あるいはボルト止め、もしくは一般に周知である他の諸種の手法等を利用するものである。
【0074】
屋根裏側には、断熱材を設けると、熱交換素子の熱交換性を損なうことを低減するのに都合が良いが、但し、屋根における熱交換素子の熱交換面側、即ち排熱面、乃至受熱面との接触位置には、断熱材を介在させず、更に、屋根部材で、熱交換素子の熱交換面があたる位置部分には、開口(熱交換素子用の開口)を形成し、熱交換素子が直に外部空気に接するようにしても良く、もしくは、屋根の熱交換用の開口には、例えば無色乃至有色のガラス部材や樹脂部材等を配設して、車両の外観上の見栄えを向上させることを考えても良く、その配設の形体に関しては、各熱交換面の形状と数的に1対1に対応させる場合と、屋根の所定の領域(全面も可)に亘り所要数の熱交換素子毎に対応させ一枚状に加工したものを各々毎に対応させる場合がある。
【0075】
一方、車両空調機の送風側に対しては、あるいは送風先切換機構(図示せず)等を介して前側の送風空間31,33側に対し個別に通じるダクト(図示せず)を接続するとともに、後者の送風空間35,35側に対しても個別に通じるダクト(図示せず)を接続する態様があることは既に述べた通りである。
【0076】
ここで、上述の記載を前提として送風先(乃至送風の有無)を自由に選択できる選択機構について説明する。先ず第一には、各支持板部分11,13,16,16と支持板飾りカバー21,23,25,25との間の各々の送風空間(乃至ダクト)31,33,35,35内に対して、当該各々の送風空間31…等を密閉状の状態に閉塞し得る開閉板(図示せず)を回動自在に配設するとともに、当該各々の開閉板に、支持板飾りカバー21,23,25,25側の外側から揺動自在乃至回動可能である操作子(図示せず)を必要に応じて歯車機構やリンク機構等を介し接続し、これらの操作子の操作をもって各々の送風空間31,33,35,35の閉塞・開放を操作するという形体がある。第二には、車両の室内フロントパネル(図示せず)やドア内側(図示せず)、乃至は天井部1の任意の位置、もしくは囲い部分106の任意の位置に配設された操作子(図示せず:各ダクト毎に対応させ複数の操作子を用いるのも可)を操作することで、ワイヤやリンク機構等を含む手動的機構、乃至は電気モータ等を含む電動的機構等を作動させ、もって上記送風先切換機構において、上記各ダクト(図示せず)に通じる開口部分(図示せず:乃至送風通路)等の閉塞・開放を操作制御するという形体がある。第三には、上記操作子(図示せず:各ダクト毎に対応させ複数の操作子を用いるのも可)を操作することで、上記各ダクト(図示せず)内の所要位置に密閉可能に配設した開閉板(図示せず)、もしくは上記送風経路体111,112,113,114内の所要位置に密閉可能に配設した開閉板(図示せず)を電気モータ(図示せず)等の起動で回動させ閉塞・開放を操作制御するという形体がある。尚、後者の送風経路体111…等内の開閉板については、当該送風経路体111…等に位置的に対応する位置の天井部1、乃至は囲い部分105に揺動自在(乃至回動自在)に配設した操作子の手動操作で閉塞・開放を操作しても良い。
【0077】
尚、選択機構には、その他の構成として、各送風口7…の上方側乃至周囲側に各送風口7…を向く突起群を配し、その降下移動乃至近接移動で各送風口7…の一群の閉塞・開放を操作制御するようにする構成を考えることもできる。また本例の選択機構の技術思想を用いれば、一つの枠部材101等から大量の空調空気を静寂の状態、もしくは極小音の状態で吐き出すことが可能となるが、このことは各枠部材101,102,103,104を同時に使用する場合にも同様である。
【0078】
以上のように、本実施の形態においては、天井部1等に対して、天井部1等の平面や曲面、傾斜、段差等と少なくとも略同様な平面や曲面、傾斜、段差等、あるいはデザイン的に独自的な平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは独特な装飾品等を備えることで、様々なデザイン性を高めた囲い部分106を構成しつつ当該囲い部分106の内側の領域に送風量が最大でも送風騒音を全く発生させないか、極小音とする総開口面積となる複数の送風口7…等の一群を構成して成る枠部材101,102,103,104を配設するようにしたため、特にデザイン性を勘案した囲い部分106等の存在が天井部1等と複数の送風口7…の一群等との間のデザイン的融和性、及びデザイン的合理性、乃至デザイン的機能性を具体的、かつ効果的に顕現することが可能となり、これにより車両室内の美観が各段に向上し、天井部1等に単に複数の送風口を形成する特開2001−206045号公報に開示された車両室内の空調方式では得られなかった車両室内の具体的なデザイン性の向上を図り、これにより一般の実用への利用価値を高めて一般への実用性を具体的に顕現し、一般への普及を可能成らしめるものである。
【0079】
即ち、様々なデザイン性を勘案できる囲い部分107等を有するとともに当該囲い部分107等の内側の領域に送風量が最大でも送風騒音を発生させないか、極小音とする総開口面積となる複数の送風口7…の一群等を構成して成るという枠部材101等を鋭意勘案し創案したことで、美観のある枠部材101等の存在自体が車両室内のデザイン性をも向上させるものであり、従って車両室内の静寂性と室内のデザイン性向上との両面から重奏して車両室内の高級感をも向上させ、かつ居住性及びドライビング感覚の高級感性をも美の観点から快適に向上させるものである。
【0080】
次に、本発明の第二の実施の形態を図4を参照し説明する。尚、本実施の形態の場合、第一の実施の形態で説明した部材と同一の部材については同一の符号を付して繰り返しの説明は省略する。本実施の形態の場合、開閉ルーフ55は、車両の屋根の一部を成す屋根部分(図示せず)と、当該屋根部分の下方に所定の間隔(即ち空間)をもって配設され固定される天井部1の一部となる天井面の部分56とを備えて構成されており、当該空間内に対しては、送風開口31,33に空気漏れのない気密状に接続乃至一体化されている送風経路体201,202の開口(図示せず:この開口は屋根及び天井部1間の一部に構成された開閉ルーフ55を収容するための開放口3の内壁面(図示せず)に導かれる形体で位置し配設された当該内壁面の一部を開放する開口に相当)に密接的接続乃至密接的接触が可能(開閉ルーフ55が閉塞状態の場合は接続状態を維持するが、開放状態の場合は接続状態を解除し非接続の状態を維持)である上流側の開口(図示せず)を有する送風経路体211,212を介し、かつ当該送風経路体211,212の下流側の開口に対し空調空気導入用の開口を気密状に接続乃至一体化させて成る空間部221,222が構成されている。一体化とは送風経路体211,212、及び空間部221,222を製作する段階で双方を一体的に構成する場合を含む。各空間部221,222の車両室内側を向く面の所定位置、並びに天井部の部分56の当該同一位置にあたる所定の位置に対しては、枠部材231,232を収容するための開口(図示せず)が形成されており、この開口に枠部材231,232を収容し装着し固定している。枠部材231,232の構成に係わる技術的思想については第一の実施の形態で説明したものと基本的に等しいものであり、詳しくは説明しないが各フィン207…は天井部1側において座席上に座る搭乗者に対し自らの真正面(側面)を向けることが可能で、横の方向の側で搭乗者に対し直交する方向を向いて先端開口205に配列され回動自在に装着されているものでる。
【0081】
尚、送風経路体201,202の開口、及び送風経路体211,212の開口の双方、もしくは何れか一方の開口には、開閉ループ55の開閉で密接的接続乃至接触が繰り返されるため空気漏れの防止手段としての例えばゴム材等(図示せず)が装着乃至固着されている。
【0082】
また、開閉ルーフ55の構成が、車両室内の左右前部席の上方にあたる位置から後部席側の上方にあたる位置にまで至る比較的大型のものである場合には、開閉ルーフ55において上述の枠部材231,232の位置よりも所要分後方の位置に対し上述した技術的思想に略等しい構成(即ち空調空気の供給は送風開口35,35側、乃至は支持板部分15,17側の送風開口の側から行う点が相違するが、その他の技術的構成には別段の相違がない)を含む枠部材(図示せず:複数のフィン…を回動自在に有する)を装着し固定しても良い。
【0083】
但し、図4に示す本例では、開閉ルーフ55が後部席の上方にあたる位置までの大きさを略含まないものであるから、図4に示すように天井部1における開閉ルーフ55外の位置であって後部席に座る搭乗者の頭上真上の位置よりも車両前進方向の前方側の位置に対する屋根と天井部1との間において、送風開口35,35から気密状に接続乃至一体化されて導かれた送風経路体301,302を介する空間部321,322を装着して固定するとともに、当該空間部321,322の車両室内側を向く面の所定の位置、並びに天井部1の当該同一位置にあたる所定の位置に対して、枠部材331,332を収容し装着し固定している。当該枠部材331,332の構成に係わる技術的思想についても、上述した枠部材231,232の構成と基本的に等しいものであるから詳しくは説明は省略するものとする。
【0084】
本実施の形態においても、各枠部材231,232,331,332に対しては、各々の各フィン207…、307…をも含め木目調乃至大理石調、あるいは天井部1の素材と同様乃至同一の素材が所要の印刷技術や接着技術等を用いて施されているものであり、その他の具体的な構成についても、上述の第一の実施の形態で説明した種々の構成のうち所要の構成と基本的に等しいものである。
【0085】
次に、本発明の第三の実施の形態の要点を図面を参照せず説明する。尚、本実施の形態の場合も、上述した枠部材101…、231…、331…の何れかの構成と基本的に等しい構成のものが使用されるものであるが、第一、第二の実施の形態の如く、屋根に対する開閉ルーフの存在はあってもなくても何ら問題なく容易に対応できるものであり、要するに、本実施の形態は、屋根全体が自動開閉機構乃至手動式開閉機構(図示せず)により車両の後方の方向等へ移動可能であるように構成されている場合等に対応するために創案されたものである。即ち本例の屋根(図示せず:屋根構造体)は、所要数の枠部材(図示せず)…の構成、及び配設に関する技術的思想については第一、第二の実施の形態で説明したものと基本的に等しいものである。
【0086】
但し、唯一点、相違するのが、各送風開口31,33(乃至35,35(場合により支持板部分15,17側の送風開口を含む))の屋根側の先端側に対して、屋根と天井部1との間の隙間(即ち空間)を外周側の側壁面等で閉塞する所謂屋根構造体(図示せず)の当該側壁面の開口(図示せず)と接続するための開口端(図示せず)を構成して、屋根と天井部1による所謂上記屋根構造体が、その先端辺側をフロントガラスの上端辺(図示せず)の側の所要の構造体(但し当該構造体はあらかじめから使用しなくとも良い)に当接させるまで戻って車両室内を覆う如く閉塞する場合に、各送風開口31,33の開口端(図示せず:乃至35,35の開口端を含む)と所謂上記屋根構造体の側壁面の開口(空調空気導入用の開口)とが気密的乃至密接的に当接して車両室内の空調を可能とするという機構的構成を含む点が相違するということである。本例の場合も、各送風開口31,33(乃至35,35)の開口端、及び所謂上記屋根構造体の側壁面の開口(空調空気導入用の開口)の双方、もしくは何れか一方の側の開口には空気漏れの防止手段としてのゴム材等(図示せず)が装着乃至固着されているものであるが、その他、所謂上記屋根構造体の開閉動作を行わせる機構的構成に如何様な構成を採用しても良い点以外の構成は、上記第一、第二の実施の形態で説明した構成と基本的に等しいものである。
【0087】
尚、本例の場合、送風開口31,33(乃至35,35を含む)の開口端は、上記所謂屋根構造体が戻って接近してくる方向を向くため、当該接近方向を向く斜めにカットした開口端(但し送風開口31,33(乃至35,35を含む)側の先端側近くを湾曲させた上で上記近接方向を向くカットを施しても良い)とするとともに当該斜めにカットした開口端全体を外界に露出させ、かつ当該所謂屋根構造体側の開口(空調空気導入用の開口)にも送風開口31,33(乃至35,35を含む)の斜めにカットした開口端に対し密接し得る角度をもって斜めにカットした形状構成(この場合も先端側近くに送風開口31…等の方向を向き得る湾曲を含めても良い)を含ませるという形体も好ましい態様であり、また勿論、この場合も双方の開口端及び開口にはゴム材等(図示せず)を装着乃至固着して密接性乃至密着性を保てるようにすることは大変に望ましい態様であり、しかもこのような形状及び構成については、第一、第二の実施の形態において適用しても結構であり、積極的に検討することも好ましい。
【0088】
尚一方、上述の各実施の形態においては、開閉ルーフ5(55)等を備える天井部1等に対し複数の送風口7…の一群を構成する旨の内容について種々記載したが、この天井部1等の複数の送風口7…の一群は冷風専用のものとし、車両室内の床に近い側に設けられている各送風口…の一群(図示せず)を温風専用のものとして構成し使用しても良いことは勿論である。
【0089】
【発明の効果】
本発明によれば、自家用車、トラックで、天井部の開閉ルーフよりもドア窓側に向う領域位置に対し、車両空調機からの空調空気の送風量が最大でも送風騒音を発生させないか、極小音にする総送風開口面積となる複数の送風口の一群を有するとともに、当該複数の送風口の一群を、デザイン性を勘案しかつ必用に応じ上記天井部のうち対応する位置の平面や曲面、傾斜、段差等と少なくとも略同一の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を有する囲い部分で囲って成る枠部材を個別に配設して成り、かつ上記支持板部分とその内側の支持板飾りカバーとの間の送風空間を通過した空調空気を所要の送風経路体を介し上記ドア窓側の当該領域位置の一または複数の空間部に送り、当該空間部に送られた空調空気を対応する上記枠部材の上記複数の送風口の一群から車両室内へ供給し空調するようにしたため、開閉ルーフの存在に全く拘わりなく、一つまたは各枠部材の複数の送風口の一群から送風量最大でも静かに空調空気を吐き出すことが可能で、これにより室内を静かな状態を保ちながら目標温度に近づける空調速度を向上させ、その目標温度への空調時間を大幅に短縮することができる他、各枠部材から各搭乗者の顔乃至顔及び胸に大量の空調空気をあてることも可能となって、静寂性と搭乗者の快適温度への対応との両立を図ることが効率的に行えるものとなり、しかも室内フロントパネルの設計自由度を完全に向上させるとともに、美観のある枠部材、特に美観のある囲い部分の存在自体が車両室内のデザイン性をも向上させる要素の基盤となり、従って囲い部分の存在を十二分に活用することで、デザイン者の無限の創意工夫を検討させることが可能となり、結果として、無限のデザインを生み出せる利点があるとともに、車両室内の静寂性と室内の融和的、合理的、機能的な観点から車両室内のデザイン性の向上とをもって車両室内の高級感をも重層的に向上させ、かつ居住性及びドライビング感覚の高級感性をも美の観点から快適に向上させ、これらの観点から総じて一般の実用への利用価値を高めて一般への実用性を具体的に顕現し、自家用車、トラック等の車両室内のインテリアをより近代的かつ個性的に進歩させることができる効果がある。
【0090】
また、本発明によれば、自家用車、トラックの屋根及び天井部の一部を成す開閉ルーフの天井部の部分で、任意の位置もしくは概ね各座席に座る各搭乗者の頭上位置よりも前方側に相当する位置に対し、上述の技術的思想と同様の構成を含む枠部材を個別に配設して成り、かつ上記支持板部分とその内側の支持板飾りカバーとの間の送風空間を通過する空調空気を送風経路体を介し上記開閉ルーフの当該天井部の部分との間の一または複数の空間部に送り、各々もしくは何れかの対応する上記枠部材の上記複数の送風口の一群から車両室内へ供給するものであり、しかも必要に応じて上記送風経路体の開口と上記空間部側の空調空気導入用の開口との双方に空気漏れの防止手段を備えるようにしたため、開閉ルーフを備えた屋根及び天井部であったとしても、開閉ルーフ自在の存在が全く邪魔な存在となることなく、開閉ルーフ側の上記枠部材から車両室内に対し騒音なく大量の冷風乃至温風を吹き出すことが可能で、この場合も上述と同じく室内の静寂化と目標温度に達する空調時間の大幅な短縮化、及び室内フロントパネルの設計自由度の大幅な向上を図ることができ、特に美観のある囲い部分の存在自体が車両室内のデザイン性をも融和的、合理的、機能的に向上させる要素の基盤となり、従って上述と同じく、結果として、無限のデザインを生み出せる利点があるとともに、車両室内の静寂性と車両室内の高級感化を図り、かつ居住性及びドライビング感覚の高級感性の美の観点からの快適なる向上をも図り、これらの観点から一般の実用への利用価値を高めて一般への実用性を具体的に顕現するとともに、装備的な面でもより機能の充実化を図ることができ、もって自家用車、トラック等の車両室内のインテリアをより近代的かつ個性的に進歩させることができる効果がある。
【0091】
また、本発明によれば、自家用車、トラックにおける開閉ルーフを備える屋根の天井部であって、当該開閉ルーフ側の天井部の部分、並びに上記屋根の他の部分側の天井部で、任意の位置もしくは概ね各座席に座る各搭乗者の頭上位置よりも前方側に相当する位置に対し、上述の技術的思想と同様の構成の枠部材を個別に配設して成り、上記支持板部分とその内側の支持板飾りカバーとの間の送風空間を通過した空調空気を所要の送風経路体を介し上記開閉ルーフ内側の一または複数の空間部、並びに、上記屋根で当該開閉ルーフ外の他の部分側の内側の一または複数の空間部の当該各々、または何れか複数等の当該空間部に送り、対応する上記枠部材の上記複数の送風口の一群から車両室内へ供給するものであり、必要に応じて上記送風経路体の開口と上記空間部側の空調空気導入用の開口との双方等に空気漏れの防止手段を備えるようにしたため、上述の効果が得られるのに加えて後部席の搭乗者にも大量の冷風乃至温風を静かに吹き出すことができるとともに、より一層、車両室内の静寂性と車両室内の高級感化を図り、かつ居住性及びドライビング感覚の高級感性の美の観点からの快適なる向上をも図り、これらの観点から一般の実用への利用価値を高めて一般への実用性を具体的に顕現するとともに、装備的な面での充実化を合理的乃至機能的に向上させ、もって自家用車、トラック等の車両室内のインテリアをより近代的かつ個性的に進歩させることができる効果がある。
【0092】
また、本発明によれば、自家用車、トラックにおける自動開閉機構乃至手動開閉機構を介して開閉可能となる屋根及び天井部から成る屋根構造体で、当該天井部の任意の位置もしくは概ね各座席に座る各搭乗者の頭上位置よりも前方側に相当する位置に対し、上述した技術的思想に等しい構成の枠部材を個別に配設するとともに、上記車両空調機からの空調空気を、上記送風空間を通過させて上記屋根構造体内の一または複数の空間部に送り、当該空間部に関係する上記枠部材の上記複数の送風口の一群から車両室内へ供給して車両室内を空調するものであり、特に、必要に応じて上記送風空間側の開口と上記空間部側の空調空気導入用の開口との双方等に空気漏れの防止手段を備えるようにしたため、上記屋根構造体が車両室内を閉塞する場合には、何ら問題なく、上述した効果と同様の効果を得ることができ、特に本構成の場合には、上記屋根構造体自体が全体的に開閉可能である分、より一層、装備的な面での充実化を合理的乃至機能的に向上させ、もって自家用車、トラック等の車両室内のインテリアをより近代的かつ個性的に進歩させることができる効果がある。
【0093】
また、本発明は、自家用車、トラックにおける上記開閉ルーフを備える屋根の天井部、もしくは開閉可能に構成された上記屋根構造体の天井部とも成るもので、任意の位置もしくは概ね各座席に座る各搭乗者の頭上位置よりも前方側に相当する位置に並ぶ上記領域位置、または、当該頭上位置よりも前方側に相当する位置に対し車両空調機からの空調空気の送風量が最大であっても送風騒音を発生させないか、極小音にする総送風開口面積となる複数の送風口の一群を有するとともに、当該複数の送風口の一群を、デザイン性を勘案しかつ必用に応じ種々の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を有して囲う側壁部分の先端開口または側壁部分のない単なる先端開口乃至送風口形成領域を囲う囲い部分にも相当し、当該囲い部分を兼ねる上記開閉ルーフ側の上記天井部の部分をも収容可能に含めた天井部、乃至は当該囲い部分を兼ねる上記開閉可能に構成された上記屋根構造体の天井部を構成し、かつ上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部に対しても、上記デザイン性と同一的な関連性もしくは独自的な関連性のあるデザイン性を勘案しかつ必用に応じ種々の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を備え、しかる構成の上記銘々の天井部のうち何れかの天井部を採用するに際し、上記屋根より内側で当該屋根に対し所定の間隔を保って配設するようにしたため、車両室内の天井部において、枠部材の存在を認識し得ない構成を現出することが可能となり、このことは特に、本構成の天井部及び各フィン…に対し木目調乃至大理石調の模様を施したり、乃至は天井部と同様乃至同一の繊維質的な素材等を用いた場合に、各フィンが完全に閉じていれば、より一層明かに枠部材やフィンとして認識し得ない新たな現象乃至感覚として搭乗者にやがて感じさせることが可能となり、上述した効果に加えて、より一層、装備的な面での充実化を融和的、合理的、乃至機能的に向上させ、もって自家用車、トラック等の車両室内のインテリアをより一層近代的かつ個性的に進歩させることができる効果がある。
【0094】
また、本発明は、上記枠部材に上記囲い部分を備えず、当該枠部材の上記車両室内側を向く上記先端開口に対しデザイン性を勘案しかつ必用に応じ上記天井部の種々の平面や曲面、傾斜、段差等に対応する種々の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等を構成し、かつ当該先端開口側の縁を上記天井部における当該枠部材装着用の開口の縁側で露出させるか、もしくは当該縁側で覆い隠すようにしたため、上述した効果に加えて、枠部材の存在感を低減し、質素乃至簡素な車両室内のデザイン性を好むユーザにとっては好都合である上に、特に、複数のフィン…を装着する際に当該フィン…の側面に対し天井部の素材(天井部として用意した素材)と同様乃至同一の素材を用いた場合に、搭乗者にとって天井部に枠部材及び複数のフィン…が備えられているという感じを与えることがなく、極自然のうちに車両室内の天井部に所謂溶け込ませた如き構成を演出することができ、車両室内のデザイン性への好感度を増すユーザも多く現れるであろうことが予想されるとともに、枠部材の構成乃至製造にあたっても低コスト化を実現することが可能となる効果がある。
【0095】
上記各枠部材における上記複数の送風口の一群側に対し、もしくは上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部の各箇所の複数の送風口の一群側に対し、垂直方向を向いても下方の先端辺側を車両室内に全く突出させない形状構成か、もしくはデザイン性を勘案して車両室内に適宜に突出させた形状構成を有する回動可能である複数のフィン…を備えるようにした場合、上述の効果に加えて、各フィン…の存在が車両室内の装飾性を向上させるアクセントと成り得、これにより車両室内のデザイン性を機能的かつ合理的に適度に向上させ、もって自家用車、トラック等の車両室内のインテリアをより一層近代的かつ個性的に進歩させることができる効果がある。
【0096】
上記回動可能である各フィンの本体、もしくは垂直方向を向く際の下方の先端辺側に、上記天井部、乃至上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天上部の対応する位置の平面や曲面、傾斜、段差等と少なくとも略同一の平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等を現出する形状を有するようにした場合も、上述の効果に加えて、各フィン…の存在が車両室内の装飾性を向上させるアクセントと成り得、これにより上述と同様の効果を生じさせ、特に、各フィン…が閉塞する閉じる回動をした場合に、天井部の一部として、完全に天井部の中に所謂溶け込んでしまうような感覚を演出して、もって自家用車、トラック等の車両室内のインテリアをより一層近代的かつ個性的に進歩させることができる効果がある。
【0097】
上記各フィンの回動の支点を上記複数の送風口の一群を上記側壁部分で囲う上記先端開口の開口端側または上記単なる先端開口の開口端側に設定するとともに、リンク機構もしくは歯車機構等を介し当該各フィンが当該支点をもとに同時に同一方向に回動可能であって、かつ当該各フィンが必要に応じて上記搭乗者の方向を向いて同時に同一方向に回動可能であり、当該各フィンが閉じる回動をした場合に上記囲い部分もしくは上記銘々の天井部と少なくとも同一平面的、乃至は同一平面となる形体を成すようにしたため、第一に、上述の効果に加えて、各フィン…の回動支点が先端開口の開口端側にある関係で、各フィン…が先端開口を囲い部分と同一面的状態をもって閉塞することが可能であり、従って各フィン…が閉じる回動をしている際には枠部材自体に落ち着いた印象を生じさせ、これにより車両室内をも落ち着いた雰囲気をもったデザイン性で装飾することが可能となり、第二には、同じく上述の効果に加えて、各フィン…が搭乗者の方向を向いて同時に同一方向に回動可能である関係で、搭乗者の顔乃至顔及び胸に冷風乃至温風を静寂性をもって吹き当てることが可能となり搭乗者に早くに最適な空調空気を提供することが可能となる効果がある。
【0098】
上記各フィンの回動を、特定の操作子を介し電動乃至超音波で制御操作できるようにしたため、上述の効果に加えて、車両室内の装飾性をも機能的かつ合理的に向上させる利点があるとともに、実際上の観点からも機能の充実化及び利便性の向上を図り、もって自家用車、トラック等の車両室内のインテリアをより一層近代的かつ個性的に進歩させることができる効果がある。
【0099】
上記各枠部材における上記複数の送風口の一群に対し、もしくは上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部の各個所の上記複数の送風口の一群に対し、車両室内から操作可能である閉塞手段、もしくは、上記複数の送風口の一群に通じる部分(送風先切換機構乃至はダクト等)に対して、空調空気の供給・遮断を選択する選択機構を備えて成るようにしたため、上述の効果に加えて、冷風等の空調空気の供給を望まない搭乗者に対しては速やかに当該冷風等の供給を停止させることができ、このため機能的観点、及び美のデザイン的観点から納得性をもって各搭乗者に快適なドライビング感覚を向上させることができる効果がある。
【0100】
上記各枠部材が少なくとも上記複数の送風口の一群を構成する壁面の部分、上記側壁部分、上記囲い部分、及び上記各フィンをも含め、もしくは、上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部が少なくとも当該囲い部分に相当する全面の部分、上記各個所の複数の送風口の一群を構成する壁面の部分、当該壁面の部分を囲う上記側壁部分、及び上記各フィンをも含め木目調あるいは大理石調の模様、または、上記天井部の素材と同様乃至同一の素材が施されて成るようにしたため、上述の効果に加えて、車両室内をより一層、近代的かつ個性的に進歩させることができる効果がある。
【0101】
上記各フィン…に対し、車両室内から目視される上記天井部の素材と同様乃至同一の素材を用いて成るようにしたため、同じく上述の効果に加えて、車両室内のデザイン性を質素乃至簡素な観点から合理的乃至機能的に向上させることができるとともに、生産性が用意であるとともに、低コスト化をも可能にする効果がある。
【0102】
上記側壁部分で囲われる上記複数の送風口の一群を有する各々の壁面の部分の当該壁面同士の先端面側、もしくは当該壁面の部分に相当する各々の開口(複数の送風口の一群の代りに上記部分の壁面全体を一つの開口として構成する場合の開口)同士の先端側を位置的にも一致し収容乃至当接する開口領域、もしくは当該壁面の部分、乃至当該部分の代りに構成された上記各々の開口の縁側を当接させる開口領域を有する板部材を、上記天井部の裏側、もしくは上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部の裏側で上記側壁部分で囲う上記壁面側乃至上記開口側、及び上記屋根の縁側の内側に対し密接性をもって配設して成るようにしたため、各送風口…の一群への空調空気の通過性を遮る物質の存在がなくなり空調空気の通過性、通風性、流動性が良くなる利点があり、上述した効果に加えて、より一層、静かに、高速で大量の空調空気を吐き出すことができる効果がある。
【0103】
上記屋根裏に、断熱材を配設するようにしたため、上記車両空調機から送られてきた冷風の空調空気を屋根裏側で暖めてしまったり、逆に温風を冷やしてしまったりすることを防止することができる効果がある。
【0104】
上記車両室内に、上記車両空調機乃至送風先切換機構による各送風先の切換操作の制御、もしくは上記各々の複数の送風口の一群に空調空気を供給する上記各々の上記支持板部分と上記支持板飾りカバーとの間の送風空間に通じるダクトの開閉を電動的乃至機構的に制御できる操作子を備えるようにしたため、上述の効果に加えて、特定の搭乗者に多くの空調空気を吹きあてたり、特定の搭乗者に少ない空調空気の吹きあて、乃至は空調空気の遮断を行ったりすることが極めて容易に、かつ自由に行うことができる効果があり、非常に利便性に優れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る本空調方式の構成を説明する説明図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態に係る本空調方式の構成に関して他の具体例を含んだ状態を説明する説明図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態に係る本空調方式の構成に関して更に他の具体例を含んだ状態を説明する説明図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態に係る本空調方式の構成を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 天井部             3 開放口
5 開閉ルーフ           7 送風口
11,13,15,17 支持板部分
21,23,25,25 支持板飾りカバー
31,33,35,35 送風空間
55 開閉ルーフ          56 天井部の部分
105 先端開口          106 囲い部分
107 フィン
111,112,113,114 送風経路体
121,122,123,124 空間部
201,202,203,204 送風経路体
205 先端開口
211,212 送風経路体
221,222 空間部
231,232 枠部材
301,302 送風経路体
307 フィン
321,322 空間部
331,332 枠部材

Claims (19)

  1. 自家用車、トラックにおける開閉ルーフを備える屋根の天井部で、当該天井部の当該開閉ルーフの側方の縁からドア窓側に向う領域位置であって任意の位置もしくは概ね各座席に座る各搭乗者の頭上位置よりも前方側に相当する位置に並ぶ位置に対し、
    車両空調機からの空調空気の送風量が最大でも送風騒音を発生させないか、極小音にする総送風開口面積となる複数の送風口の一群を有するとともに、当該複数の送風口の一群を、デザイン性を勘案しかつ必用に応じ上記天井部のうち対応する位置の平面や曲面、傾斜、段差等と少なくとも略同一の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を有する囲い部分で囲って成る枠部材を個別に配設して成り、上記車両空調機からの空調空気を、車両ボディで上記屋根を支える支持板部分とその内側の支持板飾りカバーとの間の送風空間を通過させて、所要の送風経路体を介し上記領域位置における上記天井部側に配設された当該各々、乃至一または何れか複数の空間部に送り、
    上記各々、乃至一または上記何れか複数の上記空間部に送られた空調空気を、これらに対応する上記枠部材の上記複数の送風口の一群から車両室内へ供給して当該車両室内を空調することを特徴とする車両室内の空調方式。
  2. 自家用車、トラックの屋根及び天井部の一部を成す開閉ルーフの天井部の部分で、任意の位置もしくは概ね各座席に座る各搭乗者の頭上位置よりも前方側に相当する位置に対し、
    車両空調機からの空調空気の送風量が最大でも送風騒音を発生させないか、極小音にする総送風開口面積となる複数の送風口の一群を有するとともに、当該複数の送風口の一群を、デザイン性を勘案しかつ必用に応じ上記天井部のうち対応する位置の平面や曲面、傾斜、段差等と少なくとも略同一の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を有する囲い部分で囲って成る枠部材を個別に配設して成り、上記車両空調機からの空調空気を、車両ボディで上記屋根を支える支持板部分とその内側の支持板飾りカバーとの間の送風空間を通過させて、所要の送風経路体を介し上記開閉ルーフの上記天井部の部分側に配設された当該各々、乃至一または何れか複数の空間部に送り、
    上記各々、乃至一または上記何れか複数の上記空間部に送られた空調空気を、これらに対応する上記枠部材の上記複数の送風口の一群から車両室内へ供給して当該車両室内を空調するものであり、
    必要に応じて上記送風経路体の開口と上記空間部側の空調空気導入用の開口との双方、もしくは何れか一方に空気漏れの防止手段を備えたことを特徴とする車両室内の空調方式。
  3. 自家用車、トラックにおける開閉ルーフを備える屋根の天井部であって、当該開閉ルーフ側の天井部の部分、並びに、上記屋根の他の部分側の領域位置の天井部で、任意の位置もしくは概ね各座席に座る各搭乗者の頭上位置よりも前方側に相当する位置に対し、
    車両空調機からの空調空気の送風量が最大でも送風騒音を発生させないか、極小音にする総送風開口面積となる複数の送風口の一群を有するとともに、当該複数の送風口の一群を、デザイン性を勘案しかつ必用に応じ上記天井部のうち対応する位置の平面や曲面、傾斜、段差等と少なくとも略同一の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を有する囲い部分で囲って成る枠部材を個別に配設して成り、上記車両空調機からの空調空気を、車両ボディで上記屋根を支える支持板部分とその内側の支持板飾りカバーとの間の送風空間を通過させて、所要の送風経路体を介し上記開閉ルーフの上記天井部の部分側の当該各々、乃至一または何れか複数の空間部、並びに、もしくは、上記他の部分側の上記領域位置の上記天井部側の当該各々、乃至一または何れか複数の空間部に送り、
    上記開閉ルーフの上記天井部の部分の上記各々、乃至一または上記何れか複数の上記空間部、並びに、もしくは、上記他の部分側の上記領域位置の上記天井部側の上記各々、乃至一または上記何れか複数の上記空間部に送られた空調空気を、これらに対応する上記枠部材の上記複数の送風口の一群から車両室内へ供給して当該車両室内を空調するものであり、
    必要に応じて上記送風経路体の開口と上記空間部側の空調空気導入用の開口との双方、もしくは何れか一方に空気漏れの防止手段を備えたことを特徴とする車両室内の空調方式。
  4. 自家用車、トラックにおける自動開閉機構乃至手動開閉機構を介して開閉可能となる屋根及び天井部から成る所謂屋根構造体で、当該天井部の任意の位置もしくは概ね各座席に座る各搭乗者の頭上位置よりも前方側に相当する位置に対し、
    車両空調機からの空調空気の送風量が最大でも送風騒音を発生させないか、極小音にする総送風開口面積となる複数の送風口の一群を有するとともに、当該複数の送風口の一群を、デザイン性を勘案しかつ必用に応じ上記天井部のうち対応する位置の平面や曲面、傾斜、段差等と少なくとも略同一の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を有する囲い部分で囲って成る枠部材を個別に配設して成り、上記車両空調機からの空調空気を、車両ボディで上記屋根を支える支持板部分とその内側の支持板飾りカバーとの間の送風空間を通過させて、上記天井部の当該各々、乃至一または何れか複数の空間部に送り、
    上記各々、乃至一または上記何れか複数の上記空間部に送られた空調空気を、これらに関係する上記枠部材の上記複数の送風口の一群から車両室内へ供給して当該車両室内を空調するものであり、
    必要に応じて上記支持板部分と上記支持板飾りカバーとの間の送風空間側の開口端と上記空間部側の空調空気導入用の開口との双方、もしくは何れか一方に空気漏れの防止手段を備えたことを特徴とする車両室内の空調方式。
  5. 上記各囲い部分のうち、少なくとも二組の上記囲い部分を一つの囲い部分として一体にするとともに、かつ必要に応じ当該一つの囲い部分の構成領域を上記天井部のなるべく広い領域、乃至縁側の位置まで延ばして構成することを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載の車両室内の空調方式。
  6. 自家用車、トラックにおける上記開閉ルーフ外の領域の上記天井部、乃至は当該開閉ルーフの上記天井部の部分、もしくは、開閉可能に構成された上記屋根構造体の上記天井部とも成るもので、
    任意の位置もしくは概ね各座席に座る各搭乗者の頭上位置よりも前方側に相当する位置に並ぶ上記領域位置、または、当該前方側に相当する位置に対し車両空調機からの空調空気の送風量が最大であっても送風騒音を発生させないか、極小音にする総送風開口面積となる複数の送風口の一群を有するとともに、
    当該複数の送風口の一群を、デザイン性を勘案しかつ必用に応じ種々の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を有して囲う側壁部分の先端開口または側壁部分のない単なる先端開口、乃至送風口形成領域を囲う囲い部分にも相当し、当該囲い部分を兼ねる上記開閉ルーフの上記天井部の部分をも収容可能に含めた天井部、乃至は当該囲い部分を兼ねる上記開閉可能に構成された上記屋根構造体の天井部を構成し、
    かつ上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部に対しても、上記デザイン性と同一的な関連性もしくは独自的なデザイン性を勘案しかつ必用に応じ種々の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは彫刻状や各種装飾品による装飾性を備え、
    しかる構成の上記銘々の天井部のうち何れかの天井部を採用するのに際し、上記屋根より内側で当該屋根に対し所定の間隔(空間)を保って配設して成ることを特徴とする請求項1乃至5の何れか記載の車両室内の空調方式。
  7. 上記枠部材に上記囲い部分を備えず、当該枠部材の上記車両室内側を向く上記先端開口に対しデザイン性を勘案しかつ必用に応じ上記天井部の種々の平面や曲面、傾斜、段差等に対応する種々の平面や曲面、傾斜、段差等、あるいは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等を構成し、かつ当該先端開口側の縁を上記天井部における当該枠部材装着用の開口の縁側で露出させるか、もしくは当該縁側で覆い隠すことを特徴とする請求項1乃至5の何れか記載の車両室内の空調方式。
  8. 上記複数の送風口の一群が、上記各枠部材もしくは上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部の当該複数の送風口の一群を構成する壁面の部分を複数の所要形状の開口に所謂刳り貫く如き形体で構成されて成ることを特徴とする請求項1乃至7の何れか記載の車両室内の空調方式。
  9. 上記複数の送風口の一群が、上記各枠部材もしくは上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部の当該複数の送風口の一群を構成する壁面の部分を囲う上記側壁部分の上記先端開口または上記単なる先端開口側に配設された少なくとも縦または横に複数に仕切る、あるいは縦横に格子状に複数に仕切る複数の仕切り板の間で構成されて成ることを特徴とする請求項1乃至8の何れか記載の車両室内の空調方式。
  10. 上記各枠部材における上記複数の送風口の一群側に対し、もしくは上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部の各箇所の複数の送風口の一群側に対し、垂直方向を向いても下方の先端辺側を車両室内に全く突出させない形状構成か、もしくはデザイン性を勘案して車両室内に適宜に突出させた形状構成を有する回動可能である複数のフィンを備えることを特徴とする請求項1乃至9の何れか記載の車両室内の空調方式。
  11. 上記回動可能である各フィンの本体、もしくは垂直方向を向く際の下方の先端辺側に、上記天井部、乃至上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天上部の対応する位置の平面や曲面、傾斜、段差等と少なくとも略同一の平面や曲面、傾斜、段差等、もしくは独自的な平面や曲面、傾斜、段差等を現出する形状を有することを特徴とする請求項1乃至10の何れか記載の車両室内の空調方式。
  12. 上記各フィンの回動の支点を上記複数の送風口の一群を上記側壁部分で囲う上記先端開口の開口端側または上記単なる先端開口の開口端側に設定するとともに、リンク機構もしくは歯車機構等を介し当該各フィンが当該支点をもとに同時に同一方向に回動可能であって、かつ当該各フィンが必要に応じて上記搭乗者の方向を向いて同時に同一方向に回動可能であり、当該各フィンが閉じる回動をした場合に上記囲い部分もしくは上記銘々の天井部と少なくとも同一平面的、乃至は同一平面となる形体を成すことを特徴とする請求項1乃至11の何れか記載の車両室内の空調方式。
  13. 上記各フィンの回動を、特定の操作子を介し電動乃至超音波で制御操作することを特徴とする請求項1乃至12の何れか記載の車両室内の空調方式。
  14. 上記各枠部材における上記複数の送風口の一群に対し、もしくは上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部の各個所の上記複数の送風口の一群に対し車両室内から操作可能である閉塞手段、もしくは上記複数の送風口の一群に通じる部分に対し空調空気の供給・遮断を選択する選択機構を備えて成ることを特徴とする請求項1乃至13の何れか記載の車両室内の空調方式。
  15. 上記各枠部材が少なくとも上記複数の送風口の一群を構成する壁面の部分、上記側壁部分、上記囲い部分、及び上記各フィンをも含め、もしくは、上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部が少なくとも当該囲い部分に相当する全面の部分、上記各個所の複数の送風口の一群を構成する壁面の部分、当該壁面の部分を囲う上記側壁部分、及び上記各フィンをも含め木目調乃至大理石調の模様、または、上記天井部の素材と同様乃至同一の素材が施されて成ることを特徴とする請求項1乃至14の何れか記載の車両室内の空調方式。
  16. 上記各フィンに対し、車両室内から目視される上記天井部の素材と同様乃至同一の素材を用いて成ることを特徴とする請求項1乃至15の何れか記載の車両室内の空調方式。
  17. 上記側壁部分で囲われる上記複数の送風口の一群を有する各々の壁面の部分の当該壁面同士の先端面側、もしくは当該壁面の部分に相当する各々の開口(複数の送風口の一群の代りに上記部分の壁面全体を一つの開口として構成する場合の開口)同士の先端側を位置的にも一致し収容乃至当接する開口領域、もしくは当該壁面の部分、乃至当該部分の代りに構成された上記各々の開口の縁側を当接させる開口領域を有する板部材を、上記天井部の裏側、もしくは上記囲い部分を兼ねる上記銘々の天井部の裏側で上記側壁部分で囲う上記壁面側乃至上記開口側、及び上記屋根の縁側の内側に対し密接性をもって配設して成ることを特徴とする請求項1乃至16の何れか記載の車両室内の空調方式。
  18. 上記屋根裏に、断熱材を配設したことを特徴とする請求項1乃至17の何れか記載の車両室内の空調方式。
  19. 上記車両室内に、上記車両空調機乃至送風先切換機構による各送風先の切換操作の制御、もしくは上記各々の複数の送風口の一群に空調空気を供給する上記各々の上記支持板部分と上記支持板飾りカバーとの間の送風空間に通じるダクトの開閉操作を電動的乃至機構的に制御できる操作子を備えることを特徴とする請求項1乃至18の何れか記載の車両室内の空調方式。
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